[ oisy wrote ]● ローラン・ブルトゥロー(ドメーヌ・ラ・ヴァレンヌ)の2023年のご紹介です。
アリゴターにて大量のアリゴテと、トップ・オブ・トップのアリゴテを試飲してきてアリゴテについて多少わかった気になっていましたが・・・全くわかっていませんでした・・・
アリゴテを語る上で、ローラン・ブルトゥローのアリゴテを飲まずには語れない!とまで言える圧巻の仕上がりでした。
正直過去のnoisyのレビューを見ても、確かに絶賛はしているんですが、多分このレベルだったらもっと騒ぎ立てていたと思うんです。
そのことからoisyはもしかしたら、ローランはこの1~2年、もしくは2023年で覚醒した・・?という疑念が生じてきました。写真に写る色合いも全然違うんですよね。まるでグラン・ヴァンのようなグラグラとした輝きを放つミネラリティが、ゆらゆらと内包されているんです。ブルゴーニュのトップ生産者の顔もチラつくような、キュヴェもありました。
そして「アリゴテが旨い生産者は、他も旨い」というoisyがアリゴターで発見した法則の通り、シャルドネもピノも素晴らしいです。どのキュヴェもとっても素晴らしく、はずれはありません。
ビオの良いところだけ残し、より強固な安定感も手に入れていると感じます。それでは詳細は各コラムにてご確認くださいませ!
[ noisy wrote ] 以下は以前のレビューです。
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● ローラン・ブルトゥローの2022年をご紹介させていただきます。ようやっとフルアイテム・・いただけるようになった感じです。
2021年のローラン・ブルトゥローは、おそらく飲まれた方はアリゴテの余りの美味しさに驚かれたと思います。
「アリゴテだけでも沢山欲しい!」
と思った位です。
しかし安易には、
「そうは問屋が卸さない」
ので・・ようやっと全てのアイテムをいただけたようです・・違うかな?
で、いろいろと調べてみましたら面白いことが判りました。
「あの、滅茶美味しいモンタニーのフイヤ=ジュイヨのドメーヌから直線で5~6kmしか離れていない!」
んですね~・・さもありなん・・と思ってしまいました。
だって・・今回初入荷のシャルドネですが、イメージ的にはフイヤ=ジュイヨのビオディナミ版・・ですもん・・(^^;;
そしてアリゴテのベースキュヴェから最上級キュヴェまで揃いましたが、全てをテイスティングできるほどの数をいただけなかったので、飲めていないキュヴェも有りますが、基本は、
「ビオでナチュールだが、アヴァンギャルドには陥らない」
です。
またこれは noisy 的な感覚ですが、この方・・ちょっと・・何か持っていそうな感じがします。それが何かは言えませんが、コラムを読んで想像されてみてください。お薦めします!ぜひ飲んでみて下さいね。
以下は以前のレヴューです。
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ブルゴーニュの新しい生産者さんをご紹介させていただきます。シャロネーズで・・40歳で教師を辞めてまでヴィニュロン、ワイン造りを始めた強者です。
それでも子供の頃からワインに触れる生活をしていたようで・・夢だったんでしょうね。ビオ系と言って間違いの無い生産者さんですが、
「攻め手が非常にクレバー」
と感じさせる、もの凄いライン上を歩いている造り手だと感じました。
もしそのライン上を外れてしまいますと、多くのブルゴーニュファンを落胆させるでしょうから・・。
まぁ、お父さんがリュショット=シャンベルタンの一畝、叔父さんがサントーバン1級を一畝所有しているそうですから、
「もしかしたらいずれリュショット=シャンベルタンがそのライン上を行く?」
可能性も有るんじゃないでしょうか?
