
古いレヴァンジルの写真が有ったので掲載しちゃいました。1953年ですが、すでにお買い上げいただいてまして在庫としては無いです。中々に薄汚れてはいましたが、存在感の有るボトルでした。
1990年にデュカス家からDBR社に経営権が移り、厳しい時代を乗り切って徐々に回復してきたレヴァンジルも、新たな資本により大きく成長したと言えます。何よりアドヴォケイトの評価がグンと上がったことが、この時代のこの世界では重要なことだったんですね。
また、元より・・デュカスさんも「声を大にして」言ってましたが、レヴァンジルは凄いポテンシャルを持ったワインなんだと言うことなんですね。素質が有ると・・言うことなんです。
そりゃぁ・・やはり偉大なシャトーの畑に囲まれたロケーションですから、素質はたっぷりです。粘土に砂の混じった土壌は、官能さがバッチリ出て来ます。
PKさんの「言い方」もやはりその辺がカギになっていて、「ペトリュス」タイプなのか「シュヴァル・ブラン」タイプなのか、その中庸なのかと・・将来的にどのようになって行くのかが楽しみ・・みたいな感じですね。そしてこのレヴァンジルを評価する際には、
「トリュフ、ブラックベリー(チェリー)、ゴージャス」
のような言葉を良く使っているように思います。
我々もやはり左岸のボルドーよりも石灰系ミネラリティがしっかり感じられる右岸、しかもポムロルと言うアペラシオンに魅力が感じられると思いますし、熟すとブルゴーニュワインと同様なニュアンスさえ感じられますから、とても親しみやすい味わいかと思います。最も、もっと「むせるようなアロマ」に感じるかもしれませんけどね。
今回は1993年、1997年、1999年、2006年のご案内です。昨今はデュカスさんが声を大にして素質を訴えていたことが実現され、ご存知かもしれませんが2005年にはスペクテイター誌も100Points と満点を与えています。最も、この2005年ものボルドーにスペクテイター誌は寛容でして、100Pointsを乱発しましたんで・・インフレ気味でしたけどね。
20世紀のワインの入手も、そろそろウカウカしていられなくなってきました。すでに20年も経過している訳ですから・・人間の一生、過ごす時間は、
「このワイン・・いつ飲めるようになるんだろう・・でもまだ先だよなぁ・・」
などと思っていたら、
「・・そうか・・もう20年経ったのか・・」
と浦島太郎状態の自身に気付くことになっているかもしれません。そう言う意味では非常にリーズナブルかと思います。ご検討くださいませ。