ドメーヌ・アンリ・グージュ
アンリ・グージュ
フランス Domaine Henri Gouges ブルゴーニュ
● 2019年もので「巨人覚醒」をお伝えしたアンリ・グージュの・・新たに向かう道が見えた2022年ものをご紹介させていただきます。
2024年12月初頭、フィネスさんのワイン試飲会が行われました。そこでは多くのアイテムが出品されました。ジョルジュ・ルーミエ、メオ=カミュゼ、マルキ・ダンジェルヴィーユなどなど・・凄い面々ばかりの試飲会です。
そこでの一番の人気になったのが、何と・・
「2022年アンリ・グージュ」
でした。
実際に Noisy wine からはオイジーが参加させていただき、多くのワインをテイスティングして来ましたが、彼曰く・・
「アンリ・グージュがあんなに美味しいとは想像してなかった」
と・・。
それに加え、Noisy wine の担当のKさんにも確認しましたが、
「アンリ・グージュの評判が一番でした。」
とのことでした。
noisy も・・そりゃぁ頑張ってテイスティングしなくちゃ・・と言うことで、新アイテムのグラン・クリュ、
「2022 エシェゾー(・デュ・ドゥスユ)」
「2022 クロ・ド・ヴージョ(・グラン・モーペルテュイ)」
まで、フィネスさんのご協力をいただきまして敢行しました。
そして2022年のアンリ・グージュのワインの姿が、
「一貫している」
ことに気付き、また・・
「おそらく過去最高であろう」
と結論させていただきました。
決してリキミを感じさせない、見事に美しい液体で、どこまでも瑞々しく、表現もトップレベルでエレガント・・細やかな表情に驚きを感じました。
まぁ・・
「またまた・・そんなこと言って・・」
と思われるかもしれませんが、本心です・・。
激エレガントな2022 エシェゾー・デュ・ドゥスユです。信じられます?・・ジャイエ・ジル、セシル・トランブレイ、デ・ペルドリのそれらからは、
「エレガントだ!」
などとはとても言えない・・そんなイメージしか noisy には有りません。余りに美しくて、
「最高の出来のシャンボールかよ!」
とボトルに突っ込みを入れてしまいました。
クロ・ド・ヴージョ(・グラン・モーペルテュイ)2022もそうです。とんでもなく美しい系のクロ・ド・ヴージョです。しかもグラン=ゼシェゾーの真下の区画です。
「いったい・・どうやって入手したの?」
と考えこまずにはいられませんでした。
その美しさはアンリ・グージュの他のキュヴェと共通です。レ・ヴォークランがとんでもなく美しいんですから・・(^^;;
もし騙されても良いとお考えになられましたら、是非ともご検討よろしくお願いいたします。有り難うございました。
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巨人覚醒をお知らせした2022年1月からちょうど1年が経ちました。2020年のアンリ・グージュを紹介させていただきます。
ビックリするような変貌を遂げたアンリ・グージュですが、2020年もの・・いや・・もう驚いたのなんのって・・半端無い驚きでして、思わずフィネスのK君に電話してしまいましたよ。
なぜって・・
「A.C.ブルがめっちゃくちゃ・・旨い・・」
「・・でも・・なんとそれはフルーツ爆弾!」
「えっ?・・ピノ・ノワールのフルーツ爆弾って・・何?」
って訳です。
ですがどうやらこれは、ヴォーヌ=ロマネ近郊の2020年ものの特徴のようです。グロ・フレールだけはそれなりにエレガントでしたけどね。・・で、これです。

未発売の2020年のエマニュエル・ルジェのパストゥグランです。
「・・えっ?」
と、皆さんの驚かれる顔が目に浮かびます。そうなんですよ・・流石にここまでは濃密では無いにせよ、
「グージュのA.C.ブルも滅茶濃密でピュアで精緻!」
です。
ニュイ=サン=ジョルジュ村名も同様ですが、新樽の使用率が高い分、A.C.ブルのようなフルーツ爆弾的ではないんですね。今飲まれるなら、メゾンもののニュイ村名が滅茶旨いです。
このように・・数が全く無い2020年ものですが、考えられないほどの精緻さと濃密さの両立と遂げたのが2020年のアンリ・グージュです。ですが・・残念にも余りに数が無く、noisy のテイスティングも狭い範囲にとどまらずを得ませんでした。
ですので、このように思っていただけると間違いないと思います。
2020年のアンリ・グージュは、
1.今でも美味しくは飲めてしまうが、基本、3年以上寝かせた方が良い。メオ=カミュゼのジャン=ニコラ・メオさんが、「2020年ものをさっさと飲んでしまうのはお勧めしない。グレートヴィンテージだから。」
2.今飲んで良いのは、赤ではフルーツ爆弾ピノ・ノワールのA.C.ブルと、滅茶美しいメゾンもののニュイ=サン=ジョルジュ村名だけ。白はA.C.ブルのピノ・ブラン(絶品!)。
3.その他は3~5年置かれることをお勧め。
です。
アチコチに面白い写真を貼ってありますし、海外メディア情報も掲載していますので、ぜひご参考にされ、
「希少だが半端無い濃度を得た2020年のアンリ・グージュ」
をご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
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眠れる巨人、ついに覚醒!・・と言って良いでしょう!・・圧巻の2019年ものを造り上げたアンリ・グージュをご紹介させていただきます!
いや~・・ここまで長い年月が掛かりました・・。Noisy wine としましては、2017年ものからドメーヌ・アンリ・グージュのワインをご紹介させていただいています・・が、実は2013年ものから仕入は行っていました。ただし2015年ものにつきましては、フィネスさんが気を使ってくれたのかどうか判りませんが、2014年ものをお蔵入りしてお客様にご紹介しなかったのを見られてか、オファーが無かった・・ような気がします・・いや、もしかしたら2015年ものは2014年ものを抱えたままなので・・とnoisy が伝えた性なのかもしれませんが、余りに昔の話しなので忘れてしまいました。
2014年~2016年ものをご紹介せずにお蔵入りにしてしまったのは理由は多々在りますが、一つには、
「タンニンが前面に出ていて、リリース直後に飲まれる可能性が有る場合は余りふさわしく無いか・・。」
と言う気持ちと、
「どうやってご紹介したら良いか・・その構想を練っている時間が無い・・」
みたいな感じで、気付くともう1年が過ぎ、2年が過ぎ3年目の・・みたいなスパイラルになってしまった訳です。
しかしながら2017年ものをテイスティングしたところ(・・いや、それ以前のものも飲んでいますが)、明らかな変化が認められ、タンニンが前面の表情から撤退し奥に隠れるようになり、その質の良さが素晴らしいもの担ってきたことが判った訳ですね。ですので・・2017年ものはそのままご紹介させていただいたんです。
そして2018年ものはその路線をさらに拡充し、非常に美しいワインになったことをご報告させていただきました。
で・・2019年ものは・・圧巻でした!・・これはもう・・ニュイのトップと言っても過言では無い出来!・・しかもニュイの持つテロワールの違いが、「これでもか!」と言うほどに異なっていること、そしてそれに加えて、
「圧巻な美味しさ!」
をも感じさせてくれる凄いワインになっていたんです。
シェヌ・カルトーの実に愛らしい、可憐でエレガントで超繊細な味わいに惚れ惚れとしてしまいました。カイユの物凄い果皮が集中しつつもバランスの良い圧倒的な味わい、クロ・デ・ポレのエレガンスと真ん丸なパレットを描く超バランスな味わい、ヴォークランのパワフルさ全開ながら、ニュイの持つ構造の深さを感じさせる味わい、そしてピノ・ブランの白のブラッシュアップは、どこか中抜けして感じられてしまうピノ・ブランの個性を、集中感とフレッシュ感、そして滑らかさが見事なバランスを感じさせてくれるようになっていたんですね。
2019年ものは、アンリ・グージュにとって記念のヴィンテージだったようで、トップ・キュヴェの「レ・サンジョルジュ」は特別なエチケットでリリースされ、価格もかなり上昇していますし、しかも入荷量が・・信じられないほど少ないです・・無いと言っても良いかもしれません!でも、他の1級の味わいを見れば、相当に凄いワインになったことはうかがい知れます。
これはnoisy 個人の判断では有りますが、おそらく・・「収穫時期を早めた」んじゃないか?・・と思うんですね。2016年までのアンリ・グージュはタンニンの成熟をしっかり待つことに気持ちを集中するが余り、収穫のタイミングが遅かったんじゃ無いか?・・と。それが集成され、美しい果実味とタンニンをベストな配分で持てるようになった・・のが、一番の理由かと思っています。
これを持って、秘蔵(死蔵?)になっていた2014~2016年のグージュのワインも、再度テイスティングしてご紹介を始めたいとも思っています。
「5年経ったらリリースしよう」
と・・考えていたんですね。美味しくなっているはず・・です。
ですがまず、この2019年のアンリ・グージュを是非ともブルゴーニュファンの方に飲んでいただきたい!・・カイユの物凄い味わいは圧巻です!・・noisy はシェヌ・カルトーに首っ丈・・きっと皆さんはクロ・デ・ポレやシェニョの味わいに驚かれるはずです!
復活なったアンリ・グージュ!・・超お勧めしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

■ エージェント情報
2019年は2~3月に掛けて暖かく、4月は寒くなって霜の危険があったが結局ほとんど被害は無かった。7月から非常に暑くなった影響でウドンコ病が少し発生し、収穫まで暑い日が
続いたので畑はとても乾燥した。収穫は9月14日から開始し、乾燥などの影響で収穫量は20~40%減少したが、凝縮した素晴らしい葡萄が収穫できた。2019年でドメーヌ設立100年になったのでそれを記念して「ニュイサンジョルジュ1級レサンジョルジュ」は2019年物からドメーヌの創始者であるアンリグージュが考案したラベルを使用。これはAOCが制定される以前にアンリグージュが試作で作っていたラベルで、当時は違う村の葡萄やワインを混ぜることが許されており、ニュイサンジョルジュ産のワインということを証明するためにメインラベルの上に原産地保証を示す緑色と白色のラベルが貼られている。現在ドメーヌで使用している緑色を基調としたラベルデザインはこの原産地保証ラベルを参考に考案された。また、2019年ヴィンテージは「MaisonHenriGouges」として樽買いしたワインをドメーヌで熟成させたネゴシアン物も造っている。
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グージュが良い!・・もの凄く良いです。以前のやや硬さの残るタンニンが目立つ姿は2017年ものでかなり解消され、柔らかく目立たず、質感高いものに変化して来たのはお伝えしました。「眠れる巨人、ついに覚醒か?」とまで書いてしまった以上、2018年ものは相当頑張ってテイスティングし、ドメーヌ・アンリ・グージュの現在の真の姿を暴きたい・・(すみません・・)と思っていました。
そして2018年ものが入荷したんですが・・いや~・・良いですね~・・。
「覚醒した!」
のは間違い無いでしょう。
何が嫌いだったか・・正直に言えば、やはりその「タンニンの姿」です。赤ワインにはやはりタンニンは必要不可欠・・と言いますか、どんな赤ワインにもタンニンは備わっており、熟成や味わいに大きな関与をしています。
しかしながら・・ブルゴーニュワインはエレガンスが重要と考えていますから、
「硬く平板な大量のタンニン」
は好ましく無く、
「質はとても良いが目立つタンニン」
は、悪くないが・・ボルドーじゃないんだから・・と言いたくなってしまいます。
しかしながら、
「実はちゃんと備わっているのに全く判らないほどに仕上がったタンニン」
は、これ、最高ですよね?
昨年の2017年ものは、「質はとても良いが(少し)目立ちたがりのタンニン」が感じられたんですね。それでも他の表情は素晴らしく、
「お~・・グージュもついに来たか?」
と感じさせてくれたわけです。それだけに、2018年もののテイスティングは、ハラハラドキドキ・・「これで元に戻っちゃってたらどうしよう・・」みたいな感情が生まれて来まして、それはもう真剣にテイスティングさせていただきましたよ。
で、2018年ものは、
「実はちゃんと備わっているのに全く判らないほどに仕上がったタンニン」
どころか、
「柔らかさと冷ややかさを持った見事なタンニンを、ミネラリティのオブラートに包みこんで美しいディテールを生み出した!」
素晴らしい表情をしていたんですね。
ですので、畑のテロワールも、モノの見事にクッキリと浮かび上がって来ています。クロ・デ・ポレ・・・旨いですね~・・最高です。こんな価格で良いのかな・・とも思ってしまいます。プリウレも、本来はミネラル組成の性でしょうか、バランスが良過ぎて目立たない味わいに陥りがちのワインが多いと思いますが、ふっくらとした美しい表情に微細な起伏を持っているのが良く判ります。パワフルだがやや粗暴にも感じることの有るヴォークランも、そのまんまの姿に美しさを投影出来ているんですね・・。いや、村名のニュイも滅茶美味しいですよ。
ここからは推測に過ぎませんが、エルヴァージュを若干変えて来ていると思います。そもそも長めの熟成を掛けるのが伝統のようですが、たぶん・・そこを変えて来ているはず・・と感じました。
そして、自然派なアプローチもついに身を結んだんだろうと思います。ピノ・グージュ(ピノ・ブラン)の白ワインも滅茶美味しいですよ。これから先にご案内予定のドイツはバーデン、ヴァーゼンハウスのヴァイスブルグンダ―が絶妙に旨いですが、若干体形は異なるとしても、そこに「気品」をプラスするとピノ・グージュに近くなるなぁ・・などと感じています。
今回のテイスティングは、10アイテム中9アイテムで、1級レ・サンジョルジュのみテイスティングできませんでした。(ですが色々確認の意味を込めて合計10本開けています)ですが、
「今までに無いほどのレベルに仕上がった2018年、ドメーヌ・アンリ・グージュ」
で有ることは間違い無いです。
美しさ、雅さを感じさせる素晴らしいワインです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
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第一次世界大戦後、父親より9haの畑を譲り受けたアンリ グージュ氏は1925年にドメーヌを設立し、マルキダンジェルヴィル氏やアルマン ルソー氏らと共にその時代に蔓延していた粗悪なブルゴーニュワインを無くす為にINAOを設立し、区画やクラスを決める際、自分たちの畑があるニュイサン ジョルジュとヴォルネーには自己贔屓をしないようにグラン・クリュを設定しませんでした。
アンリ氏の孫のピエール氏、クリスチャン氏がそれぞれ畑と醸造を担当してドメ ーヌを運営していましたが、ピエール氏が定年を迎えたため、現在はその息子のグレゴリー氏が中心となって、ニュイ サン ジョルジュのみ15haの畑でワイン造りを行っています。
昔からコート ドールの傾斜が急な畑では、雨が降った後に土が流れてしまうという問題がありました。これに対し、ピエール氏は1975年に葡萄の木の列の間に芝生を植え る方法を生み出しました。これは降雨後の土地の侵食を防ぐだけでなく、雑草が生えるのを抑える働きもありました。また、丈の高い雑草が生えない為に畑の通 気が良く、カビの発生を抑制する効果もありました。さらに、芝生があることで葡萄の根は横ではなく下に向かって伸びるため、地中深くの養分を吸収すること ができ、結果としてテロワールを明確に表現することができました。
また、徐々に畑をビオロジック(有機栽培)に変えてきていて、2008年から100%ビオロジックになりました。 畑で厳選して収穫された葡萄は2007年に新設された醸造所で選別され、果皮や種の収斂性のあるタンニンを出さないように葡萄の実は潰さないまま除梗機で100%除梗され、そのまま地上階にある醗酵タンクへ重力によって運ばれます。アルコール醗酵には白はステンレスタンク、赤はコンクリートタンクを使います。コンクリートタンクはアンリ グージュ氏の時代に造られた古いものが使われており、内部には酒石酸がびっしり付着しています。このコンクリートタンクはタンク上部が開いている開放桶ではないのでアルコール醗酵の際に発生するガス(二酸化炭素)がタンク内部に溜まりやすく、醗酵作用がゆっくりと進むので、じっくりと葡萄から色とアロマを引き出します。櫂入れはタンク内に設置されている金網状の機械で行い、ガスによって押し上げられた果皮や種と果汁の接触を増やしてアロマやタンニンを引き出します。その後、新樽率約20%の樫樽に移されマロラクティック醗酵をさせて18ヵ月間熟成されます。とても綺麗な葡萄が取れるのでそのままでも十分透明感がある為、コラージュやフィルターは行わずに瓶詰めされます。
● 2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru la Perriere Blanc
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ラ・ペリエール・ブラン
【ブルゴーニュの白はシャルドネだけではない・・!ミネラルギンギン、「香りの爆発」を予感させる抜群のポテンシャルです!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ] A.C.ブルのピノ・ブランが素晴らしかったので、こちらも期待してテイスティングしたのですが・・・期待をはるかに上回るポテンシャルでびっくりしました!
試飲会でのテイスティングのため、グラスに注がれたワインは極僅かではありますが、一本の太い涙が、高い密度を表してくれています。
やはりアンリ・グージュのピノ・ブランには魅惑の「フルーツのあまやかさ」を感じます。トロピカルには振れない程度に薫り高く、薄いグリーンを基調としたブドウに似たアロマは・・・やはりシャインマスカットを想起させます。
ただしこちらはこのポテンシャルに見合った長期熟成を視野に入れた造りで、樽も割と効いており、溶け込むのに4,5年ほどの時間を要すると思われますが、溶け込んだ後に開放に向かった時の「香りの爆発」を予見させるものをヒシヒシと感じます。
多くのぺリエールと名の付くワインに見られるように、ミネラルは液体の隅々までいき渡ってギンギンとしており、そのミネラリティを十分にワインに閉じ込めるべく、高い密度になるように収量を抑えているのも伝わってきます。
素晴らしいポテンシャルです。
そして高い密度の副産物として、酸が緻密に押し込まれ、結果としてピュア感の増大を感じます!ピノ・ブランに感じがちな「酸の緩さ」はこのワインからは・・・感じることはありません。
ブルゴーニュの白はシャルドネだけではない・・!かつてアンリ・グージュ氏が発見したピノ・ブラン、やはりその本領を発揮させられるのは最も長いことピノ・ブランと向き合ってきたドメーヌ・アンリ・グージュなのかもしれません!ぜひご検討くださいませ。
以下は以前のレビューです。
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[ noisy wrote ]【2021年ものはA.C.ブルでさえ凄い!・・この1級レ・ペリエールも結果、ジワジワと評価を上げて来ています!】
まぁ、A.C.ブルのピノ・ブランで充分に美味しいです。そのA.C.ブルに質感の高さを二乗、密度も二乗した感じかと思われます。
メディアのテイスターの皆さんも以前よりも1ポイントほど高く評価しています。5年経過してから飲んで再評価して欲しいなぁと思いますが・・2本だけの入荷です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【A.C.ブルの凄い出来栄えを見れば、このペリエール・ブラン2020年が物凄い可能性を秘めていることに思い当たるはず!】 アンリ・グージュの2020年ものの上級キュヴェは全てほぼ2~3本のみの割り当てになってしまったので、今回は村名までのテイスティングとさせていただくしかありませんでした。
ですが、A.C.ブル・ピノ・ブランの素晴らしくピュアな姿と完成度の高さを見れば、このペリエール・ブラン2020年が、途轍もない可能性を持っているはず・・と想像するのになんの障害もないと感じます。
昨年ご案内させていただきました2019年ものも、このペリエール・ブランは素晴らしいバランスを見せてくれました。2020年ものはそこに密度の高さが加わるはずで、ドライながらむっちりとした膨張感を適度に抑え込みつつの表情が、何故か想像できてしまうような気がしています。
海外メディアの評価も上がって来てはいるんですが、残念ながら2020年ものは見当たりませんでした。ですが、
「決して外すことは無いはず!」
と思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・「葡萄の熟度にこだわる」と言うタガを外せたピノ・グージュ、真の姿を見せ始めました!・・旨いです!】
1級クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの畑で見つかった緑の房を付ける突然変異種、それがピノ・ブラン、通称ピノ・グージュです。
ニュイ=サン=ジョルジュのA.C.では、それなりに白の品種が造られています。2018年のコラムにも書きましたがクロ・ド・ラルロ・ブランも素晴らしいワインです・・が基本、シャルドネなんですね。
シャルドネとピノ・ブランだと微妙にニュアンスが異なります。シャルドネは中域に大きな膨らみが有り、ピノ・ブランはむしろ低域~高域までのバランスが凄く良い品種なんですね・・。ですが、熟させ過ぎると酸が弱くなり、結果として「中域の密度や味わいがやや粗になる」傾向がみられ、むしろそれが特徴とも思われるような状況が作られていたと思います。
ですが、2019年ものはピノ・ブラン本来の味わいを取り戻していると思います。A.C.ブルのピノ・ブランも同様でとても美味しいんですが、やはり流石1級ペリエールは違いますね・・持っている「密度」もそうですが、「エレガンス」が超一流です。

まぁ、以前のものとの色合いも相当に違っていて、結構に黄色が強いです。これは樽由来のものが結構に影響しているはずですが、それなりに樽の影響を受ける造りをしたとしても、
「そもそも負けない強いフレーヴァーを持っていた」
と言うことになります。
また、ミネラリティも相当に詰まっています。エレガンスにもそれは影響を与えていますし、何よりノーズが素晴らしい!・・ちょっと南に近い方の黄色いフルーツと、冷やかな白や淡い黄色、そして薄緑のフルーツが混載です。
これ、今飲んでも相当に美味しいですが・・10年経過後が楽しみな感じなんですよ。先だっても・・品種は違いますがクロ・ド・ラルロ・ブランのちょっとコンディションに難のある10年余ほどのボトルを、店にいらっしゃるお客様にリーズナブルにお分けさせていただいたんですが、ま~・・すっごい旨かった!とビックリされていました。
まぁ、ちょっとコルクの具合が今ひとつだったようなので販売しなかったボトルなんですが、少し漏れていたのかな?・・ですが、液体が持つ粘性がこびりついて「フタ」の役目をしてくれますので、少しぐらい漏れていても・・まぁ、パーフェクトでは無いとしても、期待を大きく上回る美味しさが有った・・と言うことなんですね。
クロ・ド・ラルロ・ブランにつきましては、noisyも非常に長くお付き合いしていまして、5年経ったらどうなる・・とか、10年経ったら・・色がこんなだったら・・など、結構に経験則が有りますので、
「この感じならたぶん大丈夫」
と言うのが在る訳です。それが、お客様とのネゴシエーションが上手く行くようなら、そんなボトルの出番も有りうるんですよね。
このピノ・ブラン、ピノ・グージュもこれから長くお付き合いして行きたい・・そう思っています。非常に・・旨いです。それにあの「ヴァーゼンハウス」もピノ・ブラン、造ってまして、非常に旨いんですよ。これからのピノ・ブランの活躍が楽しみだと思いませんか?・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネ主体のクロ・ド・ラルロ・ブランと是非比較して飲んでみて下さい!・・ティム・アトキン氏も92ポイントです!】
素晴らしい・・見事な味わいでした!・・・ピノ・グージュ、恐るべし!フィネスたっぷりのアロマと、透明ミネラリティのテカテカコーティングを得たキリリとした表情が実に良いです。
このニュイ=サン=ジョルジュと言うアペラシオンですが、それなりに白ワインも造られています。ド・ラルロのクロ・ド・ラルロ・ブランは、実はニュイの村では無くて、その南の「プレモー=プリシー」に有ります。
しかしこのド・ラルロのクロ・ド・ラルロ・ブランは、ほぼシャルドネ(一部ピノ・グリ?)で造られますが、実は相当に素晴らしいシャルドネでして、5年ほど経過しますと「大化け」するんですね。
リリース仕立ては結構にスレンダーなんですが、時を経ますと相当に膨張し、滑らかで漲る味わいに変化、マッタリとしたテクスチュアとあれは樽からかな?・・ナッティーなニュアンスで・・素晴らしく美味しいんですね。
こちらの「ペリエール・ブラン」は同じく1級畑ですが、ペリエールと言う名前からもお判りのように「石切り場」でして、しかも畑はヴォーヌ=ロマネのある丘とは異なるニュイ=サン=ジョルジュ村に有ります。上部が石切り場だったところですんで、白ワインに向いたミネラリティが得られるんじゃないかと思っています。そして、ピノ・グージュを発見したクロ・デ・ポレはペリエールの下部に接していますんで、見つかった株(枝)をペリエールに植えたのが始まりなんですね。
実は知っているようで知らない味わいなんじゃないかと思います。相当に美味しいですよ。今飲んでもソリッドさのあるスタイリッシュな美味しさですし、数年後に成りますと、結構にボディも膨らんで来て、女性的な美味しさになってくると思います。そして、ティム・アトキン氏も92ポイント付けています!ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】
激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Porrets St-Georges Magnum
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポレ・サン=ジョルジュ・マグナム
【ニュイ=サン=ジョルジュでは濃厚濃密なレ・ヴォークラン、レ・カイユの北隣にあるクロ・デ・ポレですが、軽妙な複雑さとミネラリティの高さ独特の美味しさを感じさせてくる逸品です!】

2021年ものはRVF誌が97ポイント・・と言う凄い評価ネットサーフィンで見つけてしまいまして・・何せRVF誌は買ってないので・・
「ん~・・ガセかな?」
と思いましたが一応載せさせていただきました。ネットの情報はガセも含みますし、勘違いや間違い、はたまたは乗っ取りで書き換えまで有るようですから・・恐ろしいですよね。日航のサーバーが攻撃されて飛行機が止まったそうですが、noisy も毎日2時間ほどは、見えぬ攻撃者と戦い続けています。結構に大変です。お客様にそんなことを言うと不安を与えてしまうかもしれませんが、そうならないようにかなりの防御をしていますし、構成も考慮していますのでご安心ください。
1枚目の写真を見ていただきますとお判りいただけるかもしれませんが、
「ツヤツヤに輝いているように見える!」
と思うんですが・・そのまんま・・その通りです。
で、そのツヤツヤはやはり、やや硬いミネラリティでコーティングされているなテクスチュアになり、伸びやかで非常に心地良いです。
2022年のアンリ・グージュは、何を飲んでも、
「激エレガントで瑞々しく、力に頼った部分をまったく感じない」
と言う、本当に有難いスタイルです。

ですから、もし以前のような・・
「パワフルなニュイ=サン=ジョルジュ」
というイメージをお持ちでしたら、この際はお忘れいただいた方が良いかと思います。
かと言って、
「じゃぁ・・弱くなったの?」
と聞かれましても・・そんな話しでは無いと・・お返しすることになります。
やはり、So2 の少なさがディテールを見えやすくしていますし、ストレスの無い味わいが美しさを引き立たせています。一瞬、余りに美しくて見えないようにも感じても、
「中盤以降に細やかな表情で現れる」
んですね。
押しつけがましく無い・・だからエレガントなんだと言う訳ですが、2022年のアンリ・グージュは・・大変革をほぼ完成させたと理解しています。
クロ・デ・ポレは比較的リーズナブルな1級ですが、評価も付いてきて・・このところは
「94ポイントをいつ上回るか?」
と言う興味が捨てられませんが、この美しさ基本のクロ・デ・ポレを海外メディアもきちんと評価しているのが素晴らしいことだとも思います。まぁ・・前述の97ポイントは流石に・・とは思いますが!
復活した大ドメーヌの看板でもあるモノポールです。ぜひ飲んでみてください。お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【RVF誌の97ポイントは未確認ですが、ジャスパー・モリス氏の上値94ポイントは確認しました!・・このモノポールに掛ける思いが牽引になっているのでしょう!】
RVFの評価は・・97ポイントと未確認のまま掲載するのにビビりまして、一応「参考」とさせていただきました。ですが、そのように掲載しているサイトも在りました。
バランスの良かった2019年もの、ドライながらとても濃密だった2020年ものよりも、「94」と言う数字が光って見える感じで・・これはどうみても、
「2019~2020年超えの評価」
として良いんじゃないかと思います。
ですが、2021年ものは2019年もの、2020年ものとは似せても似つかないと思われるんですね。非常にエレガントで充実しており、細やかな表情が取りやすいと感じます。なんでレ・サン=ジョルジュを低めに(95ポイントほど)にしたのかが良く理解できず・・困っていますが、2本しかないレ・サン=ジョルジュを開ける訳にいかず・・
「艶やかな珠」のごとくになっているはずのこのクロ・デ・ポレ2021年ものです。評価も高く、価格も適正だと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【グージュ自慢のクロ・デ・ポレ・モノポールの2020年!・・普通ならレ・サン=ジョルジュに次ぐワインです!】 非常に濃密に仕上がった2020年ものです。しかししっかり酸が有り、滅茶苦茶精緻な味わいです。果実感もリアルですがその分、細やかな表情は奥に引っ込んでいる現状が想像されます。
それを踏まえて海外メディアの評価を見ると納得です。ジャスパーさんは2019年よりも上値を1ポイント下げて93ポイント、ティム・アトキンさんは2018年を超える94ポイントです。
ここで再度ジャン=ニコラ・メオさんの言葉を思い出してみますと、「2020年ものをさっさと飲んでしまうことはお勧めしない」・・でした。つまり、
「2020年ものを早飲みすると勘違いする。本領発揮には時間が掛かる。」と言っている訳です。
メオ自身のワインは、グージュほどは濃密では有りませんでした。しかし、ルーミエもルジェも・・マンモス果実な2020年ものを造り上げました。ですから、
「2020年ものは、例え今美味しく飲めたとしても、また今一つと感じたとしても実はそこが限界では無い。(有名メディアのテイスターでさえポテンシャルを取り切れないのだから。)」
と言うことだと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【レ・シェニョと同格・・と思えるクロ・デ・ポレは、レ・シェニョよりも優れた果実の深みと丸みのある見事なバランスをしています!ついに94ポイントまで来ました!】
良いですね~!・・これ、この価格帯の白眉をプルリエと争える出来です。エレガンス主体のシェニョと違うのは、シェニョはヴォーヌ=ロマネ側のクリマであるのに対し、このクロ・デ・ポレはニュイの村の南側、そしてあの「レ・カイユ」の北に接する「レ・ポワレ」の中のクロ・デ・ポレ・・なんですね。
レ・カイユとは同高度に有りますので、やはり力強さは有ります。2019年ものはネゴスのレ・カイユも有りますんで・・色など、是非見比べてみて下さい・・ね?・・似てるでしょう?
それなりに濃く見えるでしょう?・・でも飲んでみると、全然「濃い」なんて思わないはずなんですよ。
それに、ニュイらしい「茶系の土のニュアンス」は・・見えますか?・・2018年ものには僅かに・・認められるかもしれません。でも2019年ものには有りません。
どこまでも純粋でやや濃い目、赤を幾重にも積層させたような色彩をしていると思うんですね。

やはりこのクロ・デ・ポレも、収穫のタイミングを前倒ししているはずなんですね。それが実に良い方に向かいまして、その昔でしたら、
「熟しているが太いタンニンに阻まれた果実が奥に引っ込み、エレガントなのか、パワフルなのか良く判らない」
と言うのがリリース直後の感想だった訳です。
申し訳ないですが・・その頃のnoisy が感じていたのは・・余り良い言葉では無いですが・・本心でした。
「・・ボルドーじゃないんだから・・」
最も5年ほど熟成させますと、豊かだがちょっと邪魔な存在だったタンニンも落ち着きを見せ始め、グージュらしいやや太目の味わいのニュイを感じさせてくれたものでは有ります。なので、ご案内していない2014年ものなどは、数本開けてみて、良ければご案内しようと思っているところです。
で、このクロ・デ・ポレ、絶妙のバランスを持っています。果実もしっかりです。しかもエレガンスをしっかり持っている見事な味わいです。レ・カイユはもう・・化け物みたいな果実を感じさせてくれますが、このクロ・デ・ポレは何とも・・旨いとしか言いようが無いですね。
そしてシェヌ・カルトーとも全然違います・・畑は非常に近いですが・・
「これほどまでに畑の個性を感じさせてくれるニュイ=サン=ジョルジュの造り手はいないだろう!」
そして、
「noisy 的に大好きなエキス系の味わいを自身のものにしたアンリ・グージュ2019年に拍手を!」
と思っています。素晴らしく旨いので、これ、是非飲んで欲しいです・・どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!・・複雑性、フィネス、高貴さ、美しさ、凝縮感・・どれも超一級品です!超お勧め・・是非飲んでみて下さい!】

凄いです~!・・これはもう・・最高ですね。存在が光り輝いてます!
奥に黒果実とタンニンが透明なミネラリティにコーティングされて鎮座、目前には白っぽさのあるミネラリティが赤果実と共に存在していて、そのハーモニーが見事にたなびく感じで縦伸びして行く・・
もうこれ以上、言うことは無いじゃないですか。ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールのエレガンスそのものですよ・・。後はこのクロ・デ・ポレと言うテロワールを自身でどう見極めるかだけ・・でしょう?
この艶やかなミネラリティに包まれたピノ・ノワールは、ビターな美味しさと甘美な美味しさの二面を持ち合わせています。それが黒果実で有り、赤果実でも有ります。そしてそれらが見事なまでに凛としているんですよ。
ちょっと・・凄いメオ=カミュゼのニュイ1級と、飲み比べてみたくなってしまった訳ですね・・。そのうちやってみようと思っています。
ですが・・肝心のティム・アトキンさんが、シェヌ・カルトーと同点の93ポイントなんですね・・・まぁ、ドメーヌ・アンリ・グージュではどちらも価格的には下位にランクされている1級では有るんですが、シェヌ・カルトーの美味しさに93ポイントは理解できるものの、
「ん~・・このクロ・デ・ポレに同点って言うのはなぁ・・」
と、ちょっとクレーム付けたいですね。
ですが、そもそも論で今までこれほどの高い評価をいただいたことは無かったんじゃないかと思われますので・・スペクテイターはちょっとパワフル系がお好きなようなので95ポイントとか得たヴィンテージも有りますが、繊細系としてちゃんと評価しての評価で95点、欲しかったですね。
是非ともこのワインだけは飲んでみていただきたい・・アンリ・グージュの素晴らしさが詰まったワインだと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【流石のテード・ド・キュヴェ!ご自慢のクロ・デ・ポレは物凄いエレガンスです!もう・・ビックリ!】
アンリ・グージュご自慢のテート・ド・キュヴェの中で飲めたのは、ポレとプリュリエですが、現在の状況ですと、クロ・デ・ポレが素晴らしいですね。圧巻のエレガンスですよ。
もう、左のグラスの写真を見ても、ボトルが無ければ・・グージュだとは判らないですよね。因みに範囲と大きさの調整はしましたが、色味の調整は一切しておりませんので・・はい。リアルな写真になっています。
全くのエキス系の見事な味わいです。タンニンになど言及する必要性は全く有りません。ちゃんと有りますが、クリスタルの中から一生懸命に探し出さない限り、見つかりません。
テクスチュアがまた最高で、「つやつやのつるつる」です。仄かに漏れてくる果実感が口内とノーズに拡がって来る喜びが非常に大きいです・・良いピノって・・やはりそうですよね?
思い切りドライなのに、とんがった部分が見当たらず、滑らかで超エレガント!・・各メディアは94ポイント位が多いですが、95点でも良いんじゃないか・・と思います。
2017年のアンリ・グージュ、早めにその素晴らしさ、最高到達点に近い部分を見たい方は、このクロ・デ・ポレの選択が間違いないです。是非ともご検討ください・・あぁ・・これを一推しにしたい!・・です!
● 2022 Cote de Nuits Villages (Maison)
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ(メゾン)
【激エレガント!・・石切り場近くのミネラリティが半端ない畑から!・・今飲んでも美味しいです!】---すみません、テイスティング漏れです・・以前のレヴューを掲載しています。

今、noisy が最も注目しているのは、ニュイ=サン=ジョルジュの南側にある・・単独の村のアペラシオンを得られないこの地域、
「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」
です。まさにこのレ・グランド・ヴィーニュ辺りの畑に期待しています。なぜって・・それは、
「非常にエレガントでピノ・ノワールにもシャルドネにも・・相当期待が出来るし、今まで単独のアペラシオンが無かった性でリーズナブルだから」
です。
まぁ・・このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュについては結構にご紹介させていただいていますので、ここでは詳細は述べません。ですが、
「本当に期待している」
んですね。
なので、渡仏されるインポーターさんには、
「Go Pro 持って行ってガンガン撮ってきて!」
と頼んでいるんですが、インポータさんも造り手さんもそれぞれに色々と遠慮したり、見せたく無いものが映り込んだりして都合の良くない状況にならないように・・結構に消極的です。
でも・・地図にも載っていない訳ですから是非何とかして欲しいと思っています。

この・・穏やかな淡目の色彩ながら、斜めに走る涙と・・なんとなく映っているような多量なミネラリティ・・noisy には何とも感動的です。
とてもじゃないが開いているなんて思えないのに、
「今飲んでも絶好調で旨い!」
んですよね。
その昔、結構に扱わせていただいていた、引退されたショパン・グロフィエが自宅の庭近くで造っていた、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュに少し似ていて、グロフィエはもう少し「赤~茶色の土」のニュアンスが多かったと記憶していますが、さらに
「とてもハードなミネラリティを溶け込ませている」
と感じます。
ですから、今飲んでも美味しいんですが・・これ、
「5年ほど寝かせたら化けるんじゃないか?」
と言う疑惑?を・・持っています。
もし可能なら・・ちょっと待ってみてください。まぁ‥待てないでしょうけど!超お勧めします!・・飲んじゃったので少ないです。
● 2022 Nuits-Saint-Georges (Maison)
ニュイ=サン=ジョルジュ(メゾン)
【ん・・確かに・・・ちょっとヴォーヌ=ロマネっぽい・・優しいイメージを増大させたメゾンもののニュイ=サン=ジョルジュ村名です!】

ん~・・村名、2つもいらないのになぁ・・と内心思っている訳です。それなら、
「きちんとリューディで分けてよ」
と・・思っているんですね。
まぁ、アンリ・グージュの方では、
「ヴォーヌ=ロマネ側のニュイ=サン=ジョルジュ村名をリリースしたいんだ」
と何らかの思惑を持っているのかもしれませんが、ただでさえアイテムが多いのに、
「テイスティングも大変。メディアも評価を出さないし。」
と言うことで、なんとなく宙ぶらりんになっているメゾンものの村名ニュイ=サン=ジョルジュです。
2021年もののメゾンもの村名は・・
「ちょっと出来過ぎたか・・余りドメーヌものとの差を感じなかった」
もので、正直に書いたんですが・・余り読んでいただけなかったのか、残ってますね。

で、2022年もののドメーヌものとメゾンものの比較では、
「圧倒的に異なる」
のを確認しています。ドメーヌもの・・凄いです。こちらのメゾンものは良く言ってもチャーミング・・やや小ぶりに仕上がっている出来です。
で、それでイマイチなのか?・・と聞かれますと、そうでは無いんですね。2021年ものではドメーヌものと余り差は無いと書いていますが、2022年もののメゾンの村名はドメーヌものに全く届きません。
しかし!・・あ、良いのかな?・・まぁ・・良いか・・。
もし、2021年もののメゾンものと2022年もののメゾンものを比較出来たとしたらどうか?・・と言いますと・・
「ポテンシャルではおそらく2022年ものが上」
と判断しています。
それほどに2022年ものは素晴らしいです。瑞々しさと美しさで今までのアンリ・グージュのワインを凌駕してしまうと・・思うんですね。
なので、先にリリースされたものは熟成は先に進んでいきますから、
「その瞬間の美味しさの比較は・・単純には出来ない」
ので悪しからず。
リーズナブルなニュイ=サン=ジョルジュ村名です。ぜひご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!・・ドメーヌものとそん色無い出来!・・ついにそこまで来たかと、非常な喜びを感じます!】
まぁ・・メゾンものの1級レ・カイユが94ポイント取得と、素晴らしい出来になっている2021年もののアンリ・グージュですが、この村名も2021年ものでは、
「ん・・ドメーヌものとそん色無い出来になって来た!」
と感じることが出来ました。
ドメーヌものは海外メディアで92ポイントほど取得していますが、noisy 的にはこのメゾンものがその位の評価になりますから、ある意味では大当たりですが、どこか・・
「ドメーヌものの村名はもっと高く付けて良いのでは?」
と言うような気持ちも少しだけ有ります・・。
しかし、この村名も・・あ、これもフィネスさんにテイスティングされた残りをいただきました。ご協力感謝いたします。
なので、ちょうどコナレて到着したのか・・もう、普通にとっても美味しいんですね・・。滑らかで口内から鼻に抜けて行く香りが赤く愛らしく、最後に密度を適度に感じさせてくれて・・完全に・・
「飲みに入ってしまうモード」
になりそうになりました。

あ、不思議なことをお書きしますがご容赦ください。何度も経験していることです。
栓を抜かずに結構に移動で動かして、その直後に抜栓して飲むと・・結構に悲惨ですよね・・?・・何かバランスが崩れているような味わいに感じるかと思います。
ところがですね・・栓を抜いて長いこと動かして、あまり休めずに逆刺ししたコルクを抜いて飲み始めると・・結構な確率で、「良い感じ」になっていると感じることが多いんです。
例えばリアルワインガイドのテイスティングで、noisy は担当のワインを余り持ち帰らないんですが、稀に・・再テイスティングが必要な場合があると、そのボトルを持ち帰ってすぐ飲んだりする訳です。すると、結構にいい感じでコナレていまして、抜いていないボトルを動かしたものよりも数段上の味わいになっていたりするんですね。
なので、このメゾンの村名ニュイ=サン=ジョルジュも、そんな感じになっていたかもしれない訳ですが、それを差し引いたとしても、
「エレガンスがバッチリ、バランス良くて深みもたっぷりあって・・今から飲んでも充分に美味しいのでは?」
と感じた次第です。
色彩も良いでしょう?・・2020年ものの、
「赤が濃い~~」
のも惹かれますが、noisy としましてはこの位のものが好みです・・皆さんはどうかわかりませんが・・ぜひ飲んでみてください。リーズナブルだと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【今飲んで、2020年もののグージュの美味しさが物凄く良く判るのがこのメゾンものです!美しく、バランスよく、フィネスたっぷりです!滅茶美味しい!】
まぁ・・メゾンものじゃぁなぁ・・と思ってしまわれる方が多いとは思いますが、今飲んで最高に旨いのはこの「メゾンもののニュイ村名」です。ドメーヌものは濃密なだけにまだ仕上がり切ってはいないんですね。それだけ・・
「2020年は呆れるほど良いヴィンテージだった!」
と言うことなのでしょう。
そしてグージュのトップ・キュヴェの「レ・サン=ジョルジュ」は、その凄かったヴィンテージを記念するかのように、1本化粧箱に入っています。まるでもう、
「レ・サン=ジョルジュはグラン・クリュ(並みの扱い)」
と言いたげでも有ります。
しかしながら2年続きの物凄い質の上昇は、この2020年ものの恐ろしいほど質が良い、そして破壊的な果実の風味を連れて来ましたので・・noisy もだいぶ戸惑った訳です。
それでもこの・・まぁ一段落ちる訳ですがメゾンもののニュイ村名を飲ませていただいたことで、
「自身のレヴューに確信が持て、自信が持てた!」
んですね。

3枚目の写真はドメーヌもののニュイ村名の全景です。メゾンものよりも、より・・濃密さを纏っているのがお判りでしょう。この果実の風味の多さ故に、仕上がりに時間が掛かっている訳です。
で・・このメゾンものを飲むと、ドメーヌものの村名や1級のワインたちの成長具合、そしてその資質を推量することが可能です。
海外メディアも、2020年もののアンリ・グージュの評価は、若干割れ気味です。
例えば、ドップ・キュヴェのレ・サン=ジョルジュで言えば、信頼性の高い La Revue du Vin de France 誌では、上値97ポイントと・・まさにグラン・クリュ並みの評価がなされている一方、ティム・アトキン氏は95ポイント、ジャスパー・モリス氏は上値93ポイントと低調です。ジャスパーさんは下値も有り、89~93ポイントとかなり幅を持たせた上での低調さです。
思うに、この2020年ものの「濃度」と「質」「バランス」をどのように見極めるか・・見極めたかの差でしょう。ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌はしっかり見極めたうえで、94~97ポイントとしたようです。
残念ながら noisy は、2本しかない高価なレ・サン=ジョルジュを開けられませんでしたので、そこへの割り込みは控えさせていただきますが・・
「少なくとも、このメゾンもののニュイ村名、そしてテイスティングさせていただいた他のキュヴェを飲む限りにおいて、ジャスパーさんの評価は受け入れられない」
と思わざるを得ません。
この下の、3枚目の写真はドメーヌもののニュイ村名です。こちらにはジャスパーさんは90ポイント、そしてあの半端無いA.C.ブルには・・83~86ポイントと過小評価しているように思います。まぁ、ブルゴーニュワインらしくないとか・・言っていらっしゃるのかもしれませんが。

非常に精緻で繊細さが出ています。色彩の濃淡は、ドメーヌものが濃いですがメゾンものも薄くは無く、その差はそんなに大きいとは思えませんが、それでも味わいもアロマも、とんでも無く差が有ります。
今飲んで滅茶美味しい・・2020年のアンリ・グージュのワインを理解するのに最高の1本です。そこにもしA.C.ブルが有れば、またとない経験になるでしょう。圧巻な2020年、是非ご賞味くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・・なんと、ドメーヌものじゃない村名ニュイ=サン=ジョルジュの登場です!ヴォーヌ=ロマネっぽいバランスで旨いです!】
面白いですね~・・ドメーヌとメゾンの両方の村名ニュイ=サン=ジョルジュをリリースするなんて・・しかも数の無い2019年ものを、樽買いとは言え入手できると言うのは、やはり人望とか影響力とかのパワーをアンリ・グージュが持っている・・と言うことなんでしょうね。
ドメーヌものの方はそちらのコラムをご覧いただくとして、このメゾンものはドメーヌものにはポテンシャル的には届かないとしても、かなり美味しいです。
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、今回の2019年ものアンリ・グージュのご紹介には、何と2枚ずつの写真をご用意しています。1枚は超接写、もう1枚は少し引いたものか全景で撮っています。
そして・・これもお気付きかどうか判りませんが、
「2019年もののアンリ・グージュのワインの色彩の美しさ!」
を感じていただけると思うんですね・・。滅茶苦茶美しいでしょう?・・美味しそうなワインの色をしていると・・思えないですか?
noisy も折に触れ、色につきてお伝えして来ていると思いますが、
「ワインの色で相当判るものが有る」
訳です。
やはり美しく見えるものはまず・・美しいワインです。澱んでいるものは・・やはりどこか澱んだ味わいがします・・しかしそれは、澱んでいるから美しく無い・・と言うことでは無いんですね。澱んでいても美しい香り・味わいのワインも有りますし、そんなワインは澱んでいても美しさが見えている、映し出されているはずなんです。

このメゾンの村名はどうでしょう?・・美しいですよね・・で、それなりに濃度が出ているのが判るんじゃないかと思います。むしろ、ドメーヌの2019年1級レ・ヴォークランに近いほどの濃い感じにも思える程です。
で、この下には「ドメーヌものの村名」の写真をご案内しています・・3枚目です。・・どっちがお好みでしょうか?・・むしろドメーヌものの方が、
「より淡い感じ」
に見えませんか?
そして、赤い果実が美しくエキスに反映されているような感じに・・見えないでしょうか?
さらには、ミネラリティさえ・・3枚目のドメーヌものの村名の方が、よりしっかり内包されているように見えるんじゃないかと思うんですね。
そして、ドメーヌものには何故か太目の涙が流れていて、メゾンものには無いですよね・・面白いですね~・・

いや・・面白いのはこれからなんですよ。実はメゾンものの村名のワインも、
「むしろアンリ・グージュをしっかり表現しているように感じられてしまう」
んです。それも、2017年位までのドメーヌ・アンリ・グージュのニュイ村名を飲んでいるかのようなニュアンスに近いような感じなんです。
それでも、タンニンが前面に出てしまって果実を背景に追いやっているような感じにはなってはいません。むしろ2018~2019年のアンリ・グージュの美しい味わいを知ったからこそ、このメゾンのワインがそのように感じられてしまうのかと・・思っています。
単独でこのワインを評価するとしますと及第点をあげられる、今飲んでもとても美味しい・・少しヴォーヌ=ロマネっぽさの有るニュイ=サン=ジョルジュです。しかもアンリ・グージュっぽいニュアンスもちゃんと持っています。テクスチュアは非常に肌理が細かくしなやかです。果実も赤を中心に黒が混じり、茶は余り感じませんので土っぽさは無い・・もしくは少ないです。なかなかこのレベルに仕上がってくるニュイ村名は少ないと思いますよ。ヴォーヌ=ロマネよりのラ・シャルモットが中心のようですが、他の畑はどこなのかとか・・は判りませんが、日照に恵まれる条件の良い畑で有ることは間違い無さそうです。
とても良い比較アイテムになっていると思います。是非飲んでみて下さい。2019年のアンリ・グージュ、大化けした理由を確認できると思います。ご検討くださいませ。
(くれぐれも3枚目の写真はドメーヌものですのでお間違い無きよう・・)
● 2022 Nuits-Saint-Georges Village
ニュイ=サン=ジョルジュ・ヴィラージュ
【やはりメゾンものの村名ニュイ=サン=ジョルジュとは、畑のポテンシャルから全然違うと思えるほどの見事な出来!・・92ポイントはダテじゃないです!】

1級レ・プリュリエと1級ポレの直下にある村名の3つの畑をセパージュした、「ヴィラージュ」です。
「新しい名前で出ています!」
やはりメゾンものの村名ニュイ=サン=ジョルジュと比較すると・・
「比べるべくも・・無い」
ほどに違います。それは・・
「質感」
です。
実際に比較しながら飲みましたので・・もう、ツヤッツヤのテクスチュアからして違いますから、ミネラリティの総量が全く異なるのでしょう。
しかしメゾンものもですね・・頑張ってまして、
「早めに熟して、甘美な姿を見せてくれる」
のも間違いないですから、価格と質との見比べで選択すればよいかな?・・と言う感じです。
やはり、手をしっかり入れられる大きなドメーヌと、人が少ないヴィニュロン主体の生産者では、長い間にきちんと手入れされたかどうか・・で、大きく変わってしまうんですね。

で、ここでメディアの評価を見ていただきます。
このヴィラージュ、92ポイントまで付いています。過去には93ポイントも有りました。ですが・・まず一点、
「今までのドメーヌの村名をテイスティングした中では一番素晴らしいと確信!」
しています。
ミネラリティのコートのつややかなテクスチュアと細やかさ、適度な締まりと柔らかさ、1級に通じるような仕上がりを感じます。
2つ目は、1級のレ・シェニョは93ポイント、上級の1級を除くとほぼほぼ94ポイント以下・・と言う評価になっているんですね。ジャスパーさんは1級レ・シェヌ・カルトーも92ポイントですから、
「1級レ・シェヌ・カルトーはドメーヌの村名とほぼ同じ評価(下値が異なる)」
と言うことなんですね。
ですから、メディアの評点を信じたとしても、このドメーヌものは相当・・出来が良いと言うことになろうかと思います。
noisy 的には、2020年よりも2021年、2021年よりも2022年が素晴らしいと感じます。ぜひご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【精緻さとフィネスを閉じ込めた膨大な果実!・・マンモス・ニュイ=サン=ジョルジュです!】-----以前のレヴューです。

実はこれ・・A.C.ブルと一緒に、同じ日に開けたんですね。何せ今月のテイスティング候補があと60本以上も有るもんでして・・
「・・無理じゃん・・間に合わない・・」
としか思えないで諦めるところを、今までもずっと「何とかして」やって来ている訳です。Noisy wine のテイスティング量を他のショップさんが聞いたら気絶するかもしれません・・(^^
因みに今は、滅茶美味しい・・美味しさに磨きが掛かった・・そんなレベルを超えたな・・とさえ思えるバシュレ・モノをテイスティングしています。勿論そのさなかにも色々と差し込まれてきますから、もうしっちゃかめっちゃか・・食卓の上にはそろそろボトルが乗らず、食事にも支障が出始めています。
で、このニュイ村名のドメーヌものですが、2019年は凄い美味しかったですよね?・・惚れちゃった人も多いかと思います。しかしながら2020年ものは・・
「ルーミエも、ルジェも、デゾネイ=ビセイも、そしてこのアンリ・グージュも滅茶濃い!」
です。
ですが・・果実が・・濃度が濃いだけじゃ無いんですね・・質感も濃いんです。
この・・凄い色彩を是非ご覧ください。赤を積層させたような見事に濃い目の赤です。ですが、
「A.C.ブルのようなフルーツ爆弾では無い!」
と感じられます。

