ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
ログイン  パスワード  
  
Stop! reload  2025.05.22 
Last Update 2025.05.22  


■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
頻繁なリロード禁止のお願い
 大変お世話になっております。切実なお願いです。
 ページのリロードが必要以上に行われるようになっています。サーバーへの過大な負荷でページ更新が滞る状況になっていますので、頻繁なリロードはお止めくださるようお願いいたします。
 また、「503 Server is busy」のエラードギュメントページが表示され、一定時間アクセスが制限される場合がございます。いずれ元に戻りますが、そのようなことにならないようお願いいたします。
詳細ページ
■新着情報メールサービスのご登録
 Noisy wine の新着情報メールサービスにご登録いただきますと、ご登録いただきましたメールアドレスに「タイムリーに」更新情報をお届けいたします。希少性のあるワインをご希望でしたら登録必須のサービスです。

■お届け情報他
 現在以下の宛先に対し新着情報メールをお届けするすることが出来ません。世界情勢を反映してか、各社様メールのフィルターを厳しくしています。申し訳ありませんが gmail.com や yahoo.co.jp (yahoo.comは厳しいです) などのフリーアドレスに変更をご検討の上、再登録をお願いいたします。不明な方は最下段中央の「e-mail to noisy」よりお問い合わせください。

■新着情報メール不達の宛先(新規登録も出来ません)
icloud.com nifty.com  me.com mac.com  hi-ho.ne.jp tiki.ne.jp  enjoy.ne.jp docomo.ne.jp  plala.or.jp rim.or.jp  suisui.ne.jp teabreak.jp outlook.com outlook.jp hotmail.co.jp hotmail.com msn.com infoseek.jp live.jp live.com
etc.
noisy のお奨め
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・レッドワイン 424ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い赤ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・ホワイト 340ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い白ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
WEBの情報書込みもSSLで安心!


 Noisy Wine [NOISY'S WINE SELECTS] のサイトでは、全ての通信をSSL/TLS 情報暗号化通信し、情報漏洩から保護しています。
◆◆Twitter 開始のご案内

 時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
https://twitter.com/noisywine

アルノー・エ・ソフィー・シリュグ=ノエラ

アルノー・エ・ソフィー・シリュグ=ノエラ

フランス Arnaud Et Sophie Sirugue-Noellat ブルゴーニュ
● 2020年もののシリュグ=ノエラをご紹介させていただきます。例年よりも少しだけアイテムが少ないですが、余りに少ない割り当てのキュヴェは仕入れから割愛させていただいちゃいました。まだ新しい造り手さんで、ワイン屋でさえ全く理解も出来ていないのに・・テイスティングさえできない数量では販売はどうにもなりません。

 インポーターさんは、自分の倉庫から品物が無くなりすれば「売れている」と判断しがちですが、そんなことを続けていると痛い目に合うのは判り切ったことなんですが、頭では判っていても手足は思い通りには動かないようです。

 今回は3アイテムのみに絞らせていただきまして・・まぁ、2アイテムをテイスティングすれば良い訳でして・・と思っていたら、1アイテムだけテイスティングすれば済んだので、無駄な経費を使ってしまって落ち込んでいます。

 ですが2020年のシリュグ=ノエラは凄く良かった!・・です。やはりヴォーヌ=ロマネ・レ・バローですよね。何でしょう・・ドメーヌ同様の造りが出来る、家族間取引でのネゴス業ですから、

「ロベール・シリュグもシリュグ=ノエラもスタイルは一緒!」

です。

 しかしながらまだ日本のワインファンの間では、旧来のロベール・シリュグの作風のイメージが、

「かちんこちんに固まったまま」

 残っていると思います。


 (グラン=ゼシェゾー以外のキュヴェは)クラシカルな醸造からの古風で平たい味わい・・だと思われているでしょう?・・数年寝かせるとそれなりに美味しくなって行くけれど・・とは思われているかもしれませんが・・。


 全然違いますよ。今だから言えることなのかもしれませんが、このシリュグ=ノエラが始まった頃から変革が始まり、今や・・

「(アヴァンギャルドではない)ナチュール風の柔らかで膨らみのある活き活きとした作風!」

です。


 ですのでまた一度、noisy に騙されてみるつもりで・・シリュグ=ノエラ、そしてロベール・シリュグを飲まれてみることをお勧めします。きっとご自身の中の「シリュグ」のイメージを全く更新することになると保障いたします。


