ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

ジャン=マリー・ブーズロー

フランス Domaine Jean-Marie Bouzereau ブルゴーニュ
● ジャン=マリ・ブーズローの2022年ものを中心にご案内いたします。

 リーズナブルながらも充実した味わいを見せて来たジャン=マリ・ブーズローのワインですが・・昨今は半端無い仕上がりを見せているのはご存じの通りです。

 そして2022年ものですが、新規に村名ヴォルネイ、ムルソー・レ・ナルヴォー、ムルソー1級グット・ドールが初登場しました。

 ヴォルネイ(赤)は、A.C.ブルとヴォルネイ1級レ・シャンパンの間に入るアイテムですが、これが入荷したことで・・

「ジャン=マリ・ブーズローのピノ・ノワールと言うワインがミネラリティに長ける素晴らしいポテンシャルを持つ」

と言うことが判りました。

 そしてムルソー1級レ・シャルムと1級レ・ポリュゾがトップ・キュヴェだったものが、同列にグット・ドールが加わり、またムルソーと1級群との間に準1級格トップのレ・ナルヴォーが加わったことで、

「ジャン=マリ・ブーズローのムルソーが、如何にテロワールを具現化し高いポテンシャルを擁しているか?」

も理解させられたんですね。

 この2022年ものを中心とする新アイテムは、どれもトップ生産者としてのポテンシャルを発揮していると感じています。


 そして2022年もの(一部2021年、2020年)は、上級キュヴェほど有り余るポテンシャルからすでに美味しく飲めます。もちろん、最高到達地点は先にはなります。下級キュヴェになるほど・・例えばA.C.ブルクラスですね・・すでに美味しく飲める熟成具合ですが、これからの短期間の熟成でさらに上昇する状況と判断しています。

 リーズナブルなムルソー生産者・・と言うのは大きな間違いだったと・・反省しています。しかし、お客様にも是非飲んで確かめていただきたいと思っており、2022年ものを中心とする今回のジャン=マリ・ブーズローのご照会分は、頑張って価格を出させていただきました。ぜひご検討賜りたくお願い申し上げます。

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 2021年ものを中心にご案内させていただきます。ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズローです。ムルソーでは王道のバレルファルメンテッドなシャルドネです。

 思いの外・・良いのでビックリです。収穫量が減ったことが、ネガティヴになっていないんですね。ご当主はこんな風に言っています。

「2021年は春先から早熟傾向だったが、4月初めの霜の影響で区画によっては50~90%の被害が出てしまった場所もあり複雑なヴィンテージとなってしまった。その後も日照が無かったわけではないが雨が多く、収穫は9月中旬で近年では遅めだった。ただ、収穫できた葡萄は厳しく選別した影響もあってとても素晴らしい状態だったが、やはり収穫量は少なくなってしまっている。白はとてもクラシックなタイプでハツラツとした果実味とフレッシュさ、繊細でエレガント。数か月待てばさらに良くなるだろう。赤は比較的軽やかでフレッシュでフルーティ、旨味豊かで飲みやすいが複雑さはなく色調も淡い。比較的早く飲めるタイプになっている。」

 村名ムルソーは滅茶面白かったです。ムルソーと言うワインの本質をまざまざと見せてくれました。

 1級レ・シャルムはやはりエレガントでした。余り2020年と変わらないと感じました。驚いたのは1級レ・ポリュゾで、むしろ2020年よりも良いか?・・などとも思った位です。A.C.ブルもピュアでムルソーに近いニュアンスを持っていて美味しいです。是非ご検討くださいませ。


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 2020年のジャン=マリ・ブーズローです。圧巻でした・・最もリーズナブルな部類の生産者で有りながら、最早、トップクラスと言って良いと思います。滅茶苦茶旨いです!・・海外メディアに気付かれていない分、このとてもお得なドメーヌをご賞味くださいませ。2020年もの、破格の美味しさです!

■ドメーヌによる2020年ものの解説
 2020年はこれまでで最も早熟だったヴィンテージで、8月中に収穫が終わってしまうほどの記録的な早さだった。これほどの葡萄の早熟はワインにフレッシュさと繊細さが欠如するリスクがあったが、葡萄が熟しすぎる前に収穫したことで幸いにもワインのクオリティ、バランス共に素晴らしかった。赤は凝縮した果実味で口当たりは丸くたっぷりとした味わい。白はアルコール度数が赤と同じくらい高くなったが、酸味がしっかり残っているので素晴らしいバランスと飲み口の心地よさ、フレッシュかつリッチでまろやかな旨味がある。どちらも若いうちから楽しむこともできるが、ポテンシャルは非常に高いので熟成させることもできるだろう。

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 著名な生産者が多いムルソーに有って、海外でも・・また日本においてもほぼ無名に近いのに、飲んだらビックリすること間違いない造り手になったとnoisyは思っています。

 その味筋は、

「まさに本流のムルソー味!」

でして、その昔、ドミニク・ラフォンが造り上げた「バリック+ムルソー」の大きい構造の滑らかなムルソーのイメージを、むしろ本家よりも近代風なほんのりなナチュラル感を持って造り上げておりまして、誰もが、

「・・そうそう!・・このイメージ!」

と喜んでしまう・・まさに「王道ムルソー」を感じさせてくれるワインです。

 2019年ものは、濃くもなく薄くもなく、甘く無く、辛く無く、非常に健康的で将来の伸長も楽しみだが、(赤を除いて)今から飲んでも充分に楽しめる見事な出来映えを見せてくれました。

 年々ナチュラル感は増えているように思えますが、決して(ビオ的な)破綻に向かうことなく、安心して飲める・・それ以上に、ワインの持つポテンシャルからの見事なパフォーマンスに、心が躍ること間違いないと思います。

 価格も、海外メディアが存在に気付いていない性もあるのでしょうが、近年人気のムルソーの生産者とするとリーズナブルだと言えます。量的には余り無いんですけどね。2019年もの、非常に良い出来です。是非飲んでみて下さい。


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 来ましたよ~・・ジャン=マリ・ブーズローも、それまでの殻をビリビリに破いて、生まれ変わったかのような「びっちりと濡れた表情」を得た2018年をご紹介させていただきます。2017年ものは手を抜いた訳では有りませんが、テイスティングしないアイテムがあると売れない・・結果に終わったので、

「2018年ものは全アイテムのテイスティング!」

をフィネスさんのご協力のもと、行わせていただきました。その結果・・

「まさに甘美甘露!しっとりと濡れた極上の羊羹のようなムルソー!」

を2018年でジャン=マリ・ブーズローは手に入れてました!・・いや~・・美味しいです。極上のムルソーと言って良いでしょう。それも、

「今飲んでも滅茶美味しい!」

ので、リーズナブルなのと合わせて、是非早めに飲んでみていただけますでしょうか。

 また、A.C.ブル・コート=ドールの白も流石に村名ムルソーには届かないものの、その「濡れた表情」と「極上の羊羹」的さは全く同様ですので、ご予算のご都合で是非ご選択いただきたいと思います。

 言ってみれば、あの滅茶リーズナブルで大きなご支持をいただいていたボワイエ・マルトノを超える存在になったと・・言いたいと思います。・・まぁ、ボワイエ・マルトノは濡れた表情は有りませんので酒質の違いは大きいですが、

「この素晴らしさはマルトノ以上!」

とお考えくださいますと幸いです。


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 このところはファンも多くなったジャン=マリ・ブーズローの新ヴィンテージが到着です。2016年ものは大部分がさっさと完売してしまいましてご迷惑をお掛けしましたが、2017年もの今回も、数は有りませんので・・はい。

 今回も「全アイテムテイスティング」で、完全バージョンでお届けいたします。どれも「超お勧め」です。

 そして唯一のピノ・ノワールのA.C.ブルゴーニュ・コート=ドール・ピノ・ノワールですが、前回(昨年)と同様の2017年ものです。実は、コラムは書き直してはいませんが、これもテイスティングしています。チャーミングながらピュアさと滑らかさが特徴の美味しいピノです。ムルソー的な中重量感とヴォルネイ的な煌びやかさの折中感が良いですよ。飲み頃的にはもう少し涼しくなって来てからの方がさらに良いかもしれません。

 シャルドネは2017年もの、全て今から飲んで行けてしまう「柔らかさ」が有ります。「ビオでは無い自然派感」の滲む見事な立ち位置で、本来は「硬さ」「タイトさ」が前面に出やすいムルソー群を近しいものにしています。レ・ポリュゾ・・・なんで売れんかな・・と言うくらいに良いワインです。

 レ・フォラティエール2017年、素晴らしいです!これが白眉なのはもう仕方が無い・・しかもプライスがこれですから、おそらく新作では最安値でしょう!オリヴィエ・ルフレーヴの2/3のプライスですし、ドメーヌ・ルフレーヴ1本で3本購入できるリーズナブルさも魅力です。しかも今から美味しく飲めるほどの仕上がりです。

 良い出来の2017年です。フィネスさんでも人気は年々上がって来ていて、以前より数は微妙になってきました。是非ご検討くださいませ。


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 2017年のACブル赤と、その他は2016年ものの白になりますが、今回初めて「ムルソー・レ・ポリュゾ1級」が入って来ました。これ、豊かで柔らかで丸くて・・実に旨いです。勿論1級レ・シャルムはレ・ポリュゾとは違って、エレガンスをたっぷり感じさせてくれつつ柔らかさも有って・・惚れてしまいました。

 2017年の赤も、ま~・・実に2017年らしい・・んじゃないかな?・・と思ってしまうような健康美を見せてくれますし、2016年もののその他のシャルドネも、おおらかさの中に繊細さをも感じさせてくれる見事な完成度でした。無理な抽出をしない性格なんでしょう・・硬くなりやすいムルソーにおいてはこれ、とても大事です。20年寝かしてから飲むんだったら良いんですけどね。

 と言う訳で、非常にバランス良く柔らかく、テロワールをしっかり感じさせてくれる美味しいムルソーでした。大人気の「ピュリニ=モンラッシェ1級レ・フォラティエール」は、数を減らしてしまうのを避ける意味と、すでにこれだけテイスティングしますとコスト割れしちゃってますんで、今のところ控えています。フィネスさんの場合、また後で少し出てくることが有るので、それを期待してます・・。是非ご検討くださいませ。


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 いや~・・まだまだ知らない素晴らしい造り手がいたもんだと・・慢心していたんだなぁと思わされるような造り手と出会ったような気がします。その名も、

「ジャン=マリ・ブーズロー」

 Google で調べてみると、あのコント・ラフォンのお隣さんじゃぁ有りませんか・・!・・まぁ、お隣とは言っても、あちらさんのお国ですから、区画が隣・・と言うことですね。日本のように軒先がくっついてるなんてことはありませんが、確実にその間には他の家は有りません。

 ピノ・ノワールもエレガントですし、シャルドネも旨いです。上級は飲めてないんですが、ムルソーは素晴らしいです。それに、今までのムルソーのイメージを変えなければいかんかな?・・と思わせるような、見事なミネラリティの姿をしています。

 ACブルゴーニュでも充分っちゃ充分ですが、ぜひともここはまず「ムルソー」を飲んで欲しいと思います。素晴らしいです!



2016年は4月末の霜で特にシャルドネで被害が出た。
一時的に葡萄の成長もストップしたりしたので成熟は株ごとにまちまちで畑作業がとても複雑で大変だった。収穫量は少なく全く収穫できなかった畑もあったが、収穫した葡萄の状態は厳しかった環境のわりには悪くなく、葡萄が少なかったので時間をかけずに素早く収穫できたのもプラスの要因の1つだ。適度な成熟具合でバランスも良く、柔らかい味わいでタンニンも優しく早くから飲めるが熟成できる能力も十分持っている。


ムルソー村を一望できる景色の良いムルソー ヴィラージュの畑(2016年9月)


2022 Meursault
ムルソー

19123
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。1級区画に程近い「le Tesson(ル・テッソン)」や「les Casse Tetes(レ・カス・テット)」を中心に5つの区画の葡萄をアサンブラージュして醸造しています。葡萄の樹齢は最も古い区画で1975年植樹、土壌は粘土石灰質で新樽20%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。フレッシュな果実味と樽のハーモニー、蜂蜜の飴玉やレモンタルトを連想させるようなアロマがとても豊か。酸も攻撃的でなく、ミネラル豊かでオイリー。クリームソース系の魚や甲殻類、白身肉と相性が良いワインです。
750ML 在庫  11   ご注文数   本
¥12,750 (外税) 
【コシュ=デュリなら畑別のリリース!?・・でもジャン=マリはブレンドして造っています!・・「やっぱりムルソーって・・良いわ~!」と思っていただけるでしょう。】
 名手が沢山いるムルソー村ですが、そんな中でもほとんど注目されず、メディアの評価もまず付かないのが・・ジャン=マリ・ブーズローです。

 なので価格はリーズナブルなんですね・・ん?・・いや、高くなってるって?

 まぁ・・日本国内の物価は、海外の1/2~1/3ですから・・。30年も物価が安定した恩恵でもあり、またその間、誰かのお陰でサラリーをずっと抑えられてしまった余波でもあります。海外は順当に上がってますから・・

「きっとこれからはその30年分を消化しなくてはならない」

と言うような部分があるんだろうと想像しています。外人さんは来日されてウハウハ顔ですが、日本人は外国に行っては食事をする度に渋い顔をすることになる訳です。以前、noisy の時給を計算したら・・なんと2ユーロでした。今はさらにユーロが上がってますから・・もう計算したくないです・・(^^;;

 まぁ・・店主としましては従業員の皆さんにお給料を出さなければなりませんし、休日も無しで雑多な仕事や新着を書かざるを得ないので、夜遅くまで仕事しますから・・とんでもなく時給計算は低くなってしまう訳で・・

 で、この素晴らしいムルソーも・・この価格は高く見えるかもしれませんが、インポーターさんもワイン屋も苦労して何とかして・・こんなプライスになっているんですね。

 6千円のムルソーが有った時代は良い思いをしたつもりでしたが、物価が上がらないと給料も上がらないと・・教えられた今日この頃です。


 ほんのりと新樽由来のアロマがトップノーズに、柑橘果実の良く凝縮したフレーヴァーと、まさにムルソー的な良く目が詰まった石のニュアンス、ほんのりと蜜が絡み合い、低域からグッと押し上げてくるような膨らみ・・高域に伸びて行くノーズへの還りが、ムルソーのポテンシャルを教えてくれているかのようです。

 非常に飲み応えが有ります。酸のレベルもしっかりありますしミネラリティもマンモスですから、やや噛めるようなニュアンスで飲んで行く、もしくは、

「少量を口に含み、口内でひねりつぶすように飲む」

と言うような行動をするようになるかと思います。

 そのように飲むと・・若いムルソーも非常に美味しく飲めます。ピュリニーはもっと立体的な果実感が有り、ミネラリティはやや抑えめで上品かな・・と思いますが、ムルソーほどには脳を使わない?・・ような享楽感が強いでしょう?

「ん・・これだとヴォルネイに近い方かな?」

とか、

「このイメージだと西の標高の高いところ」

とか、

「ん・・グット・ドール近辺かな?」

とか、

「ピュリニーに近い方だね」

とか・・

 まぁ・・自分勝手な推理?みたいなものがまた楽しいんですね。そして何より旨い!・・飲んでみてください。超おいしいです!


 以下は以前のレヴューです。
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【ムルソーと言うワインの不思議さ、シャルドネと言う品種とミネラリティの理解を深めるのに「最高」のアイテムです!・・こんなヴィンテージと今のタイミングには中々出会えない?】

 そもそもムルソーって・・滅茶美味しいですよね~・・。まぁ、むっつりスケベみたいなところを感じるシャルドネなんですが、この厳しいミネラリティを持ちながらもオイリーで深い味わいを見せると言うのは、一体どういうことなのでしょうか。

 この村名のムルソーですが、他の1級畑ものが豪奢な味わいを見せる・・見せてしまうために、むしろ理解が追い付かない部分を、しっかりと見せてくれるヴィンテージで有り、

「正に今が良いタイミング!」

です。こんなチャンスは余り無いと・・noisy 的には思います。

 ですが、

「とにかく美味しく飲みたい!」

に没頭したい方には幾分向かないかもしれません。

 この2021年のジャン=マリー・ブーズローのムルソーは・・

「まさにすっ裸のムルソー」

です。

 なのに・・ですよ・・

「ちゃんと真のムルソーの姿をみせてくれる!」

ので、ワインを知りたい、シャルドネを知りたい、ムルソーを知りたい方には

「うってつけ!」

のヴィンテージであり、今の状態がそのベストなタイミングです。


 あ、言っておきますが・・素晴らしく美味しいです・・と言いますか、美味しくなりますので・・はい。

 抜栓直後は少し硬めで、甘み無く、肉付きもイマイチで・・でも素晴らしいミネラリティと伸びて行くアロマに・・その硬ささえ気にならないかと思います。

 でも・・「やっぱ、2021年だからなぁ・・」と言うような恨みは若干感じるかもしれません。


 ところが・・ところがですよ。10分ほどしますとこれがまた変わってくる訳ですよ。

 硬かったニュアンスがいつの間にかボディの膨れを感じ始めます。酸主体の味わいのところに、ややコッテリとした味わいが載ってくると・・柑橘果実や・・、やや遠くに蜜、ガチガチのミネラリティは徐々に粉々に粉砕され始め、細やかになって行きます。どんどん美味しくなってくる訳ですね。

 その先はいつまで見続けるか・・によります。また飲まれるタイミングとその状況にもよりますから、もし上記を再現したい場合は・・なるべく早めに受け取られて、少し休養を与え、早めに・・でも丁寧に扱って飲んでみていただきたいんですね。

 硬くて内向的で、濃度は薄目でコッテリもしていない・・と思っていた若いムルソーが、いつの間にか・・良年のようなムルソーの片鱗を見せ始めるって・・

「不思議に思いませんか?」

 なかなか無いタイミングだと思ったので・・やってみていただけますと幸いです。・・なお。普通以上に美味しいですので、余り深く考えたくない方も大丈夫です。ご検討くださいませ。




 以下は以前のレヴューです。
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【2020年のコート・ド・ボーヌのシャルドネはグレートイヤー?・・それともブーズローだけでしょうか?・・ムルソー、凄く旨いです!】

 何と2020年ものは・・ブーズローでは、

「8月中に収穫が終わってしまった!」

とアナウンスが有りました。凄いですね・・通常なら9月に入ってからなのでしょうが、葡萄の成熟が良過ぎて早まったと言うことなのでしょうか。

 飲んでみますと、時折村名格のムルソーに感じる、

「どこかが大きく出っ張って、どこかが凹んでいる」

感じがほとんどなく、パレットは真ん丸でネットリ、柑橘果実がたっぷり有って、ノーズへのミネラリティもふんだんながら「過ぎることが無く」て・・

「まさに球体!」

と思える見事な仕上がりでした!・・いや、旨いです!2019年ものも非常に旨かったですが、2020年ものはポテンシャル的にも同様な仕上がり・・かと思います。

 もっとも、

「流れるような美味しさを見せた2019年もの」

とはイメージが少し異なっていて、

「兎に角、真ん丸!」

と言いたくなるほど球体感がバッチリです。村名クラスですと「扁平」に感じることがほとんどですが、おそらく「豊かな酸のバリエーション」がバランス良く得られたヴィンテージと言うことなのでしょう。

 特にブーズローのムルソーは5か所の葡萄をブレンドしていることも有って、粘土、大理石、石灰などのミネラリティのバランスも考えながらセパージュできることも寄与しているはずです。素晴らしい仕上がりでした!是非飲んでみて下さい。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいムルソーはこれ!2018年ものも美味しかったですが、2019年ものはそこに健康美をプラス!是非飲んでみて下さい!】

 健康的に良く熟したと思われる葡萄を使用できた性なのでしょう・・見た目も麗しく、早くから甘美さを見せてくれるムルソー村名です。美しい深みのあるゴールドです。

 確かに重量感も有るんですが、村の中央上部の畑が多い性でしょうか、ミネラリティが本当に半端無く、しっかり硬めに感じさせてくれる部分と、少し粘性のある粘土質由来な滑らかな部分が半々くらいに存在し、単に「ずっしり重いムルソー村名」と言う感じはしません。

 2018年もののご紹介時と比較しますと、2018年ものが、

「滅茶甘美で甘露・・云々」

とご紹介していたようで、その時分でも充分な開き方をしていたことを思えば、2019年ものはやや熟度の進行不足的な部分も無い訳では無く・・でもワインとしますと、非常に良く出来ていて、1~2カ月の休養熟成でさらに滅茶美味しくなるのが見えています。

 ・・と、ここで、やはり少し「熟度の進行不足」が気になったので、2018年ものをいつご紹介させていただいたのか、調べてみました。するとなんと・・

「2020年11月20日にご紹介、その日のうちに完売」

になっていました・・。なるほどです・・。

 今は2021年9月9日ですから・・そして2019年もののテイスティングが6月15日!

 つまり、3カ月前のテイスティングしていますので・・そりゃぁ・・そうなりますわね。

 で、実は今回ご紹介させていただいた2019年のA.C.ブル赤が随分硬かったので、9月8日に2本目をテイスティングしたところ、その硬さにやわらぎが出始め、美味しくなっていました。この辺りはA.C.ブル赤のコラムでご確認ください。

 ですので、お客様が実際に飲まれる9月後半以降には、相当に仕上がっているものと思います。甘美さに健康美が載った2019年ものです。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【このムルソー2018は、是非ともみんなで買い占めましょう!・・甘美、甘露、全方向に向いたベクトルはブレンデッド・ムルソーの最高峰と言えます!】

 べらぼうに旨いです!濃密ですがクドさはなく、繊細にしてゴージャス・・今飲んでもめっちゃくっちゃ美味しい!・・嘘じゃないですよ・・。フィネスさんに確かめましたらまだ有るそうなので、

「この際、皆さんで買い占めましょう!」

・・・と言いたいです。

 こんなに球体そのもののムルソーを若い段階から楽しめるなんて、2018年ならでは・・なのかもしれませんし、ジャン=マリ・ブーズローが2018年で大きく成長した性でも有るかと思うんですね。何せ、A.C.ブルでも充分に美味しいんですよ。甘露の度合いなどはこのA.C.ムルソーには届かないですが、それほどに、

「このムルソーの完成度が高い!」

のだと思います。


 そして、このムルソーの良さは、ムルソーの村の中央上部の畑を中心とする5つの畑のブレンドもので有る・・部分にも有ると感じられます。それは、村の北と東は粘土が強く、上部の西側と南側は大理石の丘なんですね。その接点が村の中央~上部と言うことになり、粘土臭くならず、石臭くなり過ぎない・・つまり硬くなり過ぎない良さと高質な粘土由来の粘性がバランス良く配合されている感じなんです。

 まぁ、そうは言っても、ほとんどの場合は粘土と大理石感は良い感じで一緒にはならず、必ずやどちらかに寄って感じられることが多い訳です。若いうち、多いミネラリティは要素をマスキングする方向に出ますから、

「・・硬ってぇ~・・」

と、口内がギシギシするほどのミネラリティばかりが感じられます。粘土由来の細やかさや粘性は、ミネラリティが崩壊しはじめるまで牢獄に入ってしまっている感じになってしまいます。まぁ、それもまたムルソーの大きな魅力の一つでも有る訳ですが、若いうちのハードな味わいは結構・・刺さって痛かったりもしますよね。

 ですので、この正に甘美なムルソーは、2018年と言う良く熟した年と、ジャン=マリ・ブーズローの所有畑の配合と技術、そして、何より「So2 に頼り過ぎない」健全さによるものかと思います。

 残念ながら Noisy wine のセラーは現在、パンパンです・・。なので入れたくても入れられない・・まぁしょうがないですよね。コロナの影響で押して押して押されまくって11月後半を迎えていますので、ここに来ての到着ラッシュをどうやって捌いたら良いのかで頭が一杯です。それでも、

「こんなに素晴らしいムルソーに出会えた喜び!」

が、身体を動かす原動力になっています。

 是非とも・・いや、少なくともA.C.ブルゴーニュ・コート=ドールかムルソーのどちらかを是非飲んでみて下さい!滅茶美味しいです!

 以下は以前のレヴューです。
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【リリース直後から美味しく飲める見事なバランスです!アヴァンギャルドなビオに寄ることなく、しかも並みの自然派よりも純でピュア!美味しいです!】

 例えばもう、あのイヴ=ボワイエ・マルトノのムルソー・キュヴェ・フェルナン・ボワイエ2017年などは、完全に7千円を超え、以前のコストパフォーマンスの良さは無くなってしまっています。noisy たちが専用で輸入していた2014年までは5千円以下だったと思いますし、ムルソー・ロルモやムルソーなどは、4千円そこそこで、

「バランスの良いムルソーは速攻完売、粘土感の在るロルモは亀の歩みで・・それでも完売」

と言う状況でした。

 ミネラル感が凄いムルソーのタイプで、下部(東側)の粘土質のロルモでさえ、結構な石灰感を感じさせてくれたものです。安かったし、数年~十数年も寝かせると、ビックリするような旨さを感じさせてくれる良いアイテムでした。今となってはちょっと高いか、良くても並みのプライスですから、

「それだけ寝かさないと飲めないの?」

と、即日の美味しさを求められる現在の風潮から言えば、

「・・なら・・後で良いか・・」

となってしまい、結局放置される運命になってしまうのかもしれません。まぁ・・それでも数年、十数年経過して高くなければお買い得だし、何より・・コンディションさえ良ければ美味しいでしょう。

 このジャン=マリ・ブーズローのムルソーは、そんな、

「まずミネラリティのマンモス度や凄みをビシバシと伝えてくるムルソーでは無い!」

と言うことが挙げられます。これが何より違います。

 また、

「リリース直後から適度な柔らかさが有るので美味しく飲める!」

と言うことも特徴です。


 実は、これはミネラリティが削られているのではなく、イヴ=ボワイエ・マルトノに匹敵するほどの「硬さの在るミネラリティでは無い」のが事実です。そこに醸造時由来の「硬くならない技術」も入っていると思います。なので、適度な柔らかさが有ります。

 イヴ=ボワイエ・マルトノのムルソーのアロマは、鼻の孔をえぐりつつ入ってくるようなソリッド感やタイトさが有りますが、ジャン=マリ・ブーズローのムルソーには、そんな面は非常に僅かか、無いと言って等しいほどです。その分、

「優しく、ふっくらと、スピード感を持って」

ノーズに飛び込んで来ます。

 そこはイヴ=ボワイエ・マルトノには無い栽培方法と醸造方法があると感じられます。ジャン=マリ・ブーズローは完全に自然派寄りのアロマの柔らかさです。

 とは言え、ムルソー東側の高い高度の畑が結構に含まれますから、高域や超高域の伸びが有ります。非常に心地良いです。果実感はマルトノの若い時分には有り得ないほど存在し、グラのあるマッタリ感に交じり、徐々に解放された果実感がさらに膨らんでくる予感に美味しさを感じられることと思います。

 今となっては、最もリーズナブルで、しかもポテンシャルの高いムルソー、ムルソーの生産者だと言えるのがこのジャン=マリ・ブーズローです。フィネスさんでも「売れ線」のようで、そう沢山の数の案内は無いんですよ・・。レストランさん辺りでも人気のようです。A.C.ブルの白で充分、ムルソーを感じさせてくれますから、それも理解できます。実はコント・ラフォンさんちのお隣さん(お向いさん?)です。是非ご検討くださいませ。お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【カリテ・プリ度もピカイチ!村名ムルソーの可能性を拡げてくれる見事なバランスです!】

 こちらも実に美味しいです!どんどん飲んで欲しい村名ムルソーなんですが、数は無いので・・すみません。

 例えばムルソーと言えば、今一番に名前が出てくるのは「コシュ=デュリ」でしょう。彼の「ル・テッソン」や「レ・カステート」になってしまうと・・もうビックリするような価格になってしまいます。最も、コシュ=デュリの場合は「村名ムルソー」でリリースされるそれらも有りますので、

「このコシュ=デュリのムルソーはどこの畑か!?」

を当てるブラインドもやったことが有ります・・・正解は「おそらく」と言う副詞が付きましたけど・・。でもまぁ、それをやることで当たらずとも想像力は逞しくなりますよね。

 このジャン=マリ・ブーズローの村名ムルソーは、そんな2区画の葡萄が使用されています。これらは村の中央部、上部にある準1級と言っても良いような村名区画ですが、noisy 的な感覚では、「やや硬くタイトなミネラリティの有るレ・カステート」に「ほんのり豊かさ中心のル・テッソン」と言うようなイメージが有ります。・・いや、感覚は人それぞれですから、丸かじりしたまんまにはしないでください。

 ギッシギシにタイトに仕上がったムルソーでは有りません。ある種の「豊かさ」「伸びの良さ」が有りますんで、今飲んでも美味しくいただけちゃうんですね。それでいて、しっかりムルソーを感じさせてくれます。僅かにトースティーなニュアンスに石、柑橘が伸び良く瑞々しく、スピードを持って感じられ、顔の前に丸い輪郭のイメージを創ってくれます。1級レ・シャルムやポリュゾのように、粒子を押しつぶしながら飲んでしまうような、ある種の「凝縮感をこなれさせるための動作」は余りしないと思います。言ってしまえばそれらよりも緩い訳ですが、緩いとか緩慢だと言うよりも「余裕」「懐の深さ」に感じます。

 まぁ・・相手はムルソーのトップクラスの1級ですからね・・それらよりも緩いのは当たり前では有りますが、緩い性だとは感じさせないとても大きな入れ物が有る訳です。

 これがイヴ・ボワイエ=マルトノだと、

「少し待ってくださいね。一応飲めますが・・できたら粘土感のあるロルモーを先に飲んでください。」

と注釈をするようになります。

 まぁ、1級レ・シャルムが超エレガンスを持っていますので言い辛いんですが、この村名ムルソーもエレガント系と言える味筋です。ポテンシャルお化けでは有りません。飲んで美味しい、しっかりムルソーを表現してくれるワインです。是非飲んでみてください!お勧めです!

 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】
 去年、2016年の初春は2013年のムルソーをご案内させていただき、その素晴らしさに、「一推し印」を押させていただきました。飲まれた方もご納得いただける美味しさだったかと・・思っています。

 まぁ、この位の価格のムルソーは、他にはイヴ・ボワイエ=マルトノ位しか思い浮かびません。安定性が無かったり、平板で美味しく無かったりするムルソーは沢山有っても、ピュアで立体構成の美味しいムルソーは、ソーは無いです。

 幾分ですが・・マルトノよりは高めのプライスゾーンでは有るものの、5千円台で購入出来るようなムルソーは、もう・・ざらには見つからないです。

 2013年ものが、グラッシーでクリスタルな美味しさの、しかも滑らかなムルソーを表現していましたが、何故か noisyの仕入れは1年飛んでしまいまして、今回は2015年もの・・です。

「若いからなぁ・・どうなんだろう?」

と、少し不安も有ったんですが、これがまた・・面白い結果になっちゃったんですね。

 まぁ、フィネスさんは、リリースされたからと言ってすぐには持って来ない、もしくは順番通りには持って来ない、少し変わった・・と言うか、意思を持ってそのようにしている輸入者さんです。なので、何が理由か、たまたまなのか、判りませんが、

「プリップリの新鮮な果実の、ややハードで瑞々しいムルソーもかなり美味しい!」

と言うことが判ったんですね。これは驚きでした。


 二次発酵をやってますからね・・2015年ものだと2016年の春が二次発酵で、本当に仕上がってすぐ持ってきた感じでしょう。毎年続けてご案内させていただいているボワイエ=マルトノは大抵秋口ですから、半年ほど早いタイミングです。

 ですが、現時点ではややタイトでは有りますが非常に美味しいです。ムルソーの村の中央から西(高い方)の畑が多いことも有って、ミネラリティはムルソーの南の1級群辺りの大理石のようなニュアンスとも、やや異なっていると思います。それでも粘土は余り感じず、透明な、非常に硬いミネラリティです。

 そこに柑橘や果実の黄色や白、わずかに茶(蜜とか・・)とか薄い赤とかのニュアンスが混じります。弾けはしませんが、しっとりとした新鮮さが有り、時間が経ってくると、じわっと細やかな表情も出て来ます。

 でも、バランスが良いので・・いつまでもは残らないんですよ。さっさと無くなってしまいます。その位、今、美味しいです!

 ACブルの白も美味しいので、ご予算が許せばこのムルソーを、お試しされるようならACブル白を・・でいかがでしょうか?

 昨今は高くなってしまったブルゴーニュですが、イヴ・ボワイエ=マルトノに匹敵するリーズナブルさも魅力です!お勧めします!是非飲んでみてください。

 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
 また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特徴の一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特徴かと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!


2022 Meursault les Narvaux
ムルソー・レ・ナルヴォー

19122
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 1級レ・ポリュゾの畑の上に位置する標高300mの場所にある区画で、現当主ジャン=マリー氏の父親が開墾し、1975年に葡萄が植えられました。土壌は石が多い粘土石灰質で標高が高いために冷涼な気候でしたが、近年の温暖化で徐々に葡萄にコクが出るようになってきています。砂糖漬けの柑橘類や胡桃のようなアロマ、区画名の入らない普通のヴィラージュものよりもリッチでオイリーさがあり、バターのようなニュアンスの中にミネラルも感じられます。
750ML 在庫  4   ご注文数   本
¥15,700 (外税) 
【日本初登場!・・1級畑で無いのが不思議なほどに素晴らしい準1級レ・ナルヴォー!レ・ポリュゾ、レ・ジュヌヴリエールの上部でレ・ペリエールの北に接する素晴らしいロケーションです!】
 まぁ・・レ・ナルヴォーですから・・

「準1級の横綱クラス!」

で認識されています。

 ややハードなミネラリティが表情を引き締めますから、すぐ下のジュヌヴリエールやポリュゾ、南のレ・ペリエールよりも表情をハードコートしたニュアンスになるんですね。

 ですが!

 この初登場2022年もののレ・ナルヴォー!・・是非写真をご覧ください。

 まるでレ・ペリエールか!・・と思わせるような、グッとくる濃い目の黄金色をしているじゃないですか!・・こりゃぁ・・そそられますよね~・・。

 むしろややファットな1級レ・ポリュゾと、細やかな石の凝縮したニュアンスを持つ1級レ・ジュヌヴリエールを40%ずつ、そしてレ・テッソン辺りのハードな大理石感覚を20%持って来たようなニュアンスでしょうか?

 いや・・もっと簡単に言うなら、

「レ・ペリエールをハードな大理石風ミネラリティでコーティングした感じ!」

と言っても良いかもしれません。

 いや、ちょっと驚きました!・・ここまで素晴らしいレ・ナルヴォーは、そう簡単には出会えないんじゃないかと・・ちょっとピュリニー風な果実も在るんですよね・・そこがまたレ・ペリエールを彷彿させるわけでもあるんですが。

 この凝縮感からのポテンシャルをどう判断するか?・・で変わって来ると思うんですが、

「準1級じゃなくて1級でいいんじゃない?」

と言いたくなるレベルです!・・開けて良かったです!


 実は・・少ないので飲まない予定だったんですが、飲まないアイテムが多いと訴求力がどうしても弱くなってしまうので、今回は赤字覚悟で開けてしまったんですね。

 素晴らしい村名ムルソーのレ・ナルヴォーです。

「村の北ではあり得ない!」

「村の中央でも有り得ない!」

「村の西?・・もしくは南・・しかも西より?」

が正解のレ・ナルヴォーです。素晴らしいとしか言いようの無い出来!・・激お薦めです!


2022 Meursault 1er Cru Poruzot
ムルソー・プルミエ・クリュ・ポリュゾ

19120
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。斜面の中腹に位置する粘土石灰質土壌の畑で樹齢は約50年、所有面積は約0.25haになります。醸造はムルソー1級シャルムと同様、樫樽で3週間以上掛けてゆっくりアルコール醗酵を行い、新樽30%で18ヵ月間熟成させます。同じ1級区画のシャルムよりも味わいが早く開く傾向があり、青リンゴやフレッシュな洋梨のアロマ、果実味が前面に出ていて口当たりは丸いですが引き締まりのある直線的な味わいで、ムルソーよりもピュリニーモンラッシェに近いイメージのワインです。
 写真はムルソー1級 ポリュゾの畑 / 9月収穫時
750ML 在庫  5   ご注文数   本
¥19,880 (外税) 
【過去一旨いジャン=マリ・ブーズローのレ・ポリュゾ!・・超バランスのグット・ドールに対し、グラマラスさに振った味わい・・素晴らしいです!】
 余りに美味しい1級グット・ドール・・繊細です。ムルソーの要素を全て持っているかのようなバランスが素晴らしいです。最高にエレガントです。

 面白いのはそのグット・ドールの南に接するこの1級レ・ポリュゾ・・。

「繊細?・・何言ってんの!?」

と言い出しかねないような・・グラマーなボディをグイグイ押し付けて来る訳です。

 なので・・

「隣なのに・・ここまで違う?」

と言いたくなるような感じなんですよね。それがしっかり感じられるジャン=マリの2022年は出来も良いし・・でも、

「ヴィンテージ的に出来が良い・・とだけで片付けて良いのか?」

と思い始めています。

「ジャン=マリ・ブーズローと言う造り手のポテンシャルが開花したか?」

と・・。

 きっとこのレポリュゾやグット・ドール、そして1級ではありませんがレ・ナルヴォーを飲まれた方は驚きを持たれると思うんですね。

 ちょっと考えてみてください。その昔はイヴ・ボワイエ=マルトノと言う、リーズナブルで熟すと本当に素晴らしいドメーヌを扱わせていただいていました。しかし現在はインポーターさんも変わり、価格はもはやとんでもないことになっています。

 ですが、リリース直後から素晴らしい表情を見せるジャン=マリのワイン、イヴ・ボワイエ=マルトノはやはり少々は熟成させないといけないタイプでしたから、タイプ違いとは言え・・どうもジャン=マリの方がポテンシャルが上のようにも感じる訳なんですね。

 そしてこの2022年・・ゴールドな色彩も濃く、凝縮していてきっちり膨らんでくれ・・

「ジャン=マリ・ブーズローのレ・ポリュゾとしても過去最高」

だと踏んでいます。

 そうなって来ますと・・これはもう、飲んでいただくしかない訳ですが、さらによくよく考えてみると・・

「ジャン=マリ・ブーズローのワインって1本たりとも残ってない」

んですね・・。

 村名ムルソーはファンが多いですので、残っていると全てさらわれます。そして1級クラスは数が無いので・・残らないのかな?・・とは思いますが、

「もしかして・・ジャン=マリ・ブーズロー・・もうすぐ彼の時代が来るかも!」

とすら感じる仕上がりでした。

 豪奢でややファット、たんまり果実があって・・でも甘く無く、ミネラリティもややふんわりしつつ、その柑橘果実とオイリーさ、ほんのりとした蜜のニュアンスにやられます。ぜひ飲んでみてください。過去一番の出来のレ・ポリュゾです。


 以下は以前のレヴューです。
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【・・あれ?・・2021年ものの方が2020年ものより・・さらにグラマラスって・・有りなの?】

 例えば皆さんがワインの購入を決めるとき、

「・・ん~・・2020年か~・・濃い目かな~・・」
「・・2015年なら・・ちょうど良い感じ?」
「2000年?・・終わってないか?」

と、それが白だろうと赤だろうと、結構・・そのヴィンテージの大まかな印象を何となく持っていたものを・・判断材料にしている場合がそれなりに有るんじゃないかと思うんですね。

 まぁ・・noisy とお付き合いの長い方はお判りかもしれないんですが、一般的に「イマイチ」とか「良く無い」とされているヴィンテージにこそ、

「・・ん?・・そんなこと無いよ」

と noisy は言っているパターンが多いんじゃないかと。

 これはまぁ・・色々有りますが、noisy が扱っている生産者さんが、結構、そんなパターンで仕上げて来ていたんですね。なので、メディアがイマイチだとか言っていても、自身で確かめたところ・・そんなことは無いじゃないかと・・噛みついている訳なんです。

 で、この2021年の1級ポリュゾもそうなんですよ。むしろ2020年ものよりも良いんじゃないかとさえ・・思っている位でして・・はい。

 本来、2021年は遅霜で大半の芽がやられてしまったので、生産量が激減です。

 しかし、ドメーヌがその大幅減を受け入れ、いつも以上に精を出して育てた葡萄だからこそ!

「素晴らしい出来になる可能性が高くなる!」

訳なんですね。

 ただし・・もしドメーヌが、

「生産量がここまで落ちるのは勘弁だ」

と言うことで、余計なことをしてしまうようであれば・・出来たワインの質は落ちてしまうと思います。

 ですので、ジャン=マリー・ブーズローでは、収穫減を受け入れ、残った芽から出来た少ない葡萄をさらに選別して出来たワインは、葡萄の樹自体が一粒の葡萄に濃密な要素を詰め込んだために、このような素晴らしいレ・ポリュゾ2021年が生まれたと思っています。

 凝縮していて、やや粘土っぽい粘性や赤さをほんのりと感じさせるノーズ・・。柑橘果実に蜜まで届くかどうかの成長途中の綺羅星のような卵な要素、伸びやかな緑の植生、ハーブ・・。1級レ・ジュヌヴリエールの北に接していますから、非常な細やかさを見せるジュヌヴリエールっぽさも30%ほどありつつ、それを包み込むようなパワーのある粘性・・。ボディは豊かで膨らみ、黄色っぽい果実も徐々に増えて来ます。余韻も長く・・ノーズへの果実の還りもビター感と共にリアルさを増長して来ます。

 まぁ、これが「レ・グット・ドール」だったら・・皆さん、頑張って購入されるのでしょう。でもレ・グット・ドールはこのレ・ポリュゾの北に接する畑ですから、それっぽさも内包していると言えます。畑の比較も面白いはずです。勿論、

「非常に希少で、ある意味、最高の出来になったかもしれない可能性も有る」

訳ですから、ヴィンテージの比較も楽しいかと。是非飲んでみてください。超お勧めします!





 以下は以前のレヴューです。
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【いつもよりも黄色が濃くて、果実感が凄いです!その分、繊細さ、剛健さに今は蓋・・その姿が滅茶旨です!】

 おりゃ?・・これがポリュゾなのか~?・・と一瞬思ってしまいました。noisy が持っている1級レ・ポリュゾのイメージとは、ちょっと違って感じられたからです。

「ん・・これだとムルソー・レ・ポリュゾと言うよりは豪奢系のピュリニー1級?」

に近い感じを受けました。

 何せ黄色い柑橘の果実感が半端無く、通常ならモリモリと盛り上がる筋肉・・それが繊細な糸を撚り合わせたようなものでは有っても、

「ムルソー出身です!」

と、第一声でおっしゃるんですが、2020年ものは

「・・あれ?お隣の村からいらっしゃいましたか?」

と尋ね直さなければならないような・・でもそれがまた旨いのなんの・・今までで最高の出来だろうと感じたんですね。

 時間が経ってくると、今まで奥に控えていたレ・ポリュゾらしさも果実感の隙間から出て来ます。そしてボディはさらに膨張・・巨大化して行きますから・・

「おおっ!さらに出て来た!」

と、繊細な方の果実感、筋肉に・・

「良かった・・レ・ポリュゾさんですね?」

と、正しい名前を呼ぶことが出来ました。


 後でフィネスさんの説明文を良く読んでみると、確かにピュリニーらしい風情・・と書かれていました。ただしnoisy 的には、

「・・そうかぁ・・?・・あまりそうは感じないけどなぁ・・」

と思っていたんですね・・言わないですが・・(^^;;


 そして、当初の素晴らしい果実感が引いて来て、奥にある細~い絹糸のようなテクスチュアが出て来て・・ん、やっぱりレ・ポリュゾ、面白いし、2020年ものは滅茶複雑で旨い!・・と確認出来ました。是非飲んでみて下さい。超お勧めです!




 以下は以前のレヴューです。
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【充実しているけれどかなり繊細!・・2019年のポリュゾって相当美味しいです!】

 2019年もののジャン=マリ・ブーズロのシャルドネは、言ってしまえばどれを飲んでも美味しいです!・・ので、是非どれかでも飲んでみて下さい。

 そもそも・・Noisy wine の白ワインの販売割合は、おそらくどこのショップよりも多いんじゃないかと思うくらい・・結構白ワイン、販売させていただいてるんですね。

「noisy さんのところで白ワインに開眼しました・・」

とおっしゃってくださる方も結構・・おられまして、なんとも嬉しい限りです。でも、1万円もしなかったムルソー1級クラスが、1万円じゃもう買えないと言う状況は悲しいものがありますが、しかし生産者の方はと言いますと、

「ドメーヌの蔵出し価格は、おそらく皆さんも思いっきり引いてしまうくらい・・安い」

です。絶対、「えっ?・・本当ですか・・?」って思ってしまいますよ、きっと。


 なので、ドメーヌに入る部分は増やしたい・・お客様へはもう少し安くしたい・・いや、我々にも何とかもう少し・・(^^;; ではあるのですが、この日本の経済状況では当分どうにもならないのでしょうね。


 以前の記事にも同様なことを書いていますが、このポリュゾと言うワイン、決して重量感にモノを言わせて飲ませるタイプでは無いんですね。重量感は有るが重くなり過ぎず、レ・シャルム以上に繊細だとさえ感じます。

 ただし、レ・シャルムと言っても上部と下部では結構に違うので(実は名前も上下でちょっと異なる)、この上記の言い方は正しく無い場合も有りますが、「一般的なレ・シャルムのイメージ」と言い換えると近くなるかな・・と思います。

 で、2021年6月の時点でテイスティングさせていただいてますが、このタイミングでかなり美味しく飲めたのにはビックリでした。色合いも黄色が強めでコクが有り、ピュアだし、樽臭く無いし、丸みが有って粘性もほんのり、繊細な絹糸のような・・でも細すぎない糸のようなテクスチュアが何とも心地良かったです。

 まぁ、何とかこの美味しいポリュゾを飲んでもらおうと頑張っているうちが「花」なのかもしれないと、いつも思っています。売れ始めてしまうと何故か入って来なくなるから・・厳しい世界です。是非ご検討くださいませ!お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【世の中的には全くノーマークのジャン=マリ・ブーズローですが、注目されるのは間違い無いでしょう!村中央南西部の1級ポリュゾは村名を超繊細に。エレガンス最高です!】

 「ポリュゾ」と言う響きからは反対のようなイメージが沸くかもしれませんが、ムルソーらしい大きさ、骨格はしっかりあるものの、「繊細系」「エレガント」なのがこのポリュゾだと言えるでしょう。PKさんは「ジュヌヴリエールに優雅さでは及ばないが芳醇」とこの畑を評価していますが、noisy 的にはマット・クレイマーさんが言う、「優雅で繊細。肉付きや重厚さでジュヌヴリエールやペリエールに劣るが、驚くような芯の強さが有る。」と言っている方が、noisy的な感覚にはマッチすると思っています。まぁ・・比較をどう表現するか・・だけの違いかもしれませんが、

「ポリュゾは決してマッチョなムルソーでは無い」--「繊細系」

だと感じます。

 そしてこの2018年のポリュゾ・・実に優雅です!・・極細~い絹糸を撚り合わせたかのようなテクスチュアに、ムルソーでもっとも気高いとも思わせてくれるような質感有るアロマと柑橘の味わいを見せます。

 レ・シャルム2018年と一緒に飲みましたが、またこれも実に面白いし美味しかったですよ。シャルムの持つ、白くとても細かい石灰分のサラサラしたテクスチュアはポリュゾには無く、反対に、ポリュゾの極細の絹糸を思わせるようなテクスチュアはレ・シャルムには無く・・じゃぁ、どっちが繊細なんだ?・・どっちが力強い?・・と聞かれますと、かなり困ったことになるぞと・・。

 でも、やはり繊細なのはポリュゾでしょう。若いうちの優雅さはレ・シャルム。でもパワフルなのは意外だけれどレ・シャルムで、やはりポリュゾは熟して押し出しがしっかりして来ても繊細だと・・思いました。

 いや~・・飲みながら相当に頭を使うのはワイン位かな・・と思うんですね。日本酒だとここまでは使用しないかな・・。それにしても2018年のジャン=マリ・ブーズローは素晴らしいと確信しました。もし可能ならぜひ・・ポリュゾとシャルム、比較してみてください。ポリュゾは村のほぼ中央から僅かに南にズレた位置、レ・シャルムは村の南端、ペリエールの真下です。お勧めします!


以下は以前のレヴューです。
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 滑らかなテクスチュアとたっぷり目のフレーヴァーを感じさせてくれる、まさに、

「ムルソーのど真ん中!」

の1級畑、レ・ポリュゾです。


 どうしてもムルソーの御三家、「レ・ペリエール」「レ・シャルム」「レ・ジュヌヴリエール」の後塵を拝すポジショニングですので、目立たない存在になっている現在です。

 しかしながら、じゃぁ・・

「あのコント・ラフォンの1級グットドールは・・飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・

「そりゃぁ・・飲みたいよね。」

と思うでしょう?


 それに、

「今を時めくドメーヌ・ギイ・ルーロの最高峰、1級レ・ブシェールは飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・時流を知っていればいるほど・・

「飲みたい!・・し、欲しい!」

と言われるでしょう。


 この1級レ・ポリュゾは、コント・ラフォンのグットドールの南に接し、ドメーヌ・ルーロのレ・ブシェールの真下、東に接する畑なんですね。

 しかも、南はかの「レ・ジュヌヴリエール」です。以前は専用銘柄でご案内させていただいていた、イヴ=ボワイエ・マルトノのレ・ジュヌヴリエールなどは、昔はレ・シャルムよりも格下と感じられたものの、数年前からはレ・ペリエールに劣らないような物凄いポテンシャルを発揮しています。

 なので、

「素性も物凄い!」

と言えます。


 言ってしまえば「ブラニー村」にある1級畑を除けば、ムルソーには6つしか1級畑は存在せず、そのひとつこそがこの「レ・ポリュゾ」なんですから・・当たり前と言えば当たり前です。

 因みにPKさんは、こんな言い方をしています。

「ル・ポリュゾ7haはレ・ジュヌヴリエールのすぐ北寄りで、上ものムルソーのひとつ。ル・ポリュゾはレ・ジュヌヴリエールとあまり違わないが、優雅さでは及ばぬものの熟した味わいも強く、芳醇で魅力たっぷりの豊かなワインである。」
明日香出版 バーガンディ(ブルゴーニュ)より抜粋


 たしかに、コント・ラフォンの本当に素晴らしいグット・ドールのような、ナッツや木の実のフレーヴァーの芳醇な味わいや、最近のルーロのレ・ブシェールなどのワインが放つ「純粋さをマッタリと表現しているような独特な美しさ」と同様だとは言えはしません。

 しかしながらラフォンのグットドールも、ルーロのブシェールも、安くても3万円台ですし、最近のルーロのブシェールなどは海外市場でも目の玉が飛び出るほどのプライスが付いています。日本円にすると8万円とか・・です。noisy も正規で購入できると今のところは3万円代ですが、今後はどうも仕入すら厳しいようです。


 非常に密な組成で、適度なマッタリ感、オイリー感が有り、黄色い果実がたんまり、それでいて大きさだけを訴えてくるような「わがまま」なタイプでは有りません。

 勿論、すぐに開けても、相当な柔らかさが有り、果実も有りますから、ミネラリティのマンモスさに辟易することもありません。ブーズローらしい柔らかさと香りのスピードの速さが充足感をくれます。実に美味しい思いをさせていただきました。

 今のところ2017年ブルゴーニュは、シャルドネも当たり年なのかな?・・と感じています。是非飲んでみてください。旨いし、何よりムルソー1級でこのプライスです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮、香りのスピードも!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】

 ムルソーの素晴らしい1級畑ものは、他の村のシャルドネに比較すれば、まだまだリーズナブルです。これをピュリニーで比較しよう・・なんて考えてしまうと、かなりの予算を計上しないとならなくなってしまいます。

 畑の違いをどう考えれば良いのか・・まぁ、全て飲んで・・すべての造り手とその持ち畑を全て飲んで記憶すれば良いだけですが、人間は中々そうは出来ないものです。まずは位置関係かな・・と思いますよ。

 ピュリニーとの境の南側から行くと判りやすいと思います。アバウトにですが、南端の下がレ・シャルムでその上がレ・ペリエール、その両者の北側がジュヌヴリエール、その北側がこの「ポリュゾ(3区画あり)」で、その上に「レ・ブシェール」、その両者の北側が「レ・グッド・ドール」です。これが大まかに言って、重要な1級畑です。勿論、他にも幾つか有りますが、今回は・・すみません。

 noisy もジャン=マリ・ブーズローさんちの「1級レ・ポリュゾ」を飲んだのは今回が初めてです。で・・ちょっとビックリしました。想像していたのとだいぶイメージが異なっていたんですね。

 一般的にはレ・ポリュゾのワインは、かなりのミネラリティの強いワインで、真上のレ・ブシェールや北隣のレ・グッド=ドールの豊かさとは、また違った「ハードな・・」「やや硬めな・・」「大理石的ミネラリティがほとんどを占めるような・・」と言いたくなるようなイメージだったんですね。

 ところがですね・・エージェントさんの説明にもある通り、

「ピュリニー=モンラッシェを思わせるような・・」

柔らかさとフィネスを持った、ムルソー1級群の中では比較的早熟だと思わせるような、「愛想の良さ」を持っているんですね。


 確かに、レ・ブシェール(リリースしているドメーヌは少ないです)は、ガチガチに硬さをアピールしてくるものと、豊かさを感じさせるものの両方が有るように思います。それでいてやはりミネラリティはしっかりしていると思います。

 北側のレ・グット=ドールはとても豊かで大柄なワインと言う理解をしています。まぁ・・洗練されているな~・・と感じることは多くは無いですが、当たったグット=ドール・・・適度に締まっているタイミングでしょうか、これは素晴らしいと思います。基本的には豊かな感じです。

 この2016年のポリュゾは・・こればちょっと確かにピュリニー1級かと勘違いしてしまいそうなニュアンスです。アロマは膨らみが有って、多くのムルソー南側の1級畑が見せる大理石的なニュアンスが少な目なんですね。

 蜜とやや熟れた柑橘が有り、レ・ペリエール的な表情を1/5~1/4ほど持っているような感じです。勿論ですがレ・ペリエールのような、石の集合体のような厳しいミネラリティを見せつけることは有りません。豊かなんですね・・レ・グット=ドールのような豊かさ・・ですが、それよりも洗練された美しさを感じます。

 そう言ってしまうと、ピュリニー1級と表現するのも全く同感で、終盤に見せるハシバミのようなミネラリティの表現から、

「・・いや、ムルソー1級かな・・良い年のレ・ジュヌヴリエール?」

と言うような判断も有るかもしれません。


 さりとて、イヴ・ボワイエ=マルトノのレ・ジュヌヴリエールのような緊張感の連続で痺れてしまうようなものでも無い訳ですから、もしこれがブラインドで出されたとするとかなり悩むことになってしまいそうです。


で、出来の方ですが・・これが非常に素晴らしいんですね。

「凝縮感が有ってタイトでムルソーの本質を見せていて・・・・」

と言ってしまうと、これは「嘘」です。それだと全く違う感じになります。


 勘違いされるかもしれないことを恐れずに言ってしまえば、

「2005年もののような雄大である種の大らかさと健康美を持ち、非常にバランスの良いピュリニー的な表情さえ感じさせる優雅なムルソー1級!」

とするのが良いかな・・と思います。これはかなり・・美味いです。今飲んでも行けちゃいますよ。


2022 Meursault-Charmes Premier Cru
ムルソー=シャルム・プルミエ・クリュ

19121
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。比較的広い「Charmes(シャルム)」の区画のちょうど中間あたりに所有する広さ0.3haの畑があります。東向きの緩やかな斜面で土壌は大きな石がまばらに散らばる粘土石灰質、葡萄は1955年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、18ヵ月熟成、最初は固いですが時間と共に白い桃やアニス、バニラのアロマ、柑橘系のドライフルーツの香りも出てきます。リッチで丸みがあり、とてもチャーミング。豊かでバランス良い味わいはまさに1級のポテンシャルを表しています。樽のニュアンスも抑えめでとても長い余韻が楽しめ、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラなどと相性が良いです。
750ML 在庫  5   ご注文数   本
¥19,880 (外税) 
【1級レ・シャルムのエレガントさをより強調した2021年ヴィンテージ!・・でも2020年もののややグラマラスな一面も抱えています。素晴らしい出来!】----すみません・・開けすぎなので2022年ものはテイスティングお休みです。以前のレヴューです。
 入荷数は3本です。・・3本ですよ?・・それほどまでに生産が少なかったと言うことで、おそらく割り当ての無いショップさんも多かったんじゃないかと推測していますが、Noisy wine はその少ない入荷数では有ったんですが・・ちゃんとテイスティング出来たんですね。

 まぁ・・フィネスさんのご協力有っての出来事なんですが、飲ませていただきました。有難うございます。何せ、畑にもよりますが遅霜の影響で50~90%減とのことですから・・

「ほとんど造れなかった畑が有った」

と言うことなんですね。

 割り当てを見てみましたら、いつもは入って来ていたピュリニー1級のフォラティエールが無かったので、相当ヤバイ収穫量だったかと推測しています・・その辺りの詳細は聞いてはいませんが。

 2020年と2021年のグラスの写真を比較して見てみましても、どちらがどっちか・・判らないでしょう?・・実際、余り変わらないように思います。

 敢えて言うなら2020年の方がやはり若干甘めで、2021年ものがややドライかと・・言う感じの印象です。

 2021年のレ・シャルムは、緊張感を持った非常に細い糸を撚り合わせたようなテクスチュアに、白く細やかな粉にしたようなミネラリティがふんだんに感じられます。

 この1級レ・シャルムは、上部のレ・ペリエールほどの急な斜面ではなく、穏やかな傾斜に有るのも・・このレ・シャルムの姿に転写されているように思います。

 自然の摂理では、

「上にあるものは下に落ちる」

訳でして、レ・ペリエールの薄っぺらな表土は風に飛ばされ、蹴飛ばされてレ・シャルムの方に落ちて行きます。レ・ペリエールの「石のニュアンス」までは大量には落ちては行かない・・表土の下にあるので・・ヴィニュロンたちは、貴重な表土を拾いに行って元に戻す・・と言うような作業も行います。

 なので、ある意味・・レ・ペリエールこそはグラン・クリュで有り、レ・シャルムは1級そのまま・・で有り、レ・シャルムはレ・ペリエールのお零れをいただいて成長して来た畑である・・とも言えるかと思います。

 noisy も、名前は大きくても余り期待していなかった1985年のクロ・デ・ペリエールが20年ほど経過した時に飲んで、

「・・なんじゃこりゃ~!」

と・・そのこってりとしたバターのニュアンスの・・余りの素晴らしさに驚いたことを覚えています。

 レ・シャルムでその近いものにまで出てくる機会には出会ってはいませんが、バタール直下の畑などで素晴らしい目に会ったことも有りますし、バタールだけれどシンプルなバターだけ・・みたいな・・少し残念だったことも有りますし、バタールなのにどう考えてもモンラッシェにしか思えない・・いや、同格で庶子ですから、勿論有り得る訳ですが、その辺りが非常に楽しいのがワインだと思っています。

 1枚目の写真をご覧いただけましたら、

「2021年のジャン=マリー・ブーズローの1級は、出来としてはむしろ良い方に出た」

とお判りいただけるでしょう。ご検討いただけましたら幸いです。



 以下は以前のレヴューです。
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【言ってみればムルソー1級レ・シャルムの南隣はピュリニーの凄い1級群ですから・・でも、レ・シャルムはレ・シャルムらしい、見事な出来の2020年でした!】

 美しいです・・。もう溜まんないです。何とも化粧(ケワイ)なゾクゾクするアロマです。ミネラリティも半端無い・・がレ・シャルムらしいエレガンスに満ち満ちています。中域も適度に拡がってくれ、ま~・・余韻が・・凄く長いですし、そこからの果実感の戻りとノーズへ抜けて行くアロマに・・クラクラしてしまいました。

「・・これで・・どこに不満が有ろうか・・」


 思い起こせばその昔、こんなに美味しいムルソー=シャルムなんて・・そう易々とは当たりませんでした。

 そりゃぁ有名なドメーヌの、良いタイミングを見計らったワイン会などでは、

「・・凄い・・」

と思いながら飲んでましたが、ちょっとタイミングがズレていたりすると、そんな著名ドメーヌのレ・シャルムでも・・

「ウン・・ともスンとも・・言わず・・」

と言うような状況に何度も出くわしました。

 ましてや、余り有名ではない造り手さんの発掘をしている時など、リリース直後のムルソーなどを飲んだ日には、シャバイか、樽臭いか、全然なってないか、コンディションが悪過ぎて何も判らないか・・などで散々な目にも合った訳です。


 ですがこの10年。

 いや~・・美味いですよ・・シャルドネに限らずブルゴーニュワインが。相当に底上げされていると感じます。

 このジャン=マリ・ブーズローだって、下手すれば昔のコント・ラフォン並み・・かとも感じたりしますが、兎に角良きにつけ悪しきにつけ、海外メディアが何にも言わないので、人気になっていないだけ・・とnoisy は思っています。


 で、この2020年レ・シャルムを飲めば、まさにムルソー=シャルムのちょっと上の方の畑・・(^^;; のイメージがバッチリで、果実感に繊細ながらも膨大で、少し「シャリシャリ」と音までしそうなくらいのミネラリティを感じさせつつ、もう少し上の方にあるテート・ド・キュヴェのペリエール的なオイリーな粘っこさや蜜に近い感じまで忍ばせてくれています。

 グラスの写真でさえ、これも「ペリエールか?」と尋ねて良いような色彩を持っていますし、口にすればそれでも上出来のレ・シャルムだと教えてくれます。

 この南隣はピュリニーですから、レ・コンベット辺りに接していまして、じゃぁレ・コンベットに間違えるか?・・と言いますと、多分レ・コンベットだとは言わないと思うんですね。

 おそらくですが、2020年のこのレ・シャルム...相当素晴らしいと感じました。いや、2020年のジャン=マリ・ブーズローがどれもこれも秀逸で、レヴューが散漫になってしまったかもしれず申し訳ありません。是非飲んでみていただきたい・・素晴らしい出来の2020年でした。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【レ・シャルムらしいエレガンスがムルソーの厳つさを優しくエレガントに包んでいます!2019年ものも滅茶美味しいです!】

 2019年もののジャン=マリ・ブーズローのシャルドネは本当に美味しい!・・1級クラスは完売せずに残ることも有るんですが、いや、勿体ないと思いますよ。

 ねっとりとしつつも優しさと包容力が有り、その上に、高域に伸びて行く見事なアロマが有ります。滅茶美味しい・・しかも全然高く無い・・(^^;;

 先日、ワイン屋仲間の一人と電話で話していまして・・お互い、歳取ったね~・・みたいな話になったんですが、noisy 的にはその人は、どちらかというとボルドー舌で、言ってみれば少し濃い目が好みで、テクスチュアは二の次・・みたいな感じのテイスティングコメントをする人なんですね。

 その人から、

「最近のブルゴーニュは、美味しいっちゃ美味しいけど、強いんだよね~・・ちょっと疲れてしまう・・」

などと声が出て来たので、

「(・・お前がそれ、言うのか~!)」

みたいな・・ね・・(^^;;

 まぁ、昔から一緒にテイスティングしていましたので、大体判っているんですよ。でも、昔は・・70年代~80年代のブルゴーニュワインは、もっとずっとエレガントで、悪く言えばチャーミングで・・いや、今は良い意味でチャーミングと言う場合が多いようでは有りますが、昔は誉め言葉では無かった・・ですし、悪態をつくなら「・・薄い!」と言っていた訳でした。

 しかし、そんな中にも素晴らしい表情が隠れていたり、長く閉じこもって何も放出しないと見ていたワインがいきなり物凄い芳香を発してくるのを見るにつけ、ブルゴーニュワインの魅力にはまっていった訳ですね。

 なので、お客様によりましては、

「ん?・・パワフル?・・このワインのどこが・・?」

と、noisy のコメントに違和感を覚えられる方もいらっしゃるかもしれません。

 しかしながら、たった30年~40年前の話なんですよね。それが今に繋がっているんです。昔は、

「凝縮したワインを造ろう!」

なんて考えは、ブルゴーニュには無かったんじゃないかとさえ思っています。それをPKさんが変えた・・そう思っています。


 そこから言うならば、このムルソーは13%のアルコール分で、その頃の良い出来の年の1級クラスムルソーとほぼ同様です。何も変わっていません。それでいて、樽はしっかり使用し、粘性のある大きなムルソーをピュアに、エレガントに、しかしちゃんとマッタリ感を持ってシャルムらしい微細な表情を見せてくれます。

 素晴らしい出来だと思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【少し透けた白いドレスが滅茶色っぽいです!素晴らしい出来!レ・シャルム2018年!】

 滅茶美味しいです~!・・何だろう・・ジャン=マリ・ブーズロー史上、今までで一番美味しいレ・シャルムです。黄色い柑橘果実に包まれているのに、透明感の在るクリスタル的なものと、どこまでもどこまでもすり潰したような真っ白な石灰感が感じられます。飲み進めて行くと、

「実はわたし・・脱いでも凄いのよ・・」

と言わんばかりのボリューム感もあることに気付きます。

 ほんのりと蜜のニュアンスのトッピングと、透明感、真っ白、黄色、そして正に甘美だと思わせるアロマと味わいには、レ・ペリエールに寄り添って支えているかのようなレ・シャルムと言う1級畑の素晴らしさを強く印象付けてくれます。

 ワインを楽しむ時に、確かにワインが語り掛けてくれる言葉に没頭して自分なりの翻訳をするのも楽しいですが、自身が知っているその周りの畑の事を思い出してみて、共通点とか、異なる点などを取りに行くのも非常に面白いですよ。

 険しい上部のレ・ペリエールと、その下にあるレ・シャルムは直下がレ・シャルム・ドスュ、その下がレ・シャルム・ドスーなので、

「ジャン=マリ・ブーズローのレ・シャルムはドスュ(上方)、ドスー(下方)、のどっち?」

などと思いを馳せていたり・・します。後で新しいテクニカルを読んでみたら、中央付近と言うことなので、おそらくドスーの上部かな?・・なるほど・・などと勝手に解釈している訳ですね。でも、そのように自分なりに結論付けて置くことが重要です。そうすれば後で思い出すこともできますし、もし間違っていたとしても、結論を出していなければ間違ったことにも気付かないし、さらにはどこで道筋を読み違えたかなどは、全く持って判らなくなってしまいますから・・。特にワインの知識を深めたいとか、テイスティング能力を高めたいとか・・思われていらっしゃる若い方には、

「推測から導き出した答えで必ず一旦決めつけて結論すること」

「確信のないことを他人には押し付けないこと」

「間違いの道筋を反芻すること」

で、それらは解決すると思います。・・あ、その前に、

「色々沢山飲める環境にいようとすること」

が一番大事かもしれませんね。

 あ、写真は右側が見切れてしまっていて・・すみません。余りにテイスティングアイテムが多く、あっちに動かし、こっちに戻しで写真を撮らざるを得ず、気付いたら後の祭りでした。

 価格もレ・シャルムとしますとほぼ最安値でしょう。是非・・ポリュゾと比較してみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【クリスタルと大理石の見事な融合!今も旨いが先行きも安泰!硬くなり過ぎて飲めない・・と言うことは無いでしょう!エレガンスも凄い!】

 こちらは割り当て分からnoisy持ちでのテイスティングです。ブーズローのシャルドネのテイスティングは本当に嬉しい!・・noisy もそうですが、ムスッとしつつスイスイと貴重なムルソー1級シャルムを飲んでいるカミさんも、実は内心、滅茶楽しんでます。彼女には

「価格は全く関係ない」-->「自分が美味しいと感じられれば良い」

と言うような図式ですから。ボトルが空くのが本当に早い・・いやいや、クレームじゃないんですよ。楽しんでいただけるならそれが一番なんですから。

 このムルソーの最南端にある1級のレ・シャルムは、上部と下部でミネラリティの出方が異なるんですね。単純には、最上部に近いほどミネラリティは細やかに、厳しくなり、若いうちの果実感は抑えられ気味です。下部に行けばやや大粒になり、果実感は早めから出てくる感じとも言えます。

 上部はペリエールに接していますから、時により、レ・ペリエール的「蜜」のニュアンスが入りますし、その際にはミネラリティは物凄いことになります。

 ブーズローさんの持ち畑の位置が判らないので、あくまで想像ですが、中間から下辺りかな?・・もしくは上部を少し持っているなら、下部とのブレンドか?・・などと感じます。

 細やかに粉砕された石灰、大理石風のニュアンスに、ガラスやクリスタルのミネラリティがコーティングされているイメージです。若いレ・シャルムとしますと白っぽい果実や、やや黄色味を帯びた果実のニュアンスはたっぷり目で、南に接するクリマのピュリニー=モンラッシェ・レ・ルフェールとの共通点が思い当たります。

 ペリエールのような凄い粘性のあるものでは有りませんが、高質なレ・シャルムらしい少しマッタリと感じる粘度が心地良いです。

 また一般的なムルソーが持つ「ガチガチに硬いニュアンス」とは異なり、ちゃんと「こっちを見てくれている感」が開放感のように感じられます。さすがに抱擁されているまでは、まだ至ってはいないように思いますが、それでもま~・・危険な飲み口なので、スイスイ飲んでしまいますが、ふと口内に乗った液体を口蓋ですり潰してみると、相当なポテンシャルをも感じさせてくれます。

 色合いも実に良いです。薄~~い緑を感じさせてくれるイエローが見えます。写真はちょっと白くなり過ぎているかもしれませんが、本当に薄緑なんですよね・・。

 とても美味しいです!今開けても・・5~10分後には満足できる状態に持って行けると思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!まさに「エレガンスを纏った健康的でポテンシャル高いムルソー」!・・そんなムルソーは非常に貴重です!】

 旨いですね~!・・これは実に旨い。色合いも淡い緑が入ったやや濃い目の黄色が実に美しい!

