ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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フェルム36

フェルム36

日本 Ferme36 長野
Ferme36Domaine index -- Open All Column
● 矢野さん、フェルム36のドメーヌもののルメルシマン赤と、買い葡萄ながら高いポテンシャルを持つ新酒、山のヴァンせの赤・・2024年ものは何とローヌ品種でリリースされました。

 色彩を見ても非常に美しく艶やかで、実際に飲んでも・・大町のゆったりと流れる時間を再現しつつ、ナチュラルな世界観に浸っている・・そんなワインに仕上がっています。多くは入って来ませんので、是非この機会に飲んでみていただきたい素晴らしい日本のワインです。


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 お待ち遠さまです、矢野さんの新酒赤・ロゼペティアンとドメーヌものの赤が届いています。24日発売です。

 (以下の写真はロゼ・ペティアンの抜栓翌々日の澱の部分だけをグラスに注いだもの。So2の少なさでしょうか、やや褐色の入りが早いですが、この部分の旨味も相当なものです。もし澱を飲まれるなら唇で物質を濃しつつ味わってみてください。)
 最近はリアルワインガイドにも掲載されるようになりまして、知名度も上がってきたフェルム36、矢野さんです。最新号の80号には・・あ、まだご紹介してなかった・・ページを創らんと・・

「そのワインたちはナチュラル感たっぷりで、とにかくうま味が多い。今後への期待感しかないワイナリーなのです。」

と紹介されています。

 因みに80号に掲載されていたのは昨年ご紹介させていただいたワインたち(現地販売限定分を含む)でして、評点だけを拾いますと・・

・2020 ルメルシマン・ピノ・ノワール・ツヴァイゲルト・キュヴェ・シンシュウ 今飲んで 89+ ポテンシャル 90+ 飲み頃予想 今~2040
・2021 ルメルシマン・グラン・ブラン 今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2040
・2021 山のヴァンセ・モン・ロゼ・ペティアン 今飲んで 90 ポテンシャル 90 飲み頃予想 今~2033
・2021 山のヴァンセ・クミアイ・ルージュ・サン・スフル 今飲んで 89+ ポテンシャル 89+

 と、矢野さんが修行されていたココファーム同様の評価まで上がって来ました。

 まぁ・・樹齢が上がってくれば、矢野さんの感性がさらに生かされてくると思うんですね。是非応援よろしくお願いいたします。

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 矢野さんの2021年ものが届いています。いや・・進歩が止まりませんね・・2020年ものをサクッと越えて来ました!・・より密度の高い集中力のあるルメルシマン・ブラン!・・過去最高は勿論のこと、その美しい果実酸のたなびきに感動を覚えさせられます。もはやトップクラスの風格・・しかも、

「これぞ大町平新郷のテロワール!?」

と思えるほどの、しっかりした主張をしてくれます。まったくお化粧感のないピュアなすっぴん美人です。


 そして近隣のブドウ農家さんとタイアップした「山のヴァンセ2021」は、初のロゼペティアンとしてリリースです!・・これがまたリーズナブルな価格の上、何とも郷愁を感じる・・

「昭和の苺のフレーヴァーのどぶろくロゼ!」

 何かちょっとグッと来ちゃいましたね。確かに昨今の時代の高級苺は美味しいですが、子供の頃に食べていた、赤いけどそれほど甘くない苺・・に、砂糖と牛乳をかけて、潰して食べなかったですか?・・うちだけかなぁ・・母親がドケチで安いものしか買ってくれなかっただけかもしれませんが、あれはあれで美味しかったと、身体と心に染み付いたフレーヴァーでした。まぁ・・最近の方には、

「・・一体・・どんな郷愁してるん?」

と言われてしまいそうですが、ちょっとした野性味さえ感じるような・・ある意味、本物感が凄いフレーヴァーです。

 やはり矢野さんの大町のワイン、旨いです!・・是非飲んでみてください。

 あ、すみません・・利益率が非常に・・何なので、他のワインと一緒にご注文をお願いします。


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 矢野さんの2020年のヌーボーが届きました。滅茶美味しいです!さっそく飲ませていただき、2020年もののナチュラルな元気の良さを確認させていただきました。

 また、リアルワインガイドの最新号でも、2019年ものの「ルメルシマン」や「山のヴァンせ」が高く評価されていまして、上値で90点付いています。

 今回は「新酒」「ヌーボー」と言うことで、2020年ものをご紹介させていただきます。

「Ferme36 のワインって・・どこで買えるの?」

「いつリリースですか?」

・・ん~・・困りましたね・・いつとは中々言えませんし、販売しはじめても長い期間、在庫になるほどの数量が無い・・2019年のヌーボーは「山のヴァンせ」が30本、「ルメルシマン」が6本だけでしたから・・

 それでも非常に少なかった量は若干増えていまして、白の「山のヴァンせ」は1353本(110ケース余)、赤のルメルシマン・ルージュは559本(46ケース余)と言う生産量、Noisy wine への入荷はそれぞれ3ケースと1ケースです。

「2020年の野生酵母は元気です。噴きこぼれにご注意ください。」

との注意書きが有るくらい、酵母は畑で順調に増えたようです。

 メトード・アンセストラルによる製法ですが、noisy がテイスティングしたボトルはどちらも「ガスに注意」と言うほどのガス圧は有りません。口内でわずかに「ピチピチ」とするくらい・・ですが、やはり開け方にもよると思いますので、

「台所のシンクなどで必ずボトルを斜め40度ほどに傾け、王冠に当てた栓抜きをゆっくり上げながらガスを逃がすように抜く」

ことを心がけて下されば、何の問題も無く抜くことが出来ます。王冠です。


 熟の速い白の「山のヴァンせ」は、僅かに濁りのある少しくすんだ外観から、仄かに白く多量に有るミネラリティと、ほんのり濁った色から、滅茶ナチュラルで滋味・旨味に富んだ優しく・・でも結構に深い味わいです。

 赤のルメルシマンは今のところやや軽めですが、僅かなガスが飲みやすさを誘いつつ、華やかな花のアロマ、ベリーなどの果実で美味しく飲ませてくれます。サンスフルでして・・非常に身体への浸透が優しいです。とはいっても、おそらく「山のヴァンせ」のSo2使用量も僅かだと思います。

 来年のエルヴァージュもののリリースが楽しみになるような仕上がりでした。是非ご検討いただきたいと思います。

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 待ちに待った矢野さんのワインが届きました。今年9月に醸造免許が下りたとのことで今までの委託醸造から自家醸造に切り替わり、大きく自由度が得られたのが、今回のワインに現れています。

 今のところはまだシャルドネのみですが、一言で言って・・

「気取らず、でもしっかり!自然の恵みの素晴らしさを味わえる、ワインファン納得の仕上がり!」

です。


 ワインは正直です・・その味わいを見れば、ほぼ何が有ったか・・想像できます。

 熱量が大きく、豊かな酸と自由な味わいは、今までの日本のワインとは一味以上違うと感じます。ナチュラルで滋味深~い味わいなのに、危険なニュアンスは有りません。

 いや~・・余りに素晴らしい出来なので・・驚いてしまいました。おそらく飲まれた方々、それぞれに、

「えっ?・・こうなるんだ・・!」

と感じられるに違いありません。


 特に委託醸造のルメルシマン白を飲まれた方は、その変貌ぶりに驚かれるでしょう。


 今回も非常に少ない割り当てです。また、流通経費が全く出ませんので、申し訳ございませんが販売条件を付けさせていただいています。

 なお、どうしても欲しいからと思われても、矢野さんにご迷惑が掛かるようなことはお止めいただくようお願いいたします。


■生産者情報
生産地:Ferme 36(旧名 矢野園) 長野県大町市平新郷

 製造について:2017年と同様、日本屈指の醸造家、ヴィラディストワイナリー小西超氏による醸造(委託醸造)。初収穫ということで収穫量が少なく、すべての品種を1回のプレスに投入し、混醸となりました。品種の個性というよりも、それらを超えて個々の品種が互いを支えあい、総体として土地固有の味「テロワール」が現れることを期待します。
 2018年9月25日、全品種を房ごとに搾汁。培養酵母による発酵。発酵及び貯蔵の容器はステンレスタンク。発酵後、瓶詰直前まで澱の上で貯蔵(シュールリー)。清澄なし。2019年4月26日、無ろ過にて瓶詰

アルコール11.9% 酸度:0.54g/100mlPH:3.1 生産本数1111本

2018年ミレジム
 冬季に雪が少ない1年の始まりでした。桜の開花は例年より10日から2週間早く、ブドウの生育ステージも全体的に早く推移しました。
 5月は平年より降雨があり、新植苗の定着には好意的に作用しました。
 7月10日~8月10日にかけて干ばつ(気象庁データによると、この1か月間の降雨量は僅か4mm)があり、乾燥を好む葡萄にとっても過酷な状況となりました。
 転じて9月に入ると長雨により日照量が減りました。萌芽が早まった分、収穫期も早まりました。大町では珍しく酸度の保持を気にしながらブドウの塾気を見定めることになりました。
 平年より雨量がありましたが、ぶどうは健全な状態で収穫出来ました。

 「農福連携」の一環として、大町市社会福祉協議会障害福祉サービス事業所の皆さんに苗植、ブドウの株元の草取り、防鳥ネットの設置、腐敗果の除去、ブドウの収穫、冬の養生として株周りの藁巻等にご尽力いただきました。とりわけ腐敗果を除去したことで、雨にあたっても健全なブドウを収穫することができました。

2019年ミレジム
 春先に寒さが残り、グローイングステージの一指標としてとしての桜の開花は、平年より少し遅いくらいでした。四月末の苗植作業時には雪が舞いました。

 夏季、2018のような干ばつはなく。適度な雨量の中推移しました。
 9月になると好天が続き、果実の成熟によい条件がもたらされました。ブドウのサンプリングデータを見るところ2017に類似しますが、感覚的には2017よりわずかに温暖であったという印象があります。
 自社ワイナリーを稼働したことで、品種ごとの収穫、仕込みが可能になりました。品種の熟期を見極めつつ、収穫しては仕込むという、この地でワインをつくるスタイルが出来上がりました。

 「農福連携」を継続、大町氏社会福祉協議会障がい福祉サービス事業所の皆さんに苗植。ブドウの株元の草取り、防鳥ネットの設置、病果の除去、ブドウの収穫、冬の養生としての株周りの藁巻等ご尽力いただきました。仕込み時に選果台を持たないため圃場で入念な選果を行うことが重要になりますが、そのような場面で大いに助かりました。
━━━━━
将来的に期待値の高い日本の自然派ワインをご紹介します。長野県は大町市でワイナリーを始められた矢野さんです。

 ひょんなことからお付き合いをさせていただくことになりました。noisy も良く判りませんで、とにかく2014年に栽培を始め、2017年ものの醸造が初です。

 また、まだ醸造設備が整っていないので、ヴィラディストワイナリーの小西超氏さんの委託醸造と言う形でスタートしています。

 何しろ初年度の醸造が450本ほどしか無く、実験的なものになっていますが・・飲んでみたらもう・・ビックリです・・!

◇北アルプス山麓農場 矢野園 Ferme 36 矢野さんのブログ http://tatsunokovin.blogspot.com/


2024 Yamano Vin Se Nouveau Syrah Mourvedre Sans Soufre
山のヴァンせ・シラー・ムールヴェードル・サン・スフル

19393
自然派
赤 ミディアムボディ
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで限定 + お買い上げ本数に関わらず同時に何か他の生産者さんのワイン1本以上

◆◆◆お一人様2本まで限定 + お買い上げ本数に関わらず同時に何か他の生産者さんのワイン1本以上

■メディア情報
◇2023年もの (昨年ご案内分 2022メルロ・サンスフル)
 今飲んで 90 ポテンシャル 90+ 飲み頃予想 今~2043 リアルワインガイド第88号

■造り手情報
原料:長野県安曇野市産
 季来里ふぁーむ・すずき栽培(購入葡萄)
 シラー95% ムールヴェードル5%
収穫:2024年10月18.19日 シラー種 2024年10月19日 ムールヴェードル種
瓶詰日:2025年1月30(満月)日
瓶詰数:1000本
アルコール度:11.8%

「季来里ふぁーむ・すずき」さん栽培による2024年収穫のシラー種とムールヴェードル種をFerme36が醸した Sans Soufre(赤の亜硫酸無添加ワイン)

 障害福祉サービス事業所の皆さん、地元の皆さんが一粒ずつ手で除梗しタンクへ投入。一部は全房のままタンクへ投入。野生酵母によりゆっくり発酵を始めました。

 ルモンタージュとピジャージュを行いながら丁寧に味を抽出した後、密閉型バルーンプレス機にてプレス(搾汁)発酵期間約一か月。短期間澱下げした後(少し待ったことが2022ミレジムとの違い)
フレッシュさを保った状態で瓶詰。醗酵容器は樹脂タンク、貯蔵容器はステンレスタンク。清澄やろ過等の人為的介入はありません。

 2024ミレジムは、南仏系品種によるセパージュですが、南方系の力強さと対極の淡く軟らかい佇まい。
いわゆる「うす旨系」、繊細で旨味たっぷりの口当たり、軽快、ゆるりスルスルの喉越しをお楽しみください。
カジュアルからフォーマルな場面まで、幅広くいろいろな食と好相性。

詰め口は王冠ですが、
発泡性のないスティルワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,000 (外税) 
【3月1日発売!・・ご予約賜ります!・・流れるようなやや太いミネラリティ、赤い果実、ほんのりシュワっと・・ピチピチ・・雄大な自然の中でゆったりと流れる時間を彷彿させる味わいです!】
 え~・・仲の良い夫婦の・・怒られてばかりの noisy は、今日は・・カミさんと、このところイチゴの名産地になった埼玉県の春日部まで、イチゴ農園に行って来たんですね。

 連続して日本一になった「あまりん」が目的だったんですが、どうやらかなり前から予約しないと購入できないような?・・とにかくめちゃくちゃ甘くておいしい・・らしい「あまりん」は購入出来なかったんですが、もう一方の人気品種、豊かな香りが特徴の「かおりん」を入手出来たので・・食べごろになったらいただこうと思っているんですね。

 まぁ・・ワイン屋さんで「ベリー」と言うような言葉は、本当に山ほど使用する訳です。フランス語だとイチゴは「フレーズ」のようですが、ストロベリーだけじゃ無いですから・・その辺の表現は一応、気を使いながら使用していたりします。

 2024年の山のヴァンせは、ローヌ品種のシラーを主体に補助品種のムールヴェードルを5%ほど使用した、今までのフェルム36さんではリリースしていない品種で仕上がっています。やはりスパイシーですね・・そしてややスリム気味ですが、

「むっちむち」

にはち切れそうな感覚です。

 そこにムールヴェードルなのか、僅かにムスクとか・・ちょっとグッとくるようなアロマが混じって来ます。

 あ、そうそう・・農園の後、大宮公園で開催されている「梅まつり」に行って来まして・・このところの温暖なお天気のお陰で、かなり梅が満開になっていたんですね。

 そうしますと芝生の上に沢山咲いた、白や薄ピンク、ピンク、紅っぽい色の様々な梅の花が集中して咲いていますから・・

「物凄い梅の匂い!」

に包まれるんですね。

 ナチュラルで心地良い、ほんのりと梅の実のような香りが差し込んで心地良いですが、通りかかった誰かの香水?・・で興醒めしてしまうことも・・ままありますがまぁ・・仕方が無い・・。

 そんなフラワリーなアロマも僅かに感じられるんですね。それは、舌先にピチピチとやや大きめの泡が割れるような感覚、そしてその瞬間に感じられるんです。ホント、フラワリーさもバッチリです。

 なにせ、So2を入れずに造られたようですから、飲み心地もふんわりとしていて極上です。

 2024年ものと若い分・・いや、発酵が終わってから半年も経っていない訳ですから、ほんの少々の甘みが感じられるかどうか・・と言った具合が、またリアリティのある果実のニュアンスに受け取れる訳です。ボトル内には酵素も在るでしょうから、

「(酵素がゆっくり動いて)置けば置くほどドライになり、ややガスが増え、徐々にほんのりと泡っぽくなるかも?」

と想像しています。

 この2024年ものでは無く昨年の同時期にご案内させていただいた2023のメルロ・サン・スフルは、リアルワインガイドの最新号88号で、

「ポテンシャル90+」

と中々の評価をいただいています。2024年ものもおそらく同程度はいただけるんじゃないかと想像しています。


 雄大な長野の・・ゆったりと流れる時間、そして自然そのものを食卓で感じていただけるんじゃないかと思います。

「これは あまりん?それとも・・かおりん?」

みたいな・・(^^;;

 noisy も埼玉県がここのところ連続でイチゴ日本一になっているとは知らず、驚きましたが・・農園で食べたイチゴソフトクリームもめちゃ美味しかったです。名産品が少ない埼玉ですので有難い・・ですが、すでに入手難・・情報伝達がホント早い時代です。

 そして「フェルム36」さんのワインも、Noisy wine のお客様は・・

「?・・普通に買えるじゃん・・」

と思っていらっしゃるかもしれませんが、一般にはほぼ出回りませんから・・難しいんですよ。ぜひベリーチックなローヌ品種の若いワイン、飲んでみてください。お薦めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【2月10日(土)発売です!ご予約承ります!・・素晴らしい出来でした・・購入した葡萄由来だとはとても思えないです!So2無添加です。】

 ファンの多い矢野さんのワインです。もう・・ワイン造りは卓越したものが有り、何の心配もすることは無いです・・と言うより、今日本で最高のワインを造っている一人だと感じています。

 そのスタイルはある意味独特で、単一品種にこだわらず、様々な品種の混醸も全くいとわない訳ですが、その混醸もだいぶ年季が入って来まして、

「・・えっ?・・そんな・・黒ブドウと白ブドウを混ぜちゃうの?」

みたいなことから始って、今ではもう、まったくビックリしなくなりました・・(^^;;

 ですがそのブレンドがまた・・良い感じなんですね・・この2023年ものの「季来里ふぁーむ・すずき」さんのメルロで矢野さんが仕込んだ・・

「ある意味・・新酒」

と言いますか、ある意味じゃなくても新酒なんですが・・何と・・

「飲んだ感じが・・ある意味・・新酒だと少しだけ感じるだけ」

なんですね。

 そう・・とても「こなれて」いて、丸みのあるアロマと味わいでして・・

「強く新酒を感じない」

んですね。

 まぁ・・それでも取りに行きますと、MCっぽいアロマがほんのり・・わずかに有り、ワインの若さ、フレッシュさをわずかに感じさせるのみです。

 2023年ものですが・・昨年、暑かったですよね~・・めちゃ暑かったし、

「11月に入っての・・夏日?」

が有ったように思います。

 それほどに暑い日が続いた訳で・・noisy の育てているピノ・ノワールは暑さと水不足で完全にヘソを曲げてしまった位ですから、それを

「10月3日と言う収穫日」

で収穫し、この2月10日に販売しているんですね。


 ほんのりとジャミーなニュアンスを持った、熟した美しく土っぽい・・まさにメルロです。赤みが多く、それと同様に茶色のニュアンス・・言ってみればコーヒーとかカカオとか・・ですね。これは2023年がすごく良く熟した年だからこそ、メルロっぽさとして感じられるのでしょう。

 若くフレッシュな日本のメルロワインは多く有りますが、このように・・メルロ本来の粘土系の特徴をしっかり感じさせるワインは余り無いと思います。なので、買い葡萄で在りながらもここまでしっかり熟した良い葡萄を得られたというのは驚愕ものです。

 わずかに感じられるピチっとしたガスのニュアンスさえ、良く熟しているようにも感じられます。普通の日本のワインの濃度では無く・・(^^;; 海外のワインと同列になっても全く問題無しだと感じます。

 このワインは「王冠」で栓をされています・・たぶん、新酒ゆえのガスとSo2無添加を考えてのことかと思います。今までの、

「軽やかさが有って・・」

と言う表現は当たりません。2023年ものはしっかり熟し、しっかりしたメルロの味わいを、

「酸化防止剤無添加のナチュラルな風味」

で楽しませてくれます。

 数が無いので・・申し訳ない・・お一人様1本でご容赦ください。

 また、同数の販売条件の無いワインを1本、一緒にお願いいたします。めちゃお薦めです!・・是非ともゲットされてくださいね!



 以下は以前のレヴューです。
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【・・おっ・・と!・・目立った泡は無いものの、ピチピチ感はロゼ・ペティアンよりしっかり有るかも!・・これ、今からでもかなり旨いです!】

 美味しいですね!・・わずかに粘性を感じるメルロ、非常に美しいです。ロゼ・ペティアンをスティルのブラン・ド・ノワールとするのも良いかな?・・こちらはしっかり赤ワインでは有るんですが、

「発酵由来の炭酸ガスが何とも良い感じに旨味、美味しさを運んで来る!」

と言うのが正しいかもしれません。

 アロマも軽やかなノーズでベリーやプラムっぽさに石灰が混じった感じ・・舌先から舌中??・・にはチリチリっと感。少し遅れて果実感やボディが載って来てほんのりと膨らみを見せたかと思うと軽やかな瑞々しい余韻へと流れ込みます。

 薄っぺらい感じが無く、ピュアさとナチュラルさ、エキスからのアロマの浮き上がりも、今のところはそのピチピチなガスの役目のようです。

 そもそも・・アルコール発酵は、酵母が糖分を食べてアルコールと炭酸ガスに変えることから起きます。ですから当初は甘い葡萄だったものが徐々に甘さを失い、アルコールと炭酸ガスを生み出します。

 ですからペティアンは・・ちょっと安易に言ってしまえば、

「可能な限り発酵由来のガスを逃がさない努力をしたスティルワイン」

でしか無い・・(^^;; 訳でして、例えばあのイタリアの物凄いワイン、バルバカルロのワインなどは、発酵が終わったらさっさとボトル詰めしてしまいますから、

「柔らかめの太いコルクを超圧縮して栓をする」

ので、

「びっくりするほどガス圧が有る!」

んですね。新しいヴィンテージのものをヘタに栓を抜こうとすると、

「周りにほとんどを噴出してしまい、ボトルに残ったのが澱だらけの3センチほどの部分だけ」

 なんてことになってしまいます。

 しかしながらこのメルロのサン・スフルは決してそれほどはガスが無く、圧も・・無いと思います。でも現状は溶け込んだガスがとても気持ち良い状態だと思ってください。

 そしてやはり・・まぁ、こう言いますと何ですが、やはり、

「So2無しの美味しさ!」

 が光ります。

 変な硬さのない、ふんわりと柔らかな触感・・果実のとてもニュートラルなニュアンス、ミネラリティの角が無い感じから、畑の姿が目前に浮かんでくるようなイメージです。

「こりゃあ旨い!」

とおっしゃっていただけるんじゃないでしょうか。


 今すぐに飲むのであれば、ロゼ・ペティアンよりもこちらのサン・スフルをお勧めします。ロゼ・ペティアンは来春、こちらはクリスマス・・には中々間に合いませんので、

「年末~お正月の楽しみ!」

としてください。

 以前よりも数は増えたとは言え僅少ですし、販売店も多くありませんのでこの機会にぜひ!・・飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【2021年の「山のヴァンせ」ヌーボーは何と赤ワイン!・・しかもシャルドネも入れちゃって、So2不使用で、僅かなガスが舌先に・・飲み口最高、味わいも深い!・・・美味しいです!】

 何とメルロ主体にシャルドネをセパージュした・・それぞれ大町のぶどう協組からの買い葡萄で、何とサン・スフルで仕上げた新酒です!・・出来立てほやほや!・・でも新酒に有りがちな「旨味、エキス濃度不足」は感じませんで、

「ナトリウム風の僅かにトロっと感じられるミネラリティがパッチリ」

載って感じられる、飲み口最高の赤ワインです!


 アロマは「ふわっ」と優しく、スピード早く、丸く立ち上がります。シャルドネの存在は余り判りませんが、メルローっぽい柔らかさや、思いっきり美しい土のニュアンスを感じます。ただし滅茶重い土・・じゃなくて、中くらいかな?・・土臭く無く、むしろ「角の取れた丸い石」っぽい感じもします。

 ちょっとだけガスが有りますが、凄く良く溶け込んでいるので、飲み始めはむしろさほど感じられず、ワインのしっかりした美味しさが伝わって来ます。5~10分ほど経過すると、ガスの存在が少し強くなってくる感じです。

 中域も適度に膨れていて、純粋なニュアンスの余韻が結構に長く持続します。

 何か・・凄く良いんですけど!

 口内を巡らせ表情を拾いに言っても、ちゃんと迎えてくれて要素を放出してくれますし、最初から喉の奥の方に入れてしまっても、かなり魅力的なエキスの淡い旨味と「シュワっと」なガスが感じられます。

 ワインが凄くナチュラルですし、いじくりまわしたような感じが全く無いので、赤ワインでは有りますがサンスフルで自然なアプローチで、しかも「危険性の全く無い」味わいですので、これから出てくる鮮度の良いお魚と合わせても、決して苦労しないんじゃないかと思います。

 また、全国で何軒か販売されてはいますが、本当に少ない・・1580本の生産のようです。2本ずつ販売していると740人にしか当たりません・・。沢山の人に飲んでいただきたい、長野は大町の自然がくれた恵みです。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!・・ナチュラルで滋味深くて旨味バッチリ、しかもドライでSo2使用量もほんの僅かでしょう!超お勧めです!】

 良いですね~・・矢野さんの、醸造家としてのセンスの良さも伝わって来るかのような、

「滅茶美味しいご飯を普通に食べてる!」

かのような・・取り立てて凄く無くてまず普通なんだけれど、実はそれが「真実」だったりする訳です。

 例えば、ワインを余り飲まなかった方が、ワインファンが「神」とさえ崇めるようなワインを飲んでも・・結構に普通だなぁ・・と感じただけだったりします。

 その方にとっては綺麗過ぎて、濃淡が判らず・・と言うパターンも有るでしょうし、最初から否定で入ってしまうと目が曇る・・いや、感覚が麻痺してしまう・・なども在ろうかと思うんですね。

 例えば、ある程度ワインに舌の肥えた noisy が「2020山のヴァンせ」を飲んでも、「美味しいなぁ・・」と素直に喜んでしまうような「美味しさ」を持っている訳ですから、このワインの魅力は相当に高いと思いますよ。

 ふんわりとした柔らかなテクスチュア・・ちょっとナトリウム多めのトロトロ感のある不透明なミネラリティがふんだんに感じられ、ペティアンと言うほどのガス圧では無いにせよ、その優しいガス圧と、そのミネラリティと、洋ナシや梨、グレープフルーツ的な果実感が、全てバランスしているんですね。

 そして・・滅茶飲みやすい!・・楽しいです。身体への進入角度が相当に低く、いつの間にか入っている・・けれど、そのアルコールのマイナス面が感じられない・・みたいな感じです。

 で、2枚目の写真・・ちょっと意味不明でムズイですか?

 飲みほしたボトルを真上から撮ったもので、中心に少し何かが写っていると思うんですが、これ、「澱」です。

 飲んでいるうちに、徐々に、さらに「濁って」来ます。無濾過も無濾過、ただラッキングしただけだと思いますが、ガスの存在で完全には透明にならないんですね。

 なので、もう活性はほぼ無いかと思いますが、酵母や葡萄由来のやや重みのある澱が、下に沈んでいる訳です。

 この「澱」もまた・・味わいには結構影響していまして・・

「半分か2/3ほど飲んだら、ボトルの口を押さえてシェイクしてみる!」

とか、

「澱の部分を多めに取って置いて、最後にその澱の味わいを楽しむ!」

のも一興でしょう!


 So2 は非常に少ないですが、「全く危険性の無い」味わいです。最も、栓を抜いて3日もすれば、「どろんどろん」になっていると思いますが、さらに3日ほど置いて・・凄い状態にしてからまた楽しむ・・と言う、モロビオファン的なアプローチも楽しいかもしれません。・・いや、noisy は責任持てませんので、そんなことをするので有れば、あくまでもご自身の責任でやってくださいね。

 日本のワインも楽しくなってきましたね・・。その最右翼の一人、矢野さんの2020年ヌーボー・・・どのように楽しむかは、あなた次第です。お早めにどうぞ!


 以下は以前のレヴューです。
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【日本酒で言ったら「どぶ✖く」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】


 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2023 Remerciements Merlot Cabernet Franc
ルメルシマン・メルロー・カベルネ・フラン

19394
自然派
赤 ミディアムボディ
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで限定 + お買い上げ本数に関わらず同時に何か他の生産者さんのワイン1本以上

◆◆◆お一人様2本まで限定 + お買い上げ本数に関わらず同時に何か他の生産者さんのワイン1本以上、お願いいたします。

■メディア情報
◇2022年もの(昨年ご案内分)
 今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2045 リアルワインガイド第88号

■ドメーヌ情報
原料:大町市、新郷産自家栽培葡萄
メルロ89%
カベルネ・フラン10%その他1%
収穫:2023年10月13.16.17日(野口 メルロ)
 2023年10月20日(新郷 メルロ種)
 2023年10月23日(新郷 カベルネ・フラン種)
 
瓶詰日:2023年11月14日
瓶詰本数:899本
アルコール度:11.9%

2019年より前栽培者から引き継ぎFerme36が管理を始めた野口圃場(ワイナリーから自動車で5分のところ、有機的な防除に転換して5年目)2023年収穫のメルロを主体に新郷圃場のメルロとカベルネ・フランは2015年植栽、9年樹(2023年時点)

 品種ごとに熟期を見極めながら収穫。
障がい福祉サービス事業所の皆さん、地元の皆さんが一粒ずつ手で除梗し(手除梗)タンクへ投入。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 ルモンタージュとピジャージュを行いながら丁寧に味を抽出した後、密閉型バルーンプレス機と手動式バスケットプレス機にプレス(搾汁)発酵終盤にアッサンブラージュ。発酵期間は約一か月。
 醗酵容器は樹脂タンク、貯蔵容器はステンレスタンク。清澄、ろ過等の人為的介入はありません。瓶詰時ごく少量の亜硫酸を添加。
2023ミレジムは、黒系フルーツ多めの豊潤な果実味が特徴。「重心は低いが、重くない」シックな味わいをお楽しみください。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,800 (外税) 
【ご予約承ります!3月1日、販売開始です・・3月1日にお届け可能な地域もございます!・・激本格派、色も味わいも濃密に仕上がった2023年ものです!】
 いや、ホント・・良く出来ていると思います。これだけ濃密な色彩を持ちつつ、

「バランスの良い酸がしっかり!」

在ると言うのは、日本のワインでは中々難しいことなんですね。

 アルコール分を出そうとしますと糖分が高く無ければダメですが、そこに持って行こうとすると酸度が低くなる訳です。

 そして、矢野さんは余りSo2に頼らないで済むように、健全な葡萄の選別を大事にしていらっしゃいますから・・

「全量、手で葡萄の実から梗を外す!!!」

ことしているんですね。

「一粒、一粒、手で分け目で見て」

 まぁ・・選別していることになる訳です。

 そして、そんな手塩に掛けた葡萄を自然酵母で発酵させていますから、

「めちゃ飲み心地が良い!」

んですね。

 ジューシーさを感じるほどに濃密さも在りながら、す~~っと流れて行く僅かな時間の中で、スパイスや果実、ミネラリティの残像を追いかけるように確認して行く感覚です。

 そもそもこのような「色彩」は、

「まるでピノ・ノワールを見るよう・・」

じゃないでしょうか?

