シャトー・ド・ラ・ヴェル(ベルトラン・ダルヴィオ)
シャトー・ド・ラ・ヴェル(ベルトラン・ダルヴィオ)
フランス Chateau de la Velle (Bertrand Darviot) ブルゴーニュ
● 残念なお知らせです。シャトー・ド・ラヴェル、ベルトラン・ダルヴィオですが、ドメーヌを閉鎖することになったようです。売却なのか、単に閉鎖なのかは今のところ不明なんですが、存続は無くなったとのことで・・フィネスさんもショックだとおっしゃってました。
高い品質とリーズナブルな価格、飲んだらちょっとビックリしてしまうほどですが、エリゼ宮御用達のワインが無くなってしまうそうです。
なので、ドメーヌに残っているバックヴィンテージを徐々に持って来て販売することになりました。今回はボーヌのピノ・ノワールを中心にご案内させていただきます。限定数ですのでお早めにご検討くださいませ。
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知る人ぞ知る秀逸なムルソーの歴史ある生産者のワインです。日本でも某インポーターさんが長く輸入されていましたが、現在はフィネスさんの輸入です。
昨年よりご案内させていただいていますが、2014年のベルトラン・ダルヴィオのシャルドネは凄い仕上がりでした。
しかも価格はよそのドメーヌさんよりリーズナブル!・・あの素晴らしいコストパフォーマンスを見せるイヴ=ボワイエ・マルトノも凌ぐかもしれない価格です!
そして、ボーヌからムルソーに拡がる畑から、シャルドネファンなら納得の
「滑らかな舌触り!樽使いがちょうどピッタリ!ミネラル感もバッチリ!今飲んでも充分に旨い!」
と思っていただける仕上がりが付いてきます!
昨年のフィネスさんの試飲会ではかなり評判だったようで、noisy も早くご案内したかったんですが・・大物を相次いでご紹介しないとならなくなってまして、このベルトラン・ダルヴィオのようにテイスティングして内容を完全に把握・消化してからのご案内となると、さすがにちょっと時間が掛かっちゃったんですね。
今回のシャルドネはどれも素晴らしいです!限定数のアイテムも有りますのでお早めにお願いいたします。

■エージェント情報
県の重要文化財に指定されているシャトー ド ラ ヴェルを所有するダルヴィオ家は1789年に起こったフランス革命以前から葡萄栽培を行っており、現在で9世代目になる生産者です。現当主のベルトラン ダルヴィオ氏の温厚な性格と畑への情熱がワインにも表現されていて、1997年にはフランス大統領晩餐会公式ワインに選ばれました。また、「Vigneron Independent(ヴィニュロン アンデパンダント)」という葡萄栽培農家組合のコート ドール県の会長も務めています。
畑はほとんどが粘土石灰質土壌で環境保護を考えて15年以上も前からリュット レゾネ(減農薬農法)を採用していて、1株の房数も白は6房、赤は5房に制限し、収穫も全て手摘みで行なわれます。畑に雑草を生やし、地中の生物の活動を促進して畑を活性化させること(畑に雑草がある状態で畑を耕すと根に酸素がしっかり行きわたり、葡萄の木に散布した農薬も地中に染み込まずに雑草がクッションになる)も今でこそよく見かける光景ですが、このドメーヌでは10年以上前の当時は馬鹿げた行為と言われていた頃から行なっています。

除梗100%で醗酵は赤はコンクリートタンク、白はステンレスタンク及び樫樽を使い、熟成は赤白ともに樫樽を使用します(アリゴテを除く)。赤はアルコール醗酵を最高温度32℃で10~14日間行い、1日1~2回櫂入れと液循環をしてピノ ノワールの色調とアロマを引き出します。その後、プレスして澱引きをしてから樽に移されます。白はプレスした後、醗酵前澱引きをしてから樽に入れて20℃を超えない温度でステンレスタンク及び樫樽でアルコール醗酵を行います。定期的にバトナージュ(攪拌)を行って澱や酵母の旨味を引き出し、ワインに厚みを与えます。また、葡萄の風味を損なわないように新樽率は常時20%以下に抑えています。樽から樽へワインを移すときもポンプは使わず、重力を利用してワインに負担を掛けないようにしています。樽熟成は白は10ヵ月間、赤は12~14ヵ月間行っています。
● 2012 Beaune Rouge Vieilles Vignes de Saint Desire Magnumbottle
ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ・マグナムボトル
【ボーヌの南西、三方を1級畑に囲まれた素晴らしいロケーションからバランスに優れた優しいポマール風の味わいを見せます!】

残念ですね・・リーズナブルで美味しいので、ようやくファンも付いてきたところだったんですが・・。仕方ないですね。もっと古いヴィンテージが有るらしいので、期待したいところです。
今回のボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレは4つのバック・ヴィンテージが入荷してきました。2012年ものだけはマグナムですのでお間違い無きよう・・って価格は倍以上しますので間違いようが無いですけどね。
2011年ブティーユ
2012年マグナム
2013年ブティーユ
2014年ブティーユ
の4アイテムですが、数などの関係で飲めたのは2011年と2014年です。2014年ものはまだピチピチのギャルさを残した面影が、中々に好印象です。このバランスを美味しいとおっしゃる方はそれなりに多いかと思います。
2011年ものは正に飲み頃に入った感の在る、実に良い感じです。果実は滑らかでまろやかさに長け、ブケが成長してきており、旨味がしっかり乗って来ています。2011年も2014年も良い年ですから、細かな部分での印象は異なるものの、
「4年違うとここまで成長する」
ことが良く判ると思います。
全然違う話ですが、アドヴォケイトが2011年のマルセル・ダイスのG.C.マンブールに対し、88ポイントの評点で飲み頃を2014~2016年としていました。担当さんは、「樽の影響で果実が失せている。後で再考しようと思うが・・」としていました。
まぁ気持ちは判りますが、そんな酷い評価をするなら「再度テイスティングして再考してから」評価すべきですよね。確信無しで評価された方は堪ったもんじゃありません。それに、2011年のワインが2014年~2016年が飲み頃だなんて・・デイリーだってまともなワインはもっと持ちます。

上の写真は2011年です。エッジにオレンジ色が・・と言うよりは、全体的に「鮮烈な赤」がくすんで来ている感じで、完熟までにはまだ時間が掛かりそうですが、このバランスは非常に良いです。
2014年ものはまだ若さを保ったまま、「ほんのりと熟が入って来た段階」で、尖って感じられていた表現が角を落としつつ有り、それでもフレッシュな美味しさを持っているので、非常に飲みやすいです。2011年ものの深みが無いのは、やはり「時間」でしょうね。時間が育んだ美味しさは何ものにも代えがたいものです。
どちらも同じ畑で有り、ヴィンテージ的要素もそんなには変わらないので、そのまま時間の差の味わいと見ていただいてよいかと思います。
ボーヌ南西の丘のふもと近くの畑で、クロ・デ・ムーシュの西に接しています。やはり、
「石灰がちょっと多い感じのポマール」
と言った風情で、2011年の方はポマール・レ・ゼプノのようなニュアンスに取れます。比較すれば少し小さいかもしれませんが、熟度でその辺はある程度カバーされる感じも有ります。石灰系=白い と言う感じも有りますが、ワインの色合いにはあまり出てこず、美しい土のニュアンスを多く含むやや構造的大きさの在るワインです。
そして味わいは非常にドライです。これが良いんですよね・・そうじゃないと!・・滅茶ドライなピノ・ノワールだからこそエキスの味わいがクリアに感じられる訳です。この辺はベルトラン・ダルヴィオのピノの素晴らしいところです。
その他のヴィンテージは、2012年は非常に健康的に美しかった年、2013年はやや涼しくエレガントに仕上がった年です。2012年のマグナムは、この先20年・・OKです。アドヴォケイトは信じないで大丈夫・・(^^;; 4~5年で朽ちてしまうような貧弱なワインじゃありません。
リーズナブルですので是非・・この機会にお求めください。10~20年後、
「シャトー・ド・ラヴェル?・・あ~・・あの大統領府御用達だったワイン・・懐かしいね~!」
と感じられるんじゃないかと思います。
以下は2015年サン・デジレのレヴューです。
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【滅茶美味しいです!!フカフカとした美しい土、柔らかい石灰・・そしてこのリーズナブル・プライス!ベルトラン最後のヴィンテージは正に集大成の出来です!】
●ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
この柔らかで美しい、赤くも白っぽさをふっかふかに感じさせる見事な味わい、チェリーやベリーの群生を見るようなアロマティックさ、驚くべき完成度の高さを感じさせてくれるこのワインを飲んで、
「A.C.ボーヌのワインだね!」
と言える人はおそらく誰もいないだろうと思います。
見事に円形のパレットを描き、それが口内からノーズへ向かう時、柔らかな触感の球体を脳裏に浮かび上がらせてくれます。
この畑はボーヌの最も著名なプルミエ・クリュと言える「クロ・デ・ムーシュ」の西に接する、南に向いた村名の区画です。
ボーヌの村名や1級は、ややもすると平板でエッジが立ち綺麗なパレットを描かず、苦みや渋み、どこか首を傾げたくなるような酸バランスを感じさせるものが多いですよね。
「ボーヌ村名に旨いもの無し。せめて1級にすべし。」
は、皆さんも心のどこかに持っているんじゃないかと思います。
クロ・デ・ムーシュに接していますが、むしろその豊かなニュアンスは強くは感じず、むせるような土のニュアンスも有りません。
しかし、やはりポマールとの境界に近いですから、ボーヌと言うよりはポマール的で、ポマール・レ・ゼプノのような非常に美しい土のニュアンスが有ります。
また、ボーヌ西側の丘特有の「強い石灰」のニュアンスが多く有り、それがまたフカフカとした柔らかさ、厚みを持って感じられるかのようですので、
「赤くて白くて柔らかくて厚み有る見事な酸バランスのピノ・ノワール」
と感じられちゃうんですね。
これ、かなりのものです。しかも価格も非常にリーズナブル・・ですよね?ちょっとあり得ないかな・・と思えるレベルに仕上がっています。
そして初耳でしたがベルトランさん、最後のお仕事だったそうで彼のラスト・ヴィンテージですよ。滅茶苦茶ドライながらもこの旨味バッチリなエキスの味わいは心に残ります。是非とも飲んでみてほしいと思います。
●ポマール・レ・シャンラン
この畑は皆さんもご存じですよね。フィリップ・パカレやド・ラ・コンブ等の自然派の造り手たちがこぞってリリースしていました。
レ・シャンランは上部のレ・シャンラン・オー(村名)と、下部のレ・シャンラン・バ(1級・村名)が有りまして、ベルトランはおそらく下部のレ・シャンラン・バを所有されているのでしょう。
1級と村名の葡萄をそれぞれに醸造し、ボトル詰め前にブレンドしているそうですんで、
「半分ほどは1級の葡萄」
で仕込まれていると想像できます。
価格の方も素晴らしいボーヌ・サン・デジレの約1.5倍ですので、より洗練され、質感も高いのでしょう。すみません・・こちらは割り当てでして、6本しか無いのでテイスティングは保留中です。
でもボーヌ村名を飲んだら・・飲みたくなってしまいました。見事な色でした・・写真をご覧いただければ、判る方には判るはずです。
ラスト・ヴィンテージになったベルトラン・ダルヴィオさんのピノ・ノワールです。シャルドネも絶品!・・でしたが、何より、こんな若いうちから見事に旨いのは、完成度の高さを物語っています。ぜひご検討くださいませ。追加は出来そうにありませんのでお早めに!
● 2013 Beaune 1er Cru Marconnets Blanc
ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン
【こちらは2013年もののボーヌ1級マルコネです。】・・・少なくて飲めていないのでレヴューは2011年ものです。

今回の写真は余り近くに寄ってないものを掲載いたします。この方が他のバックヴィンテージを検討するのに都合良いかと思いまして・・。
2011年のボーヌ1級レ・マルコネです。何度も書いている記憶があるので、余り深くは掘り下げませんが、ボーヌの村の北西、最も北に位置するボーヌ最高レベルの1級畑です。実はその北にもサヴィニーの1級レ・マルコネが有り、もともとは一緒の畑が、高速を造るときに分断されています。そのお陰で、「モンラッシェ」が生き延びることが出来た訳です。
ボーヌの村の西の丘陵に掛かった場所に有りまして、ここはほぼムルソー並みに白いミネラリティが厳しい場所です。ムルソーほどは大理石っぽくは無いだけ・・と言うイメージで、グラが有り、少しオイリーで、蜜っぽさも出て来ます。樽の使い方やその溶け込み具合に寄ってはナッティーなニュアンスも含まれて来ます。
この2011年、収穫から8年目ですが、だいぶこなれて来ています。さりとて、ムルソー並みにミネラリティがしっかり有りますんで、まだまだこれからだよ・・と言うメッセージも出ています。
今飲むには、グラスをブンブン振り回して、その変化を見つめつつ飲むのが良く、これまた非常に・・楽しいんですね。
「・・何だよ・・まだじゃん!」
と言葉にするのは無粋ですよ。だいぶ出て来た表情に感謝しつつ、この8年の時空の恩恵を楽しむのが良いです。クロ・デ・ムーシュの白など、実はさほどでもない・・と思ってしまうほど、ポテンシャルを感じる瞬間が必ずあります。ピュリニー1級ほどのフィネスは無いにせよ、繊細さと高貴さも備わっています。
若飲みは可能ですが、やせたように感じる部分を少しだけ我慢しつつの飲み方になると思います。それでも飲めてしまうのがボーヌの優れた1級シャルドネでして、尖った部分の無いふんわりと優しい味わいに騙され、ポテンシャルを取り切れないシュチュエーションは良くありがちです。
素晴らしいシャルドネだと思います。80年台、90年台・・この2011年を飲むと是が非でも飲みたいと思ってしまうと思います。ご検討くださいませ!
以下は現行ヴィンテージのご紹介時のレヴューです。
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【べらぼうなハイ・コスト・パフォーマンス・シャルドネのモンスニエール!!これは買うっきゃ無いです!!】

何てリーズナブルなんでしょう!・・ちょっと有り得ません。もの凄い完成度です!
まぁ、何故か滅茶リーズナブルなACブルゴーニュの入荷が無かったんですが、この素晴らしいボーヌ・モンスニエールを飲んでしまえば、すべてが吹っ飛んでしまいます。2015年はベルトラン・ダルヴィオさんのラスト・ヴィンテージとのことですが、
「2015年は彼の集大成を見事にやりきったヴィンテージ!」
と言えます。
ほんのりオイリーで、柑橘がマッタリさの中から顔を見せます。ちょっと口蓋にへばりついてさらさらとほどけて行く間の見事な柑橘、ドライなのにそれを感じさせないエキス、適度に・・本当に適度に膨らむ中域から時間を掛けて高域へと伸びて行きます。「余韻の長さ」と相反する「切れの良さ」の両立が見事で、敢えて「ミネラリティ」「ミネラル」を言いたく無いと思わせるバランスの素晴らしさが有ります。
こんなの飲んじゃうとね・・後が厳しいですよね。非常に完成度が高いです!
「ん?・・・そんなこと言ったって、あれだけのユベール・ラミー推しの後じゃ、そんなん霞んじゃうじゃん!」
と思われるかもしれませんよね。
なので一応・・noisy 的な見解を申せば、ユベール・ラミーは若く、その仕事量の多さ、意思の強さがすごいです。ワインも、
「どこまで飛んで行くのか判らない凄み」
が有ります。
だから、そんな初めてに近い感覚をずっと見ていたいと思わせると思うんですね。
ベルトラン・ダルヴィオはある意味「老獪」です。いや、言葉が悪いな・・仙人と言っても良いかもしれないです。 全く外さないばかりか、自身の経験を最大限に生かし、自身の求めるシャルドネの姿をしっかり見せつけてくれます。それも、
「まったく押しつけがましくない・・サラリとしたスタイルで」
だって、オイリーだからって、オイリー過ぎると嫌でしょう?・・柑橘が良く香るし感じるけど苦過ぎたり渋過ぎたら・・萎えちゃいますよね。
そんなディテールが非常によく出来ているんですよ。今飲んでも非常に素晴らしいですし、将来的にも安心できるハイポテンシャルなワインなんです。
なので・・ぜひとも!彼の最後のワイン、飲んでみてください。超お勧めです!・・あ、
「ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン」
は少ないので飲めませんでした。1級マルコネも西の丘のふもとに有る、非常に素晴らしい1級です。あまり知られてはいないですが・・ボーヌのシャルドネは「西の丘」「白い土」がキーワードです。ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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【滅茶美味しいです!!質感は1級並み!ややスタイリッシュな高質ムルソー的滑らかな味わいです!超お勧め!是非飲んで見てください!】

