ドメーヌ・シュヴィニー=ルソー
シュヴィニー=ルソー
フランス Domaine Chevigny-Rousseau ブルゴーニュ
● いや~・・ビックリしました!・・2022年もののシュヴィニー=ルソーですよ・・。思わずフィネスさんの担当さんに電話してしまった位ですから・・はい。
シュヴィニー=ルソーってピュアで一途、ナチュール感もふんわり感も有って美味しいんですが、何と言いますか・・
「どこか漂っている愛想の少なさ」
が、飲むタイミングにより感じられるのがね・・と思っていた訳です。

ところがですね・・これもフィネスマジックなんでしょうかね。いや、フィネスさんのワイン、新入荷で入って来て何年かで大化けすることが結構にして有るんですが、それを noisy は勝手にそう呼んでいるんですね。
「美味しくなってからリリースする主義のシュヴィニー=ルソーが仕上げてすぐの2022年ものを数アイテムリリースしてきた!」
ので飲んでみると、
「レ・シャン・ペルドリ2022年の、信じられないようなパフォーマンス!」
に・・驚かされたんですね。左の写真をご覧ください。この色彩!・・村名の訳が無い・・そう見えませんか?・・ルーミエさんの1級をややタイトにドライに・・もしくはシルヴァン・パタイユが乗り移ったか?・・(^^;;
まぁ・・本来は、1級オ・レイニョとラ・ターシュに接した畑です・・ラ・ロマネもロマネ=コンティもすぐそこですから、村名格がオカシイ位の畑な訳です。でも、一向に凄いレ・シャン・ペルドリに出会わない・・一番うまいのはシュヴィニー・ルソーでしたが・・
で、その村名レ・シャン・ペルドリはとんでもなく旨いし、村名ヴォーヌ=ロマネも素晴らしいので、今回リリースになった2022年ものの1級も飲みたかったんですがすべて2本ほどの入荷・・・実際には確かめきれませんでした。
ですが、
「2022年のシュヴィニ=ルソーは絶対に買い!」
と言う気持ちを萎えさせる証拠はどこにも無く、ほぼ同時期に飲ませていただいた2018年もの、2019年ものも・・今までの「愛想の少なさ」が感じられず、
「・・あれ?・・これって・・ドメーヌが変わったか、フィネスマジックか?」
と・・完全には結論が出せずにいます。
今回は2019年もののレ・ルージュ・デュ・バのエシェゾーも開けさせていただきました。お楽しみいただけましたら幸いです。
■ ドメーヌより
2022年は太陽の年と言っても過言ではないヴィンテージで、春から暑く乾燥し、夏はさらに暑く日照量が多かった。ただ、暑さの影響でいくつかの区画では日焼けなどの被害もあったが、我々の畑では葡萄の根が深くまで伸びているので夏の水不足のストレスを受けることがなく、成熟は素晴らしいものになった。色調は濃く深いガーネット色、良く熟した赤い果実のアロマと新樽由来のバニラ香、口当たりは力強いが丸みがありスパイシーな果実味、飲みやすくて食欲をそそるような味わいでとてもバランスが取れている。早くから飲めるが長く熟成することもできるだろう。
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シュヴィニー・ルソーです。noisy も20年ぶりに再会したドメーヌです。なので、
「どんな造り手さんだったか?」
が今ひとつピンと来ておらず、お客様も少しどうして良いか・・どんなワインなのか今ひとつ判らずに狼狽?しているかのような感じに思えていました。
ですので、ここは気合を入れて・・何とエシェゾー2018年まで開けて・・確信を持ってご紹介させていただきます。
脱線の上、超昔の話しで恐縮ですが、たまたま昔のデータをみつけて見ていて・・大昔にル・テロワールさんが輸入し、最後に会社を整理する時の処分ものだったかと思いますが、・・なんとヴォーヌ=ロマネ・シャン・ペルドリ2000年を、3060円で販売していました・・いや~・・今なら「是非とも売ってくれ!」と言いたいほどとんでもない価格です。
白はリュリー、ムルソー、赤は数種類飲ませていただきました。兎に角入荷してきているヴィンテージがバラバラで、テイスティングも相当に「リキ」を入れないと正確な判断がし辛かったシュヴィニー・ルソーですが、ここへ来てヴィンテージも揃いはじめまして、ようやくnoisy的にも理解が深まった・・その上での判断が出来たと思っています。
独断的に・・言い切ってしまうとこんな印象になります。
「古き良き時代のブルゴーニュワインを現代によみがえらせたような、ピュアで繊細・・新樽の強い効果に重きを置かない煌びやかで美しい果実酸の美味しいエキス系の味わいでリリースしているドメーヌ」
と言えるかと思います。まぁ、そうは言っても新樽を使用していない訳では無く、90年代のように、全てのキュヴェに新樽を用いるようなスタイルでは無い・・と言うことですね。
そしてそもそも自然派ですから、アロマが素晴らしい・・スピードも速く繊細で伸びやかです。クラシカルな味わいですが、自然派のアプローチで非常に美しいです。
例えば、エマニュエル・ルジェは御大の教えを守っていますから、醸造前の低温の漬け込みと「新樽」由来の効果をバッチリ・・最大限に利用した、「リリース時からも官能的なあじわい」を持っていますが、シュヴィニー・ルソーは全くの真逆です。
どこまでも純な果実の美しさを基調とした、ブルゴーニュの葡萄の美しい表現に手を加えることなく、その上で自然に任せた醸造をしていると言えます。
そう・・そんな造り手が、今のブルゴーニュにどれだけいるでしょうか?・・ほとんどいないと言っても過言では有りません。
「エシェゾーはどこまでも純粋で、汚れ無き美しさを持っている!」と書くつもりでいますが、それを信じられますか?・・中々難しいでしょう?・・そう、どこまでも美しくたなびく味わいなんですね・・。ルジェとは真逆のスタイルですが、「時間と言う魔術師」の作用で、最終的にはかなり似てくるのも間違いないでしょう。
「どのタイミングで飲むか?」
で、大きく印象が変わってくるはずです。
面白いのはマリアージュにおいてです・・どうしても新樽の大きな影響を得たブルゴーニュワインに慣れている我々は、
「すでにその新樽系の味わい、香りをイメージした上でのマリアージュを考えてしまっている。」
「新樽系の影響の少ない、美しい果実を表現した昔のブルゴーニュワインは、そのイメージとは全く別のマリアージュをする。」
と言えるのが、このシュヴィニー・ルソーを飲みながら食事をすると伝わって来ます。
ですので、合わないと単純に考えてしまうような、例えば「魚とピノ・ノワール」でも、見事なマリアージュをする場面にも出くわします。
それに、飲み進めるにしたがい、食べ進めるにしたがって・・
「シュヴィニー・ルソーのワインも滅茶苦茶美味しくなってくる」
ことがお判りになるかと思うんですね。
ワイン単体での素晴らしさは、抜栓直後はルジェのワインには全く適わないでしょう。ですが、食事と一緒に飲み進めて行くと・・「・・あれっ?」と・・気付くはずです。
「・・このワイン、もしかしたら・・もの凄いワインじゃないだろうか・・」
と。
素の姿はおそらくエマニュエル・ルジェと大差ないと思います。しかし、抜栓してグラスに注いだシュヴィニー・ルソーのワインの姿は、エマニュエル・ルジェとは全く違う振る舞いを見せます。
グラン=ゼシェゾーまでは開けられませんでしたが、
「心底ピュアで純な、クラシカルだが今でも美味しさを理解できる見事な味わい!」
と言いたいと思います。
現在のワインの志向を見ると、いつかこんなピュア・ブルゴーニュが世界を席巻することになるやもしれません。言ってみれば、ヴァーゼンハウスをさらに凝縮・集中させたようなスタイルです。美しさは全く同様・・でしょう。
是非一度、この美しさ、ピュアさ、クラシカルな美味しさに触れてみて下さい。お勧めします。
フィネスさんが初めて輸入された期待のヴォーヌ=ロマネ本拠のドメーヌ、「ドメーヌ・シュヴィニー=ルソー」をご紹介させていただきます。すでにネットの世界では評判になっているようで、どこのサイトを見ても「完売」か、カートに商品の数を入れられないと言う、凄い状態です。
まぁ、このような場合は大抵、Noisy wine は「ネットのワイン屋の中でドンケツ」のご紹介になってしまうのが常でして・・何せ、ただでさえテイスティング・アイテムの大行列の交通整理をしなければならない状況の中に、「新しい扱いの生産者さん」のワインがその行列を伸ばしてくれますので、そうなってしまうんですね。いや、むしろ、それで「完売」のオンパレードに出来てしまう・・と言うワイン屋さんの底力に驚いています。
Noisy wine もこの「シュヴィニー=ルソー」は初めての扱いになりますが・・いや・・ホントかぁ?・・(^^;;
実はかれこれ四半世紀前ほど遡りますが、今はラシーヌを経営されていらっしゃる合田泰子さん、塚原正章さんが、その前にやられていた伝説のインポーターさん、「ル・テロワール」さんの時代に、noisy も扱わせていただいていました。
最も・・ドメーヌ名が少し変わっておりまして、その頃は「ドメーヌ・パスカル・シュヴィニー」と名乗っていらしたんですね。なので、昨年の晩夏位に担当の K君から「シュヴィニー=ルソー」の話しを聞かせて貰った時には、しばらくの間、思い出せなかったんですね。遠い記憶を探って、
「・・・シュヴィニ―?・・ルソー・・?・・シュヴィニ―・・。・・あ、パスカル・シュヴィニー!!」
と、やっとの思いで記憶の蓋をこじ開けることが出来ました。
酒質は、その頃のパスカル・シュヴィニーをハッキリとは思い出せませんでしたが、
「濃厚・濃密・新樽100%」
の時代に迎合することなく、エレガント系・エキス系のドライなヴォーヌ=ロマネ等をリリースしていた・・と思います。
久しぶりに飲んだパスカル・シュヴィニーは、やはり昔扱った頃のイメージと似たニュアンスが有ったのでしょう・・
「決して濃い系では無い・・果実味たっぷり型でも無い。集中しているが、決して意図的に濃くしようとはしない。エレガンス重視の重さを感じさせない味わい」
でした。
また、ナチュラルさはその頃には無かった、もしくはnoisy にまだ感じ取る能力が無かった・・のかもしれませんが、1990年代の比では無いほどに有機的でナチュラル感も有ります。そして決して「アヴァンギャルドな攻めたナチュール」では有り得ず、ピュアさをたっぷり感じるものです。
その上で、古き良きブルゴーニュワインのニュアンスも感じます。「葡萄に無理強いしない」「無理に抽出しない」「化粧を濃くしない」を見事に守っていると感じました。
それでいて、アイテムのリリースは順番では無く、「リリースして良いと思ったら出荷する」そうでして、今回のラインナップをご覧いただきましても、見事にバラバラですよね。
今回は全9アイテム中、トップ・キュヴェのグラン=ゼシェゾーのみテイスティングできませんでした。8アイテムのテイスティングをさせていただき、その、
「超エレガントなヴォーヌ=ロマネの世界」
を感じさせていただきました。是非ご検討いただけましたら幸いです。
なお、非常にエレガントな味わいですので、
「ワインのサービス時の品温」
にご注意くださいませ。
決して冷えて冷たい状態で飲み始めないように・・特にバックヴィンテージは、15度以上まで品温を上げてから、もしくはこの冬の時期には、温めた室温に馴染ませてから飲み始めてください。どうぞよろしくお願いいたします。
■造り手情報

第2次世界大戦後の1947年にルシアン・シュヴィニーがヴォーヌ=ロマネの「Aux Champs Perdrix(オー・シャン・ペルドゥリ)」の区画に葡萄を植えたのがこのドメーヌの始まりで、3代目となる現当主のパスカル・シュヴィニーは父ミッシェルから1984年にドメーヌを引き継ぎました。
ドメーヌ名はパスカルの父方の苗字「Chevigny(シュヴィニー)」と母方の苗字「Rousseau(ルソー)」を掛け合わせたもので、現在はコート・ド・ニュイを中心に約4haの葡萄畑を所持しています。リュットレゾネで栽培を行っていますが、HVE 認証という葡萄栽培から瓶詰に至るまで、より厳しく環境のことを考えて活動している生産者に与えられる認証を得ており、高い品質のワイン造りを目指しています。
ワインの販売については、ドメーヌで瓶熟させながら飲み始めても良いなと思ったヴィンテージをリリースできるように努めています。

葡萄の収穫は手摘みで除梗100%、アルコール醗酵は自然酵母で櫂入れと液循環を行いながら最高30℃で10~15日間行います。熟成は樫樽でブルゴーニュ・クラスは12ヵ月、それ以外は約18ヵ月間行います。新樽比率はヴィンテージにもよりますが、ブルゴーニュで約25%、それ以外は約80%ほど、グラン・エシェゾーのみ100%にすることもあります。瓶詰前にコラージュのみを行い、ノンフィルターで瓶詰されています。
● 2022 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【ようやっと飲めた村名ヴォーヌ=ロマネ!!・・2022年ものは半端無いです!】

余りに2022年のレ・シャン・ペリドリが凄いので、やや霞んだトーンでのご案内になるかもしれませんが、いや・・村名でも滅茶美味しいですよ。ただ、まるでヴォーヌ=ロマネ1級格は有るだろう・・と思えるようなレ・シャン・ペルドリの気高さまでには届かないかと・・しかし素晴らしいです。
で、2枚目の写真に・・向かって左がレ・シャン・ペルドリ、右がヴォーヌ=ロマネ村名を並べてみました。ちょっと小さいかと思いまして、「大きい写真」の文字をクリックしますと大きめの写真になりますが、
「スマホでアクセスの方は引き延ばした時の画質が良くなるだけ」
だと思いますのでご注意ください。PCでご覧の方は横が800pxのデカい写真になります。
やはりレ・シャン・ペルドリの方がやや涼やかで、透明なミネラル感がビシっと通った感じに見えると思います。村名の方は全体のトーンはヴォーヌ=ロマネ風の暖かさが見えるような色彩でやや赤く、やや淡い?・・同じくらい?でしょうか。
繊細なヴォーヌ=ロマネの表情で、しなやかなテクスチュアから美しい土、ほんのり皮革、スパイス、チェリーのノーズ。良い年を思わせる非常にバランスに優れた味わいで、パレットも美しい円形を見せます。
大きい写真 豊かさやリッチなニュアンスはむしろ村名ヴォーヌ=ロマネに分が有りますが、繊細で冷ややか、質感はやはり・・
「周りの畑の凄さ」
なんでしょうかね・・やはりレ・シャン・ペルドリが真骨頂を発揮します。
まぁ・・こんなに美しいヴォーヌ=ロマネ村名と言うのは、中々に無いと思うんですね。
例えば、あのプティDRCとして思い切り旨いので買ってください・・と言っても売れなかった、ミュヌレ=ジブールのヴォーヌ=ロマネ村名は、
「旨味をしっかり出し、適正な甘みと酸のバランス、全体のバランスに優れた素晴らしいヴォーヌ=ロマネ」
です。
どこが違うか?・・と言いますと・・
「残糖分の少なさ」
でしょう。シュヴィニー=ルソーのブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、シャンパーニュ風に言えば「エクストラ・ブリュット」です。

ですので、通常のヴィンテージですと・・旨味、甘みの点でやや物足りなさを感じるはずなんですね。シュヴィニー=ルソーのワインは、熟しつつ、その旨味を形成して行く、非常にピュアなピノ・ノワールだと言えます。
なので、グラスを振りつつ、その酸化を助長しつつ飲みたくなるワインですが、2022年ものは・・そこまで行かず、何もしなくても旨いチェリーが有り、有機物の表情が多彩で美味しく飲めると思います。
2022年のシュヴィニー=ルソー、超お薦めです!ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!
● 2021 Chambolle Musigny 1er Cru les Combottes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・コンボット
【2019年ものよりも良いんじゃないかと思えるほど素晴らしいバランス!・・シュヴィニー=ルソーならではのとことんまでピュアな1級レ・コンボットです!】

集中していますね~・・もの凄くコンセントレーションを感じますし、滅茶シルキーで滑らかです。ルーミエさんも同じワインを造っていますが、テクスチュアはシュヴィニー=ルソーさんの方が質感が良いかもしれません。単純に果実の濃度はルーミエさんですね。
そのコンセントレーションも、シュヴィニー=ルソーさんのワインになりますと・・やはりちょっとイメージが違って単に集中している感じでは無く、瑞々しく、滅茶細やかな要素が集中している・・しかも静かさの中に有る・・そんな感じです。
新樽はそれなりに使用していて率も高いんでしょうが、どうなんでしょう・・余り新樽を感じません・・と言うか、ほぼ無い・・と思ってしまうほど、
「新樽臭さが滅茶少ない」
んですね。
フィネスさんのテクニカルに寄りますと、80%ほど使用しているように書かれていますが、そんなニュアンスが感じられないのでむしろ困ってしまいます・・。

