ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・リップ・ボワロー

リップ・ボワロー

フランス Domaine Lippe Boileau ブルゴーニュ
● 2度目のご案内になりますドメーヌ・リップ・ボワローの2021年です。厳しいヴィンテージなので、

「どうかな?」

と少し心配していましたが、杞憂に終わりました。滅茶美味しいです!

 ジュヴレほど重く無く、鉄っぽく無いと言うジュヴレの北隣の「ブロション」のテロワールこそが、このリップ・ボワローの2021年ものが生む、

「ラズベリーのリアルな果実感!」

だと感じました。

 まずはA.C.ブルゴーニュV.V.で充分納得の味わいです!・・そして村名ジュヴレも2020年のようなミルランダージュ的な部分は有りませんが、ラズベリー、チェリーの果実感が生き、1/3ジュヴレ、2/3シャンボール的な味わいを見せてくれます。

 そして現状のトップ・キュヴェのレ・ゼヴォセル!・・これも是非コラムをお読みいただき、

「不遇の準1級畑」

的な表情をお楽しみいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


-----
 いや~・・参りました!・・と言いますか、何せこの入荷数量減のブルゴーニュワインが主力の Noisy wine ですから、

「何とかせんと・・」

と思ってはいても今更どうにもならない状況の中、気になってはいたもののお客様へのご案内だけは年間100回に届くんじゃないかと言うレベルにまで上がってしまっていましたので、忙しいのは史上最強なため、中々仕入れが出来なかったのがこの「ドメーヌ・リップ・ボワロー」だったんです。

 2017年にドメーヌ承継したとのことで、日本には2018年ものから少しずつアイテムが増えて行った感じです。気になっていたので、

「誰か飲んでコメントでも書いてないかなぁ・・」

と思いつつネットを徘徊しても・・まず出て来ない・・ワイン屋さんもグラスの写真だけは上がっているのを見かけましたが、相も変わらずインポーターさんのコピーをコピーしたものしか掲載していない・・

「・・だから結局、ご同業さんに塩を送ることになっちゃうんだよなぁ・・」

などと思いつつも、

「仕方が無いか・・」

と自身をナダメながらのオーダーを、日本に入って来てから相当経過してから・・させていただきました。


 そしたら・・

「・・げげっ・・リップ・ボワロー、めっちゃ凄いじゃん!」


 美しくも立体感バッチリの酸、滅茶ドライで甘み無し、2020年ものでも濃いくどさが無くエレガントと言う・・

「ちょっと有り得ないバランス!」

をしていたんですね。


 この「美しくも立体感バッチリな酸バランス」が生きるピュアな味わいは、

「昔のブルゴーニュワインなら当たり前だったものが、今や過去の遺物!」

としか思えないほど、心地良くもポテンシャルが高いです!


 なんとこのリップ・ボワローのキャロリーヌさんは、あのジャン=ルイ・トラペ家に連なる方なんですね。なので、

「樹齢が超高いブロションの畑を承継した!」

ことが、始まりだったようです。

 ですから、ジュヴレ=シャンベルタンなどは樹齢100年超??・・らしく、見事としか言いようの無い・・素晴らしい出来でした・・こんなの見逃していたら泣きたくなっちゃいますよ・・と言うか、皆さん、見逃してますよね・・。

 ですので、

「少なくともこのドメーヌ・リップ・ボワローの2020年ジュヴレ=シャンベルタンだけは絶対に飲んでいただきたい!」

と思い、

 などと言うバナーを急ごしらえしてしまいました!

 ですが、確かに2020年の村名ジュヴレ=シャンベルタン(・メ・バ)V.V. が非常にポテンシャルを取りやすいのは間違い無いにせよ、フィサンも美味しいし、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもエレガントさが出た良いワインですから、

「少なくともこのドメーヌ・リップ・ボワローの2020年ものは何でも良いから飲んで欲しい!」

とも思っている訳です!


 いや~・・棚からぼた餅、寝耳に水・・?・・でした。絶対に驚きますよ。「ブル好き必飲」バナー、これからも活躍できるよう、頑張ってテイスティングします。是非ともどうぞよろしくお願いいたします。