「エレガンスさえ感じさせる健康的なムルソー1級」

なんて、飲んだこと有りますか?・・まぁ、感じ方は人それぞれだとしても、ここまで良いと万人受けすると思いますよ。


 例えば、少し前までは独占銘柄で大いに拡売させていただいたイヴ・ボワイエ=マルトノですよ。勿論今でも素晴らしいムルソー群だと思っています。ただし・・我々の手を離れて極端に高値になってしまいましたんで。

 イヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーは素晴らしいんですが、やはり、

「ポテンシャル重視のポイントが高い!」

んですね。若くして「さっ」と飲んでも美味しい・・と言う意味合いでは有りません。ある程度の年数を寝かせないとその本質は表情に現れて来ない、「硬さの有る」ムルソーです。

 ムルソーと言えば、ただでさえ他のアペラシオンに比較すれば長熟ですから、

「20年経ったら激変しますよ~!」

などと、ちょっと一瞬「真剣な真顔」になってしまうそうになります。勿論、イヴ・ボワイエ=マルトノの1級レ・シャルムもそうです。言っちゃえば「パワフル」なタイプですが、愛想が無い時に開けてしまうと「硬いだけ」になってしまう可能性が有ります。

 以前、仲間内のワイン会で、

「イヴ・ボワイエ=マルトノ水平!」

をやったんですが、計画を聞いた時は、

「・・それは止めた方が良いよ」

と言ったんですが、

「いや、是非一度やってみたい!」

と押し切られまして・・。案の定ですが、パキパキのリリース仕立てのムルソー群を開けて5本目くらいからは、皆・・目が死んでました。口内・・感覚器官も超絶なミネラリティにコーティングされてしまい、飲むのが辛くなってしまったんですね・・。だから言ったのに・・(^^;; 10年以上も続けて全アイテムテイスティングをやってましたんで、経験済みだったんですね・・。結構に・・ツラいですよ。


 しかしながら、このジャン=マリ・ブーズローのワイン、またこの1級レ・シャルムは、それとは異なる表情を感じさせてくれます。

 勿論ですがミネラリティの厳しいムルソーのアペラシオンですから、そんな側面も持ってはいます。しかしながら、柔らかなフレーヴァーが瑞々しく、膨らみを持って出迎えてくれますから、思わず「にっこり」してしまうんですね。

 ムルソーらしい大理石的ニュアンスに、黄色い柑橘果実がふんわり、小さなカプセルに入った蜜・・もしくは花に鼻を近づけた時の蜜のニュアンスが乗り、白亜な石灰感に混じる白い花、ハシバミのニュアンスが有る中程度のボディ感、そこにまた繊細なアロマがノーズを過ります。余韻も実にエレガントです。締まってる感を感じつつも味蕾やノーズに「ホロホロと解けて行く複雑な要素」を感じさせつつ、また柑橘系果実の還りのアロマが入り込みます。

 まぁ・・「愛想が良いのは何とか」とも言いますが、2005年もののワインのような「健康美」を持ちつつ、エレガンスをちゃんと見せてくれる1級ムルソーなんですね・・。しかも価格がこれですから、是非お勧めしたいです。飲んでみて下さい!



 以下は以前のレヴューです。
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【ムルソー・シャルムとは、こんなアロマになるのが普通なんです!】
 非常にシャルムらしい・・ムルソーでした!・・久々に本格的なレ・シャルムを飲んだと・・思います。

 あ、お間違いの無いように・・こちらのシャルムとピュリニーのフォラティエールは2014年です。

 昨今は、醸造技術の発達の性か、栽培も関係あるのか判りませんが、以前は、こんな・・ちょっと火打石のようなアロマが混じると・・レ・シャルムかな?・・・なんて思っていた時期が有ります。まぁ、間違い無いとは思うんですが、近年は余り出会わなかったんですね。ピエール・モレさんとか、え~・・誰だっけ、マトロとか、その辺を飲むと必ず感じていたので、それってシャルムの特徴だと思っていたのに、中々再現出来ないでいたんですね。

 非常に緻密で、細やかな白いミネラリティがたっぷり有ります。ノーズには火打石っぽいアロマが飛び込みます。

 2014年の性か・・今はだいぶ、締まっちゃってますね。1~2年ほど置かないと豊かなボディには出会えないかと思います。中盤以降は普通のムルソー村名のような振舞いをします。余韻の力強さはミネラリティが大きいので、少しポテンシャルは取れると思いますが・・。

 レモン・・かな・・マイルドなレモンのニュアンスですね。グレープフルーツほどはダレ無いです。ほんのりと果実の皮の感じも伝わって来ます。ポテンシャルは高いが、今すぐ飲むのはどうかな?・・と言う感じです。

 2017年の秋口からか、2018年の春以降から飲み始めるのでしたら良いかと思います。ご検討くださいませ!



2022 Meursault 1er Cru Goutte D'or
ムルソー・プルミエ・クリュ・グット・ドール

19119
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

◆◆◆ 日本初登場です!
■エージェント情報

 シャルドネ種100%。とても小さい粘土石灰質土壌の畑で年間1~2樽しか生産できないキュヴェ。香りはとても繊細でほのかなバニラの香りにレモン・コンフィのようなアロマ、口当たりはリッチながらもエレガントでとてもデリケートな舌触り。まだ硬さがあって閉じていますが余韻のハツラツさはポテンシャルを感じさせるので、少し時間が経てば素晴らしい味わいになってきます。
750ML 在庫  2   ご注文数   本
¥19,880 (外税) 
【日本初登場!・・グット・ドール!・・とんでもなく旨いです!まさに万華鏡!】
 フィネスさんにいただいたヨレヨレのエチケットのテイスティング分を飲ませていただきました。良い感じに膨らんでいる状態でテイスティングさせていただきましたが・・

「うわ~・・すっげ~・・」

としか言えないほどに繊細で、しかもリッチさがめちゃ上品で・・遠い昔になってしまいましたが、コント・ラフォンのグット・ドールを・・少し涙目で思い出しました。

 やはり1級グット・ドールは、グット・ドールにしか出せない凄いバランスを持っていると再認識してしまいます。

 ムルソーのテート・ド・キュヴェ・レ・ペリエールは濃密で、お隣のピュリニー1級の持つ豪奢なニュアンスを持っています。

 しかし・・グット・ドールは物凄いバランスの良さ、ムルソーの魅力を全て網羅し、しかも上品に表現してくれる1級畑なんですね。

 ミネラリティも・・やはり村のほぼ中央に位置していることも有るのかもしれませんが、北部の粘土がまぁまぁ存在する感じと、西部のバリバリにハードな大理石なミネラリティ、南部の柑橘果実たっぷり、そして超オイリーな高質感、それらを繊細に・・上品にバランスさせているのがグット・ドールなんでしょう。

 だからグット・・来ちゃう?・・これは書いちゃいけないやつでしたね。すみません・・。

 やはりムルソーの魅力は「ムルソー的な多様性」です・・いや、noisy はそう思っています。

 ムルソーって・・実は味わいは非常に幅広い訳です。でも飲めば・・

「ん!・・絶対ムルソー!」

ってなる訳ですよ。

 でも隣に違うムルソーを置いて比べると、それも絶対にムルソーだとは判るんですが、

「・・あれ?・・全然違うじゃん・・」

と言うことに気付く訳です。

 それに加え、「熟成」です。10年ものと20年ものでは・・とんでもなく違ってしまいます。下手すれば同じ造り手のヴィンテージ違いだと気付かないかもしれません。それほどまでに表情が異なって来るんですね。

 この2022年の1級グット・ドール・・飲めばジャン=マリが素晴らしいドメーヌだとご理解いただけるでしょう。そして四半世紀は最低でも熟成し、40年ほど生き残ると思います。そしてその感はその都度、異なった表情を見せる・・

「ムルソーの万華鏡」

と言いたいです。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!


2021 Meursault Rouge
ムルソー・ルージュ

19117
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑は「les Dressoles(レ・ドレソル)」の区画で葡萄は1965年に植樹されました。手摘み収穫後、畑と選果台で選別をした後、100%除梗。琺瑯タンクで低温浸漬及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、熟成は228?の樫樽(新樽率10%)で16~18ヵ月間行っています。赤い果実のフレッシュな香り、タニックで骨格がしっかりしており、隣接するヴォルネーよりはポマールに近い印象があります。ムルソーのアペラシオンの97%以上は白が占めており、ムルソーの赤はあまり見かける事のないワインです。
750ML 在庫  5   ご注文数   本
¥9,600 (外税) 

 以下は以前のレヴューです。
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【4年の時空を超えて・・の再度のご案内です!2013年もの赤のムルソー・・・粘土由来の淡いが絶妙の旨味と石灰のハスキーな白さ由来の軽やかさの競演です!】

 4年ちょっと前にご案内させていただいたのと同じアイテムです。フィネスさんに寝ていたものを分けていただきました。

 実に良い熟成をしていました。是非4年前の写真と見比べてみてください・・同じワインだとは思えないほどでは無いでしょうか?

 しかしながら良~~く凝視してみると・・淡い色合いの質そのものは同様にも見えますし、現在の写真(上)の全体の黄色さと、以前の写真の青さ・・・ホワイトバランスが悪いのは申し訳ないんですが、そこを差し引いても、

「さらっとして透明度の高い、若くよりフレッシュさの有る紫が、葛粉のような不透明さと温かみ、ふんわり感を持った現在のややレンガ色の姿の対比」

は、結構に面白いんじゃないかと思います。


 飲んでみると・・なるほど~!・・な味わいなんですね。このところは2013年ものも時折飲ませていただいておりますが、やはり非常にエレガントです。要素がみっちりある・・とは言えない2013年ものですし、どちらかと言えば、

「スッキリ系、削って行った時に出来るバランス」

ですね。


 時には、ややスッキリしすぎと言うか、ワビサビもちょっと過ぎるか?・・と感じるアイテムも無い訳では有りません。

 しかしながらこのブーズローのムルソー赤は、ヴォルネイ的雅さなども全く無いんですが・・・


「何とも表現し辛いが、粘土由来の繊細ながらもややふっくらとした絶妙な旨味が戻って来る感じ」

が有り、他の2013年ものピノ・ノワールとは結構に異なる美味しさのバランスが有ると感じます。


 そこに、奥の方から白い石灰が、そのやや粘っこい旨味を押し避けつつ、かき分けるようにノーズから抜けて来ますので、ワインとしての美味しさは充分以上に感じられてしまうんですね。


 これ、結構に「ハマる」方がいらっしゃるんじゃないかと思います。ぶわ~っと押し寄せるのではなく、静かに穏やかに・・でも確実に戻って来る結構な旨味・・に、繊細な味わいのお料理とのマッチングで、「薄さを感じさせない適度な濃度」であると感じていただけることでしょう。


 もっとも、濃い味付けだったり、パワフルなお料理と合わせても、それなりの対処をしてくれるような懐の深さも有ったりすると感じますので、鉄分は少ないけれど粘土が持つ様々なミネラリティを葡萄が吸い上げ、またさらに奥に存在する石灰混じりの土壌からの華やかなミネラリティも吸い上げ、それがワインに生きている性じゃないかな・・と感じました。


 ある程度の期間を開けて、同じワインを再度飲めるのは・・中々できない経験かと思います。美味しいので是非!・・飲んでみて下さい。お勧めします。


 以下は4年ちょっと前に書いた、リリースして間もない頃のこのワインのレヴューです。
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【エレガントで雅なピノ・ノワールです!リーズナブル!】

 シャルドネのおまけのような感じになりがちなムルソーの造り手の赤ワインでは有るんですが、このACブルの畑はヴォルネイにあるようです。レ・ドレソルと言う区画がどこなのかは判らなかったんですが、まず色合いを見ていただくと判りやすいかな?・・と思います。

 透明感が有って、淡い赤紫・・です。このような場合ですと、ヴィンテージ的に熟さなかったり、もしくは、石灰質がとても強かったりすると淡くなってきます。勿論ですが、普通にちゃんと熟した場合が比較の対象です。

 とても良く熟した・・と言う印象では無く、ほぼピッタリのタイミングで収穫されたことが伺える味わいです。しかも、かなり選別したのかな?・・・大変だっただろうな・・と思ってしまいました。

 チャーミングながらも花や果実が有り、非常にドライでピュアな味わいのピノ・ノワールでした。

 ヴォルネイっぽいか?と聞かれても、

「ん~・・ヴォルネイっぽくも感じない」
と思いますし、むしろ、ヴォルネイの中でも、本来ならシャルドネを植えた方が結果が良いような、石灰の強さを持っていると思います。

 その石灰の強い分、華やかでフラワリーなアロマが有り、伸びやかなのでしょう。

 全体のバランスとするとかなりの高得点です。「~に似ている」と言えるような対象が無いのが残念ですが、例えば元ルフレーヴの醸造長でも有ったピエール・モレのブルゴーニュ・ルージュをやや淡く、少し石灰を強くしたようなイメージです。
 まぁ、ピエール・モレは知らない・・と言われてしまうとは思いますが、ネゴスものは「モレ・ブラン」ドメーヌものは「ピエール・モレ」でリリースされ、時にはACブルでも素晴らしい味わいのものをリリースしてきます。日本国内に来るのは???ですが、かなり前にピーター・ツーストラップものを分けてもらって販売し、その品質に皆さん、随分驚かれたと・・記憶しています。

 そんな訳で・・オマケでは無くて、ぜひ飲んでいただきたい、エレガント系のピノ・ノワールでした。何より安いしお奨めします。


 あとの2アイテムは数量の関係で飲めていませんが、ACブルでこれだけ旨いので、まず問題無いと思います。時間と品物の都合が付けば、いずれ飲んでみたいと思っています。

 ムルソーのルージュは、今となっては非常な貴重品です。基本的にムルソー村の低地に植わっているのがムルソー・ルージュですが、ほとんどがシャルドネに植え替えられています。レ・ドレソルというリューディはヴォルネイ側に寄ったところに有り、接してはいませんがサントノー・デュ・ミリューの下部ですから、こちらはキッチリ、「ヴォルネイ」の味わいがするでしょう。サントノー風のトッピングが有ればかなり良いワインになります。珍しいアペラシオンですので、これもワイン会には持って来い!なアイテムです。・・当たらせないため・・です。

 最後のヴォルネイ・シャンパンはご存知ヴォルネイ1級・・村のほぼ中央に構えています。村の真ん中にあるのに何故か・・ヴォルネイと言うよりもポマール的などっしり重量感さえ有る1級で、あまりヴォルネイっぽくないと言うか、多くのヴォルネイのワインのイメージより少し異質かもしれません。まぁ、例外を覚えた方が身につきやすいのは世の常なのかもしれません。

 そんな訳で、全部は飲めていませんが、非常にリーズナブルかと思います。質も良いです。まだ知らない良い造り手がいたのには驚きでした。ブーズロー家は知ってましたが、違う家でしたし・・ぜひ飲んでみてください。


2021 Volnay
ヴォルネイ

19116
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。「la Gigotte(ラ・ジゴット)」「les Lurets(レ・ルレ)」「Cros Martin(クロ・マルタン)」という3つの粘土石灰質土壌の区画の葡萄を使用。1984年と1997年に植樹された畑で新樽は約20%で熟成させています。甘酸っぱいイチゴの香り、滑らかな口当たりに程良い酸味とミネラル感、本来は3年くらい熟成させたほうがいいのですが、2021年はバランス良くすでに飲める味わいに仕上がっています。
750ML 在庫  2   ご注文数   本
¥10,980 (外税) 
【初入荷!!こちらは2021年ものです。透明度の高い赤い色彩が赤果実を美しく、美味しく感じさせてくれます!ヴォルネイ的な優雅さを是非ご堪能下さい!】
 ん~・・どうなんでしょ。本来はムルソーの人で・・

「シャルドネの人!」

だと思っていたんですが、これほどに一貫して美しく優雅・・エレガントなピノ・ノワールを飲ませられると・・

「ピノ・ノワールの名手としても認めて行かなければ!」

と言う気にもさせられます。

 1級のレ・シャンパンは以前から入っていまして・・非常に素晴らしいピノ・ノワールですが、この・・

「A.C.ブルとの間を埋める村名ヴォルネイの存在が有ってこそ!」

その評価が出来ると思うんですね。

 ですので、この日本初入荷なのかな?・・ファーストヴィンテージのヴォルネイをしっかりテイスティングさせていただきました。そして出来はもちろん素晴らしく、

「ドメーヌとしてしっかり確立出来ている味わい!・・そしてどのキュヴェにも透明度の高いミネラリティがたっぷり存在していて素晴らしい!」

と感じさせられました。

 畑はA.C.ブル赤の区画、「レ・ロンボワ」の真上の「クロ・マルタン」と「レ・リュレ」、そしてヴォルネイ中央部の1級畑「アン・ロルモ」直下の「ラ・ジゴット」のブレンドです。

 是非ともA.C.ブルやムルソー赤とも色彩を比較してみていただきたいんですが・・透明度の高い、まるで石英のようなミネラリティが浮かんで見えるようでしょう?

 特に2022年ものはムルソー赤の美味しさ、その味わいの方向性に驚いたんですが、この石英を感じさせるようなピノ・ノワールのエレガントでミネラリティに溢れる味わいこそが、

「ジャン=マリ・ブーズローのピノ・ノワールの魅力」

だと思います。

 そして・・過度な甘みだとか、過度な抽出など・・パワフルだとは感じてもアチコチに角が立つ凸凹した味わいとは無縁の・・

「激エキス系!」

です。

 さらには抽出も強くなく、13度とアルコール分も高く無いエレガント系なんですね。

 ですから、

「まるでシャンボール風のミネラリティを纏った美しいヴォルネイ!」

なんですね~・・。


 察するに・・ヴォルネイの村の館が集中している辺り・・つまり・・クロ・デ・デュックもそうですが「何とかデュック」と名付けられた畑が有る中央部分は、やはり格別にエレガントで複雑性の高い表情がワインに生まれると感じていまして、1級アン・ロルモの真下のラ・ジゴットが結構に良い表情を生んでいるのかもしれないと・・勝手に思っています。

 濃くて甘く仕上がったヴォルネイには余りビビッとは触発されないんですが、エレガント系エキス系は良いですよ。ぜひ飲んでみてください。超お薦めです!


2020 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン

19115
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。1955年に植樹された葡萄を中心に0.6haの畑を所有しています。手摘み収穫後、畑と選果台で選別をしてから100%除梗します。琺瑯タンクで低温浸漬及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、熟成は228Lの樫樽(新樽率25%)で18ヵ月間行っています。スパイシーな果実の香り、穏やかなタンニンと豊かな果実味でとても飲みやすく仕上がっています。"
750ML 在庫  4   ご注文数   本
¥12,690 (外税) 
【2018年ものも素晴らしいですが、なんとこの・・2020年もののヴォルネイ=シャンパンもアルコール分13パーセントで激エレガント系!・・透明感バッチリの美しい色彩です!しかもティエリー・グラントネよりリーズナブルです!】
 すみません・・これ以上開けると価格を下げるどころか・・上げなくてはならないので・・糖度が上がってアルコール度も上がるはずのこの2020年ものも・・

「アルコール分13パーセント!」

で、飲んでいないのでテイスティングコメントは書けないものの、

「光を透かせた色彩が明るくめちゃ美しい!」

のには・・驚かされました!


 で、是非飲んでいただきたいので・・ご案内せずに取っておいた2018年ものと、今回入荷した2020年ものをナンピンして、2020年ものの価格をかなり下げさせていただきました。

 ですので、2018年ものは高くなりましたが・・この位は普通の価格ですので・・ティエリー・グラントネのヴォルネイ=サントノ、クロ・デ・シェヌよりもリーズナブルですので・・ご容赦ください。

 詳細は2018年もののコラムの内容をこの下に記載させていただきましたので、ぜひお読みください。どうぞよろしくお願いいたします


 以下は今回ご案内の2018年ものと、以前のレヴューです。
-----
【エレガンスを最大限に表現した1級ヴォルネイ=シャンパン!・・実に良い感じに熟して来ています。価格も非常にリーズナブル!・・2020年ものとどちらにするか迷いますよね・・】

 近年もののジャン=マリ・ブーズローのワインが余りに美味しいので・・しかも、他のコラムでも書きましたが「シャルドネの人」だとばかり思っていたら、この1級シャンパンも素晴らしいし、2022年の村名ヴォルネイも、村名ムルソー赤も素晴らしいので、さらなる興味が生まれちゃったんですね。

 で、Google Map で Jaen-Marie Bouzereau と入れてみますと一発で出て来ました。もちろん・・ムルソー村です。

 そのドメーヌの敷地は結構に立派で、目の前には「クロ」で囲まれた立派な畑が有ります。ですがそれを調べても何も出ては来ません。ムルソーのドメーヌの周りって、そんな畑が結構に多いんですよね。

 で、そのまんま西に・・上部にまっすぐ行きますと・・あのコシュ=デュリで超有名になった・・小さな

「レ・ルージョ」

そしてその上部には、

「レ・ヴィレイユ」

が有るじゃないですか!・・その昔、レ・ルージョを飲んでビックリしたのを覚えていますし、普通のムルソーにレ・ルージョと記載の無いものも・・フランス国内では流通していました。レ・ヴィレイユに至っては・・コシュ=デュリともまともにクレジットされていないアイテムも在りました。で、

 西(上部)からレ・ヴィレイユ、レ・ルージョ、レ・プティ・シャロンと東に向かって・・名前の判らない畑を通り過ぎると、ジャン=マリのドメーヌが有るんですね。

 2011年ものも濃度は淡いものの激エレガントで美しいシャンパンでしたが・・2018年ものはもはや別物に見えます。

 しかし、比較しますと濃く見えますが、全然濃くは無いです。エレガントで滑らか・・そして・・

「マンモス・ミネラリティ!」

と言って良いほどにクリスタル風のつやつやした・・そして透明感の高いミネラリティを感じます。面白いのは、見た感じは「透明」でも「白さ」も感じるんですね。

 なので、やはりこのヴォルネイ=シャンパンは、

「ヴォルネイの中のシャンボール!」

だと感じます。


 で・・noisy的にはちょっと都合が悪い部分も有って・・

「ジャン=マリ・ブーズローのピノ・ノワールは、ムルソー赤も含めて・・この系統!」

なんですね。

 なので、実はしっかり・・ヴォルネイはヴォルネイ風に、ムルソーはムルソー風に表情は出ているとしても、

「ジャン=マリ・ブーズローのピノ・ノワールの特徴!」

でもある・・と言わなければならない点です。

 で・・この2018年ものは収穫からすでに7年目ですから、良い感じで熟成して来ているんですね。


 まぁ・・価格の方は、今回入荷した2020年ものがより高いんですが、ナンピンさせていただいてますので・・どちらも今となっては非常にリーズナブルです。

 そしてさらに驚くのは・・

「2020年ものも2018年ものも・・どちらもアルコール分は13パーセント!」

です!・・ね・・ビックリでしょう?・・いったいどうやったんでしょうか。

 今飲んでも美味しく、この先10年は最低でも持つでしょう。ぜひ飲んでみてください!超お薦めです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【超エレガント系ヴォルネイ=シャンパン!!ちょうど良い感じです!しなやかで繊細!しかもリーズナブルです!】

 何と2011年のヴォルネイ=シャンパンです。しかも・・かなりリーズナブルでしょ?


「・・10年昔ならこの位の価格だったかな・・」

と、目を疑ってしまいますよね。


 確かに、2015年のダンジェルヴィーユのヴォルネイ=シャンパンはものの見事が出来栄えで、肉厚なボディに繊細な拵えをした見事な鎧を付けた美形の若大将のようなニュアンス・・もう、惚れ惚れしちゃいましたが、価格はもう、

「ブーズローが何本買えるんだ?」

と思っちゃうほど高いですから・・。


 まぁ、でもダンジェルヴィーユのシャンパンもクロ・デ・デュックも、たったの一口だけでも充分満足できる凄いポテンシャルを持っていますんで、仕方が無いかな・・と思いますよ。


 一方こちらのブーズローさんちのヴォルネイ・シャンパンですが、そう言った、

「たった一口で満足させられる!」

と言ったスタイルとは、まったく違う方向性ですね。


 ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエール2015年のコラムでも書きましたが、やはり「繊細系」なんですよ。非常に細やかで、フィネスを感じます。

 なので、

「・・おっ!・・ヴォルネイ=シャンパンじゃん!・・ちょっとちょうだい!」

と、ボトルを荒々しくつかみ、グラスにドボドボ注ぎ、グビッとグラスで煽る・・と言うような飲み方は、余り得意では無いですね。優しく扱ってあげてください。澱も綺麗に落として・・。

 で、非常に繊細なタッチですんで、料理もできれば・・

「味を濃くしない、素材の持ち味を生かしたもの」

でしたら、肉系はもちろんのこと、魚系も結構行けると思いますよ。


 可憐なスミレからほんのりとだけワイルドさが滲む感じ、繊細で伸びやかな石灰系+ガラス系のミネラリティ。中域がふっくら、細やかな襞を感じます。まだ完全にミネラルの守りが破綻していない感じですが、飲み続けて行くと徐々に複雑な表情が出てくる感じです。強い性格では無く、

「守ってあげなきゃ・・」

みたいな細身の女性のようなスタイルでしょうか。そうは言いながらも芯は崩さないんですけどね。


 どこか、超絶に旨かったルイ・ユエラン2013年的な「シミジミさ」さえ漂いますが、より果実は大目だけれど全体としてはもっと洗練された上で可憐かもしれません。そこらが「繊細系」を強く言いたいところです。

 中々に美味しいヴィルネイ1級でした!ぜひユーミンの唄のように「守ってあげたい♪」と口遊みつつ・・飲んでみてください。お勧めします!


2018 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン

17855
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。1955年に植樹された葡萄を中心に0.6haの畑を所有しています。手摘み収穫後、畑と選果台で選別をしてから100%除梗します。琺瑯タンクで低温浸漬及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、熟成は228Lの樫樽(新樽率25%)で18ヵ月間行っています。スパイシーな果実の香り、穏やかなタンニンと豊かな果実味でとても飲みやすく仕上がっています。"
750ML 在庫  5   ご注文数   本
¥12,690 (外税) 
【エレガンスを最大限に表現した1級ヴォルネイ=シャンパン!・・実に良い感じに熟して来ています。価格も非常にリーズナブル!・・2020年ものとどちらにするか迷いますよね・・】
 近年もののジャン=マリ・ブーズローのワインが余りに美味しいので・・しかも、他のコラムでも書きましたが「シャルドネの人」だとばかり思っていたら、この1級シャンパンも素晴らしいし、2022年の村名ヴォルネイも、村名ムルソー赤も素晴らしいので、さらなる興味が生まれちゃったんですね。

 で、Google Map で Jaen-Marie Bouzereau と入れてみますと一発で出て来ました。もちろん・・ムルソー村です。

 そのドメーヌの敷地は結構に立派で、目の前には「クロ」で囲まれた立派な畑が有ります。ですがそれを調べても何も出ては来ません。ムルソーのドメーヌの周りって、そんな畑が結構に多いんですよね。

 で、そのまんま西に・・上部にまっすぐ行きますと・・あのコシュ=デュリで超有名になった・・小さな

「レ・ルージョ」

そしてその上部には、

「レ・ヴィレイユ」

が有るじゃないですか!・・その昔、レ・ルージョを飲んでビックリしたのを覚えていますし、普通のムルソーにレ・ルージョと記載の無いものも・・フランス国内では流通していました。レ・ヴィレイユに至っては・・コシュ=デュリともまともにクレジットされていないアイテムも在りました。で、

 西(上部)からレ・ヴィレイユ、レ・ルージョ、レ・プティ・シャロンと東に向かって・・名前の判らない畑を通り過ぎると、ジャン=マリのドメーヌが有るんですね。

 2011年ものも濃度は淡いものの激エレガントで美しいシャンパンでしたが・・2018年ものはもはや別物に見えます。

 しかし、比較しますと濃く見えますが、全然濃くは無いです。エレガントで滑らか・・そして・・

「マンモス・ミネラリティ!」

と言って良いほどにクリスタル風のつやつやした・・そして透明感の高いミネラリティを感じます。面白いのは、見た感じは「透明」でも「白さ」も感じるんですね。

 なので、やはりこのヴォルネイ=シャンパンは、

「ヴォルネイの中のシャンボール!」

だと感じます。


 で・・noisy的にはちょっと都合が悪い部分も有って・・

「ジャン=マリ・ブーズローのピノ・ノワールは、ムルソー赤も含めて・・この系統!」

なんですね。

 なので、実はしっかり・・ヴォルネイはヴォルネイ風に、ムルソーはムルソー風に表情は出ているとしても、

「ジャン=マリ・ブーズローのピノ・ノワールの特徴!」

でもある・・と言わなければならない点です。

 で・・この2018年ものは収穫からすでに7年目ですから、良い感じで熟成して来ているんですね。


 まぁ・・価格の方は、今回入荷した2020年ものがより高いんですが、ナンピンさせていただいてますので・・どちらも今となっては非常にリーズナブルです。

 そしてさらに驚くのは・・

「2020年ものも2018年ものも・・どちらもアルコール分は13パーセント!」

です!・・ね・・ビックリでしょう?・・いったいどうやったんでしょうか。

 今飲んでも美味しく、この先10年は最低でも持つでしょう。ぜひ飲んでみてください!超お薦めです!



 以下は以前のレヴューです。
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【超エレガント系ヴォルネイ=シャンパン!!ちょうど良い感じです!しなやかで繊細!しかもリーズナブルです!】

 何と2011年のヴォルネイ=シャンパンです。しかも・・かなりリーズナブルでしょ?


「・・10年昔ならこの位の価格だったかな・・」

と、目を疑ってしまいますよね。


 確かに、2015年のダンジェルヴィーユのヴォルネイ=シャンパンはものの見事が出来栄えで、肉厚なボディに繊細な拵えをした見事な鎧を付けた美形の若大将のようなニュアンス・・もう、惚れ惚れしちゃいましたが、価格はもう、

「ブーズローが何本買えるんだ?」

と思っちゃうほど高いですから・・。


 まぁ、でもダンジェルヴィーユのシャンパンもクロ・デ・デュックも、たったの一口だけでも充分満足できる凄いポテンシャルを持っていますんで、仕方が無いかな・・と思いますよ。


 一方こちらのブーズローさんちのヴォルネイ・シャンパンですが、そう言った、

「たった一口で満足させられる!」

と言ったスタイルとは、まったく違う方向性ですね。


 ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエール2015年のコラムでも書きましたが、やはり「繊細系」なんですよ。非常に細やかで、フィネスを感じます。

 なので、

「・・おっ!・・ヴォルネイ=シャンパンじゃん!・・ちょっとちょうだい!」

と、ボトルを荒々しくつかみ、グラスにドボドボ注ぎ、グビッとグラスで煽る・・と言うような飲み方は、余り得意では無いですね。優しく扱ってあげてください。澱も綺麗に落として・・。

 で、非常に繊細なタッチですんで、料理もできれば・・

「味を濃くしない、素材の持ち味を生かしたもの」

でしたら、肉系はもちろんのこと、魚系も結構行けると思いますよ。


 可憐なスミレからほんのりとだけワイルドさが滲む感じ、繊細で伸びやかな石灰系+ガラス系のミネラリティ。中域がふっくら、細やかな襞を感じます。まだ完全にミネラルの守りが破綻していない感じですが、飲み続けて行くと徐々に複雑な表情が出てくる感じです。強い性格では無く、

「守ってあげなきゃ・・」

みたいな細身の女性のようなスタイルでしょうか。そうは言いながらも芯は崩さないんですけどね。


 どこか、超絶に旨かったルイ・ユエラン2013年的な「シミジミさ」さえ漂いますが、より果実は大目だけれど全体としてはもっと洗練された上で可憐かもしれません。そこらが「繊細系」を強く言いたいところです。

 中々に美味しいヴィルネイ1級でした!ぜひユーミンの唄のように「守ってあげたい♪」と口遊みつつ・・飲んでみてください。お勧めします!


2022 Bourgogne Cote-d'Or Chardonnay
ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネ

19125
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

◆◆◆滅茶美味しいです!ジャン=マリ・ブーズローをご存じ無い方は是非、このワインで質の高さをお確かめくださいませ!
■エージェント情報
 シャルドネ種100%。ムルソー村にある3つの粘土質の畑をアサンブラージュしていて、ムルソーのヴィラージュ物の葡萄も少し格下げして使用しています。葡萄は最も古い区画で1964年に植樹され、旧樽のみの樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。繊細なドライフルーツのような香り、柑橘系の果実味とミネラル、肉厚で丸みがあるたっぷりとした味わい。クリームソース系の魚や白身肉と良く合います。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,200 (外税) 
【これはもはやムルソーと言って良い出来?・・もしかしたら自宅横で栽培している村名格の葡萄も?・・などと想像してしまうほどの素晴らしいミネラリティをモリモリしたA.C.ブルです!】
 まぁ・・ムルソーのどこの畑だとはテクニカルには掛かれていないので判りませんが、ご自宅から数十メートル上がった畑「レ・プティ・シャロン」も村名ムルソーに使用されていらっしゃるので、そんな雰囲気も感じられるミネラリティです。

 このムルソー中央部、西の高度の高い畑は・・コシュ=デュリで何度も飲ませていただきましたし、他の造り手さんでも経験豊富ですから・・比較的言いやすいんですが、

「ある意味、辟易するほどの硬~~~いミネラリティ!」

が特徴でもあります。

 その昔はイヴ・ボワイエ=マルトノのワインを随分沢山売らせていただいてまして・・何度も水平で、時には垂直で飲んでいました。お客様がワイン会で、

「イヴ・ボワイエの水平をやりたい!」

と言うので・・

「・・止めといたほうが良いんじゃない?」

と、ある意味必死で・・ある意味、やってみたら判るよ・・みたいな悪戯な心で・・止めましたが結局やることになり、余りのミネラリティのハードさに、

「口内がギシギシになって後半は何も判らず」

と言うような状況になってしまったのを思い出します。

 そのイヴ・ボワイエ=マルトノもインポーターさんチェンジでとんでもなく高くなってしまい、noisy の手を離れてしまいましたが、今なら・・こう言わせていただきたいと思っています。

「こんなにリーズナブルなムルソーワインがたっぷり有るじゃない!」

と。・・もちろんそれは、このジャン=マリ・ブーズローのことを言っている訳です。

 透明度の高いミネラリティに長け、村名ムルソーよりは樽の表情は薄目では有りますが、テイスティングすれば、

「ん!・・ムルソー!」

と言いたくなるレベルの出来栄えです。

 もっともムルソー村名よりは大理石風のミネラリティ感は弱目に出ますが、その分・・透明感の高い水晶風の感覚が強くなります。

 甘く無く、低域の張りと切れが有り、ほんのりオイリーさも入りつつの柑橘系フレーヴァーの伸びやかな味わいにグッと来るんじゃないかと思います。ついついグラスをフリフリしたくなると・・(^^;;

 価格も頑張ってます。・・テイスティングしてこの価格は厳しいですが、飲んでいただきたいので・・是非、ジャン=マリ・ブーズローを知らない方も・・5千円オーバーはちょっと張り込み過ぎだとは思わずに、高級シャルドネのエレガンスをお楽しみください。超お薦めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【クラシカルと革新、2021年と言うヴィンテージとブーズローと言う造り手が造るムルソー的表情の美味いシャルドネです!】

 まぁ、何をクラシカルで、何を革新的だと判断するのかはマチマチですが、新樽を使うかどうか、一つ取っても・・これは大昔からやられていたようにも思えますし、新しい技術に繋がっているとも言えるわけです。

 このA.C.ブルには新樽は充てない・・この判断がこのジャン=マリー・ブーズローのクラシカルな部分かな・・と思います。旧樽を使用してバレルファルメンテーションを行いますから、これは比較的新しいかと。でももうすでに「ん十年」前からある技術ですから・・。

 しかしながらどこか自然派のワインにつながるような、伸びの良い柔らかさを感じさせてくれますから、下手に造るとただガチガチに硬いだけのシャルドネになってしまいがちなところ、

「ピュアでソフトなタッチのムルソータイプ」

と言うことになり、

「ん~・・やはり古いスタイルと新しいスタイルの競演なんだよなぁ・・」

と思わされますし、2021年と言う・・難しかったはずのヴィンテージを苦もないように仕上げているように思えるところを見れば、ジャン=マリー・ブーズローの腕の確かさを感じさせてくれます。

 まぁ・・ムルソーの達人ドミニク・ラフォンの隣人ですから、知らずにも真似ている部分もあるでしょう。言ってみれば、

「ドメーヌ・コント・ラフォンほどの凝縮感とある意味の内向さは無い、少しピュアな味わいに振った感じ」

が現状のジャン=マリー・ブーズローかと思われます。

 ですから、A.C.ブルを飲んでも・・何となく樽を感じる訳ですね・・古樽、旧樽なのに・・です。バレルファルメンテッドがそう感じさせるのかもしれません。同じバレルファルメンテッド(樽発酵)でもコシュ=デュリと似ていると言わないのは・・似ていないからです・・(^^;; 似ているのはラフォン系だと感じさせます。

 非常にピュアでムルソーっぽく硬質ですが、テクスチュアも滑らか・・ですが、液体に柔らかさ、優しさを感じさせます。2021年ものは余分な甘みの無い、スレンダーな味わいですが、この方がムルソーっぽさをむしろ感じさせてくれるような感触を受けました。

 A.C.ブルゴーニュも5千円の時代になりましたが相当素晴らしい出来で、どうして海外メディアももっと注目しないのか・・不思議です・・ね。是非ご検討くださいませ。2021年は入荷数6本と言う激少のヴィンテージです。



 以下は以前のレヴューです。
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【販売用セラーに常備しておきたい、見事なムルソー系のシャルドネです!・・非常にリーズナブルです!】

 美味しいですね~・・白ワイン好きな noisy では有りますが、シャルドネも大好きで、しかもムルソー・・大好きなんですね。美味しいじゃないですか・・ミネラリティはバッチリだし、

「こちらは軽妙な感じ?」

「それはどっしり重量感のある奴」

「それは熟したら凄いよ・・バターにナッツ、ケーキっぽくなる感じ?」

などなど、まぁワインの表現は人により様々でしょうが、ムルソーの味わいも本当に様々です。


 やはりブーズローはバレルファルメンテッド系ですから、コント・ラフォン風のバリックを用いた大きな構造の滑らかなシャルドネです。でも、「樽が掛り過ぎていない」のも特徴でして、ピュアで繊細な表情、高い周波数の香りも結構に有ります。

 その上でこのA.C.ブルは、その「ピュアな部分」がやや多めですから、滅茶苦茶滑らかなムルソー風味と言うよりも、ピュアな果実酸の美味しさも持っていて、ある意味、オールマイティーなマリアージュに寄せたA.C.ブルと言えると思います。

 2019年ものは非常に良い出来て、とても健康的です。年間、ずっと販売したい、リーズナブルでポテンシャル高いA.C.ブルですが、ご紹介させていただくと、持ったとしても1週間程度でしょう。(調べてみたら2018年ものは8日で完売でした・・)お早めにご検討くださいませ。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【甘露甘美なムルソーに僅かに大理石風味を強めにしただけ・・のような見事な味わいです!素晴らしい!】

「・・ジャン=マリ・ブーズローのA.C.ブルって、こんなに美味しかったっけ?」

と、毎年思い返しているような気がしますが、例えばドミニク・ラフォンさんの滅茶美味しい2017年A.C.ブル・・これ、もう300本販売させていただいてますが・・それと、気高くも絶品のアロマにヘロヘロにさせられてしまうミシェル・ニーロンさんの2018年A.C.ブルもほぼ同時期に飲んでいる訳で、

「そんな銘品に劣らない見事に甘露でミネラリティ溢れる味わい!」

で迎えてくれる訳ですから、このジャン=マリ・ブーズローさんの2018年A.C.ブルもまた相当なポテンシャルであることは間違い在りません。

 それにこのプライスです。ドミニク・ラフォンさんのA.C.ブルよりリーズナブルですし、ニーロンさんのA.C.ブルとは千円以上も安い・・海外ですと、輸入に関する税の掛からないユーロで円換算2500円ほどですから、税金と輸送料を見れば、ほぼ・・この位のプライスになります。ピッタシ位ですよね。

 是非ともムルソーのコラムや、この下の以前のレヴューも読んでいただきたいですが、2018年のムルソー近郊は相当に良さそうなのが推測出来ます。何せこのA.C.ブルの甘露さ、多量のミネラリティに負けず膨張し外に出てくる表情の多彩さ、甘美な柑橘フルーツの美味しさには脱帽です。

 いや~・・白ワインって、本当に美味しいですよね。この季節の魚貝には勿論のこと、肉に合わせても無理は有りませんし、スイスイと入って来たとしても口内で要素を取りに行けば必ずや応えてくれる素晴らしい白のポテンシャルに拍手を送りたくなってしまいます。

 困るのは翌日に残らないこと・・でしょうか。出来れば数日、様子をみて確信を深めたい気持ちもあるんですが、3人で飲んでしまってますから・・はい。美味しいと、

「・・あれ?・・もう残って無いの?」

と、美味しいほど、ポテンシャルが高いほど、無くなるのが早いんですよ。なので、noisy の場合は評価を間違えようが無い・・(^^;; お勧めします。超絶に美味しい、ほぼムルソーと言って良いA.C.ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネです。


 以下は以前のレヴューです。
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【これはプティ・ムルソーだと誰もが認めるに違い無い味わいです!】

 こうやって2016年もの以前の写真が一同に見えると、自分でも面白いと・・自画自賛してしまいますから、お客様にも楽しんでいただけるんじゃないかと勝手に信じ込んで、毎年、開けてしまいます。飲まなくても「万全だ」と思えても・・ついついやってしまうんですね。

 おまけに、前年に書いたレヴューを読まずに今年の分を書き終え、仕上がったページを後で読み返してみると、

「・・おい・・これって、全く去年と同じじゃん・・」

と思うことが、「まま」有ります。何だかなぁ・・ですが、きっとテイスティング時にそう思って、結果が同じなら、結果オーライなんじゃないの?・・と思うようにしています。


 そもそもネットでワイン販売を始めたのが1998年ですからもう22年目に突入しており、その事実にビックリですし、何よりnoisy のお客様は非常に暖かい目で優しく見守ってくれているなぁ・・と感じることが多く在ります。どこか間違っていれば、

「noisyさん、どこそこのページ、変ですよ~・・」

とメールをくれたり、自作のプログラムが変な計算をしてしまって間違えても、お詫びのメール1本で「気にしないでいいですよ」と済んでしまいます。有難いことですし、何よりも、皆さんに育てられて今までやってこられたと感じます。

 大体・・消費税アップで、しかも食品8%とそれ以外10%の二本立ての税率で、何度も延長していて・・今回もやるのかやらないのかハッキリしない状態が続いた訳ですから、

「プログラムを大幅に変更しなくてはいけない」

ことが、どれだけ負担になるのか・・と言うことを全く考慮しない・・と言うか、考慮した上で、それがIT業界のカンフル剤になると考えたか?・・などの性で、自前で組んでるプログラム書きは酷い目に遭っている訳です。お盆休みもへったくれも在りません。オマケに登録違いで税率が異なってしまってご迷惑をお掛けしちゃいましたし。その際は申し訳ありませんでした。まだ完全対応は出来ていませんが今月中には何とか間違いチェックが出来るように仕上げますので・・はい。


 このブルゴーニュ・シャルドネも、A.C.表記の変更に対応して、ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネになっていますが、中身の仕立てに変更は有りません。

 2017年ものらしい健康美は2016年もの以上で、ややタイトでガラス感、クリスタル感の滲むムルソー的ニュアンスがバリバリに感じられる「プティ・ムルソー」的シャルドネです。これはもう、飲んでいただければ、

「ん。これはムルソー!」

と言っていただける味わいです。異論がお在りだとしても、少なくとも、「プティ・ムルソー」と言っていただけるでしょう。


 柑橘系の白や黄色の果実に、石灰、大理石を包み込んだクリスタル的ミネラリティ、粘土のニュアンスがほんの少々混じり、パレットの左右を僅かに抉るタイトさ、低域の押し出しと中高域、高域の伸びが素晴らしい味わいです。ガラス感、クリスタル感は、写真から見えますよね?

 ややソリッドでは有りますが、今飲んでも充分な美味しさを感じていただけると思いますよ。淡い緑が透けて見える美しい薄めの黄色から、甘みをオブラートに包んだようなアロマがポンポンと上がって来ます。美味しいです。是非飲んでみてください!・・が、すみません・・追加は出来ないようですのでお早めにどうぞ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【健康美を感じさせてくれるムルソー的シャルドネです!】
 大体、この冬季の間と言うのは、まぁ・・飲み方を知っているピノノワリスト(??)さんたちなら、適度なシャンブレに持って行く術を持っていますから、素晴らしいピノ・ノワールも美味しく飲めると思います。

 しかし、noisy のようにやたらと忙しい飲み方を・・いや、テイスティングの仕方をしなくてはならない者にとっては、この季節の素晴らしいシャルドネは、非常なるご馳走に成り得る訳ですね。

 いや~・・冬季のシャルドネ、実に旨いです。土地、畑によってミネラリティが違いますからね。それを見るだけでも楽しいんですが、まず間違いなく・・温度上昇で柔らかく成ってくれますから・・素敵なんですね。

 やはりこのジャン=マリ・ブーズローのA.C.ブルのシャルドネは見事にムルソー的な構成です。村名ムルソーほどの凝縮感は無いにせよ、

「ん~・・ムルソーだ~!」

と素直に感じさせてくれるスタイルです。


 2016年ものなんですが、非常に健康的な葡萄に感じられます。自然な、奇を衒わない素直さと言うか、ニュートラルさが有り、ビックリしています。どこかにネガティヴなイメージが付いているんじゃないか?・・とも思ったんですが・・無いですね。

 ポテンシャル重視になってきますと、もっと酸っぱく硬い、詰まってはいるが平板に感じられることが若いうちは多いです。でも、充分な柔らかさを持ち、瑞々しいアロマとともに味わうことに成りますんで、「これで充分に美味い!」と感じていただけるかと思います。

 因みに2017年ブルゴーニュ赤は、A.O.P.表示の「ブルゴーニュ・コート・ドール」と言うアペラシオンになっています。A.O.P.に付きましては機会を見てその内にご説明したいと思っていますが、

「A.O.C.のユーロ対応版」

だと思っていてください。もしかするとこのシャルドネも2017年からA.O.P.になるかもしれません。


 良い出来だと思います。12本しか無いので・・すみません。お早めにご検討くださいませ!




【ACブル赤2015が余りに旨いので・・でも、このACブル・シャルドネもかなりの出来!良い年こその健康でピュアな姿です!】 早々と2015年のブルゴーニュワインの登場です。ピノ・ノワールよりもシャルドネの方が高価なこのムルソーやピュリニーの土地柄、noisy 的な安易な予想では、

「2014年のACブルは赤白とも旨かったけど、白は格別・・まぁ、ムルソーにはさすがに負けたけど・・。2015年も白が旨いんだろうな~・・」

と思いつつ、早速届いたジャン=マリ・ブーズローのACブル・シャルドネを飲んで、

「・・とても良い!ガラスやクリスタルを思わせる硬質で透明なミネラリティがバッチリ!果実のノリも良いし膨らみも余韻も!・・これは一推しかな。でもムルソーの出来次第にもなるかな?」

などと思っていましたら、いやはや・・赤のACブルの美味しさに参ってしまって・・

「こんなに美しいとなると、赤をお勧めしない訳には行かないしな・・」

と、悩んでしまいました。


 いや、本当に美味しいので・・是非、ブーズローのACブルゴーニュ赤、飲んでみてくださいね。


 で、割を喰ったのがこのシャルドネです。非常に素晴らしいですが、現時点での開花した表情は、赤に及んでいないんですよ。

 でも2017年も4月になり、気温が上がってくると断然良くなるのも見えていますので、こちらを二推しにしています。ムルソーも2014年ものでは有るんですが、同じような感じのタイミングなんですね。

 ムルソーの格落ちも混ざっているとのことですんで、やはり格調高い味わいです。むしろ、大理石のような厳めしいミネラリティは強く無く、ガラスやクリスタルのような、透明感の有るミネラリティが基本です。

 そこに白、黄色の果実、柑橘がアロマティックに香り、ミネラリティのお陰なのか、透明感や瑞々しさに長けています。非常に健康的で綺麗です。

 中域も適度な膨らみですが、ミネラリティの性かややタイト、光り輝くようなキラキラした鉱物を感じさせながらの余韻です。

 なので・・美味しく無い訳が無い!・・

 価格的にも、毎年非常に素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノとほぼ同様な構成ですよね。ジャン=マリ・ブーズローはポテンシャルに対して価格は非常にリーズナブルだと思います。

 他に先駆けての2015年です。良い年の美味しさを先取りしてみてください!美味しいです!



 以下は2014年のこのワイン他のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
  また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特秩Eの一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特秩Eかと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。

 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!



2022 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール

19124
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

◆◆◆ 2021年ものは収穫が余りに少なく、入荷無しでしたので2年振りの入荷です!希少です。
■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。土壌は粘土石灰質で葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥25,980 (外税) 
【まさにピュリニーそのものの濃密さとエレガンス、そして緊張感とゆとりを従えた大きな構成・・三拍子揃った1級レ・フォラティエール・・なんですが・・実は・・!!】----飲めずにすみません・・以前のレヴューです。
 レ・フォラティエールのテイスティングは実に楽しい・・です。そして、ほんの少し南側に存在する、あの「モンラッシェ」の・・金属的、鉱物的な緊張感と、グラマラスな黄色や白のフルーツの、繊細なディテールを感じつつ、

「飲みこんでしまおうか・・それとももう少し口内を回そうか・・」

などと言う考えが脳裏をかすめていながら、耐えきれずに喉に送ってしまう訳ですね・・。

 以前、フレデリック・コサールも1級レ・フォラティエールを造ったことが有りますが、結構なお値段をしていました。

 それでも今から考えればまだまだリーズナブルでしたが、もうこんな世の中になってしまいますと・・

「ネゴスの不利」

がモロに出てしまいまして、契約していても造れなくなってしまう・・なんてことが起きたようです。


 このジャン=マリ・ブーズローですが、このレ・フォラティエールがトップ・キュヴェになります。他はムルソーの畑ですから・・唯一のピュリニーの畑です。


 で・・今までは言ってこなかったんですが、このジャン=マリ・ブーズローのレ・フォラティエールって・・

「リューディ・レ・フォラティエールでは無い!」

んですね。


「えっ?・・フォラティエールじゃ・・無いの?」

 ・・そうなんです。フォラティエールじゃないんですよ。noisy も、フィネスさんの新しいテクニカルを見て、ようやっと確信したんですね。ちょっとそのテクニカル、読んでみてください。


■シャルドネ種100%。「カイユレ」、「ピュッセル」、「クラヴァイヨン」そして「フォラティエール」の4つの1級畑が交差する場所に畑を所有しています。広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。東南東向きの斜面で土壌は小石が多く散らばる粘土石灰質、葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。

 4つの畑が交わるレ・フォラティエール・・と書いて有りますよね?・・オカシイと思っていたんです。結構にブーズローさんのこのレ・フォラティエールは、金属的なニュアンスが混じるもんで・・

 で、レ・フォラティエールが他の3つの畑、カイユレ、ピュセル、クラヴァイヨンと交差するのは・・実はリューディ・レ・フォラティエールじゃありません。

「レ・フォラティエールを名乗れるリューディ・オ・シャニオ」

なんですね~・・なので正確には、

「5つの畑が交差しているレ・フォラティエールを名乗れるオ・シャニオ」

だったんです。


 なので、生産量が凄く少ないのも・・理解できるんですね・・希少です!・・オ・シャニオ!・・飲んでみて下さい。素晴らしかったです!

P.S.上記内容は間違い無いと踏んでいますが・・もし違っていたらすみません・・


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・大きな構造に詰めこまれた要素のバランスが最高です!さすがフォラティエール!】

 2019年ものは健康的で秀逸な仕上がりだと思っていますが、反面、何故か入荷量が多く無いのが困ったものです。

 まぁ、このフォラティエールはブーズローのトップ・キュヴェですから、元々人気が有るのは間違い無いんですが、それでも今回は販売に回せる分が3本しか在りません。

 そこから言っても、お客様の「ブーズローの認知度」は高まっているのかな?・・このご時世に?・・と思ってしまいますが、もう少し数は欲しかったかな?

 健康的で重厚感も在りつつ、軽妙さ・・と言うか、香りの高い周波数成分がちゃんと香る、言わば、

「ふんづまった感・閉塞感の薄い、でも樽を使用した大きな構造のピュリニーのシャルドネ」

を感じさせてくれます。

 これはムルソーが比較的低域から中高域までに留まり、帯域により若干膨らんでいたり凹んでいたり・・な味わいを造り出しているのに対し、フォラティエールは、ほぼ同様の低域から超高域まで、ほぼ同じ帯域の厚さを持って味わいを感じさせてくれることが大きく違うかな?と感じていて、そんな中でもフォラティエールは低域の押し出しが結構に在りつつのy等高域の存在感が良いなぁ・・と思います。

 やはりトップ・キュヴェですので、ジャン=マリ・ブーズローのラインナップでは白眉間違い無しの出来でした。昨年ご紹介させていただいた2018年ものは、完璧だと思われるようなフォラティエールでしたが、2019年ものは、

「よりエレガンスが有るかな?」

と感じさせます。


 色合いも、やや黄色が強く、美しいゴールドです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【2018年ジャン=マリ・ブーズローの甘美甘露な姿の終着地点!流石トップ・キュヴェのレ・フォラティエール!・・と思っていただけるでしょう!素晴らしいです!】

 いや~・・美味しいです。流石にフォラティエール・・最高ですね。特に2018年ものは今までに無いほど甘美です。しかも価格もリーズナブルです。

 そうは言いながら2017年もののレヴューを読み返してみると、結構なほどに印象が異なっていることに気付かれるかもしれません。2017年ものは、流れるような美味しさの優美な味わい・・のように書かれているかと思います。

 それも仕方が無い・・いや、2018年ものは相当に違うと思います。2018年ムルソー群の持つ甘美さと濃密さをそのまま引き継ぎ、元より持っている超エレガンスに加えた訳ですから、ほとんど無敵状態です。

 しかしながら・・このジャン=マリ・ブーズロー、1994年からもう26年もドメーヌをしている割にはほとんど無名に近い造り手です。

 海外メディアにはまず・・テイスティングの「テ」の字も見当たりません。まぁ、コント・ラフォンの真向かいさんですから、ドミニク・ラフォンのところには行くのでしょうが、そちらで時間も体力も使い果たしてしまうのかもしれません。とはいえ、ドミニクも畑の男ですから、畑に行かないと会えないのでしょうけど。

 なので、価格は非常に押さえられています。ドミニク・ラフォンのムルソーよりかなり安いです。ある意味、非常に有難く、別の意味では申し訳ない気持ちにもなります。

 例えば、ド・シャソルネイのネゴス部門のコサール、2018年のフォラティエールは・・27000円です。でもこれはかなり安く販売しています。フォラティエールの買い葡萄の価格も暴騰してしまっていますので、コサールはそれでも何とか都合を付けてリリースしたようです。それに、この価格は Noisy wine としても、相当にリーズナブルに付けたものなんですね。なので本来は3万円以上したはずなんです。

 コサールは、以前は造っていたムルソー=ペリエールやバタール=モンラシェが造れなくなってしまいました。買い葡萄の価格が上がり過ぎてしまったため、購入して販売するとなると、とんでもない価格になってしまうからです。

 そんな意味においても、ドメーヌものだから・・ではありますが、レ・フォラティエールがこの価格と言うのは、もはや信じられないほどにリーズナブルなんですね。

 今飲んでも美味しく飲めます。少しずつ開いて行き、でもある段階で止まり、閉じて行きます。3日ほどでまた開き出しますので、まぁ・・3年かなぁ・・と思いますよ。お待ちいただけるようなら3年待ってください。すぐに飲みたいようでしたら、のんびり飲めば大丈夫かと思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【やはり相当に素晴らしい!豪奢なピュリニーの表情と細やかなフィネスをしっかり伝えてくれます!・・すみません、6本だけです。】

 今回はフィネスさんの担当のK君のご協力をいただき、2017年ブーズローの数本をテイスティング出来ることになり、テイスティングに掛ける出費がかなり抑えられました。有難いことです。

 ジャン=マリ・ブーズローさんの特徴としましては、

「潜在能力=ポテンシャル至上主義では無い」
「ムルソーにも、ピュリニーにも格上のエレガンスとフィネスが有る」

と言うことが挙げられます。


 ポテンシャルを最大限に引き出すようにすることは、飲み頃の先延ばしにも繋がり兼ねない部分が有りますが、さりとて、ポテンシャルを犠牲にしてまで飲み頃を前倒しする必要があるのか?・・とも言える訳です。

 でも、その答えをしっかり教えてくれるのがジャン=マリ・ブーズローなんじゃないかと思うんですね。

 ピュリニー1級らしい豪奢な表情に加え、1級以上のシャルドネが得ることが出来るフィネス、エレガンスをたっぷり感じさせてくれるんです。

 しかも、リリース直後からこれだけの複雑で高貴な表情を見事に見せてくれる訳ですから・・驚きです。普通はちょっとえぐかったり渋かったり硬かったり・・する訳ですよ。

「最初から美味しく無けりゃ意味無いでしょ?」

と言われているようにも思います。

「ガチガチに硬いけれどもポテンシャルで美味しいと感じる・・」

と言うのは、相当なワイン歴を持ち合わせないと至らない領域でも有るかもしれませんから、

「せっかく・・清水の舞台から飛び降りるくらいのつもりでフォラティエールを開けたのに・・」

などと言う経験は、某大ドメーヌのフォラティエールとイメージが重なってしまいますが、決してそんなことは有りません。


 その上で、

「ビオでSo2無しのワインに次ぐほど、アロマは柔らかくスピードが有り、良く香る!」

と言えます。


 フォラティエールらしいオイリーさも、単にオイリーなだけではなく、高貴で純粋なニュアンスに包まれています。甘く無いのに甘美で、口に含んだ傍から、その甘美さの元となるエキスの純粋さに心が躍るでしょう。


 素晴らしいワインでした!価格も非常に良心的ですよね。みんな大好き、フォラティエール!お早めにご検討くださいませ。


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【ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー のトップ・キュヴェです!希少な2016年フォラティエール!】

 飲むか飲まないか、随分悩んだんですが、後でもし追加が貰えたら考えよう・・と言うことにした、大人気のレ・フォラティエールです。

「今時、こんなに安価なレ・フォラティエールなのに素晴らしい完成度をしている」

ですからね。すぐ飲んで良し、ある程度寝かせても良しで、ルフレーヴさんのはこの2.5~3倍出さないと入手できませんからね・・。ルフレーヴさんとはタイプ的に同じイヴ・ボワイエ=マルトノさんのは、ナチュラル度は下がるとしても、ポテンシャル度はほぼ同様・・ただしレ・フォラティエールはイヴ・ボワイエ=マルトノさんは持ってない・・

 となると、やはりネゴスものに逃げるか?・・と言うことになりますが、まともなネゴスものは「もっと高い」ですから・・はい。

 なので、飲まない分、価格は高く成りませんので・・是非ご検討くださいませ。2016年ものの他のシャルドネは全てテイスティング済み・・・健康的で柔らかさもしっかり有りました。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【繊細系レ・フォラティエール!!少し締まって来ていますが非常にエレガントで旨いです!】
 ようやく飲めたブーズローのフォラティエールです。2015年ものも少なくて8本のみの入荷です。このままでは延々と飲めないので、

「少なくてもここらで飲むしかない!」

と心に決め、さっそく持ち帰って飲んでみました。さて、どう来るか・・楽しみです。


 2015年リリースも最後の方ですので、今までのテイスティングからのニュアンスとは、若干異なることも頭に入れています。

 色合いからも、「ガラスのように透明な」感じが見て取れますね。マッチョで超ボリューミーな、ピュリニーに在りがちなスタイルでは無さそうです。

 言わば、

「繊細系のピュリニー1級!」

と言えるでしょうか。超細~い絹糸を幾重にも重ねたような感じで、風が吹くとその糸も少し泳ぐ・・隙間から向こうの景色、この場合は各要素でしょうか、透けて見えるかのようです。

 ゴージャス感は今のところさほど無く、繊細、フィネス、エレガンスと言った言葉が似あう、ドライでピュアなフォラティエールでした!

 もっともこのニュアンスは、飲まれるタイミングで大きく異なるかと思われ、2~3年ほど熟しますとボリューム感も増してくると予想されます。

 冷ややかな白や黄色の果実、細やかでおしとやかなスパイス、充分なミネラリティで美味しくいただけました。

 また、お隣さんのコント・ラフォンさんちのムルソーなどのシャルドネとも、かなり印象が違います。だって・・・

「超繊細!コント・ラフォンのムルソー!」

とは、タイミングでそのように感じることが有ったとしても、中々言い辛いですよね。それと同時に、

「超繊細なピュリニー1級!」

とタイトルを付けられるのは、意外かもしれませんが、中々少ないと思います。


 こう来たのか・・と、少しブーズローが理解できたかな・・と思います。エキス重視型の超繊細系シャルドネでした!ぜひ、しっかり休めて・・移動直後とかの抜栓はできるだけ避けて飲んでみてください。フォラティエールとしてはもっともリーズナブルなプライスかと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・少なくて飲めていません!】

 本来なら飲むつもりでいたんですが、トラペやらメオ=カミュゼのテイスティングで押されてしまい、引き取りが遅くなった性で数が無くなっていました・・。

 これだけポテンシャル高いワインをリリースしているジャン=マリ・ブーズローのトップワインがフォラティエールですので、悪い訳が無い・・と思うんですが、それにしても価格が安いですよね。まともなドメーヌものでフォラティエールを購入して、万札でお釣りが来るなんてこの2017年にはまず・・あり得ない状況です。

 8本の入荷ですので、もし売れないようなら、素晴らしさの見える2015年のジャン=マリ・ブーズローに期待してテイスティングするかもしれません。ACブル赤白ともに素晴らしいし、ACムルソーの冷ややかな瑞々しい美味しさには脱帽です。

 因みに・・あのルフレーヴさんちのフォラティエールは今・・この倍以上はします。先般ご案内させていただき好評だったバシュレ=モノさんのフォラティエールが9950円で最安値でした。さらには、昨年ご紹介のブーズローさんの2013年フォラティエールも10890円でしたので・・

「滅茶安くなってる!」

んですよ。

 もしもう2013年のフォラティエールをお飲みいただいていて、気に入っていただけていたら、今回のオファーは非常にリーズナブルですのでご検討くださいませ。


2022 Bourgogne Cote-d'Or Pinot Noir
ブルゴーニュ・コート=ドール・ピノ・ノワール

19118
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。ヴォルネー村に位置するles Lombois(レ・ロンボワ)」の区画の葡萄を使用。葡萄は1990年に植樹されたものが中で手摘み収穫後、畑と醸造所の選果台で選別してから100%除梗。琺瑯タンクで低温浸漬及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、旧樽のみの樫樽で16~18ヵ月間熟成しています。ラズベリーのような華やな赤い果実の香り、色調は淡くフルーティでミネラル豊か。タンニンも繊細で若いうちか飲みやすく、赤身肉、ハムやソーセージ、チーズと共に楽しめます。
 ヴォルネー村にある les Lombois(レ・ロンボワ)の畑
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,590 (外税) 
【良く出来たアルコール分12.5度のエレガント系!・・のヴォルネイ村名並みの味わいに・・ほろりとさせられます!素晴らしい出来です。】
 良い出来です。良いだけに・・充実しているだけに、大事に飲んでいただきたい2022年です。

 このレ・ロンボワと言う畑はムルソーとヴォルネイの境界にあり、ジャン=マリの畑はヴォルネイだそうです。なので、真上が「村名ヴォルネイ」のクロ・マルタンに接していまして、しかもシャルドネでも村名を名乗れますので・・その場合は「ムルソー・クロ・マルタン」になるのでしょう。まぁ、この辺りは以前も書かせていただいてますので詳細は省略しますが、

「シャルドネでも良い葡萄に育てられるだけの石灰的ミネラリティが豊富にあり、それと釣り合うだけの粘土質もある」

と言うことだと理解しています。

 ですからこのA.C.ブル赤は・・

「石灰的ミネラリティが多く含まれている味わい」

です。

 また、それをシャンボール風にも受け取れるほどにエレガントなんですね・・。石灰の硬いミネラルと粘土由来の黒、赤、紫のニュアンスが交錯する味わいです。

 写真を見ていただきましても・・美しいでしょう?・・並みのA.C.ブルだとは・・ちょっと見えないんじゃないでしょうか。

 そして2022年ものはムルソーの赤も届いたんですが・・この出来が余りに素晴らしくて、

「村名ムルソーの赤並みのA.C.ブル!」

とは書けなくなってしまったんですが、

「2022年村名ムルソーと非常に似たタイプ!」

に仕上がっているんですね。

 ちょっと話は横道に入ってしまいますが、そもそもムルソーの赤は今やほとんど造られていません。20~30年前は少ないとは言え、まぁまぁ有りました。

 かのコシュ=デュリもムルソー赤を造っていまして・・(私の記憶が確かならば・・)、

「コシュ=デュリの赤・・飲みたいぞ!」

とばかりに勇んで飲んでみますと・・濃度は有るんですが結構に土むさく・・ちょっと野暮ったさが前面に出ていて・・悪くは無いにせよ・・全然すごくは無かった記憶が有ります。

 なので、ジャン=マリのムルソー赤や、このヴォルネイとムルソーの境界で造られるA.C.ブル赤を飲むと、

「・・シャンボール風にすっごい洗練されている!・・しかもムルソーやヴォルネイを感じさせるディテールもしっかり有る!」

と感じます。


 素晴らしいと思います。冬場は品温が下がりますのでぜひシャンブレして室温に馴染ませ、飲んでみてください。お薦めです!