ですがその分、穏やかな表現のピュアな要素が丸見え・・でも有るわけでして、
「シャンボール=ミュジニーのど真ん中の1級」
としてのイメージもそのまんまに描かれているように思います。
シュヴィニー=ルソーのワインはすでに相当値上がりしていますから、誰もが簡単に入手して楽しむ訳にも行かないのでしょうが、
「このシュヴィニー=ルソーのスタイルこそ、古き良き時代のブルゴーニュ・ピノ・ノワールの姿!」
だと感じます。
昔は・・と言っても1970年頃以前のワインですね。
ブルゴーニュは決して良く熟す生産地では無かったんです。10年に1回、ビッグなヴィンテージが訪れればマシな方で、20年に1回しかないこともママ・・ありました。余りに天候に恵まれなければ・・と言いますか、例えばヴォギュエのミュジニーは、
「シャプタリザスィヨン(糖分添加)が恒常化している」
と散々な評価でした。お陰で70~80年代のヴォギュエのミュジニーは安かった訳です。
だからその頃のワインは健全だと甘いことはまず無く、甘い=シャプタリザスィヨンのし過ぎと判断されやすかったと思います。90年代に入り、気候が安定し出し、気温が上がり始めますと状況は一変。PKさんの掛け声で新樽を多く使うようになり、甘みを幾分残した豪奢な果実のブルゴーニュワインが造られるようになったと思っています。
考えてみればシュヴィニー=ルソーは自然な栽培に戻ったとは言え、造りは昔からほとんど変わっていないと思います。変わったのは価格位なのかもしれません。因みに昔のデータが有ったので調べてみましたら・・これは公表して良いのかどうか・・ちょっと考えましたが、もう時効でしょうから・・おそらく、ル・テロワールさんの整理の時のパスカル・シュヴィニーものだと思われますが noisy の販売価格が何と、
「2000年ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ 750ml 3090円」
「2000年ブルゴーニュ・ルージュV.V. 1545円」
と・・!
そりゃぁお客様はお悦びになったと思いますが、おそらくこの価格は完全に処分価格だったと思います。如何に日本のブルゴーニュワインが安過ぎたのかが判ると思います。
時代はほぼ四半世紀弱流れて2023年の今、これほどにピュアな、余分な飾りを持たない、明け透けなテロワールのピノ・ノワールは見つからないでしょう。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【ルーミエさんのレ・コンボットと同様のニュアンスも有りますが、もっと乾いたエシェゾー的ニュアンスのある味わいでした!】・・2020年ものは飲めなかったので以前のレヴューをそのまま掲載しています。

・・あれ?
「・・飲んでいないと言いつつ、コラムに2019年のコンボットの写真が載っているのは・・何故?」
と思われたかもしれません。
実際は飲んではいるんですよ・・(結構このパターンも有ります)。でも何らかの理由で、飲んでいないと書く場合も有ります。
実は、他で開けて余ったものをいただき、それを飲んだんですね。滅茶美味しかったんですが、余りに量が少な過ぎて、他のアイテムとのバランスが取れないと思い、改めて自身で開けてテイスティングしようと思っていたのに、時間が無かったり、入荷数が少なかったりでダメになってしまったりするんですね。
なので、滅茶美味しいのは間違い無いにせよ、ハッキリは言えないので・・と言うことにしておいてください。
以下は以前のレヴューです。
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2017年の1級レ・コンボットです。ルーミエさんの半額以下・・ですね。かなりリーズナブルです。
しかしながら、ルーミエさんのように、
「ブリブリな赤黒果実が滅茶たっぷり!」
までは行きませんで、むしろシャンボールの村の南西辺り、もしくはフラジェ=エシェゾーに入った辺りの「とても乾いた土地」由来のニュアンスに加え、赤や黒の(ドライな)小果実の群生・・みたいに感じます。
もっともこれは2017年ものですから、ちょうど締まって来た時期に入ったことも有ると思われ、ちょうどこの2021年の春を迎えて温かくなって来た頃から、徐々に開いて行くんじゃないかと思っています。
資質は素晴らしいものを感じます。今は少し閉じ気味・・と思ってください。ご検討くださいませ!
● 2021 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【とことんまでピュア!で繊細なエキスを感じさせてくれるブルゴーニュ唯一のドメーヌのA.C.ブル!静かに燃える水のようなワインです。】

水は燃えません・・と言われてしまいそうですが・・(^^;; 水素も酸素も燃えますからご容赦ください。
と言いますか、そもそもがこのシュヴィニー=ルソーのワインは滅茶瑞々しく、でもエキスが凄く濃い・・なんては感じないですよね。とことんまでピュアで滑らか、そして他に有り得ないほどのドライさです。
昨年は2019年ものをご案内しているので2020年ものが届くかと思いきや、
「おそらく2020年はドメーヌ側ではまだ仕上がっていないと言う判断」
だと思うんですね。
2021年ものを出して来た理由としては、
「そろそろ飲み始めて良いと言う判断」
と言うことなんでしょう。
ノーズは柔らかさを感じつつもミネラリティのツヤツヤとした薄いカバーがあるようなニュアンスと、赤黒なベリー、チェリーのピュアなニュアンス。
口に含むとドライなチェリー感、膨らみ切らないものの、やがて僅かに解れだします。

そこからはまぁ・・例えば何かお料理を口にしますと、その料理の塩分やミネラリティと、何とも表現のし辛い・・マッチングを見せて来ます。
するとどうでしょう。エキスの旨味が浮かび上がって来て、ピュアで繊細な果実の風味と旨味、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールらしいエレガンスが劇的に増大して来て、その料理の味わいをグッと盛り上げてくれるんですね。
そして面白いのは、赤ワインだから・・と言うことで肉料理に合うだけでなく、魚系の料理にも非常に相性が良く、料理に効かせた適度な塩分、その料理の味わいと反応して、さらにワインも料理も輝きを増して行く感じに思います。
これはおそらく、シュヴィニー=ルソーのワインが非常にピュアで余り酸化をさせていないこと、マロラクティックも深くは無く、適度に明るい色彩の酸が残存している性では無いかな・・と思っています。
2021年のシュヴィニー=ルソーのワインは、他のコラムでも書きましたがまったくネガティヴさを感じないワインで、ピノ・ノワールらしいハツラツとした部分と滑らかさ、高貴さとエレガンスに長けたワインです。強い力は感じないが、不足感の全く無い見事な味わいです。是非飲んでみてください。水が・・静かに燃えているようなイメージです・・(^^;;
以下は以前のレヴューです。
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【2019年と言うヴィンテージの素晴らしさをそのままに、シュヴィニー=ルソー特有のエレガンスも具現化した見事な味わいです!】
(2度目の入荷です。以前の入荷分よりも明らかに素晴らしい出来で・・ビックリしました。価格は一気に上がりました・・ですが、それだけの価値はあると思います。)
このA.C.ブルは本当に素晴らしいです!・・今、最高に美味しい!・・勿論、これからも熟した美味しさを徐々に増して来るとは思いますが、
「シュヴィニー=ルソーのスタイルを知る!」
には最高のアイテムかと思います。
この色・・そこそこに濃密にさえ、見えるんじゃないかと思いますが・・どうでしょう?
でも決して濃くなど無いんですよ。張りのある・・徐々に膨張して行こうとする意志のようなものさえ感じるほどですが、さらりとしていて、非常にドライ・・しかもピュアだけに留まらず、そこはかと無く漂うナチュラルさがまた素晴らしいんですね・・。
これはやはり、シュヴィニー=ルソーのスタイルと、2019年の「健康的で優良な作柄」が生み出したマジックなのかもしれません。
そして面白いのは、昨夏、フィネスさんでテイスティングした時には、2018年ものが滅茶苦茶美味しく、この2019年のようだったと・・言う事と、2019年ものはまだやや酸っぱく、仕上がり切っていなかったそうなんですね。まぁ、2019年のミレジメで2020年の夏のサンプル・テイスティングですから、そのように感じられるのも間違いない事象だったでしょう。約半年の時間を経て、ちょうど仕上がったタイミングだと思います。
また、「エレガンス」と言う点でもそこは面白いですね。マロラクティックをキツクし無い・・と想像出来ますが、この点は何年か見ないとハッキリは言えませんので、今後の課題とさせてください。
兎に角、今飲んでとてもシュヴィニー=ルソーに対する理解が得られるのはA.C.ブル2019年・・そして2018年です。2018年ものについてはそちらのコラムに記載しますのでよろしくお願いいたします。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!
● 2019 Grands Echezeaux Grand Cru
グラン=ゼシェゾー・グラン・クリュ
【すみません、今のところ飲めてはいません!・・が、2019年エシェゾーの旨さを見ますと、今飲んでもOKでしょう!】
シュヴィニー=ルソーと言うドメーヌは、ブルゴーニュの中でもキラリと光る独自性を持っていると思うんですね。それが中々評価に繋がらなかったと・・言うことなのかなと思っています。
ですが、2022年もののレ・シャン・ペルドリや村名ヴォーヌ=ロマネを飲みますと、
「・・・これはもう・・時間の問題だけ・・で高く評価されるに違いない!」
と感じます。
はっきり言って、あんなに旨いレ・シャン・ペルドリを飲んだのは初めてです。ラ・タージュ(レ・ゴーディショ)の真上に有りながらも村名に貶められたまま、中々浮上出来ないのも・・
「無理して濃くしようとして失敗している?」
みたいなワインが多いように感じていました。
ですがシュヴィニー=ルソーは、濃くしようとか、淡くしたいとか・・はおそらく考えておらず、自身が思うブルゴーニュのエレガンスを生み出すことだけに集中していると思います。
グラン=ゼシェゾーと言うワインは、綺羅星のようなヴォーヌ=ロマネのアペラシオンの中でも上から5番目ほどです。ぜひご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【シュヴィニー=ルソーのトップ・キュヴェです!】
実はまぁ・・コラムには書かないまでも、シュヴィニー=ルソーのテイスティングは結構進めています。例えば・・飲んでいないのでと書いて有る「2019年シャンボール1級レ・コンボット」は飲んでいたりします。でも、正確な分析が出来なかった・・つまり、抜栓して時間が経過してしまったものをテイスティングしたので、他の飲んだアイテムと同列で書いてしまうと齟齬が生じるかと言うことで・・あ、また時間も無いし・・(^^;; ですみません・・ご容赦ください。
ただし、2019年のシャンボール・コンボット!・・旨かったです!・・が、残っていたのが少な過ぎでした。
このグラン=ゼシェゾー2018年は、自身で開けられもせず、開いたボトルを飲むことも出来ず・・でした。でも、
「激ピュアなグラン=ゼシェゾー!」
であることは間違い無いと想像しています。2018年のエシェゾーは、自身で開けたもの(抜栓も自分、持出も・・)と、開けて残った、時間が経過したものの両方をテイスティングしています。
「・・ほんと、noisy さんは良くそんな時間が有りますね・・」
「・・はい、しょっちゅう言われます。」
なので、エシェゾー2018年のポテンシャル判断には自信も有りますよ。・・で、おそらくですが、このグラン=ゼシェゾー2018年も同様のラインながら、グラン=ゼシェゾーらしい「ある種の黒さ」も有るんじゃないかと推測しています。ご検討くださいませ。
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【すみません・・これだけは飲めませんでした!非常に希少な2013年ものグラン=ゼシェゾーは2本のみの入荷です。】
昨今はグラン=ゼシェゾーともなりますと凄い価格になってしまうのが常ですが、この位だと・・「安いじゃん・・」と思えてしまう自分がちょっと怖いですね。
シュヴィニー=ルソーは、まず・・海外メディアには掲載されない・・品物を渡さないのか、渡せないのか判りませんが、良くあるパターンは、1990年代に酷い目に遭ったことで懲りている・・みたいな感じですね。
なので、現在は知る人ぞ知るドメーヌです。noisy も今のところは飲めていませんので何とも言いようが無いんですが、今回ご紹介させていただいた「2017 エシェゾー」が滅茶美味しかったので、この2013年グラン=ゼシェゾーも期待しています。是非ご検討くださいませ。
● 2018 Vosne-Romanee les Champs de Perdrix
ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ド・ペルドリ
【超エレガントなヴォーヌ=ロマネ村名・・しかし、品温が上がってくると繊細な果実表現、荘厳さが見え隠れしてきます!】

まぁ、ロマネ=コンティとか、ラ・ロマネの上部・・と言うような説明にはなっていますが、やはり、
「ラ・ターシュ」と「ラ・グランド・リュ」に上部で接している!
と言うと・・・いきなり興味が湧いてくるんじゃないかと思うんですね。
しかしながら、そんな凄いグラン・クリュたちと、むき身で立ち会えるほどのポテンシャルまでは無いんですよ・・。村名ですから・・。
やはり「ラ・ターシュ(ゴーディショ・オ・ラ・ターシュ)」や今の「グランド・リュ」は凄腕でして・・もう、「剛力」と「絹仕立て」と言い換えたいほど、素晴らしいブルゴーニュワインです。
しかし、しかしですね・・このレ・シャン・ペルドリ、ちゃんと飲んであげると・・そんな凄い畑が持っている一面を覗かせてくれるんですね。そこがブルゴーニュワインの面白いところで有ると思っています。

言ってみれば、
「昔のラ・グランド・リュをもう少し濃い目にして薄さを感じさせなくなった感じ!」
と言った方が判りやすいんじゃないかと思うんですね。
シュヴィニー=ルソーのワインは本当に「一貫している」ので・・・超ドライで、超エレガントで、化粧ッ気無しで(ものの見事に13度!、樽臭く無い)です。ですので、
「是非とも品温を15~16度ほどまでに上げて!」
お楽しみくださいませ。
2012年ものはしっかり休めて、2018年ものは早めの抜栓の方が今のところ良いようです。ご検討くださいませ。
● 2018 Nuits-Saint-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ
【ほぼほぼ完熟!?・・あと少し??・・シュヴィニー=ルソーのワインの熟し始めの美味しさを堪能できる、シュヴィニー=ルソーらしいピュアで繊細な表情です!】

いや~・・良いですね・・旨いです。ちょうど良い熟・・と思うか、あと少し待った方が良かったか・・その辺りは飲まれる方によって、好みにより判断は変わるかと思えるタイミングです。
今回は同時にご案内の2010年ものも有りますので、ピノ・ノワールの、ニュイ=サン=ジョルジュの熟成を理解するのにも良い教材になるかな・・と思います。noisy はさすがに2010年もののニュイ=サン=ジョルジュ村名までは開けられませんでした。
まぁ・・2019年のエシェゾーまで開けちゃいましたので鼻血が止まらない状態ですのでご容赦くださいませ。
ニュイ=サン=ジョルジュ的な温かさと土のニュアンス、その割にはハードなミネラリティも奥に持っている感じのニュイ=サン=ジョルジュ村名です。しかし、
「土むさく無い」
です。美しい土です。やや茶色掛かった明るい感じの土です。フラワリーさが無くなり、赤い果実がしっかり、そこにおだやかなスパイスが載り、コーヒーっぽい感じや土、そしてその粘性も感じます。
1級までは行かない感じですがピュアで「はんなり」と上品で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名には余り感じることの無い繊細な上品さが有ります。

2018年ものですから収穫から6年目ですので、
「そろそろ良いだろう」
とは思えるものの、実際に手にしてみると・・
「やっぱりもう少し・・待つか?」
と悩むタイミングですよね・・6年は。
実際に開けてみると、
「まさにそのような感じ!」
のタイミングでして、
「若目のピノがお好きな方はほぼドンピシャリ!」
じゃないでしょうか。
熟し気味の方がお好みの方は、あと1年位でしょうか。完熟してトロットロまで待ちたいならあと3~4年、ピーク過ぎのとんでもなく透明感が出てパキーンとしたニュイ=サン=ジョルジュが飲みたいようでしたら・・14~15年・・(^^;; まぁ、思っているよりワインの寿命は長いです。10年でダメになると思っている海外メディアは信用しないでください。お薦めです!
以下は2009年もののレヴューです。
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【良い感じに熟した2009年!是非、品温を上げて、この熟してから見せるエレガンスを楽しんでください!】
2009年ものです。もう・・何とも言えない見事な熟です。ニュイらしい土っぽさと、むしろ優しさの有る温かみ、ふんわり感さえあるミネラリティが一緒になって口内に入り、まるでそこで分解されるように味蕾を刺激してくれます。
最も・・これは冷えてたら判り辛いかもしれないと思います。12~13度の品温では、何せ「超ドライ」ですし、「超エレガント」ですから台無しになってしまいます。
「2009年ものだから・・甘さも有るでしょう?」
と思われるかもしれませんが、熟して酸がさらに丸くなって、落ち着いて来ての「エキスの甘さ」だけですから、それに、ニュイの北側の「サン=ジュリアン」と言う畑もまた・・非常にエレガントで美しい味わいを見せるんですが、派手さはまず出てこない畑です。そして、レ・シャルモワもどちらかと言いますと「温かみのある優しい味わい」で、土むさい感じは出にくい・・そう感じています。なので是非とも15~16度まで品温を上げる努力をしてくださいね。
そしてまた、このワインも13度と言うアルコール分です。超エレガントなニュイ=サン=ジョルジュ・・・飲んでみたいと思いませんか?・・ご検討くださいませ。
● 2012 Vosne-Romanee les Champs de Perdrix
ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ド・ペルドリ
【超エレガントなヴォーヌ=ロマネ村名・・しかし、品温が上がってくると繊細な果実表現、荘厳さが見え隠れしてきます!】

まぁ、ロマネ=コンティとか、ラ・ロマネの上部・・と言うような説明にはなっていますが、やはり、
「ラ・ターシュ」と「ラ・グランド・リュ」に上部で接している!
と言うと・・・いきなり興味が湧いてくるんじゃないかと思うんですね。
しかしながら、そんな凄いグラン・クリュたちと、むき身で立ち会えるほどのポテンシャルまでは無いんですよ・・。村名ですから・・。
やはり「ラ・ターシュ(ゴーディショ・オ・ラ・ターシュ)」や今の「グランド・リュ」は凄腕でして・・もう、「剛力」と「絹仕立て」と言い換えたいほど、素晴らしいブルゴーニュワインです。
しかし、しかしですね・・このレ・シャン・ペルドリ、ちゃんと飲んであげると・・そんな凄い畑が持っている一面を覗かせてくれるんですね。そこがブルゴーニュワインの面白いところで有ると思っています。