いや~・・美味しいです!・・ACブルのキュヴェ・ド・ラ・シャトレーヌも旨いんですが、このモンスニエールを飲んじゃうと思いっ切り霞んじゃいますね・・。
これはやはり濃密さでしょう。葡萄一粒一粒の充実さの違いと言って良いかと思いますが、物凄く充実しているがために、バリックに負けず、パフォーマンスを失わないと言えます。造りとしますとシャルドネの王道とも言えるような新樽をしっかり使うタイプですが、決して
「樽臭い!」
と言うレベルまでに仕上げておらず、「ピッタリ!」「ベスト!」と言うべき感覚を受けます。
余りに自然な樽使いなので、白ワインの醸造に詳しくない・・とか、美味しければ良いからそんなのは気にしない・・と言う方は、
「・・え?・・これって樽を使ってるの?」
と疑問に思うかもしれません。
あ、因みに上の写真はこの畑です。丘の上から南を見ているものでしょう。自然派らしく下草がバリバリ生えてますね。まだ秋~冬かな?と思いますが・・

で、いや、これが有る意味ブルゴーニュのシャルドネマジックなんですね~・・。これは有る意味、非常に表裏になってしまうんですが、葡萄の出来が良ければ樽を強めに掛けられますし、やや弱ければそれに応じて使い分けなければならなくなります。
2014年のように非常に出来が良かった年ならではの美味しさが、ベルトラン・ダルヴィオの手腕によって引き上げられたと言えるでしょう。
色も緑が感じられて美しいですね。非常にマッタリしていますが、清々しさも感じるほどエレガントさも存在しています。
ちょうどムルソー村中央部辺りの1級を、やや軽めにしたような・・と言うか、口入れ直後はもろにムルソー感バリバリです。中域がまたきちんと膨らんでくれますんで・・非常に頼もしいです。中盤以降は、ムルソーが大理石風のカチンカチンな硬質さか、やや細粒の硬いミネラリティを見せるものが多いところを、このモンスニエールはコアに白い石灰系ミネラリティを持ちつつも、外側にケイ素質と言うか、ガラス質っぽい、透明感の有る薄い膜のようなミネラリティが、微細な粒子に崩壊しながら消えて行くような感じが特徴でしょうか。透明感が先に現れ、後から白さがホロホロと粉砕されて流れ出て来るような感じで・・非常に余韻は長く、オイリーで滑らか、柑橘感がバッチリ有ります。
これでこのプライスは非常にお買い得かと・・思いますがいかがでしょう?・・ムルソーも思いの外、旨かったので、どちらを一推しにするか迷いましたが、ACブルにプラス千円ほどでこれほどの高質さを見せるボーヌ・クロ・デ・モンスニエールを選びました!滅茶苦茶美味しいので是非飲んでみてください。一推し確定です!
● 2008 Beaune Clos des Monsnieres
ボーヌ・ブラン・クロ・デ・モンスニエール
● 2008 Beaune Clos des Monsnieres Magnumbottle
ボーヌ・ブラン・クロ・デ・モンスニエール・マグナムボトル
● 1999 Beaune Clos des Monsnieres Magnumbottle
ボーヌ・ブラン・クロ・デ・モンスニエール・マグナムボトル
● 1997 Beaune Clos des Monsnieres
ボーヌ・ブラン・クロ・デ・モンスニエール
【べらぼうなハイ・コスト・パフォーマンス・シャルドネのモンスニエール!!これは買うっきゃ無いです!!】--以下は以前の現行ヴィンテージのレヴューです。

何てリーズナブルなんでしょう!・・ちょっと有り得ません。もの凄い完成度です!
まぁ、何故か滅茶リーズナブルなACブルゴーニュの入荷が無かったんですが、この素晴らしいボーヌ・モンスニエールを飲んでしまえば、すべてが吹っ飛んでしまいます。2015年はベルトラン・ダルヴィオさんのラスト・ヴィンテージとのことですが、
「2015年は彼の集大成を見事にやりきったヴィンテージ!」
と言えます。
ほんのりオイリーで、柑橘がマッタリさの中から顔を見せます。ちょっと口蓋にへばりついてさらさらとほどけて行く間の見事な柑橘、ドライなのにそれを感じさせないエキス、適度に・・本当に適度に膨らむ中域から時間を掛けて高域へと伸びて行きます。「余韻の長さ」と相反する「切れの良さ」の両立が見事で、敢えて「ミネラリティ」「ミネラル」を言いたく無いと思わせるバランスの素晴らしさが有ります。
こんなの飲んじゃうとね・・後が厳しいですよね。非常に完成度が高いです!
「ん?・・・そんなこと言ったって、あれだけのユベール・ラミー推しの後じゃ、そんなん霞んじゃうじゃん!」
と思われるかもしれませんよね。
なので一応・・noisy 的な見解を申せば、ユベール・ラミーは若く、その仕事量の多さ、意思の強さがすごいです。ワインも、
「どこまで飛んで行くのか判らない凄み」
が有ります。
だから、そんな初めてに近い感覚をずっと見ていたいと思わせると思うんですね。
ベルトラン・ダルヴィオはある意味「老獪」です。いや、言葉が悪いな・・仙人と言っても良いかもしれないです。 全く外さないばかりか、自身の経験を最大限に生かし、自身の求めるシャルドネの姿をしっかり見せつけてくれます。それも、
「まったく押しつけがましくない・・サラリとしたスタイルで」
だって、オイリーだからって、オイリー過ぎると嫌でしょう?・・柑橘が良く香るし感じるけど苦過ぎたり渋過ぎたら・・萎えちゃいますよね。
そんなディテールが非常によく出来ているんですよ。今飲んでも非常に素晴らしいですし、将来的にも安心できるハイポテンシャルなワインなんです。
なので・・ぜひとも!彼の最後のワイン、飲んでみてください。超お勧めです!・・あ、
「ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン」
は少ないので飲めませんでした。1級マルコネも西の丘のふもとに有る、非常に素晴らしい1級です。あまり知られてはいないですが・・ボーヌのシャルドネは「西の丘」「白い土」がキーワードです。ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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【滅茶美味しいです!!質感は1級並み!ややスタイリッシュな高質ムルソー的滑らかな味わいです!超お勧め!是非飲んで見てください!】

いや~・・美味しいです!・・ACブルのキュヴェ・ド・ラ・シャトレーヌも旨いんですが、このモンスニエールを飲んじゃうと思いっ切り霞んじゃいますね・・。
これはやはり濃密さでしょう。葡萄一粒一粒の充実さの違いと言って良いかと思いますが、物凄く充実しているがために、バリックに負けず、パフォーマンスを失わないと言えます。造りとしますとシャルドネの王道とも言えるような新樽をしっかり使うタイプですが、決して
「樽臭い!」
と言うレベルまでに仕上げておらず、「ピッタリ!」「ベスト!」と言うべき感覚を受けます。
余りに自然な樽使いなので、白ワインの醸造に詳しくない・・とか、美味しければ良いからそんなのは気にしない・・と言う方は、
「・・え?・・これって樽を使ってるの?」
と疑問に思うかもしれません。
あ、因みに上の写真はこの畑です。丘の上から南を見ているものでしょう。自然派らしく下草がバリバリ生えてますね。まだ秋~冬かな?と思いますが・・

で、いや、これが有る意味ブルゴーニュのシャルドネマジックなんですね~・・。これは有る意味、非常に表裏になってしまうんですが、葡萄の出来が良ければ樽を強めに掛けられますし、やや弱ければそれに応じて使い分けなければならなくなります。
2014年のように非常に出来が良かった年ならではの美味しさが、ベルトラン・ダルヴィオの手腕によって引き上げられたと言えるでしょう。
色も緑が感じられて美しいですね。非常にマッタリしていますが、清々しさも感じるほどエレガントさも存在しています。
ちょうどムルソー村中央部辺りの1級を、やや軽めにしたような・・と言うか、口入れ直後はもろにムルソー感バリバリです。中域がまたきちんと膨らんでくれますんで・・非常に頼もしいです。中盤以降は、ムルソーが大理石風のカチンカチンな硬質さか、やや細粒の硬いミネラリティを見せるものが多いところを、このモンスニエールはコアに白い石灰系ミネラリティを持ちつつも、外側にケイ素質と言うか、ガラス質っぽい、透明感の有る薄い膜のようなミネラリティが、微細な粒子に崩壊しながら消えて行くような感じが特徴でしょうか。透明感が先に現れ、後から白さがホロホロと粉砕されて流れ出て来るような感じで・・非常に余韻は長く、オイリーで滑らか、柑橘感がバッチリ有ります。
これでこのプライスは非常にお買い得かと・・思いますがいかがでしょう?・・ムルソーも思いの外、旨かったので、どちらを一推しにするか迷いましたが、ACブルにプラス千円ほどでこれほどの高質さを見せるボーヌ・クロ・デ・モンスニエールを選びました!滅茶苦茶美味しいので是非飲んでみてください。一推し確定です!
● 2011 Beaune 1er Cru Marconnets Blanc
ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン
【ここを基本に、他のバックヴィンテージワインをご検討くださいませ。】

今回の写真は余り近くに寄ってないものを掲載いたします。この方が他のバックヴィンテージを検討するのに都合良いかと思いまして・・。
2011年のボーヌ1級レ・マルコネです。何度も書いている記憶があるので、余り深くは掘り下げませんが、ボーヌの村の北西、最も北に位置するボーヌ最高レベルの1級畑です。実はその北にもサヴィニーの1級レ・マルコネが有り、もともとは一緒の畑が、高速を造るときに分断されています。そのお陰で、「モンラッシェ」が生き延びることが出来た訳です。
ボーヌの村の西の丘陵に掛かった場所に有りまして、ここはほぼムルソー並みに白いミネラリティが厳しい場所です。ムルソーほどは大理石っぽくは無いだけ・・と言うイメージで、グラが有り、少しオイリーで、蜜っぽさも出て来ます。樽の使い方やその溶け込み具合に寄ってはナッティーなニュアンスも含まれて来ます。
この2011年、収穫から8年目ですが、だいぶこなれて来ています。さりとて、ムルソー並みにミネラリティがしっかり有りますんで、まだまだこれからだよ・・と言うメッセージも出ています。
今飲むには、グラスをブンブン振り回して、その変化を見つめつつ飲むのが良く、これまた非常に・・楽しいんですね。
「・・何だよ・・まだじゃん!」
と言葉にするのは無粋ですよ。だいぶ出て来た表情に感謝しつつ、この8年の時空の恩恵を楽しむのが良いです。クロ・デ・ムーシュの白など、実はさほどでもない・・と思ってしまうほど、ポテンシャルを感じる瞬間が必ずあります。ピュリニー1級ほどのフィネスは無いにせよ、繊細さと高貴さも備わっています。
若飲みは可能ですが、やせたように感じる部分を少しだけ我慢しつつの飲み方になると思います。それでも飲めてしまうのがボーヌの優れた1級シャルドネでして、尖った部分の無いふんわりと優しい味わいに騙され、ポテンシャルを取り切れないシュチュエーションは良くありがちです。
素晴らしいシャルドネだと思います。80年台、90年台・・この2011年を飲むと是が非でも飲みたいと思ってしまうと思います。ご検討くださいませ!
以下は現行ヴィンテージのご紹介時のレヴューです。
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【べらぼうなハイ・コスト・パフォーマンス・シャルドネのモンスニエール!!これは買うっきゃ無いです!!】

何てリーズナブルなんでしょう!・・ちょっと有り得ません。もの凄い完成度です!
まぁ、何故か滅茶リーズナブルなACブルゴーニュの入荷が無かったんですが、この素晴らしいボーヌ・モンスニエールを飲んでしまえば、すべてが吹っ飛んでしまいます。2015年はベルトラン・ダルヴィオさんのラスト・ヴィンテージとのことですが、
「2015年は彼の集大成を見事にやりきったヴィンテージ!」
と言えます。
ほんのりオイリーで、柑橘がマッタリさの中から顔を見せます。ちょっと口蓋にへばりついてさらさらとほどけて行く間の見事な柑橘、ドライなのにそれを感じさせないエキス、適度に・・本当に適度に膨らむ中域から時間を掛けて高域へと伸びて行きます。「余韻の長さ」と相反する「切れの良さ」の両立が見事で、敢えて「ミネラリティ」「ミネラル」を言いたく無いと思わせるバランスの素晴らしさが有ります。
こんなの飲んじゃうとね・・後が厳しいですよね。非常に完成度が高いです!
「ん?・・・そんなこと言ったって、あれだけのユベール・ラミー推しの後じゃ、そんなん霞んじゃうじゃん!」
と思われるかもしれませんよね。
なので一応・・noisy 的な見解を申せば、ユベール・ラミーは若く、その仕事量の多さ、意思の強さがすごいです。ワインも、
「どこまで飛んで行くのか判らない凄み」
が有ります。
だから、そんな初めてに近い感覚をずっと見ていたいと思わせると思うんですね。
ベルトラン・ダルヴィオはある意味「老獪」です。いや、言葉が悪いな・・仙人と言っても良いかもしれないです。 全く外さないばかりか、自身の経験を最大限に生かし、自身の求めるシャルドネの姿をしっかり見せつけてくれます。それも、
「まったく押しつけがましくない・・サラリとしたスタイルで」
だって、オイリーだからって、オイリー過ぎると嫌でしょう?・・柑橘が良く香るし感じるけど苦過ぎたり渋過ぎたら・・萎えちゃいますよね。
そんなディテールが非常によく出来ているんですよ。今飲んでも非常に素晴らしいですし、将来的にも安心できるハイポテンシャルなワインなんです。
なので・・ぜひとも!彼の最後のワイン、飲んでみてください。超お勧めです!・・あ、
「ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン」
は少ないので飲めませんでした。1級マルコネも西の丘のふもとに有る、非常に素晴らしい1級です。あまり知られてはいないですが・・ボーヌのシャルドネは「西の丘」「白い土」がキーワードです。ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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【滅茶美味しいです!!質感は1級並み!ややスタイリッシュな高質ムルソー的滑らかな味わいです!超お勧め!是非飲んで見てください!】

いや~・・美味しいです!・・ACブルのキュヴェ・ド・ラ・シャトレーヌも旨いんですが、このモンスニエールを飲んじゃうと思いっ切り霞んじゃいますね・・。
これはやはり濃密さでしょう。葡萄一粒一粒の充実さの違いと言って良いかと思いますが、物凄く充実しているがために、バリックに負けず、パフォーマンスを失わないと言えます。造りとしますとシャルドネの王道とも言えるような新樽をしっかり使うタイプですが、決して
「樽臭い!」
と言うレベルまでに仕上げておらず、「ピッタリ!」「ベスト!」と言うべき感覚を受けます。
余りに自然な樽使いなので、白ワインの醸造に詳しくない・・とか、美味しければ良いからそんなのは気にしない・・と言う方は、
「・・え?・・これって樽を使ってるの?」
と疑問に思うかもしれません。
あ、因みに上の写真はこの畑です。丘の上から南を見ているものでしょう。自然派らしく下草がバリバリ生えてますね。まだ秋~冬かな?と思いますが・・

で、いや、これが有る意味ブルゴーニュのシャルドネマジックなんですね~・・。これは有る意味、非常に表裏になってしまうんですが、葡萄の出来が良ければ樽を強めに掛けられますし、やや弱ければそれに応じて使い分けなければならなくなります。
2014年のように非常に出来が良かった年ならではの美味しさが、ベルトラン・ダルヴィオの手腕によって引き上げられたと言えるでしょう。
色も緑が感じられて美しいですね。非常にマッタリしていますが、清々しさも感じるほどエレガントさも存在しています。
ちょうどムルソー村中央部辺りの1級を、やや軽めにしたような・・と言うか、口入れ直後はもろにムルソー感バリバリです。中域がまたきちんと膨らんでくれますんで・・非常に頼もしいです。中盤以降は、ムルソーが大理石風のカチンカチンな硬質さか、やや細粒の硬いミネラリティを見せるものが多いところを、このモンスニエールはコアに白い石灰系ミネラリティを持ちつつも、外側にケイ素質と言うか、ガラス質っぽい、透明感の有る薄い膜のようなミネラリティが、微細な粒子に崩壊しながら消えて行くような感じが特徴でしょうか。透明感が先に現れ、後から白さがホロホロと粉砕されて流れ出て来るような感じで・・非常に余韻は長く、オイリーで滑らか、柑橘感がバッチリ有ります。
これでこのプライスは非常にお買い得かと・・思いますがいかがでしょう?・・ムルソーも思いの外、旨かったので、どちらを一推しにするか迷いましたが、ACブルにプラス千円ほどでこれほどの高質さを見せるボーヌ・クロ・デ・モンスニエールを選びました!滅茶苦茶美味しいので是非飲んでみてください。一推し確定です!
● 2002 Beaune 1er Cru Marconnets Blanc Magnumbottle
ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン・マグナムボトル
【2002年ものマグナム!まだまだこれからでしょう!】--以下は2011年もののレヴューです。

