【ミネラリティのツヤ感を手に入れた・・!?これ以上のデイリーバルベーラは無いんじゃないかと思うほどの激ピュアで密度感のあるバルベーラです!】
[ oisy wrote ] ヴィノ・ディ・トゥッティ、「みんなのワイン」です。マトゥネイはデイリーワインとカテゴライズしているようですが、今年は前年よりミネラリティが表に出てきているようで、その範疇に収まらない・・・素晴らしいワインに仕上がっています!
個人的には「トゥッティ」という言葉には非常に懐かしさを感じます。もう10年ほど前になりますが、イタリアンレストランで働いていた時に、厨房ではイタリア語でやり取りをしていたんですね。もちろん会話は日本語なんですが、ディナータイムの厨房は戦場なので、切羽詰まってるときに日本語だとただの喧嘩になっちゃうんですよ。それが不思議なものでイタリア語だと「活気のあるレストラン」を演出してくれるんですね。
トゥッティは日本語では「みんな、全部」とかの意味で使いましたから、「お客様全員」とか「これで全部」みたいな意味で使っていたと思います。
「トゥッティ?(これで全部?)」「トゥッティ!(全部です!)」みたいな使い方です。カタコトもいいとこです(笑)。営業前には「フォルツァ ! トゥッティ!(みんな、頑張ろうぜ!)」と気合を入れたものです。ですので、この言葉にはなんとなく「カジュアル」で「おおらか」な言葉の響きみたいなものを感じてしまいます。マトゥネイもこのワインには「みんなでおいしく飲もうよ!」みたいな意味合いを込めているんだと思います。
しかしヴィノ・ディ・トゥッティは一般的なカジュアルラインのワインでは、まず見かけないクオリティなんですよ・・・SO2無添加の激ピュアな果実。通常、カジュアルな自然派の造りの多くではここで終わってしまいます。しかししっかりとミネラリティが含有されていてツヤツヤ。果実のピュア感のみでは出てこない、ミネラリティと合わさったエレガンスがあります。そこに地場のハーブの要素が僅かに含まれている感覚です。
バルベーラといえば、レストランでも重宝していました。それなりに安い価格で果実のジューシー感がわかりやすく出るので使いやすかったんですね。それ故に「ジューシー感のみ」で終わってしまったり、「粗野で雑」な印象を受けることもしばしばでした。
しかしながらマトゥネイのバルベーラは非常に「丁寧」で「雑さが皆無」に近く、エキスの質感が非常にキレイです。それでいて「濃いめの果実エキス」でありながら「重さを感じない」という素晴らしいバランスです。バルベーラのエレガントな上澄みエキスの部分のみをワインに仕立て上げたような感覚です。
たまたまですが、店の前の角上というスーパーで半額になっていたステーキ用の牛肉と合わせました。結構に脂の噛んでいるチャックフィンガー(肩バラ)という部位だったのですが、このヴィノ・ディ・トゥッティとのマリアージュは最高でした・・・ステーキの脂と肉の旨みに「濃さ」で張り合うのではなく、しっかり「密度」で張り合ってきます。この価格帯のワインでこの張り合い方ができるワインは多く無いと思います。
Noisy談によると前年はもう少し果実感が主体でここまでミネラリティが前面に出ていなかったとのこと。これは単純にヴィンテージ差もあるかもしれませんが、マトゥネイの腕が上がったのかも・・・と思います。
実はこのワインは2本目のテイスティングです。一本目は10月頭にテイスティングしたんですが、還元の硫黄感がひどくて出せませんでした。それが2カ月でこれほど変わるのかというほどびっくりエレガントなワインに変わってきています。しかしまだ完全には抜けきっていないようなので、もし温泉卵のような硫黄のようなニュアンスを感じとられましたら、数日冷暗所に放置してみてください。還元は抜け、かなり変わるはずです。還元さえ抜ければ、不安定な要素は見当たりません。
逆にあれだけ還元していたということは相当酸素との接触は少ない作りだったのだと思います。このツヤ感やミネラリティもそれだけ酸素との接触を避けてたからこそ、「果実の皮」を剥いで表に出てきてくれたのでは・・・?と思いました。
デイリーワインと呼ぶにはもったいない、いやこれこそ真のデイリーワインなのかもしれません!ぜひご検討下さいませ。
以下は以前のレヴューです。
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[ noisy wrote ]【脅威のデイリー!・・ナチュラルなバルベーラがピュアにぷっくり!・・しなやかテクスチュアの超バランスワイン!・・ポテンシャルも半端無い・・素晴らしいです!】