で、
「そもそもまだ仕上がっていないと思われるバランス」
ですが、この春にはひとつの良いバランスに仕上がるはずです。
A.C.ブルよりも樽の要素が多い・・つまり新樽の使用率が高い分、破壊的な果実の風味は格段に抑えられています。そしてそれらが「まとまりを見せてくるための時間」が必要・・そういうことな訳です。
膨大な風味は仕上がり中・・と言う感じですが、これがメゾンもののニュイ=サン=ジョルジュ村名になりますと、また違うんですよ。今飲んだらメゾンもの・・美しくて滅茶旨いんですね。ですので、早めにどうしても飲みたい方は、メゾンもののニュイ村名をお勧めします。
ですが、
「膨大な各要素を閉じ込めたはずのドメーヌものの2020年ニュイ村名をどうしても早めに飲みたい!」
のであれば止めはしません。
2020年は、そのヴィンテージの要素が大きく出て来ていると思います。そこに各造り手の個性が出て来ています。閉じ込められた要素が出てくるのはまだこれからです。でも・・開けてしまえば、
「・・あれ?・・美味しいじゃん・・」
となるはずなんです。
ですが、何度も書きますが、ジャン=ニコラ・メオの、あのフレーズを思い出してくださいね。
「2020年ものをさっさと開けてしまうのはお勧めしない。だって2020年はグレートイヤーだから。」 フィネスの藤田社長も一連の2020年ものを飲まれておっしゃっていたそうです。
「2020年はグレートヴィンテージだ!」
決して早飲みはお勧めはしません・・でも・・飲みたい時が飲み時です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・これがアンリ・グージュ・・?・・嘘~・・!・・と、驚いてください!・・伸びやかなアロマ、美しい果実酸のエキス!・・テロワールの具現化・・素晴らしいです!】
一昔前までは noisy も随分悩んでいた時期が有りました。ブルゴーニュ専門家、宝庫などと言われることも有りながら、目ぼしい在庫は売り切ってしまい、レパートリー?に欲しいアイテムは、何らかの理由で入手できなくなってきていて・・しかも、ご案内しても買っていただけるのはジュヴレとヴォーヌ=ロマネ、そして一部の極レアものばかり。シャンボールだってニュイ=サン=ジョルジュだって・・販売は振るわず、ボーヌのワインに至っては、
「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールはコート・ド・ニュイに限る!」
みたいな世情でしたから、コルトンの美味しいグラン・クリュさえも非常に難しい商材で、ましてやヴォルネイなんて扱う前から苦労する難物でしか無かった訳です。
それでも何とかこの素晴らしいピノ・ノワールをご紹介させてもらってご理解いただきご購入していただくにはどうしたら良いんだろう?・・と悩み続けて、今のスタイルになっている・・そんな感じなんですね。勿論ですが自分一人でそのように出来た訳では無く、リアルワインガイドのテイスターと言う立ち位置や、エージェントさんたちのご協力をいただいて、何とか信用いただけるようになって来たと思っています。
ただし、今も美味しく無いものを美味しいと言うのは超苦手でして、そんなことをするくらいなら仕舞い込んでしまおう・・と言うのは・・きっと気性なんでしょうね。せっかく喜んでいただきたいと思ってやっているのに、自分でそれを壊してしまうような・・支離滅裂なことはしたくないと思ってしまう訳です。だからこそ、常にテイスティングを欠かさず、自身の感覚をズラさないようにと思っています。
でも・・余り・・ずっと「美味しい!」「素晴らしい!」と書き続けたく無いんですね~・・嘘っぽいじゃないですか・・だから、どんなにアンリ・グージュの2019年が素晴らしくても、本当は「眠れる巨人、ついに覚醒!」なんてやりたくないんですね・・天邪鬼な性格なもんで・・はい。
さりとて嘘は書きたくない・・訳ですから、そこで一周してしまって、また悩む訳です。物書きみたいな生活を一年中やっている訳でして、実際には結構に生み出すのに苦しんでいる自分を俯瞰していたりもします。
でもこの2019年、ニュイ村名・・旨いです。これは是非とも、

「アンリ・グージュを全然知らない方!」
もしくは、
「アンリ・グージュを良~く知っている(つもりの)昔からのお知り合い・・(^^;;」
に是非とも飲んでいただきたいと思っています。
「・・ん?・・つまり・・みんなってこと?」
「・・・ご名答・・」
この美しい・・本当に硬い殻を破って生まれ変わった造り手・・とも言えるような見事な色彩をご覧いただきたい!・・そう思うんですね。
そりゃあ、1級クラスをご所望いただける方には、それぞれのキュヴェが素晴らしいのでそちらでも構いません。もう・・シェヌ・カルトーの愛らしさなんて、並みだがチョチョ切れるほどに旨いです。クロ・デ・ポレの完成度の高さなんて・・あっけに取られてしまいますし、カイユの化け物みたいな果皮の味わいなんて、もしそこにエレガンスやフィネスを感じなければ決してお薦めしないんじゃないかとさえ思いますが・・これも凄いお勧めなんですね。
そんな凄い1級群では有りませんが、
「このニュイ村名で充分!」
とこのワインは思わせてくれるんですね・・。
細かいことはもう言いません。2018年以前の写真と見比べてみて下さい・・
「美しさが全然違う!」
きっとそう思っていただけるはずで、それが正しい眼を持つことに通じると思います。是非とも飲んでご自身の感覚で確かめていただきたい・・どうぞよろしくお願いいたします。
因みに・・この村名にワイン・スペクテイターは93ポイントも付けました!でもまぁ・・「2028年までに飲め」は余計ですが、若い果実がお好きな方には2028年までに飲め・・に変更して欲しいですね。本領発揮はそれ以降だと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【土臭いニュイ=サン=ジョルジュはここには有りません!果実味に長け、ミネラリティの艶を感じさせてくれる柔らかな味わい・・それがニュイ=サン=ジョルジュです!】
どうでしょう?・・見事な色合いでしょう?・・それに・・
「ずっと見つめているとニュイ=サン=ジョルジュに見えてくる・・気がする」
と思いませんか?・・思わない?・・あら・・ま・・
しかしながら、2017年もやや官能的な色合いを見せてくれましたが、2018年ものもより精緻ですが透明感とエナジーを漂わせ、しかもピュアさの滲む感じに見えるはずです。
で、noisy は結局、この2018年ものニュイ村名を、都合2本、飲むことになったんですね。色々有りまして・・いや、1本目がダメだったとかじゃないんですよ。1本目はしっかり休ませ過ぎたので、2本目は敢えて、
「店から持ち戻りで即開けてみる」
ことにしたんです。
で、しっかりとそのポテンシャルを掴みました・・。もう、万全ですよ。ふっくらとした柔らかなテクスチュアはアンリ・グージュそのものですが、野暮ったいタンニンなどは全く感じません。無い訳では無く、しっかりとコーティングされ、奥にある黒い果実と一緒に鎮座していらっしゃるんですね。
ですので、手前にある・・と言いますか、表情の最前線に有るやや白っぽいミネラリティと一緒の赤果実が、非常にピュアに感じられます。強過ぎず、全然弱くない・・見事な酸バランスで、ニュイ=サン=ジョルジュのニュアンスを野暮ったい方では無く「美しい方で」見せてくれるんですね・・。
さらには、余りに美味しいので・・
「これは最低91点!」
などと思っていたんですね。
で、先ほど、アチコチを調べていましたら、ティム・アトキン氏も91ポイントだと判りまして・・
「気が合うなぁ・・」
などと上から目線で感じ入っていたものです。
柔らかさやふくよかさ、ピュアさ、たっぷりなミネラリティの存在は、この写真からもお判りいただけるんじゃないかと思います。
相当美味しいので・・是非飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】
どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2021 Nuits-Saint-Georges Rouge
ニュイ=サン=ジョルジュ・ルージュ
【精緻さとフィネスを閉じ込めた膨大な果実!・・マンモス・ニュイ=サン=ジョルジュです!】-----以前のレヴューです。

実はこれ・・A.C.ブルと一緒に、同じ日に開けたんですね。何せ今月のテイスティング候補があと60本以上も有るもんでして・・
「・・無理じゃん・・間に合わない・・」
としか思えないで諦めるところを、今までもずっと「何とかして」やって来ている訳です。Noisy wine のテイスティング量を他のショップさんが聞いたら気絶するかもしれません・・(^^
因みに今は、滅茶美味しい・・美味しさに磨きが掛かった・・そんなレベルを超えたな・・とさえ思えるバシュレ・モノをテイスティングしています。勿論そのさなかにも色々と差し込まれてきますから、もうしっちゃかめっちゃか・・食卓の上にはそろそろボトルが乗らず、食事にも支障が出始めています。
で、このニュイ村名のドメーヌものですが、2019年は凄い美味しかったですよね?・・惚れちゃった人も多いかと思います。しかしながら2020年ものは・・
「ルーミエも、ルジェも、デゾネイ=ビセイも、そしてこのアンリ・グージュも滅茶濃い!」
です。
ですが・・果実が・・濃度が濃いだけじゃ無いんですね・・質感も濃いんです。
この・・凄い色彩を是非ご覧ください。赤を積層させたような見事に濃い目の赤です。ですが、
「A.C.ブルのようなフルーツ爆弾では無い!」
と感じられます。

で、
「そもそもまだ仕上がっていないと思われるバランス」
ですが、この春にはひとつの良いバランスに仕上がるはずです。
A.C.ブルよりも樽の要素が多い・・つまり新樽の使用率が高い分、破壊的な果実の風味は格段に抑えられています。そしてそれらが「まとまりを見せてくるための時間」が必要・・そういうことな訳です。
膨大な風味は仕上がり中・・と言う感じですが、これがメゾンもののニュイ=サン=ジョルジュ村名になりますと、また違うんですよ。今飲んだらメゾンもの・・美しくて滅茶旨いんですね。ですので、早めにどうしても飲みたい方は、メゾンもののニュイ村名をお勧めします。
ですが、
「膨大な各要素を閉じ込めたはずのドメーヌものの2020年ニュイ村名をどうしても早めに飲みたい!」
のであれば止めはしません。
2020年は、そのヴィンテージの要素が大きく出て来ていると思います。そこに各造り手の個性が出て来ています。閉じ込められた要素が出てくるのはまだこれからです。でも・・開けてしまえば、
「・・あれ?・・美味しいじゃん・・」
となるはずなんです。
ですが、何度も書きますが、ジャン=ニコラ・メオの、あのフレーズを思い出してくださいね。
「2020年ものをさっさと開けてしまうのはお勧めしない。だって2020年はグレートイヤーだから。」 フィネスの藤田社長も一連の2020年ものを飲まれておっしゃっていたそうです。
「2020年はグレートヴィンテージだ!」
決して早飲みはお勧めはしません・・でも・・飲みたい時が飲み時です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・これがアンリ・グージュ・・?・・嘘~・・!・・と、驚いてください!・・伸びやかなアロマ、美しい果実酸のエキス!・・テロワールの具現化・・素晴らしいです!】
一昔前までは noisy も随分悩んでいた時期が有りました。ブルゴーニュ専門家、宝庫などと言われることも有りながら、目ぼしい在庫は売り切ってしまい、レパートリー?に欲しいアイテムは、何らかの理由で入手できなくなってきていて・・しかも、ご案内しても買っていただけるのはジュヴレとヴォーヌ=ロマネ、そして一部の極レアものばかり。シャンボールだってニュイ=サン=ジョルジュだって・・販売は振るわず、ボーヌのワインに至っては、
「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールはコート・ド・ニュイに限る!」
みたいな世情でしたから、コルトンの美味しいグラン・クリュさえも非常に難しい商材で、ましてやヴォルネイなんて扱う前から苦労する難物でしか無かった訳です。
それでも何とかこの素晴らしいピノ・ノワールをご紹介させてもらってご理解いただきご購入していただくにはどうしたら良いんだろう?・・と悩み続けて、今のスタイルになっている・・そんな感じなんですね。勿論ですが自分一人でそのように出来た訳では無く、リアルワインガイドのテイスターと言う立ち位置や、エージェントさんたちのご協力をいただいて、何とか信用いただけるようになって来たと思っています。
ただし、今も美味しく無いものを美味しいと言うのは超苦手でして、そんなことをするくらいなら仕舞い込んでしまおう・・と言うのは・・きっと気性なんでしょうね。せっかく喜んでいただきたいと思ってやっているのに、自分でそれを壊してしまうような・・支離滅裂なことはしたくないと思ってしまう訳です。だからこそ、常にテイスティングを欠かさず、自身の感覚をズラさないようにと思っています。
でも・・余り・・ずっと「美味しい!」「素晴らしい!」と書き続けたく無いんですね~・・嘘っぽいじゃないですか・・だから、どんなにアンリ・グージュの2019年が素晴らしくても、本当は「眠れる巨人、ついに覚醒!」なんてやりたくないんですね・・天邪鬼な性格なもんで・・はい。
さりとて嘘は書きたくない・・訳ですから、そこで一周してしまって、また悩む訳です。物書きみたいな生活を一年中やっている訳でして、実際には結構に生み出すのに苦しんでいる自分を俯瞰していたりもします。
でもこの2019年、ニュイ村名・・旨いです。これは是非とも、

「アンリ・グージュを全然知らない方!」
もしくは、
「アンリ・グージュを良~く知っている(つもりの)昔からのお知り合い・・(^^;;」
に是非とも飲んでいただきたいと思っています。
「・・ん?・・つまり・・みんなってこと?」
「・・・ご名答・・」
この美しい・・本当に硬い殻を破って生まれ変わった造り手・・とも言えるような見事な色彩をご覧いただきたい!・・そう思うんですね。
そりゃあ、1級クラスをご所望いただける方には、それぞれのキュヴェが素晴らしいのでそちらでも構いません。もう・・シェヌ・カルトーの愛らしさなんて、並みだがチョチョ切れるほどに旨いです。クロ・デ・ポレの完成度の高さなんて・・あっけに取られてしまいますし、カイユの化け物みたいな果皮の味わいなんて、もしそこにエレガンスやフィネスを感じなければ決してお薦めしないんじゃないかとさえ思いますが・・これも凄いお勧めなんですね。
そんな凄い1級群では有りませんが、
「このニュイ村名で充分!」
とこのワインは思わせてくれるんですね・・。
細かいことはもう言いません。2018年以前の写真と見比べてみて下さい・・
「美しさが全然違う!」
きっとそう思っていただけるはずで、それが正しい眼を持つことに通じると思います。是非とも飲んでご自身の感覚で確かめていただきたい・・どうぞよろしくお願いいたします。
因みに・・この村名にワイン・スペクテイターは93ポイントも付けました!でもまぁ・・「2028年までに飲め」は余計ですが、若い果実がお好きな方には2028年までに飲め・・に変更して欲しいですね。本領発揮はそれ以降だと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【土臭いニュイ=サン=ジョルジュはここには有りません!果実味に長け、ミネラリティの艶を感じさせてくれる柔らかな味わい・・それがニュイ=サン=ジョルジュです!】
どうでしょう?・・見事な色合いでしょう?・・それに・・
「ずっと見つめているとニュイ=サン=ジョルジュに見えてくる・・気がする」
と思いませんか?・・思わない?・・あら・・ま・・
しかしながら、2017年もやや官能的な色合いを見せてくれましたが、2018年ものもより精緻ですが透明感とエナジーを漂わせ、しかもピュアさの滲む感じに見えるはずです。
で、noisy は結局、この2018年ものニュイ村名を、都合2本、飲むことになったんですね。色々有りまして・・いや、1本目がダメだったとかじゃないんですよ。1本目はしっかり休ませ過ぎたので、2本目は敢えて、
「店から持ち戻りで即開けてみる」
ことにしたんです。
で、しっかりとそのポテンシャルを掴みました・・。もう、万全ですよ。ふっくらとした柔らかなテクスチュアはアンリ・グージュそのものですが、野暮ったいタンニンなどは全く感じません。無い訳では無く、しっかりとコーティングされ、奥にある黒い果実と一緒に鎮座していらっしゃるんですね。
ですので、手前にある・・と言いますか、表情の最前線に有るやや白っぽいミネラリティと一緒の赤果実が、非常にピュアに感じられます。強過ぎず、全然弱くない・・見事な酸バランスで、ニュイ=サン=ジョルジュのニュアンスを野暮ったい方では無く「美しい方で」見せてくれるんですね・・。
さらには、余りに美味しいので・・
「これは最低91点!」
などと思っていたんですね。
で、先ほど、アチコチを調べていましたら、ティム・アトキン氏も91ポイントだと判りまして・・
「気が合うなぁ・・」
などと上から目線で感じ入っていたものです。
柔らかさやふくよかさ、ピュアさ、たっぷりなミネラリティの存在は、この写真からもお判りいただけるんじゃないかと思います。
相当美味しいので・・是非飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】
どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2021 Nuits-Saint-Georges 1er les Cailles Rouge (Maison)
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・カイユ・ルージュ
【ネゴスものながらも上値94ポイント!・・レ・サン=ジョルジュも形無し・・です。】
価格がもう全く異なりますからね・・4倍・・?なら、このネゴスもののレ・カイユを選ぶという決断もあるかもしれません。
2021年のアンリ・グージュはエレガントでは有りますが、中心がしっかりしていましてみごとに集中していますし、その傾向を時間の経過で進めて来ています。ですので、
「早い段階での低めの評価は今一つ当たらないかも」
と感じています。
まぁ・・ニュイ=サン=ジョルジュの3大1級畑のひとつですから、筆頭のレ・サン=ジョルジュをうっちゃる実力は備わっているでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年もののアンリ・グージュは、ネゴスもので「1級レ・カイユ」を得て、ニュイ=サン=ジョルジュの3大プルミエ・クリュを完成!激レアです!】
うお~・・どうです?・・この色彩!・・ぶっ飛びますね~・・是非2019年のアンリ・グージュの、他の1級ワインと見比べてみてください。
「明らかに・・他の1級群よりも濃密な色彩!」
を識別できるんじゃないかと思うんですね。
そして何より・・綺麗な色ですよね・・濃いけど。しかも飲んでみてもそれは全く間違いなく・・
「果皮の割合が化け物!」
です。
でもエキスが超絶に綺麗で・・
「・・これ、熟したらいったいどうなっちゃうんだろう・・」
と、少し想像力が不足気味になってしまいました。
メゾンものですから・・樽詰め後、新樽20%で仕上げていますので、決して樽は強く無いです。
noisy もネットを徘徊して、色々と調べてみたんですが・・
「どこを探しても情報が無い・・存在すら確認できない・・」
と言う、激レアものだったんですね・・そんなの戴いちゃいまして・・すみません。でも3本だけ・・ですよ・・Noisy wine への入荷は・・。

この「レ・カイユ」を得ることで、アンリ・グージュはニュイ=サン=ジョルジュの3大銘柄が全て揃ったことになります。「ニュイ=サン=ジョルジュの王」と言っても過言ではない・・と言うか、名実ともに復活wと言うことなのかもしれません。
そんな状況なので、海外メディアも全くこの「レ・カイユ」については情報が見当たりませんでした・・ので、noisy の評価位でしょうかね・・。
色彩が語り掛けてくれるように、濃密で果皮の割合が非常に多い感じの・・そうですね・・
「近年のドミニク・ローランから新樽をかなり取り上げた感じ!」
と言えば・・近くなるでしょうか?
ピュアですがほんのちナチュラル感も在りつつ、果実感が非常に強く、ミネラリティもしっかり備わっています。ちょっと化け物を見るかのような果実の存在・・です。
因みにこの「レ・カイユ」と言う1級畑は、ニュイの村の南端に有ります。ここは先の三大銘柄が隣り合わせになっている部分でして、最も南の下の部分に「レ・サンジョルジュ」、その上が「レ・ヴォークラン」、レ・サンジョルジュの北が「レ・カイユ」です。
でも、村の最南端の上部の1級畑は「レ・ヴォークラン」では無く、・・実はここが「シェヌ・カルトー」なんですね。是非シェヌ・カルトーのコラムもご覧ください。驚くほどに違うのに驚くほどに旨い!です。
ですので、これはもう・・「果実のパワーを最大限に発揮した1級」です。でもちゃんとフィネスも有ります。酸も他の1級ワインよりは若干大人しいですが、いずれもっとバランスは良くなるはず・・将来も非常に楽しみです。
2019年ものは少ないです。ドメーヌのレ・サンジョルジュもメゾンのレ・カイユも・・片手の半分くらいの入荷です。是非お早めに!・・ご検討くださいませ。
● 2021 Nuits-Saint-Georges Rouge Clos Fontaine Jacquinot
ニュイ=サン=ジョルジュ・クロ・フォンテーヌ・ジャキノ・ルージュ
【冷ややかで骨格もしっかり!非常にバランスの良い・・ちょっとシャンボールっぽさを感じるシルキーなテクスチュア!・・フィネスさんには初のお目見えです!】

どうやら調べてみますと2017年から造ってはいたようです。おそらく、
「レ・クロ」
と言う畑かな・・と思いますが間違っていたら申し訳ない・・余り情報が有りません。
2021年ものでレ・プリュリエはかなり良い評点が出ていますが、その上方にあるのが「レ・クロ」と「レ・グリ」。最も高いところがどうやらその「クロ・フォンテーヌ・ジャキノ」のようです。標高340メートルと言うことですから、コート・ド・ニュイの1級畑では高所のひとつになると思います。
涼やかな風が通るのでしょう。そして、Google map を見てみますと・・素晴らしいクロです。表土が落ちないように石を重ねているようで、前の道に1メートルほど?・・積みあがっていて、目いっぱいの表土が詰まっています。
飲んでみますと・・あ、とてもじゃないんですが余りの入荷の少なさで自前で開けられず、困っていたところ・・フィネスさんでテイスティングした分をお送りいただいたんですね・・有難うございます・・助かってます・・(^^;;
なので、抜栓直後と言う訳には行かないのですが、noisy も結構、そんなシュチュエーションでテイスティングしているので、どんなワインか・・理解したつもりです。

小さな果実、花が詰まった感じのノーズ、ジャミーさは無くスレンダーで美しいです。ミネラリティは伸びが良く、しっかり有る感じで・・まぁ・・こんな例えが良いかどうかはわかりませんが、
「シャンボールの標高の高いところの畑」
とも共通項を感じます。
美しく赤い土のニュアンスと、横への膨らみよりも縦へと延びようとする感じが溜まらなく心地よいです。フィネスさんのテクニカルでは、「柔らかいので」とのことですが、noisy 的には
「テカテカと滑らかなミネラリティがたっぷりあり、やや硬質」
だと感じています。
また、レ・ヴォークランのようなパワフルなタイプではなく、クロ・デ・ポレをややチャーミングにしたようなニュアンスで・・非常に旨いです。
果実や要素がたっぷりだと評点は高く出るかと思いますが、noisy はたっぷりあるよりもバランスしているかどうか・・それも現時点と将来を見据えて見るようにしていますので、おそらくどの海外メディアよりも高い評点になるはずです。
フィネスさんではファーストリリースになる、ニュイ=サン=ジョルジュの最も高所の1級です。レアでしょう?・・そしてとても美味しい・・ぜひ飲んでみてください。超お勧めします。3本だけです。
● 2019 Nuits-Saint-Georges (Maison)
ニュイ=サン=ジョルジュ
【・・・なんと、ドメーヌものじゃない村名ニュイ=サン=ジョルジュの登場です!ヴォーヌ=ロマネっぽいバランスで旨いです!】

面白いですね~・・ドメーヌとメゾンの両方の村名ニュイ=サン=ジョルジュをリリースするなんて・・しかも数の無い2019年ものを、樽買いとは言え入手できると言うのは、やはり人望とか影響力とかのパワーをアンリ・グージュが持っている・・と言うことなんでしょうね。
ドメーヌものの方はそちらのコラムをご覧いただくとして、このメゾンものはドメーヌものにはポテンシャル的には届かないとしても、かなり美味しいです。
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、今回の2019年ものアンリ・グージュのご紹介には、何と2枚ずつの写真をご用意しています。1枚は超接写、もう1枚は少し引いたものか全景で撮っています。
そして・・これもお気付きかどうか判りませんが、
「2019年もののアンリ・グージュのワインの色彩の美しさ!」
を感じていただけると思うんですね・・。滅茶苦茶美しいでしょう?・・美味しそうなワインの色をしていると・・思えないですか?
noisy も折に触れ、色につきてお伝えして来ていると思いますが、
「ワインの色で相当判るものが有る」
訳です。
やはり美しく見えるものはまず・・美しいワインです。澱んでいるものは・・やはりどこか澱んだ味わいがします・・しかしそれは、澱んでいるから美しく無い・・と言うことでは無いんですね。澱んでいても美しい香り・味わいのワインも有りますし、そんなワインは澱んでいても美しさが見えている、映し出されているはずなんです。

このメゾンの村名はどうでしょう?・・美しいですよね・・で、それなりに濃度が出ているのが判るんじゃないかと思います。むしろ、ドメーヌの2019年1級レ・ヴォークランに近いほどの濃い感じにも思える程です。
で、この下には「ドメーヌものの村名」の写真をご案内しています・・3枚目です。・・どっちがお好みでしょうか?・・むしろドメーヌものの方が、
「より淡い感じ」
に見えませんか?
そして、赤い果実が美しくエキスに反映されているような感じに・・見えないでしょうか?
さらには、ミネラリティさえ・・3枚目のドメーヌものの村名の方が、よりしっかり内包されているように見えるんじゃないかと思うんですね。
そして、ドメーヌものには何故か太目の涙が流れていて、メゾンものには無いですよね・・面白いですね~・・

いや・・面白いのはこれからなんですよ。実はメゾンものの村名のワインも、
「むしろアンリ・グージュをしっかり表現しているように感じられてしまう」
んです。それも、2017年位までのドメーヌ・アンリ・グージュのニュイ村名を飲んでいるかのようなニュアンスに近いような感じなんです。
それでも、タンニンが前面に出てしまって果実を背景に追いやっているような感じにはなってはいません。むしろ2018~2019年のアンリ・グージュの美しい味わいを知ったからこそ、このメゾンのワインがそのように感じられてしまうのかと・・思っています。
単独でこのワインを評価するとしますと及第点をあげられる、今飲んでもとても美味しい・・少しヴォーヌ=ロマネっぽさの有るニュイ=サン=ジョルジュです。しかもアンリ・グージュっぽいニュアンスもちゃんと持っています。テクスチュアは非常に肌理が細かくしなやかです。果実も赤を中心に黒が混じり、茶は余り感じませんので土っぽさは無い・・もしくは少ないです。なかなかこのレベルに仕上がってくるニュイ村名は少ないと思いますよ。ヴォーヌ=ロマネよりのラ・シャルモットが中心のようですが、他の畑はどこなのかとか・・は判りませんが、日照に恵まれる条件の良い畑で有ることは間違い無さそうです。
とても良い比較アイテムになっていると思います。是非飲んでみて下さい。2019年のアンリ・グージュ、大化けした理由を確認できると思います。ご検討くださいませ。
(くれぐれも3枚目の写真はドメーヌものですのでお間違い無きよう・・)
● 2018 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリウレ・ルージュ
【野性味・・と言うよりも、超美しい姿が全編を通して感じられます!・・こちらもティム・アトキン氏93ポイントです!・・がやはりエレガンスはクロ・デ・ポレ以上にあると思います。】

美しいスタイルです。そして肌理の細やかさや訴えの上品さ・・それを強く感じます。テクニカルでは「野性味」を言っていますが、むしろ上品な表情に感じてしまうので、どうなんだろう?・・と思っています。
2017年ものでも・・今も読み返してみますと、むしろ「エレガンス」を強調して書いていますので、やはり個人的には昨年同様にエレガンスがたっぷりで美しい系なのかな?っと。
ですがやはり「奥中央の黒果実+ミネラルコーティング、手前の赤果実+ミネラル」は2018年ものアンリ・グージュの特徴です。その上で、隠れていて見えていない部分・・もしくは、まだ成長しきっていないと思われる表情を、しっかり仕舞い込んでいる気がします。
このワインはやはり、早飲みは厳禁だと思いますよ。村名、レ・シェヌ・カルトー、クロ・デ・ポレ辺りは今飲んでも超絶に美味しいですが、このレ・プリュリエは今開けてしまうのはもったいないかと。3年はまず最低でも待ちたいところです。
そうしますと、ティム・アトキン氏の93ポイントは少し自重しすぎ?・・かなと思います。もっとも、今飲んでも結構に美味しいとしてもです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンス度はクロ・デ・ポレ以上です!】
いや~・・グージュのワインにエレガンスだフィネスだと・・言うことになるとは思いもしませんでした。この事実に是非乗ってみていただきたいと、心から思います。まさにルーミエ級のミネラリティに出会えます!
しかしながら、12月10日現在のこのワインの状況はやや硬めでむしろ表情が乏しいです。凄いミネラリティゆえにエレガンスが物凄いので、いずれ出てくるのは間違いないです。それでも現状なら、同じテート・ド・キュヴェのクロ・デ・ポレがより開いていて、滅茶苦茶旨いです。
レ・プリュリエ(プリウレ)2017は、まるでシャンボール=ミュジニーですよ。昨今のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ系のワインが正にそのような味わいですが、今までアンリ・グージュはそのミネラリティをどこに隠していたのでしょう?・・と思えるほど、
「全く別物!」
と感じてしまいます。
まぁ、それでも時間を掛けて楽しんでいると・・ちょいちょい・・出てくるんですね・・。またその姿に気品を感じてしまいます。
おそらくですが2年ほど・・でしょうか。むしろミネラリティが物凄く強いので、それ位は掛かるかも・・と感じています。
因みにジョン・ギルマンさんは94ポイントで、飲み頃予想はなんと 「2028 ~ 2075」です・・お~い!・・そこまで生きるのは難しいぞ~!
もっと因むと、デカンター誌は飲めるスパンとして、「 2020 ~ 2025」です。Drinking Window 2020 - 2025 と書いていますので、そう言うことかな?とは思いますが、ちょっとnoisy 的な飲み始めの時期の意見とは似ています。
素晴らしいエレガンスの凄いワインだと思いますが、さっさと飲むにはミネラリティが凄過ぎる・・と言うことで、どうぞよろしくお願いいたします。
● 2017 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリウレ・ルージュ
【エレガンス度はクロ・デ・ポレ以上です!】

いや~・・グージュのワインにエレガンスだフィネスだと・・言うことになるとは思いもしませんでした。この事実に是非乗ってみていただきたいと、心から思います。まさにルーミエ級のミネラリティに出会えます!
しかしながら、12月10日現在のこのワインの状況はやや硬めでむしろ表情が乏しいです。凄いミネラリティゆえにエレガンスが物凄いので、いずれ出てくるのは間違いないです。それでも現状なら、同じテート・ド・キュヴェのクロ・デ・ポレがより開いていて、滅茶苦茶旨いです。
レ・プリュリエ(プリウレ)2017は、まるでシャンボール=ミュジニーですよ。昨今のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ系のワインが正にそのような味わいですが、今までアンリ・グージュはそのミネラリティをどこに隠していたのでしょう?・・と思えるほど、
「全く別物!」
と感じてしまいます。
まぁ、それでも時間を掛けて楽しんでいると・・ちょいちょい・・出てくるんですね・・。またその姿に気品を感じてしまいます。
おそらくですが2年ほど・・でしょうか。むしろミネラリティが物凄く強いので、それ位は掛かるかも・・と感じています。
因みにジョン・ギルマンさんは94ポイントで、飲み頃予想はなんと 「2028 ~ 2075」です・・お~い!・・そこまで生きるのは難しいぞ~!
もっと因むと、デカンター誌は飲めるスパンとして、「 2020 ~ 2025」です。Drinking Window 2020 - 2025 と書いていますので、そう言うことかな?とは思いますが、ちょっとnoisy 的な飲み始めの時期の意見とは似ています。
素晴らしいエレガンスの凄いワインだと思いますが、さっさと飲むにはミネラリティが凄過ぎる・・と言うことで、どうぞよろしくお願いいたします。
● 2016 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリウレ・ルージュ
【エレガンス度はクロ・デ・ポレ以上です!】----- 申し訳ありません、2017年もののレヴューです。

いや~・・グージュのワインにエレガンスだフィネスだと・・言うことになるとは思いもしませんでした。この事実に是非乗ってみていただきたいと、心から思います。まさにルーミエ級のミネラリティに出会えます!
しかしながら、12月10日現在のこのワインの状況はやや硬めでむしろ表情が乏しいです。凄いミネラリティゆえにエレガンスが物凄いので、いずれ出てくるのは間違いないです。それでも現状なら、同じテート・ド・キュヴェのクロ・デ・ポレがより開いていて、滅茶苦茶旨いです。
レ・プリュリエ(プリウレ)2017は、まるでシャンボール=ミュジニーですよ。昨今のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ系のワインが正にそのような味わいですが、今までアンリ・グージュはそのミネラリティをどこに隠していたのでしょう?・・と思えるほど、
「全く別物!」
と感じてしまいます。
まぁ、それでも時間を掛けて楽しんでいると・・ちょいちょい・・出てくるんですね・・。またその姿に気品を感じてしまいます。
おそらくですが2年ほど・・でしょうか。むしろミネラリティが物凄く強いので、それ位は掛かるかも・・と感じています。
因みにジョン・ギルマンさんは94ポイントで、飲み頃予想はなんと 「2028 ~ 2075」です・・お~い!・・そこまで生きるのは難しいぞ~!
もっと因むと、デカンター誌は飲めるスパンとして、「 2020 ~ 2025」です。Drinking Window 2020 - 2025 と書いていますので、そう言うことかな?とは思いますが、ちょっとnoisy 的な飲み始めの時期の意見とは似ています。
素晴らしいエレガンスの凄いワインだと思いますが、さっさと飲むにはミネラリティが凄過ぎる・・と言うことで、どうぞよろしくお願いいたします。
● 2016 Nuits-Saint-Georges 1er Cru la Perriere Blanc
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ラ・ペリエール・ブラン
【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】----- 2017年もののレヴューです。

激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2022 Bourgogne Pinot Blanc
ブルゴーニュ・ピノ・ブラン
【素晴らしいブルゴーニュ・ブランに濃縮したシャインマスカットのエキスを一滴垂らしたようなアロマ、激ウマです!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ] めちゃウマです!素晴らしい出来に心惹かれてしまいました。
試飲会でのテイスティングになります。写真を見ていただければわかると思いますが、試飲会でのテイスティングでは、ほんのちょびっと、グラスに注がれる程度です。試飲会ですし、飲みに行っているのではないので良いのですが、言及したいのはこの極わずかな液体が非常に「豊かなアロマ」を放っていました・・・
「・・・アンリ・グージュのピノ・ブランってこんなにうまいの?」
ノイジー談によれば人気はいまひとつのようですが、試飲会ではオイジーの他にも「こんなにうまいのか・・」とびっくりしながら話している方がちらほらと見受けられました。
液体が持つミネラリティ、スタイルは確かにブルゴーニュワインです。ワインもまるでシャルドネのように品位のある表情をしています。蜜、バターに、高い果実の充足感、密度アリ。ワインの素となったブドウのパワーを感じます。
しかしシャルドネとは明らかに違う、シャルドネにはない、アロマ。そう、例えるなら「シャインマスカット」のような薄いグリーンを貴重とした「僅かに甘いアロマ」を纏っているんですね。
これが素晴らしく魅力的で、香しいだけではなく、香りにツヤ感があるというか、「香り自体が輝いている」ような印象を受けたんです。それでいてマリアージュの幅を狭めるほど強すぎることもなく、かといって主張が弱いわけではない。テロワールと品種が織りなす、偶然の産物。いやアンリ・グージュは30年前に「ぺリエール」のブドウから選りすぐった挿し木を植えているので必然・・・かもしれません。熟成にはぺリエールの古樽を使用し熟成しているので、まさに「ぺリエールの弟分」のような存在ですね。現時点で飲むならこっちの方が仕上がっている、と感じます。
そして非常に高いピュア感、ポテンシャルを感じるミネラリティ。試飲会のメモの端っこには、小さく「一級レベルじゃない?」と書いてありましたが、流石に1級はテンション上がって書いてしまったのだと思いますが、クラス越えの実力を感じたのは間違いありません。もう少し集中できる環境でテイスティングしたかったですね。
ピノ・ブランだから・・・という理由で過小評価されている気がしてなりません。オススメです!ご検討くださいませ。
以下は以前のレビューです。
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[ noisy wrote ]【前半は健康的でブリッと果実がドライに香り、ミネラリティをたっぷり含んだ中盤~後半が美しく収束する、非常に見事なA.C.ブルゴーニュです!】
ん~・・どうなんでしょ?・・noisy 的にはこの2021年のピノ・ブラン、今までで最高の出来だと思うんですが・・?
まぁ・・ワインはし好品ですし、「絶対こうじゃなきゃダメ」と言うものでも無いので、飲まれる方の感性で良いんですね。
でも評価者としますとね・・それじゃぁダメで、やはり一貫した基準が有ってこそ・・だと思っています。
2020年もののようなほんの僅かな甘みさえ無い、非常にドライな2021年ものです。最低限以上の熟度が有り、グラも感じるほど・・そしてオイリーさも感じます。柑橘系果実の表情が豊かで、ノーズは非常に心地よく伸びて高域に行きます。
スレンダーでは有りますが、中低域がややマッチョになりがちがピノ・ブランを強く感じさせない利点もあるでしょうか。飲んでいて非常に心地よく、キレも感じる最後の最後・・です。
「・・えっ?・・これで88とか89とか・・って付けるんだ・・?」
と思っちゃいましたよ。
どうなんでしょうね・・酸の美しさ、バランスも最高ですし、高アルコールに仕上がってしまって顔が火照ってくるようなブルゴーニュワインより、劇的にエレガントで心地よい味わいの2021年ものピノ・ブランの「美しさ」に一票入れたいんですね。

脱線しますが・・最近は行けてはいないものの、リアルワインガイドのテイスティングには20年間・・毎年通いました。
そんなテイスティングの評点の付け方は、やはり人それぞれになって来ますが、長年やっていますと・・その周りの人のクセとか、何に反応しやすいとか・・判ってくるんですね。
どうしても「美しい系のワイン」は、テイスティンググラスではなかなか高い評価になりにくいんです。あのテイスティンググラスは、確かに・・表情を誇張するところがあると思ってます。反対に対象のワインがバランスが取れていると・・そして濃くないと・・なんか、抜けたような表情になって感じられるんですね。
ですので、noisy 的には・・「美しいポイント」と言うのを自身の中に持っていて、今一つ良く判らなかったら「美しいポイント探査」をして、バランスが取れている・・それぞれがひとつの形になっていることを確認すると1ポイント計上する・・みたいなことをやっていました。
まぁ・・リアルワインガイドの評価は、一番上と一番下を切りますから、余り突拍子もない評価をしてしまいますと・・
「評価していないのと同じ」
になってしまいますから、その美しいポイントも上げ過ぎは禁物なんですね。
しかしながら、今時どなたもテイスティンググラスで夕食などをワインで楽しむ方はおられないと思います。ぜひ・・このピノ・ブラン2021年、大きめのグラスで飲んでみてください。目からうろこの美味しさだと思います。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ピノ・ブラン..ピノ・グージュにこだわるアンリ・グージュが魅せます!もはや、このピノ・ブランの姿がニュイ・ブランのスタンダード??史上最高の素晴らしい出来でした!】

いや~・・旨いです!・・もはや、どこか中域が削れたような欠損感を感じるような、一般に感じるピノ・ブランの味わいは、ここにはありません。
見事に円形に膨れ、横にも縦にも縦横無尽に伸びて行くアロマと味わいが、どちらかと言うと中域の横の伸び・膨らみ中心のシャルドネとも微妙な感覚の違いを感じさせてくれます。
アロマは伸びやかで、ふんわりと丸く優しい、そしてピュアな柑橘果実を思わせるものでミネラリティに富んでいますが、全てが一体化して感じられます。中域の見事な丸みを帯びた膨らみは球体感・・3D感のあるものですし、余韻もその果実感をピュアに感じながら自然な収束になりますので、思わず・・
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と呟いてしましました。
2019年ものも非常に美味しかったですが、2020年ものはもう格別です。以前のその欠損感はどこにも見当たりませんでした。

ピノ・ブランにこだわり続けているアンリ・グージュは、2019年ものでおおきくはばたきながら、様々な試練が有った2020年もので、白も赤も・・ある意味、
「とんでもない質の濃密なワインを生み出した!」
と言えます。
赤のピノ・ノワール群は、若くして飲んだ場合に・・人により好みが分かれる可能性が有ります。しかし、このA.C.ブルのピノ・ブランを飲む限り、
「誰が飲んでも美味しいと言うはず!」
と確信しています。
ドライで甘く無く、良質なシャルドネさえ超えてくるような見事な出来ですし、ピノ・グージュとしての個性も認識出来るほど・・そしてそれがポジティヴな感覚として受け入れられる仕上がりです!是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【よりナチュラルに柔らかく、ディテールの美しさと果実の美味しさを伝えてくれる、「ピノ・グージュ」が見事に開花!旨いです!】
人気は今ひとつ・・と言うか、今二のてっちゃんなアンリ・グージュのピノ・ブランでしたが、2018年ものより、
「ピントがビシッと合って来た感じ」
が出てきまして、長らくテイスティングしていたnoisyも、
「・・おっ!」
と思いましてご紹介文を書かせていただきました。
思うに、長らくアンリ・グージュは長命なブルゴーニュワインを意識するが余り、タンニンの熟度にこだわり過ぎ、ピノ・ノワールはまるでボルドーワインのように、ピノ・ブランはブルゴーニュと言うよりも、もっと南の地域の感じ・・中域が少し抜けてしまうような酸バランスになっていたんじゃないかと・・。そもそもタンニンの熟成を見計らうと言うことは、「完熟した」と確認してからでは遅い訳ですね。すぐに収穫出来る訳では無いですから・・。ましてや天候に左右され、日数も掛かる訳ですから、
「タンニンの熟度を見計らう・・だけでは済まない。先行きの様々な読みが重要」
なんですね。
なのでそれを修正できたと言うことは、結果的に
「少し収穫が早くなった」
はずで、グズっていた果実酸は活き活きとしたリアルな風情を取り戻し、結果としてエキスの味わいが飛びぬけて良くなった・・と踏んでいます。でもこれはこのピノ・ブランだけに留まらず、ピノ・ノワールも滅茶苦茶美味しいんですよ。アンリ・グージュを知っていらっしゃる方が飲んだら・・相当・・腰を抜かすと思いますよ。
「これ、・・本当にアンリ・グージュなの?」
と。

まぁ、言っちゃえば2017年までのピノ・グージュはマッタリ感がバッチリで重厚な味わいです。ですが2018年にはピュアさ、フレッシュさ、酸の伸びやかさが相当に改善され、2019年には、
「滅茶苦茶美しいディテール!」
を持つピノ・グージュになった訳です。これは嬉しいですね・・noisy も何となく涙ぐんでしまいます。
2019年ものの海外メディアの評点は見つけられませんでしたが、相当良かった2018年ものには、Tim Atkin 氏も90点と、A.C.ブルとしては破格の評価をしています。
生きの良いピュアなノーズはふっくらと丸みを帯び非常に伸びやかです。以前なら、「ブリっとした」感じが濃い果実のニュアンスが有ったんですが、若々しさがそこに戻り、伸びやかで心地良いです。低かった重心位置はだいぶ上がり、シャルドネとほとんど変わらない中低域に見事な膨らみを持っています。黄色の果実が載った中域~高域は伸びやかで酸の味わいが素晴らしいバランスを持っています。余韻も美しく、長くたなびきます。
2019年はアンリ・グージュの記念のヴィンテージだそうです。良かった・・滅茶美味しくなって!・・是非とも飲んでいただきたいと思います。ご検討ください。
以下は以前のレヴューです。
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【ピノ・ブランに拘り続けて数十年、ようやくその繊細な姿をより判りやすく、より高貴に感じさせてくれるようになりました!】
え~・・このA.C.ブルのピノ・ブランに関しましては、2017年も滅茶美味しくて・・2018年も同様に美味しいですが、よりそのテロワール由来の味わいが明確になった・・と言える気がしています。
そもそもブルゴーニュのピノ・ブランは、やや腰高で中域のど真ん中の表現がやや「粗」で、どこか中抜けしたようなニュアンスが有って・・低域から押し上げてくるシャルドネの迫力にやや負けてしまう・・もしくは、バリックとの相性が今ひとつ良く無いのかも?・・などとも思っています。つまり、余り強めに樽を掛けてしまうと、その中域の「粗」の部分が強調されてしまう・・感じがするような気がするんですね。
これは、このところテイスティングしているドイツ・バーデンのヴァーゼンハウスのヴァイスブルグンダ―が滅茶美味しくて・・樽も使用はしているはずなんですが、果実がピュアで、しかも問題の中域のど真ん中も・・
「満たされている」
と感じさせてくれるんですね。
2018年もののこのA.C.ブルのピノ・ブラン、そして1級ラ・ペリエールのブランもそうなんですが、そんな中域の粗な部分がほぼ無いんですね。
ですので、むしろその少し下からの押し上げと言いますか、中低域からの押し上げがしっかりしているので、「高域までの伸びの良さ」と「柑橘系果実の表現」までもが輝いて見える感じなんですね。
ピノ・ノワール突然変異のピノ・ブランの本家としましては、やはりこのピノ・ブラン、ピノ・グージュに拘りを持ち続けて来た甲斐を、ようやくしっかり見せられるようになったと言えます。
そして、ほんのりと感じさせる少しクリスピーな感じ・・ナッツっぽい油脂の存在とか、ほんのりとした煙、石灰岩みたいなニュアンスが、このワインを見事に飾っているように思います。素晴らしい出来栄えで、
「ティム・アトキン氏も90ポイント!」
は確認しました。超お勧めです!是非とも素晴らしいピノ・グージュ、飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】
激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2022 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge les Dames Huguettes
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ・レ・ダム・ユゲット
【どんどんリキミが抜け、純なディテールが浮き出て来た2022年のアンリ・グージュを知るには最高の1本!・・もし可能ならガシッとしたタイプのカティアールと比較してみてください。】

noisy もこの先、コート・ド・ニュイの将来を担うに違いない地域だと思っている・・
「オート=コート・ド・ニュイとコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」
のワインです。
オート=コート・ド・ニュイは、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュの上方・・西側の標高の高いところに存在するアペラシオンです。そしてコート・ド・ニュイ=ヴィラージュは、一部は北のジュヴレとフィサンの間、そしてニュイ=サン=ジョルジュの南側の地域です。
レ・ダム・ユゲットは、ニュイ=サン=ジョルジュ1級レ・プリュリエの上部から直線で真西に600メートルちょっとズレたところにありますから、ニュイ=サン=ジョルジュをややハードコートしたようなミネラリティに富むテクスチュアの滑らかな味わいです。
2022年のアンリ・グージュは、レ・サンジョルジュ・グラン・クリュ昇格に向けてのブラッシュアップだろうと思えるその度合いが・・
「半端無く感じられる」
ほど、エレガントで強く無く、しかもエキスの美しさを感じさせる見事な仕上がりでした。

その昔はアンリ・グージュと言うと...あ、あくまで noisy 的な感覚の話しですが、
「(・・なんでこんなにタンニンを目立たせるの?)」
と言うような思いが有り、
「(そりゃぁ・・タンニンの質は悪く無いから熟せば美味しいのは判るが・・ボルドーワインじゃないんだから・・)」
と・・扱っていなかった頃は思ってました。
ところがこの3年ほどでしょうか・・そんな思いはしないようになってしまいました。2016年ものの頃から
以下は以前のレヴューです。
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【オート=コートのレ・ダム・ユゲットと言えば・・・?】
ニュイ=サン=ジョルジュの西方・・と言いますか、上部はオート=コートの畑が広く広がっており、石灰が強く冷ややかで伸びやかな味わいの、これからも期待される畑です。
で、レ・ダム・ユゲットと言いますと・・そう、あの造り手ですよ。
「シルヴァン・カティアール」
ですね。
シルヴァン・カティアールも少し前からこのレ・ダム・ユゲットを造り始めています。やはり現状の持ち畑近くの土地は開発できないですから、日照が得られるようになった現在、オート=コートやコート・ド・ニュイ=ヴィラージュに光が当たり始めていると感じます。
何故かこのレ・ダム・ユゲットですが、アンリ・グージュのニュイ=サン=ジョルジュの各畑ものよりもしっかりしていると言いますか・・すごく出来が良いです。コート・ド・ニュイ=ヴィラージュも同様です。2021年ものの特徴かもしれません。
色彩もたっぷりと濃いめですが、瑞々しさと白っぽい石灰分が見えているようにも思います。
シルヴァン・カティアールのものは若いうちは結構に硬く、とてもじゃないが・・今から飲むのは厳しいだろうと・・思い込んでいたんですが、お客様によりますと、
「滅茶柔らかくてとんでもなく美味しかった!」

と言うじゃ・・ないですか・・。
店でそれを聞いた noisy と愚息は思わず顔を見合わせてしまいましたよ・・。
「(それ、ホント?)」
と。聞きはしませんでしたが、おそらく同じ気持ちだったと思います。noisy が開けた時は何せ、バッキバキでしたから・・。
しかしこのアンリ・グージュのレ・ダム・ユゲットはそんなハードなタッチでは有りません。石灰は多いですが、滑らかさ・・テクスチュアの良さにしっかり現れています。
伸びやかで、キレイなエキスからの・・赤果実、美しい赤い土、ほんの僅かに妖艶さを含み・・美しいノーズを口内から返してくれます。余韻も美しくたなびきます。
シルヴァン・カティアールよりも相当リーズナブルです。これからの時代、期待の産地の畑でしょう。何度も聞く名前になると思います。ご検討くださいませ。
● 2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chenes Carteaux
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェヌ・カルトー
【なんと・・上値95ポイントまで付けたサラ・マーシュMWと、いつものように92ポイントのジャスパー・モリスさん。・・まぁ、見解の相違ですね。なので超お薦めです!】

美しい色彩を持った2022年レ・シェヌ・カルトーです。実に繊細な味わいで美しく、
「・・ん?これ、ニュイ=サン=ジョルジュなの?」
と、自身のニュイ=サン=ジョルジュのイメージが固い方には、当てはめるのに苦労するかもしれません。
そもそもレ・シェヌ・カルトーは1級畑で・・しかも、
「1級レ・サン=ジョルジュの真上のクリマ」
なんですね。
しかも北にはあの「1級レ・ヴォークラン」と接している訳ですから・・
「アンリ・グージュの1級ラインナップでは底辺だが、他の生産者から見たらポテンシャルを想像してしまって喉から手が出てくるような素晴らしい畑!」
に感じるに違いないです。
まぁ・・ニュイ=サン=ジョルジュの上部の畑は、石灰が厳しいのと・・ここは砂質なので、幾分軽くスッキリした味わいになることが多い訳です。
しかし!・・noisyも2017年のレ・シェヌ・カルトーを飲んで・・驚いています。それまでは余り食指が動かない出来だった(すみません・・)んですが、2017年の・・
「スコーンと上部に抜けて行くような縦延び系の美しさ!」

を感じまして、それからは、価格もリーズナブルですから何かあると、
「レ・シェヌ・カルトー...旨いですよ」
「言ってみればニュイ=サン=ジョルジュの中のシャンボール」
みたいなお薦めの仕方をしていたんじゃないかと思います。
2022年ものは・・間違い無く、他のキュヴェ同様に「瑞々しく、超美しい」味わいです。そして確かに、重心は低くは無いが軽過ぎず、その伸びやかな味わいがメオのニュイ1級にも通じそうな見事さに感じられました。
ザ・ワールド・オブ・ファイン・ワインに寄稿していたサラ・マーシュM.W.は上値95ポイント(すっご!)と言う褒めようでして、「ダークで鮮やか、洗練され抑制されたスタイル」と評していました。
ですので、
「リーズナブルで物凄く評価する人がいる1級!」
です。
noisy も支持します。ぜひ飲んでみてください。少ないです。
以下は以前のレヴューです。
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【ニュイ=サン=ジョルジュの中のシャンボール=ミュジニー!?・・つややかで滑らか、それがエレガントに出ているはずです!】 どうやらジャスパー・モリスさんは「In bottle」と書いていますので、製品になってからこのシェヌ・カルトーを飲んだようです。なので、幅を持たせた評価ではなく、はっきりと・・
「92ポイント」
としています。
このレ・シェヌ・カルトーはつややかで滑らかですが、若いうちはやや硬めに感じられる傾向が有りますから、今までの評価はちょっと低目に出ていたのかもしれません。
反対にティム・アトキンさんは、2019、2020、2021と連続して93ポイントです。きっとお好きなタイプなんでしょう・・(^^;;
このキュヴェはアンリ・グージュの1級ラインナップでは下級の扱いながら、そのニュイらしからミネラリティの出方からか、今のところまでは非常にリーズナブルです。そもそも数年前までのアンリ・グージュのワインは、やや濃厚でパワフル、タンニンがしっかり有るのは・・やや抽出が強かったと感じます。
今は決してそんなことは無く、タンニンがわずかに感じられる場合も時にはあるものの、その質の良さから気にならないと思うんですね。飲んでみてください。相当お買い得なキュヴェだと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【涼やかで1本、芯のあるミネラリティを見せるシェヌ・カルトーなら、2020年と言うヴィンテージには最高の仕上がりになっている可能性が有ると思います!】
残念ながら2019年、滅茶美味しかったこのシェヌ・カルトーを飲むことは出来ませんでした。しかしながら、とんでもなく濃密に仕上がった2020年ものですから、
「常に精緻で美しいディテールを見せる、とても冷ややかな味わいのシェヌ・カルトーこそ、2020年のスタイルにマッチするはず!」
と感じています。ただし・・それは noisy には確認する手立てが有りません。
因みにティム・アトキン氏は2018年ものと同様に93ポイントと、まぁまぁの評価ですが、ジャスパー・モリス氏は1級レ・シェニョに破格の評価をしたものの・・なんと、87~89ポイントと・・ちょっと有り得ない評価をされていらっしゃいますので、これは却下すべきかもしれません。評価にちょっと波が有り過ぎのような気がします。
ここの畑はミネラリティがしっかり有り風の通り道のようですので、弱いヴィンテージですと・・肉が不足気味になっていました。ですが2020年のような年は、
「むしろ早くから美味しいかもしれない!」
と思える唯一のニュイ1級です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・これは本当にグージュなのか?・・驚きの1本!べらぼうな出来です!・・美しい!】
驚きました・・ニュイ=サン=ジョルジュのトップ・クリマ、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランに挟まれた小区画、「レ・シェヌ・カルトー」は、アンリ・グージュ以外では余り見ることの無いワインです。実際・・noisy も余り記憶にございません。
高いレベルでバランスの取れた、そして気品のあるレ・サンジョルジュの上部に接し、パワフルな味わいでその名を聞く「レ・ヴォークラン」の南に接している・・のに、
「パワフル?・・そんなの関係ね~!」
とばかりに繊細な味わいを見せるのがこの「シェヌ・カルトー」なんですね~・・。2018年ものもエレガントで美味しかったです・・ティム・アトキンさんが93ポイントも付けて、
「我が意を得たり!」
とばかりに満足でした。
ですが2019年ものは・・すみません、2018年を大きく飛び越してしまいました・・。おそらく砂地に近いテロワールの畑なんでしょう・・エレガンスが凄い!・・愛らしいったらありゃしない!・・だけれども、
「エキスの味わいがしっかり!」
していて、全くでしゃばるところが無いのに、不足しているとも思えないない・・と言う、物凄いバランスをしているんです!

