【オジェの南、コート・デ・ブラン最南端のグラン・クリュ、ル・メニル・スュル・オジェのドザージュ無しのブリュット・ナチュール!・・Noisy wine 初入荷です!】
飲みたいところですが、その気持ちを・・グッと抑え込んでのご紹介です。ヴァンシーはオジェも旨いし・・レ・グラン・ジャルダン畑(オジェ)は・・旨かったですね~・・
ですが、こちらは同じように「オジェ」(オジュ??)のグラン・クリュですが、オジェでは無く「ル・メニル・スュル・オジェ」で、オジェの南に接するとは言え異なる村です。
まぁ・・あの、今や高くて買えなくなってきた「サロン」も、クリュグの「ル・クロ・デュ・メニル」も、そして今や閉じてしまった「アラン・ロベール」も、ル・メニル・スュル・オジェ産ですから、ワインを知っていらっしゃる方なら誰もが知っているコート・デ・ブランのグラン・クリュでは無いでしょうか。
アラン・ロベールさんちはもうドメーヌを閉じてしまいましたが、やはり色んな意味でこのル・メニル・スュル・オジェの第一人者でした。クリュグのル・クロ・デュ・メニルも、元はクロ・タランの一部でした。アラン・ロベールの奥さんの実家はクロ・タランの醸造長で、葡萄をサロンに販売していたようです。その後はクロ・タランの1/3ほどの部分がクロ・デュ・メニルとしてクリュグからリリースされるようになったんですね。
まぁ・・こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、大昔は・・性格的に酸が強いル・クロ・デュ・メニルは世の人気的には今一つで、そのためコート・デ・ブランのグラン・クリュの格付けの中では比較的買値は安かった・・と聞いたことがあります。そんな時代も有ったので、手書きのアラン・ロベールの1970年代のシャンパーニュを数千円で買えた時代も有った訳です。
・・と思って、もしかしたら写真が無いかと探してみたんですが、そもそもコンピュータの登録自体が消えてまして、もう判らないんですね。
でも、こんな写真が有りました。

上記の1970年代の数千円ではありませんで、おそらくアラン・ロベールの1980年頃のセレクスィヨンでハーフものでしょう。価格は・・20年ほど前の価格で4千円ほどでした。
ですので、フルボトルで倍だとしますと8千円・・
このドメーヌ・ヴァンシーのル・メニル・スュル・オジェは20年以上経ってこんな価格ですから、
「ある意味、全然お買い得・・余り上がってない」
とも言えますよね。
しかもドメーヌ・ヴァンシー..めっちゃ旨いですから・・はい。
noisy も飲めてはいませんが、「オジェ」よりも酸の味わいはハッキリとしているんじゃないかと思います。もし購入出来たらラッキーと思ってください。ご検討くださいませ。
以下はル・メニル・スュル・オジェでは無く「オジェ」の以前のレヴューです。
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【大人気、瞬間蒸発のドザージュ無しのブリュット・ナチュール!・・コート・デ・ブラン・G.C.オジェの秀逸なシャルドネですが8千本-->4千本台へと生産量減です!】
滅茶、質の良い・・オジェの気品高きシャルドネを、リーズナブルにリリースしてくれているドメーヌ・ヴァンシーのエクストラ・ブリュットです。若手で流行っている独特のティラージュこそがワインの仔細な表情を崩さないのか・・実に素晴らしい味わいを見せます。
2018年ものは非常に収量が少なく、前年からは半分強で・・8297本から4845本へ激減でしたが、何とか12本..いただけました。今回は減らさないようにテイスティング無しでご案内させていただきます。
申し訳ありませんがお一人様1本限定にてお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【コート・デ・ブラン・グラン・クリュ、オジェのブラン・デ・ブラン2017年はビオでノン・マロラクティックにドザージュがムーで1g/L!!・・これで何となくイメージが出来るでしょうか?!】