言ってみれば、
「昔のラ・グランド・リュをもう少し濃い目にして薄さを感じさせなくなった感じ!」
と言った方が判りやすいんじゃないかと思うんですね。
シュヴィニー=ルソーのワインは本当に「一貫している」ので・・・超ドライで、超エレガントで、化粧ッ気無しで(ものの見事に13度!、樽臭く無い)です。ですので、
「是非とも品温を15~16度ほどまでに上げて!」
お楽しみくださいませ。
2012年ものはしっかり休めて、2018年ものは早めの抜栓の方が今のところ良いようです。ご検討くださいませ。
● 2010 Nuits-Saint-Georges Vieilles Vignes
ニュイ=サン=ジョルジュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【良い感じに熟した2009年!是非、品温を上げて、この熟してから見せるエレガンスを楽しんでください!】-----2009年もののレヴューです。

2009年ものです。もう・・何とも言えない見事な熟です。ニュイらしい土っぽさと、むしろ優しさの有る温かみ、ふんわり感さえあるミネラリティが一緒になって口内に入り、まるでそこで分解されるように味蕾を刺激してくれます。
最も・・これは冷えてたら判り辛いかもしれないと思います。12~13度の品温では、何せ「超ドライ」ですし、「超エレガント」ですから台無しになってしまいます。
「2009年ものだから・・甘さも有るでしょう?」
と思われるかもしれませんが、熟して酸がさらに丸くなって、落ち着いて来ての「エキスの甘さ」だけですから、それに、ニュイの北側の「サン=ジュリアン」と言う畑もまた・・非常にエレガントで美しい味わいを見せるんですが、派手さはまず出てこない畑です。そして、レ・シャルモワもどちらかと言いますと「温かみのある優しい味わい」で、土むさい感じは出にくい・・そう感じています。なので是非とも15~16度まで品温を上げる努力をしてくださいね。
そしてまた、このワインも13度と言うアルコール分です。超エレガントなニュイ=サン=ジョルジュ・・・飲んでみたいと思いませんか?・・ご検討くださいませ。
● 2007 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【バックヴィンテージ入荷!!・・夜明け前?・・冷ややかなヴィンテージのエレガントな造り手の、旨味と深みとコアが見え始めた17年目のエシェゾーです!】

シュヴィニー・ルソーですから・・いや、2007年ものはまだパスカル・シュヴィニーの時代だったんじゃないかとも思いますが、
「滅茶エレガントな2007年ヴォーヌ=ロマネ・レ・ルージュ・デュ・バ」
と言うことになります。
まぁ・・このレ・ルージュ・デュ・バがグラン・クリュ指定の畑で有り、グラン・クリュ・エシェゾーを名乗れるリューディ・・と言うことなんですね。
そしてこのレ・ルージュ・デュ・バは、エシェゾー・デュ・ドゥユの真上に有りますが、比較的バランスの良い重厚さを持つエシェゾー・デュ・ドゥユとは・・
「相当違う性格」
だと noisy は感じておりまして、
「上部にあるため乾いてやや軽め、とても細やかで、赤いニュアンスを強く持つ」
のがレ・ルージュ・デュ・バ、グラン=ゼシェゾー真上にあるエシェゾー・デュ・ドゥユの比較重厚な・・どこか感じる大雑把さにさえ大きな構造を感じますから、
「ん~・・なんで同じエシェゾーなのか良く判らない・・」
といつも思ってます・・まぁ、あくまで個人的な感覚の話しです。

ですから、
「エシェゾーは上下の畑をブレンドする」
などとも言われますが、これはクロ=ヴージョでも同様でして、神様ジャイエの常套手段でした。
2007年と言う比較冷涼な仕上がりで、ちゃんと造ろうと言う意思のあるドメーヌは収量を結構に落としましたから、今頃になってバックヴィンテージを出してくれるのは有難いことです。
しかし、シュヴィニー=ルソーは決して濃くしない方ですから・・まぁ、激エレガント系と言って良いと思うんですね。そこにこの冷涼なヴィンテージと言うことで、
「激エレガントだが長熟系に仕上がった」
と言えます。
勿論、今飲んでもそこそこ以上に美味しくいただけます。でもどこか・・
「・・いや、まだまだ・・これからでしょ・・」
と言うような風情を醸し出していまして・・このグラスの色彩を見ても、
「スカッと抜けて来ない感じ」
と言いますか、
「まだちょっと上に膜が張ってあるような感じ」
がしますよね・・。
「・・落ちかけなんじゃ・・ない?」
などとも思われる方もいらっしゃるかと思いますが、1枚目の写真のグラスの右側の感じが全体を覆うようになっていれば、実に良いタイミングで開けたと言うことになろうかと思います。
レ・ルージュ・デュ・バらしく、赤いニュアンスを多分に含んだドライな味わいです。タイミングを計ってお召し上がりください。
以下は以前のレヴューです。
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【シュヴィニー・ルソーのエシェゾーもまた、シュヴニー・ルソーならではの純粋でピュアな美しさに満ちたグラン・クリュでした!】
こちらも2018年ものエシェゾーを接写してみました。2017年ものと比較しますと、
「色合いが判りやすい?」
んじゃないかと自負しています。
ま~・・シュヴィニー・ルソーはシュヴィニー・ルソーです。とことん、純粋です。だから滅茶ピュアさで溢れています。濃度もしっかり有りますが、それを、
「凝縮している」
とは言いたくない・・美しさが有ります。
例えば、皆さんも絶対に欲しい「シリュグのグラン=ゼシェゾー」も、滅茶美しいワインです。若いうちは、抜栓直後はしっとりしているものの、開き始めると、まるで風船が膨らむかのようにアロマやボディが膨張して来て、エステリックなアロマを放出して来ます。
ですが、シュヴィニー・ルソーのエシェゾーは・・と言うか、シュヴィニー・ルソーのワインは全て、そのような経過を取りません。風船に息を入れて行くように膨らんで行くことは無いんです。
重心は低く、中域もしっかり有り、高域も、超高域も球体のように存在しています。それはそのまま動かないし時間経過の膨らみは、その球体をそのまま持続させた上でゆっくりと、気付かないうちに膨らんで行く感じなんです。
敢えて言うなら、シリュグは気体、シュヴィニー・ルソーは液体です。どちらも流動的ですが、その動きは全く異なるでしょう?
落ち着きが有り、果実のピュアな美味しさと、乾いた土と赤い土のテロワールを煌びやかに、しかし、しっとりと・・穢れの無い美しさを上品に見せてくれます。
あ、こんな表現も出来るでしょうか。シリュグは温められ空気に放出された香水の成分、シュヴィニー・ルソーはその元となる果実草花の実体。
どちらが良いのか・・それは判りません。まさにピュアな果実とテロワールを具現しているのはシュヴィニー・ルソーかもしれないと、このエシェゾー2018を飲んで感じました。
「今でもべらぼうに旨い!」
のは間違い無く、20年後にどんな姿に変貌しているのか・・その想像は樽の影響の大きいピノに慣れた我々には相当に困難ですが、滅茶楽しみでも有ります。安いお買い物では無いですが、見事な赤を連想させる「グラン・クリュ・エシェゾー・レ・ルージュ・デュ・バ」を単独で感じることが出来る数少ない検体でも有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エシェゾー2017、飲みました!・・バッチリ集中しているのに滅茶エレガント!・・赤い果実がスルっと入ってジンワリとたなびく、中々無いタイプのエシェゾーです!】
リューディ、レ・ルージュ・デュ・バです。エシェゾーの中のエシェゾーと呼び声も高い、エシェゾー・デュ・ドゥスーの真上に有ります。
一般的にエシェゾーは、ドゥスー以外は上下でブレンドすべき・・などとも言われますが、それでもやはり、このように単独のリューディで出していただけるのは、非常に有難いです。
だって・・
「レ・ルージュ、大好きですから・・はい・・(^^;;」
あの、セシル・トランブレイもそうですよね・・・あちらは、このレ・ルージュ・デュ・バのさらに上に有る1級畑ですが、非常に判りやすい・・真っ赤な果実の荘厳さを強く感じる素晴らしい味わいです。
比較してしまいますと、むしろ「饒舌なセシル」に対し、「やや無口だけれど上質さを隠しきれないシュヴィニー=ルソー」と言えるでしょうか。樽の使い方も実に上品なので、
「どうよ~!・・旨いだろ~!」
等と言う声は全く聞こえないんですが、そこはかとなく漂う上質感、赤い果実のドライで誠実な美味しさ、化粧ッ気の無いすっぴん美人さを強く感じさせてくれます。
まぁ・・どうなんでしょうね・・新樽もかなりのパーセンテージ、使っているのでしょうが、全然樽臭く無い・・・そして、畑のクオリティの高さをしっかり持っているのが判り、美味しいと感じさせてくれます。
少ないですが・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!激エレガント系、真っ赤なエシェゾーです!・・
● 2022 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【すみません・・少なくて飲めませんでした!・・後の機会にレ・プティ・モンにトライさせていただきます。】
シュヴィニー=ルソーは理解できたと・・思っていますが、やはりプティ=モンは飲みたいです。何せ、エマニュエル・ルジェを引き合いに出してコラムを書いちゃいましたから、ルジェのクロ・パラの隣の畑ですしね。
いや・・話しは飛びますが、クロパラ・・・とんでもないことになっちゃってますね・・。エマニュエル・ルジェのクロパラも一声30万ではありますが、メオのクロパラがブローカーのリストに掲載されていたので見てみると・・とてもじゃないが買えるような価格じゃありませんでした。どちらも10万円前半でご紹介させていただいたのが嫌になってしまうほどの値付けでした。
あ、気を取り直して・・
妖艶なルジェと純粋なシュヴィニー=ルソー・・シュヴィニー・ルソーは新樽を使わない訳じゃ無いにせよ、その大きな影響が出ないようにしている節が有りますので、完熟したシュヴィニー=ルソーの味わいと共に宿題にさせてください。
■ ドメーヌより
2022年は太陽の年と言っても過言ではないヴィンテージで、春から暑く乾燥し、夏はさらに暑く日照量が多かった。ただ、暑さの影響でいくつかの区画では日焼けなどの被害もあったが、我々の畑では葡萄の根が深くまで伸びているので夏の水不足のストレスを受けることがなく、成熟は素晴らしいものになった。色調は濃く深いガーネット色、良く熟した赤い果実のアロマと新樽由来のバニラ香、口当たりは力強いが丸みがありスパイシーな果実味、飲みやすくて食欲をそそるような味わいでとてもバランスが取れている。早くから飲めるが長く熟成することもできるだろう。
● 2022 Chambolle Musigny 1er Cru les Combottes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・コンボット
【2019年ものよりも良いんじゃないかと思えるほど素晴らしいバランス!・・シュヴィニー=ルソーならではのとことんまでピュアな1級レ・コンボットです!】-----飲めませんでしたので2020年もののレヴューです。

集中していますね~・・もの凄くコンセントレーションを感じますし、滅茶シルキーで滑らかです。ルーミエさんも同じワインを造っていますが、テクスチュアはシュヴィニー=ルソーさんの方が質感が良いかもしれません。単純に果実の濃度はルーミエさんですね。
そのコンセントレーションも、シュヴィニー=ルソーさんのワインになりますと・・やはりちょっとイメージが違って単に集中している感じでは無く、瑞々しく、滅茶細やかな要素が集中している・・しかも静かさの中に有る・・そんな感じです。
新樽はそれなりに使用していて率も高いんでしょうが、どうなんでしょう・・余り新樽を感じません・・と言うか、ほぼ無い・・と思ってしまうほど、
「新樽臭さが滅茶少ない」
んですね。
フィネスさんのテクニカルに寄りますと、80%ほど使用しているように書かれていますが、そんなニュアンスが感じられないのでむしろ困ってしまいます・・。

ですがその分、穏やかな表現のピュアな要素が丸見え・・でも有るわけでして、
「シャンボール=ミュジニーのど真ん中の1級」
としてのイメージもそのまんまに描かれているように思います。
シュヴィニー=ルソーのワインはすでに相当値上がりしていますから、誰もが簡単に入手して楽しむ訳にも行かないのでしょうが、
「このシュヴィニー=ルソーのスタイルこそ、古き良き時代のブルゴーニュ・ピノ・ノワールの姿!」
だと感じます。
昔は・・と言っても1970年頃以前のワインですね。
ブルゴーニュは決して良く熟す生産地では無かったんです。10年に1回、ビッグなヴィンテージが訪れればマシな方で、20年に1回しかないこともママ・・ありました。余りに天候に恵まれなければ・・と言いますか、例えばヴォギュエのミュジニーは、
「シャプタリザスィヨン(糖分添加)が恒常化している」
と散々な評価でした。お陰で70~80年代のヴォギュエのミュジニーは安かった訳です。
だからその頃のワインは健全だと甘いことはまず無く、甘い=シャプタリザスィヨンのし過ぎと判断されやすかったと思います。90年代に入り、気候が安定し出し、気温が上がり始めますと状況は一変。PKさんの掛け声で新樽を多く使うようになり、甘みを幾分残した豪奢な果実のブルゴーニュワインが造られるようになったと思っています。
考えてみればシュヴィニー=ルソーは自然な栽培に戻ったとは言え、造りは昔からほとんど変わっていないと思います。変わったのは価格位なのかもしれません。因みに昔のデータが有ったので調べてみましたら・・これは公表して良いのかどうか・・ちょっと考えましたが、もう時効でしょうから・・おそらく、ル・テロワールさんの整理の時のパスカル・シュヴィニーものだと思われますが noisy の販売価格が何と、
「2000年ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ 750ml 3090円」
「2000年ブルゴーニュ・ルージュV.V. 1545円」
と・・!
そりゃぁお客様はお悦びになったと思いますが、おそらくこの価格は完全に処分価格だったと思います。如何に日本のブルゴーニュワインが安過ぎたのかが判ると思います。
時代はほぼ四半世紀弱流れて2023年の今、これほどにピュアな、余分な飾りを持たない、明け透けなテロワールのピノ・ノワールは見つからないでしょう。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【ルーミエさんのレ・コンボットと同様のニュアンスも有りますが、もっと乾いたエシェゾー的ニュアンスのある味わいでした!】・・2020年ものは飲めなかったので以前のレヴューをそのまま掲載しています。

・・あれ?
「・・飲んでいないと言いつつ、コラムに2019年のコンボットの写真が載っているのは・・何故?」
と思われたかもしれません。
実際は飲んではいるんですよ・・(結構このパターンも有ります)。でも何らかの理由で、飲んでいないと書く場合も有ります。
実は、他で開けて余ったものをいただき、それを飲んだんですね。滅茶美味しかったんですが、余りに量が少な過ぎて、他のアイテムとのバランスが取れないと思い、改めて自身で開けてテイスティングしようと思っていたのに、時間が無かったり、入荷数が少なかったりでダメになってしまったりするんですね。
なので、滅茶美味しいのは間違い無いにせよ、ハッキリは言えないので・・と言うことにしておいてください。
以下は以前のレヴューです。
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2017年の1級レ・コンボットです。ルーミエさんの半額以下・・ですね。かなりリーズナブルです。
しかしながら、ルーミエさんのように、
「ブリブリな赤黒果実が滅茶たっぷり!」
までは行きませんで、むしろシャンボールの村の南西辺り、もしくはフラジェ=エシェゾーに入った辺りの「とても乾いた土地」由来のニュアンスに加え、赤や黒の(ドライな)小果実の群生・・みたいに感じます。
もっともこれは2017年ものですから、ちょうど締まって来た時期に入ったことも有ると思われ、ちょうどこの2021年の春を迎えて温かくなって来た頃から、徐々に開いて行くんじゃないかと思っています。
資質は素晴らしいものを感じます。今は少し閉じ気味・・と思ってください。ご検討くださいませ!
● 2022 Vosne-Romanee les Champs de Perdrix
ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ド・ペルドリ
【ルーミエさんのワインに滅茶似た、今飲んでも凄く旨い村名レ・シャン・ペルドリ!1級と言っても通るんじゃないか?・・と思えるような半端無い旨さです!】

いや~・・ぶっ飛びました!・・フィネスさんのK君と・・
「どうしちゃったの・・レ・シャン・ペルドリ!」
と電話で盛り上がっちゃいました・・。
そもそもレ・シャン・ペルドリと言う村名の区画は、
「接するのはグラン・クリュと1級だけ!」
です。
それも全てとんでもないポテンシャルの畑です。ラ・ターシュ(レ・ゴーディショ・オ・ラ・ターシュ)、レ・ゴーディショ、オ・レイニョです。ラ・ロマネもロマネ=コンティもすぐ下に見下ろせるロケーションです。
ですから、
「村名にしておくのは勿体無い!」
はずなのに・・
「何故か余り美味しいワインに当たらない」
のもこの畑なんですね。
まぁ・・シュヴィニー=ルソーのレ・シャン・ペルドリは、その中でも秀逸なワインでした。ですが、
「綺麗でピュアな酒質のため、飲むタイミングで結構印象が異なる」
と言うのが今までのこのワインの感想です。

ところが2022年ものはヴィンテージの背景も有るのか、それとも・・フィネスマジックの再来なのか、
「抑制されつつも享楽的なニュアンスを滲み出し、強さとエレガンスを旨味とアロマで繊細に表現!」
しているんですね・・。
誤解を恐れずに言ってしまえば非常に良く出来た1級レ・ゴーディショ?・・でしょうか。昔のラ・ターシュを樽を少な目でやってみました・・みたいな感覚でしょうか。
抑制、抑圧されることでコンプレッションが掛かり、でもその要素は遂次弾け、節操のある美しい果実と、絹ごしのテクスチュアを感じさせてくれる訳です。
そして・・
「こんなワインが造れるって・・言うことは?」
と、この先のことさえ想像してしまいました。
残念なのは、1級群の入荷が余りに少なく飲めなかったことなんですね・・ですが、
「少なくとも2022年もののシュヴィニー=ルソーは買うべき!」
だとの結論を出すのに充分と言える素晴らしさでした!・・・
余りに少ないのでお勧めするのも何ですが・・買えたらラッキーだと思ってください。超お薦めです!お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォーヌ=ロマネの純粋な葡萄のエレガンスと美味しさを、何かで汚すことなく、ただ自然にワインに昇華しただけ・・きっとそう理解出来ます!】---2019年もののレヴューです。

