ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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イ・マンドルリ

イ・マンドルリ

イタリア I Mandorli トスカーナ
I MandorliDomaine index -- Open All Column
● トスカーナはスヴェレートのワインをご紹介させていただきます。写真でお判りのように、やはり女性が造るビオディナミコのワインです。

 スヴェレートと言えば、最も著名なのはやはりトゥア・リタでしょうか。(noisy も一時はハマってまして、随分と頑張って販売していました。)

 その土地で、自然酵母、ビオディナミコで大樽-->セメント槽と言う流れですが、その事実から想像されるワインの姿と、目の前のグラスで感じられる姿が一致しないんですね・・いや、良い意味で・・。

 つまり、単純にビオだとして、物凄くナチュラルで、それ一辺倒か?と言われると・・それは全然違うと感じます。

 解放の大樽で発酵させてセメント槽貯蔵・・でイメージできる部分も、単純に大樽貯蔵では無いにせよ、いわゆる「大樽系」の味わいなのか?・・と言われるとそれも違う・・と思ってしまいます。


 何せ、目の前のグラスに入っているワインは、フランス品種だったり、トスカーナの高貴種「サンジョヴェーゼ」だったりするんですが、例えば、中域の密度に乏しいと思われがちなサンジョヴェーゼの姿はそこには無いんです。しかしながらとてもナチュラルに思えてしまう・・。と思った瞬間、余りのピュアな果実に・・「これはナチュールなのか?」とも感じてしまいます。

 ところが、全体像を感じる余韻の後、

「・・いや、これはもしかしたら相当に凄いワインなんじゃないか?」

と言う気持ちにもなってしまうんです。


 確かに、スヴェレートのトゥア・リタを思わせるような密度の高さを持っています。その上でナチュラルでも有る・・が、輪を掛けてピュアに感じられるんですね。


「・・サンジョヴェーゼ?・・なんか、薄いよね・・」

と感じられていらっしゃる方には、万全の味わいでしょう。


「ビオディナミ?・・いや、あんまりナチュラルナチュラルしてるのはどうも・・」

と思われる方には、物凄くピュアな味わいですので、とてもお勧めです。


 このイ・マンドルリ、noisy も良く判って無いんですが、今までには無かったタイプのヴァン・ナチュールと言えるかもしれません。スタイリッシュでファッショナブルなボトル、エチケッタなども素敵です。是非ともお試しくださいませ。




 イ・マンドルリは2008ヴィンテージからワイン造りをスタートしたスヴェレートの小さなワイナリーです。トゥア・リータなど、他のスヴェレートのワイナリーの殆どは、村の旧市街の南に広がる斜面に集まっています。

 しかし、イ・マンドルリのあるベルヴェデーレ地区は、旧市街のある丘陵よりもさらに高い北側の海抜300mの丘陵に位置しています。畑は、ブドウを植樹する前は地中海灌木が自生していた場所で、今まで全く肥料や農薬で汚染されたことがありませんでした。このため、土は全く汚れがなく純粋で、数十万年前に地球に存在していた微生物が今も土壌に含まれていると考えられます。その畑は、設立当初からビオディナミで耕作されていて、冷涼感を備えた驚くほどのエレガントさがワインに反映されているのが大きな特徴です。

ドメーヌ概要

 イ・マンドルリの歴史は、現当主のマダレーナ・パスクエッティの父、マッシモ・パスクエッティがスヴェレートに魅了されて土地を購入した2002年に遡ります。カンティーナでは2003年に地所の北西にサンジョヴェーゼを、2004年には南東にカベルネ・ソーヴィニョンとカベルネ・フランを植樹して、2008ヴィンテージからワイン造りをスタートしました。ブドウ木はマッサルセレクションによる複数の苗木を植樹しました。このため単一のサンジョヴェーゼの畑でも多様性が表現されているのが大きな特徴です。設立当初からビオディナミでブドウを栽培しています。現在の栽培面積は約4ヘクタールになります。

栽培について

 イ・マンドルリでは、慣行農業で使われる農薬や肥料は一切使わず、ビオディナミで認可されている500番や501番などのプレパラートを使っています。人工的な肥料も一切使わず、セイヨウワサビやクローバー、大麦、レンゲ、エンドウ豆などの緑肥を畑に撒いています。これらの緑肥は、土壌の有機組成と窒素のバランスを自然に改善してくれると同時に、畑の侵食防止、夏の間の旱魃防止にも役立っています。ワイナリーでは畑作業においても醸造においても、可能な限り自然な方法で作業をしています。例えば、一般的に行われている摘芯は行わず、ブドウの枝先を切らずに伸びたままにしておいて、ブドウを自律的に成長させています。また、太陽のサイクルだけでなく、月のサイクルも栽培やワイン造りの工程における目安としています。


醸造について

 イ・マンドルリでは「テロワールを醸造する」を哲学としています。セラーでは、一世紀前の醸造所にあったものを見つけることができます。カンティーナでは衛生管理のためだけに現代的技術を用いていて、その他の醸造工程は、全て自然なプロセスに任せているからです。収穫は全て手摘みで行い、酵素、培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造を行います。醸造中は温度管理も行いません。清澄も濾過も行いません。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り、必要最小限のSO2を添加しています。


2022 Vino Rosso I.G.T. Toscana
ヴィノ・ロッソ I.G.T. トスカーナ

18325
自然派
赤 ミディアムボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
サンジョヴェーゼ85%、カベルネ・ソーヴィニョン10%、カベルネ・フラン5%

 ドメーヌのサンジョヴェーゼとカベルネのブレンドによるイ・マンドルリの赤のエントリー・キュヴェ。手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップのタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3週間の果皮浸漬の後、25ヘクトリットルの大樽で8~12ヶ月熟成。発酵は品種毎別々に行い、マロ発酵後にブレンドとして、一緒に熟成させる。無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。
 2022ヴィンテージの収穫日はサンジョヴェーゼが9/8と9/13、カベルネ・ソーヴィニョンが9/20、カベルネ・フランが9/21。総生産量5.300本。2023年10月時点のSO2トータルは38mg/L。アルコール度数は13度。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,480 (外税) 
【液体全体がまるで「香水」のようです】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 なんだこの「香水の圧」・・!?こんなサンジョヴェーゼ飲んだことない・・・

 もちろんカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランも入っていますが、主体はサンジョヴェーゼです。カベルネ系はサンジョヴェーゼの不足しがちな部分を補う役割・・と捉えるのが適当かと思います。

 2021とは別のワイン、と思った方が良いかもしれません。どちらが良いというよりかは好みの問題かと思います。

 2021の「激・純」なテイストもちろん引き継いでいます。

 しかし、圧倒的に「香水」感に満たされている。しかも香りだけではなく、「液体の中」まで香水。

 これは発酵中にアルコールと酸が結びついて発せられるエステルが「バチっと決まった」のではないかと思います。熟成によるエレガンスとは似ているようで違い、「素のワインに備わっているもの」です。

 このエステル由来の香水感、イタリアワインには時折感じるものはありますが、ここまで「満たされている」ものは正直初めて出会いました。

 エステルというのはアルコールと酸が結びついて造られるものなので、つまりその元となったのは「純な酸」であるわけで、これはイ・マンドルリにしかできない仕事なのかもしれません。

 まるで分厚い化粧のように感じられるかもしれませんが、液体を口に含めば、そのピュアな液体からこの香りが「スッピン」の状態で発せられていることを実感できるでしょう。

 ここまでエステルが出てると、オフフレーバーの発生リスクも紙一重、だと思います。これを完全にコントロールして、ネガティブ要素を完全に排除されているのは手腕としても素晴らしいものがあると思います。

 味わいはエキシーで冷ややかな酸と「つるり」としたミネラリティが覆う柔らかい液体です。

身体に染み入る2021、有り余る香水感にうっとりする2022、どちらも素晴らしいワインです。迂闊にも私、感動してしまいました!ご検討くださいませ!

[ oisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【一体この「純朴さ」を手に入れるためにどれほどの労力をかけたのだろうか・・・】
ピュア感に震えました・・・

 シームレスで、酸の一粒一粒がテカテカしています。ピチッと酸にハリがあり活き活きとしています。

 非常にエキス的で・・・薄いエキスが幾重にも重なったような丁寧な「エキスの層」を感じます。

 そこから産み出されるのは「綾」のある赤い果実のエレガンス。結構な「面」で上がってきます。この価格帯で、この香りの上がり方は・・・なかなか無いと思います。

 そしてこの「純なジュース」。これはやはり、一度も農薬を使用されていないピュアな畑をビオディナミを行っているから・・・なのかもしれません。まるで「清流」のような純朴さ、同じく森を開墾するところからはじめたラロック・ダンタンのワインに通ずるものがあります。彼らはこの純朴さを手にいれるために多大な労力と時間をかけているわけですね・・・

 適当なサンジョヴェーゼにありがちな雑味や引っかかりは全くといって良いほどありません。トゲは全くありません。シームレスあん液体に惚れ惚れしちゃいます。

 中域の薄くなりがちなサンジョヴェーゼを適度にカベルネ系品種がサポートしているようにも感じます。そのため総じてバランスよく、空白のないワインです。

 単にナチュラル思考の造り手ではこうはいかない・・・と感じます。ナチュラルな方向性の中に、ロジックを組み立てる能力があり、テロワールを引き出す手法がある。

 そういえばイ・マンドルリの醸造哲学は「テロワールを醸造する」でしたね。まさしくこのヴィノ・ロッソはテロワールを醸造されたものであると感じます。そしてラロック・ダンタンの「テロワールは品種を超える」や、oisyが最近痛感している「品種はテロワールを表す器に過ぎない」という考えともリンクしていると感じます。

 ものすごく純で、癒しを与えてくれるワインです。ただのアルコールでは体へ負担を与えるばかりですが、イ・マンドルリのワインは飲み疲れせず、むしろ胃腸を労わってくれる優しさ、心に染み入るワインです。

 ちなみにラベルの右上端にQRコードがあるのが2022ヴィンテージ、ないのが2021ヴィンテージとなります。どうぞご検討くださいませ。



[ noisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【なんと2019年10月時点のSo2トータルは12mg/L!・・これは「無し」とほぼイコールです!・・それに値する、見事なふっくら感と滑らか感に冷涼な果実!価格を超えた美味しさです!】 ビックリです。2008年からリリースを始めたと言う女性の造り手さんで、Noisy wine では2度目の登場ですが・・

たった10年ちょっとでここまで出来るのか」

と・・。

 素晴らしいのはビオビオしていないのに、しっかり栽培でビオを実践していることと、So2 の使い方が滅茶お上手!・・と言うことなんですね。

 まぁ、白ワインをリリースしていないと言うのもあるかもしれません・・。この元教員のマダレーナさんが白を造ったらどうなるのか・・も気になってしまうほど、このベースのキュヴェも素晴らしい仕上がりです。

 独特の・・ちょっと花瓶?徳利?・・を大きくしたかのようなボトルから注がれる液体の美しいこと!・・そして、サンジョヴェーゼかなぁ・・スミレっぽいアロマとサンジョらしい、わずかに凹凸な襞を感じるテクスチュア、ミネラリティはたっぷりあるのに、そう感じさせないバランス、突出した部分が有りそうで無いバランス、そして身体に入ってくる角度の優しいこと!

 味わいとしては「かなり」たっぷり型のワインなんですが、飲み疲れしないのはSo2の残存量だと思うんですね。

 昨今は、「栽培としてのビオ=ヴァン・ナチュール」が、「So2 を使わない=サンズ・ナチュール」を経て、「(何たら)ビオ=サンズ・ナチュール」になってしまっていまして・・まぁ、気持ちは判るんですが、

「ビオだからSo2は使わないか、使っても少量だよね」

が正解になってしまっています。本当は、

「ビオでもSo2の使用・不使用・その量は無関係」

のはずなんですね。エージェントさんもその辺は滅茶苦茶になっちゃってまして、自然派を求めていたはずがSo2の不使用・使っても少量なワインを求めてしまっている訳です。


 さりとて、このイ・マンドルリのワインのように、ビオを実践しつつSo2添加は滅茶少ないのに、全く危険性を感じない・・それでいて、淡く無く濃すぎず滅茶美味しい!・・と言うのは、ある意味・・

「理想!」

と言えなく無いでしょうか?


 スヴェレートの高地で冷ややかでリアリティの高い果実感を表情にした深い味わいのワインを・・自場品種だけに拘らず、土地に合った自然な味わいこそがテロワールを具現化できる・・そう思ってのことだと思います。

 価格も相当リーズナブルです。昨今は人気で・・18本しか貰えませんでした。お早めにご検討くださいませ。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【今までに無かったタイプのビオディナミワイン!?・・見事なまでにピュアでほんのりナチュラルな姿なんです・・が、実際はビオ+大樽なガチンコ・ナチュール?!】

 実際のところ、何がナチュラルで有って、何がそうでないのか・・ここは非常に微妙なところです。多くの方が良く判らないまま、今に至っているはずです。言ってしまえばnoisy とて同じことなのかもしれません。

 ビオディナミ、ビオディナミコと言うためには、ただ一つの制限が有ります。それは、

「ビオディナミの調剤を使用すること」

です。


 まぁ、ビオ調剤を使うと言うことは化学的なアプローチで作られた薬品類を使用しないのが前提では有ります。でも、ビオを名乗るにはビオ調剤を使用することのみ・・なんですね。

 しかしながら現在は、どこか、So2の使用を制限、もしくは使わないことと紐付けで捉えられていらっしゃる方もおられるかもしれません。「Sans Nature」と言う言葉も有り、これは「So2不使用」と言う意味になります。でもこれはビオとは無関係なんですね。

 そうは言っても、造り手の意識の中には、

「出来る限りSo2を使用したくない・・それはナチュラルでは無いから・・」

と言うものが有るのは事実です。そして、それがもっと進みますと、

「So2 はどんなことが有っても使わない」

と言うことになる訳です。ここに上記の問題が発生して来ます。


 毎年同じような醸造が出来る訳では無いんですね。天候も異なれば様々な状況に出会い、それはその時の対処になります。健康な葡萄を良い状態で発酵に回せれば、So2 の使用をせずに済むかもしれません。

 しかし最初から使わないとしているなら、その選択は無いことになります。結果としてボラティル値が上がっても対処が及ばず、お酢だかワインだか良く判らないものもワインとして売られている状況が有ります。

 しかししかし・・そんな中でも、So2を使用しなくても、酢酸を出さずに美しいワインに仕上げる方も僅かですがいらっしゃる訳ですね。まぁ、それは、そうなってしまったワイン(元ワイン?)を販売していないだけ・・なのかもしれませんが・・。


