ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

フランス Domaine Lucien Boillot et Fils ブルゴーニュ
● 2022年のルシアン・ボワイヨです・・めっちゃ旨いです!・・今までも激エレガントで美味しかったですが、2022年ものは・・

「格別に旨い!」

です。

 来年到着するであろう2023年ものには、ジャスパー・モリスさんが考えられないほどの高い評価をしていますが、この2022年ものですでにその気配がしっかり感じられます。

 また、Noisy wine 初入荷の2022年A.C.ブルが凄まじく旨いですので、これはかなりのお買い得、是非飲んでみてください。

 この変わり始めが見極められ、そして2023年、2024年(厳しいヴィンテージです)がこなせられるとしますと、ルシアン・ボワイヨの時代が来るかもしれません。希少な1級シェルボードも2023年は上値96ポイントまで付いています。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!


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 激少のルシアン・ボワイヨ2021年です。テイスティングさえ憚られるほどの少なさです。しかし、Noisy wine の扱いが2019年ものからと言う短さですし、

「2021年もののルシアン・ボワイヨの出来は確認しなければならない」

と感じていました。やはり、単純に・・

「2019~2020年と、グレートイヤー~暑い年を見たので、ネガティヴな要素が入る年のルシアン・ボワイヨ」

を観ない訳には行かないんですね。


 で、何とか2アイテム飲ませていただきましたが、美しいエキスが出ていて・・超安心するとともに、

「ん~・・こんなに激エレガントなピノ・ノワールを造れる人は今のブルゴーニュにはごく少数しかいない」

と感じました。

 まぁ・・やはりゼヴォセルは白眉でした。村名ジュヴレで充分美味しいですが・・。飲んでみてください。お薦めしたいですが無さ過ぎて申し訳ありません。
 
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 ルシアン・ボワイヨの2020年です。いや~・・すっごい・・良いです!・・一体どうしちゃったんだろう?・・と想像しますと、やはり昨年の2019年もののご紹介の時にも書いたと思うんですが、今までとは大きく・・

「何かを変えた」

もしくは、

「誰かと代えた・・(^^;;」

かと想像しています。

 そしてこの強めのアルコール度数とてんこ盛りの果実のワインが軒並みを占める2020年に有って・・今のところ・・

「もっとも精緻で美しいディテールを見せるワイン!」

を造っている一人じゃないかと思うんですね・・まぁ・・まだテイスティング中なのでハッキリとは言えませんが、フィネスさん扱いのシュヴィニー・ルソーの2020年もそんなタイプですが、

「ただ単に淡くしているとは思えない精緻さ!」

を見せてくれます。

 ですので、飲んでいて疲れないし、

「旨いピノ・ノワールを飲んでるんだ・・」

と言う実感を得て、何よりの喜びを感じていただける・・そんなドメーヌ・ルシアン・ボワイヨの2020年になっていると確信しました。


 ですが・・noisy もテイスティングはしたが貰えなかったアイテムも有り、また数量が滅茶少なくて、ジュヴレ村名とゼヴォセルが6本ずつ、ジュヴレ1級シェルボードとニュイ1級プリュリエが3本ずつと・・かなりのものです・・。

 まぁ・・今まではそんなに人気にはなっていないとは言え、昨年ご案内させていただいた2019年ものは即完売でしたから、2020年もそんな風になってしまいそうです。滅茶美味しいので是非飲んでみてください。コンディションも素晴らしいです!


 
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新規取り扱いのドメーヌをご紹介させていただきます。フィネスさん輸入の「ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ」です。

 フィネスさんの取り扱いで有りながら、Noisy wine で今までご紹介させていただいていなかったのには理由があります。それは・・すみません、余り美味しいとは思っていなかったんです。

 勘違いの無いようにフォローしておきたいと思うんですが、決して「悪い」と言う意味では無かったんですよ。どちらかと言うとエキス系の樽掛けが少なめの美しい造りをされるドメーヌでした。でも、硬くて平板で・・数年置けば良化するのは伝わって来るんですが、余りやる気が起きなかったんですね。

 ですが2019年ものが入って来まして、担当のK君に色々たずねてみたところ、どうも以前と話しの内容が大幅に違っているんですね・・。「人気で無くなっちゃうんですよね」なんて、

「・・えっ?・・ホント?」

 そう・・正直、つい最近まで良いとは思っていませんでした。なので、半信半疑で2019年ものをテイスティング分として仕入れさせていただいた訳です。で、この5月の連休中に集中してテイスティングさせていただいたんです。結果・・

「・・マジすか・・これ、ホントにルシアン・ボワイヨなの?」

とビックリ仰天!


 そこにはまるでシルヴァン・パタイユ風のミネラリティ溢れるエキスの味わい、しかもしっかり旨味が乗り、酸のバランスに優れ、細かなテロワールの表現がなされた美しいルビー色の液体が存在していました。

「・・狸か狐に騙されたか・・?」

と、次から次へとボトルを開けましたが、どれも一貫したスタイルで、抜群な美味しさを見せていました。


 なんでしょうね・・ここまで来ると、フィネス・マジックと言うしかない・・(^^;; 今度、藤田社長にお会い出来たら、「どうしてこうなった」かお尋ねしてみたい・・しかも、フィネスさん扱いの生産者さんたちの、この何年かの躍進ぶりは・・

「革命に近い」

とさえ感じてしまいます。


 ただし、今回の仕入はテスト的に入れたものなので、各々3本ずつしか在りません。しかも1本ずつは開けてテイスティングしていますので、販売可能なのは2本ずつのみ・・再度K君に尋ねてみましたが、すべて完売のようでした。

「・・ん~・・取り残されていたのは noisy だけだったか・・・」

と残念に思いますがこればかりは仕方がありません。

 是非皆さんも、以前のルシアン・ボワイヨのイメージは捨て、この美しいディテールを愛でてみていただきたい・・そう思います。ご検討くださいませ。

■エージェント情報
1850年代にフランソワ・ボワイヨ氏がヴォルネー村でワイン造りを始めたことからボワイヨ家の歴史は始まります。彼の息子であるヴィクトール・ボワイヨ氏はワイン造りと並行してヴォルネー村の村長を務めたばかりでなく、当時フランスの生化学、細菌学の権威で酵母がアルコール醗酵を引き起こすことを発見したルイ・パスツール氏とも親交があり、主にワインの健康状態の保持についてのアドバイスを受けていました。また、ヴィクトール氏の甥っ子にあたるポール・マッソン氏はサンフランシスコに移住してワインビジネスを始め、今日でも彼の名前がラベルになっているサンノゼやカリフォルニアワインが販売されています。現在はフランソワ氏の子孫たちがボワイヨ家の名前を冠してブルゴーニュ各地でワイン造りを行っています。

当ドメーヌはジュヴレ=シャンベルタン村の外れに醸造所を構え、6代目当主のピエール・ボワイヨ氏は万人受けするワインよりもテロワールやピノ・ノワールの酸味の旨さを表現できるワイン造りを心掛けています。畑はコート・ド・ニュイのジュヴレ=シャンベルタンからコート・ド・ボーヌのピュリニィ=モンラッシェまで南北に幅広く存在し、様々なテロワールの畑を約7ha所有しています。土壌は基本的に粘土石灰質でどのアペラシオンも古木が多く、最も古いもので樹齢100年を越えるものも多数存在します。樹齢の古い木は1株につき葡萄の房を4つにまで制限し、除草剤は一切使用していません。これらの古木からルビーのような輝きのある、凝縮された味わいのワインが生み出されています。フランス国内ではアラン・デュカスやパリの3つ星レストランであるラセールでも使われています。

収穫は全て手摘みで、葡萄の皮から繊細でしなやかなタンニンを引き出すために100%除梗を行います。また、ピノ・ノワールの色とアロマを出す為に低温マセラシオンを3~5日間行い、自然酵母で18~21日間、最高温度32℃で琺瑯タンクでアルコール醗酵をさせます。櫂入れは1日1~2回行います。熟成は樽で行い、新樽比率は25~30%で18~25ヵ月間寝かせます。そしてノンフィルター、ノンコラージュで瓶詰めされます。

■ 生産者からの新入荷ヴィンテージに対するコメント~
 DOMAINE LUCIEN-BOILLOT
 2019年は春先に霜が降りる気配もあったが影響がでるような被害はなく、夏はとても気温が上がって暑くなったおかげで素晴らしいクオリティの葡萄が収穫できた。葡萄の収穫は9月6日から開始し、暑く乾燥した影響で収穫量は少なかったものの、葡萄のバランスは良かったので醸造に手は掛からなかった。村名クラスはフレッシュで軽やかな香りと丸く柔らかな口当たり、特に「ジュヴレシャンベルタンレゼヴォセル」はジューシーな果実味ときめ細やかな舌触りで素晴らしいポテンシャルを感じる。1級クラスは完熟果実やジャムのような濃密な香り、リッチな味わいながらも繊細なタンニン、スパイシーな余韻がとても長く続いて柔らかな味わいに仕上がっている。


2022 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

19507
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑はジュヴレ=シャンベルタン村の「les Cornuets(レ・コルニュエ)」とヴォルネー村の「les Grandes Terres(レ・グランド・テール)」にあり、小砂利の散らばる粘土石灰質土壌になります。広さは合計で約0.9ha、樹齢は約50年になります。一般的にブルゴーニュ・ルージュに使われる畑は国道74号線の東側に位置しますが、このブルゴーニュ・ルージュに使われているジュヴレ=シャンベルタン側の「les Cornuets」は国道の西側、つまりコート=ドールの丘側に位置し、 非常に質の高い葡萄が収穫できます。近年は雹の影響でヴォルネー側の葡萄の収穫量が減っているのでジュヴレ=シャンベルタン側の要素が強く出る傾向にあります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,950 (外税) 
【Noisy wine 初入荷のこのA.C.ブルは何と格上間違い無しの旨さ!・・「なんだ・・旨いじゃないか!」・・必ず言っていただけるはずです!・・しかもこの時期3週間逆刺しのままでも・・酸化しても旨いです!】
 Noisy wine には初入荷のボワイヨのA.C.ブルです。

「・・あれ?・・ボワイヨのA.C.ブルって初だよなぁ?」

と記憶を辿ってみましたが、noisy は初めて飲んだようです。何かの拍子に口に入れたことが無い・・とは言い切れないものの、全く記憶にございません。

 ところがですね・・飲んでみましたら、

「めっちゃ旨い!」

んですよ。

「・・あれ・・?・・ボワイヨって、A.C.ブルが一番美味しいの?」

などとワイン屋らしくない想像をしてしまうほどに感動する美味しさでした。

 まぁ・・テイスティングは一番下から始めますから、この2022年ものの最初がこれ、と言うことも有ったかもしれません。

 キュッと締まっていてそれとなく冷涼感が有り、きっちりとエキスが仕上がっていて赤さをたっぷり感じさせてくれます。

 そしてA.C.ブルと思えないほどの複雑性・・

「これ、村名以上だよ・・なぁ?・・」

と思ったものの、普通にA.C.ブルとしての認識しかないので、この違和感をどう処理したら良いのかと担当のK君に聞いてみたんですが、彼もNoisy wine にA.C.ブルを送ったことが無かったとは思わなかったのか、余り役に立つ情報は無かったんですね。

 で、さっきですよ。フィネスさんのHPを開いて、このA.C.ブルの説明を見て・・

「なんだよ~・・そうだったのか~・・」

と、しっかり理解出来ました。

 もちろんですが、2022年という良年のヴィンテージが送させた部分は否定できませんが、このボワイヨのA.C.ブルは、

「準村名並み以上!」

は確定です。

 違っていたら申し訳ないんですが、・・村名に認定されている「レ・カルージョ」の一画にあるのが「レ・コルニュエ」と思えるんですね。まぁ・・一段下がっている・・とか、幾分の窪地で村名から外れて格落ち・・と言うのも有る訳で、おそらく・・マップでレ・カルージョの一番下の部分が枠で囲まれているので、そこだろうと推測しました。

 もしくはその周りは村落ですから建物が多く有り、その中に在る可能性も有ります。

 いずれにしましても周りは村名で、しかもレ・カルージョだとしますと1級レ・ペリエールと隣接しているんですね。飲んだ感じ、酸化させた感じもちょっとペリエール的なニュアンスも感じ取れたので、noisy 的にはそのように思い込むことにしました・・・(^^;;

 そしてそれに加え、ヴォルネイの純な赤さですね。これはレ・グランド・テールと言うヴォルネイのA.C.ブルだそうですが、近年はその割合が減っているとのことでした。

 とても集中していて、まっ赤な果実がチェリーのニュアンスを多く含んでいます。口内にへばり付くようなニュアンスが有り、それがすっと引けると・・A.C.ブルとは思えないようなニュアンス、ほんのりとスパイシーでミネラリティの複雑なニュアンスがノーズに抜けて行きます。果実を長く感じさせつつの美しい余韻がエレガントで・・

「・・旨いなぁ・・」

と思わず声が出ました。

 そして3週間放置したんですが、確かに酸化はしているもののの・・複雑なニュアンスは成長していて、それが全く嫌味になっていないんですね。少しチェリーは熟してリキュールっぽいニュアンスになっていましたが、それはそれで美味しさを助長してくれました。これ、相当素晴らしいです!

 2023年のルシアン=ボワイヨは、考えられないほどの評価が出ていますので、そのホップ・ステップの部分がこの2022年のA.C.ブルでも感じられると思います。ぜひ飲んでみてください。超お薦めです!


