ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・アニェス・パケ

アニェス・パケ

フランス Domaine Agnes Paquet ブルゴーニュ
● 2022年のアニェス・パケ、下級キュヴェです。非常に健康的でピュア、ナチュール感はほんのりで危険性無し、そして、

「激繊細に仕上がった2022年の下級キュヴェ!」

と言っておきましょう。

 何故か Noisy wine も空前絶後の白ワインブームでして、ピノよりもシャルドネが良く売れると言う・・いや、昔から白ワインの比重は高かったんですが、最近はどうも・・

「白ワインが美味しいんですよ」

とおっしゃるお客様がさらに増えたような気がしています。

 で、非常にリーズナブルながらも質の高い「オーセ=デュレッス・レ・ゾズ」のブランの2022年もまた・・素晴らしいです。

「15分~20分経ったら・・」

の後をぜひ読んでみてください。面白い・・いや、美味しいですよ~・・。

 そしてピノ・ノワールの2種もまた、

「激繊細!」

でして、しかも非常に健康的で・・エレガンスを楽しめる味わいに仕上がっています。上のポマール・レ・コンブは少し置き気味にしていただき、縦延び系のオーセ=デュレッス・レ・ゾズ・ルージュを先に飲まれると良いかと。

 今や村名でこの位で買えるピノ、そして激繊細系は希少価値が高いと感じています。お薦めします!


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 アニェス・パケです。若いビオ系生産者の「姉御」的存在・・・慕ってやってきた若者へヴァン・ナチュールへのアプローチを教え育てていらっしゃる方です。Noisy wine もそのような若い生産者を扱っており、テクニカルや資料を読むと、何かと「アニェス・パケ」で修行したと書かれているのを目にします。

 今までは、

「・・ん~・・どうなんだろう・・Noisy wine のお客様には、先進的に思われてしまうんじゃないかなぁ・・」

と考え、本格的には扱ってこなかったんですが、ここまで若い人にそこまで言われてしまうと、

「・・よし。とにかく真正面から向き合って、飲んでみたい、飲みたい方にお勧めしよう!」

と方向転換しました。


 アニェスのワインの方向性は・・勘違いされるのを恐れずに言ってしまえば、「ドメーヌ・ビゾ」系でしょう。まぁ、ビゾもまた、noisy は相当苦労して販売していましたが、2社から入荷していたビゾのワインが入らなくなってから、世の中では引っ張りだこになった・・と言う苦い経験があります。

 まぁ、それには中国の人気の高さから転売屋さんが動いたこともあるかと思いますが、

「そうなってくると、ナチュール系のブルゴーニュは嫌だと言っていたお客様までビゾが欲しいと言い出す」

んですね。

「(・・あなた・・ビゾに興味なんて無かったじゃん・・)」

と言いたくもなるんですが・・。


 アニェス・パケのワインは、おそらくですが・・

「食を引き立てるべくの高級ブルゴーニュワイン イコール(オーセ=デュレッス)」

と言う部分に大きなプライオリティを持っていると思います。そして結構にナチュールでして、アイテムにより上下しますがそれなりの揮発酸は存在します。

 この部分が飲まれる人により、好き嫌いが判れるかと思うんですが、実際には・・

「揮発酸はさほど強く無いし菌も酵素も沈静化しているので時間とともにワインと一体化する」

と思います。


 今回ご紹介させていただくのはグレートイヤーの2019年ものですが、特にスペシャルキュヴェの「N12」は、ジャスパー・モリス氏の評価で91~94ポイントと凄いことになっています。

 まぁ、noisy的には、ジャスパーさんってこの手もOKだったんだ・・とビックリなんですが、確かに普通に美味しく飲めて、しかも品格も高いし揮発酸もその気にならなければ判らないレベルだし・・と言うことなんですね。

 ですので、noisy が気にするほど、皆さんは「嫌では無い」んだと思うんですが、やはりそこは・・ちゃんとご紹介させていただいて・・と言うことで、今回は4アイテムをご用意いたしました。是非ご検討くださいませ。


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 10年ぶりにご案内することになりましたアニェス・パケです。ピュアで純粋な果実を感じさせてくれる自然派の生産者です。

 2001年に創業したアニェス・パケは、今日のブルゴーニュ新世代を象徴するような存在です。
 実質ビオロジックのリュット・レゾネ栽培を創業当初から実践しているのみならず、ぶどう樹を1本1本観察して優れた樹の選抜と育成を行う「マス・セレクション」にも取り組むなど地道な努力を続けながら、急斜面をものともせずに畑仕事に精魂込めています。
 「美味しい料理を引き立て、ガストロノミーに愛されるワインを造りたい」という彼女の願いは叶い、オークセイ・デュレスというややマイナーなアペラシオンにもかかわらず、その品質に感動した「コート・ドール」、「ランズブール」、「ポール・ボキューズ」、「ジョルジュ・ブラン」といったフランス・ミシュラン3つ星レストランのソムリエ達が、こぞってオンリストするようになりました。
 彼女のワインは、透き通るようにピュアで清らかな口当たりながら、大地の滋養の結晶たる深いうまみに満ち溢れています。(それにしても昨今のブルゴーニュの女性醸造家達の造るワインは、頭ひとつ抜きんでているように思えます)。
 「畑で自然と接するのが、なにより楽しいのです」という彼女は、休日も大自然の中をジョギングするなど、ライフスタイルそのものが自然志向です。

所在村 Meloisy
醸造家 Agnes Paquet
所有畑面積 9ha
ドメーヌ継承年 2001年
栽培における特記事項 厳格なリュット・レゾネ。化学肥料、除草剤、殺虫剤等は一切使用しない。マス・セレクションへの取り組み
醸造における特記事項 2回選果。天然酵母のみで発酵。白は除梗せず、赤は90~100%除梗。「果実の風味と熟成力を最大限保つために」、酒石酸の冷却処理を行わない
販売先 フランス国内60%(3つ星を含む多数の高級レストランとフランス全土のワインショップ80%、個人のワイン愛好家20%)、輸出40%(スイス、ドイツ、イギリス、デンマーク、アメリカ、オーストラリア、日本)
掲載実績のある海外メディア 「Bettane & Desseauve」、「Gault & Millau」、「Guide Hachette」、「Dussert-Gerber」、「Decanter」、「La Revue du Vin de France」、「Bourgogne Aujourd'jui」等多数
参照できる日本のメディア 「リアルワインガイド ブルゴーニュ」(堀晶代著)P121


2022 Bourgogne Aligote le Clou et la Plume
ブルゴーニュ・アリゴテ・ル・クルー・エ・ラ・プリュム

19318
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・アニェス・パケ

■メディア情報
◇2022年もの
 92 Points & 90 Points Cellar Tracker
■エージェント情報
 ムルソー村内のリウ・ディ「レ・プリュム」と地元ムロワジー村内のリウ・ディ「ル・トポ・デュ・クルー」の2区画合計で1.3ha。平均樹齢30年。228リットルと500リットルの樽で発酵&10ヶ月間熟成。
750ML 在庫  6   ご注文数   本
¥4,980 (外税) 
【アリゴター開催記念です!?・・2025年2月18日(火)、飯田橋で「アリゴター」開催!・・アニェス本人は来られなくなったと連絡が有ったようですが、シルヴァン&ローラン・パタイユやボワイエ・マルトノら15生産者さんもいらっしゃるようです!】
 アリゴテがこの10年、滅茶苦茶美味しくなったと・・noisy も声を荒げて訴えて来ました。

 ただしそれまでは・・と言いますか、自然派ワインが日本に入って来て10年ちょっとの間に少しずつ変化して来たものが、2014年頃(2012年もの辺り)に徐々に認知され始めた・・と言うことだと感じています。

 それまでは、アリゴテと言えば「キール」にする酸っぱい白ワイン的な印象で、例外としてはコシュ=デュリだけで、あのルロワでさえ・・まぁ・・そんな美味しいアリゴテを造っていたとは言えないでしょう・・今やルロワのテイスティングなどは何一つ出来なくなっていますが。

 ちょうど・・アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの「アリゴテール」が Noisy wine でも大人気で、隠れたヒット商品でした。これもいつも間にかご案内が来なくなって久しいので、もはや10年近く販売していないと思います。

 その後はシルヴァン・パタイユですね。以前はオルヴォーさんが扱っていまして、何度かその頃も飲んだ記憶が有りますが・・まだまだ「酸っぱくて平坦」だったと記憶しています。そしていつの間にかラシーヌさんが扱っていたものの余り売れず、何を思ったのか・・特売をし始めていただけたのでこれ幸いとばかりにテイスティングしたところ、

「・・旨いじゃん・・」

 リーズナブルで美味しくて・・と言うことで、これも大ヒット。アリゴテだけでは有りませんがシルヴァン・パタイユだけで数十ケースは毎年頼んでいたと思います。追加に追加を重ねる形ですね。