 以下は以前のレヴューです。
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【12.5度と言うエレガントな表情にベストなアルコール分の中に、ヴォルネイ的な雄大さを表現した見事な味わい!2020年ものの豊かさをちょうど良い感じに表現しています!】

 2020年もののA.C.ブルです。同時にご案内のシャルドネは2021年ですのでお間違いの無いようにされてください。

 エレガントでキラキラした感じのヴォルネイっぽい愛らしいピノ・ノワールです。・・が、その12.5度と言う、もっともブルゴーニュのピノのエレガンスを感じるアルコール度数ですが、

「2020年の豊かさ」

をしっかりアピールしていると言う、「いいとこ取り」な味わいです。

 新樽を使わない、樽による酸化を抑え、酸の伸びやかな美味しさを残した造りです。ヴィンテージが遅れて届くのはその性で少し熟させてからリリースしているのでしょうか・・聞いていないので判りませんが・・。

 色彩も2020年ものらしく、やや濃い目です。この見え方だと13.5度位ありそうな感じに見えますが・・12.5度なんですね・・。エレガントさと適度な凝縮感が同居する味わいです。


 ちなみにこれが12度位まで下がって来ますと・・不思議なんですが、中心点がややボヤけ気味に感じます。でもそれも熟成が進んで来ますと解消されます。

 またこのレ・ロンボワは、ジョアネス・ヴィオロ=ギュイユマールでお馴染みの「クロ・マルタン」直下に接していますので、そのスレンダーさとやや密度の高い感じ、粘土はほんのり感じる程度でそこまで深くない感じが似ている感じもします。

 ユーロが160円にもなり、泣きそうですが・・頑張ってギリギリまで価格を下げてのご案内です。是非ご検討くださいませ。お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【ほんの僅かにタイミングは早いですが、12.5度のしなやかで超エレガントなA.C.ブルです!超お勧め!】

 まぁ、「黙ってりゃ売れるのに・・」とは思うんですが、やはりちゃんと書いておかないと・・と思ってしまうんですよね。

「少し早い」

なんて書いた日にゃ、1本も売れないことが今まで何度有ったでしょうか・・。そしていつかお客様の頭からは、そのアイテムは消えてしまうんですね。判っちゃいるんですが、ガッカリさせたくないとも思ってしまう訳です。


 同じアイテムの同じような写真が2枚、アップされていますが、上の写真はA.C.ブルの6月のテイスティング時のもので、下が9月8日です。ほぼ2カ月半~3カ月ほど、開きが有ります。

 何でこんなことになってしまったかと言いますと、他のコラムにも書きましたが、6月のこのワインのテイスティング時に、少し硬さが気になってしまったのが有ったから・・なんですね。

 で、結局のところはその原因が、

「2018年ものは2020年11月のご案内だった」

と言うことに尽きる訳です。あれだけ最初から美味しさ、柔らかさも有ったものが、これだけ変わってしまうのか?・・と言う部分を実地で確かめたかった訳ですね。


 まぁ、1枚目の色合いは、結果を知っている性かもしれませんが、

「ん・・若いなぁ・・」

みたいな感じが見えるでしょうかね。

 2枚目は、

「ん?・・少しくすんだように見えるか?」

 どうでしょうね・・気温差で少し曇ったように見えるだけかもしれませんが、でも1枚目の色合いよりも少し落ち着いて来たようにも感じるかもしれません。


 2019年ものですが、抜栓後30分もしますとだいぶほぐれて来ます。実にいい感じです。でも、直後はまだ少し硬さがあり平板に感じられるかもしれません。

 アルコール度は12.5度で、エレガントで優しく、シミジミ美味しさが伝わってくるかのようです。この位の度数が良いですね~・・ほんのりヴォルネイっぽい感じも出て来ています。

 飲み頃としましては、さっさと飲みたいのでしたら、早めの抜栓でご対応ください。15分~20分位前に抜いておくと、その後の進捗状況が良くなると思います。

 でも「しっかり美味しくなってから飲みたい!」と思われるようでしたら、やはり去年と同じご案内時・・11月になってからが良いかと思います。

 もっと面白いのは、2本ご購入され、1本はさっさと、もう1本は11月になってから・・noisy の嘘を暴くために飲んでみる・・ようなスタンスも有りかと思いますよ。

 本当にワインの味わいは刻々と変化して行きます。数十分の間、数時間でも、そして数日でも数か月でも数年でも・・です。このピノ・ノワールですが、数年寝かせますと、それなりにコクの強い、充実した、粘性のある味わいになると思います・・が、今はおそらくほぼ、「そのケも取れない」と思います。

 これもかなりエレガントで美味しいピノ・ノワールです。是非飲んでみて下さい!お勧めします。

 


 以下は以前のレヴューです。
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【新樽を使わないピュアでナチュラル感の在る明るい美味しさ、ちょっとヴォルネイっぽい深みも有るA.C.ブルです!】

 垢抜けて来ましたね~。実に良い感じです。2017年までは新鮮な美味しさをアピールしてくれていましたが、新鮮なだけ、健康なだけじゃなくて、実物にも陰影がしっかりついて来た・・その上で酸の美味しさをも感じさせてくれる味わいに仕上がった2018年ものです。

 レ・ロンボワはヴォルネイ=サントノーの下方に有るA.C.ブルの畑ですので、結構に綺麗な赤さを呼び起こす粘土がしっかりしているんじゃないかと踏んでいます。これはヴォルネイらしさのひとつで有るとも言えますが、むしろヴォルネイの北の方はやや茶掛った赤で粘性はさほどは強く無く、中央部から赤みと粘性が出始め、ムルソー村の境界辺りから南へ行くほどに強い粘土の影響が出てくるような組成なのかな?・・と思ってます。

 勿論ですがA.C.ブルの畑ですので、村名ほどの複雑性や、一芸に秀でた部分は無いんですが、一緒にご紹介させていただいているムルソー・ルージュとの共通項は結構に大きく感じられます。

 また、新樽を使わずに旧樽仕上げですので、新樽による穏やかな酸化を拒否したピュアな果実と果実酸の美味しさが活き活きと感じられる味わいで、最近のワインファンの好みにも対応して来ているんじゃないかな・・とも思います。

 これ、値段もリーズナブルですし、美味しいと思うんですが、酸の美味しさに目が行かない方には、酸は強めかな?・・と思います。しかし、やはりワインは酸がしっかりしていないと・・そして熟成、時間経過を考えれば、その位じゃないとダメでしょ・・と思われる方には、正にぴったんこな選択になるかと思います。

 ヴォルネイからムルソーに掛けての赤の美味しさの、素直な一面を見せてくれるピノ・ノワールだと思います。是非ご堪能くださいませ。


以下は以前のレヴューです。
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【2017年ものの先駆けですが、滅茶新鮮、滅茶健康的!2017年は2005年の再来か?・・などと先走って言ってしまいそうになりました!】

 出て来ましたね・・A.O.C.表示では無くA.O.P.表示・・・言わば、

「A.O.C.はフランス国内+ユーロ圏以外の外国向け、A.O.P.はユーロ圏向け」

なのかな・・と思います。ユーロは経済的に結びついた国同士の集まりですが、それぞれの国で法律が異なる部分を統一しはじめていますんで、その一環と言って良いと思います。

 で、2016年ものがまだ出揃っていない段階ですが、2017年もののリリースと言うことになり、noisy も幾つか飲み始めています。2017年ものは、

「ぷりっぷりの新鮮果実が健康的であっけらかんとした、ベクトルの向きの良いニュアンス」

がたっぷり感じられる素晴らしいピノ・ノワールでした!・・これは旨いです。


 まぁ、ちょっとしかめっ面をしながらポテンシャルを取りに行く・・と言うような高質さは持ち合わせませんが、ヴォルネイの軽やかな赤い明るさとムルソー北部のややねっとり感のあるやや黒みの有る重厚さの融合した感じ・・難しいでしょうか?・・実にバランス良く、気持ち良く飲めてしまいました。

 2016年ものの量の無さには泣かされ続けています。普通に販売していると、どうやっても・・前年をクリアできません。少しくらいの値上げでは到底追い付かないんですね。なので、ワイン屋的な財務、金銭面はほぼタッチしていない noisy では有りますが、

「ん~・・どうしよっか~・・これで1本開けちゃうとなぁ・・」

と言うことになってしまいがちでは有る訳です。それでも結局開けてしまうパターンが多いですけどね。

 まぁ、この健康的で深い、美しいルビー色を2015年ものの写真と比較していただけましたらご理解いただけるでしょう。粘土だけに陥りがちなムルソー北部、ヴォルネイ最南部の葡萄を見事に仕上げていると思います。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【この2015年ものは昨今の2千円台ACブルゴーニュ赤で白眉です!クリスタルのような透明度の高いミネラリティと美しいチェリー!】
 いや、これは滅茶美味しいです!今飲んでも最高です。それに、リーズナブルで美味しいルイ・ユエランとかロッシュ・ド・ベレーヌのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールとは、また違った風情が楽しませてくれます!コンディションの良さもフィネスさんの輸入で信頼でき、これはもう必買でしょう!

 畑はムルソーとヴォルネイに跨る東側に有ります。皆さんも良くご存知のサントノー=デュ=ミリュー、そしてサントノーの下部です。

 つまり、白ワインだと村名に過ぎないムルソーになるのがそれらサントノーでして、ピノ・ノワールだとヴォルネイ1級になるんですよ。

 そしてヴォルネイ側に入ると、このACブルゴーニュのリューディ、レ・ロンボワの上部が、

「村名ヴォルネイ(ルージュ)」「村名ヴォルネイ(ブラン)」「ACブルゴーニュ(赤・白)」

の3(4)種類で分けられるリューディ、「ル・クロ・マルタン」なんですね。


 まぁ、白のル・クロ・マルタン村名は見たことが無いですが・・・何を言いたいかと言うと、


「シャルドネとピノ・ノワールが非常に交錯した地域で、しかも1級からレジョナルまで3段階にもアペラシオンが分かれている」

と言うことなんです。非常に・・面白いです。


 その性なのか、判りませんが、

「クリスタルのような透明なミネラリティが漲り、チェリーやラズベリーをコーティングしているかのような、ハイトーンな表情」

が楽しめるんですね。


 2013年も美味しかったんですが、いや・・この2015年には全く歯が立たないです。

 しかも、白いミネラリティ・・石灰っぽさも無い訳じゃあ無いにせよ、この硬く透明なミネラリティの美しいこと!2013年はもっと白かったと思いますし・・そしてエキスが綺麗に出ていますんで、グラスを振って飛び出して来るアロマの自然さ、ピュアさが滅茶美味しいです!写真の色合いも実に美しいでしょう?


 実は、この赤を飲むまでは、ACブルのシャルドネを推そうと思っていたところ、余りにこちらが旨いので急遽差し替えました。・・いや、白もリーズナブルで非常に美味しいんですが、赤は安いしコンディション良いし、シツコク無いのに美味しさが全面に出て来るので!

 是非これは飲んでみて欲しいと思います。面白いですね!・・ヴォルネイ~ムルソーの間は、色んな風景が見えると思います。一推しです!



 以下は2013年もののレヴューです。
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【エレガントで雅なピノ・ノワールです!リーズナブル!】

 シャルドネのおまけのような感じになりがちなムルソーの造り手の赤ワインでは有るんですが、このACブルの畑はヴォルネイにあるようです。レ・ドレソルと言う区画がどこなのかは判らなかったんですが、まず色合いを見ていただくと判りやすいかな?・・と思います。

 透明感が有って、淡い赤紫・・です。このような場合ですと、ヴィンテージ的に熟さなかったり、もしくは、石灰質がとても強かったりすると淡くなってきます。勿論ですが、普通にちゃんと熟した場合が比較の対象です。

 とても良く熟した・・と言う印象では無く、ほぼピッタリのタイミングで収穫されたことが伺える味わいです。しかも、かなり選別したのかな?・・・大変だっただろうな・・と思ってしまいました。

 チャーミングながらも花や果実が有り、非常にドライでピュアな味わいのピノ・ノワールでした。

 ヴォルネイっぽいか?と聞かれても、

「ん~・・ヴォルネイっぽくも感じない」
と思いますし、むしろ、ヴォルネイの中でも、本来ならシャルドネを植えた方が結果が良いような、石灰の強さを持っていると思います。

 その石灰の強い分、華やかでフラワリーなアロマが有り、伸びやかなのでしょう。

 全体のバランスとするとかなりの高得点です。「~に似ている」と言えるような対象が無いのが残念ですが、例えば元ルフレーヴの醸造長でも有ったピエール・モレのブルゴーニュ・ルージュをやや淡く、少し石灰を強くしたようなイメージです。
 まぁ、ピエール・モレは知らない・・と言われてしまうとは思いますが、ネゴスものは「モレ・ブラン」ドメーヌものは「ピエール・モレ」でリリースされ、時にはACブルでも素晴らしい味わいのものをリリースしてきます。日本国内に来るのは???ですが、かなり前にピーター・ツーストラップものを分けてもらって販売し、その品質に皆さん、随分驚かれたと・・記憶しています。

 そんな訳で・・オマケでは無くて、ぜひ飲んでいただきたい、エレガント系のピノ・ノワールでした。何より安いしお奨めします。


 あとの2アイテムは数量の関係で飲めていませんが、ACブルでこれだけ旨いので、まず問題無いと思います。時間と品物の都合が付けば、いずれ飲んでみたいと思っています。

 ムルソーのルージュは、今となっては非常な貴重品です。基本的にムルソー村の低地に植わっているのがムルソー・ルージュですが、ほとんどがシャルドネに植え替えられています。レ・ドレソルというリューディはヴォルネイ側に寄ったところに有り、接してはいませんがサントノー・デュ・ミリューの下部ですから、こちらはキッチリ、「ヴォルネイ」の味わいがするでしょう。サントノー風のトッピングが有ればかなり良いワインになります。珍しいアペラシオンですので、これもワイン会には持って来い!なアイテムです。・・当たらせないため・・です。

 最後のヴォルネイ・シャンパンはご存知ヴォルネイ1級・・村のほぼ中央に構えています。村の真ん中にあるのに何故か・・ヴォルネイと言うよりもポマール的などっしり重量感さえ有る1級で、あまりヴォルネイっぽくないと言うか、多くのヴォルネイのワインのイメージより少し異質かもしれません。まぁ、例外を覚えた方が身につきやすいのは世の常なのかもしれません。

 そんな訳で、全部は飲めていませんが、非常にリーズナブルかと思います。質も良いです。まだ知らない良い造り手がいたのには驚きでした。ブーズロー家は知ってましたが、違う家でしたし・・ぜひ飲んでみてください。




2021 Bourgogne Cote-d'Or Chardonnay
ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネ

17860
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

◆◆◆滅茶美味しいです!ジャン=マリ・ブーズローをご存じ無い方は是非、このワインで質の高さをお確かめくださいませ!
■エージェント情報
 シャルドネ種100%。ムルソー村にある3つの粘土質の畑をアサンブラージュしていて、ムルソーのヴィラージュ物の葡萄も少し格下げして使用しています。葡萄は最も古い区画で1964年に植樹され、旧樽のみの樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。繊細なドライフルーツのような香り、柑橘系の果実味とミネラル、肉厚で丸みがあるたっぷりとした味わい。クリームソース系の魚や白身肉と良く合います。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,780 (外税) 
【クラシカルと革新、2021年と言うヴィンテージとブーズローと言う造り手が造るムルソー的表情の美味いシャルドネです!】
 まぁ、何をクラシカルで、何を革新的だと判断するのかはマチマチですが、新樽を使うかどうか、一つ取っても・・これは大昔からやられていたようにも思えますし、新しい技術に繋がっているとも言えるわけです。

 このA.C.ブルには新樽は充てない・・この判断がこのジャン=マリー・ブーズローのクラシカルな部分かな・・と思います。旧樽を使用してバレルファルメンテーションを行いますから、これは比較的新しいかと。でももうすでに「ん十年」前からある技術ですから・・。

 しかしながらどこか自然派のワインにつながるような、伸びの良い柔らかさを感じさせてくれますから、下手に造るとただガチガチに硬いだけのシャルドネになってしまいがちなところ、

「ピュアでソフトなタッチのムルソータイプ」

と言うことになり、

「ん~・・やはり古いスタイルと新しいスタイルの競演なんだよなぁ・・」

と思わされますし、2021年と言う・・難しかったはずのヴィンテージを苦もないように仕上げているように思えるところを見れば、ジャン=マリー・ブーズローの腕の確かさを感じさせてくれます。

 まぁ・・ムルソーの達人ドミニク・ラフォンの隣人ですから、知らずにも真似ている部分もあるでしょう。言ってみれば、

「ドメーヌ・コント・ラフォンほどの凝縮感とある意味の内向さは無い、少しピュアな味わいに振った感じ」

が現状のジャン=マリー・ブーズローかと思われます。

 ですから、A.C.ブルを飲んでも・・何となく樽を感じる訳ですね・・古樽、旧樽なのに・・です。バレルファルメンテッドがそう感じさせるのかもしれません。同じバレルファルメンテッド(樽発酵)でもコシュ=デュリと似ていると言わないのは・・似ていないからです・・(^^;; 似ているのはラフォン系だと感じさせます。

 非常にピュアでムルソーっぽく硬質ですが、テクスチュアも滑らか・・ですが、液体に柔らかさ、優しさを感じさせます。2021年ものは余分な甘みの無い、スレンダーな味わいですが、この方がムルソーっぽさをむしろ感じさせてくれるような感触を受けました。

 A.C.ブルゴーニュも5千円の時代になりましたが相当素晴らしい出来で、どうして海外メディアももっと注目しないのか・・不思議です・・ね。是非ご検討くださいませ。2021年は入荷数6本と言う激少のヴィンテージです。



 以下は以前のレヴューです。
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【販売用セラーに常備しておきたい、見事なムルソー系のシャルドネです!・・非常にリーズナブルです!】

 美味しいですね~・・白ワイン好きな noisy では有りますが、シャルドネも大好きで、しかもムルソー・・大好きなんですね。美味しいじゃないですか・・ミネラリティはバッチリだし、

「こちらは軽妙な感じ?」

「それはどっしり重量感のある奴」

「それは熟したら凄いよ・・バターにナッツ、ケーキっぽくなる感じ?」

などなど、まぁワインの表現は人により様々でしょうが、ムルソーの味わいも本当に様々です。


 やはりブーズローはバレルファルメンテッド系ですから、コント・ラフォン風のバリックを用いた大きな構造の滑らかなシャルドネです。でも、「樽が掛り過ぎていない」のも特徴でして、ピュアで繊細な表情、高い周波数の香りも結構に有ります。

 その上でこのA.C.ブルは、その「ピュアな部分」がやや多めですから、滅茶苦茶滑らかなムルソー風味と言うよりも、ピュアな果実酸の美味しさも持っていて、ある意味、オールマイティーなマリアージュに寄せたA.C.ブルと言えると思います。

 2019年ものは非常に良い出来て、とても健康的です。年間、ずっと販売したい、リーズナブルでポテンシャル高いA.C.ブルですが、ご紹介させていただくと、持ったとしても1週間程度でしょう。(調べてみたら2018年ものは8日で完売でした・・)お早めにご検討くださいませ。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【甘露甘美なムルソーに僅かに大理石風味を強めにしただけ・・のような見事な味わいです!素晴らしい!】

「・・ジャン=マリ・ブーズローのA.C.ブルって、こんなに美味しかったっけ?」

と、毎年思い返しているような気がしますが、例えばドミニク・ラフォンさんの滅茶美味しい2017年A.C.ブル・・これ、もう300本販売させていただいてますが・・それと、気高くも絶品のアロマにヘロヘロにさせられてしまうミシェル・ニーロンさんの2018年A.C.ブルもほぼ同時期に飲んでいる訳で、

「そんな銘品に劣らない見事に甘露でミネラリティ溢れる味わい!」

で迎えてくれる訳ですから、このジャン=マリ・ブーズローさんの2018年A.C.ブルもまた相当なポテンシャルであることは間違い在りません。

 それにこのプライスです。ドミニク・ラフォンさんのA.C.ブルよりリーズナブルですし、ニーロンさんのA.C.ブルとは千円以上も安い・・海外ですと、輸入に関する税の掛からないユーロで円換算2500円ほどですから、税金と輸送料を見れば、ほぼ・・この位のプライスになります。ピッタシ位ですよね。

 是非ともムルソーのコラムや、この下の以前のレヴューも読んでいただきたいですが、2018年のムルソー近郊は相当に良さそうなのが推測出来ます。何せこのA.C.ブルの甘露さ、多量のミネラリティに負けず膨張し外に出てくる表情の多彩さ、甘美な柑橘フルーツの美味しさには脱帽です。

 いや~・・白ワインって、本当に美味しいですよね。この季節の魚貝には勿論のこと、肉に合わせても無理は有りませんし、スイスイと入って来たとしても口内で要素を取りに行けば必ずや応えてくれる素晴らしい白のポテンシャルに拍手を送りたくなってしまいます。

 困るのは翌日に残らないこと・・でしょうか。出来れば数日、様子をみて確信を深めたい気持ちもあるんですが、3人で飲んでしまってますから・・はい。美味しいと、

「・・あれ?・・もう残って無いの?」

と、美味しいほど、ポテンシャルが高いほど、無くなるのが早いんですよ。なので、noisy の場合は評価を間違えようが無い・・(^^;; お勧めします。超絶に美味しい、ほぼムルソーと言って良いA.C.ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネです。


 以下は以前のレヴューです。
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【これはプティ・ムルソーだと誰もが認めるに違い無い味わいです!】

 こうやって2016年もの以前の写真が一同に見えると、自分でも面白いと・・自画自賛してしまいますから、お客様にも楽しんでいただけるんじゃないかと勝手に信じ込んで、毎年、開けてしまいます。飲まなくても「万全だ」と思えても・・ついついやってしまうんですね。

 おまけに、前年に書いたレヴューを読まずに今年の分を書き終え、仕上がったページを後で読み返してみると、

「・・おい・・これって、全く去年と同じじゃん・・」

と思うことが、「まま」有ります。何だかなぁ・・ですが、きっとテイスティング時にそう思って、結果が同じなら、結果オーライなんじゃないの?・・と思うようにしています。


 そもそもネットでワイン販売を始めたのが1998年ですからもう22年目に突入しており、その事実にビックリですし、何よりnoisy のお客様は非常に暖かい目で優しく見守ってくれているなぁ・・と感じることが多く在ります。どこか間違っていれば、

「noisyさん、どこそこのページ、変ですよ~・・」

とメールをくれたり、自作のプログラムが変な計算をしてしまって間違えても、お詫びのメール1本で「気にしないでいいですよ」と済んでしまいます。有難いことですし、何よりも、皆さんに育てられて今までやってこられたと感じます。

 大体・・消費税アップで、しかも食品8%とそれ以外10%の二本立ての税率で、何度も延長していて・・今回もやるのかやらないのかハッキリしない状態が続いた訳ですから、

「プログラムを大幅に変更しなくてはいけない」

ことが、どれだけ負担になるのか・・と言うことを全く考慮しない・・と言うか、考慮した上で、それがIT業界のカンフル剤になると考えたか?・・などの性で、自前で組んでるプログラム書きは酷い目に遭っている訳です。お盆休みもへったくれも在りません。オマケに登録違いで税率が異なってしまってご迷惑をお掛けしちゃいましたし。その際は申し訳ありませんでした。まだ完全対応は出来ていませんが今月中には何とか間違いチェックが出来るように仕上げますので・・はい。


 このブルゴーニュ・シャルドネも、A.C.表記の変更に対応して、ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネになっていますが、中身の仕立てに変更は有りません。

 2017年ものらしい健康美は2016年もの以上で、ややタイトでガラス感、クリスタル感の滲むムルソー的ニュアンスがバリバリに感じられる「プティ・ムルソー」的シャルドネです。これはもう、飲んでいただければ、

「ん。これはムルソー!」

と言っていただける味わいです。異論がお在りだとしても、少なくとも、「プティ・ムルソー」と言っていただけるでしょう。


 柑橘系の白や黄色の果実に、石灰、大理石を包み込んだクリスタル的ミネラリティ、粘土のニュアンスがほんの少々混じり、パレットの左右を僅かに抉るタイトさ、低域の押し出しと中高域、高域の伸びが素晴らしい味わいです。ガラス感、クリスタル感は、写真から見えますよね?

 ややソリッドでは有りますが、今飲んでも充分な美味しさを感じていただけると思いますよ。淡い緑が透けて見える美しい薄めの黄色から、甘みをオブラートに包んだようなアロマがポンポンと上がって来ます。美味しいです。是非飲んでみてください!・・が、すみません・・追加は出来ないようですのでお早めにどうぞ。


 以下は以前のレヴューです。
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【健康美を感じさせてくれるムルソー的シャルドネです!】
 大体、この冬季の間と言うのは、まぁ・・飲み方を知っているピノノワリスト(??)さんたちなら、適度なシャンブレに持って行く術を持っていますから、素晴らしいピノ・ノワールも美味しく飲めると思います。

 しかし、noisy のようにやたらと忙しい飲み方を・・いや、テイスティングの仕方をしなくてはならない者にとっては、この季節の素晴らしいシャルドネは、非常なるご馳走に成り得る訳ですね。

 いや~・・冬季のシャルドネ、実に旨いです。土地、畑によってミネラリティが違いますからね。それを見るだけでも楽しいんですが、まず間違いなく・・温度上昇で柔らかく成ってくれますから・・素敵なんですね。

 やはりこのジャン=マリ・ブーズローのA.C.ブルのシャルドネは見事にムルソー的な構成です。村名ムルソーほどの凝縮感は無いにせよ、

「ん~・・ムルソーだ~!」

と素直に感じさせてくれるスタイルです。


 2016年ものなんですが、非常に健康的な葡萄に感じられます。自然な、奇を衒わない素直さと言うか、ニュートラルさが有り、ビックリしています。どこかにネガティヴなイメージが付いているんじゃないか?・・とも思ったんですが・・無いですね。

 ポテンシャル重視になってきますと、もっと酸っぱく硬い、詰まってはいるが平板に感じられることが若いうちは多いです。でも、充分な柔らかさを持ち、瑞々しいアロマとともに味わうことに成りますんで、「これで充分に美味い!」と感じていただけるかと思います。

 因みに2017年ブルゴーニュ赤は、A.O.P.表示の「ブルゴーニュ・コート・ドール」と言うアペラシオンになっています。A.O.P.に付きましては機会を見てその内にご説明したいと思っていますが、

「A.O.C.のユーロ対応版」

だと思っていてください。もしかするとこのシャルドネも2017年からA.O.P.になるかもしれません。


 良い出来だと思います。12本しか無いので・・すみません。お早めにご検討くださいませ!




【ACブル赤2015が余りに旨いので・・でも、このACブル・シャルドネもかなりの出来!良い年こその健康でピュアな姿です!】 早々と2015年のブルゴーニュワインの登場です。ピノ・ノワールよりもシャルドネの方が高価なこのムルソーやピュリニーの土地柄、noisy 的な安易な予想では、

「2014年のACブルは赤白とも旨かったけど、白は格別・・まぁ、ムルソーにはさすがに負けたけど・・。2015年も白が旨いんだろうな~・・」

と思いつつ、早速届いたジャン=マリ・ブーズローのACブル・シャルドネを飲んで、

「・・とても良い!ガラスやクリスタルを思わせる硬質で透明なミネラリティがバッチリ!果実のノリも良いし膨らみも余韻も!・・これは一推しかな。でもムルソーの出来次第にもなるかな?」

などと思っていましたら、いやはや・・赤のACブルの美味しさに参ってしまって・・

「こんなに美しいとなると、赤をお勧めしない訳には行かないしな・・」

と、悩んでしまいました。


 いや、本当に美味しいので・・是非、ブーズローのACブルゴーニュ赤、飲んでみてくださいね。


 で、割を喰ったのがこのシャルドネです。非常に素晴らしいですが、現時点での開花した表情は、赤に及んでいないんですよ。

 でも2017年も4月になり、気温が上がってくると断然良くなるのも見えていますので、こちらを二推しにしています。ムルソーも2014年ものでは有るんですが、同じような感じのタイミングなんですね。

 ムルソーの格落ちも混ざっているとのことですんで、やはり格調高い味わいです。むしろ、大理石のような厳めしいミネラリティは強く無く、ガラスやクリスタルのような、透明感の有るミネラリティが基本です。

 そこに白、黄色の果実、柑橘がアロマティックに香り、ミネラリティのお陰なのか、透明感や瑞々しさに長けています。非常に健康的で綺麗です。

 中域も適度な膨らみですが、ミネラリティの性かややタイト、光り輝くようなキラキラした鉱物を感じさせながらの余韻です。

 なので・・美味しく無い訳が無い!・・

 価格的にも、毎年非常に素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノとほぼ同様な構成ですよね。ジャン=マリ・ブーズローはポテンシャルに対して価格は非常にリーズナブルだと思います。

 他に先駆けての2015年です。良い年の美味しさを先取りしてみてください!美味しいです!



 以下は2014年のこのワイン他のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
  また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特秩Eの一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特秩Eかと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。

 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!



2021 Meursault
ムルソー

17859
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。1級区画に程近い「Le Tesson(ル・テッソン)」や「Les Casse Tetes(レ・カス・テット)」を中心に5つの区画の葡萄をアサンブラージュして醸造しています。葡萄の樹齢は最も古い区画で1975年植樹、土壌は粘土石灰質で新樽20%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。フレッシュな果実味と樽のハーモニー、蜂蜜の飴玉やレモンタルトを連想させるようなアロマがとても豊か。酸も攻撃的でなく、ミネラル豊かでオイリー。クリームソース系の魚や甲殻類、白身肉と相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,500 (外税) 
【ムルソーと言うワインの不思議さ、シャルドネと言う品種とミネラリティの理解を深めるのに「最高」のアイテムです!・・こんなヴィンテージと今のタイミングには中々出会えない?】
 そもそもムルソーって・・滅茶美味しいですよね~・・。まぁ、むっつりスケベみたいなところを感じるシャルドネなんですが、この厳しいミネラリティを持ちながらもオイリーで深い味わいを見せると言うのは、一体どういうことなのでしょうか。

 この村名のムルソーですが、他の1級畑ものが豪奢な味わいを見せる・・見せてしまうために、むしろ理解が追い付かない部分を、しっかりと見せてくれるヴィンテージで有り、

「正に今が良いタイミング!」

です。こんなチャンスは余り無いと・・noisy 的には思います。

 ですが、

「とにかく美味しく飲みたい!」

に没頭したい方には幾分向かないかもしれません。

 この2021年のジャン=マリー・ブーズローのムルソーは・・

「まさにすっ裸のムルソー」

です。

 なのに・・ですよ・・

「ちゃんと真のムルソーの姿をみせてくれる!」

ので、ワインを知りたい、シャルドネを知りたい、ムルソーを知りたい方には

「うってつけ!」

のヴィンテージであり、今の状態がそのベストなタイミングです。


 あ、言っておきますが・・素晴らしく美味しいです・・と言いますか、美味しくなりますので・・はい。

 抜栓直後は少し硬めで、甘み無く、肉付きもイマイチで・・でも素晴らしいミネラリティと伸びて行くアロマに・・その硬ささえ気にならないかと思います。

 でも・・「やっぱ、2021年だからなぁ・・」と言うような恨みは若干感じるかもしれません。


 ところが・・ところがですよ。10分ほどしますとこれがまた変わってくる訳ですよ。

 硬かったニュアンスがいつの間にかボディの膨れを感じ始めます。酸主体の味わいのところに、ややコッテリとした味わいが載ってくると・・柑橘果実や・・、やや遠くに蜜、ガチガチのミネラリティは徐々に粉々に粉砕され始め、細やかになって行きます。どんどん美味しくなってくる訳ですね。

 その先はいつまで見続けるか・・によります。また飲まれるタイミングとその状況にもよりますから、もし上記を再現したい場合は・・なるべく早めに受け取られて、少し休養を与え、早めに・・でも丁寧に扱って飲んでみていただきたいんですね。

 硬くて内向的で、濃度は薄目でコッテリもしていない・・と思っていた若いムルソーが、いつの間にか・・良年のようなムルソーの片鱗を見せ始めるって・・

「不思議に思いませんか?」

 なかなか無いタイミングだと思ったので・・やってみていただけますと幸いです。・・なお。普通以上に美味しいですので、余り深く考えたくない方も大丈夫です。ご検討くださいませ。




 以下は以前のレヴューです。
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【2020年のコート・ド・ボーヌのシャルドネはグレートイヤー?・・それともブーズローだけでしょうか?・・ムルソー、凄く旨いです!】

 何と2020年ものは・・ブーズローでは、

「8月中に収穫が終わってしまった!」

とアナウンスが有りました。凄いですね・・通常なら9月に入ってからなのでしょうが、葡萄の成熟が良過ぎて早まったと言うことなのでしょうか。

 飲んでみますと、時折村名格のムルソーに感じる、

「どこかが大きく出っ張って、どこかが凹んでいる」

感じがほとんどなく、パレットは真ん丸でネットリ、柑橘果実がたっぷり有って、ノーズへのミネラリティもふんだんながら「過ぎることが無く」て・・

「まさに球体!」

と思える見事な仕上がりでした!・・いや、旨いです!2019年ものも非常に旨かったですが、2020年ものはポテンシャル的にも同様な仕上がり・・かと思います。

 もっとも、

「流れるような美味しさを見せた2019年もの」

とはイメージが少し異なっていて、

「兎に角、真ん丸!」

と言いたくなるほど球体感がバッチリです。村名クラスですと「扁平」に感じることがほとんどですが、おそらく「豊かな酸のバリエーション」がバランス良く得られたヴィンテージと言うことなのでしょう。

 特にブーズローのムルソーは5か所の葡萄をブレンドしていることも有って、粘土、大理石、石灰などのミネラリティのバランスも考えながらセパージュできることも寄与しているはずです。素晴らしい仕上がりでした!是非飲んでみて下さい。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいムルソーはこれ!2018年ものも美味しかったですが、2019年ものはそこに健康美をプラス!是非飲んでみて下さい!】

 健康的に良く熟したと思われる葡萄を使用できた性なのでしょう・・見た目も麗しく、早くから甘美さを見せてくれるムルソー村名です。美しい深みのあるゴールドです。

 確かに重量感も有るんですが、村の中央上部の畑が多い性でしょうか、ミネラリティが本当に半端無く、しっかり硬めに感じさせてくれる部分と、少し粘性のある粘土質由来な滑らかな部分が半々くらいに存在し、単に「ずっしり重いムルソー村名」と言う感じはしません。

 2018年もののご紹介時と比較しますと、2018年ものが、

「滅茶甘美で甘露・・云々」

とご紹介していたようで、その時分でも充分な開き方をしていたことを思えば、2019年ものはやや熟度の進行不足的な部分も無い訳では無く・・でもワインとしますと、非常に良く出来ていて、1~2カ月の休養熟成でさらに滅茶美味しくなるのが見えています。

 ・・と、ここで、やはり少し「熟度の進行不足」が気になったので、2018年ものをいつご紹介させていただいたのか、調べてみました。するとなんと・・

「2020年11月20日にご紹介、その日のうちに完売」

になっていました・・。なるほどです・・。

 今は2021年9月9日ですから・・そして2019年もののテイスティングが6月15日!

 つまり、3カ月前のテイスティングしていますので・・そりゃぁ・・そうなりますわね。

 で、実は今回ご紹介させていただいた2019年のA.C.ブル赤が随分硬かったので、9月8日に2本目をテイスティングしたところ、その硬さにやわらぎが出始め、美味しくなっていました。この辺りはA.C.ブル赤のコラムでご確認ください。

 ですので、お客様が実際に飲まれる9月後半以降には、相当に仕上がっているものと思います。甘美さに健康美が載った2019年ものです。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【このムルソー2018は、是非ともみんなで買い占めましょう!・・甘美、甘露、全方向に向いたベクトルはブレンデッド・ムルソーの最高峰と言えます!】

 べらぼうに旨いです!濃密ですがクドさはなく、繊細にしてゴージャス・・今飲んでもめっちゃくっちゃ美味しい!・・嘘じゃないですよ・・。フィネスさんに確かめましたらまだ有るそうなので、

「この際、皆さんで買い占めましょう!」

・・・と言いたいです。

 こんなに球体そのもののムルソーを若い段階から楽しめるなんて、2018年ならでは・・なのかもしれませんし、ジャン=マリ・ブーズローが2018年で大きく成長した性でも有るかと思うんですね。何せ、A.C.ブルでも充分に美味しいんですよ。甘露の度合いなどはこのA.C.ムルソーには届かないですが、それほどに、

「このムルソーの完成度が高い!」

のだと思います。


 そして、このムルソーの良さは、ムルソーの村の中央上部の畑を中心とする5つの畑のブレンドもので有る・・部分にも有ると感じられます。それは、村の北と東は粘土が強く、上部の西側と南側は大理石の丘なんですね。その接点が村の中央~上部と言うことになり、粘土臭くならず、石臭くなり過ぎない・・つまり硬くなり過ぎない良さと高質な粘土由来の粘性がバランス良く配合されている感じなんです。

 まぁ、そうは言っても、ほとんどの場合は粘土と大理石感は良い感じで一緒にはならず、必ずやどちらかに寄って感じられることが多い訳です。若いうち、多いミネラリティは要素をマスキングする方向に出ますから、

「・・硬ってぇ~・・」

と、口内がギシギシするほどのミネラリティばかりが感じられます。粘土由来の細やかさや粘性は、ミネラリティが崩壊しはじめるまで牢獄に入ってしまっている感じになってしまいます。まぁ、それもまたムルソーの大きな魅力の一つでも有る訳ですが、若いうちのハードな味わいは結構・・刺さって痛かったりもしますよね。

 ですので、この正に甘美なムルソーは、2018年と言う良く熟した年と、ジャン=マリ・ブーズローの所有畑の配合と技術、そして、何より「So2 に頼り過ぎない」健全さによるものかと思います。

 残念ながら Noisy wine のセラーは現在、パンパンです・・。なので入れたくても入れられない・・まぁしょうがないですよね。コロナの影響で押して押して押されまくって11月後半を迎えていますので、ここに来ての到着ラッシュをどうやって捌いたら良いのかで頭が一杯です。それでも、

「こんなに素晴らしいムルソーに出会えた喜び!」

が、身体を動かす原動力になっています。

 是非とも・・いや、少なくともA.C.ブルゴーニュ・コート=ドールかムルソーのどちらかを是非飲んでみて下さい!滅茶美味しいです!

 以下は以前のレヴューです。
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【リリース直後から美味しく飲める見事なバランスです!アヴァンギャルドなビオに寄ることなく、しかも並みの自然派よりも純でピュア!美味しいです!】

 例えばもう、あのイヴ=ボワイエ・マルトノのムルソー・キュヴェ・フェルナン・ボワイエ2017年などは、完全に7千円を超え、以前のコストパフォーマンスの良さは無くなってしまっています。noisy たちが専用で輸入していた2014年までは5千円以下だったと思いますし、ムルソー・ロルモやムルソーなどは、4千円そこそこで、

「バランスの良いムルソーは速攻完売、粘土感の在るロルモは亀の歩みで・・それでも完売」

と言う状況でした。

 ミネラル感が凄いムルソーのタイプで、下部(東側)の粘土質のロルモでさえ、結構な石灰感を感じさせてくれたものです。安かったし、数年~十数年も寝かせると、ビックリするような旨さを感じさせてくれる良いアイテムでした。今となってはちょっと高いか、良くても並みのプライスですから、

「それだけ寝かさないと飲めないの?」

と、即日の美味しさを求められる現在の風潮から言えば、

「・・なら・・後で良いか・・」

となってしまい、結局放置される運命になってしまうのかもしれません。まぁ・・それでも数年、十数年経過して高くなければお買い得だし、何より・・コンディションさえ良ければ美味しいでしょう。

 このジャン=マリ・ブーズローのムルソーは、そんな、

「まずミネラリティのマンモス度や凄みをビシバシと伝えてくるムルソーでは無い!」

と言うことが挙げられます。これが何より違います。

 また、

「リリース直後から適度な柔らかさが有るので美味しく飲める!」

と言うことも特徴です。


 実は、これはミネラリティが削られているのではなく、イヴ=ボワイエ・マルトノに匹敵するほどの「硬さの在るミネラリティでは無い」のが事実です。そこに醸造時由来の「硬くならない技術」も入っていると思います。なので、適度な柔らかさが有ります。

 イヴ=ボワイエ・マルトノのムルソーのアロマは、鼻の孔をえぐりつつ入ってくるようなソリッド感やタイトさが有りますが、ジャン=マリ・ブーズローのムルソーには、そんな面は非常に僅かか、無いと言って等しいほどです。その分、

「優しく、ふっくらと、スピード感を持って」

ノーズに飛び込んで来ます。

 そこはイヴ=ボワイエ・マルトノには無い栽培方法と醸造方法があると感じられます。ジャン=マリ・ブーズローは完全に自然派寄りのアロマの柔らかさです。

 とは言え、ムルソー東側の高い高度の畑が結構に含まれますから、高域や超高域の伸びが有ります。非常に心地良いです。果実感はマルトノの若い時分には有り得ないほど存在し、グラのあるマッタリ感に交じり、徐々に解放された果実感がさらに膨らんでくる予感に美味しさを感じられることと思います。

 今となっては、最もリーズナブルで、しかもポテンシャルの高いムルソー、ムルソーの生産者だと言えるのがこのジャン=マリ・ブーズローです。フィネスさんでも「売れ線」のようで、そう沢山の数の案内は無いんですよ・・。レストランさん辺りでも人気のようです。A.C.ブルの白で充分、ムルソーを感じさせてくれますから、それも理解できます。実はコント・ラフォンさんちのお隣さん(お向いさん?)です。是非ご検討くださいませ。お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【カリテ・プリ度もピカイチ!村名ムルソーの可能性を拡げてくれる見事なバランスです!】

 こちらも実に美味しいです!どんどん飲んで欲しい村名ムルソーなんですが、数は無いので・・すみません。

 例えばムルソーと言えば、今一番に名前が出てくるのは「コシュ=デュリ」でしょう。彼の「ル・テッソン」や「レ・カステート」になってしまうと・・もうビックリするような価格になってしまいます。最も、コシュ=デュリの場合は「村名ムルソー」でリリースされるそれらも有りますので、

「このコシュ=デュリのムルソーはどこの畑か!?」

を当てるブラインドもやったことが有ります・・・正解は「おそらく」と言う副詞が付きましたけど・・。でもまぁ、それをやることで当たらずとも想像力は逞しくなりますよね。

 このジャン=マリ・ブーズローの村名ムルソーは、そんな2区画の葡萄が使用されています。これらは村の中央部、上部にある準1級と言っても良いような村名区画ですが、noisy 的な感覚では、「やや硬くタイトなミネラリティの有るレ・カステート」に「ほんのり豊かさ中心のル・テッソン」と言うようなイメージが有ります。・・いや、感覚は人それぞれですから、丸かじりしたまんまにはしないでください。

 ギッシギシにタイトに仕上がったムルソーでは有りません。ある種の「豊かさ」「伸びの良さ」が有りますんで、今飲んでも美味しくいただけちゃうんですね。それでいて、しっかりムルソーを感じさせてくれます。僅かにトースティーなニュアンスに石、柑橘が伸び良く瑞々しく、スピードを持って感じられ、顔の前に丸い輪郭のイメージを創ってくれます。1級レ・シャルムやポリュゾのように、粒子を押しつぶしながら飲んでしまうような、ある種の「凝縮感をこなれさせるための動作」は余りしないと思います。言ってしまえばそれらよりも緩い訳ですが、緩いとか緩慢だと言うよりも「余裕」「懐の深さ」に感じます。

 まぁ・・相手はムルソーのトップクラスの1級ですからね・・それらよりも緩いのは当たり前では有りますが、緩い性だとは感じさせないとても大きな入れ物が有る訳です。

 これがイヴ・ボワイエ=マルトノだと、

「少し待ってくださいね。一応飲めますが・・できたら粘土感のあるロルモーを先に飲んでください。」

と注釈をするようになります。

 まぁ、1級レ・シャルムが超エレガンスを持っていますので言い辛いんですが、この村名ムルソーもエレガント系と言える味筋です。ポテンシャルお化けでは有りません。飲んで美味しい、しっかりムルソーを表現してくれるワインです。是非飲んでみてください!お勧めです!

 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】
 去年、2016年の初春は2013年のムルソーをご案内させていただき、その素晴らしさに、「一推し印」を押させていただきました。飲まれた方もご納得いただける美味しさだったかと・・思っています。

 まぁ、この位の価格のムルソーは、他にはイヴ・ボワイエ=マルトノ位しか思い浮かびません。安定性が無かったり、平板で美味しく無かったりするムルソーは沢山有っても、ピュアで立体構成の美味しいムルソーは、ソーは無いです。

 幾分ですが・・マルトノよりは高めのプライスゾーンでは有るものの、5千円台で購入出来るようなムルソーは、もう・・ざらには見つからないです。

 2013年ものが、グラッシーでクリスタルな美味しさの、しかも滑らかなムルソーを表現していましたが、何故か noisyの仕入れは1年飛んでしまいまして、今回は2015年もの・・です。

「若いからなぁ・・どうなんだろう?」

と、少し不安も有ったんですが、これがまた・・面白い結果になっちゃったんですね。

 まぁ、フィネスさんは、リリースされたからと言ってすぐには持って来ない、もしくは順番通りには持って来ない、少し変わった・・と言うか、意思を持ってそのようにしている輸入者さんです。なので、何が理由か、たまたまなのか、判りませんが、

「プリップリの新鮮な果実の、ややハードで瑞々しいムルソーもかなり美味しい!」

と言うことが判ったんですね。これは驚きでした。


 二次発酵をやってますからね・・2015年ものだと2016年の春が二次発酵で、本当に仕上がってすぐ持ってきた感じでしょう。毎年続けてご案内させていただいているボワイエ=マルトノは大抵秋口ですから、半年ほど早いタイミングです。

 ですが、現時点ではややタイトでは有りますが非常に美味しいです。ムルソーの村の中央から西(高い方)の畑が多いことも有って、ミネラリティはムルソーの南の1級群辺りの大理石のようなニュアンスとも、やや異なっていると思います。それでも粘土は余り感じず、透明な、非常に硬いミネラリティです。

 そこに柑橘や果実の黄色や白、わずかに茶(蜜とか・・)とか薄い赤とかのニュアンスが混じります。弾けはしませんが、しっとりとした新鮮さが有り、時間が経ってくると、じわっと細やかな表情も出て来ます。

 でも、バランスが良いので・・いつまでもは残らないんですよ。さっさと無くなってしまいます。その位、今、美味しいです!

 ACブルの白も美味しいので、ご予算が許せばこのムルソーを、お試しされるようならACブル白を・・でいかがでしょうか?

 昨今は高くなってしまったブルゴーニュですが、イヴ・ボワイエ=マルトノに匹敵するリーズナブルさも魅力です!お勧めします!是非飲んでみてください。

 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
 また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特徴の一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特徴かと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!


2021 Meursault 1er Cru Poruzot
ムルソー・プルミエ・クリュ・ポリュゾ

17858
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。斜面の中腹に位置する粘土石灰質土壌の畑で樹齢は約50年、所有面積は約0.25haになります。醸造はムルソー1級シャルムと同様、樫樽で3週間以上掛けてゆっくりアルコール醗酵を行い、新樽30%で18ヵ月間熟成させます。同じ1級区画のシャルムよりも味わいが早く開く傾向があり、青リンゴやフレッシュな洋梨のアロマ、果実味が前面に出ていて口当たりは丸いですが引き締まりのある直線的な味わいで、ムルソーよりもピュリニーモンラッシェに近いイメージのワインです。
 写真はムルソー1級 ポリュゾの畑 / 9月収穫時
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥17,480 (外税) 
【・・あれ?・・2021年ものの方が2020年ものより・・さらにグラマラスって・・有りなの?】
 例えば皆さんがワインの購入を決めるとき、

「・・ん~・・2020年か~・・濃い目かな~・・」
「・・2015年なら・・ちょうど良い感じ?」
「2000年?・・終わってないか?」

と、それが白だろうと赤だろうと、結構・・そのヴィンテージの大まかな印象を何となく持っていたものを・・判断材料にしている場合がそれなりに有るんじゃないかと思うんですね。

 まぁ・・noisy とお付き合いの長い方はお判りかもしれないんですが、一般的に「イマイチ」とか「良く無い」とされているヴィンテージにこそ、

「・・ん?・・そんなこと無いよ」

と noisy は言っているパターンが多いんじゃないかと。

 これはまぁ・・色々有りますが、noisy が扱っている生産者さんが、結構、そんなパターンで仕上げて来ていたんですね。なので、メディアがイマイチだとか言っていても、自身で確かめたところ・・そんなことは無いじゃないかと・・噛みついている訳なんです。

 で、この2021年の1級ポリュゾもそうなんですよ。むしろ2020年ものよりも良いんじゃないかとさえ・・思っている位でして・・はい。

 本来、2021年は遅霜で大半の芽がやられてしまったので、生産量が激減です。

 しかし、ドメーヌがその大幅減を受け入れ、いつも以上に精を出して育てた葡萄だからこそ!

「素晴らしい出来になる可能性が高くなる!」

訳なんですね。

 ただし・・もしドメーヌが、

「生産量がここまで落ちるのは勘弁だ」

と言うことで、余計なことをしてしまうようであれば・・出来たワインの質は落ちてしまうと思います。

 ですので、ジャン=マリー・ブーズローでは、収穫減を受け入れ、残った芽から出来た少ない葡萄をさらに選別して出来たワインは、葡萄の樹自体が一粒の葡萄に濃密な要素を詰め込んだために、このような素晴らしいレ・ポリュゾ2021年が生まれたと思っています。

 凝縮していて、やや粘土っぽい粘性や赤さをほんのりと感じさせるノーズ・・。柑橘果実に蜜まで届くかどうかの成長途中の綺羅星のような卵な要素、伸びやかな緑の植生、ハーブ・・。1級レ・ジュヌヴリエールの北に接していますから、非常な細やかさを見せるジュヌヴリエールっぽさも30%ほどありつつ、それを包み込むようなパワーのある粘性・・。ボディは豊かで膨らみ、黄色っぽい果実も徐々に増えて来ます。余韻も長く・・ノーズへの果実の還りもビター感と共にリアルさを増長して来ます。

 まぁ、これが「レ・グット・ドール」だったら・・皆さん、頑張って購入されるのでしょう。でもレ・グット・ドールはこのレ・ポリュゾの北に接する畑ですから、それっぽさも内包していると言えます。畑の比較も面白いはずです。勿論、

「非常に希少で、ある意味、最高の出来になったかもしれない可能性も有る」

訳ですから、ヴィンテージの比較も楽しいかと。是非飲んでみてください。超お勧めします!





 以下は以前のレヴューです。
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【いつもよりも黄色が濃くて、果実感が凄いです!その分、繊細さ、剛健さに今は蓋・・その姿が滅茶旨です!】

 おりゃ?・・これがポリュゾなのか~?・・と一瞬思ってしまいました。noisy が持っている1級レ・ポリュゾのイメージとは、ちょっと違って感じられたからです。

「ん・・これだとムルソー・レ・ポリュゾと言うよりは豪奢系のピュリニー1級?」

に近い感じを受けました。

 何せ黄色い柑橘の果実感が半端無く、通常ならモリモリと盛り上がる筋肉・・それが繊細な糸を撚り合わせたようなものでは有っても、

「ムルソー出身です!」

と、第一声でおっしゃるんですが、2020年ものは

「・・あれ?お隣の村からいらっしゃいましたか?」

と尋ね直さなければならないような・・でもそれがまた旨いのなんの・・今までで最高の出来だろうと感じたんですね。

 時間が経ってくると、今まで奥に控えていたレ・ポリュゾらしさも果実感の隙間から出て来ます。そしてボディはさらに膨張・・巨大化して行きますから・・

「おおっ!さらに出て来た!」

と、繊細な方の果実感、筋肉に・・

「良かった・・レ・ポリュゾさんですね?」

と、正しい名前を呼ぶことが出来ました。


 後でフィネスさんの説明文を良く読んでみると、確かにピュリニーらしい風情・・と書かれていました。ただしnoisy 的には、

「・・そうかぁ・・?・・あまりそうは感じないけどなぁ・・」

と思っていたんですね・・言わないですが・・(^^;;


 そして、当初の素晴らしい果実感が引いて来て、奥にある細~い絹糸のようなテクスチュアが出て来て・・ん、やっぱりレ・ポリュゾ、面白いし、2020年ものは滅茶複雑で旨い!・・と確認出来ました。是非飲んでみて下さい。超お勧めです!




 以下は以前のレヴューです。
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【充実しているけれどかなり繊細!・・2019年のポリュゾって相当美味しいです!】

 2019年もののジャン=マリ・ブーズロのシャルドネは、言ってしまえばどれを飲んでも美味しいです!・・ので、是非どれかでも飲んでみて下さい。

 そもそも・・Noisy wine の白ワインの販売割合は、おそらくどこのショップよりも多いんじゃないかと思うくらい・・結構白ワイン、販売させていただいてるんですね。

「noisy さんのところで白ワインに開眼しました・・」

とおっしゃってくださる方も結構・・おられまして、なんとも嬉しい限りです。でも、1万円もしなかったムルソー1級クラスが、1万円じゃもう買えないと言う状況は悲しいものがありますが、しかし生産者の方はと言いますと、

「ドメーヌの蔵出し価格は、おそらく皆さんも思いっきり引いてしまうくらい・・安い」

です。絶対、「えっ?・・本当ですか・・?」って思ってしまいますよ、きっと。


 なので、ドメーヌに入る部分は増やしたい・・お客様へはもう少し安くしたい・・いや、我々にも何とかもう少し・・(^^;; ではあるのですが、この日本の経済状況では当分どうにもならないのでしょうね。


 以前の記事にも同様なことを書いていますが、このポリュゾと言うワイン、決して重量感にモノを言わせて飲ませるタイプでは無いんですね。重量感は有るが重くなり過ぎず、レ・シャルム以上に繊細だとさえ感じます。

 ただし、レ・シャルムと言っても上部と下部では結構に違うので(実は名前も上下でちょっと異なる)、この上記の言い方は正しく無い場合も有りますが、「一般的なレ・シャルムのイメージ」と言い換えると近くなるかな・・と思います。

 で、2021年6月の時点でテイスティングさせていただいてますが、このタイミングでかなり美味しく飲めたのにはビックリでした。色合いも黄色が強めでコクが有り、ピュアだし、樽臭く無いし、丸みが有って粘性もほんのり、繊細な絹糸のような・・でも細すぎない糸のようなテクスチュアが何とも心地良かったです。

 まぁ、何とかこの美味しいポリュゾを飲んでもらおうと頑張っているうちが「花」なのかもしれないと、いつも思っています。売れ始めてしまうと何故か入って来なくなるから・・厳しい世界です。是非ご検討くださいませ!お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【世の中的には全くノーマークのジャン=マリ・ブーズローですが、注目されるのは間違い無いでしょう!村中央南西部の1級ポリュゾは村名を超繊細に。エレガンス最高です!】

 「ポリュゾ」と言う響きからは反対のようなイメージが沸くかもしれませんが、ムルソーらしい大きさ、骨格はしっかりあるものの、「繊細系」「エレガント」なのがこのポリュゾだと言えるでしょう。PKさんは「ジュヌヴリエールに優雅さでは及ばないが芳醇」とこの畑を評価していますが、noisy 的にはマット・クレイマーさんが言う、「優雅で繊細。肉付きや重厚さでジュヌヴリエールやペリエールに劣るが、驚くような芯の強さが有る。」と言っている方が、noisy的な感覚にはマッチすると思っています。まぁ・・比較をどう表現するか・・だけの違いかもしれませんが、

「ポリュゾは決してマッチョなムルソーでは無い」--「繊細系」

だと感じます。

 そしてこの2018年のポリュゾ・・実に優雅です!・・極細~い絹糸を撚り合わせたかのようなテクスチュアに、ムルソーでもっとも気高いとも思わせてくれるような質感有るアロマと柑橘の味わいを見せます。

 レ・シャルム2018年と一緒に飲みましたが、またこれも実に面白いし美味しかったですよ。シャルムの持つ、白くとても細かい石灰分のサラサラしたテクスチュアはポリュゾには無く、反対に、ポリュゾの極細の絹糸を思わせるようなテクスチュアはレ・シャルムには無く・・じゃぁ、どっちが繊細なんだ?・・どっちが力強い?・・と聞かれますと、かなり困ったことになるぞと・・。

 でも、やはり繊細なのはポリュゾでしょう。若いうちの優雅さはレ・シャルム。でもパワフルなのは意外だけれどレ・シャルムで、やはりポリュゾは熟して押し出しがしっかりして来ても繊細だと・・思いました。

 いや~・・飲みながら相当に頭を使うのはワイン位かな・・と思うんですね。日本酒だとここまでは使用しないかな・・。それにしても2018年のジャン=マリ・ブーズローは素晴らしいと確信しました。もし可能ならぜひ・・ポリュゾとシャルム、比較してみてください。ポリュゾは村のほぼ中央から僅かに南にズレた位置、レ・シャルムは村の南端、ペリエールの真下です。お勧めします!


以下は以前のレヴューです。
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 滑らかなテクスチュアとたっぷり目のフレーヴァーを感じさせてくれる、まさに、

「ムルソーのど真ん中!」

の1級畑、レ・ポリュゾです。


 どうしてもムルソーの御三家、「レ・ペリエール」「レ・シャルム」「レ・ジュヌヴリエール」の後塵を拝すポジショニングですので、目立たない存在になっている現在です。

 しかしながら、じゃぁ・・

「あのコント・ラフォンの1級グットドールは・・飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・

「そりゃぁ・・飲みたいよね。」

と思うでしょう?


 それに、

「今を時めくドメーヌ・ギイ・ルーロの最高峰、1級レ・ブシェールは飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・時流を知っていればいるほど・・

「飲みたい!・・し、欲しい!」

と言われるでしょう。


 この1級レ・ポリュゾは、コント・ラフォンのグットドールの南に接し、ドメーヌ・ルーロのレ・ブシェールの真下、東に接する畑なんですね。

 しかも、南はかの「レ・ジュヌヴリエール」です。以前は専用銘柄でご案内させていただいていた、イヴ=ボワイエ・マルトノのレ・ジュヌヴリエールなどは、昔はレ・シャルムよりも格下と感じられたものの、数年前からはレ・ペリエールに劣らないような物凄いポテンシャルを発揮しています。

 なので、

「素性も物凄い!」

と言えます。


 言ってしまえば「ブラニー村」にある1級畑を除けば、ムルソーには6つしか1級畑は存在せず、そのひとつこそがこの「レ・ポリュゾ」なんですから・・当たり前と言えば当たり前です。

 因みにPKさんは、こんな言い方をしています。

「ル・ポリュゾ7haはレ・ジュヌヴリエールのすぐ北寄りで、上ものムルソーのひとつ。ル・ポリュゾはレ・ジュヌヴリエールとあまり違わないが、優雅さでは及ばぬものの熟した味わいも強く、芳醇で魅力たっぷりの豊かなワインである。」
明日香出版 バーガンディ(ブルゴーニュ)より抜粋


 たしかに、コント・ラフォンの本当に素晴らしいグット・ドールのような、ナッツや木の実のフレーヴァーの芳醇な味わいや、最近のルーロのレ・ブシェールなどのワインが放つ「純粋さをマッタリと表現しているような独特な美しさ」と同様だとは言えはしません。

 しかしながらラフォンのグットドールも、ルーロのブシェールも、安くても3万円台ですし、最近のルーロのブシェールなどは海外市場でも目の玉が飛び出るほどのプライスが付いています。日本円にすると8万円とか・・です。noisy も正規で購入できると今のところは3万円代ですが、今後はどうも仕入すら厳しいようです。


 非常に密な組成で、適度なマッタリ感、オイリー感が有り、黄色い果実がたんまり、それでいて大きさだけを訴えてくるような「わがまま」なタイプでは有りません。

 勿論、すぐに開けても、相当な柔らかさが有り、果実も有りますから、ミネラリティのマンモスさに辟易することもありません。ブーズローらしい柔らかさと香りのスピードの速さが充足感をくれます。実に美味しい思いをさせていただきました。

 今のところ2017年ブルゴーニュは、シャルドネも当たり年なのかな?・・と感じています。是非飲んでみてください。旨いし、何よりムルソー1級でこのプライスです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮、香りのスピードも!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】

 ムルソーの素晴らしい1級畑ものは、他の村のシャルドネに比較すれば、まだまだリーズナブルです。これをピュリニーで比較しよう・・なんて考えてしまうと、かなりの予算を計上しないとならなくなってしまいます。

 畑の違いをどう考えれば良いのか・・まぁ、全て飲んで・・すべての造り手とその持ち畑を全て飲んで記憶すれば良いだけですが、人間は中々そうは出来ないものです。まずは位置関係かな・・と思いますよ。

 ピュリニーとの境の南側から行くと判りやすいと思います。アバウトにですが、南端の下がレ・シャルムでその上がレ・ペリエール、その両者の北側がジュヌヴリエール、その北側がこの「ポリュゾ(3区画あり)」で、その上に「レ・ブシェール」、その両者の北側が「レ・グッド・ドール」です。これが大まかに言って、重要な1級畑です。勿論、他にも幾つか有りますが、今回は・・すみません。

 noisy もジャン=マリ・ブーズローさんちの「1級レ・ポリュゾ」を飲んだのは今回が初めてです。で・・ちょっとビックリしました。想像していたのとだいぶイメージが異なっていたんですね。

 一般的にはレ・ポリュゾのワインは、かなりのミネラリティの強いワインで、真上のレ・ブシェールや北隣のレ・グッド=ドールの豊かさとは、また違った「ハードな・・」「やや硬めな・・」「大理石的ミネラリティがほとんどを占めるような・・」と言いたくなるようなイメージだったんですね。

 ところがですね・・エージェントさんの説明にもある通り、

「ピュリニー=モンラッシェを思わせるような・・」

柔らかさとフィネスを持った、ムルソー1級群の中では比較的早熟だと思わせるような、「愛想の良さ」を持っているんですね。


 確かに、レ・ブシェール(リリースしているドメーヌは少ないです)は、ガチガチに硬さをアピールしてくるものと、豊かさを感じさせるものの両方が有るように思います。それでいてやはりミネラリティはしっかりしていると思います。

 北側のレ・グット=ドールはとても豊かで大柄なワインと言う理解をしています。まぁ・・洗練されているな~・・と感じることは多くは無いですが、当たったグット=ドール・・・適度に締まっているタイミングでしょうか、これは素晴らしいと思います。基本的には豊かな感じです。

 この2016年のポリュゾは・・こればちょっと確かにピュリニー1級かと勘違いしてしまいそうなニュアンスです。アロマは膨らみが有って、多くのムルソー南側の1級畑が見せる大理石的なニュアンスが少な目なんですね。

 蜜とやや熟れた柑橘が有り、レ・ペリエール的な表情を1/5~1/4ほど持っているような感じです。勿論ですがレ・ペリエールのような、石の集合体のような厳しいミネラリティを見せつけることは有りません。豊かなんですね・・レ・グット=ドールのような豊かさ・・ですが、それよりも洗練された美しさを感じます。

 そう言ってしまうと、ピュリニー1級と表現するのも全く同感で、終盤に見せるハシバミのようなミネラリティの表現から、

「・・いや、ムルソー1級かな・・良い年のレ・ジュヌヴリエール?」

と言うような判断も有るかもしれません。


 さりとて、イヴ・ボワイエ=マルトノのレ・ジュヌヴリエールのような緊張感の連続で痺れてしまうようなものでも無い訳ですから、もしこれがブラインドで出されたとするとかなり悩むことになってしまいそうです。


で、出来の方ですが・・これが非常に素晴らしいんですね。

「凝縮感が有ってタイトでムルソーの本質を見せていて・・・・」

と言ってしまうと、これは「嘘」です。それだと全く違う感じになります。


 勘違いされるかもしれないことを恐れずに言ってしまえば、

「2005年もののような雄大である種の大らかさと健康美を持ち、非常にバランスの良いピュリニー的な表情さえ感じさせる優雅なムルソー1級!」

とするのが良いかな・・と思います。これはかなり・・美味いです。今飲んでも行けちゃいますよ。


2021 Meursault-Charmes Premier Cru
ムルソー=シャルム・プルミエ・クリュ

17857
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。比較的広い「Charmes(シャルム)」の区画のちょうど中間あたりに所有する広さ0.3haの畑があります。東向きの緩やかな斜面で土壌は大きな石がまばらに散らばる粘土石灰質、葡萄は1955年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、18ヵ月熟成、最初は固いですが時間と共に白い桃やアニス、バニラのアロマ、柑橘系のドライフルーツの香りも出てきます。リッチで丸みがあり、とてもチャーミング。豊かでバランス良い味わいはまさに1級のポテンシャルを表しています。樽のニュアンスも抑えめでとても長い余韻が楽しめ、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラなどと相性が良いです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥17,480 (外税) 
【1級レ・シャルムのエレガントさをより強調した2021年ヴィンテージ!・・でも2020年もののややグラマラスな一面も抱えています。素晴らしい出来!】
 入荷数は3本です。・・3本ですよ?・・それほどまでに生産が少なかったと言うことで、おそらく割り当ての無いショップさんも多かったんじゃないかと推測していますが、Noisy wine はその少ない入荷数では有ったんですが・・ちゃんとテイスティング出来たんですね。

 まぁ・・フィネスさんのご協力有っての出来事なんですが、飲ませていただきました。有難うございます。何せ、畑にもよりますが遅霜の影響で50~90%減とのことですから・・

「ほとんど造れなかった畑が有った」

と言うことなんですね。

 割り当てを見てみましたら、いつもは入って来ていたピュリニー1級のフォラティエールが無かったので、相当ヤバイ収穫量だったかと推測しています・・その辺りの詳細は聞いてはいませんが。

 2020年と2021年のグラスの写真を比較して見てみましても、どちらがどっちか・・判らないでしょう?・・実際、余り変わらないように思います。

 敢えて言うなら2020年の方がやはり若干甘めで、2021年ものがややドライかと・・言う感じの印象です。

 2021年のレ・シャルムは、緊張感を持った非常に細い糸を撚り合わせたようなテクスチュアに、白く細やかな粉にしたようなミネラリティがふんだんに感じられます。

 この1級レ・シャルムは、上部のレ・ペリエールほどの急な斜面ではなく、穏やかな傾斜に有るのも・・このレ・シャルムの姿に転写されているように思います。

 自然の摂理では、

「上にあるものは下に落ちる」

訳でして、レ・ペリエールの薄っぺらな表土は風に飛ばされ、蹴飛ばされてレ・シャルムの方に落ちて行きます。レ・ペリエールの「石のニュアンス」までは大量には落ちては行かない・・表土の下にあるので・・ヴィニュロンたちは、貴重な表土を拾いに行って元に戻す・・と言うような作業も行います。

 なので、ある意味・・レ・ペリエールこそはグラン・クリュで有り、レ・シャルムは1級そのまま・・で有り、レ・シャルムはレ・ペリエールのお零れをいただいて成長して来た畑である・・とも言えるかと思います。

 noisy も、名前は大きくても余り期待していなかった1985年のクロ・デ・ペリエールが20年ほど経過した時に飲んで、

「・・なんじゃこりゃ~!」

と・・そのこってりとしたバターのニュアンスの・・余りの素晴らしさに驚いたことを覚えています。

 レ・シャルムでその近いものにまで出てくる機会には出会ってはいませんが、バタール直下の畑などで素晴らしい目に会ったことも有りますし、バタールだけれどシンプルなバターだけ・・みたいな・・少し残念だったことも有りますし、バタールなのにどう考えてもモンラッシェにしか思えない・・いや、同格で庶子ですから、勿論有り得る訳ですが、その辺りが非常に楽しいのがワインだと思っています。

 1枚目の写真をご覧いただけましたら、

「2021年のジャン=マリー・ブーズローの1級は、出来としてはむしろ良い方に出た」

とお判りいただけるでしょう。ご検討いただけましたら幸いです。



 以下は以前のレヴューです。
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【言ってみればムルソー1級レ・シャルムの南隣はピュリニーの凄い1級群ですから・・でも、レ・シャルムはレ・シャルムらしい、見事な出来の2020年でした!】

 美しいです・・。もう溜まんないです。何とも化粧(ケワイ)なゾクゾクするアロマです。ミネラリティも半端無い・・がレ・シャルムらしいエレガンスに満ち満ちています。中域も適度に拡がってくれ、ま~・・余韻が・・凄く長いですし、そこからの果実感の戻りとノーズへ抜けて行くアロマに・・クラクラしてしまいました。

「・・これで・・どこに不満が有ろうか・・」


 思い起こせばその昔、こんなに美味しいムルソー=シャルムなんて・・そう易々とは当たりませんでした。

 そりゃぁ有名なドメーヌの、良いタイミングを見計らったワイン会などでは、

「・・凄い・・」

と思いながら飲んでましたが、ちょっとタイミングがズレていたりすると、そんな著名ドメーヌのレ・シャルムでも・・

「ウン・・ともスンとも・・言わず・・」

と言うような状況に何度も出くわしました。

 ましてや、余り有名ではない造り手さんの発掘をしている時など、リリース直後のムルソーなどを飲んだ日には、シャバイか、樽臭いか、全然なってないか、コンディションが悪過ぎて何も判らないか・・などで散々な目にも合った訳です。


 ですがこの10年。

 いや~・・美味いですよ・・シャルドネに限らずブルゴーニュワインが。相当に底上げされていると感じます。

 このジャン=マリ・ブーズローだって、下手すれば昔のコント・ラフォン並み・・かとも感じたりしますが、兎に角良きにつけ悪しきにつけ、海外メディアが何にも言わないので、人気になっていないだけ・・とnoisy は思っています。


 で、この2020年レ・シャルムを飲めば、まさにムルソー=シャルムのちょっと上の方の畑・・(^^;; のイメージがバッチリで、果実感に繊細ながらも膨大で、少し「シャリシャリ」と音までしそうなくらいのミネラリティを感じさせつつ、もう少し上の方にあるテート・ド・キュヴェのペリエール的なオイリーな粘っこさや蜜に近い感じまで忍ばせてくれています。

 グラスの写真でさえ、これも「ペリエールか?」と尋ねて良いような色彩を持っていますし、口にすればそれでも上出来のレ・シャルムだと教えてくれます。

 この南隣はピュリニーですから、レ・コンベット辺りに接していまして、じゃぁレ・コンベットに間違えるか?・・と言いますと、多分レ・コンベットだとは言わないと思うんですね。

 おそらくですが、2020年のこのレ・シャルム...相当素晴らしいと感じました。いや、2020年のジャン=マリ・ブーズローがどれもこれも秀逸で、レヴューが散漫になってしまったかもしれず申し訳ありません。是非飲んでみていただきたい・・素晴らしい出来の2020年でした。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【レ・シャルムらしいエレガンスがムルソーの厳つさを優しくエレガントに包んでいます!2019年ものも滅茶美味しいです!】

 2019年もののジャン=マリ・ブーズローのシャルドネは本当に美味しい!・・1級クラスは完売せずに残ることも有るんですが、いや、勿体ないと思いますよ。

 ねっとりとしつつも優しさと包容力が有り、その上に、高域に伸びて行く見事なアロマが有ります。滅茶美味しい・・しかも全然高く無い・・(^^;;

 先日、ワイン屋仲間の一人と電話で話していまして・・お互い、歳取ったね~・・みたいな話になったんですが、noisy 的にはその人は、どちらかというとボルドー舌で、言ってみれば少し濃い目が好みで、テクスチュアは二の次・・みたいな感じのテイスティングコメントをする人なんですね。

 その人から、

「最近のブルゴーニュは、美味しいっちゃ美味しいけど、強いんだよね~・・ちょっと疲れてしまう・・」

などと声が出て来たので、

「(・・お前がそれ、言うのか~!)」

みたいな・・ね・・(^^;;

 まぁ、昔から一緒にテイスティングしていましたので、大体判っているんですよ。でも、昔は・・70年代~80年代のブルゴーニュワインは、もっとずっとエレガントで、悪く言えばチャーミングで・・いや、今は良い意味でチャーミングと言う場合が多いようでは有りますが、昔は誉め言葉では無かった・・ですし、悪態をつくなら「・・薄い!」と言っていた訳でした。

 しかし、そんな中にも素晴らしい表情が隠れていたり、長く閉じこもって何も放出しないと見ていたワインがいきなり物凄い芳香を発してくるのを見るにつけ、ブルゴーニュワインの魅力にはまっていった訳ですね。

 なので、お客様によりましては、

「ん?・・パワフル?・・このワインのどこが・・?」

と、noisy のコメントに違和感を覚えられる方もいらっしゃるかもしれません。

 しかしながら、たった30年~40年前の話なんですよね。それが今に繋がっているんです。昔は、

「凝縮したワインを造ろう!」

なんて考えは、ブルゴーニュには無かったんじゃないかとさえ思っています。それをPKさんが変えた・・そう思っています。


 そこから言うならば、このムルソーは13%のアルコール分で、その頃の良い出来の年の1級クラスムルソーとほぼ同様です。何も変わっていません。それでいて、樽はしっかり使用し、粘性のある大きなムルソーをピュアに、エレガントに、しかしちゃんとマッタリ感を持ってシャルムらしい微細な表情を見せてくれます。

 素晴らしい出来だと思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【少し透けた白いドレスが滅茶色っぽいです!素晴らしい出来!レ・シャルム2018年!】

 滅茶美味しいです~!・・何だろう・・ジャン=マリ・ブーズロー史上、今までで一番美味しいレ・シャルムです。黄色い柑橘果実に包まれているのに、透明感の在るクリスタル的なものと、どこまでもどこまでもすり潰したような真っ白な石灰感が感じられます。飲み進めて行くと、

「実はわたし・・脱いでも凄いのよ・・」

と言わんばかりのボリューム感もあることに気付きます。

 ほんのりと蜜のニュアンスのトッピングと、透明感、真っ白、黄色、そして正に甘美だと思わせるアロマと味わいには、レ・ペリエールに寄り添って支えているかのようなレ・シャルムと言う1級畑の素晴らしさを強く印象付けてくれます。

 ワインを楽しむ時に、確かにワインが語り掛けてくれる言葉に没頭して自分なりの翻訳をするのも楽しいですが、自身が知っているその周りの畑の事を思い出してみて、共通点とか、異なる点などを取りに行くのも非常に面白いですよ。

 険しい上部のレ・ペリエールと、その下にあるレ・シャルムは直下がレ・シャルム・ドスュ、その下がレ・シャルム・ドスーなので、

「ジャン=マリ・ブーズローのレ・シャルムはドスュ(上方)、ドスー(下方)、のどっち?」

などと思いを馳せていたり・・します。後で新しいテクニカルを読んでみたら、中央付近と言うことなので、おそらくドスーの上部かな?・・なるほど・・などと勝手に解釈している訳ですね。でも、そのように自分なりに結論付けて置くことが重要です。そうすれば後で思い出すこともできますし、もし間違っていたとしても、結論を出していなければ間違ったことにも気付かないし、さらにはどこで道筋を読み違えたかなどは、全く持って判らなくなってしまいますから・・。特にワインの知識を深めたいとか、テイスティング能力を高めたいとか・・思われていらっしゃる若い方には、

「推測から導き出した答えで必ず一旦決めつけて結論すること」

「確信のないことを他人には押し付けないこと」

「間違いの道筋を反芻すること」

で、それらは解決すると思います。・・あ、その前に、

「色々沢山飲める環境にいようとすること」

が一番大事かもしれませんね。

 あ、写真は右側が見切れてしまっていて・・すみません。余りにテイスティングアイテムが多く、あっちに動かし、こっちに戻しで写真を撮らざるを得ず、気付いたら後の祭りでした。

 価格もレ・シャルムとしますとほぼ最安値でしょう。是非・・ポリュゾと比較してみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【クリスタルと大理石の見事な融合!今も旨いが先行きも安泰!硬くなり過ぎて飲めない・・と言うことは無いでしょう!エレガンスも凄い!】

 こちらは割り当て分からnoisy持ちでのテイスティングです。ブーズローのシャルドネのテイスティングは本当に嬉しい!・・noisy もそうですが、ムスッとしつつスイスイと貴重なムルソー1級シャルムを飲んでいるカミさんも、実は内心、滅茶楽しんでます。彼女には

「価格は全く関係ない」-->「自分が美味しいと感じられれば良い」

と言うような図式ですから。ボトルが空くのが本当に早い・・いやいや、クレームじゃないんですよ。楽しんでいただけるならそれが一番なんですから。

 このムルソーの最南端にある1級のレ・シャルムは、上部と下部でミネラリティの出方が異なるんですね。単純には、最上部に近いほどミネラリティは細やかに、厳しくなり、若いうちの果実感は抑えられ気味です。下部に行けばやや大粒になり、果実感は早めから出てくる感じとも言えます。

 上部はペリエールに接していますから、時により、レ・ペリエール的「蜜」のニュアンスが入りますし、その際にはミネラリティは物凄いことになります。

 ブーズローさんの持ち畑の位置が判らないので、あくまで想像ですが、中間から下辺りかな?・・もしくは上部を少し持っているなら、下部とのブレンドか?・・などと感じます。

 細やかに粉砕された石灰、大理石風のニュアンスに、ガラスやクリスタルのミネラリティがコーティングされているイメージです。若いレ・シャルムとしますと白っぽい果実や、やや黄色味を帯びた果実のニュアンスはたっぷり目で、南に接するクリマのピュリニー=モンラッシェ・レ・ルフェールとの共通点が思い当たります。

 ペリエールのような凄い粘性のあるものでは有りませんが、高質なレ・シャルムらしい少しマッタリと感じる粘度が心地良いです。

 また一般的なムルソーが持つ「ガチガチに硬いニュアンス」とは異なり、ちゃんと「こっちを見てくれている感」が開放感のように感じられます。さすがに抱擁されているまでは、まだ至ってはいないように思いますが、それでもま~・・危険な飲み口なので、スイスイ飲んでしまいますが、ふと口内に乗った液体を口蓋ですり潰してみると、相当なポテンシャルをも感じさせてくれます。

 色合いも実に良いです。薄~~い緑を感じさせてくれるイエローが見えます。写真はちょっと白くなり過ぎているかもしれませんが、本当に薄緑なんですよね・・。

 とても美味しいです!今開けても・・5~10分後には満足できる状態に持って行けると思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!まさに「エレガンスを纏った健康的でポテンシャル高いムルソー」!・・そんなムルソーは非常に貴重です!】

 旨いですね~!・・これは実に旨い。色合いも淡い緑が入ったやや濃い目の黄色が実に美しい!