 新樽などは使用しないので、緩やかな酸化は施さず、樽からのタンニンや香りも付けずにナチュラルな風味を大事にしているのが判ります。

 濃いと言う部分を言うならば、2022年ものの方が濃いと思う感覚は強いかもしれませんから、目で判る感覚以上にエレガントだと思います。そして、到着直後のタイミングでテイスティングしていますが、2023年ものは落ち着いています。重量感も在りつつ、ナチュラルな有機物の躍動も在り、本格派の一面もしっかり持っていると感じました。

 リアルワインガイド第88号は、昨年ご紹介分の2022年ものについてですが、上値 91+ ポイントまで付いています。この調子で行きますと、毎年0.5~1ポイントずつ上がって行くような感じですから、樹齢が上がるに連れ、もの凄いことになっちゃうかもしれません。

 そして・・実は矢野さん、サンスフルでもこのワインを造っていまして、サンプルとしては noisy も持っているので、いずれ折を見て飲ませていただこうと思います・・が、

「おそらく、このサン・スフルでは無いものとサン・スフルと・・言うほど変わらないだろう」

と想像してしまうほど、このノン・サンスフルバージョンの飲み心地が良いんですね。ぜひ飲んでみてください。矢野さんのセンスが光るルメルシマンです。お薦めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【ご予約承ります!2月10日発売です。ドメーヌもののルメルシマン赤もサン・スフル!ふくよかな果実と粘土由来の表情・・ん?・・「右岸系のナチュール」と言っても良いんじゃないでしょうか!】

 素晴らしい出来の2022年ルメルシマン・ルージュでした・・しかもSo2無添加です。

 まぁ・・ほんのりと入れた方が焦点だけは定まって感じられはするんですが、硬くなりますし・・何より、

「酸化防止剤が不要で出来るなら勿論無添加で!」

が有りがたいですよね。柔らかなテクスチュアでふんわり感が満載。濃度もしっかり出ていまして、2023年の山のヴァンせの濃度感を超えているようにも感じます・・まぁ、熟成期間も1年長く、ドメーヌものと言うこともあるのかもしれませんが、

「エレガンスがしっかり!」

感じられます。

 実はですね・・先週末からカミさんがインフルエンザに罹りまして・・参ったなぁ・・と思っていたところに大雪が降り、アタフタしている内に昨年末から Noisy wine で働いている oisy に子が生まれ・・

「気付けばまともな働き手が半分に・・」

と言う危機になっていました。

 荷は予定通り入ってこないしその連絡もないので問い合わせするしかなく、入って来なければ出荷出来ない荷も出てくるのに、配送は荷受け停止だと連絡は来る・・

「・・これで noisy か愚息が罹患すれば、Noisy wine は停止」

と言う状況になっておりました。

 ですが、noisy も愚息も罹患することは無く今日に至っていますが、毎日の食事もまともにできないので困りました。

「・・野菜不足だなぁ・・」

などと感じてはいましたが、どうにもなりませんから・・。

 でもそんな時でも毎日のテイスティングだけは続けておりまして、一番厳しい時にテイスティングしたのが矢野さんのワインなんですね。

 非常にふくよかで、今までよりもさらに深みを増しています。濃度がここまで上がって来たのには驚きました。見た目で明らかに前年の2021年ものよりもしっかりしていますよね。2021年ものまでは・・まぁ、品種やセパージュの割合も有ったとは思いますが、

「ブルゴーニュ的なエレガンスを感じるワイン」

でした。

 しかしながら・・この2022年ものはメルロにフランですからね・・。これで軽やかですと、2021年もの同様のニュアンスを言うところですが、

「2022年ものはボルドー右岸系のしっかりした味わい!」

だと感じます。

 ロワールに有り勝ちな、エッジの立ったテクスチュアでは無く、滑らかで深い・・。なので、非常に充実しています。

 また・・これは言っておかないと・・

「2022年もののコルクは圧縮集成コルク、ディアム10」

を使用していました。写真ではちょっと見づらいかもしれませんが、しっかり「Diam 10」と焼き印されていますので、この辺りにも造り手である矢野さんの意思が感じられると思います。

「10年はしっかり持つ(出来)よ・・」

と言いたいのかな・・と・・(^^。・・いや、矢野さんは決して多弁では無いので・・noisy が代わりにはなりませんが、アレコレ言っておこうと思っている訳です。


 素晴らしい出来の2022年ものでした!同じ価格のボルドー右岸辺りと比較するのも楽しいかもしれませんよ。ぜひご検討くださいませ!






 以下は以前のレヴューです。
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【年々深みを増してくるドメーヌもの!矢野さんのセンスが光る本格派ルージュ、過去最高の仕上がりです!】

 良いですね~・・実に素晴らしいと思います。ワインの成長度、飲むタイミングにもよりますが、確実に2021年ものよりも完成度が高まっています。

 非常に滑らかなテクスチュアです。まぁ・・マロの絡みなのでしょうか・・断定は出来ませんが、

「2021年ものの若くフレッシュな美味しさを通り抜けて来ての・・2022年ものの滑らかな本格的赤ワインの美味しさ」

を言うべきかな・・と思っています。

 ボルドー品種のメルロとフランを使用していますが、全くボルドー感は・・有りません。むしろブルゴーニュワイン的なエキス主体の美味しさでして、そのエキスも現状でそれなりに素晴らしい繊細かつちょっと太めな芳香を出してくれますが、まだまだ成長中です。今飲んでも美味しさをたっぷり感じられると思いますが、どうでしょう・・noisy 的にはもう少し育てていただきたいかな・・(^^;; ちょっと置くだけでも相当美味しさが増してくると思うんですね。

 それに色彩が良いですよね。2021年ものはやや明るい赤が基調・・な感じでした。2022年ものは少し黒味が入り、

「ボトルを見なけりゃ・・ブルゴーニュワインと勘違いしそう!?」

な位の色彩感ではないかと。

 そしてその積層感は2021年ものの比で無いのは・・感覚的にお判りいただけるんじゃないかと思うんですね。今までで最高のの深みを持った色彩です。

 セパージュはメルロが94%にフランが6%ですから、ほぼほぼメルロ・・です。フランは補助的に、構成の深みかな・・もしくはコアの生成みたいな感覚でしょうか。勿論ですが、フランの青っぽさなどは微塵も感じられません。


 メルロはそもそも「早熟な葡萄」でフランは遅めです。でもそんなフランスワインの常識は日本では通用しないのか、なんと、

「メルロの収穫日-->野口 10月14~18日、新郷 10月24日」

ですよ。

 去年の10月24日にメルロとフランの収穫をされたそうです。ですから相当に遅熟ですよね。綺麗な酸を失わずに糖度をたっぷり得るための収穫時期の見極めは、本当に難しいでしょう。それが上首尾に行ったからこそ、この見事な完成度を得たと思います。

 なお・・すみません、2021年ルメルシマン赤は、12本だけです。noisy も飲むかどうか迷うくらいでした・・が、

「やはり毎年、しっかり見ていないと・・」

と言うような気持ちを抑えられず、いったんは迷ったものの振り切ってのテイスティングでした。希少なルメルシマン赤です。ご検討いただけましたら幸いです。

 なお申し訳ありません、販売条件がございますので必ず達成してください。どうぞよろしくお願いいたします。




 以下は以前のレヴューです。
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【フラワリーなアロマと少し熟した果実のアロマの融合!・・今はまだ軽めですが、徐々に押し出しも出て来るでしょう!サン・スフル(So2無添加)の柔らかでしなやかな味わいです!】

 ブルゴーニュ瓶と言って良いのか判りませんが、今までのアルザス風の細めのボトルでは無く、太く短いボトルに王冠で届いた2020年のFerme36ヌーボーです。

 自社畑のメルロとカベルネ・フランと言うことですが、2020年12月年末現在、非常に軽やかに、フレッシュさを残した味わいです。まだメルロもフランも重心の低い部分の主張が少なく、中域から高域に掛けての主張がほとんど・・と言う状態ですね。黒葡萄の新酒ですから・・今の進行具合はそんなものでしょう。

 フランも青っぽさは無く、むしろ素直に若いカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい表情です。メルロの野性味もまだ全く・・です。そして、サン・スフルであることで・・そのカベルネ系の若い葡萄が持つ、やや「パキッ」とした風情に柔らかさを感じさせているかのようです。

 しかしながら、この・・まだ仕上がって間もない状態でも、とても良いバランスだと感じます。「山のヴァンせ」よりも、よりほんのりのガスの存在が、サン・スフルのワインの柔らかさにキリリとした「締まり」を加えています。

 そして・・丁寧さみたいなものが伝わって来ますね。手仕事で頑張って美しいワインに仕上げている感・・もします。

 いや~・・こんなにしたら、大変じゃないでしょうか。相当な手仕事の多さだと思いますが・・。普通は機械に任せてしまうところを・・例えば、葡萄の粒、一粒ずつを・・確認して仕込む・・なんて、相当に大変なことなんですが、ワインってその葡萄の粒1個の集合体で出来ている訳で、他には何も加えていないんですね。

 今飲んでも非常に心地良い軽さですが、2~3年後に飲む・・と言う楽しみも有ってよいと思います。少ない入荷量で申し訳在りませんが、是非飲んでみていただきたいと思います。ご検討くださいませ。


以下は以前のレヴューです。
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【これは・・これからの矢野さんのワインは、絶対に見逃せないワインになって行くはずだと思わせてくれる見事な味わいです!】

 たった197本のリリースです。ですので当たり前ですが最大でも、それだけの数しか販売されないということですね。

 Noisy wine への入荷も本当に少なく・・数本です。飲むべきかやめるか悩みましたが、先のことを考え、いただくことにしました。・・感動ものでした。

 販売するかどうかも悩みました・・少な過ぎるので。でも、取りあえずは出すことにしました。


 非常にナチュラルで柔らか・・ふっかふかです。濃度も日本のワインには珍しく、しっかり有ります。伸びも非常に良いです。葡萄が若い分、中域、中盤の膨らみに、僅かに粗な部分が見える方もいらっしゃるかもしれません。

 しかしながら、それがもしお判りなら・・もしこの先、樹齢が上がって来たこのビオテイストの赤ワインが、どんなに素晴らしいワインになるかもご想像出来るに違い在りません。

 多くは言わないようにしますが、非常な楽しみをいただいたと感じています。ご検討くださいませ。


2023 Yamano-Vin-Se Chardonnay Petillant
山のヴァンせ・シャルドネ・ペティアン

18921
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで + 他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送

◆◆◆お一人様2本まで + 他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送でお願いいたします。
 利益率が非常に低いため、単独では発送できません。他に同梱のワインが有ればそれでもOKです。同梱のワインが他に無い場合は何か1本以上ご購入ください。どうぞよろしくお願いいたします。
 また9月14日よりの発売になりますので、お引き取りの方は14日以降にご来店下さい。発送の方は14日以降にお届けいたします。


■造り手情報
原料:長野県安曇野市明科産
 季来里ふぁーむ・すずき栽培(購入葡萄)
 シャルドネ100%
収穫:2023年9月20日
瓶詰日:2023年11月3日
瓶詰本数1018本
アルコール度:11.7%

 「季来里ふぁーむ・すずき」さん栽培のシャルドネをFerme36が醸した Petillant(微発泡性白ワイン)
 シャルドネを密閉式バルーンプレス機でホールパンチプレス(全房搾汁)。ジュースを一夜澱下げしてから上澄みを他の容器へ移動、野生酵母で発酵を開始。発酵期間は約一か月。発酵終盤に王冠で瓶詰、炭酸ガスを瓶内に閉じ込めました。瓶詰後10か月、泡を馴染ませてから発売。清澄やろ過等の人為的介入はありません。安曇野の太陽をたっぷりと蓄えた豊かな果実味と炭酸ガスによるライヴリィな味わいをお楽しみください。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,000 (外税) 
【2023年ものの「山のヴァンせ ペティアン」はナチュラルでしなやか、泡も優しい・・しなやかでスイっと飲める極上の日本ワイン風の仕上がりです!】
 良いですね・・やはりセンスが良いと感じます。

 色彩も黄色がはっきり、強目に出ていて、美しいです。

 泡は・・2023年ものは「穏やか」です。いつものように「ボトルを斜めにしてワインと空気の接触面を拡げて」抜栓すれば、少しだけ「シューッ」と言わせただけでOKだと思います。ただしボトル差がある可能性が無きにしも非ずだと思いますので、かならずシンクの上で、誰もいない方向に向けて抜いてくださいね。

 見た目の泡、グラスに注いだ時には「さっ」と引けてしまい、2022年もののような泡の盛り上がりは出来ないと思いますが、

「口内に流しいれた時には結構にジワジワと細かい泡を感じる」

 そんなレベルです。

 パフォ-マンスは「先調子」でしょうか。口内に入って来た時には「ふっくら」としたニュアンス、そもそも黄色や白、ほんのり緑の果実が香っていますが、それと相まって盛り上がって感じられます。

 そして中盤は膨らんだまま・・そこから大きくは盛り上がらず、しかし余韻に向けて静かで冷ややかでピュア、ナチュラルな味わいを徐々に減少させつつ消えて行きます。

 口入時のインパクトは日本ワイン風と言うよりは、海外産のワインなどに感じられるハッキリとした果実のニュアンスが盛り上がりますが、中盤以降は日本ワイン風の静かで強く無い、しっとりとした振る舞いです。

 ですので飲みやすく・・スイスイと入ってしまうのが・・むしろ玉に瑕?・・これだとちょっと飲み過ぎてしまうかもしれません。

 ですが・・So2 の量は物凄く少ないと感じます。飲み終えた時の「軽さ」は素晴らしく、

「・あぁ・・ちょっと飲んじゃったかな~・・」

みたいな罪悪感が無いんですよね。当然ですが酔いは軽く、頭も痛くなることはまず無いでしょう。使用したSo2も、生成されてしまったSo2も多く無いと思います。

 まぁ・・購入された葡萄で仕込んでいらっしゃいますが、そもそもの糖度もそこそこに有るかと・・日本のワインの場合、葡萄の糖度が海外産ほどまでは上がらない場合がほとんどですから、シャプタリザスィヨン(糖分添加)をしなければ比較的低アルコールに仕上がる訳です。

 そのようなことは矢野さん、一切されないので、

「澱まで注いでも滅茶美味しい!」

です。ぜひ飲んでみてください。年に一度のペティアンです!


 以下は以前のレヴューです。
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【こんなに上質で美味いシャルドネ・ペティアンは海外産でも中々出会えません!・・しっとりと落ち着いた・・でもめちゃ自然なナチュール感!弾ける果実の美味しさ!素晴らしいです!】


 2022年はシャルドネ100%です。昨年はロゼでしたね・・。ちょっとビックリするほど質感が高く、滅茶旨いので・・これは飲んでしまうなぁ・・。

 まずは色彩・・凄い透明感ですよね?・・1枚目の泡の下の色を是非ご覧ください。黄色が光って見えると思いますが、照りと言うか反射?・・深度感?・・透明感が凄い・・濃い黄色です。昨年やその前の写真を見ていただきますと、やや濁りが有ってぼやけていて、「深度感」みたいなものは感じませんが、2022年ものは以前同様にフィルターもコラージュもしていませんが、この透き通った凄い絵を見せてくれています。

 そして泡です。見かけ上は決して細やかではなく、粒も揃っていませんし、比較的早く引けて行きます。

 ですが2枚目の写真をご覧いただきますと・・この写真は1枚目を撮ってからかなり時間が経過していますが、グラスの縁にはまだ泡が盛り上がっています。常に供給されている状況が伺えます。

 口内に入るとその泡の感じは目に見える以上に有り、ピチピチと言うより「プチプチ」でしょうか・・実に心地良く、口内で弾けてくれます。

 黄色い果実、ほんのり柑橘、軽やかなミネラリティを感じます。有りがちな・・キャンディのようなニュアンスでは無く、スティルの上質なシャルドネにつながるような厚みのある、低重心なニュアンスです。

 酸は若々しいと言うよりも重厚でやや滑らかです。酸バランスが非常に良く、中域の適度な膨らみとノーズへ抜ける石灰感、そこから余韻へとなだれ込んでいく感じです。

 ペティアンは、その特殊な製法から・・余り重くはならず、複雑なニュアンスもあまり無いのが常ですが、このシャルドネは結構に複雑性も有していまして、しかもそれなりの重みも有るんですね。澱(酵母など)の分解による複雑性や旨味を上手く閉じ込められた性かと思いますが、2021年ものまでの、どちらかと言うと可憐な仕上がりからは脱却、重厚な味わいに仕上げていると感じます。

 これは飲まなきゃ!・・2023年の夏は酷暑でしたから、このような深みのあるペティアンで涼を取りながらも上質さ、ポテンシャルを感じられるワインはピッタリかと思います。

 ルメルシマン・グラン・ブラン2022年も滅茶凄いですが、このペティアンも凄く上質です。是非飲んでみてください。超お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【ペティアンですが2021年もののような旺盛な泡は無くスティルワイン的なロゼ!やや軽めの粘土に密集した石のミネラリティ、果実が徐々に成長して行きます!】

 え~・・息子が抜栓しましてですね・・王冠を必死に抑えておりまして、いつまで経ってもシンクから戻ってこない・・でも、

「・・シュッと言っただけで泡は噴出さなかったな・・」

と言って戻って来ました。

 2021年ものは結構に旺盛でしてその泡が持ち上げる澱の存在が、むしろちょっとボディ感をかもし出している感じでしたが、2022年ものは・・

「これはスティルに近い!」

と思っていただいて良いかと思います。

 ただし、「万一」の場合も有りますので、必ずシンクなどでボトルを斜め持ち、お腹(胃の辺り)でボトル下を抑えつつ、栓抜きをあてた王冠をも逆手で抑えつつ、

「シュッと言わせながらガスを抜く」

ことを忘れないでくださいね。

 このペティアンと言うワイン、いったん仕込んでしまいますと、造り手の方でも何か変更したくとも何もできない・・まぁ、矢野さんの場合はさらにワインが成りたいようにすると思いますのでやらないのでしょうが、

「一度仕込んだらそれっきり!」

です。

 とは言ってもですね・・その万一は、どうしても「ボトル差」が有り得ますんで、たまたま糖分がビッチリ有る部分が入ったボトルなどが有りますと、結構に旺盛な泡が生成されてしまっていたりして・・

「noisy が大丈夫って言ったから!」

と拗ねられても困りますのでご注意くださいませ。

 2022年ものはスティル的な味わいです。葡萄が持っているピュアな美味しさ・・メルロの「美しい粘土・・むしろ白っぽい感じ」

が良く判る味わいです。

 ですがやはりそこは黒葡萄のメルロをサクッと絞った感じが微妙に載っていて、

「絞った大町メルロって・・こんなに綺麗な感じ・・ね。」

と言うのが伝わって来ます。

 果実感はまだ弱めですがフラワリーなアロマが徐々に果実に移行して行く感じがします。多くは無い泡の存在がむしろこのワインの完成を遅らせている感じ・・でしょうか。


 ですが2日目になりますと、断然味わいがググっと載って来ます。サクランボやベリーっぽいニュアンスが入り始め、中域の膨らみも出て来ます。まぁ・・2022年ものですからね。

 リアルワインガイドが言うように、「ナチュラル感たっぷりでうま味が多い」と言う部分、意外に多そうで無いですよ・・だいぶ増えた日本のワイナリーさんでも。

 軽やかに飲めますが、数年寝かせてみるのも面白いでしょう。酸化熟成は王冠ですから遅いですが、

「栓を抜いてからの熟成」

と言う・・コルクのワインとはちょっと異なる変化も楽しめると思います。飲んでみてください!お勧めします。


 以下は以前のレヴューです。
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【メルロとシャルドネののんびり発酵のペティアン・ロゼは、なんと野生っぽいベリーのアロマ!ミネラリティたっぷりの辛口どぶろくロゼ!】

 素晴らしいです!たった820本だけ造られた、メルロがほとんど・・にシャルドネを合わせたペティアン・ロゼです。

 まぁ・・日本のワインにあまり重きを置いていない方は、

「・・どうせ酸が無いんでしょ?・・フレーヴァーも淡いでしょうし・・」

と思われるかもしれません。

 矢野さんのワインを飲まれた方はお分かりかと思うんですが、ちゃんと酸がしっかり有るんですよね。そしてフレーヴァーは一般的な日本のワインでは感じられないほど潤沢で、特に2021年の山のヴァンセは、

「初のロゼ!」

で、しかもメルローが主体・・そして、

「ナチュラルな苺のフレーヴァー」

を柔らかに、ふんわりと・・確実に感じさせてくれます。

 その苺は、現代の品種のような高級なもの・・「あまおう」とか「とちおとめ」とかの良く出来たフルーツ専門店さんで販売されているようなものでは無く、

「昭和の昔、デパートの地下で販売されていた苺と砂糖と牛乳をミキサーに掛けてジュースにしたもの・・」

のような、滅茶ノスタルジックな気持ちを呼び起こさせてくれるようなフレーヴァーなんですね・・。

 まぁ・・昭和を知らない方々には、「何言ってんだか・・」と言われてしまいそうですが、高X屋さんとかX武デパートとかの地下で見かけて、

「飲みたい!」

と言ってもなかなか飲ませてもらえなかった・・侘しい子供の頃を思い出してしまいました。香りって・・本当に脳天直結ですから、そこからいきなり昔に引き戻されますよね・・。良い思い出ならまだしも、結構に残念な記憶がよみがえることが多いような気もします。

 そして、やはりまた矢野さんの大町の畑が関係しているのでしょうか・・ほんのりカリウム
、たっぷりナトリウム!・・みたいな、ちょっと「とろん」もしくは「たぷたぷ?」・・と感じる、ほんのりとした重量感やトロミ感のあるミネラリティが、

「砂糖と牛乳を加えた苺のジュース!?」

 的な感覚を助長してくれます。・・あ、でも飲んでも全く甘くないドライな味わいですので、砂糖に反応しないでくださいね。

 もちろん・・矢野さんのワインですから、酸化防止剤のニュアンスはほぼ無く、でも危険性の全く感じられないピュアでナチュラルな味わいです。しかも、

「旺盛な泡がピチピチと刺激」

 してくれますから、喉の渇きを抑えつつ、それなりに感じられる質感のある重量感で、満足度も非常に高く感じられます。

 よくある・・

「仕方がないので発泡性ワインにした」

かのような、イージーさが無く、真剣にワイン造りに向き合っていらっしゃるんだなぁ・・と思っていただけると想像しています。


 また2022年も矢野さんの新酒を楽しむことが出来ました!・・「山のヴァンセ・モン・ロゼ・ペティアン」、是非ご賞味くださいませ!超お勧めします!


注:抜栓の際は必ず台所の流しなどにて、ボトルを斜めに持ち、少しずつ中のガスを逃がすようにして、噴出させないようにしてください。ある程度収まってもダラダラと瓶口に泡が上がってくる可能性も有りますので、近くに「グラスを一つ用意」しておき、王冠を外しても上がってくるガスと液体をグラスに少量注ぐと良いかもしれません。



 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!・・ナチュラルで滋味深くて旨味バッチリ、しかもドライでSo2使用量もほんの僅かでしょう!超お勧めです!】


 良いですね~・・矢野さんの、醸造家としてのセンスの良さも伝わって来るかのような、

「滅茶美味しいご飯を普通に食べてる!」

かのような・・取り立てて凄く無くてまず普通なんだけれど、実はそれが「真実」だったりする訳です。

 例えば、ワインを余り飲まなかった方が、ワインファンが「神」とさえ崇めるようなワインを飲んでも・・結構に普通だなぁ・・と感じただけだったりします。

 その方にとっては綺麗過ぎて、濃淡が判らず・・と言うパターンも有るでしょうし、最初から否定で入ってしまうと目が曇る・・いや、感覚が麻痺してしまう・・なども在ろうかと思うんですね。

 例えば、ある程度ワインに舌の肥えた noisy が「2020山のヴァンせ」を飲んでも、「美味しいなぁ・・」と素直に喜んでしまうような「美味しさ」を持っている訳ですから、このワインの魅力は相当に高いと思いますよ。

 ふんわりとした柔らかなテクスチュア・・ちょっとナトリウム多めのトロトロ感のある不透明なミネラリティがふんだんに感じられ、ペティアンと言うほどのガス圧では無いにせよ、その優しいガス圧と、そのミネラリティと、洋ナシや梨、グレープフルーツ的な果実感が、全てバランスしているんですね。

 そして・・滅茶飲みやすい!・・楽しいです。身体への進入角度が相当に低く、いつの間にか入っている・・けれど、そのアルコールのマイナス面が感じられない・・みたいな感じです。

 で、2枚目の写真・・ちょっと意味不明でムズイですか?

 飲みほしたボトルを真上から撮ったもので、中心に少し何かが写っていると思うんですが、これ、「澱」です。

 飲んでいるうちに、徐々に、さらに「濁って」来ます。無濾過も無濾過、ただラッキングしただけだと思いますが、ガスの存在で完全には透明にならないんですね。

 なので、もう活性はほぼ無いかと思いますが、酵母や葡萄由来のやや重みのある澱が、下に沈んでいる訳です。

 この「澱」もまた・・味わいには結構影響していまして・・

「半分か2/3ほど飲んだら、ボトルの口を押さえてシェイクしてみる!」

とか、

「澱の部分を多めに取って置いて、最後にその澱の味わいを楽しむ!」

のも一興でしょう!


 So2 は非常に少ないですが、「全く危険性の無い」味わいです。最も、栓を抜いて3日もすれば、「どろんどろん」になっていると思いますが、さらに3日ほど置いて・・凄い状態にしてからまた楽しむ・・と言う、モロビオファン的なアプローチも楽しいかもしれません。・・いや、noisy は責任持てませんので、そんなことをするので有れば、あくまでもご自身の責任でやってくださいね。

 日本のワインも楽しくなってきましたね・・。その最右翼の一人、矢野さんの2020年ヌーボー・・・どのように楽しむかは、あなた次第です。お早めにどうぞ!


 以下は以前のレヴューです。
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【日本酒で言ったら「どぶ✖く」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】


 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2023 Yamano-Vin-Se Kamoshika
山のヴァンせ・カモシカ

18922
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送

◆◆◆他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送でお願いいたします。
 利益率が非常に低いため、単独では発送できません。他に同梱のワインが有ればそれでもOKです。同梱のワインが他に無い場合は何か1本以上ご購入ください。どうぞよろしくお願いいたします。
 また9月14日よりの発売になりますので、お引き取りの方は14日以降にご来店下さい。発送の方は14日以降にお届けいたします。


■造り手情報
原料:長野県安曇野市明科産
「季来里ふぁーむ・すずき」さん栽培(購入葡萄)
ピノ・グリ 79%
シャルドネ 21%
収穫:2023年9月13日(ピノ・グリ)
 2023年9月13日(シャルドネ)
瓶詰日:2024年7月21日 瓶詰本数 1.117本
アルコール度数 12.8%


 ワインの起源ジョージアで古くから伝統的に行われてき
た醸造方法、白系葡萄を果皮ごと発酵させた
いわゆる「醸しワイン」(白系葡萄による赤ワイン仕込み)
自然派ワインの生産者は、温故知新、原点回帰という
方向性から「醸しワイン」を試しがちです。
現代では、赤でも白でもない独特の色と味わいから
「オレンジワイン」というジャンルに分類されます。
大町市の動物「カモシカ」に言葉をかけてみました。

 品種ごとに熟期を見極めながら収穫。障がい福祉サービス事業所の皆さん、地元の皆さんが一粒ずつ手で除梗し(手除梗)タンクへ投入。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 ルモンタージュとピジャージュを行いながら丁寧に味を抽出した後、密閉型バルーンプレス機にてプレス(搾汁)。発酵期間は約一か月。
 発酵終了後9か月間貯蔵を経て瓶詰。発酵容器は樹脂タンク、貯蔵容器はステンレスタンク。清澄、ろ過等の人為的介入はありません。ピノ一族ならではの気品ある香りと旨味、フルーティさをまとう複雑な味わい。山菜からジビエまで幅広くマリアージュできます!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,600 (外税) 
【矢野さん、初めて?・・の「オレンジワイン」!・・めちゃ綺麗に出来てます!・・が、様々なお食事にマリアージュさせやすい、味幅のある仕上がりです!】
 お~・・矢野さん、オレンジワインに挑戦したんだ・・と驚いた noisy です。色々とトライしてみたくなるんでしょうね~・・

 たぶん・・たぶんですよ・・

「そのうち、クヴェグリ..仕込むんじゃないのかな」

と思ってます。

 今年こそはと大町に行かせていただこうと算段していたんですが、Noisy wine も何かと忙しく・・いや、新人さんも入ったには入ったのですが、お任せしてしまうには荷が重過ぎるし、まだスキルが少ない、だから判断材料も少ない・・みたいな流れなんでしょうか。もう少し時間が掛かるかな・・と言うところですが・・いや、「oisy」のことですが、ぜひ勉強させてやって下さい。

 今年の夏もめちゃ暑く、昨年は11月中旬位のヌーボーあたりまで暑かった・・ですよね。まぁ・・関東平野と長野ではだいぶ違うと思います。9月13日にピノ・グリとシャルドネを収穫されたと言うことです。素人だと、

「もっと遅くまで伸ばしたら?」

などと考えがちですが、中々そうは行かないんですね・・総酸量も重要ですし、やはりバランスなんですね。その辺りにヴィニュロンも、醸造者も苦労されるんじゃないかと思います。


 で、このワインは「醸し」と言って、白葡萄と赤ワインの仕込みで造ったものになります。

 なので漬け込んだ時の皮の「オレンジ色」が出るんですが、

「・・ロゼ色じゃん?」

みたいな・・(^^;;

 ちょっとサーモンピンクに寄った色彩をしていますが、まぁ・・「ロゼ」と言うのとはちょっと違いますんで。

 で、果皮からの抽出物な何かと味わいや香りに出て来ます。余り出来の良く無いオレンジは、ちょっと風味が飛んでしまって、何とも風味不足なものも結構あるんですね。

 ですが、この醸しカ・・いや、カモシカは、その漬け込んだ時に抽出された要素は多分に感じる訳ですが、それが強い表情を生んでいないのがむしろ好印象で、

「どんな食材と合わせても上手く行きそうな」

感じがします。

 また「脂分」の多めのお料理などにも、「強い果実感」では無く、しっとり派手さの無いチェリーなニュアンスなので、これもまた行けそうなんですね。

 さらには、あと2年ほど置くことで、表情が多様化され、ワインとしての美味しさもかなり増大していくと感じます。

 矢野さんの初めてのオレンジワインです。これもSo2は少なく、

「揮発酸も感じられない」

綺麗で欠損の無い味わいです。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!