 そして何年前でしょうか。パタイユのアリゴテのクロ・デュ・ロワ等シングル・ヴィンヤードものを飲ませていただいた時に、

「(・げげっ!・・これは凄い!)」

と感じたので・・

「全部ちょうだい!」

と言ったんですが、1本さえもいただけませんでした。

 その頃からは、ブルゴーニュ・アリゴテだから安くて酸っぱい青りんごのアロマ・・と言うキメ台詞は使えない状況になったと言えます。

 で、この「アリゴター」こそ、

「過小評価されてきたアリゴテの復権を目指す集まり!」

なんですね。

 ですので noisy としましても、それは影で力添えさせていただきたいと・・思っている訳でして、ちょうどアニェスのこの「アリゴテ・ル・クルー・エ・ラ・プリュム」が入ると言うので、

「ボトルにサインでもいただこうかしらん!」

と思ってオーダーしたところ、

「急に来られないと連絡が」

と知り、残念に思っていたところです。


 で、仕上がりですが、パタイユのアリゴテのように、繊細さが透明なコートを来てたたずんでいるようなものでは・・ちょっとないです。

 ほんのりとムルソー的な包容力や質感を感じるアロマに、よりナチュールに寄ったふっくらとしてほんわかとした柔らかさとアロマの伸びがある、ほんのりと豊満さや豊かさを感じるものです。おそらくSo2が少ないか、入れてないんですね。なので、その辺りはパタイユよりも親近感や安らぎが有ります。

 青りんご感はもはやなく、高級なメロンや、そこに黄色い新鮮な果実を加えたような・・存在するのなら黄色い超高級メロン?・・有るな・・食べたことは無いけど・・そんな感覚の果実感が、何とも心地良さに繋がって行きます。

 先鋭さは味わいでは出て来ないが、この存在感こそが先鋭だと思われる見事な出来です。

 是非・・「アリゴターの姉御」の「ル・クルー・エ・ラ・プリュム2022」飲んでみてください。パタイユのシングル・ヴィンヤードものとは方向性が異なりますが、充分に戦える質感が有ると感じました。お薦めです!


2021 Auxey-Duresses Blanc Patience N14
オーセ=デュレス・ブラン・パシアンス・ヌメロ・キャトルズ

18714
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
オーセ=デュレス
ドメーヌ・アニェス・パケ

■海外メディア情報
◇2019年もの
91~94 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報
 良年のみの特別限定作品。秀逸な果汁を選抜し、(通常のオークセイ・デュレスに使用する228リットルではなく)350リットルの樽で醸造。通常のオークセイ・デュレスよりも2ヶ月間長く熟成させ、その後スレンレスタンクでさらに4ヵ月間熟成。新樽比率は30%。ノンフィルターでビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,380 (外税) 
【ナチュール系ブルゴーニュ・シャルドネの最高峰だと素直に思える、飲み心地が半端無い・・シミジミ旨さが染み入る逸品!・・今飲んでも最高に旨いです!】
 例えば先だってご案内させていただいたギルベール・ジレのアリゴテやシャルドネは、

「ブルゴーニュ・アリゴテはもはやその格を大きく超越し、グレートな出来のシャルドネを脅かすし、サヴィニー1級レ・プイエ・ブランはグラン・クリュかと見紛うばかりの出来を見せる!」

と誰もが言いたくなるほど・・でしょう?

 ギルベール・ジレはナチュール的にはビオロジック(有機栽培)に過ぎず、しかし・・馬や人力による耕作、葡萄の収穫も何度かに分ける・・など、ワインの造り込み以前の葡萄に対するアプローチは、単なる減農薬栽培では有り得ないだろうと想像出来ます。

 そしてこのアニェス・パケのアロース=コルトンの最高峰とも言える「パシアンス」ですが、アニェスも実はリュット・レゾネ(減農薬栽培)です。これは、必要な時は農薬も使う・・それ以外は使わないと言う栽培方法ですから、

「言ってみれば、有機栽培のギルベール・ジレの方が理論的ナチュール度としては高い!」

んですね。

 ですから、

「どっちがよりナチュールなの?」

と聞かれますと、

「・・ギルベール・ジレ」

と言うことになってしまう訳です。実際、彼はとんでもなく理詰めでもあるようですし、半端無い自己的な完全主義を貫いていると思われます。

 しかしですよ・・実際に飲み比べた上で、自分の正直な感想として・・

「どっちがナチュール度が高いと思う?」

と聞かれますと、おそらく10人中9人以上が・・(^^

「そりゃアニェスだよね~・・!」

と答えるはずです。

 このコラムでは、

「どこがどうだからこうである」

のような noisy 的な回答は致しませんが、ほとんどの方がアニェスのこのパシアンス14を、よりナチュール度が高い・・いや、「より」では無くて、

「ブルゴーニュで最高のナチュール度に近い!」

と判断すると思うんですね。

 まさにふんわりと柔らかな畑を思わせるやわらかく優しく伸びやかなアロマが伸びて行きます。アロース=コルトンと言う村名のアペラシオンで有りながらも、コルトン=シャルルマーニュ風の細やかな白い石灰の風味に、黄色や茶色を含んだ大理石のような、硬い岩の風味も混じります。

 ボディはふんわり、柔らかく、真ん丸なパレットを描きますが、その輪郭のエッジすら・・見つけられない、探しきれないような白っぽくも透明な輪郭に幅を感じますし、その幅は生きているかのように動いているように思います。

 余韻もまたその「余白」の美しさを感じさせる長い時間が有り、ノーズへの幸せな還りがまた、心地良い時間をさらに飾ってくれるような感じです。

 飲み心地・・と言う点で、おそらくこの

「パシアンスに勝るもの無し!」

と言いたくなってしまうほど、テクスチュアやノーズ、余韻の美しさに惚れ惚れしてしまいます。

 言ってみれば、ギルベール・ジレの白ワインとは・・「真逆」で有り、よりナチュール度は低いはずなのに、

「最高のナチュール度!」

と言いたくなるほどに・・心地の良いナチュール感を感じます。

 まぁ・・ルロワにしてもルフレーヴにしても、ビオだからナチュール度は高いと感じるか?・・と言うような、

「感覚と実践の乖離」

は有ると思うんですね。ルロワはともかく、ルフレーヴは「パキッ」としていますから・・あ、最近は飲んでないので変わっているとしても、感覚的に感じるアニェス・パケのナチュール感にはまったく届かないでしょう。

「飲んでいてとんでもなくハッピーなシャルドネ!」

で有ることは間違い在りません。ぜひ飲んでみてください・・

「いつの間にかそっくり割り当てになってしまったパシアンス!」

です。超お薦めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【パケのオーセ=デュレッス・ブランの最高峰です!・・流石に旨い!・・瑞々しく薫り高く流れるような飲み口のエレガントなシャルドネ・ナチュール!】

 旨いですね~!・・ちょっと他のキュヴェとも・・頭抜けて質感が高いです。

 それに他の生産者さんと比較しても、危険性の無いノン・アヴァンギャルドで、ここまで嫌味の無いナチュール感をそこはかとなく感じさせてくれるシャルドネも無いと言えるかと思うんですね。

 新樽率は30%と言うことですが、樽の大きさが通常のものよりも大きく、樽材からの影響を余り受けないようにしているのかな・・と思いますが、それも大きな寄与をしたナチュール感だと思います。2020年、葡萄が良く熟しまして・・でも水不足に悩まされた訳ですが・・

「そんな感じは一切無い!」

と言い切れるエレガントなシャルドネです・・そもそも・・

「・・こ・・濃い」

とは思わないでしょうし、勿論、

「・・ちょっと・・薄いかな・・」

と言うことも有りませんで、

「ドンピシャな濃度!」

からの

「エレガントなシャルドネの美味しさ」

を表現されています。

 基本的にアニェス・パケさんは、できうる限りSo2は使いたくない人・・だと思います。勿論、使わなくてはならないと感じたら使う人でしょう。

 ですが、この「パシアンス」は葡萄を選び、良い果汁を選択して造っているのでしょうから、そのSo2の使用量はとことん低い・・もしくは使わないに等しいレベルだと伺えますから、

「飲み口が良くて良く香り、流れるように余韻まで突入・・美しい姿を保つワイン」

ですし、

「飲んだ後が非常に楽・・と言うか、アルコールを摂取した後のような感覚が薄い」

と感じます。

 良くある高級シャルドネの、

「・・どうだ~!・・凄いだろ~~?」

みたいな、ちょっと尊大に見せるような感じが全く無い、美しいシャルドネです。これは旨いです!・・ですが実は限定で割り当て品だったりします。お早めにご検討くださいませ!



 以下は以前のレヴューです。
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【なんと上値94ポイント!・・ジャスパーさんって自然派もOKだったんですね。これ、相当完成度が高いです!村名オーセとの味わいの違いを是非感じてみて下さい!】

 そもそもジャスパーさんってビオはダメなんじゃないかと・・思いこんでいましたので、上値94ポイントなどはあり得ないと思っていた分、ビックリしました。

 しかし、極太ボトルに入ったパープルなエチケットは、他のアニェスのワインとは別格の存在感を見せます。

 それでも価格はどちらかと言えば「知れたもの」程度で、6千円程度のシャルドネにはちょっと見えませんよね。

 さっそく開けて見ると・・

「同じ村名オーセ・ブランを長い貯蔵しただけ・・とは思えない!」

 凄い味わいでした!