今回の写真は余り近くに寄ってないものを掲載いたします。この方が他のバックヴィンテージを検討するのに都合良いかと思いまして・・。
2011年のボーヌ1級レ・マルコネです。何度も書いている記憶があるので、余り深くは掘り下げませんが、ボーヌの村の北西、最も北に位置するボーヌ最高レベルの1級畑です。実はその北にもサヴィニーの1級レ・マルコネが有り、もともとは一緒の畑が、高速を造るときに分断されています。そのお陰で、「モンラッシェ」が生き延びることが出来た訳です。
ボーヌの村の西の丘陵に掛かった場所に有りまして、ここはほぼムルソー並みに白いミネラリティが厳しい場所です。ムルソーほどは大理石っぽくは無いだけ・・と言うイメージで、グラが有り、少しオイリーで、蜜っぽさも出て来ます。樽の使い方やその溶け込み具合に寄ってはナッティーなニュアンスも含まれて来ます。
この2011年、収穫から8年目ですが、だいぶこなれて来ています。さりとて、ムルソー並みにミネラリティがしっかり有りますんで、まだまだこれからだよ・・と言うメッセージも出ています。
今飲むには、グラスをブンブン振り回して、その変化を見つめつつ飲むのが良く、これまた非常に・・楽しいんですね。
「・・何だよ・・まだじゃん!」
と言葉にするのは無粋ですよ。だいぶ出て来た表情に感謝しつつ、この8年の時空の恩恵を楽しむのが良いです。クロ・デ・ムーシュの白など、実はさほどでもない・・と思ってしまうほど、ポテンシャルを感じる瞬間が必ずあります。ピュリニー1級ほどのフィネスは無いにせよ、繊細さと高貴さも備わっています。
若飲みは可能ですが、やせたように感じる部分を少しだけ我慢しつつの飲み方になると思います。それでも飲めてしまうのがボーヌの優れた1級シャルドネでして、尖った部分の無いふんわりと優しい味わいに騙され、ポテンシャルを取り切れないシュチュエーションは良くありがちです。
素晴らしいシャルドネだと思います。80年台、90年台・・この2011年を飲むと是が非でも飲みたいと思ってしまうと思います。ご検討くださいませ!
以下は現行ヴィンテージのご紹介時のレヴューです。
━━━━━
【べらぼうなハイ・コスト・パフォーマンス・シャルドネのモンスニエール!!これは買うっきゃ無いです!!】

何てリーズナブルなんでしょう!・・ちょっと有り得ません。もの凄い完成度です!
まぁ、何故か滅茶リーズナブルなACブルゴーニュの入荷が無かったんですが、この素晴らしいボーヌ・モンスニエールを飲んでしまえば、すべてが吹っ飛んでしまいます。2015年はベルトラン・ダルヴィオさんのラスト・ヴィンテージとのことですが、
「2015年は彼の集大成を見事にやりきったヴィンテージ!」
と言えます。
ほんのりオイリーで、柑橘がマッタリさの中から顔を見せます。ちょっと口蓋にへばりついてさらさらとほどけて行く間の見事な柑橘、ドライなのにそれを感じさせないエキス、適度に・・本当に適度に膨らむ中域から時間を掛けて高域へと伸びて行きます。「余韻の長さ」と相反する「切れの良さ」の両立が見事で、敢えて「ミネラリティ」「ミネラル」を言いたく無いと思わせるバランスの素晴らしさが有ります。
こんなの飲んじゃうとね・・後が厳しいですよね。非常に完成度が高いです!
「ん?・・・そんなこと言ったって、あれだけのユベール・ラミー推しの後じゃ、そんなん霞んじゃうじゃん!」
と思われるかもしれませんよね。
なので一応・・noisy 的な見解を申せば、ユベール・ラミーは若く、その仕事量の多さ、意思の強さがすごいです。ワインも、
「どこまで飛んで行くのか判らない凄み」
が有ります。
だから、そんな初めてに近い感覚をずっと見ていたいと思わせると思うんですね。
ベルトラン・ダルヴィオはある意味「老獪」です。いや、言葉が悪いな・・仙人と言っても良いかもしれないです。 全く外さないばかりか、自身の経験を最大限に生かし、自身の求めるシャルドネの姿をしっかり見せつけてくれます。それも、
「まったく押しつけがましくない・・サラリとしたスタイルで」
だって、オイリーだからって、オイリー過ぎると嫌でしょう?・・柑橘が良く香るし感じるけど苦過ぎたり渋過ぎたら・・萎えちゃいますよね。
そんなディテールが非常によく出来ているんですよ。今飲んでも非常に素晴らしいですし、将来的にも安心できるハイポテンシャルなワインなんです。
なので・・ぜひとも!彼の最後のワイン、飲んでみてください。超お勧めです!・・あ、
「ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン」
は少ないので飲めませんでした。1級マルコネも西の丘のふもとに有る、非常に素晴らしい1級です。あまり知られてはいないですが・・ボーヌのシャルドネは「西の丘」「白い土」がキーワードです。ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【滅茶美味しいです!!質感は1級並み!ややスタイリッシュな高質ムルソー的滑らかな味わいです!超お勧め!是非飲んで見てください!】

いや~・・美味しいです!・・ACブルのキュヴェ・ド・ラ・シャトレーヌも旨いんですが、このモンスニエールを飲んじゃうと思いっ切り霞んじゃいますね・・。
これはやはり濃密さでしょう。葡萄一粒一粒の充実さの違いと言って良いかと思いますが、物凄く充実しているがために、バリックに負けず、パフォーマンスを失わないと言えます。造りとしますとシャルドネの王道とも言えるような新樽をしっかり使うタイプですが、決して
「樽臭い!」
と言うレベルまでに仕上げておらず、「ピッタリ!」「ベスト!」と言うべき感覚を受けます。
余りに自然な樽使いなので、白ワインの醸造に詳しくない・・とか、美味しければ良いからそんなのは気にしない・・と言う方は、
「・・え?・・これって樽を使ってるの?」
と疑問に思うかもしれません。
あ、因みに上の写真はこの畑です。丘の上から南を見ているものでしょう。自然派らしく下草がバリバリ生えてますね。まだ秋~冬かな?と思いますが・・

で、いや、これが有る意味ブルゴーニュのシャルドネマジックなんですね~・・。これは有る意味、非常に表裏になってしまうんですが、葡萄の出来が良ければ樽を強めに掛けられますし、やや弱ければそれに応じて使い分けなければならなくなります。
2014年のように非常に出来が良かった年ならではの美味しさが、ベルトラン・ダルヴィオの手腕によって引き上げられたと言えるでしょう。
色も緑が感じられて美しいですね。非常にマッタリしていますが、清々しさも感じるほどエレガントさも存在しています。
ちょうどムルソー村中央部辺りの1級を、やや軽めにしたような・・と言うか、口入れ直後はもろにムルソー感バリバリです。中域がまたきちんと膨らんでくれますんで・・非常に頼もしいです。中盤以降は、ムルソーが大理石風のカチンカチンな硬質さか、やや細粒の硬いミネラリティを見せるものが多いところを、このモンスニエールはコアに白い石灰系ミネラリティを持ちつつも、外側にケイ素質と言うか、ガラス質っぽい、透明感の有る薄い膜のようなミネラリティが、微細な粒子に崩壊しながら消えて行くような感じが特徴でしょうか。透明感が先に現れ、後から白さがホロホロと粉砕されて流れ出て来るような感じで・・非常に余韻は長く、オイリーで滑らか、柑橘感がバッチリ有ります。
これでこのプライスは非常にお買い得かと・・思いますがいかがでしょう?・・ムルソーも思いの外、旨かったので、どちらを一推しにするか迷いましたが、ACブルにプラス千円ほどでこれほどの高質さを見せるボーヌ・クロ・デ・モンスニエールを選びました!滅茶苦茶美味しいので是非飲んでみてください。一推し確定です!
● 1997 Beaune 1er Cru Marconnets Blanc
ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン
【これはかなり熟して旨くなっているはず!!】--以下は2011年もののレヴューです。

今回の写真は余り近くに寄ってないものを掲載いたします。この方が他のバックヴィンテージを検討するのに都合良いかと思いまして・・。
2011年のボーヌ1級レ・マルコネです。何度も書いている記憶があるので、余り深くは掘り下げませんが、ボーヌの村の北西、最も北に位置するボーヌ最高レベルの1級畑です。実はその北にもサヴィニーの1級レ・マルコネが有り、もともとは一緒の畑が、高速を造るときに分断されています。そのお陰で、「モンラッシェ」が生き延びることが出来た訳です。
ボーヌの村の西の丘陵に掛かった場所に有りまして、ここはほぼムルソー並みに白いミネラリティが厳しい場所です。ムルソーほどは大理石っぽくは無いだけ・・と言うイメージで、グラが有り、少しオイリーで、蜜っぽさも出て来ます。樽の使い方やその溶け込み具合に寄ってはナッティーなニュアンスも含まれて来ます。
この2011年、収穫から8年目ですが、だいぶこなれて来ています。さりとて、ムルソー並みにミネラリティがしっかり有りますんで、まだまだこれからだよ・・と言うメッセージも出ています。
今飲むには、グラスをブンブン振り回して、その変化を見つめつつ飲むのが良く、これまた非常に・・楽しいんですね。
「・・何だよ・・まだじゃん!」
と言葉にするのは無粋ですよ。だいぶ出て来た表情に感謝しつつ、この8年の時空の恩恵を楽しむのが良いです。クロ・デ・ムーシュの白など、実はさほどでもない・・と思ってしまうほど、ポテンシャルを感じる瞬間が必ずあります。ピュリニー1級ほどのフィネスは無いにせよ、繊細さと高貴さも備わっています。
若飲みは可能ですが、やせたように感じる部分を少しだけ我慢しつつの飲み方になると思います。それでも飲めてしまうのがボーヌの優れた1級シャルドネでして、尖った部分の無いふんわりと優しい味わいに騙され、ポテンシャルを取り切れないシュチュエーションは良くありがちです。
素晴らしいシャルドネだと思います。80年台、90年台・・この2011年を飲むと是が非でも飲みたいと思ってしまうと思います。ご検討くださいませ!
以下は現行ヴィンテージのご紹介時のレヴューです。
━━━━━
【べらぼうなハイ・コスト・パフォーマンス・シャルドネのモンスニエール!!これは買うっきゃ無いです!!】

何てリーズナブルなんでしょう!・・ちょっと有り得ません。もの凄い完成度です!
まぁ、何故か滅茶リーズナブルなACブルゴーニュの入荷が無かったんですが、この素晴らしいボーヌ・モンスニエールを飲んでしまえば、すべてが吹っ飛んでしまいます。2015年はベルトラン・ダルヴィオさんのラスト・ヴィンテージとのことですが、
「2015年は彼の集大成を見事にやりきったヴィンテージ!」
と言えます。
ほんのりオイリーで、柑橘がマッタリさの中から顔を見せます。ちょっと口蓋にへばりついてさらさらとほどけて行く間の見事な柑橘、ドライなのにそれを感じさせないエキス、適度に・・本当に適度に膨らむ中域から時間を掛けて高域へと伸びて行きます。「余韻の長さ」と相反する「切れの良さ」の両立が見事で、敢えて「ミネラリティ」「ミネラル」を言いたく無いと思わせるバランスの素晴らしさが有ります。
こんなの飲んじゃうとね・・後が厳しいですよね。非常に完成度が高いです!
「ん?・・・そんなこと言ったって、あれだけのユベール・ラミー推しの後じゃ、そんなん霞んじゃうじゃん!」
と思われるかもしれませんよね。
なので一応・・noisy 的な見解を申せば、ユベール・ラミーは若く、その仕事量の多さ、意思の強さがすごいです。ワインも、
「どこまで飛んで行くのか判らない凄み」
が有ります。
だから、そんな初めてに近い感覚をずっと見ていたいと思わせると思うんですね。
ベルトラン・ダルヴィオはある意味「老獪」です。いや、言葉が悪いな・・仙人と言っても良いかもしれないです。 全く外さないばかりか、自身の経験を最大限に生かし、自身の求めるシャルドネの姿をしっかり見せつけてくれます。それも、
「まったく押しつけがましくない・・サラリとしたスタイルで」
だって、オイリーだからって、オイリー過ぎると嫌でしょう?・・柑橘が良く香るし感じるけど苦過ぎたり渋過ぎたら・・萎えちゃいますよね。
そんなディテールが非常によく出来ているんですよ。今飲んでも非常に素晴らしいですし、将来的にも安心できるハイポテンシャルなワインなんです。
なので・・ぜひとも!彼の最後のワイン、飲んでみてください。超お勧めです!・・あ、
「ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン」
は少ないので飲めませんでした。1級マルコネも西の丘のふもとに有る、非常に素晴らしい1級です。あまり知られてはいないですが・・ボーヌのシャルドネは「西の丘」「白い土」がキーワードです。ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【滅茶美味しいです!!質感は1級並み!ややスタイリッシュな高質ムルソー的滑らかな味わいです!超お勧め!是非飲んで見てください!】

いや~・・美味しいです!・・ACブルのキュヴェ・ド・ラ・シャトレーヌも旨いんですが、このモンスニエールを飲んじゃうと思いっ切り霞んじゃいますね・・。
これはやはり濃密さでしょう。葡萄一粒一粒の充実さの違いと言って良いかと思いますが、物凄く充実しているがために、バリックに負けず、パフォーマンスを失わないと言えます。造りとしますとシャルドネの王道とも言えるような新樽をしっかり使うタイプですが、決して
「樽臭い!」
と言うレベルまでに仕上げておらず、「ピッタリ!」「ベスト!」と言うべき感覚を受けます。
余りに自然な樽使いなので、白ワインの醸造に詳しくない・・とか、美味しければ良いからそんなのは気にしない・・と言う方は、
「・・え?・・これって樽を使ってるの?」
と疑問に思うかもしれません。
あ、因みに上の写真はこの畑です。丘の上から南を見ているものでしょう。自然派らしく下草がバリバリ生えてますね。まだ秋~冬かな?と思いますが・・

で、いや、これが有る意味ブルゴーニュのシャルドネマジックなんですね~・・。これは有る意味、非常に表裏になってしまうんですが、葡萄の出来が良ければ樽を強めに掛けられますし、やや弱ければそれに応じて使い分けなければならなくなります。
2014年のように非常に出来が良かった年ならではの美味しさが、ベルトラン・ダルヴィオの手腕によって引き上げられたと言えるでしょう。
色も緑が感じられて美しいですね。非常にマッタリしていますが、清々しさも感じるほどエレガントさも存在しています。
ちょうどムルソー村中央部辺りの1級を、やや軽めにしたような・・と言うか、口入れ直後はもろにムルソー感バリバリです。中域がまたきちんと膨らんでくれますんで・・非常に頼もしいです。中盤以降は、ムルソーが大理石風のカチンカチンな硬質さか、やや細粒の硬いミネラリティを見せるものが多いところを、このモンスニエールはコアに白い石灰系ミネラリティを持ちつつも、外側にケイ素質と言うか、ガラス質っぽい、透明感の有る薄い膜のようなミネラリティが、微細な粒子に崩壊しながら消えて行くような感じが特徴でしょうか。透明感が先に現れ、後から白さがホロホロと粉砕されて流れ出て来るような感じで・・非常に余韻は長く、オイリーで滑らか、柑橘感がバッチリ有ります。
これでこのプライスは非常にお買い得かと・・思いますがいかがでしょう?・・ムルソーも思いの外、旨かったので、どちらを一推しにするか迷いましたが、ACブルにプラス千円ほどでこれほどの高質さを見せるボーヌ・クロ・デ・モンスニエールを選びました!滅茶苦茶美味しいので是非飲んでみてください。一推し確定です!
● 2001 Meulsault Clos de la Velle Magnumbottle
ムルソー・クロ・ド・ラ・ヴェル・マグナムボトル
【見事に集中し熟れたムルソー!本来の厳しさを優しさに転嫁した心に染み入る1本です。ベルトラン・ダルヴィオの集大成!!】--以下は以前の現行ヴィンテージのレヴューです。