 このイ・マンドルリのアイテムを飲んで判ったことは、まずは非常にクレバーな女性だ・・と言うことです。So2を使用しなければならない時は状況に応じて使用しています。しかし、その量は非常に少ないです。ちゃんとした対処が出来る上に、使わなければならないシュチュエーションでも、その量が適切だと言うことだと思います。

 そして、大樽~セメント槽と言う熟成スタイルですが、これがまたクラシカルでは有るんです・・が、出来たワインは、むしろ現代的です。

 サンジョヴェーゼを主に使用しながら、表情が乏しくなってしまうことなく、美しい酸を失うことなく、サンジョヴェーゼのエレガンスを失うことなく、

「中域の見事な張りを演出している」

見事な仕上がりを見せて来ます。


 艶々としていて、一見、サンジョヴェーゼ・グロッソによるワインか?・・と思えるほどの充実した果実を感じさせてくれます。とことん「ピュアな果実」「ピュアなワイン」で有って、それをズバッと見せられてしまうと、ナチュラル・ワインだと言うことを一瞬忘れてしまったかもしれない自分に気付く・・かもしれないのです。

 いや・・とても素晴らしいと思います。少し変わった可愛らしいボトルとエチケットの落ち着いたデザインの中の落ち着いたカラフルな色彩もシミジミ・・素敵です。何より、

「このプライスが素晴らしい!」

と言えます。


 トスカーナの、スヴェレートのテロワールをしっかり感じさせながら凄いバランスで楽しませてくれます。


「マダレーナ・パスクエッティ」

 この名を覚えていただきたいと思います。素晴らしい魅力を持ったワインを造る女性です!お勧めします!


2021 Vino Rosso I.G.T. Toscana
ヴィノ・ロッソ I.G.T. トスカーナ

17622
自然派
赤 ミディアムボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
品種:サンジョヴェーゼ85%、カベルネ・ソーヴィニョン10%、カベルネ・フラン5%

 若木のサンジョヴェーゼとカベルネのブレンドによるイ・マンドルリの赤のエントリー・キュヴェ。醸造:手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップのタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3 週間の果皮浸漬の後、25 ヘクトリットルの大樽で8~12 ヶ月熟成。発酵は品種毎別々に行い、マロ発酵後にブレンドとして、一緒に熟成させる。樽熟後、さらにセメントタンクで6~8 ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2 は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。
 2019 ヴィンテージの総生産量は2.900 本。2021 年10 月時点のSO2 トータルは12mg/L。アルコール度数は14 度。
 味わい:ルビーレッドの綺麗な色合い。カシスやブルーベリー、プラム、森の下草を思わせる香り。アタックは柔らかく、タンニンはなめらかで、シームレスで非常に心地良いエレガントな味わい。フィニッシュには心地良いレッド・フルーツの風味が⾧く余韻に残る。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,380 (外税) 
【一体この「純朴さ」を手に入れるためにどれほどの労力をかけたのでしょうか・・・】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 ピュア感に震えました・・・

 シームレスで、酸の一粒一粒がテカテカしています。ピチッと酸にハリがあり活き活きとしています。

 非常にエキス的で・・・薄いエキスが幾重にも重なったような丁寧な「エキスの層」を感じます。

 そこから産み出されるのは「綾」のある赤い果実のエレガンス。結構な「面」で上がってきます。この価格帯で、この香りの上がり方は・・・なかなか無いと思います。

 そしてこの「純なジュース」。これはやはり、一度も農薬を使用されていないピュアな畑をビオディナミを行っているから・・・なのかもしれません。まるで「清流」のような純朴さ、同じく森を開墾するところからはじめたラロック・ダンタンのワインに通ずるものがあります。彼らはこの純朴さを手にいれるために多大な労力と時間をかけているわけですね・・・

 適当なサンジョヴェーゼにありがちな雑味や引っかかりは全くといって良いほどありません。トゲは全くありません。シームレスあん液体に惚れ惚れしちゃいます。

 中域の薄くなりがちなサンジョヴェーゼを適度にカベルネ系品種がサポートしているようにも感じます。そのため総じてバランスよく、空白のないワインです。

 単にナチュラル思考の造り手ではこうはいかない・・・と感じます。ナチュラルな方向性の中に、ロジックを組み立てる能力があり、テロワールを引き出す手法がある。

 そういえばイ・マンドルリの醸造哲学は「テロワールを醸造する」でしたね。まさしくこのヴィノ・ロッソはテロワールを醸造されたものであると感じます。そしてラロック・ダンタンの「テロワールは品種を超える」や、oisyが最近痛感している「品種はテロワールを表す器に過ぎない」という考えともリンクしていると感じます。

 ものすごく純で、癒しを与えてくれるワインです。ただのアルコールでは体へ負担を与えるばかりですが、イ・マンドルリのワインは飲み疲れせず、むしろ胃腸を労わってくれる優しさ、心に染み入るワインです。どうぞご検討くださいませ。


2021 Cabernet Franc I.G.T. Toscana
カベルネ・フラン I.G.T. トスカーナ

18322
自然派
赤 ミディアムボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
カベルネ・フラン100%

 手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップのタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3週間の果皮浸漬の後、750Lの大樽で12ヶ月熟成。さらに130LのTavaタヴァ社製のアンフォラ(低い温度で焼いて造ったもので、通気性が多少ある。)で8ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。さらにカンティーナのセラーで12ヶ月熟成させてからリリース。SO2は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。
 2021ヴィンテージは9/23. 28に収穫。総生産量1.166本。2023年10月時点のSO2トータルは50mg/L。アルコール度数は14度。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,580 (外税) 
【素晴らしい「癒し力」を持つカベフラです・・!!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
なんという「優しい」カベルネ・フランなのでしょう・・・

 実はあまり他言したことはないんですが、oisyはカベルネ・フラン・ラヴァーなんです。なぜ他言したことがないかというと・・・実は自分でも気づいたのは最近なんです。

 目まぐるしく日々テイスティングしていく中で、ある時ふと、良いカベルネ・フランを飲んだときに、特別「癒されている」ことに気づいたんですね。

 「品種はテロワールを表現する器のようなもの」と最近あちらこちらで言いまくっているoisyですが、しかしカベルネ・フランにしかない「癒され感」というものはある・・・と感じています。

 ではなににそんなに癒されるのかというと・・・一言ではなかなか表現できないんですが、あえていうなら「優しさ」だと思います。口当たりの優しさ、酸のやわらかさ、タンニンのしなやかさ、それらが相まって、実際にあるわけではないのに、液体が「とろっ」としているように感じ、そのとろみが優しく舌を包み込むような感覚。これが絶妙に疲れた心体に寄り添ってくれるような感覚を与えてくれます。

 そしてこのイ・マンドルリのカベルネ・フランはその「優しさ」が今まで出会ってきたカベフラの中でも群を抜いています。心と体に沁みって、溶け込むような感覚。

 「純」な果実、まるで赤ちゃんの瞳のように汚れのない液体。このイ・マンドルリの類稀なる農薬が使われることなかった土地、故のものかもしれません。

 そこにマダレーナの醸造技術が加わり、この優しいカベルネ・フランは出来上がっているのだと思います。イ・マンドルリの醸造技術はかなりのものだと思います。技術というかセンスかもしれません。エグ味や渋みの一切を置いてくるプレス。不安定さを産み出しかねない自然なプロセスにおいて不安定が一切ないクリーンな液体。それを実現する清掃の徹底などは液体からも伝わってくるものがあります。