 まぁそうですよね。これだけ外観にもこだわったのなら出来は良いはずですが、飲んだ感じ、きっと同じポテンシャルの葡萄を使用したのでは無いんじゃないかと思います。

 少し黄色とウス緑がより濃い外観。コルトン=シャルルマーニュっぽいミネラリティが漂うものの、蜜っぽいニュアンスが入り込みます。スピードも速くふんわり感が高いです。

 口に含むと・・複雑ですね・・相当に口内を立体的にさせられます。酸の構成がほぼ球体。その中心に白く粉っぽいミネラリティが存在していて、酸を押しのけて柔らかなミネラリティが顔を出します。


 中盤以降の酸の味わいが凄いですね。これはちょっと・・普通のシャルドネでは余り感じたことは無いです。もっと締まっていて、線が細くて、緊張感が有って・・と言うのはそれなりに多いですが、柔らかくて、線が太くて優しくて丸くて・・って、どちらかと言うと、

「赤ワイン的な味わい?」

なのかもしれません。


 どのようにこのワインが造られたのかは、上部の写真の下に書いてあります。取りあえずは同じ葡萄だとするなら・・

「それは信じられないほどの違い!」

だと感じます。


 アニェスは、「食とのマリアージュ」を大事にしている・・それはワインを飲んでも伝わって来ます。村名オーセ・ブランもそうでしたが、その方法がまるで異なるのが面白い・・

 こちらは、

「複雑で豊かな球体感たっぷりの酸の美味しさ!」

 で、食とのマリアージュに挑戦しているのでしょう。

 魚介系も良いですが、肉系も相当行けるかも!・・しかも、揮発酸由来のものは有りますが・・かなりマッチングして溶け込んでいて、おそらく余り気付く方は多く無いと思います。

 なので、

「結構、誰にでも美味しい!と言ってもらえるか?」

と思います。非常に豊かな味わい、アロマのシャルドネでした。是非飲んでみて下さい!一推しです!


2022 Auxey-Duresses les Hoz Blanc
オーセ=デュレス・レ・ゾズ・ブラン

18589
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
オーセ=デュレス
ドメーヌ・アニェス・パケ

■海外メディア情報
◇2020年もの
 90 POints CellarTracker
◇2019年もの
 87~89 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報
 2.8ha。樹齢約90年の超VV。畑はサン・ロマン側のオークセイ最西端、レ・ゾ。石灰質に富む土壌。新樽率15%で12ヶ月間の熟成。清澄後、ノンフィルターでビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,750 (外税) 
【美味しかった2021年ものが霞んでしまうほど!・・「ひと時のコルシャル」を抜栓後20分ほどで・・楽しめます!】
 柔らかさを持った2021年もののレ・ゾズ・ブランは最初からムルソー的で、非常に美味しかったですよね。中々に素晴らしい出来で、

「2021年もののボーヌのシャルドネは、どこがネガティヴなのか全く判らない」

と感じさせてくれました。

 表情も豊かですし、ふっくらと横に拡がりねっとり感が有り、ミネラリティもビシっとたっぷり・・でした。

 2022年のレ・ゾズ・ブランは、そんなムルソーと言うよりも・・アロース=コルトン近郊で造られるチョーク質たっぷりのシャルドネに似たニュアンスを感じさせてくれます。

 開けたては少し細身でややナーバスですが、そこは姉御アニェスが造るシャルドネですからナチュール感がソフトさを醸し出してます。もちろん、酢酸系のアヴァンギャルドなニュアンスは無く、とてもピュアです。

 で・・一口、二口と・・飲み進めて行きますと・・これが中々に素晴らしく・・出てくるんですね。

 まぁ・・普通のシャルドネですとここには、

「・・・膨らんで来て・・云々・・」

と書くところなんですが・・このレ・ゾズ・ブランは違うんですよ。

 そもそもこのオーセ=デュレッスはムルソーの西側に展開する畑でして、ムルソーに似たニュアンスも持ち合わせながら、縦延び系でも有ります。スタイリッシュと言うべきですが、口が悪い人は「細い」と言うに違い無いです。

 しかし、2022年ものは葡萄の生育がとても上手く行ったのでしょう。非常に健康的です。そしてその健康的に育った葡萄だからこそ、地中のミネラリティをたっぷりと、水分と一緒に吸い上げてくれたんでしょう。

 まるで・・

「ん?・・あれ・・?・・コルシャル?・・」

と感じる時間帯が早いうちに訪れてくれるんですね。

 時間にして15分・・いや、20分ほどでしょうか。当初はやや硬めで始まったものの、横への膨らみの展開は少しだけ・・その時間帯になって来ますと、いきなり縦方向に・・上の方に伸長しはじめ、

「まるでコルトン=シャルルマーニュかと思わせる瞬間が15分ほどある」

と感じさせてくれました。

 まぁ・・そこからはまた閉じ始めて少し硬くなるんですが、その先はもう・・そんなことを何度も繰り返して、横方向へも、縦延びもしてくれる・・また閉じると繰り返すのでしょう。そこまでは確認していませんが、それを繰り返しつつ、閉じる時期、開いてゆく時期のそれぞれがだんだん長くなって行く感じなのは、ワインのひとつの展開の姿でも有ります。

「コルシャルったって・・ホント?」

と思われるかもしれませんが、ちょうどですね・・あのドラルシェの2022年コルトン=シャルルマーニュと一緒にテイスティングしましたんで・・間違い無いですよ。

 流石にドラルシェのコルシャル2022ほどのエレガンス、ポテンシャルには届かないんですが、それでも・・

「・・あれ?・・グラス、間違えたか?」

と再確認するような状況も有りましたんで・・。

 まぁ・・ドラルシェの2022年のコルトン=シャルルマーニュは、まさに甘露としか言えないほどの素晴らしい出来でして、

「途轍もなく旨い!」

ですから・・もしまだ在ったら、そして勇気があれば・・?・・飲んでみるべきだと思いますよ。

「コルシャルってこんなに凄いのか!」

と、「今」理解できる最高の教材です。

 そしてこのレ・ゾズ・ブラン2022年はポテンシャルでは届かないものの、そんなコルシャル風の姿を一瞬?・・いや、一時、感じさせてくれます。白くてツヤツヤしていて、まるで上質なコーティングを施された高級な飴・・みたいな姿です。もちろんですが、アロース=コルトンはかなり離れていますのでそっくりと言うことではありません。しかし似ている、ニュアンスがあるのは間違いないと・・是非飲んでみてください。

「何しろめちゃ安い!」

と思います。お薦めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来のオーセ=デュレッス・ブランの村名!ムルソーが持つ粘性粘着を弱めた硬質でタイトなオーセ・ブランながらもナチュールなアプローチがしなやかさと深さを与えています!】

 フランス語と言うのは noisy には難しいもので、

「単独の子音は発音しない」

などと・・学生の頃の仏文科の同級生に言われたもので、すっかりそれを信じていると・・どうも・・違うようだ。まぁ・・第二外国語で仏語を履修しておけば良いものを、

「この歳になって今更全く縁も所縁もない外国語を一から勉強など出来るもんか!」

とばかりに、第二外国語は必修科目だったので・・少しは見覚えのある漢字を使う中国語を選択してしまったんですね。今の世界情勢になってみれば、

「先見の明が有った」

と言えなくもないですが、そもそもワイン屋なのに仏語は判らないし、中国語にしても「中国很大(チュンクォヘンター?)」と、物凄い発音(四声)で発生するくらいしかできないので、そんな程度では何の意味も有りはしません。

 この畑はオーセの西の果てに近い、サン=ロマンとの境界に近いところにある村名の畑のようですが、

「les Hoz」

と書きます。まず・・ここで引っかかってしまう訳ですよ。結構に悩みます。そもそも・・

「Auxey-Duresses」

にしても、日本語だと皆さん、「オークセー・デュレス」とおっしゃってますが、フランス人の方は本当にそう発音しているでしょうか。Google の自動翻訳で出来る発音は、

「完全に・・オーセデュレス、もしくはオーセデュレッス」

と聞こえます。

 なので、この「les Hoz」を Google自動翻訳や、他の無料で発音を聞かせてくれるサイトで聞いてみると、

「レ・ゾズ」

と・・最後の「z」をしっかり発音しているんですね・・。


 数十年前に記憶に刷り込まれてしまった「単独の子音は発音しない」と言う呪文は、どうも嘘だったらしいと・・hotel も「オテル」に聞こえますしね・・まぁ、noisy に刷り込んだその友人も、習ったばかりのことを確認もせずにそう言っただけ・・なのかもしれませんし、noisy がそのように言われたと覚えているだけで、決してそのようには言ってなかった可能性も有りますから・・まぁ・・若気の至りと言うことなんでしょうね。


 2020年の上級キュヴェ、パシアンスNo13の出来が良く余りに美味しいので、流石にパシアンスと比較してしまうのは可哀そうでは有るんですが、それでも・・

「アニェス・パケのワインが持つ優れたナチュールな味わい!」

はこのレ・ゾズにも生きています。・・あ、因みにエージェントさんは「レ・ゾ」と言っているようですので、ネットで検索する時は、レ・ゾの方が良いかもしれません。因みにパシアンスと言うのは「困難・忍耐」を意味するようでして、相当に苦労して葡萄、もしくは絞ったジュースを選別しているようです。つまり、

