
例えばどうでしょう・・日本のワインを好む方は、おそらく・・
「穏やかだから良い・・」
と感じていらっしゃるのかもしれません。日本の風土にはもちろん合うのかと思いますし、・・と言うことは食にも合わせやすい、馴染みが良いとも言えます。
しかし多くの海外産のワインを飲まれている方が日本のワインを飲まれると、
「果実味が不足、果実酸が不足、ミネラリティが不足」
とダメ出しするのは見えています。
実際のところ良く出来た日本のワインは、まぁ・・10年は熟成すると思いますが、それ以降はどうでしょう・・ヘタりは海外産に比較しますとかなり早いはずです。日本の場合は石灰土壌・・と言いますか、
「粘土は有っても石灰系ミネラリティが無い」
と言う状況になってしまいがちですし、大陸に比較しますと「岩」ではなく「土」で、しかも肥えている土壌ですから、そして気候ですね・・どうしても湿度が高く、病気に成りがちですから、日本のワイン生産者さんも並々ならぬご苦労をされていると思っています。秋吉台とか・・あ、石灰岩が大き過ぎるとは思いますが、でもあそこで葡萄を造れたら・・なんて考えてしまいますが、状況的には無理なようです。

で、こちらは重量的には比較軽めのミネラリティが充分に感じられる味わいです。
比較的にはリーズナブルに仕上げたラインだと思いますが、
「マンモスな量の伸びやかで美しい果実酸!」
を称えた・・柑橘のニュアンスを多く含む味わいです。
このハギャル・マティアスでは、ゲミシュターサッツ(混植)も有れば、グリューナーも有るし、リースリングも、そしてゼクト(シャンパーニュ方式)も有り、それぞれかなり評価も高いんですね。
noisy 的には・・大昔は、
「オーストリアのワインは酸が低い」
と思っていまして、酸量でドイツのモーゼルには遠く及ばず、ラインヘッセン辺りと同じか、若干弱いか・・などと思っていましたが、
「2000年以降になって素晴らしいオーストリアワインに出会ったことで、その思いは捨てることにした」
んですね。
ハリが有り、超ドライで酸の味わいがクッキリとパレットを描く、素晴らしいブラン・ド・ノワールです。同時にご案内の「アイスヴァイン」に適量ブレンドして、冷やして飲んでも滅茶美味しいと思います。ご検討くださいませ。