
ちょうどコート・デ・ブランの最北のグラン・クリュ格付けシュイィの葡萄と、そこから西に3キロほど離れたモントゥロン(グーグルだとモンテロンになっているかと・・)の格付け無しの葡萄で勝負しているレコルタン・マニピュラン・・と言いたいところですが、ラベルをご覧になってお判りのように、お金が掛ってない・・要は協同組合で醸造し、ラベルを貼って出している非常に規模の小さい生産者さんですね。
ですがテイスティング結果は良いですね・・。肌理の揃った細やかな泡・・美しいです。結構、持続します。注いですぐに無くなってしまうような「うたかた感?」は無いです。
シュイィのグラン・クリュの葡萄も使用している性でしょうか、アロマに気品が有りますね・・さすが、コート・デ・ブランのブラン・デ・ブラン!・・ですが、格付け無しの葡萄も使っているのでブラン・「デ」・ブランでは無く、ブラン・ド・ブランです。
非常にドライなんですが、ふんわり感がちゃんと有って、しかも酸の組成が旨味の有る酸をしっかりバランス良く持っているので、「ただドライなだけ」「ぺっちゃんこ」と言う残念な感覚に陥ることは無いでしょう。
泡も細やかでクリーミー、色もシャルドネチックな緑が入ったような黄色・・美しいです。中域もしっかりでとてもピュア、スタイリッシュでタイトな味わいになりやすいブラン・ド・ブラン系の味わいをしっかり膨らませています。余韻から細やかな石灰的なミネラリティがまたノーズに抜けて行く感じが素敵です。
そして何より・・飲んだ後が楽!・・かったるくならない・・これはおそらくSo2への嫌悪からであるでしょうが、それでも
「出来るだけ使用しない」
と言う意思が有り、
「使用しなくてはならない時は使う」
と言う意思も有り、その上で、そうならないように気を配っているはずです。
まぁ・・協同組合さんには余り有難く無い組合員なのかと・・(^^;; だからそれは裏を返せば、飲むべきシャンパーニュだと・・しかもシャルドネ100%の、格付け100%の葡萄入りの自然派シャンパーニュだと言うことになろうかと思います。
価格で行けばレミ・ルロワなんでしょうが、この位までご予算が出せれば、「レクラパール並みのピュアさ」を持ったナチュールなシャンパーニュを楽しめます。是非飲んでみていただきたい!ご検討くださいませ。