シャトー・ブランドー
シャトー・ブランドー
フランス Chateau Brandeau ボルドー
● ボルドーも大きく変わってきました。確かにグランヴァンは素晴らしいですが、どうだろう・・ちょっといろんな意味でヘヴィーかな・・と思われる方が増えているような気がしています。25年前まではとてもじゃないが想像しえない現在のワイン界の状況です。ブルゴーニュなんてほとんど誰も見向きもしていなかったですからnoisyも自由に出来た時代でしたし、ましてや「自然派」なんて言葉は・・無かった・・聞かれても、専門家ですら・・

「何それ?・・ナチュール?・・亜硫酸塩フリーってこと?」
みたいな感じだったんじゃないかと思います。
ところがです・・昨今はボルドーにも、まさにロワールやブルゴーニュで席巻しはじめた「ビオロジック」「ビオディナミ」が確実に侵食して来ています。しかもその味わいは・・
「まるでブルゴーニュやロワールのビオ系ワインのようなエキス中心の一体感のあるもの」
でして、このシャトー・ブランドーもまたそのような仕上げのグループに入ると思うんですね。
ですから、今までのように・・
「・・はい、これはボルドー・・ん?・・そっちはブルゴーニュかな?」
なんて、そう簡単には判断付きませんよ。
しかも外観はボルドー瓶じゃ無いですから。ブルゴーニュ近辺かロワールか・・はたまたラングドック・ルーションか南西地方か・・外観からは全く判りませんし、飲んでみたところで、相当感覚を鋭敏にして、その表情から、要素から判断しないと・・まぁ・・旨きゃ良い訳ですが・・。
で、何年目かのシャトー・ブランドーですが、ま~・・・左の写真を見てもお判りのように、
「少なくとも厳めしいボルドーのシャトー物では無い」
のがお判りでしょう。
それに・・飲んでみたら相当驚かれると思いますよ。ボルドーのこの辺りの地区は、確かに右岸に区分されるかもしれませんが、
「ある意味・・ロワール下流の南側の土地!」
とも言え、何となくの共通項が見当たるんじゃないかと思います。しかも・・
「エキス系!」
でドライ・・皆さんにもきっと喜んでいただけると思います。
-----
久しぶりにボルドーの自然派をご紹介させていただきます。昨今は気鋭のセレクションで巷を賑わせているヴィヴィットさんの輸入です。その名もシャトー・ブランドー。
右岸のコート・ド・カスティヨンでメルロを主体にカベルネ・フランを造っています。届いたアイテムは、ボルドー瓶に入った「クラシカルだけれどちょっとナチュラル」なシャトー何とかタイプと、なで肩のブルゴーニュ瓶に入った、「ナチュラルをもう少し強調したいタイプ」の2タイプです。
でも実は、造りはほぼ一緒なんですが、何だろう・・その姿の性でしょうか、ボルドー瓶はクラシックなボルドータイプ、ブルゴーニュ瓶は自然派系タイプと思えて来てしまうから不思議です。
でも、味わいは結構に明るく開放的なので、どこか「ジメっ」とした感じの漂うクラシカルタイプとは根本的に異なるかな?・・と感じました。しかめっ面をしながら飲み頃を計ることはしないで良いので、ご気楽に開けて大丈夫ですが、ポテンシャル不足に嘆くようなことは無いでしょう。濃度もそれなりにしっかり、味わいも深く、ナチュラルさがほんのり伝わって来る、「ちょうど良い」のが嬉しいボルドーです。

■エージェント情報
◇世界放浪の末にボルドーに移住
ベルギー出身のジュリアン・ヴォーグは、ボルドーのカスティヨンでシャトー・ブランドーを立ち上げ、2015 年からナチュラルワイン造りを始めました。ジュリアンは、ニュージーランド、カナダ、ガーナ、中央アメリカ、モロッコ、アジアなど世界各国を放浪した後、ボルドーのシャトー・メイラのミシェル・ファヴァールの下で修行した後、自分でワイン造りができる畑がないかフランス中を探し回り、現在のボルドー右岸のカスティヨンに辿り着きました。畑は1990 年からビオロジックでブドウ栽培を続けてきた所有者の引退に伴い、借り受けたものです。
◇世界中の人達との交流から生まれるナチュラルワイン
ビオディナミへで栽培をしているジュリアンの畑は、林と果物の木々に囲まれて周りから隔離されています。そしてブドウと一緒に小麦などの穀物も栽培されています。そんなジュリアンのワイナリーには、オーストラリア、カナダ、アイルランド、オランダ、メキシコなど世界中の年齢も性別も国籍も異なる様々な人達がウーファーとして働きに来て、馬や犬、鶏などの動物に囲まれて、自然の一部としてナチュルな生活をしています。シャトー・ブランドーのワインはそんな世界中の人達との交流から生まれる本物のナチュラルワインです。

