
これは旨いですね~・・素直に美味しいと言えるバランスに仕上がっています。そもそも・・
「美味しいオレンジワインって、飲んだこと有ります?」
と聞かれて、素直に「はい」と言える方は、いや・・申し訳ない・・穿った見方かもしれませんが、比較的ワイン歴は短いと思うんですね。
まぁ、noisy の場合はブルゴーニュ大好き、白ワイン大好きですから・・しかも歴は人に言えないほど長い・・(^^; そんな老害まき散らしっ放しのnoisy が、
「このオレンジ、美味しい!」
なんて言ってる訳ですから、そろそろそんなことが身に覚えのある方々もきっと・・
「・・あれ?・・これ・・意外にも旨いじゃん・・」
と、自分の中にあるある種の基準とマッチしなくなって困ったことになってしまうのかもしれませんよ。
さらにそもそもそもそも・・何ですが、noisy も「オレンジワイン」と言う定義が良く判らないんですね・・。まぁ、白ワインを赤ワイン同様にマセラシオンして、結果的にオレンジっぽい色で市場に出ているのであれば、
「オレンジワインなの・・かな?」
と思っている訳ですが、そのオレンジ色でさえ、結構に同じような色では無い、様々な色彩をしていると思っています。

で、まずは余り美味しく無いオレンジワイン。
色はオレンジっぽいが「抜けて来ない色彩」を持っていて、「どんより」とした印象。冷めた出涸らしのウーロン茶か紅茶を飲んでいるような、フレーヴァーの薄い味わい。何より渋さが前面に出ていて膨らまず・・そして切れが悪い。
いや~・・自分で書いていて嫌になっちゃうような味わい表現ですね~。でも、こんなの散々に有りますよ。そこに揮発酸なんぞプンプン匂って、10分後にはこれビネガーか?・・なんて言う言葉しか出てこないような・・何とは言いませんが。
で、このジャンドン・ビアンコ、見事に上記を反対にしたピュア&ほんのりナチュラルなアロマと味わいなんですね・・。
画像はちょっと暗めに撮れてしまったので申し訳ないんですが・・いや、これ最新iphone の3眼カメラの性です。何度も書いてますが、
「一番良い画角で撮ろうと合わせて液体にピントを合わせると、クルッとレンズが変わってしまい、画角が大きく変わってしまう。」
ためです。
仕方が無いので、ピントをエチケッタの方に持って行ってシャッターを押す羽目になる・・するとちょっと照りが失われた写真になる・・そんな状況なんですね。
でも、しっかり「抜けた」明るいオレンジ系統の色彩から、柑橘、果実のフレーヴァーがしっかり・・ガスは無い。渋みはドライな味わいにしっくりと溶け込んでいて、構造に肉を与えている感じで目立たないが良い仕事をしている。適度な中域の膨らみから柔らかなミネラリティを感じさせながら、ほんのりと旨味を感じさせながらの美しい余韻・・。その余韻も実に良い感じが長く持続する・・。
いや、高級ワインとまでは行かないが、実に良く出来た心地良いバランスです。ある意味、
「・・え~・・これ、イル・ファルネートなの?・・こんなに変わる?」
と、エヴィーノさんのN社長に電話しちゃいましたよ。まぁ、彼も若い頃のスレンダーな体形が随分丸く・・いや、人のことを言えるようなnoisy では無いのでやめておきます。ですが、
「ここまで変わると認めずには・・認識を改めずにはいられない!」
と思っています。
めっちゃ美味しいです!・・こんなワインは実にありがたい!・・是非飲んでみて下さい。超お勧めします!