いや~・・「有難う!」と素直に言いたい、素晴らしいワインです!・・この際、品種などどうでも良いと思ってしまうほどに、
「美味い!」
と思っていただけるに違い無いです。
マトゥネイは数人の仲間と共にテッレ・ヴィヴェと言う協同組合を設立し、このワインを造っているそうですが・・
「価格が異常に安い!」
「テクスチュアがツヤッツヤ!」
「濃いのにスルッと飲めて後口が瑞々しい!」
「ナチュラル感はちゃんとあるのに滅茶ピュア!」
「バランスが素晴らしい!」
「いつ飲んでも硬くならない!(・・多分)」
「果実感がしっかり有るのにあざとくない!」
・・・いやいや・・もっと幾らでも書けちゃいますが、
「・・本当にありがとう!」
と握手したいほど、美味しくてリーズナブルです!・・山ほど買いたいワイン!・・だけどスペースが・・ない・・(^^;;
余りにセラーが一杯なので後口でもう少し入荷いたします。もし買えなくてもお待ちくださいね・・。
「飲んだら余りの美味しさにビックリする超リーズナブルワイン!」
です。
あ、一応品種は「バルベーラ」ですが、実はバルベーラらしいのに、バルベーラの有る種の「くどさ」が無い・・!素晴らしいワインです。是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【めちゃ旨!ピュアなアロマとナチュラルな濃密さのスルスルっと入って来る飲み口・・「濃いスル」なバルベーラです・・が、実は服を脱いでも凄かった?から・・本当に恋するワイン!?】

このようなワインをご紹介できるのは実に嬉しいです!・・まぁ、noisy も長いことワインを飲んで来ましたので、流石に・・
「・・濃い奴は・・なぁ・・身体が受け付けないんだよね・・」
と言うのは、良~~く判ります。一緒に飲む方が結構、そっち系を好きだったりして、気を使わないといけなかったりするでしょう?
でも安心してください。履いてま・・いやこのワインなら、全然オッケーなんですよ・・。
色合いを見てみるとそれなりに濃さの伝わって来るような感じです。「重そう!」とまでは行かないにせよ、「甘いかも・・」なんて疑問も生まれてしまうかな?
でも良~く見つめてみると、一面の濃さで覆われているようでは無いですよね?・・そして照りが有ってセクシーな感じが出てると思います。
アロマのスピードは速く、ツヤツヤしたミネラリティでコーティングされたような粒子が赤黒果実を含みつつノーズに飛び込んで来ます。口に含むとテクスチュアはテッカテカ・・液体はスルッと喉を目指して行きます。余り途中で留まらない感じ・・走り出したら止まらないぜ・・♪♪ みたいな感じでしょうか。
エキスの濃密さはしっかり有り、酸も綺麗なバランスで丸く球体なパレットを描きます。タンニンはそこそこに在るのでしょうが、それを全く意識させずに余韻に向かいます。赤黒果実のナチュラルなイメージが脳裏に描かれます。
「・・あれ_・・結構以上に・・旨いじゃん・・」
イメージ的にはエレガントなボルドー・・でしょうか。品種を考えると・・土地的にはピエモンテのテロワールが伝わって来ます。カベルネ的でも有りますが、ドシッと重いものでは無く中くらい・・でしょうか。華やかですし、重く無いし、濃くないし、甘く無いです。
もう、普段飲みのワインだとするなら・・想像以上に素晴らしいです。
が・・・これ、1時間くらいすると、かなり膨張してくるんですよ。中低域から中域に掛けての膨らみが物凄いです。すると膨大なミネラリティに囲まれていて外に出られなかったタンニンなどの要素が、顔を出し始めます・・膨らんでくるんですね~。
ただしもうその頃にはボトルの最後位までは飲んじゃってますから、このシュチュエーションには出会わないかもしれません。
つまり、デイリーとしても相当に美味しいが、ポテンシャルも想像以上に有る・・てことなんですね~。
どうやら相当に売れているようでして、エージェントさんの最後の在庫の最終分までを購入しました。それでも少ないですが、
「飲んだら相当にビックリする・・ピノ・ノワール系の淡い色合いのワインを好きな方でも全然オッケーな自然なワイン!」
と言えます。
誤解を恐れずに言ってみれば、エリオ・アルターレのバルベーラをピュアに、ナチュラルに、もっとミネラリティの高さを持っている方向に振ったようなワイン・・です。アルターレのバルベーラは結構に濃いですから・・でも、そんな濃さを全く感じさせない味筋で、しかも芳香が高いと言えます。
滅茶美味しいので、是非とも飲んでみてください。最近、頑張りが光る「ヴィヴィット」さんの扱いです。おそらく次回新着には上級キュヴェをご案内できるか・・と思いますのでご期待ください!・・買っておいて損は無い・・と言うか、絶対「お代わり」したくなるピエモンテワインです!