◇醸造について
シャトー・ブランドーでは、健全で素直で、テロワールを反映したヴァン・ヴィヴォン(生きたワイン)を味わってもらいたいと思ってワイン造りをしています。絵画における色彩が作られるのがブドウ畑であるとしたら、色を塗っていくのが醸造であると考えています。シャトー・ブランドーでは畑での仕事と同じく、入念にそして可能な限りナチュラルな方法で醸造を行っています。ブドウは全て手作業で収穫されます。そして、すぐに畑で選果され、醸造所に運ばれた所で、選果台を使ってさらにもう一度厳格に選果します。醸造では、醸造添加物は全く何も加えず、野生酵母で自発的に発酵を行います。抽出とマセレーションは、それぞれの区画のテロワールの異なるポテンシャルに応じて、フレッシュでフルーティな果汁には短いマセレーションを、豊かでリッチな果汁が得られる区画のブドウには⾧いマセレーションと⾧めの抽出を行います。シャトーでは区画毎に醸造を行えるように、容量の小さな発酵槽を用いています。また、ソフトなピジャージュを行えるように、発酵層の蓋は幅広になっています。全てのワインが無濾過・ノンフィルターで瓶詰めされます。
シャトー・ブランドーは、フランスの100 人のヴァン・ナチュールの造り手を網羅した書籍『Carrément VIN 100 vigneron(ne)s AU NATUREL』に掲載されています。

左の写真は今回のジュ・フラン・ジュやテンダックスのキュヴェの醸造に使われているジャール(砂岩製の素焼きの陶器。内側もコーティングはしていいない。)
■シャトー・ブランドーとWWOOFer(ウーファー)
まず、WWOOF ウーフ とは、World Wide Opportunities on Organic Farms「世界に広がる有機農場での機会」の頭文字です。
このWWOOF ウーフは、有機農場を営むホストと、そこで手伝いたい・学びたいと思っている人とを繋いでいる世界的なボランティアのシステムです。金銭のやりとりは一切ありません。そして、このウーフに参加する人達をWWOOFer(ウーファー)と呼びます。WWOOF ウーフは、1971 年イギリスで生まれました。現在、世界60 か国以上でWWOOFウーフ事務局が設置されています。各国に1 カ所その国のWWOOF ウーフを運営する事務局があります。日本では、1994 年に創設。2002 年からはインターネットを使ってWWOOF ウーフジャパンとして活動しています。
そもそも有機農業は、無農薬、無化学肥料で作物を栽培する農業で、人間と動物、環境に考慮した農法です。農薬を使う方法よりも非常に手間がかかり、また大型機械を使わない場合が多く、人手が必要です。このため、ホストとなる農家はWWOOF ウーフに登録して、食事と宿泊場所をウーファーに提供して労働力を得るのです。ホストはオーガニックな思考と、多様な人を受け入れる大きな気持ちを持つ人達です。

ウーファーはホストを助ける人達です。様々な人と友達になり、オーガニック生活を知り、新しい知見を得て、価値観の多様性を感じ、自分を向上させていきたいと考えている人達がWWOOF ウーフに登録し、ホストと家族のような気持ちで、何をしたら相手が喜んでくれるかをお互いが念頭に置きながら一緒に短い間(1 週間~1 年)生活します。
ウーファーは、学生、会社勤めの人、主婦、医師など専門職の人、就農や田舎暮らしを考えている人、現役農家さんやその家族、フリーターなど、ホスト宅で手伝いのできる、健康な精神と肉体を持っている人であれば誰でもなれます。つまり、WWOOF ウーフは、ホストとウーファーが、家族のような間柄になって相手のことを考えお手伝いする仕組みです。ホストからは農の技術や暮らしの知恵などを教えてもらい、ウーファーは反対に自分が培ってきた経験や知識をホストの生活に役立ててもらいます。ウーファーは「力」を、ホストは「食事と寝る場所」を相手にあげるという仕組みです。
シャトー・ブランドーでは、このウーフの仕組みを使い、世界中からのウーファーを受け入れています。ジュリアンは、年齢・性別・人種の異なる多様な価値観を持ったこれらの人達と一緒に生活しながら、個性的なナチュラルワインを造っています。
● 2022 Tendax Rose V.d.F.
テンダックス・ロゼ V.d.F.
【これは美味しい!・・柔らかさの中に高質な太い芯!ドライでエキスたっぷり、セミヨンの美味しさが光り、ほんのりとネットリさも有る、高質白ワインに近い旨いロゼです!】---以前のレヴューです。