 そして「テロワールを醸造する」が哲学のイ・マンドルリ。そのフラッグ・シップがエレガントじゃないわけありません。新緑の時期を過ぎて盛りの広葉樹のような、青さの無い深みのあるグリーンのニュアンスが赤い果実と出会って産み出すあまやかピュアなエレガンス。

 液体は重さなど感じないような瑞々しさを持ちながら、吸い込まれるような深みと奥行きがあります。

 大樽系のおおらかさと通気性のあるアンフォラによる緩やかな酸化によりカベフラの癒され感は増大。

 余韻に至るまでの過程に渋みやエグ味は一切なく、あるのはただ「純」で伸びやかなワイン。

 はあ〜、こんな癒されるワインがあって良いのでしょうか。とはいえ、まだ若いと言えるでしょう。今飲んで十分に美味しいのですが、このイ・マンドルリのカベフラ、瑞々しさが消え始める頃合いがもっとも優しく、エレガントになると思います。この「優しさ」は「熟成」との相性がとても良いはずです。なめらかなプリンのように、口に入れたら溶けて無くなったかのように錯覚するような、「ほぐれ」が見えはじめた時、最上級の「癒し」を与えてくれるはず・・・と思います。

 どうでしょう、「熟れ」を感じるのは恐らく今からだと5年後くらいかな・・・7年待てればかなり良い感じだと思います。それだけポテンシャルあります。それまでは、柔らかいので「閉じている」と感じることは少ないかもしれませんが「出てこない」のに気づかないというもったいなさはあるのかもしれません。そんな時は2日、3日、1週間と置いてみるのも良いかもしれません。。本当にそのワインの真価が見たい時、oisyは2週間から1ヶ月は放置することもザラです。(というかnoisyから回ってくるワインがそんなのばっかりだからですが)でもそうすると不思議なことにそのワインの「ポテンシャルの際」が見えてきます。まあラインを超えて行き過ぎてしまうことも多々あるので、お勧めはしませんが・・・

 oisyのようにカベフラに癒しを求める方、実は結構いらっしゃるんじゃないでしょうか・・?そんな方に大変マッチするワインだと思います。ご検討くださいませ。

[ noisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【さて・・!飲めない数量なので困っています・・忘れてしまうので取り合えずご紹介だけしておきますね。でも多分売れないでしょうね・・】
 6本入荷の、初めて入ったイ・マンドルリのフラッグ・シップです。カベルネ・フランですね。トスカーナのフランは、フランスのフランほど青く無いし、素晴らしいワインも多いのはご存じかと思います。

 普通のロッソが18本、サンジョが12本、カベルネが12本で、このフランが6本なので、前者3アイテムを1本ずつ飲んでいますから、これでフランを飲むと・・全部販売出来ても赤字決定です・・中々つらいところなんですね。

 さりとて、飲まないとモノの見事に残る・・Noisy wine のお客様は厳しいので、

「noisy が飲んでいないものを・・買えるか?」

と思われているのかもしれませんね。


 なので、多分売れないので、しっかり休めてテイスティングさせていただこうと考えています。イ・マンドルリのトップ・キュヴェですし、ご紹介しないでいるとご紹介しないままになってしまうので、取りあえずご紹介だけ・・です。イ・マンドルリの他のキュヴェを飲まれて、もし気に入りましたら、この非常に少ないフランをご検討ください。


2020 Cabernet Franc I.G.T. Toscana
カベルネ・フラン I.G.T. トスカーナ

17370
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
初めてカベルネ・フラン100%で醸造した新たな旗艦キュヴェ

IGT トスカーナ 品種:カベルネ・フラン100%
標高:300~270 メートル
土壌:頁岩や砕骨、砂岩が豊富に混じった粘土土壌。
向き:南西
剪定方法:ギヨ式
植樹比率:5000 本/ha
醸造:手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップの発酵層で野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3 週間の果皮浸漬の後、750L の大樽で12 ヶ月熟成。さらに130L のTava タヴァ社製のアンフォラ(低い温度で焼いて造ったもので、通気性が多少ある。)で8 ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。さらにカンティーナのセラーで12 ヶ月熟成させてからリリース。SO2 は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。
 2018 ヴィンテージは9 月15 日収穫。総生産量1.800 本。2021 年10 月時点のSO2 トータルは18mg/l。アルコール度数は14 度。
味わい:ミディアムルビーレッドの色合い。カシスやブルーベリー、スモモ、スミレなどの香り。柔らかいアタックに続く口中には心地良い果実味とともにクミンやカルダモンなどの香辛料のスパイシーさやオリエンタルなニュアンスが感じられる。エレガントなフィニッシュにはオレンジなどの柑橘果物のノートとともにジューシーさが⾧く余韻に残る。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,580 (外税) 
【さて・・!飲めない数量なので困っています・・忘れてしまうので取り合えずご紹介だけしておきますね。でも多分売れないでしょうね・・】
 6本入荷の、初めて入ったイ・マンドルリのフラッグ・シップです。カベルネ・フランですね。トスカーナのフランは、フランスのフランほど青く無いし、素晴らしいワインも多いのはご存じかと思います。

 普通のロッソが18本、サンジョが12本、カベルネが12本で、このフランが6本なので、前者3アイテムを1本ずつ飲んでいますから、これでフランを飲むと・・全部販売出来ても赤字決定です・・中々つらいところなんですね。

 さりとて、飲まないとモノの見事に残る・・Noisy wine のお客様は厳しいので、

「noisy が飲んでいないものを・・買えるか?」

と思われているのかもしれませんね。


 なので、多分売れないので、しっかり休めてテイスティングさせていただこうと考えています。イ・マンドルリのトップ・キュヴェですし、ご紹介しないでいるとご紹介しないままになってしまうので、取りあえずご紹介だけ・・です。イ・マンドルリの他のキュヴェを飲まれて、もし気に入りましたら、この非常に少ないフランをご検討ください。


2019 Rosso I.G.T. Toscana
ロッソ I.G.T. トスカーナ

16583
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
若木のサンジョヴェーゼとカベルネのブレンドによるイ・マンドルリの赤のエントリー・キュヴェ

ヴィーノ・ロッソ
品種:サンジョヴェーゼ85%、カベルネ・ソーヴィニョン10%、カベルネ・フラン5%
醸造:手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップのタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3 週間の果皮浸漬の後、25 ヘクトリットルの大樽で8~12 ヶ月熟成。発酵は品種毎別々に行い、マロ発酵後にブレンドとして、一緒に熟成させる。樽熟後、さらにセメントタンクで6~8 ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2 は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。
 2019 ヴィンテージの総生産量は2.900 本。2021 年10 月時点のSO2 トータルは12mg/l。アルコール度数は14 度。
味わい:ルビーレッドの綺麗な色合い。カシスやブルーベリー、プラム、森の下草を思わせる香り。アタックは柔らかく、タンニンはなめらかで、シームレスで非常に心地良いエレガントな味わい。フィニッシュには心地良いレッド・フルーツの風味が⾧く余韻に残る。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,950 (外税) 
【なんと2019年10月時点のSo2トータルは12mg/L!・・これは「無し」とほぼイコールです!・・それに値する、見事なふっくら感と滑らか感に冷涼な果実!価格を超えた美味しさです!】
 ビックリです。2008年からリリースを始めたと言う女性の造り手さんで、Noisy wine では2度目の登場ですが・・

たった10年ちょっとでここまで出来るのか」

と・・。

 素晴らしいのはビオビオしていないのに、しっかり栽培でビオを実践していることと、So2 の使い方が滅茶お上手!・・と言うことなんですね。

 まぁ、白ワインをリリースしていないと言うのもあるかもしれません・・。この元教員のマダレーナさんが白を造ったらどうなるのか・・も気になってしまうほど、このベースのキュヴェも素晴らしい仕上がりです。

 独特の・・ちょっと花瓶?徳利?・・を大きくしたかのようなボトルから注がれる液体の美しいこと!・・そして、サンジョヴェーゼかなぁ・・スミレっぽいアロマとサンジョらしい、わずかに凹凸な襞を感じるテクスチュア、ミネラリティはたっぷりあるのに、そう感じさせないバランス、突出した部分が有りそうで無いバランス、そして身体に入ってくる角度の優しいこと!

