リュシー・エ・オーギュスト・リニエ
リュシー・エ・オーギュスト・リニエ
フランス Lucie et Auguste Lignier ブルゴーニュ
● 2度目のご紹介になるでしょうか。かのドメーヌ・ユベール・リニエを継承することになったドメーヌ・リュシー・エ・オーギュスト・リニエです。
ドメーヌ・ユベール・リニエはユベール・リニエさんは健在ですが、先にドメーヌを継いだ息子のロマン・リニエ氏の急遽に伴い、奥さんのケレンさんが継承 することになりました。最も、それは最終的にそうなったということであり、結論が出るまでにはかなりの骨肉の争いが有ったように聞いています。
2005年までの元ドメーヌ・ユベール・リニエのワインは、ユベール・リニエとリュシー・エ・オーギュスト・リニエのそれぞれのクレジット・ラベルが存 在します。今回のリュシー・エ・オーギュスト・リニエのワインは、栽培と醸造はユベール・リニエのチームが行い、瓶詰めをケレンのチームが行ったようで す。栽培長であるドミニク・ポワロット氏は、栽培・醸造・瓶詰めに関与したとの説明が有りました。
ドメーヌ・ユベール・リニエを正式に継承したようですが、ドメーヌの名前はリュシー・エ・オーギュスト・リニエのまま。祖父のユベール・リニエは名前のみ継承し、メタヤージュ分を瓶詰め前の樽で提供したようですから・・・世の中どうなっちゃっているのか良く判りません。
今回は、看板のシャルム=シャンベルタンと、シャンボールの村名をテイスティングし、問題が無いことを確認しました。ぜひご検討ください。
エージェント情報
2004年、34歳の若さで天国へ旅立った、ドメーヌ・ユベール・リニエの元当主ロマン・リニエ。彼は生前、自分に万一のことがあった場合、実質的なドメー ヌ運営の一切を、妻であり、弟子であり、同志であったケレン・リニエに託す手続きを済ませていました。それは、他界当時4歳であった長女リュシーと2歳の オーギュストへ託された、父としての意志でもありました。
ロマンから4年間にわたって栽培と醸造をみっちりと学んでいたケレンは、新たにDRCの薫陶を受けるなど独自に研鑽を重ね、また、ドメーヌ・ユベール・ リニエの栽培長ドミニク・ポワロットからも熱い支持を得て、確固たる醸造家の道を歩みはじめました。在りし日の夫の夢であった「さらにエレガントで美しい ワイン」を自らの手で実現させ、いつか子供たちに、夫婦の志を引き継ぐために。
2005年ヴィンテージはドメーヌの移行期にあり、栽培と醸造は祖父ユベール・リニエとドミニクが、熟成とビン詰めはケレンとドミニクが担当した、新旧リニエの合作ヴィンテージとなりました。
2006年より正式に新ドメーヌへと移行し、栽培から醸造、ビン詰めまで、すべてケレンとドミニクの手で行いました。(ユベール・リニエには、彼のメテイヤージュの持ち分を、ビン詰め前に樽で引き渡しました)。
●2006 Morey-Saint-Denis 1er Cru la Riotte Vieilles Vignes
モレ=サン=ドニ・プルミエ・クリュ・ラ・リオット・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【1本だけ出て来ました!・・今や・・もうディスコンかな?・・リュシー・エ・オーギュスト・リニエの1級ラ・リオット!・・オリヴィエ・ジュアンと比較するのも有りでしょう!】
ユベール・リニエ家のお家騒動は記憶に新しいところですが、すでにこのリュシー・エ・オーギュスト・リニエは無く、ドメーヌ・ユベール・リニエに全て戻ったようです。
まぁ・・若い時の大恋愛の末、一緒になれて・・でも、自身の命が尽きようとしているなどとは誰も思わないでしょうから、将来のためにとの思いでロマン・リニエが施しておいた施策が全くの裏目に出てしまった・・と言うのが大方の見方でしょう。
それでも若くして亡くなられたロマン・リニエさんの子供たちの名前が付いたこの、リュシー・エ・オーギュスト・リニエと言うドメーヌ名・・は、すでにリュシー、オーギュストとも二十歳を超えていますから・・いずれ、そのどちらか、もしくは両方の名が付いたドメーヌが誕生することでしょう。
そんな生き字引なのか、過去の拭いきれない汚点なのかは・・本人たちが感じる事で、飲み手は関係無いのかもしれませんが、そのドタバタの中で生まれた生き証人で有るワインの確認だけは、飲み手も関係していることでしょう。
今となっては全く見当たらないワインです。ご検討ください・・本家の最新バージョンは3万円以上のようですが、こちらはリリース時の定価に近い価格です。
以下はリリース時のレヴューです。
-----
【こちらはテイスティングできませんでした・・申し訳ありません・・】
【定評ある1級畑ものです!】
こちらは本当に割り当てが少なくて・・・たったの3本ずつしか有りませんのでとても飲めません。価格的にとても優位にあると思われる1級畑です。
シャンボールの・レ・ボードはボンヌ=マール直下に有る傑出した1級リューディです。しかもかなりのヴィエイユ・ヴィーニュですので、グラン・クリュ並みの味わいを期待できるんじゃないかな?と思います。
モレの1級、ラ・リオットは、グラン・クリュ・クロ・ド・ラ・ロシュを構成するレ・シャビオに連なる畑で、こちらも素晴らしいロケーション。これもグラン・クリュに匹敵する味わいを期待しましょう。
まあ、ブルゴーニュに伝わる銘家には、とても素性の良い畑が備わっているものです。ドメーヌ・ユベール・リニエが持っているこの2つの1級畑は、かのPKさんをして、
「・・・こう言った優れた1級畑ものは残念ながら手に入ることは無い」
と嘆かせた逸話が有ります。noisy もまず・・・飲んでないですね。モレのプルミエ・クリュと村名モレが大好きで、時折レストランさんで安く置いてあるのも見つけちゃ楽しんでいました。
ある種とてもレアです。ぜひ2~3年は置いていただき、楽しんでみてください。飲んじゃいないがお奨めできる・・・と思います。
Copyright(C) 1998-2023 Noisy Wine [ Noisy's Wine Selects ] Reserved