● 2016年もののクロ・ルジャールです。シャルリーさんが逝去され、残された家族はドメーヌをシャトー・モンローズに渡しましたので、2016年ものはシャルリーさんが全く手掛けなかった最初のヴィンテージになります。
毎年のように少なくなりますので、とても飲める環境では無いのが残念ではあります。その昔は、ル・ブールまでテイスティングして販売出来たんですね。レ・ブレゼ(白)の余りの旨さに、
「騙されたと思って飲んでみて!」
とお客様にはお伝えしていましたから、そこからクロ・ルジャールのワインに興味を持たれた方も多いかもしれません。
海外メディアの評価を観てみますと、その昔3千円ほどで販売出来たベース・キュヴェのル・クロ(エチケットにはその記載無し)が93~94ポイントほどでまとまっていますから、以前と変わらないポテンシャルを発揮できているように思います。それにはおそらく、以前の栽培・醸造チームもそれなりに残り、新たな体制の中に組み込まれたのかと思うんですね。
ですので・・ひとまず安心なんですが、価格の方はもう・・我慢ならないほどに高騰していますのでどうにもならず、仕方が無いので販売価格は利率を下げ、販売条件もかなり下げるようにさせていただきました。ぜひご検討いただけますようお願いいたします。
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シャルリーさんが関与したラスト・ヴィンテージの2015年、クロ・ルジャールのご案内です。国内外で大変な人気になったポテンシャルの高いロワールワインです。
すでに Noisy wine でもテイスティングさせていただいて販売するような状況に無いワインたちですが、国内の販売価格は海外の半額ほどじゃないかと思います。まぁ・・昔に比べましたらとんでも無く高いですが・・(^^;;
飲めないので、その辺りも面白おかしく・・でも真実を書かせていただきました。コラムを楽しまれご検討いただけましたら幸いです。
なお、大変申し訳ございませんが全てのキュヴェに販売条件を付けさせていただきました。
それは、インポーターさんより・・
「転売禁止のため、不特定多数のお客様宛に販売出来るようなサイトでは販売しないで下さい。」
とお達し?・・が来ています。
なのでこのページには、ID とパスワードを設定しています。ご容赦くださいませ。
またページが見られない場合は、完売した可能性が高いです。
ID と パスワードは新着情報メールに記載しています。メールやお電話でお尋ねいただきましてもお答えできませんのでどうぞよろしくお願いいたします。
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クロ・ルジャールです。もはや幻のワインと言っても過言では無いレベルになっています。シャルリーとベルナールのフコー兄弟で素晴らしいカベルネ・フランとシュナン・ブランを造っていました。
2015年にシャルリーさんが亡くなり、2017年だったか・・シャトー・モンローズの所有者が買収しました。当時醸造長をしていたシャルリーさんの息子さんが、自身のドメーヌを経営していますが、現在日本には未輸入..畑も異なりますが、フコー兄弟のDNA や意思は、彼とエドモン・ヴァタンにも引き継がれていると思っています。
2014年ものの入荷ですので収穫からほぼ8年の時を経ての少量の入荷です。noisy が知っているクロ・ルジャールは、本当に美味しいのに中々判っていただけず苦労して販売していたが、いきなり価格が暴騰し、ケースで買えないどころか1~2本ずつの割り当てへ強制されたこと位です。
それでもクロ・ルジャールの深い味わいを知ってしまえば、ワインを育てる楽しみも知っていただける訳ですから・・素晴らしい教材でも有るとともにこの上無い楽しみの機会を得ることになった訳ですね。
それに2014年ものですからシャルリーさんも現役の頃のワインです。因みにベースワインの
ル・クロは、現在ドルベースで244ドルとのことで、円安を加味しますと3万4~5千円! 流石にそれは無いだろう・・!とは感じてしまいますが、円高の時の最高値80円ほどで再計算すると1万1500円ほど・・それも無い・・として、今回ご紹介出来る価格から現在の円ドル相場を導き出すとするなら、1ドル=120円になりますね。
なので、おそらくこの2014年クロ・ルジャールのエージェントさんの代金の支払いは、ずいぶん前に行われていたことが判ります。結構前に輸入され、休養されていたんじゃないかと思います。
そうそう・・思い出しましたが、クロ・ルジャールのワインは入荷してもすぐには飲まず、
「必ず2~3カ月落ち着かせていた」
と思いますよ。
そうしないと結構不安定なことが有りまして、ただでさえ販売するのに苦労しているのに、不安定さがバリバリに出ているワインをお客様に販売してしまい、勘違いされてしまうともっと大変だと思っていたんですね。そう思えば、まぁ・・非常に懐かしさを感じてしまいます。
ですので、決して焦って開けないように・・特に「ル・ブール」は非常に希少ですし、さっさと飲んでおいしいことはまず無い・・(^^;; ので、最低5年はセラーにて育ててあげてください。
希少なワインです。セットも組ませていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
シャルリーとベルナールのフコー兄弟で素晴らしいワインを造っていたクロ・ルジャールです。2015年に亡くなられた兄のシャルリーさんが、最後に醸造まで手掛けたヴィンテージ、2013年ものが入荷予定です。
そもそもは・・noisy も、トップ・キュヴェの「ル・ブール」までテイスティングさせていただき販売していました。確かにお客様の引きは良かったですが、両手放して楽に商売させていただけるような状況では無く、お客様にはちゃんと説明させていただき、苦労しつつ・・と言う感じでした。
しかし海外の引きがとても強くなって来まして・・そうしたら物凄い値上げ・・。いきなり仕入が2~3倍の価格です。しかも数量は大幅減・・。
「・・あの~・・少なくともケースでいただけないとどうにもならないんですが・・」
と言うことで、しばらく放置になってしまっていました。
2015年にシャルリーさんが亡くなられ、現在は弟のベルナールさんが頑張っていますが、シャルリーさんが2014年の末から入退院を繰り返していたそう・・なので、2013年ものはシャルリーさんの忘れ形見になってしまっています。
2013年ものは通常の年の半分・・の量です。少ないのでnoisy も飲めません。現状、日本のクロ・ルジャールの流通在庫はほぼ無いでしょう(・・まともなものは・・です。)
noisy に言わせますと、以前の価格を知っていますので「高いなぁ・・」とは感じますが、市場の価格を見れば、とんでもなく安いです。今回は「ル・クロ」以外はセットを組ませていただきました。ご検討くださいませ。
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久しぶりの登場になります。ワインが仕上がらないとリリースしないんですね。「ソミュールにクロ・ルジャール有り」と言われるほど、別格の味わいをみせるロワールワインです。
一時期に比べ物凄く価格が上がってしまいましたので購入を見合わせていましたが、他のワインの上昇も激しく、いつの間にか「さほど」高いとは感じない価格になっていました。
味わいは、赤、白とも地域のトップで有ることは間違い無く、赤はボルドーのグランヴァンに、白はボーヌのグラン・クリュに匹敵すると思います。

「フランス最上のカベルネ フラン」
ロワールのアンジュ・ソミュール地区の東部、ブルグイユやシノンといった産地に隣接するソミュールシャンピニーに居を構えるクロ ルジャールは、340年(創業1664年)もの長きにわたってこの地でワイン造りをしてきた歴史ある生産者です。現在クロルジャールの8代目としてワイナリーを切り盛りするのが、シャルリー、ナディのフコー兄弟です。ロワール地方でクロ ルジャールといえば、名実共にナンバーワンの生産者として知られ、常に愛好家や専門家の訪問が耐えません。
フランス国内においては、クロ ルジャールを賞賛する言葉は枚挙に暇がなく、フランスの権威あるワイン評価本「ルクラスマン」においては、「ロワール赤ワイン最高の造り手」として評価され、「アルページュ」「アランデュカス」「ギィ サヴォア」「トゥール ダルジャン」「リュカ カルトン」「タイユヴァン」といったミシュランガイドの3ツ星、2ツ星を誇るレストランには、欠かさずオンリストされています。
また、他のワイン生産者からも多くの尊敬を集めており、カベルネ フランという品種を極限まで高品質に仕上げる生産者として知られています。かのボルドー右岸のトップシャトーであるシュヴァルブランの関係者も、カベルネ フランにおけるクロ ルジャールの神髄を見極めようと訪問すると言うから驚きです。
「恵まれたテロワールと低い収穫量」
クロ ルジャールは、およそ10haの畑を所有しており、その多くは南向きの日照に優れた丘陵地に広がります。この広さは、「丹念に作業をする限界の広さ」だと言い、除草剤や化学肥料といったものを一切用いない自然な農法によって栽培されています。もっとも、昨今の自然派ワイン生産者と比較すると、その根本にある哲学の違いを感じることができます。ビオロジック・ビオディナミという手法を用い、エコセールの認証を得ている一方で、決して流行に踊らされたといった感の無い、確固たる信念・思想がその栽培に見られます。その信念を支えているのは、数百年の間培われてきた歴史と伝統、経験であり、それに基づいて行き着いたのが、自然と対話し、それを尊重する栽培方法だったと言います。「自然派」というよりも「古典派」とも言うべき稀有なスタイルなのです。

実際の栽培においては極限まで収穫量を抑えることが大事であるとし、平均収量30hl/haという、この地方の通常の半分という収穫量を実現しています。また、ヴァンダンジュヴェール(摘房)による収量の制限ではなく、よりリスクの高い冬の剪定や春の芽かきによって行うという哲学を実践しています。収穫は手摘みによって行い、非常に厳しい選果を経た上で、醸造されます。
「繊細かつ濃密なカベルネ フランの気品」