「エレガンスさえ感じさせる健康的なムルソー1級」

なんて、飲んだこと有りますか?・・まぁ、感じ方は人それぞれだとしても、ここまで良いと万人受けすると思いますよ。


 例えば、少し前までは独占銘柄で大いに拡売させていただいたイヴ・ボワイエ=マルトノですよ。勿論今でも素晴らしいムルソー群だと思っています。ただし・・我々の手を離れて極端に高値になってしまいましたんで。

 イヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーは素晴らしいんですが、やはり、

「ポテンシャル重視のポイントが高い!」

んですね。若くして「さっ」と飲んでも美味しい・・と言う意味合いでは有りません。ある程度の年数を寝かせないとその本質は表情に現れて来ない、「硬さの有る」ムルソーです。

 ムルソーと言えば、ただでさえ他のアペラシオンに比較すれば長熟ですから、

「20年経ったら激変しますよ~!」

などと、ちょっと一瞬「真剣な真顔」になってしまうそうになります。勿論、イヴ・ボワイエ=マルトノの1級レ・シャルムもそうです。言っちゃえば「パワフル」なタイプですが、愛想が無い時に開けてしまうと「硬いだけ」になってしまう可能性が有ります。

 以前、仲間内のワイン会で、

「イヴ・ボワイエ=マルトノ水平!」

をやったんですが、計画を聞いた時は、

「・・それは止めた方が良いよ」

と言ったんですが、

「いや、是非一度やってみたい!」

と押し切られまして・・。案の定ですが、パキパキのリリース仕立てのムルソー群を開けて5本目くらいからは、皆・・目が死んでました。口内・・感覚器官も超絶なミネラリティにコーティングされてしまい、飲むのが辛くなってしまったんですね・・。だから言ったのに・・(^^;; 10年以上も続けて全アイテムテイスティングをやってましたんで、経験済みだったんですね・・。結構に・・ツラいですよ。


 しかしながら、このジャン=マリ・ブーズローのワイン、またこの1級レ・シャルムは、それとは異なる表情を感じさせてくれます。

 勿論ですがミネラリティの厳しいムルソーのアペラシオンですから、そんな側面も持ってはいます。しかしながら、柔らかなフレーヴァーが瑞々しく、膨らみを持って出迎えてくれますから、思わず「にっこり」してしまうんですね。

 ムルソーらしい大理石的ニュアンスに、黄色い柑橘果実がふんわり、小さなカプセルに入った蜜・・もしくは花に鼻を近づけた時の蜜のニュアンスが乗り、白亜な石灰感に混じる白い花、ハシバミのニュアンスが有る中程度のボディ感、そこにまた繊細なアロマがノーズを過ります。余韻も実にエレガントです。締まってる感を感じつつも味蕾やノーズに「ホロホロと解けて行く複雑な要素」を感じさせつつ、また柑橘系果実の還りのアロマが入り込みます。

 まぁ・・「愛想が良いのは何とか」とも言いますが、2005年もののワインのような「健康美」を持ちつつ、エレガンスをちゃんと見せてくれる1級ムルソーなんですね・・。しかも価格がこれですから、是非お勧めしたいです。飲んでみて下さい!



 以下は以前のレヴューです。
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【ムルソー・シャルムとは、こんなアロマになるのが普通なんです!】
 非常にシャルムらしい・・ムルソーでした!・・久々に本格的なレ・シャルムを飲んだと・・思います。

 あ、お間違いの無いように・・こちらのシャルムとピュリニーのフォラティエールは2014年です。

 昨今は、醸造技術の発達の性か、栽培も関係あるのか判りませんが、以前は、こんな・・ちょっと火打石のようなアロマが混じると・・レ・シャルムかな?・・・なんて思っていた時期が有ります。まぁ、間違い無いとは思うんですが、近年は余り出会わなかったんですね。ピエール・モレさんとか、え~・・誰だっけ、マトロとか、その辺を飲むと必ず感じていたので、それってシャルムの特徴だと思っていたのに、中々再現出来ないでいたんですね。

 非常に緻密で、細やかな白いミネラリティがたっぷり有ります。ノーズには火打石っぽいアロマが飛び込みます。

 2014年の性か・・今はだいぶ、締まっちゃってますね。1~2年ほど置かないと豊かなボディには出会えないかと思います。中盤以降は普通のムルソー村名のような振舞いをします。余韻の力強さはミネラリティが大きいので、少しポテンシャルは取れると思いますが・・。

 レモン・・かな・・マイルドなレモンのニュアンスですね。グレープフルーツほどはダレ無いです。ほんのりと果実の皮の感じも伝わって来ます。ポテンシャルは高いが、今すぐ飲むのはどうかな?・・と言う感じです。

 2017年の秋口からか、2018年の春以降から飲み始めるのでしたら良いかと思います。ご検討くださいませ!



2020 Bourgogne Cote-d'Or Pinot Noir
ブルゴーニュ・コート=ドール・ピノ・ノワール

17856
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。ヴォルネー村に位置する「Les Lombois(レ・ロンボワ)」の区画の葡萄を使用。葡萄は1990年に植樹されたものが中で手摘み収穫後、畑と醸造所の選果台で選別してから100%除梗。琺瑯タンクで低温浸漬及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、旧樽のみの樫樽で16~18ヵ月間熟成しています。ラズベリーのような華やな赤い果実の香り、色調は淡くフルーティでミネラル豊か。タンニンも繊細で若いうちか飲みやすく、赤身肉、ハムやソーセージ、チーズと共に楽しめます。
 ヴォルネー村にあるLes Lombois(レ・ロンボワ)の畑
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,290 (外税) 
【12.5度と言うエレガントな表情にベストなアルコール分の中に、ヴォルネイ的な雄大さを表現した見事な味わい!2020年ものの豊かさをちょうど良い感じに表現しています!】
 2020年もののA.C.ブルです。同時にご案内のシャルドネは2021年ですのでお間違いの無いようにされてください。

 エレガントでキラキラした感じのヴォルネイっぽい愛らしいピノ・ノワールです。・・が、その12.5度と言う、もっともブルゴーニュのピノのエレガンスを感じるアルコール度数ですが、

「2020年の豊かさ」

をしっかりアピールしていると言う、「いいとこ取り」な味わいです。

 新樽を使わない、樽による酸化を抑え、酸の伸びやかな美味しさを残した造りです。ヴィンテージが遅れて届くのはその性で少し熟させてからリリースしているのでしょうか・・聞いていないので判りませんが・・。

 色彩も2020年ものらしく、やや濃い目です。この見え方だと13.5度位ありそうな感じに見えますが・・12.5度なんですね・・。エレガントさと適度な凝縮感が同居する味わいです。


 ちなみにこれが12度位まで下がって来ますと・・不思議なんですが、中心点がややボヤけ気味に感じます。でもそれも熟成が進んで来ますと解消されます。

 またこのレ・ロンボワは、ジョアネス・ヴィオロ=ギュイユマールでお馴染みの「クロ・マルタン」直下に接していますので、そのスレンダーさとやや密度の高い感じ、粘土はほんのり感じる程度でそこまで深くない感じが似ている感じもします。

 ユーロが160円にもなり、泣きそうですが・・頑張ってギリギリまで価格を下げてのご案内です。是非ご検討くださいませ。お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【ほんの僅かにタイミングは早いですが、12.5度のしなやかで超エレガントなA.C.ブルです!超お勧め!】

 まぁ、「黙ってりゃ売れるのに・・」とは思うんですが、やはりちゃんと書いておかないと・・と思ってしまうんですよね。

「少し早い」

なんて書いた日にゃ、1本も売れないことが今まで何度有ったでしょうか・・。そしていつかお客様の頭からは、そのアイテムは消えてしまうんですね。判っちゃいるんですが、ガッカリさせたくないとも思ってしまう訳です。


 同じアイテムの同じような写真が2枚、アップされていますが、上の写真はA.C.ブルの6月のテイスティング時のもので、下が9月8日です。ほぼ2カ月半~3カ月ほど、開きが有ります。

 何でこんなことになってしまったかと言いますと、他のコラムにも書きましたが、6月のこのワインのテイスティング時に、少し硬さが気になってしまったのが有ったから・・なんですね。

 で、結局のところはその原因が、

「2018年ものは2020年11月のご案内だった」

と言うことに尽きる訳です。あれだけ最初から美味しさ、柔らかさも有ったものが、これだけ変わってしまうのか?・・と言う部分を実地で確かめたかった訳ですね。


 まぁ、1枚目の色合いは、結果を知っている性かもしれませんが、

「ん・・若いなぁ・・」

みたいな感じが見えるでしょうかね。

 2枚目は、

「ん?・・少しくすんだように見えるか?」

 どうでしょうね・・気温差で少し曇ったように見えるだけかもしれませんが、でも1枚目の色合いよりも少し落ち着いて来たようにも感じるかもしれません。


 2019年ものですが、抜栓後30分もしますとだいぶほぐれて来ます。実にいい感じです。でも、直後はまだ少し硬さがあり平板に感じられるかもしれません。

 アルコール度は12.5度で、エレガントで優しく、シミジミ美味しさが伝わってくるかのようです。この位の度数が良いですね~・・ほんのりヴォルネイっぽい感じも出て来ています。

 飲み頃としましては、さっさと飲みたいのでしたら、早めの抜栓でご対応ください。15分~20分位前に抜いておくと、その後の進捗状況が良くなると思います。

 でも「しっかり美味しくなってから飲みたい!」と思われるようでしたら、やはり去年と同じご案内時・・11月になってからが良いかと思います。

 もっと面白いのは、2本ご購入され、1本はさっさと、もう1本は11月になってから・・noisy の嘘を暴くために飲んでみる・・ようなスタンスも有りかと思いますよ。

 本当にワインの味わいは刻々と変化して行きます。数十分の間、数時間でも、そして数日でも数か月でも数年でも・・です。このピノ・ノワールですが、数年寝かせますと、それなりにコクの強い、充実した、粘性のある味わいになると思います・・が、今はおそらくほぼ、「そのケも取れない」と思います。

 これもかなりエレガントで美味しいピノ・ノワールです。是非飲んでみて下さい!お勧めします。

 


 以下は以前のレヴューです。
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【新樽を使わないピュアでナチュラル感の在る明るい美味しさ、ちょっとヴォルネイっぽい深みも有るA.C.ブルです!】

 垢抜けて来ましたね~。実に良い感じです。2017年までは新鮮な美味しさをアピールしてくれていましたが、新鮮なだけ、健康なだけじゃなくて、実物にも陰影がしっかりついて来た・・その上で酸の美味しさをも感じさせてくれる味わいに仕上がった2018年ものです。

 レ・ロンボワはヴォルネイ=サントノーの下方に有るA.C.ブルの畑ですので、結構に綺麗な赤さを呼び起こす粘土がしっかりしているんじゃないかと踏んでいます。これはヴォルネイらしさのひとつで有るとも言えますが、むしろヴォルネイの北の方はやや茶掛った赤で粘性はさほどは強く無く、中央部から赤みと粘性が出始め、ムルソー村の境界辺りから南へ行くほどに強い粘土の影響が出てくるような組成なのかな?・・と思ってます。

 勿論ですがA.C.ブルの畑ですので、村名ほどの複雑性や、一芸に秀でた部分は無いんですが、一緒にご紹介させていただいているムルソー・ルージュとの共通項は結構に大きく感じられます。

 また、新樽を使わずに旧樽仕上げですので、新樽による穏やかな酸化を拒否したピュアな果実と果実酸の美味しさが活き活きと感じられる味わいで、最近のワインファンの好みにも対応して来ているんじゃないかな・・とも思います。

 これ、値段もリーズナブルですし、美味しいと思うんですが、酸の美味しさに目が行かない方には、酸は強めかな?・・と思います。しかし、やはりワインは酸がしっかりしていないと・・そして熟成、時間経過を考えれば、その位じゃないとダメでしょ・・と思われる方には、正にぴったんこな選択になるかと思います。

 ヴォルネイからムルソーに掛けての赤の美味しさの、素直な一面を見せてくれるピノ・ノワールだと思います。是非ご堪能くださいませ。


以下は以前のレヴューです。
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【2017年ものの先駆けですが、滅茶新鮮、滅茶健康的!2017年は2005年の再来か?・・などと先走って言ってしまいそうになりました!】

 出て来ましたね・・A.O.C.表示では無くA.O.P.表示・・・言わば、

「A.O.C.はフランス国内+ユーロ圏以外の外国向け、A.O.P.はユーロ圏向け」

なのかな・・と思います。ユーロは経済的に結びついた国同士の集まりですが、それぞれの国で法律が異なる部分を統一しはじめていますんで、その一環と言って良いと思います。

 で、2016年ものがまだ出揃っていない段階ですが、2017年もののリリースと言うことになり、noisy も幾つか飲み始めています。2017年ものは、

「ぷりっぷりの新鮮果実が健康的であっけらかんとした、ベクトルの向きの良いニュアンス」

がたっぷり感じられる素晴らしいピノ・ノワールでした!・・これは旨いです。


 まぁ、ちょっとしかめっ面をしながらポテンシャルを取りに行く・・と言うような高質さは持ち合わせませんが、ヴォルネイの軽やかな赤い明るさとムルソー北部のややねっとり感のあるやや黒みの有る重厚さの融合した感じ・・難しいでしょうか?・・実にバランス良く、気持ち良く飲めてしまいました。

 2016年ものの量の無さには泣かされ続けています。普通に販売していると、どうやっても・・前年をクリアできません。少しくらいの値上げでは到底追い付かないんですね。なので、ワイン屋的な財務、金銭面はほぼタッチしていない noisy では有りますが、

「ん~・・どうしよっか~・・これで1本開けちゃうとなぁ・・」

と言うことになってしまいがちでは有る訳です。それでも結局開けてしまうパターンが多いですけどね。

 まぁ、この健康的で深い、美しいルビー色を2015年ものの写真と比較していただけましたらご理解いただけるでしょう。粘土だけに陥りがちなムルソー北部、ヴォルネイ最南部の葡萄を見事に仕上げていると思います。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【この2015年ものは昨今の2千円台ACブルゴーニュ赤で白眉です!クリスタルのような透明度の高いミネラリティと美しいチェリー!】
 いや、これは滅茶美味しいです!今飲んでも最高です。それに、リーズナブルで美味しいルイ・ユエランとかロッシュ・ド・ベレーヌのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールとは、また違った風情が楽しませてくれます!コンディションの良さもフィネスさんの輸入で信頼でき、これはもう必買でしょう!

 畑はムルソーとヴォルネイに跨る東側に有ります。皆さんも良くご存知のサントノー=デュ=ミリュー、そしてサントノーの下部です。

 つまり、白ワインだと村名に過ぎないムルソーになるのがそれらサントノーでして、ピノ・ノワールだとヴォルネイ1級になるんですよ。

 そしてヴォルネイ側に入ると、このACブルゴーニュのリューディ、レ・ロンボワの上部が、

「村名ヴォルネイ(ルージュ)」「村名ヴォルネイ(ブラン)」「ACブルゴーニュ(赤・白)」

の3(4)種類で分けられるリューディ、「ル・クロ・マルタン」なんですね。


 まぁ、白のル・クロ・マルタン村名は見たことが無いですが・・・何を言いたいかと言うと、


「シャルドネとピノ・ノワールが非常に交錯した地域で、しかも1級からレジョナルまで3段階にもアペラシオンが分かれている」

と言うことなんです。非常に・・面白いです。


 その性なのか、判りませんが、

「クリスタルのような透明なミネラリティが漲り、チェリーやラズベリーをコーティングしているかのような、ハイトーンな表情」

が楽しめるんですね。


 2013年も美味しかったんですが、いや・・この2015年には全く歯が立たないです。

 しかも、白いミネラリティ・・石灰っぽさも無い訳じゃあ無いにせよ、この硬く透明なミネラリティの美しいこと!2013年はもっと白かったと思いますし・・そしてエキスが綺麗に出ていますんで、グラスを振って飛び出して来るアロマの自然さ、ピュアさが滅茶美味しいです!写真の色合いも実に美しいでしょう?


 実は、この赤を飲むまでは、ACブルのシャルドネを推そうと思っていたところ、余りにこちらが旨いので急遽差し替えました。・・いや、白もリーズナブルで非常に美味しいんですが、赤は安いしコンディション良いし、シツコク無いのに美味しさが全面に出て来るので!

 是非これは飲んでみて欲しいと思います。面白いですね!・・ヴォルネイ~ムルソーの間は、色んな風景が見えると思います。一推しです!



 以下は2013年もののレヴューです。
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【エレガントで雅なピノ・ノワールです!リーズナブル!】

 シャルドネのおまけのような感じになりがちなムルソーの造り手の赤ワインでは有るんですが、このACブルの畑はヴォルネイにあるようです。レ・ドレソルと言う区画がどこなのかは判らなかったんですが、まず色合いを見ていただくと判りやすいかな?・・と思います。

 透明感が有って、淡い赤紫・・です。このような場合ですと、ヴィンテージ的に熟さなかったり、もしくは、石灰質がとても強かったりすると淡くなってきます。勿論ですが、普通にちゃんと熟した場合が比較の対象です。

 とても良く熟した・・と言う印象では無く、ほぼピッタリのタイミングで収穫されたことが伺える味わいです。しかも、かなり選別したのかな?・・・大変だっただろうな・・と思ってしまいました。

 チャーミングながらも花や果実が有り、非常にドライでピュアな味わいのピノ・ノワールでした。

 ヴォルネイっぽいか?と聞かれても、

「ん~・・ヴォルネイっぽくも感じない」
と思いますし、むしろ、ヴォルネイの中でも、本来ならシャルドネを植えた方が結果が良いような、石灰の強さを持っていると思います。

 その石灰の強い分、華やかでフラワリーなアロマが有り、伸びやかなのでしょう。

 全体のバランスとするとかなりの高得点です。「~に似ている」と言えるような対象が無いのが残念ですが、例えば元ルフレーヴの醸造長でも有ったピエール・モレのブルゴーニュ・ルージュをやや淡く、少し石灰を強くしたようなイメージです。
 まぁ、ピエール・モレは知らない・・と言われてしまうとは思いますが、ネゴスものは「モレ・ブラン」ドメーヌものは「ピエール・モレ」でリリースされ、時にはACブルでも素晴らしい味わいのものをリリースしてきます。日本国内に来るのは???ですが、かなり前にピーター・ツーストラップものを分けてもらって販売し、その品質に皆さん、随分驚かれたと・・記憶しています。

 そんな訳で・・オマケでは無くて、ぜひ飲んでいただきたい、エレガント系のピノ・ノワールでした。何より安いしお奨めします。


 あとの2アイテムは数量の関係で飲めていませんが、ACブルでこれだけ旨いので、まず問題無いと思います。時間と品物の都合が付けば、いずれ飲んでみたいと思っています。

 ムルソーのルージュは、今となっては非常な貴重品です。基本的にムルソー村の低地に植わっているのがムルソー・ルージュですが、ほとんどがシャルドネに植え替えられています。レ・ドレソルというリューディはヴォルネイ側に寄ったところに有り、接してはいませんがサントノー・デュ・ミリューの下部ですから、こちらはキッチリ、「ヴォルネイ」の味わいがするでしょう。サントノー風のトッピングが有ればかなり良いワインになります。珍しいアペラシオンですので、これもワイン会には持って来い!なアイテムです。・・当たらせないため・・です。

 最後のヴォルネイ・シャンパンはご存知ヴォルネイ1級・・村のほぼ中央に構えています。村の真ん中にあるのに何故か・・ヴォルネイと言うよりもポマール的などっしり重量感さえ有る1級で、あまりヴォルネイっぽくないと言うか、多くのヴォルネイのワインのイメージより少し異質かもしれません。まぁ、例外を覚えた方が身につきやすいのは世の常なのかもしれません。

 そんな訳で、全部は飲めていませんが、非常にリーズナブルかと思います。質も良いです。まだ知らない良い造り手がいたのには驚きでした。ブーズロー家は知ってましたが、違う家でしたし・・ぜひ飲んでみてください。




2020 Meursault 1er Cru Poruzot
ムルソー・プルミエ・クリュ・ポリュゾ

16879
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。斜面の中腹に位置する粘土石灰質土壌の畑で樹齢は約50年、所有面積は約0.25haになります。醸造はムルソー1級シャルムと同様、樫樽で3週間以上掛けてゆっくりアルコール醗酵を行い、新樽30%で18ヵ月間熟成させます。同じ1級区画のシャルムよりも味わいが早く開く傾向があり、青リンゴやフレッシュな洋梨のアロマ、果実味が前面に出ていて口当たりは丸いですが引き締まりのある直線的な味わいで、ムルソーよりもピュリニーモンラッシェに近いイメージのワインです。
 写真はムルソー1級 ポリュゾの畑 / 9月収穫時
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,150 (外税) 
【いつもよりも黄色が濃くて、果実感が凄いです!その分、繊細さ、剛健さに今は蓋・・その姿が滅茶旨です!】
 おりゃ?・・これがポリュゾなのか~?・・と一瞬思ってしまいました。noisy が持っている1級レ・ポリュゾのイメージとは、ちょっと違って感じられたからです。

「ん・・これだとムルソー・レ・ポリュゾと言うよりは豪奢系のピュリニー1級?」

に近い感じを受けました。

 何せ黄色い柑橘の果実感が半端無く、通常ならモリモリと盛り上がる筋肉・・それが繊細な糸を撚り合わせたようなものでは有っても、

「ムルソー出身です!」

と、第一声でおっしゃるんですが、2020年ものは

「・・あれ?お隣の村からいらっしゃいましたか?」

と尋ね直さなければならないような・・でもそれがまた旨いのなんの・・今までで最高の出来だろうと感じたんですね。

 時間が経ってくると、今まで奥に控えていたレ・ポリュゾらしさも果実感の隙間から出て来ます。そしてボディはさらに膨張・・巨大化して行きますから・・

「おおっ!さらに出て来た!」

と、繊細な方の果実感、筋肉に・・

「良かった・・レ・ポリュゾさんですね?」

と、正しい名前を呼ぶことが出来ました。


 後でフィネスさんの説明文を良く読んでみると、確かにピュリニーらしい風情・・と書かれていました。ただしnoisy 的には、

「・・そうかぁ・・?・・あまりそうは感じないけどなぁ・・」

と思っていたんですね・・言わないですが・・(^^;;


 そして、当初の素晴らしい果実感が引いて来て、奥にある細~い絹糸のようなテクスチュアが出て来て・・ん、やっぱりレ・ポリュゾ、面白いし、2020年ものは滅茶複雑で旨い!・・と確認出来ました。是非飲んでみて下さい。超お勧めです!




 以下は以前のレヴューです。
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【充実しているけれどかなり繊細!・・2019年のポリュゾって相当美味しいです!】

 2019年もののジャン=マリ・ブーズロのシャルドネは、言ってしまえばどれを飲んでも美味しいです!・・ので、是非どれかでも飲んでみて下さい。

 そもそも・・Noisy wine の白ワインの販売割合は、おそらくどこのショップよりも多いんじゃないかと思うくらい・・結構白ワイン、販売させていただいてるんですね。

「noisy さんのところで白ワインに開眼しました・・」

とおっしゃってくださる方も結構・・おられまして、なんとも嬉しい限りです。でも、1万円もしなかったムルソー1級クラスが、1万円じゃもう買えないと言う状況は悲しいものがありますが、しかし生産者の方はと言いますと、

「ドメーヌの蔵出し価格は、おそらく皆さんも思いっきり引いてしまうくらい・・安い」

です。絶対、「えっ?・・本当ですか・・?」って思ってしまいますよ、きっと。


 なので、ドメーヌに入る部分は増やしたい・・お客様へはもう少し安くしたい・・いや、我々にも何とかもう少し・・(^^;; ではあるのですが、この日本の経済状況では当分どうにもならないのでしょうね。


 以前の記事にも同様なことを書いていますが、このポリュゾと言うワイン、決して重量感にモノを言わせて飲ませるタイプでは無いんですね。重量感は有るが重くなり過ぎず、レ・シャルム以上に繊細だとさえ感じます。

 ただし、レ・シャルムと言っても上部と下部では結構に違うので(実は名前も上下でちょっと異なる)、この上記の言い方は正しく無い場合も有りますが、「一般的なレ・シャルムのイメージ」と言い換えると近くなるかな・・と思います。

 で、2021年6月の時点でテイスティングさせていただいてますが、このタイミングでかなり美味しく飲めたのにはビックリでした。色合いも黄色が強めでコクが有り、ピュアだし、樽臭く無いし、丸みが有って粘性もほんのり、繊細な絹糸のような・・でも細すぎない糸のようなテクスチュアが何とも心地良かったです。

 まぁ、何とかこの美味しいポリュゾを飲んでもらおうと頑張っているうちが「花」なのかもしれないと、いつも思っています。売れ始めてしまうと何故か入って来なくなるから・・厳しい世界です。是非ご検討くださいませ!お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【世の中的には全くノーマークのジャン=マリ・ブーズローですが、注目されるのは間違い無いでしょう!村中央南西部の1級ポリュゾは村名を超繊細に。エレガンス最高です!】

 「ポリュゾ」と言う響きからは反対のようなイメージが沸くかもしれませんが、ムルソーらしい大きさ、骨格はしっかりあるものの、「繊細系」「エレガント」なのがこのポリュゾだと言えるでしょう。PKさんは「ジュヌヴリエールに優雅さでは及ばないが芳醇」とこの畑を評価していますが、noisy 的にはマット・クレイマーさんが言う、「優雅で繊細。肉付きや重厚さでジュヌヴリエールやペリエールに劣るが、驚くような芯の強さが有る。」と言っている方が、noisy的な感覚にはマッチすると思っています。まぁ・・比較をどう表現するか・・だけの違いかもしれませんが、

「ポリュゾは決してマッチョなムルソーでは無い」--「繊細系」

だと感じます。

 そしてこの2018年のポリュゾ・・実に優雅です!・・極細~い絹糸を撚り合わせたかのようなテクスチュアに、ムルソーでもっとも気高いとも思わせてくれるような質感有るアロマと柑橘の味わいを見せます。

 レ・シャルム2018年と一緒に飲みましたが、またこれも実に面白いし美味しかったですよ。シャルムの持つ、白くとても細かい石灰分のサラサラしたテクスチュアはポリュゾには無く、反対に、ポリュゾの極細の絹糸を思わせるようなテクスチュアはレ・シャルムには無く・・じゃぁ、どっちが繊細なんだ?・・どっちが力強い?・・と聞かれますと、かなり困ったことになるぞと・・。

 でも、やはり繊細なのはポリュゾでしょう。若いうちの優雅さはレ・シャルム。でもパワフルなのは意外だけれどレ・シャルムで、やはりポリュゾは熟して押し出しがしっかりして来ても繊細だと・・思いました。

 いや~・・飲みながら相当に頭を使うのはワイン位かな・・と思うんですね。日本酒だとここまでは使用しないかな・・。それにしても2018年のジャン=マリ・ブーズローは素晴らしいと確信しました。もし可能ならぜひ・・ポリュゾとシャルム、比較してみてください。ポリュゾは村のほぼ中央から僅かに南にズレた位置、レ・シャルムは村の南端、ペリエールの真下です。お勧めします!


以下は以前のレヴューです。
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 滑らかなテクスチュアとたっぷり目のフレーヴァーを感じさせてくれる、まさに、

「ムルソーのど真ん中!」

の1級畑、レ・ポリュゾです。


 どうしてもムルソーの御三家、「レ・ペリエール」「レ・シャルム」「レ・ジュヌヴリエール」の後塵を拝すポジショニングですので、目立たない存在になっている現在です。

 しかしながら、じゃぁ・・

「あのコント・ラフォンの1級グットドールは・・飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・

「そりゃぁ・・飲みたいよね。」

と思うでしょう?


 それに、

「今を時めくドメーヌ・ギイ・ルーロの最高峰、1級レ・ブシェールは飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・時流を知っていればいるほど・・

「飲みたい!・・し、欲しい!」

と言われるでしょう。


 この1級レ・ポリュゾは、コント・ラフォンのグットドールの南に接し、ドメーヌ・ルーロのレ・ブシェールの真下、東に接する畑なんですね。

 しかも、南はかの「レ・ジュヌヴリエール」です。以前は専用銘柄でご案内させていただいていた、イヴ=ボワイエ・マルトノのレ・ジュヌヴリエールなどは、昔はレ・シャルムよりも格下と感じられたものの、数年前からはレ・ペリエールに劣らないような物凄いポテンシャルを発揮しています。

 なので、

「素性も物凄い!」

と言えます。


 言ってしまえば「ブラニー村」にある1級畑を除けば、ムルソーには6つしか1級畑は存在せず、そのひとつこそがこの「レ・ポリュゾ」なんですから・・当たり前と言えば当たり前です。

 因みにPKさんは、こんな言い方をしています。

「ル・ポリュゾ7haはレ・ジュヌヴリエールのすぐ北寄りで、上ものムルソーのひとつ。ル・ポリュゾはレ・ジュヌヴリエールとあまり違わないが、優雅さでは及ばぬものの熟した味わいも強く、芳醇で魅力たっぷりの豊かなワインである。」
明日香出版 バーガンディ(ブルゴーニュ)より抜粋


 たしかに、コント・ラフォンの本当に素晴らしいグット・ドールのような、ナッツや木の実のフレーヴァーの芳醇な味わいや、最近のルーロのレ・ブシェールなどのワインが放つ「純粋さをマッタリと表現しているような独特な美しさ」と同様だとは言えはしません。

 しかしながらラフォンのグットドールも、ルーロのブシェールも、安くても3万円台ですし、最近のルーロのブシェールなどは海外市場でも目の玉が飛び出るほどのプライスが付いています。日本円にすると8万円とか・・です。noisy も正規で購入できると今のところは3万円代ですが、今後はどうも仕入すら厳しいようです。


 非常に密な組成で、適度なマッタリ感、オイリー感が有り、黄色い果実がたんまり、それでいて大きさだけを訴えてくるような「わがまま」なタイプでは有りません。

 勿論、すぐに開けても、相当な柔らかさが有り、果実も有りますから、ミネラリティのマンモスさに辟易することもありません。ブーズローらしい柔らかさと香りのスピードの速さが充足感をくれます。実に美味しい思いをさせていただきました。

 今のところ2017年ブルゴーニュは、シャルドネも当たり年なのかな?・・と感じています。是非飲んでみてください。旨いし、何よりムルソー1級でこのプライスです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮、香りのスピードも!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】

 ムルソーの素晴らしい1級畑ものは、他の村のシャルドネに比較すれば、まだまだリーズナブルです。これをピュリニーで比較しよう・・なんて考えてしまうと、かなりの予算を計上しないとならなくなってしまいます。

 畑の違いをどう考えれば良いのか・・まぁ、全て飲んで・・すべての造り手とその持ち畑を全て飲んで記憶すれば良いだけですが、人間は中々そうは出来ないものです。まずは位置関係かな・・と思いますよ。

 ピュリニーとの境の南側から行くと判りやすいと思います。アバウトにですが、南端の下がレ・シャルムでその上がレ・ペリエール、その両者の北側がジュヌヴリエール、その北側がこの「ポリュゾ(3区画あり)」で、その上に「レ・ブシェール」、その両者の北側が「レ・グッド・ドール」です。これが大まかに言って、重要な1級畑です。勿論、他にも幾つか有りますが、今回は・・すみません。

 noisy もジャン=マリ・ブーズローさんちの「1級レ・ポリュゾ」を飲んだのは今回が初めてです。で・・ちょっとビックリしました。想像していたのとだいぶイメージが異なっていたんですね。

 一般的にはレ・ポリュゾのワインは、かなりのミネラリティの強いワインで、真上のレ・ブシェールや北隣のレ・グッド=ドールの豊かさとは、また違った「ハードな・・」「やや硬めな・・」「大理石的ミネラリティがほとんどを占めるような・・」と言いたくなるようなイメージだったんですね。

 ところがですね・・エージェントさんの説明にもある通り、

「ピュリニー=モンラッシェを思わせるような・・」

柔らかさとフィネスを持った、ムルソー1級群の中では比較的早熟だと思わせるような、「愛想の良さ」を持っているんですね。


 確かに、レ・ブシェール(リリースしているドメーヌは少ないです)は、ガチガチに硬さをアピールしてくるものと、豊かさを感じさせるものの両方が有るように思います。それでいてやはりミネラリティはしっかりしていると思います。

 北側のレ・グット=ドールはとても豊かで大柄なワインと言う理解をしています。まぁ・・洗練されているな~・・と感じることは多くは無いですが、当たったグット=ドール・・・適度に締まっているタイミングでしょうか、これは素晴らしいと思います。基本的には豊かな感じです。

 この2016年のポリュゾは・・こればちょっと確かにピュリニー1級かと勘違いしてしまいそうなニュアンスです。アロマは膨らみが有って、多くのムルソー南側の1級畑が見せる大理石的なニュアンスが少な目なんですね。

 蜜とやや熟れた柑橘が有り、レ・ペリエール的な表情を1/5~1/4ほど持っているような感じです。勿論ですがレ・ペリエールのような、石の集合体のような厳しいミネラリティを見せつけることは有りません。豊かなんですね・・レ・グット=ドールのような豊かさ・・ですが、それよりも洗練された美しさを感じます。

 そう言ってしまうと、ピュリニー1級と表現するのも全く同感で、終盤に見せるハシバミのようなミネラリティの表現から、

「・・いや、ムルソー1級かな・・良い年のレ・ジュヌヴリエール?」

と言うような判断も有るかもしれません。


 さりとて、イヴ・ボワイエ=マルトノのレ・ジュヌヴリエールのような緊張感の連続で痺れてしまうようなものでも無い訳ですから、もしこれがブラインドで出されたとするとかなり悩むことになってしまいそうです。


で、出来の方ですが・・これが非常に素晴らしいんですね。

「凝縮感が有ってタイトでムルソーの本質を見せていて・・・・」

と言ってしまうと、これは「嘘」です。それだと全く違う感じになります。


 勘違いされるかもしれないことを恐れずに言ってしまえば、

「2005年もののような雄大である種の大らかさと健康美を持ち、非常にバランスの良いピュリニー的な表情さえ感じさせる優雅なムルソー1級!」

とするのが良いかな・・と思います。これはかなり・・美味いです。今飲んでも行けちゃいますよ。


2020 Meursault Charmes Premier Cru
ムルソー・シャルム・プルミエ・クリュ

16880
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。比較的広い「Charmes(シャルム)」の区画のちょうど中間あたりに所有する広さ0.3haの畑があります。東向きの緩やかな斜面で土壌は大きな石がまばらに散らばる粘土石灰質、葡萄は1955年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、18ヵ月熟成、最初は固いですが時間と共に白い桃やアニス、バニラのアロマ、柑橘系のドライフルーツの香りも出てきます。リッチで丸みがあり、とてもチャーミング。豊かでバランス良い味わいはまさに1級のポテンシャルを表しています。樽のニュアンスも抑えめでとても長い余韻が楽しめ、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラなどと相性が良いです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,150 (外税) 
【言ってみればムルソー1級レ・シャルムの南隣はピュリニーの凄い1級群ですから・・でも、レ・シャルムはレ・シャルムらしい、見事な出来の2020年でした!】
 美しいです・・。もう溜まんないです。何とも化粧(ケワイ)なゾクゾクするアロマです。ミネラリティも半端無い・・がレ・シャルムらしいエレガンスに満ち満ちています。中域も適度に拡がってくれ、ま~・・余韻が・・凄く長いですし、そこからの果実感の戻りとノーズへ抜けて行くアロマに・・クラクラしてしまいました。

「・・これで・・どこに不満が有ろうか・・」


 思い起こせばその昔、こんなに美味しいムルソー=シャルムなんて・・そう易々とは当たりませんでした。

 そりゃぁ有名なドメーヌの、良いタイミングを見計らったワイン会などでは、

「・・凄い・・」

と思いながら飲んでましたが、ちょっとタイミングがズレていたりすると、そんな著名ドメーヌのレ・シャルムでも・・

「ウン・・ともスンとも・・言わず・・」

と言うような状況に何度も出くわしました。

 ましてや、余り有名ではない造り手さんの発掘をしている時など、リリース直後のムルソーなどを飲んだ日には、シャバイか、樽臭いか、全然なってないか、コンディションが悪過ぎて何も判らないか・・などで散々な目にも合った訳です。


 ですがこの10年。

 いや~・・美味いですよ・・シャルドネに限らずブルゴーニュワインが。相当に底上げされていると感じます。

 このジャン=マリ・ブーズローだって、下手すれば昔のコント・ラフォン並み・・かとも感じたりしますが、兎に角良きにつけ悪しきにつけ、海外メディアが何にも言わないので、人気になっていないだけ・・とnoisy は思っています。


 で、この2020年レ・シャルムを飲めば、まさにムルソー=シャルムのちょっと上の方の畑・・(^^;; のイメージがバッチリで、果実感に繊細ながらも膨大で、少し「シャリシャリ」と音までしそうなくらいのミネラリティを感じさせつつ、もう少し上の方にあるテート・ド・キュヴェのペリエール的なオイリーな粘っこさや蜜に近い感じまで忍ばせてくれています。

 グラスの写真でさえ、これも「ペリエールか?」と尋ねて良いような色彩を持っていますし、口にすればそれでも上出来のレ・シャルムだと教えてくれます。

 この南隣はピュリニーですから、レ・コンベット辺りに接していまして、じゃぁレ・コンベットに間違えるか?・・と言いますと、多分レ・コンベットだとは言わないと思うんですね。

 おそらくですが、2020年のこのレ・シャルム...相当素晴らしいと感じました。いや、2020年のジャン=マリ・ブーズローがどれもこれも秀逸で、レヴューが散漫になってしまったかもしれず申し訳ありません。是非飲んでみていただきたい・・素晴らしい出来の2020年でした。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【レ・シャルムらしいエレガンスがムルソーの厳つさを優しくエレガントに包んでいます!2019年ものも滅茶美味しいです!】

 2019年もののジャン=マリ・ブーズローのシャルドネは本当に美味しい!・・1級クラスは完売せずに残ることも有るんですが、いや、勿体ないと思いますよ。

 ねっとりとしつつも優しさと包容力が有り、その上に、高域に伸びて行く見事なアロマが有ります。滅茶美味しい・・しかも全然高く無い・・(^^;;

 先日、ワイン屋仲間の一人と電話で話していまして・・お互い、歳取ったね~・・みたいな話になったんですが、noisy 的にはその人は、どちらかというとボルドー舌で、言ってみれば少し濃い目が好みで、テクスチュアは二の次・・みたいな感じのテイスティングコメントをする人なんですね。

 その人から、

「最近のブルゴーニュは、美味しいっちゃ美味しいけど、強いんだよね~・・ちょっと疲れてしまう・・」

などと声が出て来たので、

「(・・お前がそれ、言うのか~!)」

みたいな・・ね・・(^^;;

 まぁ、昔から一緒にテイスティングしていましたので、大体判っているんですよ。でも、昔は・・70年代~80年代のブルゴーニュワインは、もっとずっとエレガントで、悪く言えばチャーミングで・・いや、今は良い意味でチャーミングと言う場合が多いようでは有りますが、昔は誉め言葉では無かった・・ですし、悪態をつくなら「・・薄い!」と言っていた訳でした。

 しかし、そんな中にも素晴らしい表情が隠れていたり、長く閉じこもって何も放出しないと見ていたワインがいきなり物凄い芳香を発してくるのを見るにつけ、ブルゴーニュワインの魅力にはまっていった訳ですね。

 なので、お客様によりましては、

「ん?・・パワフル?・・このワインのどこが・・?」

と、noisy のコメントに違和感を覚えられる方もいらっしゃるかもしれません。

 しかしながら、たった30年~40年前の話なんですよね。それが今に繋がっているんです。昔は、

「凝縮したワインを造ろう!」

なんて考えは、ブルゴーニュには無かったんじゃないかとさえ思っています。それをPKさんが変えた・・そう思っています。


 そこから言うならば、このムルソーは13%のアルコール分で、その頃の良い出来の年の1級クラスムルソーとほぼ同様です。何も変わっていません。それでいて、樽はしっかり使用し、粘性のある大きなムルソーをピュアに、エレガントに、しかしちゃんとマッタリ感を持ってシャルムらしい微細な表情を見せてくれます。

 素晴らしい出来だと思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【少し透けた白いドレスが滅茶色っぽいです!素晴らしい出来!レ・シャルム2018年!】

 滅茶美味しいです~!・・何だろう・・ジャン=マリ・ブーズロー史上、今までで一番美味しいレ・シャルムです。黄色い柑橘果実に包まれているのに、透明感の在るクリスタル的なものと、どこまでもどこまでもすり潰したような真っ白な石灰感が感じられます。飲み進めて行くと、

「実はわたし・・脱いでも凄いのよ・・」

と言わんばかりのボリューム感もあることに気付きます。

 ほんのりと蜜のニュアンスのトッピングと、透明感、真っ白、黄色、そして正に甘美だと思わせるアロマと味わいには、レ・ペリエールに寄り添って支えているかのようなレ・シャルムと言う1級畑の素晴らしさを強く印象付けてくれます。

 ワインを楽しむ時に、確かにワインが語り掛けてくれる言葉に没頭して自分なりの翻訳をするのも楽しいですが、自身が知っているその周りの畑の事を思い出してみて、共通点とか、異なる点などを取りに行くのも非常に面白いですよ。

 険しい上部のレ・ペリエールと、その下にあるレ・シャルムは直下がレ・シャルム・ドスュ、その下がレ・シャルム・ドスーなので、

「ジャン=マリ・ブーズローのレ・シャルムはドスュ(上方)、ドスー(下方)、のどっち?」

などと思いを馳せていたり・・します。後で新しいテクニカルを読んでみたら、中央付近と言うことなので、おそらくドスーの上部かな?・・なるほど・・などと勝手に解釈している訳ですね。でも、そのように自分なりに結論付けて置くことが重要です。そうすれば後で思い出すこともできますし、もし間違っていたとしても、結論を出していなければ間違ったことにも気付かないし、さらにはどこで道筋を読み違えたかなどは、全く持って判らなくなってしまいますから・・。特にワインの知識を深めたいとか、テイスティング能力を高めたいとか・・思われていらっしゃる若い方には、

「推測から導き出した答えで必ず一旦決めつけて結論すること」

「確信のないことを他人には押し付けないこと」

「間違いの道筋を反芻すること」

で、それらは解決すると思います。・・あ、その前に、

「色々沢山飲める環境にいようとすること」

が一番大事かもしれませんね。

 あ、写真は右側が見切れてしまっていて・・すみません。余りにテイスティングアイテムが多く、あっちに動かし、こっちに戻しで写真を撮らざるを得ず、気付いたら後の祭りでした。

 価格もレ・シャルムとしますとほぼ最安値でしょう。是非・・ポリュゾと比較してみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【クリスタルと大理石の見事な融合!今も旨いが先行きも安泰!硬くなり過ぎて飲めない・・と言うことは無いでしょう!エレガンスも凄い!】

 こちらは割り当て分からnoisy持ちでのテイスティングです。ブーズローのシャルドネのテイスティングは本当に嬉しい!・・noisy もそうですが、ムスッとしつつスイスイと貴重なムルソー1級シャルムを飲んでいるカミさんも、実は内心、滅茶楽しんでます。彼女には

「価格は全く関係ない」-->「自分が美味しいと感じられれば良い」

と言うような図式ですから。ボトルが空くのが本当に早い・・いやいや、クレームじゃないんですよ。楽しんでいただけるならそれが一番なんですから。

 このムルソーの最南端にある1級のレ・シャルムは、上部と下部でミネラリティの出方が異なるんですね。単純には、最上部に近いほどミネラリティは細やかに、厳しくなり、若いうちの果実感は抑えられ気味です。下部に行けばやや大粒になり、果実感は早めから出てくる感じとも言えます。

 上部はペリエールに接していますから、時により、レ・ペリエール的「蜜」のニュアンスが入りますし、その際にはミネラリティは物凄いことになります。

 ブーズローさんの持ち畑の位置が判らないので、あくまで想像ですが、中間から下辺りかな?・・もしくは上部を少し持っているなら、下部とのブレンドか?・・などと感じます。

 細やかに粉砕された石灰、大理石風のニュアンスに、ガラスやクリスタルのミネラリティがコーティングされているイメージです。若いレ・シャルムとしますと白っぽい果実や、やや黄色味を帯びた果実のニュアンスはたっぷり目で、南に接するクリマのピュリニー=モンラッシェ・レ・ルフェールとの共通点が思い当たります。

 ペリエールのような凄い粘性のあるものでは有りませんが、高質なレ・シャルムらしい少しマッタリと感じる粘度が心地良いです。

 また一般的なムルソーが持つ「ガチガチに硬いニュアンス」とは異なり、ちゃんと「こっちを見てくれている感」が開放感のように感じられます。さすがに抱擁されているまでは、まだ至ってはいないように思いますが、それでもま~・・危険な飲み口なので、スイスイ飲んでしまいますが、ふと口内に乗った液体を口蓋ですり潰してみると、相当なポテンシャルをも感じさせてくれます。

 色合いも実に良いです。薄~~い緑を感じさせてくれるイエローが見えます。写真はちょっと白くなり過ぎているかもしれませんが、本当に薄緑なんですよね・・。

 とても美味しいです!今開けても・・5~10分後には満足できる状態に持って行けると思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!まさに「エレガンスを纏った健康的でポテンシャル高いムルソー」!・・そんなムルソーは非常に貴重です!】

 旨いですね~!・・これは実に旨い。色合いも淡い緑が入ったやや濃い目の黄色が実に美しい!

「エレガンスさえ感じさせる健康的なムルソー1級」

なんて、飲んだこと有りますか?・・まぁ、感じ方は人それぞれだとしても、ここまで良いと万人受けすると思いますよ。


 例えば、少し前までは独占銘柄で大いに拡売させていただいたイヴ・ボワイエ=マルトノですよ。勿論今でも素晴らしいムルソー群だと思っています。ただし・・我々の手を離れて極端に高値になってしまいましたんで。

 イヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーは素晴らしいんですが、やはり、

「ポテンシャル重視のポイントが高い!」

んですね。若くして「さっ」と飲んでも美味しい・・と言う意味合いでは有りません。ある程度の年数を寝かせないとその本質は表情に現れて来ない、「硬さの有る」ムルソーです。

 ムルソーと言えば、ただでさえ他のアペラシオンに比較すれば長熟ですから、

「20年経ったら激変しますよ~!」

などと、ちょっと一瞬「真剣な真顔」になってしまうそうになります。勿論、イヴ・ボワイエ=マルトノの1級レ・シャルムもそうです。言っちゃえば「パワフル」なタイプですが、愛想が無い時に開けてしまうと「硬いだけ」になってしまう可能性が有ります。

 以前、仲間内のワイン会で、

「イヴ・ボワイエ=マルトノ水平!」

をやったんですが、計画を聞いた時は、

「・・それは止めた方が良いよ」

と言ったんですが、

「いや、是非一度やってみたい!」

と押し切られまして・・。案の定ですが、パキパキのリリース仕立てのムルソー群を開けて5本目くらいからは、皆・・目が死んでました。口内・・感覚器官も超絶なミネラリティにコーティングされてしまい、飲むのが辛くなってしまったんですね・・。だから言ったのに・・(^^;; 10年以上も続けて全アイテムテイスティングをやってましたんで、経験済みだったんですね・・。結構に・・ツラいですよ。


 しかしながら、このジャン=マリ・ブーズローのワイン、またこの1級レ・シャルムは、それとは異なる表情を感じさせてくれます。

 勿論ですがミネラリティの厳しいムルソーのアペラシオンですから、そんな側面も持ってはいます。しかしながら、柔らかなフレーヴァーが瑞々しく、膨らみを持って出迎えてくれますから、思わず「にっこり」してしまうんですね。

 ムルソーらしい大理石的ニュアンスに、黄色い柑橘果実がふんわり、小さなカプセルに入った蜜・・もしくは花に鼻を近づけた時の蜜のニュアンスが乗り、白亜な石灰感に混じる白い花、ハシバミのニュアンスが有る中程度のボディ感、そこにまた繊細なアロマがノーズを過ります。余韻も実にエレガントです。締まってる感を感じつつも味蕾やノーズに「ホロホロと解けて行く複雑な要素」を感じさせつつ、また柑橘系果実の還りのアロマが入り込みます。

 まぁ・・「愛想が良いのは何とか」とも言いますが、2005年もののワインのような「健康美」を持ちつつ、エレガンスをちゃんと見せてくれる1級ムルソーなんですね・・。しかも価格がこれですから、是非お勧めしたいです。飲んでみて下さい!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ムルソー・シャルムとは、こんなアロマになるのが普通なんです!】
 非常にシャルムらしい・・ムルソーでした!・・久々に本格的なレ・シャルムを飲んだと・・思います。

 あ、お間違いの無いように・・こちらのシャルムとピュリニーのフォラティエールは2014年です。

 昨今は、醸造技術の発達の性か、栽培も関係あるのか判りませんが、以前は、こんな・・ちょっと火打石のようなアロマが混じると・・レ・シャルムかな?・・・なんて思っていた時期が有ります。まぁ、間違い無いとは思うんですが、近年は余り出会わなかったんですね。ピエール・モレさんとか、え~・・誰だっけ、マトロとか、その辺を飲むと必ず感じていたので、それってシャルムの特徴だと思っていたのに、中々再現出来ないでいたんですね。

 非常に緻密で、細やかな白いミネラリティがたっぷり有ります。ノーズには火打石っぽいアロマが飛び込みます。

 2014年の性か・・今はだいぶ、締まっちゃってますね。1~2年ほど置かないと豊かなボディには出会えないかと思います。中盤以降は普通のムルソー村名のような振舞いをします。余韻の力強さはミネラリティが大きいので、少しポテンシャルは取れると思いますが・・。

 レモン・・かな・・マイルドなレモンのニュアンスですね。グレープフルーツほどはダレ無いです。ほんのりと果実の皮の感じも伝わって来ます。ポテンシャルは高いが、今すぐ飲むのはどうかな?・・と言う感じです。

 2017年の秋口からか、2018年の春以降から飲み始めるのでしたら良いかと思います。ご検討くださいませ!



2020 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール

16882
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。土壌は粘土石灰質で葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,500 (外税) 
【まさにピュリニーそのものの濃密さとエレガンス、そして緊張感とゆとりを従えた大きな構成・・三拍子揃った1級レ・フォラティエール・・なんですが・・実は・・!!】
 レ・フォラティエールのテイスティングは実に楽しい・・です。そして、ほんの少し南側に存在する、あの「モンラッシェ」の・・金属的、鉱物的な緊張感と、グラマラスな黄色や白のフルーツの、繊細なディテールを感じつつ、

「飲みこんでしまおうか・・それとももう少し口内を回そうか・・」

などと言う考えが脳裏をかすめていながら、耐えきれずに喉に送ってしまう訳ですね・・。

 以前、フレデリック・コサールも1級レ・フォラティエールを造ったことが有りますが、結構なお値段をしていました。

 それでも今から考えればまだまだリーズナブルでしたが、もうこんな世の中になってしまいますと・・

「ネゴスの不利」

がモロに出てしまいまして、契約していても造れなくなってしまう・・なんてことが起きたようです。


 このジャン=マリ・ブーズローですが、このレ・フォラティエールがトップ・キュヴェになります。他はムルソーの畑ですから・・唯一のピュリニーの畑です。


 で・・今までは言ってこなかったんですが、このジャン=マリ・ブーズローのレ・フォラティエールって・・

「リューディ・レ・フォラティエールでは無い!」

んですね。


「えっ?・・フォラティエールじゃ・・無いの?」

 ・・そうなんです。フォラティエールじゃないんですよ。noisy も、フィネスさんの新しいテクニカルを見て、ようやっと確信したんですね。ちょっとそのテクニカル、読んでみてください。


■シャルドネ種100%。「カイユレ」、「ピュッセル」、「クラヴァイヨン」そして「フォラティエール」の4つの1級畑が交差する場所に畑を所有しています。広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。東南東向きの斜面で土壌は小石が多く散らばる粘土石灰質、葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。

 4つの畑が交わるレ・フォラティエール・・と書いて有りますよね?・・オカシイと思っていたんです。結構にブーズローさんのこのレ・フォラティエールは、金属的なニュアンスが混じるもんで・・

 で、レ・フォラティエールが他の3つの畑、カイユレ、ピュセル、クラヴァイヨンと交差するのは・・実はリューディ・レ・フォラティエールじゃありません。

「レ・フォラティエールを名乗れるリューディ・オ・シャニオ」

なんですね~・・なので正確には、

「5つの畑が交差しているレ・フォラティエールを名乗れるオ・シャニオ」

だったんです。


 なので、生産量が凄く少ないのも・・理解できるんですね・・希少です!・・オ・シャニオ!・・飲んでみて下さい。素晴らしかったです!

P.S.上記内容は間違い無いと踏んでいますが・・もし違っていたらすみません・・


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・大きな構造に詰めこまれた要素のバランスが最高です!さすがフォラティエール!】

 2019年ものは健康的で秀逸な仕上がりだと思っていますが、反面、何故か入荷量が多く無いのが困ったものです。

 まぁ、このフォラティエールはブーズローのトップ・キュヴェですから、元々人気が有るのは間違い無いんですが、それでも今回は販売に回せる分が3本しか在りません。

 そこから言っても、お客様の「ブーズローの認知度」は高まっているのかな?・・このご時世に?・・と思ってしまいますが、もう少し数は欲しかったかな?

 健康的で重厚感も在りつつ、軽妙さ・・と言うか、香りの高い周波数成分がちゃんと香る、言わば、

「ふんづまった感・閉塞感の薄い、でも樽を使用した大きな構造のピュリニーのシャルドネ」

を感じさせてくれます。

 これはムルソーが比較的低域から中高域までに留まり、帯域により若干膨らんでいたり凹んでいたり・・な味わいを造り出しているのに対し、フォラティエールは、ほぼ同様の低域から超高域まで、ほぼ同じ帯域の厚さを持って味わいを感じさせてくれることが大きく違うかな?と感じていて、そんな中でもフォラティエールは低域の押し出しが結構に在りつつのy等高域の存在感が良いなぁ・・と思います。

 やはりトップ・キュヴェですので、ジャン=マリ・ブーズローのラインナップでは白眉間違い無しの出来でした。昨年ご紹介させていただいた2018年ものは、完璧だと思われるようなフォラティエールでしたが、2019年ものは、

「よりエレガンスが有るかな?」

と感じさせます。


 色合いも、やや黄色が強く、美しいゴールドです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【2018年ジャン=マリ・ブーズローの甘美甘露な姿の終着地点!流石トップ・キュヴェのレ・フォラティエール!・・と思っていただけるでしょう!素晴らしいです!】

 いや~・・美味しいです。流石にフォラティエール・・最高ですね。特に2018年ものは今までに無いほど甘美です。しかも価格もリーズナブルです。

 そうは言いながら2017年もののレヴューを読み返してみると、結構なほどに印象が異なっていることに気付かれるかもしれません。2017年ものは、流れるような美味しさの優美な味わい・・のように書かれているかと思います。

 それも仕方が無い・・いや、2018年ものは相当に違うと思います。2018年ムルソー群の持つ甘美さと濃密さをそのまま引き継ぎ、元より持っている超エレガンスに加えた訳ですから、ほとんど無敵状態です。

 しかしながら・・このジャン=マリ・ブーズロー、1994年からもう26年もドメーヌをしている割にはほとんど無名に近い造り手です。

 海外メディアにはまず・・テイスティングの「テ」の字も見当たりません。まぁ、コント・ラフォンの真向かいさんですから、ドミニク・ラフォンのところには行くのでしょうが、そちらで時間も体力も使い果たしてしまうのかもしれません。とはいえ、ドミニクも畑の男ですから、畑に行かないと会えないのでしょうけど。

 なので、価格は非常に押さえられています。ドミニク・ラフォンのムルソーよりかなり安いです。ある意味、非常に有難く、別の意味では申し訳ない気持ちにもなります。

 例えば、ド・シャソルネイのネゴス部門のコサール、2018年のフォラティエールは・・27000円です。でもこれはかなり安く販売しています。フォラティエールの買い葡萄の価格も暴騰してしまっていますので、コサールはそれでも何とか都合を付けてリリースしたようです。それに、この価格は Noisy wine としても、相当にリーズナブルに付けたものなんですね。なので本来は3万円以上したはずなんです。

 コサールは、以前は造っていたムルソー=ペリエールやバタール=モンラシェが造れなくなってしまいました。買い葡萄の価格が上がり過ぎてしまったため、購入して販売するとなると、とんでもない価格になってしまうからです。

 そんな意味においても、ドメーヌものだから・・ではありますが、レ・フォラティエールがこの価格と言うのは、もはや信じられないほどにリーズナブルなんですね。

 今飲んでも美味しく飲めます。少しずつ開いて行き、でもある段階で止まり、閉じて行きます。3日ほどでまた開き出しますので、まぁ・・3年かなぁ・・と思いますよ。お待ちいただけるようなら3年待ってください。すぐに飲みたいようでしたら、のんびり飲めば大丈夫かと思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【やはり相当に素晴らしい!豪奢なピュリニーの表情と細やかなフィネスをしっかり伝えてくれます!・・すみません、6本だけです。】

 今回はフィネスさんの担当のK君のご協力をいただき、2017年ブーズローの数本をテイスティング出来ることになり、テイスティングに掛ける出費がかなり抑えられました。有難いことです。

 ジャン=マリ・ブーズローさんの特徴としましては、

「潜在能力=ポテンシャル至上主義では無い」
「ムルソーにも、ピュリニーにも格上のエレガンスとフィネスが有る」

と言うことが挙げられます。


 ポテンシャルを最大限に引き出すようにすることは、飲み頃の先延ばしにも繋がり兼ねない部分が有りますが、さりとて、ポテンシャルを犠牲にしてまで飲み頃を前倒しする必要があるのか?・・とも言える訳です。

 でも、その答えをしっかり教えてくれるのがジャン=マリ・ブーズローなんじゃないかと思うんですね。

 ピュリニー1級らしい豪奢な表情に加え、1級以上のシャルドネが得ることが出来るフィネス、エレガンスをたっぷり感じさせてくれるんです。

 しかも、リリース直後からこれだけの複雑で高貴な表情を見事に見せてくれる訳ですから・・驚きです。普通はちょっとえぐかったり渋かったり硬かったり・・する訳ですよ。

「最初から美味しく無けりゃ意味無いでしょ?」

と言われているようにも思います。

「ガチガチに硬いけれどもポテンシャルで美味しいと感じる・・」

と言うのは、相当なワイン歴を持ち合わせないと至らない領域でも有るかもしれませんから、

「せっかく・・清水の舞台から飛び降りるくらいのつもりでフォラティエールを開けたのに・・」

などと言う経験は、某大ドメーヌのフォラティエールとイメージが重なってしまいますが、決してそんなことは有りません。


 その上で、

「ビオでSo2無しのワインに次ぐほど、アロマは柔らかくスピードが有り、良く香る!」

と言えます。


 フォラティエールらしいオイリーさも、単にオイリーなだけではなく、高貴で純粋なニュアンスに包まれています。甘く無いのに甘美で、口に含んだ傍から、その甘美さの元となるエキスの純粋さに心が躍るでしょう。


 素晴らしいワインでした!価格も非常に良心的ですよね。みんな大好き、フォラティエール!お早めにご検討くださいませ。


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【ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー のトップ・キュヴェです!希少な2016年フォラティエール!】

 飲むか飲まないか、随分悩んだんですが、後でもし追加が貰えたら考えよう・・と言うことにした、大人気のレ・フォラティエールです。

「今時、こんなに安価なレ・フォラティエールなのに素晴らしい完成度をしている」

ですからね。すぐ飲んで良し、ある程度寝かせても良しで、ルフレーヴさんのはこの2.5~3倍出さないと入手できませんからね・・。ルフレーヴさんとはタイプ的に同じイヴ・ボワイエ=マルトノさんのは、ナチュラル度は下がるとしても、ポテンシャル度はほぼ同様・・ただしレ・フォラティエールはイヴ・ボワイエ=マルトノさんは持ってない・・

 となると、やはりネゴスものに逃げるか?・・と言うことになりますが、まともなネゴスものは「もっと高い」ですから・・はい。

 なので、飲まない分、価格は高く成りませんので・・是非ご検討くださいませ。2016年ものの他のシャルドネは全てテイスティング済み・・・健康的で柔らかさもしっかり有りました。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【繊細系レ・フォラティエール!!少し締まって来ていますが非常にエレガントで旨いです!】
 ようやく飲めたブーズローのフォラティエールです。2015年ものも少なくて8本のみの入荷です。このままでは延々と飲めないので、

「少なくてもここらで飲むしかない!」

と心に決め、さっそく持ち帰って飲んでみました。さて、どう来るか・・楽しみです。


 2015年リリースも最後の方ですので、今までのテイスティングからのニュアンスとは、若干異なることも頭に入れています。

 色合いからも、「ガラスのように透明な」感じが見て取れますね。マッチョで超ボリューミーな、ピュリニーに在りがちなスタイルでは無さそうです。

 言わば、

「繊細系のピュリニー1級!」

と言えるでしょうか。超細~い絹糸を幾重にも重ねたような感じで、風が吹くとその糸も少し泳ぐ・・隙間から向こうの景色、この場合は各要素でしょうか、透けて見えるかのようです。

 ゴージャス感は今のところさほど無く、繊細、フィネス、エレガンスと言った言葉が似あう、ドライでピュアなフォラティエールでした!