So2 を入れない、全くの無添加のロゼです。(注:2022年ものは10mg/Lだけ入れています。)
ワインを飲み始めたばかりの頃は、軽やかでフレッシュなロゼとか、白などが好きになられる方も多いはずなんですが、色々飲んで行くと赤の美味しさに気付かれ、それからはずっと赤ワインばかり・・と言う時期が結構に続かれるんじゃないかと思います。そうなると・・白ワインはともかく、ロゼは飲まないでしょう?・・まぁ、高質で美味しいロゼって・・中々無かったですから・・はい。
ですが昨今は、ビオ系や有機系の生産者が造るロゼ、滅茶美味しくなって来ています。このテンダックスもそのひとつ・・特に、
「喉の通りが悪くなる初夏~夏にはピッタリ!」
ですから・・是非セラーに常備していてください。
ロゼと言っても・・大きく分けて2つの方法で造られます。一つは白と赤(黒)をブレンドして造る方法、もう一つは黒葡萄を白ワイン風に先に圧搾して造る方法です。
で、そこからも若干造り方は分かれますが・・こちらが前者で、白葡萄と黒葡萄を一緒に潰して造ります。別々に造って混ぜるやり方も有ります。そしてこのテンダックスは、
「So2無添加」
です。白葡萄(ソーヴィニョン・ブラン50%、セミヨン40%)に黒葡萄(カベルネ・ソーヴィニョン10%)と言うセパージュで黒葡萄が圧倒的に少ないので淡い色彩です。

ボルドーでは高貴種のセミヨンやソーヴィニヨン・ブランがほとんどでして、やはりここは・・
「セミヨン!」
ですね~・・
セミヨンと言えば、やはりソーテルヌ・バルザックかと・・思いますが、実は辛口の白ワインも相当美味しいんですよ。マルゴーのパヴィヨン・ブランもそうですよね・・・ソーテルヌやバルザックでも最近は高質な辛口セミヨンをリリースしています。ちょっと燻られたような独特の風味を感じることが多く、また非常に独特の「張り」を感じまして・・好きなんですね~・・。
このロゼにもやはり同様な部分をほんのりと感じることが出来ます。
そこに・・カベルネの華やかな部分をちょっと加えた感じですから・・
「単に今までの軽いロゼ・・と言うよりは、一見、軽めに思えても、その実、結構に複雑で高質!」
だと感じました。
しかもSo2無しですから、口当たりのソフトさ、香りの上りの速さは極上、そこから硬質な芯を持ったような感覚のミネラリティと酸が有り、まだ解けることなく長めの余韻を造っている感じです。
美味しいと思います。実は到着してそろそろ半年・・良い感じになって来たはずと思います。もっともテイスティングは4月ですから・・はい。是非飲んでみてください。実は、入荷は滅茶少ないです!
● 2022 Banzai Rouge Castillon Cotes de Bordeaux
バンザイ・ルージュ・カスティヨン・コート・ド・ボルドー
【激旨!・・メルロからしっかり美しく抽出されたエキスがエレガントに旨い13度!まさに「万歳!」な出来です!】---以前のレヴューを使用しています。

メルロ100%でこのプライスは嬉しい方も多いんじゃないかと思っています。ワイン屋としましても有難いです。時折、
「メルロが好きなんですよね・・2~3千円で100%メルロ、何か有りますか?」
と尋ねられ、返事に窮することが結構に有ります。そんな時は大抵・・
「有りますが・・メルロ100%って結構高いんですよね・・」
まあ、出来を気にしないで良ければ、幾らでも見つかる訳ですよ。ですが、段ボール紙がつぶれたようなタンニンにザラザラしたテクスチュア、少し焦げた匂いに不釣り合いの甘いニュアンス、余韻がどうだとか言いたくないような・・もので良ければ有ります・・なんてね・・言える訳がないじゃないですか。ですが、
「大方・・そんなのばかりです」
と声を大にして大人げなく言いたくなる時も有ります。
ですがこちらは非常に好ましい・・メルロ100%です。イタリアンメルロは高いし、サンテミリオンGCは飲んでみないと中々・・判断出来ないし、果実がテンコ森でどうも甘いとモチベーションが下がるしで・・なかなか良いものが見当たらない中、非常に良いです。