収穫の際にすでに選果されたブドウは全て除梗され、選果台においてさらに厳しい選果を行います。上質の房果粒のみを用いることによって、青っぽさが微塵も無いカベルネ フランの良い部分が得られます。発酵は主にステンレスもしくはセメント槽にて行われ、プレスワインを一切加えずにブドウに付着している自然酵母の力によって発酵させます。マセラシオン(醸し)は30~40日と長期に及び(にも関わらず青臭さはありません)、果皮と種子から良質でバランスのよい旨み成分を慎重に抽出します。
補糖 補酸といった人為的な調整は勿論行わず、新樽およびシャトー ラトゥール使用の1年樽などで、2年から3年という長期間熟成されます。その熟成に使われるセラーは、圧巻の地下洞窟。完璧な温度と湿度でワインを育ててくれます。

樹齢の高い恵まれた樹から収穫量を抑えたブドウで造るワインは、秀逸で極めて表情が豊かです。既存のカベルネフランの概念を打ち砕くようなエレガントさや華やかさを秘めながら、長期の熟成に向いた強固な骨格もあります。クロルジャールのワインは、古典的で優雅なまさに「長期熟成ワイン」で、この「古き良きフランスワイン」を愛するファンが多いのもうなずけます。クロルジャールのもうひとつの魅力は、その絶対的な安定感にあります。いわゆるオフ・ヴィンテージであっても、その品質は揺るぐことなく、2003年といった酷暑のヴィンテージであっても、だれた味わいや高いアルコール感などは皆無です。この他を寄せ付けない安定感と品質の高さは、クロルジャールだけが到達できるひとつの極みと言えるでしょう。
● Saumur Champigny le Clos - ソミュール シャンピニー ル クロ -
品種: カベルネフラン 100%
この「ル クロ」は複数の区画をブレンドして造られるクロ ルジャールのもっともベーシックなキュヴェで、エチケット上には「ルクロ」という表記はありません。タンニンは柔らかく、骨格のあるワインでありながら透明感のあるピュアな果実味が特徴です。抜栓後は時間の経過と共に厚みを増し、果実の甘みと共に奥行きと複雑味をしっかりと感じるようになります。
収穫量は40hl/haで、樹齢30年~40年の複数区画のブドウから生産されます。自然酵母にてステンレス及びセメント槽にて発酵、熟成はポワイユーで使用した2年樽にて約2年行います。発酵・熟成中は亜硫酸の添加をせず、ノンフィルタにて瓶詰めされます。

● Saumur Champigny les Poyeux - ソミュール シャンピニー レ ポワイユー -
品種: カベルネフラン 100%
南向き斜面の上部に位置する「ポワイユー」と呼ばれる区画のブドウのみで造られるワイン。この区画は、他の区画に比べて暖かく、風通しが良いため熟したブドウが得られます。黒い果実の香りとほのかなスパイシーさを備えた複雑味のある味わいで、芯のしっかりとした長熟タイプのワインです。一方で、上品な樽の香りと柔らかさを感じる果実味も備えており、親しみやすい一面も持っています。
収穫量は35hl/haで、樹齢40年~45年、自然酵母にてセメント槽で発酵、熟成はルブールで使用した1年樽にて約2年行います。発酵・熟成中は亜硫酸の添加をせず、ノンフィルタにて瓶詰めされます。

● Saumur Champigny le Bourg - ソミュール シャンピニー ル ブール -
品種: カベルネフラン 100%
樹齢80年にも達する単一畑「ル ブール」から生み出されるクロ ルジャールのトップキュヴェ。ブドウの持つ力強さ、酒質の強さ、複雑な味わい、すべてにおいて絶大なる存在感を持っており、ロワールワインという枠組みを超えた偉大さを感じさせるフィネスを備えています。まさに「フランス最上のカベルネフラン」とも呼びうる最高傑作です。
収穫量は20hl/haで、樹齢75年~80年、自然酵母にて木樽で発酵、木樽は新樽を2割から3割使用し、残りは1年及び2年樽を使用。熟成は発酵で使用した樽をそのまま用い約2年5ヶ月行います。発酵・熟成中は亜硫酸の添加をせず、ノンフィルタにて瓶詰めされます。
● Saumur Blanc Breze - ソミュール ブラン ブレゼ -
品種: シュナンブラン 100%
ロワールでシュナンブランと言うと甘みを残したスタイルのワインをイメージすることが多くなりますが、この「ブレゼ」は、完全にドライな味わいのシュナンブラン。もともと果実味に厚みのある品種ですが、それをしっかりと芯のあるストイックな味わいに仕上げたこのワインは、硬質なミネラルと美しい酸も備え、非常に高品位なバランスを体現しています。圧倒的な存在感とメッセージを内包したロワール最高の白ワインの1本です。収穫量は40hl/haで、樹齢35年のブドウから生産されます。自然酵母にて木樽で発酵、木樽は新樽を2割から3割使用し、残りは1年及び2年樽を使用。熟成は発酵で使用した樽をそのまま用い約2年行います。発酵・熟成中は亜硫酸の添加をせず、ノンフィルタにて瓶詰めされます。
【ここまで値上がりするとは思いませんでしたが、言ってみれば・・それさえも昔は「幸せな時間だった」だけ・・なのかもしれません。】
ちょっと面白い・・と言いますか、昔のメールが出て来たのでご紹介させていただきましょうか。現在の野村ユニソンさんの全身、INA(アイ・エヌ・エー)さん時代のものです。
内容は・・余り覚えてはいないんですが、メールの内容を紐解くと、
「INA自然派ワインクラブ」と言うのが有って、幾ばくかの値引きをいただいて、自然派ワインのテイスティイング用にセットを組んで送ってくれる・・と言うことだったようです。本当に古いことで全く覚えておりません。この頃のINAさんの担当さんは、今はリアルワインガイドでご自分のコラムを書いておられる高橋景子さんでして、まだ多少は若さが残っていたその頃の noisy と喧々諤々の交渉事をこなしていただきました・・(^^;;
その中に・・このクロ・ルジャールの2002年ものが入っていました。noisy は内心はきっと・・
「(ラッキー・・)」
と思っていたのかもしれません。
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新入荷はシャルリーとナディのフコ兄弟が造る、ソミュール シャンピニーです。
【2005年3月分】
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●お送りする有償サンプル数:計5本
●サンプル着日:2月25日~2月26日(定休日をはずしてお送りします)
*ご都合の悪い方は至急ご連絡下さい。
●オーダー締切り:3月4日(金)PM18:00
*在庫が終了しなかったワインに関しましては、締切りはございません。
【今回お送りする有償サンプル】
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1)赤 ソミュール シャンピニー“ル・クロ” 2002 クロ ルジャール
仕切価格******** 参考上代¥4,000 在庫***ケース
2)赤 ソミュール シャンピニー“レ・ポワイヨー”2002 クロ ルジャール
仕切価格******** 参考上代¥5,000在庫***ケース
.
.
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何と言いますか、その頃・・2005年頃は、インポーターさんもワイン屋も、とても心地良い自然派ワインを日本で広めて行きたい・・と言うような一点で繋がっていたと思います。だから、インポーターも身を削ってサンプルを出し、安価でサンプルをいただいたワイン屋も頑張る・・そんなことがかなり合ったんですね。
「クロ・ルジャールを・・有償だとしてもサンプルで!」
ですよ?・・今じゃ考えられません。
実質3千円ほどの売価でこの(ル・クロ)は販売していたんじゃないかと思います。現状、6~7倍になりましたが、
「ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは96ポイント、アドヴォケイトは(何故かル・ブールより高い)上値95ポイント」
のようですから、
「2015年もののル・クロは桁違いの出来!?」
と言えるのかもしれません。
飲みたくても飲めないので飲まずに出します。(飲めないのは数が無いだけではなく、時間も足り無いんです・・)どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【今でもめっちゃ美味しいル・クロ!それ以外は少し置いてください!最高のロワールワインです!】
数が無いので厳しいんですが、それでもル・クロを飲んでしまいました。色合いも美しい・・・実に透明感が有ります。その透明感は香り・味わいにもそのまま繋がっています。ピュアでナチュラル・・一点の曇りも感じられません。
カベルネ・フランと言う、ややもすると日本人には極端なイメージを持たれていらっしゃる方が多い品種では有りますが、
「飲むには品種など関係無い。あるのは畑だけ!」
と言うことが強く感じられます。これは、ピノ・ノワールでも有り、カベルネ・ソーヴィニヨンでもあるんです。たまたま植わっている・・その土地に適したのがカベルネ・フランで有った・・ということなんですね。
自然派の生産者ではありますが、揮発酸のニュアンスがまず無い、非常に綺麗なワインです。エキスがしっかり出ていますが、ラーメンの出汁のような力技を感じさせるものでは無く、京都の薄味の料理のような、美しくバランスよくひいた出汁の味わいです。薄いのでは無く、ちゃんと有るけれどバランスが良いんです。
ボルドーのサンテミリオンと言うよりはやはりポムロール的なワインです。品種的にはサンテミリオンかと考えてしまいますが、あのようにド太い、果実味がドップリ、タンニンもガッツリ・・みたいなものでは無く、ポムロールのエキス系の官能味なワインを想像していただけますと当てはまると思います。
もしくは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールで言うなら、ペロ=ミノでは有り得ず、ルイ・ユエランです。難しく言えばアンリ・ジャイエでは無く、DRCです。・・・謎掛けみたいですみません。まぁ、エキス系な味わいの、非常にバランスが良く、美しいものとお考えください。
メッチャ美味しいのでお奨めしたいですが、数量は何ともなりません。下記に以前のコメントも掲載しました。ル・ブールはさすがに早いと思いますよ。レ・ポワイエも、少しだけ待った方が良いかもしれません。ご検討ください!