 もっともこのニュアンスは、飲まれるタイミングで大きく異なるかと思われ、2~3年ほど熟しますとボリューム感も増してくると予想されます。

 冷ややかな白や黄色の果実、細やかでおしとやかなスパイス、充分なミネラリティで美味しくいただけました。

 また、お隣さんのコント・ラフォンさんちのムルソーなどのシャルドネとも、かなり印象が違います。だって・・・

「超繊細!コント・ラフォンのムルソー!」

とは、タイミングでそのように感じることが有ったとしても、中々言い辛いですよね。それと同時に、

「超繊細なピュリニー1級!」

とタイトルを付けられるのは、意外かもしれませんが、中々少ないと思います。


 こう来たのか・・と、少しブーズローが理解できたかな・・と思います。エキス重視型の超繊細系シャルドネでした!ぜひ、しっかり休めて・・移動直後とかの抜栓はできるだけ避けて飲んでみてください。フォラティエールとしてはもっともリーズナブルなプライスかと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・少なくて飲めていません!】

 本来なら飲むつもりでいたんですが、トラペやらメオ=カミュゼのテイスティングで押されてしまい、引き取りが遅くなった性で数が無くなっていました・・。

 これだけポテンシャル高いワインをリリースしているジャン=マリ・ブーズローのトップワインがフォラティエールですので、悪い訳が無い・・と思うんですが、それにしても価格が安いですよね。まともなドメーヌものでフォラティエールを購入して、万札でお釣りが来るなんてこの2017年にはまず・・あり得ない状況です。

 8本の入荷ですので、もし売れないようなら、素晴らしさの見える2015年のジャン=マリ・ブーズローに期待してテイスティングするかもしれません。ACブル赤白ともに素晴らしいし、ACムルソーの冷ややかな瑞々しい美味しさには脱帽です。

 因みに・・あのルフレーヴさんちのフォラティエールは今・・この倍以上はします。先般ご案内させていただき好評だったバシュレ=モノさんのフォラティエールが9950円で最安値でした。さらには、昨年ご紹介のブーズローさんの2013年フォラティエールも10890円でしたので・・

「滅茶安くなってる!」

んですよ。

 もしもう2013年のフォラティエールをお飲みいただいていて、気に入っていただけていたら、今回のオファーは非常にリーズナブルですのでご検討くださいませ。


2020 Meursault
ムルソー

16881
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。1級区画に程近い「Le Tesson(ル・テッソン)」や「Les Casse Tetes(レ・カス・テット)」を中心に5つの区画の葡萄をアサンブラージュして醸造しています。葡萄の樹齢は最も古い区画で1975年植樹、土壌は粘土石灰質で新樽20%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。フレッシュな果実味と樽のハーモニー、蜂蜜の飴玉やレモンタルトを連想させるようなアロマがとても豊か。酸も攻撃的でなく、ミネラル豊かでオイリー。クリームソース系の魚や甲殻類、白身肉と相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,800 (外税) 
【2020年のコート・ド・ボーヌのシャルドネはグレートイヤー?・・それともブーズローだけでしょうか?・・ムルソー、凄く旨いです!】
 何と2020年ものは・・ブーズローでは、

「8月中に収穫が終わってしまった!」

とアナウンスが有りました。凄いですね・・通常なら9月に入ってからなのでしょうが、葡萄の成熟が良過ぎて早まったと言うことなのでしょうか。

 飲んでみますと、時折村名格のムルソーに感じる、

「どこかが大きく出っ張って、どこかが凹んでいる」

感じがほとんどなく、パレットは真ん丸でネットリ、柑橘果実がたっぷり有って、ノーズへのミネラリティもふんだんながら「過ぎることが無く」て・・

「まさに球体!」

と思える見事な仕上がりでした!・・いや、旨いです!2019年ものも非常に旨かったですが、2020年ものはポテンシャル的にも同様な仕上がり・・かと思います。

 もっとも、

「流れるような美味しさを見せた2019年もの」

とはイメージが少し異なっていて、

「兎に角、真ん丸!」

と言いたくなるほど球体感がバッチリです。村名クラスですと「扁平」に感じることがほとんどですが、おそらく「豊かな酸のバリエーション」がバランス良く得られたヴィンテージと言うことなのでしょう。

 特にブーズローのムルソーは5か所の葡萄をブレンドしていることも有って、粘土、大理石、石灰などのミネラリティのバランスも考えながらセパージュできることも寄与しているはずです。素晴らしい仕上がりでした!是非飲んでみて下さい。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいムルソーはこれ!2018年ものも美味しかったですが、2019年ものはそこに健康美をプラス!是非飲んでみて下さい!】

 健康的に良く熟したと思われる葡萄を使用できた性なのでしょう・・見た目も麗しく、早くから甘美さを見せてくれるムルソー村名です。美しい深みのあるゴールドです。

 確かに重量感も有るんですが、村の中央上部の畑が多い性でしょうか、ミネラリティが本当に半端無く、しっかり硬めに感じさせてくれる部分と、少し粘性のある粘土質由来な滑らかな部分が半々くらいに存在し、単に「ずっしり重いムルソー村名」と言う感じはしません。

 2018年もののご紹介時と比較しますと、2018年ものが、

「滅茶甘美で甘露・・云々」

とご紹介していたようで、その時分でも充分な開き方をしていたことを思えば、2019年ものはやや熟度の進行不足的な部分も無い訳では無く・・でもワインとしますと、非常に良く出来ていて、1~2カ月の休養熟成でさらに滅茶美味しくなるのが見えています。

 ・・と、ここで、やはり少し「熟度の進行不足」が気になったので、2018年ものをいつご紹介させていただいたのか、調べてみました。するとなんと・・

「2020年11月20日にご紹介、その日のうちに完売」

になっていました・・。なるほどです・・。

 今は2021年9月9日ですから・・そして2019年もののテイスティングが6月15日!

 つまり、3カ月前のテイスティングしていますので・・そりゃぁ・・そうなりますわね。

 で、実は今回ご紹介させていただいた2019年のA.C.ブル赤が随分硬かったので、9月8日に2本目をテイスティングしたところ、その硬さにやわらぎが出始め、美味しくなっていました。この辺りはA.C.ブル赤のコラムでご確認ください。

 ですので、お客様が実際に飲まれる9月後半以降には、相当に仕上がっているものと思います。甘美さに健康美が載った2019年ものです。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【このムルソー2018は、是非ともみんなで買い占めましょう!・・甘美、甘露、全方向に向いたベクトルはブレンデッド・ムルソーの最高峰と言えます!】

 べらぼうに旨いです!濃密ですがクドさはなく、繊細にしてゴージャス・・今飲んでもめっちゃくっちゃ美味しい!・・嘘じゃないですよ・・。フィネスさんに確かめましたらまだ有るそうなので、

「この際、皆さんで買い占めましょう!」

・・・と言いたいです。

 こんなに球体そのもののムルソーを若い段階から楽しめるなんて、2018年ならでは・・なのかもしれませんし、ジャン=マリ・ブーズローが2018年で大きく成長した性でも有るかと思うんですね。何せ、A.C.ブルでも充分に美味しいんですよ。甘露の度合いなどはこのA.C.ムルソーには届かないですが、それほどに、

「このムルソーの完成度が高い!」

のだと思います。


 そして、このムルソーの良さは、ムルソーの村の中央上部の畑を中心とする5つの畑のブレンドもので有る・・部分にも有ると感じられます。それは、村の北と東は粘土が強く、上部の西側と南側は大理石の丘なんですね。その接点が村の中央~上部と言うことになり、粘土臭くならず、石臭くなり過ぎない・・つまり硬くなり過ぎない良さと高質な粘土由来の粘性がバランス良く配合されている感じなんです。

 まぁ、そうは言っても、ほとんどの場合は粘土と大理石感は良い感じで一緒にはならず、必ずやどちらかに寄って感じられることが多い訳です。若いうち、多いミネラリティは要素をマスキングする方向に出ますから、

「・・硬ってぇ~・・」

と、口内がギシギシするほどのミネラリティばかりが感じられます。粘土由来の細やかさや粘性は、ミネラリティが崩壊しはじめるまで牢獄に入ってしまっている感じになってしまいます。まぁ、それもまたムルソーの大きな魅力の一つでも有る訳ですが、若いうちのハードな味わいは結構・・刺さって痛かったりもしますよね。

 ですので、この正に甘美なムルソーは、2018年と言う良く熟した年と、ジャン=マリ・ブーズローの所有畑の配合と技術、そして、何より「So2 に頼り過ぎない」健全さによるものかと思います。

 残念ながら Noisy wine のセラーは現在、パンパンです・・。なので入れたくても入れられない・・まぁしょうがないですよね。コロナの影響で押して押して押されまくって11月後半を迎えていますので、ここに来ての到着ラッシュをどうやって捌いたら良いのかで頭が一杯です。それでも、

「こんなに素晴らしいムルソーに出会えた喜び!」

が、身体を動かす原動力になっています。

 是非とも・・いや、少なくともA.C.ブルゴーニュ・コート=ドールかムルソーのどちらかを是非飲んでみて下さい!滅茶美味しいです!

 以下は以前のレヴューです。
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【リリース直後から美味しく飲める見事なバランスです!アヴァンギャルドなビオに寄ることなく、しかも並みの自然派よりも純でピュア!美味しいです!】

 例えばもう、あのイヴ=ボワイエ・マルトノのムルソー・キュヴェ・フェルナン・ボワイエ2017年などは、完全に7千円を超え、以前のコストパフォーマンスの良さは無くなってしまっています。noisy たちが専用で輸入していた2014年までは5千円以下だったと思いますし、ムルソー・ロルモやムルソーなどは、4千円そこそこで、

「バランスの良いムルソーは速攻完売、粘土感の在るロルモは亀の歩みで・・それでも完売」

と言う状況でした。

 ミネラル感が凄いムルソーのタイプで、下部(東側)の粘土質のロルモでさえ、結構な石灰感を感じさせてくれたものです。安かったし、数年~十数年も寝かせると、ビックリするような旨さを感じさせてくれる良いアイテムでした。今となってはちょっと高いか、良くても並みのプライスですから、

「それだけ寝かさないと飲めないの?」

と、即日の美味しさを求められる現在の風潮から言えば、

「・・なら・・後で良いか・・」

となってしまい、結局放置される運命になってしまうのかもしれません。まぁ・・それでも数年、十数年経過して高くなければお買い得だし、何より・・コンディションさえ良ければ美味しいでしょう。

 このジャン=マリ・ブーズローのムルソーは、そんな、

「まずミネラリティのマンモス度や凄みをビシバシと伝えてくるムルソーでは無い!」

と言うことが挙げられます。これが何より違います。

 また、

「リリース直後から適度な柔らかさが有るので美味しく飲める!」

と言うことも特徴です。


 実は、これはミネラリティが削られているのではなく、イヴ=ボワイエ・マルトノに匹敵するほどの「硬さの在るミネラリティでは無い」のが事実です。そこに醸造時由来の「硬くならない技術」も入っていると思います。なので、適度な柔らかさが有ります。

 イヴ=ボワイエ・マルトノのムルソーのアロマは、鼻の孔をえぐりつつ入ってくるようなソリッド感やタイトさが有りますが、ジャン=マリ・ブーズローのムルソーには、そんな面は非常に僅かか、無いと言って等しいほどです。その分、

「優しく、ふっくらと、スピード感を持って」

ノーズに飛び込んで来ます。

 そこはイヴ=ボワイエ・マルトノには無い栽培方法と醸造方法があると感じられます。ジャン=マリ・ブーズローは完全に自然派寄りのアロマの柔らかさです。

 とは言え、ムルソー東側の高い高度の畑が結構に含まれますから、高域や超高域の伸びが有ります。非常に心地良いです。果実感はマルトノの若い時分には有り得ないほど存在し、グラのあるマッタリ感に交じり、徐々に解放された果実感がさらに膨らんでくる予感に美味しさを感じられることと思います。

 今となっては、最もリーズナブルで、しかもポテンシャルの高いムルソー、ムルソーの生産者だと言えるのがこのジャン=マリ・ブーズローです。フィネスさんでも「売れ線」のようで、そう沢山の数の案内は無いんですよ・・。レストランさん辺りでも人気のようです。A.C.ブルの白で充分、ムルソーを感じさせてくれますから、それも理解できます。実はコント・ラフォンさんちのお隣さん(お向いさん?)です。是非ご検討くださいませ。お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【カリテ・プリ度もピカイチ!村名ムルソーの可能性を拡げてくれる見事なバランスです!】

 こちらも実に美味しいです!どんどん飲んで欲しい村名ムルソーなんですが、数は無いので・・すみません。

 例えばムルソーと言えば、今一番に名前が出てくるのは「コシュ=デュリ」でしょう。彼の「ル・テッソン」や「レ・カステート」になってしまうと・・もうビックリするような価格になってしまいます。最も、コシュ=デュリの場合は「村名ムルソー」でリリースされるそれらも有りますので、

「このコシュ=デュリのムルソーはどこの畑か!?」

を当てるブラインドもやったことが有ります・・・正解は「おそらく」と言う副詞が付きましたけど・・。でもまぁ、それをやることで当たらずとも想像力は逞しくなりますよね。

 このジャン=マリ・ブーズローの村名ムルソーは、そんな2区画の葡萄が使用されています。これらは村の中央部、上部にある準1級と言っても良いような村名区画ですが、noisy 的な感覚では、「やや硬くタイトなミネラリティの有るレ・カステート」に「ほんのり豊かさ中心のル・テッソン」と言うようなイメージが有ります。・・いや、感覚は人それぞれですから、丸かじりしたまんまにはしないでください。

 ギッシギシにタイトに仕上がったムルソーでは有りません。ある種の「豊かさ」「伸びの良さ」が有りますんで、今飲んでも美味しくいただけちゃうんですね。それでいて、しっかりムルソーを感じさせてくれます。僅かにトースティーなニュアンスに石、柑橘が伸び良く瑞々しく、スピードを持って感じられ、顔の前に丸い輪郭のイメージを創ってくれます。1級レ・シャルムやポリュゾのように、粒子を押しつぶしながら飲んでしまうような、ある種の「凝縮感をこなれさせるための動作」は余りしないと思います。言ってしまえばそれらよりも緩い訳ですが、緩いとか緩慢だと言うよりも「余裕」「懐の深さ」に感じます。

 まぁ・・相手はムルソーのトップクラスの1級ですからね・・それらよりも緩いのは当たり前では有りますが、緩い性だとは感じさせないとても大きな入れ物が有る訳です。

 これがイヴ・ボワイエ=マルトノだと、

「少し待ってくださいね。一応飲めますが・・できたら粘土感のあるロルモーを先に飲んでください。」

と注釈をするようになります。

 まぁ、1級レ・シャルムが超エレガンスを持っていますので言い辛いんですが、この村名ムルソーもエレガント系と言える味筋です。ポテンシャルお化けでは有りません。飲んで美味しい、しっかりムルソーを表現してくれるワインです。是非飲んでみてください!お勧めです!

 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】
 去年、2016年の初春は2013年のムルソーをご案内させていただき、その素晴らしさに、「一推し印」を押させていただきました。飲まれた方もご納得いただける美味しさだったかと・・思っています。

 まぁ、この位の価格のムルソーは、他にはイヴ・ボワイエ=マルトノ位しか思い浮かびません。安定性が無かったり、平板で美味しく無かったりするムルソーは沢山有っても、ピュアで立体構成の美味しいムルソーは、ソーは無いです。

 幾分ですが・・マルトノよりは高めのプライスゾーンでは有るものの、5千円台で購入出来るようなムルソーは、もう・・ざらには見つからないです。

 2013年ものが、グラッシーでクリスタルな美味しさの、しかも滑らかなムルソーを表現していましたが、何故か noisyの仕入れは1年飛んでしまいまして、今回は2015年もの・・です。

「若いからなぁ・・どうなんだろう?」

と、少し不安も有ったんですが、これがまた・・面白い結果になっちゃったんですね。

 まぁ、フィネスさんは、リリースされたからと言ってすぐには持って来ない、もしくは順番通りには持って来ない、少し変わった・・と言うか、意思を持ってそのようにしている輸入者さんです。なので、何が理由か、たまたまなのか、判りませんが、

「プリップリの新鮮な果実の、ややハードで瑞々しいムルソーもかなり美味しい!」

と言うことが判ったんですね。これは驚きでした。


 二次発酵をやってますからね・・2015年ものだと2016年の春が二次発酵で、本当に仕上がってすぐ持ってきた感じでしょう。毎年続けてご案内させていただいているボワイエ=マルトノは大抵秋口ですから、半年ほど早いタイミングです。

 ですが、現時点ではややタイトでは有りますが非常に美味しいです。ムルソーの村の中央から西(高い方)の畑が多いことも有って、ミネラリティはムルソーの南の1級群辺りの大理石のようなニュアンスとも、やや異なっていると思います。それでも粘土は余り感じず、透明な、非常に硬いミネラリティです。

 そこに柑橘や果実の黄色や白、わずかに茶(蜜とか・・)とか薄い赤とかのニュアンスが混じります。弾けはしませんが、しっとりとした新鮮さが有り、時間が経ってくると、じわっと細やかな表情も出て来ます。

 でも、バランスが良いので・・いつまでもは残らないんですよ。さっさと無くなってしまいます。その位、今、美味しいです!

 ACブルの白も美味しいので、ご予算が許せばこのムルソーを、お試しされるようならACブル白を・・でいかがでしょうか?

 昨今は高くなってしまったブルゴーニュですが、イヴ・ボワイエ=マルトノに匹敵するリーズナブルさも魅力です!お勧めします!是非飲んでみてください。

 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
 また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特徴の一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特徴かと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!


2019 Bourgogne Cote-d'Or Pinot Noir
ブルゴーニュ・コート=ドール・ピノ・ノワール

16248
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

◆◆◆こちらは前回ご紹介時と同様、2019年になります。
■エージェント情報

 ピノ・ノワール種100%。ヴォルネー村に位置す「Les Lombois(レ ロンボワ)」の区画の葡萄を使用。葡萄は1990年に植樹されたものが中で手摘み収穫後、畑と醸造所の選果台で選別してから100%除梗。琺瑯タンクで低温浸及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、旧樽のみの樫樽で16~18ヵ月間熟成しています。ラズベリーのような華やな赤い果実の香り、色調は淡くフルーティでミネラル豊か。タンニンも繊細で若いうちか飲みやすく、赤身肉、ハムやソーセージ、チーズと共に楽しめます。
 ヴォルネー村にあるLes Lombois(レ・ロンボワ)の畑
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,980 (外税) 
【ほんの僅かにタイミングは早いですが、12.5度のしなやかで超エレガントなA.C.ブルです!超お勧め!】
 まぁ、「黙ってりゃ売れるのに・・」とは思うんですが、やはりちゃんと書いておかないと・・と思ってしまうんですよね。

「少し早い」

なんて書いた日にゃ、1本も売れないことが今まで何度有ったでしょうか・・。そしていつかお客様の頭からは、そのアイテムは消えてしまうんですね。判っちゃいるんですが、ガッカリさせたくないとも思ってしまう訳です。


 同じアイテムの同じような写真が2枚、アップされていますが、上の写真はA.C.ブルの6月のテイスティング時のもので、下が9月8日です。ほぼ2カ月半~3カ月ほど、開きが有ります。

 何でこんなことになってしまったかと言いますと、他のコラムにも書きましたが、6月のこのワインのテイスティング時に、少し硬さが気になってしまったのが有ったから・・なんですね。

 で、結局のところはその原因が、

「2018年ものは2020年11月のご案内だった」

と言うことに尽きる訳です。あれだけ最初から美味しさ、柔らかさも有ったものが、これだけ変わってしまうのか?・・と言う部分を実地で確かめたかった訳ですね。


 まぁ、1枚目の色合いは、結果を知っている性かもしれませんが、

「ん・・若いなぁ・・」

みたいな感じが見えるでしょうかね。

 2枚目は、

「ん?・・少しくすんだように見えるか?」

 どうでしょうね・・気温差で少し曇ったように見えるだけかもしれませんが、でも1枚目の色合いよりも少し落ち着いて来たようにも感じるかもしれません。


 2019年ものですが、抜栓後30分もしますとだいぶほぐれて来ます。実にいい感じです。でも、直後はまだ少し硬さがあり平板に感じられるかもしれません。

 アルコール度は12.5度で、エレガントで優しく、シミジミ美味しさが伝わってくるかのようです。この位の度数が良いですね~・・ほんのりヴォルネイっぽい感じも出て来ています。

 飲み頃としましては、さっさと飲みたいのでしたら、早めの抜栓でご対応ください。15分~20分位前に抜いておくと、その後の進捗状況が良くなると思います。

 でも「しっかり美味しくなってから飲みたい!」と思われるようでしたら、やはり去年と同じご案内時・・11月になってからが良いかと思います。

 もっと面白いのは、2本ご購入され、1本はさっさと、もう1本は11月になってから・・noisy の嘘を暴くために飲んでみる・・ようなスタンスも有りかと思いますよ。

 本当にワインの味わいは刻々と変化して行きます。数十分の間、数時間でも、そして数日でも数か月でも数年でも・・です。このピノ・ノワールですが、数年寝かせますと、それなりにコクの強い、充実した、粘性のある味わいになると思います・・が、今はおそらくほぼ、「そのケも取れない」と思います。

 これもかなりエレガントで美味しいピノ・ノワールです。是非飲んでみて下さい!お勧めします。

 


 以下は以前のレヴューです。
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【新樽を使わないピュアでナチュラル感の在る明るい美味しさ、ちょっとヴォルネイっぽい深みも有るA.C.ブルです!】

 垢抜けて来ましたね~。実に良い感じです。2017年までは新鮮な美味しさをアピールしてくれていましたが、新鮮なだけ、健康なだけじゃなくて、実物にも陰影がしっかりついて来た・・その上で酸の美味しさをも感じさせてくれる味わいに仕上がった2018年ものです。

 レ・ロンボワはヴォルネイ=サントノーの下方に有るA.C.ブルの畑ですので、結構に綺麗な赤さを呼び起こす粘土がしっかりしているんじゃないかと踏んでいます。これはヴォルネイらしさのひとつで有るとも言えますが、むしろヴォルネイの北の方はやや茶掛った赤で粘性はさほどは強く無く、中央部から赤みと粘性が出始め、ムルソー村の境界辺りから南へ行くほどに強い粘土の影響が出てくるような組成なのかな?・・と思ってます。

 勿論ですがA.C.ブルの畑ですので、村名ほどの複雑性や、一芸に秀でた部分は無いんですが、一緒にご紹介させていただいているムルソー・ルージュとの共通項は結構に大きく感じられます。

 また、新樽を使わずに旧樽仕上げですので、新樽による穏やかな酸化を拒否したピュアな果実と果実酸の美味しさが活き活きと感じられる味わいで、最近のワインファンの好みにも対応して来ているんじゃないかな・・とも思います。

 これ、値段もリーズナブルですし、美味しいと思うんですが、酸の美味しさに目が行かない方には、酸は強めかな?・・と思います。しかし、やはりワインは酸がしっかりしていないと・・そして熟成、時間経過を考えれば、その位じゃないとダメでしょ・・と思われる方には、正にぴったんこな選択になるかと思います。

 ヴォルネイからムルソーに掛けての赤の美味しさの、素直な一面を見せてくれるピノ・ノワールだと思います。是非ご堪能くださいませ。


以下は以前のレヴューです。
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【2017年ものの先駆けですが、滅茶新鮮、滅茶健康的!2017年は2005年の再来か?・・などと先走って言ってしまいそうになりました!】

 出て来ましたね・・A.O.C.表示では無くA.O.P.表示・・・言わば、

「A.O.C.はフランス国内+ユーロ圏以外の外国向け、A.O.P.はユーロ圏向け」

なのかな・・と思います。ユーロは経済的に結びついた国同士の集まりですが、それぞれの国で法律が異なる部分を統一しはじめていますんで、その一環と言って良いと思います。

 で、2016年ものがまだ出揃っていない段階ですが、2017年もののリリースと言うことになり、noisy も幾つか飲み始めています。2017年ものは、

「ぷりっぷりの新鮮果実が健康的であっけらかんとした、ベクトルの向きの良いニュアンス」

がたっぷり感じられる素晴らしいピノ・ノワールでした!・・これは旨いです。


 まぁ、ちょっとしかめっ面をしながらポテンシャルを取りに行く・・と言うような高質さは持ち合わせませんが、ヴォルネイの軽やかな赤い明るさとムルソー北部のややねっとり感のあるやや黒みの有る重厚さの融合した感じ・・難しいでしょうか?・・実にバランス良く、気持ち良く飲めてしまいました。

 2016年ものの量の無さには泣かされ続けています。普通に販売していると、どうやっても・・前年をクリアできません。少しくらいの値上げでは到底追い付かないんですね。なので、ワイン屋的な財務、金銭面はほぼタッチしていない noisy では有りますが、

「ん~・・どうしよっか~・・これで1本開けちゃうとなぁ・・」

と言うことになってしまいがちでは有る訳です。それでも結局開けてしまうパターンが多いですけどね。

 まぁ、この健康的で深い、美しいルビー色を2015年ものの写真と比較していただけましたらご理解いただけるでしょう。粘土だけに陥りがちなムルソー北部、ヴォルネイ最南部の葡萄を見事に仕上げていると思います。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【この2015年ものは昨今の2千円台ACブルゴーニュ赤で白眉です!クリスタルのような透明度の高いミネラリティと美しいチェリー!】
 いや、これは滅茶美味しいです!今飲んでも最高です。それに、リーズナブルで美味しいルイ・ユエランとかロッシュ・ド・ベレーヌのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールとは、また違った風情が楽しませてくれます!コンディションの良さもフィネスさんの輸入で信頼でき、これはもう必買でしょう!

 畑はムルソーとヴォルネイに跨る東側に有ります。皆さんも良くご存知のサントノー=デュ=ミリュー、そしてサントノーの下部です。

 つまり、白ワインだと村名に過ぎないムルソーになるのがそれらサントノーでして、ピノ・ノワールだとヴォルネイ1級になるんですよ。

 そしてヴォルネイ側に入ると、このACブルゴーニュのリューディ、レ・ロンボワの上部が、

「村名ヴォルネイ(ルージュ)」「村名ヴォルネイ(ブラン)」「ACブルゴーニュ(赤・白)」

の3(4)種類で分けられるリューディ、「ル・クロ・マルタン」なんですね。


 まぁ、白のル・クロ・マルタン村名は見たことが無いですが・・・何を言いたいかと言うと、


「シャルドネとピノ・ノワールが非常に交錯した地域で、しかも1級からレジョナルまで3段階にもアペラシオンが分かれている」

と言うことなんです。非常に・・面白いです。


 その性なのか、判りませんが、

「クリスタルのような透明なミネラリティが漲り、チェリーやラズベリーをコーティングしているかのような、ハイトーンな表情」

が楽しめるんですね。


 2013年も美味しかったんですが、いや・・この2015年には全く歯が立たないです。

 しかも、白いミネラリティ・・石灰っぽさも無い訳じゃあ無いにせよ、この硬く透明なミネラリティの美しいこと!2013年はもっと白かったと思いますし・・そしてエキスが綺麗に出ていますんで、グラスを振って飛び出して来るアロマの自然さ、ピュアさが滅茶美味しいです!写真の色合いも実に美しいでしょう?


 実は、この赤を飲むまでは、ACブルのシャルドネを推そうと思っていたところ、余りにこちらが旨いので急遽差し替えました。・・いや、白もリーズナブルで非常に美味しいんですが、赤は安いしコンディション良いし、シツコク無いのに美味しさが全面に出て来るので!

 是非これは飲んでみて欲しいと思います。面白いですね!・・ヴォルネイ~ムルソーの間は、色んな風景が見えると思います。一推しです!



 以下は2013年もののレヴューです。
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【エレガントで雅なピノ・ノワールです!リーズナブル!】

 シャルドネのおまけのような感じになりがちなムルソーの造り手の赤ワインでは有るんですが、このACブルの畑はヴォルネイにあるようです。レ・ドレソルと言う区画がどこなのかは判らなかったんですが、まず色合いを見ていただくと判りやすいかな?・・と思います。

 透明感が有って、淡い赤紫・・です。このような場合ですと、ヴィンテージ的に熟さなかったり、もしくは、石灰質がとても強かったりすると淡くなってきます。勿論ですが、普通にちゃんと熟した場合が比較の対象です。

 とても良く熟した・・と言う印象では無く、ほぼピッタリのタイミングで収穫されたことが伺える味わいです。しかも、かなり選別したのかな?・・・大変だっただろうな・・と思ってしまいました。

 チャーミングながらも花や果実が有り、非常にドライでピュアな味わいのピノ・ノワールでした。

 ヴォルネイっぽいか?と聞かれても、

「ん~・・ヴォルネイっぽくも感じない」
と思いますし、むしろ、ヴォルネイの中でも、本来ならシャルドネを植えた方が結果が良いような、石灰の強さを持っていると思います。

 その石灰の強い分、華やかでフラワリーなアロマが有り、伸びやかなのでしょう。

 全体のバランスとするとかなりの高得点です。「~に似ている」と言えるような対象が無いのが残念ですが、例えば元ルフレーヴの醸造長でも有ったピエール・モレのブルゴーニュ・ルージュをやや淡く、少し石灰を強くしたようなイメージです。
 まぁ、ピエール・モレは知らない・・と言われてしまうとは思いますが、ネゴスものは「モレ・ブラン」ドメーヌものは「ピエール・モレ」でリリースされ、時にはACブルでも素晴らしい味わいのものをリリースしてきます。日本国内に来るのは???ですが、かなり前にピーター・ツーストラップものを分けてもらって販売し、その品質に皆さん、随分驚かれたと・・記憶しています。

 そんな訳で・・オマケでは無くて、ぜひ飲んでいただきたい、エレガント系のピノ・ノワールでした。何より安いしお奨めします。


 あとの2アイテムは数量の関係で飲めていませんが、ACブルでこれだけ旨いので、まず問題無いと思います。時間と品物の都合が付けば、いずれ飲んでみたいと思っています。

 ムルソーのルージュは、今となっては非常な貴重品です。基本的にムルソー村の低地に植わっているのがムルソー・ルージュですが、ほとんどがシャルドネに植え替えられています。レ・ドレソルというリューディはヴォルネイ側に寄ったところに有り、接してはいませんがサントノー・デュ・ミリューの下部ですから、こちらはキッチリ、「ヴォルネイ」の味わいがするでしょう。サントノー風のトッピングが有ればかなり良いワインになります。珍しいアペラシオンですので、これもワイン会には持って来い!なアイテムです。・・当たらせないため・・です。

 最後のヴォルネイ・シャンパンはご存知ヴォルネイ1級・・村のほぼ中央に構えています。村の真ん中にあるのに何故か・・ヴォルネイと言うよりもポマール的などっしり重量感さえ有る1級で、あまりヴォルネイっぽくないと言うか、多くのヴォルネイのワインのイメージより少し異質かもしれません。まぁ、例外を覚えた方が身につきやすいのは世の常なのかもしれません。

 そんな訳で、全部は飲めていませんが、非常にリーズナブルかと思います。質も良いです。まだ知らない良い造り手がいたのには驚きでした。ブーズロー家は知ってましたが、違う家でしたし・・ぜひ飲んでみてください。




2019 Meursault
ムルソー

16246
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。1級区画に程近い「Le Tesson(ル・テッソン)」や「Les Casse Tetes(レ・カス・テット)」を中心に5つの区画の葡萄をアサンブラージュして醸造しています。葡萄の樹齢は最も古い区画で1975年植樹、土壌は粘土石灰質で新樽20%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。フレッシュな果実味と樽のハーモニー、蜂蜜の飴玉やレモンタルトを連想させるようなアロマがとても豊か。酸も攻撃的でなく、ミネラル豊かでオイリー。クリームソース系の魚や甲殻類、白身肉と相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,990 (外税) 
【滅茶美味しいムルソーはこれ!2018年ものも美味しかったですが、2019年ものはそこに健康美をプラス!是非飲んでみて下さい!】
 健康的に良く熟したと思われる葡萄を使用できた性なのでしょう・・見た目も麗しく、早くから甘美さを見せてくれるムルソー村名です。美しい深みのあるゴールドです。

 確かに重量感も有るんですが、村の中央上部の畑が多い性でしょうか、ミネラリティが本当に半端無く、しっかり硬めに感じさせてくれる部分と、少し粘性のある粘土質由来な滑らかな部分が半々くらいに存在し、単に「ずっしり重いムルソー村名」と言う感じはしません。

 2018年もののご紹介時と比較しますと、2018年ものが、

「滅茶甘美で甘露・・云々」

とご紹介していたようで、その時分でも充分な開き方をしていたことを思えば、2019年ものはやや熟度の進行不足的な部分も無い訳では無く・・でもワインとしますと、非常に良く出来ていて、1~2カ月の休養熟成でさらに滅茶美味しくなるのが見えています。

 ・・と、ここで、やはり少し「熟度の進行不足」が気になったので、2018年ものをいつご紹介させていただいたのか、調べてみました。するとなんと・・

「2020年11月20日にご紹介、その日のうちに完売」

になっていました・・。なるほどです・・。

 今は2021年9月9日ですから・・そして2019年もののテイスティングが6月15日!

 つまり、3カ月前のテイスティングしていますので・・そりゃぁ・・そうなりますわね。

 で、実は今回ご紹介させていただいた2019年のA.C.ブル赤が随分硬かったので、9月8日に2本目をテイスティングしたところ、その硬さにやわらぎが出始め、美味しくなっていました。この辺りはA.C.ブル赤のコラムでご確認ください。

 ですので、お客様が実際に飲まれる9月後半以降には、相当に仕上がっているものと思います。甘美さに健康美が載った2019年ものです。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【このムルソー2018は、是非ともみんなで買い占めましょう!・・甘美、甘露、全方向に向いたベクトルはブレンデッド・ムルソーの最高峰と言えます!】

 べらぼうに旨いです!濃密ですがクドさはなく、繊細にしてゴージャス・・今飲んでもめっちゃくっちゃ美味しい!・・嘘じゃないですよ・・。フィネスさんに確かめましたらまだ有るそうなので、

「この際、皆さんで買い占めましょう!」

・・・と言いたいです。

 こんなに球体そのもののムルソーを若い段階から楽しめるなんて、2018年ならでは・・なのかもしれませんし、ジャン=マリ・ブーズローが2018年で大きく成長した性でも有るかと思うんですね。何せ、A.C.ブルでも充分に美味しいんですよ。甘露の度合いなどはこのA.C.ムルソーには届かないですが、それほどに、

「このムルソーの完成度が高い!」

のだと思います。


 そして、このムルソーの良さは、ムルソーの村の中央上部の畑を中心とする5つの畑のブレンドもので有る・・部分にも有ると感じられます。それは、村の北と東は粘土が強く、上部の西側と南側は大理石の丘なんですね。その接点が村の中央~上部と言うことになり、粘土臭くならず、石臭くなり過ぎない・・つまり硬くなり過ぎない良さと高質な粘土由来の粘性がバランス良く配合されている感じなんです。

 まぁ、そうは言っても、ほとんどの場合は粘土と大理石感は良い感じで一緒にはならず、必ずやどちらかに寄って感じられることが多い訳です。若いうち、多いミネラリティは要素をマスキングする方向に出ますから、

「・・硬ってぇ~・・」

と、口内がギシギシするほどのミネラリティばかりが感じられます。粘土由来の細やかさや粘性は、ミネラリティが崩壊しはじめるまで牢獄に入ってしまっている感じになってしまいます。まぁ、それもまたムルソーの大きな魅力の一つでも有る訳ですが、若いうちのハードな味わいは結構・・刺さって痛かったりもしますよね。

 ですので、この正に甘美なムルソーは、2018年と言う良く熟した年と、ジャン=マリ・ブーズローの所有畑の配合と技術、そして、何より「So2 に頼り過ぎない」健全さによるものかと思います。

 残念ながら Noisy wine のセラーは現在、パンパンです・・。なので入れたくても入れられない・・まぁしょうがないですよね。コロナの影響で押して押して押されまくって11月後半を迎えていますので、ここに来ての到着ラッシュをどうやって捌いたら良いのかで頭が一杯です。それでも、

「こんなに素晴らしいムルソーに出会えた喜び!」

が、身体を動かす原動力になっています。

 是非とも・・いや、少なくともA.C.ブルゴーニュ・コート=ドールかムルソーのどちらかを是非飲んでみて下さい!滅茶美味しいです!

 以下は以前のレヴューです。
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【リリース直後から美味しく飲める見事なバランスです!アヴァンギャルドなビオに寄ることなく、しかも並みの自然派よりも純でピュア!美味しいです!】

 例えばもう、あのイヴ=ボワイエ・マルトノのムルソー・キュヴェ・フェルナン・ボワイエ2017年などは、完全に7千円を超え、以前のコストパフォーマンスの良さは無くなってしまっています。noisy たちが専用で輸入していた2014年までは5千円以下だったと思いますし、ムルソー・ロルモやムルソーなどは、4千円そこそこで、

「バランスの良いムルソーは速攻完売、粘土感の在るロルモは亀の歩みで・・それでも完売」

と言う状況でした。

 ミネラル感が凄いムルソーのタイプで、下部(東側)の粘土質のロルモでさえ、結構な石灰感を感じさせてくれたものです。安かったし、数年~十数年も寝かせると、ビックリするような旨さを感じさせてくれる良いアイテムでした。今となってはちょっと高いか、良くても並みのプライスですから、

「それだけ寝かさないと飲めないの?」

と、即日の美味しさを求められる現在の風潮から言えば、

「・・なら・・後で良いか・・」

となってしまい、結局放置される運命になってしまうのかもしれません。まぁ・・それでも数年、十数年経過して高くなければお買い得だし、何より・・コンディションさえ良ければ美味しいでしょう。

 このジャン=マリ・ブーズローのムルソーは、そんな、

「まずミネラリティのマンモス度や凄みをビシバシと伝えてくるムルソーでは無い!」

と言うことが挙げられます。これが何より違います。

 また、

「リリース直後から適度な柔らかさが有るので美味しく飲める!」

と言うことも特徴です。


 実は、これはミネラリティが削られているのではなく、イヴ=ボワイエ・マルトノに匹敵するほどの「硬さの在るミネラリティでは無い」のが事実です。そこに醸造時由来の「硬くならない技術」も入っていると思います。なので、適度な柔らかさが有ります。

 イヴ=ボワイエ・マルトノのムルソーのアロマは、鼻の孔をえぐりつつ入ってくるようなソリッド感やタイトさが有りますが、ジャン=マリ・ブーズローのムルソーには、そんな面は非常に僅かか、無いと言って等しいほどです。その分、

「優しく、ふっくらと、スピード感を持って」

ノーズに飛び込んで来ます。

 そこはイヴ=ボワイエ・マルトノには無い栽培方法と醸造方法があると感じられます。ジャン=マリ・ブーズローは完全に自然派寄りのアロマの柔らかさです。

 とは言え、ムルソー東側の高い高度の畑が結構に含まれますから、高域や超高域の伸びが有ります。非常に心地良いです。果実感はマルトノの若い時分には有り得ないほど存在し、グラのあるマッタリ感に交じり、徐々に解放された果実感がさらに膨らんでくる予感に美味しさを感じられることと思います。

 今となっては、最もリーズナブルで、しかもポテンシャルの高いムルソー、ムルソーの生産者だと言えるのがこのジャン=マリ・ブーズローです。フィネスさんでも「売れ線」のようで、そう沢山の数の案内は無いんですよ・・。レストランさん辺りでも人気のようです。A.C.ブルの白で充分、ムルソーを感じさせてくれますから、それも理解できます。実はコント・ラフォンさんちのお隣さん(お向いさん?)です。是非ご検討くださいませ。お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【カリテ・プリ度もピカイチ!村名ムルソーの可能性を拡げてくれる見事なバランスです!】

 こちらも実に美味しいです!どんどん飲んで欲しい村名ムルソーなんですが、数は無いので・・すみません。

 例えばムルソーと言えば、今一番に名前が出てくるのは「コシュ=デュリ」でしょう。彼の「ル・テッソン」や「レ・カステート」になってしまうと・・もうビックリするような価格になってしまいます。最も、コシュ=デュリの場合は「村名ムルソー」でリリースされるそれらも有りますので、

「このコシュ=デュリのムルソーはどこの畑か!?」

を当てるブラインドもやったことが有ります・・・正解は「おそらく」と言う副詞が付きましたけど・・。でもまぁ、それをやることで当たらずとも想像力は逞しくなりますよね。

 このジャン=マリ・ブーズローの村名ムルソーは、そんな2区画の葡萄が使用されています。これらは村の中央部、上部にある準1級と言っても良いような村名区画ですが、noisy 的な感覚では、「やや硬くタイトなミネラリティの有るレ・カステート」に「ほんのり豊かさ中心のル・テッソン」と言うようなイメージが有ります。・・いや、感覚は人それぞれですから、丸かじりしたまんまにはしないでください。

 ギッシギシにタイトに仕上がったムルソーでは有りません。ある種の「豊かさ」「伸びの良さ」が有りますんで、今飲んでも美味しくいただけちゃうんですね。それでいて、しっかりムルソーを感じさせてくれます。僅かにトースティーなニュアンスに石、柑橘が伸び良く瑞々しく、スピードを持って感じられ、顔の前に丸い輪郭のイメージを創ってくれます。1級レ・シャルムやポリュゾのように、粒子を押しつぶしながら飲んでしまうような、ある種の「凝縮感をこなれさせるための動作」は余りしないと思います。言ってしまえばそれらよりも緩い訳ですが、緩いとか緩慢だと言うよりも「余裕」「懐の深さ」に感じます。

 まぁ・・相手はムルソーのトップクラスの1級ですからね・・それらよりも緩いのは当たり前では有りますが、緩い性だとは感じさせないとても大きな入れ物が有る訳です。

 これがイヴ・ボワイエ=マルトノだと、

「少し待ってくださいね。一応飲めますが・・できたら粘土感のあるロルモーを先に飲んでください。」

と注釈をするようになります。

 まぁ、1級レ・シャルムが超エレガンスを持っていますので言い辛いんですが、この村名ムルソーもエレガント系と言える味筋です。ポテンシャルお化けでは有りません。飲んで美味しい、しっかりムルソーを表現してくれるワインです。是非飲んでみてください!お勧めです!

 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】
 去年、2016年の初春は2013年のムルソーをご案内させていただき、その素晴らしさに、「一推し印」を押させていただきました。飲まれた方もご納得いただける美味しさだったかと・・思っています。

 まぁ、この位の価格のムルソーは、他にはイヴ・ボワイエ=マルトノ位しか思い浮かびません。安定性が無かったり、平板で美味しく無かったりするムルソーは沢山有っても、ピュアで立体構成の美味しいムルソーは、ソーは無いです。

 幾分ですが・・マルトノよりは高めのプライスゾーンでは有るものの、5千円台で購入出来るようなムルソーは、もう・・ざらには見つからないです。

 2013年ものが、グラッシーでクリスタルな美味しさの、しかも滑らかなムルソーを表現していましたが、何故か noisyの仕入れは1年飛んでしまいまして、今回は2015年もの・・です。

「若いからなぁ・・どうなんだろう?」

と、少し不安も有ったんですが、これがまた・・面白い結果になっちゃったんですね。

 まぁ、フィネスさんは、リリースされたからと言ってすぐには持って来ない、もしくは順番通りには持って来ない、少し変わった・・と言うか、意思を持ってそのようにしている輸入者さんです。なので、何が理由か、たまたまなのか、判りませんが、

「プリップリの新鮮な果実の、ややハードで瑞々しいムルソーもかなり美味しい!」

と言うことが判ったんですね。これは驚きでした。


 二次発酵をやってますからね・・2015年ものだと2016年の春が二次発酵で、本当に仕上がってすぐ持ってきた感じでしょう。毎年続けてご案内させていただいているボワイエ=マルトノは大抵秋口ですから、半年ほど早いタイミングです。

 ですが、現時点ではややタイトでは有りますが非常に美味しいです。ムルソーの村の中央から西(高い方)の畑が多いことも有って、ミネラリティはムルソーの南の1級群辺りの大理石のようなニュアンスとも、やや異なっていると思います。それでも粘土は余り感じず、透明な、非常に硬いミネラリティです。

 そこに柑橘や果実の黄色や白、わずかに茶(蜜とか・・)とか薄い赤とかのニュアンスが混じります。弾けはしませんが、しっとりとした新鮮さが有り、時間が経ってくると、じわっと細やかな表情も出て来ます。

 でも、バランスが良いので・・いつまでもは残らないんですよ。さっさと無くなってしまいます。その位、今、美味しいです!

 ACブルの白も美味しいので、ご予算が許せばこのムルソーを、お試しされるようならACブル白を・・でいかがでしょうか?

 昨今は高くなってしまったブルゴーニュですが、イヴ・ボワイエ=マルトノに匹敵するリーズナブルさも魅力です!お勧めします!是非飲んでみてください。

 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
 また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特徴の一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特徴かと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!


2019 Meursault 1er Cru Poruzot
ムルソー・プルミエ・クリュ・ポリュゾ

16244
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。斜面の中腹に位置する粘土石灰質土壌の畑で樹齢は約50年、所有面積は約0.25haになります。醸造はムルソー1級シャルムと同様、樫樽で3週間以上掛けてゆっくりアルコール醗酵を行い、新樽30%で18ヵ月間熟成させます。同じ1級区画のシャルムよりも味わいが早く開く傾向があり、青リンゴやフレッシュな洋梨のアロマ、果実味が前面に出ていて口当たりは丸いですが引き締まりのある直線的な味わいで、ムルソーよりもピュリニーモンラッシェに近いイメージのワインです。
 写真はムルソー1級 ポリュゾの畑 / 9月収穫時
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,980 (外税) 
【充実しているけれどかなり繊細!・・2019年のポリュゾって相当美味しいです!】
 2019年もののジャン=マリ・ブーズロのシャルドネは、言ってしまえばどれを飲んでも美味しいです!・・ので、是非どれかでも飲んでみて下さい。

 そもそも・・Noisy wine の白ワインの販売割合は、おそらくどこのショップよりも多いんじゃないかと思うくらい・・結構白ワイン、販売させていただいてるんですね。

「noisy さんのところで白ワインに開眼しました・・」

とおっしゃってくださる方も結構・・おられまして、なんとも嬉しい限りです。でも、1万円もしなかったムルソー1級クラスが、1万円じゃもう買えないと言う状況は悲しいものがありますが、しかし生産者の方はと言いますと、

「ドメーヌの蔵出し価格は、おそらく皆さんも思いっきり引いてしまうくらい・・安い」

です。絶対、「えっ?・・本当ですか・・?」って思ってしまいますよ、きっと。


 なので、ドメーヌに入る部分は増やしたい・・お客様へはもう少し安くしたい・・いや、我々にも何とかもう少し・・(^^;; ではあるのですが、この日本の経済状況では当分どうにもならないのでしょうね。


 以前の記事にも同様なことを書いていますが、このポリュゾと言うワイン、決して重量感にモノを言わせて飲ませるタイプでは無いんですね。重量感は有るが重くなり過ぎず、レ・シャルム以上に繊細だとさえ感じます。

 ただし、レ・シャルムと言っても上部と下部では結構に違うので(実は名前も上下でちょっと異なる)、この上記の言い方は正しく無い場合も有りますが、「一般的なレ・シャルムのイメージ」と言い換えると近くなるかな・・と思います。

 で、2021年6月の時点でテイスティングさせていただいてますが、このタイミングでかなり美味しく飲めたのにはビックリでした。色合いも黄色が強めでコクが有り、ピュアだし、樽臭く無いし、丸みが有って粘性もほんのり、繊細な絹糸のような・・でも細すぎない糸のようなテクスチュアが何とも心地良かったです。

 まぁ、何とかこの美味しいポリュゾを飲んでもらおうと頑張っているうちが「花」なのかもしれないと、いつも思っています。売れ始めてしまうと何故か入って来なくなるから・・厳しい世界です。是非ご検討くださいませ!お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【世の中的には全くノーマークのジャン=マリ・ブーズローですが、注目されるのは間違い無いでしょう!村中央南西部の1級ポリュゾは村名を超繊細に。エレガンス最高です!】

 「ポリュゾ」と言う響きからは反対のようなイメージが沸くかもしれませんが、ムルソーらしい大きさ、骨格はしっかりあるものの、「繊細系」「エレガント」なのがこのポリュゾだと言えるでしょう。PKさんは「ジュヌヴリエールに優雅さでは及ばないが芳醇」とこの畑を評価していますが、noisy 的にはマット・クレイマーさんが言う、「優雅で繊細。肉付きや重厚さでジュヌヴリエールやペリエールに劣るが、驚くような芯の強さが有る。」と言っている方が、noisy的な感覚にはマッチすると思っています。まぁ・・比較をどう表現するか・・だけの違いかもしれませんが、

「ポリュゾは決してマッチョなムルソーでは無い」--「繊細系」

だと感じます。

 そしてこの2018年のポリュゾ・・実に優雅です!・・極細~い絹糸を撚り合わせたかのようなテクスチュアに、ムルソーでもっとも気高いとも思わせてくれるような質感有るアロマと柑橘の味わいを見せます。

 レ・シャルム2018年と一緒に飲みましたが、またこれも実に面白いし美味しかったですよ。シャルムの持つ、白くとても細かい石灰分のサラサラしたテクスチュアはポリュゾには無く、反対に、ポリュゾの極細の絹糸を思わせるようなテクスチュアはレ・シャルムには無く・・じゃぁ、どっちが繊細なんだ?・・どっちが力強い?・・と聞かれますと、かなり困ったことになるぞと・・。

 でも、やはり繊細なのはポリュゾでしょう。若いうちの優雅さはレ・シャルム。でもパワフルなのは意外だけれどレ・シャルムで、やはりポリュゾは熟して押し出しがしっかりして来ても繊細だと・・思いました。

 いや~・・飲みながら相当に頭を使うのはワイン位かな・・と思うんですね。日本酒だとここまでは使用しないかな・・。それにしても2018年のジャン=マリ・ブーズローは素晴らしいと確信しました。もし可能ならぜひ・・ポリュゾとシャルム、比較してみてください。ポリュゾは村のほぼ中央から僅かに南にズレた位置、レ・シャルムは村の南端、ペリエールの真下です。お勧めします!


以下は以前のレヴューです。
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 滑らかなテクスチュアとたっぷり目のフレーヴァーを感じさせてくれる、まさに、

「ムルソーのど真ん中!」

の1級畑、レ・ポリュゾです。


 どうしてもムルソーの御三家、「レ・ペリエール」「レ・シャルム」「レ・ジュヌヴリエール」の後塵を拝すポジショニングですので、目立たない存在になっている現在です。

 しかしながら、じゃぁ・・

「あのコント・ラフォンの1級グットドールは・・飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・

「そりゃぁ・・飲みたいよね。」

と思うでしょう?


 それに、

「今を時めくドメーヌ・ギイ・ルーロの最高峰、1級レ・ブシェールは飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・時流を知っていればいるほど・・

「飲みたい!・・し、欲しい!」

と言われるでしょう。


 この1級レ・ポリュゾは、コント・ラフォンのグットドールの南に接し、ドメーヌ・ルーロのレ・ブシェールの真下、東に接する畑なんですね。

 しかも、南はかの「レ・ジュヌヴリエール」です。以前は専用銘柄でご案内させていただいていた、イヴ=ボワイエ・マルトノのレ・ジュヌヴリエールなどは、昔はレ・シャルムよりも格下と感じられたものの、数年前からはレ・ペリエールに劣らないような物凄いポテンシャルを発揮しています。

 なので、

「素性も物凄い!」

と言えます。


 言ってしまえば「ブラニー村」にある1級畑を除けば、ムルソーには6つしか1級畑は存在せず、そのひとつこそがこの「レ・ポリュゾ」なんですから・・当たり前と言えば当たり前です。

 因みにPKさんは、こんな言い方をしています。

「ル・ポリュゾ7haはレ・ジュヌヴリエールのすぐ北寄りで、上ものムルソーのひとつ。ル・ポリュゾはレ・ジュヌヴリエールとあまり違わないが、優雅さでは及ばぬものの熟した味わいも強く、芳醇で魅力たっぷりの豊かなワインである。」
明日香出版 バーガンディ(ブルゴーニュ)より抜粋


 たしかに、コント・ラフォンの本当に素晴らしいグット・ドールのような、ナッツや木の実のフレーヴァーの芳醇な味わいや、最近のルーロのレ・ブシェールなどのワインが放つ「純粋さをマッタリと表現しているような独特な美しさ」と同様だとは言えはしません。

 しかしながらラフォンのグットドールも、ルーロのブシェールも、安くても3万円台ですし、最近のルーロのブシェールなどは海外市場でも目の玉が飛び出るほどのプライスが付いています。日本円にすると8万円とか・・です。noisy も正規で購入できると今のところは3万円代ですが、今後はどうも仕入すら厳しいようです。


 非常に密な組成で、適度なマッタリ感、オイリー感が有り、黄色い果実がたんまり、それでいて大きさだけを訴えてくるような「わがまま」なタイプでは有りません。

 勿論、すぐに開けても、相当な柔らかさが有り、果実も有りますから、ミネラリティのマンモスさに辟易することもありません。ブーズローらしい柔らかさと香りのスピードの速さが充足感をくれます。実に美味しい思いをさせていただきました。

 今のところ2017年ブルゴーニュは、シャルドネも当たり年なのかな?・・と感じています。是非飲んでみてください。旨いし、何よりムルソー1級でこのプライスです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮、香りのスピードも!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】

 ムルソーの素晴らしい1級畑ものは、他の村のシャルドネに比較すれば、まだまだリーズナブルです。これをピュリニーで比較しよう・・なんて考えてしまうと、かなりの予算を計上しないとならなくなってしまいます。

 畑の違いをどう考えれば良いのか・・まぁ、全て飲んで・・すべての造り手とその持ち畑を全て飲んで記憶すれば良いだけですが、人間は中々そうは出来ないものです。まずは位置関係かな・・と思いますよ。

 ピュリニーとの境の南側から行くと判りやすいと思います。アバウトにですが、南端の下がレ・シャルムでその上がレ・ペリエール、その両者の北側がジュヌヴリエール、その北側がこの「ポリュゾ(3区画あり)」で、その上に「レ・ブシェール」、その両者の北側が「レ・グッド・ドール」です。これが大まかに言って、重要な1級畑です。勿論、他にも幾つか有りますが、今回は・・すみません。

 noisy もジャン=マリ・ブーズローさんちの「1級レ・ポリュゾ」を飲んだのは今回が初めてです。で・・ちょっとビックリしました。想像していたのとだいぶイメージが異なっていたんですね。

 一般的にはレ・ポリュゾのワインは、かなりのミネラリティの強いワインで、真上のレ・ブシェールや北隣のレ・グッド=ドールの豊かさとは、また違った「ハードな・・」「やや硬めな・・」「大理石的ミネラリティがほとんどを占めるような・・」と言いたくなるようなイメージだったんですね。

 ところがですね・・エージェントさんの説明にもある通り、

「ピュリニー=モンラッシェを思わせるような・・」

柔らかさとフィネスを持った、ムルソー1級群の中では比較的早熟だと思わせるような、「愛想の良さ」を持っているんですね。


 確かに、レ・ブシェール(リリースしているドメーヌは少ないです)は、ガチガチに硬さをアピールしてくるものと、豊かさを感じさせるものの両方が有るように思います。それでいてやはりミネラリティはしっかりしていると思います。

 北側のレ・グット=ドールはとても豊かで大柄なワインと言う理解をしています。まぁ・・洗練されているな~・・と感じることは多くは無いですが、当たったグット=ドール・・・適度に締まっているタイミングでしょうか、これは素晴らしいと思います。基本的には豊かな感じです。

 この2016年のポリュゾは・・こればちょっと確かにピュリニー1級かと勘違いしてしまいそうなニュアンスです。アロマは膨らみが有って、多くのムルソー南側の1級畑が見せる大理石的なニュアンスが少な目なんですね。

 蜜とやや熟れた柑橘が有り、レ・ペリエール的な表情を1/5~1/4ほど持っているような感じです。勿論ですがレ・ペリエールのような、石の集合体のような厳しいミネラリティを見せつけることは有りません。豊かなんですね・・レ・グット=ドールのような豊かさ・・ですが、それよりも洗練された美しさを感じます。

 そう言ってしまうと、ピュリニー1級と表現するのも全く同感で、終盤に見せるハシバミのようなミネラリティの表現から、

「・・いや、ムルソー1級かな・・良い年のレ・ジュヌヴリエール?」

と言うような判断も有るかもしれません。


 さりとて、イヴ・ボワイエ=マルトノのレ・ジュヌヴリエールのような緊張感の連続で痺れてしまうようなものでも無い訳ですから、もしこれがブラインドで出されたとするとかなり悩むことになってしまいそうです。


で、出来の方ですが・・これが非常に素晴らしいんですね。

「凝縮感が有ってタイトでムルソーの本質を見せていて・・・・」

と言ってしまうと、これは「嘘」です。それだと全く違う感じになります。


 勘違いされるかもしれないことを恐れずに言ってしまえば、

「2005年もののような雄大である種の大らかさと健康美を持ち、非常にバランスの良いピュリニー的な表情さえ感じさせる優雅なムルソー1級!」

とするのが良いかな・・と思います。これはかなり・・美味いです。今飲んでも行けちゃいますよ。


2019 Meursault Charmes Premier Cru
ムルソー・シャルム・プルミエ・クリュ

16245
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。比較的広い「Charmes(シャルム)」の区画のちょうど中間あたりに所有する広さ0.3haの畑があります。東向きの緩やかな斜面で土壌は大きな石がまばらに散らばる粘土石灰質、葡萄は1955年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、18ヵ月熟成、最初は固いですが時間と共に白い桃やアニス、バニラのアロマ、柑橘系のドライフルーツの香りも出てきます。リッチで丸みがあり、とてもチャーミング。豊かでバランス良い味わいはまさに1級のポテンシャルを表しています。樽のニュアンスも抑えめでとても長い余韻が楽しめ、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラなどと相性が良いです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,750 (外税) 
【レ・シャルムらしいエレガンスがムルソーの厳つさを優しくエレガントに包んでいます!2019年ものも滅茶美味しいです!】
 2019年もののジャン=マリ・ブーズローのシャルドネは本当に美味しい!・・1級クラスは完売せずに残ることも有るんですが、いや、勿体ないと思いますよ。

 ねっとりとしつつも優しさと包容力が有り、その上に、高域に伸びて行く見事なアロマが有ります。滅茶美味しい・・しかも全然高く無い・・(^^;;

 先日、ワイン屋仲間の一人と電話で話していまして・・お互い、歳取ったね~・・みたいな話になったんですが、noisy 的にはその人は、どちらかというとボルドー舌で、言ってみれば少し濃い目が好みで、テクスチュアは二の次・・みたいな感じのテイスティングコメントをする人なんですね。

 その人から、

「最近のブルゴーニュは、美味しいっちゃ美味しいけど、強いんだよね~・・ちょっと疲れてしまう・・」

などと声が出て来たので、

「(・・お前がそれ、言うのか~!)」

みたいな・・ね・・(^^;;

 まぁ、昔から一緒にテイスティングしていましたので、大体判っているんですよ。でも、昔は・・70年代~80年代のブルゴーニュワインは、もっとずっとエレガントで、悪く言えばチャーミングで・・いや、今は良い意味でチャーミングと言う場合が多いようでは有りますが、昔は誉め言葉では無かった・・ですし、悪態をつくなら「・・薄い!」と言っていた訳でした。

 しかし、そんな中にも素晴らしい表情が隠れていたり、長く閉じこもって何も放出しないと見ていたワインがいきなり物凄い芳香を発してくるのを見るにつけ、ブルゴーニュワインの魅力にはまっていった訳ですね。

 なので、お客様によりましては、

「ん?・・パワフル?・・このワインのどこが・・?」

と、noisy のコメントに違和感を覚えられる方もいらっしゃるかもしれません。

 しかしながら、たった30年~40年前の話なんですよね。それが今に繋がっているんです。昔は、

「凝縮したワインを造ろう!」

なんて考えは、ブルゴーニュには無かったんじゃないかとさえ思っています。それをPKさんが変えた・・そう思っています。


 そこから言うならば、このムルソーは13%のアルコール分で、その頃の良い出来の年の1級クラスムルソーとほぼ同様です。何も変わっていません。それでいて、樽はしっかり使用し、粘性のある大きなムルソーをピュアに、エレガントに、しかしちゃんとマッタリ感を持ってシャルムらしい微細な表情を見せてくれます。

 素晴らしい出来だと思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【少し透けた白いドレスが滅茶色っぽいです!素晴らしい出来!レ・シャルム2018年!】

 滅茶美味しいです~!・・何だろう・・ジャン=マリ・ブーズロー史上、今までで一番美味しいレ・シャルムです。黄色い柑橘果実に包まれているのに、透明感の在るクリスタル的なものと、どこまでもどこまでもすり潰したような真っ白な石灰感が感じられます。飲み進めて行くと、

「実はわたし・・脱いでも凄いのよ・・」

と言わんばかりのボリューム感もあることに気付きます。

 ほんのりと蜜のニュアンスのトッピングと、透明感、真っ白、黄色、そして正に甘美だと思わせるアロマと味わいには、レ・ペリエールに寄り添って支えているかのようなレ・シャルムと言う1級畑の素晴らしさを強く印象付けてくれます。

 ワインを楽しむ時に、確かにワインが語り掛けてくれる言葉に没頭して自分なりの翻訳をするのも楽しいですが、自身が知っているその周りの畑の事を思い出してみて、共通点とか、異なる点などを取りに行くのも非常に面白いですよ。

 険しい上部のレ・ペリエールと、その下にあるレ・シャルムは直下がレ・シャルム・ドスュ、その下がレ・シャルム・ドスーなので、

「ジャン=マリ・ブーズローのレ・シャルムはドスュ(上方)、ドスー(下方)、のどっち?」

などと思いを馳せていたり・・します。後で新しいテクニカルを読んでみたら、中央付近と言うことなので、おそらくドスーの上部かな?・・なるほど・・などと勝手に解釈している訳ですね。でも、そのように自分なりに結論付けて置くことが重要です。そうすれば後で思い出すこともできますし、もし間違っていたとしても、結論を出していなければ間違ったことにも気付かないし、さらにはどこで道筋を読み違えたかなどは、全く持って判らなくなってしまいますから・・。特にワインの知識を深めたいとか、テイスティング能力を高めたいとか・・思われていらっしゃる若い方には、

「推測から導き出した答えで必ず一旦決めつけて結論すること」

「確信のないことを他人には押し付けないこと」

「間違いの道筋を反芻すること」

で、それらは解決すると思います。・・あ、その前に、

「色々沢山飲める環境にいようとすること」

が一番大事かもしれませんね。

 あ、写真は右側が見切れてしまっていて・・すみません。余りにテイスティングアイテムが多く、あっちに動かし、こっちに戻しで写真を撮らざるを得ず、気付いたら後の祭りでした。

 価格もレ・シャルムとしますとほぼ最安値でしょう。是非・・ポリュゾと比較してみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【クリスタルと大理石の見事な融合!今も旨いが先行きも安泰!硬くなり過ぎて飲めない・・と言うことは無いでしょう!エレガンスも凄い!】

 こちらは割り当て分からnoisy持ちでのテイスティングです。ブーズローのシャルドネのテイスティングは本当に嬉しい!・・noisy もそうですが、ムスッとしつつスイスイと貴重なムルソー1級シャルムを飲んでいるカミさんも、実は内心、滅茶楽しんでます。彼女には

「価格は全く関係ない」-->「自分が美味しいと感じられれば良い」

と言うような図式ですから。ボトルが空くのが本当に早い・・いやいや、クレームじゃないんですよ。楽しんでいただけるならそれが一番なんですから。

 このムルソーの最南端にある1級のレ・シャルムは、上部と下部でミネラリティの出方が異なるんですね。単純には、最上部に近いほどミネラリティは細やかに、厳しくなり、若いうちの果実感は抑えられ気味です。下部に行けばやや大粒になり、果実感は早めから出てくる感じとも言えます。

 上部はペリエールに接していますから、時により、レ・ペリエール的「蜜」のニュアンスが入りますし、その際にはミネラリティは物凄いことになります。

 ブーズローさんの持ち畑の位置が判らないので、あくまで想像ですが、中間から下辺りかな?・・もしくは上部を少し持っているなら、下部とのブレンドか?・・などと感じます。

 細やかに粉砕された石灰、大理石風のニュアンスに、ガラスやクリスタルのミネラリティがコーティングされているイメージです。若いレ・シャルムとしますと白っぽい果実や、やや黄色味を帯びた果実のニュアンスはたっぷり目で、南に接するクリマのピュリニー=モンラッシェ・レ・ルフェールとの共通点が思い当たります。

 ペリエールのような凄い粘性のあるものでは有りませんが、高質なレ・シャルムらしい少しマッタリと感じる粘度が心地良いです。

 また一般的なムルソーが持つ「ガチガチに硬いニュアンス」とは異なり、ちゃんと「こっちを見てくれている感」が開放感のように感じられます。さすがに抱擁されているまでは、まだ至ってはいないように思いますが、それでもま~・・危険な飲み口なので、スイスイ飲んでしまいますが、ふと口内に乗った液体を口蓋ですり潰してみると、相当なポテンシャルをも感じさせてくれます。

 色合いも実に良いです。薄~~い緑を感じさせてくれるイエローが見えます。写真はちょっと白くなり過ぎているかもしれませんが、本当に薄緑なんですよね・・。

 とても美味しいです!今開けても・・5~10分後には満足できる状態に持って行けると思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!まさに「エレガンスを纏った健康的でポテンシャル高いムルソー」!・・そんなムルソーは非常に貴重です!】

 旨いですね~!・・これは実に旨い。色合いも淡い緑が入ったやや濃い目の黄色が実に美しい!