そう考えますと相当面白い立ち位置にいらっしゃる方でしょうし、しかもそのライン上のワインがまた・・今飲んでも非常に旨いし、面白いと感じるんですね。
是非飲んでみてください。アリゴテなんぞ、今飲んでも滅茶苦茶旨いです・・が、一応・・ビオ嫌いの方は止めておきましょうね。そっちの意味ではピノ・ノワールの方が確実に守備範囲内だと思います。是非ご検討くださいませ。
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■エージェント情報

■ビオディナミでナチュラルワインを手掛けるブルゴーニュのネオ・ヴィニュロン
◇ 教師から転身したシャロネーズの新星
共同組合の力が強くナチュラルワインの造り手が極端に少ないコート・シャロネーズにも新たなナチュラルワインの造り手が現れました。教師からヴィニュロンに転身して、ビュクシーの南西、キュル・レ・ロッシュ村にドメーヌを興したローラン・ブルトゥローです。父がリュショット・シャンベルタン、叔父がサントーバン プルミエ・クリュの、それぞれオーナーというワイン愛好家の家系に生まれたため、幼いころからワイン文化について教えられ自然とワインへの感性を育んでいきました。
◇ ナチュールの先人達に師事し、満を持して独立
学業を修めた後は20 年間教師として働いていましたが、この間にジュリアン・ギヨやセバスチャン・ボワソ、ディディエ・モンショヴェ、ギィ・ショーモン(クロ・サロモン)などに師事。様々なことを学び・経験し、2015 年に満を持して自分自身でナチュラルワイン造りに乗り出しました。既に英国、スイス、ベルギー、デンマークなどに輸出されています。ブルゴーニュとしてはとてもコストパフォーマンスの高いナチュールワインです。
◇ ドメーヌについて
ドメーヌは、2015年にビュクシーの南西8キロ、ちょうどコート・シャロネーズ南端とマコネー北端の境界に位置する、Cullesles Roches キュル・レ・ロッシュ村にLaurent Bourtourault ローラン・ブルトゥローによって設立されました。
ローラン・ブルトゥローは1970年生まれ。父がリュショット・シャンベルタンの1畝、叔父がサントーバン・プルミエ・クリュの1畝の、それぞれオーナーというワイン愛好家の家系に生まれました。このため、幼いころから自然とワイン文化について教えられ、ワインに対する感性を育んでいきました。また、
少年時代をフィサン村で過ごしていたため、フィサンのモノポールであるプルミエ・クリュ“クロ・ド・ラ・ペリエール”を所有するドメーヌでブドウ栽培と収穫、ワイン醸造を経験しました。
その後は、大学で法律と教育学を修め、2015年までの20年間、教師として働いていました。しかし、この間も学業と教師の仕事と並行して、ジブリーのクロ・サロモンなどでブドウ栽培とワイン醸造の仕事を手伝っていました。
2007 年にコート・シャロネーズのキュル・レ・ロッシュ村にシャルドネの区画を購入。ボーヌとダヴェイエの醸造学校で学び、近所のヴィニュロンを訪ねて交流したりして、ワイン造りの知見を深め、プライヴェートで醸造をしていました。そして、2015年、45歳の時に教師を辞めてヴィニュロンに転身して、本格的にナチュラルワイン造りを始めました。
ネオ・ヴィニュロンと言えるローランは、子供の頃から自然に対する畏怖の念を持っていました。環境への意識が高く、青年になると自然とエコロジーな活動をしていました。また、環境に対する自分の信念を教職時代にも生徒に伝えていました。そして、ヴィニュロンになった時、自分の信念を行動に移す時だと考えたのです。ローランにとっては、ヴィニュロンとは仕事ではなく、⾧年情熱を傾け続けてきた趣味でありました。

◇ 栽培と醸造について
ドメーヌの栽培面積2.67 ヘクタールで、ピノ・ノワール、シャルドネ、アリゴテ、極僅かのピノ・ブランとピノ・ブーロを栽培しています。畑の90%がフェルマージュで、地主から借りている地所になります。全ての区画がキュル・レ・ロッシュ村にありますが、この村の地層は、石灰質に粘土や泥灰岩、泥土、小石、花崗岩など様々な土壌がモザイク状に入り混じっており、各区画はそれぞれ固有の特徴あるテロワールを備えています。
