ドメーヌ・アルヌー・ラショー
アルヌー・ラショー
フランス Domaine Arnoux-Lachaux ブルゴーニュ
● 久しぶりのアルヌー=ラショーです。ネゴスはパスカル・ラショーでリリースしていました。古くからのブルゴーニュワインファンにとっては、ロベール・アルヌーと言った方が通りは良いですよね。noisy も折に触れ、テイスティングをしていました。
「・・・が!」
大事件です!・・2018年にエチケットを更新したんですが・・その時に再度テイスティングしておけば良かったと悔やんでいます。
「2018年もののアルヌー=ラショーが大ブレーク!」
したんですね・・。知らなかった・・気付いたのはお客さんが言われてから・・ですので去年の夏頃だったかと。
「アルヌー=ラショーは2018年の村名で10万以上で取引されてますよ・・。A.C.ブルでも数万円、グラン・クリュだと20~30万円です。」
え~・・?・・A.C.ブルのピノ・ファンが3万円以上って・・マジですか!?
と、調べてみましたら、どこのショップも在庫は無く、オークションでは確かに・・村名ヴォーヌ=ロマネでも12万円とかで落札されています。もう・・ビックリです・・。
確かにピノ・ファンは良いワインでは有ったですが、noisy的にはザラっとしたテクスチュアと前面に出て来やすいタンニンの姿が今ひとつな感覚で・・それでもアルヌー=ラショーは良いロケーションの畑を沢山お持ちですし、
「アルヌー=ラショーはいつか化けるかもしれない・・」
とは思っていたのは確かです。
息子さんのシャルルさんがドメーヌに入ったと聞いていたので、その時チェックはしたのですが・・まぁ、余り変わらず・・そのままにしてしまったんですね。迂闊でした。
で、仕方がないのでエージェントさんに我が儘を聞いてもらって・・何とか12本だけ分けていただきました。ですので、取りあえずは判断基準にしていた「2019ブルゴーニュ・ピノ・ファン」を飲ませていただきましたので、内容はコラムをご覧ください。
でも価格は高いですよね~・・。エ*テ*さんは、8千円に消費税での販売をすでに終えてましたが即完売のようで・・まぁ、これは安かったです。因みにnoisy が分けていただいたエージェントさんの小売標準価格は1万円ですのでより高いです。noisy が高くしている訳では有りませんので悪しからず・・。
また、今まで余り仕入れていないので、トップ・キュヴェのロマネ=サン=ヴィヴァンや1級のグラン・スショなどの看板ワインはいただけませんでしたのでリクエストされましても有りません。
なお、2019年ものは2018年ものを凌ぐ仕上がりだと思われます。そうなって来ますと、A.C.ブルを仮に定価で販売させていただいても3倍にはなると見込むのでしょう、すぐにオークションに並んでしまうので・・もう、どのような神経をなさっているのか不思議ですが、Noisy wine の裏貼りが付いたまんま・・オークションに出品されているのを見ると、本当にガッカリしてしまいます。
ですので、申し訳ございませんが販売条件を付けさせていただきました。どうぞご了承くださいませ。
なお、巷では「プティD.R.C.」と言われて持ち上げられています。確かに2019年もののピノ・ファンを飲みますと、D.R.C.的でも有りますしルロワ的でもあり、マルセル・ダイスの姿も見えるかのようです。noisy も何年か掛けて、その実力がアップした様を検証させていただこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
■エージェント情報

ヴォーヌ・ロマネ村を中心に豪華な特級、一級畑を多く所有する事からも度々プチDRCと称されているドメーヌ・アルヌー・ラショー(2006年ヴィンテージまでのドメーヌ・ロベール・アルヌー)は、ブドウ栽培家としては200年以上も同じ場所に居を構えるという旧家。1950年代に元詰めを始め、畑を拡張させたロベール・アルヌーと1985年から1995年まで一緒に働き、5代目当主として後を継いだ娘婿パスカル・ラショーは理論整然と几帳面な性格の持ち主で品質向上への舵を取り、2005年に新調した醸造設備と地下セラーは機能性に優れ、今日でもまるで新品の様で清潔そのもの。鮮明で密度の濃い果実味とヴォーヌ・ロマネらしい優美さと力強さを持つスタイルとして国際市場でも高い人気を誇り、ドメーヌの名声を更に高める事に成功。