「キュヴェ・レ・ゾズはパシアンスにはなれなかったジュース」

と言うことにもなるかと思います。

 流れるような飲み口でナチュール感が生きています。ほんのりと酢酸のニュアンスは有りますが強くは無く、柑橘系の果実、そしてその果皮、ほんのりとそのドライフルーツのニュアンスを感じます。余韻もそこそこに長く・・美味しいです。

 価格も実は相当頑張っていて、本来ですと5千円はこえて値付けするところではあるんですが、飲んでいただきたい気持ちで抑えています。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来のオーセ=デュレッス・ブランの村名!ムルソーが持つ粘性粘着を弱めた硬質でタイトなオーセ・ブランながらもナチュールなアプローチがしなやかさと深さを与えています!】

 良いんじゃないでしょうか!・・中々の仕上がりでした。彼女が描く、

「食の世界とのマリアージュ」

の意味を、このワインが何となく教えてくれているような気がします。

 揮発酸のレベルはかなり低いですが、確実に在ります。ただし判らないかも・・しれません。もう・・味わいの一つになってしまっているんですね・・ただし、まだ完全に溶け込み切ってはいないです。

 東にあるムルソーのワインたちと比較しますと、「ねっとり」した部分、そして「大理石そのもののガチガチな部分」を持ってはいません。なので、

「ムルソーから粘りと大理石のニュアンスを除き、白っぽいミネラリティとナチュールらしい青々敷く伸びて行く葡萄のツルや柔らかいフカフカの土のニュアンスを加えた感じ」

がこのオーセ=デュレッス・ブランだと言えます。


 ジャスパー・モリス氏は87~89ポイントとまぁまぁの評価でした。noisy的には2ポイントほどは低いか・・と思いますが、彼のスタイルだとこれでも相当褒めている方なんだろうと思います。

 色合いはムルソーに似ています。ただしよく見ると、ムルソーの西や南のミネラリティが厳しい畑ほどの硬質感は写っていないように思います。すでに柔らかさが見える・・んじゃないかと思いますがいかがでしょうか。

 やはりビオ系ですから、アロマはふんわりしつつもスピードが速く、ノーズへの到達はすぐです。適度な拡がりを見せ、ノーズに還るアロマもまた柔らかさを持っています。余韻も異常に長く押して来ますし、オート=コートほどの揮発酸の最後の切れ上がりは無く、ある意味自然な収束を見せます。

 で、この「余韻の長さ」は・・なんでしょう・・相当に長いですよ。食とのマリアージュはこの柔らかいテクスチュアがいきなりの衝突を避け、優しく包み込んでくれるんじゃないかと思います。

 もし可能でしたら・・そうとう長い間エルヴァージュした、「N12」との違いを見ていただくと良いかと思うんですね。あれはワイン自体の完成度も高いですが、

「食とのマリアージュへのアプローチ方法が異なる!」

と感じています。


 素晴らしいオーセ白でした。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


2022 Auxey-Duresses Rouge les Hoz
オーセ=デュレス・ルージュ・レ・ゾズ

18590
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
オーセ=デュレス
ドメーヌ・アニェス・パケ

■海外メディア情報
◇2020年もの
88~91 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2019年もの
88~90 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報
 1.5ha。平均樹齢25年。畑はサン・ロマン側のオークセイ最西端、レ・ゾ。石灰質に富む土壌。新樽率15%で12ヶ月間の熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,750 (外税) 
【激エレガント!・・2020年ものとは大違い・・これほどまでに異なるんですが、でも根っこは一緒!・・旨いです!】
 noisy 的には非常に好きな味筋に仕上がった2022年のレ・ゾズ・ルージュです。

 このレ・ゾズの畑は・・

「・・えっ?・・ここもオーセ=デュレッスなの?」

みたいにしか思えないような・・つまり、サン=ロマンの村の一画にあると思えるようなロケーションです。オーセ=デュレッスの・・

「もっとも西の端」

です。

 それにサン=ロマンもオーセ=デュレッスも、ピノ・ノワールも、シャルドネも産しますし、このレ・ゾズ自体・・両方植わっている訳ですね。

 ですので石灰質が厳しく、ピノの植わっている畑はおそらく粘土や鉄分が多い・・ちょっと赤い色が混じっているんじゃないかと想像しています。

 2022年のレ・ゾズ・ブランの出来が非常に良く、抜栓後20分ほどでたっぷり楽しめる状態になりますが、この2022年レ・ゾズ・ルージュは最初から・・

「激エレガント!」

で、ピノ・ノワールの・・と言いますか、ブルゴーニュの赤のワインのエレガンスをそのままに感じさせてくれる状態です。

 ですから、2020年もののしっかりした濃度とは大違いです!・・むしろ2020年ものはアロース=コルトンの赤的な味わいでしたが、2022年ものは細い糸を紡いで出来た布のような・・しかも縦糸が多い感じ・・(^^;;

 あの「糸」と言う名曲・・人によるかもしれませんが、さすがだなぁ・・と思わせる詩で・・

「縦の糸はあなた・・横の糸は私・・♪」

 凄いなぁ・・と元売れないMだった noisy としましては凄い才能にやっかみ半分、でも自分には絶対に書けない詩とメロディーだと思っていますから・・。

 なので、縦糸は凄い・・横糸は・・少な目・・と言うことで、これは・・たぶん男の片思いのワインですね。

 でもその横方向への拡がりの、ささやかな膨らみの仕方に・・萌えてしまう訳ですね。

 ですので、2022年のレ・ゾズ・ルージュは激エレガント・・めちゃ美しい仕上がりを愛でるべきピノ・ノワールです。何も不足は無い・・ただエレガントなだけ・・そんなナチュールながらもナチュール臭さの無いピュアなピノ・ノワール。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【ナチュール感の漂うやや濃密な果実!・・僅かにカシスっぽいトッピングにチェリーな果実が心地良い!・・良い出来です!】

 2019年ものよりも僅かに濃密ですが、エレガンスを失うほどの濃度では毛頭なく、トッピングにカシスの気配を感じるくらいで、滑らかで柔らか、膨らみが有って流れるように飲める、美味いピノ・ノワールです。

 やはりオーセの赤らしくややタイトでスレンダーですが、2020年ものらしい部分が締まった筋肉を付けてくれているようで、非常に好ましいです。

 このワインにインサイド・バーガンディのジャスパー・モリスさんは上値で91ポイント、付けています。まぁ・・良いところかな・・もしくは少しだけ低いかな・・とは思いますが、このワインに関してはクレバーな評価だと思います。

 脱線しますが、2019年のパシアンスにジャスパーさんは上値94ポイント、付けたのですが、2020年ものには上値91ポイントで・・赤と白の違いは有るにせよ、パシアンスとこのワインが同ポイントとは・・noisy ならそんなことは絶対に致しませんから、パシアンスのコラムにジャスパーさんの2020年の評価は載せませんでした。そもそも2019年のパシアンスは素晴らしいワインでしたが、94ポイントは奢り過ぎな印象です。どうもジャスパーさん、リキが入った時の評価は素晴らしいんですが、ちょっとバラツキが多いようで・・これだと来年は購読を更新しないかもしれません。まぁ・・ジャスパーさん本人がすべてやっているとは思えませんで、他の方がポイントを付けているのかもしれないんですけどね。

 色彩からも光り輝いた赤を中心色とした・・まさに「グレープ色」。ノーズは柔らかく非常に良く香ります。

 ほんの僅かに酢酸系の香りが有りますが、いずれ溶け込んで判らなくなって、複雑性を一層深めるのに役に立ってくれるはずです。

 オーセ=デュレッスと言いますと・・やはり Noisy wine ではド・シャソルネイのフレデリック・コサールですよね。コサールはもっと過熟気味で、畑の特性もあると思いますがもう少し・・黒いです。

 そして昨今は樽を使いませんから酸化は余り無く、もう少し硬めでタイト、ピュアな方向性を持っていると思います。コサールの場合は直近で飲むよりも、少し熟成させてから飲むべきスタイルかと思いますが、アニェス・パケのワインの場合は、

「比較的早くから美味しく飲めるスタイル」

と言えます。

 言ってしまえば・・ちょっと安易ではありますが、コサールのサン=ロマンの方がタイプ的には近く、オーセ=デュレッスとは言え、幾分ファットなイメージでふくよかに感じられるはずです。

 良く出来た2020年でした。飲んでみてください!お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【これはもう今飲んで最高に美味しいです!仕上がっています!】

 アニェスのオーセ赤2019年です。・・これは今飲んで最高に美味しいです!・・ほぼ仕上がっていると言って良いかな?と思いますよ。

 しかもSO2のレベルは相当低い・・まぁ、ある程度醸造で生成されていたとしても2019年ものが2022年の今ですから、

「ほぼ存在していない」

ほどにナチュラルです。

 なので、飲んだ後の「酔いがとても軽い」のに気付かれるんじゃないかと思います。

 味わいはドライで甘く無いですが、酸の構成がお上手でして、旨味がキッチリ載っています。まぁ・・そこには揮発酸由来のものもある訳ですが、その由来のものを識別できる人は少ないと思います。