このため、ドメーヌでは、それぞれのリュー・ディ毎にキュヴェを一つずつ造っています。栽培は設立当初からビオロジック&ビオディナミで、エコサートの認証を受けています。収穫は手摘みで、小さなケースで醸造所まで運びます。ドメーヌの畑はすべて同じ村にあるため、ブドウを傷めることなく、素早く醸造所まで運び込むことができます。
白ワインは、シャンパーニュのように全房でゆっくりと時間をかけてダイレクト・プレスし、デブルバージュ(前清澄)を入念に2度行って繊細な澱を厳選してから、バリック(新樽は用いない)で野生酵母のみで自発的に発酵させます。その後、引き続きバリックでマロ発酵と熟成を行います。熟成期間は10~12 ヶ月。この間に必要であればバトナージュを行います。その後、ごく軽く清澄のみ行ってノンフィルターで瓶詰めします。赤ワインは、ヴィンテージやキュヴェに応じて100~20%全房で、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵を行います。
マセラションは約2週間で、1日2~3 回のピジャージュを実施。最終段階で1日2 回のルモンタージュを施します。マロ発酵と熟成はバリック(新樽は用いない)で行い、熟成期間は10~12 ヶ月で、無清澄・ノンフィルターで瓶詰めします。SO2 に関しては、ヴィンテージに応じて、ワインが酸化に対して脆弱であると判断した場合は、ボトリングのネガティヴな反応を避けるために、マロ発酵が終わった後、あるいはスーティラージュの際に必要最低限のみ添加します。瓶詰時は無添加です。

◇ その他
ナチュラルワイン造りについて、ローランは次のように述べています。
「健全で良質なワインを造るためには、ブドウが育ったテロワールをリスペクトしなければなりません。添加物が使えば使うほど、テロワールを表現することが困難になってしまいます。ヴィニュロンの仕事は、健全なブドウを醸造所に運び、ブドウがテロワールを表現することを、ブドウに寄り添いながら見守ることです。ビオやビオディナミを実践し、ナチュラルワインを造ることは、何よりも造り手の意志、そして恒常的な手入れや世話が必要です。ドメーヌの畑はビオロジックとビオディナミによって抵抗力が高くなっています。それでも防除処置は必要になることはあります。しかし、畑を細かく観察することによって、硫黄と銅の使用を可能な限り減らすことができます。また、醸造に失敗して1 つのキュヴェを失ってしまうことがないようにするために、技術があります。私が言う技術とは現代的な醸造技術のことではありません。職人で言う『勘』、『コツ』のことです。ブドウが自発的に発酵してワインの構造が出来上がるように促した後は、毎日試飲をして、その状態を確かめ、ワインに寄り添って見守っていくことが必要です。」
ローランは、ジュリアン・ギヨやセバスチャン・ボワソなど、ドメーヌの近くに住むナチュラルワインの造り手達と頻繁に交流して、ナチュラルワインに対する知見を深めています。ビオについては、今は引退してしまいましたが、ジブリーのギィ・ショーモン(クロ・サロモン)から多くのことを学びました。
また、ビオディナミについては、30年前からの親友であるディディエ・モンショヴェから様々なことを教わりました。ドメーヌのワインの販売先は、65~60%がフランス国内で、輸出は35~40%。英国、スイス、ベルギー、デンマークなどに輸出されています。
【ほぼ完全にドライですが、高い凝縮感ゆえの「甘い接触」・・こんなにピュアな果実が詰まったアリゴテはそうそうお目にかかれません!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ] 先日アリゴターに行き、大量のアリゴテをテイスティングし、少しわかった気になっていたのかもしれません・・・しかしそれはとんでもない勘違いでした。
このドメーヌもののラ・フォス。アリゴターにて最新のアリゴテレベルをインプットしたoisyでも「???」でした。これ、本当にアリゴテなの・・?