リップ家はブロション村に1620年より続くぶどう栽培家の家系で、ジュヴレ・シャンベルタンのトラペ家の親戚筋に当たります。数世紀もの長きにわたって、「ルイ・ラトゥール」や「ブシャール・ペール・エ・フィス」といったネゴシアンにぶどうを販売してきましたが、2017年、ジャン・ルイ・トラペ氏の姪にあたるキャロリーヌ・リップとその旦那さんのジュリアン・ボワローが垂涎ものの古樹畑を継承したのを機に、自社ビン詰めを志向することになりました。
 ジュリアン・ボワローは、ダミー社、ビヨン社、レモン社といったブルゴーニュの名門樽メーカーでキャリアを積み重ねてきた樽職人で、最後はマルサネ社の樽製造責任者として、「ブルーノ・クレール」「フランソワ・ラマルシュ」「ルー・デュモン」等々の生産者に特注の樽を納めました。
 醸造家の道を歩む決心をしたジュリアンは、「DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)」の前醸造長ベルナール・ノブレに学んだエドゥアルド・パパン率いる、同じ村の「ドメーヌ・クリュニー」で1年間修行した後、2018年に新ドメーヌ「リップ・ボワロー」を設立し、自社ビン詰めを開始しました。
 樽はもちろん自作です。
 「特注樽の製造は、醸造家との共同作業です。醸造家と一緒に試飲を重ねて各々のワインの特性を完全に理解した上で、原材料となるオークの森、土壌、樹齢から、乾燥の方法や期間、そして焼き方まで徹底的に研究して、それぞれのワインに最も相応しい樽に仕上げます。私のジュヴレ・シャンベルタンは石灰質主体の土壌のためミネラル分に富み、樹齢が約100年と非常に高いため濃密なスタイルなのですが、このワインには、サントル(フランス中央部)の森の中でもとりわけ石灰質が多い区域に植生している、樹齢300~400年の超古樹オーク(注:一般的には150~200年)が理想的であり、これまで培った人脈を駆使して調達しています。非常に高密度のオークで、私の樽、とにかく重いです(笑)。焼き方は「très légère. très longue(とても軽く、とても長く)です」。
 「ワインを樽で熟成させる目的は、樽の(木の)香りをワインにつけるためではありません。むしろ逆に、樽で熟成させたことを感じさせないことこそが極意です。ではそもそも樽に入れなければいいのかというと、そうではないところがワインの奥深いところです。樽熟成の作用については非常に技術的な話になるので別の機会に譲りますが、私は「ワインに魔法がかかる」と表現しています」。


2021 Bourgogne Cote-d'or Rouge Vieilles Vignes
ブルゴーニュ・コート=ドール・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

17834
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・リップ・ボワロー

■エージェント情報
 ブロション村内のリウ・ディ「ムティエ」より。0.2ha。樹齢70年以上のVV。収量35hl/ha。ステンレスタンクでアルコール発酵後、自家製樽でマロラクティック発酵&12ヶ月間熟成。新樽比率は35%。清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,990 (外税) 
【素晴らしいです!・・まさに「ブロション」を感じさせる見事な出来!・・ラズベリーやチェリーの風味がしっかり感じられます!激旨!】
 いや・・ちょっとビックリです。難しかったはずの2021年ですから・・2020年もののご案内の時に、

「2021年ものの出来が Noisy wine におけるリップ・ボワローの将来を暗示する」

と思っていましたので、おそらくコラムにもそのように記載していたと思います。

 まぁ・・扱わせていただいて2年目ですからね・・ちょっとビビリつつも、休息もそこそこなタイミングでテイスティングさせていただいたんですね。

 そうしましたら・・ラズベリーチックな果実がたんまり!・・チェリーっぽくも有りますが、やはり果実的な酸バランスがそう感じさせてくれるのかと思います。

 中域も適度な締まりと膨らみを持ち、実に心地良いその果実のイメージを保ちつつ、美しい収束を見せてくれます。

 このA.C.ブルの畑はブロションに有りますが、実は・・

「アラン・ビュルゲで有名なレ・パンス・ヴァンの北隣」

なんですね。

 アラン・ビュルゲは40年ほど前、

「なぜ1級以上の畑を持っていないのか嘆かれる」

とPKさんに言わせたほどの造り手でした。レ・パンス・ヴァンもまた、村名ジュヴレ=シャンベルタンの区画では有るんですが、他のA.C.ブルの畑の葡萄をブレンドして、

「スーパーA.C.ブル」

としてリリースしていたんですね。

 しかもこの「レ・パンス・ヴァン」の半分以上は・・実は「ブロション」にありまして、村名を名乗れるはずですが、その北に隣接するのが「ムティエ」で、条件は非常に良いはずなんですが・・「A.C.ブルゴーニュ」になってしまう訳です。

 まぁ、ジュヴレでは無く「ブロション」と言うだけで、ネガティヴに捉えられてしまうのでしょうが、本当にそうでしょうか?

 例えばこのリップ・ボワローであれば、今回もご紹介させていただいている「2021 ジュヴレ=シャンベルタン・レ・ゼヴォセル」。

 このレ・ゼヴォセルは、あのデュガ=ピィもリリースする畑で、上部の偉大な1級群、南からル・クロ・サン=ジャック→レ・カズティエ→コンブ・オ・モワンヌ→レ・シャンポーと続いてのレ・ゼヴォセルでして、