2023 Remerciements Grand Blanc
ルメルシマン・グラン・ブラン

18923
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで + 他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送

◆◆◆お一人様2本まで + 他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送でお願いいたします。
 利益率が非常に低いため、単独では発送できません。他に同梱のワインが有ればそれでもOKです。同梱のワインが他に無い場合は何か1本以上ご購入ください。どうぞよろしくお願いいたします。
 また9月14日よりの発売になりますので、お引き取りの方は14日以降にご来店下さい。発送の方は14日以降にお届けいたします。


■エージェント情報
原料:大町市平新郷産(自家栽培葡萄)
ソーヴィニョン・ブラン 38.5%
シャルドネ 32.4% ピノ・グリ 79%
シルヴァーナ 3.1% ゲヴェルツ・トラミネール 2.5%
リースリング 2.1% シュナン・ブラン 2%
その他 0.8%
収穫:2023年9月25日~10月12日
瓶詰日:2024年7月28日 瓶詰本数 1.187本
アルコール度数 13.5%


ヴィラデストワイナリー・小西超氏への委託醸造期
(2017.2018年)に確率した混醸白ワイン。
品種の個性が互いを補完しあい、高めあい、総体として
テロワールを表現するというスタイルが気に入っています。
北海道岩見沢市栗沢町の中澤夫妻がつくる「栗沢ブラン」
への憧憬がヴィニュロンになろうと決意した大きな要因の
一つでした。
2019年、自家醸造になり、品種ごとに収穫、搾汁を行い、
発酵中にアッサンブラージュを行ったこと、野生酵母に
より八呼応を始めたことが委託醸造時代との相違点。
2023年はシャルドネが晩腐病に罹患、収量が半減した
ため、相対的にソーヴィニョン・ブラン比率が上がりまし
た。有機的な栽培手法にこだわる上で避けて通れない
現実を突きつけられました。
自然の悪戯から期せずして、これまでのBLANCを継承
する部分と発見的な部分を体感できます。

品種ごとに熟期を見極めながら収穫。密閉型バルーン
プレスもしくは手動式バスkェットプレスによりホールパ
ンチプレス(全房搾汁)
果汁を澱下げした後、上澄みを他の容器へ移動、野生
攻防によりゆっくりと発酵を始めました。
発酵中にアッサンブラージュ、混醸へ移行。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,000 (外税) 
【あっさり2022年の素晴らしい出来を超えて来た2023年!・・めっちゃ美味しい・・日本の白ワインの王道をひた走るルメルシマン・グラン・ブランです!】
 まあ・・そりゃぁ・・noisy も最初の頃は思っていましたよ・・せっかく多品種を造られているんだから、品種別にリリースしても良いんじゃないかと。

 ですが、足掛け10年近くお付き合いしているうちに、

「そうか・・そういうことか・・」

と思い当ることも有った訳です。

 葡萄って・・一斉には収穫できないんですよ・・例え同じ品種でも、場所によって、畑によって熟すタイミングが異なる訳です。まぁ・・マルセル・ダイスみたいに混植すればどうか判りませんけどね・・。

 で、やはり基礎となる品種が有って・・それはコアな部分のリズム的な表現になり、その周りには様々な音色を出す楽器が必要・・ですから・・アルコール分も品種で異なり、熟すタイミングも、また糖度も、酸度も異なる訳です。

 やや早めに収穫することになると、酸味は生きるが糖度は下がる・・遅めならその逆です。なので、

「むしろ品種により違う状態を生かす」

ことも可能なのかな・・などと思った訳ですね・・まぁ、いつか矢野さんに尋ねてみたいと思っていることでは有ります。


 なにせ、このグラン・ブラン2023...めちゃ旨いんですよ。もしかしたら日本ワインで4千円は高い・・と思われているかもしれませんが、noisy 的には、

「これは有り!」

と思っている訳です。

 日本的な・・情緒を感じる・・流れるような香り・味わいですが、より大きな好ましい抑揚が有り、ダイナミックなワインに仕上がっている訳です。弱い日本ワインの中には・・言葉は悪いですが、「流れっぱなし」で終わってしまうものも散見されます。それが好き、良いと言うので有れば何も問題は無いんですが、ワイン屋としますと中々・・扱い辛い訳ですね。

 甘く無く、美しく伸びやかなアロマと、日本ワインには珍しくダイナミックな抑揚、複雑なニュアンス、それらが活き活きと瑞々しく感じられ、余韻も実に長く楽しめる白ワインです。

 2022年ものも美味しかったですが、この黄色のしっかりした照りのある色彩をご覧になられますと・・判りますよね・。

「過去最高間違い無し!」

です。

 そしてちょっと気付いたことが有ります。このサイト、

「きっと・・恐ろしいと思っていらっしゃるかもしれない・・」

と・・。

 だってね・・昔からのグラスの写真がずっと見られちゃう訳ですよ・・。もう、ごまかしようが無いじゃないですか・・。noisy が醸造者だったとしたら嫌かもしれませんね・・考えたこと無かった・・(^^ グラン・ブランと名乗ったのは最近になってからですが、ぜひ始めたばかりの頃の写真と比較してみてください。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【ルメルシマン・ブラン始って2年目のグラン・ブランは過去最高間違い無し!海外の高級白ワインと同じ土俵だと言えるポテンシャル!!・・しかも収穫可能な白系品種全てを混醸した稀有な大町ワインです!】

 これは本当に素晴らしいです!「グラン・ブラン」を名乗るのは2年目かな?・・と思います。この先、「グラン」は名乗らない場合も出てくるかもしれません。1年目の2021年ものも美味しかったですが、

「起承転結のすべての段階に拡がりと世界観を感じる構成!」

と言って良いんじゃないかと思います。

 まぁ・・長くワインに親しまれていらっしゃる方が非常に多い Noisy wine のお客様方ですから、如何に Ferme36 のこのルメルシマンが素晴らしいと noisy が力説したところで、

「良くも悪くも日本のワインだからね~~・・」

と思われてしまい、そこから一歩踏み出してくれないんじゃないかと危惧はしています。

 ですがそれは・・実は noisy とて全く同じです。やはり海外産のワインを見るときとは一歩引いてから・・構える・・判断する・・のが通常の日本のワインに対するアプローチかもしれません。

 でも、

「そんな判官びいき?・・気遣い?・・もしくは懸念は全く不要!」

と申し上げておきましょう。フランスワインでもイタリアワインでも・・それらと同じ土俵で飲んでいただいて楽しんでいただけるポテンシャルを持っています。


 濃密な黄色、そして深い構造を有しているように見える色彩と重厚な照りから、密度の有る柔らかなアロマ、果実、そして一見軽やかに感じられるミネラリティ。繊細な高い周波数の伸びやかさとしっとりド太く鼻を拡げて入ってくるような厚みのあるノーズです。

 柑橘と、葡萄の果皮由来でしょうか・・熟した厚みのあるリアルな果実感で始まり、穏やかながらも細やかな起伏が1テンポ遅延しながら盛り上がって膨らんで来ます。しなやかで質の良いビター感と熟した果実的なほんのりと感じる「苦」が、このワインの大きさを表しています。とてもドライで、分厚く、口蓋にわずかにへばり付き、エキスの凝縮感からのある種の甘みとその苦と渋のバランスの素晴らしさが、やがて長くしっとりと・・でも優しくエレガントに押してくれる余韻に導かれます。最後にまたリアルな果実のノーズと、実は重厚な・・丸さのある石のようなニュアンスが優しく還ってくるのを受け取ります。

 ん~・・これはテロワールの具現化と言う観点からも、非常に興味深い感覚を得たと感じますね。そして数種類の品種の混醸は、それぞれを発酵途中にブレンドすると言う独特の技術?・・なのかもしれません。

 そしてフランスのワインと同じレベルで全く問題が無い、優れたポテンシャルを持っていると言えます。

 飛びぬけましたね・・2022年のルメルシマン!・・遅熟の葡萄ながら酸のレベルも全く問題なく、見事な太さとバランスを見せてくれました!・・滅茶美味しいです!・・ここまで来たかと・・非常に嬉しいです。是非飲んでみてください。超お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【矢野園さんの真骨頂ルメルシマンのブラン2021年は、進歩の新たな段階を迎えた!・・大町平新郷の畑と言うテロワールの味わいをしっかり表現していると感じます!美しいです!】

 密度が備わって来た2021年のルメルシマン・ブランです。矢野さんもそのあたりは勿論・・判っていらっしゃるのでしょう。このワインの名前もその進歩を感じさせるように変更され、

「グラン・ブラン」

と・・「 Grand 」 の文字が小さいながらもエチケットに踊ります。

 少なくとも6種類・・それ以上でしょうね・・収穫時期の異なるブドウをセパージュしたグラン・ブラン2021年は、明らかに2020年を凌ぐ見事な仕上がりでした。

 このように、毎年テイスティングさせていただいグラスの写真を並べてみてみますと・・一目瞭然ではあります。でも2020年ものと2021年ものは、もしかしたら・・そんなに大きく異なっているようには見えないかもしれません。

 しかしながら良~~~く、見てみると、集中力が増しているのが判るんじゃないかと思うんですね。

 で、やはり特徴的なのは、「美しくも大きなバランスを見せる果実酸」だと思うんですね。

 どうしてもフレーヴァーを出したい・・と無理をすれば、ワインに必要な・・いや、フレーヴァーこそ酸有っての物種なんですが、その「酸」を失ってしまいかねない結果を生んでしまいます。

 ですがルメルシマン・ブラン2021年は本当に見事!・・これほどの美しく豊かな酸を持つ日本のワインは限られてくるはずです。

 ほんのりとしたガスを内包した状態です。「ぴちっ・・ぴちっ・・」位でしょうか。熟したリンゴ、洋ナシ、アンズ・・などのプレーヴァーに、白っぽい石灰系のミネラリティが混じります。やはりわずかに重みを持ったナトリウムっぽい・・半透明なミネラリティも充実しています。中域も適度に膨れてくれ、時間の経過・・品温の上昇に連れ、少しずつ少しずつ・・解れて来てくれます。

 しかしながら、2020年までのルメルシマン・ブランとは、そのスピードが異なるかな・・と思います。以前はもう少し「早いスピードで」変化してくれた訳です。2021年ものは充実していますから、「崩壊のスピード」が遅いわけですね。

 あ、「崩壊」などと言うあまり良くないような言葉を使用しているように思われるかもしれませんが、決して悪い意味ではありません。形あるものはいつか必ず崩壊するわけで、ワインの楽しみは、ある種・・「崩壊の姿を見つめ、感じること」じゃないかと思っていますので、そんな言葉を時折使っています。ご容赦ください。

 ほんのりとわずかにマッタリ、わずかにネットリさも有ります。非常にピュアながら、ビオ系の生産者にも通じるナチュールな感じも持っていますが、全く危うさを感じさせない見事な仕上がりです。

 たった892本だけ造られた「ドメーヌものの」フェルム36 の白です。ん~・・たったそれだけの生産量でやって行けるんだろうかと、ちょっと心配になってしまいます。

 今年こそは何とか矢野さんに会いに行こうと、胸の内で計画を立てていたんですが・・そう、5月頃の話です。まぁ、行動制限が無くなって、もし!・・それでも新規感染者が増えないようであれば、

「ん~・・北本あたりで圏央道に乗って関越に出て藤岡ジャンクションから上信越・・長野道に出るか、首都高で中央高速をまっすぐ行くか・・4時間見れば行けるか・・」

などと考えていたんですが、案の定・・物凄い感染者数になってしまいまして、「おじゃん」するしか無くなりました。ワイン屋の友人も罹ってますし・・もう、国民の10%以上が罹患しているんじゃないかと・・。

 そんな中で、この、

「とても楽しめる品質の高い日本のワイン」

を、ちょっと色々想像しながら、さらにおいしく飲んでみて欲しい・・と思います!超お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【2020年ものは「気品あるドライなマルチセパージュの白!しかも同じセパージュで2種類!」・・So2を微量添加したキュヴェと、ボトリング時にSo2を添加していない「BTL-SS」のキュヴェです!】

 上から、「BTL-SS」、中が同じく「BTL-SS」、一番下が通常のキュヴェです。

 通常のキュヴェとは言っても、瓶詰時に総亜硫酸量が10ppm のみの添加ですので・・10ppm = 0.001ppc = 0.001% の濃度・・とても少ないと思います。

 事実、「BTL-SS」のキュヴェと比較しましても、僅かにBTL-SSの方がソフトなテクスチュアかな?・・位の違いでした。

 なお、この「BTL-SS」の文字が非常に小さいので・・2枚目の写真の緑の部分に小さく「BTL-SS」と入っているだけなので、見分けるために、

「ボトルの裏に Sans Nature と書いた紙を貼りました」

のでご了承くださいませ。

 ただし、!

 ご注意ください。シールはそのように書いて貼ってありますが、

「あくまでも、ボトリング時に亜硫酸無添加!」

で有って、亜硫酸不使用と説明を受けた訳では有りません。その辺は必ずやご了承くださいませ。便宜上、そのようにしたと言うことでお願いいたします。

 で、2020年のルメルシマンですが、今までで一番、ドライに仕上がったんじゃないかと思うんですね。黄色味がやや強めな美しい色彩、瑞々しく、非常にピュアで、そこはかとなくナチュラルさが漂う感じ・・。ふんわりと柔らかなニュアンスのアロマには、結構に硬い感じのミネラリティが感じられます。

 少し粘性が有り、それを僅かなガスが中和している感じでも有りますし、そのガスの存在がまた、このワインをよりドライに感じさせてくれるようなニュアンスです。

 ボディは中盤で中程度、今はちょっとゲヴェやグリが頑張っていて、他のが居眠り中?・・みたいなノーズへの還りが感じられ、そこからキュッと締まって瑞々しさを振りまき消えて行く・・そんな感じです。

 2019年ものはこれよりも僅かに甘みが有り、その甘味がまた良い演出をしてくれていましたが、2020年ものはさらにドライですから、酸の美味しさを確認しながら味わっていく感じでしょうか。果実感はこれより先、涼しくなって来た頃にさらに膨らんで美味しくなってくると思います。今はちょっと、メインセパージュのシャルドネとソーヴィニョン・ブランが大人しい感じです。

 それにしても矢野さん、やりますよね・・。2020年ものは「気品あるドライなマルチセパージュの白!」と言わせていただいちゃおうと思います。

 そして、ノーマルとBTL-SSとの差は僅かだと感じます。前にも書きましたが「幾分BTL-SSが柔らかく優しい感じ」では有ります。

 あ、そうそう・・底の方には、

「僅かな澱」

が溜まると思いますが、

「澱の部分が滅茶美味しい!」

です。


 重い成分は沈殿して行きますので、底の方が甘み等が多く、エネルギッシュなんですね。なので、

「最後は澱を漉くようにして楽しむ」

か、お行儀は悪いですが・・それに失敗したらどうなるか、やってないので判りませんが、ビオファンにはお馴染みの「シェイク」をしてみるのも一興かもしれません。あ、責任は取れませんので自己責任でお願いします。ご検討くださいませ!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【オイリーさ、蜜のニュアンス、熟したフルーツが見事なブレンデッド・ホワイト・ワインです!】

 いや~・・見事な色合いですね~・・まさに、そこから想像される通りの、そして「無垢」な味わいを感じさせてくれる見事な「白」でした!これは美味しい!

 昨年の、二年目のルメルシマン白とも、全く異なる味筋です。ヴィンテージの背景を感じますね。温暖さの在る、でも葡萄は非常に良く熟したことが伺えます。

 蜜っぽい見事な熟由来のアロマと味わいがします。スルスルッと入ってくる感じがまた良いですね。岩石由来の土壌・・大陸型では無い、日本の土地独特の味わいを上手に表現されていると感じます。

 ワイン自体の出来が非常に良いので、ややをしますと、葡萄がまだ若いことを忘れてしまいますが・・まだまだ始まったばかりなんですよね。これはちょっと・・末恐ろしい感じがします。

 申し訳ありませんが、こちらも1000本ほどしか生産されていません。Noisy wine にも少量の入荷ですので、お一人様1本限定にて・・また、これのみでは赤字になってしまいますので、他の生産者さんのワインと一緒にご購入をご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【二年目のルメルシマンです!・・大町の葡萄の生命、エナジーを感じる見事な味わいです!】

 いいですね~・・。葡萄に力を感じます。色合いも色々な葡萄を混醸しているのが判る、

「そのような色」

をしています。ピノ・ノワールも8.5%、グリも7.6%ほど入っているようですので、その影響のある、ただ白く透き通った色合いでも、樽の色を溶け込ませたような色でも有りません。淡く複雑に色付いている感じです。

 ファーストノーズはふっくらとした感じのイメージ、まだハッキリとしたものにはなっておらず成長中、もう少し休ませたいと言う感じです。味わいは、日本のワインには多いタイプの、「焦点がハッキリしない」ものでは無く、中心からふっくらと厚みのある円を感じさせてくれます。中域もしっかり膨らみ、そこから余韻に掛けて複雑かつ繊細な旨味とノーズに戻ってくる香りが非常に心地良いです。

 2018年も非常に良いですね。ワインを判っていらっしゃる方が醸造している感じがします。葡萄が成長し、畑に自生する菌が安定してきたら是非自然酵母で仕込んでいただけるとナチュラル感がアップするかと思います。

 まぁ、そんな勝手なことを言ってはいますが、実はそれは簡単そうでいて非常に難しいことです。昔から葡萄を造っていた土地では無いでしょうし、様々な環境は時間を掛けて育って来ます。

 虫も、鳥も、猪とか鹿とかの動物も、そして土も岩も水も太陽も空気も、さらには人間でさえも、そんな菌類・・菌と言うと変に聞こえるかもしれませんが、酵母などの菌類もそんな循環的な環境で育ちます。

 2018年ものは1111本のみ、造れたそうです。noisy もテイスティングさせていただきましたんで、すでに1並びの残数では有りません。

 また、日本の古来の酒類の流通による価格付けがされているので、非常にマージンが低いです。1本で発送しますと完全に赤字です。なので、誠に申し訳ありませんが、同額以上、他のアイテムをお買い上げいただくことが条件になります。ご容赦ください。

 それに是非、フェルム36さんのブログもご覧ください。言葉は少ないですが、豊かな自然が育む様々な写真が美しいです。ご検討くださいませ。

北アルプス山麓農場 矢野園


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【うおっ!・・これは・・!】

 何しろ入荷数は6本です・・。年間20ケースの仕入れを予定させていただきましたが、それは何と2017年ものの全生産量を超える数字でした・・。


「初年度は余りお渡しできませんですみません・・」

と矢野さんから言われてましたが、ここまで少ないとは思ってもいませんでした。


 しかし・・飲んでみて判りましたよ。


「葡萄の樹は若いが葡萄のポテンシャルは一般の日本のワインのものとは桁が違う」

 これは飲まれた方はすぐにご理解いただけるんじゃないかと思います。


 今回の2017年ものに関しましては、味わいがどうこう・・言うつもりは有りません。勿論、美味しいですよ。ポテンシャルもたっぷりです。通常の日本のワインに慣れた方なら、

「・・ほ~!・・しっかりしてる!」

と感じられると思います。


 ただしそんな生産量ですので、煽りになるのを避けたいと思っています。なので、

「純粋にワインを愛し勉強したいと思っていらっしゃる方」

「矢野さんのワインを応援する気持ちの有る方」

にお分けさせていただきたいと思っています。



 ひとつ、ふたつ・・これを言っておきたいと思うことが有ります。

 ひとつは、この時のテイスティングはミシェル・ニーロンの2014年ブルゴーニュ・ブランを先に飲み、続いてこのルメルシマンを飲み、またニーロンに戻っています。

「ルメルシマン、しっかり付いて行けてるんです!」

 これって・・凄いことだと思います。色々有りますよ・・収穫できたすべての葡萄を一緒に仕込んだ混醸の件とか、醸造された小西さんのこととか・・でも、それで充分じゃないでしょうか。後は幸運にも購入できた方の感性にお任せしようと思います。

 また、二つ目として・・

「飲まれる温度に気を付けてください。」

 とお願いしたいと思います。


 非常にドライで甘みは有りません。酸の美味しさが光ります。・・が、

「冷やし過ぎると正当な評価が出来ない」

ことは間違いありませんので、暑いからと言って冷蔵庫でキンキンに冷やして飲まれるような飲み方は禁物です。


 むしろ、高級シャルドネのように、15度ほどで飲まれてください。もしくはもっと高くても良いですよ。ピノ・ノワール並みの16度~17度でも良い・・と言うか、その位で飲んでいただきたい位です。


 これからの日本のワイン・・楽しみになってきました。培養酵母では有りますが酸の構成が貧弱な緩いワインでは有りません。


 あ、あと一つお願いが有ります。興味があるけど中々買えないからと言って、矢野さんに迷惑を掛けないよう・・お願いいたします。少しずつ販売量も増えて行くと思います。申し訳ありませんがそれまでお待ちくださいませ。

 また、このワインに関しましては一切値引きしておりません。マージン率が非常に低いんですね。なので新着の謳い文句とは異なりますし、条件を付けさせていただきましたが、なにとぞご了承いただけますようお願いいたします。



2022 Remerciements Merlot Cabernet Franc Sans Soufre Pre-order
ルメルシマン・メルロー・カベルネ・フラン・サン・スフル(ご予約)

18443
自然派
赤 ミディアムボディ
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 同時に他の生産者さんのワイン1本

◆◆◆お一人様1本限定 + 同時に他の生産者さんのワイン1本お願いいたします。
■ドメーヌ情報
原料:大町市、新郷産自家栽培葡萄
メルロ97%
カベルネ・フラン3%
収穫:年10月21~22日(野口 メルロ)
 2021年10月27日(新郷 メルロ、カベルネフラン)
 
瓶詰日:2023年11月7日
瓶詰本数:765本
アルコール度:11.9%

2019年より前栽培者から引き継ぎFerme36が管理を始めた野口圃場(ワイナリーから自動車で5分のところ、有機的な防除に転換して4年目)2022年収穫のメルロを主体に新郷圃場のメルロとカベルネ・フランは2015年植栽、8年樹(2022年時点)

 品種ごとに熟期を見極めながら収穫。
障がい福祉サービス事業所の皆さん、地元の皆さんが一粒ずつ手で除梗し(手除梗)タンクへ投入。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 ルモンタージュとピジャージュを行いながら丁寧に味を抽出した後、密閉型バルーンプレス機と手動式バスケットプレス機にプレス(搾汁)発酵終盤にアッサンブラージュ。発酵期間は約一か月。
 醗酵容器は樹脂タンク、貯蔵容器はステンレスタンク。清澄、ろ過等の人為的介入はありません。2022年は、Sans Soufre(亜硫酸無添加)に挑戦してみました。
「重心は低いが、重くない」シックな味わいをお楽しみください。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,600 (外税) 
【ご予約承ります!2月10日発売です。ドメーヌもののルメルシマン赤もサン・スフル!ふくよかな果実と粘土由来の表情・・ん?・・「右岸系のナチュール」と言っても良いんじゃないでしょうか!】
 素晴らしい出来の2022年ルメルシマン・ルージュでした・・しかもSo2無添加です。

 まぁ・・ほんのりと入れた方が焦点だけは定まって感じられはするんですが、硬くなりますし・・何より、

「酸化防止剤が不要で出来るなら勿論無添加で!」

が有りがたいですよね。柔らかなテクスチュアでふんわり感が満載。濃度もしっかり出ていまして、2023年の山のヴァンせの濃度感を超えているようにも感じます・・まぁ、熟成期間も1年長く、ドメーヌものと言うこともあるのかもしれませんが、

「エレガンスがしっかり!」

感じられます。

 実はですね・・先週末からカミさんがインフルエンザに罹りまして・・参ったなぁ・・と思っていたところに大雪が降り、アタフタしている内に昨年末から Noisy wine で働いている oisy に子が生まれ・・

「気付けばまともな働き手が半分に・・」

と言う危機になっていました。

 荷は予定通り入ってこないしその連絡もないので問い合わせするしかなく、入って来なければ出荷出来ない荷も出てくるのに、配送は荷受け停止だと連絡は来る・・

「・・これで noisy か愚息が罹患すれば、Noisy wine は停止」

と言う状況になっておりました。

 ですが、noisy も愚息も罹患することは無く今日に至っていますが、毎日の食事もまともにできないので困りました。

「・・野菜不足だなぁ・・」

などと感じてはいましたが、どうにもなりませんから・・。

 でもそんな時でも毎日のテイスティングだけは続けておりまして、一番厳しい時にテイスティングしたのが矢野さんのワインなんですね。

 非常にふくよかで、今までよりもさらに深みを増しています。濃度がここまで上がって来たのには驚きました。見た目で明らかに前年の2021年ものよりもしっかりしていますよね。2021年ものまでは・・まぁ、品種やセパージュの割合も有ったとは思いますが、

「ブルゴーニュ的なエレガンスを感じるワイン」

でした。

 しかしながら・・この2022年ものはメルロにフランですからね・・。これで軽やかですと、2021年もの同様のニュアンスを言うところですが、

「2022年ものはボルドー右岸系のしっかりした味わい!」

だと感じます。

 ロワールに有り勝ちな、エッジの立ったテクスチュアでは無く、滑らかで深い・・。なので、非常に充実しています。

 また・・これは言っておかないと・・

「2022年もののコルクは圧縮集成コルク、ディアム10」

を使用していました。写真ではちょっと見づらいかもしれませんが、しっかり「Diam 10」と焼き印されていますので、この辺りにも造り手である矢野さんの意思が感じられると思います。

「10年はしっかり持つ(出来)よ・・」

と言いたいのかな・・と・・(^^。・・いや、矢野さんは決して多弁では無いので・・noisy が代わりにはなりませんが、アレコレ言っておこうと思っている訳です。


 素晴らしい出来の2022年ものでした!同じ価格のボルドー右岸辺りと比較するのも楽しいかもしれませんよ。ぜひご検討くださいませ!






 以下は以前のレヴューです。
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【年々深みを増してくるドメーヌもの!矢野さんのセンスが光る本格派ルージュ、過去最高の仕上がりです!】

 良いですね~・・実に素晴らしいと思います。ワインの成長度、飲むタイミングにもよりますが、確実に2021年ものよりも完成度が高まっています。

 非常に滑らかなテクスチュアです。まぁ・・マロの絡みなのでしょうか・・断定は出来ませんが、

「2021年ものの若くフレッシュな美味しさを通り抜けて来ての・・2022年ものの滑らかな本格的赤ワインの美味しさ」

を言うべきかな・・と思っています。

 ボルドー品種のメルロとフランを使用していますが、全くボルドー感は・・有りません。むしろブルゴーニュワイン的なエキス主体の美味しさでして、そのエキスも現状でそれなりに素晴らしい繊細かつちょっと太めな芳香を出してくれますが、まだまだ成長中です。今飲んでも美味しさをたっぷり感じられると思いますが、どうでしょう・・noisy 的にはもう少し育てていただきたいかな・・(^^;; ちょっと置くだけでも相当美味しさが増してくると思うんですね。

 それに色彩が良いですよね。2021年ものはやや明るい赤が基調・・な感じでした。2022年ものは少し黒味が入り、

「ボトルを見なけりゃ・・ブルゴーニュワインと勘違いしそう!?」

な位の色彩感ではないかと。

 そしてその積層感は2021年ものの比で無いのは・・感覚的にお判りいただけるんじゃないかと思うんですね。今までで最高のの深みを持った色彩です。

 セパージュはメルロが94%にフランが6%ですから、ほぼほぼメルロ・・です。フランは補助的に、構成の深みかな・・もしくはコアの生成みたいな感覚でしょうか。勿論ですが、フランの青っぽさなどは微塵も感じられません。


 メルロはそもそも「早熟な葡萄」でフランは遅めです。でもそんなフランスワインの常識は日本では通用しないのか、なんと、

「メルロの収穫日-->野口 10月14~18日、新郷 10月24日」

ですよ。

 去年の10月24日にメルロとフランの収穫をされたそうです。ですから相当に遅熟ですよね。綺麗な酸を失わずに糖度をたっぷり得るための収穫時期の見極めは、本当に難しいでしょう。それが上首尾に行ったからこそ、この見事な完成度を得たと思います。

 なお・・すみません、2021年ルメルシマン赤は、12本だけです。noisy も飲むかどうか迷うくらいでした・・が、

「やはり毎年、しっかり見ていないと・・」

と言うような気持ちを抑えられず、いったんは迷ったものの振り切ってのテイスティングでした。希少なルメルシマン赤です。ご検討いただけましたら幸いです。

 なお申し訳ありません、販売条件がございますので必ず達成してください。どうぞよろしくお願いいたします。




 以下は以前のレヴューです。
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【フラワリーなアロマと少し熟した果実のアロマの融合!・・今はまだ軽めですが、徐々に押し出しも出て来るでしょう!サン・スフル(So2無添加)の柔らかでしなやかな味わいです!】

 ブルゴーニュ瓶と言って良いのか判りませんが、今までのアルザス風の細めのボトルでは無く、太く短いボトルに王冠で届いた2020年のFerme36ヌーボーです。

 自社畑のメルロとカベルネ・フランと言うことですが、2020年12月年末現在、非常に軽やかに、フレッシュさを残した味わいです。まだメルロもフランも重心の低い部分の主張が少なく、中域から高域に掛けての主張がほとんど・・と言う状態ですね。黒葡萄の新酒ですから・・今の進行具合はそんなものでしょう。

 フランも青っぽさは無く、むしろ素直に若いカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい表情です。メルロの野性味もまだ全く・・です。そして、サン・スフルであることで・・そのカベルネ系の若い葡萄が持つ、やや「パキッ」とした風情に柔らかさを感じさせているかのようです。

 しかしながら、この・・まだ仕上がって間もない状態でも、とても良いバランスだと感じます。「山のヴァンせ」よりも、よりほんのりのガスの存在が、サン・スフルのワインの柔らかさにキリリとした「締まり」を加えています。

 そして・・丁寧さみたいなものが伝わって来ますね。手仕事で頑張って美しいワインに仕上げている感・・もします。

 いや~・・こんなにしたら、大変じゃないでしょうか。相当な手仕事の多さだと思いますが・・。普通は機械に任せてしまうところを・・例えば、葡萄の粒、一粒ずつを・・確認して仕込む・・なんて、相当に大変なことなんですが、ワインってその葡萄の粒1個の集合体で出来ている訳で、他には何も加えていないんですね。

 今飲んでも非常に心地良い軽さですが、2~3年後に飲む・・と言う楽しみも有ってよいと思います。少ない入荷量で申し訳在りませんが、是非飲んでみていただきたいと思います。ご検討くださいませ。


以下は以前のレヴューです。
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【これは・・これからの矢野さんのワインは、絶対に見逃せないワインになって行くはずだと思わせてくれる見事な味わいです!】

 たった197本のリリースです。ですので当たり前ですが最大でも、それだけの数しか販売されないということですね。

 Noisy wine への入荷も本当に少なく・・数本です。飲むべきかやめるか悩みましたが、先のことを考え、いただくことにしました。・・感動ものでした。

 販売するかどうかも悩みました・・少な過ぎるので。でも、取りあえずは出すことにしました。


 非常にナチュラルで柔らか・・ふっかふかです。濃度も日本のワインには珍しく、しっかり有ります。伸びも非常に良いです。葡萄が若い分、中域、中盤の膨らみに、僅かに粗な部分が見える方もいらっしゃるかもしれません。

 しかしながら、それがもしお判りなら・・もしこの先、樹齢が上がって来たこのビオテイストの赤ワインが、どんなに素晴らしいワインになるかもご想像出来るに違い在りません。

 多くは言わないようにしますが、非常な楽しみをいただいたと感じています。ご検討くださいませ。


2023 Yamano Vin Se Nouveau Kumiai Rouge Sans Soufre Pre-order
山のヴァンせ・メルロー・サン・スフル(ご予約)

18442
自然派
赤 ミディアムボディ
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 同時に他の造り手のワイン1本以上

◆◆◆お一人様1本限定 + 同時に他の造り手さんのワインをお願いいたします。
■造り手情報
原料:長野県安曇野市産
 季来里ふぁーむ・すずき栽培(購入葡萄)
 メルロ100%
収穫:2023年10月3日
瓶詰日:2023年12月27(満月)日
瓶詰数:1002本
アルコール度:13.3%

「季来里ふぁーむ・すずき」さん栽培のメルロをFerme36が醸したRouge Sans Soufre(赤の亜硫酸無添加ワイン)
 障害福祉サービス事業所の皆さん、地元の皆さんが一粒ずつ手で除梗しタンクへ投入。一部は全房のままタンクへ投入。野生酵母によりゆっくり発酵を始めました。
 ルモンタージュとピジャージュを行いながら丁寧に味を抽出した後、密閉型バルーンプレス機にてプレス(搾汁)発酵期間約一か月。短期間澱下げした後(少し待ったことが2022ミレジムとの違い)フレッシュさを保った状態で瓶詰。醗酵容器は樹脂タンク、貯蔵容器はステンレスタンク。清澄やろ過等の人為的介入はありません。
 2023年のNouveau(ヌーヴォー:新酒)手仕事がもたらす優しい口あたり、長い夏の太陽をたっぷりと蓄えた豊かな果実味、ボリューム感あるアルコールの下支え、骨太な味わいをお楽しみください。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,000 (外税) 
【2月10日(土)発売です!ご予約承ります!・・素晴らしい出来でした・・購入した葡萄由来だとはとても思えないです!So2無添加です。】
 ファンの多い矢野さんのワインです。もう・・ワイン造りは卓越したものが有り、何の心配もすることは無いです・・と言うより、今日本で最高のワインを造っている一人だと感じています。

 そのスタイルはある意味独特で、単一品種にこだわらず、様々な品種の混醸も全くいとわない訳ですが、その混醸もだいぶ年季が入って来まして、

「・・えっ?・・そんな・・黒ブドウと白ブドウを混ぜちゃうの?」

みたいなことから始って、今ではもう、まったくビックリしなくなりました・・(^^;;

 ですがそのブレンドがまた・・良い感じなんですね・・この2023年ものの「季来里ふぁーむ・すずき」さんのメルロで矢野さんが仕込んだ・・

「ある意味・・新酒」

と言いますか、ある意味じゃなくても新酒なんですが・・何と・・

「飲んだ感じが・・ある意味・・新酒だと少しだけ感じるだけ」

なんですね。

 そう・・とても「こなれて」いて、丸みのあるアロマと味わいでして・・

「強く新酒を感じない」

んですね。

 まぁ・・それでも取りに行きますと、MCっぽいアロマがほんのり・・わずかに有り、ワインの若さ、フレッシュさをわずかに感じさせるのみです。

 2023年ものですが・・昨年、暑かったですよね~・・めちゃ暑かったし、

「11月に入っての・・夏日?」

が有ったように思います。

 それほどに暑い日が続いた訳で・・noisy の育てているピノ・ノワールは暑さと水不足で完全にヘソを曲げてしまった位ですから、それを

「10月3日と言う収穫日」

で収穫し、この2月10日に販売しているんですね。


 ほんのりとジャミーなニュアンスを持った、熟した美しく土っぽい・・まさにメルロです。赤みが多く、それと同様に茶色のニュアンス・・言ってみればコーヒーとかカカオとか・・ですね。これは2023年がすごく良く熟した年だからこそ、メルロっぽさとして感じられるのでしょう。

 若くフレッシュな日本のメルロワインは多く有りますが、このように・・メルロ本来の粘土系の特徴をしっかり感じさせるワインは余り無いと思います。なので、買い葡萄で在りながらもここまでしっかり熟した良い葡萄を得られたというのは驚愕ものです。

 わずかに感じられるピチっとしたガスのニュアンスさえ、良く熟しているようにも感じられます。普通の日本のワインの濃度では無く・・(^^;; 海外のワインと同列になっても全く問題無しだと感じます。

 このワインは「王冠」で栓をされています・・たぶん、新酒ゆえのガスとSo2無添加を考えてのことかと思います。今までの、

「軽やかさが有って・・」

と言う表現は当たりません。2023年ものはしっかり熟し、しっかりしたメルロの味わいを、

「酸化防止剤無添加のナチュラルな風味」

で楽しませてくれます。

 数が無いので・・申し訳ない・・お一人様1本でご容赦ください。

 また、同数の販売条件の無いワインを1本、一緒にお願いいたします。めちゃお薦めです!・・是非ともゲットされてくださいね!