濃い、と言えるレベルで密度が高く、粘性があり、オイリー。めちゃくちゃピュアな果実の集まりが形成するコク、蜜。
ほぼ完全にドライですが、高い凝縮感ゆえの「甘い接触」があります。密度によってドライが反転させられます。
その甘さは香りにまで到達し、まるで上質なピュア・シャルドネのような、あまやかな果実を空間に放出、これがピュアなエレガンスとして漂っています。
過剰に熟しての凝縮感ではなく、冷涼な酸を大量に保持したままの凝縮感です。なので、
「濃いのに重くない」です。
そして酸はシャープなのに凝縮感による丸みがあるのでタッチは非常に柔らかいのです。
実はこの印象は温度によってずいぶん変わります。上述の感想は割と温度が上がってきた頃合い、体感18度前後でしょうか。
少しセラーで冷やして締めてみると、アリゴテらしいシャープさが出るんですね。グレープフルーツのようなドライな果実の印象が大部分を占めます。それはそれで良いのかもしれませんが、このワインが持つ密度や凝縮感からくる表情を隠してしまします。実にもったいないです。
なので、セラーから出したての場合は多めに注ぎ、ゆっくりと時間をかけて温度を上げながら飲む、決して冷やしすぎないというのがローラン・ブルトゥローのワインを骨の髄まで楽しむ秘訣かと思います。アリゴテだから・・・という理由で冷やしすぎてはいけません。
めちゃくちゃ旨いです。旨すぎてびっくりしました。そりゃあ人気も出るわけです。
可愛らしいウサギさんがキャッチーなラベルですが、風格すら漂う、並のシャルドネではとても太刀打ちできないアリゴテです。ご検討くださいませ!
[ noisy wrote ] 以下は以前のレビューです。
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【ローラン・ブルトゥローの自社畑もの!・・アリゴテ的なスタイリッシュさ、尖がった部分が感じられない、太く厚みのあるボディが特徴!】
ローラン・ブルトゥローのアリゴテは美味しいですね~・・ホントに美味しいです。彼はアリゴテを数種造っていますが、勿論・・賃借している畑がアリゴテだと言う部分、アリゴテだからリーズナブルに借りられると言うような部分も有るとしても、
「きっと彼はアリゴテが好き?」
なんじゃないかと想像しています。
2021年のラ・クロワゼットを飲んだ時は、余りに旨くてビックリしました。このドメーヌもの・・と言いますか、自社所有の畑の「ラ・フォス」にしましても、
「そんじょそこらのアリゴテのスタイルとは全く異なる」
ので、
「・・これ、本当にアリゴテなの?」
と・・疑問を持たれるかもしれません。
いや・・単にそれは、畑に手を入れず、葡萄に手を掛けずに・・出来たものをワインにしただけのアリゴテのワインを、
「それがアリゴテのスタイルなんだ」
と・・勘違いしていたのかもしれません。

その昔、あのD.R.C.のヴィレーヌさんがブーズロンで造るアリゴテを飲んで、
「・・こんなものなのか・・」
と・・ずいぶんと残念に思ったものです。まぁ・・とんでもなく安かったですけどね・・千円台だったかな?・・でもコシュ=デュリのアリゴテは何倍かしましたけど、とっても美味しかった・・
「造り手のモチベーション次第でこんなに違うんだ」
と感じたものです。
それに加え、現在はブルゴーニュワインが再評価されていますから、畑の小さなブルゴーニュワインは高騰し、昔はチープなワインにしていた畑もしっかり手を入れられるようになって来ました。その性もあるのか・・
「今、アリゴテが滅茶美味しい!」
「そのアリゴテのスタイルはテロワールによって全然違う!」
と言えると思います。
このブルトゥローのラ・フォスは、一般的なアリゴテが線が細く、青りんご的なアロマが中心で、酸が強くパレットは扁平・・と言うスタイルとは、