2022 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン

19503
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■メディア情報
◇2023年もの
 90~93 PointsJasper Morris - Inside Burgundy
◇2022年もの
 88~90 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2019年もの
 91 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
 90 Points Wine & Spirits Magazine
■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。葡萄の平均樹齢は約60年でブロション村の「les Champs Perriers(レ・シャン・ペリエ)」、ジュヴレ=シャンベルタン村の「Champerrier du Bas(シャンペリエ・デュ・バ)」、「les Epointures(レ・ゼポワンチュール)」など複数区画に合計約2.3haの畑を所有。そこで採れた葡萄を3つのキュヴェに分けて醸造し、最終的にアサンブラージュして作られます。輝きのある色調でタンニンが柔らかく、エレガントで透明感のあるワインです。
750ML 在庫  5   ご注文数   本
¥12,800 (外税) 
【2022年ものは何が変わったのか..如実に絵に出ているのがジュヴレ村名・・です。】
 他のキュヴェの写真は今一つ判り辛いと思えるので、このジュヴレの村名をご参考にされると判り易いかと思います。

 そもそもルシアン・ボワイヨのワインって・・クラシカルながら完全に近いエキスの味わいで、超エレガントな味わいでした。甘く無く仕上げて・・エキスに昇華させ、そのエキス自体の味わいだった訳です。

 それが、おそらく若い人たちが入って来て変わり始めた・・んでしょう。

 どう変わったかと言いますと、まず・・栽培を自然なものへと変更して行ったはずです。そしてSo2の使用量をかなり減らし、葡萄の濃度は自然に任せるものの・・畑の仕事が回り始めると、しっかりした密度が出始め、それが中心のやや盛り上がったコア感につながり、そこからなだらかな傾斜を感じさせながら円形のパレットを美しく描けるようになった・・と思っています。

 このグラスの写真も、まぁ・・撮った角度も若干影響しているかと思いますが、2021年ものよりもしっかり濃く、しかし2020年ものの凄い濃さには追い付かないものの、最も優れたバランスだと感じさせる出来に落とし込めるようになったと感じています。

 そもそもはジュヴレの生産者さんですが、ニュイ=サン=ジョルジュにも、ヴォルネイにも、ピュリニーにも畑を持っていますからかなり広い範囲に渡っています。血族で育んで来て、また一緒になって・・分かれて・・を繰り返し、今は今の形になっているのでしょうが、余りに広い範囲ですと難しい問題も出て来ます。

 それが今、だいぶ上手く回り始めたんじゃないか・・そう思わせるのが2022年だったんですね。

 この村名ジュヴレも、2023年は・・とても村名とは思えないような93ポイントまでジャスパーさんが付けています。2022年は普通に90ポイントでは有りますが、

「実を言うと、この2022年ものにもその上昇気流をしっかり感じることが出来る」

訳ですね。

 コルクを抜いて飲み始めて、

「あ・・美味しい!」

と、すぐに言える出来なんです。

 チェリッシュで、ほんのりと鉄っぽさと岩っぽさを感じられ、ジュヴレ的なやや重厚なスパイス感と大きな構造、そしてその構造を・・

「ちゃんと埋め尽くしているのが2022年」

と言うことなんですね。

 凄いと予想してしまいますが2023年ものを待つ間、上昇気流に乗った味わいがする2022年ものを是非飲んでみてください。So2の少ない軽やかで優しい飲み口のジュヴレ村名です。お薦めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【この美しいエキスこそがボワイヨの特徴!エレガントでめっちゃ良いです!】

 滅茶美味しいです!・・もう、このような涼やかなヴィンテージに集中しつつもエレガントで、色の淡さをむしろ楽しめる造り手さんは、ホント・・希少かと・・思います。

 とは言え、noisy 的には2018年まではノーマークでして、むしろ・・見て見ないフリをしていた・・と言いますか、スルーしていたと言うか・・以前は余り良い印象が無かったんですね。

 noisy 自身がそんなに急に趣旨変え、好みが激変するはずが無いので、やはりルシアン・ボワイヨが変わった・・と言うことだと思うんですが、やはりフィネスさんのワインのコンディションの良さが有ってこそのこの素晴らしいエキスの味わいだろうと思います。

 2021年ものはご存じの通り、非常に悲惨な生産量でして・・このジュヴレ村名2021年もたったの6本だけの入荷です。それを無理やりテイスティングしましたから販売は5本だけで・・

「飲めたらラッキー」

位に思ってください。


 2019年ものからの写真が有りますので、ぜひ見比べてみてください。2019年ものは・・まぁ・・レベルな濃さでしょうか。淡くも無いですが、濃くも見えない感じです。2020年ものは濃いですね・・濃いけれど冷ややかさも有り・・果皮の美しい濃度で甘く無く滅茶美味しかったです。

 で、やはり2021年は・・もっとも淡い色彩です。寄った写真の液体の色が綺麗でしょう?・・少し離れてグラス全体の写真になりますと、テーブルの明るい茶色がバックになり、調整しないものですから・・少し暖かい色になりますが、今のところの Noisy wineの写真はその傾向が有ると思っていてください。

 非常にエレガントです。エレガントと言うことは、余り強さを感じない・・と言うイメージも有ります。しかしエキスはとてもしっかりしていて・・口内の味蕾を「押してくる」ような迫力も有ります。しかしやはり超絶にエレガントで、膨らみ方もどこか淑女を思わせるようなおしとやかな感じ、余韻にかけてもエキスの美味しさを堪能できます。

 アロマはブラックなチェリー・・そしてジュヴレらしい鉄っぽさが少し、ビターなニュアンスを伴いながらの良く溶け込んだ粘土や石灰のイメージで、良く香ります。

 一緒に同じ村名ですが上級キュヴェのゼヴォセルを飲ませていただきました。やはり上級キュヴェだけあって・・よりチェリーの表現も上質、キュッと締まって行くような様に品格が有って、

「ん~・・最低1点は上・・・」

と感じます。

 ですが、シンプルな総体としての美味しさのあるジュヴレ村名も、これはこれで「有り」だと感じます。ぜひ飲んでみてください。

「エレガント系、エキス系のしっとりと押してくる淑女系の味わい」

です・・あ、熟女と言ってしまうとイメージが変わりますのでご注意ください。お薦めします!2021年ものは希少です。


 以下は以前のレヴューです。
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【受けるには訳が有る!・・ベストなバランス・・濃密さもどこか僅かに感じさせつつ、ドライで精緻で美しく雅なニュアンスをたなびかせてくれるジュヴレ村名です!・・旨い!】

 昔のルシアン・ボワイヨからは考えられないほど精緻で厚みが有りつつ、非常にエレガントなスタイルに仕上がっている2020年の村名ジュヴレです。

 まぁ・・この素晴らしい色彩を是非・・舐めるようにご覧ください。

「惚れて・・まうやろ・・」

と・・思わず言葉が唇からこぼれてしまっていませんか?


 そうなんですよ・・凄っごい・・美しいですよね・・。素晴らしい葡萄が持つ果皮をしっかり抽出してはいるんですが、

「滅茶上質!」

なんですね。

 そしてここが大事・・甘みが無い!・・全くのドライに近いのに、エキスが旨味をちゃんと伝えてくれるんですね。そして「滅茶しっとりしている」んですよ・・濡れた感じです。だからこの果皮の美味しさ、果皮の周りの美味しさをたっぷり楽しめる訳です。


 その上で、ジュヴレ=シャンベルタンが持っている個性・・鉄っぽさや赤っぽさ、血っぽさや獣っぽさを、

「ほんの僅かずつシェアしているかのように内包!」

しているように感じます。

 これらは結構に1級畑クラスが1つ~2つだけ持っていて、それらが素晴らしい輝きを見せるからこそ・・テロワールを意識出来るんですが、流石に1級とは行かないのは当然だとしても、それらを結構に欲張りに持っていて、僅かずつ表情に出してくれる感じなので、飲む方としましては・・

「・・おっ?」

と・・構えてからの飲みに入って行く・・そんな感じで美味しくいただけると思います。なので、


「どうしちゃったの・・・?ルシアン・ボワイヨ!」

と思っていただけること、間違い無しかと!


 そして感じたのはコンディションの良さです。この濡れた感じですが、コンディションの良さも一役買っているかと思うんですね。昔のルシアン・ボワイヨだと、「乾いた感じ」でしたから・・。

 素晴らしいジュヴレ村名かと思います。今飲んでも美味しいです!是非お試しください。お勧めします。 




 以下は以前のレヴューです。
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【2019年のルシアン・ボワイヨのテイスティングの最初で、思わず唸ってしまいました・・調べて見ましたら、なんとジャスパー・モリス氏は91ポイントでした!】

 村名のジュヴレとしますと、相当高いレベルに感じられる優れたポテンシャルを持った味わいでした。

 しかも2019年のルシアン・ボワイヨのテイスティングの最初のアイテムでしたので・・余り気乗りがしないままテイスティングを始めた・・んですね。

 しかしながら、いつもですと愚息がコルクを抜くんですがその日は何故か留守でして、noisy が抜栓から行いました。

 空けた傍から・・もう、いつものルシアン・ボワイヨじゃぁ無いのが歴然・・柔らかくもほんのりとスパイシーなアロマが漂ってくるでは有りませんか。

 そうなってしまいますと、余り乗ってない気持ちなど吹っ飛んでしまいますから、写真を撮るのもそこそこに・・グラスをノーズに近付けると・・甘さの無いドライなアロマが「ぶわっ」と飛び込んで来ました。

 一瞬、ルーミエさん風にも思いましたが、むしろルーミエさんの方がもう少し甘やかでラズベリーっぽいかな?・・などと思い返したところに、透明感バッチリのミネラリティが感じられ何が何だかよく判らない・・少なくとも noisy が知っているルシアン・ボワイヨでは無いぞ・・と・・一度感覚をリセットする羽目になってしまいました。

 淡いルビーを積層させたかのような比較濃い目の色合いです。充実した色彩です。グラスを振ると零れてくる果実・・。その深い積層した味わい・・。

 いや・・どうも自身の中で納得が行かない・・と言いますか、マッチングしない感覚がいつまでも消えませんでした。それはワインが悪いと言う意味では全く無く、noisy 自身の中にある違和感が消えないだけなんですが。


 本気で扱うつもりは無かったので、3本ずつ6アイテムのテイスティング用の仮仕入です。

「もしかして・・大失敗?」

と思いつつも、

「いや、明日は2本開けるし・・明後日は上級キュヴェを3本開けてチェックしてから相談しよう」

と思い直しました。翌日のヴォルネイとポマールのテイスティングで、2019年のルシアン・ボワイヨが半端無い仕上がりになっていることを確認しましたが、連休中でフィネスの担当さんに連絡が取れず、結局追加できないことになり諦めました。

 エキスが凝縮した素晴らしい村名ジュヴレです。今飲んでも相当旨い!・・です。

 ネットを探してみましたら、まぁ・・ちょっとブレは大きい、もしくはアペラシオンで決める感じが目立つものの、乗った時、弾けた時はその目の鋭さが魅力のジャスパー・モリス氏が91ポイント付けていました。

 見事なしっとり感、そこからの心地良い穏やかなスパイス、溶け込んだ透明なミネラリティが魅力かと思います。将来的にはそれなりのムンムンした感じが出てくるんじゃないかと思います。

 因みは畑は、ブロション側(北)と、マジ=シャンベルタン下部(村の中央)のブレンドのようです。今飲んでも非常に美味しいです!お勧めします。


2022 Gevrey-Chambertin les Evocelles
ジュヴレ=シャンベルタン・レ・ゼヴォセル

19502
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■メディア情報
◇2023年もの
 91~93 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2022年もの
 90~92 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2019年もの
 92 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑はジュヴレ=シャンベルタン村と隣接するブロション(Brochon)村に位置するので素晴らしい区画でも残念ながら1級には認定されません。広さは約0.24ha、石がたくさん散らばる粘土石灰質で、比較的標高が高く冷涼な気候なので収穫は常に1番最後になります。樹齢は50~60年の古木でタンニン豊かなパワフルな味わいの中に真っ直ぐな酸があり、とてもミネラル分の多いワインです。
750ML 在庫  5   ご注文数   本
¥14,750 (外税) 
【準1級的存在のレ・ゼヴォセルも過去最高!・・そして2023年ものは過去最高を更新しています!・・ここの伸び方を是非・・見ていただきたい!】
 こんなことを言うと・・何だか偉そうに言ってるなぁ・・などと引かれてしまうとは思うんですが、それでもワイン屋の視点としては、

「グッと伸びて来たと感じた時!」

を大事にしてきて、結構に良い思いもしたし、それを失って脱力感も感じることになったり・・した訳ですね。

 まぁ・・フーリエも以前はまったくフリーだったので2009年ものまでは相当な数を販売させていただきましたし、セシルにしても最初から高かったので苦労はしたんですが、気付いたら瞬殺状態・・でも毎年30%ずつ減らされてしまいましたし、ラミーもとんでもない量を販売させていただきましたが、世評が上がると価格も上がってしまって・・「だ~っ!」な状況になりそうですし、あ、そうそう・・これは書いておかないといけないですが、

「ギルベール・ジレは3年目ですが、最新ヴィンテージのNoisy wine の扱い量は1/15に激減」

です。

 これは、ギルベール・ジレの意向でレストランさん中心に流通させたい・・とのことで、ワイン屋経由の販売を絞ったことによります。なので、

「とんでもなく痛い・・」

ですし、お客様には多大な迷惑をお掛けすることになってしまいました。ここでお詫びさせていただきます。

 まぁ・・ギルベール・ジレは初年度で、

「この造り手は絶対に延びる!」

と感じて、周りではまったく売れていない時に頑張っちゃいましたので、2年目で相当な数をいただけた訳です。でも残念ながら「無い」のと同じほどの数ですから、どうしようかと思案しています。

 ある意味、このルシアン・ボワイヨの2022年ですが・・「伸びの具合」が半端無いと感じています。

 なので、2023年ものも楽しみではあるんですがその前に、

「この2022年ものが本当に美味しいのか・・どう変わったのか・・」

を判らないと、いきなり2023年ものが飲めたとしても・・楽しさは結構減ると思うんですね。

 そしてこの2022~2023年の伸長率が続くかどうか?・・でしょう?