「つながった同じ丘」

にあり、北の端で・・ブロションな訳です。

 ここだけが1級から外されていまして・・このA.C.ブルの「ムティエ」も同様。レ・パンス・ヴァンはジュヴレに40%強ほど存在することも有ってか、1級になっているのかもしれません。


 noisyも・・実はそうは言いながらも、

「この際、ブロションを単独のアペラシオンに下方が、テロワール的に良いんじゃないか?」

と考え始めています。

 アラン・ビュルゲのレ・パンス・ヴァンは、村名だけでは無いとは言え、もっと黒く、ジュヴレの要素を持っています。この人はめっちゃドライに仕上げる人でした。ワインも良かったです。

 ですが、このリップ・ボワローのブロションのワインを2年連続でテイスティングした限りにおいては、

「果実酸のバランスが素晴らしく、ラズベリーなニュアンスが美しく出てくる!」

ので、むしろテロワール由来なんじゃないか?・・テロワールがむしろ、しっかり出ているんじゃないかと感じている訳です。

 白い石灰も多いし、このような果実が出やすいのはマジとかグリオットとか・・あの辺の畑では有りますが、もっとずっと「鉄っぽさ」や「ワイルドさ」が出やすいと思うんですね。

 リップ・ボワローのブロションワインは、このA.C.ブルも含め、ジュヴレ的な鉄っぽさや重量感は少なく、敢えて言うならシャンボールの方が近い土壌組成?・・もしくはジュヴレが1/3、シャンボールが2/3的な・・感じがより近いかもしれないんですね。


 いずれにしましてもこの2021年のA.C.ブルV.V.、相当旨いです。村名クラスにかなり寄った、美しい果実の味わいのピノ・ノワールです。この価格なら高く無いと・・思っていただけると思います。是非ご検討くださいませ!一推しです!


2021 Gevrey-Chambertin Vieille Vigne
ジュヴレ=シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ

17835
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・リップ・ボワロー

■エージェント情報
 ブロション村内のリウ・ディ「メ・バ」より。0.5ha。樹齢約100年の超VV(1919年植樹)。収量35hl/ha。ステンレスタンクでアルコール発酵後、自家製樽でマロラクティック発酵&12ヶ月間熟成。新樽比率は35%。清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,980 (外税) 
【2021年も滅茶美味しいです!2020年もののミルランダージュ的なニュアンスは無いものの、ブロション的エレガンスを感じさせるラズベリー的果実、スパイスの素晴らしい表情に惚れ惚れ!】
 不遇の準1級畑?・・レ・ゼヴォセル直下のメ・バです。ですから、レ・ゼヴォセル的な部分も有りますが、やはり標高が高いレ・ゼヴォセルほど冷ややかでは無い分、痩せておらずふくよかなイメージですから、

「レ・ゼヴォセルよりも早く美味しく飲める」

のは間違いありません。

 Noisy wine で2020年もののリップ・ボワローをご案内させていただいたのは、今年の3月ですから・・4カ月ほどしか経ってはいません。それは、そもそもリップ・ボワローの2020年の日本入荷自体が昨年の9月頃だったものを、余りの忙しさに今年まで放置していたからに他なりません。

 ですので、2020年ものはとても落ち着いていて、このジュヴレ村名V.V.2020年の余りの旨さに、

「絶対購入しましょう!」

と書いたはずです。

 案の定とても売れて評判も良かったのですが追加が出来ませんで・・大失敗をしたんですね。

 と言うことは、半年寝かせた2020年ものと、昨年よりも2カ月早い到着の2021年ものと言うことにもなりますので、

「2021年ものは非常に出来が良いが、2020年もののご案内時よりは成熟していない」

と言うことになります。


 もし、さっさと飲みたいご希望がございましたら、

「この夏の間は、今とても美味しいA.C.ブルV.V.を先に楽しむ。」

ことをお勧めします。このジュヴレも滅茶美味しいのですが、もし直近に2020年のこのジュヴレを飲んでいるとすると、少し若く感じられるはずです。

 ですが、ブロションのテロワール的な、余り重厚では無い鉄っぽさ・・こそが、

「このラズベリーな果実の美味しさを最大限に活かしている!」

と感じられます。

 また、酒躯は上部のレ・ゼヴォセル譲りな、僅かにタイトさ、締まりが有って、むしろ好ましい方向性を持っていると感じます。

 ですので、

「リップ・ボワロー・・かなりセンスが良い!」

と思わざるを得ません。


 リップ・ボワローのワインの性格としては、華やかで良く香り、果実を繊細に表現していると言えます。高い周波数の細やかなアロマと、中域のやや太めのアロマに「隔絶感が無く」、とてもシームレスです。そしてその周波数帯の果実酸のバランスが、活き活きとして感じられますので、余計に・・

「リアルな果実感!」

として感じられるんですね。

 まぁ・・若いうちからこれほどに赤系の果実感をたっぷり感じさせてくれる「ジュヴレ」もまず無いでしょう?・・飲んでみてください。超お勧めします!・・勿論、今飲んでも美味しいです!