「ほぼ真逆!」
です。
まるでシャルドネのように丸く、線は太く、熟れた柑橘、果実のニュアンス、アロマが中心でゴク味が有り、酸バランスは大きくボリューム感を持つ・・と言うものです。
ほんのりとオイリーさも有り、豊かな味わいで酸っぱく在りません。そして「高質感」が有ります。飲んでみてください。ローラン・ブルトゥローのベース、ドメーヌもののアリゴテです。
【アリゴテにバター感を感じたことはありますか?しかも新樽を使っていないんです。これは・・・】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ] いやいや待て待て・・・と。こんなアリゴテおかしいですって。
ミネラルと柑橘の立ち上がり。鉱物質なミネラリティが柑橘を上回っています。この鉱物感・・・ピュリニィっぽいですね。
そして徐々にクリーミーなバター。かなりバター感出てきます・・・新樽は使っていないですからね。何でしょう、これ。ミネラリティと果実の密度感から来ているものだと思われます。
新樽を使っていないのにバターのような香り、oisyは最近この手の香り、恐らく要素としては同じものを嗅ぎました。そう、ユベール・ラミーです。
まだテイスティングしたのはレ・シャタイネールとル・コンシ・デュ・シャンのみですが、その両方にこの要素は存在していました。ワイン全体としてのキャラクターはもちろん違うんですが・・・他にもラミーと共通する要素がある、と感じています。
ラ・フォスはふっくらとしていましたが、ラ・クロワゼットはよりシャープで引き締まっています。でもめちゃくちゃピュアな果実が、密度半端なく詰まっています。ラ・フォスも密度凄いと感じましたがそれ以上ですね。
恐らく残糖はほぼないほどにドライなんです。しかしピュアで冷涼な、ピチピチとした小粒な酸が大量に集まることで、甘さを錯覚させてきます。
これほどに緑豊かな、健康的な畑を想像させるワインもそう無いかもしれません。ダイレクトに畑のふくよかさ、健康さが伝わってきます。
しかしこの「格」を感じるまでのミネラリティはなんなのか・・・とドメーヌ・ラ・ヴァレンヌのホームページを見に行ってみると、このラ・クロワゼット・・・なんと樹齢50年のヴィエイユ・ヴィーニュと書いてありました!なんでラベルに書いてないんだろう、忘れちゃったのかな?
まあ通りでこのボリューミーで複雑、バター感まで創出するわけです。ただちょっと疑問なのは、noisyの過去のコラムがそれほど騒ぎ立てていないんですよね。2021年のレビューが最後ですが、正直このレベルならもっと騒ぎ立ててもおかしくないと思うのですが。
もしかしたらこの2年の間に覚醒していたのでは・・・? ローラン自身が何か掴んだ・・・のかもしれませんし、ブドウ樹の根が一定の岩盤層に届いたのか・・・もしくはその両方か。
残念ながら過去のワインはテイスティングできていないので確かなことは言えませんが、とんでもないアリゴテになってきていると思います。
この風格、この味わいのキャラクター、かなり良いシャルドネと見分けがつきません。アリゴターにはいませんでしたが、もし参加していたら間違いなくトップレベルだったと思います・・!
というかこのポテンシャルにして価格が安すぎます。アリゴテだから・・・という部分もあるのかもしれませんが、ポテンシャルを素直に見れば、今のブルゴーニュのレベルでは完全にコストパフォーマンスがおかしい事がわかります。
既に人気の造り手のようですが、今後さらにブレイクしそうな予感がします。願わくば、このまま、手に取りやすい価格帯が続いて欲しい・・・と思いますが、どうなりますでしょうか。
ナチュラルな造りですが、全くネガティブ要素のないクリーンな味わいです!全方位のお客様にお勧めできる味わいです。ご検討くださいませ!