 以下は以前のレヴューです。
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【・・おっ・・と!・・目立った泡は無いものの、ピチピチ感はロゼ・ペティアンよりしっかり有るかも!・・これ、今からでもかなり旨いです!】

 美味しいですね!・・わずかに粘性を感じるメルロ、非常に美しいです。ロゼ・ペティアンをスティルのブラン・ド・ノワールとするのも良いかな?・・こちらはしっかり赤ワインでは有るんですが、

「発酵由来の炭酸ガスが何とも良い感じに旨味、美味しさを運んで来る!」

と言うのが正しいかもしれません。

 アロマも軽やかなノーズでベリーやプラムっぽさに石灰が混じった感じ・・舌先から舌中??・・にはチリチリっと感。少し遅れて果実感やボディが載って来てほんのりと膨らみを見せたかと思うと軽やかな瑞々しい余韻へと流れ込みます。

 薄っぺらい感じが無く、ピュアさとナチュラルさ、エキスからのアロマの浮き上がりも、今のところはそのピチピチなガスの役目のようです。

 そもそも・・アルコール発酵は、酵母が糖分を食べてアルコールと炭酸ガスに変えることから起きます。ですから当初は甘い葡萄だったものが徐々に甘さを失い、アルコールと炭酸ガスを生み出します。

 ですからペティアンは・・ちょっと安易に言ってしまえば、

「可能な限り発酵由来のガスを逃がさない努力をしたスティルワイン」

でしか無い・・(^^;; 訳でして、例えばあのイタリアの物凄いワイン、バルバカルロのワインなどは、発酵が終わったらさっさとボトル詰めしてしまいますから、

「柔らかめの太いコルクを超圧縮して栓をする」

ので、

「びっくりするほどガス圧が有る!」

んですね。新しいヴィンテージのものをヘタに栓を抜こうとすると、

「周りにほとんどを噴出してしまい、ボトルに残ったのが澱だらけの3センチほどの部分だけ」

 なんてことになってしまいます。

 しかしながらこのメルロのサン・スフルは決してそれほどはガスが無く、圧も・・無いと思います。でも現状は溶け込んだガスがとても気持ち良い状態だと思ってください。

 そしてやはり・・まぁ、こう言いますと何ですが、やはり、

「So2無しの美味しさ!」

 が光ります。

 変な硬さのない、ふんわりと柔らかな触感・・果実のとてもニュートラルなニュアンス、ミネラリティの角が無い感じから、畑の姿が目前に浮かんでくるようなイメージです。

「こりゃあ旨い!」

とおっしゃっていただけるんじゃないでしょうか。


 今すぐに飲むのであれば、ロゼ・ペティアンよりもこちらのサン・スフルをお勧めします。ロゼ・ペティアンは来春、こちらはクリスマス・・には中々間に合いませんので、

「年末~お正月の楽しみ!」

としてください。

 以前よりも数は増えたとは言え僅少ですし、販売店も多くありませんのでこの機会にぜひ!・・飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【2021年の「山のヴァンせ」ヌーボーは何と赤ワイン!・・しかもシャルドネも入れちゃって、So2不使用で、僅かなガスが舌先に・・飲み口最高、味わいも深い!・・・美味しいです!】

 何とメルロ主体にシャルドネをセパージュした・・それぞれ大町のぶどう協組からの買い葡萄で、何とサン・スフルで仕上げた新酒です!・・出来立てほやほや!・・でも新酒に有りがちな「旨味、エキス濃度不足」は感じませんで、

「ナトリウム風の僅かにトロっと感じられるミネラリティがパッチリ」

載って感じられる、飲み口最高の赤ワインです!


 アロマは「ふわっ」と優しく、スピード早く、丸く立ち上がります。シャルドネの存在は余り判りませんが、メルローっぽい柔らかさや、思いっきり美しい土のニュアンスを感じます。ただし滅茶重い土・・じゃなくて、中くらいかな?・・土臭く無く、むしろ「角の取れた丸い石」っぽい感じもします。

 ちょっとだけガスが有りますが、凄く良く溶け込んでいるので、飲み始めはむしろさほど感じられず、ワインのしっかりした美味しさが伝わって来ます。5~10分ほど経過すると、ガスの存在が少し強くなってくる感じです。

 中域も適度に膨れていて、純粋なニュアンスの余韻が結構に長く持続します。

 何か・・凄く良いんですけど!

 口内を巡らせ表情を拾いに言っても、ちゃんと迎えてくれて要素を放出してくれますし、最初から喉の奥の方に入れてしまっても、かなり魅力的なエキスの淡い旨味と「シュワっと」なガスが感じられます。

 ワインが凄くナチュラルですし、いじくりまわしたような感じが全く無いので、赤ワインでは有りますがサンスフルで自然なアプローチで、しかも「危険性の全く無い」味わいですので、これから出てくる鮮度の良いお魚と合わせても、決して苦労しないんじゃないかと思います。

 また、全国で何軒か販売されてはいますが、本当に少ない・・1580本の生産のようです。2本ずつ販売していると740人にしか当たりません・・。沢山の人に飲んでいただきたい、長野は大町の自然がくれた恵みです。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!・・ナチュラルで滋味深くて旨味バッチリ、しかもドライでSo2使用量もほんの僅かでしょう!超お勧めです!】

 良いですね~・・矢野さんの、醸造家としてのセンスの良さも伝わって来るかのような、

「滅茶美味しいご飯を普通に食べてる!」

かのような・・取り立てて凄く無くてまず普通なんだけれど、実はそれが「真実」だったりする訳です。

 例えば、ワインを余り飲まなかった方が、ワインファンが「神」とさえ崇めるようなワインを飲んでも・・結構に普通だなぁ・・と感じただけだったりします。

 その方にとっては綺麗過ぎて、濃淡が判らず・・と言うパターンも有るでしょうし、最初から否定で入ってしまうと目が曇る・・いや、感覚が麻痺してしまう・・なども在ろうかと思うんですね。

 例えば、ある程度ワインに舌の肥えた noisy が「2020山のヴァンせ」を飲んでも、「美味しいなぁ・・」と素直に喜んでしまうような「美味しさ」を持っている訳ですから、このワインの魅力は相当に高いと思いますよ。

 ふんわりとした柔らかなテクスチュア・・ちょっとナトリウム多めのトロトロ感のある不透明なミネラリティがふんだんに感じられ、ペティアンと言うほどのガス圧では無いにせよ、その優しいガス圧と、そのミネラリティと、洋ナシや梨、グレープフルーツ的な果実感が、全てバランスしているんですね。

 そして・・滅茶飲みやすい!・・楽しいです。身体への進入角度が相当に低く、いつの間にか入っている・・けれど、そのアルコールのマイナス面が感じられない・・みたいな感じです。

 で、2枚目の写真・・ちょっと意味不明でムズイですか?

 飲みほしたボトルを真上から撮ったもので、中心に少し何かが写っていると思うんですが、これ、「澱」です。

 飲んでいるうちに、徐々に、さらに「濁って」来ます。無濾過も無濾過、ただラッキングしただけだと思いますが、ガスの存在で完全には透明にならないんですね。

 なので、もう活性はほぼ無いかと思いますが、酵母や葡萄由来のやや重みのある澱が、下に沈んでいる訳です。

 この「澱」もまた・・味わいには結構影響していまして・・

「半分か2/3ほど飲んだら、ボトルの口を押さえてシェイクしてみる!」

とか、

「澱の部分を多めに取って置いて、最後にその澱の味わいを楽しむ!」

のも一興でしょう!


 So2 は非常に少ないですが、「全く危険性の無い」味わいです。最も、栓を抜いて3日もすれば、「どろんどろん」になっていると思いますが、さらに3日ほど置いて・・凄い状態にしてからまた楽しむ・・と言う、モロビオファン的なアプローチも楽しいかもしれません。・・いや、noisy は責任持てませんので、そんなことをするので有れば、あくまでもご自身の責任でやってくださいね。

 日本のワインも楽しくなってきましたね・・。その最右翼の一人、矢野さんの2020年ヌーボー・・・どのように楽しむかは、あなた次第です。お早めにどうぞ!


 以下は以前のレヴューです。
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【日本酒で言ったら「どぶ✖く」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】


 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2022 Yamano-Vin-Se Chardonnay Petillant
山のヴァンせ・シャルドネ・ペティアン

17957
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで + 他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送

◆◆◆お一人様2本まで + 他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送でお願いいたします。
 利益率が非常に低いため、単独では発送できません。他に同梱のワインが有ればそれでもOKです。同梱のワインが他に無い場合は何か1本以上ご購入ください。どうぞよろしくお願いいたします。
 また9月2日よりの発売になりますので、お引き取りの方は2日以降にご来店下さい。発送の方は2日以降にお届けいたします。


■造り手情報
原料:長野県安曇野市明科産
 季来里ふぁーむ・すずき栽培(購入葡萄)
 シャルドネ100%
収穫:2022年9月29日~10月4日
瓶詰日:2022年11月11日
瓶詰本数1289本
アルコール度:11.8%

 「季来里ふぁーむ・すずき」さん栽培のシャルドネをFerme36が醸した Petillant(微発泡性白ワイン)
 シャルドネを密閉式バルーンプレス機でホールパンチプレス(全房搾汁)。ジュースを一夜澱下げしてから上澄みを他の容器へ移動、野生酵母で発酵を開始。発酵期間は約一か月。発酵終盤に王冠で瓶詰、炭酸ガスを瓶内に閉じ込めました。瓶詰後9か月半、泡を馴染ませてから発売。清澄やろ過等の人為的介入はありません。安曇野の太陽をたっぷりと蓄えた豊かな果実味と炭酸ガスによるライヴリィな味わいをお楽しみください。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,900 (外税) 
【こんなに上質で美味いシャルドネ・ペティアンは海外産でも中々出会えません!・・しっとりと落ち着いた・・でもめちゃ自然なナチュール感!弾ける果実の美味しさ!素晴らしいです!】
 2022年はシャルドネ100%です。昨年はロゼでしたね・・。ちょっとビックリするほど質感が高く、滅茶旨いので・・これは飲んでしまうなぁ・・。

 まずは色彩・・凄い透明感ですよね?・・1枚目の泡の下の色を是非ご覧ください。黄色が光って見えると思いますが、照りと言うか反射?・・深度感?・・透明感が凄い・・濃い黄色です。昨年やその前の写真を見ていただきますと、やや濁りが有ってぼやけていて、「深度感」みたいなものは感じませんが、2022年ものは以前同様にフィルターもコラージュもしていませんが、この透き通った凄い絵を見せてくれています。

 そして泡です。見かけ上は決して細やかではなく、粒も揃っていませんし、比較的早く引けて行きます。

 ですが2枚目の写真をご覧いただきますと・・この写真は1枚目を撮ってからかなり時間が経過していますが、グラスの縁にはまだ泡が盛り上がっています。常に供給されている状況が伺えます。

 口内に入るとその泡の感じは目に見える以上に有り、ピチピチと言うより「プチプチ」でしょうか・・実に心地良く、口内で弾けてくれます。

 黄色い果実、ほんのり柑橘、軽やかなミネラリティを感じます。有りがちな・・キャンディのようなニュアンスでは無く、スティルの上質なシャルドネにつながるような厚みのある、低重心なニュアンスです。

 酸は若々しいと言うよりも重厚でやや滑らかです。酸バランスが非常に良く、中域の適度な膨らみとノーズへ抜ける石灰感、そこから余韻へとなだれ込んでいく感じです。

 ペティアンは、その特殊な製法から・・余り重くはならず、複雑なニュアンスもあまり無いのが常ですが、このシャルドネは結構に複雑性も有していまして、しかもそれなりの重みも有るんですね。澱(酵母など)の分解による複雑性や旨味を上手く閉じ込められた性かと思いますが、2021年ものまでの、どちらかと言うと可憐な仕上がりからは脱却、重厚な味わいに仕上げていると感じます。

 これは飲まなきゃ!・・2023年の夏は酷暑でしたから、このような深みのあるペティアンで涼を取りながらも上質さ、ポテンシャルを感じられるワインはピッタリかと思います。

 ルメルシマン・グラン・ブラン2022年も滅茶凄いですが、このペティアンも凄く上質です。是非飲んでみてください。超お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【ペティアンですが2021年もののような旺盛な泡は無くスティルワイン的なロゼ!やや軽めの粘土に密集した石のミネラリティ、果実が徐々に成長して行きます!】

 え~・・息子が抜栓しましてですね・・王冠を必死に抑えておりまして、いつまで経ってもシンクから戻ってこない・・でも、

「・・シュッと言っただけで泡は噴出さなかったな・・」

と言って戻って来ました。

 2021年ものは結構に旺盛でしてその泡が持ち上げる澱の存在が、むしろちょっとボディ感をかもし出している感じでしたが、2022年ものは・・

「これはスティルに近い!」

と思っていただいて良いかと思います。

 ただし、「万一」の場合も有りますので、必ずシンクなどでボトルを斜め持ち、お腹(胃の辺り)でボトル下を抑えつつ、栓抜きをあてた王冠をも逆手で抑えつつ、

「シュッと言わせながらガスを抜く」

ことを忘れないでくださいね。

 このペティアンと言うワイン、いったん仕込んでしまいますと、造り手の方でも何か変更したくとも何もできない・・まぁ、矢野さんの場合はさらにワインが成りたいようにすると思いますのでやらないのでしょうが、

「一度仕込んだらそれっきり!」

です。

 とは言ってもですね・・その万一は、どうしても「ボトル差」が有り得ますんで、たまたま糖分がビッチリ有る部分が入ったボトルなどが有りますと、結構に旺盛な泡が生成されてしまっていたりして・・

「noisy が大丈夫って言ったから!」

と拗ねられても困りますのでご注意くださいませ。

 2022年ものはスティル的な味わいです。葡萄が持っているピュアな美味しさ・・メルロの「美しい粘土・・むしろ白っぽい感じ」

が良く判る味わいです。

 ですがやはりそこは黒葡萄のメルロをサクッと絞った感じが微妙に載っていて、

「絞った大町メルロって・・こんなに綺麗な感じ・・ね。」

と言うのが伝わって来ます。

 果実感はまだ弱めですがフラワリーなアロマが徐々に果実に移行して行く感じがします。多くは無い泡の存在がむしろこのワインの完成を遅らせている感じ・・でしょうか。


 ですが2日目になりますと、断然味わいがググっと載って来ます。サクランボやベリーっぽいニュアンスが入り始め、中域の膨らみも出て来ます。まぁ・・2022年ものですからね。

 リアルワインガイドが言うように、「ナチュラル感たっぷりでうま味が多い」と言う部分、意外に多そうで無いですよ・・だいぶ増えた日本のワイナリーさんでも。

 軽やかに飲めますが、数年寝かせてみるのも面白いでしょう。酸化熟成は王冠ですから遅いですが、

「栓を抜いてからの熟成」

と言う・・コルクのワインとはちょっと異なる変化も楽しめると思います。飲んでみてください!お勧めします。


 以下は以前のレヴューです。
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【メルロとシャルドネののんびり発酵のペティアン・ロゼは、なんと野生っぽいベリーのアロマ!ミネラリティたっぷりの辛口どぶろくロゼ!】

 素晴らしいです!たった820本だけ造られた、メルロがほとんど・・にシャルドネを合わせたペティアン・ロゼです。

 まぁ・・日本のワインにあまり重きを置いていない方は、

「・・どうせ酸が無いんでしょ?・・フレーヴァーも淡いでしょうし・・」

と思われるかもしれません。

 矢野さんのワインを飲まれた方はお分かりかと思うんですが、ちゃんと酸がしっかり有るんですよね。そしてフレーヴァーは一般的な日本のワインでは感じられないほど潤沢で、特に2021年の山のヴァンセは、

「初のロゼ!」

で、しかもメルローが主体・・そして、

「ナチュラルな苺のフレーヴァー」

を柔らかに、ふんわりと・・確実に感じさせてくれます。

 その苺は、現代の品種のような高級なもの・・「あまおう」とか「とちおとめ」とかの良く出来たフルーツ専門店さんで販売されているようなものでは無く、

「昭和の昔、デパートの地下で販売されていた苺と砂糖と牛乳をミキサーに掛けてジュースにしたもの・・」

のような、滅茶ノスタルジックな気持ちを呼び起こさせてくれるようなフレーヴァーなんですね・・。

 まぁ・・昭和を知らない方々には、「何言ってんだか・・」と言われてしまいそうですが、高X屋さんとかX武デパートとかの地下で見かけて、

「飲みたい!」

と言ってもなかなか飲ませてもらえなかった・・侘しい子供の頃を思い出してしまいました。香りって・・本当に脳天直結ですから、そこからいきなり昔に引き戻されますよね・・。良い思い出ならまだしも、結構に残念な記憶がよみがえることが多いような気もします。

 そして、やはりまた矢野さんの大町の畑が関係しているのでしょうか・・ほんのりカリウム
、たっぷりナトリウム!・・みたいな、ちょっと「とろん」もしくは「たぷたぷ?」・・と感じる、ほんのりとした重量感やトロミ感のあるミネラリティが、

「砂糖と牛乳を加えた苺のジュース!?」

 的な感覚を助長してくれます。・・あ、でも飲んでも全く甘くないドライな味わいですので、砂糖に反応しないでくださいね。

 もちろん・・矢野さんのワインですから、酸化防止剤のニュアンスはほぼ無く、でも危険性の全く感じられないピュアでナチュラルな味わいです。しかも、

「旺盛な泡がピチピチと刺激」

 してくれますから、喉の渇きを抑えつつ、それなりに感じられる質感のある重量感で、満足度も非常に高く感じられます。

 よくある・・

「仕方がないので発泡性ワインにした」

かのような、イージーさが無く、真剣にワイン造りに向き合っていらっしゃるんだなぁ・・と思っていただけると想像しています。


 また2022年も矢野さんの新酒を楽しむことが出来ました!・・「山のヴァンセ・モン・ロゼ・ペティアン」、是非ご賞味くださいませ!超お勧めします!


注:抜栓の際は必ず台所の流しなどにて、ボトルを斜めに持ち、少しずつ中のガスを逃がすようにして、噴出させないようにしてください。ある程度収まってもダラダラと瓶口に泡が上がってくる可能性も有りますので、近くに「グラスを一つ用意」しておき、王冠を外しても上がってくるガスと液体をグラスに少量注ぐと良いかもしれません。



 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!・・ナチュラルで滋味深くて旨味バッチリ、しかもドライでSo2使用量もほんの僅かでしょう!超お勧めです!】


 良いですね~・・矢野さんの、醸造家としてのセンスの良さも伝わって来るかのような、

「滅茶美味しいご飯を普通に食べてる!」

かのような・・取り立てて凄く無くてまず普通なんだけれど、実はそれが「真実」だったりする訳です。

 例えば、ワインを余り飲まなかった方が、ワインファンが「神」とさえ崇めるようなワインを飲んでも・・結構に普通だなぁ・・と感じただけだったりします。

 その方にとっては綺麗過ぎて、濃淡が判らず・・と言うパターンも有るでしょうし、最初から否定で入ってしまうと目が曇る・・いや、感覚が麻痺してしまう・・なども在ろうかと思うんですね。

 例えば、ある程度ワインに舌の肥えた noisy が「2020山のヴァンせ」を飲んでも、「美味しいなぁ・・」と素直に喜んでしまうような「美味しさ」を持っている訳ですから、このワインの魅力は相当に高いと思いますよ。

 ふんわりとした柔らかなテクスチュア・・ちょっとナトリウム多めのトロトロ感のある不透明なミネラリティがふんだんに感じられ、ペティアンと言うほどのガス圧では無いにせよ、その優しいガス圧と、そのミネラリティと、洋ナシや梨、グレープフルーツ的な果実感が、全てバランスしているんですね。

 そして・・滅茶飲みやすい!・・楽しいです。身体への進入角度が相当に低く、いつの間にか入っている・・けれど、そのアルコールのマイナス面が感じられない・・みたいな感じです。

 で、2枚目の写真・・ちょっと意味不明でムズイですか?

 飲みほしたボトルを真上から撮ったもので、中心に少し何かが写っていると思うんですが、これ、「澱」です。

 飲んでいるうちに、徐々に、さらに「濁って」来ます。無濾過も無濾過、ただラッキングしただけだと思いますが、ガスの存在で完全には透明にならないんですね。

 なので、もう活性はほぼ無いかと思いますが、酵母や葡萄由来のやや重みのある澱が、下に沈んでいる訳です。

 この「澱」もまた・・味わいには結構影響していまして・・

「半分か2/3ほど飲んだら、ボトルの口を押さえてシェイクしてみる!」

とか、

「澱の部分を多めに取って置いて、最後にその澱の味わいを楽しむ!」

のも一興でしょう!


 So2 は非常に少ないですが、「全く危険性の無い」味わいです。最も、栓を抜いて3日もすれば、「どろんどろん」になっていると思いますが、さらに3日ほど置いて・・凄い状態にしてからまた楽しむ・・と言う、モロビオファン的なアプローチも楽しいかもしれません。・・いや、noisy は責任持てませんので、そんなことをするので有れば、あくまでもご自身の責任でやってくださいね。

 日本のワインも楽しくなってきましたね・・。その最右翼の一人、矢野さんの2020年ヌーボー・・・どのように楽しむかは、あなた次第です。お早めにどうぞ!


 以下は以前のレヴューです。
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【日本酒で言ったら「どぶ✖く」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】


 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2022 Remerciements Grand Blanc BTL-SS
ルメルシマン・グラン・ブラン BTL-SS

17959
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送

◆◆◆お一人様1本限定 + 他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送でお願いいたします。
 利益率が非常に低いため、単独では発送できません。他に同梱のワインが有ればそれでもOKです。同梱のワインが他に無い場合は何か1本以上ご購入ください。どうぞよろしくお願いいたします。
 また9月2日よりの発売になりますので、お引き取りの方は2日以降にご来店下さい。発送の方は2日以降にお届けいたします。


■エージェント情報
全て大町市平新郷産 品種:シャルドネ50.8% 、ソーヴィニョン・ブラン24.8%、ピノ・グリ11.7%、 ゲヴェルツ・トラミネール4.8%、 シルヴァーナー3.1%、リースリング1.8%、シュナンブラン1.3% その他1.7%
収穫日 10月5日~10月19日
瓶詰日 2023年7月14・15日。瓶詰本数1663本 アルコール度数12.3%
 ヴィラデストワイナリー醸造責任者小西超氏による委託醸造期間(2017、2018年)に確立した混醸白ワイン。品種の個性が互いを補完し合い、高め合い、総体としてテロワールを表現するスタイルが気に入っています。北海道岩見沢市栗沢町の中澤夫妻がつくる「栗沢プラン」に対する憧憬がヴィニュロンを決意した大きな要因の一つでした。
 自家醸造になり、品種ごとに収穫、搾汁を行い、野生酵母による発酵をこころみたこと、発酵中にアッサンブラージュを行ったことが委託醸造時代との相違点となります。

 品種ごとに熟期を見極めながら収穫。密閉型バルーンプレスによりホールパンチプレス(全房搾汁)。果汁を澱下げした後、上澄みを他の容器へ移動。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 発酵中にアッサンブラージュ、混醸へ移行。発酵期間約2カ月。発酵終了後、瓶詰直前まで6カ月半檻の上で貯蔵(シュール・リー)。発酵及び貯蔵はステンレスタンク。瓶詰時に少量の亜硫酸を添加。(一部ロットは瓶詰時亜硫酸苑無添加)清澄、ろ過等の介入はありません。2022は花ぶるいの障害はありませんでしたが、2021に並ぶ果実の凝縮感を出来ました。樹齢が1年増した分、口中早くから大町の土地個性を感じます。あふれる果実味、グラスごと日ごと発見ある風味の移ろいをお楽しみください。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,000 (外税) 
【過去最高間違い無しの2022年グラン・ブランの、「瓶詰時So2無添加」ボトルです!】
 フェルム36始まって以来2年目の「グラン・ブラン」ですが、中でも瓶詰時にSo2を添加していないボトルが有りまして・・左のエチケット部に小さく「BTL-SS」とハンコが押されています。

 これがほんの少しだけ混じっていました。少ないのでまだテイスティング出来てはいないのですが・・まぁ・・すぐには出来ないですね。

 なお、ボトルのエチケットはBTL-SS も、普通のグラン・ブランも全く同じです。異なるのはハンコが押されているか、いないかだけです。So2の少なさは味わいにも影響しますし、理由なく単にそのロットにSo2を入れなかった・・訳では無いと思います。その辺も踏まえまして、

「お一人様1本限定」

とさせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。


【過去最高間違い無し!海外の高級白ワインと同じ土俵だと言えるポテンシャル!!・・しかも収穫可能な白系品種全てを混醸した稀有な大町ワインです!】

 これは本当に素晴らしいです!2021年ものも美味しかったですが、

「起承転結のすべての段階に拡がりと世界観を感じる構成!」

と言って良いんじゃないかと思います。

 まぁ・・長くワインに親しまれていらっしゃる方が非常に多い Noisy wine のお客様方ですから、如何に Ferme36 のこのルメルシマンが素晴らしいと noisy が力説したところで、

「良くも悪くも日本のワインだからね~~・・」

と思われてしまい、そこから一歩踏み出してくれないんじゃないかと危惧はしています。

 ですがそれは・・実は noisy とて全く同じです。やはり海外産のワインを見るときとは一歩引いてから・・構える・・判断する・・のが通常の日本のワインに対するアプローチかもしれません。

 でも、

「そんな判官びいき?・・気遣い?・・もしくは懸念は全く不要!」

と申し上げておきましょう。フランスワインでもイタリアワインでも・・それらと同じ土俵で飲んでいただいて楽しんでいただけるポテンシャルを持っています。


 濃密な黄色、そして深い構造を有しているように見える色彩と重厚な照りから、密度の有る柔らかなアロマ、果実、そして一見軽やかに感じられるミネラリティ。繊細な高い周波数の伸びやかさとしっとりド太く鼻を拡げて入ってくるような厚みのあるノーズです。

 柑橘と、葡萄の果皮由来でしょうか・・熟した厚みのあるリアルな果実感で始まり、穏やかながらも細やかな起伏が1テンポ遅延しながら盛り上がって膨らんで来ます。しなやかで質の良いビター感と熟した果実的なほんのりと感じる「苦」が、このワインの大きさを表しています。とてもドライで、分厚く、口蓋にわずかにへばり付き、エキスの凝縮感からのある種の甘みとその苦と渋のバランスの素晴らしさが、やがて長くしっとりと・・でも優しくエレガントに押してくれる余韻に導かれます。最後にまたリアルな果実のノーズと、実は重厚な・・丸さのある石のようなニュアンスが優しく還ってくるのを受け取ります。

 ん~・・これはテロワールの具現化と言う観点からも、非常に興味深い感覚を得たと感じますね。そして数種類の品種の混醸は、それぞれを発酵途中にブレンドすると言う独特の技術?・・なのかもしれません。

 そしてフランスのワインと同じレベルで全く問題が無い、優れたポテンシャルを持っていると言えます。

 飛びぬけましたね・・2022年のルメルシマン!・・遅熟の葡萄ながら酸のレベルも全く問題なく、見事な太さとバランスを見せてくれました!・・滅茶美味しいです!・・ここまで来たかと・・非常に嬉しいです。是非飲んでみてください。超お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【矢野園さんの真骨頂ルメルシマンのブラン2021年は、進歩の新たな段階を迎えた!・・大町平新郷の畑と言うテロワールの味わいをしっかり表現していると感じます!美しいです!】

 密度が備わって来た2021年のルメルシマン・ブランです。矢野さんもそのあたりは勿論・・判っていらっしゃるのでしょう。このワインの名前もその進歩を感じさせるように変更され、

「グラン・ブラン」

と・・「 Grand 」 の文字が小さいながらもエチケットに踊ります。

 少なくとも6種類・・それ以上でしょうね・・収穫時期の異なるブドウをセパージュしたグラン・ブラン2021年は、明らかに2020年を凌ぐ見事な仕上がりでした。

 このように、毎年テイスティングさせていただいグラスの写真を並べてみてみますと・・一目瞭然ではあります。でも2020年ものと2021年ものは、もしかしたら・・そんなに大きく異なっているようには見えないかもしれません。

 しかしながら良~~~く、見てみると、集中力が増しているのが判るんじゃないかと思うんですね。

 で、やはり特徴的なのは、「美しくも大きなバランスを見せる果実酸」だと思うんですね。

 どうしてもフレーヴァーを出したい・・と無理をすれば、ワインに必要な・・いや、フレーヴァーこそ酸有っての物種なんですが、その「酸」を失ってしまいかねない結果を生んでしまいます。

 ですがルメルシマン・ブラン2021年は本当に見事!・・これほどの美しく豊かな酸を持つ日本のワインは限られてくるはずです。

 ほんのりとしたガスを内包した状態です。「ぴちっ・・ぴちっ・・」位でしょうか。熟したリンゴ、洋ナシ、アンズ・・などのプレーヴァーに、白っぽい石灰系のミネラリティが混じります。やはりわずかに重みを持ったナトリウムっぽい・・半透明なミネラリティも充実しています。中域も適度に膨れてくれ、時間の経過・・品温の上昇に連れ、少しずつ少しずつ・・解れて来てくれます。

 しかしながら、2020年までのルメルシマン・ブランとは、そのスピードが異なるかな・・と思います。以前はもう少し「早いスピードで」変化してくれた訳です。2021年ものは充実していますから、「崩壊のスピード」が遅いわけですね。

 あ、「崩壊」などと言うあまり良くないような言葉を使用しているように思われるかもしれませんが、決して悪い意味ではありません。形あるものはいつか必ず崩壊するわけで、ワインの楽しみは、ある種・・「崩壊の姿を見つめ、感じること」じゃないかと思っていますので、そんな言葉を時折使っています。ご容赦ください。

 ほんのりとわずかにマッタリ、わずかにネットリさも有ります。非常にピュアながら、ビオ系の生産者にも通じるナチュールな感じも持っていますが、全く危うさを感じさせない見事な仕上がりです。

 たった892本だけ造られた「ドメーヌものの」フェルム36 の白です。ん~・・たったそれだけの生産量でやって行けるんだろうかと、ちょっと心配になってしまいます。

 今年こそは何とか矢野さんに会いに行こうと、胸の内で計画を立てていたんですが・・そう、5月頃の話です。まぁ、行動制限が無くなって、もし!・・それでも新規感染者が増えないようであれば、

「ん~・・北本あたりで圏央道に乗って関越に出て藤岡ジャンクションから上信越・・長野道に出るか、首都高で中央高速をまっすぐ行くか・・4時間見れば行けるか・・」

などと考えていたんですが、案の定・・物凄い感染者数になってしまいまして、「おじゃん」するしか無くなりました。ワイン屋の友人も罹ってますし・・もう、国民の10%以上が罹患しているんじゃないかと・・。

 そんな中で、この、

「とても楽しめる品質の高い日本のワイン」

を、ちょっと色々想像しながら、さらにおいしく飲んでみて欲しい・・と思います!超お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
-----
【2020年ものは「気品あるドライなマルチセパージュの白!しかも同じセパージュで2種類!」・・So2を微量添加したキュヴェと、ボトリング時にSo2を添加していない「BTL-SS」のキュヴェです!】

 上から、「BTL-SS」、中が同じく「BTL-SS」、一番下が通常のキュヴェです。

 通常のキュヴェとは言っても、瓶詰時に総亜硫酸量が10ppm のみの添加ですので・・10ppm = 0.001ppc = 0.001% の濃度・・とても少ないと思います。

 事実、「BTL-SS」のキュヴェと比較しましても、僅かにBTL-SSの方がソフトなテクスチュアかな?・・位の違いでした。

 なお、この「BTL-SS」の文字が非常に小さいので・・2枚目の写真の緑の部分に小さく「BTL-SS」と入っているだけなので、見分けるために、

「ボトルの裏に Sans Nature と書いた紙を貼りました」

のでご了承くださいませ。

 ただし、!