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【圧巻!ちょっとルロワに近い感じさえ受ける凄い出来!何とこのリューディ「メ・バ」はレ・ゼヴォセル直下、1級レ・シャンポーの斜向かいです!】

 南からル・クロ・サン=ジャック、レ・カズティエ、コンブ・オ・モワンヌ、レ・シャンポーと1級畑が続きますが、その続きが「レ・ゼヴォセル」でして、その直下が「メ・バ」です。

 この辺りはジュヴレの村をはみ出してしまって「ブロション村」にあります。「ですので1級畑にならなかった疑惑」さえ・・有る、素晴らしい畑が続いている場所です。

 また、ル・クロ・サン=ジャックから続く「赤い感じ」はそのまま北まで続いているのが感じられるようなグラスの色彩をしていますが、鉄っぽい感じはやや穏やかになり、ほんのり優しさを見せてくれるニュアンスは、ブロションでは有りますが、ちょっとフィサンに寄って来た感じは有るかもしれません。

「・・しかし・・滅茶苦茶旨い!」

です・・(^^;;

 ある意味、マルク・ロワのキュヴェ・アレクサンドリーヌを見つけた時のような感覚に近いです。まぁ・・味わいは全然違いますが・・。

 この「深い赤」をさらに何層にも積層させたかのような見事な味わいは、リップ・ボワローならではかと思いますが、

「立体感が凄いピュアな酸の味わい」

が基本です。

 そしてその味わいは1/3ほど使用されている特製のバリックにも秘結が有りそうです。

 何せ・・通常の新樽感覚は無いんですよ。ほんの僅かに新樽由来の「おニューな香り」は無くも無いんですが、かなりの部分でルロワなニュアンスに近いと思います。

 そして使われているその樽ですが、材が凄い・・そう感じます。

「滅茶苦茶、目の詰まった感じの材!」

のニュアンスがするんですね・・。


 まぁ、noisy の場合は元バンドマンですから、ギターの材にはちょっとうるさい訳です。スッカスカの材などには全く興味はなく、ホンジュラスマホガニーの目が見えないほど詰まった・・でも重すぎない材とか、メイプル材のとんでも無く硬い材とか・・には目が無い訳ですね・・ワイン屋ですが。まぁ、そんな材はアメリカには集まるんですが日本では中々・・入手できないし、今となっては輸入も輸出も・・伐採さえも出来なくなっているハカランダなど・・良いですよね・・あ、すみません。

 ですが、そんな材は関係無いにせよ、

「ブルゴーニュワインには新樽が必要!」

と言う部分は無くならず、しかしその材につきましては、ワイン愛好家で有ったとしても余り興味がわかないかな・・とも思います。

 しかし、しかしですよ・・その新樽をこのリップ・ボワローでは、

「ワインに合わせて自作している!」

 と言う「凄技」なんですね。

 ですから、この非常に緻密な味わいが生まれているんじゃないかと・・思う訳です。

 しかも、奥さんが・・

「ジャン=ルイ・トラペの縁者」

と言うことですから、もしかしたら・・トラペのあのビオで仕立てた畑かもしれない訳ですよね?・・トラペのオストレアで使われるシャンペリエも近くです。


 で、色彩はやや濃い目に見えるかもしれませんが、

「全く暑苦しく無いし甘く無い!・・むしろエレガントさを感じる3Dの酸のピュアさがアルコール分13パーセントで生きている!」

と感じるんですね。


 マルク・ロワを引き合いに出しましたが、そちらは濃くて甘みを僅かに残したように感じる「ミルランダージュの味わい」です。でもリップ・ボワローのこのジュヴレV.V.は、

「酸の構成の素晴らしさで、ポテンシャルの高さを感じさせてくれる!」

んですね・・。


 これには驚きました!・・なので・・すみません、インポーターさんの残りは全部買い占めさせていただきました・・(^^;;

 これは絶対に飲まなきゃいけません。それでも好き嫌いは有るでしょう・・でも、もし今はそんなに好きでは無いとしても3~5年後には必ず好きになっているはず・・そう思います。


「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールは酸が命!」

 この言葉を思い出させてくれた凄いワインでした。一押し!・・これを飲まずにブルゴーニュ・ピノ・ノワールを語るなかれ!・・とまで言いたくなるほど、素晴らしいです。お勧めします!


■ もう少し大きな1枚目の写真



■ もう少し大きな2枚目の写真






2021 Gevrey-Chambertin les Evocelles
ジュヴレ=シャンベルタン・レ・ゼヴォセル

17836
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・リップ・ボワロー

■エージェント情報
 ジュヴレ=シャンベルタン北東端の高標高リウ・ディより。0.19ha。平均樹齢約45年のVV。収量35hl/ha。ステンレスタンクでアルコール発酵後、自家製樽でマロラクティック発酵&12ヶ月間熟成。新樽比率は50%。清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め。
750ML 在庫  6   ご注文数   本
¥16,200 (外税) 
【1級レ・シャンポー譲りの繊細冷涼さにボワロー的、もしくはブロション的な繊細なラズベリーを加えた、不遇な準1級並みピノ・ノワールです!】
 いや~・・良いですね・・2021年のリップ・ボワロー!・・滅茶素晴らしいです。