言ってみれば、
「トップ・クリマのレ・サンジョルジュから、美しさ以外のものを取り去った・・潔い味わいと香り!」
のワインなんですね・・。いや~・・ビックリした!・・こんなワインが造れてしまうんだと・・初めて認識してしまいました(・・すみません・・)。
そうですね・・では、敢えて言ってしまいましょう!・・シェヌ・カルトーはプティ・レ・サンジョルジュ!・・もうそれで良いじゃないですか。そしてレ・サンジョルジュはグラン・クリュ!・・そう仮認識しましょう!
この味わいは・・やっぱり飲んでいただかないと判らないと思いますよ。
「・・また~・・noisy がいい加減なことを言い始めたぞ!」
と思っていらっしゃるに違いないと思います。でも、少なくともnoisy 的にな認識では、
「滅茶苦茶美味しい!・・何より美しく、何よりも愛らしい!・・そんなニュイ=サン=ジョルジュが今まで存在したか?」
と言うことなんですね。
騙されたと思って・・飲むべきです。超お勧めします・・が数は全然ないです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【この、最もリーズナブルなニュイ1級のレ・シェヌ・カルトーも93ポイントなんて・・今まで有り得たのでしょうか?・・スタイリッシュに縦伸び系の見事にスレンダーな味わいです!】
いや~93ポイントって、本当でしょうかね。ちょっとホッペタをひねってみたくなってしまうほど嬉しいです。あの・・シェヌ・カルトーが・・ねぇ・・
でも、残念なのは・・他の1級も、上の2つを除いては、ティム・アトキンさんはみんな93ポイントなんですね・・それには申し訳ないですが、
「異存有り!」
です。それは該当のコラムで書かせていただきます。
2018年もののアンリ・グージュは総じて、
「芯近くの黒果実を透明なミネラリティがタンニンをも含めてコーティング、なので赤果実の美味しさが引き立ち、かつ、テロワールの違いもクッキリと表現!」
しています。そのうえで、持ち味の「柔らかさ」や「フィネス」の表現も見事に出ていると言えます。
このシェヌ・カルトーは縦伸び系のミネラリティが豊かなタイプだと理解していまして、ニュイ=サン=ジョルジュ極上の1級畑、「レ・サン=ジョルジュ」の上部に存在していますから、やや透明なミネラリティが強い感じで、「プティ・サン・ジョルジュ」みたいな感じだと思っていただけましたら良いかと思います。レ・サン=ジョルジュは高価ですし、数も無いので中々・・いや、実は超小瓶のサンプル・セットをいただいたので、よっぽど飲もうかと思ったんですが・・そのセットが余りに可愛らしくて、手を付けられないんですよ。

そう、これなんですが、20ml しか入って無いもので、雑にも扱うとテイスティングにならないし、どうしたものかと頭を悩ませつつ、今に至ってしまっています。・・あ、脱線しまして申し訳ありません。
で、この縦伸び系をプラスし、レ・サン=ジョルジュを一回り小さくしたようなレ・シェヌ・カルトー、美味しいのは間違い無いです。ティム・アトキン氏、93ポイントは伊達じゃありません。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【透明なクリスタルっぽいミネラリティと白っぽい石灰風のミネラリティがせめぎ合うレ・シェヌ・カルトー!】
是非、レ・シェニョの写真と比較してみてください。透明な、クリスタルティックなミネラリティはレ・シェニョよりも穏やかで、その分、ちょっと白みを感じるミネラリティが詰まった感じ・・に思えます。
その性でしょうか、ちょっとシャルドネ・・もしくは白ワインっぽい中域の組成を感じます。他の1級に比較すると少しスタイリッシュで、とても瑞々しく、清冽に美しい味わいです。
まぁ、少なくとも以前のアンリ・グージュのレ・シェヌ・カルトーと共通点は有りますが、余りのミネラリティの多さに、ノーズもテクスチュアも全く異なって感じられてしまいますので、
「・・ん・・このワイン、初体験・・だな」
と、脳が勘違いしてしまっています。
「ん・・そう言えばアンリ・グージュ・・なのかも・・しれない・・」
と思ってしまうぐらい、全然違います。
まぁこれだけ、
「今までと違う!」
「大変化が起きた!」
を連発しますと、アンチな方が、
「・・んな訳無いだろう?・・」
と思って購入してくれるんじゃないか?・・などとも考えてしまいますが、いや、これは経験しておいた方が良いと思いますよ。
だって、全然違うんですから・・それに、もうフィネスさんにも2017年は無いそうですから・・。是非挑戦してみてください。なお、こちらもメディア評価は見当たりませんでしたので、次号辺りのリアルを期待しましょう!ご検討くださいませ。
● 2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【So2の添加量下げの影響が良く出ている1級レ・シェニョ。メディアも気付いているはずですが・・?】

ん~・・何でしょ?・・メディアの評価は少し低いかな・・と思います。
因みにジョルジュ=ミュヌレ=ジブールの2022年のニュイ=サン=ジョルジュ1級レ・シェニョにはジャスパー・モリスさんの評価で、94~96 ポイントと出ています。ジャスパーさんはこの2022年のアンリ・グージュには、93ポイントとしているようです。
「(・・完全にジョルジュ=ミュヌレ=ジブールが格上・・)」
に思える評点でした。
まぁ・・判らなくも無いです。何と言いますか、ジブールの場合は・・
「完全体だ・・」
と思わせる雅びなテクスチュアと美しさが有ります。
じゃぁ・・このアンリ・グージュの方はどうかと言いますと・・
「非常に滑らかなテクスチュアでめちゃ美しく、細やかで静かさのあるディテールが有る」
と感じるんですね。
果実果実しているのではなく、もっと高尚なニュアンス・・(^^;; いや、ミュヌレ=ジブールにイチャモンを付けている訳ではありませんよ。

ラシーヌさんから散々に入っていた頃は、このシェニョは本当に売れず・・と言いますか、ミュヌレ=ジブール自体を販売するのには本当に苦労しました。ニュイ=サン=ジョルジュのキュヴェはさらに苦労した・・買っていただけないんですから。
それが今や、95ポイントオーバーは当たり前で、
「どこまで伸びるの?」
と思えるほどです。
でも・・本当にそんなに差があるの?・・と聞かれましたら・・多分、このように返すと思います。
「どうでしょう?・・実際は好みの問題だけで、評点はほぼ同じだと思います。」
2022年のアンリ・グージュは、キュヴェに対する向き合い方も変え、さらにはSo2の添加量も激減させています。
ですので、その姿が・・問題なんですね・・。
So2 を添加しますと、ある時期より非常に判り易い姿になります。中心点・・と言いますか、コアがしっかり感じられるようになります。
こう申し上げたら判り易いでしょうか?・・ヴァーゼンハウスのシュペートブルグンダーの味わいを想像してみてください。中心点は非常にクリアですか?
まぁ・・So2 を添加しない場合でも、熟成に従って徐々にコアははっきりして来ます。
で、このレ・シェニョは今飲んでも美味しいですが、以前よりも幾分・・そのコアのしっかり感が薄れ、全体にボヤっとしているようにも感じられるかもしれません。
これはタイミングに過ぎず、いずれもっとハッキリして来るんですね。なので・・So2 を入れない・・とか極限まで減らした場合の結果としての、
「美しさと瑞々しさ!」
は、何物にも代えがたいと感じます。
優しいテクスチュアで有りながらも伸びが良く、美しさの中からフワッとテロワールが浮かんでくるんですね。
まだ2022年のミュヌレ=ジブールは到着していませんし、このところはどんどん減っていますので、レ・シェニョ2022も扱えるかどうか判りませんが、もし入手されましたらぜひ・・比較してみてください。
「どっちが美味しいと・・優れていると感じるか?」
どうぞよろしくお願いいたします。お薦めします。
以下は以前のレヴューです。
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【この辺が大穴!・・クロ・デ・ポレが高評価ですので行きたいところですが、シェニョは非常にリーズナブルです。】 高い評価の出た1級レ・シェニョです。ティム・アトキンさんは93ポイントまで・・上げて来ました。上値で94ポイントと、2020年もののレ・サンジョルジュ以上の評価をしていたジャスパーさんは92ポイントと下げたようには見える評価です。が、そもそも2020レ・サンジョルジュに89~93ポイントと、ちょっと理解不能な評点を出していましたから、もしかしたら・・メモり間違いなどが有ったのかもしれません・・し、御大自らがテイスティングに行っているとは限りませんので・・はい。
93ポイントですと、ちょっと前のミュヌレ=ジブールのレ・シェニョと同程度ですね。ミュヌレ=ジブールもまた・・美味しいのに全く売れなかったです。特にニュイ=サン=ジョルジュの1級は!ずいぶんと持て余していました。ですが今は出しただけ無くなってしまいます。
このレ・シェニョはアンリ・グージュのラインナップでは「中クラス」です。まだ2万円はしないで何とか・・かと思います。ぜひご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏は・・なんと、この1級レ・シェニョに、レ・サン=ジョルジュ以上の評価をしています!】 すみません、少なくて飲めないです。相当凄い仕上がりのはずのレ・サン=ジョルジュを凌ぐかもしれない・・そんな評価を、ジャスパー・モリス氏はされています。まぁ、もしかしたら・・もしかするかもしれませんが、どうなんでしょうね・・すみません、判らないので・・気になる方はぜひご自身の感性でお確かめください。
以下は以前のレヴューです。
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【ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのシェニョに勝るとも劣らない素晴らしい出来!・・このエレガンスを是非ご堪能ください!】
ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールも・・高くなっちゃいましたね。noisy も販売していて何かちょっと申し訳ないような気にもなってしまうんですよ。あれだけ売れなかったワインが・・ラシーヌさんが手放した途端に高額になり、人気も出て・・Noisy wine としましても90年代から扱っていたのに、数が全然入って来なくなってしまった訳です。
でも・・神は見放さなかった?・・のか?・・判りませんが、少なくとも味わいやポテンシャル的に同等、もしくは超えた?・・とさえ思えるような、凄いシェニョが突然現れた訳です。2018年ものも相当に良かったですが、その時点では、
「ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールに勝るとも劣らない」
などとは恐れ多くて言えませんでしたよ・・。
ですがこの2019年ものを飲んで・・
「・・えっ?・・ソックリじゃん・・」
と・・思ってしまったんですよね・・。そう、ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのシェニョに・・。
「・・んな訳有るかい!」
・・判ります!その気持ち!・・そう言いたいですよね~・・でもそれを言う前に、このグラスの写真を良~~~く・・ご覧くださいませ。

1枚目の写真、この色彩です。どうです?・・グッと来ないでしょうか?・・いや、来るでしょう?・・何とも「無垢」なピュアさと、「エキス系の美味しさ」が映り込んでいるかのような色彩・・。良いですよね~。
2枚目は全景です。・・ま~・・ここまで引いてしまうと、なんとも艶めかしい色彩も惚けて映ってしまいますが・・そこで2018年ものの写真と是非見比べてみて下さいよ。
若干確度は違いますが、それでも2018年ものは2019年ものと比較してしまうと・・さらに惚けたような締まりのない、グラデュエーションが見えない、より濃くて茶が入った色彩でしょう?
だから2018年ものは、「そういう味わい」なんです。より遅く摘んだ葡萄・・そうなってしまった葡萄が元になっている訳です。
でも2019年ものは違いますよね?・・めちゃピュアさが見て取れます。エキスの美味しさが目にも映るんじゃないかと・・ミネラリティのバランスも素晴らしいものが有るように映るじゃないかと思います。
だから2019年ものはそういう味わいなんです。・・で、一番近いなぁ・・と思えるのがビンゴでミュヌレ=ジブールのシェニョなんですね・・。
しかも価格は半分とまでは行かないにせよ、三分の二以下・・でしょう?・・昔のミュヌレ=ジブールですね。
2019年もののアンリ・グージュは、完全に生まれ変わったかのような見事な味わいでした。noisy もビックリ!・・でもこんなことばかり書いているとオオカミ少年になってしまいそうで怖いです・・が、本人はまるで嘘を言っているつもりが無い!・・是非そこを気にしていただいて・・ですね、嘘を見破ってやろうとしてください・・(^^; お薦めします!
P.S. 何故かこの2019年のシェニョ、海外メディアの評価が余り見当たりませんでした。やはり生産量の少なさが影響しているのでしょうか・・。
以下は以前のレヴューです。
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【こちらはニュイ=サン=ジョルジュに有るシャンボール=ミュジニー1級?・・みたいなニュアンスです!ティム・アトキン氏は93ポイント!】-----
【こちらはニュイ=サン=ジョルジュに有るシャンボール=ミュジニー1級?・・みたいなニュアンスです!ティム・アトキン氏は93ポイント!】
noisy 的には「レ・シェニョ」と聞くと、長く扱っていて、常に在庫を抱えていたジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのレ・シェニョを思い出してしまいます。
「こんなに複雑でテッカテカに美しくて美味しいのに・・何で買ってくれないんだろう・・」
などと、まるで子供のように悩んでいましたよ。上のキュヴェは数本ずつしか来ませんでしたが、レ・シェニョだけは沢山いただいていたんですね・・いや、価格は安かったですけどね。それでも売れませんでした。今は嘘のように・・
「レアもの扱い」
です。
この1級レ・シェニョも2018年のアンリ・グージュの基本をしっかり持っています。中央付近にタンニンと黒果実をコーティングした透明感の高いミネラリティ、表面近くに白っぽいミネラリティと一緒の赤果実です。しかしながらこのレ・シェニョは、その中央付近の黒果実感がより高く、他の1級・・・例えば同店評価のクロ・デ・ポレ、シェヌ・カルトーよりも黒果実感が多めですね。
ですんで、より「ショコラ感」「モカ」みたいなニュアンスに富み、そこにベリー、チェリー的な赤果実がトッピングされているようなニュアンスが有ると思います。
と言うことは、
「結構に他の1級と違う感じで、むしろレ・ヴォークランの方がニュアンス的には近いか?」
と思っています。
これも美味しい1級です。価格はシェヌ・カルトーより少し高く、クロ・デ・ポテと同様になりますが、ドメーヌではやはりそれだけ高く評価していると言うことなのでしょう。noisy 推奨のクロ・ド・ポレと・・どちらがマイ・タイプでしょうか?是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【硬質で透明なミネラリティがカプセル状になって守られた果実や有機物の表現に期待しましょう!】

こちらもまぁ・・呆れるほどに、戸惑うほどにエレガントで硬質なニュイ1級、レ・シェニョです。もう皆さんはお馴染みですよね・・ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールで散々飲まれていらっしゃるかと思います。
むしろ、ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのニュイ1級がこんなにテカテカに仕上がるのに、何でアンリ・グージュの同じワインがブカブカになってしまうのかが・・判りませんでした。もっとも、5年待ちさえすれば、相当に甘やかになって妖艶なニュイ1級には出会えたわけですが。
まさに12月11日の昨日、開けたばかりでして、シャンボールチックなミネラリティがバリアのように感じられる状態でした。勿論ですが、その守られているバリアの中には、様々な複雑で妖艶になりうる要素がたんまりあるはずです。ルーミエさん張りのミネラリティが・・たんまりの中に、アンリ・グージュの果実やテロワールの表現が詰まっていると考えるとそそられますよね。
グラスの写真を見ていただけましたら・・判りますか・・ね?・・素晴らしいワインの予感はすると思いますよ。見事なまでにミネラルがギッシリです。少なくとも1~2年ほど待ちたいところです。メディアの評価が揃いませんが、リアルは次号辺りでアンリ・グージュの評価が出ますでしょうか?・・何とおっしゃるか・・期待して待ちたいところです。ご検討くださいませ!
● 2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Porrets St-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポレ・サン=ジョルジュ
【ニュイ=サン=ジョルジュでは濃厚濃密なレ・ヴォークラン、レ・カイユの北隣にあるクロ・デ・ポレですが、軽妙な複雑さとミネラリティの高さ独特の美味しさを感じさせてくる逸品です!】

2021年ものはRVF誌が97ポイント・・と言う凄い評価ネットサーフィンで見つけてしまいまして・・何せRVF誌は買ってないので・・
「ん~・・ガセかな?」
と思いましたが一応載せさせていただきました。ネットの情報はガセも含みますし、勘違いや間違い、はたまたは乗っ取りで書き換えまで有るようですから・・恐ろしいですよね。日航のサーバーが攻撃されて飛行機が止まったそうですが、noisy も毎日2時間ほどは、見えぬ攻撃者と戦い続けています。結構に大変です。お客様にそんなことを言うと不安を与えてしまうかもしれませんが、そうならないようにかなりの防御をしていますし、構成も考慮していますのでご安心ください。
1枚目の写真を見ていただきますとお判りいただけるかもしれませんが、
「ツヤツヤに輝いているように見える!」
と思うんですが・・そのまんま・・その通りです。
で、そのツヤツヤはやはり、やや硬いミネラリティでコーティングされているなテクスチュアになり、伸びやかで非常に心地良いです。
2022年のアンリ・グージュは、何を飲んでも、
「激エレガントで瑞々しく、力に頼った部分をまったく感じない」
と言う、本当に有難いスタイルです。

ですから、もし以前のような・・
「パワフルなニュイ=サン=ジョルジュ」
というイメージをお持ちでしたら、この際はお忘れいただいた方が良いかと思います。
かと言って、
「じゃぁ・・弱くなったの?」
と聞かれましても・・そんな話しでは無いと・・お返しすることになります。
やはり、So2 の少なさがディテールを見えやすくしていますし、ストレスの無い味わいが美しさを引き立たせています。一瞬、余りに美しくて見えないようにも感じても、
「中盤以降に細やかな表情で現れる」
んですね。
押しつけがましく無い・・だからエレガントなんだと言う訳ですが、2022年のアンリ・グージュは・・大変革をほぼ完成させたと理解しています。
クロ・デ・ポレは比較的リーズナブルな1級ですが、評価も付いてきて・・このところは
「94ポイントをいつ上回るか?」
と言う興味が捨てられませんが、この美しさ基本のクロ・デ・ポレを海外メディアもきちんと評価しているのが素晴らしいことだとも思います。まぁ・・前述の97ポイントは流石に・・とは思いますが!
復活した大ドメーヌの看板でもあるモノポールです。ぜひ飲んでみてください。お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【RVF誌の97ポイントは未確認ですが、ジャスパー・モリス氏の上値94ポイントは確認しました!・・このモノポールに掛ける思いが牽引になっているのでしょう!】
RVFの評価は・・97ポイントと未確認のまま掲載するのにビビりまして、一応「参考」とさせていただきました。ですが、そのように掲載しているサイトも在りました。
バランスの良かった2019年もの、ドライながらとても濃密だった2020年ものよりも、「94」と言う数字が光って見える感じで・・これはどうみても、
「2019~2020年超えの評価」
として良いんじゃないかと思います。
ですが、2021年ものは2019年もの、2020年ものとは似せても似つかないと思われるんですね。非常にエレガントで充実しており、細やかな表情が取りやすいと感じます。なんでレ・サン=ジョルジュを低めに(95ポイントほど)にしたのかが良く理解できず・・困っていますが、2本しかないレ・サン=ジョルジュを開ける訳にいかず・・
「艶やかな珠」のごとくになっているはずのこのクロ・デ・ポレ2021年ものです。評価も高く、価格も適正だと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【グージュ自慢のクロ・デ・ポレ・モノポールの2020年!・・普通ならレ・サン=ジョルジュに次ぐワインです!】 非常に濃密に仕上がった2020年ものです。しかししっかり酸が有り、滅茶苦茶精緻な味わいです。果実感もリアルですがその分、細やかな表情は奥に引っ込んでいる現状が想像されます。
それを踏まえて海外メディアの評価を見ると納得です。ジャスパーさんは2019年よりも上値を1ポイント下げて93ポイント、ティム・アトキンさんは2018年を超える94ポイントです。
ここで再度ジャン=ニコラ・メオさんの言葉を思い出してみますと、「2020年ものをさっさと飲んでしまうことはお勧めしない」・・でした。つまり、
「2020年ものを早飲みすると勘違いする。本領発揮には時間が掛かる。」と言っている訳です。
メオ自身のワインは、グージュほどは濃密では有りませんでした。しかし、ルーミエもルジェも・・マンモス果実な2020年ものを造り上げました。ですから、
「2020年ものは、例え今美味しく飲めたとしても、また今一つと感じたとしても実はそこが限界では無い。(有名メディアのテイスターでさえポテンシャルを取り切れないのだから。)」
と言うことだと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【レ・シェニョと同格・・と思えるクロ・デ・ポレは、レ・シェニョよりも優れた果実の深みと丸みのある見事なバランスをしています!ついに94ポイントまで来ました!】
良いですね~!・・これ、この価格帯の白眉をプルリエと争える出来です。エレガンス主体のシェニョと違うのは、シェニョはヴォーヌ=ロマネ側のクリマであるのに対し、このクロ・デ・ポレはニュイの村の南側、そしてあの「レ・カイユ」の北に接する「レ・ポワレ」の中のクロ・デ・ポレ・・なんですね。
レ・カイユとは同高度に有りますので、やはり力強さは有ります。2019年ものはネゴスのレ・カイユも有りますんで・・色など、是非見比べてみて下さい・・ね?・・似てるでしょう?
それなりに濃く見えるでしょう?・・でも飲んでみると、全然「濃い」なんて思わないはずなんですよ。
それに、ニュイらしい「茶系の土のニュアンス」は・・見えますか?・・2018年ものには僅かに・・認められるかもしれません。でも2019年ものには有りません。
どこまでも純粋でやや濃い目、赤を幾重にも積層させたような色彩をしていると思うんですね。

やはりこのクロ・デ・ポレも、収穫のタイミングを前倒ししているはずなんですね。それが実に良い方に向かいまして、その昔でしたら、
「熟しているが太いタンニンに阻まれた果実が奥に引っ込み、エレガントなのか、パワフルなのか良く判らない」
と言うのがリリース直後の感想だった訳です。
申し訳ないですが・・その頃のnoisy が感じていたのは・・余り良い言葉では無いですが・・本心でした。
「・・ボルドーじゃないんだから・・」
最も5年ほど熟成させますと、豊かだがちょっと邪魔な存在だったタンニンも落ち着きを見せ始め、グージュらしいやや太目の味わいのニュイを感じさせてくれたものでは有ります。なので、ご案内していない2014年ものなどは、数本開けてみて、良ければご案内しようと思っているところです。
で、このクロ・デ・ポレ、絶妙のバランスを持っています。果実もしっかりです。しかもエレガンスをしっかり持っている見事な味わいです。レ・カイユはもう・・化け物みたいな果実を感じさせてくれますが、このクロ・デ・ポレは何とも・・旨いとしか言いようが無いですね。
そしてシェヌ・カルトーとも全然違います・・畑は非常に近いですが・・
「これほどまでに畑の個性を感じさせてくれるニュイ=サン=ジョルジュの造り手はいないだろう!」
そして、
「noisy 的に大好きなエキス系の味わいを自身のものにしたアンリ・グージュ2019年に拍手を!」
と思っています。素晴らしく旨いので、これ、是非飲んで欲しいです・・どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!・・複雑性、フィネス、高貴さ、美しさ、凝縮感・・どれも超一級品です!超お勧め・・是非飲んでみて下さい!】

凄いです~!・・これはもう・・最高ですね。存在が光り輝いてます!
奥に黒果実とタンニンが透明なミネラリティにコーティングされて鎮座、目前には白っぽさのあるミネラリティが赤果実と共に存在していて、そのハーモニーが見事にたなびく感じで縦伸びして行く・・
もうこれ以上、言うことは無いじゃないですか。ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールのエレガンスそのものですよ・・。後はこのクロ・デ・ポレと言うテロワールを自身でどう見極めるかだけ・・でしょう?
この艶やかなミネラリティに包まれたピノ・ノワールは、ビターな美味しさと甘美な美味しさの二面を持ち合わせています。それが黒果実で有り、赤果実でも有ります。そしてそれらが見事なまでに凛としているんですよ。
ちょっと・・凄いメオ=カミュゼのニュイ1級と、飲み比べてみたくなってしまった訳ですね・・。そのうちやってみようと思っています。
ですが・・肝心のティム・アトキンさんが、シェヌ・カルトーと同点の93ポイントなんですね・・・まぁ、ドメーヌ・アンリ・グージュではどちらも価格的には下位にランクされている1級では有るんですが、シェヌ・カルトーの美味しさに93ポイントは理解できるものの、
「ん~・・このクロ・デ・ポレに同点って言うのはなぁ・・」
と、ちょっとクレーム付けたいですね。
ですが、そもそも論で今までこれほどの高い評価をいただいたことは無かったんじゃないかと思われますので・・スペクテイターはちょっとパワフル系がお好きなようなので95ポイントとか得たヴィンテージも有りますが、繊細系としてちゃんと評価しての評価で95点、欲しかったですね。
是非ともこのワインだけは飲んでみていただきたい・・アンリ・グージュの素晴らしさが詰まったワインだと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【流石のテード・ド・キュヴェ!ご自慢のクロ・デ・ポレは物凄いエレガンスです!もう・・ビックリ!】
アンリ・グージュご自慢のテート・ド・キュヴェの中で飲めたのは、ポレとプリュリエですが、現在の状況ですと、クロ・デ・ポレが素晴らしいですね。圧巻のエレガンスですよ。
もう、左のグラスの写真を見ても、ボトルが無ければ・・グージュだとは判らないですよね。因みに範囲と大きさの調整はしましたが、色味の調整は一切しておりませんので・・はい。リアルな写真になっています。
全くのエキス系の見事な味わいです。タンニンになど言及する必要性は全く有りません。ちゃんと有りますが、クリスタルの中から一生懸命に探し出さない限り、見つかりません。
テクスチュアがまた最高で、「つやつやのつるつる」です。仄かに漏れてくる果実感が口内とノーズに拡がって来る喜びが非常に大きいです・・良いピノって・・やはりそうですよね?
思い切りドライなのに、とんがった部分が見当たらず、滑らかで超エレガント!・・各メディアは94ポイント位が多いですが、95点でも良いんじゃないか・・と思います。
2017年のアンリ・グージュ、早めにその素晴らしさ、最高到達点に近い部分を見たい方は、このクロ・デ・ポレの選択が間違いないです。是非ともご検討ください・・あぁ・・これを一推しにしたい!・・です!
● 2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリュリエ・ルージュ
【テイスティング出来たグージュの2022年で1級を何かひとつだけ選ぶのは・・とんでもなく難しい作業です!・・でもレ・プリュリエとレ・ヴォークランは絶対に外れないかな?・・】

以前でしたら、美しさでレ・プリュリエ、濃厚さでレ・ヴォークラン、エレガンスでクロ・デ・ポレ..で良かったんですね。でも、2022年ものは・・そうは行かない?・・だって、
「どのキュヴェも揃って美しくエレガント!」
になってしまったから・・です。
なので・・まぁ・・この言葉をまた持ち出しましょう。ちょっと良い感じに伝わりやすいと思います。
「このレ・サン=ジョルジュのバックボーンをほとんど覆い隠してしまうほどに純粋で、フィニッシュに向けて深みを増していく」
これはヴィノスのニール・マーティンさんの2022年レ・サン=ジョルジュのレヴューの中で書かれていた部分を切り出したものです。
そう・・確かに、そのリューディらしさを一瞬判らないほどに純粋な美味しさに包まれ、余韻の中からノーズに還る時に・・じわ~っと要素を感じさせるんですね。
で、それはSo2の添加量の削減と、キュヴェにストレスを与えないようにパンチングダウンをしない・柔らかく行う等の作業の改善から生まれたようです。

なので、一見・・濃密に見える色彩をしていますが、濃くは感じないんですね。レ・プリュリエは石灰が強いですから、元々その濃密さもコーティングされたような感じに仕上がるので、もともと・・
「よりエレガントに感じられる」
んですね。
まぁ・・今でこそ、エキス系でエレガント系・・だと評価も付いて来なかった昔とはだいぶ変わって来ましたが、それでもまだ、
「濃密な方が、基本・・評価は高い」
です。
noisy 的には「too much」だと下げますが、海外メディアはその辺はルーズに感じることが多いです。
充実していて、しかし濃く無く、すい~っと入って来て伸びやかで、チェリーやプラムの果実が優しく・・しかも石灰系ミネラリティたっぷりのテクスチュアの良い、伸びの良い味わいです。素晴らしい出来!是非飲んでみてください。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【メディアは異なりますが評価は1級レ・サン=ジョルジュとほぼ同様にも!】 ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスはトップ・キュヴェの1級レ・サン=ジョルジュに97ポイント、このレ・プリュリエには95ポイントと・・グラン・クリュ並みの凄い評価を出しています。さすが・・ブルゴーニュのエレガンスをわきまえている国の評価かな・・と思います・・飲んでないですが。
それでも2021年ものはフィネスさんのご協力をいただき、何とか5アイテムのテイスティングをさせてただきましたから・・感じるものがあります。
「2021年のアンリ・グージュのピノ・ノワールはすべからくエレガント!しかも薄くなく、まったく濃くはない・・ピノ・ノワールらしい見事な味わい。そして、ピノ・ブランは今までで最高のエレガンスを得つつ濃度もたっぷり!」
です。
まぁ・・そうは言いましてもバーガウンドも2019年ものよりも1ポイント(92から93へ)上げていますから、その辺りはしっかり把握しているのでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【何とジャスパー・モリス氏はレ・サン=ジョルジュを超える評価です!・・まぁ・・判らないでも無いですが・・】 こちらも飲めていないので・・すみません。ですが、一部の評価者でレ・サン=ジョルジュを超える評価が出ていまして・・実際のところはどうなんだろうと興味は尽きません。上値95ポイントと言う極めて高い評価です。濃密に仕上がった2020年です。2019年ものには、noisy もレ・サン=ジョルジュの次に素晴らしいと確認させていただきました。
因みにレ・サン=ジョルジュの真上がシェヌ・カルトー、その北に接するのがレ・ヴォークランです。この3つはまぁ・・
「良くもそんなに・・違うのね」
と思わせてくれます。
プリュリエの方は、南から
レ・サン=ジョルジュ --> レ・カイユ-->レ・ポワレ(クロ・デ・ポレ)-->レ・ロンシエール-->レ・プリュリエ
と続いています。少しヴォーヌ=ロマネっぽさが増えるような感じです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【個人的にはレ・サンジョルジュを除いた中での白眉・・!クロ・デ・ポレとレ・ヴォークランは惜しくも次点・・でもシェヌ・カルトーも捨てがたい!】
力強さと美しさ、エレガンスを融合した素晴らしいキュヴェ!・・それがこのプリウレです!滅茶苦茶伸びやか!・・口内で伸ばしても伸ばしても・・伸び切らないような連続性が凄いです!
力強さも・・ですね・・暴力的なもの、力任せなものじゃぁ有り得ないんですね。むしろレ・ヴォークランは若いうちはちょっとその傾向が有りますが、熟してくるとその「襞」が埋まって滑らかになり、伸びやかになってくるので・・若いうちの性格が逆なのかな?・・と言うような理解をしています。
2018年ものも凄く美しくて旨かったんですが・・超えちゃいましたね。ジャスパーさんもニール・マーティンさんも・・スペクテイターは誰だっけ・・まぁ良いか・・皆さん、上値で94ポイントまで付けています!・・ん~・・noisy的にはもう0.5点は付けてしまうかな・・と言う感じですが・・。
この見事な色彩は、クロ・デ・ポレに近いものが有ります。ですが、石灰的なミネラリティはクロ・デ・ポレよりやや多めに感じます。その性か、幾分締まった感覚は有りますが・・
「どこまでも伸びて行く感じ!」
はこのプリウレの独壇場かな・・とも思います。
赤い色彩が・・素晴らしいです!・・言ってみればミネラリティと含め、シャンボール的なものでしょうかね。
「土むさいニュイ=サン=ジョルジュ!」
なんて、どこにも感じませんし有りません。それでも敢えて言うならば、
「滅茶苦茶美しい土のニュアンス」
でしょうか。

2018年も美味しかったんですけど・・それに、海外メディアの評価は1点しか上がっていないんですが、この差は・・
「とんでも無く大きい!」
と言えるでしょう。お客様にとっては、
「・・まぁ・・買ってもいいか・・でも買わないかも」
と言うスタンスから、
「是非飲んでみたい!」
と言うスタンスに大きく変わる部分の「差」だと感じます。
プリウレは、ニュイの村の南端から「レ・サンジョルジュ」-->「レ・カイユ」-->「レ・ポワレ(クロ・デ・ポレ)」-->ロンシエール-->「レ・プルリエ」と言う位置関係です。なので、クロ・デ・ポレとは比較的近い・・ロンシエールは小さな区画ですんで・・でもレ・サンジョルジュとはそれなりに離れています。それでもこの辺りではトップクラスの味わいをしていると思いますし、少なくとも、
「2019年のアンリ・グージュのワインの中ではトップ・クラス!」
で有ることは間違いありません。是非飲んでみて下さい。眠れる巨人の覚醒をお確かめください。
以下は以前のレヴューです。
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【野性味・・と言うよりも、超美しい姿が全編を通して感じられます!・・こちらもティム・アトキン氏93ポイントです!・・がやはりエレガンスはクロ・デ・ポレ以上にあると思います。】
美しいスタイルです。そして肌理の細やかさや訴えの上品さ・・それを強く感じます。テクニカルでは「野性味」を言っていますが、むしろ上品な表情に感じてしまうので、どうなんだろう?・・と思っています。
2017年ものでも・・今も読み返してみますと、むしろ「エレガンス」を強調して書いていますので、やはり個人的には昨年同様にエレガンスがたっぷりで美しい系なのかな?っと。
ですがやはり「奥中央の黒果実+ミネラルコーティング、手前の赤果実+ミネラル」は2018年ものアンリ・グージュの特徴です。その上で、隠れていて見えていない部分・・もしくは、まだ成長しきっていないと思われる表情を、しっかり仕舞い込んでいる気がします。
このワインはやはり、早飲みは厳禁だと思いますよ。村名、レ・シェヌ・カルトー、クロ・デ・ポレ辺りは今飲んでも超絶に美味しいですが、このレ・プリュリエは今開けてしまうのはもったいないかと。3年はまず最低でも待ちたいところです。
そうしますと、ティム・アトキン氏の93ポイントは少し自重しすぎ?・・かなと思います。もっとも、今飲んでも結構に美味しいとしてもです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンス度はクロ・デ・ポレ以上です!】
いや~・・グージュのワインにエレガンスだフィネスだと・・言うことになるとは思いもしませんでした。この事実に是非乗ってみていただきたいと、心から思います。まさにルーミエ級のミネラリティに出会えます!
しかしながら、12月10日現在のこのワインの状況はやや硬めでむしろ表情が乏しいです。凄いミネラリティゆえにエレガンスが物凄いので、いずれ出てくるのは間違いないです。それでも現状なら、同じテート・ド・キュヴェのクロ・デ・ポレがより開いていて、滅茶苦茶旨いです。
レ・プリュリエ(プリウレ)2017は、まるでシャンボール=ミュジニーですよ。昨今のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ系のワインが正にそのような味わいですが、今までアンリ・グージュはそのミネラリティをどこに隠していたのでしょう?・・と思えるほど、
「全く別物!」
と感じてしまいます。
まぁ、それでも時間を掛けて楽しんでいると・・ちょいちょい・・出てくるんですね・・。またその姿に気品を感じてしまいます。
おそらくですが2年ほど・・でしょうか。むしろミネラリティが物凄く強いので、それ位は掛かるかも・・と感じています。
因みにジョン・ギルマンさんは94ポイントで、飲み頃予想はなんと 「2028 ~ 2075」です・・お~い!・・そこまで生きるのは難しいぞ~!
もっと因むと、デカンター誌は飲めるスパンとして、「 2020 ~ 2025」です。Drinking Window 2020 - 2025 と書いていますので、そう言うことかな?とは思いますが、ちょっとnoisy 的な飲み始めの時期の意見とは似ています。
素晴らしいエレガンスの凄いワインだと思いますが、さっさと飲むにはミネラリティが凄過ぎる・・と言うことで、どうぞよろしくお願いいたします。
● 2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vaucrains
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴォークラン
【一般的には重厚で複雑、時に濃厚・・と言われるレ・ヴォークラン2022年は、初ヴィンテージのエシェゾー2022年にそっくりなエレガンスを持っています!3者の96ポイントはもしかして???・・めちゃ旨です!】

いや~・・旨いです!2021年ものから・・だったか、メゾン表示からドメーヌ表示に戻ったレ・ヴォークランですが、
「2021年ものはレ・サン=ジョルジュを凌駕!」
と言うような評価を海外メディアがしていまして驚きました。しかし noisy 的には、余りに入荷数が少なく、テイスティングもできずに・・真実が判らずに残念だったんですね。
で、2022年ものは運よく?・・テイスティング出来たんですが、2022年のアンリ・グージュに共通の、
「激エレガントな瑞々しい仕上がり」
でして、このレ・ヴォークランもまた・・それをそのまんまに感じさせてくれました。
「・・えっ?・・noisyさん、でもレ・ヴォークランですよ?・・それが激エレガントなんですか?」
そ・・そうなんですよ・・noisy も驚いたんですからお客様も同じだと思うんですね。タンニンがギシギシ有って、濃厚な舌触りからのややザラっとしたテクスチュアに、複雑な表情がキラキラ浮かぶ・・まぁ、言っちゃえば・・判り易い美味しさ・・ですよね?

とんでもないです。まったくそんなワインじゃぁ・・無いです。noisy が素晴らしいと言うんだから・・そっちじゃないんですね。
noisy的な2022年のアンリ・グージュのワインについては、あちこちで書いていますので、メディアがどのように言っているか・・書いておきましょう。あ、ジャスパーさんのは何を言ってるのかよく理解できなかったので他の方々のです。
サラ・マーシュM.W. 95~96 Points 2025~2040
サテンの質感でめちゃ滑らか。濃厚だが控えめでフレッシュ、そしてタイト、美しくレイヤードされています。以前のヴォークランよりもはるかに多くの要素が含まれ、多くの可能性があります。本当に集中力があり粘り強い。印象的です。
ニール・マーティンさんは上値96ポイントで、ちょっと面白いことを言っています。
「注入される硫黄を大きく減らすスキームに加えてパンチングダウンが少なくなったことで、このワインが新たな高みに到達した・・」
なるほど・・この美しさは So2添加量の大幅減とキュヴェにストレスを与えないことがかなり影響しているんだと・・気付かされました。
ですから、
「ニュアンスはエシェゾーと同じ」
なんですね。メゾンものですが2022エシェゾー(・デュ・ドゥスユ)・・とんでもなく旨いです!
激エレガントで瑞々しい・・そしてとことん・・美しいとしか言えないレ・ヴォークラン2022・・気になるでしょう?
因みに2021年ものではレ・サン=ジョルジュを上回る評点も出たレ・ヴォークランですが、2022年ものはレ・サン=ジョルジュに忖度でもしたのか?・・と疑ってしまう96ポイントで結構に揃っています。もう少し評価者が増えると面白いんですけどね。・・是非飲んでみてください。きっとアンリ・グージュ・ファンになっていただけると確信しています。お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【なんとレ・サン=ジョルジュ超え?・・んな馬鹿な・・とは思いますが!・・ネゴスもののレ・ヴォークランも有りますので是非ご検討ください。】 レ・サン=ジョルジュが95ポイント止まりでレ・ヴォークランがそれを超える?・・ん~・・エレガントなヴィンテージだからこその「うっちゃり」でしょうか。
まぁ・・noisy 的には信じられませんが、もし「うっちゃり」が正しいとするなら答えはふたつ。
「このドメーヌもののレ・ヴォークラン2021年がとんでもないエレガンスを得て凄い出来」
か、
「レ・サン=ジョルジュ2021年がバレル・テイスティング時に完全黙秘」
でしょう。
いずれにしましても興味深々・・ぜひ比較できるようでしたら飲んでみて教えてください・・よろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【なんと上値96ポイント!・・ただでさえパワフルなレ・ヴォークランが、2020年の巨大な果実濃度を得て・・どうなっているのか!・・と興味が尽きません。】
ん~・・ジャスパー・モリスさん、上値96ポイントか~・・。まぁ、レ・サン=ジョルジュにそれなりの評価が出ているならスムーズに信じられるんですが、どうにも波が有るので安易には受け入れられないような気持ちです。
ですがティム・アトキン氏も94ポイントとそこそこの評価が出ていますから、この辺りが目安なのかとも・・思ったりしています。
ただしあの巨大な・・破壊的でもある濃度が有りますから、そこに元々がレ・ヴォークラン自体パワフルな分、少しテクスチュアがゴツゴツしがち・・な部分を、緻密な果実が滑らかさを与えていたとしたら、一概に96ポイントも有り得なくは無い・・などとも思ってしまいます。
まぁ・・そんなに言うなら開けろよって話しでは有りますが、あと1本でも1級クラスを開けてしまうと「全部販売できてもほぼ赤字」になっちゃいますんで躊躇してしまいました。お客様の方でお確かめいただけますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに95ポイント!・・ジャスパー・モリスさんが上値で付けました!・・でもバーガウンドの94ポイントが何故か嬉しい・・!大きく変わった凄い1級です!】
あんなに美味しかった2018年のレ・ヴォークランが霞んで見えてしまうほど、2019年もののレ・ヴォークランの美味しさと、その姿の美しさは別格に思えてしまいます。最高点だけを見ればたった1点の違いですが・・
事実2018年もののグラスの写真を改めて見てみると、なんだかちょっと「とぼけた感じ」に見えてしまいますよね?・・反対に2019年ものは「凛」としていて「張り」が有って、生命力が漲っているようにも見えてしまいます。
実際、この濃い目の美しい色合いの液体を口に含むと、何とも複雑でパワフル、クロ・デ・ポレやプリウレ、シェニョ、シェヌ・カルトーのエレガンスとは一線を画すような存在に思えて来ます。
それでいて、
「・・今はまだ・・ここまでしか教えないよ・・」
とも言ってるようにも聞こえ、如何に長年ワインと向き合って来た noisy さえ寄せ付けないような、見えないバリアのようなものを感じてしまいます。
ですので、やはりこのワインは・・きっと凄いんだろうと思う訳ですね・・。

ジャスパーさんは95点、付けましたが、noisy的にはアレン・メドゥズさんの94点が嬉しいですね~・・ちょっと感激しました。こんな点は安易に付けない人なんで・・はい。
で、さらに言ってしまえば、若くしても美味しいプリウレやクロ・デ・ポレと、性格は異なるにせよ・・ほとんど同格なんじゃないかと・・noisy 的には思う訳ですよ。
勿論ですが10年経ったら・・ん~・・レ・ヴォークランが頭一つ抜ける可能性は有るんですけどね。でも価格差があるでしょう?・・それはポテンシャルには関係ないとしても、
「兎に角、一度飲んでもらわないと判って貰えない!」
と言う部分と、
「沢山の人に飲んでいただきたいのにこの素晴らしい2019年ものは全く数が無い!」
と言う部分を、ワイン屋としては抱えてものを言わないといけない・・訳なんですよね。
まぁ、2~3本しか無いとか、有っても6本とか・・と言うワインに、これだけ文字を書いているだけで赤字になっちゃう訳ですが、それでもこれだけの文字を打たせるだけの
「魅力に満ちた2019年のアンリ・グージュ!」
と言うことになりますし、その中のNo.2の立ち位置にあるのがこのレ・ヴォークランです。非常に少ないですが、是非とも大きく変わったアンリ・グージュ、飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【将来のグラン・クリュになる可能性を秘めたパワフル系の見事な味わいです!ティム・アトキン氏は94ポイントです!】
もう・・ここは仕方が無いですよね。間違い無く95点以上を狙えるワインです。
2018年もののアンリ・グージュですので、奥に黒果実、手前に赤果実はそのまんまです。ミネラリティも透明、白っぽいものがそれぞれも同じです。
ですが、このレ・ヴォークランは表現はそれだけに留まってはいない・・パワフル系なんですね。ですので、物凄い表情が時折出て来ます。野性味を帯びた皮革、それもなめした感じと皮製品のそのもののようなニュアンス、スパイスも幾つか上げたいほど・・香ります。
閉じたと思ってグラスを振ると、また今度は「可憐な赤いはなびら」みたいなニュアンスが出てきたり、シャンボール的な香水っぽいニュアンスだったりしますので・・
「ちょっと、一概に丸めては言えない?」
風に感じてしまうほどですね。・・そう、肉々しい感じの時も有りますし。
ですので、これも早々と飲むべきワインでは有りません。5年は置いて欲しいですね。そこからいつ飲まれるか・・考えてみて下さい。素晴らしく上質、そして逞しい味わいです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】 すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2021 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Porrets St-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポレ・サン=ジョルジュ
【RVF誌の97ポイントは未確認ですが、ジャスパー・モリス氏の上値94ポイントは確認しました!・・このモノポールに掛ける思いが牽引になっているのでしょう!】
RVFの評価は・・97ポイントと未確認のまま掲載するのにビビりまして、一応「参考」とさせていただきました。ですが、そのように掲載しているサイトも在りました。
バランスの良かった2019年もの、ドライながらとても濃密だった2020年ものよりも、「94」と言う数字が光って見える感じで・・これはどうみても、
「2019~2020年超えの評価」
として良いんじゃないかと思います。
ですが、2021年ものは2019年もの、2020年ものとは似せても似つかないと思われるんですね。非常にエレガントで充実しており、細やかな表情が取りやすいと感じます。なんでレ・サン=ジョルジュを低めに(95ポイントほど)にしたのかが良く理解できず・・困っていますが、2本しかないレ・サン=ジョルジュを開ける訳にいかず・・
「艶やかな珠」のごとくになっているはずのこのクロ・デ・ポレ2021年ものです。評価も高く、価格も適正だと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【グージュ自慢のクロ・デ・ポレ・モノポールの2020年!・・普通ならレ・サン=ジョルジュに次ぐワインです!】 非常に濃密に仕上がった2020年ものです。しかししっかり酸が有り、滅茶苦茶精緻な味わいです。果実感もリアルですがその分、細やかな表情は奥に引っ込んでいる現状が想像されます。
それを踏まえて海外メディアの評価を見ると納得です。ジャスパーさんは2019年よりも上値を1ポイント下げて93ポイント、ティム・アトキンさんは2018年を超える94ポイントです。
ここで再度ジャン=ニコラ・メオさんの言葉を思い出してみますと、「2020年ものをさっさと飲んでしまうことはお勧めしない」・・でした。つまり、
「2020年ものを早飲みすると勘違いする。本領発揮には時間が掛かる。」と言っている訳です。
メオ自身のワインは、グージュほどは濃密では有りませんでした。しかし、ルーミエもルジェも・・マンモス果実な2020年ものを造り上げました。ですから、
「2020年ものは、例え今美味しく飲めたとしても、また今一つと感じたとしても実はそこが限界では無い。(有名メディアのテイスターでさえポテンシャルを取り切れないのだから。)」
と言うことだと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【レ・シェニョと同格・・と思えるクロ・デ・ポレは、レ・シェニョよりも優れた果実の深みと丸みのある見事なバランスをしています!ついに94ポイントまで来ました!】
良いですね~!・・これ、この価格帯の白眉をプルリエと争える出来です。エレガンス主体のシェニョと違うのは、シェニョはヴォーヌ=ロマネ側のクリマであるのに対し、このクロ・デ・ポレはニュイの村の南側、そしてあの「レ・カイユ」の北に接する「レ・ポワレ」の中のクロ・デ・ポレ・・なんですね。
レ・カイユとは同高度に有りますので、やはり力強さは有ります。2019年ものはネゴスのレ・カイユも有りますんで・・色など、是非見比べてみて下さい・・ね?・・似てるでしょう?
それなりに濃く見えるでしょう?・・でも飲んでみると、全然「濃い」なんて思わないはずなんですよ。
それに、ニュイらしい「茶系の土のニュアンス」は・・見えますか?・・2018年ものには僅かに・・認められるかもしれません。でも2019年ものには有りません。
どこまでも純粋でやや濃い目、赤を幾重にも積層させたような色彩をしていると思うんですね。