 なので、これも・・

「普通に美味しいブルゴーニュの村名赤!」

として認識していただいて結構かな?・・と思います。


 ジャスパー・モリス氏は88~90ポイントと、まぁまぁの評価をしておりまして、noisy的感覚からは1.5ポイントほど低いですが、これもまたジャスパーさんの点付け感覚ですから仕方のないことです。

 このワインを飲むと、ちょっとビゾ的だなぁ・・と思うはずですよ。まぁ5千円以内でビゾのワインが購入できる訳は無いですけど!まだ2000年代初頭に5000円以上もするビゾのA.C.ブルを仕入れることになりまして・・ところが数は無いので飲むと無くなってしまうし、そんな高いA.C.ブルはデュガさん位でしたし、困り果てたことが有りませした。

 しかしこのアニェスの2019オーセ赤は、それなりには有るのかな?・・誰もテイスティングしないので、お客様も余りどんなワインか判っていないのかもしれません。

 揮発酸はきつく無く・・と言うか、ほぼ完全に一体化していて、ノーズはやや官能的、こなれてふんわり柔らか、中盤も適度に膨らみ、余韻も結構に長いです。まぁ、美味しく無い・・と言う方は、よほどビオ嫌いなんじゃないかと思います。

 価格もこんなものですから、いまやA.C.ブル並みです!是非飲んでみて下さい!お勧めします。


2022 Pommard les Combu
ポマール・レ・コンブ・ルージュ

18591
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ポマール
ドメーヌ・アニェス・パケ

■メディア情報
◇ 2022年もの
 88~91 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

◇ 2021年もの
 87~90 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇ 2020年もの
 90~92 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇ 2019年もの
 88~91 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇ 2018年もの
 93~94 Points VertdeVin

■ エージェント情報
 0.8haの自社畑より。平均樹齢35~40年以上のVV。新樽率30%で12ヵ月間の熟成。「レ・コンブは、ヴォルネイとポマールにまたがる区画で、ポマールとしてはとてもエレガントなスタイルになります。それが気に入ってこの畑を購入しました。ここの区画のぶどうは、毎年のようにミルランダージュとなる傾向があり、非常に皮が厚く粒の小さい、凝縮したぶどうができます」。タンニンもまろやか、酸も控えめで、完熟したいちごを思わせる果実の風味が口の中でとろけるような趣です。
750ML 在庫  10   ご注文数   本
¥10,680 (外税) 
【繊細なポマールを表現すると言う選択!・・難しいはずですが、美しくエレガントなポマールに仕上がっています!】
 例えば、余り良い出来では無いと思われるポマールは、

「過熟させたのが裏目に出て、酸が少なく、色が茶色で土臭い・・」

 などと決めつけてしまえば・・、

「・・うんうん・・思い当る!」

とおっしゃるお方は結構にいらっしゃるんじゃないかと思うんですね。

 ですが美味しいポマールを知っていらっしゃる方は、決してそこまで「茶にはせず」、「赤い色彩」をしているワインだと思い当るはずです。

 もっともごく一部の、ポマール1級畑の上級キュヴェは、それに当たらない場合も有りますから、大きくまるめてしまうと間違えるかもしれません。でも、noisy も大好きな「ラ・ペズロール」もまた、赤い果実が素晴らしい・・時にジャミーに、でも繊細に感じさせてくれる訳です。

 このレ・コンブは皆さんもご存じかと思います。ポマール1級のレ・フレミエ(ヴォルネイにも地続きの1級同名畑有り)の下部に接していて、その下に有ります。レ・コンブの上部は1級畑で、下部は村名になります。あのダンジェルヴィーユ男爵は、このポマール・レ・コンブの上部で1級を造っています。2万円位?・・です。

 近接の写真は・・その赤い感じ、鉄分の感じが良く出ているかな・・と思います。もう少し明るく撮れた2枚目は、ポマールの下部の豊かな粘土を姿が出ているようにも感じます。

 2022年オーセ=デュレッス・レ・ゾズ・ルージュと比較しますと僅かに濃く、しかし・・滅茶濃いことも無く、美しいチェリッシュな色彩をしています。

 レ・ゾズがアルコール分12.5%と言うのも有るかもしれませんが、このレ・コンブは13%でベストなアルコール分。

 ナチュラルさもほのぼのと感じられますが、酢酸臭いなどと言う状況には陥らない、非常に好ましいナチュール感です。

 レ・ゾズほど縦延び系では無く、またエレガントさも追い付きませんが、

「縦糸と横糸のバランスが良いので・・両想い」

です・・意味が分からなくて気になる方は、2022年オーセ=デュレッス・レ・ゾズ・ルージュのコラムをお読みください・・大したことは書いてませんが・・(^^;;

 ですが、これがまた後になって大きな意味を持ってくると思うんですね。今はまだリリース直後ですから、今のバランスだけを切り取って言うならば、

「レ・ゾズのエレガンスの素晴らしい味わいが上かも」

 しれません。


 しかしながら、潜在的な能力、ポテンシャルから言いますと、1.5~2点ほど・・このレ・コンブが勝ります。

 つまり、「今飲んで」ポイントはほぼ同じか、オーセ=デュレッス・レ・ゾズが上、時間が経てば経つほどにポマール・レ・コンブが上を行く・・と言うことになります。

 それも、現状のまだ繊細なニュアンスを持ちつつ、蕾を花に、花を果実にしてくれますから、村名と1級に近いくらいの差になってくるかもしれません。

 そうですね・・とりあえずは3カ月待つ・・出来るなら半年待つ・・飲み頃近くに美味しくなるのは3年後と言うことになろうかと思います。ポテンシャル高いです!ぜひ飲んでみてください。健康的に育った美しい繊細系ポマールです!


2020 Auxey-Duresses Rouge les Hoz
オーセ=デュレス・ルージュ・レ・ゾズ

17523
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
オーセ=デュレス
ドメーヌ・アニェス・パケ

■海外メディア情報
◇2020年もの
88~91 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2019年もの
88~90 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報
 1.5ha。平均樹齢25年。畑はサン・ロマン側のオークセイ最西端、レ・ゾ。石灰質に富む土壌。新樽率15%で12ヶ月間の熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,990 (外税) 
【ナチュール感の漂うやや濃密な果実!・・僅かにカシスっぽいトッピングにチェリーな果実が心地良い!・・良い出来です!】
 2019年ものよりも僅かに濃密ですが、エレガンスを失うほどの濃度では毛頭なく、トッピングにカシスの気配を感じるくらいで、滑らかで柔らか、膨らみが有って流れるように飲める、美味いピノ・ノワールです。

 やはりオーセの赤らしくややタイトでスレンダーですが、2020年ものらしい部分が締まった筋肉を付けてくれているようで、非常に好ましいです。

 このワインにインサイド・バーガンディのジャスパー・モリスさんは上値で91ポイント、付けています。まぁ・・良いところかな・・もしくは少しだけ低いかな・・とは思いますが、このワインに関してはクレバーな評価だと思います。

 脱線しますが、2019年のパシアンスにジャスパーさんは上値94ポイント、付けたのですが、2020年ものには上値91ポイントで・・赤と白の違いは有るにせよ、パシアンスとこのワインが同ポイントとは・・noisy ならそんなことは絶対に致しませんから、パシアンスのコラムにジャスパーさんの2020年の評価は載せませんでした。そもそも2019年のパシアンスは素晴らしいワインでしたが、94ポイントは奢り過ぎな印象です。どうもジャスパーさん、リキが入った時の評価は素晴らしいんですが、ちょっとバラツキが多いようで・・これだと来年は購読を更新しないかもしれません。まぁ・・ジャスパーさん本人がすべてやっているとは思えませんで、他の方がポイントを付けているのかもしれないんですけどね。

 色彩からも光り輝いた赤を中心色とした・・まさに「グレープ色」。ノーズは柔らかく非常に良く香ります。

 ほんの僅かに酢酸系の香りが有りますが、いずれ溶け込んで判らなくなって、複雑性を一層深めるのに役に立ってくれるはずです。

 オーセ=デュレッスと言いますと・・やはり Noisy wine ではド・シャソルネイのフレデリック・コサールですよね。コサールはもっと過熟気味で、畑の特性もあると思いますがもう少し・・黒いです。

 そして昨今は樽を使いませんから酸化は余り無く、もう少し硬めでタイト、ピュアな方向性を持っていると思います。コサールの場合は直近で飲むよりも、少し熟成させてから飲むべきスタイルかと思いますが、アニェス・パケのワインの場合は、

「比較的早くから美味しく飲めるスタイル」

と言えます。

 言ってしまえば・・ちょっと安易ではありますが、コサールのサン=ロマンの方がタイプ的には近く、オーセ=デュレッスとは言え、幾分ファットなイメージでふくよかに感じられるはずです。

 良く出来た2020年でした。飲んでみてください!お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【これはもう今飲んで最高に美味しいです!仕上がっています!】

 アニェスのオーセ赤2019年です。・・これは今飲んで最高に美味しいです!・・ほぼ仕上がっていると言って良いかな?と思いますよ。

 しかもSO2のレベルは相当低い・・まぁ、ある程度醸造で生成されていたとしても2019年ものが2022年の今ですから、

「ほぼ存在していない」

ほどにナチュラルです。

 なので、飲んだ後の「酔いがとても軽い」のに気付かれるんじゃないかと思います。

 味わいはドライで甘く無いですが、酸の構成がお上手でして、旨味がキッチリ載っています。まぁ・・そこには揮発酸由来のものもある訳ですが、その由来のものを識別できる人は少ないと思います。