現在は2012年ヴィンテージより参画しているパスカルの長男、シャルル・ラショーの主導により一層とテロワールの最大限の表現とナチュラルなタッチのワイン造りを目指している。特にマダム・ビーズ・ルロワとの親交を通じ影響を受けておりビオディナミを導入。日々畑仕事に励みながら自然と収量を落とし凝縮した健全なぶどうを元に控えめな抽出や全房発酵、SO2無添加の醸造、補糖なしで低めの自然なアルコール度数、新樽の比率を下げるなど果敢に攻め、細かい微調整を行いながら更なる高みを目指している。新樽比率はACブルゴーニュ、村名で10%程度、一級で20%、特級で30%。2018年産より伝統回帰をベースにモダンさも加えた今日のドメーヌの方向性を反映した印象的なラベルデザインへと一新。
● 2019 Echezeaux les Rouges Grand Cru
エシェゾー・レ・ルージュ・グラン・クリュ
【2018年ものを遥かに超えたのかもしれない・・非常に希少な2019年エシェゾー・レ・ルージュです!】
2019年のアルヌー=ラショーはもう少しいただけるかと思ったんですが、全部合わせても12本・・・1本飲んでしまったのでご紹介可能なのは11本だけです。
兎に角2018年もののアルヌー=ラショーの人気と価格は異常でして、オークションサイトでは2018年のエシェゾー・レ・ルージュが30万円で落札・・いや、嘘じゃないですよ。以下のページをコピー&ペーストでご覧ください。もう・・ビックリです・・。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h1024785564
因みに、2019年もののエシェゾー・レ・ルージュに、ジャスパー・モリス氏は上値で98ポイントです。実際には96~98ポイントと幅を持たせていますが、2018年ものについてもジャスパーさんは評価していまして・・なんと、
「93~96ポイント!」
なんですね・・。
ツボに入った時のジャスパーさんは思いっきり「はっちゃける」傾向が有りますが、2018年ものも実はきっと思いっきり「はっちゃけた」んでしょう。2019年ものはその延長にあると考えた方が良さそうです。
ですので、2018年ものを2019年ものが大きく凌駕した評価・・・と言う事実は残りますが、実際にはきっと・・
「2018年ものをおそらく超えた!」
位のイントネーションでは無いかな?・・と思います。
また、どこを探してもアルヌー=ラショーの2018年ものは「ゼロ」で、そのことが上記のオークションの落札価格に影響していると思われますし、2019年ものに至っては・・
「もうとっくに到着しているはずなのに、販売された気配がとても希薄!」
なんですね。
エ***さんでは結構にリーズナブルな価格で販売済みのページが残っていますが、ん~・・言って良いのか悪いのか・・色々有りますが、少なくとも自社輸入ものは高く、他社仕入のものは安く販売される傾向があるように思います。
Noisy wine としましては、他人のふんどしで相撲を取るのは趣味では無いので・・いや、「ふんどし」じゃなくて「まわし」だろ・・って話しですが、いつも通り、お約束通りに標準価格よりもリーズナブルに販売いたします。ただし、転売が可能で非常に簡単に利益が出てしまう価格ですので、
「必ずご自身でお楽しみいただくこと」
をお願いさせていただくことと、申し訳ありませんが転売目的の意図を薄める意味で、販売条件がございますので、どうぞご理解よろしくお願いいたします。
● 2019 Chambolle-Musigny
シャンボール=ミュジニー
【アドヴォケイトは上値93ポイント!】
「アルヌー=ラショーの2018年以降もののオークション落札価格が異常!」
と、アチコチのコラムで書かせていただきましたが、実は異常なのはオークションだけじゃないんですね。
「実は・・海外のワイン屋にも、日本のワイン屋にも、2018年もの以降は在庫が全く無い!」
んですよ。
検索して見当たるのは、例えばアルマン・ルソーとかD.R.C.とかルロワとかを、べらぼうな価格で並べている「再販サイト」です。「コレクション何とか」とか、「レアワイン何とか」みたいな名前が付いていると思います。日本の某ショッピングモールにも有りますよね?