 なので、この2022~2023年ものをチェックし、厳しいだろう2024年がどうなるか?・・なんですよね・・。これを確かめるのがワインの楽しさの一つでも有ると思っています。

 で、このレ・ゼヴォセルですが、ほとんどの部分がブロションにあり、ほんの僅かが1級レ・シャンポー上部に有ることで、村名とされている畑です。

 なので、1級になりそこねたので「準1級」としていますが、冷涼感の漂う・・まさにジュヴレの高地の味わいに、ブロション的な・・フィサン的なと言い換えた方が良いかもしれませんが、その優しさを持った複雑性が何とも心地良い、優しいピノ・ノワールです。

 出来は非常に良いです。キュッと締まって滅茶ドライ、ふんわりとジュヴレ的な鉄っぽさを持ちつつも、2022年のボワイヨ共通の、

「ど真ん中のコアの存在」

が感じられ、そこからなだらかにエッジへと向かう美しいテクスチュア、そしてエッジの丸さにほんのり紫が乗る感覚が美味しさを感じさせてくれます。エレガントですが適度な濃度も有り、万人受けしそうな味わいです。ぜひ飲んでみてください。超お薦めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【実質1級の滅茶お買い得なリューディ・ゼヴォセル!・・エキスの美味しさにただよう格上感は、やっぱり半端無い!旨し!】

 メディアの2019年ものの評価を上げさせていただきました。最近のものは見当たりませんで・・

「2021年もののルシアン・ボワイヨの評価、出てないかな?」

と散々探しましたところ、まったく見つからず、代わりに・・

「余りのエキスの出来、美味しさにびっくりした2019年もの」

の評価を掲載したと言う訳です。

 これについては以前もコラムに書いており、

「デュガ=ピィに劣らず、しかも価格は半分以下」

としています。

 2019年ものと今回の2021年ものを比較してみますと、

「全体のバランスは2019年ものに分が有り、エキスの純粋な美味しさと冷ややかさは2021年ものに分が有る」

と感じます。

 色彩も2021年ものの方が淡く、やはりエレガンスが素晴らしいです。

 そして、ブラックチェリーやブラックベリーの風味が繊細に感じられますが、やはりディテールの美しさが際立ちます。細やかなんですね・・。

 やはりこの「ゼヴォセル」と言う畑は、

「1級レ・シャンポーの上部(西)、東に接し、1級レ・グーロの北に接している村名畑」

でして、そのほとんどが隣村の「ブロション」に有ります。ジュヴレにも有りますが少ないです。

 そんな畑ですから、ロケーションだけ見ますと、

「ん?・・なんでここが村名畑なの?」

と言いたくなるような位置なんですね。南から偉大なル・クロ・サン=ジャック、レ・カゼティエ、コンブ・オ・モワンヌ、レ・シャンポーと続き、

「全く同様な高度に連続して存在している村名畑」

ですから、言ってみれば・・

「並みのジュヴレ村名畑では無い」

とも言えます。

 ですので・・まぁ・・

「準1級?」

と言いたくなるような高質さを持っていまして、それがディテールの美しさに現れていると感じます。めっちゃ美味しいです!・・ビターでエレガントで見事にエキス系です。今飲んでも美味しいですが、2020年もののように濃さで誤魔化される部分は少ないですから、これからも遂次上昇して行くでしょう。5本だけです。お早めにどうぞ!激お薦めします。




 以下は以前のレヴューです。
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【この美しいエキスこそがボワイヨの特徴!エレガントでめっちゃ良いです!】

 どえりゃ~・・美味しいです!・・むしろディガ=ピィより好き・・(^^;;

 この畑はジュヴレの最上部に在りながら、またそれは1級レ・シャンポーの真上に在りながら・・ほとんどの畑がフィサン寄り・・つまりブロションに有りますので、

「それだけで1級にはなれなかった疑惑?」

も付いて回るほど・・デュガ=ピィのレ・ゼヴォセルは人気です。

 ですがどうでしょう・・この2020年もの・・デュガ=ピィは久しく飲めていませんが・・

「・・えっ?・・もしかして・・?」

と思わせるほど、素晴らしい仕上がりをしています。

 何せ垂涎のジュヴレ1級畑が並ぶ・・そう、あのクロ・サン=ジャックからの北への並びです・・そこに有りながら、僅かに傾斜が・・・とか、一番高いところだから・・とか、そもそも、

「ジュヴレじゃないし・・」

等と言うイジメも有ったのかもしれません。


 ですが、この2020年のように日照に恵まれ・・過ぎてしまうと、そんな高い場所の涼やかな畑が、

「実はもっとも条件が良くなってしまった」

可能性も出てくるんじゃないかと。


 村名ジュヴレが滅茶美味しいので、そちらをお勧めしていますが、可能でしたらこのグラスの写真を見比べてみてください。

「これ・・美味しく無い訳が・・無いんじゃん?」

 村名ジュヴレも素晴らしいですが、この色彩の持つグラデュエーション、そうは出会えないと思いますよ。言ってしまえば、最近のルーミエさんのクロ・ド・ラ・ビュシエールを思わせるようなグラデュエーションに近いように感じます。

 そして飲んだらもう・・甘露です!・・つるん・・と入って来て、複雑で素晴らしい表情を見せてくれます。

 村名ジュヴレでは1級並みとは・・ハッキリは言えなかった訳ですが、このレ・ゼヴォセルには・・しっかり書いてしまいました!素晴らしいです!・・でも3本だけ。お早めにご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【ジュヴレのレ・ゼヴォセルと言えば・・デュガ=ピィですよね・・このレ・ゼヴォセルも素晴らしい出来です!】

 デュガ=ピィ的な味わいでは有りませんが、やはり同じ畑らしく・・その雰囲気はバリバリに出ています。

 このレ・ゼヴォセルと言うジュヴレ=シャンベルタンA.C.の畑ですが、その一部はジュヴレに有るものの、ほとんどが北に接するお隣りのブロションに有るんですね。なので、ジュヴレの地図上だと・・そのジュヴレのレ・ゼヴォセルは、

「1級レ・シャンポーの一部」

に見えるほどなんです。

 デュガ=ピィさんのレ・ゼヴォセルが有名ですから、飲まれたことの有る方は多いと思いますが、デュガ=ピィはもっと黒い・・と言うか、少なくとも暗い色合いをしていると思うんですね。

 あ、そうそう・・例えば「レ・ゼヴォセル」で検索を掛けて・・グラスの写真が出てくるような時代になる良いなぁ・・なんて思うんですが、全然出て来ないですよね。Noisy wine のサーバーには、

「・・もういい加減にしてくれないかなー!」

と思う位、各社のクローラー(検索エンジンのサイトを巡回して収集してくるロボット)が画像を拾いに活動しています。最近多いのはApple社のボット・・お行儀が悪いと言うか、四十八時連続的にアクセスして持っていきます。Apple でボットで拾いまくって、それを何に使用しているのか?・・noisy は理解していません。


 ちょっと道を外れてしまいましたが、素晴らしい出来の2019年ジュヴレ村名に比較しますと、相当に「緻密」で「複雑性の高い」「冷涼な」味わいとアロマを持っています。

 これはやはり1級レ・シャンポーとも共通な「涼やか感」だと思います。しかしそれだけに終わらず、アロマの伸びが素晴らしい!・・だいぶデュガ=ピィとはニュアンスが異なりますかね。

 細やかな赤い果実をたっぷり持ち、高地の風の影響か低い気温の中、やっと熟したような密度の高い味わいです。非常に健康的でエキスたっぷり・・これは素晴らしい!

 このレ・ゼヴォセルもジャスパー・モリス氏は評価していまして、なんと92ポイント!・・ん~・・素晴らしい・・ですが、もう少しあげても良いかな・・と思います。

 因みにデュガ=ピィの2019年、レ・ゼヴォセルの評価はこんな感じです。

2019 Domaine Dugat-Py Gevrey-Chambertin "Les Evocelles"
91-93+ Points Robert Parker's Wine Advocate
91-93 Points Vinous
90-92 Points Allen Meadows - Burghound

 あらら・・ほとんど変わらないですね。価格は1/2から1/2.5でしょうか。

 今飲んでも素晴らしさは充分に伝わってくると思いますが、やはりこれは2~3年寝かせるべきでしょう。ご検討くださいませ。


2022 Gevrey-Chanbertin 1er Cru Les Cherbaudes
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・シェルボード

19501
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■メディア情報
◇2023年もの
 93~96 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2022年もの
 92~93 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。約3.5haの区画を3人の生産者で分けて所有しており、当ドメーヌは約0.4haを所有しています。畑がグラン・クリュに隣接しているだけあって高い資質を持っており、果実味、酸、タンニンがバランス良く、複雑味のあるワインです。葡萄の木の樹齢も約95年と非常に古く、ワインに深みと凝縮感を与えています。ヴィラージュのゼヴォセルよりもタンニンの木目が細かくて繊細なのが特徴です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥21,650 (外税) 
【げげっ・・どうしたルシアン=ボワイヨ!・・滅茶美しいんですけど!!・・こんなワインが造れたんだと驚きです!・・メディアも全く無視から一転、来年入荷予定の2023年ものは上値96ポイントと・・とんでもないことになってます!】
 いや、2022年もののボワイヨは素晴らしいです!・・ただ、2023年ものが・・

「今まで全くと言って良いほど注目されてこなかったのに、2023年のシェルボードはフーリエを凌ぐ評価が出ている!」

んですね・・。今調べてみて、さらに驚きました。

 ジャスパー・モリスさんは2023年のシェルボードに93~96 ポイントを付けているんですが、フーリエのシェルボードは93~95ポイントと、上値で1ポイントも跳ねているんです。

 noisy の場合は、ルシアン=ボワイヨの2022年ものそのものが物凄く美味しいので驚いたんですが、それよりも・・

「メディアは今まで・・見ないようにしていたんじゃないか?」

と思っていたので、ジャスパーさんがこの2022~2023年ものを評価しているのに気付いて・・でも、

「・・テイスティングはしていて、美味しくなったから評価したのか・・」

と思いなおすようにしたんですね。

 こちらの2022年もののシェルボードですが、上値が93ポイントとジャスパーさんはしています。良いところかな・・もう少し上でも・・とは思いますが、ジャスパーさんの好みからは少し外れるかな?・・と思えるほど、

「かなりのエレガント系」

です。

 ですが、今までのような、激エレガントでシミジミ美味しい・・というよりも、

「コアがハッキリし、ドライながらも酸バランスが非常に良く、一体化したエキスとして完璧に近い状態に仕上がっている!」

と感じます。

 そもそもこのシェルボード自体、畑を所有している人数は非常に少なく、指標としましてはやはりフーリエさんになるかと思うんですが、

「2023年のシェルボードはクロ・サン=ジャック並みの評価!?」

と言う部分も、

「2022年のシェルボードを飲めばその理由もきっと教えてくれる!」

と感じます。

 チェリーの風味がバッチリあり、ど真ん中がしっかり・・そこから端に向かってキュッと傾斜を感じさせ、エッジが非常に滑らかなんですね。

 アロマもふんわりと優しく、しかし単に果実だけを感じさせると言うよりも、クラシカルなブルゴーニュ感を漂わせながらもナチュール的な感性が漂っている訳です。今までも時折、「ハッ!?」とさせられたボワイヨのワインですが、

「ついに目覚めたか!?」

と思わせるほどの仕上がりと、まったく想像していなかったジャスパーさんのハイポイントでした。面白いと思いますよ。ぜひ飲んでみてください。価格も頑張っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 以下は以前のレヴューです。
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【レ・ゼヴォセルとは打って変わって温暖さを感じる1級レ・シェルボードです。なんと100年近い樹齢が見せる密度の高い味わいです!】

 調べてみましたらジャスパー・モリス氏は93ポイントでした。こんなに高い評価が付いたのは初めてじゃないかと思いますが、まぁ・・マジ=シャンベルタンの直下ですから、その血筋を引いているのでしょう。

 また、1級レ・シェルボードは、このボワイヨ家とロシニョール・トラペ、そしてご存じのフーリエで占めているようですので、意外や意外、飲めていない・・知らない方は結構に多いかと思います。

 そのフーリエのレ・シェルボード2019は、ちょうどうまい具合にジャスパー・モリス氏も評価していまして・・なんと、

「92~94 Points」

でしたから、

「ん?・・フーリエにはさすがに届かないってこと?」

みたいな、ジャスパーさんの評価なのかな?と思います。

 ただし真ん中を取ると同評価になりますが・・どうなんでしょうね。2018年のフーリエのレ・シェルボードはティム・アトキン氏が96ポイント、ジャスパー・モリス氏も93~96ポイントで、なんで2019年の方が低いのかとは思っています。

 
 面白いのは見た目はそうは変わらないんですが、レ・ゼヴォセルとは相当に印象が異なります。やはりレ・ゼヴォセルは風通しの良さが低温を呼ぶんじゃないかと思いますが、非常に涼やかです。