 A.C.ブルV.V.の今の美味しさには、ちょっと嬉しさがこみ上げて来ますし、2020年ものが凄かった村名ジュヴレも、2021年ものはタイプが異なりますが、美味しさ自体は普遍でした。

 なので、近々やこの1年以内に飲まれるのでしたら、この2つをお勧めします。こちらの準1級的不遇な扱いのレ・ゼヴォセルについては、

「残念ながらまだ仕上がっていない・・赤丸急成長中!」

と言うことになろうか・・と思います。


 このレ・ゼヴォセルを口にしますと、やはり・・「格」を感じます。ですが、A.C.ブルV.V.や村名V.V.の親しみやすさからは若干離れる感じがするんですね。

 まぁ・・単純に、

「まだ早い」

と言うことなんですね。

 ですが、やはり他のブロションのキュヴェと同様に、

「ラズベリー、チェリーの果実感が素晴らしい!」

です。A.C.ブルV.V.、村名V.V.よりも品格が有り、新鮮で繊細さが感じられます。

 現状、やや腰高な感じで酸が強めですので、この腰高感がもう少し下がり、新鮮なラズベリーに成熟感が出て来ますと・・美味しくいただけるようになるんじゃないかと思うんですね。

 ここまで果実のディテールを見事に描けるドメーヌは、中々見当たらないと思います。むしろ、ルーミエさんとか・・の果実感には近いと思いますし、

「ジュヴレと言うよりシャンボールの方がイメージ的に近い?」

と言いたくなるほど、素直に感じる石灰的ミネラリティの寄与が多いと感じます。鉄っぽいミネラリティは少な目ですので、飲めるタイミングになりますとむしろ素直に美味しいと言っていただけるでしょう。

 少し早いのは申し訳ありませんが、これは是非・・熟成させて飲んでいただくべき素晴らしいピノ・ノワールです。是非ともご検討くださいませ!


2020 Cotes de Nuits-Villages Creole
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・クレオール

17536
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ
ドメーヌ・リップ・ボワロー

■エージェント情報
 ブロション村内のリウ・ディ「レ・クレオール」より。0.23ha。樹齢70年以上のVV。収量35hl/ha。ステンレスタンクでアルコール発酵後、自家製樽でマロラクティック発酵&12ヶ月間熟成。新樽比率は35%。清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,690 (外税) 
【これは美味しい!このグリオットなアロマにファンになってしまう方続出??誰にも見向きもされなかったブロションだからこそ可能だったスタイルなのかもしれません!】
 濃く見えるでしょう?・・いや、でも・・全然濃く無いです。アルコール分も13パーセントで・・どうなんだろう、リップ・ボワローでは決して過熟は好まないんじゃないかと思いますが、それが大成功していると思えるんですね。

 見事に美しい照りの有る赤紫です。ジュヴレ=シャンベルタンのように鉄っぽい重さが無く、ほんのりフラワリーな細やかで高い周波数の伸びのあるアロマの下に、石灰系のミネラリティが香り、立体感のある厚みある酸由来の果実感をノーズで感じます。

 もはや・・このようなワインは絶滅危惧種・・いや、絶滅していたと思ってしまいます。noisy にしてそう思う訳ですから、皆さんももしリップ・ボワローを飲まれたら、

「頭をガンとやられたようなショック?」

を受けるかもしれません。

 むしろ慣れていなくて?・・もしくは余りに久々で忘れていて、


「ブルゴーニュワインの美味しさの神髄を思い出す」

ことになるかもしれません。


 最近のブルゴーニュワインは色濃く、味濃く、風味も濃く、アルコール分も濃く、そして時に甘みが濃い・・ですよね。

 でもリップ・ボワローは、色は薄いことは無いが、味わいは濃く無く、風味はしっかり、アルコール分は濃く無く、(残糖的な)甘みは全くと言って良い訳です。ですから・・全く以て「マッチョでは有り得ない」し、むしろ「エレガントさ」と「冷涼さ」を感じさせてくれる味わいです。



 感じられるニュアンスは「フィサン」でしょうか。ブロションとフィサンを比較しますと、その差は僅かでしょうか・・敢えて言うならフィサンよりもエレガントだと言えるかもしれません。しかしそのニュアンスはどちらも非常に似通っているかと思うんですね。

 じゃぁ、ジュヴレとブロションはどうか?・・と言うことになりますと、ちょっとややこしいことになってしまいます。何せ、リップ・ボワローの村名ジュヴレV.V.も・・実は「ブロション村に存在している」訳ですよね。

