
バレンシアから南西に130Kmちょっと・・でしょうか。少し内陸ですが、緯度が低いですから、
「熟度は高くても酸が・・」
と思われるかもしれません。イタリアで言えばブーツのつま先、カラブリアと同じくらいの緯度です。
非常に暑い地域ですが、その気候を生かしたワインの醸造をしていまして・・早摘みの葡萄で酸を綺麗に出したワイン、反対に熱波で葡萄と干からびさせて上品な甘みを生かしたワインを生産しています。
こちらはその前者です。
やや黒みを見せる色彩ですが、意外にも「黒い」ニュアンスは少ないです。紫を重ねたような印象・・ですね。そして、「濃い」ように思われがちですが・・そんなに濃い味わいでは無い・・むしろスペインではもっと北の産地のワインの方が、
「どっしりと濃い!・・タンニンも多い!」
ワインです。
甘みは少なく、酸がしっかり美しさを保っていますので、
「こんなに緯度の低い地域で・・?」
と思われるかもしれません。
また、モナストレル種主体と言うことで・・フランスだとムールヴェードル種ですから、
「ムンムン系の野性味が強いタイプ?」
と想像してしまうと・・意外かもしれませんが・・全然綺麗な印象なので、それも違います。
いわゆる・・ピュアなんですね。ほんのりですがナチュラル感も有ります。ドライで酸の伸びも感じられる・・ちょっと日本のワインとは異なる果皮濃度が嬉しいデイリーです。是非飲んでみて下さい。お勧めです!