 なので、これも・・

「普通に美味しいブルゴーニュの村名赤!」

として認識していただいて結構かな?・・と思います。


 ジャスパー・モリス氏は88~90ポイントと、まぁまぁの評価をしておりまして、noisy的感覚からは1.5ポイントほど低いですが、これもまたジャスパーさんの点付け感覚ですから仕方のないことです。

 このワインを飲むと、ちょっとビゾ的だなぁ・・と思うはずですよ。まぁ5千円以内でビゾのワインが購入できる訳は無いですけど!まだ2000年代初頭に5000円以上もするビゾのA.C.ブルを仕入れることになりまして・・ところが数は無いので飲むと無くなってしまうし、そんな高いA.C.ブルはデュガさん位でしたし、困り果てたことが有りませした。

 しかしこのアニェスの2019オーセ赤は、それなりには有るのかな?・・誰もテイスティングしないので、お客様も余りどんなワインか判っていないのかもしれません。

 揮発酸はきつく無く・・と言うか、ほぼ完全に一体化していて、ノーズはやや官能的、こなれてふんわり柔らか、中盤も適度に膨らみ、余韻も結構に長いです。まぁ、美味しく無い・・と言う方は、よほどビオ嫌いなんじゃないかと思います。

 価格もこんなものですから、いまやA.C.ブル並みです!是非飲んでみて下さい!お勧めします。


2020 Auxey-Duresses Blanc les Hoz
オーセ=デュレス・ブラン・レ・ゾズ

17522
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
オーセ=デュレス
ドメーヌ・アニェス・パケ

■海外メディア情報
◇2019年もの
87~89 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報
 2.8ha。樹齢約90年の超VV。畑はサン・ロマン側のオークセイ最西端、レ・ゾ。石灰質に富む土壌。新樽率15%で12ヶ月間の熟成。清澄後、ノンフィルターでビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,990 (外税) 
【素晴らしい出来のオーセ=デュレッス・ブランの村名!ムルソーが持つ粘性粘着を弱めた硬質でタイトなオーセ・ブランながらもナチュールなアプローチがしなやかさと深さを与えています!】
 フランス語と言うのは noisy には難しいもので、

「単独の子音は発音しない」

などと・・学生の頃の仏文科の同級生に言われたもので、すっかりそれを信じていると・・どうも・・違うようだ。まぁ・・第二外国語で仏語を履修しておけば良いものを、

「この歳になって今更全く縁も所縁もない外国語を一から勉強など出来るもんか!」

とばかりに、第二外国語は必修科目だったので・・少しは見覚えのある漢字を使う中国語を選択してしまったんですね。今の世界情勢になってみれば、

「先見の明が有った」

と言えなくもないですが、そもそもワイン屋なのに仏語は判らないし、中国語にしても「中国很大(チュンクォヘンター?)」と、物凄い発音(四声)で発生するくらいしかできないので、そんな程度では何の意味も有りはしません。

 この畑はオーセの西の果てに近い、サン=ロマンとの境界に近いところにある村名の畑のようですが、

「les Hoz」

と書きます。まず・・ここで引っかかってしまう訳ですよ。結構に悩みます。そもそも・・

「Auxey-Duresses」

にしても、日本語だと皆さん、「オークセー・デュレス」とおっしゃってますが、フランス人の方は本当にそう発音しているでしょうか。Google の自動翻訳で出来る発音は、

「完全に・・オーセデュレス、もしくはオーセデュレッス」

と聞こえます。

 なので、この「les Hoz」を Google自動翻訳や、他の無料で発音を聞かせてくれるサイトで聞いてみると、

「レ・ゾズ」

と・・最後の「z」をしっかり発音しているんですね・・。


 数十年前に記憶に刷り込まれてしまった「単独の子音は発音しない」と言う呪文は、どうも嘘だったらしいと・・hotel も「オテル」に聞こえますしね・・まぁ、noisy に刷り込んだその友人も、習ったばかりのことを確認もせずにそう言っただけ・・なのかもしれませんし、noisy がそのように言われたと覚えているだけで、決してそのようには言ってなかった可能性も有りますから・・まぁ・・若気の至りと言うことなんでしょうね。


 2020年の上級キュヴェ、パシアンスNo13の出来が良く余りに美味しいので、流石にパシアンスと比較してしまうのは可哀そうでは有るんですが、それでも・・

「アニェス・パケのワインが持つ優れたナチュールな味わい!」

はこのレ・ゾズにも生きています。・・あ、因みにエージェントさんは「レ・ゾ」と言っているようですので、ネットで検索する時は、レ・ゾの方が良いかもしれません。因みにパシアンスと言うのは「困難・忍耐」を意味するようでして、相当に苦労して葡萄、もしくは絞ったジュースを選別しているようです。つまり、

「キュヴェ・レ・ゾズはパシアンスにはなれなかったジュース」

と言うことにもなるかと思います。

 流れるような飲み口でナチュール感が生きています。ほんのりと酢酸のニュアンスは有りますが強くは無く、柑橘系の果実、そしてその果皮、ほんのりとそのドライフルーツのニュアンスを感じます。余韻もそこそこに長く・・美味しいです。

 価格も実は相当頑張っていて、本来ですと5千円はこえて値付けするところではあるんですが、飲んでいただきたい気持ちで抑えています。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来のオーセ=デュレッス・ブランの村名!ムルソーが持つ粘性粘着を弱めた硬質でタイトなオーセ・ブランながらもナチュールなアプローチがしなやかさと深さを与えています!】

 良いんじゃないでしょうか!・・中々の仕上がりでした。彼女が描く、

「食の世界とのマリアージュ」

の意味を、このワインが何となく教えてくれているような気がします。

 揮発酸のレベルはかなり低いですが、確実に在ります。ただし判らないかも・・しれません。もう・・味わいの一つになってしまっているんですね・・ただし、まだ完全に溶け込み切ってはいないです。

 東にあるムルソーのワインたちと比較しますと、「ねっとり」した部分、そして「大理石そのもののガチガチな部分」を持ってはいません。なので、

「ムルソーから粘りと大理石のニュアンスを除き、白っぽいミネラリティとナチュールらしい青々敷く伸びて行く葡萄のツルや柔らかいフカフカの土のニュアンスを加えた感じ」

がこのオーセ=デュレッス・ブランだと言えます。


 ジャスパー・モリス氏は87~89ポイントとまぁまぁの評価でした。noisy的には2ポイントほどは低いか・・と思いますが、彼のスタイルだとこれでも相当褒めている方なんだろうと思います。

 色合いはムルソーに似ています。ただしよく見ると、ムルソーの西や南のミネラリティが厳しい畑ほどの硬質感は写っていないように思います。すでに柔らかさが見える・・んじゃないかと思いますがいかがでしょうか。

 やはりビオ系ですから、アロマはふんわりしつつもスピードが速く、ノーズへの到達はすぐです。適度な拡がりを見せ、ノーズに還るアロマもまた柔らかさを持っています。余韻も異常に長く押して来ますし、オート=コートほどの揮発酸の最後の切れ上がりは無く、ある意味自然な収束を見せます。

 で、この「余韻の長さ」は・・なんでしょう・・相当に長いですよ。食とのマリアージュはこの柔らかいテクスチュアがいきなりの衝突を避け、優しく包み込んでくれるんじゃないかと思います。

 もし可能でしたら・・そうとう長い間エルヴァージュした、「N12」との違いを見ていただくと良いかと思うんですね。あれはワイン自体の完成度も高いですが、

「食とのマリアージュへのアプローチ方法が異なる!」

と感じています。


 素晴らしいオーセ白でした。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


2020 Auxey-Duresses Blanc Patience N13
オーセ=デュレス・ブラン・パシアンス・ヌメロ・トレーズ

17777
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
オーセ=デュレス
ドメーヌ・アニェス・パケ

■海外メディア情報
◇2019年もの
91~94 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報
 良年のみの特別限定作品。秀逸な果汁を選抜し、(通常のオークセイ・デュレスに使用する228リットルではなく)350リットルの樽で醸造。通常のオークセイ・デュレスよりも2ヶ月間長く熟成させ、その後スレンレスタンクでさらに4ヵ月間熟成。新樽比率は30%。ノンフィルターでビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,680 (外税) 
【パケのオーセ=デュレッス・ブランの最高峰です!・・流石に旨い!・・瑞々しく薫り高く流れるような飲み口のエレガントなシャルドネ・ナチュール!】
 旨いですね~!・・ちょっと他のキュヴェとも・・頭抜けて質感が高いです。

 それに他の生産者さんと比較しても、危険性の無いノン・アヴァンギャルドで、ここまで嫌味の無いナチュール感をそこはかとなく感じさせてくれるシャルドネも無いと言えるかと思うんですね。

 新樽率は30%と言うことですが、樽の大きさが通常のものよりも大きく、樽材からの影響を余り受けないようにしているのかな・・と思いますが、それも大きな寄与をしたナチュール感だと思います。2020年、葡萄が良く熟しまして・・でも水不足に悩まされた訳ですが・・

「そんな感じは一切無い!」

と言い切れるエレガントなシャルドネです・・そもそも・・

「・・こ・・濃い」

とは思わないでしょうし、勿論、

「・・ちょっと・・薄いかな・・」

と言うことも有りませんで、

「ドンピシャな濃度!」

からの

「エレガントなシャルドネの美味しさ」

を表現されています。

 基本的にアニェス・パケさんは、できうる限りSo2は使いたくない人・・だと思います。勿論、使わなくてはならないと感じたら使う人でしょう。

 ですが、この「パシアンス」は葡萄を選び、良い果汁を選択して造っているのでしょうから、そのSo2の使用量はとことん低い・・もしくは使わないに等しいレベルだと伺えますから、

「飲み口が良くて良く香り、流れるように余韻まで突入・・美しい姿を保つワイン」

ですし、

「飲んだ後が非常に楽・・と言うか、アルコールを摂取した後のような感覚が薄い」

と感じます。

 良くある高級シャルドネの、

「・・どうだ~!・・凄いだろ~~?」

みたいな、ちょっと尊大に見せるような感じが全く無い、美しいシャルドネです。これは旨いです!・・ですが実は限定で割り当て品だったりします。お早めにご検討くださいませ!