「エレガンスさえ感じさせる健康的なムルソー1級」

なんて、飲んだこと有りますか?・・まぁ、感じ方は人それぞれだとしても、ここまで良いと万人受けすると思いますよ。


 例えば、少し前までは独占銘柄で大いに拡売させていただいたイヴ・ボワイエ=マルトノですよ。勿論今でも素晴らしいムルソー群だと思っています。ただし・・我々の手を離れて極端に高値になってしまいましたんで。

 イヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーは素晴らしいんですが、やはり、

「ポテンシャル重視のポイントが高い!」

んですね。若くして「さっ」と飲んでも美味しい・・と言う意味合いでは有りません。ある程度の年数を寝かせないとその本質は表情に現れて来ない、「硬さの有る」ムルソーです。

 ムルソーと言えば、ただでさえ他のアペラシオンに比較すれば長熟ですから、

「20年経ったら激変しますよ~!」

などと、ちょっと一瞬「真剣な真顔」になってしまうそうになります。勿論、イヴ・ボワイエ=マルトノの1級レ・シャルムもそうです。言っちゃえば「パワフル」なタイプですが、愛想が無い時に開けてしまうと「硬いだけ」になってしまう可能性が有ります。

 以前、仲間内のワイン会で、

「イヴ・ボワイエ=マルトノ水平!」

をやったんですが、計画を聞いた時は、

「・・それは止めた方が良いよ」

と言ったんですが、

「いや、是非一度やってみたい!」

と押し切られまして・・。案の定ですが、パキパキのリリース仕立てのムルソー群を開けて5本目くらいからは、皆・・目が死んでました。口内・・感覚器官も超絶なミネラリティにコーティングされてしまい、飲むのが辛くなってしまったんですね・・。だから言ったのに・・(^^;; 10年以上も続けて全アイテムテイスティングをやってましたんで、経験済みだったんですね・・。結構に・・ツラいですよ。


 しかしながら、このジャン=マリ・ブーズローのワイン、またこの1級レ・シャルムは、それとは異なる表情を感じさせてくれます。

 勿論ですがミネラリティの厳しいムルソーのアペラシオンですから、そんな側面も持ってはいます。しかしながら、柔らかなフレーヴァーが瑞々しく、膨らみを持って出迎えてくれますから、思わず「にっこり」してしまうんですね。

 ムルソーらしい大理石的ニュアンスに、黄色い柑橘果実がふんわり、小さなカプセルに入った蜜・・もしくは花に鼻を近づけた時の蜜のニュアンスが乗り、白亜な石灰感に混じる白い花、ハシバミのニュアンスが有る中程度のボディ感、そこにまた繊細なアロマがノーズを過ります。余韻も実にエレガントです。締まってる感を感じつつも味蕾やノーズに「ホロホロと解けて行く複雑な要素」を感じさせつつ、また柑橘系果実の還りのアロマが入り込みます。

 まぁ・・「愛想が良いのは何とか」とも言いますが、2005年もののワインのような「健康美」を持ちつつ、エレガンスをちゃんと見せてくれる1級ムルソーなんですね・・。しかも価格がこれですから、是非お勧めしたいです。飲んでみて下さい!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ムルソー・シャルムとは、こんなアロマになるのが普通なんです!】
 非常にシャルムらしい・・ムルソーでした!・・久々に本格的なレ・シャルムを飲んだと・・思います。

 あ、お間違いの無いように・・こちらのシャルムとピュリニーのフォラティエールは2014年です。

 昨今は、醸造技術の発達の性か、栽培も関係あるのか判りませんが、以前は、こんな・・ちょっと火打石のようなアロマが混じると・・レ・シャルムかな?・・・なんて思っていた時期が有ります。まぁ、間違い無いとは思うんですが、近年は余り出会わなかったんですね。ピエール・モレさんとか、え~・・誰だっけ、マトロとか、その辺を飲むと必ず感じていたので、それってシャルムの特徴だと思っていたのに、中々再現出来ないでいたんですね。

 非常に緻密で、細やかな白いミネラリティがたっぷり有ります。ノーズには火打石っぽいアロマが飛び込みます。

 2014年の性か・・今はだいぶ、締まっちゃってますね。1~2年ほど置かないと豊かなボディには出会えないかと思います。中盤以降は普通のムルソー村名のような振舞いをします。余韻の力強さはミネラリティが大きいので、少しポテンシャルは取れると思いますが・・。

 レモン・・かな・・マイルドなレモンのニュアンスですね。グレープフルーツほどはダレ無いです。ほんのりと果実の皮の感じも伝わって来ます。ポテンシャルは高いが、今すぐ飲むのはどうかな?・・と言う感じです。

 2017年の秋口からか、2018年の春以降から飲み始めるのでしたら良いかと思います。ご検討くださいませ!



2019 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール

16247
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。土壌は粘土石灰質で葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,500 (外税) 
【素晴らしいです!・・大きな構造に詰めこまれた要素のバランスが最高です!さすがフォラティエール!】
 2019年ものは健康的で秀逸な仕上がりだと思っていますが、反面、何故か入荷量が多く無いのが困ったものです。

 まぁ、このフォラティエールはブーズローのトップ・キュヴェですから、元々人気が有るのは間違い無いんですが、それでも今回は販売に回せる分が3本しか在りません。

 そこから言っても、お客様の「ブーズローの認知度」は高まっているのかな?・・このご時世に?・・と思ってしまいますが、もう少し数は欲しかったかな?

 健康的で重厚感も在りつつ、軽妙さ・・と言うか、香りの高い周波数成分がちゃんと香る、言わば、

「ふんづまった感・閉塞感の薄い、でも樽を使用した大きな構造のピュリニーのシャルドネ」

を感じさせてくれます。

 これはムルソーが比較的低域から中高域までに留まり、帯域により若干膨らんでいたり凹んでいたり・・な味わいを造り出しているのに対し、フォラティエールは、ほぼ同様の低域から超高域まで、ほぼ同じ帯域の厚さを持って味わいを感じさせてくれることが大きく違うかな?と感じていて、そんな中でもフォラティエールは低域の押し出しが結構に在りつつのy等高域の存在感が良いなぁ・・と思います。

 やはりトップ・キュヴェですので、ジャン=マリ・ブーズローのラインナップでは白眉間違い無しの出来でした。昨年ご紹介させていただいた2018年ものは、完璧だと思われるようなフォラティエールでしたが、2019年ものは、

「よりエレガンスが有るかな?」

と感じさせます。


 色合いも、やや黄色が強く、美しいゴールドです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【2018年ジャン=マリ・ブーズローの甘美甘露な姿の終着地点!流石トップ・キュヴェのレ・フォラティエール!・・と思っていただけるでしょう!素晴らしいです!】

 いや~・・美味しいです。流石にフォラティエール・・最高ですね。特に2018年ものは今までに無いほど甘美です。しかも価格もリーズナブルです。

 そうは言いながら2017年もののレヴューを読み返してみると、結構なほどに印象が異なっていることに気付かれるかもしれません。2017年ものは、流れるような美味しさの優美な味わい・・のように書かれているかと思います。

 それも仕方が無い・・いや、2018年ものは相当に違うと思います。2018年ムルソー群の持つ甘美さと濃密さをそのまま引き継ぎ、元より持っている超エレガンスに加えた訳ですから、ほとんど無敵状態です。

 しかしながら・・このジャン=マリ・ブーズロー、1994年からもう26年もドメーヌをしている割にはほとんど無名に近い造り手です。

 海外メディアにはまず・・テイスティングの「テ」の字も見当たりません。まぁ、コント・ラフォンの真向かいさんですから、ドミニク・ラフォンのところには行くのでしょうが、そちらで時間も体力も使い果たしてしまうのかもしれません。とはいえ、ドミニクも畑の男ですから、畑に行かないと会えないのでしょうけど。

 なので、価格は非常に押さえられています。ドミニク・ラフォンのムルソーよりかなり安いです。ある意味、非常に有難く、別の意味では申し訳ない気持ちにもなります。

 例えば、ド・シャソルネイのネゴス部門のコサール、2018年のフォラティエールは・・27000円です。でもこれはかなり安く販売しています。フォラティエールの買い葡萄の価格も暴騰してしまっていますので、コサールはそれでも何とか都合を付けてリリースしたようです。それに、この価格は Noisy wine としても、相当にリーズナブルに付けたものなんですね。なので本来は3万円以上したはずなんです。

 コサールは、以前は造っていたムルソー=ペリエールやバタール=モンラシェが造れなくなってしまいました。買い葡萄の価格が上がり過ぎてしまったため、購入して販売するとなると、とんでもない価格になってしまうからです。

 そんな意味においても、ドメーヌものだから・・ではありますが、レ・フォラティエールがこの価格と言うのは、もはや信じられないほどにリーズナブルなんですね。

 今飲んでも美味しく飲めます。少しずつ開いて行き、でもある段階で止まり、閉じて行きます。3日ほどでまた開き出しますので、まぁ・・3年かなぁ・・と思いますよ。お待ちいただけるようなら3年待ってください。すぐに飲みたいようでしたら、のんびり飲めば大丈夫かと思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【やはり相当に素晴らしい!豪奢なピュリニーの表情と細やかなフィネスをしっかり伝えてくれます!・・すみません、6本だけです。】

 今回はフィネスさんの担当のK君のご協力をいただき、2017年ブーズローの数本をテイスティング出来ることになり、テイスティングに掛ける出費がかなり抑えられました。有難いことです。

 ジャン=マリ・ブーズローさんの特徴としましては、

「潜在能力=ポテンシャル至上主義では無い」
「ムルソーにも、ピュリニーにも格上のエレガンスとフィネスが有る」

と言うことが挙げられます。


 ポテンシャルを最大限に引き出すようにすることは、飲み頃の先延ばしにも繋がり兼ねない部分が有りますが、さりとて、ポテンシャルを犠牲にしてまで飲み頃を前倒しする必要があるのか?・・とも言える訳です。

 でも、その答えをしっかり教えてくれるのがジャン=マリ・ブーズローなんじゃないかと思うんですね。

 ピュリニー1級らしい豪奢な表情に加え、1級以上のシャルドネが得ることが出来るフィネス、エレガンスをたっぷり感じさせてくれるんです。

 しかも、リリース直後からこれだけの複雑で高貴な表情を見事に見せてくれる訳ですから・・驚きです。普通はちょっとえぐかったり渋かったり硬かったり・・する訳ですよ。

「最初から美味しく無けりゃ意味無いでしょ?」

と言われているようにも思います。

「ガチガチに硬いけれどもポテンシャルで美味しいと感じる・・」

と言うのは、相当なワイン歴を持ち合わせないと至らない領域でも有るかもしれませんから、

「せっかく・・清水の舞台から飛び降りるくらいのつもりでフォラティエールを開けたのに・・」

などと言う経験は、某大ドメーヌのフォラティエールとイメージが重なってしまいますが、決してそんなことは有りません。


 その上で、

「ビオでSo2無しのワインに次ぐほど、アロマは柔らかくスピードが有り、良く香る!」

と言えます。


 フォラティエールらしいオイリーさも、単にオイリーなだけではなく、高貴で純粋なニュアンスに包まれています。甘く無いのに甘美で、口に含んだ傍から、その甘美さの元となるエキスの純粋さに心が躍るでしょう。


 素晴らしいワインでした!価格も非常に良心的ですよね。みんな大好き、フォラティエール!お早めにご検討くださいませ。


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【ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー のトップ・キュヴェです!希少な2016年フォラティエール!】

 飲むか飲まないか、随分悩んだんですが、後でもし追加が貰えたら考えよう・・と言うことにした、大人気のレ・フォラティエールです。

「今時、こんなに安価なレ・フォラティエールなのに素晴らしい完成度をしている」

ですからね。すぐ飲んで良し、ある程度寝かせても良しで、ルフレーヴさんのはこの2.5~3倍出さないと入手できませんからね・・。ルフレーヴさんとはタイプ的に同じイヴ・ボワイエ=マルトノさんのは、ナチュラル度は下がるとしても、ポテンシャル度はほぼ同様・・ただしレ・フォラティエールはイヴ・ボワイエ=マルトノさんは持ってない・・

 となると、やはりネゴスものに逃げるか?・・と言うことになりますが、まともなネゴスものは「もっと高い」ですから・・はい。

 なので、飲まない分、価格は高く成りませんので・・是非ご検討くださいませ。2016年ものの他のシャルドネは全てテイスティング済み・・・健康的で柔らかさもしっかり有りました。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【繊細系レ・フォラティエール!!少し締まって来ていますが非常にエレガントで旨いです!】
 ようやく飲めたブーズローのフォラティエールです。2015年ものも少なくて8本のみの入荷です。このままでは延々と飲めないので、

「少なくてもここらで飲むしかない!」

と心に決め、さっそく持ち帰って飲んでみました。さて、どう来るか・・楽しみです。


 2015年リリースも最後の方ですので、今までのテイスティングからのニュアンスとは、若干異なることも頭に入れています。

 色合いからも、「ガラスのように透明な」感じが見て取れますね。マッチョで超ボリューミーな、ピュリニーに在りがちなスタイルでは無さそうです。

 言わば、

「繊細系のピュリニー1級!」

と言えるでしょうか。超細~い絹糸を幾重にも重ねたような感じで、風が吹くとその糸も少し泳ぐ・・隙間から向こうの景色、この場合は各要素でしょうか、透けて見えるかのようです。

 ゴージャス感は今のところさほど無く、繊細、フィネス、エレガンスと言った言葉が似あう、ドライでピュアなフォラティエールでした!

 もっともこのニュアンスは、飲まれるタイミングで大きく異なるかと思われ、2~3年ほど熟しますとボリューム感も増してくると予想されます。

 冷ややかな白や黄色の果実、細やかでおしとやかなスパイス、充分なミネラリティで美味しくいただけました。

 また、お隣さんのコント・ラフォンさんちのムルソーなどのシャルドネとも、かなり印象が違います。だって・・・

「超繊細!コント・ラフォンのムルソー!」

とは、タイミングでそのように感じることが有ったとしても、中々言い辛いですよね。それと同時に、

「超繊細なピュリニー1級!」

とタイトルを付けられるのは、意外かもしれませんが、中々少ないと思います。


 こう来たのか・・と、少しブーズローが理解できたかな・・と思います。エキス重視型の超繊細系シャルドネでした!ぜひ、しっかり休めて・・移動直後とかの抜栓はできるだけ避けて飲んでみてください。フォラティエールとしてはもっともリーズナブルなプライスかと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・少なくて飲めていません!】

 本来なら飲むつもりでいたんですが、トラペやらメオ=カミュゼのテイスティングで押されてしまい、引き取りが遅くなった性で数が無くなっていました・・。

 これだけポテンシャル高いワインをリリースしているジャン=マリ・ブーズローのトップワインがフォラティエールですので、悪い訳が無い・・と思うんですが、それにしても価格が安いですよね。まともなドメーヌものでフォラティエールを購入して、万札でお釣りが来るなんてこの2017年にはまず・・あり得ない状況です。

 8本の入荷ですので、もし売れないようなら、素晴らしさの見える2015年のジャン=マリ・ブーズローに期待してテイスティングするかもしれません。ACブル赤白ともに素晴らしいし、ACムルソーの冷ややかな瑞々しい美味しさには脱帽です。

 因みに・・あのルフレーヴさんちのフォラティエールは今・・この倍以上はします。先般ご案内させていただき好評だったバシュレ=モノさんのフォラティエールが9950円で最安値でした。さらには、昨年ご紹介のブーズローさんの2013年フォラティエールも10890円でしたので・・

「滅茶安くなってる!」

んですよ。

 もしもう2013年のフォラティエールをお飲みいただいていて、気に入っていただけていたら、今回のオファーは非常にリーズナブルですのでご検討くださいませ。


2019 Bourgogne Cote-d'Or Chardonnay
ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネ

16249
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

◆◆◆滅茶美味しいです!ジャン=マリ・ブーズローをご存じ無い方は是非、このワインで質の高さをお確かめくださいませ!
■エージェント情報
 シャルドネ種100%。ムルソー村にある3つの粘土質の畑をアサンブラージュしていて、ムルソーのヴィラージュ物の葡萄も少し格下げして使用しています。葡萄は最も古い区画で1964年に植樹され、旧樽のみの樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。繊細なドライフルーツのような香り、柑橘系の果実味とミネラル、肉厚で丸みがあるたっぷりとした味わい。クリームソース系の魚や白身肉と良く合います。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,350 (外税) 
【販売用セラーに常備しておきたい、見事なムルソー系のシャルドネです!・・非常にリーズナブルです!】
 美味しいですね~・・白ワイン好きな noisy では有りますが、シャルドネも大好きで、しかもムルソー・・大好きなんですね。美味しいじゃないですか・・ミネラリティはバッチリだし、

「こちらは軽妙な感じ?」

「それはどっしり重量感のある奴」

「それは熟したら凄いよ・・バターにナッツ、ケーキっぽくなる感じ?」

などなど、まぁワインの表現は人により様々でしょうが、ムルソーの味わいも本当に様々です。


 やはりブーズローはバレルファルメンテッド系ですから、コント・ラフォン風のバリックを用いた大きな構造の滑らかなシャルドネです。でも、「樽が掛り過ぎていない」のも特徴でして、ピュアで繊細な表情、高い周波数の香りも結構に有ります。

 その上でこのA.C.ブルは、その「ピュアな部分」がやや多めですから、滅茶苦茶滑らかなムルソー風味と言うよりも、ピュアな果実酸の美味しさも持っていて、ある意味、オールマイティーなマリアージュに寄せたA.C.ブルと言えると思います。

 2019年ものは非常に良い出来て、とても健康的です。年間、ずっと販売したい、リーズナブルでポテンシャル高いA.C.ブルですが、ご紹介させていただくと、持ったとしても1週間程度でしょう。(調べてみたら2018年ものは8日で完売でした・・)お早めにご検討くださいませ。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【甘露甘美なムルソーに僅かに大理石風味を強めにしただけ・・のような見事な味わいです!素晴らしい!】

「・・ジャン=マリ・ブーズローのA.C.ブルって、こんなに美味しかったっけ?」

と、毎年思い返しているような気がしますが、例えばドミニク・ラフォンさんの滅茶美味しい2017年A.C.ブル・・これ、もう300本販売させていただいてますが・・それと、気高くも絶品のアロマにヘロヘロにさせられてしまうミシェル・ニーロンさんの2018年A.C.ブルもほぼ同時期に飲んでいる訳で、

「そんな銘品に劣らない見事に甘露でミネラリティ溢れる味わい!」

で迎えてくれる訳ですから、このジャン=マリ・ブーズローさんの2018年A.C.ブルもまた相当なポテンシャルであることは間違い在りません。

 それにこのプライスです。ドミニク・ラフォンさんのA.C.ブルよりリーズナブルですし、ニーロンさんのA.C.ブルとは千円以上も安い・・海外ですと、輸入に関する税の掛からないユーロで円換算2500円ほどですから、税金と輸送料を見れば、ほぼ・・この位のプライスになります。ピッタシ位ですよね。

 是非ともムルソーのコラムや、この下の以前のレヴューも読んでいただきたいですが、2018年のムルソー近郊は相当に良さそうなのが推測出来ます。何せこのA.C.ブルの甘露さ、多量のミネラリティに負けず膨張し外に出てくる表情の多彩さ、甘美な柑橘フルーツの美味しさには脱帽です。

 いや~・・白ワインって、本当に美味しいですよね。この季節の魚貝には勿論のこと、肉に合わせても無理は有りませんし、スイスイと入って来たとしても口内で要素を取りに行けば必ずや応えてくれる素晴らしい白のポテンシャルに拍手を送りたくなってしまいます。

 困るのは翌日に残らないこと・・でしょうか。出来れば数日、様子をみて確信を深めたい気持ちもあるんですが、3人で飲んでしまってますから・・はい。美味しいと、

「・・あれ?・・もう残って無いの?」

と、美味しいほど、ポテンシャルが高いほど、無くなるのが早いんですよ。なので、noisy の場合は評価を間違えようが無い・・(^^;; お勧めします。超絶に美味しい、ほぼムルソーと言って良いA.C.ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネです。


 以下は以前のレヴューです。
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【これはプティ・ムルソーだと誰もが認めるに違い無い味わいです!】

 こうやって2016年もの以前の写真が一同に見えると、自分でも面白いと・・自画自賛してしまいますから、お客様にも楽しんでいただけるんじゃないかと勝手に信じ込んで、毎年、開けてしまいます。飲まなくても「万全だ」と思えても・・ついついやってしまうんですね。

 おまけに、前年に書いたレヴューを読まずに今年の分を書き終え、仕上がったページを後で読み返してみると、

「・・おい・・これって、全く去年と同じじゃん・・」

と思うことが、「まま」有ります。何だかなぁ・・ですが、きっとテイスティング時にそう思って、結果が同じなら、結果オーライなんじゃないの?・・と思うようにしています。


 そもそもネットでワイン販売を始めたのが1998年ですからもう22年目に突入しており、その事実にビックリですし、何よりnoisy のお客様は非常に暖かい目で優しく見守ってくれているなぁ・・と感じることが多く在ります。どこか間違っていれば、

「noisyさん、どこそこのページ、変ですよ~・・」

とメールをくれたり、自作のプログラムが変な計算をしてしまって間違えても、お詫びのメール1本で「気にしないでいいですよ」と済んでしまいます。有難いことですし、何よりも、皆さんに育てられて今までやってこられたと感じます。

 大体・・消費税アップで、しかも食品8%とそれ以外10%の二本立ての税率で、何度も延長していて・・今回もやるのかやらないのかハッキリしない状態が続いた訳ですから、

「プログラムを大幅に変更しなくてはいけない」

ことが、どれだけ負担になるのか・・と言うことを全く考慮しない・・と言うか、考慮した上で、それがIT業界のカンフル剤になると考えたか?・・などの性で、自前で組んでるプログラム書きは酷い目に遭っている訳です。お盆休みもへったくれも在りません。オマケに登録違いで税率が異なってしまってご迷惑をお掛けしちゃいましたし。その際は申し訳ありませんでした。まだ完全対応は出来ていませんが今月中には何とか間違いチェックが出来るように仕上げますので・・はい。


 このブルゴーニュ・シャルドネも、A.C.表記の変更に対応して、ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネになっていますが、中身の仕立てに変更は有りません。

 2017年ものらしい健康美は2016年もの以上で、ややタイトでガラス感、クリスタル感の滲むムルソー的ニュアンスがバリバリに感じられる「プティ・ムルソー」的シャルドネです。これはもう、飲んでいただければ、

「ん。これはムルソー!」

と言っていただける味わいです。異論がお在りだとしても、少なくとも、「プティ・ムルソー」と言っていただけるでしょう。


 柑橘系の白や黄色の果実に、石灰、大理石を包み込んだクリスタル的ミネラリティ、粘土のニュアンスがほんの少々混じり、パレットの左右を僅かに抉るタイトさ、低域の押し出しと中高域、高域の伸びが素晴らしい味わいです。ガラス感、クリスタル感は、写真から見えますよね?

 ややソリッドでは有りますが、今飲んでも充分な美味しさを感じていただけると思いますよ。淡い緑が透けて見える美しい薄めの黄色から、甘みをオブラートに包んだようなアロマがポンポンと上がって来ます。美味しいです。是非飲んでみてください!・・が、すみません・・追加は出来ないようですのでお早めにどうぞ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【健康美を感じさせてくれるムルソー的シャルドネです!】
 大体、この冬季の間と言うのは、まぁ・・飲み方を知っているピノノワリスト(??)さんたちなら、適度なシャンブレに持って行く術を持っていますから、素晴らしいピノ・ノワールも美味しく飲めると思います。

 しかし、noisy のようにやたらと忙しい飲み方を・・いや、テイスティングの仕方をしなくてはならない者にとっては、この季節の素晴らしいシャルドネは、非常なるご馳走に成り得る訳ですね。

 いや~・・冬季のシャルドネ、実に旨いです。土地、畑によってミネラリティが違いますからね。それを見るだけでも楽しいんですが、まず間違いなく・・温度上昇で柔らかく成ってくれますから・・素敵なんですね。

 やはりこのジャン=マリ・ブーズローのA.C.ブルのシャルドネは見事にムルソー的な構成です。村名ムルソーほどの凝縮感は無いにせよ、

「ん~・・ムルソーだ~!」

と素直に感じさせてくれるスタイルです。


 2016年ものなんですが、非常に健康的な葡萄に感じられます。自然な、奇を衒わない素直さと言うか、ニュートラルさが有り、ビックリしています。どこかにネガティヴなイメージが付いているんじゃないか?・・とも思ったんですが・・無いですね。

 ポテンシャル重視になってきますと、もっと酸っぱく硬い、詰まってはいるが平板に感じられることが若いうちは多いです。でも、充分な柔らかさを持ち、瑞々しいアロマとともに味わうことに成りますんで、「これで充分に美味い!」と感じていただけるかと思います。

 因みに2017年ブルゴーニュ赤は、A.O.P.表示の「ブルゴーニュ・コート・ドール」と言うアペラシオンになっています。A.O.P.に付きましては機会を見てその内にご説明したいと思っていますが、

「A.O.C.のユーロ対応版」

だと思っていてください。もしかするとこのシャルドネも2017年からA.O.P.になるかもしれません。


 良い出来だと思います。12本しか無いので・・すみません。お早めにご検討くださいませ!




【ACブル赤2015が余りに旨いので・・でも、このACブル・シャルドネもかなりの出来!良い年こその健康でピュアな姿です!】 早々と2015年のブルゴーニュワインの登場です。ピノ・ノワールよりもシャルドネの方が高価なこのムルソーやピュリニーの土地柄、noisy 的な安易な予想では、

「2014年のACブルは赤白とも旨かったけど、白は格別・・まぁ、ムルソーにはさすがに負けたけど・・。2015年も白が旨いんだろうな~・・」

と思いつつ、早速届いたジャン=マリ・ブーズローのACブル・シャルドネを飲んで、

「・・とても良い!ガラスやクリスタルを思わせる硬質で透明なミネラリティがバッチリ!果実のノリも良いし膨らみも余韻も!・・これは一推しかな。でもムルソーの出来次第にもなるかな?」

などと思っていましたら、いやはや・・赤のACブルの美味しさに参ってしまって・・

「こんなに美しいとなると、赤をお勧めしない訳には行かないしな・・」

と、悩んでしまいました。


 いや、本当に美味しいので・・是非、ブーズローのACブルゴーニュ赤、飲んでみてくださいね。


 で、割を喰ったのがこのシャルドネです。非常に素晴らしいですが、現時点での開花した表情は、赤に及んでいないんですよ。

 でも2017年も4月になり、気温が上がってくると断然良くなるのも見えていますので、こちらを二推しにしています。ムルソーも2014年ものでは有るんですが、同じような感じのタイミングなんですね。

 ムルソーの格落ちも混ざっているとのことですんで、やはり格調高い味わいです。むしろ、大理石のような厳めしいミネラリティは強く無く、ガラスやクリスタルのような、透明感の有るミネラリティが基本です。

 そこに白、黄色の果実、柑橘がアロマティックに香り、ミネラリティのお陰なのか、透明感や瑞々しさに長けています。非常に健康的で綺麗です。

 中域も適度な膨らみですが、ミネラリティの性かややタイト、光り輝くようなキラキラした鉱物を感じさせながらの余韻です。

 なので・・美味しく無い訳が無い!・・

 価格的にも、毎年非常に素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノとほぼ同様な構成ですよね。ジャン=マリ・ブーズローはポテンシャルに対して価格は非常にリーズナブルだと思います。

 他に先駆けての2015年です。良い年の美味しさを先取りしてみてください!美味しいです!



 以下は2014年のこのワイン他のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
  また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特秩Eの一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特秩Eかと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。

 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!



2018 Bourgogne Cote-d'Or Chardonnay
ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネ

15597
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

◆◆◆滅茶美味しいです!ジャン=マリ・ブーズローをご存じ無い方は是非、このワインで質の高さをお確かめくださいませ!
■エージェント情報
 シャルドネ種100%。ムルソー村にある3つの粘土質の畑をアサンブラージュしていて、ムルソーのヴィラージュ物の葡萄も少し格下げして使用しています。葡萄は最も古い区画で1964年に植樹され、旧樽のみの樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。繊細なドライフルーツのような香り、柑橘系の果実味とミネラル、肉厚で丸みがあるたっぷりとした味わい。クリームソース系の魚や白身肉と良く合います。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,350 (外税) 
【甘露甘美なムルソーに僅かに大理石風味を強めにしただけ・・のような見事な味わいです!素晴らしい!】
「・・ジャン=マリ・ブーズローのA.C.ブルって、こんなに美味しかったっけ?」

と、毎年思い返しているような気がしますが、例えばドミニク・ラフォンさんの滅茶美味しい2017年A.C.ブル・・これ、もう300本販売させていただいてますが・・それと、気高くも絶品のアロマにヘロヘロにさせられてしまうミシェル・ニーロンさんの2018年A.C.ブルもほぼ同時期に飲んでいる訳で、

「そんな銘品に劣らない見事に甘露でミネラリティ溢れる味わい!」

で迎えてくれる訳ですから、このジャン=マリ・ブーズローさんの2018年A.C.ブルもまた相当なポテンシャルであることは間違い在りません。

 それにこのプライスです。ドミニク・ラフォンさんのA.C.ブルよりリーズナブルですし、ニーロンさんのA.C.ブルとは千円以上も安い・・海外ですと、輸入に関する税の掛からないユーロで円換算2500円ほどですから、税金と輸送料を見れば、ほぼ・・この位のプライスになります。ピッタシ位ですよね。

 是非ともムルソーのコラムや、この下の以前のレヴューも読んでいただきたいですが、2018年のムルソー近郊は相当に良さそうなのが推測出来ます。何せこのA.C.ブルの甘露さ、多量のミネラリティに負けず膨張し外に出てくる表情の多彩さ、甘美な柑橘フルーツの美味しさには脱帽です。

 いや~・・白ワインって、本当に美味しいですよね。この季節の魚貝には勿論のこと、肉に合わせても無理は有りませんし、スイスイと入って来たとしても口内で要素を取りに行けば必ずや応えてくれる素晴らしい白のポテンシャルに拍手を送りたくなってしまいます。

 困るのは翌日に残らないこと・・でしょうか。出来れば数日、様子をみて確信を深めたい気持ちもあるんですが、3人で飲んでしまってますから・・はい。美味しいと、

「・・あれ?・・もう残って無いの?」

と、美味しいほど、ポテンシャルが高いほど、無くなるのが早いんですよ。なので、noisy の場合は評価を間違えようが無い・・(^^;; お勧めします。超絶に美味しい、ほぼムルソーと言って良いA.C.ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネです。


 以下は以前のレヴューです。
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【これはプティ・ムルソーだと誰もが認めるに違い無い味わいです!】

 こうやって2016年もの以前の写真が一同に見えると、自分でも面白いと・・自画自賛してしまいますから、お客様にも楽しんでいただけるんじゃないかと勝手に信じ込んで、毎年、開けてしまいます。飲まなくても「万全だ」と思えても・・ついついやってしまうんですね。

 おまけに、前年に書いたレヴューを読まずに今年の分を書き終え、仕上がったページを後で読み返してみると、

「・・おい・・これって、全く去年と同じじゃん・・」

と思うことが、「まま」有ります。何だかなぁ・・ですが、きっとテイスティング時にそう思って、結果が同じなら、結果オーライなんじゃないの?・・と思うようにしています。


 そもそもネットでワイン販売を始めたのが1998年ですからもう22年目に突入しており、その事実にビックリですし、何よりnoisy のお客様は非常に暖かい目で優しく見守ってくれているなぁ・・と感じることが多く在ります。どこか間違っていれば、

「noisyさん、どこそこのページ、変ですよ~・・」

とメールをくれたり、自作のプログラムが変な計算をしてしまって間違えても、お詫びのメール1本で「気にしないでいいですよ」と済んでしまいます。有難いことですし、何よりも、皆さんに育てられて今までやってこられたと感じます。

 大体・・消費税アップで、しかも食品8%とそれ以外10%の二本立ての税率で、何度も延長していて・・今回もやるのかやらないのかハッキリしない状態が続いた訳ですから、

「プログラムを大幅に変更しなくてはいけない」

ことが、どれだけ負担になるのか・・と言うことを全く考慮しない・・と言うか、考慮した上で、それがIT業界のカンフル剤になると考えたか?・・などの性で、自前で組んでるプログラム書きは酷い目に遭っている訳です。お盆休みもへったくれも在りません。オマケに登録違いで税率が異なってしまってご迷惑をお掛けしちゃいましたし。その際は申し訳ありませんでした。まだ完全対応は出来ていませんが今月中には何とか間違いチェックが出来るように仕上げますので・・はい。


 このブルゴーニュ・シャルドネも、A.C.表記の変更に対応して、ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネになっていますが、中身の仕立てに変更は有りません。

 2017年ものらしい健康美は2016年もの以上で、ややタイトでガラス感、クリスタル感の滲むムルソー的ニュアンスがバリバリに感じられる「プティ・ムルソー」的シャルドネです。これはもう、飲んでいただければ、

「ん。これはムルソー!」

と言っていただける味わいです。異論がお在りだとしても、少なくとも、「プティ・ムルソー」と言っていただけるでしょう。


 柑橘系の白や黄色の果実に、石灰、大理石を包み込んだクリスタル的ミネラリティ、粘土のニュアンスがほんの少々混じり、パレットの左右を僅かに抉るタイトさ、低域の押し出しと中高域、高域の伸びが素晴らしい味わいです。ガラス感、クリスタル感は、写真から見えますよね?

 ややソリッドでは有りますが、今飲んでも充分な美味しさを感じていただけると思いますよ。淡い緑が透けて見える美しい薄めの黄色から、甘みをオブラートに包んだようなアロマがポンポンと上がって来ます。美味しいです。是非飲んでみてください!・・が、すみません・・追加は出来ないようですのでお早めにどうぞ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【健康美を感じさせてくれるムルソー的シャルドネです!】
 大体、この冬季の間と言うのは、まぁ・・飲み方を知っているピノノワリスト(??)さんたちなら、適度なシャンブレに持って行く術を持っていますから、素晴らしいピノ・ノワールも美味しく飲めると思います。

 しかし、noisy のようにやたらと忙しい飲み方を・・いや、テイスティングの仕方をしなくてはならない者にとっては、この季節の素晴らしいシャルドネは、非常なるご馳走に成り得る訳ですね。

 いや~・・冬季のシャルドネ、実に旨いです。土地、畑によってミネラリティが違いますからね。それを見るだけでも楽しいんですが、まず間違いなく・・温度上昇で柔らかく成ってくれますから・・素敵なんですね。

 やはりこのジャン=マリ・ブーズローのA.C.ブルのシャルドネは見事にムルソー的な構成です。村名ムルソーほどの凝縮感は無いにせよ、

「ん~・・ムルソーだ~!」

と素直に感じさせてくれるスタイルです。


 2016年ものなんですが、非常に健康的な葡萄に感じられます。自然な、奇を衒わない素直さと言うか、ニュートラルさが有り、ビックリしています。どこかにネガティヴなイメージが付いているんじゃないか?・・とも思ったんですが・・無いですね。

 ポテンシャル重視になってきますと、もっと酸っぱく硬い、詰まってはいるが平板に感じられることが若いうちは多いです。でも、充分な柔らかさを持ち、瑞々しいアロマとともに味わうことに成りますんで、「これで充分に美味い!」と感じていただけるかと思います。

 因みに2017年ブルゴーニュ赤は、A.O.P.表示の「ブルゴーニュ・コート・ドール」と言うアペラシオンになっています。A.O.P.に付きましては機会を見てその内にご説明したいと思っていますが、

「A.O.C.のユーロ対応版」

だと思っていてください。もしかするとこのシャルドネも2017年からA.O.P.になるかもしれません。


 良い出来だと思います。12本しか無いので・・すみません。お早めにご検討くださいませ!




【ACブル赤2015が余りに旨いので・・でも、このACブル・シャルドネもかなりの出来!良い年こその健康でピュアな姿です!】 早々と2015年のブルゴーニュワインの登場です。ピノ・ノワールよりもシャルドネの方が高価なこのムルソーやピュリニーの土地柄、noisy 的な安易な予想では、

「2014年のACブルは赤白とも旨かったけど、白は格別・・まぁ、ムルソーにはさすがに負けたけど・・。2015年も白が旨いんだろうな~・・」

と思いつつ、早速届いたジャン=マリ・ブーズローのACブル・シャルドネを飲んで、

「・・とても良い!ガラスやクリスタルを思わせる硬質で透明なミネラリティがバッチリ!果実のノリも良いし膨らみも余韻も!・・これは一推しかな。でもムルソーの出来次第にもなるかな?」

などと思っていましたら、いやはや・・赤のACブルの美味しさに参ってしまって・・

「こんなに美しいとなると、赤をお勧めしない訳には行かないしな・・」

と、悩んでしまいました。


 いや、本当に美味しいので・・是非、ブーズローのACブルゴーニュ赤、飲んでみてくださいね。


 で、割を喰ったのがこのシャルドネです。非常に素晴らしいですが、現時点での開花した表情は、赤に及んでいないんですよ。

 でも2017年も4月になり、気温が上がってくると断然良くなるのも見えていますので、こちらを二推しにしています。ムルソーも2014年ものでは有るんですが、同じような感じのタイミングなんですね。

 ムルソーの格落ちも混ざっているとのことですんで、やはり格調高い味わいです。むしろ、大理石のような厳めしいミネラリティは強く無く、ガラスやクリスタルのような、透明感の有るミネラリティが基本です。

 そこに白、黄色の果実、柑橘がアロマティックに香り、ミネラリティのお陰なのか、透明感や瑞々しさに長けています。非常に健康的で綺麗です。

 中域も適度な膨らみですが、ミネラリティの性かややタイト、光り輝くようなキラキラした鉱物を感じさせながらの余韻です。

 なので・・美味しく無い訳が無い!・・

 価格的にも、毎年非常に素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノとほぼ同様な構成ですよね。ジャン=マリ・ブーズローはポテンシャルに対して価格は非常にリーズナブルだと思います。

 他に先駆けての2015年です。良い年の美味しさを先取りしてみてください!美味しいです!



 以下は2014年のこのワイン他のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
  また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特秩Eの一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特秩Eかと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。

 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!



2018 Meursault
ムルソー

15595
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。1級区画に程近い「Le Tesson(ル・テッソン)」や「Les Casse Tetes(レ・カス・テット)」を中心に5つの区画の葡萄をアサンブラージュして醸造しています。葡萄の樹齢は最も古い区画で1975年植樹、土壌は粘土石灰質で新樽20%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。フレッシュな果実味と樽のハーモニー、蜂蜜の飴玉やレモンタルトを連想させるようなアロマがとても豊か。酸も攻撃的でなく、ミネラル豊かでオイリー。クリームソース系の魚や甲殻類、白身肉と相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,290 (外税) 
【このムルソー2018は、是非ともみんなで買い占めましょう!・・甘美、甘露、全方向に向いたベクトルはブレンデッド・ムルソーの最高峰と言えます!】
 べらぼうに旨いです!濃密ですがクドさはなく、繊細にしてゴージャス・・今飲んでもめっちゃくっちゃ美味しい!・・嘘じゃないですよ・・。フィネスさんに確かめましたらまだ有るそうなので、

「この際、皆さんで買い占めましょう!」

・・・と言いたいです。

 こんなに球体そのもののムルソーを若い段階から楽しめるなんて、2018年ならでは・・なのかもしれませんし、ジャン=マリ・ブーズローが2018年で大きく成長した性でも有るかと思うんですね。何せ、A.C.ブルでも充分に美味しいんですよ。甘露の度合いなどはこのA.C.ムルソーには届かないですが、それほどに、

「このムルソーの完成度が高い!」

のだと思います。


 そして、このムルソーの良さは、ムルソーの村の中央上部の畑を中心とする5つの畑のブレンドもので有る・・部分にも有ると感じられます。それは、村の北と東は粘土が強く、上部の西側と南側は大理石の丘なんですね。その接点が村の中央~上部と言うことになり、粘土臭くならず、石臭くなり過ぎない・・つまり硬くなり過ぎない良さと高質な粘土由来の粘性がバランス良く配合されている感じなんです。

 まぁ、そうは言っても、ほとんどの場合は粘土と大理石感は良い感じで一緒にはならず、必ずやどちらかに寄って感じられることが多い訳です。若いうち、多いミネラリティは要素をマスキングする方向に出ますから、

「・・硬ってぇ~・・」

と、口内がギシギシするほどのミネラリティばかりが感じられます。粘土由来の細やかさや粘性は、ミネラリティが崩壊しはじめるまで牢獄に入ってしまっている感じになってしまいます。まぁ、それもまたムルソーの大きな魅力の一つでも有る訳ですが、若いうちのハードな味わいは結構・・刺さって痛かったりもしますよね。

 ですので、この正に甘美なムルソーは、2018年と言う良く熟した年と、ジャン=マリ・ブーズローの所有畑の配合と技術、そして、何より「So2 に頼り過ぎない」健全さによるものかと思います。

 残念ながら Noisy wine のセラーは現在、パンパンです・・。なので入れたくても入れられない・・まぁしょうがないですよね。コロナの影響で押して押して押されまくって11月後半を迎えていますので、ここに来ての到着ラッシュをどうやって捌いたら良いのかで頭が一杯です。それでも、

「こんなに素晴らしいムルソーに出会えた喜び!」

が、身体を動かす原動力になっています。

 是非とも・・いや、少なくともA.C.ブルゴーニュ・コート=ドールかムルソーのどちらかを是非飲んでみて下さい!滅茶美味しいです!

 以下は以前のレヴューです。
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【リリース直後から美味しく飲める見事なバランスです!アヴァンギャルドなビオに寄ることなく、しかも並みの自然派よりも純でピュア!美味しいです!】

 例えばもう、あのイヴ=ボワイエ・マルトノのムルソー・キュヴェ・フェルナン・ボワイエ2017年などは、完全に7千円を超え、以前のコストパフォーマンスの良さは無くなってしまっています。noisy たちが専用で輸入していた2014年までは5千円以下だったと思いますし、ムルソー・ロルモやムルソーなどは、4千円そこそこで、

「バランスの良いムルソーは速攻完売、粘土感の在るロルモは亀の歩みで・・それでも完売」

と言う状況でした。

 ミネラル感が凄いムルソーのタイプで、下部(東側)の粘土質のロルモでさえ、結構な石灰感を感じさせてくれたものです。安かったし、数年~十数年も寝かせると、ビックリするような旨さを感じさせてくれる良いアイテムでした。今となってはちょっと高いか、良くても並みのプライスですから、

「それだけ寝かさないと飲めないの?」

と、即日の美味しさを求められる現在の風潮から言えば、

「・・なら・・後で良いか・・」

となってしまい、結局放置される運命になってしまうのかもしれません。まぁ・・それでも数年、十数年経過して高くなければお買い得だし、何より・・コンディションさえ良ければ美味しいでしょう。

 このジャン=マリ・ブーズローのムルソーは、そんな、

「まずミネラリティのマンモス度や凄みをビシバシと伝えてくるムルソーでは無い!」

と言うことが挙げられます。これが何より違います。

 また、

「リリース直後から適度な柔らかさが有るので美味しく飲める!」

と言うことも特徴です。


 実は、これはミネラリティが削られているのではなく、イヴ=ボワイエ・マルトノに匹敵するほどの「硬さの在るミネラリティでは無い」のが事実です。そこに醸造時由来の「硬くならない技術」も入っていると思います。なので、適度な柔らかさが有ります。

 イヴ=ボワイエ・マルトノのムルソーのアロマは、鼻の孔をえぐりつつ入ってくるようなソリッド感やタイトさが有りますが、ジャン=マリ・ブーズローのムルソーには、そんな面は非常に僅かか、無いと言って等しいほどです。その分、

「優しく、ふっくらと、スピード感を持って」

ノーズに飛び込んで来ます。

 そこはイヴ=ボワイエ・マルトノには無い栽培方法と醸造方法があると感じられます。ジャン=マリ・ブーズローは完全に自然派寄りのアロマの柔らかさです。

 とは言え、ムルソー東側の高い高度の畑が結構に含まれますから、高域や超高域の伸びが有ります。非常に心地良いです。果実感はマルトノの若い時分には有り得ないほど存在し、グラのあるマッタリ感に交じり、徐々に解放された果実感がさらに膨らんでくる予感に美味しさを感じられることと思います。

 今となっては、最もリーズナブルで、しかもポテンシャルの高いムルソー、ムルソーの生産者だと言えるのがこのジャン=マリ・ブーズローです。フィネスさんでも「売れ線」のようで、そう沢山の数の案内は無いんですよ・・。レストランさん辺りでも人気のようです。A.C.ブルの白で充分、ムルソーを感じさせてくれますから、それも理解できます。実はコント・ラフォンさんちのお隣さん(お向いさん?)です。是非ご検討くださいませ。お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【カリテ・プリ度もピカイチ!村名ムルソーの可能性を拡げてくれる見事なバランスです!】

 こちらも実に美味しいです!どんどん飲んで欲しい村名ムルソーなんですが、数は無いので・・すみません。

 例えばムルソーと言えば、今一番に名前が出てくるのは「コシュ=デュリ」でしょう。彼の「ル・テッソン」や「レ・カステート」になってしまうと・・もうビックリするような価格になってしまいます。最も、コシュ=デュリの場合は「村名ムルソー」でリリースされるそれらも有りますので、

「このコシュ=デュリのムルソーはどこの畑か!?」

を当てるブラインドもやったことが有ります・・・正解は「おそらく」と言う副詞が付きましたけど・・。でもまぁ、それをやることで当たらずとも想像力は逞しくなりますよね。

 このジャン=マリ・ブーズローの村名ムルソーは、そんな2区画の葡萄が使用されています。これらは村の中央部、上部にある準1級と言っても良いような村名区画ですが、noisy 的な感覚では、「やや硬くタイトなミネラリティの有るレ・カステート」に「ほんのり豊かさ中心のル・テッソン」と言うようなイメージが有ります。・・いや、感覚は人それぞれですから、丸かじりしたまんまにはしないでください。

 ギッシギシにタイトに仕上がったムルソーでは有りません。ある種の「豊かさ」「伸びの良さ」が有りますんで、今飲んでも美味しくいただけちゃうんですね。それでいて、しっかりムルソーを感じさせてくれます。僅かにトースティーなニュアンスに石、柑橘が伸び良く瑞々しく、スピードを持って感じられ、顔の前に丸い輪郭のイメージを創ってくれます。1級レ・シャルムやポリュゾのように、粒子を押しつぶしながら飲んでしまうような、ある種の「凝縮感をこなれさせるための動作」は余りしないと思います。言ってしまえばそれらよりも緩い訳ですが、緩いとか緩慢だと言うよりも「余裕」「懐の深さ」に感じます。

 まぁ・・相手はムルソーのトップクラスの1級ですからね・・それらよりも緩いのは当たり前では有りますが、緩い性だとは感じさせないとても大きな入れ物が有る訳です。

 これがイヴ・ボワイエ=マルトノだと、

「少し待ってくださいね。一応飲めますが・・できたら粘土感のあるロルモーを先に飲んでください。」

と注釈をするようになります。

 まぁ、1級レ・シャルムが超エレガンスを持っていますので言い辛いんですが、この村名ムルソーもエレガント系と言える味筋です。ポテンシャルお化けでは有りません。飲んで美味しい、しっかりムルソーを表現してくれるワインです。是非飲んでみてください!お勧めです!

 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】
 去年、2016年の初春は2013年のムルソーをご案内させていただき、その素晴らしさに、「一推し印」を押させていただきました。飲まれた方もご納得いただける美味しさだったかと・・思っています。

 まぁ、この位の価格のムルソーは、他にはイヴ・ボワイエ=マルトノ位しか思い浮かびません。安定性が無かったり、平板で美味しく無かったりするムルソーは沢山有っても、ピュアで立体構成の美味しいムルソーは、ソーは無いです。

 幾分ですが・・マルトノよりは高めのプライスゾーンでは有るものの、5千円台で購入出来るようなムルソーは、もう・・ざらには見つからないです。

 2013年ものが、グラッシーでクリスタルな美味しさの、しかも滑らかなムルソーを表現していましたが、何故か noisyの仕入れは1年飛んでしまいまして、今回は2015年もの・・です。

「若いからなぁ・・どうなんだろう?」

と、少し不安も有ったんですが、これがまた・・面白い結果になっちゃったんですね。

 まぁ、フィネスさんは、リリースされたからと言ってすぐには持って来ない、もしくは順番通りには持って来ない、少し変わった・・と言うか、意思を持ってそのようにしている輸入者さんです。なので、何が理由か、たまたまなのか、判りませんが、

「プリップリの新鮮な果実の、ややハードで瑞々しいムルソーもかなり美味しい!」

と言うことが判ったんですね。これは驚きでした。


 二次発酵をやってますからね・・2015年ものだと2016年の春が二次発酵で、本当に仕上がってすぐ持ってきた感じでしょう。毎年続けてご案内させていただいているボワイエ=マルトノは大抵秋口ですから、半年ほど早いタイミングです。

 ですが、現時点ではややタイトでは有りますが非常に美味しいです。ムルソーの村の中央から西(高い方)の畑が多いことも有って、ミネラリティはムルソーの南の1級群辺りの大理石のようなニュアンスとも、やや異なっていると思います。それでも粘土は余り感じず、透明な、非常に硬いミネラリティです。

 そこに柑橘や果実の黄色や白、わずかに茶(蜜とか・・)とか薄い赤とかのニュアンスが混じります。弾けはしませんが、しっとりとした新鮮さが有り、時間が経ってくると、じわっと細やかな表情も出て来ます。

 でも、バランスが良いので・・いつまでもは残らないんですよ。さっさと無くなってしまいます。その位、今、美味しいです!

 ACブルの白も美味しいので、ご予算が許せばこのムルソーを、お試しされるようならACブル白を・・でいかがでしょうか?

 昨今は高くなってしまったブルゴーニュですが、イヴ・ボワイエ=マルトノに匹敵するリーズナブルさも魅力です!お勧めします!是非飲んでみてください。

 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
 また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特徴の一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特徴かと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!


2018 Meursault 1er Cru Poruzot
ムルソー・プルミエ・クリュ・ポリュゾ

15593
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。斜面の中腹に位置する粘土石灰質土壌の畑で樹齢は約50年、所有面積は約0.25haになります。醸造はムルソー1級シャルムと同様、樫樽で3週間以上掛けてゆっくりアルコール醗酵を行い、新樽30%で18ヵ月間熟成させます。同じ1級区画のシャルムよりも味わいが早く開く傾向があり、青リンゴやフレッシュな洋梨のアロマ、果実味が前面に出ていて口当たりは丸いですが引き締まりのある直線的な味わいで、ムルソーよりもピュリニーモンラッシェに近いイメージのワインです。
 写真はムルソー1級 ポリュゾの畑 / 9月収穫時
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,750 (外税) 
【世の中的には全くノーマークのジャン=マリ・ブーズローですが、注目されるのは間違い無いでしょう!村中央南西部の1級ポリュゾは村名を超繊細に。エレガンス最高です!】
 「ポリュゾ」と言う響きからは反対のようなイメージが沸くかもしれませんが、ムルソーらしい大きさ、骨格はしっかりあるものの、「繊細系」「エレガント」なのがこのポリュゾだと言えるでしょう。PKさんは「ジュヌヴリエールに優雅さでは及ばないが芳醇」とこの畑を評価していますが、noisy 的にはマット・クレイマーさんが言う、「優雅で繊細。肉付きや重厚さでジュヌヴリエールやペリエールに劣るが、驚くような芯の強さが有る。」と言っている方が、noisy的な感覚にはマッチすると思っています。まぁ・・比較をどう表現するか・・だけの違いかもしれませんが、

「ポリュゾは決してマッチョなムルソーでは無い」--「繊細系」

だと感じます。

 そしてこの2018年のポリュゾ・・実に優雅です!・・極細~い絹糸を撚り合わせたかのようなテクスチュアに、ムルソーでもっとも気高いとも思わせてくれるような質感有るアロマと柑橘の味わいを見せます。

 レ・シャルム2018年と一緒に飲みましたが、またこれも実に面白いし美味しかったですよ。シャルムの持つ、白くとても細かい石灰分のサラサラしたテクスチュアはポリュゾには無く、反対に、ポリュゾの極細の絹糸を思わせるようなテクスチュアはレ・シャルムには無く・・じゃぁ、どっちが繊細なんだ?・・どっちが力強い?・・と聞かれますと、かなり困ったことになるぞと・・。

 でも、やはり繊細なのはポリュゾでしょう。若いうちの優雅さはレ・シャルム。でもパワフルなのは意外だけれどレ・シャルムで、やはりポリュゾは熟して押し出しがしっかりして来ても繊細だと・・思いました。

 いや~・・飲みながら相当に頭を使うのはワイン位かな・・と思うんですね。日本酒だとここまでは使用しないかな・・。それにしても2018年のジャン=マリ・ブーズローは素晴らしいと確信しました。もし可能ならぜひ・・ポリュゾとシャルム、比較してみてください。ポリュゾは村のほぼ中央から僅かに南にズレた位置、レ・シャルムは村の南端、ペリエールの真下です。お勧めします!


以下は以前のレヴューです。
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 滑らかなテクスチュアとたっぷり目のフレーヴァーを感じさせてくれる、まさに、

「ムルソーのど真ん中!」

の1級畑、レ・ポリュゾです。


 どうしてもムルソーの御三家、「レ・ペリエール」「レ・シャルム」「レ・ジュヌヴリエール」の後塵を拝すポジショニングですので、目立たない存在になっている現在です。

 しかしながら、じゃぁ・・

「あのコント・ラフォンの1級グットドールは・・飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・

「そりゃぁ・・飲みたいよね。」

と思うでしょう?


 それに、

「今を時めくドメーヌ・ギイ・ルーロの最高峰、1級レ・ブシェールは飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・時流を知っていればいるほど・・

「飲みたい!・・し、欲しい!」

と言われるでしょう。


 この1級レ・ポリュゾは、コント・ラフォンのグットドールの南に接し、ドメーヌ・ルーロのレ・ブシェールの真下、東に接する畑なんですね。

 しかも、南はかの「レ・ジュヌヴリエール」です。以前は専用銘柄でご案内させていただいていた、イヴ=ボワイエ・マルトノのレ・ジュヌヴリエールなどは、昔はレ・シャルムよりも格下と感じられたものの、数年前からはレ・ペリエールに劣らないような物凄いポテンシャルを発揮しています。

 なので、

「素性も物凄い!」

と言えます。


 言ってしまえば「ブラニー村」にある1級畑を除けば、ムルソーには6つしか1級畑は存在せず、そのひとつこそがこの「レ・ポリュゾ」なんですから・・当たり前と言えば当たり前です。

 因みにPKさんは、こんな言い方をしています。

「ル・ポリュゾ7haはレ・ジュヌヴリエールのすぐ北寄りで、上ものムルソーのひとつ。ル・ポリュゾはレ・ジュヌヴリエールとあまり違わないが、優雅さでは及ばぬものの熟した味わいも強く、芳醇で魅力たっぷりの豊かなワインである。」
明日香出版 バーガンディ(ブルゴーニュ)より抜粋


 たしかに、コント・ラフォンの本当に素晴らしいグット・ドールのような、ナッツや木の実のフレーヴァーの芳醇な味わいや、最近のルーロのレ・ブシェールなどのワインが放つ「純粋さをマッタリと表現しているような独特な美しさ」と同様だとは言えはしません。

 しかしながらラフォンのグットドールも、ルーロのブシェールも、安くても3万円台ですし、最近のルーロのブシェールなどは海外市場でも目の玉が飛び出るほどのプライスが付いています。日本円にすると8万円とか・・です。noisy も正規で購入できると今のところは3万円代ですが、今後はどうも仕入すら厳しいようです。


 非常に密な組成で、適度なマッタリ感、オイリー感が有り、黄色い果実がたんまり、それでいて大きさだけを訴えてくるような「わがまま」なタイプでは有りません。

 勿論、すぐに開けても、相当な柔らかさが有り、果実も有りますから、ミネラリティのマンモスさに辟易することもありません。ブーズローらしい柔らかさと香りのスピードの速さが充足感をくれます。実に美味しい思いをさせていただきました。

 今のところ2017年ブルゴーニュは、シャルドネも当たり年なのかな?・・と感じています。是非飲んでみてください。旨いし、何よりムルソー1級でこのプライスです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滑らかなのに新鮮、香りのスピードも!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】

 ムルソーの素晴らしい1級畑ものは、他の村のシャルドネに比較すれば、まだまだリーズナブルです。これをピュリニーで比較しよう・・なんて考えてしまうと、かなりの予算を計上しないとならなくなってしまいます。

 畑の違いをどう考えれば良いのか・・まぁ、全て飲んで・・すべての造り手とその持ち畑を全て飲んで記憶すれば良いだけですが、人間は中々そうは出来ないものです。まずは位置関係かな・・と思いますよ。

 ピュリニーとの境の南側から行くと判りやすいと思います。アバウトにですが、南端の下がレ・シャルムでその上がレ・ペリエール、その両者の北側がジュヌヴリエール、その北側がこの「ポリュゾ(3区画あり)」で、その上に「レ・ブシェール」、その両者の北側が「レ・グッド・ドール」です。これが大まかに言って、重要な1級畑です。勿論、他にも幾つか有りますが、今回は・・すみません。

 noisy もジャン=マリ・ブーズローさんちの「1級レ・ポリュゾ」を飲んだのは今回が初めてです。で・・ちょっとビックリしました。想像していたのとだいぶイメージが異なっていたんですね。

 一般的にはレ・ポリュゾのワインは、かなりのミネラリティの強いワインで、真上のレ・ブシェールや北隣のレ・グッド=ドールの豊かさとは、また違った「ハードな・・」「やや硬めな・・」「大理石的ミネラリティがほとんどを占めるような・・」と言いたくなるようなイメージだったんですね。

 ところがですね・・エージェントさんの説明にもある通り、

「ピュリニー=モンラッシェを思わせるような・・」

柔らかさとフィネスを持った、ムルソー1級群の中では比較的早熟だと思わせるような、「愛想の良さ」を持っているんですね。


 確かに、レ・ブシェール(リリースしているドメーヌは少ないです)は、ガチガチに硬さをアピールしてくるものと、豊かさを感じさせるものの両方が有るように思います。それでいてやはりミネラリティはしっかりしていると思います。

 北側のレ・グット=ドールはとても豊かで大柄なワインと言う理解をしています。まぁ・・洗練されているな~・・と感じることは多くは無いですが、当たったグット=ドール・・・適度に締まっているタイミングでしょうか、これは素晴らしいと思います。基本的には豊かな感じです。

 この2016年のポリュゾは・・こればちょっと確かにピュリニー1級かと勘違いしてしまいそうなニュアンスです。アロマは膨らみが有って、多くのムルソー南側の1級畑が見せる大理石的なニュアンスが少な目なんですね。

 蜜とやや熟れた柑橘が有り、レ・ペリエール的な表情を1/5~1/4ほど持っているような感じです。勿論ですがレ・ペリエールのような、石の集合体のような厳しいミネラリティを見せつけることは有りません。豊かなんですね・・レ・グット=ドールのような豊かさ・・ですが、それよりも洗練された美しさを感じます。

 そう言ってしまうと、ピュリニー1級と表現するのも全く同感で、終盤に見せるハシバミのようなミネラリティの表現から、

「・・いや、ムルソー1級かな・・良い年のレ・ジュヌヴリエール?」

と言うような判断も有るかもしれません。


 さりとて、イヴ・ボワイエ=マルトノのレ・ジュヌヴリエールのような緊張感の連続で痺れてしまうようなものでも無い訳ですから、もしこれがブラインドで出されたとするとかなり悩むことになってしまいそうです。


で、出来の方ですが・・これが非常に素晴らしいんですね。

「凝縮感が有ってタイトでムルソーの本質を見せていて・・・・」

と言ってしまうと、これは「嘘」です。それだと全く違う感じになります。


 勘違いされるかもしれないことを恐れずに言ってしまえば、

「2005年もののような雄大である種の大らかさと健康美を持ち、非常にバランスの良いピュリニー的な表情さえ感じさせる優雅なムルソー1級!」

とするのが良いかな・・と思います。これはかなり・・美味いです。今飲んでも行けちゃいますよ。


2018 Meursault Charmes Premier Cru
ムルソー・シャルム・プルミエ・クリュ

15594
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。比較的広い「Charmes(シャルム)」の区画のちょうど中間あたりに所有する広さ0.3haの畑があります。東向きの緩やかな斜面で土壌は大きな石がまばらに散らばる粘土石灰質、葡萄は1955年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、18ヵ月熟成、最初は固いですが時間と共に白い桃やアニス、バニラのアロマ、柑橘系のドライフルーツの香りも出てきます。リッチで丸みがあり、とてもチャーミング。豊かでバランス良い味わいはまさに1級のポテンシャルを表しています。樽のニュアンスも抑えめでとても長い余韻が楽しめ、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラなどと相性が良いです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,480 (外税) 
【少し透けた白いドレスが滅茶色っぽいです!素晴らしい出来!レ・シャルム2018年!】
 滅茶美味しいです~!・・何だろう・・ジャン=マリ・ブーズロー史上、今までで一番美味しいレ・シャルムです。黄色い柑橘果実に包まれているのに、透明感の在るクリスタル的なものと、どこまでもどこまでもすり潰したような真っ白な石灰感が感じられます。飲み進めて行くと、

「実はわたし・・脱いでも凄いのよ・・」

と言わんばかりのボリューム感もあることに気付きます。

 ほんのりと蜜のニュアンスのトッピングと、透明感、真っ白、黄色、そして正に甘美だと思わせるアロマと味わいには、レ・ペリエールに寄り添って支えているかのようなレ・シャルムと言う1級畑の素晴らしさを強く印象付けてくれます。

 ワインを楽しむ時に、確かにワインが語り掛けてくれる言葉に没頭して自分なりの翻訳をするのも楽しいですが、自身が知っているその周りの畑の事を思い出してみて、共通点とか、異なる点などを取りに行くのも非常に面白いですよ。

 険しい上部のレ・ペリエールと、その下にあるレ・シャルムは直下がレ・シャルム・ドスュ、その下がレ・シャルム・ドスーなので、

「ジャン=マリ・ブーズローのレ・シャルムはドスュ(上方)、ドスー(下方)、のどっち?」

などと思いを馳せていたり・・します。後で新しいテクニカルを読んでみたら、中央付近と言うことなので、おそらくドスーの上部かな?・・なるほど・・などと勝手に解釈している訳ですね。でも、そのように自分なりに結論付けて置くことが重要です。そうすれば後で思い出すこともできますし、もし間違っていたとしても、結論を出していなければ間違ったことにも気付かないし、さらにはどこで道筋を読み違えたかなどは、全く持って判らなくなってしまいますから・・。特にワインの知識を深めたいとか、テイスティング能力を高めたいとか・・思われていらっしゃる若い方には、

「推測から導き出した答えで必ず一旦決めつけて結論すること」

「確信のないことを他人には押し付けないこと」

「間違いの道筋を反芻すること」

で、それらは解決すると思います。・・あ、その前に、

「色々沢山飲める環境にいようとすること」

が一番大事かもしれませんね。

 あ、写真は右側が見切れてしまっていて・・すみません。余りにテイスティングアイテムが多く、あっちに動かし、こっちに戻しで写真を撮らざるを得ず、気付いたら後の祭りでした。

 価格もレ・シャルムとしますとほぼ最安値でしょう。是非・・ポリュゾと比較してみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【クリスタルと大理石の見事な融合!今も旨いが先行きも安泰!硬くなり過ぎて飲めない・・と言うことは無いでしょう!エレガンスも凄い!】

 こちらは割り当て分からnoisy持ちでのテイスティングです。ブーズローのシャルドネのテイスティングは本当に嬉しい!・・noisy もそうですが、ムスッとしつつスイスイと貴重なムルソー1級シャルムを飲んでいるカミさんも、実は内心、滅茶楽しんでます。彼女には

「価格は全く関係ない」-->「自分が美味しいと感じられれば良い」

と言うような図式ですから。ボトルが空くのが本当に早い・・いやいや、クレームじゃないんですよ。楽しんでいただけるならそれが一番なんですから。

 このムルソーの最南端にある1級のレ・シャルムは、上部と下部でミネラリティの出方が異なるんですね。単純には、最上部に近いほどミネラリティは細やかに、厳しくなり、若いうちの果実感は抑えられ気味です。下部に行けばやや大粒になり、果実感は早めから出てくる感じとも言えます。

 上部はペリエールに接していますから、時により、レ・ペリエール的「蜜」のニュアンスが入りますし、その際にはミネラリティは物凄いことになります。

 ブーズローさんの持ち畑の位置が判らないので、あくまで想像ですが、中間から下辺りかな?・・もしくは上部を少し持っているなら、下部とのブレンドか?・・などと感じます。

 細やかに粉砕された石灰、大理石風のニュアンスに、ガラスやクリスタルのミネラリティがコーティングされているイメージです。若いレ・シャルムとしますと白っぽい果実や、やや黄色味を帯びた果実のニュアンスはたっぷり目で、南に接するクリマのピュリニー=モンラッシェ・レ・ルフェールとの共通点が思い当たります。

 ペリエールのような凄い粘性のあるものでは有りませんが、高質なレ・シャルムらしい少しマッタリと感じる粘度が心地良いです。

 また一般的なムルソーが持つ「ガチガチに硬いニュアンス」とは異なり、ちゃんと「こっちを見てくれている感」が開放感のように感じられます。さすがに抱擁されているまでは、まだ至ってはいないように思いますが、それでもま~・・危険な飲み口なので、スイスイ飲んでしまいますが、ふと口内に乗った液体を口蓋ですり潰してみると、相当なポテンシャルをも感じさせてくれます。

 色合いも実に良いです。薄~~い緑を感じさせてくれるイエローが見えます。写真はちょっと白くなり過ぎているかもしれませんが、本当に薄緑なんですよね・・。

 とても美味しいです!今開けても・・5~10分後には満足できる状態に持って行けると思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!まさに「エレガンスを纏った健康的でポテンシャル高いムルソー」!・・そんなムルソーは非常に貴重です!】

 旨いですね~!・・これは実に旨い。色合いも淡い緑が入ったやや濃い目の黄色が実に美しい!