 ご注意ください。シールはそのように書いて貼ってありますが、

「あくまでも、ボトリング時に亜硫酸無添加!」

で有って、亜硫酸不使用と説明を受けた訳では有りません。その辺は必ずやご了承くださいませ。便宜上、そのようにしたと言うことでお願いいたします。

 で、2020年のルメルシマンですが、今までで一番、ドライに仕上がったんじゃないかと思うんですね。黄色味がやや強めな美しい色彩、瑞々しく、非常にピュアで、そこはかとなくナチュラルさが漂う感じ・・。ふんわりと柔らかなニュアンスのアロマには、結構に硬い感じのミネラリティが感じられます。

 少し粘性が有り、それを僅かなガスが中和している感じでも有りますし、そのガスの存在がまた、このワインをよりドライに感じさせてくれるようなニュアンスです。

 ボディは中盤で中程度、今はちょっとゲヴェやグリが頑張っていて、他のが居眠り中?・・みたいなノーズへの還りが感じられ、そこからキュッと締まって瑞々しさを振りまき消えて行く・・そんな感じです。

 2019年ものはこれよりも僅かに甘みが有り、その甘味がまた良い演出をしてくれていましたが、2020年ものはさらにドライですから、酸の美味しさを確認しながら味わっていく感じでしょうか。果実感はこれより先、涼しくなって来た頃にさらに膨らんで美味しくなってくると思います。今はちょっと、メインセパージュのシャルドネとソーヴィニョン・ブランが大人しい感じです。

 それにしても矢野さん、やりますよね・・。2020年ものは「気品あるドライなマルチセパージュの白!」と言わせていただいちゃおうと思います。

 そして、ノーマルとBTL-SSとの差は僅かだと感じます。前にも書きましたが「幾分BTL-SSが柔らかく優しい感じ」では有ります。

 あ、そうそう・・底の方には、

「僅かな澱」

が溜まると思いますが、

「澱の部分が滅茶美味しい!」

です。


 重い成分は沈殿して行きますので、底の方が甘み等が多く、エネルギッシュなんですね。なので、

「最後は澱を漉くようにして楽しむ」

か、お行儀は悪いですが・・それに失敗したらどうなるか、やってないので判りませんが、ビオファンにはお馴染みの「シェイク」をしてみるのも一興かもしれません。あ、責任は取れませんので自己責任でお願いします。ご検討くださいませ!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【オイリーさ、蜜のニュアンス、熟したフルーツが見事なブレンデッド・ホワイト・ワインです!】

 いや~・・見事な色合いですね~・・まさに、そこから想像される通りの、そして「無垢」な味わいを感じさせてくれる見事な「白」でした!これは美味しい!

 昨年の、二年目のルメルシマン白とも、全く異なる味筋です。ヴィンテージの背景を感じますね。温暖さの在る、でも葡萄は非常に良く熟したことが伺えます。

 蜜っぽい見事な熟由来のアロマと味わいがします。スルスルッと入ってくる感じがまた良いですね。岩石由来の土壌・・大陸型では無い、日本の土地独特の味わいを上手に表現されていると感じます。

 ワイン自体の出来が非常に良いので、ややをしますと、葡萄がまだ若いことを忘れてしまいますが・・まだまだ始まったばかりなんですよね。これはちょっと・・末恐ろしい感じがします。

 申し訳ありませんが、こちらも1000本ほどしか生産されていません。Noisy wine にも少量の入荷ですので、お一人様1本限定にて・・また、これのみでは赤字になってしまいますので、他の生産者さんのワインと一緒にご購入をご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【二年目のルメルシマンです!・・大町の葡萄の生命、エナジーを感じる見事な味わいです!】

 いいですね~・・。葡萄に力を感じます。色合いも色々な葡萄を混醸しているのが判る、

「そのような色」

をしています。ピノ・ノワールも8.5%、グリも7.6%ほど入っているようですので、その影響のある、ただ白く透き通った色合いでも、樽の色を溶け込ませたような色でも有りません。淡く複雑に色付いている感じです。

 ファーストノーズはふっくらとした感じのイメージ、まだハッキリとしたものにはなっておらず成長中、もう少し休ませたいと言う感じです。味わいは、日本のワインには多いタイプの、「焦点がハッキリしない」ものでは無く、中心からふっくらと厚みのある円を感じさせてくれます。中域もしっかり膨らみ、そこから余韻に掛けて複雑かつ繊細な旨味とノーズに戻ってくる香りが非常に心地良いです。

 2018年も非常に良いですね。ワインを判っていらっしゃる方が醸造している感じがします。葡萄が成長し、畑に自生する菌が安定してきたら是非自然酵母で仕込んでいただけるとナチュラル感がアップするかと思います。

 まぁ、そんな勝手なことを言ってはいますが、実はそれは簡単そうでいて非常に難しいことです。昔から葡萄を造っていた土地では無いでしょうし、様々な環境は時間を掛けて育って来ます。

 虫も、鳥も、猪とか鹿とかの動物も、そして土も岩も水も太陽も空気も、さらには人間でさえも、そんな菌類・・菌と言うと変に聞こえるかもしれませんが、酵母などの菌類もそんな循環的な環境で育ちます。

 2018年ものは1111本のみ、造れたそうです。noisy もテイスティングさせていただきましたんで、すでに1並びの残数では有りません。

 また、日本の古来の酒類の流通による価格付けがされているので、非常にマージンが低いです。1本で発送しますと完全に赤字です。なので、誠に申し訳ありませんが、同額以上、他のアイテムをお買い上げいただくことが条件になります。ご容赦ください。

 それに是非、フェルム36さんのブログもご覧ください。言葉は少ないですが、豊かな自然が育む様々な写真が美しいです。ご検討くださいませ。

北アルプス山麓農場 矢野園


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【うおっ!・・これは・・!】

 何しろ入荷数は6本です・・。年間20ケースの仕入れを予定させていただきましたが、それは何と2017年ものの全生産量を超える数字でした・・。


「初年度は余りお渡しできませんですみません・・」

と矢野さんから言われてましたが、ここまで少ないとは思ってもいませんでした。


 しかし・・飲んでみて判りましたよ。


「葡萄の樹は若いが葡萄のポテンシャルは一般の日本のワインのものとは桁が違う」

 これは飲まれた方はすぐにご理解いただけるんじゃないかと思います。


 今回の2017年ものに関しましては、味わいがどうこう・・言うつもりは有りません。勿論、美味しいですよ。ポテンシャルもたっぷりです。通常の日本のワインに慣れた方なら、

「・・ほ~!・・しっかりしてる!」

と感じられると思います。


 ただしそんな生産量ですので、煽りになるのを避けたいと思っています。なので、

「純粋にワインを愛し勉強したいと思っていらっしゃる方」

「矢野さんのワインを応援する気持ちの有る方」

にお分けさせていただきたいと思っています。



 ひとつ、ふたつ・・これを言っておきたいと思うことが有ります。

 ひとつは、この時のテイスティングはミシェル・ニーロンの2014年ブルゴーニュ・ブランを先に飲み、続いてこのルメルシマンを飲み、またニーロンに戻っています。

「ルメルシマン、しっかり付いて行けてるんです!」

 これって・・凄いことだと思います。色々有りますよ・・収穫できたすべての葡萄を一緒に仕込んだ混醸の件とか、醸造された小西さんのこととか・・でも、それで充分じゃないでしょうか。後は幸運にも購入できた方の感性にお任せしようと思います。

 また、二つ目として・・

「飲まれる温度に気を付けてください。」

 とお願いしたいと思います。


 非常にドライで甘みは有りません。酸の美味しさが光ります。・・が、

「冷やし過ぎると正当な評価が出来ない」

ことは間違いありませんので、暑いからと言って冷蔵庫でキンキンに冷やして飲まれるような飲み方は禁物です。


 むしろ、高級シャルドネのように、15度ほどで飲まれてください。もしくはもっと高くても良いですよ。ピノ・ノワール並みの16度~17度でも良い・・と言うか、その位で飲んでいただきたい位です。


 これからの日本のワイン・・楽しみになってきました。培養酵母では有りますが酸の構成が貧弱な緩いワインでは有りません。


 あ、あと一つお願いが有ります。興味があるけど中々買えないからと言って、矢野さんに迷惑を掛けないよう・・お願いいたします。少しずつ販売量も増えて行くと思います。申し訳ありませんがそれまでお待ちくださいませ。

 また、このワインに関しましては一切値引きしておりません。マージン率が非常に低いんですね。なので新着の謳い文句とは異なりますし、条件を付けさせていただきましたが、なにとぞご了承いただけますようお願いいたします。



2022 Remerciements Grand Blanc
ルメルシマン・グラン・ブラン

17958
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで + 他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送

◆◆◆お一人様2本まで + 他の造り手のワイン1本以上と一緒に発送でお願いいたします。
 利益率が非常に低いため、単独では発送できません。他に同梱のワインが有ればそれでもOKです。同梱のワインが他に無い場合は何か1本以上ご購入ください。どうぞよろしくお願いいたします。
 また9月2日よりの発売になりますので、お引き取りの方は2日以降にご来店下さい。発送の方は2日以降にお届けいたします。


■エージェント情報
全て大町市平新郷産 品種:シャルドネ50.8% 、ソーヴィニョン・ブラン24.8%、ピノ・グリ11.7%、 ゲヴェルツ・トラミネール4.8%、 シルヴァーナー3.1%、リースリング1.8%、シュナンブラン1.3% その他1.7%
収穫日 10月5日~10月19日
瓶詰日 2023年7月14・15日。瓶詰本数1663本 アルコール度数12.3%
 ヴィラデストワイナリー醸造責任者小西超氏による委託醸造期間(2017、2018年)に確立した混醸白ワイン。品種の個性が互いを補完し合い、高め合い、総体としてテロワールを表現するスタイルが気に入っています。北海道岩見沢市栗沢町の中澤夫妻がつくる「栗沢プラン」に対する憧憬がヴィニュロンを決意した大きな要因の一つでした。
 自家醸造になり、品種ごとに収穫、搾汁を行い、野生酵母による発酵をこころみたこと、発酵中にアッサンブラージュを行ったことが委託醸造時代との相違点となります。

 品種ごとに熟期を見極めながら収穫。密閉型バルーンプレスによりホールパンチプレス(全房搾汁)。果汁を澱下げした後、上澄みを他の容器へ移動。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 発酵中にアッサンブラージュ、混醸へ移行。発酵期間約2カ月。発酵終了後、瓶詰直前まで6カ月半檻の上で貯蔵(シュール・リー)。発酵及び貯蔵はステンレスタンク。瓶詰時に少量の亜硫酸を添加。(一部ロットは瓶詰時亜硫酸苑無添加)清澄、ろ過等の介入はありません。2022は花ぶるいの障害はありませんでしたが、2021に並ぶ果実の凝縮感を出来ました。樹齢が1年増した分、口中早くから大町の土地個性を感じます。あふれる果実味、グラスごと日ごと発見ある風味の移ろいをお楽しみください。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,000 (外税) 
【ルメルシマン・ブラン始って2年目のグラン・ブランは過去最高間違い無し!海外の高級白ワインと同じ土俵だと言えるポテンシャル!!・・しかも収穫可能な白系品種全てを混醸した稀有な大町ワインです!】
 これは本当に素晴らしいです!「グラン・ブラン」を名乗るのは2年目かな?・・と思います。この先、「グラン」は名乗らない場合も出てくるかもしれません。1年目の2021年ものも美味しかったですが、

「起承転結のすべての段階に拡がりと世界観を感じる構成!」

と言って良いんじゃないかと思います。

 まぁ・・長くワインに親しまれていらっしゃる方が非常に多い Noisy wine のお客様方ですから、如何に Ferme36 のこのルメルシマンが素晴らしいと noisy が力説したところで、

「良くも悪くも日本のワインだからね~~・・」

と思われてしまい、そこから一歩踏み出してくれないんじゃないかと危惧はしています。

 ですがそれは・・実は noisy とて全く同じです。やはり海外産のワインを見るときとは一歩引いてから・・構える・・判断する・・のが通常の日本のワインに対するアプローチかもしれません。

 でも、

「そんな判官びいき?・・気遣い?・・もしくは懸念は全く不要!」

と申し上げておきましょう。フランスワインでもイタリアワインでも・・それらと同じ土俵で飲んでいただいて楽しんでいただけるポテンシャルを持っています。


 濃密な黄色、そして深い構造を有しているように見える色彩と重厚な照りから、密度の有る柔らかなアロマ、果実、そして一見軽やかに感じられるミネラリティ。繊細な高い周波数の伸びやかさとしっとりド太く鼻を拡げて入ってくるような厚みのあるノーズです。

 柑橘と、葡萄の果皮由来でしょうか・・熟した厚みのあるリアルな果実感で始まり、穏やかながらも細やかな起伏が1テンポ遅延しながら盛り上がって膨らんで来ます。しなやかで質の良いビター感と熟した果実的なほんのりと感じる「苦」が、このワインの大きさを表しています。とてもドライで、分厚く、口蓋にわずかにへばり付き、エキスの凝縮感からのある種の甘みとその苦と渋のバランスの素晴らしさが、やがて長くしっとりと・・でも優しくエレガントに押してくれる余韻に導かれます。最後にまたリアルな果実のノーズと、実は重厚な・・丸さのある石のようなニュアンスが優しく還ってくるのを受け取ります。

 ん~・・これはテロワールの具現化と言う観点からも、非常に興味深い感覚を得たと感じますね。そして数種類の品種の混醸は、それぞれを発酵途中にブレンドすると言う独特の技術?・・なのかもしれません。

 そしてフランスのワインと同じレベルで全く問題が無い、優れたポテンシャルを持っていると言えます。

 飛びぬけましたね・・2022年のルメルシマン!・・遅熟の葡萄ながら酸のレベルも全く問題なく、見事な太さとバランスを見せてくれました!・・滅茶美味しいです!・・ここまで来たかと・・非常に嬉しいです。是非飲んでみてください。超お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【矢野園さんの真骨頂ルメルシマンのブラン2021年は、進歩の新たな段階を迎えた!・・大町平新郷の畑と言うテロワールの味わいをしっかり表現していると感じます!美しいです!】

 密度が備わって来た2021年のルメルシマン・ブランです。矢野さんもそのあたりは勿論・・判っていらっしゃるのでしょう。このワインの名前もその進歩を感じさせるように変更され、

「グラン・ブラン」

と・・「 Grand 」 の文字が小さいながらもエチケットに踊ります。

 少なくとも6種類・・それ以上でしょうね・・収穫時期の異なるブドウをセパージュしたグラン・ブラン2021年は、明らかに2020年を凌ぐ見事な仕上がりでした。

 このように、毎年テイスティングさせていただいグラスの写真を並べてみてみますと・・一目瞭然ではあります。でも2020年ものと2021年ものは、もしかしたら・・そんなに大きく異なっているようには見えないかもしれません。

 しかしながら良~~~く、見てみると、集中力が増しているのが判るんじゃないかと思うんですね。

 で、やはり特徴的なのは、「美しくも大きなバランスを見せる果実酸」だと思うんですね。

 どうしてもフレーヴァーを出したい・・と無理をすれば、ワインに必要な・・いや、フレーヴァーこそ酸有っての物種なんですが、その「酸」を失ってしまいかねない結果を生んでしまいます。

 ですがルメルシマン・ブラン2021年は本当に見事!・・これほどの美しく豊かな酸を持つ日本のワインは限られてくるはずです。

 ほんのりとしたガスを内包した状態です。「ぴちっ・・ぴちっ・・」位でしょうか。熟したリンゴ、洋ナシ、アンズ・・などのプレーヴァーに、白っぽい石灰系のミネラリティが混じります。やはりわずかに重みを持ったナトリウムっぽい・・半透明なミネラリティも充実しています。中域も適度に膨れてくれ、時間の経過・・品温の上昇に連れ、少しずつ少しずつ・・解れて来てくれます。

 しかしながら、2020年までのルメルシマン・ブランとは、そのスピードが異なるかな・・と思います。以前はもう少し「早いスピードで」変化してくれた訳です。2021年ものは充実していますから、「崩壊のスピード」が遅いわけですね。

 あ、「崩壊」などと言うあまり良くないような言葉を使用しているように思われるかもしれませんが、決して悪い意味ではありません。形あるものはいつか必ず崩壊するわけで、ワインの楽しみは、ある種・・「崩壊の姿を見つめ、感じること」じゃないかと思っていますので、そんな言葉を時折使っています。ご容赦ください。

 ほんのりとわずかにマッタリ、わずかにネットリさも有ります。非常にピュアながら、ビオ系の生産者にも通じるナチュールな感じも持っていますが、全く危うさを感じさせない見事な仕上がりです。

 たった892本だけ造られた「ドメーヌものの」フェルム36 の白です。ん~・・たったそれだけの生産量でやって行けるんだろうかと、ちょっと心配になってしまいます。

 今年こそは何とか矢野さんに会いに行こうと、胸の内で計画を立てていたんですが・・そう、5月頃の話です。まぁ、行動制限が無くなって、もし!・・それでも新規感染者が増えないようであれば、

「ん~・・北本あたりで圏央道に乗って関越に出て藤岡ジャンクションから上信越・・長野道に出るか、首都高で中央高速をまっすぐ行くか・・4時間見れば行けるか・・」

などと考えていたんですが、案の定・・物凄い感染者数になってしまいまして、「おじゃん」するしか無くなりました。ワイン屋の友人も罹ってますし・・もう、国民の10%以上が罹患しているんじゃないかと・・。

 そんな中で、この、

「とても楽しめる品質の高い日本のワイン」

を、ちょっと色々想像しながら、さらにおいしく飲んでみて欲しい・・と思います!超お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【2020年ものは「気品あるドライなマルチセパージュの白!しかも同じセパージュで2種類!」・・So2を微量添加したキュヴェと、ボトリング時にSo2を添加していない「BTL-SS」のキュヴェです!】

 上から、「BTL-SS」、中が同じく「BTL-SS」、一番下が通常のキュヴェです。

 通常のキュヴェとは言っても、瓶詰時に総亜硫酸量が10ppm のみの添加ですので・・10ppm = 0.001ppc = 0.001% の濃度・・とても少ないと思います。

 事実、「BTL-SS」のキュヴェと比較しましても、僅かにBTL-SSの方がソフトなテクスチュアかな?・・位の違いでした。

 なお、この「BTL-SS」の文字が非常に小さいので・・2枚目の写真の緑の部分に小さく「BTL-SS」と入っているだけなので、見分けるために、

「ボトルの裏に Sans Nature と書いた紙を貼りました」

のでご了承くださいませ。

 ただし、!

 ご注意ください。シールはそのように書いて貼ってありますが、

「あくまでも、ボトリング時に亜硫酸無添加!」

で有って、亜硫酸不使用と説明を受けた訳では有りません。その辺は必ずやご了承くださいませ。便宜上、そのようにしたと言うことでお願いいたします。

 で、2020年のルメルシマンですが、今までで一番、ドライに仕上がったんじゃないかと思うんですね。黄色味がやや強めな美しい色彩、瑞々しく、非常にピュアで、そこはかとなくナチュラルさが漂う感じ・・。ふんわりと柔らかなニュアンスのアロマには、結構に硬い感じのミネラリティが感じられます。

 少し粘性が有り、それを僅かなガスが中和している感じでも有りますし、そのガスの存在がまた、このワインをよりドライに感じさせてくれるようなニュアンスです。

 ボディは中盤で中程度、今はちょっとゲヴェやグリが頑張っていて、他のが居眠り中?・・みたいなノーズへの還りが感じられ、そこからキュッと締まって瑞々しさを振りまき消えて行く・・そんな感じです。

 2019年ものはこれよりも僅かに甘みが有り、その甘味がまた良い演出をしてくれていましたが、2020年ものはさらにドライですから、酸の美味しさを確認しながら味わっていく感じでしょうか。果実感はこれより先、涼しくなって来た頃にさらに膨らんで美味しくなってくると思います。今はちょっと、メインセパージュのシャルドネとソーヴィニョン・ブランが大人しい感じです。

 それにしても矢野さん、やりますよね・・。2020年ものは「気品あるドライなマルチセパージュの白!」と言わせていただいちゃおうと思います。

 そして、ノーマルとBTL-SSとの差は僅かだと感じます。前にも書きましたが「幾分BTL-SSが柔らかく優しい感じ」では有ります。

 あ、そうそう・・底の方には、

「僅かな澱」

が溜まると思いますが、

「澱の部分が滅茶美味しい!」

です。


 重い成分は沈殿して行きますので、底の方が甘み等が多く、エネルギッシュなんですね。なので、

「最後は澱を漉くようにして楽しむ」

か、お行儀は悪いですが・・それに失敗したらどうなるか、やってないので判りませんが、ビオファンにはお馴染みの「シェイク」をしてみるのも一興かもしれません。あ、責任は取れませんので自己責任でお願いします。ご検討くださいませ!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【オイリーさ、蜜のニュアンス、熟したフルーツが見事なブレンデッド・ホワイト・ワインです!】

 いや~・・見事な色合いですね~・・まさに、そこから想像される通りの、そして「無垢」な味わいを感じさせてくれる見事な「白」でした!これは美味しい!

 昨年の、二年目のルメルシマン白とも、全く異なる味筋です。ヴィンテージの背景を感じますね。温暖さの在る、でも葡萄は非常に良く熟したことが伺えます。

 蜜っぽい見事な熟由来のアロマと味わいがします。スルスルッと入ってくる感じがまた良いですね。岩石由来の土壌・・大陸型では無い、日本の土地独特の味わいを上手に表現されていると感じます。

 ワイン自体の出来が非常に良いので、ややをしますと、葡萄がまだ若いことを忘れてしまいますが・・まだまだ始まったばかりなんですよね。これはちょっと・・末恐ろしい感じがします。

 申し訳ありませんが、こちらも1000本ほどしか生産されていません。Noisy wine にも少量の入荷ですので、お一人様1本限定にて・・また、これのみでは赤字になってしまいますので、他の生産者さんのワインと一緒にご購入をご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【二年目のルメルシマンです!・・大町の葡萄の生命、エナジーを感じる見事な味わいです!】

 いいですね~・・。葡萄に力を感じます。色合いも色々な葡萄を混醸しているのが判る、

「そのような色」

をしています。ピノ・ノワールも8.5%、グリも7.6%ほど入っているようですので、その影響のある、ただ白く透き通った色合いでも、樽の色を溶け込ませたような色でも有りません。淡く複雑に色付いている感じです。

 ファーストノーズはふっくらとした感じのイメージ、まだハッキリとしたものにはなっておらず成長中、もう少し休ませたいと言う感じです。味わいは、日本のワインには多いタイプの、「焦点がハッキリしない」ものでは無く、中心からふっくらと厚みのある円を感じさせてくれます。中域もしっかり膨らみ、そこから余韻に掛けて複雑かつ繊細な旨味とノーズに戻ってくる香りが非常に心地良いです。

 2018年も非常に良いですね。ワインを判っていらっしゃる方が醸造している感じがします。葡萄が成長し、畑に自生する菌が安定してきたら是非自然酵母で仕込んでいただけるとナチュラル感がアップするかと思います。

 まぁ、そんな勝手なことを言ってはいますが、実はそれは簡単そうでいて非常に難しいことです。昔から葡萄を造っていた土地では無いでしょうし、様々な環境は時間を掛けて育って来ます。

 虫も、鳥も、猪とか鹿とかの動物も、そして土も岩も水も太陽も空気も、さらには人間でさえも、そんな菌類・・菌と言うと変に聞こえるかもしれませんが、酵母などの菌類もそんな循環的な環境で育ちます。

 2018年ものは1111本のみ、造れたそうです。noisy もテイスティングさせていただきましたんで、すでに1並びの残数では有りません。

 また、日本の古来の酒類の流通による価格付けがされているので、非常にマージンが低いです。1本で発送しますと完全に赤字です。なので、誠に申し訳ありませんが、同額以上、他のアイテムをお買い上げいただくことが条件になります。ご容赦ください。

 それに是非、フェルム36さんのブログもご覧ください。言葉は少ないですが、豊かな自然が育む様々な写真が美しいです。ご検討くださいませ。

北アルプス山麓農場 矢野園


 以下は以前のレヴューです。
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【うおっ!・・これは・・!】

 何しろ入荷数は6本です・・。年間20ケースの仕入れを予定させていただきましたが、それは何と2017年ものの全生産量を超える数字でした・・。


「初年度は余りお渡しできませんですみません・・」

と矢野さんから言われてましたが、ここまで少ないとは思ってもいませんでした。


 しかし・・飲んでみて判りましたよ。


「葡萄の樹は若いが葡萄のポテンシャルは一般の日本のワインのものとは桁が違う」

 これは飲まれた方はすぐにご理解いただけるんじゃないかと思います。


 今回の2017年ものに関しましては、味わいがどうこう・・言うつもりは有りません。勿論、美味しいですよ。ポテンシャルもたっぷりです。通常の日本のワインに慣れた方なら、

「・・ほ~!・・しっかりしてる!」

と感じられると思います。


 ただしそんな生産量ですので、煽りになるのを避けたいと思っています。なので、

「純粋にワインを愛し勉強したいと思っていらっしゃる方」

「矢野さんのワインを応援する気持ちの有る方」

にお分けさせていただきたいと思っています。



 ひとつ、ふたつ・・これを言っておきたいと思うことが有ります。

 ひとつは、この時のテイスティングはミシェル・ニーロンの2014年ブルゴーニュ・ブランを先に飲み、続いてこのルメルシマンを飲み、またニーロンに戻っています。

「ルメルシマン、しっかり付いて行けてるんです!」

 これって・・凄いことだと思います。色々有りますよ・・収穫できたすべての葡萄を一緒に仕込んだ混醸の件とか、醸造された小西さんのこととか・・でも、それで充分じゃないでしょうか。後は幸運にも購入できた方の感性にお任せしようと思います。

 また、二つ目として・・

「飲まれる温度に気を付けてください。」

 とお願いしたいと思います。


 非常にドライで甘みは有りません。酸の美味しさが光ります。・・が、

「冷やし過ぎると正当な評価が出来ない」

ことは間違いありませんので、暑いからと言って冷蔵庫でキンキンに冷やして飲まれるような飲み方は禁物です。


 むしろ、高級シャルドネのように、15度ほどで飲まれてください。もしくはもっと高くても良いですよ。ピノ・ノワール並みの16度~17度でも良い・・と言うか、その位で飲んでいただきたい位です。


 これからの日本のワイン・・楽しみになってきました。培養酵母では有りますが酸の構成が貧弱な緩いワインでは有りません。


 あ、あと一つお願いが有ります。興味があるけど中々買えないからと言って、矢野さんに迷惑を掛けないよう・・お願いいたします。少しずつ販売量も増えて行くと思います。申し訳ありませんがそれまでお待ちくださいませ。

 また、このワインに関しましては一切値引きしておりません。マージン率が非常に低いんですね。なので新着の謳い文句とは異なりますし、条件を付けさせていただきましたが、なにとぞご了承いただけますようお願いいたします。



2022 Yamano-Vin-Se Mont Roze Petillant
山のヴァンせ・モン・ロゼ・ペティアン

17362
自然派
ロゼ 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで + 同時に他の造り手のワイン1本以上

◆◆◆お一人様2本まで + 同時に他の造り手のワイン1本以上でお願いいたします。
■造り手情報
造り手情報
原料:長野県安曇野市産
 季来里ふぁーむ・すずき栽培(購入葡萄)
 メルロ100%
収穫:2022年9月27日
瓶詰日:2022年11月16日
瓶詰数:1267本
アルコール度:11.8%


 「季来里ふぁーむ・すずき」さん栽培のメルロをFerme36が醸したRose Petillant(微発泡性ロゼワイン)
 雪をまとった来たアルプスの山肌に朝日があたる光景を想起する色合いなのでMont Rose Petillantと名付けました。
 メルロを密閉式バルーンプレス機でホールパンチ(全房)プレス(搾汁)。ジュースを一夜澱下げしてから上澄みを他の容器へ移動、野生酵母で発酵を開始。発酵期間は約一か月半。2022は比較的スムーズに発酵が推移しました。発酵終盤に王冠で瓶詰、炭酸ガスを瓶内に閉じ込めました。清澄やろ過等の人為的介入はありません。輪郭と深みのある果実味、炭酸ガスによるライヴリィな味わいをお楽しみください。2022年のヌーヴォー(新酒)

2022は、2021よりも穏やかな発泡性ですが、念のため吹きこぼれにご注意ください
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,700 (外税) 
【ペティアンですが2021年もののような旺盛な泡は無くスティルワイン的なロゼ!やや軽めの粘土に密集した石のミネラリティ、果実が徐々に成長して行きます!】
 え~・・息子が抜栓しましてですね・・王冠を必死に抑えておりまして、いつまで経ってもシンクから戻ってこない・・でも、

「・・シュッと言っただけで泡は噴出さなかったな・・」

と言って戻って来ました。

 2021年ものは結構に旺盛でしてその泡が持ち上げる澱の存在が、むしろちょっとボディ感をかもし出している感じでしたが、2022年ものは・・

「これはスティルに近い!」

と思っていただいて良いかと思います。

 ただし、「万一」の場合も有りますので、必ずシンクなどでボトルを斜め持ち、お腹(胃の辺り)でボトル下を抑えつつ、栓抜きをあてた王冠をも逆手で抑えつつ、

「シュッと言わせながらガスを抜く」

ことを忘れないでくださいね。

 このペティアンと言うワイン、いったん仕込んでしまいますと、造り手の方でも何か変更したくとも何もできない・・まぁ、矢野さんの場合はさらにワインが成りたいようにすると思いますのでやらないのでしょうが、

「一度仕込んだらそれっきり!」

です。

 とは言ってもですね・・その万一は、どうしても「ボトル差」が有り得ますんで、たまたま糖分がビッチリ有る部分が入ったボトルなどが有りますと、結構に旺盛な泡が生成されてしまっていたりして・・

「noisy が大丈夫って言ったから!」

と拗ねられても困りますのでご注意くださいませ。

 2022年ものはスティル的な味わいです。葡萄が持っているピュアな美味しさ・・メルロの「美しい粘土・・むしろ白っぽい感じ」

が良く判る味わいです。

 ですがやはりそこは黒葡萄のメルロをサクッと絞った感じが微妙に載っていて、

「絞った大町メルロって・・こんなに綺麗な感じ・・ね。」

と言うのが伝わって来ます。

 果実感はまだ弱めですがフラワリーなアロマが徐々に果実に移行して行く感じがします。多くは無い泡の存在がむしろこのワインの完成を遅らせている感じ・・でしょうか。


 ですが2日目になりますと、断然味わいがググっと載って来ます。サクランボやベリーっぽいニュアンスが入り始め、中域の膨らみも出て来ます。まぁ・・2022年ものですからね。

 リアルワインガイドが言うように、「ナチュラル感たっぷりでうま味が多い」と言う部分、意外に多そうで無いですよ・・だいぶ増えた日本のワイナリーさんでも。

 軽やかに飲めますが、数年寝かせてみるのも面白いでしょう。酸化熟成は王冠ですから遅いですが、

「栓を抜いてからの熟成」

と言う・・コルクのワインとはちょっと異なる変化も楽しめると思います。飲んでみてください!お勧めします。


 以下は以前のレヴューです。
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【メルロとシャルドネののんびり発酵のペティアン・ロゼは、なんと野生っぽいベリーのアロマ!ミネラリティたっぷりの辛口どぶろくロゼ!】

 素晴らしいです!たった820本だけ造られた、メルロがほとんど・・にシャルドネを合わせたペティアン・ロゼです。

 まぁ・・日本のワインにあまり重きを置いていない方は、

「・・どうせ酸が無いんでしょ?・・フレーヴァーも淡いでしょうし・・」

と思われるかもしれません。

 矢野さんのワインを飲まれた方はお分かりかと思うんですが、ちゃんと酸がしっかり有るんですよね。そしてフレーヴァーは一般的な日本のワインでは感じられないほど潤沢で、特に2021年の山のヴァンセは、

「初のロゼ!」

で、しかもメルローが主体・・そして、

「ナチュラルな苺のフレーヴァー」

を柔らかに、ふんわりと・・確実に感じさせてくれます。

 その苺は、現代の品種のような高級なもの・・「あまおう」とか「とちおとめ」とかの良く出来たフルーツ専門店さんで販売されているようなものでは無く、

「昭和の昔、デパートの地下で販売されていた苺と砂糖と牛乳をミキサーに掛けてジュースにしたもの・・」

のような、滅茶ノスタルジックな気持ちを呼び起こさせてくれるようなフレーヴァーなんですね・・。

 まぁ・・昭和を知らない方々には、「何言ってんだか・・」と言われてしまいそうですが、高X屋さんとかX武デパートとかの地下で見かけて、

「飲みたい!」

と言ってもなかなか飲ませてもらえなかった・・侘しい子供の頃を思い出してしまいました。香りって・・本当に脳天直結ですから、そこからいきなり昔に引き戻されますよね・・。良い思い出ならまだしも、結構に残念な記憶がよみがえることが多いような気もします。

 そして、やはりまた矢野さんの大町の畑が関係しているのでしょうか・・ほんのりカリウム
、たっぷりナトリウム!・・みたいな、ちょっと「とろん」もしくは「たぷたぷ?」・・と感じる、ほんのりとした重量感やトロミ感のあるミネラリティが、

「砂糖と牛乳を加えた苺のジュース!?」

 的な感覚を助長してくれます。・・あ、でも飲んでも全く甘くないドライな味わいですので、砂糖に反応しないでくださいね。

 もちろん・・矢野さんのワインですから、酸化防止剤のニュアンスはほぼ無く、でも危険性の全く感じられないピュアでナチュラルな味わいです。しかも、

「旺盛な泡がピチピチと刺激」

 してくれますから、喉の渇きを抑えつつ、それなりに感じられる質感のある重量感で、満足度も非常に高く感じられます。

 よくある・・

「仕方がないので発泡性ワインにした」

かのような、イージーさが無く、真剣にワイン造りに向き合っていらっしゃるんだなぁ・・と思っていただけると想像しています。


 また2022年も矢野さんの新酒を楽しむことが出来ました!・・「山のヴァンセ・モン・ロゼ・ペティアン」、是非ご賞味くださいませ!超お勧めします!