果実の出方はエキス系のブルゴーニュワイン風、ブルゴーニュよりももう少し高域が詰まった感が有るのがメルロを想像させますが、メルロにしては赤いニュアンスもそれなりに有るのが嬉しいです。土っぽく無いですしね。
造り手紹介のコラムの2枚目の写真・・これ、良いですよね~~・・眼鏡をかけた小さな女の子が選別のベルトコンベアーに両腕にワインを抱えて乗って・・みんなにっこり笑っています。なんか、ホノボノして来ちゃいますよね。
日本人なら、
「そんなところに乗せるな!」
と眉間にしわが寄ってしまうかもしれませんが、そもそも・・は、赤ワインは足で潰していた訳ですし、今でも発酵を促すために発酵槽に入る・・なんてやっている訳ですから・・まぁ、文化が違うと言うか・・
あ、思い出しました・・もしかしたら以前にも書いたかもしれませんが、伝統的な日本酒造りでもやりますよ。酒袋(酒足袋と言いましたか・・)を両足にはめて、元( もと 部首が酉 旁に元)を潰します。寒い時期に仕込むので、元を温める意味も有る様です。もっとも、その辺りは蔵により、造り方(即醸元、生元など)や流派(南部杜氏、越後杜氏、丹波杜氏等)で結構に流儀が違いますので、絶対にそうしていると言う訳ではありません。
それに・・まぁ、最近の流れ寿司でも素手ではやらないようになっていますが、精神的に受け付けない方には無理にとは絶対に言わないものの、目の前で握っていただいたお寿司をさっと食べる・・それが寿司だよなぁ・・とは思っています。
そんな部分も含みつつも・・どこまでも純粋でピュア、しかし、「ナチュラル」なんですね。けっして収穫した葡萄を洗ったりはしません。上記の写真でも、ちょっとどこかで見かけたようなお方に似た方もいらっしゃいますが、
「結局、一人じゃワインは造れない」
んだと思わせてくれる美しい写真です。是非飲んで・・にっこりしてください。超お勧めです!
● 2022 Ga Ga Rouge Castillon Cotes de Bordeaux
ガ・ガ・ルージュ・カスティヨン・コート・ド・ボルドー
【ブランドーのトップ・キュヴェ!王道のボルドー・ブレンドを砂岩製の「ジャール」熟成でナチュラルにピュアにエキスたっぷりに仕上げています。So2無添加!】---以前のレヴューです。(So2はリッター当たり10mgのみ添加しています。)

愚息が抜栓を失敗したので細かいコルクが浮かんだ悲惨な写真になってしまっていますが・・お許しください。まぁ・・いつまで経っても上手くはならないのは、上手くなりたい・・みたいな希望?・・思いが無いからでしょうか。もっとも noisy でも100%上手く抜栓出来るか?・・と聞かれますと、
「気を抜いたまま臨むと何かしら失敗する可能性は有る・・」
と言わざるを得ませんが、それでももう少しね~・・何とかならなかったのか・・。きっとコルクの中心にスクリューが入らず、もしくは斜めに入ったために一旦コルクを飛び出したスクリューが再度コルクに向かって行って、コルクの外側をボロボロに削った結果だと思います。当然ながらこのままテイスティングする訳にも行かず、スプーン状のもので何度も浮いたコルク片をすくうことになってしまいました。
ボルドーは右岸の・・昔の呼び方だと衛星地区ですね。ちょっとポムロルに似たメルロのニュアンスが有ってドライで・・個人的にはサンテミリオンよりも好みなワインになるので・・しかも安かったし!・・結構好きでした。
ですがこのワイン、流石にトップ・キュヴェだけ有って流石の仕上がりでした。
エキスがたっぷりで・・ちょっとボルドーには思えないような、流れて行くような集中したエキスの味わいです。しかもタンニンは溶け込んでいて全く目立たず、ナチュール感も有ってしなやか・・それでいて非常にピュアです。

MC後に特製の「ジャール」と言う砂岩で出来た素焼きのツボ?・・タンクを使用しているようですが、これがまたどこか、最近のド・シャソルネイのようなエキスしっかり系ドライワインにも似たニュアンスで非常にツボに?・・入ります。右岸のメルロ50%、Cフラン40%、Cソーヴィニヨン10%ですが砂岩製です。
アルコール分も12%とエレガント系を感じさせるには充分に低めで、
「果実モリモリのボルドーでは無く、エキスたっぷりのドライなブルゴーニュワイン、もしくはエレガントに良く出来たロワール中流のワイン風」
かな?・・と思います。是非飲んでみてください!・・相当・・エレガントで美味いです!お勧めです!
● 2021 Tendax Rose V.d.F.
テンダックス・ロゼ V.d.F.
【これは美味しい!・・柔らかさの中に高質な太い芯!ドライでエキスたっぷり、セミヨンの美味しさが光り、ほんのりとネットリさも有る、高質白ワインに近い旨いロゼです!】

So2 を入れない、全くの無添加のロゼです。
ワインを飲み始めたばかりの頃は、軽やかでフレッシュなロゼとか、白などが好きになられる方も多いはずなんですが、色々飲んで行くと赤の美味しさに気付かれ、それからはずっと赤ワインばかり・・と言う時期が結構に続かれるんじゃないかと思います。そうなると・・白ワインはともかく、ロゼは飲まないでしょう?・・まぁ、高質で美味しいロゼって・・中々無かったですから・・はい。
ですが昨今は、ビオ系や有機系の生産者が造るロゼ、滅茶美味しくなって来ています。このテンダックスもそのひとつ・・特に、
「喉の通りが悪くなる初夏~夏にはピッタリ!」
ですから・・是非セラーに常備していてください。
ロゼと言っても・・大きく分けて2つの方法で造られます。一つは白と赤(黒)をブレンドして造る方法、もう一つは黒葡萄を白ワイン風に先に圧搾して造る方法です。
で、そこからも若干造り方は分かれますが・・こちらが前者で、白葡萄と黒葡萄を一緒に潰して造ります。別々に造って混ぜるやり方も有ります。そしてこのテンダックスは、
「So2無添加」
です。白葡萄(ソーヴィニョン・ブラン50%、セミヨン40%)に黒葡萄(カベルネ・ソーヴィニョン10%)と言うセパージュで黒葡萄が圧倒的に少ないので淡い色彩です。