ベルトラン・ダルヴィオさんのラスト・ヴィンテージ、看板ワインの「クロ・ド・ラ・ヴェル」です。いや~・・旨いす・・ボトルを抱えて飲んでしまいますよ。
彼のシャルドネはどれも見事に「緑」の色合いが見て取れます。ムルソーらしく柑橘や大理石的石灰、そして実に良い感じの「蜜」、ほんのりオイリーでマッタリ、柔らかで優しい味わいです。余韻も実に良い感じ・・ボーヌ・モンスニエール同様に長さとキレを両立させた球体の味わいです。
これ、不味いとか、大したことは無いなどとおっしゃられる方はいないでしょう。滅茶苦茶完成度が高いですし、今から飲んでも充分な満足感を得られます。
例えば昨年までイチ押しだったイヴ・ボワイエ=マルトノも、滅茶苦茶高価になってしまいました・・何より、マルトノの場合は、とても美味しい素晴らしいワインですが、
「飲み頃をキッチリ見なければならない」
と言う点が有ります。
勿論、1級群を言うのと村名を言うのでは違いが有りますが、
「ここまでリリース時にしっかり美味しさを伝えてくれるムルソーは中々見当たらない」
と言えるでしょう。
さっきフィネスさんの担当さんに電話したところ、やはり非常に売れているそうで・・昨年まではそれでもフリーな数を持てたそうですが、2015年ものは・・もう用意できないそうです。元からの数量も有るのでしょうが、
「飲まれた方からの還り注文が非常に多い」
とのことで、2月の数字が信じられないほど良かったそうです・・あ、言っちゃった・・(^^;; まぁ具体的な数字じゃ無いから良いよね。
そんな事例も納得できてしまう、素晴らしい仕上がりでした。もうピノもシャルドネも造らない・・引退だなんて信じられませんが、ここは・・
「長い間お疲れ様でした!」
と言葉を掛けつつ、限定されたワインを飲ませていただきましょう。
ミネラリティの厳しさを見せるムルソーも美味しいですが、見事なバランスやフィネスを見せるムルソーも、やはり人間ですから・・バランスの取れた美味しさに「クラッ」としてしまいます。今イチ押しのユベール・ラミー、バシュレ=モノとはまた異なる老練・熟練の最高傑作、お楽しみいただけます。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【高質です!滑らかでオイリー!ぷっくらと膨れた柑橘果実!今でも非常に美味しい!ムルソー村ど真ん中ならではのムルソー的味わいです!】
ん~・・これも一推しにしたいほど美味しい・・です。この何日かでかなりソフトになって来ているんだと思います。関東は南側では桜がほぼ満開ですが、春の訪れとともにワインも変化、また飲み人で有るワインファンの方々のバイオリズムも変わって来ている・・と言うことなのかと思います。
実は、前情報をエージェントさんの担当さんから頂いておりまして、「ムルソー系はまだ硬い」とのことだったので、とりあえず二の次・・と言う感覚だったんですね。なので、
「この旨さならボーヌ・クロ・デ・モンスニエール・ブランが一推しで決まり!」
と、ボーヌ・ブランを推すことにしたんですが、昨夜、このムルソーを飲んでみると・・こちらも滅茶苦茶旨いじゃないですか・・。
ボーヌの方はやはりムルソーっぽいとは言え、ボーヌ村系の白いミネラリティのエレガンスを持っています。でもこちらはやはり「ムルソー」ですから、その場所によってかなり・・味わいが異なる訳ですよ。
この「シャトー・ド・ラ・ヴェル」が有る場所は村の建物が集まっている中央から南に外れた位置にあり、丘の上でも無ければずっと下のレジョナルの畑でも無い、ほぼ中央に有ります。つまり、
「ムルソーのど真ん中」
なんですね。
で、ここは「ル・ヴィラージュ」と言われる畑です。・・まぁ、直訳すれば「村」と言う名前です。シャトー・ド・ラ・ヴェルと言うクロを持ったシャトーが有るので、「クロ・ド・ラ・ヴェル」と呼ばれているのでしょう。なだらかな斜面に有る、本当にムルソーの真ん中です。

写真はこのシャトー・ド・ラ・ヴェルです。
何しろ、ピノ・ノワールに適したヴォルネイを名乗るべき粘土質から、細やかな石灰系の白さを見せるミネラリティも有れば、ガラス系・ケイ素質の透明感を多く見せるミネラリティ、そして中央から南側の丘の上の大理石系の偉大感を見せつけるミネラリティまで存在しているムルソーです。そして、その「ど真ん中!」に有る畑なんですね~。
だから、上記のミネラリティをほぼ等分に持ち合わせたような豊満な味わいなんですよ。そして2014年の素性の良さがビシビシ伝わって来て、花や果実、蜜、木の実などの有機成分もガンガン来ますし、飲んでいて本当に楽しいワインに仕上がっているんですね~・・。
あ、ムルソーと言えば・・そしてシャトーと言えば、「シャトー・ド・ムルソー」と言う造り手のワインも有りますが、見栄え良く、しかもかなり安売りしていたとしても・・避けた方が無難です。美味しいと思ったことは一度も有りません。・・最も、大きく変われば別ですが、今のところその気配は無いです。
そんな安いだけ、名前だけのムルソーでは無く、本物の味わいを楽しめる素晴らしい出来でした!ベルトラン・ダルヴィオ・・まだちゃんと仕入れ始めて2~3年のお付き合いですが、良い年は間違い無いな・・と言うところまで確認出来たと思っています。非常に・・思いがけず、今飲んでも美味しい・・本格派でした。超お勧めします!!是非飲んでみてください。
● 2001 Beaune Rouge Vieilles Vignes de Saint Desire Magnumbottle
ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ・マグナムボトル
● 2000 Beaune Rouge Vieilles Vignes de Saint Desire Magnumbottle
ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ・マグナムボトル
【ボーヌの南西、三方を1級畑に囲まれた素晴らしいロケーションからバランスに優れた優しいポマール風の味わいを見せます!】--以前の現行ヴィンテージのレヴューです。サン・デジレの古酒、トロットロで滅茶旨いそうです!

残念ですね・・リーズナブルで美味しいので、ようやくファンも付いてきたところだったんですが・・。仕方ないですね。もっと古いヴィンテージが有るらしいので、期待したいところです。
今回のボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレは4つのバック・ヴィンテージが入荷してきました。2012年ものだけはマグナムですのでお間違い無きよう・・って価格は倍以上しますので間違いようが無いですけどね。
2011年ブティーユ
2012年マグナム
2013年ブティーユ
2014年ブティーユ
の4アイテムですが、数などの関係で飲めたのは2011年と2014年です。2014年ものはまだピチピチのギャルさを残した面影が、中々に好印象です。このバランスを美味しいとおっしゃる方はそれなりに多いかと思います。
2011年ものは正に飲み頃に入った感の在る、実に良い感じです。果実は滑らかでまろやかさに長け、ブケが成長してきており、旨味がしっかり乗って来ています。2011年も2014年も良い年ですから、細かな部分での印象は異なるものの、
「4年違うとここまで成長する」
ことが良く判ると思います。
全然違う話ですが、アドヴォケイトが2011年のマルセル・ダイスのG.C.マンブールに対し、88ポイントの評点で飲み頃を2014~2016年としていました。担当さんは、「樽の影響で果実が失せている。後で再考しようと思うが・・」としていました。
まぁ気持ちは判りますが、そんな酷い評価をするなら「再度テイスティングして再考してから」評価すべきですよね。確信無しで評価された方は堪ったもんじゃありません。それに、2011年のワインが2014年~2016年が飲み頃だなんて・・デイリーだってまともなワインはもっと持ちます。

上の写真は2011年です。エッジにオレンジ色が・・と言うよりは、全体的に「鮮烈な赤」がくすんで来ている感じで、完熟までにはまだ時間が掛かりそうですが、このバランスは非常に良いです。
2014年ものはまだ若さを保ったまま、「ほんのりと熟が入って来た段階」で、尖って感じられていた表現が角を落としつつ有り、それでもフレッシュな美味しさを持っているので、非常に飲みやすいです。2011年ものの深みが無いのは、やはり「時間」でしょうね。時間が育んだ美味しさは何ものにも代えがたいものです。
どちらも同じ畑で有り、ヴィンテージ的要素もそんなには変わらないので、そのまま時間の差の味わいと見ていただいてよいかと思います。
ボーヌ南西の丘のふもと近くの畑で、クロ・デ・ムーシュの西に接しています。やはり、
「石灰がちょっと多い感じのポマール」
と言った風情で、2011年の方はポマール・レ・ゼプノのようなニュアンスに取れます。比較すれば少し小さいかもしれませんが、熟度でその辺はある程度カバーされる感じも有ります。石灰系=白い と言う感じも有りますが、ワインの色合いにはあまり出てこず、美しい土のニュアンスを多く含むやや構造的大きさの在るワインです。
そして味わいは非常にドライです。これが良いんですよね・・そうじゃないと!・・滅茶ドライなピノ・ノワールだからこそエキスの味わいがクリアに感じられる訳です。この辺はベルトラン・ダルヴィオのピノの素晴らしいところです。
その他のヴィンテージは、2012年は非常に健康的に美しかった年、2013年はやや涼しくエレガントに仕上がった年です。2012年のマグナムは、この先20年・・OKです。アドヴォケイトは信じないで大丈夫・・(^^;; 4~5年で朽ちてしまうような貧弱なワインじゃありません。
リーズナブルですので是非・・この機会にお求めください。10~20年後、
「シャトー・ド・ラヴェル?・・あ~・・あの大統領府御用達だったワイン・・懐かしいね~!」
と感じられるんじゃないかと思います。
以下は2015年サン・デジレのレヴューです。
━━━━━
【滅茶美味しいです!!フカフカとした美しい土、柔らかい石灰・・そしてこのリーズナブル・プライス!ベルトラン最後のヴィンテージは正に集大成の出来です!】
●ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
この柔らかで美しい、赤くも白っぽさをふっかふかに感じさせる見事な味わい、チェリーやベリーの群生を見るようなアロマティックさ、驚くべき完成度の高さを感じさせてくれるこのワインを飲んで、
「A.C.ボーヌのワインだね!」
と言える人はおそらく誰もいないだろうと思います。
見事に円形のパレットを描き、それが口内からノーズへ向かう時、柔らかな触感の球体を脳裏に浮かび上がらせてくれます。
この畑はボーヌの最も著名なプルミエ・クリュと言える「クロ・デ・ムーシュ」の西に接する、南に向いた村名の区画です。
ボーヌの村名や1級は、ややもすると平板でエッジが立ち綺麗なパレットを描かず、苦みや渋み、どこか首を傾げたくなるような酸バランスを感じさせるものが多いですよね。
「ボーヌ村名に旨いもの無し。せめて1級にすべし。」
は、皆さんも心のどこかに持っているんじゃないかと思います。
クロ・デ・ムーシュに接していますが、むしろその豊かなニュアンスは強くは感じず、むせるような土のニュアンスも有りません。
しかし、やはりポマールとの境界に近いですから、ボーヌと言うよりはポマール的で、ポマール・レ・ゼプノのような非常に美しい土のニュアンスが有ります。
また、ボーヌ西側の丘特有の「強い石灰」のニュアンスが多く有り、それがまたフカフカとした柔らかさ、厚みを持って感じられるかのようですので、
「赤くて白くて柔らかくて厚み有る見事な酸バランスのピノ・ノワール」
と感じられちゃうんですね。
これ、かなりのものです。しかも価格も非常にリーズナブル・・ですよね?ちょっとあり得ないかな・・と思えるレベルに仕上がっています。
そして初耳でしたがベルトランさん、最後のお仕事だったそうで彼のラスト・ヴィンテージですよ。滅茶苦茶ドライながらもこの旨味バッチリなエキスの味わいは心に残ります。是非とも飲んでみてほしいと思います。
●ポマール・レ・シャンラン
この畑は皆さんもご存じですよね。フィリップ・パカレやド・ラ・コンブ等の自然派の造り手たちがこぞってリリースしていました。
レ・シャンランは上部のレ・シャンラン・オー(村名)と、下部のレ・シャンラン・バ(1級・村名)が有りまして、ベルトランはおそらく下部のレ・シャンラン・バを所有されているのでしょう。
1級と村名の葡萄をそれぞれに醸造し、ボトル詰め前にブレンドしているそうですんで、
「半分ほどは1級の葡萄」
で仕込まれていると想像できます。
価格の方も素晴らしいボーヌ・サン・デジレの約1.5倍ですので、より洗練され、質感も高いのでしょう。すみません・・こちらは割り当てでして、6本しか無いのでテイスティングは保留中です。
でもボーヌ村名を飲んだら・・飲みたくなってしまいました。見事な色でした・・写真をご覧いただければ、判る方には判るはずです。
ラスト・ヴィンテージになったベルトラン・ダルヴィオさんのピノ・ノワールです。シャルドネも絶品!・・でしたが、何より、こんな若いうちから見事に旨いのは、完成度の高さを物語っています。ぜひご検討くださいませ。追加は出来そうにありませんのでお早めに!
● 1993 Beaune Rouge de Saint Desire
ボーヌ・ルージュ・ド・サン・デジレ
【ボーヌの南西、三方を1級畑に囲まれた素晴らしいロケーションからバランスに優れた優しいポマール風の味わいを見せます!】

残念ですね・・リーズナブルで美味しいので、ようやくファンも付いてきたところだったんですが・・。仕方ないですね。もっと古いヴィンテージが有るらしいので、期待したいところです。
今回のボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレは4つのバック・ヴィンテージが入荷してきました。2012年ものだけはマグナムですのでお間違い無きよう・・って価格は倍以上しますので間違いようが無いですけどね。
2011年ブティーユ
2012年マグナム
2013年ブティーユ
2014年ブティーユ
の4アイテムですが、数などの関係で飲めたのは2011年と2014年です。2014年ものはまだピチピチのギャルさを残した面影が、中々に好印象です。このバランスを美味しいとおっしゃる方はそれなりに多いかと思います。
2011年ものは正に飲み頃に入った感の在る、実に良い感じです。果実は滑らかでまろやかさに長け、ブケが成長してきており、旨味がしっかり乗って来ています。2011年も2014年も良い年ですから、細かな部分での印象は異なるものの、
「4年違うとここまで成長する」
ことが良く判ると思います。
全然違う話ですが、アドヴォケイトが2011年のマルセル・ダイスのG.C.マンブールに対し、88ポイントの評点で飲み頃を2014~2016年としていました。担当さんは、「樽の影響で果実が失せている。後で再考しようと思うが・・」としていました。
まぁ気持ちは判りますが、そんな酷い評価をするなら「再度テイスティングして再考してから」評価すべきですよね。確信無しで評価された方は堪ったもんじゃありません。それに、2011年のワインが2014年~2016年が飲み頃だなんて・・デイリーだってまともなワインはもっと持ちます。

上の写真は2011年です。エッジにオレンジ色が・・と言うよりは、全体的に「鮮烈な赤」がくすんで来ている感じで、完熟までにはまだ時間が掛かりそうですが、このバランスは非常に良いです。
2014年ものはまだ若さを保ったまま、「ほんのりと熟が入って来た段階」で、尖って感じられていた表現が角を落としつつ有り、それでもフレッシュな美味しさを持っているので、非常に飲みやすいです。2011年ものの深みが無いのは、やはり「時間」でしょうね。時間が育んだ美味しさは何ものにも代えがたいものです。
どちらも同じ畑で有り、ヴィンテージ的要素もそんなには変わらないので、そのまま時間の差の味わいと見ていただいてよいかと思います。
ボーヌ南西の丘のふもと近くの畑で、クロ・デ・ムーシュの西に接しています。やはり、
「石灰がちょっと多い感じのポマール」
と言った風情で、2011年の方はポマール・レ・ゼプノのようなニュアンスに取れます。比較すれば少し小さいかもしれませんが、熟度でその辺はある程度カバーされる感じも有ります。石灰系=白い と言う感じも有りますが、ワインの色合いにはあまり出てこず、美しい土のニュアンスを多く含むやや構造的大きさの在るワインです。
そして味わいは非常にドライです。これが良いんですよね・・そうじゃないと!・・滅茶ドライなピノ・ノワールだからこそエキスの味わいがクリアに感じられる訳です。この辺はベルトラン・ダルヴィオのピノの素晴らしいところです。
その他のヴィンテージは、2012年は非常に健康的に美しかった年、2013年はやや涼しくエレガントに仕上がった年です。2012年のマグナムは、この先20年・・OKです。アドヴォケイトは信じないで大丈夫・・(^^;; 4~5年で朽ちてしまうような貧弱なワインじゃありません。
リーズナブルですので是非・・この機会にお求めください。10~20年後、
「シャトー・ド・ラヴェル?・・あ~・・あの大統領府御用達だったワイン・・懐かしいね~!」
と感じられるんじゃないかと思います。
以下は2015年サン・デジレのレヴューです。
━━━━━
【滅茶美味しいです!!フカフカとした美しい土、柔らかい石灰・・そしてこのリーズナブル・プライス!ベルトラン最後のヴィンテージは正に集大成の出来です!】
●ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
この柔らかで美しい、赤くも白っぽさをふっかふかに感じさせる見事な味わい、チェリーやベリーの群生を見るようなアロマティックさ、驚くべき完成度の高さを感じさせてくれるこのワインを飲んで、
「A.C.ボーヌのワインだね!」
と言える人はおそらく誰もいないだろうと思います。
見事に円形のパレットを描き、それが口内からノーズへ向かう時、柔らかな触感の球体を脳裏に浮かび上がらせてくれます。
この畑はボーヌの最も著名なプルミエ・クリュと言える「クロ・デ・ムーシュ」の西に接する、南に向いた村名の区画です。
ボーヌの村名や1級は、ややもすると平板でエッジが立ち綺麗なパレットを描かず、苦みや渋み、どこか首を傾げたくなるような酸バランスを感じさせるものが多いですよね。
「ボーヌ村名に旨いもの無し。せめて1級にすべし。」
は、皆さんも心のどこかに持っているんじゃないかと思います。
クロ・デ・ムーシュに接していますが、むしろその豊かなニュアンスは強くは感じず、むせるような土のニュアンスも有りません。
しかし、やはりポマールとの境界に近いですから、ボーヌと言うよりはポマール的で、ポマール・レ・ゼプノのような非常に美しい土のニュアンスが有ります。
また、ボーヌ西側の丘特有の「強い石灰」のニュアンスが多く有り、それがまたフカフカとした柔らかさ、厚みを持って感じられるかのようですので、
「赤くて白くて柔らかくて厚み有る見事な酸バランスのピノ・ノワール」
と感じられちゃうんですね。
これ、かなりのものです。しかも価格も非常にリーズナブル・・ですよね?ちょっとあり得ないかな・・と思えるレベルに仕上がっています。
そして初耳でしたがベルトランさん、最後のお仕事だったそうで彼のラスト・ヴィンテージですよ。滅茶苦茶ドライながらもこの旨味バッチリなエキスの味わいは心に残ります。是非とも飲んでみてほしいと思います。
●ポマール・レ・シャンラン
この畑は皆さんもご存じですよね。フィリップ・パカレやド・ラ・コンブ等の自然派の造り手たちがこぞってリリースしていました。
レ・シャンランは上部のレ・シャンラン・オー(村名)と、下部のレ・シャンラン・バ(1級・村名)が有りまして、ベルトランはおそらく下部のレ・シャンラン・バを所有されているのでしょう。
1級と村名の葡萄をそれぞれに醸造し、ボトル詰め前にブレンドしているそうですんで、
「半分ほどは1級の葡萄」
で仕込まれていると想像できます。
価格の方も素晴らしいボーヌ・サン・デジレの約1.5倍ですので、より洗練され、質感も高いのでしょう。すみません・・こちらは割り当てでして、6本しか無いのでテイスティングは保留中です。
でもボーヌ村名を飲んだら・・飲みたくなってしまいました。見事な色でした・・写真をご覧いただければ、判る方には判るはずです。
ラスト・ヴィンテージになったベルトラン・ダルヴィオさんのピノ・ノワールです。シャルドネも絶品!・・でしたが、何より、こんな若いうちから見事に旨いのは、完成度の高さを物語っています。ぜひご検討くださいませ。追加は出来そうにありませんのでお早めに!
● 1988 Beaune Rouge de Saint Desire
ボーヌ・ルージュ・ド・サン・デジレ
【ボーヌの南西、三方を1級畑に囲まれた素晴らしいロケーションからバランスに優れた優しいポマール風の味わいを見せます!】--以前の現行ヴィンテージのレヴューです。サン・デジレの古酒、トロットロで滅茶旨いそうです!