注:抜栓の際は必ず台所の流しなどにて、ボトルを斜めに持ち、少しずつ中のガスを逃がすようにして、噴出させないようにしてください。ある程度収まってもダラダラと瓶口に泡が上がってくる可能性も有りますので、近くに「グラスを一つ用意」しておき、王冠を外しても上がってくるガスと液体をグラスに少量注ぐと良いかもしれません。



 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!・・ナチュラルで滋味深くて旨味バッチリ、しかもドライでSo2使用量もほんの僅かでしょう!超お勧めです!】


 良いですね~・・矢野さんの、醸造家としてのセンスの良さも伝わって来るかのような、

「滅茶美味しいご飯を普通に食べてる!」

かのような・・取り立てて凄く無くてまず普通なんだけれど、実はそれが「真実」だったりする訳です。

 例えば、ワインを余り飲まなかった方が、ワインファンが「神」とさえ崇めるようなワインを飲んでも・・結構に普通だなぁ・・と感じただけだったりします。

 その方にとっては綺麗過ぎて、濃淡が判らず・・と言うパターンも有るでしょうし、最初から否定で入ってしまうと目が曇る・・いや、感覚が麻痺してしまう・・なども在ろうかと思うんですね。

 例えば、ある程度ワインに舌の肥えた noisy が「2020山のヴァンせ」を飲んでも、「美味しいなぁ・・」と素直に喜んでしまうような「美味しさ」を持っている訳ですから、このワインの魅力は相当に高いと思いますよ。

 ふんわりとした柔らかなテクスチュア・・ちょっとナトリウム多めのトロトロ感のある不透明なミネラリティがふんだんに感じられ、ペティアンと言うほどのガス圧では無いにせよ、その優しいガス圧と、そのミネラリティと、洋ナシや梨、グレープフルーツ的な果実感が、全てバランスしているんですね。

 そして・・滅茶飲みやすい!・・楽しいです。身体への進入角度が相当に低く、いつの間にか入っている・・けれど、そのアルコールのマイナス面が感じられない・・みたいな感じです。

 で、2枚目の写真・・ちょっと意味不明でムズイですか?

 飲みほしたボトルを真上から撮ったもので、中心に少し何かが写っていると思うんですが、これ、「澱」です。

 飲んでいるうちに、徐々に、さらに「濁って」来ます。無濾過も無濾過、ただラッキングしただけだと思いますが、ガスの存在で完全には透明にならないんですね。

 なので、もう活性はほぼ無いかと思いますが、酵母や葡萄由来のやや重みのある澱が、下に沈んでいる訳です。

 この「澱」もまた・・味わいには結構影響していまして・・

「半分か2/3ほど飲んだら、ボトルの口を押さえてシェイクしてみる!」

とか、

「澱の部分を多めに取って置いて、最後にその澱の味わいを楽しむ!」

のも一興でしょう!


 So2 は非常に少ないですが、「全く危険性の無い」味わいです。最も、栓を抜いて3日もすれば、「どろんどろん」になっていると思いますが、さらに3日ほど置いて・・凄い状態にしてからまた楽しむ・・と言う、モロビオファン的なアプローチも楽しいかもしれません。・・いや、noisy は責任持てませんので、そんなことをするので有れば、あくまでもご自身の責任でやってくださいね。

 日本のワインも楽しくなってきましたね・・。その最右翼の一人、矢野さんの2020年ヌーボー・・・どのように楽しむかは、あなた次第です。お早めにどうぞ!


 以下は以前のレヴューです。
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【日本酒で言ったら「どぶ✖く」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】


 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2022 Yamano Vin Se Nouveau Kumiai Rouge Sans Soufre
山のヴァンせ・メルロー・サン・スフル

17363
自然派
赤 中口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで + 同時に他の造り手のワイン1本以上

◆◆◆お一人様2本まで + 同時に他の造り手さんのワインをお願いいたします。
■造り手情報
原料:長野県安曇野市産
 季来里ふぁーむ・すずき栽培(購入葡萄)
 メルロ100%
収穫:2022年10月9日
瓶詰日:2022年11月17日
瓶詰数:1027本
アルコール度:11.8%

「季来里ふぁーむ・すずき」さん栽培のメルロをFerme36が醸したRouge Sans Soufre(赤の亜硫酸無添加ワイン)
 障害福祉サービス事業所の皆さん、地元の皆さんが一粒ずつ手で除梗しタンクへ投入。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 ルモンタージュを行いながら丁寧に味を抽出した後、密閉型バルーンプレス機にてプレス(搾汁)。発酵期間は約一か月。発酵終盤に王冠で瓶詰、若干の炭酸ガスを瓶内に閉じ込めました。
 成長やろ過等の人為的介入はありません。できたてワインのピュアで水々しい果実味をお楽しみください。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,800 (外税) 
【・・おっ・・と!・・目立った泡は無いものの、ピチピチ感はロゼ・ペティアンよりしっかり有るかも!・・これ、今からでもかなり旨いです!】
 美味しいですね!・・わずかに粘性を感じるメルロ、非常に美しいです。ロゼ・ペティアンをスティルのブラン・ド・ノワールとするのも良いかな?・・こちらはしっかり赤ワインでは有るんですが、

「発酵由来の炭酸ガスが何とも良い感じに旨味、美味しさを運んで来る!」

と言うのが正しいかもしれません。

 アロマも軽やかなノーズでベリーやプラムっぽさに石灰が混じった感じ・・舌先から舌中??・・にはチリチリっと感。少し遅れて果実感やボディが載って来てほんのりと膨らみを見せたかと思うと軽やかな瑞々しい余韻へと流れ込みます。

 薄っぺらい感じが無く、ピュアさとナチュラルさ、エキスからのアロマの浮き上がりも、今のところはそのピチピチなガスの役目のようです。

 そもそも・・アルコール発酵は、酵母が糖分を食べてアルコールと炭酸ガスに変えることから起きます。ですから当初は甘い葡萄だったものが徐々に甘さを失い、アルコールと炭酸ガスを生み出します。

 ですからペティアンは・・ちょっと安易に言ってしまえば、

「可能な限り発酵由来のガスを逃がさない努力をしたスティルワイン」

でしか無い・・(^^;; 訳でして、例えばあのイタリアの物凄いワイン、バルバカルロのワインなどは、発酵が終わったらさっさとボトル詰めしてしまいますから、

「柔らかめの太いコルクを超圧縮して栓をする」

ので、

「びっくりするほどガス圧が有る!」

んですね。新しいヴィンテージのものをヘタに栓を抜こうとすると、

「周りにほとんどを噴出してしまい、ボトルに残ったのが澱だらけの3センチほどの部分だけ」

 なんてことになってしまいます。

 しかしながらこのメルロのサン・スフルは決してそれほどはガスが無く、圧も・・無いと思います。でも現状は溶け込んだガスがとても気持ち良い状態だと思ってください。

 そしてやはり・・まぁ、こう言いますと何ですが、やはり、

「So2無しの美味しさ!」

 が光ります。

 変な硬さのない、ふんわりと柔らかな触感・・果実のとてもニュートラルなニュアンス、ミネラリティの角が無い感じから、畑の姿が目前に浮かんでくるようなイメージです。

「こりゃあ旨い!」

とおっしゃっていただけるんじゃないでしょうか。


 今すぐに飲むのであれば、ロゼ・ペティアンよりもこちらのサン・スフルをお勧めします。ロゼ・ペティアンは来春、こちらはクリスマス・・には中々間に合いませんので、

「年末~お正月の楽しみ!」

としてください。

 以前よりも数は増えたとは言え僅少ですし、販売店も多くありませんのでこの機会にぜひ!・・飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【2021年の「山のヴァンせ」ヌーボーは何と赤ワイン!・・しかもシャルドネも入れちゃって、So2不使用で、僅かなガスが舌先に・・飲み口最高、味わいも深い!・・・美味しいです!】

 何とメルロ主体にシャルドネをセパージュした・・それぞれ大町のぶどう協組からの買い葡萄で、何とサン・スフルで仕上げた新酒です!・・出来立てほやほや!・・でも新酒に有りがちな「旨味、エキス濃度不足」は感じませんで、

「ナトリウム風の僅かにトロっと感じられるミネラリティがパッチリ」

載って感じられる、飲み口最高の赤ワインです!


 アロマは「ふわっ」と優しく、スピード早く、丸く立ち上がります。シャルドネの存在は余り判りませんが、メルローっぽい柔らかさや、思いっきり美しい土のニュアンスを感じます。ただし滅茶重い土・・じゃなくて、中くらいかな?・・土臭く無く、むしろ「角の取れた丸い石」っぽい感じもします。

 ちょっとだけガスが有りますが、凄く良く溶け込んでいるので、飲み始めはむしろさほど感じられず、ワインのしっかりした美味しさが伝わって来ます。5~10分ほど経過すると、ガスの存在が少し強くなってくる感じです。

 中域も適度に膨れていて、純粋なニュアンスの余韻が結構に長く持続します。

 何か・・凄く良いんですけど!

 口内を巡らせ表情を拾いに言っても、ちゃんと迎えてくれて要素を放出してくれますし、最初から喉の奥の方に入れてしまっても、かなり魅力的なエキスの淡い旨味と「シュワっと」なガスが感じられます。

 ワインが凄くナチュラルですし、いじくりまわしたような感じが全く無いので、赤ワインでは有りますがサンスフルで自然なアプローチで、しかも「危険性の全く無い」味わいですので、これから出てくる鮮度の良いお魚と合わせても、決して苦労しないんじゃないかと思います。

 また、全国で何軒か販売されてはいますが、本当に少ない・・1580本の生産のようです。2本ずつ販売していると740人にしか当たりません・・。沢山の人に飲んでいただきたい、長野は大町の自然がくれた恵みです。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!・・ナチュラルで滋味深くて旨味バッチリ、しかもドライでSo2使用量もほんの僅かでしょう!超お勧めです!】

 良いですね~・・矢野さんの、醸造家としてのセンスの良さも伝わって来るかのような、

「滅茶美味しいご飯を普通に食べてる!」

かのような・・取り立てて凄く無くてまず普通なんだけれど、実はそれが「真実」だったりする訳です。

 例えば、ワインを余り飲まなかった方が、ワインファンが「神」とさえ崇めるようなワインを飲んでも・・結構に普通だなぁ・・と感じただけだったりします。

 その方にとっては綺麗過ぎて、濃淡が判らず・・と言うパターンも有るでしょうし、最初から否定で入ってしまうと目が曇る・・いや、感覚が麻痺してしまう・・なども在ろうかと思うんですね。

 例えば、ある程度ワインに舌の肥えた noisy が「2020山のヴァンせ」を飲んでも、「美味しいなぁ・・」と素直に喜んでしまうような「美味しさ」を持っている訳ですから、このワインの魅力は相当に高いと思いますよ。

 ふんわりとした柔らかなテクスチュア・・ちょっとナトリウム多めのトロトロ感のある不透明なミネラリティがふんだんに感じられ、ペティアンと言うほどのガス圧では無いにせよ、その優しいガス圧と、そのミネラリティと、洋ナシや梨、グレープフルーツ的な果実感が、全てバランスしているんですね。

 そして・・滅茶飲みやすい!・・楽しいです。身体への進入角度が相当に低く、いつの間にか入っている・・けれど、そのアルコールのマイナス面が感じられない・・みたいな感じです。

 で、2枚目の写真・・ちょっと意味不明でムズイですか?

 飲みほしたボトルを真上から撮ったもので、中心に少し何かが写っていると思うんですが、これ、「澱」です。

 飲んでいるうちに、徐々に、さらに「濁って」来ます。無濾過も無濾過、ただラッキングしただけだと思いますが、ガスの存在で完全には透明にならないんですね。

 なので、もう活性はほぼ無いかと思いますが、酵母や葡萄由来のやや重みのある澱が、下に沈んでいる訳です。

 この「澱」もまた・・味わいには結構影響していまして・・

「半分か2/3ほど飲んだら、ボトルの口を押さえてシェイクしてみる!」

とか、

「澱の部分を多めに取って置いて、最後にその澱の味わいを楽しむ!」

のも一興でしょう!


 So2 は非常に少ないですが、「全く危険性の無い」味わいです。最も、栓を抜いて3日もすれば、「どろんどろん」になっていると思いますが、さらに3日ほど置いて・・凄い状態にしてからまた楽しむ・・と言う、モロビオファン的なアプローチも楽しいかもしれません。・・いや、noisy は責任持てませんので、そんなことをするので有れば、あくまでもご自身の責任でやってくださいね。

 日本のワインも楽しくなってきましたね・・。その最右翼の一人、矢野さんの2020年ヌーボー・・・どのように楽しむかは、あなた次第です。お早めにどうぞ!


 以下は以前のレヴューです。
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【日本酒で言ったら「どぶ✖く」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】


 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2021 Remerciements Merlot Cabernet Franc
ルメルシマン・メルロー・カベルネ・フラン

17364
自然派
赤 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上

◆◆◆お一人様1本限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上、お願いいたします。
■ドメーヌ情報
原料:大町市平産(野口圃場、新郷圃場)自家栽培葡萄
メルロ94%
カベルネ・フラン6%
収穫:2021年10月14~18日(野口 メルロ)
 2021年10月24日(新郷 メルロ)
 2021年10月24日(新郷 カベルネ・フラン)
瓶詰日:2022年9月10日
瓶詰本数:553本
アルコール度:12.2%


 品種ごとに熟期を見極めながら収穫。障害福祉サービス事業所の皆さん、地元の皆さんが一粒ずつ手で除梗しタンクへ投入。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 ルモンタージュを行いながら丁寧に味を抽出した後、密閉型バルーンブレス機と手動式バスケットプレス機にてプレス(搾汁)。
 発酵終盤にアッサンブラージュ。発酵期間は約一か月。9か月間に及ぶ貯蔵期間途中2021年6月(おそらく2022年6月の間違い)に澱引きを実施。発酵及び貯蔵の容器はステンレスタンク。清澄、ろ過等の人為的介入はありません。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,400 (外税) 
【年々深みを増してくるドメーヌもの!矢野さんのセンスが光る本格派ルージュ、過去最高の仕上がりです!】
 良いですね~・・実に素晴らしいと思います。ワインの成長度、飲むタイミングにもよりますが、確実に2021年ものよりも完成度が高まっています。

 非常に滑らかなテクスチュアです。まぁ・・マロの絡みなのでしょうか・・断定は出来ませんが、

「2021年ものの若くフレッシュな美味しさを通り抜けて来ての・・2022年ものの滑らかな本格的赤ワインの美味しさ」

を言うべきかな・・と思っています。

 ボルドー品種のメルロとフランを使用していますが、全くボルドー感は・・有りません。むしろブルゴーニュワイン的なエキス主体の美味しさでして、そのエキスも現状でそれなりに素晴らしい繊細かつちょっと太めな芳香を出してくれますが、まだまだ成長中です。今飲んでも美味しさをたっぷり感じられると思いますが、どうでしょう・・noisy 的にはもう少し育てていただきたいかな・・(^^;; ちょっと置くだけでも相当美味しさが増してくると思うんですね。

 それに色彩が良いですよね。2021年ものはやや明るい赤が基調・・な感じでした。2022年ものは少し黒味が入り、

「ボトルを見なけりゃ・・ブルゴーニュワインと勘違いしそう!?」

な位の色彩感ではないかと。

 そしてその積層感は2021年ものの比で無いのは・・感覚的にお判りいただけるんじゃないかと思うんですね。今までで最高のの深みを持った色彩です。

 セパージュはメルロが94%にフランが6%ですから、ほぼほぼメルロ・・です。フランは補助的に、構成の深みかな・・もしくはコアの生成みたいな感覚でしょうか。勿論ですが、フランの青っぽさなどは微塵も感じられません。


 メルロはそもそも「早熟な葡萄」でフランは遅めです。でもそんなフランスワインの常識は日本では通用しないのか、なんと、

「メルロの収穫日-->野口 10月14~18日、新郷 10月24日」

ですよ。

 去年の10月24日にメルロとフランの収穫をされたそうです。ですから相当に遅熟ですよね。綺麗な酸を失わずに糖度をたっぷり得るための収穫時期の見極めは、本当に難しいでしょう。それが上首尾に行ったからこそ、この見事な完成度を得たと思います。

 なお・・すみません、2021年ルメルシマン赤は、12本だけです。noisy も飲むかどうか迷うくらいでした・・が、

「やはり毎年、しっかり見ていないと・・」

と言うような気持ちを抑えられず、いったんは迷ったものの振り切ってのテイスティングでした。希少なルメルシマン赤です。ご検討いただけましたら幸いです。

 なお申し訳ありません、販売条件がございますので必ず達成してください。どうぞよろしくお願いいたします。




 以下は以前のレヴューです。
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【フラワリーなアロマと少し熟した果実のアロマの融合!・・今はまだ軽めですが、徐々に押し出しも出て来るでしょう!サン・スフル(So2無添加)の柔らかでしなやかな味わいです!】

 ブルゴーニュ瓶と言って良いのか判りませんが、今までのアルザス風の細めのボトルでは無く、太く短いボトルに王冠で届いた2020年のFerme36ヌーボーです。

 自社畑のメルロとカベルネ・フランと言うことですが、2020年12月年末現在、非常に軽やかに、フレッシュさを残した味わいです。まだメルロもフランも重心の低い部分の主張が少なく、中域から高域に掛けての主張がほとんど・・と言う状態ですね。黒葡萄の新酒ですから・・今の進行具合はそんなものでしょう。

 フランも青っぽさは無く、むしろ素直に若いカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい表情です。メルロの野性味もまだ全く・・です。そして、サン・スフルであることで・・そのカベルネ系の若い葡萄が持つ、やや「パキッ」とした風情に柔らかさを感じさせているかのようです。

 しかしながら、この・・まだ仕上がって間もない状態でも、とても良いバランスだと感じます。「山のヴァンせ」よりも、よりほんのりのガスの存在が、サン・スフルのワインの柔らかさにキリリとした「締まり」を加えています。

 そして・・丁寧さみたいなものが伝わって来ますね。手仕事で頑張って美しいワインに仕上げている感・・もします。

 いや~・・こんなにしたら、大変じゃないでしょうか。相当な手仕事の多さだと思いますが・・。普通は機械に任せてしまうところを・・例えば、葡萄の粒、一粒ずつを・・確認して仕込む・・なんて、相当に大変なことなんですが、ワインってその葡萄の粒1個の集合体で出来ている訳で、他には何も加えていないんですね。

 今飲んでも非常に心地良い軽さですが、2~3年後に飲む・・と言う楽しみも有ってよいと思います。少ない入荷量で申し訳在りませんが、是非飲んでみていただきたいと思います。ご検討くださいませ。


以下は以前のレヴューです。
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【これは・・これからの矢野さんのワインは、絶対に見逃せないワインになって行くはずだと思わせてくれる見事な味わいです!】

 たった197本のリリースです。ですので当たり前ですが最大でも、それだけの数しか販売されないということですね。

 Noisy wine への入荷も本当に少なく・・数本です。飲むべきかやめるか悩みましたが、先のことを考え、いただくことにしました。・・感動ものでした。

 販売するかどうかも悩みました・・少な過ぎるので。でも、取りあえずは出すことにしました。


 非常にナチュラルで柔らか・・ふっかふかです。濃度も日本のワインには珍しく、しっかり有ります。伸びも非常に良いです。葡萄が若い分、中域、中盤の膨らみに、僅かに粗な部分が見える方もいらっしゃるかもしれません。

 しかしながら、それがもしお判りなら・・もしこの先、樹齢が上がって来たこのビオテイストの赤ワインが、どんなに素晴らしいワインになるかもご想像出来るに違い在りません。

 多くは言わないようにしますが、非常な楽しみをいただいたと感じています。ご検討くださいませ。


2021 Yamano Vin Se Blanc Nouveau
山のヴァンせ・モン・ロゼ・ペティアン

17051
自然派
ロゼ 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで + 同時に他の造り手のワイン1本以上

◆◆◆お一人様2本まで + 同時に他の造り手のワイン1本以上でお願いいたします。
原料:大町市平産
大町ワインぶどう生産組合栽培(購入葡萄)
メルロ 92.6% シャルドネ 7.4%
収穫 10月8日~10日(メルロ)
10月1日~3日(シャルドネ)
瓶詰日:2022年1月14日 瓶詰本数 820本
アルコール度数 12.3%

 大町におけるワイン葡萄栽培の先駆者「大町ワインぶどう生産組合」栽培のメルロとシャルドネをホールパンチ(全房)でプレス(搾汁)。果汁を一夜澱下げしてから上澄みを移動し、野生酵母で発酵を開始。3か月に及ぶゆっくりとした発酵が続き、発酵終盤に王冠で瓶詰、炭酸ガスを瓶内に閉じ込めました。清澄、ろ過等の介入はありません。
 優しくまるい果実味と炭酸ガスによるライブリィな味わいをお楽しみください。今までの Yamano-Vin-Se の中では最も発泡性が強いスタイルに仕上がりました。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,600 (外税) 
【メルロとシャルドネののんびり発酵のペティアン・ロゼは、なんと野生っぽいベリーのアロマ!ミネラリティたっぷりの辛口どぶろくロゼ!】
 素晴らしいです!たった820本だけ造られた、メルロがほとんど・・にシャルドネを合わせたペティアン・ロゼです。

 まぁ・・日本のワインにあまり重きを置いていない方は、

「・・どうせ酸が無いんでしょ?・・フレーヴァーも淡いでしょうし・・」

と思われるかもしれません。

 矢野さんのワインを飲まれた方はお分かりかと思うんですが、ちゃんと酸がしっかり有るんですよね。そしてフレーヴァーは一般的な日本のワインでは感じられないほど潤沢で、特に2021年の山のヴァンセは、

「初のロゼ!」

で、しかもメルローが主体・・そして、

「ナチュラルな苺のフレーヴァー」

を柔らかに、ふんわりと・・確実に感じさせてくれます。

 その苺は、現代の品種のような高級なもの・・「あまおう」とか「とちおとめ」とかの良く出来たフルーツ専門店さんで販売されているようなものでは無く、

「昭和の昔、デパートの地下で販売されていた苺と砂糖と牛乳をミキサーに掛けてジュースにしたもの・・」

のような、滅茶ノスタルジックな気持ちを呼び起こさせてくれるようなフレーヴァーなんですね・・。

 まぁ・・昭和を知らない方々には、「何言ってんだか・・」と言われてしまいそうですが、高X屋さんとかX武デパートとかの地下で見かけて、

「飲みたい!」

と言ってもなかなか飲ませてもらえなかった・・侘しい子供の頃を思い出してしまいました。香りって・・本当に脳天直結ですから、そこからいきなり昔に引き戻されますよね・・。良い思い出ならまだしも、結構に残念な記憶がよみがえることが多いような気もします。

 そして、やはりまた矢野さんの大町の畑が関係しているのでしょうか・・ほんのりカリウム
、たっぷりナトリウム!・・みたいな、ちょっと「とろん」もしくは「たぷたぷ?」・・と感じる、ほんのりとした重量感やトロミ感のあるミネラリティが、

「砂糖と牛乳を加えた苺のジュース!?」

 的な感覚を助長してくれます。・・あ、でも飲んでも全く甘くないドライな味わいですので、砂糖に反応しないでくださいね。

 もちろん・・矢野さんのワインですから、酸化防止剤のニュアンスはほぼ無く、でも危険性の全く感じられないピュアでナチュラルな味わいです。しかも、

「旺盛な泡がピチピチと刺激」

 してくれますから、喉の渇きを抑えつつ、それなりに感じられる質感のある重量感で、満足度も非常に高く感じられます。

 よくある・・

「仕方がないので発泡性ワインにした」

かのような、イージーさが無く、真剣にワイン造りに向き合っていらっしゃるんだなぁ・・と思っていただけると想像しています。


 また2022年も矢野さんの新酒を楽しむことが出来ました!・・「山のヴァンセ・モン・ロゼ・ペティアン」、是非ご賞味くださいませ!超お勧めします!


注:抜栓の際は必ず台所の流しなどにて、ボトルを斜めに持ち、少しずつ中のガスを逃がすようにして、噴出させないようにしてください。ある程度収まってもダラダラと瓶口に泡が上がってくる可能性も有りますので、近くに「グラスを一つ用意」しておき、王冠を外しても上がってくるガスと液体をグラスに少量注ぐと良いかもしれません。



 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!・・ナチュラルで滋味深くて旨味バッチリ、しかもドライでSo2使用量もほんの僅かでしょう!超お勧めです!】


 良いですね~・・矢野さんの、醸造家としてのセンスの良さも伝わって来るかのような、

「滅茶美味しいご飯を普通に食べてる!」

かのような・・取り立てて凄く無くてまず普通なんだけれど、実はそれが「真実」だったりする訳です。

 例えば、ワインを余り飲まなかった方が、ワインファンが「神」とさえ崇めるようなワインを飲んでも・・結構に普通だなぁ・・と感じただけだったりします。

 その方にとっては綺麗過ぎて、濃淡が判らず・・と言うパターンも有るでしょうし、最初から否定で入ってしまうと目が曇る・・いや、感覚が麻痺してしまう・・なども在ろうかと思うんですね。

 例えば、ある程度ワインに舌の肥えた noisy が「2020山のヴァンせ」を飲んでも、「美味しいなぁ・・」と素直に喜んでしまうような「美味しさ」を持っている訳ですから、このワインの魅力は相当に高いと思いますよ。

 ふんわりとした柔らかなテクスチュア・・ちょっとナトリウム多めのトロトロ感のある不透明なミネラリティがふんだんに感じられ、ペティアンと言うほどのガス圧では無いにせよ、その優しいガス圧と、そのミネラリティと、洋ナシや梨、グレープフルーツ的な果実感が、全てバランスしているんですね。

 そして・・滅茶飲みやすい!・・楽しいです。身体への進入角度が相当に低く、いつの間にか入っている・・けれど、そのアルコールのマイナス面が感じられない・・みたいな感じです。

 で、2枚目の写真・・ちょっと意味不明でムズイですか?

 飲みほしたボトルを真上から撮ったもので、中心に少し何かが写っていると思うんですが、これ、「澱」です。

 飲んでいるうちに、徐々に、さらに「濁って」来ます。無濾過も無濾過、ただラッキングしただけだと思いますが、ガスの存在で完全には透明にならないんですね。

 なので、もう活性はほぼ無いかと思いますが、酵母や葡萄由来のやや重みのある澱が、下に沈んでいる訳です。

 この「澱」もまた・・味わいには結構影響していまして・・

「半分か2/3ほど飲んだら、ボトルの口を押さえてシェイクしてみる!」

とか、

「澱の部分を多めに取って置いて、最後にその澱の味わいを楽しむ!」

のも一興でしょう!


 So2 は非常に少ないですが、「全く危険性の無い」味わいです。最も、栓を抜いて3日もすれば、「どろんどろん」になっていると思いますが、さらに3日ほど置いて・・凄い状態にしてからまた楽しむ・・と言う、モロビオファン的なアプローチも楽しいかもしれません。・・いや、noisy は責任持てませんので、そんなことをするので有れば、あくまでもご自身の責任でやってくださいね。

 日本のワインも楽しくなってきましたね・・。その最右翼の一人、矢野さんの2020年ヌーボー・・・どのように楽しむかは、あなた次第です。お早めにどうぞ!