「エレガンスさえ感じさせる健康的なムルソー1級」

なんて、飲んだこと有りますか?・・まぁ、感じ方は人それぞれだとしても、ここまで良いと万人受けすると思いますよ。


 例えば、少し前までは独占銘柄で大いに拡売させていただいたイヴ・ボワイエ=マルトノですよ。勿論今でも素晴らしいムルソー群だと思っています。ただし・・我々の手を離れて極端に高値になってしまいましたんで。

 イヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーは素晴らしいんですが、やはり、

「ポテンシャル重視のポイントが高い!」

んですね。若くして「さっ」と飲んでも美味しい・・と言う意味合いでは有りません。ある程度の年数を寝かせないとその本質は表情に現れて来ない、「硬さの有る」ムルソーです。

 ムルソーと言えば、ただでさえ他のアペラシオンに比較すれば長熟ですから、

「20年経ったら激変しますよ~!」

などと、ちょっと一瞬「真剣な真顔」になってしまうそうになります。勿論、イヴ・ボワイエ=マルトノの1級レ・シャルムもそうです。言っちゃえば「パワフル」なタイプですが、愛想が無い時に開けてしまうと「硬いだけ」になってしまう可能性が有ります。

 以前、仲間内のワイン会で、

「イヴ・ボワイエ=マルトノ水平!」

をやったんですが、計画を聞いた時は、

「・・それは止めた方が良いよ」

と言ったんですが、

「いや、是非一度やってみたい!」

と押し切られまして・・。案の定ですが、パキパキのリリース仕立てのムルソー群を開けて5本目くらいからは、皆・・目が死んでました。口内・・感覚器官も超絶なミネラリティにコーティングされてしまい、飲むのが辛くなってしまったんですね・・。だから言ったのに・・(^^;; 10年以上も続けて全アイテムテイスティングをやってましたんで、経験済みだったんですね・・。結構に・・ツラいですよ。


 しかしながら、このジャン=マリ・ブーズローのワイン、またこの1級レ・シャルムは、それとは異なる表情を感じさせてくれます。

 勿論ですがミネラリティの厳しいムルソーのアペラシオンですから、そんな側面も持ってはいます。しかしながら、柔らかなフレーヴァーが瑞々しく、膨らみを持って出迎えてくれますから、思わず「にっこり」してしまうんですね。

 ムルソーらしい大理石的ニュアンスに、黄色い柑橘果実がふんわり、小さなカプセルに入った蜜・・もしくは花に鼻を近づけた時の蜜のニュアンスが乗り、白亜な石灰感に混じる白い花、ハシバミのニュアンスが有る中程度のボディ感、そこにまた繊細なアロマがノーズを過ります。余韻も実にエレガントです。締まってる感を感じつつも味蕾やノーズに「ホロホロと解けて行く複雑な要素」を感じさせつつ、また柑橘系果実の還りのアロマが入り込みます。

 まぁ・・「愛想が良いのは何とか」とも言いますが、2005年もののワインのような「健康美」を持ちつつ、エレガンスをちゃんと見せてくれる1級ムルソーなんですね・・。しかも価格がこれですから、是非お勧めしたいです。飲んでみて下さい!



 以下は以前のレヴューです。
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【ムルソー・シャルムとは、こんなアロマになるのが普通なんです!】
 非常にシャルムらしい・・ムルソーでした!・・久々に本格的なレ・シャルムを飲んだと・・思います。

 あ、お間違いの無いように・・こちらのシャルムとピュリニーのフォラティエールは2014年です。

 昨今は、醸造技術の発達の性か、栽培も関係あるのか判りませんが、以前は、こんな・・ちょっと火打石のようなアロマが混じると・・レ・シャルムかな?・・・なんて思っていた時期が有ります。まぁ、間違い無いとは思うんですが、近年は余り出会わなかったんですね。ピエール・モレさんとか、え~・・誰だっけ、マトロとか、その辺を飲むと必ず感じていたので、それってシャルムの特徴だと思っていたのに、中々再現出来ないでいたんですね。

 非常に緻密で、細やかな白いミネラリティがたっぷり有ります。ノーズには火打石っぽいアロマが飛び込みます。

 2014年の性か・・今はだいぶ、締まっちゃってますね。1~2年ほど置かないと豊かなボディには出会えないかと思います。中盤以降は普通のムルソー村名のような振舞いをします。余韻の力強さはミネラリティが大きいので、少しポテンシャルは取れると思いますが・・。

 レモン・・かな・・マイルドなレモンのニュアンスですね。グレープフルーツほどはダレ無いです。ほんのりと果実の皮の感じも伝わって来ます。ポテンシャルは高いが、今すぐ飲むのはどうかな?・・と言う感じです。

 2017年の秋口からか、2018年の春以降から飲み始めるのでしたら良いかと思います。ご検討くださいませ!



2018 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール

15596
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。土壌は粘土石灰質で葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,850 (外税) 
【2018年ジャン=マリ・ブーズローの甘美甘露な姿の終着地点!流石トップ・キュヴェのレ・フォラティエール!・・と思っていただけるでしょう!素晴らしいです!】
 いや~・・美味しいです。流石にフォラティエール・・最高ですね。特に2018年ものは今までに無いほど甘美です。しかも価格もリーズナブルです。

 そうは言いながら2017年もののレヴューを読み返してみると、結構なほどに印象が異なっていることに気付かれるかもしれません。2017年ものは、流れるような美味しさの優美な味わい・・のように書かれているかと思います。

 それも仕方が無い・・いや、2018年ものは相当に違うと思います。2018年ムルソー群の持つ甘美さと濃密さをそのまま引き継ぎ、元より持っている超エレガンスに加えた訳ですから、ほとんど無敵状態です。

 しかしながら・・このジャン=マリ・ブーズロー、1994年からもう26年もドメーヌをしている割にはほとんど無名に近い造り手です。

 海外メディアにはまず・・テイスティングの「テ」の字も見当たりません。まぁ、コント・ラフォンの真向かいさんですから、ドミニク・ラフォンのところには行くのでしょうが、そちらで時間も体力も使い果たしてしまうのかもしれません。とはいえ、ドミニクも畑の男ですから、畑に行かないと会えないのでしょうけど。

 なので、価格は非常に押さえられています。ドミニク・ラフォンのムルソーよりかなり安いです。ある意味、非常に有難く、別の意味では申し訳ない気持ちにもなります。

 例えば、ド・シャソルネイのネゴス部門のコサール、2018年のフォラティエールは・・27000円です。でもこれはかなり安く販売しています。フォラティエールの買い葡萄の価格も暴騰してしまっていますので、コサールはそれでも何とか都合を付けてリリースしたようです。それに、この価格は Noisy wine としても、相当にリーズナブルに付けたものなんですね。なので本来は3万円以上したはずなんです。

 コサールは、以前は造っていたムルソー=ペリエールやバタール=モンラシェが造れなくなってしまいました。買い葡萄の価格が上がり過ぎてしまったため、購入して販売するとなると、とんでもない価格になってしまうからです。

 そんな意味においても、ドメーヌものだから・・ではありますが、レ・フォラティエールがこの価格と言うのは、もはや信じられないほどにリーズナブルなんですね。

 今飲んでも美味しく飲めます。少しずつ開いて行き、でもある段階で止まり、閉じて行きます。3日ほどでまた開き出しますので、まぁ・・3年かなぁ・・と思いますよ。お待ちいただけるようなら3年待ってください。すぐに飲みたいようでしたら、のんびり飲めば大丈夫かと思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【やはり相当に素晴らしい!豪奢なピュリニーの表情と細やかなフィネスをしっかり伝えてくれます!・・すみません、6本だけです。】

 今回はフィネスさんの担当のK君のご協力をいただき、2017年ブーズローの数本をテイスティング出来ることになり、テイスティングに掛ける出費がかなり抑えられました。有難いことです。

 ジャン=マリ・ブーズローさんの特徴としましては、

「潜在能力=ポテンシャル至上主義では無い」
「ムルソーにも、ピュリニーにも格上のエレガンスとフィネスが有る」

と言うことが挙げられます。


 ポテンシャルを最大限に引き出すようにすることは、飲み頃の先延ばしにも繋がり兼ねない部分が有りますが、さりとて、ポテンシャルを犠牲にしてまで飲み頃を前倒しする必要があるのか?・・とも言える訳です。

 でも、その答えをしっかり教えてくれるのがジャン=マリ・ブーズローなんじゃないかと思うんですね。

 ピュリニー1級らしい豪奢な表情に加え、1級以上のシャルドネが得ることが出来るフィネス、エレガンスをたっぷり感じさせてくれるんです。

 しかも、リリース直後からこれだけの複雑で高貴な表情を見事に見せてくれる訳ですから・・驚きです。普通はちょっとえぐかったり渋かったり硬かったり・・する訳ですよ。

「最初から美味しく無けりゃ意味無いでしょ?」

と言われているようにも思います。

「ガチガチに硬いけれどもポテンシャルで美味しいと感じる・・」

と言うのは、相当なワイン歴を持ち合わせないと至らない領域でも有るかもしれませんから、

「せっかく・・清水の舞台から飛び降りるくらいのつもりでフォラティエールを開けたのに・・」

などと言う経験は、某大ドメーヌのフォラティエールとイメージが重なってしまいますが、決してそんなことは有りません。


 その上で、

「ビオでSo2無しのワインに次ぐほど、アロマは柔らかくスピードが有り、良く香る!」

と言えます。


 フォラティエールらしいオイリーさも、単にオイリーなだけではなく、高貴で純粋なニュアンスに包まれています。甘く無いのに甘美で、口に含んだ傍から、その甘美さの元となるエキスの純粋さに心が躍るでしょう。


 素晴らしいワインでした!価格も非常に良心的ですよね。みんな大好き、フォラティエール!お早めにご検討くださいませ。


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【ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー のトップ・キュヴェです!希少な2016年フォラティエール!】

 飲むか飲まないか、随分悩んだんですが、後でもし追加が貰えたら考えよう・・と言うことにした、大人気のレ・フォラティエールです。

「今時、こんなに安価なレ・フォラティエールなのに素晴らしい完成度をしている」

ですからね。すぐ飲んで良し、ある程度寝かせても良しで、ルフレーヴさんのはこの2.5~3倍出さないと入手できませんからね・・。ルフレーヴさんとはタイプ的に同じイヴ・ボワイエ=マルトノさんのは、ナチュラル度は下がるとしても、ポテンシャル度はほぼ同様・・ただしレ・フォラティエールはイヴ・ボワイエ=マルトノさんは持ってない・・

 となると、やはりネゴスものに逃げるか?・・と言うことになりますが、まともなネゴスものは「もっと高い」ですから・・はい。

 なので、飲まない分、価格は高く成りませんので・・是非ご検討くださいませ。2016年ものの他のシャルドネは全てテイスティング済み・・・健康的で柔らかさもしっかり有りました。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【繊細系レ・フォラティエール!!少し締まって来ていますが非常にエレガントで旨いです!】
 ようやく飲めたブーズローのフォラティエールです。2015年ものも少なくて8本のみの入荷です。このままでは延々と飲めないので、

「少なくてもここらで飲むしかない!」

と心に決め、さっそく持ち帰って飲んでみました。さて、どう来るか・・楽しみです。


 2015年リリースも最後の方ですので、今までのテイスティングからのニュアンスとは、若干異なることも頭に入れています。

 色合いからも、「ガラスのように透明な」感じが見て取れますね。マッチョで超ボリューミーな、ピュリニーに在りがちなスタイルでは無さそうです。

 言わば、

「繊細系のピュリニー1級!」

と言えるでしょうか。超細~い絹糸を幾重にも重ねたような感じで、風が吹くとその糸も少し泳ぐ・・隙間から向こうの景色、この場合は各要素でしょうか、透けて見えるかのようです。

 ゴージャス感は今のところさほど無く、繊細、フィネス、エレガンスと言った言葉が似あう、ドライでピュアなフォラティエールでした!

 もっともこのニュアンスは、飲まれるタイミングで大きく異なるかと思われ、2~3年ほど熟しますとボリューム感も増してくると予想されます。

 冷ややかな白や黄色の果実、細やかでおしとやかなスパイス、充分なミネラリティで美味しくいただけました。

 また、お隣さんのコント・ラフォンさんちのムルソーなどのシャルドネとも、かなり印象が違います。だって・・・

「超繊細!コント・ラフォンのムルソー!」

とは、タイミングでそのように感じることが有ったとしても、中々言い辛いですよね。それと同時に、

「超繊細なピュリニー1級!」

とタイトルを付けられるのは、意外かもしれませんが、中々少ないと思います。


 こう来たのか・・と、少しブーズローが理解できたかな・・と思います。エキス重視型の超繊細系シャルドネでした!ぜひ、しっかり休めて・・移動直後とかの抜栓はできるだけ避けて飲んでみてください。フォラティエールとしてはもっともリーズナブルなプライスかと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・少なくて飲めていません!】

 本来なら飲むつもりでいたんですが、トラペやらメオ=カミュゼのテイスティングで押されてしまい、引き取りが遅くなった性で数が無くなっていました・・。

 これだけポテンシャル高いワインをリリースしているジャン=マリ・ブーズローのトップワインがフォラティエールですので、悪い訳が無い・・と思うんですが、それにしても価格が安いですよね。まともなドメーヌものでフォラティエールを購入して、万札でお釣りが来るなんてこの2017年にはまず・・あり得ない状況です。

 8本の入荷ですので、もし売れないようなら、素晴らしさの見える2015年のジャン=マリ・ブーズローに期待してテイスティングするかもしれません。ACブル赤白ともに素晴らしいし、ACムルソーの冷ややかな瑞々しい美味しさには脱帽です。

 因みに・・あのルフレーヴさんちのフォラティエールは今・・この倍以上はします。先般ご案内させていただき好評だったバシュレ=モノさんのフォラティエールが9950円で最安値でした。さらには、昨年ご紹介のブーズローさんの2013年フォラティエールも10890円でしたので・・

「滅茶安くなってる!」

んですよ。

 もしもう2013年のフォラティエールをお飲みいただいていて、気に入っていただけていたら、今回のオファーは非常にリーズナブルですのでご検討くださいませ。


2018 Bourgogne Cote-d'Or Pinot Noir
ブルゴーニュ・コート=ドール・ピノ・ノワール

15592
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。ヴォルネー村に位置す「Les Lombois(レ ロンボワ)」の区画の葡萄を使用。葡萄は1990年に植樹されたものが中で手摘み収穫後、畑と醸造所の選果台で選別してから100%除梗。琺瑯タンクで低温浸及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、旧樽のみの樫樽で16~18ヵ月間熟成しています。ラズベリーのような華やな赤い果実の香り、色調は淡くフルーティでミネラル豊か。タンニンも繊細で若いうちか飲みやすく、赤身肉、ハムやソーセージ、チーズと共に楽しめます。
 ヴォルネー村にあるLes Lombois(レ・ロンボワ)の畑
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,980 (外税) 
【新樽を使わないピュアでナチュラル感の在る明るい美味しさ、ちょっとヴォルネイっぽい深みも有るA.C.ブルです!】
 垢抜けて来ましたね~。実に良い感じです。2017年までは新鮮な美味しさをアピールしてくれていましたが、新鮮なだけ、健康なだけじゃなくて、実物にも陰影がしっかりついて来た・・その上で酸の美味しさをも感じさせてくれる味わいに仕上がった2018年ものです。

 レ・ロンボワはヴォルネイ=サントノーの下方に有るA.C.ブルの畑ですので、結構に綺麗な赤さを呼び起こす粘土がしっかりしているんじゃないかと踏んでいます。これはヴォルネイらしさのひとつで有るとも言えますが、むしろヴォルネイの北の方はやや茶掛った赤で粘性はさほどは強く無く、中央部から赤みと粘性が出始め、ムルソー村の境界辺りから南へ行くほどに強い粘土の影響が出てくるような組成なのかな?・・と思ってます。

 勿論ですがA.C.ブルの畑ですので、村名ほどの複雑性や、一芸に秀でた部分は無いんですが、一緒にご紹介させていただいているムルソー・ルージュとの共通項は結構に大きく感じられます。

 また、新樽を使わずに旧樽仕上げですので、新樽による穏やかな酸化を拒否したピュアな果実と果実酸の美味しさが活き活きと感じられる味わいで、最近のワインファンの好みにも対応して来ているんじゃないかな・・とも思います。

 これ、値段もリーズナブルですし、美味しいと思うんですが、酸の美味しさに目が行かない方には、酸は強めかな?・・と思います。しかし、やはりワインは酸がしっかりしていないと・・そして熟成、時間経過を考えれば、その位じゃないとダメでしょ・・と思われる方には、正にぴったんこな選択になるかと思います。

 ヴォルネイからムルソーに掛けての赤の美味しさの、素直な一面を見せてくれるピノ・ノワールだと思います。是非ご堪能くださいませ。


以下は以前のレヴューです。
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【2017年ものの先駆けですが、滅茶新鮮、滅茶健康的!2017年は2005年の再来か?・・などと先走って言ってしまいそうになりました!】

 出て来ましたね・・A.O.C.表示では無くA.O.P.表示・・・言わば、

「A.O.C.はフランス国内+ユーロ圏以外の外国向け、A.O.P.はユーロ圏向け」

なのかな・・と思います。ユーロは経済的に結びついた国同士の集まりですが、それぞれの国で法律が異なる部分を統一しはじめていますんで、その一環と言って良いと思います。

 で、2016年ものがまだ出揃っていない段階ですが、2017年もののリリースと言うことになり、noisy も幾つか飲み始めています。2017年ものは、

「ぷりっぷりの新鮮果実が健康的であっけらかんとした、ベクトルの向きの良いニュアンス」

がたっぷり感じられる素晴らしいピノ・ノワールでした!・・これは旨いです。


 まぁ、ちょっとしかめっ面をしながらポテンシャルを取りに行く・・と言うような高質さは持ち合わせませんが、ヴォルネイの軽やかな赤い明るさとムルソー北部のややねっとり感のあるやや黒みの有る重厚さの融合した感じ・・難しいでしょうか?・・実にバランス良く、気持ち良く飲めてしまいました。

 2016年ものの量の無さには泣かされ続けています。普通に販売していると、どうやっても・・前年をクリアできません。少しくらいの値上げでは到底追い付かないんですね。なので、ワイン屋的な財務、金銭面はほぼタッチしていない noisy では有りますが、

「ん~・・どうしよっか~・・これで1本開けちゃうとなぁ・・」

と言うことになってしまいがちでは有る訳です。それでも結局開けてしまうパターンが多いですけどね。

 まぁ、この健康的で深い、美しいルビー色を2015年ものの写真と比較していただけましたらご理解いただけるでしょう。粘土だけに陥りがちなムルソー北部、ヴォルネイ最南部の葡萄を見事に仕上げていると思います。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【この2015年ものは昨今の2千円台ACブルゴーニュ赤で白眉です!クリスタルのような透明度の高いミネラリティと美しいチェリー!】
 いや、これは滅茶美味しいです!今飲んでも最高です。それに、リーズナブルで美味しいルイ・ユエランとかロッシュ・ド・ベレーヌのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールとは、また違った風情が楽しませてくれます!コンディションの良さもフィネスさんの輸入で信頼でき、これはもう必買でしょう!

 畑はムルソーとヴォルネイに跨る東側に有ります。皆さんも良くご存知のサントノー=デュ=ミリュー、そしてサントノーの下部です。

 つまり、白ワインだと村名に過ぎないムルソーになるのがそれらサントノーでして、ピノ・ノワールだとヴォルネイ1級になるんですよ。

 そしてヴォルネイ側に入ると、このACブルゴーニュのリューディ、レ・ロンボワの上部が、

「村名ヴォルネイ(ルージュ)」「村名ヴォルネイ(ブラン)」「ACブルゴーニュ(赤・白)」

の3(4)種類で分けられるリューディ、「ル・クロ・マルタン」なんですね。


 まぁ、白のル・クロ・マルタン村名は見たことが無いですが・・・何を言いたいかと言うと、


「シャルドネとピノ・ノワールが非常に交錯した地域で、しかも1級からレジョナルまで3段階にもアペラシオンが分かれている」

と言うことなんです。非常に・・面白いです。


 その性なのか、判りませんが、

「クリスタルのような透明なミネラリティが漲り、チェリーやラズベリーをコーティングしているかのような、ハイトーンな表情」

が楽しめるんですね。


 2013年も美味しかったんですが、いや・・この2015年には全く歯が立たないです。

 しかも、白いミネラリティ・・石灰っぽさも無い訳じゃあ無いにせよ、この硬く透明なミネラリティの美しいこと!2013年はもっと白かったと思いますし・・そしてエキスが綺麗に出ていますんで、グラスを振って飛び出して来るアロマの自然さ、ピュアさが滅茶美味しいです!写真の色合いも実に美しいでしょう?


 実は、この赤を飲むまでは、ACブルのシャルドネを推そうと思っていたところ、余りにこちらが旨いので急遽差し替えました。・・いや、白もリーズナブルで非常に美味しいんですが、赤は安いしコンディション良いし、シツコク無いのに美味しさが全面に出て来るので!

 是非これは飲んでみて欲しいと思います。面白いですね!・・ヴォルネイ~ムルソーの間は、色んな風景が見えると思います。一推しです!



 以下は2013年もののレヴューです。
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【エレガントで雅なピノ・ノワールです!リーズナブル!】

 シャルドネのおまけのような感じになりがちなムルソーの造り手の赤ワインでは有るんですが、このACブルの畑はヴォルネイにあるようです。レ・ドレソルと言う区画がどこなのかは判らなかったんですが、まず色合いを見ていただくと判りやすいかな?・・と思います。

 透明感が有って、淡い赤紫・・です。このような場合ですと、ヴィンテージ的に熟さなかったり、もしくは、石灰質がとても強かったりすると淡くなってきます。勿論ですが、普通にちゃんと熟した場合が比較の対象です。

 とても良く熟した・・と言う印象では無く、ほぼピッタリのタイミングで収穫されたことが伺える味わいです。しかも、かなり選別したのかな?・・・大変だっただろうな・・と思ってしまいました。

 チャーミングながらも花や果実が有り、非常にドライでピュアな味わいのピノ・ノワールでした。

 ヴォルネイっぽいか?と聞かれても、

「ん~・・ヴォルネイっぽくも感じない」
と思いますし、むしろ、ヴォルネイの中でも、本来ならシャルドネを植えた方が結果が良いような、石灰の強さを持っていると思います。

 その石灰の強い分、華やかでフラワリーなアロマが有り、伸びやかなのでしょう。

 全体のバランスとするとかなりの高得点です。「~に似ている」と言えるような対象が無いのが残念ですが、例えば元ルフレーヴの醸造長でも有ったピエール・モレのブルゴーニュ・ルージュをやや淡く、少し石灰を強くしたようなイメージです。
 まぁ、ピエール・モレは知らない・・と言われてしまうとは思いますが、ネゴスものは「モレ・ブラン」ドメーヌものは「ピエール・モレ」でリリースされ、時にはACブルでも素晴らしい味わいのものをリリースしてきます。日本国内に来るのは???ですが、かなり前にピーター・ツーストラップものを分けてもらって販売し、その品質に皆さん、随分驚かれたと・・記憶しています。

 そんな訳で・・オマケでは無くて、ぜひ飲んでいただきたい、エレガント系のピノ・ノワールでした。何より安いしお奨めします。


 あとの2アイテムは数量の関係で飲めていませんが、ACブルでこれだけ旨いので、まず問題無いと思います。時間と品物の都合が付けば、いずれ飲んでみたいと思っています。

 ムルソーのルージュは、今となっては非常な貴重品です。基本的にムルソー村の低地に植わっているのがムルソー・ルージュですが、ほとんどがシャルドネに植え替えられています。レ・ドレソルというリューディはヴォルネイ側に寄ったところに有り、接してはいませんがサントノー・デュ・ミリューの下部ですから、こちらはキッチリ、「ヴォルネイ」の味わいがするでしょう。サントノー風のトッピングが有ればかなり良いワインになります。珍しいアペラシオンですので、これもワイン会には持って来い!なアイテムです。・・当たらせないため・・です。

 最後のヴォルネイ・シャンパンはご存知ヴォルネイ1級・・村のほぼ中央に構えています。村の真ん中にあるのに何故か・・ヴォルネイと言うよりもポマール的などっしり重量感さえ有る1級で、あまりヴォルネイっぽくないと言うか、多くのヴォルネイのワインのイメージより少し異質かもしれません。まぁ、例外を覚えた方が身につきやすいのは世の常なのかもしれません。

 そんな訳で、全部は飲めていませんが、非常にリーズナブルかと思います。質も良いです。まだ知らない良い造り手がいたのには驚きでした。ブーズロー家は知ってましたが、違う家でしたし・・ぜひ飲んでみてください。




2013 Meursault Rouge
ムルソー・ルージュ

11702
自然派
赤 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑は「Les Dressoles(レ・ドレソル)」の区画で葡萄は1965年に植樹されました。手摘み収穫後、畑と選果台で選別をした後、100%除梗。琺瑯タンクで低温浸漬及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、熟成は228?の樫樽(新樽率10%)で16~18ヵ月間行っています。赤い果実のフレッシュな香り、タニックで骨格がしっかりしており、隣接するヴォルネーよりはポマールに近い印象があります。ムルソーのアペラシオンの97%以上は白が占めており、ムルソーの赤はあまり見かける事のないワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,580 (外税) 
【4年の時空を超えて・・の再度のご案内です!2013年もの赤のムルソー・・・粘土由来の淡いが絶妙の旨味と石灰のハスキーな白さ由来の軽やかさの競演です!】
 4年ちょっと前にご案内させていただいたのと同じアイテムです。フィネスさんに寝ていたものを分けていただきました。

 実に良い熟成をしていました。是非4年前の写真と見比べてみてください・・同じワインだとは思えないほどでは無いでしょうか?

 しかしながら良~~く凝視してみると・・淡い色合いの質そのものは同様にも見えますし、現在の写真(上)の全体の黄色さと、以前の写真の青さ・・・ホワイトバランスが悪いのは申し訳ないんですが、そこを差し引いても、

「さらっとして透明度の高い、若くよりフレッシュさの有る紫が、葛粉のような不透明さと温かみ、ふんわり感を持った現在のややレンガ色の姿の対比」

は、結構に面白いんじゃないかと思います。


 飲んでみると・・なるほど~!・・な味わいなんですね。このところは2013年ものも時折飲ませていただいておりますが、やはり非常にエレガントです。要素がみっちりある・・とは言えない2013年ものですし、どちらかと言えば、

「スッキリ系、削って行った時に出来るバランス」

ですね。


 時には、ややスッキリしすぎと言うか、ワビサビもちょっと過ぎるか?・・と感じるアイテムも無い訳では有りません。

 しかしながらこのブーズローのムルソー赤は、ヴォルネイ的雅さなども全く無いんですが・・・


「何とも表現し辛いが、粘土由来の繊細ながらもややふっくらとした絶妙な旨味が戻って来る感じ」

が有り、他の2013年ものピノ・ノワールとは結構に異なる美味しさのバランスが有ると感じます。


 そこに、奥の方から白い石灰が、そのやや粘っこい旨味を押し避けつつ、かき分けるようにノーズから抜けて来ますので、ワインとしての美味しさは充分以上に感じられてしまうんですね。


 これ、結構に「ハマる」方がいらっしゃるんじゃないかと思います。ぶわ~っと押し寄せるのではなく、静かに穏やかに・・でも確実に戻って来る結構な旨味・・に、繊細な味わいのお料理とのマッチングで、「薄さを感じさせない適度な濃度」であると感じていただけることでしょう。


 もっとも、濃い味付けだったり、パワフルなお料理と合わせても、それなりの対処をしてくれるような懐の深さも有ったりすると感じますので、鉄分は少ないけれど粘土が持つ様々なミネラリティを葡萄が吸い上げ、またさらに奥に存在する石灰混じりの土壌からの華やかなミネラリティも吸い上げ、それがワインに生きている性じゃないかな・・と感じました。


 ある程度の期間を開けて、同じワインを再度飲めるのは・・中々できない経験かと思います。美味しいので是非!・・飲んでみて下さい。お勧めします。


 以下は4年ちょっと前に書いた、リリースして間もない頃のこのワインのレヴューです。
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【エレガントで雅なピノ・ノワールです!リーズナブル!】

 シャルドネのおまけのような感じになりがちなムルソーの造り手の赤ワインでは有るんですが、このACブルの畑はヴォルネイにあるようです。レ・ドレソルと言う区画がどこなのかは判らなかったんですが、まず色合いを見ていただくと判りやすいかな?・・と思います。

 透明感が有って、淡い赤紫・・です。このような場合ですと、ヴィンテージ的に熟さなかったり、もしくは、石灰質がとても強かったりすると淡くなってきます。勿論ですが、普通にちゃんと熟した場合が比較の対象です。

 とても良く熟した・・と言う印象では無く、ほぼピッタリのタイミングで収穫されたことが伺える味わいです。しかも、かなり選別したのかな?・・・大変だっただろうな・・と思ってしまいました。

 チャーミングながらも花や果実が有り、非常にドライでピュアな味わいのピノ・ノワールでした。

 ヴォルネイっぽいか?と聞かれても、

「ん~・・ヴォルネイっぽくも感じない」
と思いますし、むしろ、ヴォルネイの中でも、本来ならシャルドネを植えた方が結果が良いような、石灰の強さを持っていると思います。

 その石灰の強い分、華やかでフラワリーなアロマが有り、伸びやかなのでしょう。

 全体のバランスとするとかなりの高得点です。「~に似ている」と言えるような対象が無いのが残念ですが、例えば元ルフレーヴの醸造長でも有ったピエール・モレのブルゴーニュ・ルージュをやや淡く、少し石灰を強くしたようなイメージです。
 まぁ、ピエール・モレは知らない・・と言われてしまうとは思いますが、ネゴスものは「モレ・ブラン」ドメーヌものは「ピエール・モレ」でリリースされ、時にはACブルでも素晴らしい味わいのものをリリースしてきます。日本国内に来るのは???ですが、かなり前にピーター・ツーストラップものを分けてもらって販売し、その品質に皆さん、随分驚かれたと・・記憶しています。

 そんな訳で・・オマケでは無くて、ぜひ飲んでいただきたい、エレガント系のピノ・ノワールでした。何より安いしお奨めします。


 あとの2アイテムは数量の関係で飲めていませんが、ACブルでこれだけ旨いので、まず問題無いと思います。時間と品物の都合が付けば、いずれ飲んでみたいと思っています。

 ムルソーのルージュは、今となっては非常な貴重品です。基本的にムルソー村の低地に植わっているのがムルソー・ルージュですが、ほとんどがシャルドネに植え替えられています。レ・ドレソルというリューディはヴォルネイ側に寄ったところに有り、接してはいませんがサントノー・デュ・ミリューの下部ですから、こちらはキッチリ、「ヴォルネイ」の味わいがするでしょう。サントノー風のトッピングが有ればかなり良いワインになります。珍しいアペラシオンですので、これもワイン会には持って来い!なアイテムです。・・当たらせないため・・です。

 最後のヴォルネイ・シャンパンはご存知ヴォルネイ1級・・村のほぼ中央に構えています。村の真ん中にあるのに何故か・・ヴォルネイと言うよりもポマール的などっしり重量感さえ有る1級で、あまりヴォルネイっぽくないと言うか、多くのヴォルネイのワインのイメージより少し異質かもしれません。まぁ、例外を覚えた方が身につきやすいのは世の常なのかもしれません。

 そんな訳で、全部は飲めていませんが、非常にリーズナブルかと思います。質も良いです。まだ知らない良い造り手がいたのには驚きでした。ブーズロー家は知ってましたが、違う家でしたし・・ぜひ飲んでみてください。


2016 Meursault 1er Cru Poruzot
ムルソー・プルミエ・クリュ・ポリュゾ

14051
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。斜面の中腹に位置する粘土石灰質土壌の畑で樹齢は約50年、所有面積は約0.25haになります。醸造はムルソー1級シャルムと同様、樫樽で3週間以上掛けてゆっくりアルコール醗酵を行い、新樽30%で18ヵ月間熟成させます。同じ1級区画のシャルムよりも味わいが早く開く傾向があり、青リンゴやフレッシュな洋梨のアロマ、果実味が前面に出ていて口当たりは丸いですが引き締まりのある直線的な味わいで、ムルソーよりもピュリニーモンラッシェに近いイメージのワインです。ムルソー1級 ポリュゾの畑 / 9月収穫時
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,500 (外税) 
【滑らかなのに新鮮、香りのスピードも!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】
 ムルソーの素晴らしい1級畑ものは、他の村のシャルドネに比較すれば、まだまだリーズナブルです。これをピュリニーで比較しよう・・なんて考えてしまうと、かなりの予算を計上しないとならなくなってしまいます。

 畑の違いをどう考えれば良いのか・・まぁ、全て飲んで・・すべての造り手とその持ち畑を全て飲んで記憶すれば良いだけですが、人間は中々そうは出来ないものです。まずは位置関係かな・・と思いますよ。

 ピュリニーとの境の南側から行くと判りやすいと思います。アバウトにですが、南端の下がレ・シャルムでその上がレ・ペリエール、その両者の北側がジュヌヴリエール、その北側がこの「ポリュゾ(3区画あり)」で、その上に「レ・ブシェール」、その両者の北側が「レ・グッド・ドール」です。これが大まかに言って、重要な1級畑です。勿論、他にも幾つか有りますが、今回は・・すみません。

 noisy もジャン=マリ・ブーズローさんちの「1級レ・ポリュゾ」を飲んだのは今回が初めてです。で・・ちょっとビックリしました。想像していたのとだいぶイメージが異なっていたんですね。

 一般的にはレ・ポリュゾのワインは、かなりのミネラリティの強いワインで、真上のレ・ブシェールや北隣のレ・グッド=ドールの豊かさとは、また違った「ハードな・・」「やや硬めな・・」「大理石的ミネラリティがほとんどを占めるような・・」と言いたくなるようなイメージだったんですね。

 ところがですね・・エージェントさんの説明にもある通り、

「ピュリニー=モンラッシェを思わせるような・・」

柔らかさとフィネスを持った、ムルソー1級群の中では比較的早熟だと思わせるような、「愛想の良さ」を持っているんですね。


 確かに、レ・ブシェール(リリースしているドメーヌは少ないです)は、ガチガチに硬さをアピールしてくるものと、豊かさを感じさせるものの両方が有るように思います。それでいてやはりミネラリティはしっかりしていると思います。

 北側のレ・グット=ドールはとても豊かで大柄なワインと言う理解をしています。まぁ・・洗練されているな~・・と感じることは多くは無いですが、当たったグット=ドール・・・適度に締まっているタイミングでしょうか、これは素晴らしいと思います。基本的には豊かな感じです。

 この2016年のポリュゾは・・こればちょっと確かにピュリニー1級かと勘違いしてしまいそうなニュアンスです。アロマは膨らみが有って、多くのムルソー南側の1級畑が見せる大理石的なニュアンスが少な目なんですね。

 蜜とやや熟れた柑橘が有り、レ・ペリエール的な表情を1/5~1/4ほど持っているような感じです。勿論ですがレ・ペリエールのような、石の集合体のような厳しいミネラリティを見せつけることは有りません。豊かなんですね・・レ・グット=ドールのような豊かさ・・ですが、それよりも洗練された美しさを感じます。

 そう言ってしまうと、ピュリニー1級と表現するのも全く同感で、終盤に見せるハシバミのようなミネラリティの表現から、

「・・いや、ムルソー1級かな・・良い年のレ・ジュヌヴリエール?」

と言うような判断も有るかもしれません。


 さりとて、イヴ・ボワイエ=マルトノのレ・ジュヌヴリエールのような緊張感の連続で痺れてしまうようなものでも無い訳ですから、もしこれがブラインドで出されたとするとかなり悩むことになってしまいそうです。


で、出来の方ですが・・これが非常に素晴らしいんですね。

「凝縮感が有ってタイトでムルソーの本質を見せていて・・・・」

と言ってしまうと、これは「嘘」です。それだと全く違う感じになります。


 勘違いされるかもしれないことを恐れずに言ってしまえば、

「2005年もののような雄大である種の大らかさと健康美を持ち、非常にバランスの良いピュリニー的な表情さえ感じさせる優雅なムルソー1級!」

とするのが良いかな・・と思います。これはかなり・・美味いです。今飲んでも行けちゃいますよ。


2016 Meursault Charmes Premier Cru
ムルソー・シャルム・プルミエ・クリュ

14052
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは0.3haで土壌は粘土石灰質、葡萄は1955年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、18ヵ月熟成、最初は固いですが時間と共に白い桃やアニス、バニラのアロマ、柑橘系のドライフルーツの香りも出てきます。リッチで丸みがあり、とてもチャーミング。豊かでバランス良い味わいはまさに1級のポテンシャルを表しています。樽のニュアンスも抑えめでとても長い余韻が楽しめ、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラなどと相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,500 (外税) 
【素晴らしいです!まさに「エレガンスを纏った健康的でポテンシャル高いムルソー」!・・そんなムルソーは非常に貴重です!】
 旨いですね~!・・これは実に旨い。色合いも淡い緑が入ったやや濃い目の黄色が実に美しい!

「エレガンスさえ感じさせる健康的なムルソー1級」

なんて、飲んだこと有りますか?・・まぁ、感じ方は人それぞれだとしても、ここまで良いと万人受けすると思いますよ。


 例えば、少し前までは独占銘柄で大いに拡売させていただいたイヴ・ボワイエ=マルトノですよ。勿論今でも素晴らしいムルソー群だと思っています。ただし・・我々の手を離れて極端に高値になってしまいましたんで。

 イヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーは素晴らしいんですが、やはり、

「ポテンシャル重視のポイントが高い!」

んですね。若くして「さっ」と飲んでも美味しい・・と言う意味合いでは有りません。ある程度の年数を寝かせないとその本質は表情に現れて来ない、「硬さの有る」ムルソーです。

 ムルソーと言えば、ただでさえ他のアペラシオンに比較すれば長熟ですから、

「20年経ったら激変しますよ~!」

などと、ちょっと一瞬「真剣な真顔」になってしまうそうになります。勿論、イヴ・ボワイエ=マルトノの1級レ・シャルムもそうです。言っちゃえば「パワフル」なタイプですが、愛想が無い時に開けてしまうと「硬いだけ」になってしまう可能性が有ります。

 以前、仲間内のワイン会で、

「イヴ・ボワイエ=マルトノ水平!」

をやったんですが、計画を聞いた時は、

「・・それは止めた方が良いよ」

と言ったんですが、

「いや、是非一度やってみたい!」

と押し切られまして・・。案の定ですが、パキパキのリリース仕立てのムルソー群を開けて5本目くらいからは、皆・・目が死んでました。口内・・感覚器官も超絶なミネラリティにコーティングされてしまい、飲むのが辛くなってしまったんですね・・。だから言ったのに・・(^^;; 10年以上も続けて全アイテムテイスティングをやってましたんで、経験済みだったんですね・・。結構に・・ツラいですよ。


 しかしながら、このジャン=マリ・ブーズローのワイン、またこの1級レ・シャルムは、それとは異なる表情を感じさせてくれます。

 勿論ですがミネラリティの厳しいムルソーのアペラシオンですから、そんな側面も持ってはいます。しかしながら、柔らかなフレーヴァーが瑞々しく、膨らみを持って出迎えてくれますから、思わず「にっこり」してしまうんですね。

 ムルソーらしい大理石的ニュアンスに、黄色い柑橘果実がふんわり、小さなカプセルに入った蜜・・もしくは花に鼻を近づけた時の蜜のニュアンスが乗り、白亜な石灰感に混じる白い花、ハシバミのニュアンスが有る中程度のボディ感、そこにまた繊細なアロマがノーズを過ります。余韻も実にエレガントです。締まってる感を感じつつも味蕾やノーズに「ホロホロと解けて行く複雑な要素」を感じさせつつ、また柑橘系果実の還りのアロマが入り込みます。

 まぁ・・「愛想が良いのは何とか」とも言いますが、2005年もののワインのような「健康美」を持ちつつ、エレガンスをちゃんと見せてくれる1級ムルソーなんですね・・。しかも価格がこれですから、是非お勧めしたいです。飲んでみて下さい!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ムルソー・シャルムとは、こんなアロマになるのが普通なんです!】
 非常にシャルムらしい・・ムルソーでした!・・久々に本格的なレ・シャルムを飲んだと・・思います。

 あ、お間違いの無いように・・こちらのシャルムとピュリニーのフォラティエールは2014年です。

 昨今は、醸造技術の発達の性か、栽培も関係あるのか判りませんが、以前は、こんな・・ちょっと火打石のようなアロマが混じると・・レ・シャルムかな?・・・なんて思っていた時期が有ります。まぁ、間違い無いとは思うんですが、近年は余り出会わなかったんですね。ピエール・モレさんとか、え~・・誰だっけ、マトロとか、その辺を飲むと必ず感じていたので、それってシャルムの特徴だと思っていたのに、中々再現出来ないでいたんですね。

 非常に緻密で、細やかな白いミネラリティがたっぷり有ります。ノーズには火打石っぽいアロマが飛び込みます。

 2014年の性か・・今はだいぶ、締まっちゃってますね。1~2年ほど置かないと豊かなボディには出会えないかと思います。中盤以降は普通のムルソー村名のような振舞いをします。余韻の力強さはミネラリティが大きいので、少しポテンシャルは取れると思いますが・・。

 レモン・・かな・・マイルドなレモンのニュアンスですね。グレープフルーツほどはダレ無いです。ほんのりと果実の皮の感じも伝わって来ます。ポテンシャルは高いが、今すぐ飲むのはどうかな?・・と言う感じです。

 2017年の秋口からか、2018年の春以降から飲み始めるのでしたら良いかと思います。ご検討くださいませ!



2017 Meursault Charmes Premier Cru
ムルソー・シャルム・プルミエ・クリュ

14582
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは0.3haで土壌は粘土石灰質、葡萄は1955年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、18ヵ月熟成、最初は固いですが時間と共に白い桃やアニス、バニラのアロマ、柑橘系のドライフルーツの香りも出てきます。リッチで丸みがあり、とてもチャーミング。豊かでバランス良い味わいはまさに1級のポテンシャルを表しています。樽のニュアンスも抑えめでとても長い余韻が楽しめ、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラなどと相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,980 (外税) 
【クリスタルと大理石の見事な融合!今も旨いが先行きも安泰!硬くなり過ぎて飲めない・・と言うことは無いでしょう!エレガンスも凄い!】
 こちらは割り当て分からnoisy持ちでのテイスティングです。ブーズローのシャルドネのテイスティングは本当に嬉しい!・・noisy もそうですが、ムスッとしつつスイスイと貴重なムルソー1級シャルムを飲んでいるカミさんも、実は内心、滅茶楽しんでます。彼女には

「価格は全く関係ない」-->「自分が美味しいと感じられれば良い」

と言うような図式ですから。ボトルが空くのが本当に早い・・いやいや、クレームじゃないんですよ。楽しんでいただけるならそれが一番なんですから。

 このムルソーの最南端にある1級のレ・シャルムは、上部と下部でミネラリティの出方が異なるんですね。単純には、最上部に近いほどミネラリティは細やかに、厳しくなり、若いうちの果実感は抑えられ気味です。下部に行けばやや大粒になり、果実感は早めから出てくる感じとも言えます。

 上部はペリエールに接していますから、時により、レ・ペリエール的「蜜」のニュアンスが入りますし、その際にはミネラリティは物凄いことになります。

 ブーズローさんの持ち畑の位置が判らないので、あくまで想像ですが、中間から下辺りかな?・・もしくは上部を少し持っているなら、下部とのブレンドか?・・などと感じます。

 細やかに粉砕された石灰、大理石風のニュアンスに、ガラスやクリスタルのミネラリティがコーティングされているイメージです。若いレ・シャルムとしますと白っぽい果実や、やや黄色味を帯びた果実のニュアンスはたっぷり目で、南に接するクリマのピュリニー=モンラッシェ・レ・ルフェールとの共通点が思い当たります。

 ペリエールのような凄い粘性のあるものでは有りませんが、高質なレ・シャルムらしい少しマッタリと感じる粘度が心地良いです。

 また一般的なムルソーが持つ「ガチガチに硬いニュアンス」とは異なり、ちゃんと「こっちを見てくれている感」が開放感のように感じられます。さすがに抱擁されているまでは、まだ至ってはいないように思いますが、それでもま~・・危険な飲み口なので、スイスイ飲んでしまいますが、ふと口内に乗った液体を口蓋ですり潰してみると、相当なポテンシャルをも感じさせてくれます。

 色合いも実に良いです。薄~~い緑を感じさせてくれるイエローが見えます。写真はちょっと白くなり過ぎているかもしれませんが、本当に薄緑なんですよね・・。

 とても美味しいです!今開けても・・5~10分後には満足できる状態に持って行けると思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!まさに「エレガンスを纏った健康的でポテンシャル高いムルソー」!・・そんなムルソーは非常に貴重です!】

 旨いですね~!・・これは実に旨い。色合いも淡い緑が入ったやや濃い目の黄色が実に美しい!

「エレガンスさえ感じさせる健康的なムルソー1級」

なんて、飲んだこと有りますか?・・まぁ、感じ方は人それぞれだとしても、ここまで良いと万人受けすると思いますよ。


 例えば、少し前までは独占銘柄で大いに拡売させていただいたイヴ・ボワイエ=マルトノですよ。勿論今でも素晴らしいムルソー群だと思っています。ただし・・我々の手を離れて極端に高値になってしまいましたんで。

 イヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーは素晴らしいんですが、やはり、

「ポテンシャル重視のポイントが高い!」

んですね。若くして「さっ」と飲んでも美味しい・・と言う意味合いでは有りません。ある程度の年数を寝かせないとその本質は表情に現れて来ない、「硬さの有る」ムルソーです。

 ムルソーと言えば、ただでさえ他のアペラシオンに比較すれば長熟ですから、

「20年経ったら激変しますよ~!」

などと、ちょっと一瞬「真剣な真顔」になってしまうそうになります。勿論、イヴ・ボワイエ=マルトノの1級レ・シャルムもそうです。言っちゃえば「パワフル」なタイプですが、愛想が無い時に開けてしまうと「硬いだけ」になってしまう可能性が有ります。

 以前、仲間内のワイン会で、

「イヴ・ボワイエ=マルトノ水平!」

をやったんですが、計画を聞いた時は、

「・・それは止めた方が良いよ」

と言ったんですが、

「いや、是非一度やってみたい!」

と押し切られまして・・。案の定ですが、パキパキのリリース仕立てのムルソー群を開けて5本目くらいからは、皆・・目が死んでました。口内・・感覚器官も超絶なミネラリティにコーティングされてしまい、飲むのが辛くなってしまったんですね・・。だから言ったのに・・(^^;; 10年以上も続けて全アイテムテイスティングをやってましたんで、経験済みだったんですね・・。結構に・・ツラいですよ。


 しかしながら、このジャン=マリ・ブーズローのワイン、またこの1級レ・シャルムは、それとは異なる表情を感じさせてくれます。

 勿論ですがミネラリティの厳しいムルソーのアペラシオンですから、そんな側面も持ってはいます。しかしながら、柔らかなフレーヴァーが瑞々しく、膨らみを持って出迎えてくれますから、思わず「にっこり」してしまうんですね。

 ムルソーらしい大理石的ニュアンスに、黄色い柑橘果実がふんわり、小さなカプセルに入った蜜・・もしくは花に鼻を近づけた時の蜜のニュアンスが乗り、白亜な石灰感に混じる白い花、ハシバミのニュアンスが有る中程度のボディ感、そこにまた繊細なアロマがノーズを過ります。余韻も実にエレガントです。締まってる感を感じつつも味蕾やノーズに「ホロホロと解けて行く複雑な要素」を感じさせつつ、また柑橘系果実の還りのアロマが入り込みます。

 まぁ・・「愛想が良いのは何とか」とも言いますが、2005年もののワインのような「健康美」を持ちつつ、エレガンスをちゃんと見せてくれる1級ムルソーなんですね・・。しかも価格がこれですから、是非お勧めしたいです。飲んでみて下さい!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ムルソー・シャルムとは、こんなアロマになるのが普通なんです!】
 非常にシャルムらしい・・ムルソーでした!・・久々に本格的なレ・シャルムを飲んだと・・思います。

 あ、お間違いの無いように・・こちらのシャルムとピュリニーのフォラティエールは2014年です。

 昨今は、醸造技術の発達の性か、栽培も関係あるのか判りませんが、以前は、こんな・・ちょっと火打石のようなアロマが混じると・・レ・シャルムかな?・・・なんて思っていた時期が有ります。まぁ、間違い無いとは思うんですが、近年は余り出会わなかったんですね。ピエール・モレさんとか、え~・・誰だっけ、マトロとか、その辺を飲むと必ず感じていたので、それってシャルムの特徴だと思っていたのに、中々再現出来ないでいたんですね。

 非常に緻密で、細やかな白いミネラリティがたっぷり有ります。ノーズには火打石っぽいアロマが飛び込みます。

 2014年の性か・・今はだいぶ、締まっちゃってますね。1~2年ほど置かないと豊かなボディには出会えないかと思います。中盤以降は普通のムルソー村名のような振舞いをします。余韻の力強さはミネラリティが大きいので、少しポテンシャルは取れると思いますが・・。

 レモン・・かな・・マイルドなレモンのニュアンスですね。グレープフルーツほどはダレ無いです。ほんのりと果実の皮の感じも伝わって来ます。ポテンシャルは高いが、今すぐ飲むのはどうかな?・・と言う感じです。

 2017年の秋口からか、2018年の春以降から飲み始めるのでしたら良いかと思います。ご検討くださいませ!



2017 Meursault
ムルソー

14583
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。1級区画に程近い「Le Tesson(ル・テッソン)」や「Les Casse Tetes(レ・カス・テット)」を中心に5つの区画の葡萄をアサンブラージュして醸造しています。葡萄の樹齢は最も古い区画で1975年植樹、土壌は粘土石灰質で新樽20%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。フレッシュな果実味と樽のハーモニー、蜂蜜の飴玉やレモンタルトを連想させるようなアロマがとても豊か。酸も攻撃的でなく、ミネラル豊かでオイリー。クリームソース系の魚や甲殻類、白身肉と相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,690 (外税) 
【リリース直後から美味しく飲める見事なバランスです!アヴァンギャルドなビオに寄ることなく、しかも並みの自然派よりも純でピュア!美味しいです!】
 例えばもう、あのイヴ=ボワイエ・マルトノのムルソー・キュヴェ・フェルナン・ボワイエ2017年などは、完全に7千円を超え、以前のコストパフォーマンスの良さは無くなってしまっています。noisy たちが専用で輸入していた2014年までは5千円以下だったと思いますし、ムルソー・ロルモやムルソーなどは、4千円そこそこで、

「バランスの良いムルソーは速攻完売、粘土感の在るロルモは亀の歩みで・・それでも完売」

と言う状況でした。

 ミネラル感が凄いムルソーのタイプで、下部(東側)の粘土質のロルモでさえ、結構な石灰感を感じさせてくれたものです。安かったし、数年~十数年も寝かせると、ビックリするような旨さを感じさせてくれる良いアイテムでした。今となってはちょっと高いか、良くても並みのプライスですから、

「それだけ寝かさないと飲めないの?」

と、即日の美味しさを求められる現在の風潮から言えば、

「・・なら・・後で良いか・・」

となってしまい、結局放置される運命になってしまうのかもしれません。まぁ・・それでも数年、十数年経過して高くなければお買い得だし、何より・・コンディションさえ良ければ美味しいでしょう。

 このジャン=マリ・ブーズローのムルソーは、そんな、

「まずミネラリティのマンモス度や凄みをビシバシと伝えてくるムルソーでは無い!」

と言うことが挙げられます。これが何より違います。

 また、

「リリース直後から適度な柔らかさが有るので美味しく飲める!」

と言うことも特徴です。


 実は、これはミネラリティが削られているのではなく、イヴ=ボワイエ・マルトノに匹敵するほどの「硬さの在るミネラリティでは無い」のが事実です。そこに醸造時由来の「硬くならない技術」も入っていると思います。なので、適度な柔らかさが有ります。

 イヴ=ボワイエ・マルトノのムルソーのアロマは、鼻の孔をえぐりつつ入ってくるようなソリッド感やタイトさが有りますが、ジャン=マリ・ブーズローのムルソーには、そんな面は非常に僅かか、無いと言って等しいほどです。その分、

「優しく、ふっくらと、スピード感を持って」

ノーズに飛び込んで来ます。

 そこはイヴ=ボワイエ・マルトノには無い栽培方法と醸造方法があると感じられます。ジャン=マリ・ブーズローは完全に自然派寄りのアロマの柔らかさです。

 とは言え、ムルソー東側の高い高度の畑が結構に含まれますから、高域や超高域の伸びが有ります。非常に心地良いです。果実感はマルトノの若い時分には有り得ないほど存在し、グラのあるマッタリ感に交じり、徐々に解放された果実感がさらに膨らんでくる予感に美味しさを感じられることと思います。

 今となっては、最もリーズナブルで、しかもポテンシャルの高いムルソー、ムルソーの生産者だと言えるのがこのジャン=マリ・ブーズローです。フィネスさんでも「売れ線」のようで、そう沢山の数の案内は無いんですよ・・。レストランさん辺りでも人気のようです。A.C.ブルの白で充分、ムルソーを感じさせてくれますから、それも理解できます。実はコント・ラフォンさんちのお隣さん(お向いさん?)です。是非ご検討くださいませ。お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【カリテ・プリ度もピカイチ!村名ムルソーの可能性を拡げてくれる見事なバランスです!】

 こちらも実に美味しいです!どんどん飲んで欲しい村名ムルソーなんですが、数は無いので・・すみません。

 例えばムルソーと言えば、今一番に名前が出てくるのは「コシュ=デュリ」でしょう。彼の「ル・テッソン」や「レ・カステート」になってしまうと・・もうビックリするような価格になってしまいます。最も、コシュ=デュリの場合は「村名ムルソー」でリリースされるそれらも有りますので、

「このコシュ=デュリのムルソーはどこの畑か!?」

を当てるブラインドもやったことが有ります・・・正解は「おそらく」と言う副詞が付きましたけど・・。でもまぁ、それをやることで当たらずとも想像力は逞しくなりますよね。

 このジャン=マリ・ブーズローの村名ムルソーは、そんな2区画の葡萄が使用されています。これらは村の中央部、上部にある準1級と言っても良いような村名区画ですが、noisy 的な感覚では、「やや硬くタイトなミネラリティの有るレ・カステート」に「ほんのり豊かさ中心のル・テッソン」と言うようなイメージが有ります。・・いや、感覚は人それぞれですから、丸かじりしたまんまにはしないでください。

 ギッシギシにタイトに仕上がったムルソーでは有りません。ある種の「豊かさ」「伸びの良さ」が有りますんで、今飲んでも美味しくいただけちゃうんですね。それでいて、しっかりムルソーを感じさせてくれます。僅かにトースティーなニュアンスに石、柑橘が伸び良く瑞々しく、スピードを持って感じられ、顔の前に丸い輪郭のイメージを創ってくれます。1級レ・シャルムやポリュゾのように、粒子を押しつぶしながら飲んでしまうような、ある種の「凝縮感をこなれさせるための動作」は余りしないと思います。言ってしまえばそれらよりも緩い訳ですが、緩いとか緩慢だと言うよりも「余裕」「懐の深さ」に感じます。

 まぁ・・相手はムルソーのトップクラスの1級ですからね・・それらよりも緩いのは当たり前では有りますが、緩い性だとは感じさせないとても大きな入れ物が有る訳です。

 これがイヴ・ボワイエ=マルトノだと、

「少し待ってくださいね。一応飲めますが・・できたら粘土感のあるロルモーを先に飲んでください。」

と注釈をするようになります。

 まぁ、1級レ・シャルムが超エレガンスを持っていますので言い辛いんですが、この村名ムルソーもエレガント系と言える味筋です。ポテンシャルお化けでは有りません。飲んで美味しい、しっかりムルソーを表現してくれるワインです。是非飲んでみてください!お勧めです!

 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】
 去年、2016年の初春は2013年のムルソーをご案内させていただき、その素晴らしさに、「一推し印」を押させていただきました。飲まれた方もご納得いただける美味しさだったかと・・思っています。

 まぁ、この位の価格のムルソーは、他にはイヴ・ボワイエ=マルトノ位しか思い浮かびません。安定性が無かったり、平板で美味しく無かったりするムルソーは沢山有っても、ピュアで立体構成の美味しいムルソーは、ソーは無いです。

 幾分ですが・・マルトノよりは高めのプライスゾーンでは有るものの、5千円台で購入出来るようなムルソーは、もう・・ざらには見つからないです。

 2013年ものが、グラッシーでクリスタルな美味しさの、しかも滑らかなムルソーを表現していましたが、何故か noisyの仕入れは1年飛んでしまいまして、今回は2015年もの・・です。

「若いからなぁ・・どうなんだろう?」

と、少し不安も有ったんですが、これがまた・・面白い結果になっちゃったんですね。

 まぁ、フィネスさんは、リリースされたからと言ってすぐには持って来ない、もしくは順番通りには持って来ない、少し変わった・・と言うか、意思を持ってそのようにしている輸入者さんです。なので、何が理由か、たまたまなのか、判りませんが、

「プリップリの新鮮な果実の、ややハードで瑞々しいムルソーもかなり美味しい!」

と言うことが判ったんですね。これは驚きでした。


 二次発酵をやってますからね・・2015年ものだと2016年の春が二次発酵で、本当に仕上がってすぐ持ってきた感じでしょう。毎年続けてご案内させていただいているボワイエ=マルトノは大抵秋口ですから、半年ほど早いタイミングです。

 ですが、現時点ではややタイトでは有りますが非常に美味しいです。ムルソーの村の中央から西(高い方)の畑が多いことも有って、ミネラリティはムルソーの南の1級群辺りの大理石のようなニュアンスとも、やや異なっていると思います。それでも粘土は余り感じず、透明な、非常に硬いミネラリティです。

 そこに柑橘や果実の黄色や白、わずかに茶(蜜とか・・)とか薄い赤とかのニュアンスが混じります。弾けはしませんが、しっとりとした新鮮さが有り、時間が経ってくると、じわっと細やかな表情も出て来ます。

 でも、バランスが良いので・・いつまでもは残らないんですよ。さっさと無くなってしまいます。その位、今、美味しいです!

 ACブルの白も美味しいので、ご予算が許せばこのムルソーを、お試しされるようならACブル白を・・でいかがでしょうか?

 昨今は高くなってしまったブルゴーニュですが、イヴ・ボワイエ=マルトノに匹敵するリーズナブルさも魅力です!お勧めします!是非飲んでみてください。

 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
 また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特徴の一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特徴かと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!


2017 Meursault 1er Cru Poruzot
ムルソー・プルミエ・クリュ・ポリュゾ

14581
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。斜面の中腹に位置する粘土石灰質土壌の畑で樹齢は約50年、所有面積は約0.25haになります。醸造はムルソー1級シャルムと同様、樫樽で3週間以上掛けてゆっくりアルコール醗酵を行い、新樽30%で18ヵ月間熟成させます。同じ1級区画のシャルムよりも味わいが早く開く傾向があり、青リンゴやフレッシュな洋梨のアロマ、果実味が前面に出ていて口当たりは丸いですが引き締まりのある直線的な味わいで、ムルソーよりもピュリニーモンラッシェに近いイメージのワインです。
 写真はムルソー1級 ポリュゾの畑 / 9月収穫時
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,980 (外税) 
【】
 滑らかなテクスチュアとたっぷり目のフレーヴァーを感じさせてくれる、まさに、

「ムルソーのど真ん中!」

の1級畑、レ・ポリュゾです。


 どうしてもムルソーの御三家、「レ・ペリエール」「レ・シャルム」「レ・ジュヌヴリエール」の後塵を拝すポジショニングですので、目立たない存在になっている現在です。

 しかしながら、じゃぁ・・

「あのコント・ラフォンの1級グットドールは・・飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・

「そりゃぁ・・飲みたいよね。」

と思うでしょう?


 それに、

「今を時めくドメーヌ・ギイ・ルーロの最高峰、1級レ・ブシェールは飲みたくないの?」

と聞かれりゃ・・時流を知っていればいるほど・・

「飲みたい!・・し、欲しい!」

と言われるでしょう。


 この1級レ・ポリュゾは、コント・ラフォンのグットドールの南に接し、ドメーヌ・ルーロのレ・ブシェールの真下、東に接する畑なんですね。

 しかも、南はかの「レ・ジュヌヴリエール」です。以前は専用銘柄でご案内させていただいていた、ジャン=イヴ・ビゾのレ・ジュヌヴリエールなどは、昔はレ・シャルムよりも格下と感じられたものの、数年前からはレ・ペリエールに劣らないような物凄いポテンシャルを発揮しています。

 なので、

「素性も物凄い!」

と言えます。


 言ってしまえば「ブラニー村」にある1級畑を除けば、ムルソーには6つしか1級畑は存在せず、そのひとつこそがこの「レ・ポリュゾ」なんですから・・当たり前と言えば当たり前です。

 因みにPKさんは、こんな言い方をしています。

「ル・ポリュゾ7haはレ・ジュヌヴリエールのすぐ北寄りで、上ものムルソーのひとつ。ル・ポリュゾはレ・ジュヌヴリエールとあまり違わないが、優雅さでは及ばぬものの熟した味わいも強く、芳醇で魅力たっぷりの豊かなワインである。」
明日香出版 バーガンディ(ブルゴーニュ)より抜粋


 たしかに、コント・ラフォンの本当に素晴らしいグット・ドールのような、ナッツや木の実のフレーヴァーの芳醇な味わいや、最近のルーロのレ・ブシェールなどのワインが放つ「純粋さをマッタリと表現しているような独特な美しさ」と同様だとは言えはしません。

 しかしながらラフォンのグットドールも、ルーロのブシェールも、安くても3万円台ですし、最近のルーロのブシェールなどは海外市場でも目の玉が飛び出るほどのプライスが付いています。日本円にすると8万円とか・・です。noisy も正規で購入できると今のところは3万円代ですが、今後はどうも仕入すら厳しいようです。


 非常に密な組成で、適度なマッタリ感、オイリー感が有り、黄色い果実がたんまり、それでいて大きさだけを訴えてくるような「わがまま」なタイプでは有りません。

 勿論、すぐに開けても、相当な柔らかさが有り、果実も有りますから、ミネラリティのマンモスさに辟易することもありません。ブーズローらしい柔らかさと香りのスピードの速さが充足感をくれます。実に美味しい思いをさせていただきました。

 今のところ2017年ブルゴーニュは、シャルドネも当たり年なのかな?・・と感じています。是非飲んでみてください。旨いし、何よりムルソー1級でこのプライスです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【滑らかなのに新鮮、香りのスピードも!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】

 ムルソーの素晴らしい1級畑ものは、他の村のシャルドネに比較すれば、まだまだリーズナブルです。これをピュリニーで比較しよう・・なんて考えてしまうと、かなりの予算を計上しないとならなくなってしまいます。

 畑の違いをどう考えれば良いのか・・まぁ、全て飲んで・・すべての造り手とその持ち畑を全て飲んで記憶すれば良いだけですが、人間は中々そうは出来ないものです。まずは位置関係かな・・と思いますよ。

 ピュリニーとの境の南側から行くと判りやすいと思います。アバウトにですが、南端の下がレ・シャルムでその上がレ・ペリエール、その両者の北側がジュヌヴリエール、その北側がこの「ポリュゾ(3区画あり)」で、その上に「レ・ブシェール」、その両者の北側が「レ・グッド・ドール」です。これが大まかに言って、重要な1級畑です。勿論、他にも幾つか有りますが、今回は・・すみません。

 noisy もジャン=マリ・ブーズローさんちの「1級レ・ポリュゾ」を飲んだのは今回が初めてです。で・・ちょっとビックリしました。想像していたのとだいぶイメージが異なっていたんですね。

 一般的にはレ・ポリュゾのワインは、かなりのミネラリティの強いワインで、真上のレ・ブシェールや北隣のレ・グッド=ドールの豊かさとは、また違った「ハードな・・」「やや硬めな・・」「大理石的ミネラリティがほとんどを占めるような・・」と言いたくなるようなイメージだったんですね。

 ところがですね・・エージェントさんの説明にもある通り、

「ピュリニー=モンラッシェを思わせるような・・」

柔らかさとフィネスを持った、ムルソー1級群の中では比較的早熟だと思わせるような、「愛想の良さ」を持っているんですね。


 確かに、レ・ブシェール(リリースしているドメーヌは少ないです)は、ガチガチに硬さをアピールしてくるものと、豊かさを感じさせるものの両方が有るように思います。それでいてやはりミネラリティはしっかりしていると思います。

 北側のレ・グット=ドールはとても豊かで大柄なワインと言う理解をしています。まぁ・・洗練されているな~・・と感じることは多くは無いですが、当たったグット=ドール・・・適度に締まっているタイミングでしょうか、これは素晴らしいと思います。基本的には豊かな感じです。

 この2016年のポリュゾは・・こればちょっと確かにピュリニー1級かと勘違いしてしまいそうなニュアンスです。アロマは膨らみが有って、多くのムルソー南側の1級畑が見せる大理石的なニュアンスが少な目なんですね。

 蜜とやや熟れた柑橘が有り、レ・ペリエール的な表情を1/5~1/4ほど持っているような感じです。勿論ですがレ・ペリエールのような、石の集合体のような厳しいミネラリティを見せつけることは有りません。豊かなんですね・・レ・グット=ドールのような豊かさ・・ですが、それよりも洗練された美しさを感じます。

 そう言ってしまうと、ピュリニー1級と表現するのも全く同感で、終盤に見せるハシバミのようなミネラリティの表現から、

「・・いや、ムルソー1級かな・・良い年のレ・ジュヌヴリエール?」

と言うような判断も有るかもしれません。


 さりとて、イヴ・ボワイエ=マルトノのレ・ジュヌヴリエールのような緊張感の連続で痺れてしまうようなものでも無い訳ですから、もしこれがブラインドで出されたとするとかなり悩むことになってしまいそうです。


で、出来の方ですが・・これが非常に素晴らしいんですね。

「凝縮感が有ってタイトでムルソーの本質を見せていて・・・・」

と言ってしまうと、これは「嘘」です。それだと全く違う感じになります。


 勘違いされるかもしれないことを恐れずに言ってしまえば、

「2005年もののような雄大である種の大らかさと健康美を持ち、非常にバランスの良いピュリニー的な表情さえ感じさせる優雅なムルソー1級!」

とするのが良いかな・・と思います。これはかなり・・美味いです。今飲んでも行けちゃいますよ。


2017 Bourgogne Cote-d'Or Chardonnay
ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネ

14585
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。ムルソー村にある3つの粘土質の畑をアサンブラージュしていて、ムルソーのヴィラージュ物の葡萄も少し格下げして使用しています。葡萄は最も古い区画で1964年に植樹され、旧樽のみの樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。繊細なドライフルーツのような香り、柑橘系の果実味とミネラル、肉厚で丸みがあるたっぷりとした味わい。クリームソース系の魚や白身肉と良く合います。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,580 (外税) 
【これはプティ・ムルソーだと誰もが認めるに違い無い味わいです!】
 こうやって2016年もの以前の写真が一同に見えると、自分でも面白いと・・自画自賛してしまいますから、お客様にも楽しんでいただけるんじゃないかと勝手に信じ込んで、毎年、開けてしまいます。飲まなくても「万全だ」と思えても・・ついついやってしまうんですね。

 おまけに、前年に書いたレヴューを読まずに今年の分を書き終え、仕上がったページを後で読み返してみると、

「・・おい・・これって、全く去年と同じじゃん・・」

と思うことが、「まま」有ります。何だかなぁ・・ですが、きっとテイスティング時にそう思って、結果が同じなら、結果オーライなんじゃないの?・・と思うようにしています。


 そもそもネットでワイン販売を始めたのが1998年ですからもう22年目に突入しており、その事実にビックリですし、何よりnoisy のお客様は非常に暖かい目で優しく見守ってくれているなぁ・・と感じることが多く在ります。どこか間違っていれば、

「noisyさん、どこそこのページ、変ですよ~・・」

とメールをくれたり、自作のプログラムが変な計算をしてしまって間違えても、お詫びのメール1本で「気にしないでいいですよ」と済んでしまいます。有難いことですし、何よりも、皆さんに育てられて今までやってこられたと感じます。

 大体・・消費税アップで、しかも食品8%とそれ以外10%の二本立ての税率で、何度も延長していて・・今回もやるのかやらないのかハッキリしない状態が続いた訳ですから、

「プログラムを大幅に変更しなくてはいけない」

ことが、どれだけ負担になるのか・・と言うことを全く考慮しない・・と言うか、考慮した上で、それがIT業界のカンフル剤になると考えたか?・・などの性で、自前で組んでるプログラム書きは酷い目に遭っている訳です。お盆休みもへったくれも在りません。オマケに登録違いで税率が異なってしまってご迷惑をお掛けしちゃいましたし。その際は申し訳ありませんでした。まだ完全対応は出来ていませんが今月中には何とか間違いチェックが出来るように仕上げますので・・はい。


 このブルゴーニュ・シャルドネも、A.C.表記の変更に対応して、ブルゴーニュ・コート=ドール・シャルドネになっていますが、中身の仕立てに変更は有りません。

 2017年ものらしい健康美は2016年もの以上で、ややタイトでガラス感、クリスタル感の滲むムルソー的ニュアンスがバリバリに感じられる「プティ・ムルソー」的シャルドネです。これはもう、飲んでいただければ、

「ん。これはムルソー!」

と言っていただける味わいです。異論がお在りだとしても、少なくとも、「プティ・ムルソー」と言っていただけるでしょう。


 柑橘系の白や黄色の果実に、石灰、大理石を包み込んだクリスタル的ミネラリティ、粘土のニュアンスがほんの少々混じり、パレットの左右を僅かに抉るタイトさ、低域の押し出しと中高域、高域の伸びが素晴らしい味わいです。ガラス感、クリスタル感は、写真から見えますよね?

