
あんまり大っぴらには言ってませんが、結構に「セミヨン」好きです。だから、ボルドーの辛口の白は大好物、・・なのでまぁ、良く有る安いアントル・ドゥメールのシャバい白以外のボルドー辛口白は、結構好きなんですよ。なのでリーズナブルで美味しいセミヨンが見つかると嬉しくなっちゃうんですね。
少し前にご紹介させていただいたスデュイローの辛口白など、
「3日目になったら・・1日目とは全く異なる表情で、そのポテンシャルが開花する!」
までは書きませんでしたが・・いや、タイミングもそれぞれ飲まれる方で異なりますからね・・でも、3日目は相当にボリューミーになります。かなり良いワインでリーズナブルですが、何故か余り売れません。
このBBHブランはセミヨンとコロンバール・・・ですから、おそらく「3日目にどうこう・・」にはならないでしょう。でも、非常に複雑性が高く、しかもボリューム感もしっかり有り、アロマティックで飲みやすく、しかも高質でナチュラルです。
セミヨンとコロンバールを半々・・しかも反収20ヘクトリットルですから、やや繊細な香りでやや硬い質のセミヨンを、コロンバールで「ふんわり」とソフトに仕上げている感じがします。・・やはりその辺のバランス感覚がセンスにもなりますし、下手をすると野暮ったくなってしまう訳ですが、これは上手く行った良い例じゃないかと思っています。
価格的にはA.C.ブルゴーニュと同じくらいでは有りますが、
「反収20ヘクトリットル/ヘクタールのA.C.ブルなんて・・悪天候でやられてそうなった以外は有り得ない」
訳でして、おそらくこのBBH もそのような根拠が有ったにしても、
「そんな低収量には本当に頭下がる・・」
となってしまいます。そんなじゃヴィニュロンは本当に大変です。でも、それが高質なワインの生産に繋がって行くんですね。
しっかり美味しい、複雑性の高いボルドーの白です。これからも扱いたいと思っていますし、もう少し造り手のことも知りたいと思っています。是非ご検討くださいませ。お勧めします。