[ noisy wrote ] 以下は以前のレビューです。
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【2021年もののこのアリゴテ・ラ・クロワゼットが滅茶素晴らしかったので2022年ものも飲みたかったんですが、他のキュヴェをいただいたので我慢しました・・】 ようやっとローラン・ブルトゥローの全てのキュヴェをいただけるようになったんですが、数がまぁ・・非常に少ないんですね。
このキュヴェは前回もいただいたので、それなりには入っているかと思います。しかし他のラ・フォス、ラ・ヴィーニュ・ブランシュなどの入荷数が少なく、でも・・そのどちらかは最低でも飲まないとローラン・ブルトゥローの全貌を得辛いので・・このラ・クロワゼットはテイスティングしませんでした。
ディディエ・モンショヴェさんが親友だそうで、ビオディナミを教わったそうです。noisy 的にはモンショヴェさんのワインは・・どうもあまり相性が良くなく、ずいぶん前に扱いを止めてしまいました。しかし、
「ビオディナミを教わると言うことは、ほぼ栽培を教わると言う事」
ですから、醸造に関してはフリーなスタンスの様です。何より、モンショヴェさんには全く似ていません。(最近のモンショヴェさんは知りませんが・・)
ビオディナミは非常に奥が深く、同じビオディナミストだったとしても、レベルにより全く理解が異なるはずです。そもそもビオディナミを完全に理解している人は・・「いない」と言って良いかと・・。もし完全に理解出来ていて、それを実践できているとするなら、その方はきっとオカルティストであり、とんでも無い努力家だと思います。・・あ、この辺は深く掘ってしまうととんでもないことになりますのでやめておきます。
ローランの写真を見ていると、ちょっと・・そっち系の人?・・かななどと思ってしまうほど仙人的な表情に思います。そして豚を飼い、豚たちと畑に入り、遊ばせ、結果として畑を有機化し、活性化させています。小さいですが循環型農業を実践出来ているのかなと思います。
おそらく、今まで飲まれてきたブルゴーニュ・アリゴテとは一線を画すものです。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【激旨ビオ系のブルゴーニュ・アリゴテ!・・無茶苦茶に旨いので、ビオ系が好きでアリゴテも好きな方以外はどうぞ・・買わないで下さい・・(^^;;】
そう・・このラインですよ。ビオ系と普通系が線引きされるライン・・。
つまり、ビオ嫌いな方が許容範囲の、もっともビオ寄りのラインを・・
「実は余りビオっぽく無い仕上がりで、最高に美味しくしている!」
と思えるワイン・・なんですね。
ですから、普通のブルゴーニュワインがお好きな方も、おそらく・・いや、グラスの色を見た一瞬は顔をしかめるかもしれませんが・・
「・・ん?・・あれ・・旨いじゃん・・」
と、そのしかめっ面を崩して喜んでいただけるんじゃないかと・・想像しています。
僅かに色が落ちた黄色・・です。まぁ・・これは自然酵母だけを使うのなら・・余計な薬品を使わないなら・・仕方が無い・・訳です。炭酸ガスもドライアイスも何も使わないで自然にやるなら・・です。
しかししっかりとそれが生きた色をしているんですね。完全に落ちた色では無いのはお分かりでしょう。

アロマは官能的で柔らかく、果実のニュアンスに満ちています。アリゴテだけに僅かに酸度は高めかもしれませんが、二口目には全く気にならないようなるでしょうし、官能さと自然感の強い果実感に喜びを感じるはずです。何よりエキスがしっかりしていますし、樽のニュアンスは無く、見事なまでにニュートラルで・・しかも相当に複雑です。
グラスの写真も中々の色彩でレモンとか洋ナシとかを想像させますが、noisy が気になったのは・・造り手紹介の部分の3枚目の・・
「ミニ豚さん」
です・・。
これ・・葡萄畑ですよ。囲いを作って、その中にブタさんを入れて・・います。ブタさんたちは樹の周りを散々に掘り返しているようです。そして有機物を見つけると食し、糞もその場でするでしょう。
環境からのナチュール・・こそ、真のナチュールだと思います。ただし・・noisy は、アヴァンギャルド過ぎる・・お酢臭いだけのワインはハッキリ言って嫌いです。そもそもそれはワインなのか?・・と思いたくなるものも昨今は散々に存在します。