やはりこのクロ・デ・ポレも、収穫のタイミングを前倒ししているはずなんですね。それが実に良い方に向かいまして、その昔でしたら、
「熟しているが太いタンニンに阻まれた果実が奥に引っ込み、エレガントなのか、パワフルなのか良く判らない」
と言うのがリリース直後の感想だった訳です。
申し訳ないですが・・その頃のnoisy が感じていたのは・・余り良い言葉では無いですが・・本心でした。
「・・ボルドーじゃないんだから・・」
最も5年ほど熟成させますと、豊かだがちょっと邪魔な存在だったタンニンも落ち着きを見せ始め、グージュらしいやや太目の味わいのニュイを感じさせてくれたものでは有ります。なので、ご案内していない2014年ものなどは、数本開けてみて、良ければご案内しようと思っているところです。
で、このクロ・デ・ポレ、絶妙のバランスを持っています。果実もしっかりです。しかもエレガンスをしっかり持っている見事な味わいです。レ・カイユはもう・・化け物みたいな果実を感じさせてくれますが、このクロ・デ・ポレは何とも・・旨いとしか言いようが無いですね。
そしてシェヌ・カルトーとも全然違います・・畑は非常に近いですが・・
「これほどまでに畑の個性を感じさせてくれるニュイ=サン=ジョルジュの造り手はいないだろう!」
そして、
「noisy 的に大好きなエキス系の味わいを自身のものにしたアンリ・グージュ2019年に拍手を!」
と思っています。素晴らしく旨いので、これ、是非飲んで欲しいです・・どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!・・複雑性、フィネス、高貴さ、美しさ、凝縮感・・どれも超一級品です!超お勧め・・是非飲んでみて下さい!】

凄いです~!・・これはもう・・最高ですね。存在が光り輝いてます!
奥に黒果実とタンニンが透明なミネラリティにコーティングされて鎮座、目前には白っぽさのあるミネラリティが赤果実と共に存在していて、そのハーモニーが見事にたなびく感じで縦伸びして行く・・
もうこれ以上、言うことは無いじゃないですか。ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールのエレガンスそのものですよ・・。後はこのクロ・デ・ポレと言うテロワールを自身でどう見極めるかだけ・・でしょう?
この艶やかなミネラリティに包まれたピノ・ノワールは、ビターな美味しさと甘美な美味しさの二面を持ち合わせています。それが黒果実で有り、赤果実でも有ります。そしてそれらが見事なまでに凛としているんですよ。
ちょっと・・凄いメオ=カミュゼのニュイ1級と、飲み比べてみたくなってしまった訳ですね・・。そのうちやってみようと思っています。
ですが・・肝心のティム・アトキンさんが、シェヌ・カルトーと同点の93ポイントなんですね・・・まぁ、ドメーヌ・アンリ・グージュではどちらも価格的には下位にランクされている1級では有るんですが、シェヌ・カルトーの美味しさに93ポイントは理解できるものの、
「ん~・・このクロ・デ・ポレに同点って言うのはなぁ・・」
と、ちょっとクレーム付けたいですね。
ですが、そもそも論で今までこれほどの高い評価をいただいたことは無かったんじゃないかと思われますので・・スペクテイターはちょっとパワフル系がお好きなようなので95ポイントとか得たヴィンテージも有りますが、繊細系としてちゃんと評価しての評価で95点、欲しかったですね。
是非ともこのワインだけは飲んでみていただきたい・・アンリ・グージュの素晴らしさが詰まったワインだと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【流石のテード・ド・キュヴェ!ご自慢のクロ・デ・ポレは物凄いエレガンスです!もう・・ビックリ!】
アンリ・グージュご自慢のテート・ド・キュヴェの中で飲めたのは、ポレとプリュリエですが、現在の状況ですと、クロ・デ・ポレが素晴らしいですね。圧巻のエレガンスですよ。
もう、左のグラスの写真を見ても、ボトルが無ければ・・グージュだとは判らないですよね。因みに範囲と大きさの調整はしましたが、色味の調整は一切しておりませんので・・はい。リアルな写真になっています。
全くのエキス系の見事な味わいです。タンニンになど言及する必要性は全く有りません。ちゃんと有りますが、クリスタルの中から一生懸命に探し出さない限り、見つかりません。
テクスチュアがまた最高で、「つやつやのつるつる」です。仄かに漏れてくる果実感が口内とノーズに拡がって来る喜びが非常に大きいです・・良いピノって・・やはりそうですよね?
思い切りドライなのに、とんがった部分が見当たらず、滑らかで超エレガント!・・各メディアは94ポイント位が多いですが、95点でも良いんじゃないか・・と思います。
2017年のアンリ・グージュ、早めにその素晴らしさ、最高到達点に近い部分を見たい方は、このクロ・デ・ポレの選択が間違いないです。是非ともご検討ください・・あぁ・・これを一推しにしたい!・・です!
● 2021 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【この辺が大穴!・・クロ・デ・ポレが高評価ですので行きたいところですが、シェニョは非常にリーズナブルです。】
高い評価の出た1級レ・シェニョです。ティム・アトキンさんは93ポイントまで・・上げて来ました。上値で94ポイントと、2020年もののレ・サンジョルジュ以上の評価をしていたジャスパーさんは92ポイントと下げたようには見える評価です。が、そもそも2020レ・サンジョルジュに89~93ポイントと、ちょっと理解不能な評点を出していましたから、もしかしたら・・メモり間違いなどが有ったのかもしれません・・し、御大自らがテイスティングに行っているとは限りませんので・・はい。
93ポイントですと、ちょっと前のミュヌレ=ジブールのレ・シェニョと同程度ですね。ミュヌレ=ジブールもまた・・美味しいのに全く売れなかったです。特にニュイ=サン=ジョルジュの1級は!ずいぶんと持て余していました。ですが今は出しただけ無くなってしまいます。
このレ・シェニョはアンリ・グージュのラインナップでは「中クラス」です。まだ2万円はしないで何とか・・かと思います。ぜひご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏は・・なんと、この1級レ・シェニョに、レ・サン=ジョルジュ以上の評価をしています!】 すみません、少なくて飲めないです。相当凄い仕上がりのはずのレ・サン=ジョルジュを凌ぐかもしれない・・そんな評価を、ジャスパー・モリス氏はされています。まぁ、もしかしたら・・もしかするかもしれませんが、どうなんでしょうね・・すみません、判らないので・・気になる方はぜひご自身の感性でお確かめください。
以下は以前のレヴューです。
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【ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのシェニョに勝るとも劣らない素晴らしい出来!・・このエレガンスを是非ご堪能ください!】
ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールも・・高くなっちゃいましたね。noisy も販売していて何かちょっと申し訳ないような気にもなってしまうんですよ。あれだけ売れなかったワインが・・ラシーヌさんが手放した途端に高額になり、人気も出て・・Noisy wine としましても90年代から扱っていたのに、数が全然入って来なくなってしまった訳です。
でも・・神は見放さなかった?・・のか?・・判りませんが、少なくとも味わいやポテンシャル的に同等、もしくは超えた?・・とさえ思えるような、凄いシェニョが突然現れた訳です。2018年ものも相当に良かったですが、その時点では、
「ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールに勝るとも劣らない」
などとは恐れ多くて言えませんでしたよ・・。
ですがこの2019年ものを飲んで・・
「・・えっ?・・ソックリじゃん・・」
と・・思ってしまったんですよね・・。そう、ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのシェニョに・・。
「・・んな訳有るかい!」
・・判ります!その気持ち!・・そう言いたいですよね~・・でもそれを言う前に、このグラスの写真を良~~~く・・ご覧くださいませ。

1枚目の写真、この色彩です。どうです?・・グッと来ないでしょうか?・・いや、来るでしょう?・・何とも「無垢」なピュアさと、「エキス系の美味しさ」が映り込んでいるかのような色彩・・。良いですよね~。
2枚目は全景です。・・ま~・・ここまで引いてしまうと、なんとも艶めかしい色彩も惚けて映ってしまいますが・・そこで2018年ものの写真と是非見比べてみて下さいよ。
若干確度は違いますが、それでも2018年ものは2019年ものと比較してしまうと・・さらに惚けたような締まりのない、グラデュエーションが見えない、より濃くて茶が入った色彩でしょう?
だから2018年ものは、「そういう味わい」なんです。より遅く摘んだ葡萄・・そうなってしまった葡萄が元になっている訳です。
でも2019年ものは違いますよね?・・めちゃピュアさが見て取れます。エキスの美味しさが目にも映るんじゃないかと・・ミネラリティのバランスも素晴らしいものが有るように映るじゃないかと思います。
だから2019年ものはそういう味わいなんです。・・で、一番近いなぁ・・と思えるのがビンゴでミュヌレ=ジブールのシェニョなんですね・・。
しかも価格は半分とまでは行かないにせよ、三分の二以下・・でしょう?・・昔のミュヌレ=ジブールですね。
2019年もののアンリ・グージュは、完全に生まれ変わったかのような見事な味わいでした。noisy もビックリ!・・でもこんなことばかり書いているとオオカミ少年になってしまいそうで怖いです・・が、本人はまるで嘘を言っているつもりが無い!・・是非そこを気にしていただいて・・ですね、嘘を見破ってやろうとしてください・・(^^; お薦めします!
P.S. 何故かこの2019年のシェニョ、海外メディアの評価が余り見当たりませんでした。やはり生産量の少なさが影響しているのでしょうか・・。
以下は以前のレヴューです。
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【こちらはニュイ=サン=ジョルジュに有るシャンボール=ミュジニー1級?・・みたいなニュアンスです!ティム・アトキン氏は93ポイント!】-----
【こちらはニュイ=サン=ジョルジュに有るシャンボール=ミュジニー1級?・・みたいなニュアンスです!ティム・アトキン氏は93ポイント!】
noisy 的には「レ・シェニョ」と聞くと、長く扱っていて、常に在庫を抱えていたジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのレ・シェニョを思い出してしまいます。
「こんなに複雑でテッカテカに美しくて美味しいのに・・何で買ってくれないんだろう・・」
などと、まるで子供のように悩んでいましたよ。上のキュヴェは数本ずつしか来ませんでしたが、レ・シェニョだけは沢山いただいていたんですね・・いや、価格は安かったですけどね。それでも売れませんでした。今は嘘のように・・
「レアもの扱い」
です。
この1級レ・シェニョも2018年のアンリ・グージュの基本をしっかり持っています。中央付近にタンニンと黒果実をコーティングした透明感の高いミネラリティ、表面近くに白っぽいミネラリティと一緒の赤果実です。しかしながらこのレ・シェニョは、その中央付近の黒果実感がより高く、他の1級・・・例えば同店評価のクロ・デ・ポレ、シェヌ・カルトーよりも黒果実感が多めですね。
ですんで、より「ショコラ感」「モカ」みたいなニュアンスに富み、そこにベリー、チェリー的な赤果実がトッピングされているようなニュアンスが有ると思います。
と言うことは、
「結構に他の1級と違う感じで、むしろレ・ヴォークランの方がニュアンス的には近いか?」
と思っています。
これも美味しい1級です。価格はシェヌ・カルトーより少し高く、クロ・デ・ポテと同様になりますが、ドメーヌではやはりそれだけ高く評価していると言うことなのでしょう。noisy 推奨のクロ・ド・ポレと・・どちらがマイ・タイプでしょうか?是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【硬質で透明なミネラリティがカプセル状になって守られた果実や有機物の表現に期待しましょう!】

こちらもまぁ・・呆れるほどに、戸惑うほどにエレガントで硬質なニュイ1級、レ・シェニョです。もう皆さんはお馴染みですよね・・ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールで散々飲まれていらっしゃるかと思います。
むしろ、ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのニュイ1級がこんなにテカテカに仕上がるのに、何でアンリ・グージュの同じワインがブカブカになってしまうのかが・・判りませんでした。もっとも、5年待ちさえすれば、相当に甘やかになって妖艶なニュイ1級には出会えたわけですが。
まさに12月11日の昨日、開けたばかりでして、シャンボールチックなミネラリティがバリアのように感じられる状態でした。勿論ですが、その守られているバリアの中には、様々な複雑で妖艶になりうる要素がたんまりあるはずです。ルーミエさん張りのミネラリティが・・たんまりの中に、アンリ・グージュの果実やテロワールの表現が詰まっていると考えるとそそられますよね。
グラスの写真を見ていただけましたら・・判りますか・・ね?・・素晴らしいワインの予感はすると思いますよ。見事なまでにミネラルがギッシリです。少なくとも1~2年ほど待ちたいところです。メディアの評価が揃いませんが、リアルは次号辺りでアンリ・グージュの評価が出ますでしょうか?・・何とおっしゃるか・・期待して待ちたいところです。ご検討くださいませ!
● 2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Saint-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・サン=ジョルジュ
【グラン・クリュ昇格を待つレ・サン=ジョルジュは、まだ未開発の部分をきっと隠し持ったまま・・か、その全貌を現したか?・・】
流石に開ける訳には行かず・・それでも2022年のアンリ・グージュは十数アイテム飲めましたので、
「間違い無く物凄い成長をし続けているのが判る2022年のアンリ・グージュ!」
であると申し上げます。
例えばあの「偉大なる通り道」と言う名の1級畑は、長く低調な評価を受けたままグラン・クリュに昇格しました。そしてその後、どのような道を辿って本当の意味で、「ラ・グランド・リュ」になったかを私たちは良~~く知っています。それと比較するならば、アンリ・グージュのレ・サン=ジョルジュは1級として、ずっと随分頑張って来たし、ラ・グランド・リュよりも評価が高かった訳です。
グラン・クリュになりますと1級の頃とは異なり、収穫量の制限が厳しくなります。ですから、
「ブルゴーニュの1級畑として認定されている時に、いきなりグラン・クリュ並みの収量にすることは・・おそらく無謀」
だと思います。
ですので、
「徐々に収量を落として行く」
と言うような方策が取られるでしょう。そりゃぁそうです・・。大昔から「テート・ド・キュヴェ」とされていたほとんどの畑は、「畑自身が収量を決める」と言われるように、多産な年でも調整せずに済んだと言います。
ですが現在は気候も有りますから・・
「どのように収量を落とすか?」
と言う方策を試している時期であり、醸造についても様々なトライをしているはずです。
濃密だった2020年、葡萄が熟すのが困難で収量が少なかった2021年を経て、どうやらこの2022年で、アンリ・グージュのスタイルとレ・サン=ジョルジュの方向性が決まったように感じました。
以前はリキミがちと感じられたそのワインは、今や全くと言って良いほどにリキみのない美しいエレガントなスタイルです。なので、
「以前を知る方ほど驚くはず!」
です。
まぁ・・このレ・サン=ジョルジュは飲めておりませんので何とも微妙ですが、上値96ポイントのヴィノス、ニール・マーティンさんはこんな風に言ってます。
「このレ・サン=ジョルジュのバックボーンをほとんど覆い隠してしまうほどに純粋!」
「セラーへの恩返しとなる素晴らしいNSG!」
まぁ・・セラーへの恩返しの意味は良く判りませんが、noisy 的に言えば、
「とんでもなく純粋」
と表現すべき姿なのでしょう。
まぁ・・高くはなりましたが、頑張って価格も出しています。少量です。ぜひご検討くださいませ。
-----
【豪華化粧木箱入りです。激少ないはずです・・。】
圧巻の値上がりですが・・株価のようにグラン・クリュ織り込み済みなんでしょうか?・・ ニュイ=サン=ジョルジュの1級畑の中でも特別な存在のレ・サン=ジョルジュです。
ジャスパー・モリスさんの2021年のアンリ・グージュの評価をさらっと見てみますと、そこそこに皆揃っているんですね。
ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスの評価がはっきりせず、97ポイントか95ポイントか、わからないんですね・・RVF誌を読めておらず、ネットの情報を拾っていますので、参考記録と言うことでご理解ください。なお、ジャスパー・モリスさんの上値95ポイントは購読して確認しています。
で、95ポイントで止まったレ・サン=ジョルジュの評価がむしろ「蓋」になっているような感じで、94ポイントほどの1級畑の評点が多い感じがします。
noisy 的にはこのレ・サン=ジョルジュは飲めていないんですが、他の1級畑・・あ、メゾンもののリッシュモンヌも販売は無いですが飲みました・・めっちゃ美味しいですよ。
ちょっと濃かった2020年ものとは大違いで、とてもエレガントながら中核がしっかり、ドライでエキスな味わいからの美しいアロマが非常に心地よいです。
ですので、ここは・・どうですかね・・エレガント系で非常に美しく仕上がったことがバレル・テイスティングと言う早い時期の評価で裏目に出たように思います。2021年ものは早めに飲み始めることが可能かと感じましたし、評点自体は結局・・2020年ものに比較してほぼ同等、もしくはわずかに劣るが、実際に飲んでみると非常に楽しめるワインになっていると思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【なんと豪華化粧箱入り!たった1500本のレ・サン=ジョルジュはラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ヂ・フランス誌も上値97ポイントと豪華です!】
凄い容姿ですね~・・でも少なくとも意気込みは伝わって来ます。2020年ものは豪華化粧箱入りです。ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は上値97ポイントと、まさに「グラン・クリュ」を後押ししているかのようにも感じます。
2020年ものはアチコチで書かせていただきましたが、
「ルーミエもルジェもデゾネイ=ビセイも滅茶濃密!」
です。
しかしながら少ないとは言え、noisy がテイスティングさせていただいた限りにおいて、
「質が半端無い!」
んですね。
それに酸がしっかり有り、滅茶ドライですから・・
「今でも美味しく飲めてしまう!」
んですよ。
ですが、それが本当の姿では無いんだと・・思っておいていただければ幸いです。その濃密さの奥に本質が詰まっている、まだ「ひよこ」の表情が育っている・・とお考え下さい。
で、様々な情報をネットに求めて、アチコチ閲覧させていただいてましたら、
「・・ん?・・なんだこりゃ?」
と思えるサイトに当たりました。
まぁ・・一見すると某巨大販売会社さんのように思えますが、どうもアチコチ酷い・・何しろ安過ぎるしね・・。で、それがこれ・・です。

某社を名乗っていますが、ドメイン名が・・酷いです。全く関係の無い名前です。
そもそも2019年のレ・サン=ジョルジュなんて今頃販売している訳が無い・・しかも売り切れてない・・数は沢山あるようです・・なので有り得ないんですね。
で、さっそくブラウザで「ソース」を見てみますと、ま~・・日本じゃ使わない漢字が <!----> に囲まれて一杯書かれてます。 この大なり +クエスチョンマーク..で囲いますと、そこはブラウザには表示されないんですね。まったくの
「詐欺サイト」
認定です。酷いですね・・絶対に引っかからないようにしてください。まぁ、会社概要を見れば、「危険だな・・」と思われるでしょう。
で、この2020年のレ・サン=ジョルジュを検索したんですが・・
「どこにも出て来ない!」
んですね。販売されていないんでしょうか。
Noisy wine はちゃんとご案内させていただきます。いつものようにテイスティングコメントは書けませんでしたが、是非ご検討いただきましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【何と!・・上値97ポイントまで付きました!・・レ・サンジョルジュのグラン・クリュ昇格間近か?・・2019年のアンリ・グージュの美味しさはそれさえ内包しているかのようです!】
ん~・・すみません、これだけは飲めなかったんですね・・2本だけの入荷ですし、すでに1本、どうしてもと店頭で販売することになってしまいまして、ご紹介は1本だけです。申し訳ありません。
そもそもレ・サンジョルジュに限っては、1級だろうとグラン・クリュだろうと・・そう易々とは飲めないワインですよね。noisy だって・・覚えてないので数えようが有りませんが、本当に少ないですよ・・。
そして2019年ものはアンリ・グージュのドメーヌ設立100周年と言うことで、初代であるアンリ・グージュ考案の特別なエチケットでリリースされています。
評価も2018年ものの95ポイントから97ポイントへとジャンプアップ・・その理由は他のコラムをちらりとでもご覧の方は想像が付くでしょう。明らかに2018年までのアンリ・グージュのワインとは異なります。
きっと記念の100周年に、レ・サンジョルジュのグラン・クリュ昇格を合わせたかったんじゃないかと想像しますが・・ちょっと間に合わなかったんでしょうね。希少な1本です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【頑張って価格を出しました!ティム・アトキン氏も95ポイントとグレートな評価をしています!】 これだけは飲めなかったので・・すみません。ただし2018年のアンリ・グージュ、相当に素晴らしいです。
ですが・・ティム・アトキン氏は2017年ものと評価が同じなんですね・・少し残念ですが、95点と言うのはかなりの高評価ですので、是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】 すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2021 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリュリエ・ルージュ
【メディアは異なりますが評価は1級レ・サン=ジョルジュとほぼ同様にも!】
ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスはトップ・キュヴェの1級レ・サン=ジョルジュに97ポイント、このレ・プリュリエには95ポイントと・・グラン・クリュ並みの凄い評価を出しています。さすが・・ブルゴーニュのエレガンスをわきまえている国の評価かな・・と思います・・飲んでないですが。
それでも2021年ものはフィネスさんのご協力をいただき、何とか5アイテムのテイスティングをさせてただきましたから・・感じるものがあります。
「2021年のアンリ・グージュのピノ・ノワールはすべからくエレガント!しかも薄くなく、まったく濃くはない・・ピノ・ノワールらしい見事な味わい。そして、ピノ・ブランは今までで最高のエレガンスを得つつ濃度もたっぷり!」
です。
まぁ・・そうは言いましてもバーガウンドも2019年ものよりも1ポイント(92から93へ)上げていますから、その辺りはしっかり把握しているのでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【何とジャスパー・モリス氏はレ・サン=ジョルジュを超える評価です!・・まぁ・・判らないでも無いですが・・】 こちらも飲めていないので・・すみません。ですが、一部の評価者でレ・サン=ジョルジュを超える評価が出ていまして・・実際のところはどうなんだろうと興味は尽きません。上値95ポイントと言う極めて高い評価です。濃密に仕上がった2020年です。2019年ものには、noisy もレ・サン=ジョルジュの次に素晴らしいと確認させていただきました。
因みにレ・サン=ジョルジュの真上がシェヌ・カルトー、その北に接するのがレ・ヴォークランです。この3つはまぁ・・
「良くもそんなに・・違うのね」
と思わせてくれます。
プリュリエの方は、南から
レ・サン=ジョルジュ --> レ・カイユ-->レ・ポワレ(クロ・デ・ポレ)-->レ・ロンシエール-->レ・プリュリエ
と続いています。少しヴォーヌ=ロマネっぽさが増えるような感じです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【個人的にはレ・サンジョルジュを除いた中での白眉・・!クロ・デ・ポレとレ・ヴォークランは惜しくも次点・・でもシェヌ・カルトーも捨てがたい!】
力強さと美しさ、エレガンスを融合した素晴らしいキュヴェ!・・それがこのプリウレです!滅茶苦茶伸びやか!・・口内で伸ばしても伸ばしても・・伸び切らないような連続性が凄いです!
力強さも・・ですね・・暴力的なもの、力任せなものじゃぁ有り得ないんですね。むしろレ・ヴォークランは若いうちはちょっとその傾向が有りますが、熟してくるとその「襞」が埋まって滑らかになり、伸びやかになってくるので・・若いうちの性格が逆なのかな?・・と言うような理解をしています。
2018年ものも凄く美しくて旨かったんですが・・超えちゃいましたね。ジャスパーさんもニール・マーティンさんも・・スペクテイターは誰だっけ・・まぁ良いか・・皆さん、上値で94ポイントまで付けています!・・ん~・・noisy的にはもう0.5点は付けてしまうかな・・と言う感じですが・・。
この見事な色彩は、クロ・デ・ポレに近いものが有ります。ですが、石灰的なミネラリティはクロ・デ・ポレよりやや多めに感じます。その性か、幾分締まった感覚は有りますが・・
「どこまでも伸びて行く感じ!」
はこのプリウレの独壇場かな・・とも思います。
赤い色彩が・・素晴らしいです!・・言ってみればミネラリティと含め、シャンボール的なものでしょうかね。
「土むさいニュイ=サン=ジョルジュ!」
なんて、どこにも感じませんし有りません。それでも敢えて言うならば、
「滅茶苦茶美しい土のニュアンス」
でしょうか。

2018年も美味しかったんですけど・・それに、海外メディアの評価は1点しか上がっていないんですが、この差は・・
「とんでも無く大きい!」
と言えるでしょう。お客様にとっては、
「・・まぁ・・買ってもいいか・・でも買わないかも」
と言うスタンスから、
「是非飲んでみたい!」
と言うスタンスに大きく変わる部分の「差」だと感じます。
プリウレは、ニュイの村の南端から「レ・サンジョルジュ」-->「レ・カイユ」-->「レ・ポワレ(クロ・デ・ポレ)」-->ロンシエール-->「レ・プルリエ」と言う位置関係です。なので、クロ・デ・ポレとは比較的近い・・ロンシエールは小さな区画ですんで・・でもレ・サンジョルジュとはそれなりに離れています。それでもこの辺りではトップクラスの味わいをしていると思いますし、少なくとも、
「2019年のアンリ・グージュのワインの中ではトップ・クラス!」
で有ることは間違いありません。是非飲んでみて下さい。眠れる巨人の覚醒をお確かめください。
以下は以前のレヴューです。
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【野性味・・と言うよりも、超美しい姿が全編を通して感じられます!・・こちらもティム・アトキン氏93ポイントです!・・がやはりエレガンスはクロ・デ・ポレ以上にあると思います。】
美しいスタイルです。そして肌理の細やかさや訴えの上品さ・・それを強く感じます。テクニカルでは「野性味」を言っていますが、むしろ上品な表情に感じてしまうので、どうなんだろう?・・と思っています。
2017年ものでも・・今も読み返してみますと、むしろ「エレガンス」を強調して書いていますので、やはり個人的には昨年同様にエレガンスがたっぷりで美しい系なのかな?っと。
ですがやはり「奥中央の黒果実+ミネラルコーティング、手前の赤果実+ミネラル」は2018年ものアンリ・グージュの特徴です。その上で、隠れていて見えていない部分・・もしくは、まだ成長しきっていないと思われる表情を、しっかり仕舞い込んでいる気がします。
このワインはやはり、早飲みは厳禁だと思いますよ。村名、レ・シェヌ・カルトー、クロ・デ・ポレ辺りは今飲んでも超絶に美味しいですが、このレ・プリュリエは今開けてしまうのはもったいないかと。3年はまず最低でも待ちたいところです。
そうしますと、ティム・アトキン氏の93ポイントは少し自重しすぎ?・・かなと思います。もっとも、今飲んでも結構に美味しいとしてもです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンス度はクロ・デ・ポレ以上です!】
いや~・・グージュのワインにエレガンスだフィネスだと・・言うことになるとは思いもしませんでした。この事実に是非乗ってみていただきたいと、心から思います。まさにルーミエ級のミネラリティに出会えます!
しかしながら、12月10日現在のこのワインの状況はやや硬めでむしろ表情が乏しいです。凄いミネラリティゆえにエレガンスが物凄いので、いずれ出てくるのは間違いないです。それでも現状なら、同じテート・ド・キュヴェのクロ・デ・ポレがより開いていて、滅茶苦茶旨いです。
レ・プリュリエ(プリウレ)2017は、まるでシャンボール=ミュジニーですよ。昨今のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ系のワインが正にそのような味わいですが、今までアンリ・グージュはそのミネラリティをどこに隠していたのでしょう?・・と思えるほど、
「全く別物!」
と感じてしまいます。
まぁ、それでも時間を掛けて楽しんでいると・・ちょいちょい・・出てくるんですね・・。またその姿に気品を感じてしまいます。
おそらくですが2年ほど・・でしょうか。むしろミネラリティが物凄く強いので、それ位は掛かるかも・・と感じています。
因みにジョン・ギルマンさんは94ポイントで、飲み頃予想はなんと 「2028 ~ 2075」です・・お~い!・・そこまで生きるのは難しいぞ~!
もっと因むと、デカンター誌は飲めるスパンとして、「 2020 ~ 2025」です。Drinking Window 2020 - 2025 と書いていますので、そう言うことかな?とは思いますが、ちょっとnoisy 的な飲み始めの時期の意見とは似ています。
素晴らしいエレガンスの凄いワインだと思いますが、さっさと飲むにはミネラリティが凄過ぎる・・と言うことで、どうぞよろしくお願いいたします。
● 2021 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vaucrains
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴォークラン
【なんとレ・サン=ジョルジュ超え?・・んな馬鹿な・・とは思いますが!・・ネゴスもののレ・ヴォークランも有りますので是非ご検討ください。】
レ・サン=ジョルジュが95ポイント止まりでレ・ヴォークランがそれを超える?・・ん~・・エレガントなヴィンテージだからこその「うっちゃり」でしょうか。
まぁ・・noisy 的には信じられませんが、もし「うっちゃり」が正しいとするなら答えはふたつ。
「このドメーヌもののレ・ヴォークラン2021年がとんでもないエレガンスを得て凄い出来」
か、
「レ・サン=ジョルジュ2021年がバレル・テイスティング時に完全黙秘」
でしょう。
いずれにしましても興味深々・・ぜひ比較できるようでしたら飲んでみて教えてください・・よろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【なんと上値96ポイント!・・ただでさえパワフルなレ・ヴォークランが、2020年の巨大な果実濃度を得て・・どうなっているのか!・・と興味が尽きません。】
ん~・・ジャスパー・モリスさん、上値96ポイントか~・・。まぁ、レ・サン=ジョルジュにそれなりの評価が出ているならスムーズに信じられるんですが、どうにも波が有るので安易には受け入れられないような気持ちです。
ですがティム・アトキン氏も94ポイントとそこそこの評価が出ていますから、この辺りが目安なのかとも・・思ったりしています。
ただしあの巨大な・・破壊的でもある濃度が有りますから、そこに元々がレ・ヴォークラン自体パワフルな分、少しテクスチュアがゴツゴツしがち・・な部分を、緻密な果実が滑らかさを与えていたとしたら、一概に96ポイントも有り得なくは無い・・などとも思ってしまいます。
まぁ・・そんなに言うなら開けろよって話しでは有りますが、あと1本でも1級クラスを開けてしまうと「全部販売できてもほぼ赤字」になっちゃいますんで躊躇してしまいました。お客様の方でお確かめいただけますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに95ポイント!・・ジャスパー・モリスさんが上値で付けました!・・でもバーガウンドの94ポイントが何故か嬉しい・・!大きく変わった凄い1級です!】
あんなに美味しかった2018年のレ・ヴォークランが霞んで見えてしまうほど、2019年もののレ・ヴォークランの美味しさと、その姿の美しさは別格に思えてしまいます。最高点だけを見ればたった1点の違いですが・・
事実2018年もののグラスの写真を改めて見てみると、なんだかちょっと「とぼけた感じ」に見えてしまいますよね?・・反対に2019年ものは「凛」としていて「張り」が有って、生命力が漲っているようにも見えてしまいます。
実際、この濃い目の美しい色合いの液体を口に含むと、何とも複雑でパワフル、クロ・デ・ポレやプリウレ、シェニョ、シェヌ・カルトーのエレガンスとは一線を画すような存在に思えて来ます。
それでいて、
「・・今はまだ・・ここまでしか教えないよ・・」
とも言ってるようにも聞こえ、如何に長年ワインと向き合って来た noisy さえ寄せ付けないような、見えないバリアのようなものを感じてしまいます。
ですので、やはりこのワインは・・きっと凄いんだろうと思う訳ですね・・。

ジャスパーさんは95点、付けましたが、noisy的にはアレン・メドゥズさんの94点が嬉しいですね~・・ちょっと感激しました。こんな点は安易に付けない人なんで・・はい。
で、さらに言ってしまえば、若くしても美味しいプリウレやクロ・デ・ポレと、性格は異なるにせよ・・ほとんど同格なんじゃないかと・・noisy 的には思う訳ですよ。
勿論ですが10年経ったら・・ん~・・レ・ヴォークランが頭一つ抜ける可能性は有るんですけどね。でも価格差があるでしょう?・・それはポテンシャルには関係ないとしても、
「兎に角、一度飲んでもらわないと判って貰えない!」
と言う部分と、
「沢山の人に飲んでいただきたいのにこの素晴らしい2019年ものは全く数が無い!」
と言う部分を、ワイン屋としては抱えてものを言わないといけない・・訳なんですよね。
まぁ、2~3本しか無いとか、有っても6本とか・・と言うワインに、これだけ文字を書いているだけで赤字になっちゃう訳ですが、それでもこれだけの文字を打たせるだけの
「魅力に満ちた2019年のアンリ・グージュ!」
と言うことになりますし、その中のNo.2の立ち位置にあるのがこのレ・ヴォークランです。非常に少ないですが、是非とも大きく変わったアンリ・グージュ、飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【将来のグラン・クリュになる可能性を秘めたパワフル系の見事な味わいです!ティム・アトキン氏は94ポイントです!】
もう・・ここは仕方が無いですよね。間違い無く95点以上を狙えるワインです。
2018年もののアンリ・グージュですので、奥に黒果実、手前に赤果実はそのまんまです。ミネラリティも透明、白っぽいものがそれぞれも同じです。
ですが、このレ・ヴォークランは表現はそれだけに留まってはいない・・パワフル系なんですね。ですので、物凄い表情が時折出て来ます。野性味を帯びた皮革、それもなめした感じと皮製品のそのもののようなニュアンス、スパイスも幾つか上げたいほど・・香ります。
閉じたと思ってグラスを振ると、また今度は「可憐な赤いはなびら」みたいなニュアンスが出てきたり、シャンボール的な香水っぽいニュアンスだったりしますので・・
「ちょっと、一概に丸めては言えない?」
風に感じてしまうほどですね。・・そう、肉々しい感じの時も有りますし。
ですので、これも早々と飲むべきワインでは有りません。5年は置いて欲しいですね。そこからいつ飲まれるか・・考えてみて下さい。素晴らしく上質、そして逞しい味わいです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】 すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2021 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Saint-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・サン=ジョルジュ
【豪華化粧木箱入りです。激少ないはずです・・。】
圧巻の値上がりですが・・株価のようにグラン・クリュ織り込み済みなんでしょうか?・・ ニュイ=サン=ジョルジュの1級畑の中でも特別な存在のレ・サン=ジョルジュです。
ジャスパー・モリスさんの2021年のアンリ・グージュの評価をさらっと見てみますと、そこそこに皆揃っているんですね。
ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスの評価がはっきりせず、97ポイントか95ポイントか、わからないんですね・・RVF誌を読めておらず、ネットの情報を拾っていますので、参考記録と言うことでご理解ください。なお、ジャスパー・モリスさんの上値95ポイントは購読して確認しています。
で、95ポイントで止まったレ・サン=ジョルジュの評価がむしろ「蓋」になっているような感じで、94ポイントほどの1級畑の評点が多い感じがします。
noisy 的にはこのレ・サン=ジョルジュは飲めていないんですが、他の1級畑・・あ、メゾンもののリッシュモンヌも販売は無いですが飲みました・・めっちゃ美味しいですよ。
ちょっと濃かった2020年ものとは大違いで、とてもエレガントながら中核がしっかり、ドライでエキスな味わいからの美しいアロマが非常に心地よいです。
ですので、ここは・・どうですかね・・エレガント系で非常に美しく仕上がったことがバレル・テイスティングと言う早い時期の評価で裏目に出たように思います。2021年ものは早めに飲み始めることが可能かと感じましたし、評点自体は結局・・2020年ものに比較してほぼ同等、もしくはわずかに劣るが、実際に飲んでみると非常に楽しめるワインになっていると思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【なんと豪華化粧箱入り!たった1500本のレ・サン=ジョルジュはラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ヂ・フランス誌も上値97ポイントと豪華です!】
凄い容姿ですね~・・でも少なくとも意気込みは伝わって来ます。2020年ものは豪華化粧箱入りです。ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は上値97ポイントと、まさに「グラン・クリュ」を後押ししているかのようにも感じます。
2020年ものはアチコチで書かせていただきましたが、
「ルーミエもルジェもデゾネイ=ビセイも滅茶濃密!」
です。
しかしながら少ないとは言え、noisy がテイスティングさせていただいた限りにおいて、
「質が半端無い!」
んですね。
それに酸がしっかり有り、滅茶ドライですから・・
「今でも美味しく飲めてしまう!」
んですよ。
ですが、それが本当の姿では無いんだと・・思っておいていただければ幸いです。その濃密さの奥に本質が詰まっている、まだ「ひよこ」の表情が育っている・・とお考え下さい。
で、様々な情報をネットに求めて、アチコチ閲覧させていただいてましたら、
「・・ん?・・なんだこりゃ?」
と思えるサイトに当たりました。
まぁ・・一見すると某巨大販売会社さんのように思えますが、どうもアチコチ酷い・・何しろ安過ぎるしね・・。で、それがこれ・・です。

某社を名乗っていますが、ドメイン名が・・酷いです。全く関係の無い名前です。
そもそも2019年のレ・サン=ジョルジュなんて今頃販売している訳が無い・・しかも売り切れてない・・数は沢山あるようです・・なので有り得ないんですね。
で、さっそくブラウザで「ソース」を見てみますと、ま~・・日本じゃ使わない漢字が <!----> に囲まれて一杯書かれてます。 この大なり +クエスチョンマーク..で囲いますと、そこはブラウザには表示されないんですね。まったくの
「詐欺サイト」
認定です。酷いですね・・絶対に引っかからないようにしてください。まぁ、会社概要を見れば、「危険だな・・」と思われるでしょう。
で、この2020年のレ・サン=ジョルジュを検索したんですが・・
「どこにも出て来ない!」
んですね。販売されていないんでしょうか。
Noisy wine はちゃんとご案内させていただきます。いつものようにテイスティングコメントは書けませんでしたが、是非ご検討いただきましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【何と!・・上値97ポイントまで付きました!・・レ・サンジョルジュのグラン・クリュ昇格間近か?・・2019年のアンリ・グージュの美味しさはそれさえ内包しているかのようです!】
ん~・・すみません、これだけは飲めなかったんですね・・2本だけの入荷ですし、すでに1本、どうしてもと店頭で販売することになってしまいまして、ご紹介は1本だけです。申し訳ありません。
そもそもレ・サンジョルジュに限っては、1級だろうとグラン・クリュだろうと・・そう易々とは飲めないワインですよね。noisy だって・・覚えてないので数えようが有りませんが、本当に少ないですよ・・。
そして2019年ものはアンリ・グージュのドメーヌ設立100周年と言うことで、初代であるアンリ・グージュ考案の特別なエチケットでリリースされています。
評価も2018年ものの95ポイントから97ポイントへとジャンプアップ・・その理由は他のコラムをちらりとでもご覧の方は想像が付くでしょう。明らかに2018年までのアンリ・グージュのワインとは異なります。
きっと記念の100周年に、レ・サンジョルジュのグラン・クリュ昇格を合わせたかったんじゃないかと想像しますが・・ちょっと間に合わなかったんでしょうね。希少な1本です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【頑張って価格を出しました!ティム・アトキン氏も95ポイントとグレートな評価をしています!】 これだけは飲めなかったので・・すみません。ただし2018年のアンリ・グージュ、相当に素晴らしいです。
ですが・・ティム・アトキン氏は2017年ものと評価が同じなんですね・・少し残念ですが、95点と言うのはかなりの高評価ですので、是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】 すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2021 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chenes Carteaux
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェヌ・カルトー
【ニュイ=サン=ジョルジュの中のシャンボール=ミュジニー!?・・つややかで滑らか、それがエレガントに出ているはずです!】
どうやらジャスパー・モリスさんは「In bottle」と書いていますので、製品になってからこのシェヌ・カルトーを飲んだようです。なので、幅を持たせた評価ではなく、はっきりと・・
「92ポイント」
としています。
このレ・シェヌ・カルトーはつややかで滑らかですが、若いうちはやや硬めに感じられる傾向が有りますから、今までの評価はちょっと低目に出ていたのかもしれません。
反対にティム・アトキンさんは、2019、2020、2021と連続して93ポイントです。きっとお好きなタイプなんでしょう・・(^^;;
このキュヴェはアンリ・グージュの1級ラインナップでは下級の扱いながら、そのニュイらしからミネラリティの出方からか、今のところまでは非常にリーズナブルです。そもそも数年前までのアンリ・グージュのワインは、やや濃厚でパワフル、タンニンがしっかり有るのは・・やや抽出が強かったと感じます。
今は決してそんなことは無く、タンニンがわずかに感じられる場合も時にはあるものの、その質の良さから気にならないと思うんですね。飲んでみてください。相当お買い得なキュヴェだと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【涼やかで1本、芯のあるミネラリティを見せるシェヌ・カルトーなら、2020年と言うヴィンテージには最高の仕上がりになっている可能性が有ると思います!】
残念ながら2019年、滅茶美味しかったこのシェヌ・カルトーを飲むことは出来ませんでした。しかしながら、とんでもなく濃密に仕上がった2020年ものですから、
「常に精緻で美しいディテールを見せる、とても冷ややかな味わいのシェヌ・カルトーこそ、2020年のスタイルにマッチするはず!」
と感じています。ただし・・それは noisy には確認する手立てが有りません。
因みにティム・アトキン氏は2018年ものと同様に93ポイントと、まぁまぁの評価ですが、ジャスパー・モリス氏は1級レ・シェニョに破格の評価をしたものの・・なんと、87~89ポイントと・・ちょっと有り得ない評価をされていらっしゃいますので、これは却下すべきかもしれません。評価にちょっと波が有り過ぎのような気がします。
ここの畑はミネラリティがしっかり有り風の通り道のようですので、弱いヴィンテージですと・・肉が不足気味になっていました。ですが2020年のような年は、
「むしろ早くから美味しいかもしれない!」
と思える唯一のニュイ1級です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・これは本当にグージュなのか?・・驚きの1本!べらぼうな出来です!・・美しい!】
驚きました・・ニュイ=サン=ジョルジュのトップ・クリマ、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランに挟まれた小区画、「レ・シェヌ・カルトー」は、アンリ・グージュ以外では余り見ることの無いワインです。実際・・noisy も余り記憶にございません。
高いレベルでバランスの取れた、そして気品のあるレ・サンジョルジュの上部に接し、パワフルな味わいでその名を聞く「レ・ヴォークラン」の南に接している・・のに、
「パワフル?・・そんなの関係ね~!」
とばかりに繊細な味わいを見せるのがこの「シェヌ・カルトー」なんですね~・・。2018年ものもエレガントで美味しかったです・・ティム・アトキンさんが93ポイントも付けて、
「我が意を得たり!」
とばかりに満足でした。
ですが2019年ものは・・すみません、2018年を大きく飛び越してしまいました・・。おそらく砂地に近いテロワールの畑なんでしょう・・エレガンスが凄い!・・愛らしいったらありゃしない!・・だけれども、
「エキスの味わいがしっかり!」
していて、全くでしゃばるところが無いのに、不足しているとも思えないない・・と言う、物凄いバランスをしているんです!

言ってみれば、
「トップ・クリマのレ・サンジョルジュから、美しさ以外のものを取り去った・・潔い味わいと香り!」
のワインなんですね・・。いや~・・ビックリした!・・こんなワインが造れてしまうんだと・・初めて認識してしまいました(・・すみません・・)。
そうですね・・では、敢えて言ってしまいましょう!・・シェヌ・カルトーはプティ・レ・サンジョルジュ!・・もうそれで良いじゃないですか。そしてレ・サンジョルジュはグラン・クリュ!・・そう仮認識しましょう!
この味わいは・・やっぱり飲んでいただかないと判らないと思いますよ。
「・・また~・・noisy がいい加減なことを言い始めたぞ!」
と思っていらっしゃるに違いないと思います。でも、少なくともnoisy 的にな認識では、
「滅茶苦茶美味しい!・・何より美しく、何よりも愛らしい!・・そんなニュイ=サン=ジョルジュが今まで存在したか?」
と言うことなんですね。
騙されたと思って・・飲むべきです。超お勧めします・・が数は全然ないです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【この、最もリーズナブルなニュイ1級のレ・シェヌ・カルトーも93ポイントなんて・・今まで有り得たのでしょうか?・・スタイリッシュに縦伸び系の見事にスレンダーな味わいです!】
いや~93ポイントって、本当でしょうかね。ちょっとホッペタをひねってみたくなってしまうほど嬉しいです。あの・・シェヌ・カルトーが・・ねぇ・・
でも、残念なのは・・他の1級も、上の2つを除いては、ティム・アトキンさんはみんな93ポイントなんですね・・それには申し訳ないですが、
「異存有り!」
です。それは該当のコラムで書かせていただきます。
2018年もののアンリ・グージュは総じて、
「芯近くの黒果実を透明なミネラリティがタンニンをも含めてコーティング、なので赤果実の美味しさが引き立ち、かつ、テロワールの違いもクッキリと表現!」
しています。そのうえで、持ち味の「柔らかさ」や「フィネス」の表現も見事に出ていると言えます。
このシェヌ・カルトーは縦伸び系のミネラリティが豊かなタイプだと理解していまして、ニュイ=サン=ジョルジュ極上の1級畑、「レ・サン=ジョルジュ」の上部に存在していますから、やや透明なミネラリティが強い感じで、「プティ・サン・ジョルジュ」みたいな感じだと思っていただけましたら良いかと思います。レ・サン=ジョルジュは高価ですし、数も無いので中々・・いや、実は超小瓶のサンプル・セットをいただいたので、よっぽど飲もうかと思ったんですが・・そのセットが余りに可愛らしくて、手を付けられないんですよ。

そう、これなんですが、20ml しか入って無いもので、雑にも扱うとテイスティングにならないし、どうしたものかと頭を悩ませつつ、今に至ってしまっています。・・あ、脱線しまして申し訳ありません。
で、この縦伸び系をプラスし、レ・サン=ジョルジュを一回り小さくしたようなレ・シェヌ・カルトー、美味しいのは間違い無いです。ティム・アトキン氏、93ポイントは伊達じゃありません。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【透明なクリスタルっぽいミネラリティと白っぽい石灰風のミネラリティがせめぎ合うレ・シェヌ・カルトー!】
是非、レ・シェニョの写真と比較してみてください。透明な、クリスタルティックなミネラリティはレ・シェニョよりも穏やかで、その分、ちょっと白みを感じるミネラリティが詰まった感じ・・に思えます。
その性でしょうか、ちょっとシャルドネ・・もしくは白ワインっぽい中域の組成を感じます。他の1級に比較すると少しスタイリッシュで、とても瑞々しく、清冽に美しい味わいです。
まぁ、少なくとも以前のアンリ・グージュのレ・シェヌ・カルトーと共通点は有りますが、余りのミネラリティの多さに、ノーズもテクスチュアも全く異なって感じられてしまいますので、
「・・ん・・このワイン、初体験・・だな」
と、脳が勘違いしてしまっています。
「ん・・そう言えばアンリ・グージュ・・なのかも・・しれない・・」
と思ってしまうぐらい、全然違います。
まぁこれだけ、
「今までと違う!」
「大変化が起きた!」
を連発しますと、アンチな方が、
「・・んな訳無いだろう?・・」
と思って購入してくれるんじゃないか?・・などとも考えてしまいますが、いや、これは経験しておいた方が良いと思いますよ。
だって、全然違うんですから・・それに、もうフィネスさんにも2017年は無いそうですから・・。是非挑戦してみてください。なお、こちらもメディア評価は見当たりませんでしたので、次号辺りのリアルを期待しましょう!ご検討くださいませ。
● 2021 Nuits-Saint-Georges (Maison)
ニュイ=サン=ジョルジュ(メゾン)
【素晴らしい!・・ドメーヌものとそん色無い出来!・・ついにそこまで来たかと、非常な喜びを感じます!】

まぁ・・メゾンものの1級レ・カイユが94ポイント取得と、素晴らしい出来になっている2021年もののアンリ・グージュですが、この村名も2021年ものでは、
「ん・・ドメーヌものとそん色無い出来になって来た!」
と感じることが出来ました。
ドメーヌものは海外メディアで92ポイントほど取得していますが、noisy 的にはこのメゾンものがその位の評価になりますから、ある意味では大当たりですが、どこか・・
「ドメーヌものの村名はもっと高く付けて良いのでは?」
と言うような気持ちも少しだけ有ります・・。
しかし、この村名も・・あ、これもフィネスさんにテイスティングされた残りをいただきました。ご協力感謝いたします。
なので、ちょうどコナレて到着したのか・・もう、普通にとっても美味しいんですね・・。滑らかで口内から鼻に抜けて行く香りが赤く愛らしく、最後に密度を適度に感じさせてくれて・・完全に・・
「飲みに入ってしまうモード」
になりそうになりました。

あ、不思議なことをお書きしますがご容赦ください。何度も経験していることです。
栓を抜かずに結構に移動で動かして、その直後に抜栓して飲むと・・結構に悲惨ですよね・・?・・何かバランスが崩れているような味わいに感じるかと思います。
ところがですね・・栓を抜いて長いこと動かして、あまり休めずに逆刺ししたコルクを抜いて飲み始めると・・結構な確率で、「良い感じ」になっていると感じることが多いんです。
例えばリアルワインガイドのテイスティングで、noisy は担当のワインを余り持ち帰らないんですが、稀に・・再テイスティングが必要な場合があると、そのボトルを持ち帰ってすぐ飲んだりする訳です。すると、結構にいい感じでコナレていまして、抜いていないボトルを動かしたものよりも数段上の味わいになっていたりするんですね。
なので、このメゾンの村名ニュイ=サン=ジョルジュも、そんな感じになっていたかもしれない訳ですが、それを差し引いたとしても、
「エレガンスがバッチリ、バランス良くて深みもたっぷりあって・・今から飲んでも充分に美味しいのでは?」
と感じた次第です。
色彩も良いでしょう?・・2020年ものの、
「赤が濃い~~」
のも惹かれますが、noisy としましてはこの位のものが好みです・・皆さんはどうかわかりませんが・・ぜひ飲んでみてください。リーズナブルだと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【今飲んで、2020年もののグージュの美味しさが物凄く良く判るのがこのメゾンものです!美しく、バランスよく、フィネスたっぷりです!滅茶美味しい!】
まぁ・・メゾンものじゃぁなぁ・・と思ってしまわれる方が多いとは思いますが、今飲んで最高に旨いのはこの「メゾンもののニュイ村名」です。ドメーヌものは濃密なだけにまだ仕上がり切ってはいないんですね。それだけ・・
「2020年は呆れるほど良いヴィンテージだった!」
と言うことなのでしょう。
そしてグージュのトップ・キュヴェの「レ・サン=ジョルジュ」は、その凄かったヴィンテージを記念するかのように、1本化粧箱に入っています。まるでもう、
「レ・サン=ジョルジュはグラン・クリュ(並みの扱い)」
と言いたげでも有ります。
しかしながら2年続きの物凄い質の上昇は、この2020年ものの恐ろしいほど質が良い、そして破壊的な果実の風味を連れて来ましたので・・noisy もだいぶ戸惑った訳です。
それでもこの・・まぁ一段落ちる訳ですがメゾンもののニュイ村名を飲ませていただいたことで、
「自身のレヴューに確信が持て、自信が持てた!」
んですね。