その海外の再販サイトを覗いてみますと、何と・・
2018 Domaine Arnoux-Lachaux Les Chaumes 200万円
2018 Domaine Arnoux-Lachaux Nuits-Saint-Georges 12.6~19.8万円
2018 Domaine Arnoux-Lachaux Chambolle-Musigny 12.6~23.7万円
と・・このシャンボールの前のヴィンテージに12万~23万という、あり得ない価格が付いているんですね。
オークションサイトの落札価格も・・これはもう、
「入手したいから幾らでも支払う!」
と言う・・某大陸系の方々へ向けたもので有って、そのためにオークションでも、再販サイトでも・・利ザヤ稼ぎに情報を更新しながら、落札しつつ価格をコントロールしているのでしょう。
そのような悪徳な?ものに加担したくないので、純粋に素晴らしいワインを飲みたい・・アルヌー=ラショーの成長を見たい!・・方へ、お届けしたいと思います。くれぐれも転売禁止ですのでどうぞよろしくお願いいたします。
あ、因みにアドヴォケイトは93ポイントと、村名に凄い点を付けています。ご検討くださいませ。
● 2019 Vosne-Romanee Les Hautes Maizieres
ヴォーヌ=ロマネ・レ・ゾート・メジエール
【2017年以前のアルヌー=ラショーとは、だいぶ違ってきているようです・・】
以前のアルヌー=ラショーのイメージは、濃い目の・・以前のエチケットに入っている「茶色のライン」がその果実感を表しているような感じで、赤と言うより少し黒~茶に寄った果実感、少しタニックなキュヴェも有り、テクスチュアは少し襞のあるような感じ・・バランスは悪く無いが、どことなく取っつきにくい時もあるが、熟すと低域から高域までバランスの良い味わいになる・・そんな感覚を持っていました。
しかしこの何年かは結構にエキスが綺麗に出始めたかな?・・とは思っていたんですが、そこまで強く印象に残る・・と言うような感じでは無く・・
あ、例えばフーリエですね。2005年までは「リーズナブルな価格」で結構販売させていただいたワインでした。ところが2006年ものは大幅値上げになったので、約束していた数量だけは引き取るけれど、次の2007年はもう・・などと考えつつ2006年もののA.C.ブルをテイスティングしたらもうビックリ!
価格で販売するようなワインじゃ無いことが明々白々な凄い品質だったんですが・・そんな感じだったのか・・きっと、2018年もののアルヌー=ラショーを飲んだ方々がビックリして買い漁った・・(すみません)のと、海外メディアの評価がしっかり付いたのがそれを後押ししたか・・、2016年頃からのアルヌー=ラショーのワインが東南アジアの皆さんの評判が良く、日本へのアロケーションが減って需給関係が崩れた結果そうなってしまった・・のかもしれません。
いずれにしましても村名の区画でアドヴォケイト93+ポイントは相当に高い評点です・・ジャスパー・モリス氏は2018年ものの93ポイントから92ポイントへ1ポイントダウンでそこまでは響かなかったようですが・・。ご検討くださいませ。
● 2019 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【ジャスパー・モリス氏は格上の村名ヴォーヌ=ロマネ・レ・ゾート・メジェールよりこの村名ヴォーヌ=ロマネを高く評価!】
ん~・・ピノ・ファンをテイスティングするか、それともこの村名ヴォーヌ=ロマネを開けるか・・悩んだのですが、結局、以前から馴染みのあるピノ・ファンをテイスティングしてしまいましたので細かな部分は判りません。
オークションの最新の落札価格が・・なんと、2019村名ヴォーヌ=ロマネが11万円弱、2018年が13万円超え・・です。
「・・・オカシイじゃないの?・・大丈夫?」
と思ってしまいますが・・。
気になるようでしたらご自身でお確かめください・・。
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?va=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC&vo=&ve=&auccat=0&aucminprice=&aucmaxprice=&slider=0&ei=UTF-8&f_adv=1&fr=auc_adv
ですが Noisy wine はちゃんと普通に販売させていただきますので、
「決して転売無用!」
にてお願いいたします。
この騒ぎには、回りまわって・・やはりルロワさんの存在が絡んでいるのかな・・とも感じます。シャルルさんはルロワで修行をし、仲も良いと聞いています。
例えばユベール・ラミーのクリオ=バタール2019は、アドヴォケイトが選んだ「2019年の(ブルゴーニュの)6本」の1本に白ワインでは唯一選ばれていますが、そこにはおそらくルロワさんの影響も有ると思うんですね。
たった1.6ヘクタール余の畑で、お互いに0.06ヘクタール余ほどを持ち合っていますが(ルロワはドーヴネ)、
「例え全く挨拶さえしない仲だとしても、ドーヴネの仕立てや栽培方法は見ようとしなくても伝わってくる」
はずですよね?