しかしながら、適度な酢酸、揮発酸は、表情を深めてくれますし、若干多くても時間が解決してくれますから、今、ちょっと酢酸を感じたとしても・・いずれ無くなるわけですね。
で、このローラン・ブルトゥローのアリゴテは、ビオ嫌いな方が嗅ぎ取るビオっぽさを・・ある意味・・極限まで出さないラインを行っているワインですから、
「滅茶ナチュラルで果実感もしっかり有り、官能さも出て非常に美味しい!」
と感じられる方が多いと思います。
素晴らしいアリゴテです!・・シャルドネより旨いんじゃないかと思いたくなるようなアリゴテって・・有るでしょう?・・そう、それです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
【ここまで鉱物感が前面に出て、ビッグなアリゴテは他にありますでしょうか・・覚醒疑惑です。】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ] 一致しないんですよね・・noisyの過去のレビューと現在のローランのワインの印象が。
確かに素晴らしい・・と言っているんですが、このクオリティだったらもっとハイになって、とち狂ったようにレビューしてるんじゃないかと思ったら割と冷静さを保っているんですよ。
このことからoisyが導き出した答えは・・・もしかしたらこの1〜2年、もしくは2023年で・・・ローラン覚醒したんじゃないか!?ということです。
あまりに素晴らしく、感嘆してしまうんです。ミネラルと密度ある果実が溶け合ったあまやかな香り。
特徴的なのは決して樽由来ではない「バター感」。
ミネラリティが高い密度によって表出したオイリーさ、ガラスのような質感。
みっちり詰まった小さく、激ピュアな酸。
隙間なく、飽和した味わい、蜜。
僅か11.5%のアルコール度数でありながら・・・です。
それに何故か同居する瑞々しさ。
ラ・クロワゼットはピュリニィ的(かなり本格的に)でしたが、レ・ヴィーニュ・ブランシュはシャサーニュ的(かなり本格的に)で、鉱物的だがよりふくよかでリッチ、白いミネラリティを感じ、より大らかでビッグなポテンシャルを感じます。
ここまで来るともはやシャルドネかアリゴテかは大した問題ではなく、畑のポテンシャルがどこまであるのか・・・意識が向くのはその一点のみになります。
ちなみにこちらもドメーヌのホームページで確認したところ、樹齢50年超えのヴィエイユ・ヴィーニュとのことです。そうでしょう・・という感じです。
値段もおかしいですよ、この倍以上のワインが全く及ばない、なんてケースはざらにあります。
これでもこの2ヶ月、アリゴターやらなんやらでかなりのアリゴテを飲んできています。これと同レベルなのは、パタイユか・・・ニコラ・フォールか・・・そのくらいじゃないでしょうか・・・
でもどれもレ・ヴィーニュ・ブランシュの倍以上の値段はしますからね・・・おすすめですよ。ご検討くださいませ。
[ noisy wrote ] 以下は以前のレビューです。
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【こちらもすみません・・テイスティングできませんでしたが、ローラン・ブルトゥローのブルゴーニュ・アリゴテのトップ・キュヴェです!】 2022年もののローラン・ブルトゥローは何をテイスティングすれば良いか・・まぁ・・1ケースそっくりいただけたのはラ・クロワゼットだけでしたから、
「数が有るものをテイスティングする」
と言う通常の感覚から言えば、ラ・クロワゼット2022を開けるべきなんですが、それは2021年にも開けて、余りの美味しさ、出来の素晴らしさに感動しましたし、写真も撮れているので・・数が6本とか・・しか無い、まだテイスティング出来ていないアイテムを飲むべきだろう・・と言う判断で、アリゴテのラ・フォスとシャルドネのスー・ラ・ロシュを同時に開けました。
良かったですね・・比較して飲めて良かった。アリゴテは活き活きとしているが、まるで普通のブルゴーニュ・アリゴテの細身の感覚では無く、エネルギーに満ちていました。シャルドネもより黄色が強く、ミネラリティは異なるとしてもどこかムルソー=ペリエールを彷彿させるような密度と熱量が有りました。
ビオディナミをレクチャーするのは非常に難しいです。そもそもの提唱者であるルドルフ・シュタイナーの半端無い・・霊能力と言うか・・そんなオカルティックな部分を突くようになってしまいます。