 レ・シェルボードはマジ直下、クロ・ド・ベーズと対角・・みたいな立地ですから、だいぶ温暖なんですよね。

 非常にドライですがジャミーに凝縮していて、しかも複雑性に繊細さが感じられます。まぁ・・緻密・・と言うか、果実感が有りますが、当然ながら少し早いです。

 勿論ですが以前のルシアン・ボワイヨをイメージされますと・・

「おそらく全くの別物」

だと思いますよ。

 いったいどうしたらこうなっちゃうのか・・知りたいです。こんなに「グッ」と来る色彩の色合いにいきなりなるって言うのはあり得ないと思うんですけどね。素晴らしい仕上がりでした!・・フーリエのレ・シェルボードの1/3の価格じゃないでしょうか。是非ご検討くださいませ。


2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリュリエ

19504
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ニュイ=サン=ジョルジュ
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■メディア情報
◇2023年もの
 93~96 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
◇2022年もの
 91~93 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑の面積は約0.26haで全体の70%が樹齢100年以上の古木になります。ニュイ=サン=ジョルジュの町の南側に位置し、種を齧(かじ)ったようなタンニンと豊かな果実味で若いうちは荒々しさが残りますが、熟成してくるとバランスがとれて余韻が長く、凝縮感のあるワインになります。「プリュリエ」とはプラムの木を意味しています。
750ML 在庫  1   ご注文数   本
¥21,650 (外税) 
【久しぶりに入荷の在った1級プリュリエですが、この2022年ものは上値93ポイント止まりも2023年ものはシェルボード同様に96ポイント!・・ビックリです!】
 まぁ・・無い、入ってないものの話しをしたところで虚しいだけではあるんですが、

「ルシアン=ボワイヨの2022年ものはとんでもない出来!」

だと訴えるには非常に良い題材だと思うんですね。

 確かに以前のレヴューで、

「2019年ものも93ポイント!」

としていますから、メディアもまったく無視していた訳では無いとしてもですよ・・

「その他のヴィンテージ、2020年、2021年、そして2018年以前の評価はほとんど見つからない」

訳ですから、テイスティングさえ行われていたのかも不明な訳です。

 それがいきなり2022年もので評点の復活が有って2019年ものとほぼ同様の評点、そして2023年ものでプラス3点のグラン・クリュ並みの96ポイント・・ですから、まぁ・・メディアも中々に「したたか」だなぁと思ってしまいました。

 noisy は、このレ・プリュリエとジュヴレ1級レ・シェルボードを同日にテイスティングしていまして、仮の評点がどちらも同じだったんですね。その意味ではジャスパーさんとまったく同じです。もうちょっと付けると思いますけどね。

 で、2023年もののジャンプアップを想像させるような、

「とんでもなく美しい完全に昇華されたエキスからのアロマと表情!」

が感じられる訳ですよ。

 アロマはほんのりとスパイシーで軽やかにフワッと・・チェリーを混ぜ込んで来ます。まったくエキスの味わいで贅肉は無く、中心にあるコアから・・やはりなだらかな傾斜を持ってエッジに辿り着き、エッジの断崖絶壁は非常に丸みがあって滑らか、厳しさが無い非常なスムーズさを感じさせてくれます。

 余韻に掛けてもほんのりと複雑性をエレガントに醸し出しつつ、美しいクラシカルな味わいの残像を見せつつ、ナチュールな味わいもふんわりと感じさせ消えて行きます。

 ボワイヨの2022年のA.C.ブルを3週間ほど逆刺ししたまま置いてあったものを飲んでみたんですが、

「酸化はしているものの・・揮発酸はほぼ出ず、非常に美しくて・・ある意味、とても旨い!」

と思ったんですね。

 おそらくですがSo2の生成も添加も少ないと思われますが、質の良い葡萄だけを選別し、相当頑張ったんじゃないかと思っています。

 これは是非飲んでみていただきたいですね。そして2023年ものを待ちましょう。96ポイントって・・簡単に出る評点ではありません。どうぞよろしくお願いします。


 以下は以前のレヴューです。
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【おそらくですが・・若い人の力が発揮されてこの見事な味わいになっていると思います。ジャスパー・モリス氏はレ・シェルボードと同じ評価で93ポイントです!】

 素晴らしいプリュリエでした。しっとりとした全体の印象から、穏やかながらも甘美さを隠し切れずに漏れてくるかのような果実、花、スパイス・・。

 昨今のニュイ=サン=ジョルジュは信じられないほど土っぽくない・・ですよね。まぁ、ニュイ=サン=ジョルジュは難しい・・とおっしゃる方もいらっしゃいますが、

「土むさいだけ」

「テクスチュア最悪」

 みたいなニュイ=サン=ジョルジュが当たり前だった、ちょっと前までをお考えいただけましたら・・とんでも無くスキルアップ?したんじゃないかと・・思いませんでしょうか。

 あのアンリ・グージュも・・凄いワインになりました・・でもそれは最近です。シュヴィヨン、レシュノー、ラルロは良いけれど・・あと誰が良かったでしたっけ・・この何年かの間に、土むさくテクスチュアのザラザラした力任せ感たっぷりなニュイ=サン=ジョルジュは、大幅に減ったと思うんですね。

 勿論それには、気候の変化も影響していると思います。しかし皆、

「マッチョなブルゴーニュを造ろうとはしなくなった」

と言う意識改革と、

「自然派、無農薬への回帰」

が、ニュイ=サン=ジョルジュは進んでいると思うんですね。

 ルシアン・ボワイヨも、息子さんなんでしょうか・・ピエールさんがほぼ継いだ状況のようです。大きく変わった原因としたら・・それが一番なのかもしれませんね。

 So2 も多くは無いと感じています。何しろ香りの上りがスムーズで柔らかいです。色合いも美しいでしょう?昔なら、「茶」と言いたい位のニュイ=サン=ジョルジュをいっぱい見たような気がします・・がそれは記憶違いでしょうか。

 このレ・プリュリエは、ヴォーヌ=ロマネ側に接した丘では無く、ニュイの町を挟んで南に展開される部分に有ります。昔はこの辺りがむしろヴォーヌ=ロマネっぽいと感じていました。ヴォーヌ=ロマネに接した丘の方はニュイ的だと思っていたんですが、最近はどうでしょう・・真逆に感じています。

 おそらくそれは上にも書いた通り、

「脱力して・・リキミ無く」

美しいワインに仕上げる努力が出来るようになったことに由来すると思います。昔は、濃く、強く・・多く樽掛けしてでした。でもそれではブルゴーニュ・ピノ・ノワールの美しさを描き切れなかった・・ニュイ=サン=ジョルジュのエレガンスが出てこなかったと感じています。

 なので、このようなレ・プリュリエを見てしまいますと、

「ニュイ=サン=ジョルジュが好き!」

とおっしゃる方が増えると思うんですね。


 そして若い方を中心に、どんどん美しくなってきていると思います。ルシアン・ボワイヨ...noisy は乗り遅れてしまいましたが、素晴らしい2019年でした。是非飲んでみていただきたいと思います。お勧めです!


2021 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン

18567
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■メディア情報
◇ 2019年もの
91 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
90 Points Wine & Spirits Magazine
■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。葡萄の平均樹齢は約60年でブロション村の「les Champs Perriers(レ・シャン・ペリエ)」、ジュヴレ=シャンベルタン村の「Champerrier du Bas(シャンペリエ・デュ・バ)」、「les Epointures(レ・ゼポワンチュール)」など複数区画に合計約2.3haの畑を所有。そこで採れた葡萄を3つのキュヴェに分けて醸造し、最終的にアサンブラージュして作られます。輝きのある色調でタンニンが柔らかく、エレガントで透明感のあるワインです。
750ML 在庫  2   ご注文数   本
¥12,000 (外税) 
【この美しいエキスこそがボワイヨの特徴!エレガントでめっちゃ良いです!】
 滅茶美味しいです!・・もう、このような涼やかなヴィンテージに集中しつつもエレガントで、色の淡さをむしろ楽しめる造り手さんは、ホント・・希少かと・・思います。

 とは言え、noisy 的には2018年まではノーマークでして、むしろ・・見て見ないフリをしていた・・と言いますか、スルーしていたと言うか・・以前は余り良い印象が無かったんですね。

 noisy 自身がそんなに急に趣旨変え、好みが激変するはずが無いので、やはりルシアン・ボワイヨが変わった・・と言うことだと思うんですが、やはりフィネスさんのワインのコンディションの良さが有ってこそのこの素晴らしいエキスの味わいだろうと思います。

 2021年ものはご存じの通り、非常に悲惨な生産量でして・・このジュヴレ村名2021年もたったの6本だけの入荷です。それを無理やりテイスティングしましたから販売は5本だけで・・

「飲めたらラッキー」

位に思ってください。


 2019年ものからの写真が有りますので、ぜひ見比べてみてください。2019年ものは・・まぁ・・レベルな濃さでしょうか。淡くも無いですが、濃くも見えない感じです。2020年ものは濃いですね・・濃いけれど冷ややかさも有り・・果皮の美しい濃度で甘く無く滅茶美味しかったです。

 で、やはり2021年は・・もっとも淡い色彩です。寄った写真の液体の色が綺麗でしょう?・・少し離れてグラス全体の写真になりますと、テーブルの明るい茶色がバックになり、調整しないものですから・・少し暖かい色になりますが、今のところの Noisy wineの写真はその傾向が有ると思っていてください。

 非常にエレガントです。エレガントと言うことは、余り強さを感じない・・と言うイメージも有ります。しかしエキスはとてもしっかりしていて・・口内の味蕾を「押してくる」ような迫力も有ります。しかしやはり超絶にエレガントで、膨らみ方もどこか淑女を思わせるようなおしとやかな感じ、余韻にかけてもエキスの美味しさを堪能できます。

 アロマはブラックなチェリー・・そしてジュヴレらしい鉄っぽさが少し、ビターなニュアンスを伴いながらの良く溶け込んだ粘土や石灰のイメージで、良く香ります。

 一緒に同じ村名ですが上級キュヴェのゼヴォセルを飲ませていただきました。やはり上級キュヴェだけあって・・よりチェリーの表現も上質、キュッと締まって行くような様に品格が有って、

「ん~・・最低1点は上・・・」

と感じます。

 ですが、シンプルな総体としての美味しさのあるジュヴレ村名も、これはこれで「有り」だと感じます。ぜひ飲んでみてください。

「エレガント系、エキス系のしっとりと押してくる淑女系の味わい」

です・・あ、熟女と言ってしまうとイメージが変わりますのでご注意ください。お薦めします!2021年ものは希少です。


 以下は以前のレヴューです。
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【受けるには訳が有る!・・ベストなバランス・・濃密さもどこか僅かに感じさせつつ、ドライで精緻で美しく雅なニュアンスをたなびかせてくれるジュヴレ村名です!・・旨い!】

 昔のルシアン・ボワイヨからは考えられないほど精緻で厚みが有りつつ、非常にエレガントなスタイルに仕上がっている2020年の村名ジュヴレです。

 まぁ・・この素晴らしい色彩を是非・・舐めるようにご覧ください。

「惚れて・・まうやろ・・」

と・・思わず言葉が唇からこぼれてしまっていませんか?


 そうなんですよ・・凄っごい・・美しいですよね・・。素晴らしい葡萄が持つ果皮をしっかり抽出してはいるんですが、

「滅茶上質!」

なんですね。

 そしてここが大事・・甘みが無い!・・全くのドライに近いのに、エキスが旨味をちゃんと伝えてくれるんですね。そして「滅茶しっとりしている」んですよ・・濡れた感じです。だからこの果皮の美味しさ、果皮の周りの美味しさをたっぷり楽しめる訳です。


 その上で、ジュヴレ=シャンベルタンが持っている個性・・鉄っぽさや赤っぽさ、血っぽさや獣っぽさを、

「ほんの僅かずつシェアしているかのように内包!」

しているように感じます。

 これらは結構に1級畑クラスが1つ~2つだけ持っていて、それらが素晴らしい輝きを見せるからこそ・・テロワールを意識出来るんですが、流石に1級とは行かないのは当然だとしても、それらを結構に欲張りに持っていて、僅かずつ表情に出してくれる感じなので、飲む方としましては・・

「・・おっ?」

と・・構えてからの飲みに入って行く・・そんな感じで美味しくいただけると思います。なので、


「どうしちゃったの・・・?ルシアン・ボワイヨ!」

と思っていただけること、間違い無しかと!


