
明るくフレッシュで、少し「むわっ」とボリューミーなアロマが感じられるノーズです。決してネガティヴなものでは無く、
「葡萄の新鮮なアロマを少し集中させた感じ」
で、ほんのりと柑橘、中程度の熟度の熟れ方をした果実、フラワリーさとハーブのアロマが混じったようなニュアンスです。
樽は使っていないのとノンマロのようですので、一般的に言いますと、
「フレッシュ&フルーティ」
では有りますが、例えばムスカデのような酸味のしっかりさ・・時に余りワインに慣れていない方は、
「酸っぱい!」
と言われる、そんなリンゴ酸の強さ的なものはありません。
おそらくトスカーナと言う緯度と、葡萄の熟度に由来すると思います。

非常にクリーンです。健全な味わいです。昔のブランカイアですと、もう少し「農家的」な部分も在ったと思い出しますが、有機農法をやっているとは言え、その辺りの・・少し濁ったニュアンスですとか、畑に沢山生えている草とか、馬や牛、虫の存在などは感じません。
まぁ・・何が良いか、好きかと言う点はまさに人それぞれですから、こちらは有機農法とは言え、比較的大きな造りだろうと想像します。
しかしながらアロマティックさはかなりのもので、トスカーナと言うイタリア中部の緯度的なニュアンスをしっかり感じつつ、クリーンな味わいを楽しむ・・そんな感覚の白ワインです。
昔だったら1500円位でしょうか。むしろ20年も経過して数百円しか上がっていないのなら・・ほとんど同じかな・・と思います。
ファルスタッフは89ポイントと評価していますし、その他のメディアも88ポイント位です。とりたてて凄くは無いが良く出来ていると言うことでしょうから、
「取り立てて凄いことは無いがアロマティックでクリーンで有機で良く出来ている点を付けるとするなら、その人なりの点がそのようになる」
と言うことなのでしょう。ご検討くださいませ。