
noisy も忙しく無ければ、リーズナブルで美味しいワイン探しの旅に出たい・・のは山々なれど、なぜか判りませんが・・
「歳を経るごとに忙しくなる!」
んです。なんででしょ・・。人は増えているから労働力は昔の比じゃ無いはずです。でも結局のところ、年間休日7日・・でも完全な休日は年間で1日有るかな?・・みたいな感じで、しかも毎日仕事に追われています。
「早く人間になりたい」
このヴィーニョ・ヴェルデの白ワインは、このところ絶好調のオルヴォーさんからご紹介されました。
「・・ん?・・軽くて水っぽいヴィーニョ・ヴェルデじゃ・・無いね・・。結構行けるじゃん!」
となったのは良いんですが、話しをよく聞いてみますと・・
「ワインは美味しいし安くて良いんですが、もう・・次が無いことが判ったんです・・」
とのこと。
なんと、連絡が付かなくなったので心配していたところ、「倒産した」と電話が有ったそう。
「(げげっ!)」
何か身につまされる出来事では有ります。日本も円安、ユーロ高、ドル高が恒常化し、お米もガソリンも高くなって来ました。まぁ・・内外価格差是正は必要不可欠なので予想通りでは有りますが、たしかに、
「Noisy wine で千円台のワインって、造り手はいくらもらってるの?」
と言う話です。・・ちょっと泣けてきます。

僅かに緑を感じさせる薄めの黄色です。まぁ・・一瞬は、
「シャバい味わいなのかな?」
などと思ってしまうでしょう。
細やかな泡が見えますから、少々はピチピチと感じられるガスが存在すると・・飲む前から想像が出来ます。
香りは軽やかな柑橘や桃、フラワリーで甘やかさを持ったハーブ、さわやかなシトラスなアロマです。口に含むとほんのりピチピチ、黄色と緑のフルーツ感、果皮感が拡がります。甘くは無くドライですが、まったく甘さが無いのか?・・と言うと微妙な感じ・・の残糖感ですので、ほぼドライです。フレッシュな美味しさが中域で膨らみますが酸っぱくは無く、・・そのまま収束に向かうのか?・・と思うと・・そこからもう一段、
「ぶぶぶっ」
と旨味とビターさを含んだ美しいエキスの味わいが押して来て膨らんでくるんですね。
「・・おっ・・これはスティルではあんまり無いタイプ!」
そうなんです。おそらくですが、さわやかさを感じさせる口入れ直後のガスの存在が、「後調子」的な後半の味わいを強めに感じさせているのかな?・・と感じます。
エキスの濃度はそれなりに肉厚で結構にしっかり感じますので、
「ん・・これは千円台のワインとすると秀逸・・」
と感じました。
まぁ・・フレッシュ系でもありますが、それを余り強く感じさせないほどの終盤の粘り腰がある・・と言えば良いでしょうか。良いワインだと思います。喉腰も素晴らしい!・・是非飲んでみてください。お薦めします!
P.S. エチケットの「400」は畑の標高です。