3枚目の写真はドメーヌもののニュイ村名の全景です。メゾンものよりも、より・・濃密さを纏っているのがお判りでしょう。この果実の風味の多さ故に、仕上がりに時間が掛かっている訳です。
で・・このメゾンものを飲むと、ドメーヌものの村名や1級のワインたちの成長具合、そしてその資質を推量することが可能です。
海外メディアも、2020年もののアンリ・グージュの評価は、若干割れ気味です。
例えば、ドップ・キュヴェのレ・サン=ジョルジュで言えば、信頼性の高い La Revue du Vin de France 誌では、上値97ポイントと・・まさにグラン・クリュ並みの評価がなされている一方、ティム・アトキン氏は95ポイント、ジャスパー・モリス氏は上値93ポイントと低調です。ジャスパーさんは下値も有り、89~93ポイントとかなり幅を持たせた上での低調さです。
思うに、この2020年ものの「濃度」と「質」「バランス」をどのように見極めるか・・見極めたかの差でしょう。ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌はしっかり見極めたうえで、94~97ポイントとしたようです。
残念ながら noisy は、2本しかない高価なレ・サン=ジョルジュを開けられませんでしたので、そこへの割り込みは控えさせていただきますが・・
「少なくとも、このメゾンもののニュイ村名、そしてテイスティングさせていただいた他のキュヴェを飲む限りにおいて、ジャスパーさんの評価は受け入れられない」
と思わざるを得ません。
この下の、3枚目の写真はドメーヌもののニュイ村名です。こちらにはジャスパーさんは90ポイント、そしてあの半端無いA.C.ブルには・・83~86ポイントと過小評価しているように思います。まぁ、ブルゴーニュワインらしくないとか・・言っていらっしゃるのかもしれませんが。

非常に精緻で繊細さが出ています。色彩の濃淡は、ドメーヌものが濃いですがメゾンものも薄くは無く、その差はそんなに大きいとは思えませんが、それでも味わいもアロマも、とんでも無く差が有ります。
今飲んで滅茶美味しい・・2020年のアンリ・グージュのワインを理解するのに最高の1本です。そこにもしA.C.ブルが有れば、またとない経験になるでしょう。圧巻な2020年、是非ご賞味くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・・なんと、ドメーヌものじゃない村名ニュイ=サン=ジョルジュの登場です!ヴォーヌ=ロマネっぽいバランスで旨いです!】
面白いですね~・・ドメーヌとメゾンの両方の村名ニュイ=サン=ジョルジュをリリースするなんて・・しかも数の無い2019年ものを、樽買いとは言え入手できると言うのは、やはり人望とか影響力とかのパワーをアンリ・グージュが持っている・・と言うことなんでしょうね。
ドメーヌものの方はそちらのコラムをご覧いただくとして、このメゾンものはドメーヌものにはポテンシャル的には届かないとしても、かなり美味しいです。
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、今回の2019年ものアンリ・グージュのご紹介には、何と2枚ずつの写真をご用意しています。1枚は超接写、もう1枚は少し引いたものか全景で撮っています。
そして・・これもお気付きかどうか判りませんが、
「2019年もののアンリ・グージュのワインの色彩の美しさ!」
を感じていただけると思うんですね・・。滅茶苦茶美しいでしょう?・・美味しそうなワインの色をしていると・・思えないですか?
noisy も折に触れ、色につきてお伝えして来ていると思いますが、
「ワインの色で相当判るものが有る」
訳です。
やはり美しく見えるものはまず・・美しいワインです。澱んでいるものは・・やはりどこか澱んだ味わいがします・・しかしそれは、澱んでいるから美しく無い・・と言うことでは無いんですね。澱んでいても美しい香り・味わいのワインも有りますし、そんなワインは澱んでいても美しさが見えている、映し出されているはずなんです。

このメゾンの村名はどうでしょう?・・美しいですよね・・で、それなりに濃度が出ているのが判るんじゃないかと思います。むしろ、ドメーヌの2019年1級レ・ヴォークランに近いほどの濃い感じにも思える程です。
で、この下には「ドメーヌものの村名」の写真をご案内しています・・3枚目です。・・どっちがお好みでしょうか?・・むしろドメーヌものの方が、
「より淡い感じ」
に見えませんか?
そして、赤い果実が美しくエキスに反映されているような感じに・・見えないでしょうか?
さらには、ミネラリティさえ・・3枚目のドメーヌものの村名の方が、よりしっかり内包されているように見えるんじゃないかと思うんですね。
そして、ドメーヌものには何故か太目の涙が流れていて、メゾンものには無いですよね・・面白いですね~・・

いや・・面白いのはこれからなんですよ。実はメゾンものの村名のワインも、
「むしろアンリ・グージュをしっかり表現しているように感じられてしまう」
んです。それも、2017年位までのドメーヌ・アンリ・グージュのニュイ村名を飲んでいるかのようなニュアンスに近いような感じなんです。
それでも、タンニンが前面に出てしまって果実を背景に追いやっているような感じにはなってはいません。むしろ2018~2019年のアンリ・グージュの美しい味わいを知ったからこそ、このメゾンのワインがそのように感じられてしまうのかと・・思っています。
単独でこのワインを評価するとしますと及第点をあげられる、今飲んでもとても美味しい・・少しヴォーヌ=ロマネっぽさの有るニュイ=サン=ジョルジュです。しかもアンリ・グージュっぽいニュアンスもちゃんと持っています。テクスチュアは非常に肌理が細かくしなやかです。果実も赤を中心に黒が混じり、茶は余り感じませんので土っぽさは無い・・もしくは少ないです。なかなかこのレベルに仕上がってくるニュイ村名は少ないと思いますよ。ヴォーヌ=ロマネよりのラ・シャルモットが中心のようですが、他の畑はどこなのかとか・・は判りませんが、日照に恵まれる条件の良い畑で有ることは間違い無さそうです。
とても良い比較アイテムになっていると思います。是非飲んでみて下さい。2019年のアンリ・グージュ、大化けした理由を確認できると思います。ご検討くださいませ。
(くれぐれも3枚目の写真はドメーヌものですのでお間違い無きよう・・)
● 2021 Nuits-Saint-Georges 1er Cru la Perriere Blanc
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ラ・ペリエール・ブラン
【2021年ものはA.C.ブルでさえ凄い!・・この1級レ・ペリエールも結果、ジワジワと評価を上げて来ています!】
まぁ、A.C.ブルのピノ・ブランで充分に美味しいです。そのA.C.ブルに質感の高さを二乗、密度も二乗した感じかと思われます。
メディアのテイスターの皆さんも以前よりも1ポイントほど高く評価しています。5年経過してから飲んで再評価して欲しいなぁと思いますが・・2本だけの入荷です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【A.C.ブルの凄い出来栄えを見れば、このペリエール・ブラン2020年が物凄い可能性を秘めていることに思い当たるはず!】 アンリ・グージュの2020年ものの上級キュヴェは全てほぼ2~3本のみの割り当てになってしまったので、今回は村名までのテイスティングとさせていただくしかありませんでした。
ですが、A.C.ブル・ピノ・ブランの素晴らしくピュアな姿と完成度の高さを見れば、このペリエール・ブラン2020年が、途轍もない可能性を持っているはず・・と想像するのになんの障害もないと感じます。
昨年ご案内させていただきました2019年ものも、このペリエール・ブランは素晴らしいバランスを見せてくれました。2020年ものはそこに密度の高さが加わるはずで、ドライながらむっちりとした膨張感を適度に抑え込みつつの表情が、何故か想像できてしまうような気がしています。
海外メディアの評価も上がって来てはいるんですが、残念ながら2020年ものは見当たりませんでした。ですが、
「決して外すことは無いはず!」
と思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・「葡萄の熟度にこだわる」と言うタガを外せたピノ・グージュ、真の姿を見せ始めました!・・旨いです!】
1級クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの畑で見つかった緑の房を付ける突然変異種、それがピノ・ブラン、通称ピノ・グージュです。
ニュイ=サン=ジョルジュのA.C.では、それなりに白の品種が造られています。2018年のコラムにも書きましたがクロ・ド・ラルロ・ブランも素晴らしいワインです・・が基本、シャルドネなんですね。
シャルドネとピノ・ブランだと微妙にニュアンスが異なります。シャルドネは中域に大きな膨らみが有り、ピノ・ブランはむしろ低域~高域までのバランスが凄く良い品種なんですね・・。ですが、熟させ過ぎると酸が弱くなり、結果として「中域の密度や味わいがやや粗になる」傾向がみられ、むしろそれが特徴とも思われるような状況が作られていたと思います。
ですが、2019年ものはピノ・ブラン本来の味わいを取り戻していると思います。A.C.ブルのピノ・ブランも同様でとても美味しいんですが、やはり流石1級ペリエールは違いますね・・持っている「密度」もそうですが、「エレガンス」が超一流です。

まぁ、以前のものとの色合いも相当に違っていて、結構に黄色が強いです。これは樽由来のものが結構に影響しているはずですが、それなりに樽の影響を受ける造りをしたとしても、
「そもそも負けない強いフレーヴァーを持っていた」
と言うことになります。
また、ミネラリティも相当に詰まっています。エレガンスにもそれは影響を与えていますし、何よりノーズが素晴らしい!・・ちょっと南に近い方の黄色いフルーツと、冷やかな白や淡い黄色、そして薄緑のフルーツが混載です。
これ、今飲んでも相当に美味しいですが・・10年経過後が楽しみな感じなんですよ。先だっても・・品種は違いますがクロ・ド・ラルロ・ブランのちょっとコンディションに難のある10年余ほどのボトルを、店にいらっしゃるお客様にリーズナブルにお分けさせていただいたんですが、ま~・・すっごい旨かった!とビックリされていました。
まぁ、ちょっとコルクの具合が今ひとつだったようなので販売しなかったボトルなんですが、少し漏れていたのかな?・・ですが、液体が持つ粘性がこびりついて「フタ」の役目をしてくれますので、少しぐらい漏れていても・・まぁ、パーフェクトでは無いとしても、期待を大きく上回る美味しさが有った・・と言うことなんですね。
クロ・ド・ラルロ・ブランにつきましては、noisyも非常に長くお付き合いしていまして、5年経ったらどうなる・・とか、10年経ったら・・色がこんなだったら・・など、結構に経験則が有りますので、
「この感じならたぶん大丈夫」
と言うのが在る訳です。それが、お客様とのネゴシエーションが上手く行くようなら、そんなボトルの出番も有りうるんですよね。
このピノ・ブラン、ピノ・グージュもこれから長くお付き合いして行きたい・・そう思っています。非常に・・旨いです。それにあの「ヴァーゼンハウス」もピノ・ブラン、造ってまして、非常に旨いんですよ。これからのピノ・ブランの活躍が楽しみだと思いませんか?・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネ主体のクロ・ド・ラルロ・ブランと是非比較して飲んでみて下さい!・・ティム・アトキン氏も92ポイントです!】
素晴らしい・・見事な味わいでした!・・・ピノ・グージュ、恐るべし!フィネスたっぷりのアロマと、透明ミネラリティのテカテカコーティングを得たキリリとした表情が実に良いです。
このニュイ=サン=ジョルジュと言うアペラシオンですが、それなりに白ワインも造られています。ド・ラルロのクロ・ド・ラルロ・ブランは、実はニュイの村では無くて、その南の「プレモー=プリシー」に有ります。
しかしこのド・ラルロのクロ・ド・ラルロ・ブランは、ほぼシャルドネ(一部ピノ・グリ?)で造られますが、実は相当に素晴らしいシャルドネでして、5年ほど経過しますと「大化け」するんですね。
リリース仕立ては結構にスレンダーなんですが、時を経ますと相当に膨張し、滑らかで漲る味わいに変化、マッタリとしたテクスチュアとあれは樽からかな?・・ナッティーなニュアンスで・・素晴らしく美味しいんですね。
こちらの「ペリエール・ブラン」は同じく1級畑ですが、ペリエールと言う名前からもお判りのように「石切り場」でして、しかも畑はヴォーヌ=ロマネのある丘とは異なるニュイ=サン=ジョルジュ村に有ります。上部が石切り場だったところですんで、白ワインに向いたミネラリティが得られるんじゃないかと思っています。そして、ピノ・グージュを発見したクロ・デ・ポレはペリエールの下部に接していますんで、見つかった株(枝)をペリエールに植えたのが始まりなんですね。
実は知っているようで知らない味わいなんじゃないかと思います。相当に美味しいですよ。今飲んでもソリッドさのあるスタイリッシュな美味しさですし、数年後に成りますと、結構にボディも膨らんで来て、女性的な美味しさになってくると思います。そして、ティム・アトキン氏も92ポイント付けています!ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】
激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2021 Cote de Nuits Villages (Maison)
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ(メゾン)
【激エレガント!・・石切り場近くのミネラリティが半端ない畑から!・・今飲んでも美味しいです!】

今、noisy が最も注目しているのは、ニュイ=サン=ジョルジュの南側にある・・単独の村のアペラシオンを得られないこの地域、
「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」
です。まさにこのレ・グランド・ヴィーニュ辺りの畑に期待しています。なぜって・・それは、
「非常にエレガントでピノ・ノワールにもシャルドネにも・・相当期待が出来るし、今まで単独のアペラシオンが無かった性でリーズナブルだから」
です。
まぁ・・このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュについては結構にご紹介させていただいていますので、ここでは詳細は述べません。ですが、
「本当に期待している」
んですね。
なので、渡仏されるインポーターさんには、
「Go Pro 持って行ってガンガン撮ってきて!」
と頼んでいるんですが、インポータさんも造り手さんもそれぞれに色々と遠慮したり、見せたく無いものが映り込んだりして都合の良くない状況にならないように・・結構に消極的です。
でも・・地図にも載っていない訳ですから是非何とかして欲しいと思っています。

この・・穏やかな淡目の色彩ながら、斜めに走る涙と・・なんとなく映っているような多量なミネラリティ・・noisy には何とも感動的です。
とてもじゃないが開いているなんて思えないのに、
「今飲んでも絶好調で旨い!」
んですよね。
その昔、結構に扱わせていただいていた、引退されたショパン・グロフィエが自宅の庭近くで造っていた、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュに少し似ていて、グロフィエはもう少し「赤~茶色の土」のニュアンスが多かったと記憶していますが、さらに
「とてもハードなミネラリティを溶け込ませている」
と感じます。
ですから、今飲んでも美味しいんですが・・これ、
「5年ほど寝かせたら化けるんじゃないか?」
と言う疑惑?を・・持っています。
もし可能なら・・ちょっと待ってみてください。まぁ‥待てないでしょうけど!超お勧めします!・・飲んじゃったので少ないです。
● 2021 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge les Dames Huguettes
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ・レ・ダム・ユゲット
【オート=コートのレ・ダム・ユゲットと言えば・・・?】

ニュイ=サン=ジョルジュの西方・・と言いますか、上部はオート=コートの畑が広く広がっており、石灰が強く冷ややかで伸びやかな味わいの、これからも期待される畑です。
で、レ・ダム・ユゲットと言いますと・・そう、あの造り手ですよ。
「シルヴァン・カティアール」
ですね。
シルヴァン・カティアールも少し前からこのレ・ダム・ユゲットを造り始めています。やはり現状の持ち畑近くの土地は開発できないですから、日照が得られるようになった現在、オート=コートやコート・ド・ニュイ=ヴィラージュに光が当たり始めていると感じます。
何故かこのレ・ダム・ユゲットですが、アンリ・グージュのニュイ=サン=ジョルジュの各畑ものよりもしっかりしていると言いますか・・すごく出来が良いです。コート・ド・ニュイ=ヴィラージュも同様です。2021年ものの特徴かもしれません。
色彩もたっぷりと濃いめですが、瑞々しさと白っぽい石灰分が見えているようにも思います。
シルヴァン・カティアールのものは若いうちは結構に硬く、とてもじゃないが・・今から飲むのは厳しいだろうと・・思い込んでいたんですが、お客様によりますと、
「滅茶柔らかくてとんでもなく美味しかった!」

と言うじゃ・・ないですか・・。
店でそれを聞いた noisy と愚息は思わず顔を見合わせてしまいましたよ・・。
「(それ、ホント?)」
と。聞きはしませんでしたが、おそらく同じ気持ちだったと思います。noisy が開けた時は何せ、バッキバキでしたから・・。
しかしこのアンリ・グージュのレ・ダム・ユゲットはそんなハードなタッチでは有りません。石灰は多いですが、滑らかさ・・テクスチュアの良さにしっかり現れています。
伸びやかで、キレイなエキスからの・・赤果実、美しい赤い土、ほんの僅かに妖艶さを含み・・美しいノーズを口内から返してくれます。余韻も美しくたなびきます。
シルヴァン・カティアールよりも相当リーズナブルです。これからの時代、期待の産地の畑でしょう。何度も聞く名前になると思います。ご検討くださいませ。
● 2021 Bourgogne Pinot Blanc
ブルゴーニュ・ピノ・ブラン
【前半は健康的でブリッと果実がドライに香り、ミネラリティをたっぷり含んだ中盤~後半が美しく収束する、非常に見事なA.C.ブルゴーニュです!】

ん~・・どうなんでしょ?・・noisy 的にはこの2021年のピノ・ブラン、今までで最高の出来だと思うんですが・・?
まぁ・・ワインはし好品ですし、「絶対こうじゃなきゃダメ」と言うものでも無いので、飲まれる方の感性で良いんですね。
でも評価者としますとね・・それじゃぁダメで、やはり一貫した基準が有ってこそ・・だと思っています。
2020年もののようなほんの僅かな甘みさえ無い、非常にドライな2021年ものです。最低限以上の熟度が有り、グラも感じるほど・・そしてオイリーさも感じます。柑橘系果実の表情が豊かで、ノーズは非常に心地よく伸びて高域に行きます。
スレンダーでは有りますが、中低域がややマッチョになりがちがピノ・ブランを強く感じさせない利点もあるでしょうか。飲んでいて非常に心地よく、キレも感じる最後の最後・・です。
「・・えっ?・・これで88とか89とか・・って付けるんだ・・?」
と思っちゃいましたよ。
どうなんでしょうね・・酸の美しさ、バランスも最高ですし、高アルコールに仕上がってしまって顔が火照ってくるようなブルゴーニュワインより、劇的にエレガントで心地よい味わいの2021年ものピノ・ブランの「美しさ」に一票入れたいんですね。

脱線しますが・・最近は行けてはいないものの、リアルワインガイドのテイスティングには20年間・・毎年通いました。
そんなテイスティングの評点の付け方は、やはり人それぞれになって来ますが、長年やっていますと・・その周りの人のクセとか、何に反応しやすいとか・・判ってくるんですね。
どうしても「美しい系のワイン」は、テイスティンググラスではなかなか高い評価になりにくいんです。あのテイスティンググラスは、確かに・・表情を誇張するところがあると思ってます。反対に対象のワインがバランスが取れていると・・そして濃くないと・・なんか、抜けたような表情になって感じられるんですね。
ですので、noisy 的には・・「美しいポイント」と言うのを自身の中に持っていて、今一つ良く判らなかったら「美しいポイント探査」をして、バランスが取れている・・それぞれがひとつの形になっていることを確認すると1ポイント計上する・・みたいなことをやっていました。
まぁ・・リアルワインガイドの評価は、一番上と一番下を切りますから、余り突拍子もない評価をしてしまいますと・・
「評価していないのと同じ」
になってしまいますから、その美しいポイントも上げ過ぎは禁物なんですね。
しかしながら、今時どなたもテイスティンググラスで夕食などをワインで楽しむ方はおられないと思います。ぜひ・・このピノ・ブラン2021年、大きめのグラスで飲んでみてください。目からうろこの美味しさだと思います。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【ピノ・ブラン..ピノ・グージュにこだわるアンリ・グージュが魅せます!もはや、このピノ・ブランの姿がニュイ・ブランのスタンダード??史上最高の素晴らしい出来でした!】

いや~・・旨いです!・・もはや、どこか中域が削れたような欠損感を感じるような、一般に感じるピノ・ブランの味わいは、ここにはありません。
見事に円形に膨れ、横にも縦にも縦横無尽に伸びて行くアロマと味わいが、どちらかと言うと中域の横の伸び・膨らみ中心のシャルドネとも微妙な感覚の違いを感じさせてくれます。
アロマは伸びやかで、ふんわりと丸く優しい、そしてピュアな柑橘果実を思わせるものでミネラリティに富んでいますが、全てが一体化して感じられます。中域の見事な丸みを帯びた膨らみは球体感・・3D感のあるものですし、余韻もその果実感をピュアに感じながら自然な収束になりますので、思わず・・
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と呟いてしましました。
2019年ものも非常に美味しかったですが、2020年ものはもう格別です。以前のその欠損感はどこにも見当たりませんでした。

ピノ・ブランにこだわり続けているアンリ・グージュは、2019年ものでおおきくはばたきながら、様々な試練が有った2020年もので、白も赤も・・ある意味、
「とんでもない質の濃密なワインを生み出した!」
と言えます。
赤のピノ・ノワール群は、若くして飲んだ場合に・・人により好みが分かれる可能性が有ります。しかし、このA.C.ブルのピノ・ブランを飲む限り、
「誰が飲んでも美味しいと言うはず!」
と確信しています。
ドライで甘く無く、良質なシャルドネさえ超えてくるような見事な出来ですし、ピノ・グージュとしての個性も認識出来るほど・・そしてそれがポジティヴな感覚として受け入れられる仕上がりです!是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【よりナチュラルに柔らかく、ディテールの美しさと果実の美味しさを伝えてくれる、「ピノ・グージュ」が見事に開花!旨いです!】
人気は今ひとつ・・と言うか、今二のてっちゃんなアンリ・グージュのピノ・ブランでしたが、2018年ものより、
「ピントがビシッと合って来た感じ」
が出てきまして、長らくテイスティングしていたnoisyも、
「・・おっ!」
と思いましてご紹介文を書かせていただきました。
思うに、長らくアンリ・グージュは長命なブルゴーニュワインを意識するが余り、タンニンの熟度にこだわり過ぎ、ピノ・ノワールはまるでボルドーワインのように、ピノ・ブランはブルゴーニュと言うよりも、もっと南の地域の感じ・・中域が少し抜けてしまうような酸バランスになっていたんじゃないかと・・。そもそもタンニンの熟成を見計らうと言うことは、「完熟した」と確認してからでは遅い訳ですね。すぐに収穫出来る訳では無いですから・・。ましてや天候に左右され、日数も掛かる訳ですから、
「タンニンの熟度を見計らう・・だけでは済まない。先行きの様々な読みが重要」
なんですね。
なのでそれを修正できたと言うことは、結果的に
「少し収穫が早くなった」
はずで、グズっていた果実酸は活き活きとしたリアルな風情を取り戻し、結果としてエキスの味わいが飛びぬけて良くなった・・と踏んでいます。でもこれはこのピノ・ブランだけに留まらず、ピノ・ノワールも滅茶苦茶美味しいんですよ。アンリ・グージュを知っていらっしゃる方が飲んだら・・相当・・腰を抜かすと思いますよ。
「これ、・・本当にアンリ・グージュなの?」
と。

まぁ、言っちゃえば2017年までのピノ・グージュはマッタリ感がバッチリで重厚な味わいです。ですが2018年にはピュアさ、フレッシュさ、酸の伸びやかさが相当に改善され、2019年には、
「滅茶苦茶美しいディテール!」
を持つピノ・グージュになった訳です。これは嬉しいですね・・noisy も何となく涙ぐんでしまいます。
2019年ものの海外メディアの評点は見つけられませんでしたが、相当良かった2018年ものには、Tim Atkin 氏も90点と、A.C.ブルとしては破格の評価をしています。
生きの良いピュアなノーズはふっくらと丸みを帯び非常に伸びやかです。以前なら、「ブリっとした」感じが濃い果実のニュアンスが有ったんですが、若々しさがそこに戻り、伸びやかで心地良いです。低かった重心位置はだいぶ上がり、シャルドネとほとんど変わらない中低域に見事な膨らみを持っています。黄色の果実が載った中域~高域は伸びやかで酸の味わいが素晴らしいバランスを持っています。余韻も美しく、長くたなびきます。
2019年はアンリ・グージュの記念のヴィンテージだそうです。良かった・・滅茶美味しくなって!・・是非とも飲んでいただきたいと思います。ご検討ください。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ピノ・ブランに拘り続けて数十年、ようやくその繊細な姿をより判りやすく、より高貴に感じさせてくれるようになりました!】
え~・・このA.C.ブルのピノ・ブランに関しましては、2017年も滅茶美味しくて・・2018年も同様に美味しいですが、よりそのテロワール由来の味わいが明確になった・・と言える気がしています。
そもそもブルゴーニュのピノ・ブランは、やや腰高で中域のど真ん中の表現がやや「粗」で、どこか中抜けしたようなニュアンスが有って・・低域から押し上げてくるシャルドネの迫力にやや負けてしまう・・もしくは、バリックとの相性が今ひとつ良く無いのかも?・・などとも思っています。つまり、余り強めに樽を掛けてしまうと、その中域の「粗」の部分が強調されてしまう・・感じがするような気がするんですね。
これは、このところテイスティングしているドイツ・バーデンのヴァーゼンハウスのヴァイスブルグンダ―が滅茶美味しくて・・樽も使用はしているはずなんですが、果実がピュアで、しかも問題の中域のど真ん中も・・
「満たされている」
と感じさせてくれるんですね。
2018年もののこのA.C.ブルのピノ・ブラン、そして1級ラ・ペリエールのブランもそうなんですが、そんな中域の粗な部分がほぼ無いんですね。
ですので、むしろその少し下からの押し上げと言いますか、中低域からの押し上げがしっかりしているので、「高域までの伸びの良さ」と「柑橘系果実の表現」までもが輝いて見える感じなんですね。
ピノ・ノワール突然変異のピノ・ブランの本家としましては、やはりこのピノ・ブラン、ピノ・グージュに拘りを持ち続けて来た甲斐を、ようやくしっかり見せられるようになったと言えます。
そして、ほんのりと感じさせる少しクリスピーな感じ・・ナッツっぽい油脂の存在とか、ほんのりとした煙、石灰岩みたいなニュアンスが、このワインを見事に飾っているように思います。素晴らしい出来栄えで、
「ティム・アトキン氏も90ポイント!」
は確認しました。超お勧めです!是非とも素晴らしいピノ・グージュ、飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
------
【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】
激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2020 Bourgogne Pinot Blanc
ブルゴーニュ・ピノ・ブラン
【ピノ・ブラン..ピノ・グージュにこだわるアンリ・グージュが魅せます!もはや、このピノ・ブランの姿がニュイ・ブランのスタンダード??史上最高の素晴らしい出来でした!】

いや~・・旨いです!・・もはや、どこか中域が削れたような欠損感を感じるような、一般に感じるピノ・ブランの味わいは、ここにはありません。
見事に円形に膨れ、横にも縦にも縦横無尽に伸びて行くアロマと味わいが、どちらかと言うと中域の横の伸び・膨らみ中心のシャルドネとも微妙な感覚の違いを感じさせてくれます。
アロマは伸びやかで、ふんわりと丸く優しい、そしてピュアな柑橘果実を思わせるものでミネラリティに富んでいますが、全てが一体化して感じられます。中域の見事な丸みを帯びた膨らみは球体感・・3D感のあるものですし、余韻もその果実感をピュアに感じながら自然な収束になりますので、思わず・・
「・・これ・・旨いなぁ・・」
と呟いてしましました。
2019年ものも非常に美味しかったですが、2020年ものはもう格別です。以前のその欠損感はどこにも見当たりませんでした。

ピノ・ブランにこだわり続けているアンリ・グージュは、2019年ものでおおきくはばたきながら、様々な試練が有った2020年もので、白も赤も・・ある意味、
「とんでもない質の濃密なワインを生み出した!」
と言えます。
赤のピノ・ノワール群は、若くして飲んだ場合に・・人により好みが分かれる可能性が有ります。しかし、このA.C.ブルのピノ・ブランを飲む限り、
「誰が飲んでも美味しいと言うはず!」
と確信しています。
ドライで甘く無く、良質なシャルドネさえ超えてくるような見事な出来ですし、ピノ・グージュとしての個性も認識出来るほど・・そしてそれがポジティヴな感覚として受け入れられる仕上がりです!是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【よりナチュラルに柔らかく、ディテールの美しさと果実の美味しさを伝えてくれる、「ピノ・グージュ」が見事に開花!旨いです!】
人気は今ひとつ・・と言うか、今二のてっちゃんなアンリ・グージュのピノ・ブランでしたが、2018年ものより、
「ピントがビシッと合って来た感じ」
が出てきまして、長らくテイスティングしていたnoisyも、
「・・おっ!」
と思いましてご紹介文を書かせていただきました。
思うに、長らくアンリ・グージュは長命なブルゴーニュワインを意識するが余り、タンニンの熟度にこだわり過ぎ、ピノ・ノワールはまるでボルドーワインのように、ピノ・ブランはブルゴーニュと言うよりも、もっと南の地域の感じ・・中域が少し抜けてしまうような酸バランスになっていたんじゃないかと・・。そもそもタンニンの熟成を見計らうと言うことは、「完熟した」と確認してからでは遅い訳ですね。すぐに収穫出来る訳では無いですから・・。ましてや天候に左右され、日数も掛かる訳ですから、
「タンニンの熟度を見計らう・・だけでは済まない。先行きの様々な読みが重要」
なんですね。
なのでそれを修正できたと言うことは、結果的に
「少し収穫が早くなった」
はずで、グズっていた果実酸は活き活きとしたリアルな風情を取り戻し、結果としてエキスの味わいが飛びぬけて良くなった・・と踏んでいます。でもこれはこのピノ・ブランだけに留まらず、ピノ・ノワールも滅茶苦茶美味しいんですよ。アンリ・グージュを知っていらっしゃる方が飲んだら・・相当・・腰を抜かすと思いますよ。
「これ、・・本当にアンリ・グージュなの?」
と。

まぁ、言っちゃえば2017年までのピノ・グージュはマッタリ感がバッチリで重厚な味わいです。ですが2018年にはピュアさ、フレッシュさ、酸の伸びやかさが相当に改善され、2019年には、
「滅茶苦茶美しいディテール!」
を持つピノ・グージュになった訳です。これは嬉しいですね・・noisy も何となく涙ぐんでしまいます。
2019年ものの海外メディアの評点は見つけられませんでしたが、相当良かった2018年ものには、Tim Atkin 氏も90点と、A.C.ブルとしては破格の評価をしています。
生きの良いピュアなノーズはふっくらと丸みを帯び非常に伸びやかです。以前なら、「ブリっとした」感じが濃い果実のニュアンスが有ったんですが、若々しさがそこに戻り、伸びやかで心地良いです。低かった重心位置はだいぶ上がり、シャルドネとほとんど変わらない中低域に見事な膨らみを持っています。黄色の果実が載った中域~高域は伸びやかで酸の味わいが素晴らしいバランスを持っています。余韻も美しく、長くたなびきます。
2019年はアンリ・グージュの記念のヴィンテージだそうです。良かった・・滅茶美味しくなって!・・是非とも飲んでいただきたいと思います。ご検討ください。
以下は以前のレヴューです。
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【ピノ・ブランに拘り続けて数十年、ようやくその繊細な姿をより判りやすく、より高貴に感じさせてくれるようになりました!】
え~・・このA.C.ブルのピノ・ブランに関しましては、2017年も滅茶美味しくて・・2018年も同様に美味しいですが、よりそのテロワール由来の味わいが明確になった・・と言える気がしています。
そもそもブルゴーニュのピノ・ブランは、やや腰高で中域のど真ん中の表現がやや「粗」で、どこか中抜けしたようなニュアンスが有って・・低域から押し上げてくるシャルドネの迫力にやや負けてしまう・・もしくは、バリックとの相性が今ひとつ良く無いのかも?・・などとも思っています。つまり、余り強めに樽を掛けてしまうと、その中域の「粗」の部分が強調されてしまう・・感じがするような気がするんですね。
これは、このところテイスティングしているドイツ・バーデンのヴァーゼンハウスのヴァイスブルグンダ―が滅茶美味しくて・・樽も使用はしているはずなんですが、果実がピュアで、しかも問題の中域のど真ん中も・・
「満たされている」
と感じさせてくれるんですね。
2018年もののこのA.C.ブルのピノ・ブラン、そして1級ラ・ペリエールのブランもそうなんですが、そんな中域の粗な部分がほぼ無いんですね。
ですので、むしろその少し下からの押し上げと言いますか、中低域からの押し上げがしっかりしているので、「高域までの伸びの良さ」と「柑橘系果実の表現」までもが輝いて見える感じなんですね。
ピノ・ノワール突然変異のピノ・ブランの本家としましては、やはりこのピノ・ブラン、ピノ・グージュに拘りを持ち続けて来た甲斐を、ようやくしっかり見せられるようになったと言えます。
そして、ほんのりと感じさせる少しクリスピーな感じ・・ナッツっぽい油脂の存在とか、ほんのりとした煙、石灰岩みたいなニュアンスが、このワインを見事に飾っているように思います。素晴らしい出来栄えで、
「ティム・アトキン氏も90ポイント!」
は確認しました。超お勧めです!是非とも素晴らしいピノ・グージュ、飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
------
【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】
激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2020 Nuits-Saint-Georges (Maison)
ニュイ=サン=ジョルジュ(メゾン)
【今飲んで、2020年もののグージュの美味しさが物凄く良く判るのがこのメゾンものです!美しく、バランスよく、フィネスたっぷりです!滅茶美味しい!】

まぁ・・メゾンものじゃぁなぁ・・と思ってしまわれる方が多いとは思いますが、今飲んで最高に旨いのはこの「メゾンもののニュイ村名」です。ドメーヌものは濃密なだけにまだ仕上がり切ってはいないんですね。それだけ・・
「2020年は呆れるほど良いヴィンテージだった!」
と言うことなのでしょう。
そしてグージュのトップ・キュヴェの「レ・サン=ジョルジュ」は、その凄かったヴィンテージを記念するかのように、1本化粧箱に入っています。まるでもう、
「レ・サン=ジョルジュはグラン・クリュ(並みの扱い)」
と言いたげでも有ります。
しかしながら2年続きの物凄い質の上昇は、この2020年ものの恐ろしいほど質が良い、そして破壊的な果実の風味を連れて来ましたので・・noisy もだいぶ戸惑った訳です。
それでもこの・・まぁ一段落ちる訳ですがメゾンもののニュイ村名を飲ませていただいたことで、
「自身のレヴューに確信が持て、自信が持てた!」
んですね。

3枚目の写真はドメーヌもののニュイ村名の全景です。メゾンものよりも、より・・濃密さを纏っているのがお判りでしょう。この果実の風味の多さ故に、仕上がりに時間が掛かっている訳です。
で・・このメゾンものを飲むと、ドメーヌものの村名や1級のワインたちの成長具合、そしてその資質を推量することが可能です。
海外メディアも、2020年もののアンリ・グージュの評価は、若干割れ気味です。
例えば、ドップ・キュヴェのレ・サン=ジョルジュで言えば、信頼性の高い La Revue du Vin de France 誌では、上値97ポイントと・・まさにグラン・クリュ並みの評価がなされている一方、ティム・アトキン氏は95ポイント、ジャスパー・モリス氏は上値93ポイントと低調です。ジャスパーさんは下値も有り、89~93ポイントとかなり幅を持たせた上での低調さです。
思うに、この2020年ものの「濃度」と「質」「バランス」をどのように見極めるか・・見極めたかの差でしょう。ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌はしっかり見極めたうえで、94~97ポイントとしたようです。
残念ながら noisy は、2本しかない高価なレ・サン=ジョルジュを開けられませんでしたので、そこへの割り込みは控えさせていただきますが・・
「少なくとも、このメゾンもののニュイ村名、そしてテイスティングさせていただいた他のキュヴェを飲む限りにおいて、ジャスパーさんの評価は受け入れられない」
と思わざるを得ません。
この下の、3枚目の写真はドメーヌもののニュイ村名です。こちらにはジャスパーさんは90ポイント、そしてあの半端無いA.C.ブルには・・83~86ポイントと過小評価しているように思います。まぁ、ブルゴーニュワインらしくないとか・・言っていらっしゃるのかもしれませんが。

非常に精緻で繊細さが出ています。色彩の濃淡は、ドメーヌものが濃いですがメゾンものも薄くは無く、その差はそんなに大きいとは思えませんが、それでも味わいもアロマも、とんでも無く差が有ります。
今飲んで滅茶美味しい・・2020年のアンリ・グージュのワインを理解するのに最高の1本です。そこにもしA.C.ブルが有れば、またとない経験になるでしょう。圧巻な2020年、是非ご賞味くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【・・・なんと、ドメーヌものじゃない村名ニュイ=サン=ジョルジュの登場です!ヴォーヌ=ロマネっぽいバランスで旨いです!】
面白いですね~・・ドメーヌとメゾンの両方の村名ニュイ=サン=ジョルジュをリリースするなんて・・しかも数の無い2019年ものを、樽買いとは言え入手できると言うのは、やはり人望とか影響力とかのパワーをアンリ・グージュが持っている・・と言うことなんでしょうね。
ドメーヌものの方はそちらのコラムをご覧いただくとして、このメゾンものはドメーヌものにはポテンシャル的には届かないとしても、かなり美味しいです。
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、今回の2019年ものアンリ・グージュのご紹介には、何と2枚ずつの写真をご用意しています。1枚は超接写、もう1枚は少し引いたものか全景で撮っています。
そして・・これもお気付きかどうか判りませんが、
「2019年もののアンリ・グージュのワインの色彩の美しさ!」
を感じていただけると思うんですね・・。滅茶苦茶美しいでしょう?・・美味しそうなワインの色をしていると・・思えないですか?
noisy も折に触れ、色につきてお伝えして来ていると思いますが、
「ワインの色で相当判るものが有る」
訳です。
やはり美しく見えるものはまず・・美しいワインです。澱んでいるものは・・やはりどこか澱んだ味わいがします・・しかしそれは、澱んでいるから美しく無い・・と言うことでは無いんですね。澱んでいても美しい香り・味わいのワインも有りますし、そんなワインは澱んでいても美しさが見えている、映し出されているはずなんです。

このメゾンの村名はどうでしょう?・・美しいですよね・・で、それなりに濃度が出ているのが判るんじゃないかと思います。むしろ、ドメーヌの2019年1級レ・ヴォークランに近いほどの濃い感じにも思える程です。
で、この下には「ドメーヌものの村名」の写真をご案内しています・・3枚目です。・・どっちがお好みでしょうか?・・むしろドメーヌものの方が、
「より淡い感じ」
に見えませんか?
そして、赤い果実が美しくエキスに反映されているような感じに・・見えないでしょうか?
さらには、ミネラリティさえ・・3枚目のドメーヌものの村名の方が、よりしっかり内包されているように見えるんじゃないかと思うんですね。
そして、ドメーヌものには何故か太目の涙が流れていて、メゾンものには無いですよね・・面白いですね~・・

いや・・面白いのはこれからなんですよ。実はメゾンものの村名のワインも、
「むしろアンリ・グージュをしっかり表現しているように感じられてしまう」
んです。それも、2017年位までのドメーヌ・アンリ・グージュのニュイ村名を飲んでいるかのようなニュアンスに近いような感じなんです。
それでも、タンニンが前面に出てしまって果実を背景に追いやっているような感じにはなってはいません。むしろ2018~2019年のアンリ・グージュの美しい味わいを知ったからこそ、このメゾンのワインがそのように感じられてしまうのかと・・思っています。
単独でこのワインを評価するとしますと及第点をあげられる、今飲んでもとても美味しい・・少しヴォーヌ=ロマネっぽさの有るニュイ=サン=ジョルジュです。しかもアンリ・グージュっぽいニュアンスもちゃんと持っています。テクスチュアは非常に肌理が細かくしなやかです。果実も赤を中心に黒が混じり、茶は余り感じませんので土っぽさは無い・・もしくは少ないです。なかなかこのレベルに仕上がってくるニュイ村名は少ないと思いますよ。ヴォーヌ=ロマネよりのラ・シャルモットが中心のようですが、他の畑はどこなのかとか・・は判りませんが、日照に恵まれる条件の良い畑で有ることは間違い無さそうです。
とても良い比較アイテムになっていると思います。是非飲んでみて下さい。2019年のアンリ・グージュ、大化けした理由を確認できると思います。ご検討くださいませ。
(くれぐれも3枚目の写真はドメーヌものですのでお間違い無きよう・・)
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru la Perriere Blanc
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ラ・ペリエール・ブラン
【A.C.ブルの凄い出来栄えを見れば、このペリエール・ブラン2020年が物凄い可能性を秘めていることに思い当たるはず!】
アンリ・グージュの2020年ものの上級キュヴェは全てほぼ2~3本のみの割り当てになってしまったので、今回は村名までのテイスティングとさせていただくしかありませんでした。
ですが、A.C.ブル・ピノ・ブランの素晴らしくピュアな姿と完成度の高さを見れば、このペリエール・ブラン2020年が、途轍もない可能性を持っているはず・・と想像するのになんの障害もないと感じます。
昨年ご案内させていただきました2019年ものも、このペリエール・ブランは素晴らしいバランスを見せてくれました。2020年ものはそこに密度の高さが加わるはずで、ドライながらむっちりとした膨張感を適度に抑え込みつつの表情が、何故か想像できてしまうような気がしています。
海外メディアの評価も上がって来てはいるんですが、残念ながら2020年ものは見当たりませんでした。ですが、
「決して外すことは無いはず!」
と思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・「葡萄の熟度にこだわる」と言うタガを外せたピノ・グージュ、真の姿を見せ始めました!・・旨いです!】
1級クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの畑で見つかった緑の房を付ける突然変異種、それがピノ・ブラン、通称ピノ・グージュです。
ニュイ=サン=ジョルジュのA.C.では、それなりに白の品種が造られています。2018年のコラムにも書きましたがクロ・ド・ラルロ・ブランも素晴らしいワインです・・が基本、シャルドネなんですね。
シャルドネとピノ・ブランだと微妙にニュアンスが異なります。シャルドネは中域に大きな膨らみが有り、ピノ・ブランはむしろ低域~高域までのバランスが凄く良い品種なんですね・・。ですが、熟させ過ぎると酸が弱くなり、結果として「中域の密度や味わいがやや粗になる」傾向がみられ、むしろそれが特徴とも思われるような状況が作られていたと思います。
ですが、2019年ものはピノ・ブラン本来の味わいを取り戻していると思います。A.C.ブルのピノ・ブランも同様でとても美味しいんですが、やはり流石1級ペリエールは違いますね・・持っている「密度」もそうですが、「エレガンス」が超一流です。

まぁ、以前のものとの色合いも相当に違っていて、結構に黄色が強いです。これは樽由来のものが結構に影響しているはずですが、それなりに樽の影響を受ける造りをしたとしても、
「そもそも負けない強いフレーヴァーを持っていた」
と言うことになります。
また、ミネラリティも相当に詰まっています。エレガンスにもそれは影響を与えていますし、何よりノーズが素晴らしい!・・ちょっと南に近い方の黄色いフルーツと、冷やかな白や淡い黄色、そして薄緑のフルーツが混載です。
これ、今飲んでも相当に美味しいですが・・10年経過後が楽しみな感じなんですよ。先だっても・・品種は違いますがクロ・ド・ラルロ・ブランのちょっとコンディションに難のある10年余ほどのボトルを、店にいらっしゃるお客様にリーズナブルにお分けさせていただいたんですが、ま~・・すっごい旨かった!とビックリされていました。
まぁ、ちょっとコルクの具合が今ひとつだったようなので販売しなかったボトルなんですが、少し漏れていたのかな?・・ですが、液体が持つ粘性がこびりついて「フタ」の役目をしてくれますので、少しぐらい漏れていても・・まぁ、パーフェクトでは無いとしても、期待を大きく上回る美味しさが有った・・と言うことなんですね。
クロ・ド・ラルロ・ブランにつきましては、noisyも非常に長くお付き合いしていまして、5年経ったらどうなる・・とか、10年経ったら・・色がこんなだったら・・など、結構に経験則が有りますので、
「この感じならたぶん大丈夫」
と言うのが在る訳です。それが、お客様とのネゴシエーションが上手く行くようなら、そんなボトルの出番も有りうるんですよね。
このピノ・ブラン、ピノ・グージュもこれから長くお付き合いして行きたい・・そう思っています。非常に・・旨いです。それにあの「ヴァーゼンハウス」もピノ・ブラン、造ってまして、非常に旨いんですよ。これからのピノ・ブランの活躍が楽しみだと思いませんか?・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネ主体のクロ・ド・ラルロ・ブランと是非比較して飲んでみて下さい!・・ティム・アトキン氏も92ポイントです!】
素晴らしい・・見事な味わいでした!・・・ピノ・グージュ、恐るべし!フィネスたっぷりのアロマと、透明ミネラリティのテカテカコーティングを得たキリリとした表情が実に良いです。
このニュイ=サン=ジョルジュと言うアペラシオンですが、それなりに白ワインも造られています。ド・ラルロのクロ・ド・ラルロ・ブランは、実はニュイの村では無くて、その南の「プレモー=プリシー」に有ります。
しかしこのド・ラルロのクロ・ド・ラルロ・ブランは、ほぼシャルドネ(一部ピノ・グリ?)で造られますが、実は相当に素晴らしいシャルドネでして、5年ほど経過しますと「大化け」するんですね。
リリース仕立ては結構にスレンダーなんですが、時を経ますと相当に膨張し、滑らかで漲る味わいに変化、マッタリとしたテクスチュアとあれは樽からかな?・・ナッティーなニュアンスで・・素晴らしく美味しいんですね。
こちらの「ペリエール・ブラン」は同じく1級畑ですが、ペリエールと言う名前からもお判りのように「石切り場」でして、しかも畑はヴォーヌ=ロマネのある丘とは異なるニュイ=サン=ジョルジュ村に有ります。上部が石切り場だったところですんで、白ワインに向いたミネラリティが得られるんじゃないかと思っています。そして、ピノ・グージュを発見したクロ・デ・ポレはペリエールの下部に接していますんで、見つかった株(枝)をペリエールに植えたのが始まりなんですね。
実は知っているようで知らない味わいなんじゃないかと思います。相当に美味しいですよ。今飲んでもソリッドさのあるスタイリッシュな美味しさですし、数年後に成りますと、結構にボディも膨らんで来て、女性的な美味しさになってくると思います。そして、ティム・アトキン氏も92ポイント付けています!ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】
激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2020 Nuits-Saint-Georges Rouge
ニュイ=サン=ジョルジュ・ルージュ
【精緻さとフィネスを閉じ込めた膨大な果実!・・マンモス・ニュイ=サン=ジョルジュです!】

実はこれ・・A.C.ブルと一緒に、同じ日に開けたんですね。何せ今月のテイスティング候補があと60本以上も有るもんでして・・
「・・無理じゃん・・間に合わない・・」
としか思えないで諦めるところを、今までもずっと「何とかして」やって来ている訳です。Noisy wine のテイスティング量を他のショップさんが聞いたら気絶するかもしれません・・(^^
因みに今は、滅茶美味しい・・美味しさに磨きが掛かった・・そんなレベルを超えたな・・とさえ思えるバシュレ・モノをテイスティングしています。勿論そのさなかにも色々と差し込まれてきますから、もうしっちゃかめっちゃか・・食卓の上にはそろそろボトルが乗らず、食事にも支障が出始めています。
で、このニュイ村名のドメーヌものですが、2019年は凄い美味しかったですよね?・・惚れちゃった人も多いかと思います。しかしながら2020年ものは・・
「ルーミエも、ルジェも、デゾネイ=ビセイも、そしてこのアンリ・グージュも滅茶濃い!」
です。
ですが・・果実が・・濃度が濃いだけじゃ無いんですね・・質感も濃いんです。
この・・凄い色彩を是非ご覧ください。赤を積層させたような見事に濃い目の赤です。ですが、
「A.C.ブルのようなフルーツ爆弾では無い!」
と感じられます。

で、
「そもそもまだ仕上がっていないと思われるバランス」
ですが、この春にはひとつの良いバランスに仕上がるはずです。
A.C.ブルよりも樽の要素が多い・・つまり新樽の使用率が高い分、破壊的な果実の風味は格段に抑えられています。そしてそれらが「まとまりを見せてくるための時間」が必要・・そういうことな訳です。
膨大な風味は仕上がり中・・と言う感じですが、これがメゾンもののニュイ=サン=ジョルジュ村名になりますと、また違うんですよ。今飲んだらメゾンもの・・美しくて滅茶旨いんですね。ですので、早めにどうしても飲みたい方は、メゾンもののニュイ村名をお勧めします。
ですが、
「膨大な各要素を閉じ込めたはずのドメーヌものの2020年ニュイ村名をどうしても早めに飲みたい!」
のであれば止めはしません。
2020年は、そのヴィンテージの要素が大きく出て来ていると思います。そこに各造り手の個性が出て来ています。閉じ込められた要素が出てくるのはまだこれからです。でも・・開けてしまえば、
「・・あれ?・・美味しいじゃん・・」
となるはずなんです。
ですが、何度も書きますが、ジャン=ニコラ・メオの、あのフレーズを思い出してくださいね。
「2020年ものをさっさと開けてしまうのはお勧めしない。だって2020年はグレートイヤーだから。」 フィネスの藤田社長も一連の2020年ものを飲まれておっしゃっていたそうです。
「2020年はグレートヴィンテージだ!」
決して早飲みはお勧めはしません・・でも・・飲みたい時が飲み時です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・これがアンリ・グージュ・・?・・嘘~・・!・・と、驚いてください!・・伸びやかなアロマ、美しい果実酸のエキス!・・テロワールの具現化・・素晴らしいです!】
一昔前までは noisy も随分悩んでいた時期が有りました。ブルゴーニュ専門家、宝庫などと言われることも有りながら、目ぼしい在庫は売り切ってしまい、レパートリー?に欲しいアイテムは、何らかの理由で入手できなくなってきていて・・しかも、ご案内しても買っていただけるのはジュヴレとヴォーヌ=ロマネ、そして一部の極レアものばかり。シャンボールだってニュイ=サン=ジョルジュだって・・販売は振るわず、ボーヌのワインに至っては、
「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールはコート・ド・ニュイに限る!」
みたいな世情でしたから、コルトンの美味しいグラン・クリュさえも非常に難しい商材で、ましてやヴォルネイなんて扱う前から苦労する難物でしか無かった訳です。
それでも何とかこの素晴らしいピノ・ノワールをご紹介させてもらってご理解いただきご購入していただくにはどうしたら良いんだろう?・・と悩み続けて、今のスタイルになっている・・そんな感じなんですね。勿論ですが自分一人でそのように出来た訳では無く、リアルワインガイドのテイスターと言う立ち位置や、エージェントさんたちのご協力をいただいて、何とか信用いただけるようになって来たと思っています。
ただし、今も美味しく無いものを美味しいと言うのは超苦手でして、そんなことをするくらいなら仕舞い込んでしまおう・・と言うのは・・きっと気性なんでしょうね。せっかく喜んでいただきたいと思ってやっているのに、自分でそれを壊してしまうような・・支離滅裂なことはしたくないと思ってしまう訳です。だからこそ、常にテイスティングを欠かさず、自身の感覚をズラさないようにと思っています。
でも・・余り・・ずっと「美味しい!」「素晴らしい!」と書き続けたく無いんですね~・・嘘っぽいじゃないですか・・だから、どんなにアンリ・グージュの2019年が素晴らしくても、本当は「眠れる巨人、ついに覚醒!」なんてやりたくないんですね・・天邪鬼な性格なもんで・・はい。
さりとて嘘は書きたくない・・訳ですから、そこで一周してしまって、また悩む訳です。物書きみたいな生活を一年中やっている訳でして、実際には結構に生み出すのに苦しんでいる自分を俯瞰していたりもします。
でもこの2019年、ニュイ村名・・旨いです。これは是非とも、

「アンリ・グージュを全然知らない方!」
もしくは、
「アンリ・グージュを良~く知っている(つもりの)昔からのお知り合い・・(^^;;」
に是非とも飲んでいただきたいと思っています。
「・・ん?・・つまり・・みんなってこと?」
「・・・ご名答・・」
この美しい・・本当に硬い殻を破って生まれ変わった造り手・・とも言えるような見事な色彩をご覧いただきたい!・・そう思うんですね。
そりゃあ、1級クラスをご所望いただける方には、それぞれのキュヴェが素晴らしいのでそちらでも構いません。もう・・シェヌ・カルトーの愛らしさなんて、並みだがチョチョ切れるほどに旨いです。クロ・デ・ポレの完成度の高さなんて・・あっけに取られてしまいますし、カイユの化け物みたいな果皮の味わいなんて、もしそこにエレガンスやフィネスを感じなければ決してお薦めしないんじゃないかとさえ思いますが・・これも凄いお勧めなんですね。
そんな凄い1級群では有りませんが、
「このニュイ村名で充分!」
とこのワインは思わせてくれるんですね・・。
細かいことはもう言いません。2018年以前の写真と見比べてみて下さい・・
「美しさが全然違う!」
きっとそう思っていただけるはずで、それが正しい眼を持つことに通じると思います。是非とも飲んでご自身の感覚で確かめていただきたい・・どうぞよろしくお願いいたします。
因みに・・この村名にワイン・スペクテイターは93ポイントも付けました!でもまぁ・・「2028年までに飲め」は余計ですが、若い果実がお好きな方には2028年までに飲め・・に変更して欲しいですね。本領発揮はそれ以降だと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【土臭いニュイ=サン=ジョルジュはここには有りません!果実味に長け、ミネラリティの艶を感じさせてくれる柔らかな味わい・・それがニュイ=サン=ジョルジュです!】
どうでしょう?・・見事な色合いでしょう?・・それに・・
「ずっと見つめているとニュイ=サン=ジョルジュに見えてくる・・気がする」
と思いませんか?・・思わない?・・あら・・ま・・
しかしながら、2017年もやや官能的な色合いを見せてくれましたが、2018年ものもより精緻ですが透明感とエナジーを漂わせ、しかもピュアさの滲む感じに見えるはずです。
で、noisy は結局、この2018年ものニュイ村名を、都合2本、飲むことになったんですね。色々有りまして・・いや、1本目がダメだったとかじゃないんですよ。1本目はしっかり休ませ過ぎたので、2本目は敢えて、
「店から持ち戻りで即開けてみる」
ことにしたんです。
で、しっかりとそのポテンシャルを掴みました・・。もう、万全ですよ。ふっくらとした柔らかなテクスチュアはアンリ・グージュそのものですが、野暮ったいタンニンなどは全く感じません。無い訳では無く、しっかりとコーティングされ、奥にある黒い果実と一緒に鎮座していらっしゃるんですね。
ですので、手前にある・・と言いますか、表情の最前線に有るやや白っぽいミネラリティと一緒の赤果実が、非常にピュアに感じられます。強過ぎず、全然弱くない・・見事な酸バランスで、ニュイ=サン=ジョルジュのニュアンスを野暮ったい方では無く「美しい方で」見せてくれるんですね・・。
さらには、余りに美味しいので・・
「これは最低91点!」
などと思っていたんですね。
で、先ほど、アチコチを調べていましたら、ティム・アトキン氏も91ポイントだと判りまして・・
「気が合うなぁ・・」
などと上から目線で感じ入っていたものです。
柔らかさやふくよかさ、ピュアさ、たっぷりなミネラリティの存在は、この写真からもお判りいただけるんじゃないかと思います。
相当美味しいので・・是非飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】
どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chenes Carteaux
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェヌ・カルトー
【涼やかで1本、芯のあるミネラリティを見せるシェヌ・カルトーなら、2020年と言うヴィンテージには最高の仕上がりになっている可能性が有ると思います!】
残念ながら2019年、滅茶美味しかったこのシェヌ・カルトーを飲むことは出来ませんでした。しかしながら、とんでもなく濃密に仕上がった2020年ものですから、
「常に精緻で美しいディテールを見せる、とても冷ややかな味わいのシェヌ・カルトーこそ、2020年のスタイルにマッチするはず!」
と感じています。ただし・・それは noisy には確認する手立てが有りません。
因みにティム・アトキン氏は2018年ものと同様に93ポイントと、まぁまぁの評価ですが、ジャスパー・モリス氏は1級レ・シェニョに破格の評価をしたものの・・なんと、87~89ポイントと・・ちょっと有り得ない評価をされていらっしゃいますので、これは却下すべきかもしれません。評価にちょっと波が有り過ぎのような気がします。
ここの畑はミネラリティがしっかり有り風の通り道のようですので、弱いヴィンテージですと・・肉が不足気味になっていました。ですが2020年のような年は、
「むしろ早くから美味しいかもしれない!」
と思える唯一のニュイ1級です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・これは本当にグージュなのか?・・驚きの1本!べらぼうな出来です!・・美しい!】
驚きました・・ニュイ=サン=ジョルジュのトップ・クリマ、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランに挟まれた小区画、「レ・シェヌ・カルトー」は、アンリ・グージュ以外では余り見ることの無いワインです。実際・・noisy も余り記憶にございません。
高いレベルでバランスの取れた、そして気品のあるレ・サンジョルジュの上部に接し、パワフルな味わいでその名を聞く「レ・ヴォークラン」の南に接している・・のに、
「パワフル?・・そんなの関係ね~!」
とばかりに繊細な味わいを見せるのがこの「シェヌ・カルトー」なんですね~・・。2018年ものもエレガントで美味しかったです・・ティム・アトキンさんが93ポイントも付けて、
「我が意を得たり!」
とばかりに満足でした。
ですが2019年ものは・・すみません、2018年を大きく飛び越してしまいました・・。おそらく砂地に近いテロワールの畑なんでしょう・・エレガンスが凄い!・・愛らしいったらありゃしない!・・だけれども、
「エキスの味わいがしっかり!」
していて、全くでしゃばるところが無いのに、不足しているとも思えないない・・と言う、物凄いバランスをしているんです!