 そもそも・・シリュグ家は直系では無いもののアンリ・ジャイエの遠戚でも有ります。そして、やはり最近になってブームの兆しさえ感じられるデゾネイ=ビセイとも・・関係があると思いますし、ビセイのびっくりするくらいの成長がシリュグ=ノエラが始まった頃と時を同じようにしているのもその理由のひとつです。さらには・・おっと・・未確認情報になってしまうので止めておきますが、まぁ・・ブルゴーニュのドメーヌって、結構みな・・結局親戚同士だったりするんですよね。

 ですがこのように、近年さらにジャンプアップして来た造り手として、シリュグ=ノエラ、ロベール・シリュグを捉えるべきだと思っています。是非トライしてみてください!・・ですが、お勧めするほど数が無いのも事実です。どうぞよろしくお願いいたします。

-----
 2019年のシリュグ=ノエラです。ドメーヌ・ロベール・シリュグ分と一緒に入荷していましたが、テイスティングするか・・飲むとしたら何か・・と迷っていましたら、こんなに遅くなってしまいました。

 何より入荷数が少ないので、上のクラスを1本でも開けると・・すべての利益が飛んでしまいます。さりとて飲まないとなるとご紹介も難しいし、当然他店さんも飲まないのは決定的ですから、

「結局誰も飲まない」

に近い状態が長く続いてしまう訳ですね。

 しかもほとんどのメディアに取り上げられておらず・・何が何だかわからない・・日本のワイン屋も何も判って無いのに販売だけはちゃんとしている・・これで良いんでしょうかね。本当に困ります。何とかしてください。


 2019年のロベール・シリュグは、どのアイテムも本当に美味しくて・・特に気に入ったのはヴォーヌ=ロマネV.V.でしたが、本当に瞬殺でした。飲まれた方も相当驚いたと思います。

「・・・これが花ぶるいの魔術か・・」

と思われたはずです。


 noisy も何とか・・1アイテムのみですが、テイスティングさせていただきました。レ・バローですね。以前とは相当イメージが異なりました。結構にタイトさが有ったはずなんですが、別物のように思いました。

 シリュグ=ノエラに関しましては、未だに「こうです!」と言えるような知見が無いので申し訳ありません。それでも結構にレアですので・・もしご興味がございましたら飲んでみて下さい。

■生産者によるヴィンテージレポート

 2019年はこれまでの様に9で終わる偉大なヴィンテージ゙のひとつとなるのに大いに値します。かなり穏やかだった冬のおかげで生育サイクルは早く始まり早期の発芽となりました。

 しかし春になると、近年ブルゴーニュでは寒さが定着しています。4月5日の朝霜は、村や区画、その場所の気温、成長段階により差はあるものの、被害を受けました。 5月中ブドウの樹は順調に成長し、6月の初めまで熱波が続きました。その後、強い突風と強い冷え込みがフランス全土に留まりました。それらは開花を部分的に妨げ、花ぶるいと結実不良も多く見られました。
 
 夏には暑さから水不足でしたが、8月の数回の雨がブドウの樹の発達を助け、ヴェレゾン(ブドウが成熟するにつれ、緑色だった実が黄緑色から紫色へと色付いていく事)を促しました。

 8月下旬と9月上旬は良好な状態で順調に成長を続け、理想的な健康状態が収穫まで続きました。収穫は9月24日に始まり、とてもスムーズにはかどりました。そして私たちは予想を上回る結果に心を躍らせました!

 発酵はパーセル毎に差はあるものの、それぞれ大変、順調に行われました。ミルランダージュ(粒の大きさの不揃い)があった為、普段より少し時間を要しましたが。デリケートなルビー色で、ワインは優美そのもので、しなやかなタンニンと心地よいフレッシュさ、魅惑的な赤く小さなベリーの香りが食欲をそそり、ブルゴーニュファンの心を揺さぶるに違いありません。

 2019年産の欠点をあえてあげるとすれば、収穫量が平均年を下回ったことだけなのです。チャーミングでエレガント、気品のあるこの2019ヴィンテージを日本の皆様が楽しんで頂く事を我々も心待ちにしています。
 
-----
 初の入荷になりました、「アルノー・エ・ソフィー・シリュグ=ノエラ」をご紹介させていただきます。

 初と言いましても・・そもそも・・

「ドメーヌ・ロベール・シリュグと区別する必要性が有るのか?」

と言うところから入らないと、その後の説明が難しいことになってしまいかねません。


 何故って・・一応説明させていただきますと、アルノーさんはドメーヌ・ロベール・シリュグの次世代後継者で有り、ソフィーさんはノエラ家からお嫁にいらっしゃった奥さんで有り、2016年からアルノーさんとソフィーさん名で個人のメゾンでリリースし始めましたが、葡萄自体は「ドメーヌ・ロベール・シリュグから購入」と言う形を取ってはいるものの、2018年のヴォーヌ=ロマネ・レ・バローも以前はドメーヌ・ロベール・シリュグでリリースしていたものだから・・ですね。