「滅茶美しい!」
きっとそう感じていただけると思います。美しさは強いものに弱く、弱いものにも感じ辛いものじゃないかと思うんですね。強い何かが他に有れば、それに侵されてしまうし、弱い何かが有ったとしても、美しさにはさして影響を与えられない・・しかしそれでは美しいと言えない・・とも捉えられてしまいます。
どうやってこの美しさを言葉にすれば良いのか、それは非常に難しいことです。「飲んでくれれば判るでしょう?」が一番簡単で投げやりな行動です。
で、本当に接近して・・接写してみました!
今までの上から撮った2018年ものよりも伝わってくるんじゃないかと思うんですよ・・。そう!・・
「激ピュアなヴォーヌ=ロマネ!」
なんですね。
そしてこれは、1級でもグラン・クリュでも有り得ない、単なる村名の畑、「レ・シャン=ペルドリ」です。
しかしながら、超絶に「純」で「ピュア」で「美しい」と思えてしまう「何か」を持っていると思えてしまうんですよ。
弱いものは美しさの中では見えない・・強いものが有ったとしたら、それは調和を欠いて「美しいとは言えなくなってしまう」と言うのがもし真実で有るとするなら、
「様々なちょうど良いものが組み合わさって、それぞれの要素を調整しながらの表現をしている」
んじゃないか・・そう思うんですね。
味わいは、1級レ・ショームに似ています。少しこちらの方が軽やかでしょうか。しかし重い成分もちゃんと有るし、高域に伸びて行く成分もしっかり有って、アロマの美しさも絶妙です。
この畑は「レ・ゴーディショ」の真上、つまり「ラ・ターシュ」の真上に有ります。「ラ・グランド・リュ」の真上でも有りますし、ラ・ロマネも、ロマネ=コンティも本当にすぐ近くです。
別に凝縮もしている訳でもありません。でももしそうだとしたら、「美しさ」は少し欠けてしまうことにもなるんじゃないかと思えるほど、ガラスのようなバランスをしているワインだとも思います。
そして・・やはりコンディションが素晴らしいです!・・じっくりと立てておき休ませ、そっとコルクを抜いて、優しくグラスを左手に持ち、右手でボトルで優しく注いで飲んでください。
「ワインとは?」
「・・しょせんワインじゃないか!」
「・・ピノ・・」
色々な想いが交錯してくる美しいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【超エレガントなヴォーヌ=ロマネ村名・・しかし、品温が上がってくると繊細な果実表現、荘厳さが見え隠れしてきます!】
まぁ、ロマネ=コンティとか、ラ・ロマネの上部・・と言うような説明にはなっていますが、やはり、
「ラ・ターシュ」と「ラ・グランド・リュ」に上部で接している!
と言うと・・・いきなり興味が湧いてくるんじゃないかと思うんですね。
しかしながら、そんな凄いグラン・クリュたちと、むき身で立ち会えるほどのポテンシャルまでは無いんですよ・・。村名ですから・・。
やはり「ラ・ターシュ(ゴーディショ・オ・ラ・ターシュ)」や今の「グランド・リュ」は凄腕でして・・もう、「剛力」と「絹仕立て」と言い換えたいほど、素晴らしいブルゴーニュワインです。
しかし、しかしですね・・このレ・シャン・ペルドリ、ちゃんと飲んであげると・・そんな凄い畑が持っている一面を覗かせてくれるんですね。そこがブルゴーニュワインの面白いところで有ると思っています。

言ってみれば、
「昔のラ・グランド・リュをもう少し濃い目にして薄さを感じさせなくなった感じ!」
と言った方が判りやすいんじゃないかと思うんですね。
シュヴィニー=ルソーのワインは本当に「一貫している」ので・・・超ドライで、超エレガントで、化粧ッ気無しで(ものの見事に13度!、樽臭く無い)です。ですので、
「是非とも品温を15~16度ほどまでに上げて!」
お楽しみくださいませ。
2012年ものはしっかり休めて、2018年ものは早めの抜栓の方が今のところ良いようです。ご検討くださいませ。
● 2022 Vosne-Romanee 1er Cru la Combe Brulee
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・ラ・コンブ・ブリュレ
【すみません・・これも2本だけの入荷でした。まず見ることの無い希少な1級ラ・コンブ・ブリュレです。】
中々見ないアペラシオンだと思います。そもそもはオ・ブリュレは1級ですが、ラ・コンブ・ブリュレはほとんどが村名のはずで、1級の部分は0.769ヘクタールとほんの少しです。
ここは1級レ・スショの上部にある1級オ・ブリュレのさらに上部にある1級畑でして、やや窪地になっているために村名畑がほとんど、1級部分は傾斜の向きが他の1級と異なります。
まぁ・・飲めていないので何とも・・ですが、少し燻され・・もしくは熱を感じるやや凝縮したワインになるはずで、有名どころですとアンリ・ジャイエ、そしてメオ=カミュゼ、ミシェル・グロのオ・ブリュレが有名です。1級ラ・コンブ・ブリュレとしては、noisyもブリュノ・クラヴリエ位しか知りません。ですので、
「1級ラ・コンブ・ブリュレはレア」
だと思います。
そして、noisy的には、
「2022年のシュヴィニー=ルソーは・・大化けするドメーヌだと想像させる出来!」
と感じています。ご検討いただけましたら幸いです。
■ ドメーヌより
2022年は太陽の年と言っても過言ではないヴィンテージで、春から暑く乾燥し、夏はさらに暑く日照量が多かった。ただ、暑さの影響でいくつかの区画では日焼けなどの被害もあったが、我々の畑では葡萄の根が深くまで伸びているので夏の水不足のストレスを受けることがなく、成熟は素晴らしいものになった。色調は濃く深いガーネット色、良く熟した赤い果実のアロマと新樽由来のバニラ香、口当たりは力強いが丸みがありスパイシーな果実味、飲みやすくて食欲をそそるような味わいでとてもバランスが取れている。早くから飲めるが長く熟成することもできるだろう。
● 2021 Fixin
フィサン
【抜栓10分後からの繊細で微細な美しい変化、ドライなエキスからじわっと伝わってくる劇的にさえ感じられる静寂の中の暖かな光・・シュヴィニー=ルソーならではのフィサン・・素晴らしいです!】

多弁で豊かな表情を常に出してくれる「大らかで外向的なワイン」は・・何かと楽ですし、例え丁寧にご機嫌を伺わなくてもそれなりにはお付き合いくださいますから良いですよね・・。エマニュエル・ルジェとかルーミエさんとか・・
でも全てのワインがそうあってくれる訳では無いですし、ましてや・・
「ブルゴーニュ随一の残糖の少ないピノ・ノワール!」
と密かに思っているシュヴィニー=ルソーのワインは、雑な扱いをしたり、若いからと抜栓も適当にしてしまうと、バランスが少しなりとも崩れてしまうかもしれません。
もう・・まず圧巻なのは・・そのドライさです。甘みもへったくれも何もない・・そう思ってしまいます。それでも風船のように目の前に現れる赤い果実感に近いアロマのしたたかさに触れ、口内に入れてさらに回してみると、微細な表情の中のエキスの淡い旨味が、何とも心地良さを感じさせてくれます。
2021年だから・・どうとか・・そう言う世界とはちょっと隔絶されたところに有る・・そんな気にもなって来ますし、
「2021年..ちっともネガティヴな部分なんて無いじゃない・・」
としか感じられないほど、美しいフィネスを感じます。

抜栓から10分もしますと、それでも少しずつ・・その美しい表情に・・夜明けの光が差してくるように・・明るさが増して来ます。するとどうでしょう・・
「・・どんどん・・美味しくなって行く!」
のを感じるんですね。
少しの「トゲ」も「でっぱり」も無い、スムーズな流れの中に僅かな「襞」を感じたかと思うと、劇的に繊細な旨味・赤黒果実感が静かに・・襲ってくる感じなんです。
こりゃ・・ちょっと美味し過ぎる!・・ジュヴレを鉄っぽく無くしたようなスタイルのフィサンを、このように表現して来たのか・・とようやっと気付きます・・。しなやかで繊細で軽やかで雅さに満ちていました。
それに、如何に今のブルゴーニュワインが甘いか・・もしくは残糖が有るかを思い知るワインでも有ります。シュヴィニー=ルソーのワインは全く残糖感が無いですが、そのお陰で繊細な仔細なディテールが物凄く良く見えます。これは良いようでも有りますが、造り手にとっては非常に危険なスタイルでもあるんですね・・全てが明け透けになってしまうからです。
それでも、一点の曇りもない・・美しいワインに仕上がっています。この夏の暑い気温のお陰で消化熱を使用出来ます。是非、この気品ある見事に繊細なピノ・ノワールを味わってみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものよりも明らかに密度を上げ、外交的な味わいになった2019年です!】
昨今はブルゴーニュワインが高くなりましたから、今までのように、
「あれとこれを比較して・・」
などと言う楽しみ方は、
「とんでもない贅沢!」
と思われてしまうかもしれません。
でもnoisy の場合は、
「・・それが仕事でもある・・」
ので、
「・・嫌々ながら・・仕方なく・・」
毎日テイスティングをしている訳です・・・??
まぁ、ワイン屋はワインが本業ですから、ワインの味見はしないといかんだろう・・と思っている訳ですが、世の中は実はそうじゃないようでして、
「・・本当に開けちゃってるよ・・」
と思われているようで、noisy 的には・・
「・・ん?・・それって・・どうゆうこと?」
と思ってしまうんですけどね。
勿論ですがインポーターさんもご協力していただいている場合もそれなりに有りますので、非常に・・有難い訳です。

このシュヴィニー=ルソーですが、noisy には非常に懐かしい造り手さんです。余りに長く扱っていなかったので、すっかり忘れていたんですが、
「・・そうか、シュヴィニー=ルソーはパスカル・シュヴィニーのドメーヌだったか・・」
と判ってからは、徐々に記憶が蘇って来たように思います。
「そうそう・・激エレガント系・・数年~10年前のトラペがヴォーヌ=ロマネを仕込んだような感じ?」
ですからこのフィサンも、非常にエレガントで優しい味わいです。2019年らしい、果実のしっかりさがちょうど良い塩梅で溶け込んでいる感覚です。
2018年ものの色彩よりも、より集中していますが・・濃いと言う表現までには行きません。適度な集中が乗っかった、フィサンらしいニュアンスです。美味しいと思います。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶美味しい!激ピュアなフィサンの美味しさ、是非ご堪能ください!】
「ん?・・フィサンでこの価格?・・別に安くは無いしなぁ・・」
「知らない生産者にそこまで出せないよ・・」
と思われるかもしれません。
でも・・樽使いで「しおれた果実」のフィサンが多い中、もしくは、しおれない果実を得るためにどこかに無理を強いている感じを受けてしまうフィサンが有る中で、このシュヴィニー・ルソーのフィサン2018年は、ビックリするほど秀逸です。
だって・・noisy でさえ、
「・・あれ?・・シュヴィニー・ルソーって、こんなにピュアで精妙な果実が美味しかったっけ?」
と、何度もエチケットを見直したくらいですから。
そりゃぁ・・エシェゾー2018年は本当に素晴らしいですよ。それをお薦めはしたいですが・・何せ価格がね・・簡単には手は出せないですよね?・・noisy だって、その栓を抜こうと決めるまでは中々・・。
しかしエシェゾー2018年の栓を抜いたからこそ、還ってきてこのフィサンをきちんと評価出来る訳です。
生鮮な果実、ベリー、チェリー類が活き活きと感じられ、滑らかになり過ぎず、酸が目立ち過ぎずの、そのど真ん中の「酸の丸み」を果実表現に生かしているのがこのフィサンでして、しかもフィサンらしい、
「柔らかく鉄っぽさの薄いジュヴレ・・的なフィサン」
をもちゃんと感じさせてくれ、
「濃く無く、全く薄くは無いがとてもエレガントで突飛な部分の無い調和」
さえ感じさせてくれます。
これこそがシュヴィニー・ルソーのピノ・ノワールの姿だと思います。そしてこの2018年のフィサンは、「今飲んでも絶対に判る!」はずだと思います。今までには感じたことの無い、「ピュア・ブルゴーニュ&ピュア・ピノ・ノワールの世界」がここにあります。
濃度は少し違いますが、あのシャンパーニュの鬼才、「ダヴィッド・レクラパール」が造った奇跡のコトー・シャンプノワの超純粋な味わいにかなり寄った純粋さを持っていると思います(レクラパールの方が濃い・・です。)。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2021 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【すみません・・2本だけの入荷でした。】
やたら開けているイメージの noisy とは言え、2本だけの入荷ですからテイスティングには踏み切れませんでした。申し訳ありません。
● 2021 Vosne-Romanee les Champs de Perdrix
ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ド・ペルドリ
【ヴォーヌ=ロマネの純粋な葡萄のエレガンスと美味しさを、何かで汚すことなく、ただ自然にワインに昇華しただけ・・きっとそう理解出来ます!】---2019年もののレヴューです。

「滅茶美しい!」
きっとそう感じていただけると思います。美しさは強いものに弱く、弱いものにも感じ辛いものじゃないかと思うんですね。強い何かが他に有れば、それに侵されてしまうし、弱い何かが有ったとしても、美しさにはさして影響を与えられない・・しかしそれでは美しいと言えない・・とも捉えられてしまいます。
どうやってこの美しさを言葉にすれば良いのか、それは非常に難しいことです。「飲んでくれれば判るでしょう?」が一番簡単で投げやりな行動です。
で、本当に接近して・・接写してみました!
今までの上から撮った2018年ものよりも伝わってくるんじゃないかと思うんですよ・・。そう!・・
「激ピュアなヴォーヌ=ロマネ!」
なんですね。
そしてこれは、1級でもグラン・クリュでも有り得ない、単なる村名の畑、「レ・シャン=ペルドリ」です。
しかしながら、超絶に「純」で「ピュア」で「美しい」と思えてしまう「何か」を持っていると思えてしまうんですよ。
弱いものは美しさの中では見えない・・強いものが有ったとしたら、それは調和を欠いて「美しいとは言えなくなってしまう」と言うのがもし真実で有るとするなら、
「様々なちょうど良いものが組み合わさって、それぞれの要素を調整しながらの表現をしている」
んじゃないか・・そう思うんですね。
味わいは、1級レ・ショームに似ています。少しこちらの方が軽やかでしょうか。しかし重い成分もちゃんと有るし、高域に伸びて行く成分もしっかり有って、アロマの美しさも絶妙です。
この畑は「レ・ゴーディショ」の真上、つまり「ラ・ターシュ」の真上に有ります。「ラ・グランド・リュ」の真上でも有りますし、ラ・ロマネも、ロマネ=コンティも本当にすぐ近くです。
別に凝縮もしている訳でもありません。でももしそうだとしたら、「美しさ」は少し欠けてしまうことにもなるんじゃないかと思えるほど、ガラスのようなバランスをしているワインだとも思います。
そして・・やはりコンディションが素晴らしいです!・・じっくりと立てておき休ませ、そっとコルクを抜いて、優しくグラスを左手に持ち、右手でボトルで優しく注いで飲んでください。
「ワインとは?」
「・・しょせんワインじゃないか!」
「・・ピノ・・」
色々な想いが交錯してくる美しいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【超エレガントなヴォーヌ=ロマネ村名・・しかし、品温が上がってくると繊細な果実表現、荘厳さが見え隠れしてきます!】
まぁ、ロマネ=コンティとか、ラ・ロマネの上部・・と言うような説明にはなっていますが、やはり、
「ラ・ターシュ」と「ラ・グランド・リュ」に上部で接している!
と言うと・・・いきなり興味が湧いてくるんじゃないかと思うんですね。
しかしながら、そんな凄いグラン・クリュたちと、むき身で立ち会えるほどのポテンシャルまでは無いんですよ・・。村名ですから・・。
やはり「ラ・ターシュ(ゴーディショ・オ・ラ・ターシュ)」や今の「グランド・リュ」は凄腕でして・・もう、「剛力」と「絹仕立て」と言い換えたいほど、素晴らしいブルゴーニュワインです。
しかし、しかしですね・・このレ・シャン・ペルドリ、ちゃんと飲んであげると・・そんな凄い畑が持っている一面を覗かせてくれるんですね。そこがブルゴーニュワインの面白いところで有ると思っています。

言ってみれば、
「昔のラ・グランド・リュをもう少し濃い目にして薄さを感じさせなくなった感じ!」
と言った方が判りやすいんじゃないかと思うんですね。
シュヴィニー=ルソーのワインは本当に「一貫している」ので・・・超ドライで、超エレガントで、化粧ッ気無しで(ものの見事に13度!、樽臭く無い)です。ですので、
「是非とも品温を15~16度ほどまでに上げて!」
お楽しみくださいませ。
2012年ものはしっかり休めて、2018年ものは早めの抜栓の方が今のところ良いようです。ご検討くださいませ。
● 2020 Vosne-Romanee les Champs de Perdrix
ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ド・ペルドリ
【2020年のような水不足のヴィンテージこそシュヴィニー=ルソーが輝く??・・めっちゃ美味しいです~~~!】

