【黄色のミネラル果実の充足感が素晴らしい、秋の食材に合いそうな、果実のコクみ、とろみがあるアロマティックなボルドー・ブランのご紹介です。】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ] ボルドーらしく、複数品種のセパージュですが、主体はソーヴィニヨン・グリというあまり耳にしない品種です。ソーヴィニヨン・ブランの亜種らしく、ピンクがかった灰色の品種らしいです。色味が濃いめに出るのはこの品種の特性もあるのかもしれません。
よく熟した黄色の果実、とりわけ洋梨が強く、リンゴ、レモンも入ってきます。そこにミネラルの立ち上がりもあるのでミネラル果実のニュアンスがアロマティックに香ります。少し花の要素もあるでしょうか。うっすら蜜も感じます。緯度感も南のワインというところまでいかず、酸もあり、締まりもあります。
オイリーさを感じるほど厚めのミネラルの充足感と果実のコクみがあります。おそらく収量制限などは価格を考えてもそこまではしていないと思いますが、味わいには充足感があり、「中身」をしっかりと感じることができます。これはやはり「ミネラル」の含有量が一定以上あり、ブドウがよく熟しているからだと思います。しっかりと価格以上のミネラルを含有している、と感じ取ることができます。
余韻にはソーヴィニヨン・ブラン由来と思われるハーヴィさも感じられます。黄色の果実香から、ミネラル果実の充実感ある、まるっとした液体を味わい、清涼感のあるハーブを含んだ余韻が抜けていく流れが心地よいです。
これからの季節にいいですね。「栗」とか相性良さそうです。あ、そうそう最近、「米」って意外とワインに合うんだなという発見がありました。ちょびっと水分少なめに炊いて粒感の残る「栗ご飯」などと合わせても良さそうです。先日たまたま嫁さんが「銀杏と舞茸の炊き込みご飯」を買ってきてくれたのですが、意外にも相性が良く、特に「銀杏」とのマリアージュが素晴らしかったです。ただ炒っただけの銀杏ではなく、ご飯と一緒に炊いた銀杏だからこそ少し灰汁が抜け、うっすら醤油風味のお米と一緒に口に運ぶからこそのマリアージュだったのかもしれません。
でも最近は米不足ですからね。そしたら魚介系もいいですが、このワインは「肉」もいけそうです。白っぽい肉質、「鶏肉」から「豚肉」まではアリだと思います。
豚肉とのイメージはかなり良さそうです。こってりとした豚肉の脂にも負けない力強さがあると思います。シンプルに厚めのロースステーキに緩めのマスタードソースとか、とんかつとかもいけそうです。この辺は軽めの白では脂に負けてしまいますし、トロピカルさはあまり相性がよくないですから、コクみのあるドライなキャプマルタンはかなり良いところをついていると思います。
秋の食材と色々合いそうなボルドー・ブランです。ぜひ色々合わせてみてはいかがでしょうか?ご検討くださいませ。