 そして感じたのはコンディションの良さです。この濡れた感じですが、コンディションの良さも一役買っているかと思うんですね。昔のルシアン・ボワイヨだと、「乾いた感じ」でしたから・・。

 素晴らしいジュヴレ村名かと思います。今飲んでも美味しいです!是非お試しください。お勧めします。 




 以下は以前のレヴューです。
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【2019年のルシアン・ボワイヨのテイスティングの最初で、思わず唸ってしまいました・・調べて見ましたら、なんとジャスパー・モリス氏は91ポイントでした!】

 村名のジュヴレとしますと、相当高いレベルに感じられる優れたポテンシャルを持った味わいでした。

 しかも2019年のルシアン・ボワイヨのテイスティングの最初のアイテムでしたので・・余り気乗りがしないままテイスティングを始めた・・んですね。

 しかしながら、いつもですと愚息がコルクを抜くんですがその日は何故か留守でして、noisy が抜栓から行いました。

 空けた傍から・・もう、いつものルシアン・ボワイヨじゃぁ無いのが歴然・・柔らかくもほんのりとスパイシーなアロマが漂ってくるでは有りませんか。

 そうなってしまいますと、余り乗ってない気持ちなど吹っ飛んでしまいますから、写真を撮るのもそこそこに・・グラスをノーズに近付けると・・甘さの無いドライなアロマが「ぶわっ」と飛び込んで来ました。

 一瞬、ルーミエさん風にも思いましたが、むしろルーミエさんの方がもう少し甘やかでラズベリーっぽいかな?・・などと思い返したところに、透明感バッチリのミネラリティが感じられ何が何だかよく判らない・・少なくとも noisy が知っているルシアン・ボワイヨでは無いぞ・・と・・一度感覚をリセットする羽目になってしまいました。

 淡いルビーを積層させたかのような比較濃い目の色合いです。充実した色彩です。グラスを振ると零れてくる果実・・。その深い積層した味わい・・。

 いや・・どうも自身の中で納得が行かない・・と言いますか、マッチングしない感覚がいつまでも消えませんでした。それはワインが悪いと言う意味では全く無く、noisy 自身の中にある違和感が消えないだけなんですが。


 本気で扱うつもりは無かったので、3本ずつ6アイテムのテイスティング用の仮仕入です。

「もしかして・・大失敗?」

と思いつつも、

「いや、明日は2本開けるし・・明後日は上級キュヴェを3本開けてチェックしてから相談しよう」

と思い直しました。翌日のヴォルネイとポマールのテイスティングで、2019年のルシアン・ボワイヨが半端無い仕上がりになっていることを確認しましたが、連休中でフィネスの担当さんに連絡が取れず、結局追加できないことになり諦めました。

 エキスが凝縮した素晴らしい村名ジュヴレです。今飲んでも相当旨い!・・です。

 ネットを探してみましたら、まぁ・・ちょっとブレは大きい、もしくはアペラシオンで決める感じが目立つものの、乗った時、弾けた時はその目の鋭さが魅力のジャスパー・モリス氏が91ポイント付けていました。

 見事なしっとり感、そこからの心地良い穏やかなスパイス、溶け込んだ透明なミネラリティが魅力かと思います。将来的にはそれなりのムンムンした感じが出てくるんじゃないかと思います。

 因みは畑は、ブロション側(北)と、マジ=シャンベルタン下部(村の中央)のブレンドのようです。今飲んでも非常に美味しいです!お勧めします。


2021 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン・レ・ゼヴォセル

18533
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■メディア情報
◇ 2019年もの
92 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑はジュヴレ=シャンベルタン村と隣接するブロション(Brochon)村に位置するので素晴らしい区画でも残念ながら1級には認定されません。広さは約0.24ha、石がたくさん散らばる粘土石灰質で、比較的標高が高く冷涼な気候なので収穫は常に1番最後になります。樹齢は50~60年の古木でタンニン豊かなパワフルな味わいの中に真っ直ぐな酸があり、とてもミネラル分の多いワインです。
750ML 在庫  1   ご注文数   本
¥13,800 (外税) 
【実質1級の滅茶お買い得なリューディ・ゼヴォセル!・・エキスの美味しさにただよう格上感は、やっぱり半端無い!旨し!】
 メディアの2019年ものの評価を上げさせていただきました。最近のものは見当たりませんで・・

「2021年もののルシアン・ボワイヨの評価、出てないかな?」

と散々探しましたところ、まったく見つからず、代わりに・・

「余りのエキスの出来、美味しさにびっくりした2019年もの」

の評価を掲載したと言う訳です。

 これについては以前もコラムに書いており、

「デュガ=ピィに劣らず、しかも価格は半分以下」

としています。

 2019年ものと今回の2021年ものを比較してみますと、

「全体のバランスは2019年ものに分が有り、エキスの純粋な美味しさと冷ややかさは2021年ものに分が有る」

と感じます。

 色彩も2021年ものの方が淡く、やはりエレガンスが素晴らしいです。

 そして、ブラックチェリーやブラックベリーの風味が繊細に感じられますが、やはりディテールの美しさが際立ちます。細やかなんですね・・。

 やはりこの「ゼヴォセル」と言う畑は、

「1級レ・シャンポーの上部(西)、東に接し、1級レ・グーロの北に接している村名畑」

でして、そのほとんどが隣村の「ブロション」に有ります。ジュヴレにも有りますが少ないです。

 そんな畑ですから、ロケーションだけ見ますと、

「ん?・・なんでここが村名畑なの?」

と言いたくなるような位置なんですね。南から偉大なル・クロ・サン=ジャック、レ・カゼティエ、コンブ・オ・モワンヌ、レ・シャンポーと続き、

「全く同様な高度に連続して存在している村名畑」

ですから、言ってみれば・・

「並みのジュヴレ村名畑では無い」

とも言えます。

 ですので・・まぁ・・

「準1級?」

と言いたくなるような高質さを持っていまして、それがディテールの美しさに現れていると感じます。めっちゃ美味しいです!・・ビターでエレガントで見事にエキス系です。今飲んでも美味しいですが、2020年もののように濃さで誤魔化される部分は少ないですから、これからも遂次上昇して行くでしょう。5本だけです。お早めにどうぞ!激お薦めします。




 以下は以前のレヴューです。
-----
【この美しいエキスこそがボワイヨの特徴!エレガントでめっちゃ良いです!】

 どえりゃ~・・美味しいです!・・むしろディガ=ピィより好き・・(^^;;

 この畑はジュヴレの最上部に在りながら、またそれは1級レ・シャンポーの真上に在りながら・・ほとんどの畑がフィサン寄り・・つまりブロションに有りますので、

「それだけで1級にはなれなかった疑惑?」

も付いて回るほど・・デュガ=ピィのレ・ゼヴォセルは人気です。

 ですがどうでしょう・・この2020年もの・・デュガ=ピィは久しく飲めていませんが・・

「・・えっ?・・もしかして・・?」

と思わせるほど、素晴らしい仕上がりをしています。

 何せ垂涎のジュヴレ1級畑が並ぶ・・そう、あのクロ・サン=ジャックからの北への並びです・・そこに有りながら、僅かに傾斜が・・・とか、一番高いところだから・・とか、そもそも、

「ジュヴレじゃないし・・」

等と言うイジメも有ったのかもしれません。


 ですが、この2020年のように日照に恵まれ・・過ぎてしまうと、そんな高い場所の涼やかな畑が、

「実はもっとも条件が良くなってしまった」

可能性も出てくるんじゃないかと。


 村名ジュヴレが滅茶美味しいので、そちらをお勧めしていますが、可能でしたらこのグラスの写真を見比べてみてください。

「これ・・美味しく無い訳が・・無いんじゃん?」

 村名ジュヴレも素晴らしいですが、この色彩の持つグラデュエーション、そうは出会えないと思いますよ。言ってしまえば、最近のルーミエさんのクロ・ド・ラ・ビュシエールを思わせるようなグラデュエーションに近いように感じます。

 そして飲んだらもう・・甘露です!・・つるん・・と入って来て、複雑で素晴らしい表情を見せてくれます。

 村名ジュヴレでは1級並みとは・・ハッキリは言えなかった訳ですが、このレ・ゼヴォセルには・・しっかり書いてしまいました!素晴らしいです!・・でも3本だけ。お早めにご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【ジュヴレのレ・ゼヴォセルと言えば・・デュガ=ピィですよね・・このレ・ゼヴォセルも素晴らしい出来です!】

 デュガ=ピィ的な味わいでは有りませんが、やはり同じ畑らしく・・その雰囲気はバリバリに出ています。

 このレ・ゼヴォセルと言うジュヴレ=シャンベルタンA.C.の畑ですが、その一部はジュヴレに有るものの、ほとんどが北に接するお隣りのブロションに有るんですね。なので、ジュヴレの地図上だと・・そのジュヴレのレ・ゼヴォセルは、

「1級レ・シャンポーの一部」

に見えるほどなんです。

 デュガ=ピィさんのレ・ゼヴォセルが有名ですから、飲まれたことの有る方は多いと思いますが、デュガ=ピィはもっと黒い・・と言うか、少なくとも暗い色合いをしていると思うんですね。

 あ、そうそう・・例えば「レ・ゼヴォセル」で検索を掛けて・・グラスの写真が出てくるような時代になる良いなぁ・・なんて思うんですが、全然出て来ないですよね。Noisy wine のサーバーには、

「・・もういい加減にしてくれないかなー!」

と思う位、各社のクローラー(検索エンジンのサイトを巡回して収集してくるロボット)が画像を拾いに活動しています。最近多いのはApple社のボット・・お行儀が悪いと言うか、四十八時連続的にアクセスして持っていきます。Apple でボットで拾いまくって、それを何に使用しているのか?・・noisy は理解していません。


 ちょっと道を外れてしまいましたが、素晴らしい出来の2019年ジュヴレ村名に比較しますと、相当に「緻密」で「複雑性の高い」「冷涼な」味わいとアロマを持っています。

 これはやはり1級レ・シャンポーとも共通な「涼やか感」だと思います。しかしそれだけに終わらず、アロマの伸びが素晴らしい!・・だいぶデュガ=ピィとはニュアンスが異なりますかね。

 細やかな赤い果実をたっぷり持ち、高地の風の影響か低い気温の中、やっと熟したような密度の高い味わいです。非常に健康的でエキスたっぷり・・これは素晴らしい!

 このレ・ゼヴォセルもジャスパー・モリス氏は評価していまして、なんと92ポイント!・・ん~・・素晴らしい・・ですが、もう少しあげても良いかな・・と思います。

 因みにデュガ=ピィの2019年、レ・ゼヴォセルの評価はこんな感じです。

2019 Domaine Dugat-Py Gevrey-Chambertin "Les Evocelles"
91-93+ Points Robert Parker's Wine Advocate
91-93 Points Vinous
90-92 Points Allen Meadows - Burghound

 あらら・・ほとんど変わらないですね。価格は1/2から1/2.5でしょうか。

 今飲んでも素晴らしさは充分に伝わってくると思いますが、やはりこれは2~3年寝かせるべきでしょう。ご検討くださいませ。


2021 Pommard
ポマール

18568
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ポマール
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■メディア情報
◇ 2019年もの
90 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。広さ約0.13ha、樹齢約65年の畑はプルミエ・クリュの「les Combes(レ・コンブ)」にありますが、ヴィラージュの畑に近い所に位置するため、ワインの出来にややバラつきがあるので、敢えて格を落としてヴィラージュ物として造っています。葡萄の木は約65年の古木で、凝縮感があり上質で柔らかいタンニンが特徴です。
750ML 在庫  3   ご注文数   本
¥12,800 (外税) 
【2020年ものは入荷無しでした。今回の2021年ものはたったの3本ですが、価格設定に変更有り?】
 激少の2021年ものでは有りますが、なぜか入らなかった2020年ものとは変わって、2021年ものは少ないながらも3本も・・入りました・・(^^;;

 ですが・・6本ずつしか入らなかったジュヴレとジュヴレ・ゼヴォセルを飲んでしまいましたので、これで入荷したアイテム全部販売出来て、なんとか雀の涙の利益が出るか出無いか・・と言うことで、3本しかないポマールには手を出せませんでした。

 で、さらには、

「以前はジュヴレと同じ価格だったポマール」

では有りますが、何故か2021年ものは、

「ジュヴレと、ジュヴレ・ゼヴォセルの間の価格帯にポマールが侵入」

することになったんですね。

 これは、推測ですが・・

「ドメーヌではジュヴレよりもポマールの出来が良かった」

と言うことだと考えています。

 もしくは、

「ポマールの葡萄の生産量が余りに少なかった」

と言う、単純な話しも有るかもしれませんが、おそらく前者でしょう。

 残念ながら話しのネタはそれ位しかありませんで・・申し訳ありません。3本だけ・・ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【まさに「花のワイン」的な繊細な味わいとアロマ!・・1級からのデクラッセを感じられる緻密な味わいです。】

 滅茶美味しい、果実主体のヴォルネイですが、流石に1級デクラッセのポマールは、一枚も二枚も上手でした。

 結構に似た組成を持っているルシアン・ボワイヨのポマールとヴォルネイでは有りますが、やはりしっかり異なる部分を見せてくれるのは嬉しいですね。

 まぁ、本当に「すぐそこ」の畑です。こちらのポマールの方が西側(上)では有りますが・・どうでしょう・・noisy的にはほとんど地続きに近いんじゃないかと想像しています。

 ポマール的な・・ジュヴレ程は鉄分の無い、美しい粘土の良いアロマと、赤い果実のアロマが競い合い、非常に目の詰まった細やかな組成を感じさせてくれます。果実の表現をたっぷり見せるヴォルネイの方が、今飲んで・・とか、ファースト・インプレッションは良いはずですが、

「ポマール1級だからこその細やかな表現」

が、まだ「蕾」の状態にあって、これから出てくるに違いないと思わせてくれる訳ですね。

 昔のルシアン・ボワイヨのリリース時近辺ですと、乾いていて硬く、しかも平板で面白みに欠けるのが難点でしたが、どうしちゃったんだろう・・滅茶旨いじゃん!・・と・・思わざるを得ません。

 しかも、こんなに粘る「脚」なんて・・見せなかったんじゃないかと思うんですよね。もっとサラッとしていたと思うんです。なので、

「大変身?」

と言いたくなりますが、こればかりは2020年ものをチェックしてからじゃないと・・noisy も何とも言えません。余りにデータと経験が不足しています。常に観察していた訳では無いので・・すみません。

 またこのレ・コンブは、ポマールの1級レ・フルミエの下部になります。その上(西)がレ・ジャロリエールとレ・リュジアン・バで、その上がレ・シャンランとレ・リュジアン・オーです。

 なので、レ・フルミエ的か?・・と言うとどうでしょう・・余りそうは思いません。レ・フルミエの方が全然軽やかな印象です。やはり粘性のある僅かに重めの土、そこからのスパイス的な高い周波数のアロマが特徴かな・・と思います。

 すぐ飲んで、すぐ開き気味になるヴォルネイに対しますと不利では有りますが、飲んでいるうちにその「深み」をしっかり確認できると思います。価格も非常にリーズナブルです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


2020 Gevrey-Chanbertin
ジュヴレ=シャンベルタン

17552
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。葡萄の平均樹齢は約60年でブロション村の「Les Champs Perriers(レ・シャン・ペリエ)」、ジュヴレ=シャンベルタン村の「Champerrier du Bas(シャンペリエ・デュ・バ)」、「Les Epointures(レ・ゼポワンチュール)」など複数区画に合計約2.3haの畑を所有。そこで採れた葡萄を3つのキュヴェに分けて醸造し、最終的にアサンブラージュして作られます。輝きのある色調でタンニンが柔らかく、エレガントで透明感のあるワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,400 (外税) 
【受けるには訳が有る!・・ベストなバランス・・濃密さもどこか僅かに感じさせつつ、ドライで精緻で美しく雅なニュアンスをたなびかせてくれるジュヴレ村名です!・・旨い!】
 昔のルシアン・ボワイヨからは考えられないほど精緻で厚みが有りつつ、非常にエレガントなスタイルに仕上がっている2020年の村名ジュヴレです。

 まぁ・・この素晴らしい色彩を是非・・舐めるようにご覧ください。

「惚れて・・まうやろ・・」

と・・思わず言葉が唇からこぼれてしまっていませんか?