因みに以下のコメントは noisy のものでは無く、甥っ子のものです。
↓
■■oisyテイスティングコメント
2008 Saumur Champigny (le Clos) Clos Rougeard ロワールのカベルネ・フランといえば、クロ・ルジャールという程の造り手ですが今回初めてテイスティングしました。無知とは怖いものですね。こんなに良いのかとそれはもうびっくりしました。
得てして良いワインはどこでもシンプルであると感じます。丹念な畑仕事が施され、良い葡萄を凝縮させ、また健全に成熟するように剪定をし、根を深く伸ばさせ、ミネラルをたっぷり含ませる。それをできるだけ無駄な手をかけずに葡萄をワインへと導く。色々すっ飛ばして言えばこれが全て。しかし、そこには様々なノウハウがあり、非常に難しい事だと思います。
故にグラン・ヴァンができる地域は限られてくるし、テイスティングすれば、もしかしたらちょっと手抜いたかなとか、もしかしたらあまりワインを理解していない造り手かなというイメージが働いてきます。
想像の斜め上を行く造り手に出会う事があります。滅多にあるものではないですが、やはり自分がそのアペラシオンに持っているイメージを超えて来られるとそのように思います。直近で言えばマルサネのシルヴァン・パタイユですとか。
僕にとっては今回のクロ・ルジャールのテイスティングも同じで、カベルネ・フランびっくり!というよりも、やっぱり品種は土地を表す器という認識を新たにしました。。もちろんフランのニュアンスはあります。クロ・ルジャールのワインがフランであるという事は大事だと思います。しかし、ネガティブな青いイメージはさらさらなく、どちらかといえばスパイスと言えるような香り。
なによりもバランスが非常に秀逸で、リアルにシャンボールを連想させる石灰的ミネラリティ。タンニンは非常に微細で、ほぼないようにも思います。エキス、色あいからみてもブラインドで判断したら、フランの香りをとらえない限りピノ・ノワールと答えてしまいそうです。構造、スタイルからとてもクラシカルであり、なおかつ自然派とも捉えられるナチュラルなタッチを持つ、まさに理想形なワインです。
クロ・ルジャールもそうですが、時に一本飲んだだけでこの造り手のワインならば違うヴィンテージでも、違うアペラシオンでも絶対美味しい!と思える事があります。(他ではジャン・ルイ・シャーヴやトラぺ等)やっぱりそのような造り手はそれなりの評価をされていますし、現在ブルゴーニュは値上がりに上限がないような状況になっていますが、他の地域に目を向けてみると、わりかし安く値段も安定しているのでとっても良いと感じます。
特にクラシック&ニュートラルな生産者は本当の良さが備わっていつつ、今人気絶頂の超自然派程人気はないためとても買いやすいと思います。個人的にはこれこそ正に良いワインと呼べるのだと思います。。。
クロ・ルジャールファンの方はもちろん、自然派好きorブルゴーニュ好きでまだ手を出されたことの無い方にもぜひ試していただきたいです。また、本当のカベルネ・フランのエレガントの真髄にも触れる事が出来る、と思います。
【早飲み厳禁!デカンター誌が言うように2030年から!・・シャルリー・フコーが関わったラストヴィンテージのトップ・キュヴェです!】---以前のレヴューを掲載しています。
98ポイントまで上げるメディアも有れば、93ポイントまで下げるところも有る・・クロ・ルジャールのフランに慣れたテイスターなら簡単な作業なのかもしれませんが、ポテンシャルを取り切れないとそうなるでしょう・・
noisy もまた、このル・ブールの持つポテンシャルを拾い・・さぁ・・それをどのように言葉にすれば良いだろうかと、随分と悩みました。良いとは判ったとしても・・
「もし今すぐ・・とか、届いてすぐに開けたとして、飲まれた方の反応はどうなるだろうか?」
と想像してしまうからです。
もしポテンシャルを取りに行く飲み方が身についている方がそうしたとしても、そのポテンシャルからの落穂が少しも落ちていない状況だったら・・そう考えてしまうんですね。
ですから、それを踏まえても早く飲みに行く理由が無いなら、決して早飲みはしない方が良い・・そう思っているワインの一つです。あの短い飲み頃期間であっけに取るヴィノスでさえ、2022年から28年間と言う飲み頃期間を言っています。2022年はおそらく早過ぎ、デカンター誌の言う2030年から・・と言うのがきっと正しいだろうと感じます。
シャルリーさんが手がけて、仕上げることが出来なかったラスト・ヴィンテージのル・ブールです。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【今でもめっちゃ美味しいル・クロ!それ以外は少し置いてください!最高のロワールワインです!】---飲めないので以前のレヴューを掲載しています。販売条件付きです。ご注意ください。
数が無いので厳しいんですが、それでもル・クロを飲んでしまいました。
色合いも美しい・・・実に透明感が有ります。その透明感は香り・味わいにもそのまま繋がっています。ピュアでナチュラル・・一点の曇りも感じられません。
カベルネ・フランと言う、ややもすると日本人には極端なイメージを持たれていらっしゃる方が多い品種では有りますが、
「飲むには品種など関係無い。あるのは畑だけ!」
と言うことが強く感じられます。これは、ピノ・ノワールでも有り、カベルネ・ソーヴィニヨンでもあるんです。たまたま植わっている・・その土地に適したのがカベルネ・フランで有った・・ということなんですね。
ビオの生産者ではありますが、揮発酸のニュアンスがまず無い、非常に綺麗なワインです。エキスがしっかり出ていますが、ラーメンの出汁のような力技を感じさせるものでは無く、京都の薄味の料理のような、美しくバランスよくひいた出汁の味わいです。薄いのでは無く、ちゃんと有るけれどバランスが良いんです。
ボルドーのサンテミリオンと言うよりはやはりポムロール的なワインです。品種的にはサンテミリオンかと考えてしまいますが、あのようにド太い、果実味がドップリ、タンニンもガッツリ・・みたいなものでは無く、ポムロールのエキス系の官能味なワインを想像していただけますと当てはまると思います。
もしくは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールで言うなら、ペロ=ミノでは有り得ず、ルイ・ユエランです。難しく言えばアンリ・ジャイエでは無く、DRCです。・・・謎掛けみたいですみません。まぁ、エキス系な味わいの、非常にバランスが良く、美しいものとお考えください。
メッチャ美味しいのでお奨めしたいですが、数量は何ともなりません。下記に以前のコメントも掲載しました。ル・ブールはさすがに早いと思いますよ。レ・ポワイエも、少しだけ待った方が良いかもしれません。ご検討ください!