残念ですね・・リーズナブルで美味しいので、ようやくファンも付いてきたところだったんですが・・。仕方ないですね。もっと古いヴィンテージが有るらしいので、期待したいところです。
今回のボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレは4つのバック・ヴィンテージが入荷してきました。2012年ものだけはマグナムですのでお間違い無きよう・・って価格は倍以上しますので間違いようが無いですけどね。
2011年ブティーユ
2012年マグナム
2013年ブティーユ
2014年ブティーユ
の4アイテムですが、数などの関係で飲めたのは2011年と2014年です。2014年ものはまだピチピチのギャルさを残した面影が、中々に好印象です。このバランスを美味しいとおっしゃる方はそれなりに多いかと思います。
2011年ものは正に飲み頃に入った感の在る、実に良い感じです。果実は滑らかでまろやかさに長け、ブケが成長してきており、旨味がしっかり乗って来ています。2011年も2014年も良い年ですから、細かな部分での印象は異なるものの、
「4年違うとここまで成長する」
ことが良く判ると思います。
全然違う話ですが、アドヴォケイトが2011年のマルセル・ダイスのG.C.マンブールに対し、88ポイントの評点で飲み頃を2014~2016年としていました。担当さんは、「樽の影響で果実が失せている。後で再考しようと思うが・・」としていました。
まぁ気持ちは判りますが、そんな酷い評価をするなら「再度テイスティングして再考してから」評価すべきですよね。確信無しで評価された方は堪ったもんじゃありません。それに、2011年のワインが2014年~2016年が飲み頃だなんて・・デイリーだってまともなワインはもっと持ちます。

上の写真は2011年です。エッジにオレンジ色が・・と言うよりは、全体的に「鮮烈な赤」がくすんで来ている感じで、完熟までにはまだ時間が掛かりそうですが、このバランスは非常に良いです。
2014年ものはまだ若さを保ったまま、「ほんのりと熟が入って来た段階」で、尖って感じられていた表現が角を落としつつ有り、それでもフレッシュな美味しさを持っているので、非常に飲みやすいです。2011年ものの深みが無いのは、やはり「時間」でしょうね。時間が育んだ美味しさは何ものにも代えがたいものです。
どちらも同じ畑で有り、ヴィンテージ的要素もそんなには変わらないので、そのまま時間の差の味わいと見ていただいてよいかと思います。
ボーヌ南西の丘のふもと近くの畑で、クロ・デ・ムーシュの西に接しています。やはり、
「石灰がちょっと多い感じのポマール」
と言った風情で、2011年の方はポマール・レ・ゼプノのようなニュアンスに取れます。比較すれば少し小さいかもしれませんが、熟度でその辺はある程度カバーされる感じも有ります。石灰系=白い と言う感じも有りますが、ワインの色合いにはあまり出てこず、美しい土のニュアンスを多く含むやや構造的大きさの在るワインです。
そして味わいは非常にドライです。これが良いんですよね・・そうじゃないと!・・滅茶ドライなピノ・ノワールだからこそエキスの味わいがクリアに感じられる訳です。この辺はベルトラン・ダルヴィオのピノの素晴らしいところです。
その他のヴィンテージは、2012年は非常に健康的に美しかった年、2013年はやや涼しくエレガントに仕上がった年です。2012年のマグナムは、この先20年・・OKです。アドヴォケイトは信じないで大丈夫・・(^^;; 4~5年で朽ちてしまうような貧弱なワインじゃありません。
リーズナブルですので是非・・この機会にお求めください。10~20年後、
「シャトー・ド・ラヴェル?・・あ~・・あの大統領府御用達だったワイン・・懐かしいね~!」
と感じられるんじゃないかと思います。
以下は2015年サン・デジレのレヴューです。
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【滅茶美味しいです!!フカフカとした美しい土、柔らかい石灰・・そしてこのリーズナブル・プライス!ベルトラン最後のヴィンテージは正に集大成の出来です!】
●ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
この柔らかで美しい、赤くも白っぽさをふっかふかに感じさせる見事な味わい、チェリーやベリーの群生を見るようなアロマティックさ、驚くべき完成度の高さを感じさせてくれるこのワインを飲んで、
「A.C.ボーヌのワインだね!」
と言える人はおそらく誰もいないだろうと思います。
見事に円形のパレットを描き、それが口内からノーズへ向かう時、柔らかな触感の球体を脳裏に浮かび上がらせてくれます。
この畑はボーヌの最も著名なプルミエ・クリュと言える「クロ・デ・ムーシュ」の西に接する、南に向いた村名の区画です。
ボーヌの村名や1級は、ややもすると平板でエッジが立ち綺麗なパレットを描かず、苦みや渋み、どこか首を傾げたくなるような酸バランスを感じさせるものが多いですよね。
「ボーヌ村名に旨いもの無し。せめて1級にすべし。」
は、皆さんも心のどこかに持っているんじゃないかと思います。
クロ・デ・ムーシュに接していますが、むしろその豊かなニュアンスは強くは感じず、むせるような土のニュアンスも有りません。
しかし、やはりポマールとの境界に近いですから、ボーヌと言うよりはポマール的で、ポマール・レ・ゼプノのような非常に美しい土のニュアンスが有ります。
また、ボーヌ西側の丘特有の「強い石灰」のニュアンスが多く有り、それがまたフカフカとした柔らかさ、厚みを持って感じられるかのようですので、
「赤くて白くて柔らかくて厚み有る見事な酸バランスのピノ・ノワール」
と感じられちゃうんですね。
これ、かなりのものです。しかも価格も非常にリーズナブル・・ですよね?ちょっとあり得ないかな・・と思えるレベルに仕上がっています。
そして初耳でしたがベルトランさん、最後のお仕事だったそうで彼のラスト・ヴィンテージですよ。滅茶苦茶ドライながらもこの旨味バッチリなエキスの味わいは心に残ります。是非とも飲んでみてほしいと思います。
●ポマール・レ・シャンラン
この畑は皆さんもご存じですよね。フィリップ・パカレやド・ラ・コンブ等の自然派の造り手たちがこぞってリリースしていました。
レ・シャンランは上部のレ・シャンラン・オー(村名)と、下部のレ・シャンラン・バ(1級・村名)が有りまして、ベルトランはおそらく下部のレ・シャンラン・バを所有されているのでしょう。
1級と村名の葡萄をそれぞれに醸造し、ボトル詰め前にブレンドしているそうですんで、
「半分ほどは1級の葡萄」
で仕込まれていると想像できます。
価格の方も素晴らしいボーヌ・サン・デジレの約1.5倍ですので、より洗練され、質感も高いのでしょう。すみません・・こちらは割り当てでして、6本しか無いのでテイスティングは保留中です。
でもボーヌ村名を飲んだら・・飲みたくなってしまいました。見事な色でした・・写真をご覧いただければ、判る方には判るはずです。
ラスト・ヴィンテージになったベルトラン・ダルヴィオさんのピノ・ノワールです。シャルドネも絶品!・・でしたが、何より、こんな若いうちから見事に旨いのは、完成度の高さを物語っています。ぜひご検討くださいませ。追加は出来そうにありませんのでお早めに!
● 1983 Beaune Rouge
ボーヌ・ルージュ
【ボーヌの南西、三方を1級畑に囲まれた素晴らしいロケーションからバランスに優れた優しいポマール風の味わいを見せます!】--以前の現行ヴィンテージのレヴューです。ボーヌ赤の古酒、トロットロで滅茶旨いそうです!こちらは「タストヴィナージュ」の区画名無しのキュヴェ、エチケットです。

残念ですね・・リーズナブルで美味しいので、ようやくファンも付いてきたところだったんですが・・。仕方ないですね。もっと古いヴィンテージが有るらしいので、期待したいところです。
今回のボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレは4つのバック・ヴィンテージが入荷してきました。2012年ものだけはマグナムですのでお間違い無きよう・・って価格は倍以上しますので間違いようが無いですけどね。
2011年ブティーユ
2012年マグナム
2013年ブティーユ
2014年ブティーユ
の4アイテムですが、数などの関係で飲めたのは2011年と2014年です。2014年ものはまだピチピチのギャルさを残した面影が、中々に好印象です。このバランスを美味しいとおっしゃる方はそれなりに多いかと思います。
2011年ものは正に飲み頃に入った感の在る、実に良い感じです。果実は滑らかでまろやかさに長け、ブケが成長してきており、旨味がしっかり乗って来ています。2011年も2014年も良い年ですから、細かな部分での印象は異なるものの、
「4年違うとここまで成長する」
ことが良く判ると思います。
全然違う話ですが、アドヴォケイトが2011年のマルセル・ダイスのG.C.マンブールに対し、88ポイントの評点で飲み頃を2014~2016年としていました。担当さんは、「樽の影響で果実が失せている。後で再考しようと思うが・・」としていました。
まぁ気持ちは判りますが、そんな酷い評価をするなら「再度テイスティングして再考してから」評価すべきですよね。確信無しで評価された方は堪ったもんじゃありません。それに、2011年のワインが2014年~2016年が飲み頃だなんて・・デイリーだってまともなワインはもっと持ちます。

上の写真は2011年です。エッジにオレンジ色が・・と言うよりは、全体的に「鮮烈な赤」がくすんで来ている感じで、完熟までにはまだ時間が掛かりそうですが、このバランスは非常に良いです。
2014年ものはまだ若さを保ったまま、「ほんのりと熟が入って来た段階」で、尖って感じられていた表現が角を落としつつ有り、それでもフレッシュな美味しさを持っているので、非常に飲みやすいです。2011年ものの深みが無いのは、やはり「時間」でしょうね。時間が育んだ美味しさは何ものにも代えがたいものです。
どちらも同じ畑で有り、ヴィンテージ的要素もそんなには変わらないので、そのまま時間の差の味わいと見ていただいてよいかと思います。
ボーヌ南西の丘のふもと近くの畑で、クロ・デ・ムーシュの西に接しています。やはり、
「石灰がちょっと多い感じのポマール」
と言った風情で、2011年の方はポマール・レ・ゼプノのようなニュアンスに取れます。比較すれば少し小さいかもしれませんが、熟度でその辺はある程度カバーされる感じも有ります。石灰系=白い と言う感じも有りますが、ワインの色合いにはあまり出てこず、美しい土のニュアンスを多く含むやや構造的大きさの在るワインです。
そして味わいは非常にドライです。これが良いんですよね・・そうじゃないと!・・滅茶ドライなピノ・ノワールだからこそエキスの味わいがクリアに感じられる訳です。この辺はベルトラン・ダルヴィオのピノの素晴らしいところです。
その他のヴィンテージは、2012年は非常に健康的に美しかった年、2013年はやや涼しくエレガントに仕上がった年です。2012年のマグナムは、この先20年・・OKです。アドヴォケイトは信じないで大丈夫・・(^^;; 4~5年で朽ちてしまうような貧弱なワインじゃありません。
リーズナブルですので是非・・この機会にお求めください。10~20年後、
「シャトー・ド・ラヴェル?・・あ~・・あの大統領府御用達だったワイン・・懐かしいね~!」
と感じられるんじゃないかと思います。
以下は2015年サン・デジレのレヴューです。
━━━━━
【滅茶美味しいです!!フカフカとした美しい土、柔らかい石灰・・そしてこのリーズナブル・プライス!ベルトラン最後のヴィンテージは正に集大成の出来です!】
●ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
この柔らかで美しい、赤くも白っぽさをふっかふかに感じさせる見事な味わい、チェリーやベリーの群生を見るようなアロマティックさ、驚くべき完成度の高さを感じさせてくれるこのワインを飲んで、
「A.C.ボーヌのワインだね!」
と言える人はおそらく誰もいないだろうと思います。
見事に円形のパレットを描き、それが口内からノーズへ向かう時、柔らかな触感の球体を脳裏に浮かび上がらせてくれます。
この畑はボーヌの最も著名なプルミエ・クリュと言える「クロ・デ・ムーシュ」の西に接する、南に向いた村名の区画です。
ボーヌの村名や1級は、ややもすると平板でエッジが立ち綺麗なパレットを描かず、苦みや渋み、どこか首を傾げたくなるような酸バランスを感じさせるものが多いですよね。
「ボーヌ村名に旨いもの無し。せめて1級にすべし。」
は、皆さんも心のどこかに持っているんじゃないかと思います。
クロ・デ・ムーシュに接していますが、むしろその豊かなニュアンスは強くは感じず、むせるような土のニュアンスも有りません。
しかし、やはりポマールとの境界に近いですから、ボーヌと言うよりはポマール的で、ポマール・レ・ゼプノのような非常に美しい土のニュアンスが有ります。
また、ボーヌ西側の丘特有の「強い石灰」のニュアンスが多く有り、それがまたフカフカとした柔らかさ、厚みを持って感じられるかのようですので、
「赤くて白くて柔らかくて厚み有る見事な酸バランスのピノ・ノワール」
と感じられちゃうんですね。
これ、かなりのものです。しかも価格も非常にリーズナブル・・ですよね?ちょっとあり得ないかな・・と思えるレベルに仕上がっています。
そして初耳でしたがベルトランさん、最後のお仕事だったそうで彼のラスト・ヴィンテージですよ。滅茶苦茶ドライながらもこの旨味バッチリなエキスの味わいは心に残ります。是非とも飲んでみてほしいと思います。
●ポマール・レ・シャンラン
この畑は皆さんもご存じですよね。フィリップ・パカレやド・ラ・コンブ等の自然派の造り手たちがこぞってリリースしていました。
レ・シャンランは上部のレ・シャンラン・オー(村名)と、下部のレ・シャンラン・バ(1級・村名)が有りまして、ベルトランはおそらく下部のレ・シャンラン・バを所有されているのでしょう。
1級と村名の葡萄をそれぞれに醸造し、ボトル詰め前にブレンドしているそうですんで、
「半分ほどは1級の葡萄」
で仕込まれていると想像できます。
価格の方も素晴らしいボーヌ・サン・デジレの約1.5倍ですので、より洗練され、質感も高いのでしょう。すみません・・こちらは割り当てでして、6本しか無いのでテイスティングは保留中です。
でもボーヌ村名を飲んだら・・飲みたくなってしまいました。見事な色でした・・写真をご覧いただければ、判る方には判るはずです。
ラスト・ヴィンテージになったベルトラン・ダルヴィオさんのピノ・ノワールです。シャルドネも絶品!・・でしたが、何より、こんな若いうちから見事に旨いのは、完成度の高さを物語っています。ぜひご検討くださいませ。追加は出来そうにありませんのでお早めに!
● 2004 Beaune 1er Cru Marconnets Rouge Magnumbottle
ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ルージュ・マグナムボトル
● 2007 Beaune 1er Cru Marconnets Rouge Magnumbottle
ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ルージュ・マグナムボトル
【流石にボーヌトップ・クラスの1級は物の見事なバランスです!ふっくらと柔らかくエキスの旨味がこんもり!】--2011年もののレヴューです。

