
正規エージェントさんは滅茶高いので、ブローカー仕入れで試してみました。上代は最新ヴィンテージは19000円上代のようです。なので、もし仕入れたら・・15500位の値付けになると思います。
このジュヴレの最北、最西の1級レ・グーロは、同じく1級のレ・シャンポーの上部にありまして、ふくよかさも有りつつ繊細さもある冷ややかなレ・シャンポーよりも、より乾いた繊細さが魅力の畑かと思っています。クロ・サン=ジャックも遠くないですが、ん・・似てはいません・・(^^;;
そして・・このワイン、特徴的なのは・・
「プラスティックコルクの密閉性!」
でしょうか。
コルクを抜いてすぐは・・
「・・滅茶苦茶・・若い!」
ので、相当混乱します・・何せこれ、2015年ものですから・・
「おいおい・・2015年もので・・これかよ!」
と思ってしまうほどに、抜きたては「新鮮」で「ピュア」です。ちょっとカルチャーショックな位・・若いです。
ですが、10分ほどもしますと・・急激に「老化・・いや、熟成した本来の姿の表情」が始まります。だから・・そこで一安心する訳ですね。
でも・・どうなんでしょうね。やはり集成コルクや自然コルクの「超穏やかな酸化」をほぼさせないのがこのプラスティックコルクですから、
「穏やかな酸化熟成をしないジュヴレ1級レ・グーロ」
として判断すべきかと・・。ちょっと普通とは異なる熟成感が有ります。

全房が多いですが、ん・・全房じゃない部分は余り感じ取れないほど、繊細な味わいでした。
ほんのりと官能感は漂いますが、やっぱり自然コルク由来では無い・・言ってしまえば、
「王冠止め」
したような感じで、王冠のワインを長く貯蔵した感じに近い熟成です。
ワインとしては超繊細系の味わいで、ジュヴレの最も標高の高い1級畑のひとつでもあるレ・グーロの冷ややかさと、細やかな美味しさを見せてくれていると思います。
ただし、一般的なジュヴレ1級のイメージで飲み始めると、
「ちょっと・・線が細いか?」
と思ってしまうかもしれません。でもそれがこの1級ワインの魅力でもあるし、それを美しいがままに表現しているのが、このエレスティン=マッツィニなのでしょう。
価格もリーズナブルにお出し致しますので、
「超冷ややかな1級レ・グーロ」
と、
「プラスティックコルクが生む熟成」
を両方楽しめるワインです。ご検討くださいませ。