■■oisyテイスティングコメント

2008 Saumur Champigny (le Clos) Clos Rougeard
ロワールのカベルネ・フランといえば、クロ・ルジャールという程の造り手ですが今回初めてテイスティングしました。
無知とは怖いものですね。
こんなに良いのかとそれはもうびっくりしました。
得てして良いワインはどこでもシンプルであると感じます。
丹念な畑仕事が施され、良い葡萄を凝縮させ、また健全に成熟するように剪定をし、根を深く伸ばさせ、ミネラルをたっぷり含ませる。
それをできるだけ無駄な手をかけずに葡萄をワインへと導く。
色々すっ飛ばして言えばこれが全て。しかし、そこには様々なノウハウがあり、非常に難しい事だと思います。
故にグラン・ヴァンができる地域は限られてくるし、テイスティングすれば、もしかしたらちょっと手抜いたかなとか、もしかしたらあまりワインを理解していない造り手かなというイメージが働いてきます。
想像の斜め上を行く造り手に出会う事があります。
滅多にあるものではないですが、やはり自分がそのアペラシオンに持っているイメージを超えて来られるとそのように思います。
直近で言えばマルサネのシルヴァン・パタイユですとか。
僕にとっては今回のクロ・ルジャールのテイスティングも同じで、カベルネ・フランびっくり!というよりも、やっぱり品種は土地を表す器という認識を新たにしました。。
もちろんフランのニュアンスはあります。クロ・ルジャールのワインがフランであるという事は大事だと思います。
しかし、ネガティブな青いイメージはさらさらなく、どちらかといえばスパイスと言えるような香り。
なによりもバランスが非常に秀逸で、リアルにシャンボールを連想させる石灰的ミネラリティ。
タンニンは非常に微細で、ほぼないようにも思います。
エキス、色あいからみてもブラインドで判断したら、フランの香りをとらえない限りピノ・ノワールと答えてしまいそうです。
構造、スタイルからとてもクラシカルであり、なおかつ自然派とも捉えられるナチュラルなタッチを持つ、まさに理想形なワインです。
クロ・ルジャールもそうですが、時に一本飲んだだけでこの造り手のワインならば違うヴィンテージでも、違うアペラシオンでも絶対美味しい!と思える事があります。(他ではジャン・ルイ・シャーヴやトラぺ等)
やっぱりそのような造り手はそれなりの評価をされていますし、現在ブルゴーニュは値上がりに上限がないような状況になっていますが、他の地域に目を向けてみると、わりかし安く値段も安定しているのでとっても良いと感じます。
特にクラシック&ニュートラルな生産者は本当の良さが備わっていつつ、今人気絶頂の超自然派程人気はないためとても買いやすいと思います。
個人的にはこれこそ正に良いワインと呼べるのだと思います。。。
クロ・ルジャールファンの方はもちろん、自然派好きorブルゴーニュ好きでまだ手を出されたことの無い方にもぜひ試していただきたいです。
また、本当のカベルネ・フランのエレガントの真髄にも触れる事が出来る、と思います。
【わお!!!ようやっと2005年がリリースです!】 待ちに待った2005年のクロ・ルジャールです。偉大なボルドーにも負けない・・と言うよりも、超越してしまうかもしれない、と言う期待に胸を膨らませることが可能な、数少ない造り手です。2003年も美味しかったですが、2005年のレ・ポワイユを飲んだ限りでは、数段上かも・・しれません。
ル・クロ(エチケットの記載無し)は、飲んではいませんが、レ・ポワイユよりは毎年確実にポテンシャルが下です。しかしながら、より早く美味しくなりますので、クロ・ルジャールの本質を知るには、最高のアイテムでしょう。
レ・ポワイユは、カベルネ系の葡萄が持つ果皮のニュアンスのエレガンスと濃密さを、驚くほどのレベルで表現していました。とても濃いんですが、滅茶苦茶エレガントなんですね。エキスは凄く出ているんですが、それを凌駕するような果皮からの滑らかな抽出が有るんです。とてもドライで、全く開いていないのに、ついつい惹き付けられてしまう・・魔物のようなワインでした。今飲むのは勿体無いとは言えますが、愉しむ事は可能なレベルです。最低5年ほど置くと良いかと思います。
ル・ブールはさすがに手を付けられませんでした。きっとね・・・今でもそれなりには美味しいんだと思いますよ。ボルドーのグランヴァンの若いヴィンテージを平気でガンガン飲める方には、この未来へのカプセルをさらに圧縮して詰め込んでいるはずのル・ブールも美味しく飲めて仕舞うはずなんですね。ただ勿体無いだけ・・です。恐らく、驚異的な凝縮感が有ると思います。
レ・ポワイユを飲んだだけですが、それでも2005年のクロ・ルジャールの凄さを理解した気がします。例年よりも少し高目では有りますが、5年目でのようやくのリリースですので、ご容赦いただければと思います。是非ご検討ください。
2003年の時のコメントです。
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【ボルドーのグラン・ヴァンも形無し??】 ル・ブールは新樽100%、レ・ポワイユにはル・ブールで使用した1年樽が使用されていますが、どちらもボルドーのグラン・ヴァンに匹敵する出来栄えだと思います。ル・ブールは2級に、レ・ポワイユは3~4級位に当たるでしょう。しかしながら、現在の状態は硬く閉ざしていますので、前日抜栓、カラフェに落として・・・などの高度なテクニックを用いなければ、美味しさを感じるようにはならないと思います。ル・ブールで最低5年、レ・ポワイユは最低3年の時が必要です。
一方、ル・クロですが、その名前の記述はエチケットには有りませんが、クロ・ルジャールのソミュール・シャンピニの実力を知るのに、絶好のワインであると言えます。野菜っぽい、例えば、キュウリだとかキャベツ等と形容される名詞は、このワインには出てきません。カッチリしていてとてもドライで、赤や紫の花束に鼻を近づけているような錯覚に陥ります。透明度の高い厚みのあるボディと、美しい減衰の後、長く余韻を残します。素晴らしいと思います。
ル・クロは、比較的早く飲んで美味しいように造られていますが、今の状態でもとても美味しさを感じるのは置いておくとして、先行きの完熟状態も素晴らしいんじゃないかな?と思います。未だに花っぽい、若さを感じさせてくれるので、これが蕾や果実、そしてそれの手を加えたもの(簡単に言えばジャムとか・・・)に変化しつつ、ブケを身に付ける、と想像すると・・・かなりのクラスのワインと同等と言えるでしょう。
ソミュール・シャンピニには、クロ・ルジャールのような、テロワールを具現化した超高級ラインと、デイリーに飲める、安価なプライスゾーンのワインが有ります。ここは全く別物・・・という理解をすることが必要です。飲んでみてください。お薦めします!
【ここまで値上がりするとは思いませんでしたが、言ってみれば・・それさえも昔は「幸せな時間だった」だけ・・なのかもしれません。】
ちょっと面白い・・と言いますか、昔のメールが出て来たのでご紹介させていただきましょうか。現在の野村ユニソンさんの全身、INA(アイ・エヌ・エー)さん時代のものです。
内容は・・余り覚えてはいないんですが、メールの内容を紐解くと、
「INA自然派ワインクラブ」と言うのが有って、幾ばくかの値引きをいただいて、自然派ワインのテイスティイング用にセットを組んで送ってくれる・・と言うことだったようです。本当に古いことで全く覚えておりません。この頃のINAさんの担当さんは、今はリアルワインガイドでご自分のコラムを書いておられる高橋景子さんでして、まだ多少は若さが残っていたその頃の noisy と喧々諤々の交渉事をこなしていただきました・・(^^;;
その中に・・このクロ・ルジャールの2002年ものが入っていました。noisy は内心はきっと・・
「(ラッキー・・)」
と思っていたのかもしれません。
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新入荷はシャルリーとナディのフコ兄弟が造る、ソミュール シャンピニーです。
【2005年3月分】
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●お送りする有償サンプル数:計5本
●サンプル着日:2月25日~2月26日(定休日をはずしてお送りします)
*ご都合の悪い方は至急ご連絡下さい。
●オーダー締切り:3月4日(金)PM18:00
*在庫が終了しなかったワインに関しましては、締切りはございません。
【今回お送りする有償サンプル】
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1)赤 ソミュール シャンピニー“ル・クロ” 2002 クロ ルジャール
仕切価格******** 参考上代¥4,000 在庫***ケース
2)赤 ソミュール シャンピニー“レ・ポワイヨー”2002 クロ ルジャール
仕切価格******** 参考上代¥5,000在庫***ケース
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何と言いますか、その頃・・2005年頃は、インポーターさんもワイン屋も、とても心地良い自然派ワインを日本で広めて行きたい・・と言うような一点で繋がっていたと思います。だから、インポーターも身を削ってサンプルを出し、安価でサンプルをいただいたワイン屋も頑張る・・そんなことがかなり合ったんですね。
「クロ・ルジャールを・・有償だとしてもサンプルで!」
ですよ?・・今じゃ考えられません。
実質3千円ほどの売価でこの(ル・クロ)は販売していたんじゃないかと思います。現状、6~7倍になりましたが、
「ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは96ポイント、アドヴォケイトは(何故かル・ブールより高い)上値95ポイント」
のようですから、
「2015年もののル・クロは桁違いの出来!?」
と言えるのかもしれません。
飲みたくても飲めないので飲まずに出します。(飲めないのは数が無いだけではなく、時間も足り無いんです・・)どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
-----
【今でもめっちゃ美味しいル・クロ!それ以外は少し置いてください!最高のロワールワインです!】
数が無いので厳しいんですが、それでもル・クロを飲んでしまいました。色合いも美しい・・・実に透明感が有ります。その透明感は香り・味わいにもそのまま繋がっています。ピュアでナチュラル・・一点の曇りも感じられません。
カベルネ・フランと言う、ややもすると日本人には極端なイメージを持たれていらっしゃる方が多い品種では有りますが、
「飲むには品種など関係無い。あるのは畑だけ!」
と言うことが強く感じられます。これは、ピノ・ノワールでも有り、カベルネ・ソーヴィニヨンでもあるんです。たまたま植わっている・・その土地に適したのがカベルネ・フランで有った・・ということなんですね。
自然派の生産者ではありますが、揮発酸のニュアンスがまず無い、非常に綺麗なワインです。エキスがしっかり出ていますが、ラーメンの出汁のような力技を感じさせるものでは無く、京都の薄味の料理のような、美しくバランスよくひいた出汁の味わいです。薄いのでは無く、ちゃんと有るけれどバランスが良いんです。
ボルドーのサンテミリオンと言うよりはやはりポムロール的なワインです。品種的にはサンテミリオンかと考えてしまいますが、あのようにド太い、果実味がドップリ、タンニンもガッツリ・・みたいなものでは無く、ポムロールのエキス系の官能味なワインを想像していただけますと当てはまると思います。
もしくは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールで言うなら、ペロ=ミノでは有り得ず、ルイ・ユエランです。難しく言えばアンリ・ジャイエでは無く、DRCです。・・・謎掛けみたいですみません。まぁ、エキス系な味わいの、非常にバランスが良く、美しいものとお考えください。
メッチャ美味しいのでお奨めしたいですが、数量は何ともなりません。下記に以前のコメントも掲載しました。ル・ブールはさすがに早いと思いますよ。レ・ポワイエも、少しだけ待った方が良いかもしれません。ご検討ください!