しかしまぁ・・シュヴィニー=ルソーさんたら・・いつも激エレガントなんですよね・・。
でも雨が降らずに困った2020年のような、
「葡萄が凝縮して・・さらに凝縮して・・もっと凝縮して・・ようやっと収穫前に少しだけ恵みの雨が降った!」
ヴィンテージでも、その激エレガントさを失わないんですね。
でも、ほんのりとそのエレガンスに僅かに豊満な果実が載っただけで・・
「リリース直後の美味しさは劇的に変わる!」
ことが良~~~く判る例でした。
1枚目の写真の、斜めに走る太めの涙が、このワインがもつ豊かさを現わしています。勿論、今が最高の飲み時であろうはずはありませんが、それでも、ドライな味筋の超絶にエレガントな味わいに、ほんのりと載った豊かなヴィンテージの恵みの味わいが、何とも心に響いてくるんですね・・。

このレ・シャン・ペリドリは、ラ・ターシュ..と言うよりも、
「レ・ゴーディショ・オ・ラ・ターシュとラ・グランド・リュの真上に有る村名畑!」
です。
で、実はこのことは余り知られていないかもしれませんが・・これはある意味、非常なレアです。ヴォーヌ=ロマネでは・・
「このレ・シャン・ペルドリとレ・バローだけ!」
です。
村の上部に存在する村名畑は、ほとんどが1級畑の上に有ります。
「ヴォーヌ=ロマネではグラン・クリュの真上は1級畑!」
なんですね・・例外がこのレ・シャン・ペルドリと、レ・バローは少しだけリッシュブールの上部に掛かっているんですね。
でも相当前ですが、レ・ゴーディショの村名..と言うのを見たことが有り、これがもしラ・ターシュの上に小さな区画として、また村名として存在していた場合はそこもグラン・クリュの真上になりますので3カ所と言うことになりますか。コート・ド・ニュイでグラン・クリュの真上に接する村名畑は多く無い・・ジュヴレなどは有りませんし・・ご興味がございましたら調べてみてください。
しなやかでほんのりと赤みが有り、そこに茶と白が差し込んでくる・・ちょっとレ・ショーム辺りと似たようなニュアンスも感じる2020年のレ・シャン・ペルドリでした。2020年らしい強さはふくよかさ、旨味に置換されている感じの、超エレガント系です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ヴォーヌ=ロマネの純粋な葡萄のエレガンスと美味しさを、何かで汚すことなく、ただ自然にワインに昇華しただけ・・きっとそう理解出来ます!】
「滅茶美しい!」
きっとそう感じていただけると思います。美しさは強いものに弱く、弱いものにも感じ辛いものじゃないかと思うんですね。強い何かが他に有れば、それに侵されてしまうし、弱い何かが有ったとしても、美しさにはさして影響を与えられない・・しかしそれでは美しいと言えない・・とも捉えられてしまいます。
どうやってこの美しさを言葉にすれば良いのか、それは非常に難しいことです。「飲んでくれれば判るでしょう?」が一番簡単で投げやりな行動です。
で、本当に接近して・・接写してみました!
今までの上から撮った2018年ものよりも伝わってくるんじゃないかと思うんですよ・・。そう!・・
「激ピュアなヴォーヌ=ロマネ!」
なんですね。
そしてこれは、1級でもグラン・クリュでも有り得ない、単なる村名の畑、「レ・シャン=ペルドリ」です。
しかしながら、超絶に「純」で「ピュア」で「美しい」と思えてしまう「何か」を持っていると思えてしまうんですよ。
弱いものは美しさの中では見えない・・強いものが有ったとしたら、それは調和を欠いて「美しいとは言えなくなってしまう」と言うのがもし真実で有るとするなら、
「様々なちょうど良いものが組み合わさって、それぞれの要素を調整しながらの表現をしている」
んじゃないか・・そう思うんですね。
味わいは、1級レ・ショームに似ています。少しこちらの方が軽やかでしょうか。しかし重い成分もちゃんと有るし、高域に伸びて行く成分もしっかり有って、アロマの美しさも絶妙です。
この畑は「レ・ゴーディショ」の真上、つまり「ラ・ターシュ」の真上に有ります。「ラ・グランド・リュ」の真上でも有りますし、ラ・ロマネも、ロマネ=コンティも本当にすぐ近くです。
別に凝縮もしている訳でもありません。でももしそうだとしたら、「美しさ」は少し欠けてしまうことにもなるんじゃないかと思えるほど、ガラスのようなバランスをしているワインだとも思います。
そして・・やはりコンディションが素晴らしいです!・・じっくりと立てておき休ませ、そっとコルクを抜いて、優しくグラスを左手に持ち、右手でボトルで優しく注いで飲んでください。
「ワインとは?」
「・・しょせんワインじゃないか!」
「・・ピノ・・」
色々な想いが交錯してくる美しいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【超エレガントなヴォーヌ=ロマネ村名・・しかし、品温が上がってくると繊細な果実表現、荘厳さが見え隠れしてきます!】
まぁ、ロマネ=コンティとか、ラ・ロマネの上部・・と言うような説明にはなっていますが、やはり、
「ラ・ターシュ」と「ラ・グランド・リュ」に上部で接している!
と言うと・・・いきなり興味が湧いてくるんじゃないかと思うんですね。
しかしながら、そんな凄いグラン・クリュたちと、むき身で立ち会えるほどのポテンシャルまでは無いんですよ・・。村名ですから・・。
やはり「ラ・ターシュ(ゴーディショ・オ・ラ・ターシュ)」や今の「グランド・リュ」は凄腕でして・・もう、「剛力」と「絹仕立て」と言い換えたいほど、素晴らしいブルゴーニュワインです。
しかし、しかしですね・・このレ・シャン・ペルドリ、ちゃんと飲んであげると・・そんな凄い畑が持っている一面を覗かせてくれるんですね。そこがブルゴーニュワインの面白いところで有ると思っています。

言ってみれば、
「昔のラ・グランド・リュをもう少し濃い目にして薄さを感じさせなくなった感じ!」
と言った方が判りやすいんじゃないかと思うんですね。
シュヴィニー=ルソーのワインは本当に「一貫している」ので・・・超ドライで、超エレガントで、化粧ッ気無しで(ものの見事に13度!、樽臭く無い)です。ですので、
「是非とも品温を15~16度ほどまでに上げて!」
お楽しみくださいませ。
2012年ものはしっかり休めて、2018年ものは早めの抜栓の方が今のところ良いようです。ご検討くださいませ。
● 2020 Chambolle Musigny 1er Cru les Combottes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・コンボット
【ルーミエさんのレ・コンボットと同様のニュアンスも有りますが、もっと乾いたエシェゾー的ニュアンスのある味わいでした!】・・2020年ものは飲めなかったので以前のレヴューをそのまま掲載しています。

・・あれ?
「・・飲んでいないと言いつつ、コラムに2019年のコンボットの写真が載っているのは・・何故?」
と思われたかもしれません。
実際は飲んではいるんですよ・・(結構このパターンも有ります)。でも何らかの理由で、飲んでいないと書く場合も有ります。
実は、他で開けて余ったものをいただき、それを飲んだんですね。滅茶美味しかったんですが、余りに量が少な過ぎて、他のアイテムとのバランスが取れないと思い、改めて自身で開けてテイスティングしようと思っていたのに、時間が無かったり、入荷数が少なかったりでダメになってしまったりするんですね。
なので、滅茶美味しいのは間違い無いにせよ、ハッキリは言えないので・・と言うことにしておいてください。
以下は以前のレヴューです。
-----

2017年の1級レ・コンボットです。ルーミエさんの半額以下・・ですね。かなりリーズナブルです。
しかしながら、ルーミエさんのように、
「ブリブリな赤黒果実が滅茶たっぷり!」
までは行きませんで、むしろシャンボールの村の南西辺り、もしくはフラジェ=エシェゾーに入った辺りの「とても乾いた土地」由来のニュアンスに加え、赤や黒の(ドライな)小果実の群生・・みたいに感じます。
もっともこれは2017年ものですから、ちょうど締まって来た時期に入ったことも有ると思われ、ちょうどこの2021年の春を迎えて温かくなって来た頃から、徐々に開いて行くんじゃないかと思っています。
資質は素晴らしいものを感じます。今は少し閉じ気味・・と思ってください。ご検討くださいませ!
● 2020 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【すみません・・少なくて飲めませんでした!・・後の機会にレ・プティ・モンにトライさせていただきます。】
シュヴィニー=ルソーは理解できたと・・思っていますが、やはりプティ=モンは飲みたいです。何せ、エマニュエル・ルジェを引き合いに出してコラムを書いちゃいましたから、ルジェのクロ・パラの隣の畑ですしね。
いや・・話しは飛びますが、クロパラ・・・とんでもないことになっちゃってますね・・。エマニュエル・ルジェのクロパラも一声30万ではありますが、メオのクロパラがブローカーのリストに掲載されていたので見てみると・・とてもじゃないが買えるような価格じゃありませんでした。どちらも10万円前半でご紹介させていただいたのが嫌になってしまうほどの値付けでした。
あ、気を取り直して・・
妖艶なルジェと純粋なシュヴィニー=ルソー・・シュヴィニー・ルソーは新樽を使わない訳じゃ無いにせよ、その大きな影響が出ないようにしている節が有りますので、完熟したシュヴィニー=ルソーの味わいと共に宿題にさせてください。
● 2020 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【すみません・・1本だけの入荷でした。】
さすがの noisy とは言え、1本だけの入荷ですからテイスティングには踏み切れませんでした。申し訳ありません。
● 2019 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【ややライトなムルソータイプ!グイグイ行けるのに、マッタリと口蓋に張り付く感・・からの柑橘フレーヴァーが滅茶美味しいです!】

実はシュヴィニー=ルソーさん、ムルソーにも畑を持っていらっしゃいまして、今回は入荷は無かったんですが、村名、1級なども在った・・と記憶しています。
ヴォーヌ=ロマネに本拠を置きながらのムルソーにも畑を持ち、北はシャンボールまで仕込むのは結構に大変なのかもしれませんが・・しっかりこなしちゃってますね。
味わいは、ややライトな方向性に振った、少し粘り気やオイリーさの有るもので、マロラクティックの掛け方、収穫時期なども関係あるのでしょうが、「鈍重」な部分の無いムルソー系の味わい・・と言うのが判りやすいでしょうか。
そこに、どうやらブルゴーニュのグレートイヤーになりそうな2019年の葡萄・・健康的で弾けるようなフレーヴァーが実に心地良いです。いち早く素晴らしい2019年ものを飲ませていただいて感激!・・ですが、この先、価格が暴騰しないよう・・願っています。
そして・・最近は随分と気にするようにならざるを得ない感じになって来ましたが、アルコール分は13度と、バッチリ、ドンピシャな数値です。ブルゴーニュ的エレガンスを感じさせてくれるのにはこれまたピッタリ!
決して2019年のA.C.ブルに引けを取らない味わいだと感じました!・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2017 Chambolle Musigny 1er Cru les Combottes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・コンボット
【ルーミエさんのレ・コンボットと同様のニュアンスも有りますが、もっと乾いたエシェゾー的ニュアンスのある味わいでした!】

2017年の1級レ・コンボットです。ルーミエさんの半額以下・・ですね。かなりリーズナブルです。
しかしながら、ルーミエさんのように、
「ブリブリな赤黒果実が滅茶たっぷり!」
までは行きませんで、むしろシャンボールの村の南西辺り、もしくはフラジェ=エシェゾーに入った辺りの「とても乾いた土地」由来のニュアンスに加え、赤や黒の(ドライな)小果実の群生・・みたいに感じます。
もっともこれは2017年ものですから、ちょうど締まって来た時期に入ったことも有ると思われ、ちょうどこの2021年の春を迎えて温かくなって来た頃から、徐々に開いて行くんじゃないかと思っています。
資質は素晴らしいものを感じます。今は少し閉じ気味・・と思ってください。ご検討くださいませ!
● 2019 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【あの、素晴らしく赤く旨いセシル・トランブレイのヴォーヌ=ロマネ1級レ・ルージュ・デュ・ドスュを、さらにふくよかに、優しく、深くしたような見事な出来!・・素晴らしいです!】

セシル・トランブレイもドメーヌを始めた頃から扱わせていただいていますが、そりゃぁ・・シャペル=シャンベルタンは最初から素晴らしかったです。下級キュヴェは・・ん~・・もう少しかな?・・などと思っていた訳ですが、
「ヴォーヌ=ロマネ1級レ・ルージュはマジで見事!」
でした。
ある意味、レ・ボーモンのような黒さは無く赤ばかりで、ふくよかさもほぼ無くタイトでドライ、しかしそのスレンダーなボディからは感動的な表情がキラキラと輝きながら漏れて来る・・そんなヴォーヌ=ロマネでした・・・ん?・・
「・・いや、レ・ボーモンもレ・ルージュもヴォーヌ=ロマネのアペラシオンだが村はフラジェ=エシェゾー!!・・と言うことをお忘れでは?」
そうなんですね・・レ・ボーモン、レ・ルージュ・デュ・ドスュ、そしてエシェゾーを名乗れるレ・ルージュ・デュ・バも全て、フラジェ=エシェゾー村に有ります。
どちらかと言えばタイトでエキセントリックな1級レ・ルージュですが、その要素をたっぷり含みながらも豊かさが有り、よりバランスが良いのがこの、
「レ・ルージュ・デュ・バ」
と言うことになろうかと思います。
ただし勘違いしないでいただきたいのは、グラン・クリュ・エシェゾーを名乗れるレ・ルージュ・デュ・バもまた、上下の畑でブレンドしたエシェゾーや、エシェゾー・デュ・ドスュに比較しますと・・
「よりエキセントリックで、よりバランスに優れるとは言えない」
訳です。

そんなエシェゾーと言うアペラシオンだからこその魅力を感じるのがこのレ・ルージュ・デュ・バだけで造られたエシェゾーなんですね。
「混ぜてしまってバランスを見せるのも良いが、混ぜないで畑の個性を見せることこそ、テロワール主義のブルゴーニュワインの魅力!」
だとも言えると思うんですね。
赤みをたっぷり持ち、乾いてタイト、しかし深みが有ってジューシーながらも超ドライなエキスの味わいが、数年間の熟成でしっかり育って来たことを伺わせる旨さです。
黒さもレ・ボーモンなどに比較しますと、無いと言って良い感覚・・すぐ隣のアペラシオンである、シャンボール=ミュジニーにも通じるミネラリティを感じさせてくれます。
そして、
「2019年と言う深みと凝縮感のあるヴィンテージも同様に感じさせてくれる!」
ので、
「・・良いワインだなぁ・・」
と感じていただけるでしょう。
今回は2019年のグラン=ゼシェゾーが有るので、そちらを開けようかと思っていたのですが、今回入荷分を全部販売してもプラスになりそうもないので・・諦めました。
ですが、2019年エシェゾー(レ・ルージュ)を飲めたことで、何となく想像も出来ます。
非常に素晴らしい出来だと思います。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!
以下は2018年もののレヴューです。
-----
【シュヴィニー・ルソーのエシェゾーもまた、シュヴニー・ルソーならではの純粋でピュアな美しさに満ちたグラン・クリュでした!】---以前のレヴューを掲載しています。

こちらも2018年ものエシェゾーを接写してみました。2017年ものと比較しますと、
「色合いが判りやすい?」
んじゃないかと自負しています。
ま~・・シュヴィニー・ルソーはシュヴィニー・ルソーです。とことん、純粋です。だから滅茶ピュアさで溢れています。濃度もしっかり有りますが、それを、
「凝縮している」
とは言いたくない・・美しさが有ります。
例えば、皆さんも絶対に欲しい「シリュグのグラン=ゼシェゾー」も、滅茶美しいワインです。若いうちは、抜栓直後はしっとりしているものの、開き始めると、まるで風船が膨らむかのようにアロマやボディが膨張して来て、エステリックなアロマを放出して来ます。
ですが、シュヴィニー・ルソーのエシェゾーは・・と言うか、シュヴィニー・ルソーのワインは全て、そのような経過を取りません。風船に息を入れて行くように膨らんで行くことは無いんです。
重心は低く、中域もしっかり有り、高域も、超高域も球体のように存在しています。それはそのまま動かないし時間経過の膨らみは、その球体をそのまま持続させた上でゆっくりと、気付かないうちに膨らんで行く感じなんです。
敢えて言うなら、シリュグは気体、シュヴィニー・ルソーは液体です。どちらも流動的ですが、その動きは全く異なるでしょう?
落ち着きが有り、果実のピュアな美味しさと、乾いた土と赤い土のテロワールを煌びやかに、しかし、しっとりと・・穢れの無い美しさを上品に見せてくれます。
あ、こんな表現も出来るでしょうか。シリュグは温められ空気に放出された香水の成分、シュヴィニー・ルソーはその元となる果実草花の実体。
どちらが良いのか・・それは判りません。まさにピュアな果実とテロワールを具現しているのはシュヴィニー・ルソーかもしれないと、このエシェゾー2018を飲んで感じました。
「今でもべらぼうに旨い!」
のは間違い無く、20年後にどんな姿に変貌しているのか・・その想像は樽の影響の大きいピノに慣れた我々には相当に困難ですが、滅茶楽しみでも有ります。安いお買い物では無いですが、見事な赤を連想させる「グラン・クリュ・エシェゾー・レ・ルージュ・デュ・バ」を単独で感じることが出来る数少ない検体でも有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【エシェゾー2017、飲みました!・・バッチリ集中しているのに滅茶エレガント!・・赤い果実がスルっと入ってジンワリとたなびく、中々無いタイプのエシェゾーです!】
リューディ、レ・ルージュ・デュ・バです。エシェゾーの中のエシェゾーと呼び声も高い、エシェゾー・デュ・ドゥスーの真上に有ります。
一般的にエシェゾーは、ドゥスー以外は上下でブレンドすべき・・などとも言われますが、それでもやはり、このように単独のリューディで出していただけるのは、非常に有難いです。
だって・・
「レ・ルージュ、大好きですから・・はい・・(^^;;」
あの、セシル・トランブレイもそうですよね・・・あちらは、このレ・ルージュ・デュ・バのさらに上に有る1級畑ですが、非常に判りやすい・・真っ赤な果実の荘厳さを強く感じる素晴らしい味わいです。
比較してしまいますと、むしろ「饒舌なセシル」に対し、「やや無口だけれど上質さを隠しきれないシュヴィニー=ルソー」と言えるでしょうか。樽の使い方も実に上品なので、
「どうよ~!・・旨いだろ~!」
等と言う声は全く聞こえないんですが、そこはかとなく漂う上質感、赤い果実のドライで誠実な美味しさ、化粧ッ気の無いすっぴん美人さを強く感じさせてくれます。
まぁ・・どうなんでしょうね・・新樽もかなりのパーセンテージ、使っているのでしょうが、全然樽臭く無い・・・そして、畑のクオリティの高さをしっかり持っているのが判り、美味しいと感じさせてくれます。
少ないですが・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!激エレガント系、真っ赤なエシェゾーです!・・
● 2019 Fixin
フィサン
【2018年ものよりも明らかに密度を上げ、外交的な味わいになった2019年です!】