 味わいとしては「かなり」たっぷり型のワインなんですが、飲み疲れしないのはSo2の残存量だと思うんですね。

 昨今は、「栽培としてのビオ=ヴァン・ナチュール」が、「So2 を使わない=サンズ・ナチュール」を経て、「(何たら)ビオ=サンズ・ナチュール」になってしまっていまして・・まぁ、気持ちは判るんですが、

「ビオだからSo2は使わないか、使っても少量だよね」

が正解になってしまっています。本当は、

「ビオでもSo2の使用・不使用・その量は無関係」

のはずなんですね。エージェントさんもその辺は滅茶苦茶になっちゃってまして、自然派を求めていたはずがSo2の不使用・使っても少量なワインを求めてしまっている訳です。


 さりとて、このイ・マンドルリのワインのように、ビオを実践しつつSo2添加は滅茶少ないのに、全く危険性を感じない・・それでいて、淡く無く濃すぎず滅茶美味しい!・・と言うのは、ある意味・・

「理想!」

と言えなく無いでしょうか?


 スヴェレートの高地で冷ややかでリアリティの高い果実感を表情にした深い味わいのワインを・・自場品種だけに拘らず、土地に合った自然な味わいこそがテロワールを具現化できる・・そう思ってのことだと思います。

 価格も相当リーズナブルです。昨今は人気で・・18本しか貰えませんでした。お早めにご検討くださいませ。超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【今までに無かったタイプのビオディナミワイン!?・・見事なまでにピュアでほんのりナチュラルな姿なんです・・が、実際はビオ+大樽なガチンコ・ナチュール?!】

 実際のところ、何がナチュラルで有って、何がそうでないのか・・ここは非常に微妙なところです。多くの方が良く判らないまま、今に至っているはずです。言ってしまえばnoisy とて同じことなのかもしれません。

 ビオディナミ、ビオディナミコと言うためには、ただ一つの制限が有ります。それは、

「ビオディナミの調剤を使用すること」

です。


 まぁ、ビオ調剤を使うと言うことは化学的なアプローチで作られた薬品類を使用しないのが前提では有ります。でも、ビオを名乗るにはビオ調剤を使用することのみ・・なんですね。

 しかしながら現在は、どこか、So2の使用を制限、もしくは使わないことと紐付けで捉えられていらっしゃる方もおられるかもしれません。「Sans Nature」と言う言葉も有り、これは「So2不使用」と言う意味になります。でもこれはビオとは無関係なんですね。

 そうは言っても、造り手の意識の中には、

「出来る限りSo2を使用したくない・・それはナチュラルでは無いから・・」

と言うものが有るのは事実です。そして、それがもっと進みますと、

「So2 はどんなことが有っても使わない」

と言うことになる訳です。ここに上記の問題が発生して来ます。


 毎年同じような醸造が出来る訳では無いんですね。天候も異なれば様々な状況に出会い、それはその時の対処になります。健康な葡萄を良い状態で発酵に回せれば、So2 の使用をせずに済むかもしれません。

 しかし最初から使わないとしているなら、その選択は無いことになります。結果としてボラティル値が上がっても対処が及ばず、お酢だかワインだか良く判らないものもワインとして売られている状況が有ります。

 しかししかし・・そんな中でも、So2を使用しなくても、酢酸を出さずに美しいワインに仕上げる方も僅かですがいらっしゃる訳ですね。まぁ、それは、そうなってしまったワイン(元ワイン?)を販売していないだけ・・なのかもしれませんが・・。


 このイ・マンドルリのアイテムを飲んで判ったことは、まずは非常にクレバーな女性だ・・と言うことです。So2を使用しなければならない時は状況に応じて使用しています。しかし、その量は非常に少ないです。ちゃんとした対処が出来る上に、使わなければならないシュチュエーションでも、その量が適切だと言うことだと思います。

 そして、大樽~セメント槽と言う熟成スタイルですが、これがまたクラシカルでは有るんです・・が、出来たワインは、むしろ現代的です。

 サンジョヴェーゼを主に使用しながら、表情が乏しくなってしまうことなく、美しい酸を失うことなく、サンジョヴェーゼのエレガンスを失うことなく、

「中域の見事な張りを演出している」

見事な仕上がりを見せて来ます。


 艶々としていて、一見、サンジョヴェーゼ・グロッソによるワインか?・・と思えるほどの充実した果実を感じさせてくれます。とことん「ピュアな果実」「ピュアなワイン」で有って、それをズバッと見せられてしまうと、ナチュラル・ワインだと言うことを一瞬忘れてしまったかもしれない自分に気付く・・かもしれないのです。

 いや・・とても素晴らしいと思います。少し変わった可愛らしいボトルとエチケットの落ち着いたデザインの中の落ち着いたカラフルな色彩もシミジミ・・素敵です。何より、

「このプライスが素晴らしい!」

と言えます。


 トスカーナの、スヴェレートのテロワールをしっかり感じさせながら凄いバランスで楽しませてくれます。


「マダレーナ・パスクエッティ」

 この名を覚えていただきたいと思います。素晴らしい魅力を持ったワインを造る女性です!お勧めします!


2018 Sangiovese I.G.T. Toscana
サンジョヴェーゼ I.G.T. トスカーナ

16581
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
 Vigna alla Sughera ヴィーニャ・アッラ・スーゲラから生まれるフラッグシップキュヴェ

*2016 ヴィンテージまでは畑名のVigna alla Sughera を名乗っていましたが、ワイン名にVigna を付けることが禁止されているため品種名に変更されました。

IGT トスカーナ 品種:サンジョヴェーゼ100%
標高:300~270 メートル
土壌:石灰、粘土、砂が均一に混じる土壌。シスト、マール、ガレストロが豊富。
向き:北東~北西
剪定方法:ギヨ式
植樹比率:5000 本/ha
醸造:手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップの発酵層で野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3 週間の果皮浸漬の後、2500 リットルの大樽で10~12 ヶ月熟成。さらにセメントタンクで6~8 ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。さらにセラーで最低12 ヶ月熟成させてからリリース。SO2 は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。
 2018 ヴィンテージは、9 月19~29 日に収穫。総生産量3.330 本。瓶詰め直後のSO2 トータルは40mg/l。2021 年10 月時点のSO2 トータルは20mg/l。アルコール度数は14 度。
味わい:ごく僅かにレンガがかったルビーレッド。野イチゴやラズベリー、チェリーなどのフレッシュで凝縮した香り。微かになめし皮のニュアンス。アタックは柔らかく、メントールやタバコのタッチを伴ったアーシーな果実味。冷涼さを感じさせるキレイな酸と、ブルゴーニュのようなシルキーなテクスチャーに旨味が乗って、驚くほどエレガントな味わい。⾧い余韻にはリコリスやレッド・ベリーのヒントが感じられる。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,490 (外税) 
【以前はヴィーニャ・アッラ・スーゲラと言う名前でした!・・こちらもご紹介し忘れ?・・2018年は「サンジョヴェーゼ」と言う単純な名前ですが、サンジョの悪いところが無い・・(^^;; 滅茶美味しいです!】
 ほとんど同じ写真を並べてみました・・でも少しの角度の違いで、結構に色合いの印象が違うんですよね・・光の魔術とも言うべきでしょうか。