因みに以下のコメントは noisy のものでは無く、甥っ子のものです。
↓
■■oisyテイスティングコメント
2008 Saumur Champigny (le Clos) Clos Rougeard ロワールのカベルネ・フランといえば、クロ・ルジャールという程の造り手ですが今回初めてテイスティングしました。無知とは怖いものですね。こんなに良いのかとそれはもうびっくりしました。
得てして良いワインはどこでもシンプルであると感じます。丹念な畑仕事が施され、良い葡萄を凝縮させ、また健全に成熟するように剪定をし、根を深く伸ばさせ、ミネラルをたっぷり含ませる。それをできるだけ無駄な手をかけずに葡萄をワインへと導く。色々すっ飛ばして言えばこれが全て。しかし、そこには様々なノウハウがあり、非常に難しい事だと思います。
故にグラン・ヴァンができる地域は限られてくるし、テイスティングすれば、もしかしたらちょっと手抜いたかなとか、もしかしたらあまりワインを理解していない造り手かなというイメージが働いてきます。
想像の斜め上を行く造り手に出会う事があります。滅多にあるものではないですが、やはり自分がそのアペラシオンに持っているイメージを超えて来られるとそのように思います。直近で言えばマルサネのシルヴァン・パタイユですとか。
僕にとっては今回のクロ・ルジャールのテイスティングも同じで、カベルネ・フランびっくり!というよりも、やっぱり品種は土地を表す器という認識を新たにしました。。もちろんフランのニュアンスはあります。クロ・ルジャールのワインがフランであるという事は大事だと思います。しかし、ネガティブな青いイメージはさらさらなく、どちらかといえばスパイスと言えるような香り。
なによりもバランスが非常に秀逸で、リアルにシャンボールを連想させる石灰的ミネラリティ。タンニンは非常に微細で、ほぼないようにも思います。エキス、色あいからみてもブラインドで判断したら、フランの香りをとらえない限りピノ・ノワールと答えてしまいそうです。構造、スタイルからとてもクラシカルであり、なおかつ自然派とも捉えられるナチュラルなタッチを持つ、まさに理想形なワインです。
クロ・ルジャールもそうですが、時に一本飲んだだけでこの造り手のワインならば違うヴィンテージでも、違うアペラシオンでも絶対美味しい!と思える事があります。(他ではジャン・ルイ・シャーヴやトラぺ等)やっぱりそのような造り手はそれなりの評価をされていますし、現在ブルゴーニュは値上がりに上限がないような状況になっていますが、他の地域に目を向けてみると、わりかし安く値段も安定しているのでとっても良いと感じます。
特にクラシック&ニュートラルな生産者は本当の良さが備わっていつつ、今人気絶頂の超自然派程人気はないためとても買いやすいと思います。個人的にはこれこそ正に良いワインと呼べるのだと思います。。。
クロ・ルジャールファンの方はもちろん、自然派好きorブルゴーニュ好きでまだ手を出されたことの無い方にもぜひ試していただきたいです。また、本当のカベルネ・フランのエレガントの真髄にも触れる事が出来る、と思います。
【早飲み厳禁!デカンター誌が言うように2030年から!・・シャルリー・フコーが関わったラストヴィンテージのトップ・キュヴェです!】
98ポイントまで上げるメディアも有れば、93ポイントまで下げるところも有る・・クロ・ルジャールのフランに慣れたテイスターなら簡単な作業なのかもしれませんが、ポテンシャルを取り切れないとそうなるでしょう・・
noisy もまた、このル・ブールの持つポテンシャルを拾い・・さぁ・・それをどのように言葉にすれば良いだろうかと、随分と悩みました。良いとは判ったとしても・・
「もし今すぐ・・とか、届いてすぐに開けたとして、飲まれた方の反応はどうなるだろうか?」
と想像してしまうからです。
もしポテンシャルを取りに行く飲み方が身についている方がそうしたとしても、そのポテンシャルからの落穂が少しも落ちていない状況だったら・・そう考えてしまうんですね。
ですから、それを踏まえても早く飲みに行く理由が無いなら、決して早飲みはしない方が良い・・そう思っているワインの一つです。あの短い飲み頃期間であっけに取るヴィノスでさえ、2022年から28年間と言う飲み頃期間を言っています。2022年はおそらく早過ぎ、デカンター誌の言う2030年から・・と言うのがきっと正しいだろうと感じます。
シャルリーさんが手がけて、仕上げることが出来なかったラスト・ヴィンテージのル・ブールです。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
-----
【今でもめっちゃ美味しいル・クロ!それ以外は少し置いてください!最高のロワールワインです!】---飲めないので以前のレヴューを掲載しています。販売条件付きです。ご注意ください。
数が無いので厳しいんですが、それでもル・クロを飲んでしまいました。
色合いも美しい・・・実に透明感が有ります。その透明感は香り・味わいにもそのまま繋がっています。ピュアでナチュラル・・一点の曇りも感じられません。
カベルネ・フランと言う、ややもすると日本人には極端なイメージを持たれていらっしゃる方が多い品種では有りますが、
「飲むには品種など関係無い。あるのは畑だけ!」
と言うことが強く感じられます。これは、ピノ・ノワールでも有り、カベルネ・ソーヴィニヨンでもあるんです。たまたま植わっている・・その土地に適したのがカベルネ・フランで有った・・ということなんですね。
ビオの生産者ではありますが、揮発酸のニュアンスがまず無い、非常に綺麗なワインです。エキスがしっかり出ていますが、ラーメンの出汁のような力技を感じさせるものでは無く、京都の薄味の料理のような、美しくバランスよくひいた出汁の味わいです。薄いのでは無く、ちゃんと有るけれどバランスが良いんです。
ボルドーのサンテミリオンと言うよりはやはりポムロール的なワインです。品種的にはサンテミリオンかと考えてしまいますが、あのようにド太い、果実味がドップリ、タンニンもガッツリ・・みたいなものでは無く、ポムロールのエキス系の官能味なワインを想像していただけますと当てはまると思います。
もしくは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールで言うなら、ペロ=ミノでは有り得ず、ルイ・ユエランです。難しく言えばアンリ・ジャイエでは無く、DRCです。・・・謎掛けみたいですみません。まぁ、エキス系な味わいの、非常にバランスが良く、美しいものとお考えください。
メッチャ美味しいのでお奨めしたいですが、数量は何ともなりません。下記に以前のコメントも掲載しました。ル・ブールはさすがに早いと思いますよ。レ・ポワイエも、少しだけ待った方が良いかもしれません。ご検討ください!