上の写真が2011年のマルコネ1級、下が2013年ものです。比べると・・判りますよね。良く熟した葡萄の温かみのある色合いが2011年、やや涼し気な2013年です。
ボーヌ・レ・マルコネは、ボーヌの最北に位置する1級畑です。同じくボーヌ・トップクラスのクロ・デュ・ロワ1級の西に接しています。
面白いのはボーヌの村の北は、ご存じサヴィニー・レ・ボーヌですが、ボーヌのマルコネ畑の北はサヴィニー・レ・ボーヌの「マルコネ1級」なんですね。正確には「レ・ゾー・マルコネ」と「バ・マルコネ」ですが、どちらも1級畑でして、高速道路がその村の境に通っています。
と言うか、サヴィニー・レ・ボーヌのマルコネを削って高速道路を通したんです。1971年までにその高速6号線は開通していますが、
「当初はモンラッシェの丘を通すルート」
が想定されており、フランスでは大問題になったそうです。
まぁ、戦時中はドイツ軍の侵攻で、フランスも戦場になったのでしょうが、樽にするために製材していると、今でもその頃の弾丸が出てくるそうですよ。
それで、流石にモンラッシェ削って通すルートは大きく北に迂回することになり、サヴィニー・レ・ボーヌのマルコネの一部が犠牲になったようです。どうでも良い話しでは有りますが、google earth などでしっかり見えちゃいますから・・。技術の進歩は恐ろしいスピードですよね。

で、このマルコネですが・・めっちゃ美味しいです!流石に評判の良い1級畑です。ドライなのに中心がこんもりと盛り上がりつつ、外周は冷ややかで透明感のあるパレットをしっかり描いてくれます。印象は「円盤型UFO」を思い描いていただけますと・・簡単ですよね。
チェリーやベリーの赤黒極小果実が嫌味無く、高貴に感じられます。ミネラリティはシンプルでは無く、非常に複雑に入り組んでいます。サヴィニー側のマルコネも良い畑ですし、その北はこれまた良く知られた「レ・ジャロン」「オー・ジャロン」「レ・ナルバントン」の1級畑が連なります。サヴィニー側に行くとやや野性味の増した香りが増えるような気がします。ボーヌ側の方が気品が出るかな?・・一般的にはそんな感じです。
石灰も単純に白い感じでは無く、レンガ色っぽさを連想させる強さが感じられ、旨味成分が多いです。
また、ボーヌ村はほとんどが1級畑ですが、それに加え、多くのネゴシアンが集まる村ですので、
「並みの出来」
のワインが多く産出されています。適当に造っても最後は結局売れてしまう・・からのようです。
ですが我々はそんなワインには絶対手を出さないので・・だって、写真を見れば美味そうなのは判りますよね?・・見るからに香って来そうじゃないですか!
2011年はもう・・今最高に旨いです。この状態は少しずつまた上昇して行くでしょう。これからの10年ほどがピーク。でもそれ以降もバランスを変化させつつ、また異なる姿で美味しくいただける期間が最低で10年以上有ります。そして、もう・・要素がワイン中に溶け込んでいることが出来なくなり、真っ白になってしまうまではそこから50年位は掛かるでしょう。そうなると当初、澱は物凄い量、発生します。ボトルの約半分ほどが大きめの澱で占められてしまいます・・が、そこからまたしばらく経つと、その澱はボトルの下に下がって行き、澱は縮小されたように見えます。重力で下がりますので、ボトルが横になっていれば・・その下部にへばりつく形になります。その状態で上澄みだけ飲むと・・以前のような官能を揺さぶるような美味しさでは有りませんが、結構「オツ」な味わいです。
2013年はエレガント系です。高貴さも有ります。2011年ものよりも白い石灰が多いように感じます。なのでより冷ややかなんですが、組成は同じ畑ですので、非常に良く似ています。こんなエレガント系のマルコネも非常に良いです。どちらかと言うと、皆さんが2012年のワインに持つ健康的なイメージに近いでしょうか。透明度の高い味わい・・と言って良いかと思います。
ベルトラン・ダルヴィオの蔵に残されていた最後のワインです。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
● 2014 Beaune Rouge Vieilles Vignes de Saint Desire
ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
● 2013 Beaune Rouge Vieilles Vignes de Saint Desire
ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
● 2011 Beaune Rouge Vieilles Vignes de Saint Desire
ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
【ボーヌの南西、三方を1級畑に囲まれた素晴らしいロケーションからバランスに優れた優しいポマール風の味わいを見せます!】

残念ですね・・リーズナブルで美味しいので、ようやくファンも付いてきたところだったんですが・・。仕方ないですね。もっと古いヴィンテージが有るらしいので、期待したいところです。
今回のボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレは4つのバック・ヴィンテージが入荷してきました。2012年ものだけはマグナムですのでお間違い無きよう・・って価格は倍以上しますので間違いようが無いですけどね。
2011年ブティーユ
2012年マグナム
2013年ブティーユ
2014年ブティーユ
の4アイテムですが、数などの関係で飲めたのは2011年と2014年です。2014年ものはまだピチピチのギャルさを残した面影が、中々に好印象です。このバランスを美味しいとおっしゃる方はそれなりに多いかと思います。
2011年ものは正に飲み頃に入った感の在る、実に良い感じです。果実は滑らかでまろやかさに長け、ブケが成長してきており、旨味がしっかり乗って来ています。2011年も2014年も良い年ですから、細かな部分での印象は異なるものの、
「4年違うとここまで成長する」
ことが良く判ると思います。
全然違う話ですが、アドヴォケイトが2011年のマルセル・ダイスのG.C.マンブールに対し、88ポイントの評点で飲み頃を2014~2016年としていました。担当さんは、「樽の影響で果実が失せている。後で再考しようと思うが・・」としていました。
まぁ気持ちは判りますが、そんな酷い評価をするなら「再度テイスティングして再考してから」評価すべきですよね。確信無しで評価された方は堪ったもんじゃありません。それに、2011年のワインが2014年~2016年が飲み頃だなんて・・デイリーだってまともなワインはもっと持ちます。

上の写真は2011年です。エッジにオレンジ色が・・と言うよりは、全体的に「鮮烈な赤」がくすんで来ている感じで、完熟までにはまだ時間が掛かりそうですが、このバランスは非常に良いです。
2014年ものはまだ若さを保ったまま、「ほんのりと熟が入って来た段階」で、尖って感じられていた表現が角を落としつつ有り、それでもフレッシュな美味しさを持っているので、非常に飲みやすいです。2011年ものの深みが無いのは、やはり「時間」でしょうね。時間が育んだ美味しさは何ものにも代えがたいものです。
どちらも同じ畑で有り、ヴィンテージ的要素もそんなには変わらないので、そのまま時間の差の味わいと見ていただいてよいかと思います。
ボーヌ南西の丘のふもと近くの畑で、クロ・デ・ムーシュの西に接しています。やはり、
「石灰がちょっと多い感じのポマール」
と言った風情で、2011年の方はポマール・レ・ゼプノのようなニュアンスに取れます。比較すれば少し小さいかもしれませんが、熟度でその辺はある程度カバーされる感じも有ります。石灰系=白い と言う感じも有りますが、ワインの色合いにはあまり出てこず、美しい土のニュアンスを多く含むやや構造的大きさの在るワインです。
そして味わいは非常にドライです。これが良いんですよね・・そうじゃないと!・・滅茶ドライなピノ・ノワールだからこそエキスの味わいがクリアに感じられる訳です。この辺はベルトラン・ダルヴィオのピノの素晴らしいところです。
その他のヴィンテージは、2012年は非常に健康的に美しかった年、2013年はやや涼しくエレガントに仕上がった年です。2012年のマグナムは、この先20年・・OKです。アドヴォケイトは信じないで大丈夫・・(^^;; 4~5年で朽ちてしまうような貧弱なワインじゃありません。
リーズナブルですので是非・・この機会にお求めください。10~20年後、
「シャトー・ド・ラヴェル?・・あ~・・あの大統領府御用達だったワイン・・懐かしいね~!」
と感じられるんじゃないかと思います。
以下は2015年サン・デジレのレヴューです。
━━━━━
【滅茶美味しいです!!フカフカとした美しい土、柔らかい石灰・・そしてこのリーズナブル・プライス!ベルトラン最後のヴィンテージは正に集大成の出来です!】
●ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
この柔らかで美しい、赤くも白っぽさをふっかふかに感じさせる見事な味わい、チェリーやベリーの群生を見るようなアロマティックさ、驚くべき完成度の高さを感じさせてくれるこのワインを飲んで、
「A.C.ボーヌのワインだね!」
と言える人はおそらく誰もいないだろうと思います。
見事に円形のパレットを描き、それが口内からノーズへ向かう時、柔らかな触感の球体を脳裏に浮かび上がらせてくれます。
この畑はボーヌの最も著名なプルミエ・クリュと言える「クロ・デ・ムーシュ」の西に接する、南に向いた村名の区画です。
ボーヌの村名や1級は、ややもすると平板でエッジが立ち綺麗なパレットを描かず、苦みや渋み、どこか首を傾げたくなるような酸バランスを感じさせるものが多いですよね。
「ボーヌ村名に旨いもの無し。せめて1級にすべし。」
は、皆さんも心のどこかに持っているんじゃないかと思います。
クロ・デ・ムーシュに接していますが、むしろその豊かなニュアンスは強くは感じず、むせるような土のニュアンスも有りません。
しかし、やはりポマールとの境界に近いですから、ボーヌと言うよりはポマール的で、ポマール・レ・ゼプノのような非常に美しい土のニュアンスが有ります。
また、ボーヌ西側の丘特有の「強い石灰」のニュアンスが多く有り、それがまたフカフカとした柔らかさ、厚みを持って感じられるかのようですので、
「赤くて白くて柔らかくて厚み有る見事な酸バランスのピノ・ノワール」
と感じられちゃうんですね。
これ、かなりのものです。しかも価格も非常にリーズナブル・・ですよね?ちょっとあり得ないかな・・と思えるレベルに仕上がっています。
そして初耳でしたがベルトランさん、最後のお仕事だったそうで彼のラスト・ヴィンテージですよ。滅茶苦茶ドライながらもこの旨味バッチリなエキスの味わいは心に残ります。是非とも飲んでみてほしいと思います。
●ポマール・レ・シャンラン
この畑は皆さんもご存じですよね。フィリップ・パカレやド・ラ・コンブ等の自然派の造り手たちがこぞってリリースしていました。
レ・シャンランは上部のレ・シャンラン・オー(村名)と、下部のレ・シャンラン・バ(1級・村名)が有りまして、ベルトランはおそらく下部のレ・シャンラン・バを所有されているのでしょう。
1級と村名の葡萄をそれぞれに醸造し、ボトル詰め前にブレンドしているそうですんで、
「半分ほどは1級の葡萄」
で仕込まれていると想像できます。
価格の方も素晴らしいボーヌ・サン・デジレの約1.5倍ですので、より洗練され、質感も高いのでしょう。すみません・・こちらは割り当てでして、6本しか無いのでテイスティングは保留中です。
でもボーヌ村名を飲んだら・・飲みたくなってしまいました。見事な色でした・・写真をご覧いただければ、判る方には判るはずです。
ラスト・ヴィンテージになったベルトラン・ダルヴィオさんのピノ・ノワールです。シャルドネも絶品!・・でしたが、何より、こんな若いうちから見事に旨いのは、完成度の高さを物語っています。ぜひご検討くださいませ。追加は出来そうにありませんのでお早めに!
● 2013 Beaune 1er Cru Marconnets Rouge
ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ルージュ
● 2011 Beaune 1er Cru Marconnets Rouge
ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ルージュ
【流石にボーヌトップ・クラスの1級は物の見事なバランスです!ふっくらと柔らかくエキスの旨味がこんもり!】

上の写真が2011年のマルコネ1級、下が2013年ものです。比べると・・判りますよね。良く熟した葡萄の温かみのある色合いが2011年、やや涼し気な2013年です。
ボーヌ・レ・マルコネは、ボーヌの最北に位置する1級畑です。同じくボーヌ・トップクラスのクロ・デュ・ロワ1級の西に接しています。
面白いのはボーヌの村の北は、ご存じサヴィニー・レ・ボーヌですが、ボーヌのマルコネ畑の北はサヴィニー・レ・ボーヌの「マルコネ1級」なんですね。正確には「レ・ゾー・マルコネ」と「バ・マルコネ」ですが、どちらも1級畑でして、高速道路がその村の境に通っています。
と言うか、サヴィニー・レ・ボーヌのマルコネを削って高速道路を通したんです。1971年までにその高速6号線は開通していますが、
「当初はモンラッシェの丘を通すルート」
が想定されており、フランスでは大問題になったそうです。
まぁ、戦時中はドイツ軍の侵攻で、フランスも戦場になったのでしょうが、樽にするために製材していると、今でもその頃の弾丸が出てくるそうですよ。
それで、流石にモンラッシェ削って通すルートは大きく北に迂回することになり、サヴィニー・レ・ボーヌのマルコネの一部が犠牲になったようです。どうでも良い話しでは有りますが、google earth などでしっかり見えちゃいますから・・。技術の進歩は恐ろしいスピードですよね。

で、このマルコネですが・・めっちゃ美味しいです!流石に評判の良い1級畑です。ドライなのに中心がこんもりと盛り上がりつつ、外周は冷ややかで透明感のあるパレットをしっかり描いてくれます。印象は「円盤型UFO」を思い描いていただけますと・・簡単ですよね。
チェリーやベリーの赤黒極小果実が嫌味無く、高貴に感じられます。ミネラリティはシンプルでは無く、非常に複雑に入り組んでいます。サヴィニー側のマルコネも良い畑ですし、その北はこれまた良く知られた「レ・ジャロン」「オー・ジャロン」「レ・ナルバントン」の1級畑が連なります。サヴィニー側に行くとやや野性味の増した香りが増えるような気がします。ボーヌ側の方が気品が出るかな?・・一般的にはそんな感じです。
石灰も単純に白い感じでは無く、レンガ色っぽさを連想させる強さが感じられ、旨味成分が多いです。
また、ボーヌ村はほとんどが1級畑ですが、それに加え、多くのネゴシアンが集まる村ですので、
「並みの出来」
のワインが多く産出されています。適当に造っても最後は結局売れてしまう・・からのようです。
ですが我々はそんなワインには絶対手を出さないので・・だって、写真を見れば美味そうなのは判りますよね?・・見るからに香って来そうじゃないですか!
2011年はもう・・今最高に旨いです。この状態は少しずつまた上昇して行くでしょう。これからの10年ほどがピーク。でもそれ以降もバランスを変化させつつ、また異なる姿で美味しくいただける期間が最低で10年以上有ります。そして、もう・・要素がワイン中に溶け込んでいることが出来なくなり、真っ白になってしまうまではそこから50年位は掛かるでしょう。そうなると当初、澱は物凄い量、発生します。ボトルの約半分ほどが大きめの澱で占められてしまいます・・が、そこからまたしばらく経つと、その澱はボトルの下に下がって行き、澱は縮小されたように見えます。重力で下がりますので、ボトルが横になっていれば・・その下部にへばりつく形になります。その状態で上澄みだけ飲むと・・以前のような官能を揺さぶるような美味しさでは有りませんが、結構「オツ」な味わいです。
2013年はエレガント系です。高貴さも有ります。2011年ものよりも白い石灰が多いように感じます。なのでより冷ややかなんですが、組成は同じ畑ですので、非常に良く似ています。こんなエレガント系のマルコネも非常に良いです。どちらかと言うと、皆さんが2012年のワインに持つ健康的なイメージに近いでしょうか。透明度の高い味わい・・と言って良いかと思います。
ベルトラン・ダルヴィオの蔵に残されていた最後のワインです。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
● N.V. Cremant de Brougogne Blanc
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブラン
【今回はシャルドネが多め?・・黄色い果実のニュアンスが実に良い感じです!】