 サンジョヴェーゼって・・皆さんはその特徴をどのようにお感じでしょうか。勿論ですがテロワールで結構に異なりますから、他の品種とどう違うのか・・をどう捉えているか?・・みたいな部分を膨らませないと、

「そんなことは考えたことも無い!」

と言うことになるかと思います。いや、それはそれでいいんですよ。そう思わなければ、美味しく楽しく飲めれば良い訳です。

 noisy 的には、まぁ・・「粗な部分に特徴が有る」とも思っていまして、メルロなどとはちょっと違いますよね。メルロはもっと肌理が細かいですよね?・・まぁ、粘土がお好みですから・・サンジョはちょっと砂とか岩とか・・それがテロワールで細かくなったり、小さくなったり大きくなったり・・でしょうか。勿論ですが製造方法によっても、生産地によっても変わって来ますので、

「サンジョは粗!」

なんて単純に覚えてしまって・・、noisy に騙されないようにしてくださいね。


 で、結構にその「粗」の部分にミネラリティを感じたりもしているんですね。単に「感じるタイミングの差」の話しなのかもしれませんけど。そのミネラリティが砂っぽかったり岩っぽかったりするんです。


 で・・スヴェレートのこのワイン、ミネラリティは金属的な感覚を受けます。まぁ、言ってしまえばミネラルは金属ですから、当たり前っちゃぁそうなんですが、もっと感覚的な話しで、例えはジュヴレが鉄っぽいとか、モルゴンはマンガンっぽい畑も有るとか・・でしょうか。

 ちょっと銀色に光る感じの、余り酸化していないニュアンスのミネラリティと、岩っぽい石灰感がこのワインに大目に感じます。勿論、人により印象は異なって当たり前ですが、

「そのミネラリティを感じるべき、サンジョヴェーゼの粗(そ)な部分がほとんどエキスで埋まっている」

ので、ワイン全体からそんなミネラリティを感じてしまうので、今までのトスカーナのサンジョヴェーゼとはちょっと違うイメージを受けるのかな?・・と結論しました。あくまで感覚の話しです。


 なにより、テクスチュアが滅茶良いんです。そこからエキスが素晴らしいアロマと味わいを感じさせてくれるんです。そしてSo2トータルは昨年10月辺りで・・


「たったの20mg/L」

です。なので、今は2022年の1月ですから・・おそらく10mg/L 以下ほどまで減っているでしょう。


 飲み始めてすぐに・・その少なさは、何かの表情で判ると思います。それは人により違うかもしれません。ある人は、「優しい感じ」と言い、またある人は「膨らみが良い」と言うかもしれません。noisy は、身体への進入角度が鈍角・・などと言っています。

 その上で、果実感はサンジョなので内向的・・なのかもしれませんが、実に良い感じで赤、茶、そして少しの黒をリアルに感じさせてくれます。余韻も滅茶美しいです!是非飲んでみて下さい。超お勧めします!


2018 Cabernet Sauvignon I.G.T. Toscana
カベルネ・ソーヴィニョン I.G.T. トスカーナ

16582
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
カベルネの区画ヴィーニャ・アル・マーレから生まれるもう一つのフラッグシップキュヴェ

*2016 ヴィンテージまでは畑名のVigna al Mare を名乗っていましたが、ワイン名にVigna を付けることが禁止されているため品種名に変更されました。

IGT トスカーナ 品種:カベルネ・ソーヴィニョン100%
標高:300~270 メートル
土壌:頁岩や砕骨、砂岩が豊富に混じった粘土土壌。
向き:南西
剪定方法:ギヨ式
植樹比率:5000 本/ha
醸造:手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップの発酵層で野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3 週間の果皮浸漬の後、25 ヘクトリットルの大樽で10~12 ヶ月熟成。さらにセメントタンクで6~8ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。さらにカンティーナのセラーで最低12 ヶ月熟成させてからリリース。SO2 は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。

 2018 ヴィンテージは9 月16~18 日収穫。総生産量2.400 本。瓶詰め直後のSO2 トータルは35mg/l。2021 年10 月時点のSO2 トータルは29mg/l。アルコール度数は14.5 度。

味わい:濃いルビーレッドの色合い。ブラックベリーやカシス、オリーブ、ブラッベリーなどの濃密な香り。微かにミルトのニュアンス。口中は素晴らしくジューシー。熟した果実味にビロードのようなテクスチャーでスーパー・エレガント。⾧い余韻には微かに地中海のハーブやブラック・ペッパーなどのニュアンスが感じられる。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,490 (外税) 
【あら?・・前のヴィンテージはご紹介していなかったかな?・・すみません、店頭でほぼ無くなってしまったようです・・完成度が滅茶高いカベルネです!】
 もしかしたらご紹介してなかったかもしれません。前ヴィンテージは「ヴィーニャ・アル・マーレ」と言う名前でした。とても旨いカベルネでしたが・・もう無いのかな?・・後で調べてみます。

 そもそもですがワイン品種の代名詞、ワインの勉強をし始めてまず最初に覚えるのがカベルネ・ソーヴィニヨンかな?・・と思うんですが、

「noisy さん、それは古いよ・・」

と言われてしまうかもしれませんね。


 まぁ、カベルネ系の葡萄って、早くから美味しくしようとしますと・・結構に難しい品種なんじゃないかと思っているところが有りまして、

「硬いわ、開かないわ、香りは細いわ」

で、まぁ早熟のメルロと合わせたボルドー左岸は、土地の個性も有るにせよ流石だなぁ・・と思う訳ですね。それでも高級なワインは硬いですけどね。

 若いうちはフラワリーな肌理の細かいアロマがする・・と思いますが、これも完全に熟すともう・・ミネラルが中から飛び出してくる感じで「花園」に閉じ込められたような凄い香りになるんですね・・最もその前にコンディションが悪く成ってしまっていて、凄くへんてこな香りになったボルドーワインも随分飲ませていただきましたけどね。なので、カベルネ中心の左岸のワインは余り扱っては来なかったのも事実です。

 ですが、「た・・・・・った十数年」で、ある種の完全さを感じさせる見事なカベルネ・ソーヴィニヨンに出会ってしまいますと、

「・・なんだかなぁ・・ちょっとやるせないなぁ・・」

とも感じてしまうんですね・・焼もちにもちょっと似た感覚でしょうか。noisy が若い頃には余り無かったですから・・あ、トゥア・リタもスヴェレートでしたね。トゥア・リタに比較しましても、もっとずっと冷涼です。

 エキスに完全に昇華している液体で、それなりに色合いもしっかり濃いですが、果実感の冷ややかさとテクスチュアの滑らかさ、ふんわりとソフトな感覚が「濃い」と言うイメージを抱かせません。