 ややソリッドでは有りますが、今飲んでも充分な美味しさを感じていただけると思いますよ。淡い緑が透けて見える美しい薄めの黄色から、甘みをオブラートに包んだようなアロマがポンポンと上がって来ます。美味しいです。是非飲んでみてください!・・が、すみません・・追加は出来ないようですのでお早めにどうぞ。


 以下は以前のレヴューです。
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【健康美を感じさせてくれるムルソー的シャルドネです!】
 大体、この冬季の間と言うのは、まぁ・・飲み方を知っているピノノワリスト(??)さんたちなら、適度なシャンブレに持って行く術を持っていますから、素晴らしいピノ・ノワールも美味しく飲めると思います。

 しかし、noisy のようにやたらと忙しい飲み方を・・いや、テイスティングの仕方をしなくてはならない者にとっては、この季節の素晴らしいシャルドネは、非常なるご馳走に成り得る訳ですね。

 いや~・・冬季のシャルドネ、実に旨いです。土地、畑によってミネラリティが違いますからね。それを見るだけでも楽しいんですが、まず間違いなく・・温度上昇で柔らかく成ってくれますから・・素敵なんですね。

 やはりこのジャン=マリ・ブーズローのA.C.ブルのシャルドネは見事にムルソー的な構成です。村名ムルソーほどの凝縮感は無いにせよ、

「ん~・・ムルソーだ~!」

と素直に感じさせてくれるスタイルです。


 2016年ものなんですが、非常に健康的な葡萄に感じられます。自然な、奇を衒わない素直さと言うか、ニュートラルさが有り、ビックリしています。どこかにネガティヴなイメージが付いているんじゃないか?・・とも思ったんですが・・無いですね。

 ポテンシャル重視になってきますと、もっと酸っぱく硬い、詰まってはいるが平板に感じられることが若いうちは多いです。でも、充分な柔らかさを持ち、瑞々しいアロマとともに味わうことに成りますんで、「これで充分に美味い!」と感じていただけるかと思います。

 因みに2017年ブルゴーニュ赤は、A.O.P.表示の「ブルゴーニュ・コート・ドール」と言うアペラシオンになっています。A.O.P.に付きましては機会を見てその内にご説明したいと思っていますが、

「A.O.C.のユーロ対応版」

だと思っていてください。もしかするとこのシャルドネも2017年からA.O.P.になるかもしれません。


 良い出来だと思います。12本しか無いので・・すみません。お早めにご検討くださいませ!




【ACブル赤2015が余りに旨いので・・でも、このACブル・シャルドネもかなりの出来!良い年こその健康でピュアな姿です!】 早々と2015年のブルゴーニュワインの登場です。ピノ・ノワールよりもシャルドネの方が高価なこのムルソーやピュリニーの土地柄、noisy 的な安易な予想では、

「2014年のACブルは赤白とも旨かったけど、白は格別・・まぁ、ムルソーにはさすがに負けたけど・・。2015年も白が旨いんだろうな~・・」

と思いつつ、早速届いたジャン=マリ・ブーズローのACブル・シャルドネを飲んで、

「・・とても良い!ガラスやクリスタルを思わせる硬質で透明なミネラリティがバッチリ!果実のノリも良いし膨らみも余韻も!・・これは一推しかな。でもムルソーの出来次第にもなるかな?」

などと思っていましたら、いやはや・・赤のACブルの美味しさに参ってしまって・・

「こんなに美しいとなると、赤をお勧めしない訳には行かないしな・・」

と、悩んでしまいました。


 いや、本当に美味しいので・・是非、ブーズローのACブルゴーニュ赤、飲んでみてくださいね。


 で、割を喰ったのがこのシャルドネです。非常に素晴らしいですが、現時点での開花した表情は、赤に及んでいないんですよ。

 でも2017年も4月になり、気温が上がってくると断然良くなるのも見えていますので、こちらを二推しにしています。ムルソーも2014年ものでは有るんですが、同じような感じのタイミングなんですね。

 ムルソーの格落ちも混ざっているとのことですんで、やはり格調高い味わいです。むしろ、大理石のような厳めしいミネラリティは強く無く、ガラスやクリスタルのような、透明感の有るミネラリティが基本です。

 そこに白、黄色の果実、柑橘がアロマティックに香り、ミネラリティのお陰なのか、透明感や瑞々しさに長けています。非常に健康的で綺麗です。

 中域も適度な膨らみですが、ミネラリティの性かややタイト、光り輝くようなキラキラした鉱物を感じさせながらの余韻です。

 なので・・美味しく無い訳が無い!・・

 価格的にも、毎年非常に素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノとほぼ同様な構成ですよね。ジャン=マリ・ブーズローはポテンシャルに対して価格は非常にリーズナブルだと思います。

 他に先駆けての2015年です。良い年の美味しさを先取りしてみてください!美味しいです!



 以下は2014年のこのワイン他のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
  また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特秩Eの一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特秩Eかと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。

 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!



2017 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール

14584
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。土壌は粘土石灰質で葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,480 (外税) 
【やはり相当に素晴らしい!豪奢なピュリニーの表情と細やかなフィネスをしっかり伝えてくれます!・・すみません、6本だけです。】
 今回はフィネスさんの担当のK君のご協力をいただき、2017年ブーズローの数本をテイスティング出来ることになり、テイスティングに掛ける出費がかなり抑えられました。有難いことです。

 ジャン=マリ・ブーズローさんの特徴としましては、

「潜在能力=ポテンシャル至上主義では無い」
「ムルソーにも、ピュリニーにも格上のエレガンスとフィネスが有る」

と言うことが挙げられます。


 ポテンシャルを最大限に引き出すようにすることは、飲み頃の先延ばしにも繋がり兼ねない部分が有りますが、さりとて、ポテンシャルを犠牲にしてまで飲み頃を前倒しする必要があるのか?・・とも言える訳です。

 でも、その答えをしっかり教えてくれるのがジャン=マリ・ブーズローなんじゃないかと思うんですね。

 ピュリニー1級らしい豪奢な表情に加え、1級以上のシャルドネが得ることが出来るフィネス、エレガンスをたっぷり感じさせてくれるんです。

 しかも、リリース直後からこれだけの複雑で高貴な表情を見事に見せてくれる訳ですから・・驚きです。普通はちょっとえぐかったり渋かったり硬かったり・・する訳ですよ。

「最初から美味しく無けりゃ意味無いでしょ?」

と言われているようにも思います。

「ガチガチに硬いけれどもポテンシャルで美味しいと感じる・・」

と言うのは、相当なワイン歴を持ち合わせないと至らない領域でも有るかもしれませんから、

「せっかく・・清水の舞台から飛び降りるくらいのつもりでフォラティエールを開けたのに・・」

などと言う経験は、某大ドメーヌのフォラティエールとイメージが重なってしまいますが、決してそんなことは有りません。


 その上で、

「ビオでSo2無しのワインに次ぐほど、アロマは柔らかくスピードが有り、良く香る!」

と言えます。


 フォラティエールらしいオイリーさも、単にオイリーなだけではなく、高貴で純粋なニュアンスに包まれています。甘く無いのに甘美で、口に含んだ傍から、その甘美さの元となるエキスの純粋さに心が躍るでしょう。


 素晴らしいワインでした!価格も非常に良心的ですよね。みんな大好き、フォラティエール!お早めにご検討くださいませ。


━━━━━
【ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー のトップ・キュヴェです!希少な2016年フォラティエール!】

 飲むか飲まないか、随分悩んだんですが、後でもし追加が貰えたら考えよう・・と言うことにした、大人気のレ・フォラティエールです。

「今時、こんなに安価なレ・フォラティエールなのに素晴らしい完成度をしている」

ですからね。すぐ飲んで良し、ある程度寝かせても良しで、ルフレーヴさんのはこの2.5~3倍出さないと入手できませんからね・・。ルフレーヴさんとはタイプ的に同じイヴ・ボワイエ=マルトノさんのは、ナチュラル度は下がるとしても、ポテンシャル度はほぼ同様・・ただしレ・フォラティエールはイヴ・ボワイエ=マルトノさんは持ってない・・

 となると、やはりネゴスものに逃げるか?・・と言うことになりますが、まともなネゴスものは「もっと高い」ですから・・はい。

 なので、飲まない分、価格は高く成りませんので・・是非ご検討くださいませ。2016年ものの他のシャルドネは全てテイスティング済み・・・健康的で柔らかさもしっかり有りました。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【繊細系レ・フォラティエール!!少し締まって来ていますが非常にエレガントで旨いです!】
 ようやく飲めたブーズローのフォラティエールです。2015年ものも少なくて8本のみの入荷です。このままでは延々と飲めないので、

「少なくてもここらで飲むしかない!」

と心に決め、さっそく持ち帰って飲んでみました。さて、どう来るか・・楽しみです。


 2015年リリースも最後の方ですので、今までのテイスティングからのニュアンスとは、若干異なることも頭に入れています。

 色合いからも、「ガラスのように透明な」感じが見て取れますね。マッチョで超ボリューミーな、ピュリニーに在りがちなスタイルでは無さそうです。

 言わば、

「繊細系のピュリニー1級!」

と言えるでしょうか。超細~い絹糸を幾重にも重ねたような感じで、風が吹くとその糸も少し泳ぐ・・隙間から向こうの景色、この場合は各要素でしょうか、透けて見えるかのようです。

 ゴージャス感は今のところさほど無く、繊細、フィネス、エレガンスと言った言葉が似あう、ドライでピュアなフォラティエールでした!

 もっともこのニュアンスは、飲まれるタイミングで大きく異なるかと思われ、2~3年ほど熟しますとボリューム感も増してくると予想されます。

 冷ややかな白や黄色の果実、細やかでおしとやかなスパイス、充分なミネラリティで美味しくいただけました。

 また、お隣さんのコント・ラフォンさんちのムルソーなどのシャルドネとも、かなり印象が違います。だって・・・

「超繊細!コント・ラフォンのムルソー!」

とは、タイミングでそのように感じることが有ったとしても、中々言い辛いですよね。それと同時に、

「超繊細なピュリニー1級!」

とタイトルを付けられるのは、意外かもしれませんが、中々少ないと思います。


 こう来たのか・・と、少しブーズローが理解できたかな・・と思います。エキス重視型の超繊細系シャルドネでした!ぜひ、しっかり休めて・・移動直後とかの抜栓はできるだけ避けて飲んでみてください。フォラティエールとしてはもっともリーズナブルなプライスかと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【すみません・・少なくて飲めていません!】

 本来なら飲むつもりでいたんですが、トラペやらメオ=カミュゼのテイスティングで押されてしまい、引き取りが遅くなった性で数が無くなっていました・・。

 これだけポテンシャル高いワインをリリースしているジャン=マリ・ブーズローのトップワインがフォラティエールですので、悪い訳が無い・・と思うんですが、それにしても価格が安いですよね。まともなドメーヌものでフォラティエールを購入して、万札でお釣りが来るなんてこの2017年にはまず・・あり得ない状況です。

 8本の入荷ですので、もし売れないようなら、素晴らしさの見える2015年のジャン=マリ・ブーズローに期待してテイスティングするかもしれません。ACブル赤白ともに素晴らしいし、ACムルソーの冷ややかな瑞々しい美味しさには脱帽です。

 因みに・・あのルフレーヴさんちのフォラティエールは今・・この倍以上はします。先般ご案内させていただき好評だったバシュレ=モノさんのフォラティエールが9950円で最安値でした。さらには、昨年ご紹介のブーズローさんの2013年フォラティエールも10890円でしたので・・

「滅茶安くなってる!」

んですよ。

 もしもう2013年のフォラティエールをお飲みいただいていて、気に入っていただけていたら、今回のオファーは非常にリーズナブルですのでご検討くださいませ。


2017 Bourgogne Cote-d'Or Pinot Noir
ブルゴーニュ・コート=ドール・ピノ・ノワール

14050
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノノワール種100%。2016年ヴィンテージまで「BourgognePinotNoir(ブルゴーニュピノノワール)」として瓶詰されてきたキュヴェですが、新たなAOPの制定により2017年ヴィンテージから「BourgogneCôted`Or(ブルゴーニュコートドール)」と名乗れるようになりました。葡萄はこれまでと同じくヴォルネー村にある「LesLombois(レロンボワ)」のピノノワールを使用し、醸造方法も全く変わらず名称のみの変更となっています。ブルゴーニュシャルドネも2017年ヴィンテージからこの名称に変更になる予定です。ヴォルネー村にあるLes Lombois(レ ロンボワ)の畑 / 9月撮影
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,100 (外税) 
【2017年ものの先駆けですが、滅茶新鮮、滅茶健康的!2017年は2005年の再来か?・・などと先走って言ってしまいそうになりました!】
 出て来ましたね・・A.O.C.表示では無くA.O.P.表示・・・言わば、

「A.O.C.はフランス国内+ユーロ圏以外の外国向け、A.O.P.はユーロ圏向け」

なのかな・・と思います。ユーロは経済的に結びついた国同士の集まりですが、それぞれの国で法律が異なる部分を統一しはじめていますんで、その一環と言って良いと思います。

 で、2016年ものがまだ出揃っていない段階ですが、2017年もののリリースと言うことになり、noisy も幾つか飲み始めています。2017年ものは、

「ぷりっぷりの新鮮果実が健康的であっけらかんとした、ベクトルの向きの良いニュアンス」

がたっぷり感じられる素晴らしいピノ・ノワールでした!・・これは旨いです。


 まぁ、ちょっとしかめっ面をしながらポテンシャルを取りに行く・・と言うような高質さは持ち合わせませんが、ヴォルネイの軽やかな赤い明るさとムルソー北部のややねっとり感のあるやや黒みの有る重厚さの融合した感じ・・難しいでしょうか?・・実にバランス良く、気持ち良く飲めてしまいました。

 2016年ものの量の無さには泣かされ続けています。普通に販売していると、どうやっても・・前年をクリアできません。少しくらいの値上げでは到底追い付かないんですね。なので、ワイン屋的な財務、金銭面はほぼタッチしていない noisy では有りますが、

「ん~・・どうしよっか~・・これで1本開けちゃうとなぁ・・」

と言うことになってしまいがちでは有る訳です。それでも結局開けてしまうパターンが多いですけどね。

 まぁ、この健康的で深い、美しいルビー色を2015年ものの写真と比較していただけましたらご理解いただけるでしょう。粘土だけに陥りがちなムルソー北部、ヴォルネイ最南部の葡萄を見事に仕上げていると思います。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【この2015年ものは昨今の2千円台ACブルゴーニュ赤で白眉です!クリスタルのような透明度の高いミネラリティと美しいチェリー!】
 いや、これは滅茶美味しいです!今飲んでも最高です。それに、リーズナブルで美味しいルイ・ユエランとかロッシュ・ド・ベレーヌのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールとは、また違った風情が楽しませてくれます!コンディションの良さもフィネスさんの輸入で信頼でき、これはもう必買でしょう!

 畑はムルソーとヴォルネイに跨る東側に有ります。皆さんも良くご存知のサントノー=デュ=ミリュー、そしてサントノーの下部です。

 つまり、白ワインだと村名に過ぎないムルソーになるのがそれらサントノーでして、ピノ・ノワールだとヴォルネイ1級になるんですよ。

 そしてヴォルネイ側に入ると、このACブルゴーニュのリューディ、レ・ロンボワの上部が、

「村名ヴォルネイ(ルージュ)」「村名ヴォルネイ(ブラン)」「ACブルゴーニュ(赤・白)」

の3(4)種類で分けられるリューディ、「ル・クロ・マルタン」なんですね。


 まぁ、白のル・クロ・マルタン村名は見たことが無いですが・・・何を言いたいかと言うと、


「シャルドネとピノ・ノワールが非常に交錯した地域で、しかも1級からレジョナルまで3段階にもアペラシオンが分かれている」

と言うことなんです。非常に・・面白いです。


 その性なのか、判りませんが、

「クリスタルのような透明なミネラリティが漲り、チェリーやラズベリーをコーティングしているかのような、ハイトーンな表情」

が楽しめるんですね。


 2013年も美味しかったんですが、いや・・この2015年には全く歯が立たないです。

 しかも、白いミネラリティ・・石灰っぽさも無い訳じゃあ無いにせよ、この硬く透明なミネラリティの美しいこと!2013年はもっと白かったと思いますし・・そしてエキスが綺麗に出ていますんで、グラスを振って飛び出して来るアロマの自然さ、ピュアさが滅茶美味しいです!写真の色合いも実に美しいでしょう?


 実は、この赤を飲むまでは、ACブルのシャルドネを推そうと思っていたところ、余りにこちらが旨いので急遽差し替えました。・・いや、白もリーズナブルで非常に美味しいんですが、赤は安いしコンディション良いし、シツコク無いのに美味しさが全面に出て来るので!

 是非これは飲んでみて欲しいと思います。面白いですね!・・ヴォルネイ~ムルソーの間は、色んな風景が見えると思います。一推しです!



 以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
【エレガントで雅なピノ・ノワールです!リーズナブル!】

 シャルドネのおまけのような感じになりがちなムルソーの造り手の赤ワインでは有るんですが、このACブルの畑はヴォルネイにあるようです。レ・ドレソルと言う区画がどこなのかは判らなかったんですが、まず色合いを見ていただくと判りやすいかな?・・と思います。

 透明感が有って、淡い赤紫・・です。このような場合ですと、ヴィンテージ的に熟さなかったり、もしくは、石灰質がとても強かったりすると淡くなってきます。勿論ですが、普通にちゃんと熟した場合が比較の対象です。

 とても良く熟した・・と言う印象では無く、ほぼピッタリのタイミングで収穫されたことが伺える味わいです。しかも、かなり選別したのかな?・・・大変だっただろうな・・と思ってしまいました。

 チャーミングながらも花や果実が有り、非常にドライでピュアな味わいのピノ・ノワールでした。

 ヴォルネイっぽいか?と聞かれても、

「ん~・・ヴォルネイっぽくも感じない」
と思いますし、むしろ、ヴォルネイの中でも、本来ならシャルドネを植えた方が結果が良いような、石灰の強さを持っていると思います。

 その石灰の強い分、華やかでフラワリーなアロマが有り、伸びやかなのでしょう。

 全体のバランスとするとかなりの高得点です。「~に似ている」と言えるような対象が無いのが残念ですが、例えば元ルフレーヴの醸造長でも有ったピエール・モレのブルゴーニュ・ルージュをやや淡く、少し石灰を強くしたようなイメージです。
 まぁ、ピエール・モレは知らない・・と言われてしまうとは思いますが、ネゴスものは「モレ・ブラン」ドメーヌものは「ピエール・モレ」でリリースされ、時にはACブルでも素晴らしい味わいのものをリリースしてきます。日本国内に来るのは???ですが、かなり前にピーター・ツーストラップものを分けてもらって販売し、その品質に皆さん、随分驚かれたと・・記憶しています。

 そんな訳で・・オマケでは無くて、ぜひ飲んでいただきたい、エレガント系のピノ・ノワールでした。何より安いしお奨めします。


 あとの2アイテムは数量の関係で飲めていませんが、ACブルでこれだけ旨いので、まず問題無いと思います。時間と品物の都合が付けば、いずれ飲んでみたいと思っています。

 ムルソーのルージュは、今となっては非常な貴重品です。基本的にムルソー村の低地に植わっているのがムルソー・ルージュですが、ほとんどがシャルドネに植え替えられています。レ・ドレソルというリューディはヴォルネイ側に寄ったところに有り、接してはいませんがサントノー・デュ・ミリューの下部ですから、こちらはキッチリ、「ヴォルネイ」の味わいがするでしょう。サントノー風のトッピングが有ればかなり良いワインになります。珍しいアペラシオンですので、これもワイン会には持って来い!なアイテムです。・・当たらせないため・・です。

 最後のヴォルネイ・シャンパンはご存知ヴォルネイ1級・・村のほぼ中央に構えています。村の真ん中にあるのに何故か・・ヴォルネイと言うよりもポマール的などっしり重量感さえ有る1級で、あまりヴォルネイっぽくないと言うか、多くのヴォルネイのワインのイメージより少し異質かもしれません。まぁ、例外を覚えた方が身につきやすいのは世の常なのかもしれません。

 そんな訳で、全部は飲めていませんが、非常にリーズナブルかと思います。質も良いです。まだ知らない良い造り手がいたのには驚きでした。ブーズロー家は知ってましたが、違う家でしたし・・ぜひ飲んでみてください。




2016 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール

14054
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。土壌は粘土石灰質で葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,100 (外税) 
【ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー のトップ・キュヴェです!希少な2016年フォラティエール!】
 飲むか飲まないか、随分悩んだんですが、後でもし追加が貰えたら考えよう・・と言うことにした、大人気のレ・フォラティエールです。

「今時、こんなに安価なレ・フォラティエールなのに素晴らしい完成度をしている」

ですからね。すぐ飲んで良し、ある程度寝かせても良しで、ルフレーヴさんのはこの2.5~3倍出さないと入手できませんからね・・。ルフレーヴさんとはタイプ的に同じイヴ・ボワイエ=マルトノさんのは、ナチュラル度は下がるとしても、ポテンシャル度はほぼ同様・・ただしレ・フォラティエールはイヴ・ボワイエ=マルトノさんは持ってない・・

 となると、やはりネゴスものに逃げるか?・・と言うことになりますが、まともなネゴスものは「もっと高い」ですから・・はい。

 なので、飲まない分、価格は高く成りませんので・・是非ご検討くださいませ。2016年ものの他のシャルドネは全てテイスティング済み・・・健康的で柔らかさもしっかり有りました。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【繊細系レ・フォラティエール!!少し締まって来ていますが非常にエレガントで旨いです!】
 ようやく飲めたブーズローのフォラティエールです。2015年ものも少なくて8本のみの入荷です。このままでは延々と飲めないので、

「少なくてもここらで飲むしかない!」

と心に決め、さっそく持ち帰って飲んでみました。さて、どう来るか・・楽しみです。


 2015年リリースも最後の方ですので、今までのテイスティングからのニュアンスとは、若干異なることも頭に入れています。

 色合いからも、「ガラスのように透明な」感じが見て取れますね。マッチョで超ボリューミーな、ピュリニーに在りがちなスタイルでは無さそうです。

 言わば、

「繊細系のピュリニー1級!」

と言えるでしょうか。超細~い絹糸を幾重にも重ねたような感じで、風が吹くとその糸も少し泳ぐ・・隙間から向こうの景色、この場合は各要素でしょうか、透けて見えるかのようです。

 ゴージャス感は今のところさほど無く、繊細、フィネス、エレガンスと言った言葉が似あう、ドライでピュアなフォラティエールでした!

 もっともこのニュアンスは、飲まれるタイミングで大きく異なるかと思われ、2~3年ほど熟しますとボリューム感も増してくると予想されます。

 冷ややかな白や黄色の果実、細やかでおしとやかなスパイス、充分なミネラリティで美味しくいただけました。

 また、お隣さんのコント・ラフォンさんちのムルソーなどのシャルドネとも、かなり印象が違います。だって・・・

「超繊細!コント・ラフォンのムルソー!」

とは、タイミングでそのように感じることが有ったとしても、中々言い辛いですよね。それと同時に、

「超繊細なピュリニー1級!」

とタイトルを付けられるのは、意外かもしれませんが、中々少ないと思います。


 こう来たのか・・と、少しブーズローが理解できたかな・・と思います。エキス重視型の超繊細系シャルドネでした!ぜひ、しっかり休めて・・移動直後とかの抜栓はできるだけ避けて飲んでみてください。フォラティエールとしてはもっともリーズナブルなプライスかと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【すみません・・少なくて飲めていません!】

 本来なら飲むつもりでいたんですが、トラペやらメオ=カミュゼのテイスティングで押されてしまい、引き取りが遅くなった性で数が無くなっていました・・。

 これだけポテンシャル高いワインをリリースしているジャン=マリ・ブーズローのトップワインがフォラティエールですので、悪い訳が無い・・と思うんですが、それにしても価格が安いですよね。まともなドメーヌものでフォラティエールを購入して、万札でお釣りが来るなんてこの2017年にはまず・・あり得ない状況です。

 8本の入荷ですので、もし売れないようなら、素晴らしさの見える2015年のジャン=マリ・ブーズローに期待してテイスティングするかもしれません。ACブル赤白ともに素晴らしいし、ACムルソーの冷ややかな瑞々しい美味しさには脱帽です。

 因みに・・あのルフレーヴさんちのフォラティエールは今・・この倍以上はします。先般ご案内させていただき好評だったバシュレ=モノさんのフォラティエールが9950円で最安値でした。さらには、昨年ご紹介のブーズローさんの2013年フォラティエールも10890円でしたので・・

「滅茶安くなってる!」

んですよ。

 もしもう2013年のフォラティエールをお飲みいただいていて、気に入っていただけていたら、今回のオファーは非常にリーズナブルですのでご検討くださいませ。


2016 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ

14055
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。ムルソー村にある3つの粘土質の畑をアサンブラージュしていて、ムルソーのヴィラージュ物の葡萄も少し格下げして使用しています。葡萄は最も古い区画で1964年に植樹され、旧樽のみの樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。繊細なドライフルーツのような香り、柑橘系の果実味とミネラル、肉厚で丸みがあるたっぷりとした味わい。クリームソース系の魚や白身肉と良く合います。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,450 (外税) 
【健康美を感じさせてくれるムルソー的シャルドネです!】
 大体、この冬季の間と言うのは、まぁ・・飲み方を知っているピノノワリスト(??)さんたちなら、適度なシャンブレに持って行く術を持っていますから、素晴らしいピノ・ノワールも美味しく飲めると思います。

 しかし、noisy のようにやたらと忙しい飲み方を・・いや、テイスティングの仕方をしなくてはならない者にとっては、この季節の素晴らしいシャルドネは、非常なるご馳走に成り得る訳ですね。

 いや~・・冬季のシャルドネ、実に旨いです。土地、畑によってミネラリティが違いますからね。それを見るだけでも楽しいんですが、まず間違いなく・・温度上昇で柔らかく成ってくれますから・・素敵なんですね。

 やはりこのジャン=マリ・ブーズローのA.C.ブルのシャルドネは見事にムルソー的な構成です。村名ムルソーほどの凝縮感は無いにせよ、

「ん~・・ムルソーだ~!」

と素直に感じさせてくれるスタイルです。


 2016年ものなんですが、非常に健康的な葡萄に感じられます。自然な、奇を衒わない素直さと言うか、ニュートラルさが有り、ビックリしています。どこかにネガティヴなイメージが付いているんじゃないか?・・とも思ったんですが・・無いですね。

 ポテンシャル重視になってきますと、もっと酸っぱく硬い、詰まってはいるが平板に感じられることが若いうちは多いです。でも、充分な柔らかさを持ち、瑞々しいアロマとともに味わうことに成りますんで、「これで充分に美味い!」と感じていただけるかと思います。

 因みに2017年ブルゴーニュ赤は、A.O.P.表示の「ブルゴーニュ・コート・ドール」と言うアペラシオンになっています。A.O.P.に付きましては機会を見てその内にご説明したいと思っていますが、

「A.O.C.のユーロ対応版」

だと思っていてください。もしかするとこのシャルドネも2017年からA.O.P.になるかもしれません。


 良い出来だと思います。12本しか無いので・・すみません。お早めにご検討くださいませ!




【ACブル赤2015が余りに旨いので・・でも、このACブル・シャルドネもかなりの出来!良い年こその健康でピュアな姿です!】 早々と2015年のブルゴーニュワインの登場です。ピノ・ノワールよりもシャルドネの方が高価なこのムルソーやピュリニーの土地柄、noisy 的な安易な予想では、

「2014年のACブルは赤白とも旨かったけど、白は格別・・まぁ、ムルソーにはさすがに負けたけど・・。2015年も白が旨いんだろうな~・・」

と思いつつ、早速届いたジャン=マリ・ブーズローのACブル・シャルドネを飲んで、

「・・とても良い!ガラスやクリスタルを思わせる硬質で透明なミネラリティがバッチリ!果実のノリも良いし膨らみも余韻も!・・これは一推しかな。でもムルソーの出来次第にもなるかな?」

などと思っていましたら、いやはや・・赤のACブルの美味しさに参ってしまって・・

「こんなに美しいとなると、赤をお勧めしない訳には行かないしな・・」

と、悩んでしまいました。


 いや、本当に美味しいので・・是非、ブーズローのACブルゴーニュ赤、飲んでみてくださいね。


 で、割を喰ったのがこのシャルドネです。非常に素晴らしいですが、現時点での開花した表情は、赤に及んでいないんですよ。

 でも2017年も4月になり、気温が上がってくると断然良くなるのも見えていますので、こちらを二推しにしています。ムルソーも2014年ものでは有るんですが、同じような感じのタイミングなんですね。

 ムルソーの格落ちも混ざっているとのことですんで、やはり格調高い味わいです。むしろ、大理石のような厳めしいミネラリティは強く無く、ガラスやクリスタルのような、透明感の有るミネラリティが基本です。

 そこに白、黄色の果実、柑橘がアロマティックに香り、ミネラリティのお陰なのか、透明感や瑞々しさに長けています。非常に健康的で綺麗です。

 中域も適度な膨らみですが、ミネラリティの性かややタイト、光り輝くようなキラキラした鉱物を感じさせながらの余韻です。

 なので・・美味しく無い訳が無い!・・

 価格的にも、毎年非常に素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノとほぼ同様な構成ですよね。ジャン=マリ・ブーズローはポテンシャルに対して価格は非常にリーズナブルだと思います。

 他に先駆けての2015年です。良い年の美味しさを先取りしてみてください!美味しいです!



 以下は2014年のこのワイン他のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
  また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特秩Eの一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特秩Eかと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。

 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!



2016 Meursault
ムルソー

14053
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。1級区画に程近い「Le Tesson(ル・テッソン)」や「Les Casse Tetes(レ・カス・テット)」を中心に5つの区画の葡萄をアサンブラージュして醸造しています。葡萄の樹齢は最も古い区画で1975年植樹、土壌は粘土石灰質で新樽20%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。フレッシュな果実味と樽のハーモニー、蜂蜜の飴玉やレモンタルトを連想させるようなアロマがとても豊か。酸も攻撃的でなく、ミネラル豊かでオイリー。クリームソース系の魚や甲殻類、白身肉と相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,490 (外税) 
【カリテ・プリ度もピカイチ!村名ムルソーの可能性を拡げてくれる見事なバランスです!】
 こちらも実に美味しいです!どんどん飲んで欲しい村名ムルソーなんですが、数は無いので・・すみません。

 例えばムルソーと言えば、今一番に名前が出てくるのは「コシュ=デュリ」でしょう。彼の「ル・テッソン」や「レ・カステート」になってしまうと・・もうビックリするような価格になってしまいます。最も、コシュ=デュリの場合は「村名ムルソー」でリリースされるそれらも有りますので、

「このコシュ=デュリのムルソーはどこの畑か!?」

を当てるブラインドもやったことが有ります・・・正解は「おそらく」と言う副詞が付きましたけど・・。でもまぁ、それをやることで当たらずとも想像力は逞しくなりますよね。

 このジャン=マリ・ブーズローの村名ムルソーは、そんな2区画の葡萄が使用されています。これらは村の中央部、上部にある準1級と言っても良いような村名区画ですが、noisy 的な感覚では、「やや硬くタイトなミネラリティの有るレ・カステート」に「ほんのり豊かさ中心のル・テッソン」と言うようなイメージが有ります。・・いや、感覚は人それぞれですから、丸かじりしたまんまにはしないでください。

 ギッシギシにタイトに仕上がったムルソーでは有りません。ある種の「豊かさ」「伸びの良さ」が有りますんで、今飲んでも美味しくいただけちゃうんですね。それでいて、しっかりムルソーを感じさせてくれます。僅かにトースティーなニュアンスに石、柑橘が伸び良く瑞々しく、スピードを持って感じられ、顔の前に丸い輪郭のイメージを創ってくれます。1級レ・シャルムやポリュゾのように、粒子を押しつぶしながら飲んでしまうような、ある種の「凝縮感をこなれさせるための動作」は余りしないと思います。言ってしまえばそれらよりも緩い訳ですが、緩いとか緩慢だと言うよりも「余裕」「懐の深さ」に感じます。

 まぁ・・相手はムルソーのトップクラスの1級ですからね・・それらよりも緩いのは当たり前では有りますが、緩い性だとは感じさせないとても大きな入れ物が有る訳です。

 これがイヴ・ボワイエ=マルトノだと、

「少し待ってくださいね。一応飲めますが・・できたら粘土感のあるロルモーを先に飲んでください。」

と注釈をするようになります。

 まぁ、1級レ・シャルムが超エレガンスを持っていますので言い辛いんですが、この村名ムルソーもエレガント系と言える味筋です。ポテンシャルお化けでは有りません。飲んで美味しい、しっかりムルソーを表現してくれるワインです。是非飲んでみてください!お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滑らかなのに新鮮!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】
 去年、2016年の初春は2013年のムルソーをご案内させていただき、その素晴らしさに、「一推し印」を押させていただきました。飲まれた方もご納得いただける美味しさだったかと・・思っています。

 まぁ、この位の価格のムルソーは、他にはイヴ・ボワイエ=マルトノ位しか思い浮かびません。安定性が無かったり、平板で美味しく無かったりするムルソーは沢山有っても、ピュアで立体構成の美味しいムルソーは、ソーは無いです。

 幾分ですが・・マルトノよりは高めのプライスゾーンでは有るものの、5千円台で購入出来るようなムルソーは、もう・・ざらには見つからないです。


 2013年ものが、グラッシーでクリスタルな美味しさの、しかも滑らかなムルソーを表現していましたが、何故か noisyの仕入れは1年飛んでしまいまして、今回は2015年もの・・です。

「若いからなぁ・・どうなんだろう?」

と、少し不安も有ったんですが、これがまた・・面白い結果になっちゃったんですね。

 まぁ、フィネスさんは、リリースされたからと言ってすぐには持って来ない、もしくは順番通りには持って来ない、少し変わった・・と言うか、意思を持ってそのようにしている輸入者さんです。なので、何が理由か、たまたまなのか、判りませんが、

「プリップリの新鮮な果実の、ややハードで瑞々しいムルソーもかなり美味しい!」

と言うことが判ったんですね。これは驚きでした。


 二次発酵をやってますからね・・2015年ものだと2016年の春が二次発酵で、本当に仕上がってすぐ持ってきた感じでしょう。毎年続けてご案内させていただいているボワイエ=マルトノは大抵秋口ですから、半年ほど早いタイミングです。

 ですが、現時点ではややタイトでは有りますが非常に美味しいです。ムルソーの村の中央から西(高い方)の畑が多いことも有って、ミネラリティはムルソーの南の1級群辺りの大理石のようなニュアンスとも、やや異なっていると思います。それでも粘土は余り感じず、透明な、非常に硬いミネラリティです。

 そこに柑橘や果実の黄色や白、わずかに茶(蜜とか・・)とか薄い赤とかのニュアンスが混じります。弾けはしませんが、しっとりとした新鮮さが有り、時間が経ってくると、じわっと細やかな表情も出て来ます。

 でも、バランスが良いので・・いつまでもは残らないんですよ。さっさと無くなってしまいます。その位、今、美味しいです!


 ACブルの白も美味しいので、ご予算が許せばこのムルソーを、お試しされるようならACブル白を・・でいかがでしょうか?

 昨今は高くなってしまったブルゴーニュですが、イヴ・ボワイエ=マルトノに匹敵するリーズナブルさも魅力です!お勧めします!是非飲んでみてください。


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
 また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特徴の一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特徴かと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!



2015 Meursault
ムルソー

12447
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。1級区画に程近い「Le Tesson(ル・テッソン)」や「Les Casse Tetes(レ・カス・テット)」を中心に5つの区画の葡萄をアサンブラージュして醸造しています。葡萄の樹齢は最も古い区画で1975年植樹、土壌は粘土石灰質で新樽20%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。フレッシュな果実味と樽のハーモニー、蜂蜜の飴玉やレモンタルトを連想させるようなアロマがとても豊か。酸も攻撃的でなく、ミネラル豊かでオイリー。クリームソース系の魚や甲殻類、白身肉と相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,890 (外税) 
【滑らかなのに新鮮!・・二次発酵をした高級ワインの出来立ての美味しさも新たな楽しみなのかもしれません!】
 去年、2016年の初春は2013年のムルソーをご案内させていただき、その素晴らしさに、「一推し印」を押させていただきました。飲まれた方もご納得いただける美味しさだったかと・・思っています。

 まぁ、この位の価格のムルソーは、他にはイヴ・ボワイエ=マルトノ位しか思い浮かびません。安定性が無かったり、平板で美味しく無かったりするムルソーは沢山有っても、ピュアで立体構成の美味しいムルソーは、ソーは無いです。

 幾分ですが・・マルトノよりは高めのプライスゾーンでは有るものの、5千円台で購入出来るようなムルソーは、もう・・ざらには見つからないです。


 2013年ものが、グラッシーでクリスタルな美味しさの、しかも滑らかなムルソーを表現していましたが、何故か noisyの仕入れは1年飛んでしまいまして、今回は2015年もの・・です。

「若いからなぁ・・どうなんだろう?」

と、少し不安も有ったんですが、これがまた・・面白い結果になっちゃったんですね。

 まぁ、フィネスさんは、リリースされたからと言ってすぐには持って来ない、もしくは順番通りには持って来ない、少し変わった・・と言うか、意思を持ってそのようにしている輸入者さんです。なので、何が理由か、たまたまなのか、判りませんが、

「プリップリの新鮮な果実の、ややハードで瑞々しいムルソーもかなり美味しい!」

と言うことが判ったんですね。これは驚きでした。


 二次発酵をやってますからね・・2015年ものだと2016年の春が二次発酵で、本当に仕上がってすぐ持ってきた感じでしょう。毎年続けてご案内させていただいているボワイエ=マルトノは大抵秋口ですから、半年ほど早いタイミングです。

 ですが、現時点ではややタイトでは有りますが非常に美味しいです。ムルソーの村の中央から西(高い方)の畑が多いことも有って、ミネラリティはムルソーの南の1級群辺りの大理石のようなニュアンスとも、やや異なっていると思います。それでも粘土は余り感じず、透明な、非常に硬いミネラリティです。

 そこに柑橘や果実の黄色や白、わずかに茶(蜜とか・・)とか薄い赤とかのニュアンスが混じります。弾けはしませんが、しっとりとした新鮮さが有り、時間が経ってくると、じわっと細やかな表情も出て来ます。

 でも、バランスが良いので・・いつまでもは残らないんですよ。さっさと無くなってしまいます。その位、今、美味しいです!


 ACブルの白も美味しいので、ご予算が許せばこのムルソーを、お試しされるようならACブル白を・・でいかがでしょうか?

 昨今は高くなってしまったブルゴーニュですが、イヴ・ボワイエ=マルトノに匹敵するリーズナブルさも魅力です!お勧めします!是非飲んでみてください。


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
 また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特徴の一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特徴かと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!



2015 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール

13418
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。土壌は粘土石灰質で葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,890 (外税) 
【繊細系レ・フォラティエール!!少し締まって来ていますが非常にエレガントで旨いです!】
 ようやく飲めたブーズローのフォラティエールです。2015年ものも少なくて8本のみの入荷です。このままでは延々と飲めないので、

「少なくてもここらで飲むしかない!」

と心に決め、さっそく持ち帰って飲んでみました。さて、どう来るか・・楽しみです。


 2015年リリースも最後の方ですので、今までのテイスティングからのニュアンスとは、若干異なることも頭に入れています。

 色合いからも、「ガラスのように透明な」感じが見て取れますね。マッチョで超ボリューミーな、ピュリニーに在りがちなスタイルでは無さそうです。

 言わば、

「繊細系のピュリニー1級!」

と言えるでしょうか。超細~い絹糸を幾重にも重ねたような感じで、風が吹くとその糸も少し泳ぐ・・隙間から向こうの景色、この場合は各要素でしょうか、透けて見えるかのようです。

 ゴージャス感は今のところさほど無く、繊細、フィネス、エレガンスと言った言葉が似あう、ドライでピュアなフォラティエールでした!

 もっともこのニュアンスは、飲まれるタイミングで大きく異なるかと思われ、2~3年ほど熟しますとボリューム感も増してくると予想されます。

 冷ややかな白や黄色の果実、細やかでおしとやかなスパイス、充分なミネラリティで美味しくいただけました。

 また、お隣さんのコント・ラフォンさんちのムルソーなどのシャルドネとも、かなり印象が違います。だって・・・

「超繊細!コント・ラフォンのムルソー!」

とは、タイミングでそのように感じることが有ったとしても、中々言い辛いですよね。それと同時に、

「超繊細なピュリニー1級!」

とタイトルを付けられるのは、意外かもしれませんが、中々少ないと思います。


 こう来たのか・・と、少しブーズローが理解できたかな・・と思います。エキス重視型の超繊細系シャルドネでした!ぜひ、しっかり休めて・・移動直後とかの抜栓はできるだけ避けて飲んでみてください。フォラティエールとしてはもっともリーズナブルなプライスかと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・少なくて飲めていません!】

 本来なら飲むつもりでいたんですが、トラペやらメオ=カミュゼのテイスティングで押されてしまい、引き取りが遅くなった性で数が無くなっていました・・。

 これだけポテンシャル高いワインをリリースしているジャン=マリ・ブーズローのトップワインがフォラティエールですので、悪い訳が無い・・と思うんですが、それにしても価格が安いですよね。まともなドメーヌものでフォラティエールを購入して、万札でお釣りが来るなんてこの2017年にはまず・・あり得ない状況です。

 8本の入荷ですので、もし売れないようなら、素晴らしさの見える2015年のジャン=マリ・ブーズローに期待してテイスティングするかもしれません。ACブル赤白ともに素晴らしいし、ACムルソーの冷ややかな瑞々しい美味しさには脱帽です。

 因みに・・あのルフレーヴさんちのフォラティエールは今・・この倍以上はします。先般ご案内させていただき好評だったバシュレ=モノさんのフォラティエールが9950円で最安値でした。さらには、昨年ご紹介のブーズローさんの2013年フォラティエールも10890円でしたので・・

「滅茶安くなってる!」

んですよ。

 もしもう2013年のフォラティエールをお飲みいただいていて、気に入っていただけていたら、今回のオファーは非常にリーズナブルですのでご検討くださいませ。


2015 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ

12436
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。ムルソー村にある3つの粘土質の畑をアサンブラージュしていて、ムルソーのヴィラージュ物の葡萄も少し格下げして使用しています。葡萄は最も古い区画で1964年に植樹され、旧樽のみの樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。繊細なドライフルーツのような香り、柑橘系の果実味とミネラル、肉厚で丸みがあるたっぷりとした味わい。クリームソース系の魚や白身肉と良く合います。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,200 (外税) 
【ACブル赤2015が余りに旨いので・・でも、このACブル・シャルドネもかなりの出来!良い年こその健康でピュアな姿です!】
 早々と2015年のブルゴーニュワインの登場です。ピノ・ノワールよりもシャルドネの方が高価なこのムルソーやピュリニーの土地柄、noisy 的な安易な予想では、

「2014年のACブルは赤白とも旨かったけど、白は格別・・まぁ、ムルソーにはさすがに負けたけど・・。2015年も白が旨いんだろうな~・・」

と思いつつ、早速届いたジャン=マリ・ブーズローのACブル・シャルドネを飲んで、

「・・とても良い!ガラスやクリスタルを思わせる硬質で透明なミネラリティがバッチリ!果実のノリも良いし膨らみも余韻も!・・これは一推しかな。でもムルソーの出来次第にもなるかな?」

などと思っていましたら、いやはや・・赤のACブルの美味しさに参ってしまって・・

「こんなに美しいとなると、赤をお勧めしない訳には行かないしな・・」

と、悩んでしまいました。


 いや、本当に美味しいので・・是非、ブーズローのACブルゴーニュ赤、飲んでみてくださいね。


 で、割を喰ったのがこのシャルドネです。非常に素晴らしいですが、現時点での開花した表情は、赤に及んでいないんですよ。

 でも2017年も4月になり、気温が上がってくると断然良くなるのも見えていますので、こちらを二推しにしています。ムルソーも2014年ものでは有るんですが、同じような感じのタイミングなんですね。

 ムルソーの格落ちも混ざっているとのことですんで、やはり格調高い味わいです。むしろ、大理石のような厳めしいミネラリティは強く無く、ガラスやクリスタルのような、透明感の有るミネラリティが基本です。

 そこに白、黄色の果実、柑橘がアロマティックに香り、ミネラリティのお陰なのか、透明感や瑞々しさに長けています。非常に健康的で綺麗です。

 中域も適度な膨らみですが、ミネラリティの性かややタイト、光り輝くようなキラキラした鉱物を感じさせながらの余韻です。

 なので・・美味しく無い訳が無い!・・

 価格的にも、毎年非常に素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノとほぼ同様な構成ですよね。ジャン=マリ・ブーズローはポテンシャルに対して価格は非常にリーズナブルだと思います。

 他に先駆けての2015年です。良い年の美味しさを先取りしてみてください!美味しいです!



 以下は2014年のこのワイン他のレヴューです。
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【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】

 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
  また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特秩Eの一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特秩Eかと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。

 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!



2015 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール

12434
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

◆◆◆2017/03/09 追加しました!
■エージェント情報

 ピノ・ノワール種100%。ヴォルネー村に位置する「Les Lombois(レ・ロンボワ)」の区画の葡萄を使用。葡萄は1990年に植樹されたものが中心で手摘み収穫後、畑と醸造所の選果台で選別をしてから100%除梗。琺瑯タンクで低温浸漬及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、旧樽のみの樫樽で16~18ヵ月間熟成しています。ラズベリーのような華やかな赤い果実の香り、色調は淡くフルーティでミネラル豊か。タンニンも繊細で若いうちから飲みやすく、赤身肉、ハムやソーセージ、チーズと共に楽しむことが出来ます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,750 (外税) 
【この2015年ものは昨今の2千円台ACブルゴーニュ赤で白眉です!クリスタルのような透明度の高いミネラリティと美しいチェリー!】
 いや、これは滅茶美味しいです!今飲んでも最高です。それに、リーズナブルで美味しいルイ・ユエランとかロッシュ・ド・ベレーヌのACブルゴーニュ・ピノ・ノワールとは、また違った風情が楽しませてくれます!コンディションの良さもフィネスさんの輸入で信頼でき、これはもう必買でしょう!

 畑はムルソーとヴォルネイに跨る東側に有ります。皆さんも良くご存知のサントノー=デュ=ミリュー、そしてサントノーの下部です。

 つまり、白ワインだと村名に過ぎないムルソーになるのがそれらサントノーでして、ピノ・ノワールだとヴォルネイ1級になるんですよ。

 そしてヴォルネイ側に入ると、このACブルゴーニュのリューディ、レ・ロンボワの上部が、

「村名ヴォルネイ(ルージュ)」「村名ヴォルネイ(ブラン)」「ACブルゴーニュ(赤・白)」

の3(4)種類で分けられるリューディ、「ル・クロ・マルタン」なんですね。


 まぁ、白のル・クロ・マルタン村名は見たことが無いですが・・・何を言いたいかと言うと、


「シャルドネとピノ・ノワールが非常に交錯した地域で、しかも1級からレジョナルまで3段階にもアペラシオンが分かれている」

と言うことなんです。非常に・・面白いです。


 その性なのか、判りませんが、

「クリスタルのような透明なミネラリティが漲り、チェリーやラズベリーをコーティングしているかのような、ハイトーンな表情」

が楽しめるんですね。


 2013年も美味しかったんですが、いや・・この2015年には全く歯が立たないです。

 しかも、白いミネラリティ・・石灰っぽさも無い訳じゃあ無いにせよ、この硬く透明なミネラリティの美しいこと!2013年はもっと白かったと思いますし・・そしてエキスが綺麗に出ていますんで、グラスを振って飛び出して来るアロマの自然さ、ピュアさが滅茶美味しいです!写真の色合いも実に美しいでしょう?


 実は、この赤を飲むまでは、ACブルのシャルドネを推そうと思っていたところ、余りにこちらが旨いので急遽差し替えました。・・いや、白もリーズナブルで非常に美味しいんですが、赤は安いしコンディション良いし、シツコク無いのに美味しさが全面に出て来るので!

 是非これは飲んでみて欲しいと思います。面白いですね!・・ヴォルネイ~ムルソーの間は、色んな風景が見えると思います。一推しです!



 以下は2013年もののレヴューです。
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【エレガントで雅なピノ・ノワールです!リーズナブル!】

 シャルドネのおまけのような感じになりがちなムルソーの造り手の赤ワインでは有るんですが、このACブルの畑はヴォルネイにあるようです。レ・ドレソルと言う区画がどこなのかは判らなかったんですが、まず色合いを見ていただくと判りやすいかな?・・と思います。

 透明感が有って、淡い赤紫・・です。このような場合ですと、ヴィンテージ的に熟さなかったり、もしくは、石灰質がとても強かったりすると淡くなってきます。勿論ですが、普通にちゃんと熟した場合が比較の対象です。

 とても良く熟した・・と言う印象では無く、ほぼピッタリのタイミングで収穫されたことが伺える味わいです。しかも、かなり選別したのかな?・・・大変だっただろうな・・と思ってしまいました。

 チャーミングながらも花や果実が有り、非常にドライでピュアな味わいのピノ・ノワールでした。

 ヴォルネイっぽいか?と聞かれても、

「ん~・・ヴォルネイっぽくも感じない」
と思いますし、むしろ、ヴォルネイの中でも、本来ならシャルドネを植えた方が結果が良いような、石灰の強さを持っていると思います。

 その石灰の強い分、華やかでフラワリーなアロマが有り、伸びやかなのでしょう。

 全体のバランスとするとかなりの高得点です。「~に似ている」と言えるような対象が無いのが残念ですが、例えば元ルフレーヴの醸造長でも有ったピエール・モレのブルゴーニュ・ルージュをやや淡く、少し石灰を強くしたようなイメージです。
 まぁ、ピエール・モレは知らない・・と言われてしまうとは思いますが、ネゴスものは「モレ・ブラン」ドメーヌものは「ピエール・モレ」でリリースされ、時にはACブルでも素晴らしい味わいのものをリリースしてきます。日本国内に来るのは???ですが、かなり前にピーター・ツーストラップものを分けてもらって販売し、その品質に皆さん、随分驚かれたと・・記憶しています。

 そんな訳で・・オマケでは無くて、ぜひ飲んでいただきたい、エレガント系のピノ・ノワールでした。何より安いしお奨めします。


 あとの2アイテムは数量の関係で飲めていませんが、ACブルでこれだけ旨いので、まず問題無いと思います。時間と品物の都合が付けば、いずれ飲んでみたいと思っています。

 ムルソーのルージュは、今となっては非常な貴重品です。基本的にムルソー村の低地に植わっているのがムルソー・ルージュですが、ほとんどがシャルドネに植え替えられています。レ・ドレソルというリューディはヴォルネイ側に寄ったところに有り、接してはいませんがサントノー・デュ・ミリューの下部ですから、こちらはキッチリ、「ヴォルネイ」の味わいがするでしょう。サントノー風のトッピングが有ればかなり良いワインになります。珍しいアペラシオンですので、これもワイン会には持って来い!なアイテムです。・・当たらせないため・・です。

 最後のヴォルネイ・シャンパンはご存知ヴォルネイ1級・・村のほぼ中央に構えています。村の真ん中にあるのに何故か・・ヴォルネイと言うよりもポマール的などっしり重量感さえ有る1級で、あまりヴォルネイっぽくないと言うか、多くのヴォルネイのワインのイメージより少し異質かもしれません。まぁ、例外を覚えた方が身につきやすいのは世の常なのかもしれません。

 そんな訳で、全部は飲めていませんが、非常にリーズナブルかと思います。質も良いです。まだ知らない良い造り手がいたのには驚きでした。ブーズロー家は知ってましたが、違う家でしたし・・ぜひ飲んでみてください。




2014 Meursault Charmes Premier Cru
ムルソー・シャルム・プルミエ・クリュ

12446
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは0.3haで土壌は粘土石灰質、葡萄は1955年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、18ヵ月熟成、最初は固いですが時間と共に白い桃やアニス、バニラのアロマ、柑橘系のドライフルーツの香りも出てきます。リッチで丸みがあり、とてもチャーミング。豊かでバランス良い味わいはまさに1級のポテンシャルを表しています。樽のニュアンスも抑えめでとても長い余韻が楽しめ、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラなどと相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,600 (外税) 
【ムルソー・シャルムとは、こんなアロマになるのが普通なんです!】
 非常にシャルムらしい・・ムルソーでした!・・久々に本格的なレ・シャルムを飲んだと・・思います。

 あ、お間違いの無いように・・こちらのシャルムとピュリニーのフォラティエールは2014年です。

 昨今は、醸造技術の発達の性か、栽培も関係あるのか判りませんが、以前は、こんな・・ちょっと火打石のようなアロマが混じると・・レ・シャルムかな?・・・なんて思っていた時期が有ります。まぁ、間違い無いとは思うんですが、近年は余り出会わなかったんですね。ピエール・モレさんとか、え~・・誰だっけ、マトロとか、その辺を飲むと必ず感じていたので、それってシャルムの特徴だと思っていたのに、中々再現出来ないでいたんですね。

 非常に緻密で、細やかな白いミネラリティがたっぷり有ります。ノーズには火打石っぽいアロマが飛び込みます。

 2014年の性か・・今はだいぶ、締まっちゃってますね。1~2年ほど置かないと豊かなボディには出会えないかと思います。中盤以降は普通のムルソー村名のような振舞いをします。余韻の力強さはミネラリティが大きいので、少しポテンシャルは取れると思いますが・・。

 レモン・・かな・・マイルドなレモンのニュアンスですね。グレープフルーツほどはダレ無いです。ほんのりと果実の皮の感じも伝わって来ます。ポテンシャルは高いが、今すぐ飲むのはどうかな?・・と言う感じです。

 2017年の秋口からか、2018年の春以降から飲み始めるのでしたら良いかと思います。ご検討くださいませ!



2014 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール

12448
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。土壌は粘土石灰質で葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,080 (外税) 
【すみません・・少なくて飲めていません!】
 本来なら飲むつもりでいたんですが、トラペやらメオ=カミュゼのテイスティングで押されてしまい、引き取りが遅くなった性で数が無くなっていました・・。

 これだけポテンシャル高いワインをリリースしているジャン=マリ・ブーズローのトップワインがフォラティエールですので、悪い訳が無い・・と思うんですが、それにしても価格が安いですよね。まともなドメーヌものでフォラティエールを購入して、万札でお釣りが来るなんてこの2017年にはまず・・あり得ない状況です。

 8本の入荷ですので、もし売れないようなら、素晴らしさの見える2015年のジャン=マリ・ブーズローに期待してテイスティングするかもしれません。ACブル赤白ともに素晴らしいし、ACムルソーの冷ややかな瑞々しい美味しさには脱帽です。

 因みに・・あのルフレーヴさんちのフォラティエールは今・・この倍以上はします。先般ご案内させていただき好評だったバシュレ=モノさんのフォラティエールが9950円で最安値でした。さらには、昨年ご紹介のブーズローさんの2013年フォラティエールも10890円でしたので・・

「滅茶安くなってる!」

んですよ。

 もしもう2013年のフォラティエールをお飲みいただいていて、気に入っていただけていたら、今回のオファーは非常にリーズナブルですのでご検討くださいませ。


2013 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール

11703
自然派
赤 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。ヴォルネー村に位置する「Les Lombois(レ・ロンボワ)」の区画の葡萄を使用。葡萄は1990年に植樹されたものが中心で手摘み収穫後、畑と醸造所の選果台で選別をしてから100%除梗。琺瑯タンクで低温浸漬及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、旧樽のみの樫樽で16~18ヵ月間熟成しています。ラズベリーのような華やかな赤い果実の香り、色調は淡くフルーティでミネラル豊か。タンニンも繊細で若いうちから飲みやすく、赤身肉、ハムやソーセージ、チーズと共に楽しむことが出来ます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,950 (外税) 
【エレガントで雅なピノ・ノワールです!リーズナブル!】
 シャルドネのおまけのような感じになりがちなムルソーの造り手の赤ワインでは有るんですが、このACブルの畑はヴォルネイにあるようです。レ・ドレソルと言う区画がどこなのかは判らなかったんですが、まず色合いを見ていただくと判りやすいかな?・・と思います。

 透明感が有って、淡い赤紫・・です。このような場合ですと、ヴィンテージ的に熟さなかったり、もしくは、石灰質がとても強かったりすると淡くなってきます。勿論ですが、普通にちゃんと熟した場合が比較の対象です。

 とても良く熟した・・と言う印象では無く、ほぼピッタリのタイミングで収穫されたことが伺える味わいです。しかも、かなり選別したのかな?・・・大変だっただろうな・・と思ってしまいました。

 チャーミングながらも花や果実が有り、非常にドライでピュアな味わいのピノ・ノワールでした。

 ヴォルネイっぽいか?と聞かれても、

「ん~・・ヴォルネイっぽくも感じない」
と思いますし、むしろ、ヴォルネイの中でも、本来ならシャルドネを植えた方が結果が良いような、石灰の強さを持っていると思います。

 その石灰の強い分、華やかでフラワリーなアロマが有り、伸びやかなのでしょう。

 全体のバランスとするとかなりの高得点です。「~に似ている」と言えるような対象が無いのが残念ですが、例えば元ルフレーヴの醸造長でも有ったピエール・モレのブルゴーニュ・ルージュをやや淡く、少し石灰を強くしたようなイメージです。
 まぁ、ピエール・モレは知らない・・と言われてしまうとは思いますが、ネゴスものは「モレ・ブラン」ドメーヌものは「ピエール・モレ」でリリースされ、時にはACブルでも素晴らしい味わいのものをリリースしてきます。日本国内に来るのは???ですが、かなり前にピーター・ツーストラップものを分けてもらって販売し、その品質に皆さん、随分驚かれたと・・記憶しています。

 そんな訳で・・オマケでは無くて、ぜひ飲んでいただきたい、エレガント系のピノ・ノワールでした。何より安いしお奨めします。


 あとの2アイテムは数量の関係で飲めていませんが、ACブルでこれだけ旨いので、まず問題無いと思います。時間と品物の都合が付けば、いずれ飲んでみたいと思っています。

 ムルソーのルージュは、今となっては非常な貴重品です。基本的にムルソー村の低地に植わっているのがムルソー・ルージュですが、ほとんどがシャルドネに植え替えられています。レ・ドレソルというリューディはヴォルネイ側に寄ったところに有り、接してはいませんがサントノー・デュ・ミリューの下部ですから、こちらはキッチリ、「ヴォルネイ」の味わいがするでしょう。サントノー風のトッピングが有ればかなり良いワインになります。珍しいアペラシオンですので、これもワイン会には持って来い!なアイテムです。・・当たらせないため・・です。

 最後のヴォルネイ・シャンパンはご存知ヴォルネイ1級・・村のほぼ中央に構えています。村の真ん中にあるのに何故か・・ヴォルネイと言うよりもポマール的などっしり重量感さえ有る1級で、あまりヴォルネイっぽくないと言うか、多くのヴォルネイのワインのイメージより少し異質かもしれません。まぁ、例外を覚えた方が身につきやすいのは世の常なのかもしれません。

 そんな訳で、全部は飲めていませんが、非常にリーズナブルかと思います。質も良いです。まだ知らない良い造り手がいたのには驚きでした。ブーズロー家は知ってましたが、違う家でしたし・・ぜひ飲んでみてください。




2013 Meursault
ムルソー

11705
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。1級区画に程近い「Le Tesson(ル・テッソン)」や「Les Casse Tetes(レ・カス・テット)」を中心に5つの区画の葡萄をアサンブラージュして醸造しています。葡萄の樹齢は最も古い区画で1975年植樹、土壌は粘土石灰質で新樽20%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。フレッシュな果実味と樽のハーモニー、蜂蜜の飴玉やレモンタルトを連想させるようなアロマがとても豊か。酸も攻撃的でなく、ミネラル豊かでオイリー。クリームソース系の魚や甲殻類、白身肉と相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,350 (外税) 


2013 Meursault Charmes Premier Cru
ムルソー・シャルム・プルミエ・クリュ

11704
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは0.3haで土壌は粘土石灰質、葡萄は1955年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、18ヵ月熟成、最初は固いですが時間と共に白い桃やアニス、バニラのアロマ、柑橘系のドライフルーツの香りも出てきます。リッチで丸みがあり、とてもチャーミング。豊かでバランス良い味わいはまさに1級のポテンシャルを表しています。樽のニュアンスも抑えめでとても長い余韻が楽しめ、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラなどと相性が良いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,490 (外税) 


2013 Puligny-Montrachet 1er cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール

11706
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 シャルドネ種100%。畑の広さは僅か0.2haで年間600本ほどしか生産されておりません。土壌は粘土石灰質で葡萄は1980年に植樹されました。新樽30%の樫樽で醗酵、12ヵ月熟成しています。アーモンドのマカロンのような甘く魅惑的な香り、マンゴーやマンダリンのようなエキゾチックな果実味が豊かで粘性がありとても滑らか。シャルドネらしさが良く出ており、たっぷりした旨味で余韻も素晴らしく長く、魚介や甲殻類、白身肉、フォワグラと共に楽しめます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,890 (外税) 
【素晴らしいミネラリティ!ガラスの薄い膜に包まれたムルソーの要素に感嘆です!キレッキレのムルソー!】
 ACブルも旨いので、これを推そうと思っていたんですが、あまりにムルソーのお姿が美しく、しかもこのご時勢に・・フィネスさんの輸入でもこんな価格ですから、

「高くなってしまう前に皆さんもまずチェックすべきでは?」

と言う気持ちでお奨めします。ぜひともムルソー・・飲んでみてください・・今月のお財布事情が許さない方にはACブル・シャルドネで・・。基本、どちらも同じような姿をしています。格が違いますけどね。ACブルの方がやはり少し粘性の有る、赤っぽいニュアンスが加わります。

 この素晴らしいムルソーは・・、基本、皆さんが美味しいと思われているであろうムルソーの平均的な姿を刀E襲しています。それも、やや開き気味で外交的、ややソフトな印象を受けますので、飲まれたらもうファンになってしまうんじゃないかと思いますよ。

 じゃぁ、どこが一般的なムルソーと大きく違うのか?・・と言うことになりますが、それを飲み口で言い表すとすると・・

「中盤からキレッキレに切れて行く」

と言う部分にあります。

 ご自分のお好きなムルソーの味わいを思い返してみてください。マッタリとした中にフルーツ感が有り、蜜っぽかったり、ナッツっぽかったりするかと思いますが・・。
 また石灰岩の塊のようなミネラリティが有って、そんな強いミネラルも特徴の一つでしょう。

 でも、やはりネットリとしていて、ジワ~っとした味わいの変化が特徴かと思うんですが、このジャン=マリ・ブズローはちと違うんですよ。

 フルーツ感や粘っこさも勿論ながら普通に有るんですが、グラスから口に入れた後、そんな要素を振り撒きつつも、「しゅ~ん」とキレが良いんですね。

 まるで薄いガラスの膜が一枚、ワインと舌や口蓋の間に在るかのように・・切れて行きます。

 普通はそんな感じのミネラリティだと、「カチッ」と硬い印象を受けるんですが、このムルソーは実にソフト。しかもそんなガラスの薄い膜のようなものは、表情の放出には何の邪魔もしない・・と言うか、むしろ補助しているような感じも有ります。

 つまり、

「モタモタしないソフトテクスチュアの繊細系ムルソー!」

なんですよね・・。noisy もこんなタイプは初めてです。このムルソーの畑はテッソンやカス・テートと言った西側上部ですから、ラフォン的と言うよりもコシュ=デュリ的です。実際、どちらかと言われれば、より近いのはコシュ=デュリでしょう。テッソンはルージョのお隣ですしね。岩のような石灰感がナルヴォーのように強くないのも頷けます。 そしてとてもピュアです。ナチュラルと言うよりもピュア・・この辺りは減農薬栽培と言っているのがそのままちゃんと行われていることを現しているような気がします。勿論、揮発酸系のものは感じません。とても美しく、香りの上がりが速いです。

 2013年ですが、今飲んでも非常に・・旨いです。むしろACブル・シャルドネの方が石灰感は強いかもしれません。ぜひこの素晴らしくも新しいムルソーを飲んでみてください。一推しです!



2011 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン

13417
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。1955年に植樹された葡萄を中心に0.6haの畑を所有しています。手摘み収穫後、畑と選果台で選別をしてから100%除梗します。琺瑯タンクで低温浸漬及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、熟成は228Lの樫樽(新樽率25%)で18ヵ月間行っています。スパイシーな果実の香り、穏やかなタンニンと豊かな果実味でとても飲みやすく仕上がっています。"
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,350 (外税) 
【超エレガント系ヴォルネイ=シャンパン!!ちょうど良い感じです!しなやかで繊細!しかもリーズナブルです!】
 何と2011年のヴォルネイ=シャンパンです。しかも・・かなりリーズナブルでしょ?


「・・10年昔ならこの位の価格だったかな・・」

と、目を疑ってしまいますよね。


 確かに、2015年のダンジェルヴィーユのヴォルネイ=シャンパンはものの見事が出来栄えで、肉厚なボディに繊細な拵えをした見事な鎧を付けた美形の若大将のようなニュアンス・・もう、惚れ惚れしちゃいましたが、価格はもう、

「ブーズローが何本買えるんだ?」

と思っちゃうほど高いですから・・。


 まぁ、でもダンジェルヴィーユのシャンパンもクロ・デ・デュックも、たったの一口だけでも充分満足できる凄いポテンシャルを持っていますんで、仕方が無いかな・・と思いますよ。


 一方こちらのブーズローさんちのヴォルネイ・シャンパンですが、そう言った、

「たった一口で満足させられる!」

と言ったスタイルとは、まったく違う方向性ですね。


 ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエール2015年のコラムでも書きましたが、やはり「繊細系」なんですよ。非常に細やかで、フィネスを感じます。

 なので、

「・・おっ!・・ヴォルネイ=シャンパンじゃん!・・ちょっとちょうだい!」

と、ボトルを荒々しくつかみ、グラスにドボドボ注ぎ、グビッとグラスで煽る・・と言うような飲み方は、余り得意では無いですね。優しく扱ってあげてください。澱も綺麗に落として・・。

 で、非常に繊細なタッチですんで、料理もできれば・・

「味を濃くしない、素材の持ち味を生かしたもの」

でしたら、肉系はもちろんのこと、魚系も結構行けると思いますよ。


 可憐なスミレからほんのりとだけワイルドさが滲む感じ、繊細で伸びやかな石灰系+ガラス系のミネラリティ。中域がふっくら、細やかな襞を感じます。まだ完全にミネラルの守りが破綻していない感じですが、飲み続けて行くと徐々に複雑な表情が出てくる感じです。強い性格では無く、

「守ってあげなきゃ・・」

みたいな細身の女性のようなスタイルでしょうか。そうは言いながらも芯は崩さないんですけどね。


 どこか、超絶に旨かったルイ・ユエラン2013年的な「シミジミさ」さえ漂いますが、より果実は大目だけれど全体としてはもっと洗練された上で可憐かもしれません。そこらが「繊細系」を強く言いたいところです。

 中々に美味しいヴィルネイ1級でした!ぜひユーミンの唄のように「守ってあげたい♪」と口遊みつつ・・飲んでみてください。お勧めします!