昨今はブルゴーニュワインが高くなりましたから、今までのように、
「あれとこれを比較して・・」
などと言う楽しみ方は、
「とんでもない贅沢!」
と思われてしまうかもしれません。
でもnoisy の場合は、
「・・それが仕事でもある・・」
ので、
「・・嫌々ながら・・仕方なく・・」
毎日テイスティングをしている訳です・・・??
まぁ、ワイン屋はワインが本業ですから、ワインの味見はしないといかんだろう・・と思っている訳ですが、世の中は実はそうじゃないようでして、
「・・本当に開けちゃってるよ・・」
と思われているようで、noisy 的には・・
「・・ん?・・それって・・どうゆうこと?」
と思ってしまうんですけどね。
勿論ですがインポーターさんもご協力していただいている場合もそれなりに有りますので、非常に・・有難い訳です。

このシュヴィニー=ルソーですが、noisy には非常に懐かしい造り手さんです。余りに長く扱っていなかったので、すっかり忘れていたんですが、
「・・そうか、シュヴィニー=ルソーはパスカル・シュヴィニーのドメーヌだったか・・」
と判ってからは、徐々に記憶が蘇って来たように思います。
「そうそう・・激エレガント系・・数年~10年前のトラペがヴォーヌ=ロマネを仕込んだような感じ?」
ですからこのフィサンも、非常にエレガントで優しい味わいです。2019年らしい、果実のしっかりさがちょうど良い塩梅で溶け込んでいる感覚です。
2018年ものの色彩よりも、より集中していますが・・濃いと言う表現までには行きません。適度な集中が乗っかった、フィサンらしいニュアンスです。美味しいと思います。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶美味しい!激ピュアなフィサンの美味しさ、是非ご堪能ください!】
「ん?・・フィサンでこの価格?・・別に安くは無いしなぁ・・」
「知らない生産者にそこまで出せないよ・・」
と思われるかもしれません。
でも・・樽使いで「しおれた果実」のフィサンが多い中、もしくは、しおれない果実を得るためにどこかに無理を強いている感じを受けてしまうフィサンが有る中で、このシュヴィニー・ルソーのフィサン2018年は、ビックリするほど秀逸です。
だって・・noisy でさえ、
「・・あれ?・・シュヴィニー・ルソーって、こんなにピュアで精妙な果実が美味しかったっけ?」
と、何度もエチケットを見直したくらいですから。
そりゃぁ・・エシェゾー2018年は本当に素晴らしいですよ。それをお薦めはしたいですが・・何せ価格がね・・簡単には手は出せないですよね?・・noisy だって、その栓を抜こうと決めるまでは中々・・。
しかしエシェゾー2018年の栓を抜いたからこそ、還ってきてこのフィサンをきちんと評価出来る訳です。
生鮮な果実、ベリー、チェリー類が活き活きと感じられ、滑らかになり過ぎず、酸が目立ち過ぎずの、そのど真ん中の「酸の丸み」を果実表現に生かしているのがこのフィサンでして、しかもフィサンらしい、
「柔らかく鉄っぽさの薄いジュヴレ・・的なフィサン」
をもちゃんと感じさせてくれ、
「濃く無く、全く薄くは無いがとてもエレガントで突飛な部分の無い調和」
さえ感じさせてくれます。
これこそがシュヴィニー・ルソーのピノ・ノワールの姿だと思います。そしてこの2018年のフィサンは、「今飲んでも絶対に判る!」はずだと思います。今までには感じたことの無い、「ピュア・ブルゴーニュ&ピュア・ピノ・ノワールの世界」がここにあります。
濃度は少し違いますが、あのシャンパーニュの鬼才、「ダヴィッド・レクラパール」が造った奇跡のコトー・シャンプノワの超純粋な味わいにかなり寄った純粋さを持っていると思います(レクラパールの方が濃い・・です。)。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2019 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【すみません・・少なくて飲めませんでした!・・後の機会にレ・プティ・モンにトライさせていただきます。】
どうもこのシュヴィニー=ルソーのレ・プティ・モンを探されていらっしゃる方がいるようで・・
「どこに行ってもほとんど見ないですよね?・・」
などと、店にいらした方に言われてしまいましたが、
「・・あ、この間も入りましたし、今度も来ますよ・・」
と言うのを堪えて言いませんでした。入るかどうか・・判らなかったですから・・今なら言えますが・・(^^;;
シュヴィニー=ルソーは理解できたと・・思っていますが、やはりプティ=モンは飲みたいです。何せ、エマニュエル・ルジェを引き合いに出してコラムを書いちゃいましたから、ルジェのクロ・パラの隣の畑ですしね。
いや・・話しは飛びますが、クロパラ・・・とんでもないことになっちゃってますね・・。エマニュエル・ルジェのクロパラも一声30万ではありますが、メオのクロパラがブローカーのリストに掲載されていたので見てみると・・とてもじゃないが買えるような価格じゃありませんでした。どちらも10万円前半でご紹介させていただいたのが嫌になってしまうほどの値付けでした。
あ、気を取り直して・・
妖艶なルジェと純粋なシュヴィニー=ルソー・・シュヴィニー・ルソーは新樽を使わない訳じゃ無いにせよ、その大きな影響が出ないようにしている節が有りますので、完熟したシュヴィニー=ルソーの味わいと共に宿題にさせてください。
● 2019 Vosne-Romanee les Champs de Perdrix
ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ド・ペルドリ
【ヴォーヌ=ロマネの純粋な葡萄のエレガンスと美味しさを、何かで汚すことなく、ただ自然にワインに昇華しただけ・・きっとそう理解出来ます!】

「滅茶美しい!」
きっとそう感じていただけると思います。美しさは強いものに弱く、弱いものにも感じ辛いものじゃないかと思うんですね。強い何かが他に有れば、それに侵されてしまうし、弱い何かが有ったとしても、美しさにはさして影響を与えられない・・しかしそれでは美しいと言えない・・とも捉えられてしまいます。
どうやってこの美しさを言葉にすれば良いのか、それは非常に難しいことです。「飲んでくれれば判るでしょう?」が一番簡単で投げやりな行動です。
で、本当に接近して・・接写してみました!
今までの上から撮った2018年ものよりも伝わってくるんじゃないかと思うんですよ・・。そう!・・
「激ピュアなヴォーヌ=ロマネ!」
なんですね。
そしてこれは、1級でもグラン・クリュでも有り得ない、単なる村名の畑、「レ・シャン=ペルドリ」です。
しかしながら、超絶に「純」で「ピュア」で「美しい」と思えてしまう「何か」を持っていると思えてしまうんですよ。
弱いものは美しさの中では見えない・・強いものが有ったとしたら、それは調和を欠いて「美しいとは言えなくなってしまう」と言うのがもし真実で有るとするなら、
「様々なちょうど良いものが組み合わさって、それぞれの要素を調整しながらの表現をしている」
んじゃないか・・そう思うんですね。
味わいは、1級レ・ショームに似ています。少しこちらの方が軽やかでしょうか。しかし重い成分もちゃんと有るし、高域に伸びて行く成分もしっかり有って、アロマの美しさも絶妙です。
この畑は「レ・ゴーディショ」の真上、つまり「ラ・ターシュ」の真上に有ります。「ラ・グランド・リュ」の真上でも有りますし、ラ・ロマネも、ロマネ=コンティも本当にすぐ近くです。
別に凝縮もしている訳でもありません。でももしそうだとしたら、「美しさ」は少し欠けてしまうことにもなるんじゃないかと思えるほど、ガラスのようなバランスをしているワインだとも思います。
そして・・やはりコンディションが素晴らしいです!・・じっくりと立てておき休ませ、そっとコルクを抜いて、優しくグラスを左手に持ち、右手でボトルで優しく注いで飲んでください。
「ワインとは?」
「・・しょせんワインじゃないか!」
「・・ピノ・・」
色々な想いが交錯してくる美しいワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【超エレガントなヴォーヌ=ロマネ村名・・しかし、品温が上がってくると繊細な果実表現、荘厳さが見え隠れしてきます!】
まぁ、ロマネ=コンティとか、ラ・ロマネの上部・・と言うような説明にはなっていますが、やはり、
「ラ・ターシュ」と「ラ・グランド・リュ」に上部で接している!
と言うと・・・いきなり興味が湧いてくるんじゃないかと思うんですね。
しかしながら、そんな凄いグラン・クリュたちと、むき身で立ち会えるほどのポテンシャルまでは無いんですよ・・。村名ですから・・。
やはり「ラ・ターシュ(ゴーディショ・オ・ラ・ターシュ)」や今の「グランド・リュ」は凄腕でして・・もう、「剛力」と「絹仕立て」と言い換えたいほど、素晴らしいブルゴーニュワインです。
しかし、しかしですね・・このレ・シャン・ペルドリ、ちゃんと飲んであげると・・そんな凄い畑が持っている一面を覗かせてくれるんですね。そこがブルゴーニュワインの面白いところで有ると思っています。

言ってみれば、
「昔のラ・グランド・リュをもう少し濃い目にして薄さを感じさせなくなった感じ!」
と言った方が判りやすいんじゃないかと思うんですね。
シュヴィニー=ルソーのワインは本当に「一貫している」ので・・・超ドライで、超エレガントで、化粧ッ気無しで(ものの見事に13度!、樽臭く無い)です。ですので、
「是非とも品温を15~16度ほどまでに上げて!」
お楽しみくださいませ。
2012年ものはしっかり休めて、2018年ものは早めの抜栓の方が今のところ良いようです。ご検討くださいませ。
● 2019 Chambolle Musigny 1er Cru les Combottes
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・コンボット
【ルーミエさんのレ・コンボットと同様のニュアンスも有りますが、もっと乾いたエシェゾー的ニュアンスのある味わいでした!】・・2019年ものは飲めなかったので以前のレヴューをそのまま掲載しています。

・・あれ?
「・・飲んでいないと言いつつ、コラムに2019年のコンボットの写真が載っているのは・・何故?」
と思われたかもしれません。
実際は飲んではいるんですよ・・(結構このパターンも有ります)。でも何らかの理由で、飲んでいないと書く場合も有ります。
実は、他で開けて余ったものをいただき、それを飲んだんですね。滅茶美味しかったんですが、余りに量が少な過ぎて、他のアイテムとのバランスが取れないと思い、改めて自身で開けてテイスティングしようと思っていたのに、時間が無かったり、入荷数が少なかったりでダメになってしまったりするんですね。
なので、滅茶美味しいのは間違い無いにせよ、ハッキリは言えないので・・と言うことにしておいてください。
以下は以前のレヴューです。
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2017年の1級レ・コンボットです。ルーミエさんの半額以下・・ですね。かなりリーズナブルです。
しかしながら、ルーミエさんのように、
「ブリブリな赤黒果実が滅茶たっぷり!」
までは行きませんで、むしろシャンボールの村の南西辺り、もしくはフラジェ=エシェゾーに入った辺りの「とても乾いた土地」由来のニュアンスに加え、赤や黒の(ドライな)小果実の群生・・みたいに感じます。
もっともこれは2017年ものですから、ちょうど締まって来た時期に入ったことも有ると思われ、ちょうどこの2021年の春を迎えて温かくなって来た頃から、徐々に開いて行くんじゃないかと思っています。
資質は素晴らしいものを感じます。今は少し閉じ気味・・と思ってください。ご検討くださいませ!
● 2018 Vosne-Romanee 1er Cru les Petits Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【すみません・・少なくて飲めませんでした!・・後の機会にレ・プティ・モンにトライさせていただきます。】
シュヴィニー=ルソーは理解できたと・・思っていますが、やはりプティ=モンは飲みたいです。何せ、エマニュエル・ルジェを引き合いに出してコラムを書いちゃいましたから、ルジェのクロ・パラの隣の畑ですしね。
いや・・話しは飛びますが、クロパラ・・・とんでもないことになっちゃってますね・・。エマニュエル・ルジェのクロパラも一声30万ではありますが、メオのクロパラがブローカーのリストに掲載されていたので見てみると・・とてもじゃないが買えるような価格じゃありませんでした。どちらも10万円前半でご紹介させていただいたのが嫌になってしまうほどの値付けでした。
あ、気を取り直して・・
妖艶なルジェと純粋なシュヴィニー=ルソー・・シュヴィニー・ルソーは新樽を使わない訳じゃ無いにせよ、その大きな影響が出ないようにしている節が有りますので、完熟したシュヴィニー=ルソーの味わいと共に宿題にさせてください。
● 2018 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【シュヴィニー・ルソーのエシェゾーもまた、シュヴニー・ルソーならではの純粋でピュアな美しさに満ちたグラン・クリュでした!】

こちらも2018年ものエシェゾーを接写してみました。2017年ものと比較しますと、
「色合いが判りやすい?」
んじゃないかと自負しています。
ま~・・シュヴィニー・ルソーはシュヴィニー・ルソーです。とことん、純粋です。だから滅茶ピュアさで溢れています。濃度もしっかり有りますが、それを、
「凝縮している」
とは言いたくない・・美しさが有ります。
例えば、皆さんも絶対に欲しい「シリュグのグラン=ゼシェゾー」も、滅茶美しいワインです。若いうちは、抜栓直後はしっとりしているものの、開き始めると、まるで風船が膨らむかのようにアロマやボディが膨張して来て、エステリックなアロマを放出して来ます。
ですが、シュヴィニー・ルソーのエシェゾーは・・と言うか、シュヴィニー・ルソーのワインは全て、そのような経過を取りません。風船に息を入れて行くように膨らんで行くことは無いんです。
重心は低く、中域もしっかり有り、高域も、超高域も球体のように存在しています。それはそのまま動かないし時間経過の膨らみは、その球体をそのまま持続させた上でゆっくりと、気付かないうちに膨らんで行く感じなんです。
敢えて言うなら、シリュグは気体、シュヴィニー・ルソーは液体です。どちらも流動的ですが、その動きは全く異なるでしょう?
落ち着きが有り、果実のピュアな美味しさと、乾いた土と赤い土のテロワールを煌びやかに、しかし、しっとりと・・穢れの無い美しさを上品に見せてくれます。
あ、こんな表現も出来るでしょうか。シリュグは温められ空気に放出された香水の成分、シュヴィニー・ルソーはその元となる果実草花の実体。
どちらが良いのか・・それは判りません。まさにピュアな果実とテロワールを具現しているのはシュヴィニー・ルソーかもしれないと、このエシェゾー2018を飲んで感じました。
「今でもべらぼうに旨い!」
のは間違い無く、20年後にどんな姿に変貌しているのか・・その想像は樽の影響の大きいピノに慣れた我々には相当に困難ですが、滅茶楽しみでも有ります。安いお買い物では無いですが、見事な赤を連想させる「グラン・クリュ・エシェゾー・レ・ルージュ・デュ・バ」を単独で感じることが出来る数少ない検体でも有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エシェゾー2017、飲みました!・・バッチリ集中しているのに滅茶エレガント!・・赤い果実がスルっと入ってジンワリとたなびく、中々無いタイプのエシェゾーです!】
リューディ、レ・ルージュ・デュ・バです。エシェゾーの中のエシェゾーと呼び声も高い、エシェゾー・デュ・ドゥスーの真上に有ります。
一般的にエシェゾーは、ドゥスー以外は上下でブレンドすべき・・などとも言われますが、それでもやはり、このように単独のリューディで出していただけるのは、非常に有難いです。
だって・・
「レ・ルージュ、大好きですから・・はい・・(^^;;」
あの、セシル・トランブレイもそうですよね・・・あちらは、このレ・ルージュ・デュ・バのさらに上に有る1級畑ですが、非常に判りやすい・・真っ赤な果実の荘厳さを強く感じる素晴らしい味わいです。
比較してしまいますと、むしろ「饒舌なセシル」に対し、「やや無口だけれど上質さを隠しきれないシュヴィニー=ルソー」と言えるでしょうか。樽の使い方も実に上品なので、
「どうよ~!・・旨いだろ~!」
等と言う声は全く聞こえないんですが、そこはかとなく漂う上質感、赤い果実のドライで誠実な美味しさ、化粧ッ気の無いすっぴん美人さを強く感じさせてくれます。
まぁ・・どうなんでしょうね・・新樽もかなりのパーセンテージ、使っているのでしょうが、全然樽臭く無い・・・そして、畑のクオリティの高さをしっかり持っているのが判り、美味しいと感じさせてくれます。
少ないですが・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!激エレガント系、真っ赤なエシェゾーです!・・
● 2018 Fixin
フィサン
【滅茶苦茶美味しい!激ピュアなフィサンの美味しさ、是非ご堪能ください!】