 以下は以前のレヴューです。
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【日本酒で言ったら「どぶ✖く」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】


 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2021 Remerciements Blanc
ルメルシマン・ブラン

17052
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで + 同時に他の生産者さんのワイン1本以上


◆◆◆お一人様2本まで限定 + 同時に他の生産者さんのワイン1本以上でお願いいたします。
■エージェント情報
全て大町市平新郷産 品種:シャルドネ50.4% 、ソーヴィニョン・ブラン28.8%、ピノ・グリ12.5%、 ゲヴェルツ・トラミネール4.6%、 シルヴァーナー1.5%、 その他2.2%
収穫日 10月5日~10月21日
 ヴィラデストワイナリー醸造責任者小西超氏による委託醸造期間(2017.2019)に確立した混醸白ワイン。品種の個性が互いを補完しあい、高めあい、総体としてテロワールを表現するスタイルが気に入っています。北海道岩見沢市栗沢町の中澤夫妻がつくる「栗沢プラン」に対する憧憬がヴィニュロンを決意した大きな要因の一つでした。
 自家醸造になり、品種ごとに収穫、搾汁を行い、野生酵母による発酵をこころみたこと、発酵中にアッサンブラージュを行ったことが委託醸造時代との相違点となります。

 品種ごとに熟期を見極めながら収穫。密閉型バルーンプレスによりホールパンチプレス(全房搾汁)。果汁を澱下げした後、上澄みを他の容器へ移動。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 発酵中にアッサンブラージュ、混醸へ移行。発酵期間約6カ月。ロングフライトとなった発酵から瓶詰直前の期間、ワインは澱の上にあったことになります(シュール・リー)。発酵及び貯蔵はステンレスタンク。瓶詰時に少量の亜硫酸を添加。(一部ロットは瓶詰時亜硫酸苑無添加)清澄、ろ過等の介入はありません。梅雨時期の多雨が影響し花ぶるいが発生、収穫量が半減しました。自然による収量制限のおかげで、得た果実の業種区間は新しい次元に達したと思います。これまでのBLANCと一線を画しGRANDという形容を付しました。あふれる果実味と風味の移ろいを3~4日かけて楽しんでいただくことをお勧めします。
瓶詰日 2022年3月19日~3月1日。瓶詰本数1647本 アルコール度数12.6%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,000 (外税) 
【矢野園さんの真骨頂ルメルシマンのブラン2021年は、進歩の新たな段階を迎えた!・・大町平新郷の畑と言うテロワールの味わいをしっかり表現していると感じます!美しいです!】
 密度が備わって来た2021年のルメルシマン・ブランです。矢野さんもそのあたりは勿論・・判っていらっしゃるのでしょう。このワインの名前もその進歩を感じさせるように変更され、

「グラン・ブラン」

と・・「 Grand 」 の文字が小さいながらもエチケットに踊ります。

 少なくとも6種類・・それ以上でしょうね・・収穫時期の異なるブドウをセパージュしたグラン・ブラン2021年は、明らかに2020年を凌ぐ見事な仕上がりでした。

 このように、毎年テイスティングさせていただいグラスの写真を並べてみてみますと・・一目瞭然ではあります。でも2020年ものと2021年ものは、もしかしたら・・そんなに大きく異なっているようには見えないかもしれません。

 しかしながら良~~~く、見てみると、集中力が増しているのが判るんじゃないかと思うんですね。

 で、やはり特徴的なのは、「美しくも大きなバランスを見せる果実酸」だと思うんですね。

 どうしてもフレーヴァーを出したい・・と無理をすれば、ワインに必要な・・いや、フレーヴァーこそ酸有っての物種なんですが、その「酸」を失ってしまいかねない結果を生んでしまいます。

 ですがルメルシマン・ブラン2021年は本当に見事!・・これほどの美しく豊かな酸を持つ日本のワインは限られてくるはずです。

 ほんのりとしたガスを内包した状態です。「ぴちっ・・ぴちっ・・」位でしょうか。熟したリンゴ、洋ナシ、アンズ・・などのプレーヴァーに、白っぽい石灰系のミネラリティが混じります。やはりわずかに重みを持ったナトリウムっぽい・・半透明なミネラリティも充実しています。中域も適度に膨れてくれ、時間の経過・・品温の上昇に連れ、少しずつ少しずつ・・解れて来てくれます。

 しかしながら、2020年までのルメルシマン・ブランとは、そのスピードが異なるかな・・と思います。以前はもう少し「早いスピードで」変化してくれた訳です。2021年ものは充実していますから、「崩壊のスピード」が遅いわけですね。

 あ、「崩壊」などと言うあまり良くないような言葉を使用しているように思われるかもしれませんが、決して悪い意味ではありません。形あるものはいつか必ず崩壊するわけで、ワインの楽しみは、ある種・・「崩壊の姿を見つめ、感じること」じゃないかと思っていますので、そんな言葉を時折使っています。ご容赦ください。

 ほんのりとわずかにマッタリ、わずかにネットリさも有ります。非常にピュアながら、ビオ系の生産者にも通じるナチュールな感じも持っていますが、全く危うさを感じさせない見事な仕上がりです。

 たった892本だけ造られた「ドメーヌものの」フェルム36 の白です。ん~・・たったそれだけの生産量でやって行けるんだろうかと、ちょっと心配になってしまいます。

 今年こそは何とか矢野さんに会いに行こうと、胸の内で計画を立てていたんですが・・そう、5月頃の話です。まぁ、行動制限が無くなって、もし!・・それでも新規感染者が増えないようであれば、

「ん~・・北本あたりで圏央道に乗って関越に出て藤岡ジャンクションから上信越・・長野道に出るか、首都高で中央高速をまっすぐ行くか・・4時間見れば行けるか・・」

などと考えていたんですが、案の定・・物凄い感染者数になってしまいまして、「おじゃん」するしか無くなりました。ワイン屋の友人も罹ってますし・・もう、国民の10%以上が罹患しているんじゃないかと・・。

 そんな中で、この、

「とても楽しめる品質の高い日本のワイン」

を、ちょっと色々想像しながら、さらにおいしく飲んでみて欲しい・・と思います!超お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【2020年ものは「気品あるドライなマルチセパージュの白!しかも同じセパージュで2種類!」・・So2を微量添加したキュヴェと、ボトリング時にSo2を添加していない「BTL-SS」のキュヴェです!】

 上から、「BTL-SS」、中が同じく「BTL-SS」、一番下が通常のキュヴェです。

 通常のキュヴェとは言っても、瓶詰時に総亜硫酸量が10ppm のみの添加ですので・・10ppm = 0.001ppc = 0.001% の濃度・・とても少ないと思います。

 事実、「BTL-SS」のキュヴェと比較しましても、僅かにBTL-SSの方がソフトなテクスチュアかな?・・位の違いでした。

 なお、この「BTL-SS」の文字が非常に小さいので・・2枚目の写真の緑の部分に小さく「BTL-SS」と入っているだけなので、見分けるために、

「ボトルの裏に Sans Nature と書いた紙を貼りました」

のでご了承くださいませ。

 ただし、!

 ご注意ください。シールはそのように書いて貼ってありますが、

「あくまでも、ボトリング時に亜硫酸無添加!」

で有って、亜硫酸不使用と説明を受けた訳では有りません。その辺は必ずやご了承くださいませ。便宜上、そのようにしたと言うことでお願いいたします。

 で、2020年のルメルシマンですが、今までで一番、ドライに仕上がったんじゃないかと思うんですね。黄色味がやや強めな美しい色彩、瑞々しく、非常にピュアで、そこはかとなくナチュラルさが漂う感じ・・。ふんわりと柔らかなニュアンスのアロマには、結構に硬い感じのミネラリティが感じられます。

 少し粘性が有り、それを僅かなガスが中和している感じでも有りますし、そのガスの存在がまた、このワインをよりドライに感じさせてくれるようなニュアンスです。

 ボディは中盤で中程度、今はちょっとゲヴェやグリが頑張っていて、他のが居眠り中?・・みたいなノーズへの還りが感じられ、そこからキュッと締まって瑞々しさを振りまき消えて行く・・そんな感じです。

 2019年ものはこれよりも僅かに甘みが有り、その甘味がまた良い演出をしてくれていましたが、2020年ものはさらにドライですから、酸の美味しさを確認しながら味わっていく感じでしょうか。果実感はこれより先、涼しくなって来た頃にさらに膨らんで美味しくなってくると思います。今はちょっと、メインセパージュのシャルドネとソーヴィニョン・ブランが大人しい感じです。

 それにしても矢野さん、やりますよね・・。2020年ものは「気品あるドライなマルチセパージュの白!」と言わせていただいちゃおうと思います。

 そして、ノーマルとBTL-SSとの差は僅かだと感じます。前にも書きましたが「幾分BTL-SSが柔らかく優しい感じ」では有ります。

 あ、そうそう・・底の方には、

「僅かな澱」

が溜まると思いますが、

「澱の部分が滅茶美味しい!」

です。


 重い成分は沈殿して行きますので、底の方が甘み等が多く、エネルギッシュなんですね。なので、

「最後は澱を漉くようにして楽しむ」

か、お行儀は悪いですが・・それに失敗したらどうなるか、やってないので判りませんが、ビオファンにはお馴染みの「シェイク」をしてみるのも一興かもしれません。あ、責任は取れませんので自己責任でお願いします。ご検討くださいませ!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【オイリーさ、蜜のニュアンス、熟したフルーツが見事なブレンデッド・ホワイト・ワインです!】

 いや~・・見事な色合いですね~・・まさに、そこから想像される通りの、そして「無垢」な味わいを感じさせてくれる見事な「白」でした!これは美味しい!

 昨年の、二年目のルメルシマン白とも、全く異なる味筋です。ヴィンテージの背景を感じますね。温暖さの在る、でも葡萄は非常に良く熟したことが伺えます。

 蜜っぽい見事な熟由来のアロマと味わいがします。スルスルッと入ってくる感じがまた良いですね。岩石由来の土壌・・大陸型では無い、日本の土地独特の味わいを上手に表現されていると感じます。

 ワイン自体の出来が非常に良いので、ややをしますと、葡萄がまだ若いことを忘れてしまいますが・・まだまだ始まったばかりなんですよね。これはちょっと・・末恐ろしい感じがします。

 申し訳ありませんが、こちらも1000本ほどしか生産されていません。Noisy wine にも少量の入荷ですので、お一人様1本限定にて・・また、これのみでは赤字になってしまいますので、他の生産者さんのワインと一緒にご購入をご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【二年目のルメルシマンです!・・大町の葡萄の生命、エナジーを感じる見事な味わいです!】

 いいですね~・・。葡萄に力を感じます。色合いも色々な葡萄を混醸しているのが判る、

「そのような色」

をしています。ピノ・ノワールも8.5%、グリも7.6%ほど入っているようですので、その影響のある、ただ白く透き通った色合いでも、樽の色を溶け込ませたような色でも有りません。淡く複雑に色付いている感じです。

 ファーストノーズはふっくらとした感じのイメージ、まだハッキリとしたものにはなっておらず成長中、もう少し休ませたいと言う感じです。味わいは、日本のワインには多いタイプの、「焦点がハッキリしない」ものでは無く、中心からふっくらと厚みのある円を感じさせてくれます。中域もしっかり膨らみ、そこから余韻に掛けて複雑かつ繊細な旨味とノーズに戻ってくる香りが非常に心地良いです。

 2018年も非常に良いですね。ワインを判っていらっしゃる方が醸造している感じがします。葡萄が成長し、畑に自生する菌が安定してきたら是非自然酵母で仕込んでいただけるとナチュラル感がアップするかと思います。

 まぁ、そんな勝手なことを言ってはいますが、実はそれは簡単そうでいて非常に難しいことです。昔から葡萄を造っていた土地では無いでしょうし、様々な環境は時間を掛けて育って来ます。

 虫も、鳥も、猪とか鹿とかの動物も、そして土も岩も水も太陽も空気も、さらには人間でさえも、そんな菌類・・菌と言うと変に聞こえるかもしれませんが、酵母などの菌類もそんな循環的な環境で育ちます。

 2018年ものは1111本のみ、造れたそうです。noisy もテイスティングさせていただきましたんで、すでに1並びの残数では有りません。

 また、日本の古来の酒類の流通による価格付けがされているので、非常にマージンが低いです。1本で発送しますと完全に赤字です。なので、誠に申し訳ありませんが、同額以上、他のアイテムをお買い上げいただくことが条件になります。ご容赦ください。

 それに是非、フェルム36さんのブログもご覧ください。言葉は少ないですが、豊かな自然が育む様々な写真が美しいです。ご検討くださいませ。

北アルプス山麓農場 矢野園


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【うおっ!・・これは・・!】

 何しろ入荷数は6本です・・。年間20ケースの仕入れを予定させていただきましたが、それは何と2017年ものの全生産量を超える数字でした・・。


「初年度は余りお渡しできませんですみません・・」

と矢野さんから言われてましたが、ここまで少ないとは思ってもいませんでした。


 しかし・・飲んでみて判りましたよ。


「葡萄の樹は若いが葡萄のポテンシャルは一般の日本のワインのものとは桁が違う」

 これは飲まれた方はすぐにご理解いただけるんじゃないかと思います。


 今回の2017年ものに関しましては、味わいがどうこう・・言うつもりは有りません。勿論、美味しいですよ。ポテンシャルもたっぷりです。通常の日本のワインに慣れた方なら、

「・・ほ~!・・しっかりしてる!」

と感じられると思います。


 ただしそんな生産量ですので、煽りになるのを避けたいと思っています。なので、

「純粋にワインを愛し勉強したいと思っていらっしゃる方」

「矢野さんのワインを応援する気持ちの有る方」

にお分けさせていただきたいと思っています。



 ひとつ、ふたつ・・これを言っておきたいと思うことが有ります。

 ひとつは、この時のテイスティングはミシェル・ニーロンの2014年ブルゴーニュ・ブランを先に飲み、続いてこのルメルシマンを飲み、またニーロンに戻っています。

「ルメルシマン、しっかり付いて行けてるんです!」

 これって・・凄いことだと思います。色々有りますよ・・収穫できたすべての葡萄を一緒に仕込んだ混醸の件とか、醸造された小西さんのこととか・・でも、それで充分じゃないでしょうか。後は幸運にも購入できた方の感性にお任せしようと思います。

 また、二つ目として・・

「飲まれる温度に気を付けてください。」

 とお願いしたいと思います。


 非常にドライで甘みは有りません。酸の美味しさが光ります。・・が、

「冷やし過ぎると正当な評価が出来ない」

ことは間違いありませんので、暑いからと言って冷蔵庫でキンキンに冷やして飲まれるような飲み方は禁物です。


 むしろ、高級シャルドネのように、15度ほどで飲まれてください。もしくはもっと高くても良いですよ。ピノ・ノワール並みの16度~17度でも良い・・と言うか、その位で飲んでいただきたい位です。


 これからの日本のワイン・・楽しみになってきました。培養酵母では有りますが酸の構成が貧弱な緩いワインでは有りません。


 あ、あと一つお願いが有ります。興味があるけど中々買えないからと言って、矢野さんに迷惑を掛けないよう・・お願いいたします。少しずつ販売量も増えて行くと思います。申し訳ありませんがそれまでお待ちくださいませ。

 また、このワインに関しましては一切値引きしておりません。マージン率が非常に低いんですね。なので新着の謳い文句とは異なりますし、条件を付けさせていただきましたが、なにとぞご了承いただけますようお願いいたします。



2021 Yamano Vin Se Nouveau Kumiai Rouge Sans Soufre
山のヴァンせ・ヌーボー・クミアイ・ルージュ・サン・スフル

16546
自然派
赤 中口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで + 同時に同額以上他の造り手のワイン

◆◆◆お一人様2本まで + 同時に同額以上他の造り手さんのワインをお願いいたします。
■エージェント情報
品種:メルロー91% シャルドネ9%(長野県大町市平産、買い葡萄)
収穫:メルロー:10月8~10日 シャルドネ10月1日~3日
2021年ミレジム

 冬の積雪は、平年より少なめでした。雪解けが早く進み、桜の開花は異例の速さ。4月5日頃となりました。(平年は4月下旬。連休初め頃)葡萄樹の萌芽が早まることを心配しましたが、4月中旬以降低温に推移し、実際ん萌芽は平年より遅め、5月中旬頃になりました。
 5月から6月初旬にかけて比較的穏やかな天候。梅雨の初めは小雨でしたが、6月24日から連日の多雨。葡萄の開花期と重なり品種によっては花ぶるいが発生しました。
 7月13日以降約一か月好天が続きましたが、8月12日に一転18日にかけて降雨が続きました。9月10日以降10月にかけて天候は回復、葡萄の成熟を助けてくれました。
 Ferme36の収穫開始は10月5日、平年より数日遅くなりました。
 総じて2019年に似た印象、「後半追い込み型」の年であったように思います。温暖化、異常気象が日常的に指摘される近年です。ワイナリー稼働3年目、浅い経験の中での印象ですが、雨も感想も減少が極端、振れ幅が大きいと感じます。刻々と変化する自然環境の中、バランス点を見出すことが人の役割と心得ますが、年々ますます難しくなっています。

「農福連携」を継続
 4つの障がい福祉サービス事務所「ひまわりの家」さん、「すずらん」さん、「ぱいはるちゃにみとろ」さん「maika(米花)」さんが、普段の農作業と収穫・仕込みに関わってくださいました。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,700 (外税) 
【2021年の「山のヴァンせ」ヌーボーは何と赤ワイン!・・しかもシャルドネも入れちゃって、So2不使用で、僅かなガスが舌先に・・飲み口最高、味わいも深い!・・・美味しいです!】
 何とメルロ主体にシャルドネをセパージュした・・それぞれ大町のぶどう協組からの買い葡萄で、何とサン・スフルで仕上げた新酒です!・・出来立てほやほや!・・でも新酒に有りがちな「旨味、エキス濃度不足」は感じませんで、

「ナトリウム風の僅かにトロっと感じられるミネラリティがパッチリ」

載って感じられる、飲み口最高の赤ワインです!


 アロマは「ふわっ」と優しく、スピード早く、丸く立ち上がります。シャルドネの存在は余り判りませんが、メルローっぽい柔らかさや、思いっきり美しい土のニュアンスを感じます。ただし滅茶重い土・・じゃなくて、中くらいかな?・・土臭く無く、むしろ「角の取れた丸い石」っぽい感じもします。

 ちょっとだけガスが有りますが、凄く良く溶け込んでいるので、飲み始めはむしろさほど感じられず、ワインのしっかりした美味しさが伝わって来ます。5~10分ほど経過すると、ガスの存在が少し強くなってくる感じです。

 中域も適度に膨れていて、純粋なニュアンスの余韻が結構に長く持続します。

 何か・・凄く良いんですけど!

 口内を巡らせ表情を拾いに言っても、ちゃんと迎えてくれて要素を放出してくれますし、最初から喉の奥の方に入れてしまっても、かなり魅力的なエキスの淡い旨味と「シュワっと」なガスが感じられます。

 ワインが凄くナチュラルですし、いじくりまわしたような感じが全く無いので、赤ワインでは有りますがサンスフルで自然なアプローチで、しかも「危険性の全く無い」味わいですので、これから出てくる鮮度の良いお魚と合わせても、決して苦労しないんじゃないかと思います。

 また、全国で何軒か販売されてはいますが、本当に少ない・・1580本の生産のようです。2本ずつ販売していると740人にしか当たりません・・。沢山の人に飲んでいただきたい、長野は大町の自然がくれた恵みです。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!・・ナチュラルで滋味深くて旨味バッチリ、しかもドライでSo2使用量もほんの僅かでしょう!超お勧めです!】

 良いですね~・・矢野さんの、醸造家としてのセンスの良さも伝わって来るかのような、

「滅茶美味しいご飯を普通に食べてる!」

かのような・・取り立てて凄く無くてまず普通なんだけれど、実はそれが「真実」だったりする訳です。

 例えば、ワインを余り飲まなかった方が、ワインファンが「神」とさえ崇めるようなワインを飲んでも・・結構に普通だなぁ・・と感じただけだったりします。

 その方にとっては綺麗過ぎて、濃淡が判らず・・と言うパターンも有るでしょうし、最初から否定で入ってしまうと目が曇る・・いや、感覚が麻痺してしまう・・なども在ろうかと思うんですね。

 例えば、ある程度ワインに舌の肥えた noisy が「2020山のヴァンせ」を飲んでも、「美味しいなぁ・・」と素直に喜んでしまうような「美味しさ」を持っている訳ですから、このワインの魅力は相当に高いと思いますよ。

 ふんわりとした柔らかなテクスチュア・・ちょっとナトリウム多めのトロトロ感のある不透明なミネラリティがふんだんに感じられ、ペティアンと言うほどのガス圧では無いにせよ、その優しいガス圧と、そのミネラリティと、洋ナシや梨、グレープフルーツ的な果実感が、全てバランスしているんですね。

 そして・・滅茶飲みやすい!・・楽しいです。身体への進入角度が相当に低く、いつの間にか入っている・・けれど、そのアルコールのマイナス面が感じられない・・みたいな感じです。

 で、2枚目の写真・・ちょっと意味不明でムズイですか?

 飲みほしたボトルを真上から撮ったもので、中心に少し何かが写っていると思うんですが、これ、「澱」です。

 飲んでいるうちに、徐々に、さらに「濁って」来ます。無濾過も無濾過、ただラッキングしただけだと思いますが、ガスの存在で完全には透明にならないんですね。

 なので、もう活性はほぼ無いかと思いますが、酵母や葡萄由来のやや重みのある澱が、下に沈んでいる訳です。

 この「澱」もまた・・味わいには結構影響していまして・・

「半分か2/3ほど飲んだら、ボトルの口を押さえてシェイクしてみる!」

とか、

「澱の部分を多めに取って置いて、最後にその澱の味わいを楽しむ!」

のも一興でしょう!


 So2 は非常に少ないですが、「全く危険性の無い」味わいです。最も、栓を抜いて3日もすれば、「どろんどろん」になっていると思いますが、さらに3日ほど置いて・・凄い状態にしてからまた楽しむ・・と言う、モロビオファン的なアプローチも楽しいかもしれません。・・いや、noisy は責任持てませんので、そんなことをするので有れば、あくまでもご自身の責任でやってくださいね。

 日本のワインも楽しくなってきましたね・・。その最右翼の一人、矢野さんの2020年ヌーボー・・・どのように楽しむかは、あなた次第です。お早めにどうぞ!


 以下は以前のレヴューです。
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【日本酒で言ったら「どぶ✖く」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】


 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2020 Remerciements Blanc
ルメルシマン・ブラン

16230
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上


◆◆◆お一人様2本まで限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上、お願いいたします。
■エージェント情報
全て大町市平新郷産 品種:シャルドネ50.2% ソーヴィニョン・ブラン32.0%ピノ・グリ6.9% シュナン・ブラン2.0%ゲヴェルツ・トラミネール5.4% シルヴァーナー1.4% その他2.1%
収穫日 9月17日~10月6日
 ヴィラデストワイナリー醸造責任者小西超氏による委託醸造期間(2017.2019)に確立した白ワイン。品種の個性が互いを補完しあい、高めあい、総体としてテロワールを表現するスタイルが気に入っています。北海道岩見沢市栗沢町の中澤夫妻がつくる「栗沢プラン」に対する憧憬がヴィニュロンを決意した大きな要因の一つでした。
 自家醸造になり、品種ごとに収穫、搾汁を行い、野生酵母による発酵をこころみたこと、発酵中にアッサンブラージュを行ったことが委託醸造時代との相違点となります。

 品種ごとに熟期を見極めながら収穫。密閉型バルーンプレスによりホールパンチプレス(全房搾汁)。果汁を澱下げした後、上澄みを他の容器へ移動。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 発酵中にアッサンブラージュ、混醸へ移行。発酵期間約6カ月。ロングフライトとなった発酵から瓶詰直前の期間、ワインは澱の上にあったことになります(シュール・リー)。発酵及び貯蔵はステンレスタンク。瓶詰時に少量の亜硫酸を添加。(一部ロットは瓶詰時亜硫酸苑無添加)清澄、ろ過等の介入はありません。
瓶詰日 2021年2月28日~3月1日。瓶詰本数1647本 アルコール度数12.5%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,300 (外税) 


2020 Remerciements Blanc BTL-SS
ルメルシマン・ブラン BTL-SS

16231
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上


◆◆◆お一人様2本まで限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上、お願いいたします。
■エージェント情報
全て大町市平新郷産 品種:シャルドネ50.2% ソーヴィニョン・ブラン32.0%ピノ・グリ6.9% シュナン・ブラン2.0%ゲヴェルツ・トラミネール5.4% シルヴァーナー1.4% その他2.1%
収穫日 9月17日~10月6日
 ヴィラデストワイナリー醸造責任者小西超氏による委託醸造期間(2017.2019)に確立した白ワイン。品種の個性が互いを補完しあい、高めあい、総体としてテロワールを表現するスタイルが気に入っています。北海道岩見沢市栗沢町の中澤夫妻がつくる「栗沢プラン」に対する憧憬がヴィニュロンを決意した大きな要因の一つでした。
 自家醸造になり、品種ごとに収穫、搾汁を行い、野生酵母による発酵をこころみたこと、発酵中にアッサンブラージュを行ったことが委託醸造時代との相違点となります。

 品種ごとに熟期を見極めながら収穫。密閉型バルーンプレスによりホールパンチプレス(全房搾汁)。果汁を澱下げした後、上澄みを他の容器へ移動。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 発酵中にアッサンブラージュ、混醸へ移行。発酵期間約6カ月。ロングフライトとなった発酵から瓶詰直前の期間、ワインは澱の上にあったことになります(シュール・リー)。発酵及び貯蔵はステンレスタンク。瓶詰時に少量の亜硫酸を添加。(一部ロットは瓶詰時亜硫酸苑無添加)清澄、ろ過等の介入はありません。
瓶詰日 2021年2月28日~3月1日。瓶詰本数1647本 アルコール度数12.5%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,300 (外税) 
【2020年ものは「気品あるドライなマルチセパージュの白!しかも同じセパージュで2種類!」・・So2を微量添加したキュヴェと、ボトリング時にSo2を添加していない「BTL-SS」のキュヴェです!】
 上から、「BTL-SS」、中が同じく「BTL-SS」、一番下が通常のキュヴェです。

 通常のキュヴェとは言っても、瓶詰時に総亜硫酸量が10ppm のみの添加ですので・・10ppm = 0.001ppc = 0.001% の濃度・・とても少ないと思います。

 事実、「BTL-SS」のキュヴェと比較しましても、僅かにBTL-SSの方がソフトなテクスチュアかな?・・位の違いでした。

 なお、この「BTL-SS」の文字が非常に小さいので・・2枚目の写真の緑の部分に小さく「BTL-SS」と入っているだけなので、見分けるために、

「ボトルの裏に Sans Nature と書いた紙を貼りました」

のでご了承くださいませ。

 ただし、!

 ご注意ください。シールはそのように書いて貼ってありますが、

「あくまでも、ボトリング時に亜硫酸無添加!」

で有って、亜硫酸不使用と説明を受けた訳では有りません。その辺は必ずやご了承くださいませ。便宜上、そのようにしたと言うことでお願いいたします。

 で、2020年のルメルシマンですが、今までで一番、ドライに仕上がったんじゃないかと思うんですね。瑞々しく、非常にピュアで、そこはかとなくナチュラルさが漂う感じ・・。ふんわりと柔らかなニュアンスのアロマには、結構に硬い感じのミネラリティが感じられます。

 少し粘性が有り、それを僅かなガスが中和している感じでも有りますし、そのガスの存在がまた、このワインをよりドライに感じさせてくれるようなニュアンスです。

 ボディは中盤で中程度、今はちょっとゲヴェやグリが頑張っていて、他のが居眠り中?・・みたいなノーズへの還りが感じられ、そこからキュッと締まって瑞々しさを振りまき消えて行く・・そんな感じです。

 2019年ものはこれよりも僅かに甘みが有り、その甘味がまた良い演出をしてくれていましたが、2020年ものはさらにドライですから、酸の美味しさを確認しながら味わっていく感じでしょうか。果実感はこれより先、涼しくなって来た頃にさらに膨らんで美味しくなってくると思います。今はちょっと、メインセパージュのシャルドネとソーヴィニョン・ブランが大人しい感じです。

 それにしても矢野さん、やりますよね・・。2020年ものは「気品あるドライなマルチセパージュの白!」と言わせていただいちゃおうと思います。

 そして、ノーマルとBTL-SSとの差は僅かだと感じます。前にも書きましたが「幾分BTL-SSが柔らかく優しい感じ」では有ります。

 あ、そうそう・・底の方には、

「僅かな澱」

が溜まると思いますが、

「澱の部分が滅茶美味しい!」

です。


 重い成分は沈殿して行きますので、底の方が甘み等が多く、エネルギッシュなんですね。なので、

「最後は澱を漉くようにして楽しむ」

か、お行儀は悪いですが・・それに失敗したらどうなるか、やってないので判りませんが、ビオファンにはお馴染みの「シェイク」をしてみるのも一興かもしれません。あ、責任は取れませんので自己責任でお願いします。ご検討くださいませ!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【オイリーさ、蜜のニュアンス、熟したフルーツが見事なブレンデッド・ホワイト・ワインです!】

 いや~・・見事な色合いですね~・・まさに、そこから想像される通りの、そして「無垢」な味わいを感じさせてくれる見事な「白」でした!これは美味しい!

 昨年の、二年目のルメルシマン白とも、全く異なる味筋です。ヴィンテージの背景を感じますね。温暖さの在る、でも葡萄は非常に良く熟したことが伺えます。

 蜜っぽい見事な熟由来のアロマと味わいがします。スルスルッと入ってくる感じがまた良いですね。岩石由来の土壌・・大陸型では無い、日本の土地独特の味わいを上手に表現されていると感じます。

 ワイン自体の出来が非常に良いので、ややをしますと、葡萄がまだ若いことを忘れてしまいますが・・まだまだ始まったばかりなんですよね。これはちょっと・・末恐ろしい感じがします。

 申し訳ありませんが、こちらも1000本ほどしか生産されていません。Noisy wine にも少量の入荷ですので、お一人様1本限定にて・・また、これのみでは赤字になってしまいますので、他の生産者さんのワインと一緒にご購入をご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【二年目のルメルシマンです!・・大町の葡萄の生命、エナジーを感じる見事な味わいです!】

 いいですね~・・。葡萄に力を感じます。色合いも色々な葡萄を混醸しているのが判る、

「そのような色」

をしています。ピノ・ノワールも8.5%、グリも7.6%ほど入っているようですので、その影響のある、ただ白く透き通った色合いでも、樽の色を溶け込ませたような色でも有りません。淡く複雑に色付いている感じです。

 ファーストノーズはふっくらとした感じのイメージ、まだハッキリとしたものにはなっておらず成長中、もう少し休ませたいと言う感じです。味わいは、日本のワインには多いタイプの、「焦点がハッキリしない」ものでは無く、中心からふっくらと厚みのある円を感じさせてくれます。中域もしっかり膨らみ、そこから余韻に掛けて複雑かつ繊細な旨味とノーズに戻ってくる香りが非常に心地良いです。

 2018年も非常に良いですね。ワインを判っていらっしゃる方が醸造している感じがします。葡萄が成長し、畑に自生する菌が安定してきたら是非自然酵母で仕込んでいただけるとナチュラル感がアップするかと思います。

 まぁ、そんな勝手なことを言ってはいますが、実はそれは簡単そうでいて非常に難しいことです。昔から葡萄を造っていた土地では無いでしょうし、様々な環境は時間を掛けて育って来ます。

 虫も、鳥も、猪とか鹿とかの動物も、そして土も岩も水も太陽も空気も、さらには人間でさえも、そんな菌類・・菌と言うと変に聞こえるかもしれませんが、酵母などの菌類もそんな循環的な環境で育ちます。

 2018年ものは1111本のみ、造れたそうです。noisy もテイスティングさせていただきましたんで、すでに1並びの残数では有りません。

 また、日本の古来の酒類の流通による価格付けがされているので、非常にマージンが低いです。1本で発送しますと完全に赤字です。なので、誠に申し訳ありませんが、同額以上、他のアイテムをお買い上げいただくことが条件になります。ご容赦ください。

 それに是非、フェルム36さんのブログもご覧ください。言葉は少ないですが、豊かな自然が育む様々な写真が美しいです。ご検討くださいませ。

北アルプス山麓農場 矢野園


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【うおっ!・・これは・・!】

 何しろ入荷数は6本です・・。年間20ケースの仕入れを予定させていただきましたが、それは何と2017年ものの全生産量を超える数字でした・・。


「初年度は余りお渡しできませんですみません・・」

と矢野さんから言われてましたが、ここまで少ないとは思ってもいませんでした。


 しかし・・飲んでみて判りましたよ。


「葡萄の樹は若いが葡萄のポテンシャルは一般の日本のワインのものとは桁が違う」

 これは飲まれた方はすぐにご理解いただけるんじゃないかと思います。


 今回の2017年ものに関しましては、味わいがどうこう・・言うつもりは有りません。勿論、美味しいですよ。ポテンシャルもたっぷりです。通常の日本のワインに慣れた方なら、

「・・ほ~!・・しっかりしてる!」

と感じられると思います。


 ただしそんな生産量ですので、煽りになるのを避けたいと思っています。なので、

「純粋にワインを愛し勉強したいと思っていらっしゃる方」

「矢野さんのワインを応援する気持ちの有る方」

にお分けさせていただきたいと思っています。



 ひとつ、ふたつ・・これを言っておきたいと思うことが有ります。

 ひとつは、この時のテイスティングはミシェル・ニーロンの2014年ブルゴーニュ・ブランを先に飲み、続いてこのルメルシマンを飲み、またニーロンに戻っています。

「ルメルシマン、しっかり付いて行けてるんです!」

 これって・・凄いことだと思います。色々有りますよ・・収穫できたすべての葡萄を一緒に仕込んだ混醸の件とか、醸造された小西さんのこととか・・でも、それで充分じゃないでしょうか。後は幸運にも購入できた方の感性にお任せしようと思います。

 また、二つ目として・・

「飲まれる温度に気を付けてください。」

 とお願いしたいと思います。


 非常にドライで甘みは有りません。酸の美味しさが光ります。・・が、

「冷やし過ぎると正当な評価が出来ない」

ことは間違いありませんので、暑いからと言って冷蔵庫でキンキンに冷やして飲まれるような飲み方は禁物です。


 むしろ、高級シャルドネのように、15度ほどで飲まれてください。もしくはもっと高くても良いですよ。ピノ・ノワール並みの16度~17度でも良い・・と言うか、その位で飲んでいただきたい位です。


 これからの日本のワイン・・楽しみになってきました。培養酵母では有りますが酸の構成が貧弱な緩いワインでは有りません。


 あ、あと一つお願いが有ります。興味があるけど中々買えないからと言って、矢野さんに迷惑を掛けないよう・・お願いいたします。少しずつ販売量も増えて行くと思います。申し訳ありませんがそれまでお待ちくださいませ。

 また、このワインに関しましては一切値引きしておりません。マージン率が非常に低いんですね。なので新着の謳い文句とは異なりますし、条件を付けさせていただきましたが、なにとぞご了承いただけますようお願いいたします。



2020 Yamano Vin Se Blanc Nouveau
山のヴァンせ・ヌーボー

15645
自然派
白 中口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様2本まで + 同時に同額以上他の造り手のワイン

◆◆◆お一人様2本まで + 同時に同額以上他の造り手さんのワインをお願いいたします。
■エージェント情報
品種:シャルドネ(長野県大町市平産、買い葡萄
全貌搾汁(ホールバンチプレス)野生酵母による発酵。
発酵終盤に王冠瓶詰を行い、炭酸ガスを閉じ込めました。
アルコール:12.0%
瓶詰:清澄、ろ過なし。1353本
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,600 (外税) 
【滅茶美味しいです!・・ナチュラルで滋味深くて旨味バッチリ、しかもドライでSo2使用量もほんの僅かでしょう!超お勧めです!】
 良いですね~・・矢野さんの、醸造家としてのセンスの良さも伝わって来るかのような、

「滅茶美味しいご飯を普通に食べてる!」

かのような・・取り立てて凄く無くてまず普通なんだけれど、実はそれが「真実」だったりする訳です。

 例えば、ワインを余り飲まなかった方が、ワインファンが「神」とさえ崇めるようなワインを飲んでも・・結構に普通だなぁ・・と感じただけだったりします。

 その方にとっては綺麗過ぎて、濃淡が判らず・・と言うパターンも有るでしょうし、最初から否定で入ってしまうと目が曇る・・いや、感覚が麻痺してしまう・・なども在ろうかと思うんですね。

 例えば、ある程度ワインに舌の肥えた noisy が「2020山のヴァンせ」を飲んでも、「美味しいなぁ・・」と素直に喜んでしまうような「美味しさ」を持っている訳ですから、このワインの魅力は相当に高いと思いますよ。

 ふんわりとした柔らかなテクスチュア・・ちょっとナトリウム多めのトロトロ感のある不透明なミネラリティがふんだんに感じられ、ペティアンと言うほどのガス圧では無いにせよ、その優しいガス圧と、そのミネラリティと、洋ナシや梨、グレープフルーツ的な果実感が、全てバランスしているんですね。

 そして・・滅茶飲みやすい!・・楽しいです。身体への進入角度が相当に低く、いつの間にか入っている・・けれど、そのアルコールのマイナス面が感じられない・・みたいな感じです。

 で、2枚目の写真・・ちょっと意味不明でムズイですか?