 そうなんですよ・・凄っごい・・美しいですよね・・。素晴らしい葡萄が持つ果皮をしっかり抽出してはいるんですが、

「滅茶上質!」

なんですね。

 そしてここが大事・・甘みが無い!・・全くのドライに近いのに、エキスが旨味をちゃんと伝えてくれるんですね。そして「滅茶しっとりしている」んですよ・・濡れた感じです。だからこの果皮の美味しさ、果皮の周りの美味しさをたっぷり楽しめる訳です。


 その上で、ジュヴレ=シャンベルタンが持っている個性・・鉄っぽさや赤っぽさ、血っぽさや獣っぽさを、

「ほんの僅かずつシェアしているかのように内包!」

しているように感じます。

 これらは結構に1級畑クラスが1つ~2つだけ持っていて、それらが素晴らしい輝きを見せるからこそ・・テロワールを意識出来るんですが、流石に1級とは行かないのは当然だとしても、それらを結構に欲張りに持っていて、僅かずつ表情に出してくれる感じなので、飲む方としましては・・

「・・おっ?」

と・・構えてからの飲みに入って行く・・そんな感じで美味しくいただけると思います。なので、


「どうしちゃったの・・・?ルシアン・ボワイヨ!」

と思っていただけること、間違い無しかと!


 そして感じたのはコンディションの良さです。この濡れた感じですが、コンディションの良さも一役買っているかと思うんですね。昔のルシアン・ボワイヨだと、「乾いた感じ」でしたから・・。

 素晴らしいジュヴレ村名かと思います。今飲んでも美味しいです!是非お試しください。お勧めします。 




 以下は以前のレヴューです。
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【2019年のルシアン・ボワイヨのテイスティングの最初で、思わず唸ってしまいました・・調べて見ましたら、なんとジャスパー・モリス氏は91ポイントでした!】

 村名のジュヴレとしますと、相当高いレベルに感じられる優れたポテンシャルを持った味わいでした。

 しかも2019年のルシアン・ボワイヨのテイスティングの最初のアイテムでしたので・・余り気乗りがしないままテイスティングを始めた・・んですね。

 しかしながら、いつもですと愚息がコルクを抜くんですがその日は何故か留守でして、noisy が抜栓から行いました。

 空けた傍から・・もう、いつものルシアン・ボワイヨじゃぁ無いのが歴然・・柔らかくもほんのりとスパイシーなアロマが漂ってくるでは有りませんか。

 そうなってしまいますと、余り乗ってない気持ちなど吹っ飛んでしまいますから、写真を撮るのもそこそこに・・グラスをノーズに近付けると・・甘さの無いドライなアロマが「ぶわっ」と飛び込んで来ました。

 一瞬、ルーミエさん風にも思いましたが、むしろルーミエさんの方がもう少し甘やかでラズベリーっぽいかな?・・などと思い返したところに、透明感バッチリのミネラリティが感じられ何が何だかよく判らない・・少なくとも noisy が知っているルシアン・ボワイヨでは無いぞ・・と・・一度感覚をリセットする羽目になってしまいました。

 淡いルビーを積層させたかのような比較濃い目の色合いです。充実した色彩です。グラスを振ると零れてくる果実・・。その深い積層した味わい・・。

 いや・・どうも自身の中で納得が行かない・・と言いますか、マッチングしない感覚がいつまでも消えませんでした。それはワインが悪いと言う意味では全く無く、noisy 自身の中にある違和感が消えないだけなんですが。


 本気で扱うつもりは無かったので、3本ずつ6アイテムのテイスティング用の仮仕入です。

「もしかして・・大失敗?」

と思いつつも、

「いや、明日は2本開けるし・・明後日は上級キュヴェを3本開けてチェックしてから相談しよう」

と思い直しました。翌日のヴォルネイとポマールのテイスティングで、2019年のルシアン・ボワイヨが半端無い仕上がりになっていることを確認しましたが、連休中でフィネスの担当さんに連絡が取れず、結局追加できないことになり諦めました。

 エキスが凝縮した素晴らしい村名ジュヴレです。今飲んでも相当旨い!・・です。

 ネットを探してみましたら、まぁ・・ちょっとブレは大きい、もしくはアペラシオンで決める感じが目立つものの、乗った時、弾けた時はその目の鋭さが魅力のジャスパー・モリス氏が91ポイント付けていました。

 見事なしっとり感、そこからの心地良い穏やかなスパイス、溶け込んだ透明なミネラリティが魅力かと思います。将来的にはそれなりのムンムンした感じが出てくるんじゃないかと思います。

 因みは畑は、ブロション側(北)と、マジ=シャンベルタン下部(村の中央)のブレンドのようです。今飲んでも非常に美味しいです!お勧めします。


2020 Gevrey-Chanbertin Les Evocelles
ジュヴレ=シャンベルタン・レ・ゼヴォセル

17551
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑はジュヴレ=シャンベルタン村と隣接するブロション(Brochon)村に位置するので素晴らしい区画でも残念ながら1級には認定されません。広さは約0.24ha、石がたくさん散らばる粘土石灰質で、比較的標高が高く冷涼な気候なので収穫は常に1番最後になります。樹齢は50~60年の古木でタンニン豊かなパワフルな味わいの中に真っ直ぐな酸があり、とてもミネラル分の多いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,000 (外税) 
【2020年のレ・ゼヴォセルはパーフェクト!?・・だと思います。鉄っぽ過ぎず、フィサンっぽ過ぎずに細やかな表情を出しています!1級並み!】
 どえりゃ~・・美味しいです!・・むしろディガ=ピィより好き・・(^^;;

 この畑はジュヴレの最上部に在りながら、またそれは1級レ・シャンポーの真上に在りながら・・ほとんどの畑がフィサン寄り・・つまりブロションに有りますので、

「それだけで1級にはなれなかった疑惑?」

も付いて回るほど・・デュガ=ピィのレ・ゼヴォセルは人気です。

 ですがどうでしょう・・この2020年もの・・デュガ=ピィは久しく飲めていませんが・・

「・・えっ?・・もしかして・・?」

と思わせるほど、素晴らしい仕上がりをしています。

 何せ垂涎のジュヴレ1級畑が並ぶ・・そう、あのクロ・サン=ジャックからの北への並びです・・そこに有りながら、僅かに傾斜が・・・とか、一番高いところだから・・とか、そもそも、

「ジュヴレじゃないし・・」

等と言うイジメも有ったのかもしれません。


 ですが、この2020年のように日照に恵まれ・・過ぎてしまうと、そんな高い場所の涼やかな畑が、

「実はもっとも条件が良くなってしまった」

可能性も出てくるんじゃないかと。


 村名ジュヴレが滅茶美味しいので、そちらをお勧めしていますが、可能でしたらこのグラスの写真を見比べてみてください。

「これ・・美味しく無い訳が・・無いんじゃん?」

 村名ジュヴレも素晴らしいですが、この色彩の持つグラデュエーション、そうは出会えないと思いますよ。言ってしまえば、最近のルーミエさんのクロ・ド・ラ・ビュシエールを思わせるようなグラデュエーションに近いように感じます。

 そして飲んだらもう・・甘露です!・・つるん・・と入って来て、複雑で素晴らしい表情を見せてくれます。

 村名ジュヴレでは1級並みとは・・ハッキリは言えなかった訳ですが、このレ・ゼヴォセルには・・しっかり書いてしまいました!素晴らしいです!・・でも3本だけ。お早めにご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【ジュヴレのレ・ゼヴォセルと言えば・・デュガ=ピィですよね・・このレ・ゼヴォセルも素晴らしい出来です!】

 デュガ=ピィ的な味わいでは有りませんが、やはり同じ畑らしく・・その雰囲気はバリバリに出ています。

 このレ・ゼヴォセルと言うジュヴレ=シャンベルタンA.C.の畑ですが、その一部はジュヴレに有るものの、ほとんどが北に接するお隣りのブロションに有るんですね。なので、ジュヴレの地図上だと・・そのジュヴレのレ・ゼヴォセルは、

「1級レ・シャンポーの一部」

に見えるほどなんです。

 デュガ=ピィさんのレ・ゼヴォセルが有名ですから、飲まれたことの有る方は多いと思いますが、デュガ=ピィはもっと黒い・・と言うか、少なくとも暗い色合いをしていると思うんですね。

 あ、そうそう・・例えば「レ・ゼヴォセル」で検索を掛けて・・グラスの写真が出てくるような時代になる良いなぁ・・なんて思うんですが、全然出て来ないですよね。Noisy wine のサーバーには、

「・・もういい加減にしてくれないかなー!」

と思う位、各社のクローラー(検索エンジンのサイトを巡回して収集してくるロボット)が画像を拾いに活動しています。最近多いのはApple社のボット・・お行儀が悪いと言うか、四十八時連続的にアクセスして持っていきます。Apple でボットで拾いまくって、それを何に使用しているのか?・・noisy は理解していません。


 ちょっと道を外れてしまいましたが、素晴らしい出来の2019年ジュヴレ村名に比較しますと、相当に「緻密」で「複雑性の高い」「冷涼な」味わいとアロマを持っています。

 これはやはり1級レ・シャンポーとも共通な「涼やか感」だと思います。しかしそれだけに終わらず、アロマの伸びが素晴らしい!・・だいぶデュガ=ピィとはニュアンスが異なりますかね。

 細やかな赤い果実をたっぷり持ち、高地の風の影響か低い気温の中、やっと熟したような密度の高い味わいです。非常に健康的でエキスたっぷり・・これは素晴らしい!

 このレ・ゼヴォセルもジャスパー・モリス氏は評価していまして、なんと92ポイント!・・ん~・・素晴らしい・・ですが、もう少しあげても良いかな・・と思います。

 因みにデュガ=ピィの2019年、レ・ゼヴォセルの評価はこんな感じです。

2019 Domaine Dugat-Py Gevrey-Chambertin "Les Evocelles"
91-93+ Points Robert Parker's Wine Advocate
91-93 Points Vinous
90-92 Points Allen Meadows - Burghound

 あらら・・ほとんど変わらないですね。価格は1/2から1/2.5でしょうか。

 今飲んでも素晴らしさは充分に伝わってくると思いますが、やはりこれは2~3年寝かせるべきでしょう。ご検討くださいませ。


2020 Gevrey-Chanbertin 1er Cru Les Cherbaudes
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・シェルボード

17550
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。約3.5haの区画を3人の生産者で分けて所有しており、当ドメーヌは約0.4haを所有しています。畑がグラン・クリュに隣接しているだけあって高い資質を持っており、果実味、酸、タンニンがバランス良く、複雑味のあるワインです。葡萄の木の樹齢も約95年と非常に古く、ワインに深みと凝縮感を与えています。ヴィラージュのゼヴォセルよりもタンニンの木目が細かくて繊細なのが特徴です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥18,200 (外税) 
【すみません・・唯一飲めなかったのがこれ・・です。】
 すみません・・今回ご紹介出来ないポマール2020は飲めたんですけど、ジュヴレ1級レ・シェルボードは飲めなかったんですね・・。

 だって入荷は3本だけですから・・なので昨年の2019年もののレヴューと、2020年ものの他のキュヴェ、例えばレ・ゼヴォセルなどのレヴューを見てご判断ください。レ・ゼヴォセルを飲んだらきっと1級も飲みたくなっちゃうはず・・です。


 以下は以前のレヴューです。
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【レ・ゼヴォセルとは打って変わって温暖さを感じる1級レ・シェルボードです。なんと100年近い樹齢が見せる密度の高い味わいです!】

 調べてみましたらジャスパー・モリス氏は93ポイントでした。こんなに高い評価が付いたのは初めてじゃないかと思いますが、まぁ・・マジ=シャンベルタンの直下ですから、その血筋を引いているのでしょう。

 また、1級レ・シェルボードは、このボワイヨ家とロシニョール・トラペ、そしてご存じのフーリエで占めているようですので、意外や意外、飲めていない・・知らない方は結構に多いかと思います。