さらに進んでみると、もしヴィニュロン同士、造り手同士で言葉を交わすような仲だったらどうでしょうか・・。
もし意欲に満ちた生産者なら、何としてもルロワに追いつきたいと熱望し、そうするにはどうしたら良いのか、真剣に考えると思うんですね。
もはやブルゴーニュの若い造り手たちはナチュラルなワイン造りへと舵を切り、有機な栽培へ回帰しています。自身の親たちを農薬由来の病気で失っています。自分のこと、家族のことも心配です。そこに先人たるルロワさんたちがいる訳で、彼ら彼女らの造るワインが物凄い!・・しかも健康だ!・・としたら、
「習いたい・・教えて欲しい・・いや、自分で真似て試してみる」
のが普通でしょう。
そうやってブルゴーニュワインも進歩して行くのだと思います。海外メディアもそれを認めた・・と言うことでしょう。オークションサイトの信じられないような落札価格は、
「価格操作の一環」
「希少なワインを入手して、さらに高値で転売したい一部の業者の仕業」
だと勝手に思っています。
ですので、是非このワインも、普通にワインを楽しみたい方にご購入いただきたい・・そう思っています。そうじゃなきゃ・・オークションに出した方がよっぽど儲かるから出す・・と言うのでしたら、もはやワイン屋を名乗るべきでは無いんじゃないかと・・思い始めた今日この頃です。・・まぁ・・そんな偉ぶって言っていても数年先は判りませんが・・(^^;;どうぞよろしくお願いいたします。
● 2019 Nuits-Saint-Georges les Poisets
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ポワゼ
【何と村名で上値93ポイントです!】
1級レ・カイユ直下のレ・ポワゼです。オークションの物凄い落札価格はここではもう書きません。(・・あ、記事を書いている順番はバラバラですので、書かないと書いた下の記事に出ている場合もあり得ます・・すみません。)
アドヴォケイトもジャスパー・モリスさんも91~93ポイントと、村名のリューディとしましては相当に・・高い評点で揃ってます。なので、
「プロゼは相当に良さそう!」
だと思います。
レ・カイユの直下ですし、アルヌー=ラショーですから・・普通に行けば、「単にエレガントタイプ」で有ることは・・絶対に無さそうに思えてしまいます。アルヌーは濃い目でしたからね。
ですが、シャルルは利いた話しではどうやら・・
「濃くてもエレガントなワイン」
を目指しているらしいので、やはり飲まなきゃ判らない!・・のが真相でしょう。
ですので、この貴重な2019年のプロゼ、是非飲んでいただいてご感想などいただけましたら幸いです。
● 2019 Nuits-Saint-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ
【こちらのニュイ=サン=ジョルジュは、ヴォーヌ=ロマネ側の区画のブレンドです。】
こちらもジャスパー・モリス氏、上値93ポイントのニュイ=サン=ジョルジュです。一昔前ならニュイ=サン=ジョルジュ村名で93ポイントなど、考えられないほど高い評価だった訳ですが、アルヌー=ラショーの村名の評価を見ていると、
「93ポイントじゃ普通・・」
にしか見えないですよね。
別のアイテムの「レ・ポワゼ」は、ニュイの村の南のドンケツに近い位置にあります(アペラシオンとしてのニュイ=サン=ジョルジュでは無く村としてのニュイ=サン=ジョルジュ)。
こちらのニュイ=サン=ジョルジュは、ヴォーヌ=ロマネ側(北)に所有する村名クリマのブレンドになりますので、村の南にあるレ・ポワゼは単独で、それ以外をブレンドしていることになります。ヴォーヌ=ロマネ側は結果的に酸がソフト・・と言うことなんでしょうし、小石の多いレ・ポワゼのミネラリティとはブレンドしても合わない・・と言うような理解なのかもしれません。
価格的には・・高くなったとは言え、値ごろ感は有ると思います。手を出しやすく、馴染んだニュイ=サン=ジョルジュと言うアペラシオンで、最近のアルヌー=ラショーの出来を確かめるのも有りかと思います。noisy が飲めれば良かったんですけどね・・力不足で申し訳ありません。