 So2の残存量も影響しているのでしょう。カベルネ系の「硬さ」はノーズに僅かに感じられますが、全体的な印象が柔らかいので、ほとんど意識できません。何より身体への侵入角度は、思った以上に鈍角だと思います。残存量は29mg/L と、ま~・・滅茶苦茶少ないです。大抵の場合、サン・スフルでも30mg/Lほど残存していますから、使用量はほんの僅かだと思います。

 ドライですがふっくらと優しく、薄辛くないです。ですが・・こんなに美味しいカベルネ・ソーヴィニヨンで、もしソムリエ試験とか、エキスパート試験の勉強材料などにしてしまうと、きっと落ちてしまうでしょうね・・(今はどうか知りませんが、昔は・・noisyならワインと呼びたくないようなレベルのものが試験で使用されていました)。なので、お勉強には向きませんが、

「飲んだら滅茶美味しい!」

ので、是非・・飲んでみていただきたいと思います。最近、飛ぶ鳥を落とす勢いのヴィヴィットさんのワインです。なんと、お取引をしていただくのに何年か待ちだそうです・・どっひゃ~・・です・・凄い世の中になりました。是非ご検討くださいませ。


2018 Cabernet Franc I.G.T. Toscana
カベルネ・フラン I.G.T. トスカーナ

16580
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
初めてカベルネ・フラン100%で醸造した新たな旗艦キュヴェ

IGT トスカーナ 品種:カベルネ・フラン100%
標高:300~270 メートル
土壌:頁岩や砕骨、砂岩が豊富に混じった粘土土壌。
向き:南西
剪定方法:ギヨ式
植樹比率:5000 本/ha
醸造:手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップの発酵層で野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3 週間の果皮浸漬の後、750L の大樽で12 ヶ月熟成。さらに130L のTava タヴァ社製のアンフォラ(低い温度で焼いて造ったもので、通気性が多少ある。)で8 ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。さらにカンティーナのセラーで12 ヶ月熟成させてからリリース。SO2 は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。
 2018 ヴィンテージは9 月15 日収穫。総生産量1.800 本。2021 年10 月時点のSO2 トータルは18mg/l。アルコール度数は14 度。
味わい:ミディアムルビーレッドの色合い。カシスやブルーベリー、スモモ、スミレなどの香り。柔らかいアタックに続く口中には心地良い果実味とともにクミンやカルダモンなどの香辛料のスパイシーさやオリエンタルなニュアンスが感じられる。エレガントなフィニッシュにはオレンジなどの柑橘果物のノートとともにジューシーさが⾧く余韻に残る。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,480 (外税) 
【さて・・!飲めない数量なので困っています・・忘れてしまうので取り合えずご紹介だけしておきますね。でも多分売れないでしょうね・・】
 6本入荷の、初めて入ったイ・マンドルリのフラッグ・シップです。カベルネ・フランですね。トスカーナのフランは、フランスのフランほど青く無いし、素晴らしいワインも多いのはご存じかと思います。

 普通のロッソが18本、サンジョが12本、カベルネが12本で、このフランが6本なので、前者3アイテムを1本ずつ飲んでいますから、これでフランを飲むと・・全部販売出来ても赤字決定です・・中々つらいところなんですね。

 さりとて、飲まないとモノの見事に残る・・Noisy wine のお客様は厳しいので、

「noisy が飲んでいないものを・・買えるか?」

と思われているのかもしれませんね。


 なので、多分売れないので、しっかり休めてテイスティングさせていただこうと考えています。イ・マンドルリのトップ・キュヴェですし、ご紹介しないでいるとご紹介しないままになってしまうので、取りあえずご紹介だけ・・です。イ・マンドルリの他のキュヴェを飲まれて、もし気に入りましたら、この非常に少ないフランをご検討ください。


2012 Vigna alla Sughera I.G.T. Toscana
ヴィーニャ・アッラ・スーゲラ I.G.T. トスカーナ

14834
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
 サンジョヴェーゼ100%。サンジョヴェーゼの区画ヴィーニャ・アッラ・スーゲラから生まれるフラッグシップキュヴェ。手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップの発酵層で野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3週間の果皮浸漬の後、2500リットルの大樽で10~12ヶ月熟成。さらにセメントタンクで5~6ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。さらにセラーで最低12ヶ月熟成させてからリリース。SO2は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。年間平均生産量3000本。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,880 (外税) 


2016 Vigna alla Sughera I.G.T. Toscana
ヴィーニャ・アッラ・スーゲラ I.G.T. トスカーナ

14798
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
 サンジョヴェーゼ100%。サンジョヴェーゼの区画ヴィーニャ・アッラ・スーゲラから生まれるフラッグシップキュヴェ。手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップの発酵層で野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3週間の果皮浸漬の後、2500リットルの大樽で10~12ヶ月熟成。さらにセメントタンクで5~6ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。さらにセラーで最低12ヶ月熟成させてからリリース。SO2は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。年間平均生産量3000本。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,620 (外税) 
【エレガントで豊かな中域を見せるピュアでナチュラルなビオのサンジョヴェーゼ!・・って、飲んだことあります?】
 イ・マンドルリのワインについて色々書いて来ましたが、飲めば飲むほど・・今までの自身の感覚を修正しなければならない羽目に陥ることを強制されているような気になってしまいます。

 まぁ、トゥア・リタのサンジョヴェーゼ100%のペルラート・デル・ボスコは普通に理解出来ます。完全に守備範囲内です。

 でも、

「サンジョヴェーゼ100%でビオで大樽で・・結果がこれなの!!?」

になってしまいますから・・もう、ワインとしては大賛成!で、滅茶美味しい!・・と思っている心と、

「・・いったい・・どうしてくれるんだ!」

と言う怒りに近い感情?がせめぎ合ってしまいます。


 もう、普通以上に完全な仕上がりなんですよ。でもビオだから・・どこか、僅かにでも破綻した証拠を嗅ぎ取ってやろう・・とするじゃないですか・・テイスターとしたら・・。でもどこにもそんなものは無いんですね。検出限界です。

 解放の大樽仕込みからの大樽熟成・・これはまだ判りますよ。でも大樽で熟成した結果の「酸化」が中々見当たらないんですね。だから、大樽系だよと中々素直に言えないんです。

 そして、ワインから伝わって来る「ほんわか」とした柔らかで温かいニュアンスは、セメント槽的だとは判ります。しかし、非常にピュアで・・ビオだと思って臨む心を超えてピュアです。酸も美しいし、全体としても丸く優しい・・エレガントでも有ります。

 どこか平板なところを感じやすいサンジョヴェーゼでは有りますが、

「・・あれ・・これ、サンジョっぽさも有るけど・・100%なの?」

と・・思わず口走ってしまうかもしれないほど、充実した上でのエレガンスが有ります。タイトさは感じません。



 上の写真は2016年もの、下の写真が2012年ものです。その差はほんのりと熟し、僅かなブケが出て来た2012年に対し、そのブケのトッピングとそれ由来の複雑性が伴わない2016年・・と言うだけのようにも感じます。どちらも非常に美味しく、楽しく飲ませていただきました。

 普通にグラスの底が見えるサンジョヴェーゼなのに充実しているんですね。そして、何度も言いますが、とてもピュアです。そこにそこはかとなく「ナチュラルさ」が忍び寄って来る感じです。

 こんなに真ん丸な・・球体を感じさせるサンジョヴェーゼには、中々お目にかかった記憶が探せないのことに苦労してしまいました。おそらく皆さんも、

「こんなサンジョヴェーゼ、初めてかも!」

と思っていただけると思います。


 これがスヴェレートのサンジョヴェーゼなのか?・・テロワール由来の出来事なのか、それともマダレーナさんの個性なのか、まだ判断できないでいます。是非この素晴らしいヴィーニャ・アッラ・スーゲラ・・・あ、スーゲラと言うのは「コルク樫」のことですね・・皮がコルクになる樹木です・・おそらく畑に植わっているのかと思います・・、是非味わってみていただきたいと思います。超お勧めです!