ボルドーでは高貴種のセミヨンやソーヴィニヨン・ブランがほとんどでして、やはりここは・・
「セミヨン!」
ですね~・・
セミヨンと言えば、やはりソーテルヌ・バルザックかと・・思いますが、実は辛口の白ワインも相当美味しいんですよ。マルゴーのパヴィヨン・ブランもそうですよね・・・ソーテルヌやバルザックでも最近は高質な辛口セミヨンをリリースしています。ちょっと燻られたような独特の風味を感じることが多く、また非常に独特の「張り」を感じまして・・好きなんですね~・・。
このロゼにもやはり同様な部分をほんのりと感じることが出来ます。
そこに・・カベルネの華やかな部分をちょっと加えた感じですから・・
「単に今までの軽いロゼ・・と言うよりは、一見、軽めに思えても、その実、結構に複雑で高質!」
だと感じました。
しかもSo2無しですから、口当たりのソフトさ、香りの上りの速さは極上、そこから硬質な芯を持ったような感覚のミネラリティと酸が有り、まだ解けることなく長めの余韻を造っている感じです。
美味しいと思います。実は到着してそろそろ半年・・良い感じになって来たはずと思います。もっともテイスティングは4月ですから・・はい。是非飲んでみてください。実は、入荷は滅茶少ないです!
● 2021 Banzai Rouge Castillon Cotes de Bordeaux
バンザイ・ルージュ・カスティヨン・コート・ド・ボルドー
【激旨!・・メルロからしっかり美しく抽出されたエキスがエレガントに旨い13度!まさに「万歳!」な出来です!】

メルロ100%でこのプライスは嬉しい方も多いんじゃないかと思っています。ワイン屋としましても有難いです。時折、
「メルロが好きなんですよね・・2~3千円で100%メルロ、何か有りますか?」
と尋ねられ、返事に窮することが結構に有ります。そんな時は大抵・・
「有りますが・・メルロ100%って結構高いんですよね・・」
まあ、出来を気にしないで良ければ、幾らでも見つかる訳ですよ。ですが、段ボール紙がつぶれたようなタンニンにザラザラしたテクスチュア、少し焦げた匂いに不釣り合いの甘いニュアンス、余韻がどうだとか言いたくないような・・もので良ければ有ります・・なんてね・・言える訳がないじゃないですか。ですが、
「大方・・そんなのばかりです」
と声を大にして大人げなく言いたくなる時も有ります。
ですがこちらは非常に好ましい・・メルロ100%です。イタリアンメルロは高いし、サンテミリオンGCは飲んでみないと中々・・判断出来ないし、果実がテンコ森でどうも甘いとモチベーションが下がるしで・・なかなか良いものが見当たらない中、非常に良いです。

果実の出方はエキス系のブルゴーニュワイン風、ブルゴーニュよりももう少し高域が詰まった感が有るのがメルロを想像させますが、メルロにしては赤いニュアンスもそれなりに有るのが嬉しいです。土っぽく無いですしね。
造り手紹介のコラムの2枚目の写真・・これ、良いですよね~~・・眼鏡をかけた小さな女の子が選別のベルトコンベアーに両腕にワインを抱えて乗って・・みんなにっこり笑っています。なんか、ホノボノして来ちゃいますよね。
日本人なら、
「そんなところに乗せるな!」
と眉間にしわが寄ってしまうかもしれませんが、そもそも・・は、赤ワインは足で潰していた訳ですし、今でも発酵を促すために発酵槽に入る・・なんてやっている訳ですから・・まぁ、文化が違うと言うか・・
あ、思い出しました・・もしかしたら以前にも書いたかもしれませんが、伝統的な日本酒造りでもやりますよ。酒袋(酒足袋と言いましたか・・)を両足にはめて、元( もと 部首が酉 旁に元)を潰します。寒い時期に仕込むので、元を温める意味も有る様です。もっとも、その辺りは蔵により、造り方(即醸元、生元など)や流派(南部杜氏、越後杜氏、丹波杜氏等)で結構に流儀が違いますので、絶対にそうしていると言う訳ではありません。
それに・・まぁ、最近の流れ寿司でも素手ではやらないようになっていますが、精神的に受け付けない方には無理にとは絶対に言わないものの、目の前で握っていただいたお寿司をさっと食べる・・それが寿司だよなぁ・・とは思っています。
そんな部分も含みつつも・・どこまでも純粋でピュア、しかし、「ナチュラル」なんですね。けっして収穫した葡萄を洗ったりはしません。上記の写真でも、ちょっとどこかで見かけたようなお方に似た方もいらっしゃいますが、
「結局、一人じゃワインは造れない」
んだと思わせてくれる美しい写真です。是非飲んで・・にっこりしてください。超お勧めです!
● 2020 Joue Franc Jeu Castillon Cotes de Bordeaux
ジュ・フラン・ジュ・カスティヨン・コート・ド・ボルドー
【極上の飲み口!・・全く明け透けのカベルネ・フランの飲み口をお確かめください!エレガントささえ漂うエキス系の味わいです!】