● 2019 Bourgogne Pinot Fin
ブルゴーニュ・ピノ・ファン
【ん?・・ミルランダージュ?・・クラシカルな栽培・醸造から脱皮したモダン・ブルゴーニュ!・・ルロワ的でもあり、マルセル・ラピエール的!・・これは受けが良いのが判る仕上がりです!】

「なるほどね~・・。そう来たのか・・!」
と思ってしまいました。どちらかと言えばクラシカルで、熟してはいるが少し多めのタンニンの存在が少し野暮ったいニュアンスを滲ませていた昔のアルヌーのワインとは・・
「・・もう、全然違うじゃん!」
と感じられるブルゴーニュファンもいらっしゃるに違いないと思ってしまいました。
ですがどうでしょうか・・。今のブルゴーニュワインファンにとっては、好ましいと思っていただける方がほとんどで、否定派は非常に少ないと思いますよ。
むしろ現在のブルゴーニュワインの主流は、
「実は自然派と隠れ自然派!」
なんですね。ビオだったり、それに近い栽培をし全房発酵に持ち込む・・全部をそうしないまでも、それが理想だと思っている・・。造り手たちはそんな気持ちなのでしょう。
飲み手たちも以前は、
「還元してる・・」
「豆っぽい・・」
「臭い・・」
などなど文句を言いながらも、いつの間にか・・腕を上げた造り手たちのマジックに引っ掛かったように・・
「以前はネガティヴなイメージを引き起こしていたものに対する嫌悪感を。真逆の好意的なイメージに取り始めた」
と言えると思うんですね。
「・・これ・・還元してるよね・・」
なんて、余り言わなくなったでしょう?・・それ、すぐに気にならなくなるレベルのものだったら、それを差し引いて飲む回路が出来上がっているんですね・・。
とはいえ、このピノ・ファンには「還元香」も「豆」も「臭い」も・・有りません。品の良いナチュラル感がノーズに伝わって来ます。

2枚目の写真は・・まったく別のワインです。以前にご紹介させていただきました「シュヴィニー=ルソー」の2019ヴォーヌ=ロマネレ・シャン・ペルドリです。
「・・あれ?・・すっげ~・・似ているんじゃない?」
そうなんですよ・・。シュヴィニー=ルソーの方が滅茶苦茶ドライですし、アルヌー=ラショーの方がより濃いとは思いますが、
「ナチュラルさはあるんだけれど、ビオビオしている訳じゃない!」
点においても、味筋的にも・・「同類」に分析しても良いかな・・と思います。
2018年以前のものはちょっと違いますが2019年のシュヴィニー=ルソー・・凄い旨いですよ。お勧めしたのですが・・ん~・・人気は今ひとつでしたかね。
似ているのはマルセル・ラピエール、ルロワ当たりでしょうか。勿論ですがヤン・ドゥリューのような「はっちゃけた」感じにはなりません。どうやら2019年ものは「ミルランダージュ」になった房が相当あったようで、
「濃い目と言っているのはミルランダージュ的なニュアンスを含む」
と感じられます。
MC的なニュアンスがまだ若干感じられますので、その部分を多めに拾うとするなら、「ニコラ・フォール」も似ているかもしれませんが、彼よりは濃い目ですね。
ヴォーヌ=ロマネ的に酸も柔らかでバランスが良く、ミネラリティの表情にも品格が感じられます。全体を通してエレガントで美しいと言えるバランスです。

なるほど、これは受けて当たり前かも!・・と思ってしまいました。失敗したなぁ・・2018年ものを買わなかったのは!
2019年以降も、どれだけいただけるか判りませんが、この仕上がりなら文句を言われることも無く・・喜んでいただけると確信しましたので、
「毎年少しずつ確認して行こう・・」
と思います。
格的にはA.C.ブルですが、少なくとも村名に近い満足感は得られると思いますよ。何しろ小売上代1万円ですから・・はい。ご検討いただけましたら幸いです。
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