言ってみれば、
「トップ・クリマのレ・サンジョルジュから、美しさ以外のものを取り去った・・潔い味わいと香り!」
のワインなんですね・・。いや~・・ビックリした!・・こんなワインが造れてしまうんだと・・初めて認識してしまいました(・・すみません・・)。
そうですね・・では、敢えて言ってしまいましょう!・・シェヌ・カルトーはプティ・レ・サンジョルジュ!・・もうそれで良いじゃないですか。そしてレ・サンジョルジュはグラン・クリュ!・・そう仮認識しましょう!
この味わいは・・やっぱり飲んでいただかないと判らないと思いますよ。
「・・また~・・noisy がいい加減なことを言い始めたぞ!」
と思っていらっしゃるに違いないと思います。でも、少なくともnoisy 的にな認識では、
「滅茶苦茶美味しい!・・何より美しく、何よりも愛らしい!・・そんなニュイ=サン=ジョルジュが今まで存在したか?」
と言うことなんですね。
騙されたと思って・・飲むべきです。超お勧めします・・が数は全然ないです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【この、最もリーズナブルなニュイ1級のレ・シェヌ・カルトーも93ポイントなんて・・今まで有り得たのでしょうか?・・スタイリッシュに縦伸び系の見事にスレンダーな味わいです!】
いや~93ポイントって、本当でしょうかね。ちょっとホッペタをひねってみたくなってしまうほど嬉しいです。あの・・シェヌ・カルトーが・・ねぇ・・
でも、残念なのは・・他の1級も、上の2つを除いては、ティム・アトキンさんはみんな93ポイントなんですね・・それには申し訳ないですが、
「異存有り!」
です。それは該当のコラムで書かせていただきます。
2018年もののアンリ・グージュは総じて、
「芯近くの黒果実を透明なミネラリティがタンニンをも含めてコーティング、なので赤果実の美味しさが引き立ち、かつ、テロワールの違いもクッキリと表現!」
しています。そのうえで、持ち味の「柔らかさ」や「フィネス」の表現も見事に出ていると言えます。
このシェヌ・カルトーは縦伸び系のミネラリティが豊かなタイプだと理解していまして、ニュイ=サン=ジョルジュ極上の1級畑、「レ・サン=ジョルジュ」の上部に存在していますから、やや透明なミネラリティが強い感じで、「プティ・サン・ジョルジュ」みたいな感じだと思っていただけましたら良いかと思います。レ・サン=ジョルジュは高価ですし、数も無いので中々・・いや、実は超小瓶のサンプル・セットをいただいたので、よっぽど飲もうかと思ったんですが・・そのセットが余りに可愛らしくて、手を付けられないんですよ。

そう、これなんですが、20ml しか入って無いもので、雑にも扱うとテイスティングにならないし、どうしたものかと頭を悩ませつつ、今に至ってしまっています。・・あ、脱線しまして申し訳ありません。
で、この縦伸び系をプラスし、レ・サン=ジョルジュを一回り小さくしたようなレ・シェヌ・カルトー、美味しいのは間違い無いです。ティム・アトキン氏、93ポイントは伊達じゃありません。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【透明なクリスタルっぽいミネラリティと白っぽい石灰風のミネラリティがせめぎ合うレ・シェヌ・カルトー!】
是非、レ・シェニョの写真と比較してみてください。透明な、クリスタルティックなミネラリティはレ・シェニョよりも穏やかで、その分、ちょっと白みを感じるミネラリティが詰まった感じ・・に思えます。
その性でしょうか、ちょっとシャルドネ・・もしくは白ワインっぽい中域の組成を感じます。他の1級に比較すると少しスタイリッシュで、とても瑞々しく、清冽に美しい味わいです。
まぁ、少なくとも以前のアンリ・グージュのレ・シェヌ・カルトーと共通点は有りますが、余りのミネラリティの多さに、ノーズもテクスチュアも全く異なって感じられてしまいますので、
「・・ん・・このワイン、初体験・・だな」
と、脳が勘違いしてしまっています。
「ん・・そう言えばアンリ・グージュ・・なのかも・・しれない・・」
と思ってしまうぐらい、全然違います。
まぁこれだけ、
「今までと違う!」
「大変化が起きた!」
を連発しますと、アンチな方が、
「・・んな訳無いだろう?・・」
と思って購入してくれるんじゃないか?・・などとも考えてしまいますが、いや、これは経験しておいた方が良いと思いますよ。
だって、全然違うんですから・・それに、もうフィネスさんにも2017年は無いそうですから・・。是非挑戦してみてください。なお、こちらもメディア評価は見当たりませんでしたので、次号辺りのリアルを期待しましょう!ご検討くださいませ。
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【ジャスパー・モリス氏は・・なんと、この1級レ・シェニョに、レ・サン=ジョルジュ以上の評価をしています!】
すみません、少なくて飲めないです。相当凄い仕上がりのはずのレ・サン=ジョルジュを凌ぐかもしれない・・そんな評価を、ジャスパー・モリス氏はされています。まぁ、もしかしたら・・もしかするかもしれませんが、どうなんでしょうね・・すみません、判らないので・・気になる方はぜひご自身の感性でお確かめください。
以下は以前のレヴューです。
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【ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのシェニョに勝るとも劣らない素晴らしい出来!・・このエレガンスを是非ご堪能ください!】
ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールも・・高くなっちゃいましたね。noisy も販売していて何かちょっと申し訳ないような気にもなってしまうんですよ。あれだけ売れなかったワインが・・ラシーヌさんが手放した途端に高額になり、人気も出て・・Noisy wine としましても90年代から扱っていたのに、数が全然入って来なくなってしまった訳です。
でも・・神は見放さなかった?・・のか?・・判りませんが、少なくとも味わいやポテンシャル的に同等、もしくは超えた?・・とさえ思えるような、凄いシェニョが突然現れた訳です。2018年ものも相当に良かったですが、その時点では、
「ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールに勝るとも劣らない」
などとは恐れ多くて言えませんでしたよ・・。
ですがこの2019年ものを飲んで・・
「・・えっ?・・ソックリじゃん・・」
と・・思ってしまったんですよね・・。そう、ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのシェニョに・・。
「・・んな訳有るかい!」
・・判ります!その気持ち!・・そう言いたいですよね~・・でもそれを言う前に、このグラスの写真を良~~~く・・ご覧くださいませ。

1枚目の写真、この色彩です。どうです?・・グッと来ないでしょうか?・・いや、来るでしょう?・・何とも「無垢」なピュアさと、「エキス系の美味しさ」が映り込んでいるかのような色彩・・。良いですよね~。
2枚目は全景です。・・ま~・・ここまで引いてしまうと、なんとも艶めかしい色彩も惚けて映ってしまいますが・・そこで2018年ものの写真と是非見比べてみて下さいよ。
若干確度は違いますが、それでも2018年ものは2019年ものと比較してしまうと・・さらに惚けたような締まりのない、グラデュエーションが見えない、より濃くて茶が入った色彩でしょう?
だから2018年ものは、「そういう味わい」なんです。より遅く摘んだ葡萄・・そうなってしまった葡萄が元になっている訳です。
でも2019年ものは違いますよね?・・めちゃピュアさが見て取れます。エキスの美味しさが目にも映るんじゃないかと・・ミネラリティのバランスも素晴らしいものが有るように映るじゃないかと思います。
だから2019年ものはそういう味わいなんです。・・で、一番近いなぁ・・と思えるのがビンゴでミュヌレ=ジブールのシェニョなんですね・・。
しかも価格は半分とまでは行かないにせよ、三分の二以下・・でしょう?・・昔のミュヌレ=ジブールですね。
2019年もののアンリ・グージュは、完全に生まれ変わったかのような見事な味わいでした。noisy もビックリ!・・でもこんなことばかり書いているとオオカミ少年になってしまいそうで怖いです・・が、本人はまるで嘘を言っているつもりが無い!・・是非そこを気にしていただいて・・ですね、嘘を見破ってやろうとしてください・・(^^; お薦めします!
P.S. 何故かこの2019年のシェニョ、海外メディアの評価が余り見当たりませんでした。やはり生産量の少なさが影響しているのでしょうか・・。
以下は以前のレヴューです。
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【こちらはニュイ=サン=ジョルジュに有るシャンボール=ミュジニー1級?・・みたいなニュアンスです!ティム・アトキン氏は93ポイント!】-----
【こちらはニュイ=サン=ジョルジュに有るシャンボール=ミュジニー1級?・・みたいなニュアンスです!ティム・アトキン氏は93ポイント!】
noisy 的には「レ・シェニョ」と聞くと、長く扱っていて、常に在庫を抱えていたジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのレ・シェニョを思い出してしまいます。
「こんなに複雑でテッカテカに美しくて美味しいのに・・何で買ってくれないんだろう・・」
などと、まるで子供のように悩んでいましたよ。上のキュヴェは数本ずつしか来ませんでしたが、レ・シェニョだけは沢山いただいていたんですね・・いや、価格は安かったですけどね。それでも売れませんでした。今は嘘のように・・
「レアもの扱い」
です。
この1級レ・シェニョも2018年のアンリ・グージュの基本をしっかり持っています。中央付近にタンニンと黒果実をコーティングした透明感の高いミネラリティ、表面近くに白っぽいミネラリティと一緒の赤果実です。しかしながらこのレ・シェニョは、その中央付近の黒果実感がより高く、他の1級・・・例えば同店評価のクロ・デ・ポレ、シェヌ・カルトーよりも黒果実感が多めですね。
ですんで、より「ショコラ感」「モカ」みたいなニュアンスに富み、そこにベリー、チェリー的な赤果実がトッピングされているようなニュアンスが有ると思います。
と言うことは、
「結構に他の1級と違う感じで、むしろレ・ヴォークランの方がニュアンス的には近いか?」
と思っています。
これも美味しい1級です。価格はシェヌ・カルトーより少し高く、クロ・デ・ポテと同様になりますが、ドメーヌではやはりそれだけ高く評価していると言うことなのでしょう。noisy 推奨のクロ・ド・ポレと・・どちらがマイ・タイプでしょうか?是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【硬質で透明なミネラリティがカプセル状になって守られた果実や有機物の表現に期待しましょう!】

こちらもまぁ・・呆れるほどに、戸惑うほどにエレガントで硬質なニュイ1級、レ・シェニョです。もう皆さんはお馴染みですよね・・ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールで散々飲まれていらっしゃるかと思います。
むしろ、ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのニュイ1級がこんなにテカテカに仕上がるのに、何でアンリ・グージュの同じワインがブカブカになってしまうのかが・・判りませんでした。もっとも、5年待ちさえすれば、相当に甘やかになって妖艶なニュイ1級には出会えたわけですが。
まさに12月11日の昨日、開けたばかりでして、シャンボールチックなミネラリティがバリアのように感じられる状態でした。勿論ですが、その守られているバリアの中には、様々な複雑で妖艶になりうる要素がたんまりあるはずです。ルーミエさん張りのミネラリティが・・たんまりの中に、アンリ・グージュの果実やテロワールの表現が詰まっていると考えるとそそられますよね。
グラスの写真を見ていただけましたら・・判りますか・・ね?・・素晴らしいワインの予感はすると思いますよ。見事なまでにミネラルがギッシリです。少なくとも1~2年ほど待ちたいところです。メディアの評価が揃いませんが、リアルは次号辺りでアンリ・グージュの評価が出ますでしょうか?・・何とおっしゃるか・・期待して待ちたいところです。ご検討くださいませ!
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Porrets St-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポレ・サン=ジョルジュ
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Porrets St-Georges Magnum
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポレ・サン=ジョルジュ・マグナム
【グージュ自慢のクロ・デ・ポレ・モノポールの2020年!・・普通ならレ・サン=ジョルジュに次ぐワインです!】
非常に濃密に仕上がった2020年ものです。しかししっかり酸が有り、滅茶苦茶精緻な味わいです。果実感もリアルですがその分、細やかな表情は奥に引っ込んでいる現状が想像されます。
それを踏まえて海外メディアの評価を見ると納得です。ジャスパーさんは2019年よりも上値を1ポイント下げて93ポイント、ティム・アトキンさんは2018年を超える94ポイントです。
ここで再度ジャン=ニコラ・メオさんの言葉を思い出してみますと、「2020年ものをさっさと飲んでしまうことはお勧めしない」・・でした。つまり、
「2020年ものを早飲みすると勘違いする。本領発揮には時間が掛かる。」と言っている訳です。
メオ自身のワインは、グージュほどは濃密では有りませんでした。しかし、ルーミエもルジェも・・マンモス果実な2020年ものを造り上げました。ですから、
「2020年ものは、例え今美味しく飲めたとしても、また今一つと感じたとしても実はそこが限界では無い。(有名メディアのテイスターでさえポテンシャルを取り切れないのだから。)」
と言うことだと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【レ・シェニョと同格・・と思えるクロ・デ・ポレは、レ・シェニョよりも優れた果実の深みと丸みのある見事なバランスをしています!ついに94ポイントまで来ました!】
良いですね~!・・これ、この価格帯の白眉をプルリエと争える出来です。エレガンス主体のシェニョと違うのは、シェニョはヴォーヌ=ロマネ側のクリマであるのに対し、このクロ・デ・ポレはニュイの村の南側、そしてあの「レ・カイユ」の北に接する「レ・ポワレ」の中のクロ・デ・ポレ・・なんですね。
レ・カイユとは同高度に有りますので、やはり力強さは有ります。2019年ものはネゴスのレ・カイユも有りますんで・・色など、是非見比べてみて下さい・・ね?・・似てるでしょう?
それなりに濃く見えるでしょう?・・でも飲んでみると、全然「濃い」なんて思わないはずなんですよ。
それに、ニュイらしい「茶系の土のニュアンス」は・・見えますか?・・2018年ものには僅かに・・認められるかもしれません。でも2019年ものには有りません。
どこまでも純粋でやや濃い目、赤を幾重にも積層させたような色彩をしていると思うんですね。

やはりこのクロ・デ・ポレも、収穫のタイミングを前倒ししているはずなんですね。それが実に良い方に向かいまして、その昔でしたら、
「熟しているが太いタンニンに阻まれた果実が奥に引っ込み、エレガントなのか、パワフルなのか良く判らない」
と言うのがリリース直後の感想だった訳です。
申し訳ないですが・・その頃のnoisy が感じていたのは・・余り良い言葉では無いですが・・本心でした。
「・・ボルドーじゃないんだから・・」
最も5年ほど熟成させますと、豊かだがちょっと邪魔な存在だったタンニンも落ち着きを見せ始め、グージュらしいやや太目の味わいのニュイを感じさせてくれたものでは有ります。なので、ご案内していない2014年ものなどは、数本開けてみて、良ければご案内しようと思っているところです。
で、このクロ・デ・ポレ、絶妙のバランスを持っています。果実もしっかりです。しかもエレガンスをしっかり持っている見事な味わいです。レ・カイユはもう・・化け物みたいな果実を感じさせてくれますが、このクロ・デ・ポレは何とも・・旨いとしか言いようが無いですね。
そしてシェヌ・カルトーとも全然違います・・畑は非常に近いですが・・
「これほどまでに畑の個性を感じさせてくれるニュイ=サン=ジョルジュの造り手はいないだろう!」
そして、
「noisy 的に大好きなエキス系の味わいを自身のものにしたアンリ・グージュ2019年に拍手を!」
と思っています。素晴らしく旨いので、これ、是非飲んで欲しいです・・どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!・・複雑性、フィネス、高貴さ、美しさ、凝縮感・・どれも超一級品です!超お勧め・・是非飲んでみて下さい!】

凄いです~!・・これはもう・・最高ですね。存在が光り輝いてます!
奥に黒果実とタンニンが透明なミネラリティにコーティングされて鎮座、目前には白っぽさのあるミネラリティが赤果実と共に存在していて、そのハーモニーが見事にたなびく感じで縦伸びして行く・・
もうこれ以上、言うことは無いじゃないですか。ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールのエレガンスそのものですよ・・。後はこのクロ・デ・ポレと言うテロワールを自身でどう見極めるかだけ・・でしょう?
この艶やかなミネラリティに包まれたピノ・ノワールは、ビターな美味しさと甘美な美味しさの二面を持ち合わせています。それが黒果実で有り、赤果実でも有ります。そしてそれらが見事なまでに凛としているんですよ。
ちょっと・・凄いメオ=カミュゼのニュイ1級と、飲み比べてみたくなってしまった訳ですね・・。そのうちやってみようと思っています。
ですが・・肝心のティム・アトキンさんが、シェヌ・カルトーと同点の93ポイントなんですね・・・まぁ、ドメーヌ・アンリ・グージュではどちらも価格的には下位にランクされている1級では有るんですが、シェヌ・カルトーの美味しさに93ポイントは理解できるものの、
「ん~・・このクロ・デ・ポレに同点って言うのはなぁ・・」
と、ちょっとクレーム付けたいですね。
ですが、そもそも論で今までこれほどの高い評価をいただいたことは無かったんじゃないかと思われますので・・スペクテイターはちょっとパワフル系がお好きなようなので95ポイントとか得たヴィンテージも有りますが、繊細系としてちゃんと評価しての評価で95点、欲しかったですね。
是非ともこのワインだけは飲んでみていただきたい・・アンリ・グージュの素晴らしさが詰まったワインだと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【流石のテード・ド・キュヴェ!ご自慢のクロ・デ・ポレは物凄いエレガンスです!もう・・ビックリ!】
アンリ・グージュご自慢のテート・ド・キュヴェの中で飲めたのは、ポレとプリュリエですが、現在の状況ですと、クロ・デ・ポレが素晴らしいですね。圧巻のエレガンスですよ。
もう、左のグラスの写真を見ても、ボトルが無ければ・・グージュだとは判らないですよね。因みに範囲と大きさの調整はしましたが、色味の調整は一切しておりませんので・・はい。リアルな写真になっています。
全くのエキス系の見事な味わいです。タンニンになど言及する必要性は全く有りません。ちゃんと有りますが、クリスタルの中から一生懸命に探し出さない限り、見つかりません。
テクスチュアがまた最高で、「つやつやのつるつる」です。仄かに漏れてくる果実感が口内とノーズに拡がって来る喜びが非常に大きいです・・良いピノって・・やはりそうですよね?
思い切りドライなのに、とんがった部分が見当たらず、滑らかで超エレガント!・・各メディアは94ポイント位が多いですが、95点でも良いんじゃないか・・と思います。
2017年のアンリ・グージュ、早めにその素晴らしさ、最高到達点に近い部分を見たい方は、このクロ・デ・ポレの選択が間違いないです。是非ともご検討ください・・あぁ・・これを一推しにしたい!・・です!
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリュリエ・ルージュ
【何とジャスパー・モリス氏はレ・サン=ジョルジュを超える評価です!・・まぁ・・判らないでも無いですが・・】
こちらも飲めていないので・・すみません。ですが、一部の評価者でレ・サン=ジョルジュを超える評価が出ていまして・・実際のところはどうなんだろうと興味は尽きません。上値95ポイントと言う極めて高い評価です。濃密に仕上がった2020年です。2019年ものには、noisy もレ・サン=ジョルジュの次に素晴らしいと確認させていただきました。
因みにレ・サン=ジョルジュの真上がシェヌ・カルトー、その北に接するのがレ・ヴォークランです。この3つはまぁ・・
「良くもそんなに・・違うのね」
と思わせてくれます。
プリュリエの方は、南から
レ・サン=ジョルジュ --> レ・カイユ-->レ・ポワレ(クロ・デ・ポレ)-->レ・ロンシエール-->レ・プリュリエ
と続いています。少しヴォーヌ=ロマネっぽさが増えるような感じです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【個人的にはレ・サンジョルジュを除いた中での白眉・・!クロ・デ・ポレとレ・ヴォークランは惜しくも次点・・でもシェヌ・カルトーも捨てがたい!】
力強さと美しさ、エレガンスを融合した素晴らしいキュヴェ!・・それがこのプリウレです!滅茶苦茶伸びやか!・・口内で伸ばしても伸ばしても・・伸び切らないような連続性が凄いです!
力強さも・・ですね・・暴力的なもの、力任せなものじゃぁ有り得ないんですね。むしろレ・ヴォークランは若いうちはちょっとその傾向が有りますが、熟してくるとその「襞」が埋まって滑らかになり、伸びやかになってくるので・・若いうちの性格が逆なのかな?・・と言うような理解をしています。
2018年ものも凄く美しくて旨かったんですが・・超えちゃいましたね。ジャスパーさんもニール・マーティンさんも・・スペクテイターは誰だっけ・・まぁ良いか・・皆さん、上値で94ポイントまで付けています!・・ん~・・noisy的にはもう0.5点は付けてしまうかな・・と言う感じですが・・。
この見事な色彩は、クロ・デ・ポレに近いものが有ります。ですが、石灰的なミネラリティはクロ・デ・ポレよりやや多めに感じます。その性か、幾分締まった感覚は有りますが・・
「どこまでも伸びて行く感じ!」
はこのプリウレの独壇場かな・・とも思います。
赤い色彩が・・素晴らしいです!・・言ってみればミネラリティと含め、シャンボール的なものでしょうかね。
「土むさいニュイ=サン=ジョルジュ!」
なんて、どこにも感じませんし有りません。それでも敢えて言うならば、
「滅茶苦茶美しい土のニュアンス」
でしょうか。

2018年も美味しかったんですけど・・それに、海外メディアの評価は1点しか上がっていないんですが、この差は・・
「とんでも無く大きい!」
と言えるでしょう。お客様にとっては、
「・・まぁ・・買ってもいいか・・でも買わないかも」
と言うスタンスから、
「是非飲んでみたい!」
と言うスタンスに大きく変わる部分の「差」だと感じます。
プリウレは、ニュイの村の南端から「レ・サンジョルジュ」-->「レ・カイユ」-->「レ・ポワレ(クロ・デ・ポレ)」-->ロンシエール-->「レ・プルリエ」と言う位置関係です。なので、クロ・デ・ポレとは比較的近い・・ロンシエールは小さな区画ですんで・・でもレ・サンジョルジュとはそれなりに離れています。それでもこの辺りではトップクラスの味わいをしていると思いますし、少なくとも、
「2019年のアンリ・グージュのワインの中ではトップ・クラス!」
で有ることは間違いありません。是非飲んでみて下さい。眠れる巨人の覚醒をお確かめください。
以下は以前のレヴューです。
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【野性味・・と言うよりも、超美しい姿が全編を通して感じられます!・・こちらもティム・アトキン氏93ポイントです!・・がやはりエレガンスはクロ・デ・ポレ以上にあると思います。】
美しいスタイルです。そして肌理の細やかさや訴えの上品さ・・それを強く感じます。テクニカルでは「野性味」を言っていますが、むしろ上品な表情に感じてしまうので、どうなんだろう?・・と思っています。
2017年ものでも・・今も読み返してみますと、むしろ「エレガンス」を強調して書いていますので、やはり個人的には昨年同様にエレガンスがたっぷりで美しい系なのかな?っと。
ですがやはり「奥中央の黒果実+ミネラルコーティング、手前の赤果実+ミネラル」は2018年ものアンリ・グージュの特徴です。その上で、隠れていて見えていない部分・・もしくは、まだ成長しきっていないと思われる表情を、しっかり仕舞い込んでいる気がします。
このワインはやはり、早飲みは厳禁だと思いますよ。村名、レ・シェヌ・カルトー、クロ・デ・ポレ辺りは今飲んでも超絶に美味しいですが、このレ・プリュリエは今開けてしまうのはもったいないかと。3年はまず最低でも待ちたいところです。
そうしますと、ティム・アトキン氏の93ポイントは少し自重しすぎ?・・かなと思います。もっとも、今飲んでも結構に美味しいとしてもです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンス度はクロ・デ・ポレ以上です!】
いや~・・グージュのワインにエレガンスだフィネスだと・・言うことになるとは思いもしませんでした。この事実に是非乗ってみていただきたいと、心から思います。まさにルーミエ級のミネラリティに出会えます!
しかしながら、12月10日現在のこのワインの状況はやや硬めでむしろ表情が乏しいです。凄いミネラリティゆえにエレガンスが物凄いので、いずれ出てくるのは間違いないです。それでも現状なら、同じテート・ド・キュヴェのクロ・デ・ポレがより開いていて、滅茶苦茶旨いです。
レ・プリュリエ(プリウレ)2017は、まるでシャンボール=ミュジニーですよ。昨今のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ系のワインが正にそのような味わいですが、今までアンリ・グージュはそのミネラリティをどこに隠していたのでしょう?・・と思えるほど、
「全く別物!」
と感じてしまいます。
まぁ、それでも時間を掛けて楽しんでいると・・ちょいちょい・・出てくるんですね・・。またその姿に気品を感じてしまいます。
おそらくですが2年ほど・・でしょうか。むしろミネラリティが物凄く強いので、それ位は掛かるかも・・と感じています。
因みにジョン・ギルマンさんは94ポイントで、飲み頃予想はなんと 「2028 ~ 2075」です・・お~い!・・そこまで生きるのは難しいぞ~!
もっと因むと、デカンター誌は飲めるスパンとして、「 2020 ~ 2025」です。Drinking Window 2020 - 2025 と書いていますので、そう言うことかな?とは思いますが、ちょっとnoisy 的な飲み始めの時期の意見とは似ています。
素晴らしいエレガンスの凄いワインだと思いますが、さっさと飲むにはミネラリティが凄過ぎる・・と言うことで、どうぞよろしくお願いいたします。
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vaucrains
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴォークラン
【なんと上値96ポイント!・・ただでさえパワフルなレ・ヴォークランが、2020年の巨大な果実濃度を得て・・どうなっているのか!・・と興味が尽きません。】
ん~・・ジャスパー・モリスさん、上値96ポイントか~・・。まぁ、レ・サン=ジョルジュにそれなりの評価が出ているならスムーズに信じられるんですが、どうにも波が有るので安易には受け入れられないような気持ちです。
ですがティム・アトキン氏も94ポイントとそこそこの評価が出ていますから、この辺りが目安なのかとも・・思ったりしています。
ただしあの巨大な・・破壊的でもある濃度が有りますから、そこに元々がレ・ヴォークラン自体パワフルな分、少しテクスチュアがゴツゴツしがち・・な部分を、緻密な果実が滑らかさを与えていたとしたら、一概に96ポイントも有り得なくは無い・・などとも思ってしまいます。
まぁ・・そんなに言うなら開けろよって話しでは有りますが、あと1本でも1級クラスを開けてしまうと「全部販売できてもほぼ赤字」になっちゃいますんで躊躇してしまいました。お客様の方でお確かめいただけますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに95ポイント!・・ジャスパー・モリスさんが上値で付けました!・・でもバーガウンドの94ポイントが何故か嬉しい・・!大きく変わった凄い1級です!】
あんなに美味しかった2018年のレ・ヴォークランが霞んで見えてしまうほど、2019年もののレ・ヴォークランの美味しさと、その姿の美しさは別格に思えてしまいます。最高点だけを見ればたった1点の違いですが・・
事実2018年もののグラスの写真を改めて見てみると、なんだかちょっと「とぼけた感じ」に見えてしまいますよね?・・反対に2019年ものは「凛」としていて「張り」が有って、生命力が漲っているようにも見えてしまいます。
実際、この濃い目の美しい色合いの液体を口に含むと、何とも複雑でパワフル、クロ・デ・ポレやプリウレ、シェニョ、シェヌ・カルトーのエレガンスとは一線を画すような存在に思えて来ます。
それでいて、
「・・今はまだ・・ここまでしか教えないよ・・」
とも言ってるようにも聞こえ、如何に長年ワインと向き合って来た noisy さえ寄せ付けないような、見えないバリアのようなものを感じてしまいます。
ですので、やはりこのワインは・・きっと凄いんだろうと思う訳ですね・・。

ジャスパーさんは95点、付けましたが、noisy的にはアレン・メドゥズさんの94点が嬉しいですね~・・ちょっと感激しました。こんな点は安易に付けない人なんで・・はい。
で、さらに言ってしまえば、若くしても美味しいプリウレやクロ・デ・ポレと、性格は異なるにせよ・・ほとんど同格なんじゃないかと・・noisy 的には思う訳ですよ。
勿論ですが10年経ったら・・ん~・・レ・ヴォークランが頭一つ抜ける可能性は有るんですけどね。でも価格差があるでしょう?・・それはポテンシャルには関係ないとしても、
「兎に角、一度飲んでもらわないと判って貰えない!」
と言う部分と、
「沢山の人に飲んでいただきたいのにこの素晴らしい2019年ものは全く数が無い!」
と言う部分を、ワイン屋としては抱えてものを言わないといけない・・訳なんですよね。
まぁ、2~3本しか無いとか、有っても6本とか・・と言うワインに、これだけ文字を書いているだけで赤字になっちゃう訳ですが、それでもこれだけの文字を打たせるだけの
「魅力に満ちた2019年のアンリ・グージュ!」
と言うことになりますし、その中のNo.2の立ち位置にあるのがこのレ・ヴォークランです。非常に少ないですが、是非とも大きく変わったアンリ・グージュ、飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【将来のグラン・クリュになる可能性を秘めたパワフル系の見事な味わいです!ティム・アトキン氏は94ポイントです!】
もう・・ここは仕方が無いですよね。間違い無く95点以上を狙えるワインです。
2018年もののアンリ・グージュですので、奥に黒果実、手前に赤果実はそのまんまです。ミネラリティも透明、白っぽいものがそれぞれも同じです。
ですが、このレ・ヴォークランは表現はそれだけに留まってはいない・・パワフル系なんですね。ですので、物凄い表情が時折出て来ます。野性味を帯びた皮革、それもなめした感じと皮製品のそのもののようなニュアンス、スパイスも幾つか上げたいほど・・香ります。
閉じたと思ってグラスを振ると、また今度は「可憐な赤いはなびら」みたいなニュアンスが出てきたり、シャンボール的な香水っぽいニュアンスだったりしますので・・
「ちょっと、一概に丸めては言えない?」
風に感じてしまうほどですね。・・そう、肉々しい感じの時も有りますし。
ですので、これも早々と飲むべきワインでは有りません。5年は置いて欲しいですね。そこからいつ飲まれるか・・考えてみて下さい。素晴らしく上質、そして逞しい味わいです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】 すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Saint-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・サン=ジョルジュ
【なんと豪華化粧箱入り!たった1500本のレ・サン=ジョルジュはラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ヂ・フランス誌も上値97ポイントと豪華です!】

凄い容姿ですね~・・でも少なくとも意気込みは伝わって来ます。2020年ものは豪華化粧箱入りです。ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌は上値97ポイントと、まさに「グラン・クリュ」を後押ししているかのようにも感じます。
2020年ものはアチコチで書かせていただきましたが、
「ルーミエもルジェもデゾネイ=ビセイも滅茶濃密!」
です。
しかしながら少ないとは言え、noisy がテイスティングさせていただいた限りにおいて、
「質が半端無い!」
んですね。
それに酸がしっかり有り、滅茶ドライですから・・
「今でも美味しく飲めてしまう!」
んですよ。
ですが、それが本当の姿では無いんだと・・思っておいていただければ幸いです。その濃密さの奥に本質が詰まっている、まだ「ひよこ」の表情が育っている・・とお考え下さい。
で、様々な情報をネットに求めて、アチコチ閲覧させていただいてましたら、
「・・ん?・・なんだこりゃ?」
と思えるサイトに当たりました。
まぁ・・一見すると某巨大販売会社さんのように思えますが、どうもアチコチ酷い・・何しろ安過ぎるしね・・。で、それがこれ・・です。

某社を名乗っていますが、ドメイン名が・・酷いです。全く関係の無い名前です。
そもそも2019年のレ・サン=ジョルジュなんて今頃販売している訳が無い・・しかも売り切れてない・・数は沢山あるようです・・なので有り得ないんですね。
で、さっそくブラウザで「ソース」を見てみますと、ま~・・日本じゃ使わない漢字が <!----> に囲まれて一杯書かれてます。 この大なり +クエスチョンマーク..で囲いますと、そこはブラウザには表示されないんですね。まったくの
「詐欺サイト」
認定です。酷いですね・・絶対に引っかからないようにしてください。まぁ、会社概要を見れば、「危険だな・・」と思われるでしょう。
で、この2020年のレ・サン=ジョルジュを検索したんですが・・
「どこにも出て来ない!」
んですね。販売されていないんでしょうか。
Noisy wine はちゃんとご案内させていただきます。いつものようにテイスティングコメントは書けませんでしたが、是非ご検討いただきましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【何と!・・上値97ポイントまで付きました!・・レ・サンジョルジュのグラン・クリュ昇格間近か?・・2019年のアンリ・グージュの美味しさはそれさえ内包しているかのようです!】
ん~・・すみません、これだけは飲めなかったんですね・・2本だけの入荷ですし、すでに1本、どうしてもと店頭で販売することになってしまいまして、ご紹介は1本だけです。申し訳ありません。
そもそもレ・サンジョルジュに限っては、1級だろうとグラン・クリュだろうと・・そう易々とは飲めないワインですよね。noisy だって・・覚えてないので数えようが有りませんが、本当に少ないですよ・・。
そして2019年ものはアンリ・グージュのドメーヌ設立100周年と言うことで、初代であるアンリ・グージュ考案の特別なエチケットでリリースされています。
評価も2018年ものの95ポイントから97ポイントへとジャンプアップ・・その理由は他のコラムをちらりとでもご覧の方は想像が付くでしょう。明らかに2018年までのアンリ・グージュのワインとは異なります。
きっと記念の100周年に、レ・サンジョルジュのグラン・クリュ昇格を合わせたかったんじゃないかと想像しますが・・ちょっと間に合わなかったんでしょうね。希少な1本です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【頑張って価格を出しました!ティム・アトキン氏も95ポイントとグレートな評価をしています!】 これだけは飲めなかったので・・すみません。ただし2018年のアンリ・グージュ、相当に素晴らしいです。
ですが・・ティム・アトキン氏は2017年ものと評価が同じなんですね・・少し残念ですが、95点と言うのはかなりの高評価ですので、是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】 すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2020 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【一体なんなんだ?・・この化け物は!?】

いや~・・ま~・・何と言おうか・・物凄いことになってしまっています。残念ながら余りの数の無さに・・
「本来は入荷数3本のこのA.C.ブル・ルージュは飲まない予定だった!」
んですね。でも、いずれにせよ・・ほとんどのアイテムが3本しか入荷していない訳です。ニュイ村名だけが6本だったでしょうか・・それ以外は2~3本と言う少量です。なので・・仕方が無いので・・
「2本になってしまうけどA.C.ブル・・開けるか・・」
と言うことにした訳です。
でも実際、開けて良かったです。
「・・飲まなきゃ何も分からない!」
とはこのことでした!・・余りの化け物ぶりに・・見た目だけじゃなく・・(^^;; いや、皆さんも、
「えっ?・・グージュ、どうなさりましたん?」
と思っていらっしゃるでしょう?

で、この2枚目の写真は・・フィネスさんから特別にいただいた、2020年もののエマニュエル・ルジェのパストゥグランです。
「・・え?・・それ、ください!」
なんて言わないでくださいね。まだ入荷していない・・と言うか、割り当ても有るかどうか判りませんから・・もし入るようならちゃんとご案内しますので、新着のご案内をお楽しみにしていてください。
で、言いたいのは・・
「この凄い色彩をグージュとルジェ、比較しつつ是非ご覧ください。」
と言うことなんですよ。物凄い色彩でしょう?
言ってしまえば、
「グージュも濃いがガメ入りのルジェの方がより濃い!」
「グージュは赤を積み上げた凄い色彩!」
「とんでも無く照りの有る濃密そうながらも精緻そうなトーン!」

そうなんですよ・・まったくそのまんま・・です。
このコラムはルジェは本来関係ありませんので、そちらにはコメントしませんのでご容赦くださいね。
で、この濃密な色彩を目にも鮮やかに感じさせるグージュのピノ・ノワールですが、
「まさに果皮だらけのフルーツ爆弾的ピュア・ピノ・ノワール!」
と思しき、破壊的??・・にも思える物凄い味わいなんですよ。
ニュイ村名になりますと、おそらく新樽の使用率からでしょうか・・比較的むしろ、もっと「穏やか」なんですよ。ですがA.C.ブルになりますと・・
「果実の美味しさを最大限に感じさせる、非常にドライで、滅茶苦茶・・とんでもない質の良さを伴った味わいが口内でしっとり・・長く・・感じられる!」

んですね。
長くワイン屋をやっている noisy も、こんなのは初めて・・です。・・いや、濃いワインは一杯有りましたよ。昔のドミニク・ローランもそう・・ペロ・ミノもそうでした・・が、
「それらはもっと黒かった!」
です。こんなに鮮やかな赤を積層させたような味わいじゃ無かったんです。
それに、「ただ濃いだけ」なんてのも結構に有りました。でもそれらは、
「素晴らしい酸が無い・・もしくは酸が低い・・」
んですね。
そしてその破壊的とも言える・・いや、しかし、とんでも無く質が良いので・・
「美し過ぎる破壊的さ?」
・・そのフルーツの奥に、複雑なニュアンスが果実に守られ、存在していると思われるんですね・・。
いや・・参りました。圧巻です・・。誰もが・・
「これは・・凄い!」
とおっしゃるでしょう。
しかし、それが好きだとか嫌いだとかは別の話しですよ。
おそらく、40才くらいまでの方は軒並み・・
「こんなに美味しいピノ、飲んだこと無い!」
とおっしゃるでしょう。
しかしながらそれ以上の方々は、「・・甘く無いけど・・素晴らしいけど・・」と否定的になるかもしれません。
ですが、ワインと言うもの・・実は、濃くてアルコール分がより有って、精緻で美しく、バランスが取れているワインこそが・・
「グレートワイン」
なんですね。
あのドメーヌ・メオ=カミュゼのジャン=ニコラ・メオさんの言葉を思い出してみてください。
「
2020年はグレートヴィンテージになる資質が有るから、(今どんなに美味しくても)さっさと飲んでしまうことはお勧めしない」
・・このワインも実はそうなんです。今飲んでも・・破壊的な果実の美味しさで、飲めてしまう訳です・・美味しく。しかし、
「今飲むべきではない!」
のも事実なんですね。
しかしその判断はご購入された方に委ねられる訳ですので、ぜひその辺を踏まえた上で、飲み時を計ってお楽しみください。2本だけです。
以下は以前のレヴューです。
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【覚醒したアンリ・グージュのA.C.ブルには、元デカンター誌MWのティム・アトキン氏も90ポイント贈呈!ふくよかで丸いパレットを美しく描いてくれます!】
2013年以前の姿はもう・・ありませんね。滅茶美味しいです!ニュイ=サン=ジョルジュのテロワールに近いものをしっかり出してくれていますが、それは村名ニュイ=サン=ジョルジュと比較すると良く判ると思います。
ミネラル感がしっかり載っていて・・と言うか、表情を柔らかくも優しく包み込んでいるかのようなニュアンスです。懸念材料だったタンニンも・・これ、まったく目立ちません・・と言うか、判りません・・しっかりミネラリティにコーティングされている感じです。
赤い果実がたんまり・・なんですが、芯の周りには極上のショコラを思わせるような「黒い果実」が鎮座していまして、この存在がまた、このワインの味わいをより素晴らしいものにしていると感じます。
ただしこの黒果実感・・奥に・・もしくは芯の回りに有る感じがまた、何と言いますか・・絶妙な感じでして、表現が悪いですが、例えば・・アイスクリームの「チョコ最中」を上質にしたもの・・とか、最高級の「どら焼き」とか・・(^^;; を連想させてくれるんですね・・。
ヴィンテージ・造り手紹介の部分でも少々書いたんですが、以前のグージュのエルヴァージュの方法が、確実に進化していると思われます。以前はちょっと・・長過ぎなんですね・・その分、弄り過ぎたり、酸化がより促進されてしまって硬くなる傾向が有ったと分析しています・・いや、想像ですので間違っていたら申し訳在りません。
色合いを見ていただきましても、数年前のアンリ・グージュのワインとはとても思えないほど・・じゃないでしょうか。素晴らしいバランスをしています。
「アンリ・グージュの時代が来た!?」
と言いたいんですが、このところの「伸長ぶり」が半端無いので、クエスチョンマークは外さないでおきますね。何せ、ユベール・ラミーの化け物みたいな2018年を飲んでしまいましたら、2017年もので「到達したからこれ以上は厳しい?」みたいな書き方をしてしまって後悔していますので・・
ですが、すでに確実に大変身しているのは間違い在りません。ミネラリティに包まれた黒果実の芯を持つ美しい果実のピノ・ノワール、是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】
どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2019 Nuits-Saint-Georges 1er les Cailles Rouge (Maison)
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・カイユ・ルージュ
【2019年もののアンリ・グージュは、ネゴスもので「1級レ・カイユ」を得て、ニュイ=サン=ジョルジュの3大プルミエ・クリュを完成!激レアです!】

うお~・・どうです?・・この色彩!・・ぶっ飛びますね~・・是非2019年のアンリ・グージュの、他の1級ワインと見比べてみてください。
「明らかに・・他の1級群よりも濃密な色彩!」
を識別できるんじゃないかと思うんですね。
そして何より・・綺麗な色ですよね・・濃いけど。しかも飲んでみてもそれは全く間違いなく・・
「果皮の割合が化け物!」
です。
でもエキスが超絶に綺麗で・・
「・・これ、熟したらいったいどうなっちゃうんだろう・・」
と、少し想像力が不足気味になってしまいました。
メゾンものですから・・樽詰め後、新樽20%で仕上げていますので、決して樽は強く無いです。
noisy もネットを徘徊して、色々と調べてみたんですが・・
「どこを探しても情報が無い・・存在すら確認できない・・」
と言う、激レアものだったんですね・・そんなの戴いちゃいまして・・すみません。でも3本だけ・・ですよ・・Noisy wine への入荷は・・。

この「レ・カイユ」を得ることで、アンリ・グージュはニュイ=サン=ジョルジュの3大銘柄が全て揃ったことになります。「ニュイ=サン=ジョルジュの王」と言っても過言ではない・・と言うか、名実ともに復活wと言うことなのかもしれません。
そんな状況なので、海外メディアも全くこの「レ・カイユ」については情報が見当たりませんでした・・ので、noisy の評価位でしょうかね・・。
色彩が語り掛けてくれるように、濃密で果皮の割合が非常に多い感じの・・そうですね・・
「近年のドミニク・ローランから新樽をかなり取り上げた感じ!」
と言えば・・近くなるでしょうか?
ピュアですがほんのちナチュラル感も在りつつ、果実感が非常に強く、ミネラリティもしっかり備わっています。ちょっと化け物を見るかのような果実の存在・・です。
因みにこの「レ・カイユ」と言う1級畑は、ニュイの村の南端に有ります。ここは先の三大銘柄が隣り合わせになっている部分でして、最も南の下の部分に「レ・サンジョルジュ」、その上が「レ・ヴォークラン」、レ・サンジョルジュの北が「レ・カイユ」です。
でも、村の最南端の上部の1級畑は「レ・ヴォークラン」では無く、・・実はここが「シェヌ・カルトー」なんですね。是非シェヌ・カルトーのコラムもご覧ください。驚くほどに違うのに驚くほどに旨い!です。
ですので、これはもう・・「果実のパワーを最大限に発揮した1級」です。でもちゃんとフィネスも有ります。酸も他の1級ワインよりは若干大人しいですが、いずれもっとバランスは良くなるはず・・将来も非常に楽しみです。
2019年ものは少ないです。ドメーヌのレ・サンジョルジュもメゾンのレ・カイユも・・片手の半分くらいの入荷です。是非お早めに!・・ご検討くださいませ。
● 2019 Bourgogne Pinot Blanc
ブルゴーニュ・ピノ・ブラン
【よりナチュラルに柔らかく、ディテールの美しさと果実の美味しさを伝えてくれる、「ピノ・グージュ」が見事に開花!旨いです!】

人気は今ひとつ・・と言うか、今二のてっちゃんなアンリ・グージュのピノ・ブランでしたが、2018年ものより、
「ピントがビシッと合って来た感じ」
が出てきまして、長らくテイスティングしていたnoisyも、
「・・おっ!」
と思いましてご紹介文を書かせていただきました。
思うに、長らくアンリ・グージュは長命なブルゴーニュワインを意識するが余り、タンニンの熟度にこだわり過ぎ、ピノ・ノワールはまるでボルドーワインのように、ピノ・ブランはブルゴーニュと言うよりも、もっと南の地域の感じ・・中域が少し抜けてしまうような酸バランスになっていたんじゃないかと・・。そもそもタンニンの熟成を見計らうと言うことは、「完熟した」と確認してからでは遅い訳ですね。すぐに収穫出来る訳では無いですから・・。ましてや天候に左右され、日数も掛かる訳ですから、
「タンニンの熟度を見計らう・・だけでは済まない。先行きの様々な読みが重要」
なんですね。
なのでそれを修正できたと言うことは、結果的に
「少し収穫が早くなった」
はずで、グズっていた果実酸は活き活きとしたリアルな風情を取り戻し、結果としてエキスの味わいが飛びぬけて良くなった・・と踏んでいます。でもこれはこのピノ・ブランだけに留まらず、ピノ・ノワールも滅茶苦茶美味しいんですよ。アンリ・グージュを知っていらっしゃる方が飲んだら・・相当・・腰を抜かすと思いますよ。
「これ、・・本当にアンリ・グージュなの?」
と。