 実はジュヴレ=シャンベルタンと言うアペラシオンは、

「ジュヴレ=シャンベルタン村とブロション村(南部)に跨った区画」

です。

 ですから、1級レ・シャンポーはジュヴレだが、村名レ・ゼヴォセルは一部のみがジュヴレでその他のほとんどの部分がブロションです。そのレ・ゼヴォセル直下が「メ・バ」で、リップ・ボワローの村名ジュヴレ=シャンベルタンV.V.なんですね。なんとそちらは樹齢100年超です。で、このレ・クレイオールは樹齢70年!・・凄いですね・・。

 集中はしているものの、決してワインが攻めてくるような性格ではなく、結局優しくエレガントで酸の美味しさが果実の風味を造っている・・ある種、

「絶滅種のワイン」

です。

 そしてこれも死語ですが、「グリオットさ」を感じさせてくれるワインです。・・まぁ、ピノ・ノワール特有のある種のチェリーなアロマです。リップ・ボワローのワインには全てこの言葉が似あう・・そう思います。飲んでみてください。お勧めします!


2020 Gevrey-Chambertin Vieille Vigne
ジュヴレ=シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ

17538
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・リップ・ボワロー

■エージェント情報
 ブロション村内のリウ・ディ「メ・バ」より。0.5ha。樹齢約100年の超VV(1919年植樹)。収量35hl/ha。ステンレスタンクでアルコール発酵後、自家製樽でマロラクティック発酵&12ヶ月間熟成。新樽比率は35%。清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,990 (外税) 
【圧巻!ちょっとルロワに近い感じさえ受ける凄い出来!何とこのリューディ「メ・バ」はレ・ゼヴォセル直下、1級レ・シャンポーの斜向かいです!】
 南からル・クロ・サン=ジャック、レ・カズティエ、コンブ・オ・モワンヌ、レ・シャンポーと1級畑が続きますが、その続きが「レ・ゼヴォセル」でして、その直下が「メ・バ」です。

 この辺りはジュヴレの村をはみ出してしまって「ブロション村」にあります。「ですので1級畑にならなかった疑惑」さえ・・有る、素晴らしい畑が続いている場所です。

 また、ル・クロ・サン=ジャックから続く「赤い感じ」はそのまま北まで続いているのが感じられるようなグラスの色彩をしていますが、鉄っぽい感じはやや穏やかになり、ほんのり優しさを見せてくれるニュアンスは、ブロションでは有りますが、ちょっとフィサンに寄って来た感じは有るかもしれません。

「・・しかし・・滅茶苦茶旨い!」

です・・(^^;;

 ある意味、マルク・ロワのキュヴェ・アレクサンドリーヌを見つけた時のような感覚に近いです。まぁ・・味わいは全然違いますが・・。

 この「深い赤」をさらに何層にも積層させたかのような見事な味わいは、リップ・ボワローならではかと思いますが、

「立体感が凄いピュアな酸の味わい」

が基本です。

 そしてその味わいは1/3ほど使用されている特製のバリックにも秘結が有りそうです。

 何せ・・通常の新樽感覚は無いんですよ。ほんの僅かに新樽由来の「おニューな香り」は無くも無いんですが、かなりの部分でルロワなニュアンスに近いと思います。

 そして使われているその樽ですが、材が凄い・・そう感じます。

「滅茶苦茶、目の詰まった感じの材!」

のニュアンスがするんですね・・。


 まぁ、noisy の場合は元バンドマンですから、ギターの材にはちょっとうるさい訳です。スッカスカの材などには全く興味はなく、ホンジュラスマホガニーの目が見えないほど詰まった・・でも重すぎない材とか、メイプル材のとんでも無く硬い材とか・・には目が無い訳ですね・・ワイン屋ですが。まぁ、そんな材はアメリカには集まるんですが日本では中々・・入手できないし、今となっては輸入も輸出も・・伐採さえも出来なくなっているハカランダなど・・良いですよね・・あ、すみません。

 ですが、そんな材は関係無いにせよ、

「ブルゴーニュワインには新樽が必要!」

と言う部分は無くならず、しかしその材につきましては、ワイン愛好家で有ったとしても余り興味がわかないかな・・とも思います。

 しかし、しかしですよ・・その新樽をこのリップ・ボワローでは、

「ワインに合わせて自作している!」

 と言う「凄技」なんですね。

 ですから、この非常に緻密な味わいが生まれているんじゃないかと・・思う訳です。

 しかも、奥さんが・・

「ジャン=ルイ・トラペの縁者」

と言うことですから、もしかしたら・・トラペのあのビオで仕立てた畑かもしれない訳ですよね?・・トラペのオストレアで使われるシャンペリエも近くです。


 で、色彩はやや濃い目に見えるかもしれませんが、

「全く暑苦しく無いし甘く無い!・・むしろエレガントさを感じる3Dの酸のピュアさがアルコール分13パーセントで生きている!」

と感じるんですね。


 マルク・ロワを引き合いに出しましたが、そちらは濃くて甘みを僅かに残したように感じる「ミルランダージュの味わい」です。でもリップ・ボワローのこのジュヴレV.V.は、

「酸の構成の素晴らしさで、ポテンシャルの高さを感じさせてくれる!」

んですね・・。


 これには驚きました!・・なので・・すみません、インポーターさんの残りは全部買い占めさせていただきました・・(^^;;

 これは絶対に飲まなきゃいけません。それでも好き嫌いは有るでしょう・・でも、もし今はそんなに好きでは無いとしても3~5年後には必ず好きになっているはず・・そう思います。


「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールは酸が命!」

 この言葉を思い出させてくれた凄いワインでした。一押し!・・これを飲まずにブルゴーニュ・ピノ・ノワールを語るなかれ!・・とまで言いたくなるほど、素晴らしいです。お勧めします!