 そのフーリエのレ・シェルボード2019は、ちょうどうまい具合にジャスパー・モリス氏も評価していまして・・なんと、

「92~94 Points」

でしたから、

「ん?・・フーリエにはさすがに届かないってこと?」

みたいな、ジャスパーさんの評価なのかな?と思います。

 ただし真ん中を取ると同評価になりますが・・どうなんでしょうね。2018年のフーリエのレ・シェルボードはティム・アトキン氏が96ポイント、ジャスパー・モリス氏も93~96ポイントで、なんで2019年の方が低いのかとは思っています。

 
 面白いのは見た目はそうは変わらないんですが、レ・ゼヴォセルとは相当に印象が異なります。やはりレ・ゼヴォセルは風通しの良さが低温を呼ぶんじゃないかと思いますが、非常に涼やかです。

 レ・シェルボードはマジ直下、クロ・ド・ベーズと対角・・みたいな立地ですから、だいぶ温暖なんですよね。

 非常にドライですがジャミーに凝縮していて、しかも複雑性に繊細さが感じられます。まぁ・・緻密・・と言うか、果実感が有りますが、当然ながら少し早いです。

 勿論ですが以前のルシアン・ボワイヨをイメージされますと・・

「おそらく全くの別物」

だと思いますよ。

 いったいどうしたらこうなっちゃうのか・・知りたいです。こんなに「グッ」と来る色彩の色合いにいきなりなるって言うのはあり得ないと思うんですけどね。素晴らしい仕上がりでした!・・フーリエのレ・シェルボードの1/3の価格じゃないでしょうか。是非ご検討くださいませ。


2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリュリエ

17553
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ニュイ=サン=ジョルジュ
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑の面積は約0.26haで全体の70%が樹齢100年以上の古木になります。ニュイ=サン=ジョルジュの町の南側に位置し、種を齧(かじ)ったようなタンニンと豊かな果実味で若いうちは荒々しさが残りますが、熟成してくるとバランスがとれて余韻が長く、凝縮感のあるワインになります。「プリュリエ」とはプラムの木を意味しています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥18,200 (外税) 
【すみません・・こちらも飲めませんでした・・】
 いや・・ポマール2020も滅茶美味しかったんですね・・写真は撮ったんですけど割り当てが無い訳です。

 フィネスさんも入荷が少ないので相当苦労されている様子が伺えます。Noisy wine には、そこそこの数を分けていただいている訳ですが、それでも・・

「余りに入荷の少ないものは、アイテムを減らすしかない・・」

訳でして・・あ、じゃついでにポマールの写真を掲載しちゃいましょうか・・

 どうでしょう?・・またジュヴレの村名やレ・ゼヴォセルとも違う・・中心の辺りとかがポマールっぽいかなぁ・・などとも思いますが、これだけで判ったら大したものですが・・無理ですね。

 でもちょっとずっと見てると・・

「ポマールっぽく見えてくる・・」

かもしれず、そんなことを延々と何年もやっていると、当たらずとも遠からず・・みたいになってくる可能性は大いにあるかと思います。


 そしてやはりこのエッジ近くの色彩の素晴らしさですね。真っ赤に近い色から中心に向かって粘土っぽい感じと白っぽい石灰が混じった感じがやや広くなっているように思います。

 まぁ・・ここのプリュリエのコラムですから余り関係ありませんが、

「濃密さもほんの僅かに感じさせるかもしれないものの、エレガントで非常にバランスの良い美しいワインに仕上がっている」

のが2020年もののルシアン・ボワイヨの特徴だと思います。是非飲んでみて、大きく成長したルシアン・ボワイヨをお確かめくださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【おそらくですが・・若い人の力が発揮されてこの見事な味わいになっていると思います。ジャスパー・モリス氏はレ・シェルボードと同じ評価で93ポイントです!】


 素晴らしいプリュリエでした。しっとりとした全体の印象から、穏やかながらも甘美さを隠し切れずに漏れてくるかのような果実、花、スパイス・・。

 昨今のニュイ=サン=ジョルジュは信じられないほど土っぽくない・・ですよね。まぁ、ニュイ=サン=ジョルジュは難しい・・とおっしゃる方もいらっしゃいますが、

「土むさいだけ」

「テクスチュア最悪」

 みたいなニュイ=サン=ジョルジュが当たり前だった、ちょっと前までをお考えいただけましたら・・とんでも無くスキルアップ?したんじゃないかと・・思いませんでしょうか。

 あのアンリ・グージュも・・凄いワインになりました・・でもそれは最近です。シュヴィヨン、レシュノー、ラルロは良いけれど・・あと誰が良かったでしたっけ・・この何年かの間に、土むさくテクスチュアのザラザラした力任せ感たっぷりなニュイ=サン=ジョルジュは、大幅に減ったと思うんですね。

 勿論それには、気候の変化も影響していると思います。しかし皆、

「マッチョなブルゴーニュを造ろうとはしなくなった」

と言う意識改革と、

「自然派、無農薬への回帰」

が、ニュイ=サン=ジョルジュは進んでいると思うんですね。

 ルシアン・ボワイヨも、息子さんなんでしょうか・・ピエールさんがほぼ継いだ状況のようです。大きく変わった原因としたら・・それが一番なのかもしれませんね。

 So2 も多くは無いと感じています。何しろ香りの上りがスムーズで柔らかいです。色合いも美しいでしょう?昔なら、「茶」と言いたい位のニュイ=サン=ジョルジュをいっぱい見たような気がします・・がそれは記憶違いでしょうか。

 このレ・プリュリエは、ヴォーヌ=ロマネ側に接した丘では無く、ニュイの町を挟んで南に展開される部分に有ります。昔はこの辺りがむしろヴォーヌ=ロマネっぽいと感じていました。ヴォーヌ=ロマネに接した丘の方はニュイ的だと思っていたんですが、最近はどうでしょう・・真逆に感じています。

 おそらくそれは上にも書いた通り、

「脱力して・・リキミ無く」

美しいワインに仕上げる努力が出来るようになったことに由来すると思います。昔は、濃く、強く・・多く樽掛けしてでした。でもそれではブルゴーニュ・ピノ・ノワールの美しさを描き切れなかった・・ニュイ=サン=ジョルジュのエレガンスが出てこなかったと感じています。

 なので、このようなレ・プリュリエを見てしまいますと、

「ニュイ=サン=ジョルジュが好き!」

とおっしゃる方が増えると思うんですね。


 そして若い方を中心に、どんどん美しくなってきていると思います。ルシアン・ボワイヨ...noisy は乗り遅れてしまいましたが、素晴らしい2019年でした。是非飲んでみていただきたいと思います。お勧めです!


2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Pruliers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリュリエ

16788
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ニュイ=サン=ジョルジュ
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑の面積は約0.26haで全体の70%が樹齢100年以上の古木になります。ニュイ=サン=ジョルジュの町の南側に位置し、種を齧(かじ)ったようなタンニンと豊かな果実味で若いうちは荒々しさが残りますが、熟成してくるとバランスがとれて余韻が長く、凝縮感のあるワインになります。「プリュリエ」とはプラムの木を意味しています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,880 (外税) 
【おそらくですが・・若い人の力が発揮されてこの見事な味わいになっていると思います。ジャスパー・モリス氏はレ・シェルボードと同じ評価で93ポイントです!】
 素晴らしいプリュリエでした。しっとりとした全体の印象から、穏やかながらも甘美さを隠し切れずに漏れてくるかのような果実、花、スパイス・・。

 昨今のニュイ=サン=ジョルジュは信じられないほど土っぽくない・・ですよね。まぁ、ニュイ=サン=ジョルジュは難しい・・とおっしゃる方もいらっしゃいますが、

「土むさいだけ」

「テクスチュア最悪」

 みたいなニュイ=サン=ジョルジュが当たり前だった、ちょっと前までをお考えいただけましたら・・とんでも無くスキルアップ?したんじゃないかと・・思いませんでしょうか。

 あのアンリ・グージュも・・凄いワインになりました・・でもそれは最近です。シュヴィヨン、レシュノー、ラルロは良いけれど・・あと誰が良かったでしたっけ・・この何年かの間に、土むさくテクスチュアのザラザラした力任せ感たっぷりなニュイ=サン=ジョルジュは、大幅に減ったと思うんですね。

 勿論それには、気候の変化も影響していると思います。しかし皆、

「マッチョなブルゴーニュを造ろうとはしなくなった」

と言う意識改革と、

「自然派、無農薬への回帰」

が、ニュイ=サン=ジョルジュは進んでいると思うんですね。

 ルシアン・ボワイヨも、息子さんなんでしょうか・・ピエールさんがほぼ継いだ状況のようです。大きく変わった原因としたら・・それが一番なのかもしれませんね。

 So2 も多くは無いと感じています。何しろ香りの上りがスムーズで柔らかいです。色合いも美しいでしょう?昔なら、「茶」と言いたい位のニュイ=サン=ジョルジュをいっぱい見たような気がします・・がそれは記憶違いでしょうか。

 このレ・プリュリエは、ヴォーヌ=ロマネ側に接した丘では無く、ニュイの町を挟んで南に展開される部分に有ります。昔はこの辺りがむしろヴォーヌ=ロマネっぽいと感じていました。ヴォーヌ=ロマネに接した丘の方はニュイ的だと思っていたんですが、最近はどうでしょう・・真逆に感じています。

 おそらくそれは上にも書いた通り、

「脱力して・・リキミ無く」

美しいワインに仕上げる努力が出来るようになったことに由来すると思います。昔は、濃く、強く・・多く樽掛けしてでした。でもそれではブルゴーニュ・ピノ・ノワールの美しさを描き切れなかった・・ニュイ=サン=ジョルジュのエレガンスが出てこなかったと感じています。

 なので、このようなレ・プリュリエを見てしまいますと、

「ニュイ=サン=ジョルジュが好き!」

とおっしゃる方が増えると思うんですね。


 そして若い方を中心に、どんどん美しくなってきていると思います。ルシアン・ボワイヨ...noisy は乗り遅れてしまいましたが、素晴らしい2019年でした。是非飲んでみていただきたいと思います。お勧めです!


2019 Gevrey-Chanbertin 1er Cru Les Cherbaudes
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・シェルボード

16785
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。約3.5haの区画を3人の生産者で分けて所有しており、当ドメーヌは約0.4haを所有しています。畑がグラン・クリュに隣接しているだけあって高い資質を持っており、果実味、酸、タンニンがバランス良く、複雑味のあるワインです。葡萄の木の樹齢も約95年と非常に古く、ワインに深みと凝縮感を与えています。ヴィラージュのゼヴォセルよりもタンニンの木目が細かくて繊細なのが特徴です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,880 (外税) 
【レ・ゼヴォセルとは打って変わって温暖さを感じる1級レ・シェルボードです。なんと100年近い樹齢が見せる密度の高い味わいです!】
 調べてみましたらジャスパー・モリス氏は93ポイントでした。こんなに高い評価が付いたのは初めてじゃないかと思いますが、まぁ・・マジ=シャンベルタンの直下ですから、その血筋を引いているのでしょう。

 また、1級レ・シェルボードは、このボワイヨ家とロシニョール・トラペ、そしてご存じのフーリエで占めているようですので、意外や意外、飲めていない・・知らない方は結構に多いかと思います。

 そのフーリエのレ・シェルボード2019は、ちょうどうまい具合にジャスパー・モリス氏も評価していまして・・なんと、

「92~94 Points」

でしたから、

「ん?・・フーリエにはさすがに届かないってこと?」

みたいな、ジャスパーさんの評価なのかな?と思います。

 ただし真ん中を取ると同評価になりますが・・どうなんでしょうね。2018年のフーリエのレ・シェルボードはティム・アトキン氏が96ポイント、ジャスパー・モリス氏も93~96ポイントで、なんで2019年の方が低いのかとは思っています。

 
 面白いのは見た目はそうは変わらないんですが、レ・ゼヴォセルとは相当に印象が異なります。やはりレ・ゼヴォセルは風通しの良さが低温を呼ぶんじゃないかと思いますが、非常に涼やかです。

 レ・シェルボードはマジ直下、クロ・ド・ベーズと対角・・みたいな立地ですから、だいぶ温暖なんですよね。

 非常にドライですがジャミーに凝縮していて、しかも複雑性に繊細さが感じられます。まぁ・・緻密・・と言うか、果実感が有りますが、当然ながら少し早いです。

 勿論ですが以前のルシアン・ボワイヨをイメージされますと・・

「おそらく全くの別物」

だと思いますよ。

 いったいどうしたらこうなっちゃうのか・・知りたいです。こんなに「グッ」と来る色彩の色合いにいきなりなるって言うのはあり得ないと思うんですけどね。素晴らしい仕上がりでした!・・フーリエのレ・シェルボードの1/3の価格じゃないでしょうか。是非ご検討くださいませ。


2019 Gevrey-Chanbertin Les Evocelles
ジュヴレ=シャンベルタン・レ・ゼヴォセル

16786
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑はジュヴレ=シャンベルタン村と隣接するブロション(Brochon)村に位置するので素晴らしい区画でも残念ながら1級には認定されません。広さは約0.24ha、石がたくさん散らばる粘土石灰質で、比較的標高が高く冷涼な気候なので収穫は常に1番最後になります。樹齢は50~60年の古木でタンニン豊かなパワフルな味わいの中に真っ直ぐな酸があり、とてもミネラル分の多いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,000 (外税) 
【ジュヴレのレ・ゼヴォセルと言えば・・デュガ=ピィですよね・・このレ・ゼヴォセルも素晴らしい出来です!】
 デュガ=ピィ的な味わいでは有りませんが、やはり同じ畑らしく・・その雰囲気はバリバリに出ています。

