
ようやっと iphone13Pro のレンズの扱いにも慣れて来まして、撮りたい画角で写真が撮れるようになってきました。
2017年の自然派なバルバレスコですが、どうでしょう?・・やや淡い色彩に良い感じで少々熟が入り枯れた感じと、まだ力を充分に持ちつつもそろそろ発揮しようか・・みたいな、延び盛りの膨らみを楽しませてくれそうなのが見て取れるかと思います。
写真の撮り方、写り方なのかもしれませんが、2012年のバルバレスコの冷た~い感じ・・ちょっと石英っぽい透明感があるのは、2017年ものには色合いにもわずかに感じられるかもしれませんが、むしろ口内からノーズへ抜けて行くときに感じさせてくれます。
イタリアンな方、もしくはブルゴーニュな方・・のどちらかだとしますと、この説明の仕方は難しいかもしれませんが、ちょうど同じ2017年のペルナン=ヴェルジュレス/マリウス・ドラルシェがお客様の心に響いたのと同じように、
「適度な熟、それによる官能感と膨らみ、エキスの拡がり」
をたっぷり感じられるんですね。
ペルナン=ヴェルジュレス/マリウス・ドラルシェ2017の方はバリック由来の部分が有りますから、ちょっとエマニュエル・ルジェっぽい妖艶さを感じますが、こちらは基本、大樽熟成ですから樽の関与は少な目で、ゆったりとした酸化熟成による官能感・・です。

安易に言ってしまえばバリックは比較的大きくはない船にちょっと揺られている感じ、大樽は大船に乗っているような安心感・・違うかな・・すみません。
何ともエッジに入って来ている強く無いレンガ色が熟成を感じさせますが、味わいにも同様に「こなれた果実、エキス」の感じが滑らかさ、柔らかさを感じさせてくれますので、
「今から飲んでとてもおいしい!」
と思っていただけるかな・・と思います。
まぁ・・このロッカリーニと言うクリュですが、ガイアのソリ・ディルディンのすぐ傍だそうで・・ガイアはイノックス-->バリック熟成で比較的濃厚ですから、味わいの方向性はだいぶ異なります。
でも、このように滑らかで優しく、ちゃんと膨らんでくれるエレガント系の大樽バルバレスコに触れてしまうと、バリック系はちょっと疲れるかもしれないなぁ・・などとも思ってしまいます。
また自然派では有りますが、アヴァンギャルドでは有りませんので、酢酸系の強い香りが嫌いな方にも充分にお勧めできます。是非飲んでみてください!リーズナブルです!
以下は以前のレヴューです。
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【透明感のある超エレガント系バルバレスコ!・・こんなタイプは中々有りません!】
「ほ~・・そう来たか~!」
と思ってしまったバルバレスコでした。まぁ、ある意味では下級クラスの「ランゲ・ネッビオーロ」の路線がそのまんま・・と言うことでも有ります。
しかしながらそこはやはり「バルバレスコ」ですから、複雑性、香りのフィネス、表情の豊かさ、バランスについてはランゲを大きくクリアしています。
透明な色合いを僅かに白く曇らせたようなミネラリティが見えるような色合いですが、味わいも正にそのものでして・・飲んでいると超薄~いそんな色の膜の中に自分がいるようなイメージです。
僅かにジャミーなベリー系果実に石灰、石、僅かに鉄、黒いスパイスが香ります。鈍重な感覚は全く無く、確かに低域もキッチリ出ているのに重くなってないんですね。中域は太く、高域の伸びが非常に良いです。タンニンも重いくなく、ドライな味わいなのにシルキーで軽やかなタンニンが甘さを持ってくる感じ、重厚なネッビオーロでは無く、エレガンス、フィネスに振った「ふわふわ感たっぷり」なバルバレスコでした。
ビオ系ですからアロマはノーズに超特急で飛び込んできますし、その量も多いです。エッジと言うものを感じさせないですから、おそらくSO2の量は少ないでしょう。飲んでいてウキウキしてしまうような楽しいバルバレスコでした。眉にシワを寄せてポテンシャルを取ろう・・などともせずにでも、ちゃんと向き合ってくれ、話してくれる饒舌ながらもシツコクない性格です。
とても美味しいと思います。価格で選ぶならランゲの方でしょうが、さすがにバルバレスコ・・旨いです。是非ご検討ください。中々無いですよ・・こんなタイプのバルバレスコは!お勧めです。