 以下は以前のレヴューです。
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【なんと上値94ポイント!・・ジャスパーさんって自然派もOKだったんですね。これ、相当完成度が高いです!村名オーセとの味わいの違いを是非感じてみて下さい!】

 そもそもジャスパーさんってビオはダメなんじゃないかと・・思いこんでいましたので、上値94ポイントなどはあり得ないと思っていた分、ビックリしました。

 しかし、極太ボトルに入ったパープルなエチケットは、他のアニェスのワインとは別格の存在感を見せます。

 それでも価格はどちらかと言えば「知れたもの」程度で、6千円程度のシャルドネにはちょっと見えませんよね。

 さっそく開けて見ると・・

「同じ村名オーセ・ブランを長い貯蔵しただけ・・とは思えない!」

 凄い味わいでした!


 まぁそうですよね。これだけ外観にもこだわったのなら出来は良いはずですが、飲んだ感じ、きっと同じポテンシャルの葡萄を使用したのでは無いんじゃないかと思います。

 少し黄色とウス緑がより濃い外観。コルトン=シャルルマーニュっぽいミネラリティが漂うものの、蜜っぽいニュアンスが入り込みます。スピードも速くふんわり感が高いです。

 口に含むと・・複雑ですね・・相当に口内を立体的にさせられます。酸の構成がほぼ球体。その中心に白く粉っぽいミネラリティが存在していて、酸を押しのけて柔らかなミネラリティが顔を出します。


 中盤以降の酸の味わいが凄いですね。これはちょっと・・普通のシャルドネでは余り感じたことは無いです。もっと締まっていて、線が細くて、緊張感が有って・・と言うのはそれなりに多いですが、柔らかくて、線が太くて優しくて丸くて・・って、どちらかと言うと、

「赤ワイン的な味わい?」

なのかもしれません。


 どのようにこのワインが造られたのかは、上部の写真の下に書いてあります。取りあえずは同じ葡萄だとするなら・・

「それは信じられないほどの違い!」

だと感じます。


 アニェスは、「食とのマリアージュ」を大事にしている・・それはワインを飲んでも伝わって来ます。村名オーセ・ブランもそうでしたが、その方法がまるで異なるのが面白い・・

 こちらは、

「複雑で豊かな球体感たっぷりの酸の美味しさ!」

 で、食とのマリアージュに挑戦しているのでしょう。

 魚介系も良いですが、肉系も相当行けるかも!・・しかも、揮発酸由来のものは有りますが・・かなりマッチングして溶け込んでいて、おそらく余り気付く方は多く無いと思います。

 なので、

「結構、誰にでも美味しい!と言ってもらえるか?」

と思います。非常に豊かな味わい、アロマのシャルドネでした。是非飲んでみて下さい!一推しです!


2019 Bourgogne Hautes-Cotes de Beaune Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌ・ブラン

16856
自然派
白 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・アニェス・パケ

■エージェント情報
 地元ムロワジー村のリウ・ディ「リエ」と、ボービニィ村のリウ・ディ「スー・ル・シャトー」の2区画合計で1.5ha。平均樹齢40年。456リットルの樽(新樽率15%)で発酵&10ヶ月間熟成。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,920 (外税) 
【アニェスのナチュールな美味しさを持つシャルドネを理解するにはこれが一番です!アニェスのカーヴが有る、本拠のワインです!】
 アニェスの下から2番目のシャルドネです。樹齢も高く密度のしっかりした味わいです。アロマはビオ系らしく、ふんわり柔らかでスピードの高いもの。ノーズへの飛び込みは早いです。

 オーセ=デュレッスほどスタイリッシュでは無いので、硬質ながらも縦に伸びた楕円なパレットを描きます。口に含んでから適度な膨らみ、そしてノーズへの還りには、僅かに揮発酸が感じられます。余韻も硬質なシャルドネらしい、糸を束したようなニュアンスから、酸の多彩な味わいがします。

 ジャスパー・モリス氏は「87~88 Points」と低調気味ですが、彼は村名以上にならないと90ポイントは付けない主義のようなので、決して低評価と言う訳では有りません。それどころか、村名に過ぎない「パシアンスN12」に上値94ポイントも付けてしまう訳ですから、アニェス・パケのワインをちゃんと理解した上で、自身の評価をされているのかと思います。

 色合いも黄色がしっかり、僅かに緑が入った綺麗な感じですよね?・・揮発酸のレベルは低めで、判らない方、検出できない方は多いと思います。

 もしアロマの中にその存在が判らないようでしたら、余韻の最後に「キュッ」と切れ上がりが有ると思うんですが・・その存在が揮発菌が動いた証拠です。

 これは熟成と共にワインと一体化するレベルのものでして、方向性として似ている「ビゾ」の、揮発酸が強く出た時のものと比較すると・・無きに等しいものかもしれません。

 なので、今飲んでも充分に美味しく飲めると思います。まぁ、少しタイトな部分があるので、飲み頃開始としますと後2~3年でしょうか。それでも今飲んで美味しいので、飲み始めてOKです。

 また、

「ビオは好きじゃない・・」

と認識されていらっしゃる方は、一応避けた方が良いかな・・と思います。でもビゾみたいなことも有りますから・・後で、

「安い時に飲んでおけば!」

と臍を噛むかもしれませんが・・(^^;; いや・・ビゾはもう買うことさえ出来ません。


 なお、このワインはムロワジーですので、彼女のカーヴがある、その周りの畑産だと思います。なので自宅の周りのワインなのかな?・・と想像しています。オート=コートとすると結構手の込んだ味わいです。是非飲んでみて下さい。お勧めします。


2019 Auxey-Duresses Blanc
オーセ=デュレス・ブラン

16858
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
オーセ=デュレス
ドメーヌ・アニェス・パケ

■海外メディア情報
87~89 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報
 2.8ha。樹齢約90年の超VV。畑はサン・ロマン側のオークセイ最西端、レ・ゾ。石灰質に富む土壌。新樽率15%で12ヶ月間の熟成。清澄後、ノンフィルターでビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,800 (外税) 
【素晴らしい出来のオーセ=デュレッス・ブランの村名!ムルソーが持つ粘性粘着を弱めた硬質でタイトなオーセ・ブランながらもナチュールなアプローチがしなやかさと深さを与えています!】
 良いんじゃないでしょうか!・・中々の仕上がりでした。彼女が描く、

「食の世界とのマリアージュ」

の意味を、このワインが何となく教えてくれているような気がします。

 揮発酸のレベルはかなり低いですが、確実に在ります。ただし判らないかも・・しれません。もう・・味わいの一つになってしまっているんですね・・ただし、まだ完全に溶け込み切ってはいないです。

 東にあるムルソーのワインたちと比較しますと、「ねっとり」した部分、そして「大理石そのもののガチガチな部分」を持ってはいません。なので、

「ムルソーから粘りと大理石のニュアンスを除き、白っぽいミネラリティとナチュールらしい青々敷く伸びて行く葡萄のツルや柔らかいフカフカの土のニュアンスを加えた感じ」

がこのオーセ=デュレッス・ブランだと言えます。


 ジャスパー・モリス氏は87~89ポイントとまぁまぁの評価でした。noisy的には2ポイントほどは低いか・・と思いますが、彼のスタイルだとこれでも相当褒めている方なんだろうと思います。

 色合いはムルソーに似ています。ただしよく見ると、ムルソーの西や南のミネラリティが厳しい畑ほどの硬質感は写っていないように思います。すでに柔らかさが見える・・んじゃないかと思いますがいかがでしょうか。

 やはりビオ系ですから、アロマはふんわりしつつもスピードが速く、ノーズへの到達はすぐです。適度な拡がりを見せ、ノーズに還るアロマもまた柔らかさを持っています。余韻も異常に長く押して来ますし、オート=コートほどの揮発酸の最後の切れ上がりは無く、ある意味自然な収束を見せます。