え・・表題の通り・・です・・(^^;; でもまぁ、これだけである程度のイメージは出来るかもしれませんが、それは本当に一握りのエキスパートさんだけでしょうし、細かな部分は相当に想像力が必要ですから、
「実際に飲んでみたら想像と全然違ってた・・」
なんてシュチュエーションになってしまいそうですよね。
コート・デ・ブランはエペルネの南西に広がる台地でして、北から「シュイィ」「オワリー」「クラマン」「アヴィーズ」「オジェ」「ル・メニル・スュル・オジェ」と6つのグラン・クリュ格の畑が有ります。まぁ・・オワリーは今のところちょっと静かかな・・と思いますが、他のグラン・クリュは有名ですよね。オジェの北のアヴィーズは何といってもジャック・セロスでしょうか。南に接するル・メニル・スュル・オジェならサロンか、あのアラン・ロベールか・・でしょう。
ですので、もしセロスやサロンなどを飲まれていますと何となくイメージが沸きやすいかな・・と思いますが、畑の仕立て方や造り方でシャンパーニュも大きく変わりますから、たったそれだけの情報ではイメージを確定するには厳しいかと思います。
まず、ヴァンシーはビオディナミです。下の(左の?)上から2枚目の写真をご覧ください。一般に言うところの「プレパラシオン」・・ビオの調剤です。
「ビオディナミとは・・何ぞや?」
と言うことになりますと・・
「天体の動きが・・重力が・・」
みたいなことになって行きますが、実は正解は・・
「ビオのプレパラシオンを使用した栽培をすること!」
なんですね・・。

で、おそらくですがこれが冬の時期に埋める前の500番調剤です。雌牛(めうし)の角に雌牛の糞を詰めて冬~春まで地中に埋めて、また掘り出して・・めっちゃ薄めて使用します。
「雌牛に角って・・有ったっけ?」
なんて思ってしまうかもしれませんが・・有ります。大抵の牛さんは、安全のために生まれて少し経つと「角切り」してしまいますので・・まぁ、その時に出るって訳なんでしょうね。角に入れる「雌牛の糞」はもう・・そこんじょそこらに有るのでしょうから、自身で牛を飼い育てているのでしたら、材料費はほぼゼロです。
一般には他の調剤(10種類弱有ります)も状況に応じて使用しますが、そのプレパラシオンに加えて使用するのはビオでは「銅」位のもの・・です。
写真を見ると、どうやらヴァンシーで造っているんでしょうね・・何かとても・・何がリアルに見えますから・・はい。
そしてこのコラムには有りませんが、造り手紹介の部分の写真には、
「馬での耕作」
が見えますね。
重い機械が畑に入りますと、その重量で畑が硬く締まってしまうんですね・・。ですから、
「ヴァンシーの畑は空気が入って微生物が豊か。結果的にフカフカで柔らかな土壌になる」
訳です。
そしてそこから生まれるワインは・・ふんわりと柔らかなテクスチュアを感じさせてくれます。勿論、培養酵母では無く自然酵母ですから酵母の種類も多くなり、より複雑性に富んだ味わいになります。

アロマの上がりも非常に早いですよ。シャルドネですから・・黄色いフルーツっぽいニュアンスに長け、コート・デ・ブランならではの気品のあるノーズに惚れ惚れとしてしまいます。泡も2017年ものにしては細やかで緻密です。持続性もそこそこ長く・・いや、今回一緒にご案内させていただく2015年のル・グラン・ジャルダンには適わないんですが、
「たった1グラム入ったムー(果汁)の優しさも感じる」
程度で、結構にドライです。
で、これはおそらく「オジェ」のニュアンスかと思うんですが・・いや、勝手にnoisy がそう思っているだけでも有りますが、
「酸の組成がル・メニル・スュル・オジュより尖がってない・・優しい」
んですね。
そもそもこのヴァンシー、マロラクティックをやってないんですね。ですので酸は結構にしっかりしているはずです。リンゴ酸がそのまま残っていますから・・。言っちゃえばサロン風です。
でもサロンとは全く違う印象です。サロンは若い時分、結構に酸っぱいし滅茶硬質です。その意味では正反対です。
で、近いなぁ・・と思ったのは・・なんと、
「エルヴェ・ジェスタン、マルゲ」
のニュアンスです。さすがにサピエンスの高質さには及びませんが、アロマが・・ちょっとどころがかなり似ている感じです。あの超、目の細かいクリーミーな泡にも追いつかないんですが、似てるな・・と思いました。
そして・・半分・・いや、五分の二程度・・ユリス・コランですね。葡萄がむしろユリスのピエリエールよりも格上な感じがしますが・・いや、あくまで個人的な意見ですよ・・あの、
「す~っと流れて行く感じ」
「さら~っと喉の奥を目指して行く感じ」
も有りましてですね・・これが何とも似ているっちゃ・・いる訳です。
ですからもう・・
「美味しくない訳が無い!」
でしょう?・・しかも高く無い・・でしょう?・・
なので飲んでみるべきです!・・海外メディアはどこも評価に至ってないようです。今の内!・・買いましょう!超お勧めです!