 このレ・ゼヴォセルと言うジュヴレ=シャンベルタンA.C.の畑ですが、その一部はジュヴレに有るものの、ほとんどが北に接するお隣りのブロションに有るんですね。なので、ジュヴレの地図上だと・・そのジュヴレのレ・ゼヴォセルは、

「1級レ・シャンポーの一部」

に見えるほどなんです。

 デュガ=ピィさんのレ・ゼヴォセルが有名ですから、飲まれたことの有る方は多いと思いますが、デュガ=ピィはもっと黒い・・と言うか、少なくとも暗い色合いをしていると思うんですね。

 あ、そうそう・・例えば「レ・ゼヴォセル」で検索を掛けて・・グラスの写真が出てくるような時代になる良いなぁ・・なんて思うんですが、全然出て来ないですよね。Noisy wine のサーバーには、

「・・もういい加減にしてくれないかなー!」

と思う位、各社のクローラー(検索エンジンのサイトを巡回して収集してくるロボット)が画像を拾いに活動しています。最近多いのはApple社のボット・・お行儀が悪いと言うか、四十八時連続的にアクセスして持っていきます。Apple でボットで拾いまくって、それを何に使用しているのか?・・noisy は理解していません。


 ちょっと道を外れてしまいましたが、素晴らしい出来の2019年ジュヴレ村名に比較しますと、相当に「緻密」で「複雑性の高い」「冷涼な」味わいとアロマを持っています。

 これはやはり1級レ・シャンポーとも共通な「涼やか感」だと思います。しかしそれだけに終わらず、アロマの伸びが素晴らしい!・・だいぶデュガ=ピィとはニュアンスが異なりますかね。

 細やかな赤い果実をたっぷり持ち、高地の風の影響か低い気温の中、やっと熟したような密度の高い味わいです。非常に健康的でエキスたっぷり・・これは素晴らしい!

 このレ・ゼヴォセルもジャスパー・モリス氏は評価していまして、なんと92ポイント!・・ん~・・素晴らしい・・ですが、もう少しあげても良いかな・・と思います。

 因みにデュガ=ピィの2019年、レ・ゼヴォセルの評価はこんな感じです。

2019 Domaine Dugat-Py Gevrey-Chambertin "Les Evocelles"
91-93+ Points Robert Parker's Wine Advocate
91-93 Points Vinous
90-92 Points Allen Meadows - Burghound

 あらら・・ほとんど変わらないですね。価格は1/2から1/2.5でしょうか。

 今飲んでも素晴らしさは充分に伝わってくると思いますが、やはりこれは2~3年寝かせるべきでしょう。ご検討くださいませ。


2019 Gevrey-Chanbertin
ジュヴレ=シャンベルタン

16787
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。葡萄の平均樹齢は約60年でブロション村の「Les Champs Perriers(レ・シャン・ペリエ)」、ジュヴレ=シャンベルタン村の「Champerrier du Bas(シャンペリエ・デュ・バ)」、「Les Epointures(レ・ゼポワンチュール)」など複数区画に合計約2.3haの畑を所有。そこで採れた葡萄を3つのキュヴェに分けて醸造し、最終的にアサンブラージュして作られます。輝きのある色調でタンニンが柔らかく、エレガントで透明感のあるワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,890 (外税) 
【2019年のルシアン・ボワイヨのテイスティングの最初で、思わず唸ってしまいました・・調べて見ましたら、なんとジャスパー・モリス氏は91ポイントでした!】
 村名のジュヴレとしますと、相当高いレベルに感じられる優れたポテンシャルを持った味わいでした。

 しかも2019年のルシアン・ボワイヨのテイスティングの最初のアイテムでしたので・・余り気乗りがしないままテイスティングを始めた・・んですね。

 しかしながら、いつもですと愚息がコルクを抜くんですがその日は何故か留守でして、noisy が抜栓から行いました。

 空けた傍から・・もう、いつものルシアン・ボワイヨじゃぁ無いのが歴然・・柔らかくもほんのりとスパイシーなアロマが漂ってくるでは有りませんか。

 そうなってしまいますと、余り乗ってない気持ちなど吹っ飛んでしまいますから、写真を撮るのもそこそこに・・グラスをノーズに近付けると・・甘さの無いドライなアロマが「ぶわっ」と飛び込んで来ました。

 一瞬、ルーミエさん風にも思いましたが、むしろルーミエさんの方がもう少し甘やかでラズベリーっぽいかな?・・などと思い返したところに、透明感バッチリのミネラリティが感じられ何が何だかよく判らない・・少なくとも noisy が知っているルシアン・ボワイヨでは無いぞ・・と・・一度感覚をリセットする羽目になってしまいました。

 淡いルビーを積層させたかのような比較濃い目の色合いです。充実した色彩です。グラスを振ると零れてくる果実・・。その深い積層した味わい・・。

 いや・・どうも自身の中で納得が行かない・・と言いますか、マッチングしない感覚がいつまでも消えませんでした。それはワインが悪いと言う意味では全く無く、noisy 自身の中にある違和感が消えないだけなんですが。


 本気で扱うつもりは無かったので、3本ずつ6アイテムのテイスティング用の仮仕入です。

「もしかして・・大失敗?」

と思いつつも、

「いや、明日は2本開けるし・・明後日は上級キュヴェを3本開けてチェックしてから相談しよう」

と思い直しました。翌日のヴォルネイとポマールのテイスティングで、2019年のルシアン・ボワイヨが半端無い仕上がりになっていることを確認しましたが、連休中でフィネスの担当さんに連絡が取れず、結局追加できないことになり諦めました。

 エキスが凝縮した素晴らしい村名ジュヴレです。今飲んでも相当旨い!・・です。

 ネットを探してみましたら、まぁ・・ちょっとブレは大きい、もしくはアペラシオンで決める感じが目立つものの、乗った時、弾けた時はその目の鋭さが魅力のジャスパー・モリス氏が91ポイント付けていました。

 見事なしっとり感、そこからの心地良い穏やかなスパイス、溶け込んだ透明なミネラリティが魅力かと思います。将来的にはそれなりのムンムンした感じが出てくるんじゃないかと思います。

 因みは畑は、ブロション側(北)と、マジ=シャンベルタン下部(村の中央)のブレンドのようです。今飲んでも非常に美味しいです!お勧めします。


2019 Pommard
ポマール

16789
自然派
赤 フルボディ
フランス
ブルゴーニュ
ポマール
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。広さ約0.13ha、樹齢約65年の畑はプルミエ・クリュの「Les Combes(レ・コンブ)」にありますが、ヴィラージュの畑に近い所に位置するため、ワインの出来にややバラつきがあるので、敢えて格を落としてヴィラージュ物として造っています。葡萄の木は約65年の古木で、凝縮感があり上質で柔らかいタンニンが特徴です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,890 (外税) 
【まさに「花のワイン」的な繊細な味わいとアロマ!・・1級からのデクラッセを感じられる緻密な味わいです。】
 滅茶美味しい、果実主体のヴォルネイですが、流石に1級デクラッセのポマールは、一枚も二枚も上手でした。

 結構に似た組成を持っているルシアン・ボワイヨのポマールとヴォルネイでは有りますが、やはりしっかり異なる部分を見せてくれるのは嬉しいですね。

 まぁ、本当に「すぐそこ」の畑です。こちらのポマールの方が西側(上)では有りますが・・どうでしょう・・noisy的にはほとんど地続きに近いんじゃないかと想像しています。

 ポマール的な・・ジュヴレ程は鉄分の無い、美しい粘土の良いアロマと、赤い果実のアロマが競い合い、非常に目の詰まった細やかな組成を感じさせてくれます。果実の表現をたっぷり見せるヴォルネイの方が、今飲んで・・とか、ファースト・インプレッションは良いはずですが、

「ポマール1級だからこその細やかな表現」

が、まだ「蕾」の状態にあって、これから出てくるに違いないと思わせてくれる訳ですね。

 昔のルシアン・ボワイヨのリリース時近辺ですと、乾いていて硬く、しかも平板で面白みに欠けるのが難点でしたが、どうしちゃったんだろう・・滅茶旨いじゃん!・・と・・思わざるを得ません。

 しかも、こんなに粘る「脚」なんて・・見せなかったんじゃないかと思うんですよね。もっとサラッとしていたと思うんです。なので、

「大変身?」

と言いたくなりますが、こればかりは2020年ものをチェックしてからじゃないと・・noisy も何とも言えません。余りにデータと経験が不足しています。常に観察していた訳では無いので・・すみません。

 またこのレ・コンブは、ポマールの1級レ・フルミエの下部になります。その上(西)がレ・ジャロリエールとレ・リュジアン・バで、その上がレ・シャンランとレ・リュジアン・オーです。

 なので、レ・フルミエ的か?・・と言うとどうでしょう・・余りそうは思いません。レ・フルミエの方が全然軽やかな印象です。やはり粘性のある僅かに重めの土、そこからのスパイス的な高い周波数のアロマが特徴かな・・と思います。

 すぐ飲んで、すぐ開き気味になるヴォルネイに対しますと不利では有りますが、飲んでいるうちにその「深み」をしっかり確認できると思います。価格も非常にリーズナブルです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


2019 Volnay
ヴォルネイ

16790
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ルシアン・ボワイヨ・エ・フィス

■エージェント情報
 ピノ・ノワール種100%。畑の広さは約43ha、ヴォルネーの外れにある「Les Grands Poisots(レ・グラン・ポワゾ)」の区画にあり、樹齢は約60年になります。土壌は小砂利が多く粘土が浅い石灰質土壌で日照が良いので葡萄の成熟が早い区画です。ポマールに近いこともあってタンニンの質が良く、果実味も豊かでミネラルの豊富なワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,980 (外税) 
【まさに「果実のワイン」!果実をしっかり感じさせるエキスはヴォルネイらしさ満載!今飲んでも最高に美味しいです!】
 いや・・びっくりしました。申し訳ないんですが、こんなにルシアン・ボワイヨが美味しいなんて、今でも信じられない位・・すみません・・今まで飲んだワインが「たまたま」運悪くボトルショックで良く無かったのか?・・いや、そんなことは無いと思うんですが、

「ルシアン・ボワイヨを推す日が来た!」

ことに、noisy 自身が驚いています。

 そもそもこの絵面ですよ?・・見事に美しいルビー色をしていますでしょう?・・そして真ん中に1本、太目の脚が流れています。これで美味しく無かったら・・フェイク画像・・詐欺です・・(^^;;

 2019年のルシアン・ボワイヨのスタイルとしますと、ルーミエさんとパタイユの中間位・・少しパタイユ寄りでしょうか。パタイユのような透明な美しいミネラリティがバッチリ、コートされていますが、そのコーティングはエキスと一体化しておりまして、味わいもアロマもしっかり外向的なものになっていますので、とても良く香り、旨味もしっかり・・です。

 ヴォルネイらしい果実を良く感じさせてくれるスタイルで、非常なまでにドライですが、今飲んでも美味しさをたっぷり感じられる・・本当に信じられない味わいです。

 畑は「レ・グラン・ポワゾ」、ポマールとの境界の一番下にあります。その北の境界を超えるとポマールの「レ・ポワゾ」です。ボワイヨのポマールは、その「レ・ポワゾ」の真上の1級「レ・コンブ」のデクラッセですので、それなりに似た部分は有るものの・・やっぱり違うんですよ。どう違うか・・はポマールのコラムをご覧いただけましたらお判りかと思いますが、ポマールの方が価格的に高いのはご理解いただけるんじゃないかと思います。

 まぁ、販売する方としましては、たった2本のためにこれほどの労力を掛けるのは、まったく・・

「割りに合わない仕事」

では有りますが、元々ずっと割りに合わないことをやって来たのが noisy ですから、きっとそんな星の下に生まれるべくして生まれたのでしょう・・。

 昨日宇都宮からお客様がいらっしゃいました。レストランを経営されているそうです。一緒に常連さんもいらっしゃいました・・そちらのご紹介で Noisy wineを知ったそうです。

「ブルゴーニュワインは高価ですが、お客様からオーダーが入るんですか?」

と尋ねると、

「ん・・余り利益は載せないようにしているんです。お客様に兎に角飲んでもらえて、喜んでもらえて、その代わり1杯いただくようにして勉強させていただいてます。」

とのことで、いや~・・凄いですよね~。


 今やワインを知るために高価なワインを飲むのは至難の業です。でも、お客さんも自分も、一緒に成長し楽しめる・・そんなお店が近くに有ったら、毎日のように行っちゃいますよね。

 そしてそのお店で、

「ルシアン・ボワイヨって・・知ってます?」

「・・ん、知ってるけど、余り良いイメージは無いなぁ・・」

「そうなんですか・・でも2019年、とんでもなく旨いそうですよ・・私も1杯戴くのでワイン代、支払いますから・・ボワイヨのヴォルネイ、いかがですか?」

 なんて言われたら・・そりゃぁ飲んじゃいますよね~・・。

 そしてまだ余り知られていない、値ごろ感バッチリ、果実感最高のヴォルネイを知ることで、お客様も素晴らしい体験になるはずです。


 すみません・・売るほどは数が無いんです。もし気になりましたら飲んでみて下さい。フィネス・マジックかそれとも、noisy が惚けていただけなのか・・いや、まだそこまで耄碌はしていないはず・・ですが、是非お確かめくださいませ。