「ん?・・フィサンでこの価格?・・別に安くは無いしなぁ・・」
「知らない生産者にそこまで出せないよ・・」
と思われるかもしれません。
でも・・樽使いで「しおれた果実」のフィサンが多い中、もしくは、しおれない果実を得るためにどこかに無理を強いている感じを受けてしまうフィサンが有る中で、このシュヴィニー・ルソーのフィサン2018年は、ビックリするほど秀逸です。
だって・・noisy でさえ、
「・・あれ?・・シュヴィニー・ルソーって、こんなにピュアで精妙な果実が美味しかったっけ?」
と、何度もエチケットを見直したくらいですから。
そりゃぁ・・エシェゾー2018年は本当に素晴らしいですよ。それをお薦めはしたいですが・・何せ価格がね・・簡単には手は出せないですよね?・・noisy だって、その栓を抜こうと決めるまでは中々・・。
しかしエシェゾー2018年の栓を抜いたからこそ、還ってきてこのフィサンをきちんと評価出来る訳です。
生鮮な果実、ベリー、チェリー類が活き活きと感じられ、滑らかになり過ぎず、酸が目立ち過ぎずの、そのど真ん中の「酸の丸み」を果実表現に生かしているのがこのフィサンでして、しかもフィサンらしい、
「柔らかく鉄っぽさの薄いジュヴレ・・的なフィサン」
をもちゃんと感じさせてくれ、
「濃く無く、全く薄くは無いがとてもエレガントで突飛な部分の無い調和」
さえ感じさせてくれます。
これこそがシュヴィニー・ルソーのピノ・ノワールの姿だと思います。そしてこの2018年のフィサンは、「今飲んでも絶対に判る!」はずだと思います。今までには感じたことの無い、「ピュア・ブルゴーニュ&ピュア・ピノ・ノワールの世界」がここにあります。
濃度は少し違いますが、あのシャンパーニュの鬼才、「ダヴィッド・レクラパール」が造った奇跡のコトー・シャンプノワの超純粋な味わいにかなり寄った純粋さを持っていると思います(レクラパールの方が濃い・・です。)。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2018 Meursault les Meurgers
ムルソー・レ・ムルジェ
【飲めば飲むほど・・食べ合わせればするほどに美味しくなってくる、ワイン本来の味わいが息づく見事なピュア・ムルソーです!】

知っていらっしゃる方はおられると思いますが、あの、「ドメーヌ・モンテリー=ドゥエレ=ポルシュレ」がリリースしている「ムルソー・ル・プレ・ド・マンシュ 」の西隣りが、この「ムルソー・ミュルジェ(ムルジュ)」です。
ですので、ル・プレ・ド・マンシュのような、軽めの赤土系粘土のニュアンスが支配的か?・・と思うと・・違うんですね。もっと白っぽい土がより多いんじゃないかと想像できる味わいです。
2017年もののリュリーの今の美味しさが半端無いんですが、この2018年もののミュルジェは惜しいかな・・リュリー程までには飲むタイミングは来ていません。
しかしながら飲み進めるにつけ、この、「ピュアな姿」がどんどん成長し、ワインも食も一緒に美味しくなって行く姿は全く同様だと言えます。
そして、基本的には味わいの方向性はリュリーと同じですから、
「ムルソーとは言え、新樽使用率を高め、その影響を大きくしたものでは無い」
と言え・・使用率40%だとしても軽くしか掛かっていませんし、
「マロラクティックも最低限度に抑えているはず」
な、ピュアな美味しさ(果実の美味しさ、果実酸の美味しさ)を感じさせてくれるんですね。
自分自身で言ってみれば思い出します。コント・ラフォンは特別な存在でした。樽の使い方がお上手で、noisy自身、魔術師かと思ってた時代も有った訳です。そして、コシュ=デュリもまた、格別な樽使いで煌びやかな味わいを演出しましたし、あのルロワもまた、相当に使用している新樽を、そのクセを徹底的に抑え込んで、あの味わいを生み出している訳です。
そしてリュリーのコラムでも書きましたが、「何故か似ていると思ってしまうフレデリック・コサール」も、このムルソーに関しては、そこまで似ているとは思えません。
じゃ、何が似ているか?・・と問われれば・・ひねり出したのがこれ・・
「1970~1985年頃の古き良きムルソー!」
です。
新樽を使用してどうのこうの・・と言うのは、それこそポルシュレ指導のオスピスも、そして同じくルロワも・・です。そんな流れの中でコント・ラフォンもそうなって行ったと思っています(1970年代はラフォンもさほど新樽チックでは無かったと記憶・・。違ってたらすみません。)。しかし多くのシャルドネの生産者は、ピュアな味わいのムルソーを造っていたと思います。
そんな中で、現代的では有っても古典的クラシカルながら、滅茶ピュアで美しい味わいのシャルドネになっていると思います。
絶好の飲み頃は1~2年後から始まるかなぁ・・と思えますが、勿論、今から飲み進めても、この美味しさは判っていただけるかと思います。まだ最後の最後の消え方が仕上がって無い感じなんですよね・・それが、食を勧めて行くに従い、どんどん良くなって行く・・そんなタイミングです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2018 Grands Echezeaux Grand Cru
グラン=ゼシェゾー・グラン・クリュ
【シュヴィニー=ルソーのトップ・キュヴェです!】
実はまぁ・・コラムには書かないまでも、シュヴィニー=ルソーのテイスティングは結構進めています。例えば・・飲んでいないのでと書いて有る「2019年シャンボール1級レ・コンボット」は飲んでいたりします。でも、正確な分析が出来なかった・・つまり、抜栓して時間が経過してしまったものをテイスティングしたので、他の飲んだアイテムと同列で書いてしまうと齟齬が生じるかと言うことで・・あ、また時間も無いし・・(^^;; ですみません・・ご容赦ください。
ただし、2019年のシャンボール・コンボット!・・旨かったです!・・が、残っていたのが少な過ぎでした。
このグラン=ゼシェゾー2018年は、自身で開けられもせず、開いたボトルを飲むことも出来ず・・でした。でも、
「激ピュアなグラン=ゼシェゾー!」
であることは間違い無いと想像しています。2018年のエシェゾーは、自身で開けたもの(抜栓も自分、持出も・・)と、開けて残った、時間が経過したものの両方をテイスティングしています。
「・・ほんと、noisy さんは良くそんな時間が有りますね・・」
「・・はい、しょっちゅう言われます。」
なので、エシェゾー2018年のポテンシャル判断には自信も有りますよ。・・で、おそらくですが、このグラン=ゼシェゾー2018年も同様のラインながら、グラン=ゼシェゾーらしい「ある種の黒さ」も有るんじゃないかと推測しています。ご検討くださいませ。
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【すみません・・これだけは飲めませんでした!非常に希少な2013年ものグラン=ゼシェゾーは2本のみの入荷です。】
昨今はグラン=ゼシェゾーともなりますと凄い価格になってしまうのが常ですが、この位だと・・「安いじゃん・・」と思えてしまう自分がちょっと怖いですね。
シュヴィニー=ルソーは、まず・・海外メディアには掲載されない・・品物を渡さないのか、渡せないのか判りませんが、良くあるパターンは、1990年代に酷い目に遭ったことで懲りている・・みたいな感じですね。
なので、現在は知る人ぞ知るドメーヌです。noisy も今のところは飲めていませんので何とも言いようが無いんですが、今回ご紹介させていただいた「2017 エシェゾー」が滅茶美味しかったので、この2013年グラン=ゼシェゾーも期待しています。是非ご検討くださいませ。
● 2019 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【2019年と言うヴィンテージの素晴らしさをそのままに、シュヴィニー=ルソー特有のエレガンスも具現化した見事な味わいです!】

(2度目の入荷です。以前の入荷分よりも明らかに素晴らしい出来で・・ビックリしました。価格は一気に上がりました・・ですが、それだけの価値はあると思います。)
このA.C.ブルは本当に素晴らしいです!・・今、最高に美味しい!・・勿論、これからも熟した美味しさを徐々に増して来るとは思いますが、
「シュヴィニー=ルソーのスタイルを知る!」
には最高のアイテムかと思います。
この色・・そこそこに濃密にさえ、見えるんじゃないかと思いますが・・どうでしょう?
でも決して濃くなど無いんですよ。張りのある・・徐々に膨張して行こうとする意志のようなものさえ感じるほどですが、さらりとしていて、非常にドライ・・しかもピュアだけに留まらず、そこはかと無く漂うナチュラルさがまた素晴らしいんですね・・。
これはやはり、シュヴィニー=ルソーのスタイルと、2019年の「健康的で優良な作柄」が生み出したマジックなのかもしれません。
そして面白いのは、昨夏、フィネスさんでテイスティングした時には、2018年ものが滅茶苦茶美味しく、この2019年のようだったと・・言う事と、2019年ものはまだやや酸っぱく、仕上がり切っていなかったそうなんですね。まぁ、2019年のミレジメで2020年の夏のサンプル・テイスティングですから、そのように感じられるのも間違いない事象だったでしょう。約半年の時間を経て、ちょうど仕上がったタイミングだと思います。
また、「エレガンス」と言う点でもそこは面白いですね。マロラクティックをキツクし無い・・と想像出来ますが、この点は何年か見ないとハッキリは言えませんので、今後の課題とさせてください。
兎に角、今飲んでとてもシュヴィニー=ルソーに対する理解が得られるのはA.C.ブル2019年・・そして2018年です。2018年ものについてはそちらのコラムに記載しますのでよろしくお願いいたします。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!
● 2018 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【滅茶ドライでエレガント、柔らかな酸のシミジミした美味しさとベリー、チェリーの美味しさが特徴です!】

ヴォーヌ=ロマネらしい・・A.C.ブルです。勿論、ヴォーヌ=ロマネ村名ほどのポテンシャルは無いんですが、言ってみれば・・
「ヴォーヌ=ロマネのルイ・ユエラン」
みたいなシミジミ系、出汁味系の美味しささえ感じます。
昨夏のフィネスさん(内部)のテイスティングでは、2019年が酸っぱくて、2018年ものが滅茶苦茶美味しかったそうですが、今はむしろ2019年が絶好調で、その意味では2018年ものは
「やや硬い時期に入り始めた」
とも言えます。
しかしながらこの厳冬の真冬期は、
「どうしても品温が下がる」
のが常でして、このようなエレガントスタイルの「押し出しの強く無いタイプ」「決して濃くないタイプ」のピノ・ノワールを13~14度位の温度で飲んでしまうと、表情が中々出てこないんですね。

色合いを比較する意味で、2019年ものの写真も下に掲載しましたが、確かに2019年ものは比較してやや濃い・・と言えるにしても、さして変わらないとも言えます。
また、たったの半年で激変したA.C.ブルですから、これからも相当に面白い経過を辿ってくれると思いますよ。今はまだ2021年2月11日ですが、滅茶苦茶寒かった1月中にテイスティングを始めていますので、そんな一面を強く感じたのかもしれません。
有機的でナチュラル、そしてピュアで、柔らかい酸バランスが優しさとエレガンスを感じさせてくれます。リーズナブルなA.C.ブルゴーニュです。2019年ものとの比較も面白いでしょう!是非飲んでみて下さい。追加の入荷は見込めません。
● 2017 Rully Blanc
リュリー・ブラン
【激ピュア!・・今飲んでも滅茶美味しいです!シュヴィニー・ルソーの美味しさを知るには最高の1本かも!】

滅茶美味しいです!・・果実のワインなんですが・・新樽を強く使用した場合の美味しさとは、全く意味の異なる世界がここにあります!
例えば、ドミニク・ラフォンのA.C.ブル・ブラン2017年は、昨年400本も販売させていただき、大きな反響を得ました・・が、むしろ、
「新樽を強めに掛けた、コント・ラフォン系ムルソーの大きな構造の滑らかシャルドネ(ムルソー)」
的な美味しさでした。
ですが・・こちらは全く異なる味筋で・・その上で、
「めっちゃ美味しい!」
とお伝えしたいと思います。
まず、アロマが滅茶ピュアで瑞々しい・・ソフトで柔らかで果実風味バッチリなのにナチュラルな良さがしっとりと伝わって来るんですね。
昔、リュリーの生産者で、リーズナブルなのに滅茶美味しいワインが有りました。ドメーヌものとネゴスものが有り、むしろ・・
「ネゴスもののリュリーが美味しい!」
ことで、凄く売れていました。ヴァンサン・デュルイユ=ジャンティアルと言う生産者です。今でも扱っていらっしゃるお店は有るかと思いますよ。
ここは、「リュリーの葡萄にはパワーがある」との理解で、ドメーヌものの葡萄を新樽仕立てで「より大きく」して醸造していました。
ですが、何でしょうね・・ちょっと無理を感じてしまうんですよね・・。「マッチしていない感じ」が出ているように感じてしまった訳です。
その新樽を効かせたリュリーワインは、価格も高くなり、いつの間にかお客様も離れてしまって・・結局 noisy もその次のヴィンテージを買うことは有りませんでした。
それに、シャロネーズ近郊のワインには、そのようにコート=ドールのシャルドネと同じような新樽の扱いをしたワインが多くリリースされるようになっていますが、成功しているのは少ないんじゃないかと思うんですね。
ですが、この2017年のシュヴィニー・ルソーのリュリーは、絶妙のバランスを見せてくれています。美しい果実の味わいがブリブリに・・いや、「ブリっ」・・でしょうか。押しつけがましく無い見事なバランスなんですよ。
ミネラリティにしても、
「マンモス・ミネラリティが云々!」
のようなバランスでは無いんですね。・・必要十分にして何とやら・・です。
そして、マリアージュも非常にやりやすいです・・いや、そのはずです。食の邪魔をしないのに、何故かワインがどんどん美味しくなってくるのに気付かれるでしょう。
ワインって本当に奥が深いと思います。ドミニク・ラフォンも旨いが、このシュヴィニー・ルソーのリュリーも滅茶旨いです!・・あ、そうそう・・似ているのは誰かな?・・と言う点で気付いちゃいましたが・・言って良いのかなぁ・・言っちゃいましょう!
「フレデリック・コサール」
結果的に・・似ていると思えるのが滅茶不思議では有ります。是非飲んでみて下さい。超お勧めです!
● 2017 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【エシェゾー2017、飲みました!・・バッチリ集中しているのに滅茶エレガント!・・赤い果実がスルっと入ってジンワリとたなびく、中々無いタイプのエシェゾーです!】

リューディ、レ・ルージュ・デュ・バです。エシェゾーの中のエシェゾーと呼び声も高い、エシェゾー・デュ・ドゥスーの真上に有ります。
一般的にエシェゾーは、ドゥスー以外は上下でブレンドすべき・・などとも言われますが、それでもやはり、このように単独のリューディで出していただけるのは、非常に有難いです。
だって・・
「レ・ルージュ、大好きですから・・はい・・(^^;;」
あの、セシル・トランブレイもそうですよね・・・あちらは、このレ・ルージュ・デュ・バのさらに上に有る1級畑ですが、非常に判りやすい・・真っ赤な果実の荘厳さを強く感じる素晴らしい味わいです。
比較してしまいますと、むしろ「饒舌なセシル」に対し、「やや無口だけれど上質さを隠しきれないシュヴィニー=ルソー」と言えるでしょうか。樽の使い方も実に上品なので、
「どうよ~!・・旨いだろ~!」
等と言う声は全く聞こえないんですが、そこはかとなく漂う上質感、赤い果実のドライで誠実な美味しさ、化粧ッ気の無いすっぴん美人さを強く感じさせてくれます。
まぁ・・どうなんでしょうね・・新樽もかなりのパーセンテージ、使っているのでしょうが、全然樽臭く無い・・・そして、畑のクオリティの高さをしっかり持っているのが判り、美味しいと感じさせてくれます。
少ないですが・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!激エレガント系、真っ赤なエシェゾーです!・・
● 2014 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【シュヴィニー・ルソーのエシェゾーもまた、シュヴニー・ルソーならではの純粋でピュアな美しさに満ちたグラン・クリュでした!】