2016 Vigna al Mare I.G.T. Toscana
ヴィーニャ・アル・マーレ I.G.T. トスカーナ

14835
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
 カベルネ・ソーヴィニョン85%、カベルネ・フラン15%
カベルネの区画ヴィーニャ・アル・マーレから生まれるもう一つのフラッグシップキュヴェ。
 手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップの発酵層で野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3週間の果皮浸漬の後、25ヘクトリットルの大樽で10ヶ月熟成。さらにセメントタンクで5~6ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。さらにカンティーナのセラーで最低12ヶ月熟成させてからリリース。SO2は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。2016年9月10日収穫。総生産量1000本。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,620 (外税) 
【フランス品種で仕上げたヴィーニャ・アル・マーレはトゥア・リタへのオマージュか、挑戦状か?!】
 ん~・・どこかトゥア・リータのジュスト・ディ・ノートリとの共通点なのか、いや、もっと全然ピュアだしナチュラルだぞ!・・とそれとなく言っているようにも感じるヴィーニャ・アル・マーレです。

 「マーレ」はおそらく「海」でしょうから、昔は海だった畑を名乗ったのかな・・と思います。違ったらすみません。

 雄大さと、物凄い健康さと、底から湧き上がるようなエナジーをエレガントに表現した見事なフレンチ・セパージュのワインです。引っ掛かる部分や突出した部分が無く、テクスチュアは見事にシルキーです。

 この色彩だと、「濃いかな?」と想像させますが・・違うんですね。薄くは無いですが濃くは無いです。充実していますが結局、エレガントなんですよ。

 カベルネ・ソーヴィニヨン主体にカベルネ・フランをセパージュしていますんで、重くならずに華やかなんですね。

 トゥア・リタのジュスト・ディ・ノートリは、そこにメルロを10%位、入れていると思います。その分、もっと押し出しが強いですかね。何より異なるのは「ピュア感」で有り、「ナチュラル感」だと思います。


 そして、自然派系の生産者は、結構に地場品種に拘ります。そんな傾向が多いと思いますが、マダレーナさんは違うんでしょうね。イケイケの陽気なイタリアンなのか・・と思いきや、結構に現実主義なのかもしれません。マダレーナって観光地がスペインに有ったと思いますが・・関係あるかな?・・

 まぁ、普通のロッソで充分美味しいんですが、こちらには「偉大さ」とか「凄さ」が乗っかって来ますんで、やっぱり素晴らしいです。是非とも飲んでいただきたい、今までには無かったタイプの「ビオディナミコ」です。価格もトゥア・リタ、ジュスト・ディ・ノートリの半分ほどですよ。ご検討くださいませ。


2018 Rosso I.G.T. Toscana
ロッソ I.G.T. トスカーナ

14814
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
スヴェレート
イ・マンドルリ

■エージェント情報
サンジョヴェーゼ85%、カベルネ・ソーヴィニョン10%、カベルネ・フラン5%。ドメーヌのサンジョヴェーゼとカベルネのブレンドによるイ・マンドルリの赤のエントリー・キュヴェ。
 手摘みで収穫したブドウを完全に除梗して、オープントップのタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。温度管理も一切行わない。2~3週間の果皮浸漬の後、25ヘクトリットルの大樽で8~12ヶ月熟成。さらにセメントタンクで6~8ヶ月熟成させた後、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加する。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,950 (外税) 
【今までに無かったタイプのビオディナミワイン!?・・見事なまでにピュアでほんのりナチュラルな姿なんです・・が、実際はビオ+大樽なガチンコ・ナチュール?!】
 実際のところ、何がナチュラルで有って、何がそうでないのか・・ここは非常に微妙なところです。多くの方が良く判らないまま、今に至っているはずです。言ってしまえばnoisy とて同じことなのかもしれません。

 ビオディナミ、ビオディナミコと言うためには、ただ一つの制限が有ります。それは、

「ビオディナミの調剤を使用すること」

です。


 まぁ、ビオ調剤を使うと言うことは化学的なアプローチで作られた薬品類を使用しないのが前提では有ります。でも、ビオを名乗るにはビオ調剤を使用することのみ・・なんですね。

 しかしながら現在は、どこか、So2の使用を制限、もしくは使わないことと紐付けで捉えられていらっしゃる方もおられるかもしれません。「Sans Nature」と言う言葉も有り、これは「So2不使用」と言う意味になります。でもこれはビオとは無関係なんですね。

 そうは言っても、造り手の意識の中には、

「出来る限りSo2を使用したくない・・それはナチュラルでは無いから・・」

と言うものが有るのは事実です。そして、それがもっと進みますと、

「So2 はどんなことが有っても使わない」

と言うことになる訳です。ここに上記の問題が発生して来ます。


 毎年同じような醸造が出来る訳では無いんですね。天候も異なれば様々な状況に出会い、それはその時の対処になります。健康な葡萄を良い状態で発酵に回せれば、So2 の使用をせずに済むかもしれません。

 しかし最初から使わないとしているなら、その選択は無いことになります。結果としてボラティル値が上がっても対処が及ばず、お酢だかワインだか良く判らないものもワインとして売られている状況が有ります。

 しかししかし・・そんな中でも、So2を使用しなくても、酢酸を出さずに美しいワインに仕上げる方も僅かですがいらっしゃる訳ですね。まぁ、それは、そうなってしまったワイン(元ワイン?)を販売していないだけ・・なのかもしれませんが・・。


 このイ・マンドルリのアイテムを飲んで判ったことは、まずは非常にクレバーな女性だ・・と言うことです。So2を使用しなければならない時は状況に応じて使用しています。しかし、その量は非常に少ないです。ちゃんとした対処が出来る上に、使わなければならないシュチュエーションでも、その量が適切だと言うことだと思います。

 そして、大樽~セメント槽と言う熟成スタイルですが、これがまたクラシカルでは有るんです・・が、出来たワインは、むしろ現代的です。

 サンジョヴェーゼを主に使用しながら、表情が乏しくなってしまうことなく、美しい酸を失うことなく、サンジョヴェーゼのエレガンスを失うことなく、

「中域の見事な張りを演出している」

見事な仕上がりを見せて来ます。


 艶々としていて、一見、サンジョヴェーゼ・グロッソによるワインか?・・と思えるほどの充実した果実を感じさせてくれます。とことん「ピュアな果実」「ピュアなワイン」で有って、それをズバッと見せられてしまうと、ナチュラル・ワインだと言うことを一瞬忘れてしまったかもしれない自分に気付く・・かもしれないのです。

 いや・・とても素晴らしいと思います。少し変わった可愛らしいボトルとエチケットの落ち着いたデザインの中の落ち着いたカラフルな色彩もシミジミ・・素敵です。何より、

「このプライスが素晴らしい!」

と言えます。


 トスカーナの、スヴェレートのテロワールをしっかり感じさせながら凄いバランスで楽しませてくれます。


「マダレーナ・パスクエッティ」

 この名を覚えていただきたいと思います。素晴らしい魅力を持ったワインを造る女性です!お勧めします!