 それにいずれはドメーヌ・ロベール・シリュグを継承するか吸収するか・・になると思われますので、

「一緒で良いんじゃないの?」

とは思うんですが、

「アルノーさんとソフィーさんの個人のメゾン」

と言うことで、彼らの個性を発揮した部分が出ていると思われるため、一応・・別にご案内させていただくことにしました。


 ですが、2018年もののドメーヌ・ロベール・シリュグを飲む限りにおいて、相当・・ロベール・シリュグの味わい自体、ナチュラルな方向に行っていると感じられますから、

「すでに挑戦・改革は始まっている!」

と判断するのが良いでしょう。


 2018年もののロベール・シリュグを飲まれましたら、

「お~・・随分変わったな・・!」

と必ずや思われるはずで、しかもそれは確実に良い方向を向いていると感じられるはずです。


 今回はシリュグ=ノエラは初の入手なんですが、これまた数がどうにもならないので・・取りあえずご紹介だけになってしまいますが、いずれテイスティングさせていただきたいと考えています。

■ロベール・シリュグ後継者と妻(ミシェル・ノエラ家)の造る新生ヴォーヌ・ロマネ

 ブドウはアルノー・シリュグの実家であるドメーヌ ロベール・シリュグから買っています。ロベール・シリュグは、Vosne Romanee les Barreauxに2区画を所有しており一つ目の区画は、CROS PARANTOUX と LES PETITS MONTS に囲まれておりジャン・ルイ・シリュグ(アルノーの父)が所有。その区画から採れるブドウをすべて購入し、このワインをを生産しています。

 二つ目の LES BARREAUX の区画は、ロベール・シリュグのワインとなるもので、北向きで ANNE GROS の畑と近いです。Arnaud et Sophieのワインはテロワールの特徴を表現したいため、人的介入をできるだけ少なくしているそうです。全房発酵は全体の50%なので、葡萄の実だけでなく、梗の熟したタイミングも見極めることが求めらます。熟成もやや短めにしています。彼らが表現したいのは、フィネス、エレガンス、テロワールと果実味なのです。ソフィーとアルノーはワインに求めるスタイルという点で互いに完全に一致しており、ビジョンとフィロソフィーをワインに表現できるように日々努めています。

 ヴォーヌ=ロマネにあるロベール・シリュグはジャン・ルイ・シリュグとカトリーヌの息子で5代目のアルノー・シリュグが、徐々にワイン造りの中心となりつつある。アルノーはノエラ家から嫁いだソフィーと、「ドメーヌ・アルノー・エ・ソフィー・シリュグ=ノエラ」(Domaine Arnaud et Sophie Sirugue-Noellat)も2016年から生産している。ロベール・シリュグの11haの畑から造られるワインはどれも、極めて淡い色調で、2017年の暑さを感じさせない繊細さを秘めている。全房発酵は50%、新樽30%。レ・バローは冷涼なテロワールのため、2017年の収穫はシリュグのヴィラージュより3日遅い。1986年生まれのアルノーは次代を担う才能ある醸造家だ。 Wine Report 山本昭彦氏評


2020 Vosne-Romanee les Barreaux
ヴォーヌ=ロマネ・レ・バロー

17138
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォーヌ=ロマネ
アルノー・エ・ソフィー・シリュグ=ノエラ

■エージェント情報
樹齢: 60 年
収穫: 手摘み
 クロ・パラントーとプティ=モンにはさまれた斜面上部の冷涼なヴィラージュの区画。アルノーの両親が所有する畑のブドウを購入。

■ WINE REPORT 2020年産評価: 92点
リシュブールとクロ・パラントゥの上部で大半は北向き。表土は鉄とマグネシウムを含む。濃密で、涼しい緊張感をはらんでいる。フローラルで、香り高く、レッドチェリー、砕いた石、バラの花弁、金属的なタッチ。エレガントでバランスがとれている。ヴィラージュとは思えない深みとたっぷりしたエキス。
VINOUS 2019年産参考評価:(89-91)点
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥16,580 (外税) 
【これは旨い!・・しかも凄い畑に囲まれた冷涼な区画ならではの、思わせぶりな味わいも・・感じられます!】
 もはや伝説の域を超えてしまった感のあるアンリ・ジャイエのクロパラでは有りますが、一方で確実に手の届かないところに行ってしまったワインも有りますよね・・リシュブールです。かのアンリ・ジャイエの最高峰のキュヴェはリシュブール。アンリは・・おそらくメオにリシュブールを取り上げられて・・と言いますか結果として分けてもらえないことになり、それを悲観して「引退する」と言い出したんだと・・noisy は勝手にそう思ってます。