ピュアさとナチュラルさが良い感じにせめぎ合う、見事なカベルネ・フランです。これからの熟も期待できます。
カベルネ・フランはカベルネ・ソーヴィニョンと比較するとエレガントだと・・言われているようです。noisy 的には・・どうだろうかとは・・思っています。確かにカベルネ・ソーヴィニヨンは、「塊」を感じさせますが、カベルネ・フランは「構造の大きさ」を持っているような感覚が有ります。
なので単純に・・比較するとエレガントだとは言い切れないんじゃないかと言う印象です。
このジュ・フラン・ジュは2度選果し、厳選した・・房と言うよりは除梗で果実のみを使用しているのが伝わってくる質感を持っています。なので、高質な感覚ですね。
そして、やはり構造を大きく持っていますし、非常に良く凝縮した果実に仕上がったと思われる2020年ものの葡萄を、今回はステンレスタンク醸造熟成では無く、エルヴァージュを「ジュール(砂岩製の素焼きの大きな壺?)」で仕上げていまして、どこか・・ド・シャソルネイ(フレデリック・コサール)の・・
「クヴェグリ」
に通じる部分も感じます。非常にピュアですし・・しかも、
「So2無添加」
です。エージェントさんのテクニカルには、「瓶詰め時に少量」と記載されながら、後に「無添加」としていますが‥無添加で間違いないようです。

ふんわりとした感覚を漂わせながら、ドライでジューシーなエキスの味わいです。果実感もカシスっぽい感じが実に心地良く、タンニンも良く溶け込んでいて目立たないです。
酸の構成が豊かなので、旨味成分も良く生成されていますから、単にドライですっきり・・と言う感じでは無く、ほんのりとしたネットリさの中に旨味を感じさせてくれます。
これ・・相当良いんじゃないかと思うんですね・・勿論、数年寝かせるともっと良いのは間違い無いでしょう。
「シャトー・ブランドーのレギュラーラインでは絶対に出来ないことをやりたかった!」
みたいな・・ジュリアン・ヴォーグの意思が伝わってくる味わいです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです
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【必殺仕事人!・・やはり通はこちらを選ぶと思います!メルロ80%+フラン20% と言う黄金比を支えるフランだけを詰めた高質な味わいです!】
「レ・デルニエール・フレール」のコラムで「フランが構造を、全体を支えている」と書きましたが、この「ジュ・フラン・ジュ」を飲めばその理由がきっと判ると思いますよ。
高質で重厚なカベルネ・フランの美味しさが漲った味わいですが、外向きのベクトルを持つ要素が多いので、美味しさも格別です。良く熟した葡萄を使用していると思われ、青臭さは感じられません。テクスチュアに少し襞、グラディエーションが有り、そこから白っぽい香料やフラワリーなアロマが放出されているようにも感じます。
フランが多いのはサンテミリオンですとシュヴァン・ブランですが、さすがにそこまでの複雑性や高質さには行けないとしても、ロワールのフランのような、ひとつふたつの要素が突出して感じられるようなこともなく、滑らかささえ感じられます。
その上で、味わいの幅も結構に広く、骨格の太さや構造の大きさを感じさせられます。ナチュラルさもしっかり有るし・・すごく良いワインだと思いました。
で、ネットを検索してみますと・・
「・・あれ?」
そう・・ほぼほぼヒットが無い・・湘南の彼位・・です。あとはヴィヴィットさんだけ・・。
「は~・・フラン、人気無いのね~・・」
カベルネ・フランって、適度に熟すとめっちゃ滑らかになるんですよ。ブケも凄く成長します。・・まぁ・・野菜みたいな香りになることもありますが、これはもっと高質なものになって行きそうですよ。
今飲んでも深く美味しく、熟しても滑らかになって大きな味わいを感じられると思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします。
● 2021 Ga Ga Rouge Castillon Cotes de Bordeaux
ガ・ガ・ルージュ・カスティヨン・コート・ド・ボルドー
【ブランドーのトップ・キュヴェ!王道のボルドー・ブレンドを砂岩製の「ジャール」熟成でナチュラルにピュアにエキスたっぷりに仕上げています。So2無添加!】