■ もう少し大きな1枚目の写真



■ もう少し大きな2枚目の写真






2020 Fixin Rouge les Vignes aux Grands
フィサン・ルージュ・レ・ヴィーニュ・オー・グラン

17537
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
フィサン
ドメーヌ・リップ・ボワロー

■エージェント情報
 0.33ha。うち3分の2が樹齢90年以上(1930年植樹)、3分の1が樹齢70年以上(1951年植樹)の超VV。ステンレスタンクでアルコール発酵後、収量35hl/ha。自家製樽でマロラクティック発酵&12ヶ月間熟成。新樽比率は35%。清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め。
750ML 在庫  4   ご注文数   本
¥7,380 (外税) 
【フィサンの南端、1級クロ・デュ・シャピトル下部のオー・ゼルビュの下部。バランスに優れた少し優しいジュヴレ・・もしくは・・フィサンそのもののイメージです!】
 この色彩ですよ・・素晴らしいでしょう?・・これで全然、濃くない・・んです。濃いとは感じないと思います。しかも・・

「アルコール分13パーセント!」

ですよ?

 まぁ・・ジュヴレの北と言うことも有ると思うんですが、14~15パーセントまでにも上がったワインが多い中で、このベストとも思えるアルコール分13パーセントでこの赤主体の照りの有る見事な色彩・・惚れ惚れとしちゃいました。

 実際、飲んでみると・・凄く良いんですよ。でも・・

「実は現実に今は余り出会わないタイプ!」

だと理解するはずです。

 そう・・ブルゴーニュ・ピノ・ノワールは美しい酸が命だと、ずっと言われてきました。


「かのアンリ・ジャイエのワインは、なぜ飲む者を魅了し続けられたのか?」


 そう問われれば、一体、あなたはどう・・答えるでしょうか?


「そりゃぁ・・ミルランダージュになるように毎日畑に出てあれやこれや・・やってたんでしょ?」

「低温浸漬で果実の風味を引き出し、色彩が生きるようにしてたから?」

 等々、色々ご意見も有るかと思います。


 確かに、アンリ・ジャイエのワインの味わいに近い生産者さんもいらっしゃいます。でもどこか不足している。・・では一体、何が足りないのか?


「それの答えは・・酸です。」

 アンリ・ジャイエは、豊かな果実と共に豊かな酸の両方を得ていたんですね。


 その豊かな酸は構造の下部から上部までをしっかり埋め尽くしていました。ですから彼のワインを一口すすっただけで、背筋がゾゾっ・・と・・そしてその余韻の長さと素晴らしさに、しばらくの間、言葉を失う・・と言う状況に追い込まれた訳です。


 noisy も、リップ・ボワローのワインを飲んで、久々に頬っぺたを叩かれたようなショックを受けました。

「・・なんて美しい・・立体感を持った酸を持っているんだろう・・」

 そして、その味わいは全く似ていないのに・・何故かアンリ・ジャイエを思い出した訳です。


「そうだ・・彼のワインも素晴らしい酸を持っていたっけ・・」

と。


 勿論ですが、リップ・ボワローが神様ジャイエに追いついた・・そう言っている訳では在りません。そもそもミルランダージュの小さな果実の甘みを低温浸漬でほんの僅かに残して果実味を感じさせる・・ジャイエの味わいとは根本的に異なります。

 ですがこの「素晴らしい酸の構成」。

 今や温暖化で絶滅してしまったと言えるんじゃないかと思えるほど、

「ず~~~~っと出会えていなかった!」

と思います。


 物凄い出来のジュヴレ=シャンベルタンV.V.2020と比較しますと、流石に少し小振りに感じますが、それでもリップ・ボワローのワインが感じさせる見事な立体的な酸の味わいはしっかり有り、それを、

「フィサンそのものを感じさせる」

訳ですから、

「フィサンワインの最高峰レベル?」

と思えるような、口内をフルに駆け巡り、脳髄をしっかり・・でも超美しく刺激してくれる素晴らしいワインになっています。そして、ビオロジックな栽培は、石灰をしっかり取り込んでいますから、

「この美しい照りにそれが表れている!」

と感じます。


 今飲んでも美味しいです。勿論、3~5年ほど置いたらもっと素晴らしいでしょう。優しさの有るジュヴレ・・そう思っていただいても良いかと思います。このレ・ヴィーニュ・オー・グランはフィサンの村の南端に有りますが、

「実はブロションの北の端にあるリップ・ボワローのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・クレオールと隣り合わせ!」

です。この飲み比べも面白いかと思いますよ・・クレオールは激エレガント・・格はこのレ・ヴィーニュ・オー・グランには適いません。クレオールも美味しいですけどね・・noisy 的には激エレガントなので大好きですが・・(^^;; 普通の方はこちらがより良いです。是非飲んでみてください。2020年ジュヴレ=シャンベルタンV.V.が無ければこちらが一押しです!


