ドメーヌ・ドルーアン=ラローズ
ドルーアン=ラローズ
フランス Domaine Drouhin-Laroze ブルゴーニュ
● 超久しぶりのドルーアン=ラローズをご紹介します。もしかしたら20年ぶり位かも・・しれません。ネットでは老舗の noisy の店ですが、アップしたことが有ったかどうか・・も定かでは無いです。
でも、ドルーアン=ラローズも150年を超えるような歴史を持ち、ジュヴレの村を本拠に、エレガント系のリーズナブルなワインを提供してくれるドメーヌです。ある程度の濃度が欲しい方には、
「ん?・・薄い?」
と感じられるかもしれません。繊細な質なんですね・・。探ってくような飲み方が合う造り手です。
● 2000 Clos-Vougeot Grand Cru
クロ=ヴージョ・グラン・クリュ
● 1997 Gevrey-Chambertin 1er Cru
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ
【超繊細なエレガント系のドメーヌ・エ・メゾンです!今回は古酒のご案内!】
ある程度購入出来れば飲むつもりだったんですが、数本ずつしかゲットできず・・今回はテイスティングを見送りました。それにしても安いですよね・・。ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュの20年ものが・・あらまぁ・・と言うプライスですし、クロ=ヴージョに至っては17年ものが万札でお釣りが来る・・と言う、ビックリな価格です。
ジュヴレのプルミエ・クリュは、ドルーアン=ラローズが持っている1級畑、クロ・プリュール、オー・クロソー、クレピヨ、ラヴォー・サン=ジャックなどの半端?をプレンドして造られるようです。何度か飲んでいますが、大きな感動は無いものの、なるほど・・と思えるようなエレガントなジュヴレを感じさせてくれます。今回は20年ものですし、決して強く無いヴィンテージですから、
「充分休めて」
「振らないように」繊細に扱って、
「温度を合わせて」16~17度ほど、
飲んでいただくと良いかな・・と思います。
決して若い時の果実中心のフレーヴァーを期待してはいけません。繊細な質からの「ブケ」を楽しむべきワインでしょう。
クロ・ヴージョは2000年と、これまた決して強いヴィンテージでは無く、ブルゴーニュらしい優しさやエレガントさを持った・・どちらかと言えば弱めのヴィンテージです。
しかしながら、ドルーアン=ラローズの地所は、メオ=カミュゼやグロ家も真っ青の、モロにミュジニーとの境の頂上付近に有ります。その資質だけはクロ=ヴージョのトップクラスなんですね~・・。
しかし頂上付近はエレガントには仕上がるものの重みは無いですから・・まぁ、ミュジニーを感じてみれば判ることでは有りますが、ミュジニーの資質もちょっと入り、クロ=ヴージョの質も軽量で赤味主体・・となり、ドルーアン=ラローズ風の軽量な・・いや、エレガントな造りになりますから、推して知るべし・・ですよね。
決して「重量感や大きさを求めるクロ=ヴージョ」では無い・・と言うことなんですね。
面白いのは、このような書き方をすると中々売れないんですが、それでもあの「ルイ・ユエラン」などは、
「2014年は美味しいんだけど、自分の好きなルイ・ユエランとするならちょっと濃い・・かも」
とおっしゃる方もいらっしゃるんですね。
まぁ、ジュヴレのルイ・ユエランだと・・思っていただいても良いかもしれません。
こちらもやはり、手荒い扱いは厳禁でして、優しく・・温度を合わせてあげて、お楽しみください。
あ、そうそう・・違うコラムで申し訳ないのですが、どうやら・・
「ルイ・ユエランの2015年、2016年の入荷は絶望!」
と言う、嬉しくないニュースが飛び込んできました・・。どうやら、本人の病気治療のために、2015年もの、2016年ものをネゴスに樽ごと販売してしまったようです・・。
幸い彼の病状は快方したとのことなんですが、まぁ・・そのような話しを聞いてしまうと、
「ルイ・ユエランのワインは安過ぎる」
そんな言葉が頭を過ります。薄い旨みでシミジミと繊細に味わせてくれる素晴らしいシャンボールだと思うんですけどね。楽しみにされていらした方も多いと思いますが、そんなことですので2017年ものまでしばしのお休みになってしまいそうです。
安くて、エレガント系繊細ワインは、下手をするとそのようなことになる・・のかもしれません。
でもワインは、決して若い時だけの美味しさがすべてでは無いのは確かです。
「終わっちゃってます!」
とは、やはり言いたい・・と思うんですけどね・・でも、
「完全に終わる前のひと花が咲いた時の弾けるような花の香り」
が忘れられない・・ noisyです。
ピノ・ノワールって・・・すごいんですよ。見るからに、それこそ、
「・・お前はもう・・死んでいる」
と見えるのに・・ですよ。
長年ワインに接していると、そのような、思いも寄らないもの凄い場面に出くわすことが有ります。ぜひ素晴らしい古酒の世界も知って欲しいなぁと思う次第です。ご検討くださいませ。
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