■■oisyテイスティングコメント

2008 Saumur Champigny (le Clos) Clos Rougeard
ロワールのカベルネ・フランといえば、クロ・ルジャールという程の造り手ですが今回初めてテイスティングしました。
無知とは怖いものですね。
こんなに良いのかとそれはもうびっくりしました。
得てして良いワインはどこでもシンプルであると感じます。
丹念な畑仕事が施され、良い葡萄を凝縮させ、また健全に成熟するように剪定をし、根を深く伸ばさせ、ミネラルをたっぷり含ませる。
それをできるだけ無駄な手をかけずに葡萄をワインへと導く。
色々すっ飛ばして言えばこれが全て。しかし、そこには様々なノウハウがあり、非常に難しい事だと思います。
故にグラン・ヴァンができる地域は限られてくるし、テイスティングすれば、もしかしたらちょっと手抜いたかなとか、もしかしたらあまりワインを理解していない造り手かなというイメージが働いてきます。
想像の斜め上を行く造り手に出会う事があります。
滅多にあるものではないですが、やはり自分がそのアペラシオンに持っているイメージを超えて来られるとそのように思います。
直近で言えばマルサネのシルヴァン・パタイユですとか。
僕にとっては今回のクロ・ルジャールのテイスティングも同じで、カベルネ・フランびっくり!というよりも、やっぱり品種は土地を表す器という認識を新たにしました。。
もちろんフランのニュアンスはあります。クロ・ルジャールのワインがフランであるという事は大事だと思います。
しかし、ネガティブな青いイメージはさらさらなく、どちらかといえばスパイスと言えるような香り。
なによりもバランスが非常に秀逸で、リアルにシャンボールを連想させる石灰的ミネラリティ。
タンニンは非常に微細で、ほぼないようにも思います。
エキス、色あいからみてもブラインドで判断したら、フランの香りをとらえない限りピノ・ノワールと答えてしまいそうです。
構造、スタイルからとてもクラシカルであり、なおかつ自然派とも捉えられるナチュラルなタッチを持つ、まさに理想形なワインです。
クロ・ルジャールもそうですが、時に一本飲んだだけでこの造り手のワインならば違うヴィンテージでも、違うアペラシオンでも絶対美味しい!と思える事があります。(他ではジャン・ルイ・シャーヴやトラぺ等)
やっぱりそのような造り手はそれなりの評価をされていますし、現在ブルゴーニュは値上がりに上限がないような状況になっていますが、他の地域に目を向けてみると、わりかし安く値段も安定しているのでとっても良いと感じます。
特にクラシック&ニュートラルな生産者は本当の良さが備わっていつつ、今人気絶頂の超自然派程人気はないためとても買いやすいと思います。
個人的にはこれこそ正に良いワインと呼べるのだと思います。。。
クロ・ルジャールファンの方はもちろん、自然派好きorブルゴーニュ好きでまだ手を出されたことの無い方にもぜひ試していただきたいです。
また、本当のカベルネ・フランのエレガントの真髄にも触れる事が出来る、と思います。
【わお!!!ようやっと2005年がリリースです!】 待ちに待った2005年のクロ・ルジャールです。偉大なボルドーにも負けない・・と言うよりも、超越してしまうかもしれない、と言う期待に胸を膨らませることが可能な、数少ない造り手です。2003年も美味しかったですが、2005年のレ・ポワイユを飲んだ限りでは、数段上かも・・しれません。
ル・クロ(エチケットの記載無し)は、飲んではいませんが、レ・ポワイユよりは毎年確実にポテンシャルが下です。しかしながら、より早く美味しくなりますので、クロ・ルジャールの本質を知るには、最高のアイテムでしょう。
レ・ポワイユは、カベルネ系の葡萄が持つ果皮のニュアンスのエレガンスと濃密さを、驚くほどのレベルで表現していました。とても濃いんですが、滅茶苦茶エレガントなんですね。エキスは凄く出ているんですが、それを凌駕するような果皮からの滑らかな抽出が有るんです。とてもドライで、全く開いていないのに、ついつい惹き付けられてしまう・・魔物のようなワインでした。今飲むのは勿体無いとは言えますが、愉しむ事は可能なレベルです。最低5年ほど置くと良いかと思います。
ル・ブールはさすがに手を付けられませんでした。きっとね・・・今でもそれなりには美味しいんだと思いますよ。ボルドーのグランヴァンの若いヴィンテージを平気でガンガン飲める方には、この未来へのカプセルをさらに圧縮して詰め込んでいるはずのル・ブールも美味しく飲めて仕舞うはずなんですね。ただ勿体無いだけ・・です。恐らく、驚異的な凝縮感が有ると思います。
レ・ポワイユを飲んだだけですが、それでも2005年のクロ・ルジャールの凄さを理解した気がします。例年よりも少し高目では有りますが、5年目でのようやくのリリースですので、ご容赦いただければと思います。是非ご検討ください。
2003年の時のコメントです。
-----━━━━━━━━━
【ボルドーのグラン・ヴァンも形無し??】 ル・ブールは新樽100%、レ・ポワイユにはル・ブールで使用した1年樽が使用されていますが、どちらもボルドーのグラン・ヴァンに匹敵する出来栄えだと思います。ル・ブールは2級に、レ・ポワイユは3~4級位に当たるでしょう。しかしながら、現在の状態は硬く閉ざしていますので、前日抜栓、カラフェに落として・・・などの高度なテクニックを用いなければ、美味しさを感じるようにはならないと思います。ル・ブールで最低5年、レ・ポワイユは最低3年の時が必要です。
一方、ル・クロですが、その名前の記述はエチケットには有りませんが、クロ・ルジャールのソミュール・シャンピニの実力を知るのに、絶好のワインであると言えます。野菜っぽい、例えば、キュウリだとかキャベツ等と形容される名詞は、このワインには出てきません。カッチリしていてとてもドライで、赤や紫の花束に鼻を近づけているような錯覚に陥ります。透明度の高い厚みのあるボディと、美しい減衰の後、長く余韻を残します。素晴らしいと思います。
ル・クロは、比較的早く飲んで美味しいように造られていますが、今の状態でもとても美味しさを感じるのは置いておくとして、先行きの完熟状態も素晴らしいんじゃないかな?と思います。未だに花っぽい、若さを感じさせてくれるので、これが蕾や果実、そしてそれの手を加えたもの(簡単に言えばジャムとか・・・)に変化しつつ、ブケを身に付ける、と想像すると・・・かなりのクラスのワインと同等と言えるでしょう。
ソミュール・シャンピニには、クロ・ルジャールのような、テロワールを具現化した超高級ラインと、デイリーに飲める、安価なプライスゾーンのワインが有ります。ここは全く別物・・・という理解をすることが必要です。飲んでみてください。お薦めします!
【クロ・ルジャールのベース・キュヴェ!スタイルを知るには絶好の1本です。若くして飲んでも美味しい(のが通常・・)です!】・・・以前のレヴューを掲載しています。
【今でもめっちゃ美味しいル・クロ!それ以外は少し置いてください!最高のロワールワインです!】
数が無いので厳しいんですが、それでもル・クロを飲んでしまいました。色合いも美しい・・・実に透明感が有ります。その透明感は香り・味わいにもそのまま繋がっています。ピュアでナチュラル・・一点の曇りも感じられません。
カベルネ・フランと言う、ややもすると日本人には極端なイメージを持たれていらっしゃる方が多い品種では有りますが、
「飲むには品種など関係無い。あるのは畑だけ!」
と言うことが強く感じられます。これは、ピノ・ノワールでも有り、カベルネ・ソーヴィニヨンでもあるんです。たまたま植わっている・・その土地に適したのがカベルネ・フランで有った・・ということなんですね。
自然派の生産者ではありますが、揮発酸のニュアンスがまず無い、非常に綺麗なワインです。エキスがしっかり出ていますが、ラーメンの出汁のような力技を感じさせるものでは無く、京都の薄味の料理のような、美しくバランスよくひいた出汁の味わいです。薄いのでは無く、ちゃんと有るけれどバランスが良いんです。
ボルドーのサンテミリオンと言うよりはやはりポムロール的なワインです。品種的にはサンテミリオンかと考えてしまいますが、あのようにド太い、果実味がドップリ、タンニンもガッツリ・・みたいなものでは無く、ポムロールのエキス系の官能味なワインを想像していただけますと当てはまると思います。
もしくは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールで言うなら、ペロ=ミノでは有り得ず、ルイ・ユエランです。難しく言えばアンリ・ジャイエでは無く、DRCです。・・・謎掛けみたいですみません。まぁ、エキス系な味わいの、非常にバランスが良く、美しいものとお考えください。
メッチャ美味しいのでお奨めしたいですが、数量は何ともなりません。下記に以前のコメントも掲載しました。ル・ブールはさすがに早いと思いますよ。レ・ポワイエも、少しだけ待った方が良いかもしれません。ご検討ください!