「・・あれ?・・こんな感じだったっけか?」
と思ってしまいましたが、以前の印象とは結構に違って感じられました。
まぁ・・以前のグラスの写真をご覧いただけましたらお判りかもしれませんが・・
「以前は明らかに赤っぽいから黒葡萄主体?」
のように見えます。その分果皮成分の旨味や複雑性が感じられたと思いますが、今回入荷分は・・どう見ても、
「黒葡萄が入っていたとしても極わずか?」
のように見えますよね。
ですから以前のクレマンとはだいぶ印象が異なります。
「黄色い果実がハッキリ感じられ、ノーズに伸びが有って味わいにもキレが感じられる」
んですね。非常にバランスが良く飲みやすいです。
何か・・以前のクレマンとは全く違うアイテムのようにさえ感じてしまいますが、
「・・美味しくなったから・・良いかぁ・・」
と。このままこのレベルを持続して欲しいですね。飲んでみてください。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【とてもバランスの良いクレマン!旨みたっぷり!優しい泡!】
このところ、noisy の中でも優先順位が急上昇中のシャトー・ド・ラヴェルですが、結構にクレマンやムスーを造っておりまして・・夏場などには扱いたいな・・などと思っていても、他店さんに比べるとご紹介のペースが非常に「ゆっくり」な noisy は、
「ブラン・デ・ブランとブリュットとロゼは完売で・・すみません・・」
と言う様な状況になってしまっています。
シャトー・ド・ラヴェルはボーヌの白など、非常に美味しいですし、クレマンやムスーも評判が良いとのことで、ようやく・・テイスティングに至りました。
まぁ、仕入れたら翌日にはネットに上げられる、もしくは仕入れなくてもネットに上げてしまえる状況を作れるというのは、ある種、非常にうらやましいとも思うものの、
「自分でしっかり把握していない(はずの)ものをお客さんに勧められるんだ・・・?」
と、ちょっと疑問に思ってしまいます。
確かにフィネスさんは、このクラスですと2~3カ月に1度のテイスティング会を開いてくださいますんで、愚息もほぼ欠かさず勉強させてもらいに行っておりますが、
「例えばルーミエさんのワインなどの時は、うじゃっと沢山人がいて、しかもグラスに垂れた程度しか入れられないから良く判らない」
などと文句を垂れておりまして・・。
「そのほんの少しのワインで、出来るだけ多くの情報を得られるようになれれば良いんだよ。」
とは申しますが、
「いつ開けたのか」
が判らないと、noisy でもかなり厳しいですし、さらには、
「開けてから結構時間が経過した状態」
でのテイスティングでは、いつもとは「逆」の想像、つまり、一旦遡ることを要求されますので、結構に面倒な情報収集になることが有ります。
そうは言っても、良いワインはやはり良い顔をしていますし、隠しても隠せないものが有りますからね・・。そこが見極められれば、お披露目会なども良いものでは無いかと思います。
ただし、やはりそれはかなりのパワーを消耗するのも事実で、リアルワインガイドのブラインドテイスティングですと、毎回、ほぼ15アイテムほどのワインを2回ずつテイスティングし、終わった頃にはかなり「ヘトヘト」状態になります。
このシャトー・ド・ラヴェルのクレマン・ド・ブルゴーニュですが、
「さて、記事を書こう」
と向かい合った時、エージェントさんの資料の場所を読み違い、
「シャルドネとアリゴテ」
と言うセパージュと勘違いしてしまいました。
「はっ?・・そりゃぁ有り得んだろ・・」
と・・。色も違えば味わいもアロマにも、しっかりピノ・ノワールの存在が確認出来ている訳でして、さらに悪いことには、ほとんどご紹介する直前に記事を書いていますもんで、この期に及んで、
「・・セパージュが変だよ・・」
などとの確認なんぞは、中々出来るようなタイミングでは無かったもので、結局、仕入れてからかなりの時間が経ってから、再度資料を確認し、自身が読むべき部分を取り違えていたことに気付いた・・のが、ようやっと最近と言う訳です。
なので、当初はピノ・ノワールが頑張っていて、中域・構成の幅にアリゴテが、終盤から余韻に掛けてシャルドネの綺麗さが感じられる味わいでした。
アロマもスピード早く、熟したリンゴや柑橘系がほんのり、少しだけトースティです。
泡質は強く無く、しなやかです。クリーミーと言えるほどの細やかな泡では有りませんが、酸とのバランスが良く、適度に喉に向かって行きますんで、ピノ・ノワールの豊かなコクが感じられ、上記のような中盤、余韻になるのかな・・と思います。結構に・・飲んでしまいますね。無くなるのが速い・・です。
ゆっくりと口内を回しますと、結構に細やかで複雑性が感じられます。さすがにシャンパーニュのような気品までは届かないかな・・と言う気はしますが、それでも慣れたブルゴーニュワインのニュアンスが、安心感や安らぎにしっかり関与してくれます。
良い感じに仕上がっていると思います。飲んでみてください。お勧めします。
● N.V. Cremant de Brougogne Roze
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ロゼ
【新ヴィンテージです!・・以前よりかなり良いです。しなやかな泡質からベリー、軽いチェリーのアロマが飛び出して来ます!】

まぁ、そんなに高いポテンシャルは無い・・なんて以前に書いてますから、その程度なんだろうと思っていらっしゃるに違い在りませんが、正直なところ・・
「いや、この位の価格で今回の仕上がり具合なら、充分に満足できるレベル!」
だと思います。
泡質も向上していますし、果実酸の滑らかさ、コクなど・・もう充分じゃないでしょうか。今回ロットはとても良い感じです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ピノ・ノワールの華やかさ、果皮の美味しさを詰め込んだ、喉の奥を目指して飛び込んでくる美味しさが素晴らしいです!】
まぁ・・あまりキッチリとは休ませられなかった性も有り、泡粒は揃ってないし、写真を撮る間に消えてしまうしで、そんなに美しい写真には仕上がってませんで申し訳無い・・。
ワイン屋としますと、どんなワインでも自分が扱うワインは最高だと・・言いたいものだと思います。でもnoisy 的には、そこは一歩も数歩も下がって、キッチリとポテンシャルを見定め、価格が適当か、今飲んでどうなのか、先行きはどうなるのか、他のアイテムとどう違うのか等を伝えるべきだと思うんですね。
そんな意味から言えば、
「そんなにすごいポテンシャルは無い」
と言わざるを得ません。・・まぁ・・三千円ほどのクレマンですから・・価格に見合ったポテンシャルはちゃんと有ります。
ワイン屋としまして、そんなポテンシャル重視のみの視点と言うのも、実は反省点として持っていまして、
「ポテンシャルだけが全てでは無い」
と言う部分を忘れてしまうと、せっかくの素晴らしい美味しさをお客様から遠ざけてしまうことにもなるとも・・思っている訳でして・・そう言う意味においては、
「これ、めっちゃ美味しいと思います!」
と言えるロゼのクレマンなんですね。
なので、ポテンシャルは普通ですが、とても気になると言うか、飲んでみてほしいロゼ・クレマンです。
「ロゼの泡って・・あまりおいしくないよね・・ふつう・・」
とおっしゃる方が多いと思うんですね。noisy もまた・・その一人ですので良く判ります・・。
このロゼ・クレマンは、ピノ・ノワールの繊細でピュアなアロマを持つ、とても美味しい泡です。何が良いかって言いますと・・
「これ、喉で飲んで滅茶美味しいです!」
って部分なんですよ。
例えばシャンパーニュとか・・特に素晴らしいシャンパーニュって、心もウキウキしますし、何より場を楽しくさせてくれます。
余り買ってはもらえませんが、マルゲのサピエンス2008なんぞ・・確かに高価では有りますが、
「ぶっとぶような素晴らしさ!」
「ぶっとぶような質感の高さ!」
「出会ったことのない泡の素晴らしさ!」
などなど・・シャンパーニュにおける「泡質」、「泡の大事さ」を再認識させてくれます。
でも、そんな素晴らしいシャンパーニュはそんなにしょっちゅうは飲めませんよね・・経済的にも。それに、
「喉でゴクゴク飲んでおいしいですか?」
と聞かれると・・
「(・・・う・・やってないからなぁ・・と言うか、液が喉を目指しては飛び込んで来ないしなぁ・・)」
と言葉に詰まってしまいます。
しかしこのロゼ・クレマンは違いますよ。不足感はまるでなく、しっかりと感じさせつつ、
「喉を目指して飛び込んできて満足させて消えて行く美味しさ!」
が見事に表現できているんですね。
適度に熟したベリーがピュアに香り、適度に膨らんでくれ、まるで超美味しいビールのようなダイヴで喉に一直線です!そしてしばしその余韻に浸れる・・そんな素晴らしさが有るんですね。
なので、ポテンシャルは特別に言うほどでは無いがその表現は評価に値する・・と感じました。美味しいクレマンだと思います。ぜひ飲んでみてください。お勧めします!
● 2015 Beaune Rouge Vieilles Vignes de Saint Desire
ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
● 2015 Beaune Rouge les Chanlins
ポマール・レ・シャンラン
【滅茶美味しいです!!フカフカとした美しい土、柔らかい石灰・・そしてこのリーズナブル・プライス!ベルトラン最後のヴィンテージは正に集大成の出来です!】

●ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サン・デジレ
この柔らかで美しい、赤くも白っぽさをふっかふかに感じさせる見事な味わい、チェリーやベリーの群生を見るようなアロマティックさ、驚くべき完成度の高さを感じさせてくれるこのワインを飲んで、
「A.C.ボーヌのワインだね!」
と言える人はおそらく誰もいないだろうと思います。
見事に円形のパレットを描き、それが口内からノーズへ向かう時、柔らかな触感の球体を脳裏に浮かび上がらせてくれます。
この畑はボーヌの最も著名なプルミエ・クリュと言える「クロ・デ・ムーシュ」の西に接する、南に向いた村名の区画です。
ボーヌの村名や1級は、ややもすると平板でエッジが立ち綺麗なパレットを描かず、苦みや渋み、どこか首を傾げたくなるような酸バランスを感じさせるものが多いですよね。
「ボーヌ村名に旨いもの無し。せめて1級にすべし。」
は、皆さんも心のどこかに持っているんじゃないかと思います。
クロ・デ・ムーシュに接していますが、むしろその豊かなニュアンスは強くは感じず、むせるような土のニュアンスも有りません。
しかし、やはりポマールとの境界に近いですから、ボーヌと言うよりはポマール的で、ポマール・レ・ゼプノのような非常に美しい土のニュアンスが有ります。
また、ボーヌ西側の丘特有の「強い石灰」のニュアンスが多く有り、それがまたフカフカとした柔らかさ、厚みを持って感じられるかのようですので、
「赤くて白くて柔らかくて厚み有る見事な酸バランスのピノ・ノワール」
と感じられちゃうんですね。
これ、かなりのものです。しかも価格も非常にリーズナブル・・ですよね?ちょっとあり得ないかな・・と思えるレベルに仕上がっています。
そして初耳でしたがベルトランさん、最後のお仕事だったそうで彼のラスト・ヴィンテージですよ。滅茶苦茶ドライながらもこの旨味バッチリなエキスの味わいは心に残ります。是非とも飲んでみてほしいと思います。
●ポマール・レ・シャンラン
この畑は皆さんもご存じですよね。フィリップ・パカレやド・ラ・コンブ等の自然派の造り手たちがこぞってリリースしていました。
レ・シャンランは上部のレ・シャンラン・オー(村名)と、下部のレ・シャンラン・バ(1級・村名)が有りまして、ベルトランはおそらく下部のレ・シャンラン・バを所有されているのでしょう。
1級と村名の葡萄をそれぞれに醸造し、ボトル詰め前にブレンドしているそうですんで、
「半分ほどは1級の葡萄」
で仕込まれていると想像できます。
価格の方も素晴らしいボーヌ・サン・デジレの約1.5倍ですので、より洗練され、質感も高いのでしょう。すみません・・こちらは割り当てでして、6本しか無いのでテイスティングは保留中です。
でもボーヌ村名を飲んだら・・飲みたくなってしまいました。見事な色でした・・写真をご覧いただければ、判る方には判るはずです。
ラスト・ヴィンテージになったベルトラン・ダルヴィオさんのピノ・ノワールです。シャルドネも絶品!・・でしたが、何より、こんな若いうちから見事に旨いのは、完成度の高さを物語っています。ぜひご検討くださいませ。追加は出来そうにありませんのでお早めに!
● 2014 Bourgogne Blanc Cuvee de la Chatelaine
ブルゴーニュ・ブラン・キュヴェ・ド・ラ・シャトレーヌ
【無名ながら優れたシャルドネを生むボーヌ村の西の丘のレジョナル!ボーヌ・モンスニエールも滅茶苦茶旨いがお隣の畑のこちらもリーズナブルです!】

すみません・・もたもたしている内に最初に押さえていただけた2ケースだけになっちゃいました・・。お詫び申し上げます。これ、かなり美味しいです。
もう、機会が有れば散々申し上げていると思いますので「耳タコ」状態かと思いますが、ボーヌ村のワインで一番旨いのは、この村の西(北西)に有る丘の南向きの村名、コート・ド・ボーヌ、レジョナルのシャルドネじゃないか?・・とも思いたくなるような、素晴らしいポテンシャルを持つ畑群です。
例えば・・そうですね・・、あのフレデリック・コサールが一時期関与していた、「ドメーヌ・ド・ラ・コンブ」もそうでした。「モンスニエール・ブラン」や「ボーヌ・オ・ルナール」等も、このボーヌの西の丘に有り、南に面した畑です。
この「キュヴェ・ド・ラ・シャトレーヌ」も「ラ・グランド・シャトレーヌ」と言う畑の葡萄から生まれますが、ちょうど「モンスニエール」の西に引っ付いた畑なんですね・・。
なのでとても良く似た構成をしていますが、僅かに軽いムルソーのような構成のミネラリティを持っています。その上で、やや感じる野暮ったさが魅力のムルソー的なニュアンスでは無く、樽を抑え、少しエレガントでガラス系のミネラリティを増やしたような感じです。
バランス的にも申し分無く、柑橘系の果実の素直な美味しさと、自然派ならではのアロマのスピード感有るノーズへの飛び込み、そのピュアさで非常に旨いです!
もし、「ボーヌ・クロ・デ・モンスニエール・ブラン」を飲まないので有れば、この「キュヴェ・ド・ラ・シャトレーヌ」で充分です!充分に有り、且つしっかりしたタフなミネラリティは、ムルソーほどは厳しく無いので、飲み易さにも繋がっています。
色合いも美しいですよね・・緑色が感じられると思います。24本しか無かったシャルドネです!お早めにご検討くださいませ。
● 2014 Beaune Clos des Monsnieres
ボーヌ・ブラン・クロ・デ・モンスニエール
【滅茶美味しいです!!質感は1級並み!ややスタイリッシュな高質ムルソー的滑らかな味わいです!超お勧め!是非飲んで見てください!】

いや~・・美味しいです!・・ACブルのキュヴェ・ド・ラ・シャトレーヌも旨いんですが、このモンスニエールを飲んじゃうと思いっ切り霞んじゃいますね・・。
これはやはり濃密さでしょう。葡萄一粒一粒の充実さの違いと言って良いかと思いますが、物凄く充実しているがために、バリックに負けず、パフォーマンスを失わないと言えます。造りとしますとシャルドネの王道とも言えるような新樽をしっかり使うタイプですが、決して
「樽臭い!」
と言うレベルまでに仕上げておらず、「ピッタリ!」「ベスト!」と言うべき感覚を受けます。
余りに自然な樽使いなので、白ワインの醸造に詳しくない・・とか、美味しければ良いからそんなのは気にしない・・と言う方は、
「・・え?・・これって樽を使ってるの?」
と疑問に思うかもしれません。
あ、因みに上の写真はこの畑です。丘の上から南を見ているものでしょう。自然派らしく下草がバリバリ生えてますね。まだ秋~冬かな?と思いますが・・

で、いや、これが有る意味ブルゴーニュのシャルドネマジックなんですね~・・。これは有る意味、非常に表裏になってしまうんですが、葡萄の出来が良ければ樽を強めに掛けられますし、やや弱ければそれに応じて使い分けなければならなくなります。
2014年のように非常に出来が良かった年ならではの美味しさが、ベルトラン・ダルヴィオの手腕によって引き上げられたと言えるでしょう。
色も緑が感じられて美しいですね。非常にマッタリしていますが、清々しさも感じるほどエレガントさも存在しています。
ちょうどムルソー村中央部辺りの1級を、やや軽めにしたような・・と言うか、口入れ直後はもろにムルソー感バリバリです。中域がまたきちんと膨らんでくれますんで・・非常に頼もしいです。中盤以降は、ムルソーが大理石風のカチンカチンな硬質さか、やや細粒の硬いミネラリティを見せるものが多いところを、このモンスニエールはコアに白い石灰系ミネラリティを持ちつつも、外側にケイ素質と言うか、ガラス質っぽい、透明感の有る薄い膜のようなミネラリティが、微細な粒子に崩壊しながら消えて行くような感じが特徴でしょうか。透明感が先に現れ、後から白さがホロホロと粉砕されて流れ出て来るような感じで・・非常に余韻は長く、オイリーで滑らか、柑橘感がバッチリ有ります。
これでこのプライスは非常にお買い得かと・・思いますがいかがでしょう?・・ムルソーも思いの外、旨かったので、どちらを一推しにするか迷いましたが、ACブルにプラス千円ほどでこれほどの高質さを見せるボーヌ・クロ・デ・モンスニエールを選びました!滅茶苦茶美味しいので是非飲んでみてください。一推し確定です!
● 2015 Beaune Clos des Monsnieres
ボーヌ・ブラン・クロ・デ・モンスニエール
● 2015 Beaune 1er Cru Marconnets Blanc
ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン
【べらぼうなハイ・コスト・パフォーマンス・シャルドネのモンスニエール!!これは買うっきゃ無いです!!】

