【マロラクティックを回避したフレッシュで煌びやかな酸とクリスタルなミネラリティは、シャンパーニュ各地の極上葡萄から造られます!素晴らしいバランスです!しかも限定特売です!】

ゴッセのグランド・レゼルヴ・ブリュットです。特売です・・最安値更新中?・・判りませんが、結構にリーズナブルなんじゃないかと思いますよ。
まずは葡萄ですが・・グラン・クリュを中心に使用しているようです。アイ、ブージイ、アンボネイ、ル・メニル=スュル=オジェ・・と言うことは、グラン・クリュばかりなのかと思いますがエチケットに「Grand Cru」の記載は有りません。前者3つの村はピノ・ノワール、最後は勿論、コート・デ・ブランのシャルドネでしょう。
200種にも及ぶ原酒をバッティング(ブレンド)するそうですから・・凄い繊細でハードな作業ですよね・・ちょっと信じられません。スーパーマンです。
そしてその醸造は、
「マロラクティックさせない!」
と言う部分に大きな特徴が有ります。ご存じのクリュッグやサロンなどがそんなノン・マロ派です。煌びやかな酸、もしくはフレッシュ系の酸が特徴です。マロラクティックは酸っぱいリンゴ酸を柔らかい乳酸に変えることですので、それが・・
「長期熟成」
に関わって来ます。
あ・・面白いので・・味わいに行く前にこんなものをご覧いただきましょう。

はい・・これはこのゴッセのグランド・レゼルヴのコルクです。よ~くみてくださいね・・。
「・・おっ?・・ちょっと先っぽが濡れて・・萎んでいる感じ?」
に見えないでしょうか。
そうなんですよ・・。ちょっと萎んじゃってますよね・・液体に濡れた部分が「必要以上に?状況から考えられる以上に?」萎んでいるように見えます。
まぁ・・ボトルの形の影響も有るとは思いますが・・
「マロラクティックをしない、強い酸の影響」
が有りますと、その強い酸はコルクを萎ませます。マロラクティックをしていても、ある程度長い期間、シャンパーニュを横にしていますと・・こうなりますよね。
なので、
「シャンパーニュの保存は立てておくべき」
と・・noisy は言ってるんですね。
これが長い間続きますと、さらに痩せてしまい、また縮む部分を拡大し、最後は「 T 」の字のように、ボトルに入る部分が真っすぐになり・・せっかくの「前方後円墳型」が崩れてしまうんですね。そして外部から空気を引き入れる原因になってしまいます。
だから・・
「リリースされたシャンパーニュは持たないからさっさと飲む」
と言うことに繋がっています。
一方..今回同時にご案内することになった、ドラピエの方はどうでしょうか?・・次の写真がそうですが・・

ゴッセに比較しますと、とても綺麗ですよね。でも、ほんの僅かに縮みが先端には出ているように見えます。
それでも「前方後円墳型」は保持されているようにみえますよね・・これって、一体どう言うことなんでしょう?
まぁ・・これは推測に過ぎませんが、ゴッセの方は澱引き後に熟成させ、コルクを打ち換えずにリリースしているんじゃないかと思います。違っていたらすみません。
昔、アラン・ロベールのシャンパーニュ..特に上級キュヴェを仕入れますと、6本木箱に紙で包まれたレゼルヴなどが入っているんですが、その脇に、
「打ち換えた超古~いコルクと鋲が6本セットで漏れなく入っていた!」
んですね・・ワイン屋あるある・・でしょうか。
まぁ・・お客様はそんなもの、必要無いでしょうから発送時に中に入れて一緒にお送りすることは滅多になかったと記憶しています。
また、ゴッセはコルクを打ち換えずに・・と言いましたが、
「一度打ち換えて澱引きし、もう一度熟成期間を取っている」
とも・・言えるかもしれませんので悪しからず。たしかに縮んでいますが、外部から空気を引き込むほどでは有りませんので・・はい。

で、味わいですが・・クリスタルな感じのミネラリティを多く含み、表情は非常に・・豊かです。
同じノンマロラクティックのサロンのリリース時と比較しますと・・いや、サロンはミレジメですけどね・・リリース直後にサロンを飲むと、ほとんどの場合・・
「かなり酸っぱくて表情が余り出ていない」
です。
そのサロンを5~10年ほど熟成させますと「あら不思議」・・素晴らしい表情が出てくるんですね・・これはサロンならでは・・でしょう。
こちらのグランド・レゼルヴですが、名前の通り、
「偉大な貯酒もの」
と言うことで、多くの(200種)レゼルヴを組み合わせて仕上げたものです。
ですから、
「めっちゃバランスが良い!」
です。
泡質も滑らかで旺盛です。面白いのは、
「盛り上がるように旺盛で・・でも一旦、30秒後位に引けるが、その後も長く細かな泡が出続ける」
のを確認しています。ブルゴーニュグラスでもなかなか無くならなかったです。
で、そのクリスタルなミネラリティも、クリュグほどはハードでタイトな感じでは無いものの、心地良さが長く持続します。果実のニュアンスも様々、しかも、ノンマロらしい造形の大きな、そして繊細さが加わっているように思います。
余韻も押しも中々のものでした。美味しかったです。
ロットが同じかどうかは不明ですが、インポーターさんの資料では「デカンター誌 93ポイント」とのことです。調べてみますと90~93ポイント位が多いようです。
非常に大きなスケールの、決して重過ぎないシャンパーニュで、ドザージュの量も多くは無く・・
「・・リキュールの甘さに気付くか気付かないか微妙なライン」
を狙っているように思います。むしろルイ・ロデレールのクリスタルの方が甘いかと・・個人的には感じますが・・クリスタルは10g/L は入れないにせよ、近い部分は入っていたと記憶しています。違っていたらすみません。
と言う訳で、特売です!・・めっちゃ安いはず!・・クリスマスやお正月に是非!・・ん?・・海外に行くから不要?・・いやいや、購入しておいても損は無いんじゃないかと思いますよ。お勧めします!どうぞよろしく!