 で、この「余韻の長さ」は・・なんでしょう・・相当に長いですよ。食とのマリアージュはこの柔らかいテクスチュアがいきなりの衝突を避け、優しく包み込んでくれるんじゃないかと思います。

 もし可能でしたら・・そうとう長い間エルヴァージュした、「N12」との違いを見ていただくと良いかと思うんですね。あれはワイン自体の完成度も高いですが、

「食とのマリアージュへのアプローチ方法が異なる!」

と感じています。


 素晴らしいオーセ白でした。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


2019 Auxey-Duresses Blanc Patience N12
オーセ=デュレス・ブラン・パシアンス・ニュメロ・ドゥーズ

16857
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
オーセ=デュレス
ドメーヌ・アニェス・パケ

■海外メディア情報
91~94 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報
 良年のみの特別限定作品。秀逸な果汁を選抜し、(通常のオークセイ・デュレスに使用する228リットルではなく)350リットルの樽で醸造。通常のオークセイ・デュレスよりも2ヶ月間長く熟成させ、その後スレンレスタンクでさらに4ヵ月間熟成。新樽比率は30%。ノンフィルターでビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,080 (外税) 
【なんと上値94ポイント!・・ジャスパーさんって自然派もOKだったんですね。これ、相当完成度が高いです!村名オーセとの味わいの違いを是非感じてみて下さい!】
 そもそもジャスパーさんってビオはダメなんじゃないかと・・思いこんでいましたので、上値94ポイントなどはあり得ないと思っていた分、ビックリしました。

 しかし、極太ボトルに入ったパープルなエチケットは、他のアニェスのワインとは別格の存在感を見せます。

 それでも価格はどちらかと言えば「知れたもの」程度で、6千円程度のシャルドネにはちょっと見えませんよね。

 さっそく開けて見ると・・

「同じ村名オーセ・ブランを長い貯蔵しただけ・・とは思えない!」

 凄い味わいでした!


 まぁそうですよね。これだけ外観にもこだわったのなら出来は良いはずですが、飲んだ感じ、きっと同じポテンシャルの葡萄を使用したのでは無いんじゃないかと思います。

 少し黄色とウス緑がより濃い外観。コルトン=シャルルマーニュっぽいミネラリティが漂うものの、蜜っぽいニュアンスが入り込みます。スピードも速くふんわり感が高いです。

 口に含むと・・複雑ですね・・相当に口内を立体的にさせられます。酸の構成がほぼ球体。その中心に白く粉っぽいミネラリティが存在していて、酸を押しのけて柔らかなミネラリティが顔を出します。


 中盤以降の酸の味わいが凄いですね。これはちょっと・・普通のシャルドネでは余り感じたことは無いです。もっと締まっていて、線が細くて、緊張感が有って・・と言うのはそれなりに多いですが、柔らかくて、線が太くて優しくて丸くて・・って、どちらかと言うと、

「赤ワイン的な味わい?」

なのかもしれません。


 どのようにこのワインが造られたのかは、上部の写真の下に書いてあります。取りあえずは同じ葡萄だとするなら・・

「それは信じられないほどの違い!」

だと感じます。


 アニェスは、「食とのマリアージュ」を大事にしている・・それはワインを飲んでも伝わって来ます。村名オーセ・ブランもそうでしたが、その方法がまるで異なるのが面白い・・

 こちらは、

「複雑で豊かな球体感たっぷりの酸の美味しさ!」

 で、食とのマリアージュに挑戦しているのでしょう。

 魚介系も良いですが、肉系も相当行けるかも!・・しかも、揮発酸由来のものは有りますが・・かなりマッチングして溶け込んでいて、おそらく余り気付く方は多く無いと思います。

 なので、

「結構、誰にでも美味しい!と言ってもらえるか?」

と思います。非常に豊かな味わい、アロマのシャルドネでした。是非飲んでみて下さい!一推しです!


2019 Auxey-Duresses Rouge
オーセ=デュレス・ルージュ

16859
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
オーセ=デュレス
ドメーヌ・アニェス・パケ

■海外メディア情報
88~90 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報
 1.5ha。平均樹齢25年。畑はサン・ロマン側のオークセイ最西端、レ・ゾ。石灰質に富む土壌。新樽率15%で12ヶ月間の熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,800 (外税) 
【これはもう今飲んで最高に美味しいです!仕上がっています!】
 アニェスのオーセ赤2019年です。・・これは今飲んで最高に美味しいです!・・ほぼ仕上がっていると言って良いかな?と思いますよ。

 しかもSO2のレベルは相当低い・・まぁ、ある程度醸造で生成されていたとしても2019年ものが2022年の今ですから、

「ほぼ存在していない」

ほどにナチュラルです。

 なので、飲んだ後の「酔いがとても軽い」のに気付かれるんじゃないかと思います。

 味わいはドライで甘く無いですが、酸の構成がお上手でして、旨味がキッチリ載っています。まぁ・・そこには揮発酸由来のものもある訳ですが、その由来のものを識別できる人は少ないと思います。

 なので、これも・・

「普通に美味しいブルゴーニュの村名赤!」

として認識していただいて結構かな?・・と思います。


 ジャスパー・モリス氏は88~90ポイントと、まぁまぁの評価をしておりまして、noisy的感覚からは1.5ポイントほど低いですが、これもまたジャスパーさんの点付け感覚ですから仕方のないことです。

 このワインを飲むと、ちょっとビゾ的だなぁ・・と思うはずですよ。まぁ5千円以内でビゾのワインが購入できる訳は無いですけど!まだ2000年代初頭に5000円以上もするビゾのA.C.ブルを仕入れることになりまして・・ところが数は無いので飲むと無くなってしまうし、そんな高いA.C.ブルはデュガさん位でしたし、困り果てたことが有りませした。

 しかしこのアニェスの2019オーセ赤は、それなりには有るのかな?・・誰もテイスティングしないので、お客様も余りどんなワインか判っていないのかもしれません。

 揮発酸はきつく無く・・と言うか、ほぼ完全に一体化していて、ノーズはやや官能的、こなれてふんわり柔らか、中盤も適度に膨らみ、余韻も結構に長いです。まぁ、美味しく無い・・と言う方は、よほどビオ嫌いなんじゃないかと思います。

 価格もこんなものですから、いまやA.C.ブル並みです!是非飲んでみて下さい!お勧めします。


2017 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

15068
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・アニェス・パケ

■エージェント情報
 1.8ha。ムロワジー村のAOCオート・コート・ド・ボーヌのデクラセ。平均樹齢25年。ステンレスタンクで12ヶ月間熟成。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,990 (外税) 
【純粋無垢でピュア、ハツラツとした美しいベリーが香る味わいです!】
 相当に久しぶりのアニェス・パケです。どうでしょう・・10年近いかもしれません。

「天は彼女に二物以上を与えた!」

 なんてコピーを見てしまいましたので、

「そりゃぁ・・飲まんといかん・・」

と思ったから・・だったような気がします。


 実際のところ、ピュアで繊細、果実はとてもプリップリで美味しいピノだったと感じた記憶が有ります。ただ、滅茶ピュアなんですが、決して近寄りやすいスタイルなのかどうか?・・みたいな疑問も一緒に有ったようにも思います。

 因みに上記のコピーは、堀晶代さんの「リアルワインガイド ブルゴーニュ」と言う2006年に出版された本に書かれています。

 で、このところの新人・・結構いらっしゃいますよね~・・ビオ系だったり自然派系だったりしますが、そんな新人たちの姉御になっているようなのがこのアニェス・パケさん・・のような気がしてるんですね。結構に、

「アニェス・パケで修行」

 なんて書いて有ったりするんですよ。


 なので、エージェントさんのオファーが有るたびに、どうしようかと・・悩んでいたんですね~・・何せ、最初に仕入れた2007年のA.C.ブルの評判と言うか、反応みたいなものが余り無かったものでして・・。

 で、10年ぶりに仕入れてみたのがこのオート=コート・ド・ボーヌのデクラセのA.C.ブル2017年なんですね。

 呆れるほどに化粧ッ気の無い・・余分なものは一切足さない・・みたいな味わいの、ベリー・ピュアなベリーが、これまた非常にドライなエキスから香って来るんですね。

 味わいも強い酸は無く、質素なんだけれども芯のしっかりした女性を思わせる、非常にクリーンでクレバーな感じを受けました。

 ミネラリティは充分で、やや冷ややかなオート=コートの特性も感じますし、ヴォルネイをややライトに振ったような明るい味わいです。因みにムロワジー村はポマールの村中から西に3~4キロほど向かった辺りに有りますが、ポマールと言うよりはヴォルネイです。

 今飲んでもピュアな味わいが弾けますので、自然派系ブルゴーニュ・ピノ・ノワールが大好きな方には受け入れられると思います。また2~3年の熟成で、大きく「押し出し」が出てくる感じですので、より大きな味わいを望むようでしたら少しセラー保存されると良いでしょう。

 あっけらかんとした、芯の強い・・でも可愛らしい化粧ッ気の無い女性・・・で姉御肌を感じていただけると思います。・・今思えば、

「余り・・変わって無いよね・・でも、それが良いんだよね・・」

と、その一環したスタイルをも愛でていただけると思います。ご検討くださいませ。