【アレテイア・・素晴らしいです!VA菌強化による見事な味わい!So2に頼らず、揮発酸も出ていません!(注) 是非飲んでみて欲しいワイン!】

例えば、一瞥しただけで人は何かを判断してしまうものです・・よね・・?・・まぁ、確定するまでには至らないにせよ、
「・・ん?・・この人、ちょっと危険かも・・」
とか、
「(ファッションも決まってるし賢そう・・)」
みたいなところから、
「(・・わ~・・カッコいい人・・センス良いな~・・)」
からの、
--> 「(きっと・・遊んでるんだろうな・・注意しなきゃ・・)」
とか、
--> 「(もしかしたら運命の出会いかも・・)」
みたいな部分で、性格とか育ち?で判断が分かれて行くのかもしれません。
まぁ、オータ社長さんとの出会いはもう20年近く前ですが、noisy にとっても衝撃的なものでして・・何度も言ってはいますが・・ワインボトルに逆刺ししたコルクを押さえつつ思いっきりシェイクして、「こうするとこのワイン、凄く美味しくなるんだよ~・・」と、他の人とお話ししているのを見て・・・そっとその場を離れました・・。
未だに社長のコメントを読んでもどんなワインかは全く伝わって来ないので仕入れについては非常に困る訳ですが、その熱い・・と言うか、火傷をしそうな勢いの「想い」は異常に伝わって来ます。
なので、知らない生産者さんのワインをその勢いに押されて購入しては見るものの、
「これは1本、これは2本、そっちは24本・・」
みたいな・・まるでブルゴーニュのアソートのような仕入れをデイリー価格帯でもやらざるを得ず、悲惨なことにはなってしまう訳ですが、それでも、このチンクエ・カミーニのアレテイアの色艶を一瞥しただけで・・いや、見えて来ないはずの香りも重要ですけどね・・
「・・只者ではないかも・・」
と瞬間にそう思わされる事態になった訳です。
あ、ヴィナイオータの社員さんのMさんの、チンクエ・カミーニ訪問記が有りますのでクリックしてご覧くださいませ。
http://vinaiota.com/news/4211 今回飲めたのは、一番数の有るアレテイアです。とても濃い、美しく照りの有る見事なガーネットですよね。エッジを良く見ると「揮発酸」の影響がおそらく無いことは判るかと思います。
「So2無しで揮発酸無し」
まぁ、赤ワインの場合はまだそれでも白ワインに比べれば、その造りは余裕も有るとは言えますが、ついついあのボトルをシェイクする社長の姿がよみがえってくるもので・・あのどろんどろんに濁ったワインの色合いと比較してしまうと、
「・・時代は変わったのかも・・」
と感じざるを得ません。
大雑把では有りますが言ってしまえば、一昔前はヴィナイオータさんのワインはかなりのパーセンテージで「揮発酸」を感じさせられる場合が多かったものですが、昨今はそれが余り無い・・と言うか、揮発酸を感じさせたとしても「全てすでに収まっていて表情の一片になっている」ので、問題が無いと判断できるものばかりなんですね。
それに、社長のコメントではワインの味わいが想像できない・・とは言っても、そのワインの美しさを殺してしまうかもしれない「揮発酸」系の影響については、ちゃんとコメントしている場合がほとんどなんですよ。
半面、他のインポーターさんの多くの場合は、その辺りは非常にルーズで有って、影響が有って、しかもボトルの中で生きている・・まだ動いている=揮発酸の生成が増える・・のか、止まっているのか、だからどうなのか・・(大丈夫なのか、ダメなのか)と言う判断やコメントを「しない」のが普通なんですね。
noisy 的には、揮発酸については、無い方が好ましいが有ったとしても低レベルで止まっていて表情の一つになっていれば大丈夫・・しかし、その揮発酸の存在の有り無しによって、もしくはそのレベルによって、扱うか扱わないかの判断をし、その上でお勧めする方を変えるべき・・か、ちゃんと説明すべきだと思っています。
このチンクエ・カミーニですが、
「VA菌」について言及しており、直接VA菌を注入しているそうです。つまり・・
「菌による相乗効果」
を狙ったワイン造りである・・と言うことですね。キノコ類がそうだそうです。
noisy も葡萄を育てていますが、植物は実に不思議です。葡萄も枝を差しておくと芽吹きます。枝から根が出てくるわけです。人間は、土の上の葡萄しか目に入りませんが、実際には土の中の方が広い面積を根が占めている訳です。
そこで、菌類やバクテリアなどと共生しながら、自身も生産活動をしている訳です。
なので言ってしまえば人間も同じで、体内(腸とか)では菌類、バクテリアと共生していますから、風邪や病気で抗生物質などのお世話になると、その症状は良くなったとしても、その後の体内の細菌やバクテリアのバランスが崩れてしまいます。そして体調不良などになったりするわけですね。
言ってみれば、「VA菌」を注入する・・と言うのは、私たちが「ヤクルト」や「ヨーグルト」で乳酸菌やビフィズス菌などを摂取するのと似ているのかもしれないと・・思うんですね。その影響が・・
「この美しくも濃い、照りの有る輝き」
に表れていると思います。
果皮の割合の多いドライで充実した味わいです。深くも外向的で有り、ワインとして・・非常に良く出来ているのに驚かれると思います。何より、身体に入ってからの心地良さも抜群・・しかも、おそらく結構な寿命を持っていると想像できます。
何が似ているか・・と言いますと・・難しいですが、あの素晴らしくピュアで純粋な、
「ピュール・コット/シモン・ビュッセ」
が思い浮かびます・・ビックリでしょ?・・オータさん扱いですよ・・(^^;; 怒られちゃうかな・・
これを飲んで、他のキュヴェも飲もうと・・伝票を見たところ、
「♪水前寺清子さんの365歩のマーチ♪♪」
のように、
「ワン、ツー、ワン、ツー、ワン、ツー・・・・」
の数字が並んでいたので・・今のところ躊躇しています。
ですが、これほどの美しい色合い、ピュアでナチュラルで・・So2無し、そこにVA菌を強化していると言う、また新たな思考からの挑戦の結果が表れたチンクエ・カミーニのワインです。カラブリアと言うイタリア南部の地のワインで有りながら、キッチリと「酸」を冷涼に保ちつつ、たっぷり残すことに成功しています。その上で南部だからこその果皮の充実度が如実に表れ、深い味わいが出たこのアレテイア、ぜひ飲んでみていただきたいと思います。
またその他のワインにつきましては365歩のマーチ状態ですので、状況を見つつ、テイスティングして理解を深めないといかんな・・と思っています。ただし、その他のワインの「揮発酸」につきましては確認できておらず不明です。エージェント情報などをご覧の上、ぜひ飲んでみていただきたいと思います。