まぁ、言っちゃえば2017年までのピノ・グージュはマッタリ感がバッチリで重厚な味わいです。ですが2018年にはピュアさ、フレッシュさ、酸の伸びやかさが相当に改善され、2019年には、
「滅茶苦茶美しいディテール!」
を持つピノ・グージュになった訳です。これは嬉しいですね・・noisy も何となく涙ぐんでしまいます。
2019年ものの海外メディアの評点は見つけられませんでしたが、相当良かった2018年ものには、Tim Atkin 氏も90点と、A.C.ブルとしては破格の評価をしています。
生きの良いピュアなノーズはふっくらと丸みを帯び非常に伸びやかです。以前なら、「ブリっとした」感じが濃い果実のニュアンスが有ったんですが、若々しさがそこに戻り、伸びやかで心地良いです。低かった重心位置はだいぶ上がり、シャルドネとほとんど変わらない中低域に見事な膨らみを持っています。黄色の果実が載った中域~高域は伸びやかで酸の味わいが素晴らしいバランスを持っています。余韻も美しく、長くたなびきます。
2019年はアンリ・グージュの記念のヴィンテージだそうです。良かった・・滅茶美味しくなって!・・是非とも飲んでいただきたいと思います。ご検討ください。
以下は以前のレヴューです。
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【ピノ・ブランに拘り続けて数十年、ようやくその繊細な姿をより判りやすく、より高貴に感じさせてくれるようになりました!】
え~・・このA.C.ブルのピノ・ブランに関しましては、2017年も滅茶美味しくて・・2018年も同様に美味しいですが、よりそのテロワール由来の味わいが明確になった・・と言える気がしています。
そもそもブルゴーニュのピノ・ブランは、やや腰高で中域のど真ん中の表現がやや「粗」で、どこか中抜けしたようなニュアンスが有って・・低域から押し上げてくるシャルドネの迫力にやや負けてしまう・・もしくは、バリックとの相性が今ひとつ良く無いのかも?・・などとも思っています。つまり、余り強めに樽を掛けてしまうと、その中域の「粗」の部分が強調されてしまう・・感じがするような気がするんですね。
これは、このところテイスティングしているドイツ・バーデンのヴァーゼンハウスのヴァイスブルグンダ―が滅茶美味しくて・・樽も使用はしているはずなんですが、果実がピュアで、しかも問題の中域のど真ん中も・・
「満たされている」
と感じさせてくれるんですね。
2018年もののこのA.C.ブルのピノ・ブラン、そして1級ラ・ペリエールのブランもそうなんですが、そんな中域の粗な部分がほぼ無いんですね。
ですので、むしろその少し下からの押し上げと言いますか、中低域からの押し上げがしっかりしているので、「高域までの伸びの良さ」と「柑橘系果実の表現」までもが輝いて見える感じなんですね。
ピノ・ノワール突然変異のピノ・ブランの本家としましては、やはりこのピノ・ブラン、ピノ・グージュに拘りを持ち続けて来た甲斐を、ようやくしっかり見せられるようになったと言えます。
そして、ほんのりと感じさせる少しクリスピーな感じ・・ナッツっぽい油脂の存在とか、ほんのりとした煙、石灰岩みたいなニュアンスが、このワインを見事に飾っているように思います。素晴らしい出来栄えで、
「ティム・アトキン氏も90ポイント!」
は確認しました。超お勧めです!是非とも素晴らしいピノ・グージュ、飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】
激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru la Perriere Blanc
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ラ・ペリエール・ブラン
【素晴らしい出来です!・・「葡萄の熟度にこだわる」と言うタガを外せたピノ・グージュ、真の姿を見せ始めました!・・旨いです!】

1級クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの畑で見つかった緑の房を付ける突然変異種、それがピノ・ブラン、通称ピノ・グージュです。
ニュイ=サン=ジョルジュのA.C.では、それなりに白の品種が造られています。2018年のコラムにも書きましたがクロ・ド・ラルロ・ブランも素晴らしいワインです・・が基本、シャルドネなんですね。
シャルドネとピノ・ブランだと微妙にニュアンスが異なります。シャルドネは中域に大きな膨らみが有り、ピノ・ブランはむしろ低域~高域までのバランスが凄く良い品種なんですね・・。ですが、熟させ過ぎると酸が弱くなり、結果として「中域の密度や味わいがやや粗になる」傾向がみられ、むしろそれが特徴とも思われるような状況が作られていたと思います。
ですが、2019年ものはピノ・ブラン本来の味わいを取り戻していると思います。A.C.ブルのピノ・ブランも同様でとても美味しいんですが、やはり流石1級ペリエールは違いますね・・持っている「密度」もそうですが、「エレガンス」が超一流です。

まぁ、以前のものとの色合いも相当に違っていて、結構に黄色が強いです。これは樽由来のものが結構に影響しているはずですが、それなりに樽の影響を受ける造りをしたとしても、
「そもそも負けない強いフレーヴァーを持っていた」
と言うことになります。
また、ミネラリティも相当に詰まっています。エレガンスにもそれは影響を与えていますし、何よりノーズが素晴らしい!・・ちょっと南に近い方の黄色いフルーツと、冷やかな白や淡い黄色、そして薄緑のフルーツが混載です。
これ、今飲んでも相当に美味しいですが・・10年経過後が楽しみな感じなんですよ。先だっても・・品種は違いますがクロ・ド・ラルロ・ブランのちょっとコンディションに難のある10年余ほどのボトルを、店にいらっしゃるお客様にリーズナブルにお分けさせていただいたんですが、ま~・・すっごい旨かった!とビックリされていました。
まぁ、ちょっとコルクの具合が今ひとつだったようなので販売しなかったボトルなんですが、少し漏れていたのかな?・・ですが、液体が持つ粘性がこびりついて「フタ」の役目をしてくれますので、少しぐらい漏れていても・・まぁ、パーフェクトでは無いとしても、期待を大きく上回る美味しさが有った・・と言うことなんですね。
クロ・ド・ラルロ・ブランにつきましては、noisyも非常に長くお付き合いしていまして、5年経ったらどうなる・・とか、10年経ったら・・色がこんなだったら・・など、結構に経験則が有りますので、
「この感じならたぶん大丈夫」
と言うのが在る訳です。それが、お客様とのネゴシエーションが上手く行くようなら、そんなボトルの出番も有りうるんですよね。
このピノ・ブラン、ピノ・グージュもこれから長くお付き合いして行きたい・・そう思っています。非常に・・旨いです。それにあの「ヴァーゼンハウス」もピノ・ブラン、造ってまして、非常に旨いんですよ。これからのピノ・ブランの活躍が楽しみだと思いませんか?・・是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネ主体のクロ・ド・ラルロ・ブランと是非比較して飲んでみて下さい!・・ティム・アトキン氏も92ポイントです!】
素晴らしい・・見事な味わいでした!・・・ピノ・グージュ、恐るべし!フィネスたっぷりのアロマと、透明ミネラリティのテカテカコーティングを得たキリリとした表情が実に良いです。
このニュイ=サン=ジョルジュと言うアペラシオンですが、それなりに白ワインも造られています。ド・ラルロのクロ・ド・ラルロ・ブランは、実はニュイの村では無くて、その南の「プレモー=プリシー」に有ります。
しかしこのド・ラルロのクロ・ド・ラルロ・ブランは、ほぼシャルドネ(一部ピノ・グリ?)で造られますが、実は相当に素晴らしいシャルドネでして、5年ほど経過しますと「大化け」するんですね。
リリース仕立ては結構にスレンダーなんですが、時を経ますと相当に膨張し、滑らかで漲る味わいに変化、マッタリとしたテクスチュアとあれは樽からかな?・・ナッティーなニュアンスで・・素晴らしく美味しいんですね。
こちらの「ペリエール・ブラン」は同じく1級畑ですが、ペリエールと言う名前からもお判りのように「石切り場」でして、しかも畑はヴォーヌ=ロマネのある丘とは異なるニュイ=サン=ジョルジュ村に有ります。上部が石切り場だったところですんで、白ワインに向いたミネラリティが得られるんじゃないかと思っています。そして、ピノ・グージュを発見したクロ・デ・ポレはペリエールの下部に接していますんで、見つかった株(枝)をペリエールに植えたのが始まりなんですね。
実は知っているようで知らない味わいなんじゃないかと思います。相当に美味しいですよ。今飲んでもソリッドさのあるスタイリッシュな美味しさですし、数年後に成りますと、結構にボディも膨らんで来て、女性的な美味しさになってくると思います。そして、ティム・アトキン氏も92ポイント付けています!ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】
激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2019 Nuits-Saint-Georges Rouge
ニュイ=サン=ジョルジュ・ルージュ
【・・これがアンリ・グージュ・・?・・嘘~・・!・・と、驚いてください!・・伸びやかなアロマ、美しい果実酸のエキス!・・テロワールの具現化・・素晴らしいです!】

一昔前までは noisy も随分悩んでいた時期が有りました。ブルゴーニュ専門家、宝庫などと言われることも有りながら、目ぼしい在庫は売り切ってしまい、レパートリー?に欲しいアイテムは、何らかの理由で入手できなくなってきていて・・しかも、ご案内しても買っていただけるのはジュヴレとヴォーヌ=ロマネ、そして一部の極レアものばかり。シャンボールだってニュイ=サン=ジョルジュだって・・販売は振るわず、ボーヌのワインに至っては、
「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールはコート・ド・ニュイに限る!」
みたいな世情でしたから、コルトンの美味しいグラン・クリュさえも非常に難しい商材で、ましてやヴォルネイなんて扱う前から苦労する難物でしか無かった訳です。
それでも何とかこの素晴らしいピノ・ノワールをご紹介させてもらってご理解いただきご購入していただくにはどうしたら良いんだろう?・・と悩み続けて、今のスタイルになっている・・そんな感じなんですね。勿論ですが自分一人でそのように出来た訳では無く、リアルワインガイドのテイスターと言う立ち位置や、エージェントさんたちのご協力をいただいて、何とか信用いただけるようになって来たと思っています。
ただし、今も美味しく無いものを美味しいと言うのは超苦手でして、そんなことをするくらいなら仕舞い込んでしまおう・・と言うのは・・きっと気性なんでしょうね。せっかく喜んでいただきたいと思ってやっているのに、自分でそれを壊してしまうような・・支離滅裂なことはしたくないと思ってしまう訳です。だからこそ、常にテイスティングを欠かさず、自身の感覚をズラさないようにと思っています。
でも・・余り・・ずっと「美味しい!」「素晴らしい!」と書き続けたく無いんですね~・・嘘っぽいじゃないですか・・だから、どんなにアンリ・グージュの2019年が素晴らしくても、本当は「眠れる巨人、ついに覚醒!」なんてやりたくないんですね・・天邪鬼な性格なもんで・・はい。
さりとて嘘は書きたくない・・訳ですから、そこで一周してしまって、また悩む訳です。物書きみたいな生活を一年中やっている訳でして、実際には結構に生み出すのに苦しんでいる自分を俯瞰していたりもします。
でもこの2019年、ニュイ村名・・旨いです。これは是非とも、

「アンリ・グージュを全然知らない方!」
もしくは、
「アンリ・グージュを良~く知っている(つもりの)昔からのお知り合い・・(^^;;」
に是非とも飲んでいただきたいと思っています。
「・・ん?・・つまり・・みんなってこと?」
「・・・ご名答・・」
この美しい・・本当に硬い殻を破って生まれ変わった造り手・・とも言えるような見事な色彩をご覧いただきたい!・・そう思うんですね。
そりゃあ、1級クラスをご所望いただける方には、それぞれのキュヴェが素晴らしいのでそちらでも構いません。もう・・シェヌ・カルトーの愛らしさなんて、並みだがチョチョ切れるほどに旨いです。クロ・デ・ポレの完成度の高さなんて・・あっけに取られてしまいますし、カイユの化け物みたいな果皮の味わいなんて、もしそこにエレガンスやフィネスを感じなければ決してお薦めしないんじゃないかとさえ思いますが・・これも凄いお勧めなんですね。
そんな凄い1級群では有りませんが、
「このニュイ村名で充分!」
とこのワインは思わせてくれるんですね・・。
細かいことはもう言いません。2018年以前の写真と見比べてみて下さい・・
「美しさが全然違う!」
きっとそう思っていただけるはずで、それが正しい眼を持つことに通じると思います。是非とも飲んでご自身の感覚で確かめていただきたい・・どうぞよろしくお願いいたします。
因みに・・この村名にワイン・スペクテイターは93ポイントも付けました!でもまぁ・・「2028年までに飲め」は余計ですが、若い果実がお好きな方には2028年までに飲め・・に変更して欲しいですね。本領発揮はそれ以降だと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【土臭いニュイ=サン=ジョルジュはここには有りません!果実味に長け、ミネラリティの艶を感じさせてくれる柔らかな味わい・・それがニュイ=サン=ジョルジュです!】
どうでしょう?・・見事な色合いでしょう?・・それに・・
「ずっと見つめているとニュイ=サン=ジョルジュに見えてくる・・気がする」
と思いませんか?・・思わない?・・あら・・ま・・
しかしながら、2017年もやや官能的な色合いを見せてくれましたが、2018年ものもより精緻ですが透明感とエナジーを漂わせ、しかもピュアさの滲む感じに見えるはずです。
で、noisy は結局、この2018年ものニュイ村名を、都合2本、飲むことになったんですね。色々有りまして・・いや、1本目がダメだったとかじゃないんですよ。1本目はしっかり休ませ過ぎたので、2本目は敢えて、
「店から持ち戻りで即開けてみる」
ことにしたんです。
で、しっかりとそのポテンシャルを掴みました・・。もう、万全ですよ。ふっくらとした柔らかなテクスチュアはアンリ・グージュそのものですが、野暮ったいタンニンなどは全く感じません。無い訳では無く、しっかりとコーティングされ、奥にある黒い果実と一緒に鎮座していらっしゃるんですね。
ですので、手前にある・・と言いますか、表情の最前線に有るやや白っぽいミネラリティと一緒の赤果実が、非常にピュアに感じられます。強過ぎず、全然弱くない・・見事な酸バランスで、ニュイ=サン=ジョルジュのニュアンスを野暮ったい方では無く「美しい方で」見せてくれるんですね・・。
さらには、余りに美味しいので・・
「これは最低91点!」
などと思っていたんですね。
で、先ほど、アチコチを調べていましたら、ティム・アトキン氏も91ポイントだと判りまして・・
「気が合うなぁ・・」
などと上から目線で感じ入っていたものです。
柔らかさやふくよかさ、ピュアさ、たっぷりなミネラリティの存在は、この写真からもお判りいただけるんじゃないかと思います。
相当美味しいので・・是非飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】
どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chenes Carteaux
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェヌ・カルトー
【・・これは本当にグージュなのか?・・驚きの1本!べらぼうな出来です!・・美しい!】

驚きました・・ニュイ=サン=ジョルジュのトップ・クリマ、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランに挟まれた小区画、「レ・シェヌ・カルトー」は、アンリ・グージュ以外では余り見ることの無いワインです。実際・・noisy も余り記憶にございません。
高いレベルでバランスの取れた、そして気品のあるレ・サンジョルジュの上部に接し、パワフルな味わいでその名を聞く「レ・ヴォークラン」の南に接している・・のに、
「パワフル?・・そんなの関係ね~!」
とばかりに繊細な味わいを見せるのがこの「シェヌ・カルトー」なんですね~・・。2018年ものもエレガントで美味しかったです・・ティム・アトキンさんが93ポイントも付けて、
「我が意を得たり!」
とばかりに満足でした。
ですが2019年ものは・・すみません、2018年を大きく飛び越してしまいました・・。おそらく砂地に近いテロワールの畑なんでしょう・・エレガンスが凄い!・・愛らしいったらありゃしない!・・だけれども、
「エキスの味わいがしっかり!」
していて、全くでしゃばるところが無いのに、不足しているとも思えないない・・と言う、物凄いバランスをしているんです!

言ってみれば、
「トップ・クリマのレ・サンジョルジュから、美しさ以外のものを取り去った・・潔い味わいと香り!」
のワインなんですね・・。いや~・・ビックリした!・・こんなワインが造れてしまうんだと・・初めて認識してしまいました(・・すみません・・)。
そうですね・・では、敢えて言ってしまいましょう!・・シェヌ・カルトーはプティ・レ・サンジョルジュ!・・もうそれで良いじゃないですか。そしてレ・サンジョルジュはグラン・クリュ!・・そう仮認識しましょう!
この味わいは・・やっぱり飲んでいただかないと判らないと思いますよ。
「・・また~・・noisy がいい加減なことを言い始めたぞ!」
と思っていらっしゃるに違いないと思います。でも、少なくともnoisy 的にな認識では、
「滅茶苦茶美味しい!・・何より美しく、何よりも愛らしい!・・そんなニュイ=サン=ジョルジュが今まで存在したか?」
と言うことなんですね。
騙されたと思って・・飲むべきです。超お勧めします・・が数は全然ないです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【この、最もリーズナブルなニュイ1級のレ・シェヌ・カルトーも93ポイントなんて・・今まで有り得たのでしょうか?・・スタイリッシュに縦伸び系の見事にスレンダーな味わいです!】
いや~93ポイントって、本当でしょうかね。ちょっとホッペタをひねってみたくなってしまうほど嬉しいです。あの・・シェヌ・カルトーが・・ねぇ・・
でも、残念なのは・・他の1級も、上の2つを除いては、ティム・アトキンさんはみんな93ポイントなんですね・・それには申し訳ないですが、
「異存有り!」
です。それは該当のコラムで書かせていただきます。
2018年もののアンリ・グージュは総じて、
「芯近くの黒果実を透明なミネラリティがタンニンをも含めてコーティング、なので赤果実の美味しさが引き立ち、かつ、テロワールの違いもクッキリと表現!」
しています。そのうえで、持ち味の「柔らかさ」や「フィネス」の表現も見事に出ていると言えます。
このシェヌ・カルトーは縦伸び系のミネラリティが豊かなタイプだと理解していまして、ニュイ=サン=ジョルジュ極上の1級畑、「レ・サン=ジョルジュ」の上部に存在していますから、やや透明なミネラリティが強い感じで、「プティ・サン・ジョルジュ」みたいな感じだと思っていただけましたら良いかと思います。レ・サン=ジョルジュは高価ですし、数も無いので中々・・いや、実は超小瓶のサンプル・セットをいただいたので、よっぽど飲もうかと思ったんですが・・そのセットが余りに可愛らしくて、手を付けられないんですよ。

そう、これなんですが、20ml しか入って無いもので、雑にも扱うとテイスティングにならないし、どうしたものかと頭を悩ませつつ、今に至ってしまっています。・・あ、脱線しまして申し訳ありません。
で、この縦伸び系をプラスし、レ・サン=ジョルジュを一回り小さくしたようなレ・シェヌ・カルトー、美味しいのは間違い無いです。ティム・アトキン氏、93ポイントは伊達じゃありません。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【透明なクリスタルっぽいミネラリティと白っぽい石灰風のミネラリティがせめぎ合うレ・シェヌ・カルトー!】
是非、レ・シェニョの写真と比較してみてください。透明な、クリスタルティックなミネラリティはレ・シェニョよりも穏やかで、その分、ちょっと白みを感じるミネラリティが詰まった感じ・・に思えます。
その性でしょうか、ちょっとシャルドネ・・もしくは白ワインっぽい中域の組成を感じます。他の1級に比較すると少しスタイリッシュで、とても瑞々しく、清冽に美しい味わいです。
まぁ、少なくとも以前のアンリ・グージュのレ・シェヌ・カルトーと共通点は有りますが、余りのミネラリティの多さに、ノーズもテクスチュアも全く異なって感じられてしまいますので、
「・・ん・・このワイン、初体験・・だな」
と、脳が勘違いしてしまっています。
「ん・・そう言えばアンリ・グージュ・・なのかも・・しれない・・」
と思ってしまうぐらい、全然違います。
まぁこれだけ、
「今までと違う!」
「大変化が起きた!」
を連発しますと、アンチな方が、
「・・んな訳無いだろう?・・」
と思って購入してくれるんじゃないか?・・などとも考えてしまいますが、いや、これは経験しておいた方が良いと思いますよ。
だって、全然違うんですから・・それに、もうフィネスさんにも2017年は無いそうですから・・。是非挑戦してみてください。なお、こちらもメディア評価は見当たりませんでしたので、次号辺りのリアルを期待しましょう!ご検討くださいませ。
● 2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Porrets St-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポレ・サン=ジョルジュ
【レ・シェニョと同格・・と思えるクロ・デ・ポレは、レ・シェニョよりも優れた果実の深みと丸みのある見事なバランスをしています!ついに94ポイントまで来ました!】

良いですね~!・・これ、この価格帯の白眉をプルリエと争える出来です。エレガンス主体のシェニョと違うのは、シェニョはヴォーヌ=ロマネ側のクリマであるのに対し、このクロ・デ・ポレはニュイの村の南側、そしてあの「レ・カイユ」の北に接する「レ・ポワレ」の中のクロ・デ・ポレ・・なんですね。
レ・カイユとは同高度に有りますので、やはり力強さは有ります。2019年ものはネゴスのレ・カイユも有りますんで・・色など、是非見比べてみて下さい・・ね?・・似てるでしょう?
それなりに濃く見えるでしょう?・・でも飲んでみると、全然「濃い」なんて思わないはずなんですよ。
それに、ニュイらしい「茶系の土のニュアンス」は・・見えますか?・・2018年ものには僅かに・・認められるかもしれません。でも2019年ものには有りません。
どこまでも純粋でやや濃い目、赤を幾重にも積層させたような色彩をしていると思うんですね。

やはりこのクロ・デ・ポレも、収穫のタイミングを前倒ししているはずなんですね。それが実に良い方に向かいまして、その昔でしたら、
「熟しているが太いタンニンに阻まれた果実が奥に引っ込み、エレガントなのか、パワフルなのか良く判らない」
と言うのがリリース直後の感想だった訳です。
申し訳ないですが・・その頃のnoisy が感じていたのは・・余り良い言葉では無いですが・・本心でした。
「・・ボルドーじゃないんだから・・」
最も5年ほど熟成させますと、豊かだがちょっと邪魔な存在だったタンニンも落ち着きを見せ始め、グージュらしいやや太目の味わいのニュイを感じさせてくれたものでは有ります。なので、ご案内していない2014年ものなどは、数本開けてみて、良ければご案内しようと思っているところです。
で、このクロ・デ・ポレ、絶妙のバランスを持っています。果実もしっかりです。しかもエレガンスをしっかり持っている見事な味わいです。レ・カイユはもう・・化け物みたいな果実を感じさせてくれますが、このクロ・デ・ポレは何とも・・旨いとしか言いようが無いですね。
そしてシェヌ・カルトーとも全然違います・・畑は非常に近いですが・・
「これほどまでに畑の個性を感じさせてくれるニュイ=サン=ジョルジュの造り手はいないだろう!」
そして、
「noisy 的に大好きなエキス系の味わいを自身のものにしたアンリ・グージュ2019年に拍手を!」
と思っています。素晴らしく旨いので、これ、是非飲んで欲しいです・・どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!・・複雑性、フィネス、高貴さ、美しさ、凝縮感・・どれも超一級品です!超お勧め・・是非飲んでみて下さい!】

凄いです~!・・これはもう・・最高ですね。存在が光り輝いてます!
奥に黒果実とタンニンが透明なミネラリティにコーティングされて鎮座、目前には白っぽさのあるミネラリティが赤果実と共に存在していて、そのハーモニーが見事にたなびく感じで縦伸びして行く・・
もうこれ以上、言うことは無いじゃないですか。ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールのエレガンスそのものですよ・・。後はこのクロ・デ・ポレと言うテロワールを自身でどう見極めるかだけ・・でしょう?
この艶やかなミネラリティに包まれたピノ・ノワールは、ビターな美味しさと甘美な美味しさの二面を持ち合わせています。それが黒果実で有り、赤果実でも有ります。そしてそれらが見事なまでに凛としているんですよ。
ちょっと・・凄いメオ=カミュゼのニュイ1級と、飲み比べてみたくなってしまった訳ですね・・。そのうちやってみようと思っています。
ですが・・肝心のティム・アトキンさんが、シェヌ・カルトーと同点の93ポイントなんですね・・・まぁ、ドメーヌ・アンリ・グージュではどちらも価格的には下位にランクされている1級では有るんですが、シェヌ・カルトーの美味しさに93ポイントは理解できるものの、
「ん~・・このクロ・デ・ポレに同点って言うのはなぁ・・」
と、ちょっとクレーム付けたいですね。
ですが、そもそも論で今までこれほどの高い評価をいただいたことは無かったんじゃないかと思われますので・・スペクテイターはちょっとパワフル系がお好きなようなので95ポイントとか得たヴィンテージも有りますが、繊細系としてちゃんと評価しての評価で95点、欲しかったですね。
是非ともこのワインだけは飲んでみていただきたい・・アンリ・グージュの素晴らしさが詰まったワインだと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【流石のテード・ド・キュヴェ!ご自慢のクロ・デ・ポレは物凄いエレガンスです!もう・・ビックリ!】
アンリ・グージュご自慢のテート・ド・キュヴェの中で飲めたのは、ポレとプリュリエですが、現在の状況ですと、クロ・デ・ポレが素晴らしいですね。圧巻のエレガンスですよ。
もう、左のグラスの写真を見ても、ボトルが無ければ・・グージュだとは判らないですよね。因みに範囲と大きさの調整はしましたが、色味の調整は一切しておりませんので・・はい。リアルな写真になっています。
全くのエキス系の見事な味わいです。タンニンになど言及する必要性は全く有りません。ちゃんと有りますが、クリスタルの中から一生懸命に探し出さない限り、見つかりません。
テクスチュアがまた最高で、「つやつやのつるつる」です。仄かに漏れてくる果実感が口内とノーズに拡がって来る喜びが非常に大きいです・・良いピノって・・やはりそうですよね?
思い切りドライなのに、とんがった部分が見当たらず、滑らかで超エレガント!・・各メディアは94ポイント位が多いですが、95点でも良いんじゃないか・・と思います。
2017年のアンリ・グージュ、早めにその素晴らしさ、最高到達点に近い部分を見たい方は、このクロ・デ・ポレの選択が間違いないです。是非ともご検討ください・・あぁ・・これを一推しにしたい!・・です!
● 2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのシェニョに勝るとも劣らない素晴らしい出来!・・このエレガンスを是非ご堪能ください!】

ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールも・・高くなっちゃいましたね。noisy も販売していて何かちょっと申し訳ないような気にもなってしまうんですよ。あれだけ売れなかったワインが・・ラシーヌさんが手放した途端に高額になり、人気も出て・・Noisy wine としましても90年代から扱っていたのに、数が全然入って来なくなってしまった訳です。
でも・・神は見放さなかった?・・のか?・・判りませんが、少なくとも味わいやポテンシャル的に同等、もしくは超えた?・・とさえ思えるような、凄いシェニョが突然現れた訳です。2018年ものも相当に良かったですが、その時点では、
「ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールに勝るとも劣らない」
などとは恐れ多くて言えませんでしたよ・・。
ですがこの2019年ものを飲んで・・
「・・えっ?・・ソックリじゃん・・」
と・・思ってしまったんですよね・・。そう、ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのシェニョに・・。
「・・んな訳有るかい!」
・・判ります!その気持ち!・・そう言いたいですよね~・・でもそれを言う前に、このグラスの写真を良~~~く・・ご覧くださいませ。

1枚目の写真、この色彩です。どうです?・・グッと来ないでしょうか?・・いや、来るでしょう?・・何とも「無垢」なピュアさと、「エキス系の美味しさ」が映り込んでいるかのような色彩・・。良いですよね~。
2枚目は全景です。・・ま~・・ここまで引いてしまうと、なんとも艶めかしい色彩も惚けて映ってしまいますが・・そこで2018年ものの写真と是非見比べてみて下さいよ。
若干確度は違いますが、それでも2018年ものは2019年ものと比較してしまうと・・さらに惚けたような締まりのない、グラデュエーションが見えない、より濃くて茶が入った色彩でしょう?
だから2018年ものは、「そういう味わい」なんです。より遅く摘んだ葡萄・・そうなってしまった葡萄が元になっている訳です。
でも2019年ものは違いますよね?・・めちゃピュアさが見て取れます。エキスの美味しさが目にも映るんじゃないかと・・ミネラリティのバランスも素晴らしいものが有るように映るじゃないかと思います。
だから2019年ものはそういう味わいなんです。・・で、一番近いなぁ・・と思えるのがビンゴでミュヌレ=ジブールのシェニョなんですね・・。
しかも価格は半分とまでは行かないにせよ、三分の二以下・・でしょう?・・昔のミュヌレ=ジブールですね。
2019年もののアンリ・グージュは、完全に生まれ変わったかのような見事な味わいでした。noisy もビックリ!・・でもこんなことばかり書いているとオオカミ少年になってしまいそうで怖いです・・が、本人はまるで嘘を言っているつもりが無い!・・是非そこを気にしていただいて・・ですね、嘘を見破ってやろうとしてください・・(^^; お薦めします!
P.S. 何故かこの2019年のシェニョ、海外メディアの評価が余り見当たりませんでした。やはり生産量の少なさが影響しているのでしょうか・・。
以下は以前のレヴューです。
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【こちらはニュイ=サン=ジョルジュに有るシャンボール=ミュジニー1級?・・みたいなニュアンスです!ティム・アトキン氏は93ポイント!】-----
【こちらはニュイ=サン=ジョルジュに有るシャンボール=ミュジニー1級?・・みたいなニュアンスです!ティム・アトキン氏は93ポイント!】
noisy 的には「レ・シェニョ」と聞くと、長く扱っていて、常に在庫を抱えていたジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのレ・シェニョを思い出してしまいます。
「こんなに複雑でテッカテカに美しくて美味しいのに・・何で買ってくれないんだろう・・」
などと、まるで子供のように悩んでいましたよ。上のキュヴェは数本ずつしか来ませんでしたが、レ・シェニョだけは沢山いただいていたんですね・・いや、価格は安かったですけどね。それでも売れませんでした。今は嘘のように・・
「レアもの扱い」
です。
この1級レ・シェニョも2018年のアンリ・グージュの基本をしっかり持っています。中央付近にタンニンと黒果実をコーティングした透明感の高いミネラリティ、表面近くに白っぽいミネラリティと一緒の赤果実です。しかしながらこのレ・シェニョは、その中央付近の黒果実感がより高く、他の1級・・・例えば同店評価のクロ・デ・ポレ、シェヌ・カルトーよりも黒果実感が多めですね。
ですんで、より「ショコラ感」「モカ」みたいなニュアンスに富み、そこにベリー、チェリー的な赤果実がトッピングされているようなニュアンスが有ると思います。
と言うことは、
「結構に他の1級と違う感じで、むしろレ・ヴォークランの方がニュアンス的には近いか?」
と思っています。
これも美味しい1級です。価格はシェヌ・カルトーより少し高く、クロ・デ・ポテと同様になりますが、ドメーヌではやはりそれだけ高く評価していると言うことなのでしょう。noisy 推奨のクロ・ド・ポレと・・どちらがマイ・タイプでしょうか?是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【硬質で透明なミネラリティがカプセル状になって守られた果実や有機物の表現に期待しましょう!】

こちらもまぁ・・呆れるほどに、戸惑うほどにエレガントで硬質なニュイ1級、レ・シェニョです。もう皆さんはお馴染みですよね・・ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールで散々飲まれていらっしゃるかと思います。
むしろ、ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのニュイ1級がこんなにテカテカに仕上がるのに、何でアンリ・グージュの同じワインがブカブカになってしまうのかが・・判りませんでした。もっとも、5年待ちさえすれば、相当に甘やかになって妖艶なニュイ1級には出会えたわけですが。
まさに12月11日の昨日、開けたばかりでして、シャンボールチックなミネラリティがバリアのように感じられる状態でした。勿論ですが、その守られているバリアの中には、様々な複雑で妖艶になりうる要素がたんまりあるはずです。ルーミエさん張りのミネラリティが・・たんまりの中に、アンリ・グージュの果実やテロワールの表現が詰まっていると考えるとそそられますよね。
グラスの写真を見ていただけましたら・・判りますか・・ね?・・素晴らしいワインの予感はすると思いますよ。見事なまでにミネラルがギッシリです。少なくとも1~2年ほど待ちたいところです。メディアの評価が揃いませんが、リアルは次号辺りでアンリ・グージュの評価が出ますでしょうか?・・何とおっしゃるか・・期待して待ちたいところです。ご検討くださいませ!
● 2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリュリエ・ルージュ
【個人的にはレ・サンジョルジュを除いた中での白眉・・!クロ・デ・ポレとレ・ヴォークランは惜しくも次点・・でもシェヌ・カルトーも捨てがたい!】

力強さと美しさ、エレガンスを融合した素晴らしいキュヴェ!・・それがこのプリウレです!滅茶苦茶伸びやか!・・口内で伸ばしても伸ばしても・・伸び切らないような連続性が凄いです!
力強さも・・ですね・・暴力的なもの、力任せなものじゃぁ有り得ないんですね。むしろレ・ヴォークランは若いうちはちょっとその傾向が有りますが、熟してくるとその「襞」が埋まって滑らかになり、伸びやかになってくるので・・若いうちの性格が逆なのかな?・・と言うような理解をしています。
2018年ものも凄く美しくて旨かったんですが・・超えちゃいましたね。ジャスパーさんもニール・マーティンさんも・・スペクテイターは誰だっけ・・まぁ良いか・・皆さん、上値で94ポイントまで付けています!・・ん~・・noisy的にはもう0.5点は付けてしまうかな・・と言う感じですが・・。
この見事な色彩は、クロ・デ・ポレに近いものが有ります。ですが、石灰的なミネラリティはクロ・デ・ポレよりやや多めに感じます。その性か、幾分締まった感覚は有りますが・・
「どこまでも伸びて行く感じ!」
はこのプリウレの独壇場かな・・とも思います。
赤い色彩が・・素晴らしいです!・・言ってみればミネラリティと含め、シャンボール的なものでしょうかね。
「土むさいニュイ=サン=ジョルジュ!」
なんて、どこにも感じませんし有りません。それでも敢えて言うならば、
「滅茶苦茶美しい土のニュアンス」
でしょうか。

2018年も美味しかったんですけど・・それに、海外メディアの評価は1点しか上がっていないんですが、この差は・・
「とんでも無く大きい!」
と言えるでしょう。お客様にとっては、
「・・まぁ・・買ってもいいか・・でも買わないかも」
と言うスタンスから、
「是非飲んでみたい!」
と言うスタンスに大きく変わる部分の「差」だと感じます。
プリウレは、ニュイの村の南端から「レ・サンジョルジュ」-->「レ・カイユ」-->「レ・ポワレ(クロ・デ・ポレ)」-->ロンシエール-->「レ・プルリエ」と言う位置関係です。なので、クロ・デ・ポレとは比較的近い・・ロンシエールは小さな区画ですんで・・でもレ・サンジョルジュとはそれなりに離れています。それでもこの辺りではトップクラスの味わいをしていると思いますし、少なくとも、
「2019年のアンリ・グージュのワインの中ではトップ・クラス!」
で有ることは間違いありません。是非飲んでみて下さい。眠れる巨人の覚醒をお確かめください。
以下は以前のレヴューです。
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【野性味・・と言うよりも、超美しい姿が全編を通して感じられます!・・こちらもティム・アトキン氏93ポイントです!・・がやはりエレガンスはクロ・デ・ポレ以上にあると思います。】
美しいスタイルです。そして肌理の細やかさや訴えの上品さ・・それを強く感じます。テクニカルでは「野性味」を言っていますが、むしろ上品な表情に感じてしまうので、どうなんだろう?・・と思っています。
2017年ものでも・・今も読み返してみますと、むしろ「エレガンス」を強調して書いていますので、やはり個人的には昨年同様にエレガンスがたっぷりで美しい系なのかな?っと。
ですがやはり「奥中央の黒果実+ミネラルコーティング、手前の赤果実+ミネラル」は2018年ものアンリ・グージュの特徴です。その上で、隠れていて見えていない部分・・もしくは、まだ成長しきっていないと思われる表情を、しっかり仕舞い込んでいる気がします。
このワインはやはり、早飲みは厳禁だと思いますよ。村名、レ・シェヌ・カルトー、クロ・デ・ポレ辺りは今飲んでも超絶に美味しいですが、このレ・プリュリエは今開けてしまうのはもったいないかと。3年はまず最低でも待ちたいところです。
そうしますと、ティム・アトキン氏の93ポイントは少し自重しすぎ?・・かなと思います。もっとも、今飲んでも結構に美味しいとしてもです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンス度はクロ・デ・ポレ以上です!】
いや~・・グージュのワインにエレガンスだフィネスだと・・言うことになるとは思いもしませんでした。この事実に是非乗ってみていただきたいと、心から思います。まさにルーミエ級のミネラリティに出会えます!
しかしながら、12月10日現在のこのワインの状況はやや硬めでむしろ表情が乏しいです。凄いミネラリティゆえにエレガンスが物凄いので、いずれ出てくるのは間違いないです。それでも現状なら、同じテート・ド・キュヴェのクロ・デ・ポレがより開いていて、滅茶苦茶旨いです。
レ・プリュリエ(プリウレ)2017は、まるでシャンボール=ミュジニーですよ。昨今のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ系のワインが正にそのような味わいですが、今までアンリ・グージュはそのミネラリティをどこに隠していたのでしょう?・・と思えるほど、
「全く別物!」
と感じてしまいます。
まぁ、それでも時間を掛けて楽しんでいると・・ちょいちょい・・出てくるんですね・・。またその姿に気品を感じてしまいます。
おそらくですが2年ほど・・でしょうか。むしろミネラリティが物凄く強いので、それ位は掛かるかも・・と感じています。
因みにジョン・ギルマンさんは94ポイントで、飲み頃予想はなんと 「2028 ~ 2075」です・・お~い!・・そこまで生きるのは難しいぞ~!
もっと因むと、デカンター誌は飲めるスパンとして、「 2020 ~ 2025」です。Drinking Window 2020 - 2025 と書いていますので、そう言うことかな?とは思いますが、ちょっとnoisy 的な飲み始めの時期の意見とは似ています。
素晴らしいエレガンスの凄いワインだと思いますが、さっさと飲むにはミネラリティが凄過ぎる・・と言うことで、どうぞよろしくお願いいたします。
● 2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vaucrains
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴォークラン
【ついに95ポイント!・・ジャスパー・モリスさんが上値で付けました!・・でもバーガウンドの94ポイントが何故か嬉しい・・!大きく変わった凄い1級です!】

あんなに美味しかった2018年のレ・ヴォークランが霞んで見えてしまうほど、2019年もののレ・ヴォークランの美味しさと、その姿の美しさは別格に思えてしまいます。最高点だけを見ればたった1点の違いですが・・
事実2018年もののグラスの写真を改めて見てみると、なんだかちょっと「とぼけた感じ」に見えてしまいますよね?・・反対に2019年ものは「凛」としていて「張り」が有って、生命力が漲っているようにも見えてしまいます。
実際、この濃い目の美しい色合いの液体を口に含むと、何とも複雑でパワフル、クロ・デ・ポレやプリウレ、シェニョ、シェヌ・カルトーのエレガンスとは一線を画すような存在に思えて来ます。
それでいて、
「・・今はまだ・・ここまでしか教えないよ・・」
とも言ってるようにも聞こえ、如何に長年ワインと向き合って来た noisy さえ寄せ付けないような、見えないバリアのようなものを感じてしまいます。
ですので、やはりこのワインは・・きっと凄いんだろうと思う訳ですね・・。

ジャスパーさんは95点、付けましたが、noisy的にはアレン・メドゥズさんの94点が嬉しいですね~・・ちょっと感激しました。こんな点は安易に付けない人なんで・・はい。
で、さらに言ってしまえば、若くしても美味しいプリウレやクロ・デ・ポレと、性格は異なるにせよ・・ほとんど同格なんじゃないかと・・noisy 的には思う訳ですよ。
勿論ですが10年経ったら・・ん~・・レ・ヴォークランが頭一つ抜ける可能性は有るんですけどね。でも価格差があるでしょう?・・それはポテンシャルには関係ないとしても、
「兎に角、一度飲んでもらわないと判って貰えない!」
と言う部分と、
「沢山の人に飲んでいただきたいのにこの素晴らしい2019年ものは全く数が無い!」
と言う部分を、ワイン屋としては抱えてものを言わないといけない・・訳なんですよね。
まぁ、2~3本しか無いとか、有っても6本とか・・と言うワインに、これだけ文字を書いているだけで赤字になっちゃう訳ですが、それでもこれだけの文字を打たせるだけの
「魅力に満ちた2019年のアンリ・グージュ!」
と言うことになりますし、その中のNo.2の立ち位置にあるのがこのレ・ヴォークランです。非常に少ないですが、是非とも大きく変わったアンリ・グージュ、飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【将来のグラン・クリュになる可能性を秘めたパワフル系の見事な味わいです!ティム・アトキン氏は94ポイントです!】
もう・・ここは仕方が無いですよね。間違い無く95点以上を狙えるワインです。
2018年もののアンリ・グージュですので、奥に黒果実、手前に赤果実はそのまんまです。ミネラリティも透明、白っぽいものがそれぞれも同じです。
ですが、このレ・ヴォークランは表現はそれだけに留まってはいない・・パワフル系なんですね。ですので、物凄い表情が時折出て来ます。野性味を帯びた皮革、それもなめした感じと皮製品のそのもののようなニュアンス、スパイスも幾つか上げたいほど・・香ります。
閉じたと思ってグラスを振ると、また今度は「可憐な赤いはなびら」みたいなニュアンスが出てきたり、シャンボール的な香水っぽいニュアンスだったりしますので・・
「ちょっと、一概に丸めては言えない?」
風に感じてしまうほどですね。・・そう、肉々しい感じの時も有りますし。
ですので、これも早々と飲むべきワインでは有りません。5年は置いて欲しいですね。そこからいつ飲まれるか・・考えてみて下さい。素晴らしく上質、そして逞しい味わいです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】 すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Saint-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・サン=ジョルジュ
【何と!・・上値97ポイントまで付きました!・・レ・サンジョルジュのグラン・クリュ昇格間近か?・・2019年のアンリ・グージュの美味しさはそれさえ内包しているかのようです!】
ん~・・すみません、これだけは飲めなかったんですね・・2本だけの入荷ですし、すでに1本、どうしてもと店頭で販売することになってしまいまして、ご紹介は1本だけです。申し訳ありません。
そもそもレ・サンジョルジュに限っては、1級だろうとグラン・クリュだろうと・・そう易々とは飲めないワインですよね。noisy だって・・覚えてないので数えようが有りませんが、本当に少ないですよ・・。
そして2019年ものはアンリ・グージュのドメーヌ設立100周年と言うことで、初代であるアンリ・グージュ考案の特別なエチケットでリリースされています。
評価も2018年ものの95ポイントから97ポイントへとジャンプアップ・・その理由は他のコラムをちらりとでもご覧の方は想像が付くでしょう。明らかに2018年までのアンリ・グージュのワインとは異なります。
きっと記念の100周年に、レ・サンジョルジュのグラン・クリュ昇格を合わせたかったんじゃないかと想像しますが・・ちょっと間に合わなかったんでしょうね。希少な1本です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【頑張って価格を出しました!ティム・アトキン氏も95ポイントとグレートな評価をしています!】
これだけは飲めなかったので・・すみません。ただし2018年のアンリ・グージュ、相当に素晴らしいです。
ですが・・ティム・アトキン氏は2017年ものと評価が同じなんですね・・少し残念ですが、95点と言うのはかなりの高評価ですので、是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】
すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2018 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chenes Carteaux
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェヌ・カルトー
【この、最もリーズナブルなニュイ1級のレ・シェヌ・カルトーも93ポイントなんて・・今まで有り得たのでしょうか?・・スタイリッシュに縦伸び系の見事にスレンダーな味わいです!】

いや~93ポイントって、本当でしょうかね。ちょっとホッペタをひねってみたくなってしまうほど嬉しいです。あの・・シェヌ・カルトーが・・ねぇ・・
でも、残念なのは・・他の1級も、上の2つを除いては、ティム・アトキンさんはみんな93ポイントなんですね・・それには申し訳ないですが、
「異存有り!」
です。それは該当のコラムで書かせていただきます。
2018年もののアンリ・グージュは総じて、
「芯近くの黒果実を透明なミネラリティがタンニンをも含めてコーティング、なので赤果実の美味しさが引き立ち、かつ、テロワールの違いもクッキリと表現!」
しています。そのうえで、持ち味の「柔らかさ」や「フィネス」の表現も見事に出ていると言えます。
このシェヌ・カルトーは縦伸び系のミネラリティが豊かなタイプだと理解していまして、ニュイ=サン=ジョルジュ極上の1級畑、「レ・サン=ジョルジュ」の上部に存在していますから、やや透明なミネラリティが強い感じで、「プティ・サン・ジョルジュ」みたいな感じだと思っていただけましたら良いかと思います。レ・サン=ジョルジュは高価ですし、数も無いので中々・・いや、実は超小瓶のサンプル・セットをいただいたので、よっぽど飲もうかと思ったんですが・・そのセットが余りに可愛らしくて、手を付けられないんですよ。

そう、これなんですが、20ml しか入って無いもので、雑にも扱うとテイスティングにならないし、どうしたものかと頭を悩ませつつ、今に至ってしまっています。・・あ、脱線しまして申し訳ありません。
で、この縦伸び系をプラスし、レ・サン=ジョルジュを一回り小さくしたようなレ・シェヌ・カルトー、美味しいのは間違い無いです。ティム・アトキン氏、93ポイントは伊達じゃありません。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【透明なクリスタルっぽいミネラリティと白っぽい石灰風のミネラリティがせめぎ合うレ・シェヌ・カルトー!】
是非、レ・シェニョの写真と比較してみてください。透明な、クリスタルティックなミネラリティはレ・シェニョよりも穏やかで、その分、ちょっと白みを感じるミネラリティが詰まった感じ・・に思えます。
その性でしょうか、ちょっとシャルドネ・・もしくは白ワインっぽい中域の組成を感じます。他の1級に比較すると少しスタイリッシュで、とても瑞々しく、清冽に美しい味わいです。
まぁ、少なくとも以前のアンリ・グージュのレ・シェヌ・カルトーと共通点は有りますが、余りのミネラリティの多さに、ノーズもテクスチュアも全く異なって感じられてしまいますので、
「・・ん・・このワイン、初体験・・だな」
と、脳が勘違いしてしまっています。
「ん・・そう言えばアンリ・グージュ・・なのかも・・しれない・・」
と思ってしまうぐらい、全然違います。
まぁこれだけ、
「今までと違う!」
「大変化が起きた!」
を連発しますと、アンチな方が、
「・・んな訳無いだろう?・・」
と思って購入してくれるんじゃないか?・・などとも考えてしまいますが、いや、これは経験しておいた方が良いと思いますよ。
だって、全然違うんですから・・それに、もうフィネスさんにも2017年は無いそうですから・・。是非挑戦してみてください。なお、こちらもメディア評価は見当たりませんでしたので、次号辺りのリアルを期待しましょう!ご検討くださいませ。
● 2018 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Saint-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・サン=ジョルジュ
【頑張って価格を出しました!ティム・アトキン氏も95ポイントとグレートな評価をしています!】
これだけは飲めなかったので・・すみません。ただし2018年のアンリ・グージュ、相当に素晴らしいです。
ですが・・ティム・アトキン氏は2017年ものと評価が同じなんですね・・少し残念ですが、95点と言うのはかなりの高評価ですので、是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】
すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2018 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vaucrains
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴォークラン
【将来のグラン・クリュになる可能性を秘めたパワフル系の見事な味わいです!ティム・アトキン氏は94ポイントです!】

もう・・ここは仕方が無いですよね。間違い無く95点以上を狙えるワインです。
2018年もののアンリ・グージュですので、奥に黒果実、手前に赤果実はそのまんまです。ミネラリティも透明、白っぽいものがそれぞれも同じです。
ですが、このレ・ヴォークランは表現はそれだけに留まってはいない・・パワフル系なんですね。ですので、物凄い表情が時折出て来ます。野性味を帯びた皮革、それもなめした感じと皮製品のそのもののようなニュアンス、スパイスも幾つか上げたいほど・・香ります。
閉じたと思ってグラスを振ると、また今度は「可憐な赤いはなびら」みたいなニュアンスが出てきたり、シャンボール的な香水っぽいニュアンスだったりしますので・・
「ちょっと、一概に丸めては言えない?」
風に感じてしまうほどですね。・・そう、肉々しい感じの時も有りますし。
ですので、これも早々と飲むべきワインでは有りません。5年は置いて欲しいですね。そこからいつ飲まれるか・・考えてみて下さい。素晴らしく上質、そして逞しい味わいです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】 すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2018 Nuits-Saint-Georges 1er Cru la Perriere Blanc
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ラ・ペリエール・ブラン
【シャルドネ主体のクロ・ド・ラルロ・ブランと是非比較して飲んでみて下さい!・・ティム・アトキン氏も92ポイントです!】

素晴らしい・・見事な味わいでした!・・・ピノ・グージュ、恐るべし!フィネスたっぷりのアロマと、透明ミネラリティのテカテカコーティングを得たキリリとした表情が実に良いです。
このニュイ=サン=ジョルジュと言うアペラシオンですが、それなりに白ワインも造られています。ド・ラルロのクロ・ド・ラルロ・ブランは、実はニュイの村では無くて、その南の「プレモー=プリシー」に有ります。
しかしこのド・ラルロのクロ・ド・ラルロ・ブランは、ほぼシャルドネ(一部ピノ・グリ?)で造られますが、実は相当に素晴らしいシャルドネでして、5年ほど経過しますと「大化け」するんですね。
リリース仕立ては結構にスレンダーなんですが、時を経ますと相当に膨張し、滑らかで漲る味わいに変化、マッタリとしたテクスチュアとあれは樽からかな?・・ナッティーなニュアンスで・・素晴らしく美味しいんですね。
こちらの「ペリエール・ブラン」は同じく1級畑ですが、ペリエールと言う名前からもお判りのように「石切り場」でして、しかも畑はヴォーヌ=ロマネのある丘とは異なるニュイ=サン=ジョルジュ村に有ります。上部が石切り場だったところですんで、白ワインに向いたミネラリティが得られるんじゃないかと思っています。そして、ピノ・グージュを発見したクロ・デ・ポレはペリエールの下部に接していますんで、見つかった株(枝)をペリエールに植えたのが始まりなんですね。
実は知っているようで知らない味わいなんじゃないかと思います。相当に美味しいですよ。今飲んでもソリッドさのあるスタイリッシュな美味しさですし、数年後に成りますと、結構にボディも膨らんで来て、女性的な美味しさになってくると思います。そして、ティム・アトキン氏も92ポイント付けています!ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】
激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2018 Nuits-Saint-Georges Rouge
ニュイ=サン=ジョルジュ・ルージュ
【土臭いニュイ=サン=ジョルジュはここには有りません!果実味に長け、ミネラリティの艶を感じさせてくれる柔らかな味わい・・それがニュイ=サン=ジョルジュです!】

どうでしょう?・・見事な色合いでしょう?・・それに・・
「ずっと見つめているとニュイ=サン=ジョルジュに見えてくる・・気がする」
と思いませんか?・・思わない?・・あら・・ま・・
しかしながら、2017年もやや官能的な色合いを見せてくれましたが、2018年ものもより精緻ですが透明感とエナジーを漂わせ、しかもピュアさの滲む感じに見えるはずです。
で、noisy は結局、この2018年ものニュイ村名を、都合2本、飲むことになったんですね。色々有りまして・・いや、1本目がダメだったとかじゃないんですよ。1本目はしっかり休ませ過ぎたので、2本目は敢えて、
「店から持ち戻りで即開けてみる」
ことにしたんです。
で、しっかりとそのポテンシャルを掴みました・・。もう、万全ですよ。ふっくらとした柔らかなテクスチュアはアンリ・グージュそのものですが、野暮ったいタンニンなどは全く感じません。無い訳では無く、しっかりとコーティングされ、奥にある黒い果実と一緒に鎮座していらっしゃるんですね。
ですので、手前にある・・と言いますか、表情の最前線に有るやや白っぽいミネラリティと一緒の赤果実が、非常にピュアに感じられます。強過ぎず、全然弱くない・・見事な酸バランスで、ニュイ=サン=ジョルジュのニュアンスを野暮ったい方では無く「美しい方で」見せてくれるんですね・・。
さらには、余りに美味しいので・・
「これは最低91点!」
などと思っていたんですね。
で、先ほど、アチコチを調べていましたら、ティム・アトキン氏も91ポイントだと判りまして・・
「気が合うなぁ・・」
などと上から目線で感じ入っていたものです。
柔らかさやふくよかさ、ピュアさ、たっぷりなミネラリティの存在は、この写真からもお判りいただけるんじゃないかと思います。
相当美味しいので・・是非飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】
どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2018 Bourgogne Pinot Blanc
ブルゴーニュ・ピノ・ブラン
【ピノ・ブランに拘り続けて数十年、ようやくその繊細な姿をより判りやすく、より高貴に感じさせてくれるようになりました!】