因みに以下のコメントは noisy のものでは無く、甥っ子のものです。
↓
■■oisyテイスティングコメント
2008 Saumur Champigny (le Clos) Clos Rougeard ロワールのカベルネ・フランといえば、クロ・ルジャールという程の造り手ですが今回初めてテイスティングしました。無知とは怖いものですね。こんなに良いのかとそれはもうびっくりしました。
得てして良いワインはどこでもシンプルであると感じます。丹念な畑仕事が施され、良い葡萄を凝縮させ、また健全に成熟するように剪定をし、根を深く伸ばさせ、ミネラルをたっぷり含ませる。それをできるだけ無駄な手をかけずに葡萄をワインへと導く。色々すっ飛ばして言えばこれが全て。しかし、そこには様々なノウハウがあり、非常に難しい事だと思います。
故にグラン・ヴァンができる地域は限られてくるし、テイスティングすれば、もしかしたらちょっと手抜いたかなとか、もしかしたらあまりワインを理解していない造り手かなというイメージが働いてきます。
想像の斜め上を行く造り手に出会う事があります。滅多にあるものではないですが、やはり自分がそのアペラシオンに持っているイメージを超えて来られるとそのように思います。直近で言えばマルサネのシルヴァン・パタイユですとか。
僕にとっては今回のクロ・ルジャールのテイスティングも同じで、カベルネ・フランびっくり!というよりも、やっぱり品種は土地を表す器という認識を新たにしました。。もちろんフランのニュアンスはあります。クロ・ルジャールのワインがフランであるという事は大事だと思います。しかし、ネガティブな青いイメージはさらさらなく、どちらかといえばスパイスと言えるような香り。
なによりもバランスが非常に秀逸で、リアルにシャンボールを連想させる石灰的ミネラリティ。タンニンは非常に微細で、ほぼないようにも思います。エキス、色あいからみてもブラインドで判断したら、フランの香りをとらえない限りピノ・ノワールと答えてしまいそうです。構造、スタイルからとてもクラシカルであり、なおかつ自然派とも捉えられるナチュラルなタッチを持つ、まさに理想形なワインです。
クロ・ルジャールもそうですが、時に一本飲んだだけでこの造り手のワインならば違うヴィンテージでも、違うアペラシオンでも絶対美味しい!と思える事があります。(他ではジャン・ルイ・シャーヴやトラぺ等)やっぱりそのような造り手はそれなりの評価をされていますし、現在ブルゴーニュは値上がりに上限がないような状況になっていますが、他の地域に目を向けてみると、わりかし安く値段も安定しているのでとっても良いと感じます。
特にクラシック&ニュートラルな生産者は本当の良さが備わっていつつ、今人気絶頂の超自然派程人気はないためとても買いやすいと思います。個人的にはこれこそ正に良いワインと呼べるのだと思います。。。
クロ・ルジャールファンの方はもちろん、自然派好きorブルゴーニュ好きでまだ手を出されたことの無い方にもぜひ試していただきたいです。また、本当のカベルネ・フランのエレガントの真髄にも触れる事が出来る、と思います。
【今でもめっちゃ美味しいル・クロ!それ以外は少し置いてください!最高のロワールワインです!】---飲めないので以前のレヴューを掲載しています。販売条件付きです。ご注意ください。

数が無いので厳しいんですが、それでもル・クロを飲んでしまいました。
色合いも美しい・・・実に透明感が有ります。その透明感は香り・味わいにもそのまま繋がっています。ピュアでナチュラル・・一点の曇りも感じられません。
カベルネ・フランと言う、ややもすると日本人には極端なイメージを持たれていらっしゃる方が多い品種では有りますが、
「飲むには品種など関係無い。あるのは畑だけ!」
と言うことが強く感じられます。これは、ピノ・ノワールでも有り、カベルネ・ソーヴィニヨンでもあるんです。たまたま植わっている・・その土地に適したのがカベルネ・フランで有った・・ということなんですね。
ビオの生産者ではありますが、揮発酸のニュアンスがまず無い、非常に綺麗なワインです。エキスがしっかり出ていますが、ラーメンの出汁のような力技を感じさせるものでは無く、京都の薄味の料理のような、美しくバランスよくひいた出汁の味わいです。薄いのでは無く、ちゃんと有るけれどバランスが良いんです。
ボルドーのサンテミリオンと言うよりはやはりポムロール的なワインです。品種的にはサンテミリオンかと考えてしまいますが、あのようにド太い、果実味がドップリ、タンニンもガッツリ・・みたいなものでは無く、ポムロールのエキス系の官能味なワインを想像していただけますと当てはまると思います。
もしくは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールで言うなら、ペロ=ミノでは有り得ず、ルイ・ユエランです。難しく言えばアンリ・ジャイエでは無く、DRCです。・・・謎掛けみたいですみません。まぁ、エキス系な味わいの、非常にバランスが良く、美しいものとお考えください。
メッチャ美味しいのでお奨めしたいですが、数量は何ともなりません。下記に以前のコメントも掲載しました。ル・ブールはさすがに早いと思いますよ。レ・ポワイエも、少しだけ待った方が良いかもしれません。ご検討ください!
■■oisyテイスティングコメント

2008 Saumur Champigny (le Clos) Clos Rougeard
ロワールのカベルネ・フランといえば、クロ・ルジャールという程の造り手ですが今回初めてテイスティングしました。
無知とは怖いものですね。
こんなに良いのかとそれはもうびっくりしました。
得てして良いワインはどこでもシンプルであると感じます。
丹念な畑仕事が施され、良い葡萄を凝縮させ、また健全に成熟するように剪定をし、根を深く伸ばさせ、ミネラルをたっぷり含ませる。
それをできるだけ無駄な手をかけずに葡萄をワインへと導く。
色々すっ飛ばして言えばこれが全て。しかし、そこには様々なノウハウがあり、非常に難しい事だと思います。
故にグラン・ヴァンができる地域は限られてくるし、テイスティングすれば、もしかしたらちょっと手抜いたかなとか、もしかしたらあまりワインを理解していない造り手かなというイメージが働いてきます。
想像の斜め上を行く造り手に出会う事があります。
滅多にあるものではないですが、やはり自分がそのアペラシオンに持っているイメージを超えて来られるとそのように思います。
直近で言えばマルサネのシルヴァン・パタイユですとか。
僕にとっては今回のクロ・ルジャールのテイスティングも同じで、カベルネ・フランびっくり!というよりも、やっぱり品種は土地を表す器という認識を新たにしました。。
もちろんフランのニュアンスはあります。クロ・ルジャールのワインがフランであるという事は大事だと思います。
しかし、ネガティブな青いイメージはさらさらなく、どちらかといえばスパイスと言えるような香り。
なによりもバランスが非常に秀逸で、リアルにシャンボールを連想させる石灰的ミネラリティ。
タンニンは非常に微細で、ほぼないようにも思います。
エキス、色あいからみてもブラインドで判断したら、フランの香りをとらえない限りピノ・ノワールと答えてしまいそうです。
構造、スタイルからとてもクラシカルであり、なおかつ自然派とも捉えられるナチュラルなタッチを持つ、まさに理想形なワインです。
クロ・ルジャールもそうですが、時に一本飲んだだけでこの造り手のワインならば違うヴィンテージでも、違うアペラシオンでも絶対美味しい!と思える事があります。(他ではジャン・ルイ・シャーヴやトラぺ等)
やっぱりそのような造り手はそれなりの評価をされていますし、現在ブルゴーニュは値上がりに上限がないような状況になっていますが、他の地域に目を向けてみると、わりかし安く値段も安定しているのでとっても良いと感じます。
特にクラシック&ニュートラルな生産者は本当の良さが備わっていつつ、今人気絶頂の超自然派程人気はないためとても買いやすいと思います。
個人的にはこれこそ正に良いワインと呼べるのだと思います。。。
クロ・ルジャールファンの方はもちろん、自然派好きorブルゴーニュ好きでまだ手を出されたことの無い方にもぜひ試していただきたいです。
また、本当のカベルネ・フランのエレガントの真髄にも触れる事が出来る、と思います。
【わお!!!ようやっと2005年がリリースです!】 待ちに待った2005年のクロ・ルジャールです。偉大なボルドーにも負けない・・と言うよりも、超越してしまうかもしれない、と言う期待に胸を膨らませることが可能な、数少ない造り手です。2003年も美味しかったですが、2005年のレ・ポワイユを飲んだ限りでは、数段上かも・・しれません。
ル・クロ(エチケットの記載無し)は、飲んではいませんが、レ・ポワイユよりは毎年確実にポテンシャルが下です。しかしながら、より早く美味しくなりますので、クロ・ルジャールの本質を知るには、最高のアイテムでしょう。
レ・ポワイユは、カベルネ系の葡萄が持つ果皮のニュアンスのエレガンスと濃密さを、驚くほどのレベルで表現していました。とても濃いんですが、滅茶苦茶エレガントなんですね。エキスは凄く出ているんですが、それを凌駕するような果皮からの滑らかな抽出が有るんです。とてもドライで、全く開いていないのに、ついつい惹き付けられてしまう・・魔物のようなワインでした。今飲むのは勿体無いとは言えますが、愉しむ事は可能なレベルです。最低5年ほど置くと良いかと思います。
ル・ブールはさすがに手を付けられませんでした。きっとね・・・今でもそれなりには美味しいんだと思いますよ。ボルドーのグランヴァンの若いヴィンテージを平気でガンガン飲める方には、この未来へのカプセルをさらに圧縮して詰め込んでいるはずのル・ブールも美味しく飲めて仕舞うはずなんですね。ただ勿体無いだけ・・です。恐らく、驚異的な凝縮感が有ると思います。
レ・ポワイユを飲んだだけですが、それでも2005年のクロ・ルジャールの凄さを理解した気がします。例年よりも少し高目では有りますが、5年目でのようやくのリリースですので、ご容赦いただければと思います。是非ご検討ください。
2003年の時のコメントです。
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【ボルドーのグラン・ヴァンも形無し??】 ル・ブールは新樽100%、レ・ポワイユにはル・ブールで使用した1年樽が使用されていますが、どちらもボルドーのグラン・ヴァンに匹敵する出来栄えだと思います。ル・ブールは2級に、レ・ポワイユは3~4級位に当たるでしょう。しかしながら、現在の状態は硬く閉ざしていますので、前日抜栓、カラフェに落として・・・などの高度なテクニックを用いなければ、美味しさを感じるようにはならないと思います。ル・ブールで最低5年、レ・ポワイユは最低3年の時が必要です。
一方、ル・クロですが、その名前の記述はエチケットには有りませんが、クロ・ルジャールのソミュール・シャンピニの実力を知るのに、絶好のワインであると言えます。野菜っぽい、例えば、キュウリだとかキャベツ等と形容される名詞は、このワインには出てきません。カッチリしていてとてもドライで、赤や紫の花束に鼻を近づけているような錯覚に陥ります。透明度の高い厚みのあるボディと、美しい減衰の後、長く余韻を残します。素晴らしいと思います。
ル・クロは、比較的早く飲んで美味しいように造られていますが、今の状態でもとても美味しさを感じるのは置いておくとして、先行きの完熟状態も素晴らしいんじゃないかな?と思います。未だに花っぽい、若さを感じさせてくれるので、これが蕾や果実、そしてそれの手を加えたもの(簡単に言えばジャムとか・・・)に変化しつつ、ブケを身に付ける、と想像すると・・・かなりのクラスのワインと同等と言えるでしょう。
ソミュール・シャンピニには、クロ・ルジャールのような、テロワールを具現化した超高級ラインと、デイリーに飲める、安価なプライスゾーンのワインが有ります。ここは全く別物・・・という理解をすることが必要です。飲んでみてください。お薦めします!