 しかしアンリ自身で開墾したと言うクロ・パラントーは大きい方の区画を得た訳で・・今ではもう・・noisy も飲めないワインになってしまいました。

 で、このレ・バローとと言う村名のクリマですが、ま~・・呆れるくらいに凄い畑に接しています。南側から1級レ・プティ・モン、1級クロ・パラントー、特級リシュブール(レ・ヴェロワーユ・オ・リシュブール)、1級オー・ブリュレ。

 元々はヴォーヌ=ロマネの素晴らしいグラン・クリュや1級が集う斜面の真上にある痩せて風通しがよく涼しい、しかも傾斜はあるが向きが微妙・・でやや日照に問題の有る部分を含むのがこの「レ・バロー」なんですね。斜面の最上部ですから、接するグラン・クリュとは土壌の構成がかなり違います。

 しかしながら・・接する1級畑とはどうでしょう?・・気になりませんか?・・

 実は2020年もののレ・バロー、その辺を微妙にも匂わせる仕上がりになっていまして、しかも・・かなり旨いんですよね・・。2019年ものも凄く良かったんですが、

「・・ん~・・花ぶるいで濃密になった・・たまたまかもしれないかな・・」

みたいな気も有った訳です。

 しかしロベール・シリュグ、そしてシリュグ=ノエラの2020年ものを飲んで・・

「・・こりゃ・・本物か。」

と思わずにはいられなかった訳です。もちろんですが、昨今の温暖化の影響も味方したと思いますよ。ですが、最近のロベール・シリュグ、そして2016年から始めたシリュグ=ノエラはおそらくクラシカルな醸造一辺倒から変化、全房系の醸造ものをブレンドしているはずで・・、活き活きとした美しいディテールをバランス良く感じさせる非常に心地良いワインに変貌しているんですね。

 まぁ・・このニュアンスは、おそらくフリーランしか使わなかったグラン=ゼシェゾーには結構昔から用いられていたはず・・とは思いますが、それを他のキュヴェまで拡げた・・と言うことだと、個人的には理解しています。

 この見事に集中した色彩をご覧ください。若干花ぶるいの実が付いたに違いない2019年ものと比較しても、非常に集中していると思いませんか?

 しかも茶や黒を感じさせない・・見事な「赤主体の赤紫」です。これって結構、ヴォーヌ=ロマネの斜面の中~上部辺りには良く見られる色彩だと思っていますが、アロマも実に伸び伸びとしていてふんわり柔らかく、しかし軽すぎず重すぎず・・ヴォーヌ=ロマネ的な酸の適度な温かさが見事なバランスを作っています。ミネラリティも同様で、決して飛びぬけはしないが素晴らしいバランスをしていまして、どこか・・どこかですよ・・近隣の1級畑のニュアンスをほんのりと感じさせてくれるんですね。

 じゃぁ・・その近隣の1級畑って・・どこよ・・みたいな話しにはなると思うんですが、それは飲まれた方の経験に基づいてかなり変わると思うんですね。まぁ・・うちのカミさんに、

「このワイン、どう?」

と聞いたところ、

「・・ふつう」

と返されました。


 なので、「普通」と思うのが普通の方の感覚なのでしょう。ただしうちのカミさん、美味しいワインはかなり沢山飲んでますから・・(^^;; 先日もヤン・ドゥリューのジャノを飲んでますが同様に・・「余り好きじゃないけど飲める」だそうで・・。彼女には白ワインを飲ませておけば「美味しい」と言うんですが、ちょっと醸しが入った茶色っぽいのとか、サヴァニャンの酸膜系などを出すと低評価です。

 地層由来の鉱物の組成が違う上部の畑ですから、有名な褐色の石灰岩・・うちの店にも転がっていたんですが、例の地震の後・・どこかに消えてしまいました・・あのヴォーヌ=ロマネの偉大なグラン・クリュニュのニュアンスは少ないです。

 ですが、より石灰が効いた感じのミネラリティに、余分な肉が無いスレンダーさと、その無いところのバランスでのふくよかさが、何とも周りの1級畑を僅かに・・人によってはそれなりに感じさせてくれるわけです。

