【リアルワインガイド・コーディネーション、北海道のKONDOヴィンヤードさんから「2023ナカイ・ミュラワ」のご案内です。So2無添加のサン・スフル弱発泡白です!】
アルコール分9.5%の弱発泡性白ワインです。ペティアンとはちょっと違うようで、一旦白ワインにしてから王冠を打つ時に冷凍保存の果汁を足して瓶内二次発酵をさせるようです。So2 を使用せずに造っています。王冠を打ってからデゴルジュしていないようで、若干ですが底に澱があります。このセパージュだと、ミュラー・トゥルガウを白ワインにして、オーセロワが蔗糖代わりでしょうか。
この製法だとおそらく強い泡にはなっていないと思われますし、寝かせた時間で味わいも変化すると思います。
以下はKONDO ヴィンヤードさんのホームページよりいただいた文章です。
2023年、前年の天候不良から持ち越した発芽率の悪さやべと病などで収量的に厳しい年となった私たちKONDOヴィンヤードにとっては、結果的に中井農園さんに大いに助けられる年となりました。夏の猛暑をものともせず、樹齢5年目のミュラー・トゥルガウは一糸乱れぬ生育で、過去最高の収穫高、ワインも最大の生産本数となっています。
例年その年の最初の仕込みはこのミュラワで、収穫の感触でヴィンテージの行方をうらないます。まだ暑さの残る9月中旬で、来たる10月から始まる激戦の日々への試運転といった雰囲気で、色々な思いを馳せながらプレス機に向かいました。猛暑で糖度の伸びが鈍化したミュラーよりも先にオーセロワを収穫したのは、過去11年で初めてのことでした。
程よい和柑橘の香り、清涼感のある青さが残る飲み口は、ボリュームこそ無いもののすいすいと飲み心地の良い仕上がりです。ここ数年はアルコールも10%を切ることが多く、仕事で疲れた夜、もしくはのんびり過ごす休日の昼間にビールがわりに飲むシチュエーションも良いでしょう。
微発泡で吹きこぼれる恐れは全くありませんが、良く冷やしてからお飲みください。