 飲みほしたボトルを真上から撮ったもので、中心に少し何かが写っていると思うんですが、これ、「澱」です。

 飲んでいるうちに、徐々に、さらに「濁って」来ます。無濾過も無濾過、ただラッキングしただけだと思いますが、ガスの存在で完全には透明にならないんですね。

 なので、もう活性はほぼ無いかと思いますが、酵母や葡萄由来のやや重みのある澱が、下に沈んでいる訳です。

 この「澱」もまた・・味わいには結構影響していまして・・

「半分か2/3ほど飲んだら、ボトルの口を押さえてシェイクしてみる!」

とか、

「澱の部分を多めに取って置いて、最後にその澱の味わいを楽しむ!」

のも一興でしょう!


 So2 は非常に少ないですが、「全く危険性の無い」味わいです。最も、栓を抜いて3日もすれば、「どろんどろん」になっていると思いますが、さらに3日ほど置いて・・凄い状態にしてからまた楽しむ・・と言う、モロビオファン的なアプローチも楽しいかもしれません。・・いや、noisy は責任持てませんので、そんなことをするので有れば、あくまでもご自身の責任でやってくださいね。

 日本のワインも楽しくなってきましたね・・。その最右翼の一人、矢野さんの2020年ヌーボー・・・どのように楽しむかは、あなた次第です。お早めにどうぞ!


 以下は以前のレヴューです。
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【日本酒で言ったら「どぶ✖く」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】


 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2020 Remerciements Merlot Cabernet Franc Nouveau
ルメルシマン・メルロー・カベルネ・フラン・ヌーボー

15646
自然派
赤 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上

◆◆◆お一人様1本限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上、お願いいたします。
■エージェント情報
品種メルロ・カベルネフラン(長野県大町市産:自社栽培葡萄)
品種ごとに収穫し、一粒一粒を手で除梗。
野生酵母による発酵。
丁寧に果皮の成分を抽出した後、バスケットプレスにて搾汁。
搾汁後アッサンブラージュ。
発酵終盤に王冠瓶詰を行い、炭酸ガスを閉じ込めました。
アルコール:11.2%
瓶詰:清澄、ろ過なし、亜硫酸添加なし。559本
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,600 (外税) 
【フラワリーなアロマと少し熟した果実のアロマの融合!・・今はまだ軽めですが、徐々に押し出しも出て来るでしょう!サン・スフル(So2無添加)の柔らかでしなやかな味わいです!】
 ブルゴーニュ瓶と言って良いのか判りませんが、今までのアルザス風の細めのボトルでは無く、太く短いボトルに王冠で届いた2020年のFerme36ヌーボーです。

 自社畑のメルロとカベルネ・フランと言うことですが、2020年12月年末現在、非常に軽やかに、フレッシュさを残した味わいです。まだメルロもフランも重心の低い部分の主張が少なく、中域から高域に掛けての主張がほとんど・・と言う状態ですね。黒葡萄の新酒ですから・・今の進行具合はそんなものでしょう。

 フランも青っぽさは無く、むしろ素直に若いカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい表情です。メルロの野性味もまだ全く・・です。そして、サン・スフルであることで・・そのカベルネ系の若い葡萄が持つ、やや「パキッ」とした風情に柔らかさを感じさせているかのようです。

 しかしながら、この・・まだ仕上がって間もない状態でも、とても良いバランスだと感じます。「山のヴァンせ」よりも、よりほんのりのガスの存在が、サン・スフルのワインの柔らかさにキリリとした「締まり」を加えています。

 そして・・丁寧さみたいなものが伝わって来ますね。手仕事で頑張って美しいワインに仕上げている感・・もします。

 いや~・・こんなにしたら、大変じゃないでしょうか。相当な手仕事の多さだと思いますが・・。普通は機械に任せてしまうところを・・例えば、葡萄の粒、一粒ずつを・・確認して仕込む・・なんて、相当に大変なことなんですが、ワインってその葡萄の粒1個の集合体で出来ている訳で、他には何も加えていないんですね。

 今飲んでも非常に心地良い軽さですが、2~3年後に飲む・・と言う楽しみも有ってよいと思います。少ない入荷量で申し訳在りませんが、是非飲んでみていただきたいと思います。ご検討くださいませ。


以下は以前のレヴューです。
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【これは・・これからの矢野さんのワインは、絶対に見逃せないワインになって行くはずだと思わせてくれる見事な味わいです!】

 たった197本のリリースです。ですので当たり前ですが最大でも、それだけの数しか販売されないということですね。

 Noisy wine への入荷も本当に少なく・・数本です。飲むべきかやめるか悩みましたが、先のことを考え、いただくことにしました。・・感動ものでした。

 販売するかどうかも悩みました・・少な過ぎるので。でも、取りあえずは出すことにしました。


 非常にナチュラルで柔らか・・ふっかふかです。濃度も日本のワインには珍しく、しっかり有ります。伸びも非常に良いです。葡萄が若い分、中域、中盤の膨らみに、僅かに粗な部分が見える方もいらっしゃるかもしれません。

 しかしながら、それがもしお判りなら・・もしこの先、樹齢が上がって来たこのビオテイストの赤ワインが、どんなに素晴らしいワインになるかもご想像出来るに違い在りません。

 多くは言わないようにしますが、非常な楽しみをいただいたと感じています。ご検討くださいませ。


2019 Remerciements Blanc
ルメルシマン・ブラン ノー・ワイン・ノーライフ

15410
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上


◆◆◆お一人様1本限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上、お願いいたします。
■エージェント情報
品種:シャルドネ45.8% ソーヴィニョン・ブラン31.3%ピノ・グリ7.7% シュナン・ブラン3.3%ゲヴェルツ・トラミネール7.1% シルヴァーナー2.2% その他2.6%
収穫日 10月1~17日
 ヴィラデストワイナリー醸造責任者小西超氏による委託醸造期間(2017.2018)に確立した白ワイン。品種の個性が互いを補完しあい、高めあい、総体としてテロワールを表現するスタイルが気に入っています。北海道岩見沢市栗沢町の中澤夫妻がつくる「栗沢プラン」に対する憧憬がヴィニュロンを決意した大きな要因の一つでした。
 自家醸造になり、品種ごとに収穫、搾汁を行い、野生酵母による発酵をこころみたこと、発酵中にアッサンブラージュを行ったことが委託醸造時代との相違点となります。

 品種ごとに熟期を見極めながら収穫。密閉型バルーンプレスによりホールパンチプレス(全房搾汁)。果汁を澱下げした後、上澄みを他の容器へ移動。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 発酵中にアッサンブラージュ、混醸へ移行。発酵期間約6カ月。ロングフライトとなった発酵から瓶詰直前の期間、ワインは澱の上にあったことになります(シュール・リー)。発酵及び貯蔵はステンレスタンク。瓶詰時に少量の亜硫酸を添加。清澄、ろ過等の介入はありません。
瓶詰日 2020年6月6日。瓶詰本数1077本 アルコール度数13.4%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,300 (外税) 
【オイリーさ、蜜のニュアンス、熟したフルーツが見事なブレンデッド・ホワイト・ワインです!】
 いや~・・見事な色合いですね~・・まさに、そこから想像される通りの、そして「無垢」な味わいを感じさせてくれる見事な「白」でした!これは美味しい!

 昨年の、二年目のルメルシマン白とも、全く異なる味筋です。ヴィンテージの背景を感じますね。温暖さの在る、でも葡萄は非常に良く熟したことが伺えます。

 蜜っぽい見事な熟由来のアロマと味わいがします。スルスルッと入ってくる感じがまた良いですね。岩石由来の土壌・・大陸型では無い、日本の土地独特の味わいを上手に表現されていると感じます。

 ワイン自体の出来が非常に良いので、ややをしますと、葡萄がまだ若いことを忘れてしまいますが・・まだまだ始まったばかりなんですよね。これはちょっと・・末恐ろしい感じがします。

 申し訳ありませんが、こちらも1000本ほどしか生産されていません。Noisy wine にも少量の入荷ですので、お一人様1本限定にて・・また、これのみでは赤字になってしまいますので、他の生産者さんのワインと一緒にご購入をご検討くださいませ。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【二年目のルメルシマンです!・・大町の葡萄の生命、エナジーを感じる見事な味わいです!】

 いいですね~・・。葡萄に力を感じます。色合いも色々な葡萄を混醸しているのが判る、

「そのような色」

をしています。ピノ・ノワールも8.5%、グリも7.6%ほど入っているようですので、その影響のある、ただ白く透き通った色合いでも、樽の色を溶け込ませたような色でも有りません。淡く複雑に色付いている感じです。

 ファーストノーズはふっくらとした感じのイメージ、まだハッキリとしたものにはなっておらず成長中、もう少し休ませたいと言う感じです。味わいは、日本のワインには多いタイプの、「焦点がハッキリしない」ものでは無く、中心からふっくらと厚みのある円を感じさせてくれます。中域もしっかり膨らみ、そこから余韻に掛けて複雑かつ繊細な旨味とノーズに戻ってくる香りが非常に心地良いです。

 2018年も非常に良いですね。ワインを判っていらっしゃる方が醸造している感じがします。葡萄が成長し、畑に自生する菌が安定してきたら是非自然酵母で仕込んでいただけるとナチュラル感がアップするかと思います。

 まぁ、そんな勝手なことを言ってはいますが、実はそれは簡単そうでいて非常に難しいことです。昔から葡萄を造っていた土地では無いでしょうし、様々な環境は時間を掛けて育って来ます。

 虫も、鳥も、猪とか鹿とかの動物も、そして土も岩も水も太陽も空気も、さらには人間でさえも、そんな菌類・・菌と言うと変に聞こえるかもしれませんが、酵母などの菌類もそんな循環的な環境で育ちます。

 2018年ものは1111本のみ、造れたそうです。noisy もテイスティングさせていただきましたんで、すでに1並びの残数では有りません。

 また、日本の古来の酒類の流通による価格付けがされているので、非常にマージンが低いです。1本で発送しますと完全に赤字です。なので、誠に申し訳ありませんが、同額以上、他のアイテムをお買い上げいただくことが条件になります。ご容赦ください。

 それに是非、フェルム36さんのブログもご覧ください。言葉は少ないですが、豊かな自然が育む様々な写真が美しいです。ご検討くださいませ。

北アルプス山麓農場 矢野園


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【うおっ!・・これは・・!】

 何しろ入荷数は6本です・・。年間20ケースの仕入れを予定させていただきましたが、それは何と2017年ものの全生産量を超える数字でした・・。


「初年度は余りお渡しできませんですみません・・」

と矢野さんから言われてましたが、ここまで少ないとは思ってもいませんでした。


 しかし・・飲んでみて判りましたよ。


「葡萄の樹は若いが葡萄のポテンシャルは一般の日本のワインのものとは桁が違う」

 これは飲まれた方はすぐにご理解いただけるんじゃないかと思います。


 今回の2017年ものに関しましては、味わいがどうこう・・言うつもりは有りません。勿論、美味しいですよ。ポテンシャルもたっぷりです。通常の日本のワインに慣れた方なら、

「・・ほ~!・・しっかりしてる!」

と感じられると思います。


 ただしそんな生産量ですので、煽りになるのを避けたいと思っています。なので、

「純粋にワインを愛し勉強したいと思っていらっしゃる方」

「矢野さんのワインを応援する気持ちの有る方」

にお分けさせていただきたいと思っています。



 ひとつ、ふたつ・・これを言っておきたいと思うことが有ります。

 ひとつは、この時のテイスティングはミシェル・ニーロンの2014年ブルゴーニュ・ブランを先に飲み、続いてこのルメルシマンを飲み、またニーロンに戻っています。

「ルメルシマン、しっかり付いて行けてるんです!」

 これって・・凄いことだと思います。色々有りますよ・・収穫できたすべての葡萄を一緒に仕込んだ混醸の件とか、醸造された小西さんのこととか・・でも、それで充分じゃないでしょうか。後は幸運にも購入できた方の感性にお任せしようと思います。

 また、二つ目として・・

「飲まれる温度に気を付けてください。」

 とお願いしたいと思います。


 非常にドライで甘みは有りません。酸の美味しさが光ります。・・が、

「冷やし過ぎると正当な評価が出来ない」

ことは間違いありませんので、暑いからと言って冷蔵庫でキンキンに冷やして飲まれるような飲み方は禁物です。


 むしろ、高級シャルドネのように、15度ほどで飲まれてください。もしくはもっと高くても良いですよ。ピノ・ノワール並みの16度~17度でも良い・・と言うか、その位で飲んでいただきたい位です。


 これからの日本のワイン・・楽しみになってきました。培養酵母では有りますが酸の構成が貧弱な緩いワインでは有りません。


 あ、あと一つお願いが有ります。興味があるけど中々買えないからと言って、矢野さんに迷惑を掛けないよう・・お願いいたします。少しずつ販売量も増えて行くと思います。申し訳ありませんがそれまでお待ちくださいませ。

 また、このワインに関しましては一切値引きしておりません。マージン率が非常に低いんですね。なので新着の謳い文句とは異なりますし、条件を付けさせていただきましたが、なにとぞご了承いただけますようお願いいたします。


2019 Remerciements Pino Noir Zweigelt
ルメルシマン・ピノ・ノワール・ツヴァイゲルト

15411
自然派
赤 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上

◆◆◆お一人様1本限定 + 同時に他の生産者さんのワインを同額以上、お願いいたします。
■エージェント情報
品種: ピノ・ノワール57.8%、ツヴァイゲルト42.2%
収穫日 10月4.6.7日(ピノノワール)5.7日(ツヴァイゲルト)
 自家醸造になり、少量でも赤仕込みができる体制が整いました。私どもの圃場の黒ブドウは、ピノ・ノワール、ツヴァイゲルト、カベルネ・フラン、メルロですが、前二者、後二者それぞれアッサンブラージュをこころみました。フランス、ブルフォーニュ地方でつくられるパストゥグラン(ピノノワールとガメイをアッサンブラージュ)をイメージしました。
 大町の気候と地質に恵まれた清涼感のある果実味を表現したく木樽の使用はありません。品種ごとに熟期を見極めながら収穫。全房にてステンレスタンクへ投入。野生酵母によりゆっくりと発酵を始めました。
 ルモンタージュとピジャージュを行いながら丁寧に味を抽出したのち、手動式バスケットプレス機にて搾汁。発酵が終わったところでアッサンブラージュ。発酵期間約一か月。ステンレスタンクにて貯蔵を経た後瓶詰。
 瓶詰時に少量の亜硫酸を添加。清澄、ろ過等の介入はありません。瓶詰日 2020年3月23日。瓶詰本数197本 アルコール度数12.3%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,300 (外税) 
【これは・・これからの矢野さんのワインは、絶対に見逃せないワインになって行くはずだと思わせてくれる見事な味わいです!】
 たった197本のリリースです。ですので当たり前ですが最大でも、それだけの数しか販売されないということですね。

 Noisy wine への入荷も本当に少なく・・数本です。飲むべきかやめるか悩みましたが、先のことを考え、いただくことにしました。・・感動ものでした。

 販売するかどうかも悩みました・・少な過ぎるので。でも、取りあえずは出すことにしました。


 非常にナチュラルで柔らか・・ふっかふかです。濃度も日本のワインには珍しく、しっかり有ります。伸びも非常に良いです。葡萄が若い分、中域、中盤の膨らみに、僅かに粗な部分が見える方もいらっしゃるかもしれません。

 しかしながら、それがもしお判りなら・・もしこの先、樹齢が上がって来たこのビオテイストの赤ワインが、どんなに素晴らしいワインになるかもご想像出来るに違い在りません。

 多くは言わないようにしますが、非常な楽しみをいただいたと感じています。ご検討くださいませ。


2019 Nouveau Yamano Vin Se Blanc
ヌーボー・山のヴァンせ

14839
自然派
白 中口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 同時に同額以上他の造り手のワイン

◆◆◆お一人様1本限定 + 同時に同額以上他の造り手さんのワインをお願いいたします。
■エージェント情報
品種:シャルドネ(長野県大町市平産、買い葡萄
収穫日 10月4日~6日
山のヴァンセ

 岳都大町ならではの枕詞「山の」Vinは「ワイン」。大町の皆さんは言葉尻に「・・・せ」をつけて話します。標準語の「・・・ね」と同義語でしょうが、北アルプス山麓地方ならではの粋なリズムと親しみを覚えます。

つくりは、Method Ancetrale 直訳すれば「先祖代々の方法」。発酵の終わり澱が沈み切らないとき、発酵による炭酸ガスがシュワシュワした状態で王冠瓶詰を行います。
 これにより、にごり微発泡ワインとなります。澱のうまみとにがみがほのかな甘さと調和し、泡と一体となりフレッシュさをもたらします。澱を除去しない手法の為、瓶内に澱が沈殿しています。綺麗な上澄みを飲むも良し、澱を攪拌させてにごりを飲むもよし、お好みで楽しんでください

 密閉型バルーンプレスによりホールパンチ(全房)プレス。果汁を澱下げした後、上澄みを他の容器へ移動。野生酵母によりゆっくりと発酵を勧めました。発酵期間43日、発酵の終わり、炭酸ガスが残るうちに無ろ過にて王冠瓶詰。醸造過程において少量の亜硫酸を使用しましたが、限りなく0に近い数値です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,200 (外税) 
【日本酒で言ったら「どぶ✖く」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】
 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2019 Nouveau Remerciements Rouge
ヌーボー・ルメルシマン・ルージュ

14840
自然派
赤 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 同時に同額以上他の造り手のワイン

◆◆◆お一人様1本限定 + 同時に同額以上他の造り手のワインをお願いいたします。
■エージェント情報
品種:メルロー(長野県大町市平野口産、自社管理葡萄)
収穫日 10月14日~17日 瓶詰本数337本 アルコール11.5%

ワイナリー周辺の圃場から自動車で5分くらいの場所にメルロの圃場があります。縁あって今年からFerme36が管理することになりました。
 栽培はボルドー液中心の防除。収穫前、圃場において慎重に病果を整理しました。畝間2.5m、株間2m、グイヨ・ドゥーブル仕立。ワイナリー周辺の圃場と比べると植栽密度は広めです。
 収穫後、一粒一粒を手で除梗(いわゆる「手除梗」)気の遠くなる作業ですが障がい福祉サービス事業所の皆さんが積極的に参加。外した粒をオープントップのステンレスタンクに集め、野生酵母により発酵を進めました。
 ルモンタージュとピジャージュを行いながら丁寧に味を抽出した後、密閉型バルーンプレスにより搾汁。絞られたワインは短期間澱下げを行い、フレッシュな風味を保った状態で王冠瓶詰。醸造過程において亜硫酸の転嫁はありません。サンスフル、ヴァン・ナチュール・ヌーヴォーならではのブドウそのままの果実味、スムースな飲み口を目指しました。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,400 (外税) 
【日本酒で言ったら「どぶXく」?・・(^^;; この濁りに旨味がギッシリ!豊かでおおらか、ナチュラルな味わいの中に矢野さんのセンス(想像力+緻密な計算+対応力)が漲っています!】
 まぁ、どなたが飲まれても肯定される味わいだと感じました。矢野さんは謙虚でいらっしゃいますので、決して美味しいとか何とか・・はnoisy の様には言いません。どちらかと言うと事務的に、

「・・をやったら・・なったので・・~をして・・こうなりました。」

とだけおっしゃいます。


 でも、ま~本当に楽しいワインです。例えば、酵母をたっぷり使った日本酒とか・・いや、ご存じないかもしれませんが・・元気の良い(良かった?)酵母のニュアンスに満ちたシャルドネです。

 泡は弱く、ピチピチとはしていますが、今のところは抜栓時に吹くようなことな無いと思います。でも、いつものように気を抜かず抜栓してくださいね。勿体無いですし!

 白や黄色の熟したフルーツと、やや軽めだがたっぷりのミネラリティ、ほんのりと甘みが残された味わいで中域がふっくら!・・余韻も柔らかで長いです。硬質な部分の無い、ほんわかと柔らかな味わいで、グイグイとも飲めてしまうし、長く滞留させても微細な表情にも出会えます。

 いや~・・ここまで出来るんですね~・・ビックリした!・・素晴らしい新酒です!・・皆さんに飲んでいただきたいですが、限り無く少ないですので・・すみません。

 また、赤メルロはおそらく市場に余り出ないと思われます。勿体無いのでnoisy もまだ飲んでません・・(^^;; すみません。

 なお、流通経費が掛かると赤字になってしまいますので、申し訳ございませんが、他の造り手さんのワインを同送でお願いいたします。


2018 Remerciements Blanc
ルメルシマン・ブラン ノー・ワイン・ノーライフ

14395
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 同時に同額以上他のワイン

■発売が5月22日ですのでそれ以降のお届け、及びお引渡しになります。ご注意ください。
◆◆◆お一人様1本限定 + 同時に同額以上他のワインをお願いいたします。
■エージェント情報
品種:シャルドネ38% ソーヴィニョン・ブラン24.9% ピノ・ノワール8.5% ピノ・グリ7.6% シュナンブラン3.4% ツヴァイゲルトレーベ8.5% ゲヴェルツ・トラミネール5.2% シルヴァーナー2% その他1.9%
収穫日 2018年9月20~24日
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,000 (外税) 
【二年目のルメルシマンです!・・大町の葡萄の生命、エナジーを感じる見事な味わいです!】
 いいですね~・・。葡萄に力を感じます。色合いも色々な葡萄を混醸しているのが判る、

「そのような色」

をしています。ピノ・ノワールも8.5%、グリも7.6%ほど入っているようですので、その影響のある、ただ白く透き通った色合いでも、樽の色を溶け込ませたような色でも有りません。淡く複雑に色付いている感じです。

 ファーストノーズはふっくらとした感じのイメージ、まだハッキリとしたものにはなっておらず成長中、もう少し休ませたいと言う感じです。味わいは、日本のワインには多いタイプの、「焦点がハッキリしない」ものでは無く、中心からふっくらと厚みのある円を感じさせてくれます。中域もしっかり膨らみ、そこから余韻に掛けて複雑かつ繊細な旨味とノーズに戻ってくる香りが非常に心地良いです。

 2018年も非常に良いですね。ワインを判っていらっしゃる方が醸造している感じがします。葡萄が成長し、畑に自生する菌が安定してきたら是非自然酵母で仕込んでいただけるとナチュラル感がアップするかと思います。

 まぁ、そんな勝手なことを言ってはいますが、実はそれは簡単そうでいて非常に難しいことです。昔から葡萄を造っていた土地では無いでしょうし、様々な環境は時間を掛けて育って来ます。

 虫も、鳥も、猪とか鹿とかの動物も、そして土も岩も水も太陽も空気も、さらには人間でさえも、そんな菌類・・菌と言うと変に聞こえるかもしれませんが、酵母などの菌類もそんな循環的な環境で育ちます。

 2018年ものは1111本のみ、造れたそうです。noisy もテイスティングさせていただきましたんで、すでに1並びの残数では有りません。

 また、日本の古来の酒類の流通による価格付けがされているので、非常にマージンが低いです。1本で発送しますと完全に赤字です。なので、誠に申し訳ありませんが、同額以上、他のアイテムをお買い上げいただくことが条件になります。ご容赦ください。

 それに是非、フェルム36さんのブログもご覧ください。言葉は少ないですが、豊かな自然が育む様々な写真が美しいです。ご検討くださいませ。

北アルプス山麓農場 矢野園


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【うおっ!・・これは・・!】

 何しろ入荷数は6本です・・。年間20ケースの仕入れを予定させていただきましたが、それは何と2017年ものの全生産量を超える数字でした・・。


「初年度は余りお渡しできませんですみません・・」

と矢野さんから言われてましたが、ここまで少ないとは思ってもいませんでした。


 しかし・・飲んでみて判りましたよ。


「葡萄の樹は若いが葡萄のポテンシャルは一般の日本のワインのものとは桁が違う」

 これは飲まれた方はすぐにご理解いただけるんじゃないかと思います。


 今回の2017年ものに関しましては、味わいがどうこう・・言うつもりは有りません。勿論、美味しいですよ。ポテンシャルもたっぷりです。通常の日本のワインに慣れた方なら、

「・・ほ~!・・しっかりしてる!」

と感じられると思います。


 ただしそんな生産量ですので、煽りになるのを避けたいと思っています。なので、

「純粋にワインを愛し勉強したいと思っていらっしゃる方」

「矢野さんのワインを応援する気持ちの有る方」

にお分けさせていただきたいと思っています。



 ひとつ、ふたつ・・これを言っておきたいと思うことが有ります。

 ひとつは、この時のテイスティングはミシェル・ニーロンの2014年ブルゴーニュ・ブランを先に飲み、続いてこのルメルシマンを飲み、またニーロンに戻っています。

「ルメルシマン、しっかり付いて行けてるんです!」

 これって・・凄いことだと思います。色々有りますよ・・収穫できたすべての葡萄を一緒に仕込んだ混醸の件とか、醸造された小西さんのこととか・・でも、それで充分じゃないでしょうか。後は幸運にも購入できた方の感性にお任せしようと思います。

 また、二つ目として・・

「飲まれる温度に気を付けてください。」

 とお願いしたいと思います。


 非常にドライで甘みは有りません。酸の美味しさが光ります。・・が、

「冷やし過ぎると正当な評価が出来ない」

ことは間違いありませんので、暑いからと言って冷蔵庫でキンキンに冷やして飲まれるような飲み方は禁物です。


 むしろ、高級シャルドネのように、15度ほどで飲まれてください。もしくはもっと高くても良いですよ。ピノ・ノワール並みの16度~17度でも良い・・と言うか、その位で飲んでいただきたい位です。


 これからの日本のワイン・・楽しみになってきました。培養酵母では有りますが酸の構成が貧弱な緩いワインでは有りません。


 あ、あと一つお願いが有ります。興味があるけど中々買えないからと言って、矢野さんに迷惑を掛けないよう・・お願いいたします。少しずつ販売量も増えて行くと思います。申し訳ありませんがそれまでお待ちくださいませ。

 また、このワインに関しましては一切値引きしておりません。マージン率が非常に低いんですね。なので新着の謳い文句とは異なりますし、条件を付けさせていただきましたが、なにとぞご了承いただけますようお願いいたします。


2017 Remerciements Blanc
ルメルシマン・ブラン ノー・ワイン・ノーライフ

13607
自然派
白 辛口
日本
長野
大町
フェルム36
お一人様1本限定 + 同時に同額以上他のワイン

◆◆◆お一人様1本限定 + 同時に同額以上他のワインをお願いいたします。
■エージェント情報
品種:シャルドネ33% ソーヴィニョン・ブラン27% ピノ・ノワール14% ピノ・グリ11% シュナンブラン5% ツヴァイゲルトレーベ5% その他5%
収穫日 2017年10月9~11日
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,000 (外税) 
【うおっ!・・これは・・!】
 何しろ入荷数は6本です・・。年間20ケースの仕入れを予定させていただきましたが、それは何と2017年ものの全生産量を超える数字でした・・。


「初年度は余りお渡しできませんですみません・・」

と矢野さんから言われてましたが、ここまで少ないとは思ってもいませんでした。


 しかし・・飲んでみて判りましたよ。


「葡萄の樹は若いが葡萄のポテンシャルは一般の日本のワインのものとは桁が違う」

 これは飲まれた方はすぐにご理解いただけるんじゃないかと思います。


 今回の2017年ものに関しましては、味わいがどうこう・・言うつもりは有りません。勿論、美味しいですよ。ポテンシャルもたっぷりです。通常の日本のワインに慣れた方なら、

「・・ほ~!・・しっかりしてる!」

と感じられると思います。


 ただしそんな生産量ですので、煽りになるのを避けたいと思っています。なので、

「純粋にワインを愛し勉強したいと思っていらっしゃる方」

「矢野さんのワインを応援する気持ちの有る方」

にお分けさせていただきたいと思っています。



 ひとつ、ふたつ・・これを言っておきたいと思うことが有ります。

 ひとつは、この時のテイスティングはミシェル・ニーロンの2014年ブルゴーニュ・ブランを先に飲み、続いてこのルメルシマンを飲み、またニーロンに戻っています。

「ルメルシマン、しっかり付いて行けてるんです!」

 これって・・凄いことだと思います。色々有りますよ・・収穫できたすべての葡萄を一緒に仕込んだ混醸の件とか、醸造された小西さんのこととか・・でも、それで充分じゃないでしょうか。後は幸運にも購入できた方の感性にお任せしようと思います。

 また、二つ目として・・

「飲まれる温度に気を付けてください。」

 とお願いしたいと思います。


 非常にドライで甘みは有りません。酸の美味しさが光ります。・・が、

「冷やし過ぎると正当な評価が出来ない」

ことは間違いありませんので、暑いからと言って冷蔵庫でキンキンに冷やして飲まれるような飲み方は禁物です。


 むしろ、高級シャルドネのように、15度ほどで飲まれてください。もしくはもっと高くても良いですよ。ピノ・ノワール並みの16度~17度でも良い・・と言うか、その位で飲んでいただきたい位です。


 これからの日本のワイン・・楽しみになってきました。培養酵母では有りますが酸の構成が貧弱な緩いワインでは有りません。


 あ、あと一つお願いが有ります。興味があるけど中々買えないからと言って、矢野さんに迷惑を掛けないよう・・お願いいたします。少しずつ販売量も増えて行くと思います。申し訳ありませんがそれまでお待ちくださいませ。

 また、このワインに関しましては一切値引きしておりません。マージン率が非常に低いんですね。なので新着の謳い文句とは異なりますし、条件を付けさせていただきましたが、なにとぞご了承いただけますようお願いいたします。