2019 Cotes de Nuits-Villages
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ

17535
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ
ドメーヌ・リップ・ボワロー

■エージェント情報
 ブロション村内のリウ・ディ「レ・クレオール」より。0.23ha。樹齢70年以上のVV。収量35hl/ha。ステンレスタンクでアルコール発酵後、自家製樽でマロラクティック発酵&12ヶ月間熟成。新樽比率は35%。清澄は行わず、軽くフィルターをかけてビン詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,120 (外税) 
【激エレガント系のフィサン・・そう思っていただいて結構です!・・可憐な味わいに優しく抱かれるのも悪く無い!】
 もはやコート・ド・ニュイで新しい生産者さんで・・しかも将来性が高いところ・・なんて、

「そう簡単に見つかる訳は無い・・」

と思っていました。

 2018年ものから日本に入って来たようで・・2017年かな?・・覚えていませんが、それでも何となくチェックはしていたんですね。でも余りの忙しさ・・と言いますか、毎日のテイスティングワインの大行列に・・新たな生産者さんを加えようとする訳にも行かなかった訳です。

 ですがようやっと重い腰を上げて・・

「2020年ものかぁ・・暑苦しいとやだなぁ・・」

などと思いながら、昨年の秋ごろだったでしょうか?・・あまり覚えていませんが、一旦はスルーしていたドメーヌ・リップ・ボワローのワインをオーダーさせていただきました。お陰でA.C.ブルが完売になっていましたが、noisy の目的はあくまで、

「ポテンシャルのあるワイン、生産者さんを探す」

と言うことに置いていますので、有れば良いけれど別に無くても・・と言うことでした。


 で、この2019年のコート・ド・ニュイ=ヴィラージュから飲ませていただいたんですが・・

「・・はっと・・目が醒める見事な立体感を持った酸バランス!しかも超エレガント!」

な味わいに驚かされたんですね。

 で、もう一度テクニカルを読み直してみると、あのジャン=ルイ・トラペの血筋じゃないですか・・畑もそちらから?・・だとするとビオ仕立ての畑?・・などと想像をめぐらし、google Map で畑を見てみました。・・まぁ・・中々に難しかったですが・・(^^;;


 で、このレ・クレイオールと言うブロション(ジュヴレの北に接する)の畑は、ブロションの北端に存在し、フィサンでリリースしているラ・ヴィーニュ・オー・グランとモロに接していることが判りました。畑の方も完全な特定は出来ませんでしたが、

「草がぼうぼうに生えた区画と綺麗に刈られた畑が交互に存在している」

ことも見ることが出来ました。おそらく前者かなぁ・・などと思っています。




 こちらは2019年ものですので、濃い感じかな・・などと普通は思うんですが、美しい酸の存在がそう思わせるのか・・

「全く濃いなどとは感じない!・・超エレガントな味わい!」

をしています。色彩も石灰を多分に含む感じがしますし、甘みが一切無いのに果実のニュアンスをしっかり感じさせてくれるバランスですので、

「骨格、構造の大きさ・確かさを感じながら美味しく飲める」

と言うことになるんですね。

 で、今回は2020年もののコート・ド・ニュイ=ヴィラージュも有りまして、おそらくINAOの表示基準が2020年に変更になったのでしょう・・たぶん・・それで2020年ものには「クレイオール」のクレジットが有りますが、全く同じ畑で何も変更はないと言うことです。

 2020年ものとの比較ですが、どうでしょう・・明らかに2020年ものの方が「判りやすい」です。幾分ですが濃度が高いんですね。なので、とてもしっかりしているように感じるんですが、その2020年ものでさえ・・エレガントさをしっかり感じさせてくれますから、

「普通の方は2020年ものがよりわかりやすいんじゃないかな」

と思います。


 そして、ワインに合わせて自作している樽職人だったジュリアンさんですから・・余り樽の主張が強くならないように気を配っている感じが何となく伝わって来ます。その辺も2019年、2020年ものでもしかしたら異なるのかもしれません。


 エレガントなタイプがお好きでしたら2019年ものでしょう。少し締まって来ている分、やや表情が穏やかになります。


 しかし・・まだこんなに素晴らしい生産者さんが生まれる下地がコート・ド・ニュイに有るなんて・・ちょっとビックリです!・・noisy もテイスティングを続けてはや40年ほど・・久々の出会いだったと思います。