愚息が抜栓を失敗したので細かいコルクが浮かんだ悲惨な写真になってしまっていますが・・お許しください。まぁ・・いつまで経っても上手くはならないのは、上手くなりたい・・みたいな希望?・・思いが無いからでしょうか。もっとも noisy でも100%上手く抜栓出来るか?・・と聞かれますと、
「気を抜いたまま臨むと何かしら失敗する可能性は有る・・」
と言わざるを得ませんが、それでももう少しね~・・何とかならなかったのか・・。きっとコルクの中心にスクリューが入らず、もしくは斜めに入ったために一旦コルクを飛び出したスクリューが再度コルクに向かって行って、コルクの外側をボロボロに削った結果だと思います。当然ながらこのままテイスティングする訳にも行かず、スプーン状のもので何度も浮いたコルク片をすくうことになってしまいました。
ボルドーは右岸の・・昔の呼び方だと衛星地区ですね。ちょっとポムロルに似たメルロのニュアンスが有ってドライで・・個人的にはサンテミリオンよりも好みなワインになるので・・しかも安かったし!・・結構好きでした。
ですがこのワイン、流石にトップ・キュヴェだけ有って流石の仕上がりでした。
エキスがたっぷりで・・ちょっとボルドーには思えないような、流れて行くような集中したエキスの味わいです。しかもタンニンは溶け込んでいて全く目立たず、ナチュール感も有ってしなやか・・それでいて非常にピュアです。

MC後に特製の「ジャール」と言う砂岩で出来た素焼きのツボ?・・タンクを使用しているようですが、これがまたどこか、最近のド・シャソルネイのようなエキスしっかり系ドライワインにも似たニュアンスで非常にツボに?・・入ります。右岸のメルロ50%、Cフラン40%、Cソーヴィニヨン10%ですが砂岩製です。
アルコール分も12%とエレガント系を感じさせるには充分に低めで、
「果実モリモリのボルドーでは無く、エキスたっぷりのドライなブルゴーニュワイン、もしくはエレガントに良く出来たロワール中流のワイン風」
かな?・・と思います。是非飲んでみてください!・・相当・・エレガントで美味いです!お勧めです!
● 2017 les Dernieres Fleurs Castillon Cotes de Bordeaux
レ・デルニエール・フルール・カスティヨン・コート・ド・ボルドー
【これは極上!開放感溢れる外向性の見事なメルロの美味しさをフランが下支えしています!一推し!】

やはり価格が一番高いので・・極上のメルロが使用されています。
一嗅ぎしただけで、
「おっ!・・メルロ!」
と言えるような、実に高質なカカオっぽいアロマに包まれます。一瞬、メルロ100%か感じるほど、極上メルロの世界に浸れますよ。
プティ・ブランドーやシャトー・ブランドーと異なるのは、それらが「内向きのベクトル」を多めに感じさせるのに対し、こちらは「外向き」・・つまり、飲む者に対して非常に愛想が良いんですね。
なので、微笑みを返してくれる美しい女性に出会った時のような?・・(^^;; そんなニュアンスを感じさせてくれちゃいます。
「・・あれ?・・好意を持ってくれてるのかな?」
などと、実際にはそんなはずは無いと判っていても、嬉しいものじゃないですか。ずっとムスッとされているより100倍気持ちが良いでしょう?
味筋は非常にドライでボディもしっかり膨らんでくれます。中間以降、フランが骨格を張っていることが感じられつつ、美しい減衰を見せて、しかもあっけらかんとしつつ、何度か振り返ってくれるように・・去っていきます。
「(・・惚れてまうやろ~~!)」
みたいな感じでしょうかね。
久々に美味しい、しかもリーズナブルなメルロに出会いました。これは旨い!・・是非飲んでみて下さい。一推しです!
● 2018 Joue Franc Jeu Castillon Cotes de Bordeaux
ジュ・フラン・ジュ・カスティヨン・コート・ド・ボルドー
【必殺仕事人!・・やはり通はこちらを選ぶと思います!メルロ80%+フラン20% と言う黄金比を支えるフランだけを詰めた高質な味わいです!】

「レ・デルニエール・フレール」のコラムで「フランが構造を、全体を支えている」と書きましたが、この「ジュ・フラン・ジュ」を飲めばその理由がきっと判ると思いますよ。
高質で重厚なカベルネ・フランの美味しさが漲った味わいですが、外向きのベクトルを持つ要素が多いので、美味しさも格別です。良く熟した葡萄を使用していると思われ、青臭さは感じられません。テクスチュアに少し襞、グラディエーションが有り、そこから白っぽい香料やフラワリーなアロマが放出されているようにも感じます。
フランが多いのはサンテミリオンですとシュヴァン・ブランですが、さすがにそこまでの複雑性や高質さには行けないとしても、ロワールのフランのような、ひとつふたつの要素が突出して感じられるようなこともなく、滑らかささえ感じられます。
その上で、味わいの幅も結構に広く、骨格の太さや構造の大きさを感じさせられます。ナチュラルさもしっかり有るし・・すごく良いワインだと思いました。
で、ネットを検索してみますと・・
「・・あれ?」
そう・・ほぼほぼヒットが無い・・湘南の彼位・・です。あとはヴィヴィットさんだけ・・。
「は~・・フラン、人気無いのね~・・」
カベルネ・フランって、適度に熟すとめっちゃ滑らかになるんですよ。ブケも凄く成長します。・・まぁ・・野菜みたいな香りになることもありますが、これはもっと高質なものになって行きそうですよ。
今飲んでも深く美味しく、熟しても滑らかになって大きな味わいを感じられると思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします。
● 2016 Chateau Brandeau Castillon Cotes de Bordeaux
シャトー・ブランドー・カスティヨン・コート・ド・ボルドー
【メルロ80%にフランを加えたファースト・ラベル!高質なメルロで肉を、骨太なフランで骨格を、柔らかな土でナチュラルさを!】