こちらも2018年ものエシェゾーを接写してみました。2017年ものと比較しますと、
「色合いが判りやすい?」
んじゃないかと自負しています。
ま~・・シュヴィニー・ルソーはシュヴィニー・ルソーです。とことん、純粋です。だから滅茶ピュアさで溢れています。濃度もしっかり有りますが、それを、
「凝縮している」
とは言いたくない・・美しさが有ります。
例えば、皆さんも絶対に欲しい「シリュグのグラン=ゼシェゾー」も、滅茶美しいワインです。若いうちは、抜栓直後はしっとりしているものの、開き始めると、まるで風船が膨らむかのようにアロマやボディが膨張して来て、エステリックなアロマを放出して来ます。
ですが、シュヴィニー・ルソーのエシェゾーは・・と言うか、シュヴィニー・ルソーのワインは全て、そのような経過を取りません。風船に息を入れて行くように膨らんで行くことは無いんです。
重心は低く、中域もしっかり有り、高域も、超高域も球体のように存在しています。それはそのまま動かないし時間経過の膨らみは、その球体をそのまま持続させた上でゆっくりと、気付かないうちに膨らんで行く感じなんです。
敢えて言うなら、シリュグは気体、シュヴィニー・ルソーは液体です。どちらも流動的ですが、その動きは全く異なるでしょう?
落ち着きが有り、果実のピュアな美味しさと、乾いた土と赤い土のテロワールを煌びやかに、しかし、しっとりと・・穢れの無い美しさを上品に見せてくれます。
あ、こんな表現も出来るでしょうか。シリュグは温められ空気に放出された香水の成分、シュヴィニー・ルソーはその元となる果実草花の実体。
どちらが良いのか・・それは判りません。まさにピュアな果実とテロワールを具現しているのはシュヴィニー・ルソーかもしれないと、このエシェゾー2018を飲んで感じました。
「今でもべらぼうに旨い!」
のは間違い無く、20年後にどんな姿に変貌しているのか・・その想像は樽の影響の大きいピノに慣れた我々には相当に困難ですが、滅茶楽しみでも有ります。安いお買い物では無いですが、見事な赤を連想させる「グラン・クリュ・エシェゾー・レ・ルージュ・デュ・バ」を単独で感じることが出来る数少ない検体でも有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エシェゾー2017、飲みました!・・バッチリ集中しているのに滅茶エレガント!・・赤い果実がスルっと入ってジンワリとたなびく、中々無いタイプのエシェゾーです!】
リューディ、レ・ルージュ・デュ・バです。エシェゾーの中のエシェゾーと呼び声も高い、エシェゾー・デュ・ドゥスーの真上に有ります。
一般的にエシェゾーは、ドゥスー以外は上下でブレンドすべき・・などとも言われますが、それでもやはり、このように単独のリューディで出していただけるのは、非常に有難いです。
だって・・
「レ・ルージュ、大好きですから・・はい・・(^^;;」
あの、セシル・トランブレイもそうですよね・・・あちらは、このレ・ルージュ・デュ・バのさらに上に有る1級畑ですが、非常に判りやすい・・真っ赤な果実の荘厳さを強く感じる素晴らしい味わいです。
比較してしまいますと、むしろ「饒舌なセシル」に対し、「やや無口だけれど上質さを隠しきれないシュヴィニー=ルソー」と言えるでしょうか。樽の使い方も実に上品なので、
「どうよ~!・・旨いだろ~!」
等と言う声は全く聞こえないんですが、そこはかとなく漂う上質感、赤い果実のドライで誠実な美味しさ、化粧ッ気の無いすっぴん美人さを強く感じさせてくれます。
まぁ・・どうなんでしょうね・・新樽もかなりのパーセンテージ、使っているのでしょうが、全然樽臭く無い・・・そして、畑のクオリティの高さをしっかり持っているのが判り、美味しいと感じさせてくれます。
少ないですが・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!激エレガント系、真っ赤なエシェゾーです!・・
● 2015 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【シュヴィニー・ルソーのエシェゾーもまた、シュヴニー・ルソーならではの純粋でピュアな美しさに満ちたグラン・クリュでした!】---以前のレヴューを掲載しています。

こちらも2018年ものエシェゾーを接写してみました。2017年ものと比較しますと、
「色合いが判りやすい?」
んじゃないかと自負しています。
ま~・・シュヴィニー・ルソーはシュヴィニー・ルソーです。とことん、純粋です。だから滅茶ピュアさで溢れています。濃度もしっかり有りますが、それを、
「凝縮している」
とは言いたくない・・美しさが有ります。
例えば、皆さんも絶対に欲しい「シリュグのグラン=ゼシェゾー」も、滅茶美しいワインです。若いうちは、抜栓直後はしっとりしているものの、開き始めると、まるで風船が膨らむかのようにアロマやボディが膨張して来て、エステリックなアロマを放出して来ます。
ですが、シュヴィニー・ルソーのエシェゾーは・・と言うか、シュヴィニー・ルソーのワインは全て、そのような経過を取りません。風船に息を入れて行くように膨らんで行くことは無いんです。
重心は低く、中域もしっかり有り、高域も、超高域も球体のように存在しています。それはそのまま動かないし時間経過の膨らみは、その球体をそのまま持続させた上でゆっくりと、気付かないうちに膨らんで行く感じなんです。
敢えて言うなら、シリュグは気体、シュヴィニー・ルソーは液体です。どちらも流動的ですが、その動きは全く異なるでしょう?
落ち着きが有り、果実のピュアな美味しさと、乾いた土と赤い土のテロワールを煌びやかに、しかし、しっとりと・・穢れの無い美しさを上品に見せてくれます。
あ、こんな表現も出来るでしょうか。シリュグは温められ空気に放出された香水の成分、シュヴィニー・ルソーはその元となる果実草花の実体。
どちらが良いのか・・それは判りません。まさにピュアな果実とテロワールを具現しているのはシュヴィニー・ルソーかもしれないと、このエシェゾー2018を飲んで感じました。
「今でもべらぼうに旨い!」
のは間違い無く、20年後にどんな姿に変貌しているのか・・その想像は樽の影響の大きいピノに慣れた我々には相当に困難ですが、滅茶楽しみでも有ります。安いお買い物では無いですが、見事な赤を連想させる「グラン・クリュ・エシェゾー・レ・ルージュ・デュ・バ」を単独で感じることが出来る数少ない検体でも有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エシェゾー2017、飲みました!・・バッチリ集中しているのに滅茶エレガント!・・赤い果実がスルっと入ってジンワリとたなびく、中々無いタイプのエシェゾーです!】
リューディ、レ・ルージュ・デュ・バです。エシェゾーの中のエシェゾーと呼び声も高い、エシェゾー・デュ・ドゥスーの真上に有ります。
一般的にエシェゾーは、ドゥスー以外は上下でブレンドすべき・・などとも言われますが、それでもやはり、このように単独のリューディで出していただけるのは、非常に有難いです。
だって・・
「レ・ルージュ、大好きですから・・はい・・(^^;;」
あの、セシル・トランブレイもそうですよね・・・あちらは、このレ・ルージュ・デュ・バのさらに上に有る1級畑ですが、非常に判りやすい・・真っ赤な果実の荘厳さを強く感じる素晴らしい味わいです。
比較してしまいますと、むしろ「饒舌なセシル」に対し、「やや無口だけれど上質さを隠しきれないシュヴィニー=ルソー」と言えるでしょうか。樽の使い方も実に上品なので、
「どうよ~!・・旨いだろ~!」
等と言う声は全く聞こえないんですが、そこはかとなく漂う上質感、赤い果実のドライで誠実な美味しさ、化粧ッ気の無いすっぴん美人さを強く感じさせてくれます。
まぁ・・どうなんでしょうね・・新樽もかなりのパーセンテージ、使っているのでしょうが、全然樽臭く無い・・・そして、畑のクオリティの高さをしっかり持っているのが判り、美味しいと感じさせてくれます。
少ないですが・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!激エレガント系、真っ赤なエシェゾーです!・・
● 2013 Grands Echezeaux Grand Cru
グラン=ゼシェゾー・グラン・クリュ
【すみません・・これだけは飲めませんでした!非常に希少な2013年ものグラン=ゼシェゾーは2本のみの入荷です。】
昨今はグラン=ゼシェゾーともなりますと凄い価格になってしまうのが常ですが、この位だと・・「安いじゃん・・」と思えてしまう自分がちょっと怖いですね。
シュヴィニー=ルソーは、まず・・海外メディアには掲載されない・・品物を渡さないのか、渡せないのか判りませんが、良くあるパターンは、1990年代に酷い目に遭ったことで懲りている・・みたいな感じですね。
なので、現在は知る人ぞ知るドメーヌです。noisy も今のところは飲めていませんので何とも言いようが無いんですが、今回ご紹介させていただいた「2017 エシェゾー」が滅茶美味しかったので、この2013年グラン=ゼシェゾーも期待しています。是非ご検討くださいませ。
● 2012 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【シュヴィニー・ルソーのエシェゾーもまた、シュヴニー・ルソーならではの純粋でピュアな美しさに満ちたグラン・クリュでした!】---以前のレヴューを掲載しています。

こちらも2018年ものエシェゾーを接写してみました。2017年ものと比較しますと、
「色合いが判りやすい?」
んじゃないかと自負しています。
ま~・・シュヴィニー・ルソーはシュヴィニー・ルソーです。とことん、純粋です。だから滅茶ピュアさで溢れています。濃度もしっかり有りますが、それを、
「凝縮している」
とは言いたくない・・美しさが有ります。
例えば、皆さんも絶対に欲しい「シリュグのグラン=ゼシェゾー」も、滅茶美しいワインです。若いうちは、抜栓直後はしっとりしているものの、開き始めると、まるで風船が膨らむかのようにアロマやボディが膨張して来て、エステリックなアロマを放出して来ます。
ですが、シュヴィニー・ルソーのエシェゾーは・・と言うか、シュヴィニー・ルソーのワインは全て、そのような経過を取りません。風船に息を入れて行くように膨らんで行くことは無いんです。
重心は低く、中域もしっかり有り、高域も、超高域も球体のように存在しています。それはそのまま動かないし時間経過の膨らみは、その球体をそのまま持続させた上でゆっくりと、気付かないうちに膨らんで行く感じなんです。
敢えて言うなら、シリュグは気体、シュヴィニー・ルソーは液体です。どちらも流動的ですが、その動きは全く異なるでしょう?
落ち着きが有り、果実のピュアな美味しさと、乾いた土と赤い土のテロワールを煌びやかに、しかし、しっとりと・・穢れの無い美しさを上品に見せてくれます。
あ、こんな表現も出来るでしょうか。シリュグは温められ空気に放出された香水の成分、シュヴィニー・ルソーはその元となる果実草花の実体。
どちらが良いのか・・それは判りません。まさにピュアな果実とテロワールを具現しているのはシュヴィニー・ルソーかもしれないと、このエシェゾー2018を飲んで感じました。
「今でもべらぼうに旨い!」
のは間違い無く、20年後にどんな姿に変貌しているのか・・その想像は樽の影響の大きいピノに慣れた我々には相当に困難ですが、滅茶楽しみでも有ります。安いお買い物では無いですが、見事な赤を連想させる「グラン・クリュ・エシェゾー・レ・ルージュ・デュ・バ」を単独で感じることが出来る数少ない検体でも有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エシェゾー2017、飲みました!・・バッチリ集中しているのに滅茶エレガント!・・赤い果実がスルっと入ってジンワリとたなびく、中々無いタイプのエシェゾーです!】
リューディ、レ・ルージュ・デュ・バです。エシェゾーの中のエシェゾーと呼び声も高い、エシェゾー・デュ・ドゥスーの真上に有ります。
一般的にエシェゾーは、ドゥスー以外は上下でブレンドすべき・・などとも言われますが、それでもやはり、このように単独のリューディで出していただけるのは、非常に有難いです。
だって・・
「レ・ルージュ、大好きですから・・はい・・(^^;;」
あの、セシル・トランブレイもそうですよね・・・あちらは、このレ・ルージュ・デュ・バのさらに上に有る1級畑ですが、非常に判りやすい・・真っ赤な果実の荘厳さを強く感じる素晴らしい味わいです。
比較してしまいますと、むしろ「饒舌なセシル」に対し、「やや無口だけれど上質さを隠しきれないシュヴィニー=ルソー」と言えるでしょうか。樽の使い方も実に上品なので、
「どうよ~!・・旨いだろ~!」
等と言う声は全く聞こえないんですが、そこはかとなく漂う上質感、赤い果実のドライで誠実な美味しさ、化粧ッ気の無いすっぴん美人さを強く感じさせてくれます。
まぁ・・どうなんでしょうね・・新樽もかなりのパーセンテージ、使っているのでしょうが、全然樽臭く無い・・・そして、畑のクオリティの高さをしっかり持っているのが判り、美味しいと感じさせてくれます。
少ないですが・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!激エレガント系、真っ赤なエシェゾーです!・・
● 2010 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【シュヴィニー・ルソーのエシェゾーもまた、シュヴニー・ルソーならではの純粋でピュアな美しさに満ちたグラン・クリュでした!】

リューディ、レ・ルージュ・デュ・バです。エシェゾーの中のエシェゾーと呼び声も高い、エシェゾー・デュ・ドゥスーの真上に有ります。
一般的にエシェゾーは、ドゥスー以外は上下でブレンドすべき・・などとも言われますが、それでもやはり、このように単独のリューディで出していただけるのは、非常に有難いです。
だって・・
「レ・ルージュ、大好きですから・・はい・・(^^;;」
あの、セシル・トランブレイもそうですよね・・・あちらは、このレ・ルージュ・デュ・バのさらに上に有る1級畑ですが、非常に判りやすい・・真っ赤な果実の荘厳さを強く感じる素晴らしい味わいです。
比較してしまいますと、むしろ「饒舌なセシル」に対し、「やや無口だけれど上質さを隠しきれないシュヴィニー=ルソー」と言えるでしょうか。樽の使い方も実に上品なので、
「どうよ~!・・旨いだろ~!」
等と言う声は全く聞こえないんですが、そこはかとなく漂う上質感、赤い果実のドライで誠実な美味しさ、化粧ッ気の無いすっぴん美人さを強く感じさせてくれます。
まぁ・・どうなんでしょうね・・新樽もかなりのパーセンテージ、使っているのでしょうが、全然樽臭く無い・・・そして、畑のクオリティの高さをしっかり持っているのが判り、美味しいと感じさせてくれます。
少ないですが・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!激エレガント系、真っ赤なエシェゾーです!・・

こちらも2018年ものエシェゾーを接写してみました。2017年ものと比較しますと、
「色合いが判りやすい?」
んじゃないかと自負しています。
ま~・・シュヴィニー・ルソーはシュヴィニー・ルソーです。とことん、純粋です。だから滅茶ピュアさで溢れています。濃度もしっかり有りますが、それを、
「凝縮している」
とは言いたくない・・美しさが有ります。
例えば、皆さんも絶対に欲しい「シリュグのグラン=ゼシェゾー」も、滅茶美しいワインです。若いうちは、抜栓直後はしっとりしているものの、開き始めると、まるで風船が膨らむかのようにアロマやボディが膨張して来て、エステリックなアロマを放出して来ます。
ですが、シュヴィニー・ルソーのエシェゾーは・・と言うか、シュヴィニー・ルソーのワインは全て、そのような経過を取りません。風船に息を入れて行くように膨らんで行くことは無いんです。
重心は低く、中域もしっかり有り、高域も、超高域も球体のように存在しています。それはそのまま動かないし時間経過の膨らみは、その球体をそのまま持続させた上でゆっくりと、気付かないうちに膨らんで行く感じなんです。
敢えて言うなら、シリュグは気体、シュヴィニー・ルソーは液体です。どちらも流動的ですが、その動きは全く異なるでしょう?
落ち着きが有り、果実のピュアな美味しさと、乾いた土と赤い土のテロワールを煌びやかに、しかし、しっとりと・・穢れの無い美しさを上品に見せてくれます。
あ、こんな表現も出来るでしょうか。シリュグは温められ空気に放出された香水の成分、シュヴィニー・ルソーはその元となる果実草花の実体。
どちらが良いのか・・それは判りません。まさにピュアな果実とテロワールを具現しているのはシュヴィニー・ルソーかもしれないと、このエシェゾー2018を飲んで感じました。
「今でもべらぼうに旨い!」
のは間違い無く、20年後にどんな姿に変貌しているのか・・その想像は樽の影響の大きいピノに慣れた我々には相当に困難ですが、滅茶楽しみでも有ります。安いお買い物では無いですが、見事な赤を連想させる「グラン・クリュ・エシェゾー・レ・ルージュ・デュ・バ」を単独で感じることが出来る数少ない検体でも有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【エシェゾー2017、飲みました!・・バッチリ集中しているのに滅茶エレガント!・・赤い果実がスルっと入ってジンワリとたなびく、中々無いタイプのエシェゾーです!】
リューディ、レ・ルージュ・デュ・バです。エシェゾーの中のエシェゾーと呼び声も高い、エシェゾー・デュ・ドゥスーの真上に有ります。
一般的にエシェゾーは、ドゥスー以外は上下でブレンドすべき・・などとも言われますが、それでもやはり、このように単独のリューディで出していただけるのは、非常に有難いです。
だって・・
「レ・ルージュ、大好きですから・・はい・・(^^;;」
あの、セシル・トランブレイもそうですよね・・・あちらは、このレ・ルージュ・デュ・バのさらに上に有る1級畑ですが、非常に判りやすい・・真っ赤な果実の荘厳さを強く感じる素晴らしい味わいです。
比較してしまいますと、むしろ「饒舌なセシル」に対し、「やや無口だけれど上質さを隠しきれないシュヴィニー=ルソー」と言えるでしょうか。樽の使い方も実に上品なので、
「どうよ~!・・旨いだろ~!」
等と言う声は全く聞こえないんですが、そこはかとなく漂う上質感、赤い果実のドライで誠実な美味しさ、化粧ッ気の無いすっぴん美人さを強く感じさせてくれます。
まぁ・・どうなんでしょうね・・新樽もかなりのパーセンテージ、使っているのでしょうが、全然樽臭く無い・・・そして、畑のクオリティの高さをしっかり持っているのが判り、美味しいと感じさせてくれます。
少ないですが・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!激エレガント系、真っ赤なエシェゾーです!・・
● 2009 Nuits-Saint-Georges Vieilles Vignes
ニュイ=サン=ジョルジュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【良い感じに熟した2009年!是非、品温を上げて、この熟してから見せるエレガンスを楽しんでください!】

2009年ものです。もう・・何とも言えない見事な熟です。ニュイらしい土っぽさと、むしろ優しさの有る温かみ、ふんわり感さえあるミネラリティが一緒になって口内に入り、まるでそこで分解されるように味蕾を刺激してくれます。
最も・・これは冷えてたら判り辛いかもしれないと思います。12~13度の品温では、何せ「超ドライ」ですし、「超エレガント」ですから台無しになってしまいます。
「2009年ものだから・・甘さも有るでしょう?」
と思われるかもしれませんが、熟して酸がさらに丸くなって、落ち着いて来ての「エキスの甘さ」だけですから、それに、ニュイの北側の「サン=ジュリアン」と言う畑もまた・・非常にエレガントで美しい味わいを見せるんですが、派手さはまず出てこない畑です。そして、レ・シャルモワもどちらかと言いますと「温かみのある優しい味わい」で、土むさい感じは出にくい・・そう感じています。なので是非とも15~16度まで品温を上げる努力をしてくださいね。
そしてまた、このワインも13度と言うアルコール分です。超エレガントなニュイ=サン=ジョルジュ・・・飲んでみたいと思いませんか?・・ご検討くださいませ。
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