え~・・このA.C.ブルのピノ・ブランに関しましては、2017年も滅茶美味しくて・・2018年も同様に美味しいですが、よりそのテロワール由来の味わいが明確になった・・と言える気がしています。
そもそもブルゴーニュのピノ・ブランは、やや腰高で中域のど真ん中の表現がやや「粗」で、どこか中抜けしたようなニュアンスが有って・・低域から押し上げてくるシャルドネの迫力にやや負けてしまう・・もしくは、バリックとの相性が今ひとつ良く無いのかも?・・などとも思っています。つまり、余り強めに樽を掛けてしまうと、その中域の「粗」の部分が強調されてしまう・・感じがするような気がするんですね。
これは、このところテイスティングしているドイツ・バーデンのヴァーゼンハウスのヴァイスブルグンダ―が滅茶美味しくて・・樽も使用はしているはずなんですが、果実がピュアで、しかも問題の中域のど真ん中も・・
「満たされている」
と感じさせてくれるんですね。
2018年もののこのA.C.ブルのピノ・ブラン、そして1級ラ・ペリエールのブランもそうなんですが、そんな中域の粗な部分がほぼ無いんですね。
ですので、むしろその少し下からの押し上げと言いますか、中低域からの押し上げがしっかりしているので、「高域までの伸びの良さ」と「柑橘系果実の表現」までもが輝いて見える感じなんですね。
ピノ・ノワール突然変異のピノ・ブランの本家としましては、やはりこのピノ・ブラン、ピノ・グージュに拘りを持ち続けて来た甲斐を、ようやくしっかり見せられるようになったと言えます。
そして、ほんのりと感じさせる少しクリスピーな感じ・・ナッツっぽい油脂の存在とか、ほんのりとした煙、石灰岩みたいなニュアンスが、このワインを見事に飾っているように思います。素晴らしい出来栄えで、
「ティム・アトキン氏も90ポイント!」
は確認しました。超お勧めです!是非とも素晴らしいピノ・グージュ、飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】
激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2018 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【覚醒したアンリ・グージュのA.C.ブルには、デカンターMWのティム・アトキン氏も90ポイント贈呈!ふくよかで丸いパレットを美しく描いてくれます!】

2013年以前の姿はもう・・ありませんね。滅茶美味しいです!ニュイ=サン=ジョルジュのテロワールに近いものをしっかり出してくれていますが、それは村名ニュイ=サン=ジョルジュと比較すると良く判ると思います。
ミネラル感がしっかり載っていて・・と言うか、表情を柔らかくも優しく包み込んでいるかのようなニュアンスです。懸念材料だったタンニンも・・これ、まったく目立ちません・・と言うか、判りません・・しっかりミネラリティにコーティングされている感じです。
赤い果実がたんまり・・なんですが、芯の周りには極上のショコラを思わせるような「黒い果実」が鎮座していまして、この存在がまた、このワインの味わいをより素晴らしいものにしていると感じます。
ただしこの黒果実感・・奥に・・もしくは芯の回りに有る感じがまた、何と言いますか・・絶妙な感じでして、表現が悪いですが、例えば・・アイスクリームの「チョコ最中」を上質にしたもの・・とか、最高級の「どら焼き」とか・・(^^;; を連想させてくれるんですね・・。
ヴィンテージ・造り手紹介の部分でも少々書いたんですが、以前のグージュのエルヴァージュの方法が、確実に進化していると思われます。以前はちょっと・・長過ぎなんですね・・その分、弄り過ぎたり、酸化がより促進されてしまって硬くなる傾向が有ったと分析しています・・いや、想像ですので間違っていたら申し訳在りません。
色合いを見ていただきましても、数年前のアンリ・グージュのワインとはとても思えないほど・・じゃないでしょうか。素晴らしいバランスをしています。
「アンリ・グージュの時代が来た!?」
と言いたいんですが、このところの「伸長ぶり」が半端無いので、クエスチョンマークは外さないでおきますね。何せ、ユベール・ラミーの化け物みたいな2018年を飲んでしまいましたら、2017年もので「到達したからこれ以上は厳しい?」みたいな書き方をしてしまって後悔していますので・・
ですが、すでに確実に大変身しているのは間違い在りません。ミネラリティに包まれた黒果実の芯を持つ美しい果実のピノ・ノワール、是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】
どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2018 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【こちらはニュイ=サン=ジョルジュに有るシャンボール=ミュジニー1級?・・みたいなニュアンスです!ティム・アトキン氏は93ポイント!】

noisy 的には「レ・シェニョ」と聞くと、長く扱っていて、常に在庫を抱えていたジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのレ・シェニョを思い出してしまいます。
「こんなに複雑でテッカテカに美しくて美味しいのに・・何で買ってくれないんだろう・・」
などと、まるで子供のように悩んでいましたよ。上のキュヴェは数本ずつしか来ませんでしたが、レ・シェニョだけは沢山いただいていたんですね・・いや、価格は安かったですけどね。それでも売れませんでした。今は嘘のように・・
「レアもの扱い」
です。
この1級レ・シェニョも2018年のアンリ・グージュの基本をしっかり持っています。中央付近にタンニンと黒果実をコーティングした透明感の高いミネラリティ、表面近くに白っぽいミネラリティと一緒の赤果実です。しかしながらこのレ・シェニョは、その中央付近の黒果実感がより高く、他の1級・・・例えば同店評価のクロ・デ・ポレ、シェヌ・カルトーよりも黒果実感が多めですね。
ですんで、より「ショコラ感」「モカ」みたいなニュアンスに富み、そこにベリー、チェリー的な赤果実がトッピングされているようなニュアンスが有ると思います。
と言うことは、
「結構に他の1級と違う感じで、むしろレ・ヴォークランの方がニュアンス的には近いか?」
と思っています。
これも美味しい1級です。価格はシェヌ・カルトーより少し高く、クロ・デ・ポテと同様になりますが、ドメーヌではやはりそれだけ高く評価していると言うことなのでしょう。noisy 推奨のクロ・ド・ポレと・・どちらがマイ・タイプでしょうか?是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【硬質で透明なミネラリティがカプセル状になって守られた果実や有機物の表現に期待しましょう!】

こちらもまぁ・・呆れるほどに、戸惑うほどにエレガントで硬質なニュイ1級、レ・シェニョです。もう皆さんはお馴染みですよね・・ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールで散々飲まれていらっしゃるかと思います。
むしろ、ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのニュイ1級がこんなにテカテカに仕上がるのに、何でアンリ・グージュの同じワインがブカブカになってしまうのかが・・判りませんでした。もっとも、5年待ちさえすれば、相当に甘やかになって妖艶なニュイ1級には出会えたわけですが。
まさに12月11日の昨日、開けたばかりでして、シャンボールチックなミネラリティがバリアのように感じられる状態でした。勿論ですが、その守られているバリアの中には、様々な複雑で妖艶になりうる要素がたんまりあるはずです。ルーミエさん張りのミネラリティが・・たんまりの中に、アンリ・グージュの果実やテロワールの表現が詰まっていると考えるとそそられますよね。
グラスの写真を見ていただけましたら・・判りますか・・ね?・・素晴らしいワインの予感はすると思いますよ。見事なまでにミネラルがギッシリです。少なくとも1~2年ほど待ちたいところです。メディアの評価が揃いませんが、リアルは次号辺りでアンリ・グージュの評価が出ますでしょうか?・・何とおっしゃるか・・期待して待ちたいところです。ご検討くださいませ!
● 2018 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Porrets St-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポレ・サン・ジョルジュ
【素晴らしい!・・複雑性、フィネス、高貴さ、美しさ、凝縮感・・どれも超一級品です!超お勧め・・是非飲んでみて下さい!】

凄いです~!・・これはもう・・最高ですね。存在が光り輝いてます!
奥に黒果実とタンニンが透明なミネラリティにコーティングされて鎮座、目前には白っぽさのあるミネラリティが赤果実と共に存在していて、そのハーモニーが見事にたなびく感じで縦伸びして行く・・
もうこれ以上、言うことは無いじゃないですか。ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールのエレガンスそのものですよ・・。後はこのクロ・デ・ポレと言うテロワールを自身でどう見極めるかだけ・・でしょう?
この艶やかなミネラリティに包まれたピノ・ノワールは、ビターな美味しさと甘美な美味しさの二面を持ち合わせています。それが黒果実で有り、赤果実でも有ります。そしてそれらが見事なまでに凛としているんですよ。
ちょっと・・凄いメオ=カミュゼのニュイ1級と、飲み比べてみたくなってしまった訳ですね・・。そのうちやってみようと思っています。
ですが・・肝心のティム・アトキンさんが、シェヌ・カルトーと同点の93ポイントなんですね・・・まぁ、ドメーヌ・アンリ・グージュではどちらも価格的には下位にランクされている1級では有るんですが、シェヌ・カルトーの美味しさに93ポイントは理解できるものの、
「ん~・・このクロ・デ・ポレに同点って言うのはなぁ・・」
と、ちょっとクレーム付けたいですね。
ですが、そもそも論で今までこれほどの高い評価をいただいたことは無かったんじゃないかと思われますので・・スペクテイターはちょっとパワフル系がお好きなようなので95ポイントとか得たヴィンテージも有りますが、繊細系としてちゃんと評価しての評価で95点、欲しかったですね。
是非ともこのワインだけは飲んでみていただきたい・・アンリ・グージュの素晴らしさが詰まったワインだと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【流石のテード・ド・キュヴェ!ご自慢のクロ・デ・ポレは物凄いエレガンスです!もう・・ビックリ!】
アンリ・グージュご自慢のテート・ド・キュヴェの中で飲めたのは、ポレとプリュリエですが、現在の状況ですと、クロ・デ・ポレが素晴らしいですね。圧巻のエレガンスですよ。
もう、左のグラスの写真を見ても、ボトルが無ければ・・グージュだとは判らないですよね。因みに範囲と大きさの調整はしましたが、色味の調整は一切しておりませんので・・はい。リアルな写真になっています。
全くのエキス系の見事な味わいです。タンニンになど言及する必要性は全く有りません。ちゃんと有りますが、クリスタルの中から一生懸命に探し出さない限り、見つかりません。
テクスチュアがまた最高で、「つやつやのつるつる」です。仄かに漏れてくる果実感が口内とノーズに拡がって来る喜びが非常に大きいです・・良いピノって・・やはりそうですよね?
思い切りドライなのに、とんがった部分が見当たらず、滑らかで超エレガント!・・各メディアは94ポイント位が多いですが、95点でも良いんじゃないか・・と思います。
2017年のアンリ・グージュ、早めにその素晴らしさ、最高到達点に近い部分を見たい方は、このクロ・デ・ポレの選択が間違いないです。是非ともご検討ください・・あぁ・・これを一推しにしたい!・・です!
● 2017 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vaucrains
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴォークラン
【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】
すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2017 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】

どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2017 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Porrets St-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポレ・サン・ジョルジュ
【流石のテード・ド・キュヴェ!ご自慢のクロ・デ・ポレは物凄いエレガンスです!もう・・ビックリ!】

アンリ・グージュご自慢のテート・ド・キュヴェの中で飲めたのは、ポレとプリュリエですが、現在の状況ですと、クロ・デ・ポレが素晴らしいですね。圧巻のエレガンスですよ。
もう、左のグラスの写真を見ても、ボトルが無ければ・・グージュだとは判らないですよね。因みに範囲と大きさの調整はしましたが、色味の調整は一切しておりませんので・・はい。リアルな写真になっています。
全くのエキス系の見事な味わいです。タンニンになど言及する必要性は全く有りません。ちゃんと有りますが、クリスタルの中から一生懸命に探し出さない限り、見つかりません。
テクスチュアがまた最高で、「つやつやのつるつる」です。仄かに漏れてくる果実感が口内とノーズに拡がって来る喜びが非常に大きいです・・良いピノって・・やはりそうですよね?
思い切りドライなのに、とんがった部分が見当たらず、滑らかで超エレガント!・・各メディアは94ポイント位が多いですが、95点でも良いんじゃないか・・と思います。
2017年のアンリ・グージュ、早めにその素晴らしさ、最高到達点に近い部分を見たい方は、このクロ・デ・ポレの選択が間違いないです。是非ともご検討ください・・あぁ・・これを一推しにしたい!・・です!
● 2017 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chenes Carteaux
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェヌ・カルトー
【透明なクリスタルっぽいミネラリティと白っぽい石灰風のミネラリティがせめぎ合うレ・シェヌ・カルトー!】

是非、レ・シェニョの写真と比較してみてください。透明な、クリスタルティックなミネラリティはレ・シェニョよりも穏やかで、その分、ちょっと白みを感じるミネラリティが詰まった感じ・・に思えます。
その性でしょうか、ちょっとシャルドネ・・もしくは白ワインっぽい中域の組成を感じます。他の1級に比較すると少しスタイリッシュで、とても瑞々しく、清冽に美しい味わいです。
まぁ、少なくとも以前のアンリ・グージュのレ・シェヌ・カルトーと共通点は有りますが、余りのミネラリティの多さに、ノーズもテクスチュアも全く異なって感じられてしまいますので、
「・・ん・・このワイン、初体験・・だな」
と、脳が勘違いしてしまっています。
「ん・・そう言えばアンリ・グージュ・・なのかも・・しれない・・」
と思ってしまうぐらい、全然違います。
まぁこれだけ、
「今までと違う!」
「大変化が起きた!」
を連発しますと、アンチな方が、
「・・んな訳無いだろう?・・」
と思って購入してくれるんじゃないか?・・などとも考えてしまいますが、いや、これは経験しておいた方が良いと思いますよ。
だって、全然違うんですから・・それに、もうフィネスさんにも2017年は無いそうですから・・。是非挑戦してみてください。なお、こちらもメディア評価は見当たりませんでしたので、次号辺りのリアルを期待しましょう!ご検討くださいませ。
● 2017 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【硬質で透明なミネラリティがカプセル状になって守られた果実や有機物の表現に期待しましょう!】

こちらもまぁ・・呆れるほどに、戸惑うほどにエレガントで硬質なニュイ1級、レ・シェニョです。もう皆さんはお馴染みですよね・・ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールで散々飲まれていらっしゃるかと思います。
むしろ、ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのニュイ1級がこんなにテカテカに仕上がるのに、何でアンリ・グージュの同じワインがブカブカになってしまうのかが・・判りませんでした。もっとも、5年待ちさえすれば、相当に甘やかになって妖艶なニュイ1級には出会えたわけですが。
まさに12月11日の昨日、開けたばかりでして、シャンボールチックなミネラリティがバリアのように感じられる状態でした。勿論ですが、その守られているバリアの中には、様々な複雑で妖艶になりうる要素がたんまりあるはずです。ルーミエさん張りのミネラリティが・・たんまりの中に、アンリ・グージュの果実やテロワールの表現が詰まっていると考えるとそそられますよね。
グラスの写真を見ていただけましたら・・判りますか・・ね?・・素晴らしいワインの予感はすると思いますよ。見事なまでにミネラルがギッシリです。少なくとも1~2年ほど待ちたいところです。メディアの評価が揃いませんが、リアルは次号辺りでアンリ・グージュの評価が出ますでしょうか?・・何とおっしゃるか・・期待して待ちたいところです。ご検討くださいませ!
● 2017 Nuits-Saint-Georges Rouge
ニュイ=サン=ジョルジュ・ルージュ
【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】

どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2017 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Saint-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・サン=ジョルジュ
【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】
すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2017 Bourgogne Pinot Blanc
ブルゴーニュ・ピノ・ブラン
● 2017 Nuits-Saint-Georges 1er Cru la Perriere Blanc
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ラ・ペリエール・ブラン
【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】

激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2016 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Porrets St-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポレ・サン・ジョルジュ
【流石のテード・ド・キュヴェ!ご自慢のクロ・デ・ポレは物凄いエレガンスです!もう・・ビックリ!】----- 2017年もののレヴューです。

アンリ・グージュご自慢のテート・ド・キュヴェの中で飲めたのは、ポレとプリュリエですが、現在の状況ですと、クロ・デ・ポレが素晴らしいですね。圧巻のエレガンスですよ。
もう、左のグラスの写真を見ても、ボトルが無ければ・・グージュだとは判らないですよね。因みに範囲と大きさの調整はしましたが、色味の調整は一切しておりませんので・・はい。リアルな写真になっています。
全くのエキス系の見事な味わいです。タンニンになど言及する必要性は全く有りません。ちゃんと有りますが、クリスタルの中から一生懸命に探し出さない限り、見つかりません。
テクスチュアがまた最高で、「つやつやのつるつる」です。仄かに漏れてくる果実感が口内とノーズに拡がって来る喜びが非常に大きいです・・良いピノって・・やはりそうですよね?
思い切りドライなのに、とんがった部分が見当たらず、滑らかで超エレガント!・・各メディアは94ポイント位が多いですが、95点でも良いんじゃないか・・と思います。
2017年のアンリ・グージュ、早めにその素晴らしさ、最高到達点に近い部分を見たい方は、このクロ・デ・ポレの選択が間違いないです。是非ともご検討ください・・あぁ・・これを一推しにしたい!・・です!
● 2016 Nuits-Saint-Georges Rouge
ニュイ=サン=ジョルジュ・ルージュ
【べらぼうに旨くてリーズナブルなA.C.ブルと村名!・・取り合えずこれを飲んでみてください!涙がチョチョ切れるようなエレガント系のエキス味です!】----- 2017年もののレヴューです。

どうです?・・この2枚の写真ほどわかりやすいのは無いんじゃないかと思いますが・・でも、noisy が言っているのとは「逆」のように見えてしまうかもしれません。
下の2013年ものの方が透明なミネラリティが多く、全面にあるように見えます。2017年ものはむしろ、果実味たっぷり系に見えますよね?
これは、2013年のヴィンテージがそうなる背景が有った・・と言うことです。つまり、比較冷涼なヴィンテージでしたので、深い色合いが付かなかったんです。でもタンニンの抽出はしっかりされた・・と言うことでしょう。
2017年ものはしっかり熟し、酸も美しいパレットを描きます。何より、舌触りは最高!・・まずミネラリティがグググっと寄って来るんですね。まるでルーミエさんのワインを飲んでいるかのようです。そこから果実です。中域を適度に膨らませつつ、美しいエキスから愛らしい果実を感じさせてくれます。ニュイらしい中低域の横方向への張りも有り、実にバランスが良いです。
まるでニュイの村名を飲んでいるような感覚では有りますが、今までのアンリ・グージュはほぼ感じません。だって・・凄いエレガントで球体なんですもん・・(^^;; 滅茶苦茶美味しいです。
で、ニュイ=サン=ジョルジュ村名も飲んだんですが・・写真が見当たりません。おかしいなぁ・・空き瓶は有るのに写真が無いんです。
しかしこれ、1級群を結構に開けましたんで判りましたが、
「さっさと飲むなら村名がベスト!」
です。凄いバランスなんですよ・・村名が。
A.C.ブルも滅茶美味しいんですが、村名と比べるとやはり器の大きさが違うなと。そして今まではさほど感じることの無かった「品格」が見事に備わっているんですね。
ですので、アンリ・グージュ入門としましてはこの2アイテム、A.C.ブルとA.C.ニュイ=サン=ジョルジュをお薦めします。
あ、忘れてましたが、アンリ・グージュの隠れた看板ワインでもある、「ピノ・ブラン」も絶品です。ビックリされるでしょう。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】
力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2016 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Saint-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・サン=ジョルジュ
【グラン・クリュ昇格目前??・・まだ判りませんが、ニュイ=サン=ジョルジュ村のドメーヌたちはすでに「その気」のようです。】
ブルゴーニュのグラン・クリュ昇格と言えば新しいところでは「ラ・グランド・リュ」。ご存じかと思われますが、ラ・ターシュとロマネ=コンティ、ラ・ロマネに挟まれた1級畑でした。
昇格直前は・・ん~・・言っちゃって良いのかどうか判りませんが・・
「・・だ、大丈夫か~~?」
と言う感覚が正直なところで、
「・・今のままでも良いんじゃない?」
みたいなイメージでした。
それでもグラン・クリュに昇格しますと・・数年はまだ・・「・・それ見たことか」的な出来でしたが、2010年過ぎからはその実力を見せ始め、今や・・その名に相応しい、そして何よりも「ラ・ロマネ」や「ロマネ=コンティ」に通じるエレガンスを見せてくれる素晴らしいグラン・クリュになったと言えます。
そして1981年に昇格したクロ・デ・ランブレイもまた少し近い感じで長く低迷していながらも、押し出しの有る味わいとワイルドさは持っていましたから、そこにエレガンスがしっかり載るようになると、今や・・価格も凄いことになってしまいました。
まぁ・・この2つは単独所有畑とほぼ単独所有畑でしたから、申請も比較的簡単だったんじゃないかと思いますが、レ・サン=ジョルジュは複数の所有者さんがいらっしゃいますから、
「時流が1級畑をグラン・クリュに昇格させる!」
ことになったようにさえ感じます。ニュイ=サン=ジョルジュ村にグラン・クリュが無かったのは、多くの所有者たちが生産量を制限されることと納める税金が高くなることを嫌がったから・・とされていますから、今のように・・
「良いワインなら高く買ってもらえる時代」
だからこそ、そして村のフラッグシップが欲しい・・と言う気持ちも有るのでしょう。
2016年ものはティム・アトキン氏が97ポイントと、正に「グラン・クリュ並み」の評価をしています。R.V.F.は18/20ですから96ポイント、セラー・トラッカーは93ポイントと言う評価です。これは、ワインのポテンシャルを取ることが出来た方と、飲んだその時の評価をした方の違いかと思われますが、この頃までのアンリ・グージュのワインは、タンニンが多めでそのタンニンにエキスの旨味が閉じ込められたドライでピュアな味わいなんですね。ですから、やや時間を必要とするワインで、その視点が有るか無いかで評点も変わる・・と言うことなのでしょう。
2016年もののレ・サン=ジョルジュ...まだ早いと思います。最低10年は寝かせましょう。ご検討くださいませ。
● 2016 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【飲むほどに風味と味わいが深まってくる、以前のアンリ・グージュの造りを感じられる希少な・・そろそろ飲み始めて良い高質ブルです!・・2023/09/04テイスティング!】

どこを探しても2016年もののアンリ・グージュのテイスティング写真がなんのアイテムも見当たらず、仕方が無いので開けることにしました。おそらく新着のご案内は9月4日夜でしょうから、その20時間ほど前にテイスティングしていますので、生放送ならぬ時間差での中継・・いやご案内です。
そもそも何で2014年や2016年もののアンリ・グージュをご案内しなかったかと言いますと、2014年もののタンニンと酸、エキスのバランスが到着時に今ひとつで、それがこなれてからご案内しよう・・などと思っている内に・・すでにご案内させていただいている2017年もの以降が届いてしまった・・そんな単純な理由です。
ですからまぁ・・価格も上げてはおらず、相当お買い得かなあ・・などと思っています。
で、テイスティング写真が見当たらないからと言って多くは無い2016年ものを再び全て開ける訳にも行かないので、申し訳ないんですが、このA.C.ブルのテイスティング写真のみで2016年もののアンリ・グージュのご紹介とさせていただけましたらと思っています。
因みにティム・アトキンさんは「91ポイント」と、かなり鼻息の荒い評価をしていましたが、今回のテイスティングでその意味合いも理解出来たと思っています。ジャスパーさんは「86~88ポイント」ですが、まぁ・・2人合わせるとほぼ正確な評価になるかと・・つまり、リアルワインガイド的に言いますと、
「今飲んで86~88 ポテンシャル91」
と言うことになろうかと・・(^^;;

明らかに2013年のグラスの写真の・・透明なミネラリティが透けて見えるような味わいでは無いことが目に見えるような色彩です。
ピュアながらもやや官能さを含んだエレガントでふくよかさ、柔らかさをにじませたアロマです。口に含むと非常にドライ、ふっくらとしていますがエキスの旨味に欠けた感じで・
「ん~・・リリースから7年経過しても・・まだかぁ・・」
と・・やや残念に思いつつ、カミさんが造ってくれた前菜・・お漬物にサラダに・・そうそう・・お漬物には七味とエクストラヴァージンを、サラダにはマヨネーズとエクストラヴァージンとパプリカを・・でテイスティング・・ここまで来ると「ただの飲んだくれ」に成り下がって(上がって)いますが・・
「・・おっと~・・出て来たんじゃない~?・・」
グラスに注いで10~15分ほど経過しますと、ボディも膨張し始め、ドライでタイト気味だった味わいに「旨味」と「エロス」が・・感じられるようになって来ました。
そしてそれはその後・・延々と・・食が終わるまで、微細な表情を少しずつ変えながら、ボリューム感を増していきました。
「・・いや・・だいぶ・・良いじゃん・・」
そうなんですね・・2017~2018年以降のアンリ・グージュは、すでにこのようなスタイルでは無く、比較リリース時から美しく味わい深いエキス感を感じさせてくれていますが、それ以前は・・やや多めのタンニンの性で、
「膨らんでくるのに時間が掛かるワイン」
な訳です。
ですから、良い感じに熟した以前のアンリ・グージュを飲まれた方は、
「アンリ・グージュって、滅茶旨い!」
と言う印象しか持っていないはずなんですね。
ですがリーズナブルだからと2016年もの以前をさっさと開けてしまうと、ある種の武骨さとエキス感の薄さから、余り良いイメージを持たないんじゃないかと思うんですね。
ですから、この2016年ものなど・・実際にはニュイ村名並みのポテンシャルが有りますから、7~10年ほど寝かせますと・・飲んでいるうちに開き始めてくれるはずです。
今飲んでも充分楽しませてくれるポテンシャルの高いA.C.ブルです。リリース当時の価格でご案内させていただきますのでどうぞご検討よろしくお願いいたします。
いかは2013年のこのワインのレヴューです。
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【非常にエレガントなブルゴーニュ・ルージュでした!ちゃんとニュイ=サン=ジョルジュも感じさせてくれ・・かなりの旨さです!】

力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2016 Bourgogne Pinot Blanc
ブルゴーニュ・ピノ・ブラン
【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】----- 2017年もののレヴューです。

激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2014 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vaucrains
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴォークラン
【少なくて飲んでいなかったキュヴェです・・】----- 以下は以前(2020年)のレヴューです。
【なんと上値96ポイント!・・ただでさえパワフルなレ・ヴォークランが、2020年の巨大な果実濃度を得て・・どうなっているのか!・・と興味が尽きません。】
ん~・・ジャスパー・モリスさん、上値96ポイントか~・・。まぁ、レ・サン=ジョルジュにそれなりの評価が出ているならスムーズに信じられるんですが、どうにも波が有るので安易には受け入れられないような気持ちです。
ですがティム・アトキン氏も94ポイントとそこそこの評価が出ていますから、この辺りが目安なのかとも・・思ったりしています。
ただしあの巨大な・・破壊的でもある濃度が有りますから、そこに元々がレ・ヴォークラン自体パワフルな分、少しテクスチュアがゴツゴツしがち・・な部分を、緻密な果実が滑らかさを与えていたとしたら、一概に96ポイントも有り得なくは無い・・などとも思ってしまいます。
まぁ・・そんなに言うなら開けろよって話しでは有りますが、あと1本でも1級クラスを開けてしまうと「全部販売できてもほぼ赤字」になっちゃいますんで躊躇してしまいました。お客様の方でお確かめいただけますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ついに95ポイント!・・ジャスパー・モリスさんが上値で付けました!・・でもバーガウンドの94ポイントが何故か嬉しい・・!大きく変わった凄い1級です!】
あんなに美味しかった2018年のレ・ヴォークランが霞んで見えてしまうほど、2019年もののレ・ヴォークランの美味しさと、その姿の美しさは別格に思えてしまいます。最高点だけを見ればたった1点の違いですが・・
事実2018年もののグラスの写真を改めて見てみると、なんだかちょっと「とぼけた感じ」に見えてしまいますよね?・・反対に2019年ものは「凛」としていて「張り」が有って、生命力が漲っているようにも見えてしまいます。
実際、この濃い目の美しい色合いの液体を口に含むと、何とも複雑でパワフル、クロ・デ・ポレやプリウレ、シェニョ、シェヌ・カルトーのエレガンスとは一線を画すような存在に思えて来ます。
それでいて、
「・・今はまだ・・ここまでしか教えないよ・・」
とも言ってるようにも聞こえ、如何に長年ワインと向き合って来た noisy さえ寄せ付けないような、見えないバリアのようなものを感じてしまいます。
ですので、やはりこのワインは・・きっと凄いんだろうと思う訳ですね・・。

ジャスパーさんは95点、付けましたが、noisy的にはアレン・メドゥズさんの94点が嬉しいですね~・・ちょっと感激しました。こんな点は安易に付けない人なんで・・はい。
で、さらに言ってしまえば、若くしても美味しいプリウレやクロ・デ・ポレと、性格は異なるにせよ・・ほとんど同格なんじゃないかと・・noisy 的には思う訳ですよ。
勿論ですが10年経ったら・・ん~・・レ・ヴォークランが頭一つ抜ける可能性は有るんですけどね。でも価格差があるでしょう?・・それはポテンシャルには関係ないとしても、
「兎に角、一度飲んでもらわないと判って貰えない!」
と言う部分と、
「沢山の人に飲んでいただきたいのにこの素晴らしい2019年ものは全く数が無い!」
と言う部分を、ワイン屋としては抱えてものを言わないといけない・・訳なんですよね。
まぁ、2~3本しか無いとか、有っても6本とか・・と言うワインに、これだけ文字を書いているだけで赤字になっちゃう訳ですが、それでもこれだけの文字を打たせるだけの
「魅力に満ちた2019年のアンリ・グージュ!」
と言うことになりますし、その中のNo.2の立ち位置にあるのがこのレ・ヴォークランです。非常に少ないですが、是非とも大きく変わったアンリ・グージュ、飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【将来のグラン・クリュになる可能性を秘めたパワフル系の見事な味わいです!ティム・アトキン氏は94ポイントです!】
もう・・ここは仕方が無いですよね。間違い無く95点以上を狙えるワインです。
2018年もののアンリ・グージュですので、奥に黒果実、手前に赤果実はそのまんまです。ミネラリティも透明、白っぽいものがそれぞれも同じです。
ですが、このレ・ヴォークランは表現はそれだけに留まってはいない・・パワフル系なんですね。ですので、物凄い表情が時折出て来ます。野性味を帯びた皮革、それもなめした感じと皮製品のそのもののようなニュアンス、スパイスも幾つか上げたいほど・・香ります。
閉じたと思ってグラスを振ると、また今度は「可憐な赤いはなびら」みたいなニュアンスが出てきたり、シャンボール的な香水っぽいニュアンスだったりしますので・・
「ちょっと、一概に丸めては言えない?」
風に感じてしまうほどですね。・・そう、肉々しい感じの時も有りますし。
ですので、これも早々と飲むべきワインでは有りません。5年は置いて欲しいですね。そこからいつ飲まれるか・・考えてみて下さい。素晴らしく上質、そして逞しい味わいです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大変身の2017年です!アンリ・グージュのトップ・キュヴェ2アイテム!】 すみません、流石にここまではテイスティングが進んでおりません。でも・・是非飲みたい!・・と思っています。今までとは全然違っちゃってますから・・はい。
1級レ・サン=ジョルジュはご存じのように、
「ニュイ=サン=ジョルジュにグラン・クリュを造るならまずこの畑!」
と言われるクリマですね。
今のようなA.O.C.規定でグラン・クリュ、1級、村名と言う区分けで無かった頃、ニュイ=サン=ジョルジュはお隣のヴォーヌ=ロマネ同様に、テート・ド・キュヴェと言われる最高の畑が有りました。
レ・サンジョルジュ
ブドー
カイユ
クラ
ミュルジュ
ポレ
プリュリエ
トレ・エ・クロ・ド・トレ
ヴォークラン
の9つです。
シェニョやプロセ、リシュモンヌ、ロンシエール、リュー・ド・ショーなどはプルミエール・キュヴェで格下です。まぁ、今でもそれは生きている・・と言えますよね・・価格はホント、正直です。他にはドゥージェーム・キュヴェ(第2級)とトロワジェーム・キュヴェ(第3級)のクリマが存在していました。
で、今回の2017年もののレ・サン=ジョルジュは96ポイント付いちゃってます。これはもう、「クラシックな(偉大な)」出来だと評価することになりますので、この96点からのグループに入ることは稀でしょう。
レ・ヴォークランはデカンターで94ポイントでしたので、レ・サンジョルジュには流石に追いつかない・・と言うことでしょうが、それでも相当に高い評価だと言えます。
一応、レ・サンジョルジュとレ・ヴォークランの2017年はお正月に開けたいと思っています。大変化で覚醒したに違いない、古豪のアンリ・グージュ2017年、是非お確かめくださいませ!
● 2014 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリウレ・ルージュ
【結果・・2本も開けています・・ティム・アトキン氏は95ポイントと高評価!】

この1枚目の写真は2016年11月17日のexifでした。ま~・・何とか飲める感じでは有ったものの・・
「この感じだとまだ仕上がって無いし・・勘違いされちゃうかな・・」
と言うようなイメージでした。
そんなキュヴェが1~2つほど有っても、すでに美味しく飲めるキュヴェが幾つかあれば、そのままご紹介するのが常では有りますが、ほとんどのキュヴェがタイトな感じだったので結局そのままお蔵入りになっていた2014年のレ・プリウレです。
2~3枚目の写真は2022年3月22日のexif情報でしたので、昨年3月のテイスティングです。
「・・全然違う!」
でしょう?
むしろ濃淡さえ・・濃い方に出ているんじゃないかと思えるほどです。
まぁ・・幾分、熟成による色彩も感じられますが、このぐらいの仕上がりのリリース直後のピノ・ノワールだって・・有り得るんじゃないかと思います。

で、昨年の段階では、だいぶ良い感じになって来てはいましたが、これもまた・・
「・・最低、あと2年位?」
と言う印象で、タンニンはほぼ溶け込んだ感じでは有るものの、そこからの出足が今ひとつ。それでも時間を掛けて楽しむことはできるかなぁ・・と言う感じでした。
そのためこの2014年のアンリ・グージュの各キュヴェのご紹介が今の今になってしまったんですね。
海外メディアも、ティム・アトキン氏は95ポイント、そしてジャンシス・ロビンソンさんは換算97ポイント?・・まぁ、この換算が正しいかどうかは良く判らないんですが、
100点-->20点
99+点 -->19.5点
99点 -->19点
98+点-->18.5点
98点 -->18点
97+点-->17.5点
97点 -->17点
と言うことで有れば、あの・・厳しい評価で有名なジャンシスさんですから・・相当高い評価なのかな・・と言う理解です。

まぁ・・noisy的には、ニュイ=サン=ジョルジュ村の1級畑としましては、相当に高いポテンシャルを持っている畑で有ると言う理解です。濃密さから言えばレ・サン=ジョルジュやレ・カイユ、レ・ヴォークランには適わないですが、美しさをたたえた上での精妙さと言う点では、上に出る畑はニュイ=サン=ジョルジュには無いかと思います・・いや、この辺りは飲まれる方の感性にもよるかと思いますので決め付けは良くは無いかな?・・
レ・ヴォークランはパワフルで、その分野性味と言いますか、ザラっとしたような感じはしますが、その辺りはプリウレは美しいですよ。言い換えてみれば、レ・ヴォークランはモレ、プリウレはシャンボール・・かなぁ・・。
2014年ものは今となってはかなりリーズナブルだと思いますし、この先長くも持つし、そろそろ飲み始めても良い・・その辺りバッチリなキュヴェです。是非ご検討くださいませ。
● 2014 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clo des Porrets St-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ポレ・サン・ジョルジュ
【ティム・アトキン氏は95ポイント!・・それにしてもこの頃はクロ・デ・ポレでも1万円しなかったんですね!・・滅茶お買い得でしょう!】

写真は2017年8月8日のexifになっていました。ま~・・良く探し出せたものだと・・自分を褒めてやりたい・・(^^;;
写真探しは呆れるほどに肩の凝る作業で疲れます。
届いた直後はこんな色彩だったんですね~・・透明感はバッチリ、濃度は淡い感じ・・でも現在は結構に良い感じになっているはずです。ポレですから・・
で、驚いたのはまず・・価格です。
「9千円代って・・激安!」
と思ってしまいましたよ。現行よりも5千円以上、リーズナブルです。
そして・・海外メディアも結構に評価していまして、ティム・アトキン氏は95ポイント、L.R.V.F.とベタンヌで換算96.5ポイント?みたいな感じですから、相当良いですよね。
他のコラムにも書きましたが、この頃のアンリ・グージュはタンニンがしっかり有り、色は淡くともこのワイン、結構に力強さを感じさせてくれます。

そのタンニンが丸くなりますと、エキスの旨味が出てくる感じで・・いや、捉えられていたエキスの旨味が解放される・・と言った方が良いかもしれませんが、
「最近のアンリ・グージュのスタイルとはちょっと違う」
と思っていてください。
ですので、10年経過でようやっと・・です。2016年のA.C.ブルを数時間前に飲んでいた訳ですが、開けた時はまだタイトで、
「ん・・まだか~・・」
と、それこそ、今回のご紹介を止めることになるかとさえ思っていたんですが、10~15分も経過しますと・・いや、非常に旨いですよ。時間の経過でどんどん良くなって来るんですね。
だからついつい・・グラスに注いで飲んでしまいました。エレガントなブルゴーニュ・ピノ・ノワールでした。
このクロ・デ・ポレはもっと力強さと表情の複雑さが有ってよりポテンシャルが高いのは当たり前ではあると思いますが、あとはタイミング次第でしょう。
非常にリーズナブルです。是非飲んでみてください。お勧めします!
● 2014 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chenes Carteaux
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェヌ・カルトー
【ようやっと・・でしょう・・美しい系のニュイ=サン=ジョルジュ1級シェヌ・カルトー!・・大事をとって、来年以降が良いかも??】

え~・・1枚目は2016年11月04日の撮影です。スッキリ系の綺麗系、ピュア系、エレガント系です。
フィネスさんのテクニカルや紹介文では、
「隣接する1級畑「レ・サンジョルジュ」や「レ・ヴォークラン」よりも早くから楽しめるようになります。」
とのことですが・・勘違いしないでください。トップ・キュヴェよりは早く飲めると言うような意味です。けっして、「早飲み」と言う訳では無い・・特にこの2014~2016年頃は・・そう思います。結構にクラシカルです。
ですので、この淡い色彩がそこそこにきれいに赤く、しかも硬かったので、
「・・ん~・・このままご紹介してしまうには・・ムズイかなぁ・・」
と言うような気持ちが有りまして、気付けば・・
「げげっ・・こんなに長く置いてしまったのか!」
と言うことになっていたんですね・・どんだけリッチなの?・・などと思われてしまうかもしれませんが、いやいや・・常にタイトな毎日を送っています。

で、2~3枚目が2022年3月13日でして、
「・・ん?・・それでも1年半も前じゃん!」
そうなんですよ。ブルゴーニュの上級キュヴェらしい格とフィネスを得たかのような色彩を持つ外観ですよね。
でも、
「・・ん~・・あと2年位かぁ・・?」
他のコラムでも書きましたが、そもそもこの頃のアンリ・グージュはクラシカルな造りでして、他のドメーヌよりもタンニンの生成が多く、しかも超ドライなんですね。
香りは育って来ていても、味わいの方が未発達。タンニンにエキスの旨味がガードされている感じで、グラスをフリフリして時間を掛けて・・ようやっと・・
「お~・・!」
と言う感じになって行くと言うタイミングでした。
そんな訳で、さらに1年半も経過してしまいました。決して・・
「他のキュヴェに比較して早飲みできる」
と言うのは、あくまで最近のアンリ・グージュに言えること。言ってしまえばこの頃は、「ヴァン・ド・ガルドである」と言って良いと思います。

薄い旨味だが繊細で美しいです。それが徐々に膨らんで来て、旨味も増え、果実感も出てくる・・そんな感じでしょうか。
レ・ヴォークランやプルリエのような力強さ、逞しさが出るワインでは無く、超エレガント系のニュイ1級です。そろそろ飲めると思います。ご検討くださいませ。
● 2014 Nuits-Saint-Georges Rouge
ニュイ=サン=ジョルジュ・ルージュ
【そろそろ良いんじゃないか?!・・と思います!】

2016年11月のテイスティング時の写真です。その後は飲み返してはいません。
他のコラムでも書いていますが、到着時は・・エレガントさと質の良さは感じる豊富なタンニン、果実とのバランスがイマイチで、やはり・・これは・・
「このままご案内するのは・・ちょっと・・」
と思ったのを覚えています。
2014年ものの1級を何本か2022年に飲んでいまして、
「・・おっ?・・そろそろ行けるか・・?・・いや、あと1~2年は必要か・・村名、A.C.ブルは行けるんじゃないか?」
と感じました。
そして2016年のA.C.ブルを十数時間前にテイスティングしまして、
「よし・・4日の新着はようやっと2014年、2016年のアンリ・グージュ!」
と決めた訳ですね。・・いや・・長いこと、持ってしまいました。

まぁ・・それで高く販売出来れば良いんですが、それをしてしまうとね・・中々厳しくなってしまうので、
「この円安、ユーロ高の厳しい中、リーズナブルに今まで手を出していないドメーヌのワインを飲んでもらおう!」
と言う「魂胆」で・・(^^
ご紹介させていただくことにした訳です。
ニュイの村名ですが、飲んだのは何しろ2016年と7年前ですから、その時の様子を思い出しながら事細かにお話ししたところで痛いだけですので致しません。
ちょうど良い具合に熟したタイミングかな・・と思います。クラシカルな味わいだった頃のアンリ・グージュ2014年ニュイ=サン=ジョルジュ村名です。ご検討いただけましたら幸いです。
● 2014 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【良い感じに熟して来ていると思います!ニュイ=サン=ジョルジュ村名を彷彿させる出来です!】

おそらくですね・・2016年の入荷時には飲まなかったと思われる2014年もののA.C.ブルです。
と言いますのはワインの現在の残数とテイスティング数からなんですね。でも、時折フィネスさんからサンプルを頂く時が有りまして、もしかしたらその時に飲んだかもと思い、写真を散々に探しましたが見当たらなかったんですね。なので・・もう時間も無いし、探し出すのは諦めました。
で、この写真は2022年3月19日のexif情報でしたので、1年半ほど前のテイスティングになります。
ちょうど良い感じが感じられ始めた位のタイミングだったと思います。それでも・・
「ん~・・まだちょっと早いか?」
とも取れたはずでして、
「・・この頃のアンリ・グージュ..手ごわいよなぁ・・」
と言う思いでした。最近のアンリ・グージュはもう、最初から結構に美味しいですから・・はい。

1枚目の写真も、太目の涙が見えるほど粘性のあるエキスです。グージュは非常にドライに仕上げて来ますから、このエキスからの表情の解放が無いと・・ちょっと詰まんない訳ですよ。
ですので、2017年以前のグージュに関しましては、
「10年後が基本」
と言っておいてまず間違いは無いかと思います。このA.C.ブルは9年ですから・・そろそろ良いんじゃないかと思います。
2014年ものの他のキュヴェの写真で、リリース直後のテイスティングのものが有ると思いますが、2013年もののこのA.C.ブルの写真も有りますから・・是非比較してみてください。
「・・えっ?・・同じ・・に見える・・かも?」
と思えないでしょうか?
やはりこの頃のグージュの造りですと、リリース直後は淡く、タイトで締まっているんだと思います。それが・・この2022年3月の写真を見ると、
「・・おっ?・・旨そう!」
と・・見えると思うんですね。
ニュイ=サン=ジョルジュ的な要素をたっぷり楽しめると思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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力強さは有るけれど、ゴツゴツしてて粗野・・と言うイメージの強かったドメーヌ・アンリ・グージュです。・・いや、それはあくまでnoisyが持っていたイメージです。長いことテイスティングの候補にさえ・・上がっていなかった大御所ですので、いつの間にか・・と言うか、噂には聞いていたけれど、正規エージェントの仕入先が無いとか、ブローカー経由でも購入する気が起きないとか(・・失礼・・)の状況でした。
左の色合いを見てください・・。赤い色と言うよりは、赤紫ですよね。黒味は有るとしてもさほど無く、むしろ赤紫を積層させているような、でもそんなに複雑な感じを持たせない、グラデュエーションを余り感じさせない色合いだと思います。
味わい的にはエキス系、しっかりと出ています。甘く無く、こってりしたニュアンスはほんの僅かで、ニュイらしい感じを残したまま、エレガントさが前面に出たものになっています。
最近はこのような美しい酸とエキス、愛らしくも香りのスピードの早いピュアなブルゴーニュが受けていると思いますが、「元のさやに戻っただけ」で有るとも感じます。
ワインが世界で販売されるようになり、どの造り手も、「販売戦略」を意識し、生産量を増やすことに血道を上げるようなった結果、農薬汚染や化学肥料によって、畑の生態系が壊され、結果として、
「美味しいワインを造れなくなってしまった」
訳です。
アンリ・グージュやアルマン・ルソーが高い志からINAOを造り、ネゴスを離れてドメーヌ元詰めものを販売したのに・・ 結果的には、アンリ・グージュも古くからの評判を落としてしまった訳ですから、なんとも皮肉な話しですよね。
で、このアンリ・グージュも復活した・・と言えるピュアな味わいでした!・・まぁ、今をときめくフーリエでさえ、誰も見向きもしない時代が80年台から続いていたわけですから・・ね。ニュイの名家が復活したのは嬉しい限りです。
ニュイの持つ複雑さとパワフルさ・・と言うか酸とタンニンのバランスは、むしろ、「やや冷ややかな酸と優しいタンニンのヴォーヌ=ロマネ」的なものに感じられると思います。ヴォーヌ=ロマネの熱量がそっくりそのままニュイに移動した感じです。非常にドライながら、エキスの濃度が濃いので、薄辛くなっていません。非常に充実しています。タンニンは厚さはあるんですが、透明感としなやかさに満ちていて、タンイン自体に言及することは不要かと言うくらいです。非常に美しく、厚さはあるのに綺麗です。
紫、赤紫の小果実感がバッチリで、美しく長めの余韻・・とても良い感じです。これならきっと皆さんにも喜んでいただけるかと思います。
ACブルゴーニュの価格としては、今となっては、極普通な感じですよね。2千円台でトップドメーヌクラスのACブルはもう皆無・・まぁ、noisyにはネゴスですが素晴らしいロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールが有りますけどね!(・・いや、さすがに2012年はもう入荷がラストになりましたが・・)
そんな訳ですので、
「・・アンリ・グージュ?・・」
と言わず、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。いずれニュイの1級の銘畑もご紹介できれば・・と思っています。是非ご検討くださいませ!お奨めします!
● 2014 Nuits-Saint-Georges 1er Cru la Perriere Blanc
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・ラ・ペリエール・ブラン
【写真が見つからないので飲んでいないかもしれません・・!】
何万枚有るか判らない写真から数枚を探し出すのは滅茶大変な作業でして、
「2014年ものなら2016年の11月入荷だから・・この辺かなぁ・・」
と当たりを付けて探し出します。グージュは緑を目印に出来るので探しやすいんですが、2016年頃は今のような写真の撮り方では無く、しかも下手をすると1枚しか写真を撮っていないし、変な画角で撮っているので・・ま~・・面倒なことったら・・。
なので、おそらくリリース時には飲んでおらず、随分と後になってから飲んだんじゃないかと思うんですが・・どうやっても見つからないんですね・・すみません。
ティム・アトキンさんは94ポイントと、並みのグラン・クリュ以上の評価をしています。この方は思い切りの良い方で、深い部分もしっかり探し出して評価されるので好きですが、時折・・「??」な時も有るので、もしいつか機会をいただけるなら、どんな意識で拾い出しているのか、尋ねてみたいなぁ・・などとも思ったりしています。
おそらくそろそろ飲み始めても良いんじゃないかと思える2014年ものの「ペリエール・ブラン」です。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【誰もピノ・ブランだとは判らないのでは?・・ピノ・ブランと言う品種の真の姿がここに有ります!まさにピノ・ノワールの娘?的な見事な出来です!】-- 2017年もののレヴューです。

激旨です!・・すみませんが1級のラ・ペリエール・ブラン2017はまだ飲めていませんが、
「A.C.ブルのピノ・ブランが村名並みでこの出来と考えると、ラ・ペリエール・ブランのエレガンスはとんでも無いことになっているはず!」
と思えます。
通常、ピノ・ブランのブルゴーニュワインを飲めば・・
「・・ん・・ピノ・ブランだよね~。」
と、ブラインドでも判りますよね。ちょっと中域にクセが有って、少し抜けるんですよ。拡がり切らないシャルドネと言うか、やはり個性的な味わいでは有ります。
ところがです。この2017年のピノ・ブランのエレガンスは半端無いです!・・何が凄いって・・
「クリスタルに包まれた上品な丸い果実!」
じゃないかと思えるほどに輝き、滑らかで、美しいです。これは飲まなければ判りませんよね・・ピノ・ブランだしね~・・・と思ってしまうはずですから。
敢えて言うなら、
「ピノ・ブランだからこそ出来たシャルドネを超えるエレガンス!」
と言えるかもしれません。
超繊細です。絹糸のように繊細で、それがクリスタルで出来ていると・・思ってください。素晴らしいです!
1級レ・ペリエール・ブランは、クロ・デ・ポレのピノ・ノワールの突然変異種です。通称「ピノ・グージュ」。2016年ものはほぼ91ポイントほどのメディア評価でしたが・・今のところはすみません、2017年ものの評価が見つけられませんが、
「2016年ものを超えてくることは確実なはず!」
です。
取りあえずはブルゴーニュ・ブラン2017を飲んでみてください。そしてきっとビックリするはずですよ・・。凄いミネラリティですから・・。
「・・これがアンリ・グージュ!」
と思われるに違い在りません。お勧めします!是非飲んでみてください!
● 2014 Bourgogne Pinot Blanc
ブルゴーニュ・ピノ・ブラン
【ティム・アトキンさんは92ポイント・・って!】

良く、
「まだ仕上がって無い・・かな・・」
などとテイスターが言うことが有るかと思いますが、ちょうど2014年のアンリ・グージュが届いた時のテイスティングで・・そう、ほぼ2016年の11月頃ですが、まさにそう言う感じを強く受けました。
他のコラムで2014年のアイテムを、到着した直後の2016年頃と2022年頃のグラスの写真が有るかと思いますが・・
「・・えっ?・・これ、ホントに同じワインなの?」
と・・疑問に思われる方もおられると思うんですね。
だって・・
「見た目が全然違うから・・」
そうなんですよ。例えばピノ・ノワールでも、色も、その濃淡でさえも、全く違うほど・・
「成長する」
訳です。
まぁ・・成長と言い切るのは正しいかどうか判りませんが、
「色が濃くなる」
なんてね・・普通は思いもしないですよね。
でも仕上がっていない・・まだまだ成長途中と言うことは、そんな部分も含みます。
なので、その段階・・飲んだ日の段階でのみの瞬間、もしくは少しの時間帯を切り取って全てを判断してしまいますと、まったく当たらないことにも繋がってしまう訳です。
「このワインがこの先どうなって行くのか」
と言う視点と、ワインからの情報を沢山得ることが必要不可欠なんですね・・いや、お客様はそれでも良い訳ですが、ワインの評価に口を挟む者としますと、それではいけないかなと・・。
このピノ・ブランもまた、リリース直後はまだまだ「ひよっこ」でして、今ひとつバランスしていない感じがしました。ですがポテンシャルは感じていましたし、数年経過したら結構に美味しいんじゃないかと想定していました。
このグラスの写真はちょっと透明度が高く、色彩も淡いと思います・・でも現在は結構良い感じに黄色が入っているはずです。
今、飲み返すことはしませんので、どんなワインかとは言わないでおきたいと思いますが、ティム・アトキンさんは・・驚きの・・
「92ポイント!」
を付けています。相当良いんじゃないかと思います。2014年ものをほぼ9年経過で飲める・・しかも、その当時の価格で・・と言うような経験は中々出来ないかと思います。ご検討いただけましたら幸いです。
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