【シャトー・ロスピタルのリーズナブルクラスのルージュですが、これで充分なほど・・おいしいです!何故って?・・異常な低収量と造りのセンスでしょう!】

メルロを主体にマルベックを40%も・・セパージュしている「BNH ルージュ」です。名前の由来は良く判りません。
メルロですので、やはり粘土由来の土地なんだろうと思いますが、HSSRよりは粘性が低いものの、それなりの粘性が有ります。その上でマルベックがまた一杯セパージュされていますので、
「結構に・・黒い・・もしくは濃い」
色合いに見えるかと思います。
しかしながら、果皮の濃度はしっかり感じますし、ボディ感もしっかり有るものの、決して鈍重にはならずに「サラッと感」も有り、マルベック特有の「蝋」みたいなニュアンスもさほど強く出ておらず、滑らかさと果実感、そしてやや重さは無いミネラリティがしっかりあり、酸は突出せず、その上でのバランスが中々に良いです。
noisy も、本当に良く言ってますが、
「ワイン造りはセンス」
・・これは非常に重要かと思いますが、このご夫妻、中々のセンスの良さを見せていますよ。
しかもこのBNH ルージュ、反収は何と、
「15ヘクトリットル/ヘクタール!」
という、ブルゴーニュのグラン・クリュも真っ青な凄い低収量なんですね・・。ボルドー左岸の1級クラスって・・ほぼほぼ50ヘクトリットルですから・・そこから考えてしまえば、とんでもなく頑張って造っていることになります。
ですので、少なくともシャバくてテクスチュアの悪いワインじゃないことは伝わって来るかと思います。色合いも、
「低収量のメルロ60%と黒いマルベック40%」
が美しく混ざった感じに見えるんじゃないかと思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!