何てリーズナブルなんでしょう!・・ちょっと有り得ません。もの凄い完成度です!
まぁ、何故か滅茶リーズナブルなACブルゴーニュの入荷が無かったんですが、この素晴らしいボーヌ・モンスニエールを飲んでしまえば、すべてが吹っ飛んでしまいます。2015年はベルトラン・ダルヴィオさんのラスト・ヴィンテージとのことですが、
「2015年は彼の集大成を見事にやりきったヴィンテージ!」
と言えます。
ほんのりオイリーで、柑橘がマッタリさの中から顔を見せます。ちょっと口蓋にへばりついてさらさらとほどけて行く間の見事な柑橘、ドライなのにそれを感じさせないエキス、適度に・・本当に適度に膨らむ中域から時間を掛けて高域へと伸びて行きます。「余韻の長さ」と相反する「切れの良さ」の両立が見事で、敢えて「ミネラリティ」「ミネラル」を言いたく無いと思わせるバランスの素晴らしさが有ります。
こんなの飲んじゃうとね・・後が厳しいですよね。非常に完成度が高いです!
「ん?・・・そんなこと言ったって、あれだけのユベール・ラミー推しの後じゃ、そんなん霞んじゃうじゃん!」
と思われるかもしれませんよね。
なので一応・・noisy 的な見解を申せば、ユベール・ラミーは若く、その仕事量の多さ、意思の強さがすごいです。ワインも、
「どこまで飛んで行くのか判らない凄み」
が有ります。
だから、そんな初めてに近い感覚をずっと見ていたいと思わせると思うんですね。
ベルトラン・ダルヴィオはある意味「老獪」です。いや、言葉が悪いな・・仙人と言っても良いかもしれないです。 全く外さないばかりか、自身の経験を最大限に生かし、自身の求めるシャルドネの姿をしっかり見せつけてくれます。それも、
「まったく押しつけがましくない・・サラリとしたスタイルで」
だって、オイリーだからって、オイリー過ぎると嫌でしょう?・・柑橘が良く香るし感じるけど苦過ぎたり渋過ぎたら・・萎えちゃいますよね。
そんなディテールが非常によく出来ているんですよ。今飲んでも非常に素晴らしいですし、将来的にも安心できるハイポテンシャルなワインなんです。
なので・・ぜひとも!彼の最後のワイン、飲んでみてください。超お勧めです!・・あ、
「ボーヌ・プルミエ・クリュ・マルコネ・ブラン」
は少ないので飲めませんでした。1級マルコネも西の丘のふもとに有る、非常に素晴らしい1級です。あまり知られてはいないですが・・ボーヌのシャルドネは「西の丘」「白い土」がキーワードです。ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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【滅茶美味しいです!!質感は1級並み!ややスタイリッシュな高質ムルソー的滑らかな味わいです!超お勧め!是非飲んで見てください!】

いや~・・美味しいです!・・ACブルのキュヴェ・ド・ラ・シャトレーヌも旨いんですが、このモンスニエールを飲んじゃうと思いっ切り霞んじゃいますね・・。
これはやはり濃密さでしょう。葡萄一粒一粒の充実さの違いと言って良いかと思いますが、物凄く充実しているがために、バリックに負けず、パフォーマンスを失わないと言えます。造りとしますとシャルドネの王道とも言えるような新樽をしっかり使うタイプですが、決して
「樽臭い!」
と言うレベルまでに仕上げておらず、「ピッタリ!」「ベスト!」と言うべき感覚を受けます。
余りに自然な樽使いなので、白ワインの醸造に詳しくない・・とか、美味しければ良いからそんなのは気にしない・・と言う方は、
「・・え?・・これって樽を使ってるの?」
と疑問に思うかもしれません。
あ、因みに上の写真はこの畑です。丘の上から南を見ているものでしょう。自然派らしく下草がバリバリ生えてますね。まだ秋~冬かな?と思いますが・・

で、いや、これが有る意味ブルゴーニュのシャルドネマジックなんですね~・・。これは有る意味、非常に表裏になってしまうんですが、葡萄の出来が良ければ樽を強めに掛けられますし、やや弱ければそれに応じて使い分けなければならなくなります。
2014年のように非常に出来が良かった年ならではの美味しさが、ベルトラン・ダルヴィオの手腕によって引き上げられたと言えるでしょう。
色も緑が感じられて美しいですね。非常にマッタリしていますが、清々しさも感じるほどエレガントさも存在しています。
ちょうどムルソー村中央部辺りの1級を、やや軽めにしたような・・と言うか、口入れ直後はもろにムルソー感バリバリです。中域がまたきちんと膨らんでくれますんで・・非常に頼もしいです。中盤以降は、ムルソーが大理石風のカチンカチンな硬質さか、やや細粒の硬いミネラリティを見せるものが多いところを、このモンスニエールはコアに白い石灰系ミネラリティを持ちつつも、外側にケイ素質と言うか、ガラス質っぽい、透明感の有る薄い膜のようなミネラリティが、微細な粒子に崩壊しながら消えて行くような感じが特徴でしょうか。透明感が先に現れ、後から白さがホロホロと粉砕されて流れ出て来るような感じで・・非常に余韻は長く、オイリーで滑らか、柑橘感がバッチリ有ります。
これでこのプライスは非常にお買い得かと・・思いますがいかがでしょう?・・ムルソーも思いの外、旨かったので、どちらを一推しにするか迷いましたが、ACブルにプラス千円ほどでこれほどの高質さを見せるボーヌ・クロ・デ・モンスニエールを選びました!滅茶苦茶美味しいので是非飲んでみてください。一推し確定です!
● 2015 Meulsault Clos de la Velle
ムルソー・クロ・ド・ラ・ヴェル
【見事に集中し熟れたムルソー!本来の厳しさを優しさに転嫁した心に染み入る1本です。ベルトラン・ダルヴィオの集大成!!】

ベルトラン・ダルヴィオさんのラスト・ヴィンテージ、看板ワインの「クロ・ド・ラ・ヴェル」です。いや~・・旨いす・・ボトルを抱えて飲んでしまいますよ。
彼のシャルドネはどれも見事に「緑」の色合いが見て取れます。ムルソーらしく柑橘や大理石的石灰、そして実に良い感じの「蜜」、ほんのりオイリーでマッタリ、柔らかで優しい味わいです。余韻も実に良い感じ・・ボーヌ・モンスニエール同様に長さとキレを両立させた球体の味わいです。
これ、不味いとか、大したことは無いなどとおっしゃられる方はいないでしょう。滅茶苦茶完成度が高いですし、今から飲んでも充分な満足感を得られます。
例えば昨年までイチ押しだったイヴ・ボワイエ=マルトノも、滅茶苦茶高価になってしまいました・・何より、マルトノの場合は、とても美味しい素晴らしいワインですが、
「飲み頃をキッチリ見なければならない」
と言う点が有ります。
勿論、1級群を言うのと村名を言うのでは違いが有りますが、
「ここまでリリース時にしっかり美味しさを伝えてくれるムルソーは中々見当たらない」
と言えるでしょう。
さっきフィネスさんの担当さんに電話したところ、やはり非常に売れているそうで・・昨年まではそれでもフリーな数を持てたそうですが、2015年ものは・・もう用意できないそうです。元からの数量も有るのでしょうが、
「飲まれた方からの還り注文が非常に多い」
とのことで、2月の数字が信じられないほど良かったそうです・・あ、言っちゃった・・(^^;; まぁ具体的な数字じゃ無いから良いよね。
そんな事例も納得できてしまう、素晴らしい仕上がりでした。もうピノもシャルドネも造らない・・引退だなんて信じられませんが、ここは・・
「長い間お疲れ様でした!」
と言葉を掛けつつ、限定されたワインを飲ませていただきましょう。
ミネラリティの厳しさを見せるムルソーも美味しいですが、見事なバランスやフィネスを見せるムルソーも、やはり人間ですから・・バランスの取れた美味しさに「クラッ」としてしまいます。今イチ押しのユベール・ラミー、バシュレ=モノとはまた異なる老練・熟練の最高傑作、お楽しみいただけます。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【高質です!滑らかでオイリー!ぷっくらと膨れた柑橘果実!今でも非常に美味しい!ムルソー村ど真ん中ならではのムルソー的味わいです!】
ん~・・これも一推しにしたいほど美味しい・・です。この何日かでかなりソフトになって来ているんだと思います。関東は南側では桜がほぼ満開ですが、春の訪れとともにワインも変化、また飲み人で有るワインファンの方々のバイオリズムも変わって来ている・・と言うことなのかと思います。
実は、前情報をエージェントさんの担当さんから頂いておりまして、「ムルソー系はまだ硬い」とのことだったので、とりあえず二の次・・と言う感覚だったんですね。なので、
「この旨さならボーヌ・クロ・デ・モンスニエール・ブランが一推しで決まり!」
と、ボーヌ・ブランを推すことにしたんですが、昨夜、このムルソーを飲んでみると・・こちらも滅茶苦茶旨いじゃないですか・・。
ボーヌの方はやはりムルソーっぽいとは言え、ボーヌ村系の白いミネラリティのエレガンスを持っています。でもこちらはやはり「ムルソー」ですから、その場所によってかなり・・味わいが異なる訳ですよ。
この「シャトー・ド・ラ・ヴェル」が有る場所は村の建物が集まっている中央から南に外れた位置にあり、丘の上でも無ければずっと下のレジョナルの畑でも無い、ほぼ中央に有ります。つまり、
「ムルソーのど真ん中」
なんですね。
で、ここは「ル・ヴィラージュ」と言われる畑です。・・まぁ、直訳すれば「村」と言う名前です。シャトー・ド・ラ・ヴェルと言うクロを持ったシャトーが有るので、「クロ・ド・ラ・ヴェル」と呼ばれているのでしょう。なだらかな斜面に有る、本当にムルソーの真ん中です。

写真はこのシャトー・ド・ラ・ヴェルです。
何しろ、ピノ・ノワールに適したヴォルネイを名乗るべき粘土質から、細やかな石灰系の白さを見せるミネラリティも有れば、ガラス系・ケイ素質の透明感を多く見せるミネラリティ、そして中央から南側の丘の上の大理石系の偉大感を見せつけるミネラリティまで存在しているムルソーです。そして、その「ど真ん中!」に有る畑なんですね~。
だから、上記のミネラリティをほぼ等分に持ち合わせたような豊満な味わいなんですよ。そして2014年の素性の良さがビシビシ伝わって来て、花や果実、蜜、木の実などの有機成分もガンガン来ますし、飲んでいて本当に楽しいワインに仕上がっているんですね~・・。
あ、ムルソーと言えば・・そしてシャトーと言えば、「シャトー・ド・ムルソー」と言う造り手のワインも有りますが、見栄え良く、しかもかなり安売りしていたとしても・・避けた方が無難です。美味しいと思ったことは一度も有りません。・・最も、大きく変われば別ですが、今のところその気配は無いです。
そんな安いだけ、名前だけのムルソーでは無く、本物の味わいを楽しめる素晴らしい出来でした!ベルトラン・ダルヴィオ・・まだちゃんと仕入れ始めて2~3年のお付き合いですが、良い年は間違い無いな・・と言うところまで確認出来たと思っています。非常に・・思いがけず、今飲んでも美味しい・・本格派でした。超お勧めします!!是非飲んでみてください。
● 2014 Meulsault 1er Cru les Caillerets
ムルソー・プルミエ・クリュ・レ・カイユレ
【シャルドネ好きでも知らないムルソー1級でしょう!今飲んで滅茶旨いです!豪華写真付き??でご案内します!】
滅茶旨いです!・・
あれだけ出足の調子が良かった2015年のシャトー・ド・ラ・ヴェルですが、フィネスの担当さんが気を効かせて分けてくれた分をご案内したところ、
「パタッ」
と音がしたかのように止まってしまいました。
まぁ、余りまだ知られていない・・と言うか、noisy のお客様の覚えがさほど良く無いと言うことなのでしょう。ご存知の方なら、
「美味しいし・・ラスト・ヴィンテージか・・そりゃ欲しいよなぁ・・」
と思っていただけるのでしょうが、飲まれたことの無い方が多いでしょうから仕方が無いかもしれません。
で、今回はバック・ヴィンテージの2014年のムルソー1級、カイユレを分けていただきまして、ゆっくりと休めてからテイスティングさせていただきました。
いや~・・滅茶苦茶旨いですよ。どこか、ほんのりとコシュ=デュリのムルソーを思わせるようなアロマが有って・・いや、若いコシュ=デュリほどの酸の強さは見せませんよ。そんな意味では無く、ベルトラン・ダルヴィオさんのワインの完成度の高さゆえに、少し熟した時のコシュ=デュリのムルソーと重なる部分が有る・・と言うことですね。

そして、何と言ってもこのアロマにやられちゃいます。
「煙」
ですね・・。焦がした樽由来の、とってつけたようなニュアンスでは無くて、「フュメ」と言う言葉を使うのが似つかわしい・・気品在る煙のニュアンスです。
このアロマはあんまり出ないですよ・・先日の1997年ムルソー・ルージョ/コシュ=デュリは、それを濃厚にしたかのような「胡麻っぽい熟成香」が有りましたけどね。コシュ=デュリも長く飲めてなかったので、
「あ~・・この香り、何だっけか~・・」
と、思い出すのにかなりの時間を要しました。コシュ・・が頭から出てきちゃえばもうこっちのもんですけどね。もう中々スムースには出てこないんですね~・・年ですかね~・・残念!
で、今回は特別に、
「まったく調整していない大きなグラス画像」を、上記の写真にリンクして有ります。
余りアクセスの多く無い時間帯にクリックして見てみてください。1000kbも有りますんで、外出中のスマートフォンなどでは見ない方が良いです。パケットを費やしてもったい無いですから・・。
その代わり、自宅WIFIなどで、パケット料金が関係無い方はぜひご覧ください。
無駄な部分だけカットした、色味調整、明るさ調整などを全く行っていない生画像です。
粘性が有りますよね?・・色合い、グリーンが見えるでしょうか。白っぽいミネラリティが何となく見えませんか?・・そこに粘土由来のやや粘っこいものが見えて来ないでしょうか?
そう、モロにそんな味わいの1級ムルソーが、このレ・カイユレです。何てったって、
「最北に有るムルソー」
で有って、
「周りは全部ヴォルネイ1級」
つまりピノ・ノワールが植わっています。そのレ・カイユレと言うリューディの15分の1の一角だけが、
「ムルソー・レ・カイユレ1級」
でして、その他は、
「ヴォルネイ・レ・カイユレ1級」
で、さらに、プスドールの有名な・・
「クロ・デ・ソワサント・ヴヴレ1級」
も有ります。
だから・・まさにそんな味わいがするんですよ。何となくの「赤み」も感じるんですね~。これ、滅茶苦茶美味しいです!
今飲んで良く、この先10~15年は持つでしょう。しかしながら、ムルソーの南側にある1級畑のような、滅茶苦茶な長熟さは有りません。
滑らかでやや太く、煙と石灰、柑橘や蜜、中域が見事に膨らんだ、今からもう素晴らしい味わいです。ぜひ飲んでみてください。超お勧めです!
● 2014 Meulsault Clos de la Velle
ムルソー・クロ・ド・ラ・ヴェル
【高質です!滑らかでオイリー!ぷっくらと膨れた柑橘果実!今でも非常に美味しい!ムルソー村ど真ん中ならではのムルソー的味わいです!】

ん~・・これも一推しにしたいほど美味しい・・です。この何日かでかなりソフトになって来ているんだと思います。関東は南側では桜がほぼ満開ですが、春の訪れとともにワインも変化、また飲み人で有るワインファンの方々のバイオリズムも変わって来ている・・と言うことなのかと思います。
実は、前情報をエージェントさんの担当さんから頂いておりまして、「ムルソー系はまだ硬い」とのことだったので、とりあえず二の次・・と言う感覚だったんですね。なので、
「この旨さならボーヌ・クロ・デ・モンスニエール・ブランが一推しで決まり!」
と、ボーヌ・ブランを推すことにしたんですが、昨夜、このムルソーを飲んでみると・・こちらも滅茶苦茶旨いじゃないですか・・。
ボーヌの方はやはりムルソーっぽいとは言え、ボーヌ村系の白いミネラリティのエレガンスを持っています。でもこちらはやはり「ムルソー」ですから、その場所によってかなり・・味わいが異なる訳ですよ。
この「シャトー・ド・ラ・ヴェル」が有る場所は村の建物が集まっている中央から南に外れた位置にあり、丘の上でも無ければずっと下のレジョナルの畑でも無い、ほぼ中央に有ります。つまり、
「ムルソーのど真ん中」
なんですね。
で、ここは「ル・ヴィラージュ」と言われる畑です。・・まぁ、直訳すれば「村」と言う名前です。シャトー・ド・ラ・ヴェルと言うクロを持ったシャトーが有るので、「クロ・ド・ラ・ヴェル」と呼ばれているのでしょう。なだらかな斜面に有る、本当にムルソーの真ん中です。

写真はこのシャトー・ド・ラ・ヴェルです。
何しろ、ピノ・ノワールに適したヴォルネイを名乗るべき粘土質から、細やかな石灰系の白さを見せるミネラリティも有れば、ガラス系・ケイ素質の透明感を多く見せるミネラリティ、そして中央から南側の丘の上の大理石系の偉大感を見せつけるミネラリティまで存在しているムルソーです。そして、その「ど真ん中!」に有る畑なんですね~。
だから、上記のミネラリティをほぼ等分に持ち合わせたような豊満な味わいなんですよ。そして2014年の素性の良さがビシビシ伝わって来て、花や果実、蜜、木の実などの有機成分もガンガン来ますし、飲んでいて本当に楽しいワインに仕上がっているんですね~・・。
あ、ムルソーと言えば・・そしてシャトーと言えば、「シャトー・ド・ムルソー」と言う造り手のワインも有りますが、見栄え良く、しかもかなり安売りしていたとしても・・避けた方が無難です。美味しいと思ったことは一度も有りません。・・最も、大きく変われば別ですが、今のところその気配は無いです。
そんな安いだけ、名前だけのムルソーでは無く、本物の味わいを楽しめる素晴らしい出来でした!ベルトラン・ダルヴィオ・・まだちゃんと仕入れ始めて2~3年のお付き合いですが、良い年は間違い無いな・・と言うところまで確認出来たと思っています。非常に・・思いがけず、今飲んでも美味しい・・本格派でした。超お勧めします!!是非飲んでみてください。
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