 何よりも、もう「ふつう」にとても旨いんですよ・・(^^;;・・この1~2枚目の写真を見て、

「・・まずそう・・」

と思うブルゴーニュワインファンはいらっしゃらないと思いますから安心はしているんですが、そんな美味しさよりも、やはり・・

「隣が気になってしょうがない!」

と言うのがマニアの素直な気持ちだと思うんですね。


 飲んでみてください。きっと・・一瞬だけでも・・「・・おっ?・・」と言っていただけると思います。呆れるほど・・滅茶少ないです。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【花ぶるいが半分入った感じ?・・濃密でエレガントな、ちょっとだけジャイエが入ってます・・みたいな村名です!】

 ようやっと・・で飲みました。お客様でもシリュグ=ノエラを飲まれたことがある方は、本当に一握りでしょう。ワイン屋はほとんど飲んでないと思いますよ。とても飲めるような数が割り当てられないから不可能でしょう。

 このまま行くといずれはお荷物扱いになっちゃうんじゃないかと危惧していまして、だいぶ無理してこのレ・バローを開けさせていただきました。エージェントさんももう少し、

「どうやって販売するか」

をちゃんと考慮していただきたいものです。入って来たものをただ細分化して割り振るだけなら誰でもできます。人気になったらまぁ・・それでも良いかもしれませんが、誰も飲めていないものを・・情報もまともには無いものを・・どのようにお客様にプレゼンしてご購入いただけるようにするか、まるで考えて無いです。


 で、そもそもこのレ・バローですが、昔のシリュグのラインナップにはしっかり有りましたよね・・何度か飲んだ(ような?)記憶が有ります。

 しかしながら、今回飲ませていただきました2019年のレ・バローとは、何となく覚えているイメージとは、相当異なっていました。全く異なる・・と言っても過言では無い気がします。

 色合いは思ったよりも濃密な感じがします。丸く柔らかなヴォーヌ=ロマネらしい酸、ピュアさとわずかにナチュラルなノーズ、チェリー、ブラックチェリーの果実味に僅かに動物的なスパイス、植物的なスパイスが香ります。ニュアンスは結構に花ぶるい的な濃度が有りますが、凄かったシリュグの2019年ヴォーヌ=ロマネV.V.ほどでは無い感じです。アルコール分も13度とベストなもの・・エレガントさに豊満さが載り、実に良い感じです。

 半面、その豊かさがレ・バローの繊細さをくるんでいる感じもします。ただしこれは、noisyが持っている(大昔の?)レ・バローのイメージを引きずっているだけかもしれません。

 今飲んでもかなり美味しく、今後15年に渡って楽しめると思います。意外にもこの先、閉じたとしても乗り越えられる豊かさが有ります。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。
-----
【少ないので飲んでいませんが、クロ・パラントーとプティ=モンに接している(?)ようです!】

 初のお目見えのアルノー=ノエラです。実質、次世代のロベール・シリュグだと思っていただいて結構だと思います。

 今回は初なので飲もうか・・と思ったんですが、ロベール・シリュグのラインナップのテイスティングも忙しく、レ・バローも昔飲んでる訳ですし・・そして何より、

「2018年のドメーヌ・ロベール・シリュグは転換点を迎え、しなやかで繊細な味わいのワインに完全シフトしている!」


ことに気付けたため、余りに入荷が少ないシリュグ=ノエラを減らす必要性が薄れたので保留しています。

 ですので、おそらく近い味わい・・いや、テロワールは異なりますので同じには絶対にならないんですが、味筋は近いと思いますので、ロベール・シリュグのヴォーヌ=ロマネのコラムをご覧くださいませ。折を見て可能なようでしたらテイスティングしてみたいと思っています。


 そもそもこのレ・バローと言う区画は、1級クロ・パラントー、1級プティ=モン、グラン・クリュ・リッシュブールに接した村名です。しかもアルノ=ノエラが仕込んでいるのは、地図を見ていただくとお判りかと思いますが、クロ・パラントーとプティ=モンに接した部分です。

 なので・・そもそも斜面上部の薄い表土とその下の組成からのミネラリティが特徴の1級の味わいに、さらに斜面上部の冷ややかさ(日照は1級よりやや劣る)、土地の豊かさ(却って表土は厚い)などの特徴が有ります。

 ですので、繊細さや瑞々しさが見事に増した2018年ロベール・シリュグの味わいを加えますと・・これはかなり興味の沸くアイテムでは無いかと・・思っています。ご検討くださいませ!