【今でもめっちゃ美味しいル・クロ!それ以外は少し置いてください!最高のロワールワインです!】---飲めないので以前のレヴューを掲載しています。2本セットです。ご注意ください。

数が無いので厳しいんですが、それでもル・クロを飲んでしまいました。
色合いも美しい・・・実に透明感が有ります。その透明感は香り・味わいにもそのまま繋がっています。ピュアでナチュラル・・一点の曇りも感じられません。
カベルネ・フランと言う、ややもすると日本人には極端なイメージを持たれていらっしゃる方が多い品種では有りますが、
「飲むには品種など関係無い。あるのは畑だけ!」
と言うことが強く感じられます。これは、ピノ・ノワールでも有り、カベルネ・ソーヴィニヨンでもあるんです。たまたま植わっている・・その土地に適したのがカベルネ・フランで有った・・ということなんですね。
ビオの生産者ではありますが、揮発酸のニュアンスがまず無い、非常に綺麗なワインです。エキスがしっかり出ていますが、ラーメンの出汁のような力技を感じさせるものでは無く、京都の薄味の料理のような、美しくバランスよくひいた出汁の味わいです。薄いのでは無く、ちゃんと有るけれどバランスが良いんです。
ボルドーのサンテミリオンと言うよりはやはりポムロール的なワインです。品種的にはサンテミリオンかと考えてしまいますが、あのようにド太い、果実味がドップリ、タンニンもガッツリ・・みたいなものでは無く、ポムロールのエキス系の官能味なワインを想像していただけますと当てはまると思います。
もしくは、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールで言うなら、ペロ=ミノでは有り得ず、ルイ・ユエランです。難しく言えばアンリ・ジャイエでは無く、DRCです。・・・謎掛けみたいですみません。まぁ、エキス系な味わいの、非常にバランスが良く、美しいものとお考えください。
メッチャ美味しいのでお奨めしたいですが、数量は何ともなりません。下記に以前のコメントも掲載しました。ル・ブールはさすがに早いと思いますよ。レ・ポワイエも、少しだけ待った方が良いかもしれません。ご検討ください!
■■oisyテイスティングコメント

2008 Saumur Champigny (le Clos) Clos Rougeard
ロワールのカベルネ・フランといえば、クロ・ルジャールという程の造り手ですが今回初めてテイスティングしました。
無知とは怖いものですね。
こんなに良いのかとそれはもうびっくりしました。
得てして良いワインはどこでもシンプルであると感じます。
丹念な畑仕事が施され、良い葡萄を凝縮させ、また健全に成熟するように剪定をし、根を深く伸ばさせ、ミネラルをたっぷり含ませる。
それをできるだけ無駄な手をかけずに葡萄をワインへと導く。
色々すっ飛ばして言えばこれが全て。しかし、そこには様々なノウハウがあり、非常に難しい事だと思います。
故にグラン・ヴァンができる地域は限られてくるし、テイスティングすれば、もしかしたらちょっと手抜いたかなとか、もしかしたらあまりワインを理解していない造り手かなというイメージが働いてきます。
想像の斜め上を行く造り手に出会う事があります。
滅多にあるものではないですが、やはり自分がそのアペラシオンに持っているイメージを超えて来られるとそのように思います。
直近で言えばマルサネのシルヴァン・パタイユですとか。
僕にとっては今回のクロ・ルジャールのテイスティングも同じで、カベルネ・フランびっくり!というよりも、やっぱり品種は土地を表す器という認識を新たにしました。。
もちろんフランのニュアンスはあります。クロ・ルジャールのワインがフランであるという事は大事だと思います。
しかし、ネガティブな青いイメージはさらさらなく、どちらかといえばスパイスと言えるような香り。
なによりもバランスが非常に秀逸で、リアルにシャンボールを連想させる石灰的ミネラリティ。
タンニンは非常に微細で、ほぼないようにも思います。
エキス、色あいからみてもブラインドで判断したら、フランの香りをとらえない限りピノ・ノワールと答えてしまいそうです。
構造、スタイルからとてもクラシカルであり、なおかつ自然派とも捉えられるナチュラルなタッチを持つ、まさに理想形なワインです。
クロ・ルジャールもそうですが、時に一本飲んだだけでこの造り手のワインならば違うヴィンテージでも、違うアペラシオンでも絶対美味しい!と思える事があります。(他ではジャン・ルイ・シャーヴやトラぺ等)
やっぱりそのような造り手はそれなりの評価をされていますし、現在ブルゴーニュは値上がりに上限がないような状況になっていますが、他の地域に目を向けてみると、わりかし安く値段も安定しているのでとっても良いと感じます。
特にクラシック&ニュートラルな生産者は本当の良さが備わっていつつ、今人気絶頂の超自然派程人気はないためとても買いやすいと思います。
個人的にはこれこそ正に良いワインと呼べるのだと思います。。。
クロ・ルジャールファンの方はもちろん、自然派好きorブルゴーニュ好きでまだ手を出されたことの無い方にもぜひ試していただきたいです。
また、本当のカベルネ・フランのエレガントの真髄にも触れる事が出来る、と思います。
【わお!!!ようやっと2005年がリリースです!】 待ちに待った2005年のクロ・ルジャールです。偉大なボルドーにも負けない・・と言うよりも、超越してしまうかもしれない、と言う期待に胸を膨らませることが可能な、数少ない造り手です。2003年も美味しかったですが、2005年のレ・ポワイユを飲んだ限りでは、数段上かも・・しれません。
ル・クロ(エチケットの記載無し)は、飲んではいませんが、レ・ポワイユよりは毎年確実にポテンシャルが下です。しかしながら、より早く美味しくなりますので、クロ・ルジャールの本質を知るには、最高のアイテムでしょう。
レ・ポワイユは、カベルネ系の葡萄が持つ果皮のニュアンスのエレガンスと濃密さを、驚くほどのレベルで表現していました。とても濃いんですが、滅茶苦茶エレガントなんですね。エキスは凄く出ているんですが、それを凌駕するような果皮からの滑らかな抽出が有るんです。とてもドライで、全く開いていないのに、ついつい惹き付けられてしまう・・魔物のようなワインでした。今飲むのは勿体無いとは言えますが、愉しむ事は可能なレベルです。最低5年ほど置くと良いかと思います。
ル・ブールはさすがに手を付けられませんでした。きっとね・・・今でもそれなりには美味しいんだと思いますよ。ボルドーのグランヴァンの若いヴィンテージを平気でガンガン飲める方には、この未来へのカプセルをさらに圧縮して詰め込んでいるはずのル・ブールも美味しく飲めて仕舞うはずなんですね。ただ勿体無いだけ・・です。恐らく、驚異的な凝縮感が有ると思います。
レ・ポワイユを飲んだだけですが、それでも2005年のクロ・ルジャールの凄さを理解した気がします。例年よりも少し高目では有りますが、5年目でのようやくのリリースですので、ご容赦いただければと思います。是非ご検討ください。
2003年の時のコメントです。
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【ボルドーのグラン・ヴァンも形無し??】 ル・ブールは新樽100%、レ・ポワイユにはル・ブールで使用した1年樽が使用されていますが、どちらもボルドーのグラン・ヴァンに匹敵する出来栄えだと思います。ル・ブールは2級に、レ・ポワイユは3~4級位に当たるでしょう。しかしながら、現在の状態は硬く閉ざしていますので、前日抜栓、カラフェに落として・・・などの高度なテクニックを用いなければ、美味しさを感じるようにはならないと思います。ル・ブールで最低5年、レ・ポワイユは最低3年の時が必要です。
一方、ル・クロですが、その名前の記述はエチケットには有りませんが、クロ・ルジャールのソミュール・シャンピニの実力を知るのに、絶好のワインであると言えます。野菜っぽい、例えば、キュウリだとかキャベツ等と形容される名詞は、このワインには出てきません。カッチリしていてとてもドライで、赤や紫の花束に鼻を近づけているような錯覚に陥ります。透明度の高い厚みのあるボディと、美しい減衰の後、長く余韻を残します。素晴らしいと思います。
ル・クロは、比較的早く飲んで美味しいように造られていますが、今の状態でもとても美味しさを感じるのは置いておくとして、先行きの完熟状態も素晴らしいんじゃないかな?と思います。未だに花っぽい、若さを感じさせてくれるので、これが蕾や果実、そしてそれの手を加えたもの(簡単に言えばジャムとか・・・)に変化しつつ、ブケを身に付ける、と想像すると・・・かなりのクラスのワインと同等と言えるでしょう。
ソミュール・シャンピニには、クロ・ルジャールのような、テロワールを具現化した超高級ラインと、デイリーに飲める、安価なプライスゾーンのワインが有ります。ここは全く別物・・・という理解をすることが必要です。飲んでみてください。お薦めします!