フルボディなボルドーのピュアな美味しさに加え、ナチュラル系ワインの「ディテールの美しさ」「中間色的細やかさ」が危険性無く表現されている右岸ボルドーです。
流石に・・しっかり有るタンニンですが、とても目の細やかな高質さが伝わって来ます。非常にドライながら滑らかです。後に残るタンニンの残像は甘やかで、柔らかい酸と相まってとても飲みやすいです。
果実感もしっかり有り、コーヒーやカカオと言ったメルロに出易いニュアンスが心地良く、そこに赤や紫の果実が差し込んでくる感じです。
そもそもボルドーのワインは酸のバランスの良さ・・ブルゴーニュに比べれば酸度の低さが特徴であり、ブルゴーニュがタンニンに頼らず、多めの酸の美しさやミネラリティの多さに寿命を頼らせているところ、タンニンの多さとその質で有るところは、全く異なると感じられることが多いです。
また、このワインの輸入元はヴィヴィットさんですが、あの素晴らしい「ジャン=ルイ・ライヤール」や、飲まれてぶっ飛ばれた方の多い「ティエリー・グラントネ」も輸入されていらっしゃいます。コンディションもとても良かったでしょう?
なので、こんなボルドーワインも毛嫌いせず、飲んでみてください。こちらの、「プティ・ブランドー」と「シャトー・ブランドー」は、クラシカル・ボルドータイプで豊かなボディを感じさせてくれます。一方の「ジュ・フラン・ジュ」と「レ・デルニエール・フレール」はナチュラル系のポップさを感じさせてくれます。ご検討くださいませ。
● 2016 Petit Brandeau Castillon Cotes de Bordeaux
プティ・ブランドー・カスティヨン・コート・ド・ボルドー
【何とメルロ100%のシャトーのセカンドワイン!野生酵母仕込みでピュア&ナチュラル。しっかり深みも有ります!】

そもそもボルドーのリーズナブルなワインは、雑な扱いで輸入されることが多く、また、余り上昇志向が感じられないワインに、自身の中の優先順位が「駄々下がり」してしまったことから、ネットショップ開始前からボルドーの在庫は多く無かった・・と言うような過去が有ります。
ブルジョワ級やエクセプショネル級の中には、それでも見るべきものが有るワインは散見されたのですが、輸入されたワインのほとんどは何らかのダメージを負っていたと思います。ネットショップを始めたのが1998年ですから、その頃はまだまだ、輸入環境は良くは無かったと思います。
2000年以降はだいぶ輸入状況は良くなりましたが、それでもボルドーのワインは日本での花形で有ったのもあるのでしょうが、「価格命」でしたので、コストを掛けずに輸入され、良く無い環境で販売されていました。
なので、ネットショップ開始後からブルゴーニュワインの扱いが多く、随分と変な目で見られたのを覚えていますし、リーズナブルなボルドーワインのテイスティングはしたとしても、店頭に並ぶのは本当に僅かだった訳ですね。
今回のシャトー・ブランドーはカスティヨンの自然派です。「右岸」と言われるドルドーニュ川沿いの丘陵地帯に有って、最も下流の「ポムロル」から遡ると、広大な「サンテミリオン」が有り、その上流に「カスティヨン」が有ります。以前は「コート・ド・カスティヨン」と言うA.O.C.でしたが、現在では「コート・ド・ボルドー」の一つとされ、「カスティヨン・コート・ド・ボルドー」になっています。
高級なメルロを100%使用したセカンド・ワイン?だと思いますが、メルロの深く少し粘る茶~黒い綺麗な土のニュアンスに、黒から茶、紅色の果実、質の良いソフトなタンニンが有ります。
テクスチュアがガサガサでボディが薄っぺらだと、
「これだから・・安いボルドーは・・」
などと思ってしまうんですが、プティ・ブランドーは決してそのようなことは有りません。
また、非常にドライで甘みに寄っかからない造りです。流石にファーストや、レ・デルニエール・フレール の滅茶心地良いテクスチュアには届きませんが、この位のデイリー価格のボルドーでは、相当上位に来るほどの仕上がりに感じられました。
リーズナブルですし、重要な部分には手をしっかり入れ、でも余計な事はしない・・そんな自然派のスタイルを踏襲していると感じられます。是非ご検討くださいませ。お勧めします。
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