彼は人間と言う存在・・がどのように地球に存在するようになったか・・シュタイナーの言い方ですと、「受肉した」と・・言う表現です。そこには霊的な存在が有っての肉体の受肉・・と言うことになります。
なので、noisyもその辺りは言いようがありませんので・・。
しかしながら一つだけ言えることは、
「オカルティズムは科学でもある」
と言うことですね。
葡萄が育つ場所、畑にはミネラリティが多くなければならず、石灰成分も多く無ければならないですが、葡萄房を沢山収穫する目的と、優れた葡萄の粒を得たい目的ですと、手法は異なるかもしれません。平凡なワインは前者、良質なワインは後者になるはずです。
ですが、例えば優れた畑は古代、海の底で在り、そこにはサンゴや古代の海中生物の死骸が石になったり、岩だったり・・しています。
それは太陽の光を熱として受け取り貯蔵出来ます・・が、太陽の光・熱だけを受け取っているのか?・・他の天体は関係ないのか、月は、火星は、水星は?・・と言う疑問も生まれます。
そんな時にシュタイナーの本を読むと少しだけ答えを得られますが、シュタイナーは天体の影響を余り言いませんのでハッキリはしません。だから、
「昼間に熱く、夜冷え込む・・温度差が重要」
と・・まるで新潟のコシヒカリを説明しているような感じになってしまいます。
結局はそのオカルティックな部分をシュタイナーはどうしているのか・・は農業的論文からは得られませんので、結局良く判らないと・・。そして多くの生産者は、
「ビオカレンダーに沿って、その日にやって良いことと、やってはいけないことを理解し、栽培~醸造の計画を立てる」
と言うのがスタイルになります。
何かこのローラン・ブルトゥローは、その辺を壊してくれそうな気がしています。ご検討くださいませ。
【どんなに粗を探そうと思ってもみつからない・・グラグラとした輝き!発酵バターのような脳に来る香りから広がるローランの世界観!!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ] ・・・うますぎます。発酵バターような、「脳にくる」香りです。
過去のレビュー写真を見て、結構違うな・・と感じます。2021ヴィンテージはどこかくぐもった輝きで、ナチュール感が強めに出ているのがわかります。
しかしこの2023年、かなり明瞭でツヤテカです。(というかこのグラスに写るグラグラとした輝きのあるミネラリティ、ちょっとやばくないですか・・?)
造りとしてはナチュラルなんです。質感もかなり柔らかく、めちゃくちゃピュア。
しかしワインとしての、「安定したワインとして」のクオリティがめちゃ高い。写真を見る限り恐らく、過去のヴィンテージよりだいぶナチュール的な不安定感は少なく、しかしビオ由来のパワーはより強く内包していると感じます。
発酵バター、ナッツ、あまい柑橘、ミネラルの放出。確かにムルソーっぽいむっちり感もあります。
しかしレモンや、りんごの黄色いフルーツ感も強く、以前よりもテロワールのオリジナリティが出てきているんじゃないか・・・?と推察されます。
それもそのはずで、ドメーヌのホームページで確認するとこの畑、樹齢はなんとまだ10年ほどです。ブドウ樹の根の地中での冒険はまだ始まったばかり。これから様々な岩盤層と出会うことによってどんどん進化していくでしょう。
いやしかし本当に樹齢10年でこのミネラリティなの・・?という感じです。かなり厚みがあり、行き渡りのあるミネラリティです、「スー・ラ・ロシェ」= 岩の下。これは相当畑も良いんじゃないでしょうか。
ミネラリティに含まれる鉱物感もだいぶ高く、バターと組み合わさって、「格」を感じさせる還りがあります。
どんなに粗を探そうと思ってもみつかりません。とても広域の枠に収まりきらない、素晴らしいワインです。
確かにフイヤ=ジュイヨっぽいミネラリティはありますが、恐らく以前以上に「ローランのキャラクター」が明瞭になってきているように思われます。
アリゴターで感じた、「アリゴテが旨い生産者は他も旨い」という法則に確信を得たような気持ちです。・・むしろどんな品種でも仕上げてくるセンスがあるんだろうと思いました。あ、ちなみにシャルドネ比率は90%から95%に引きあがっているようです。
めちゃくちゃ旨いです。コート・シャロネーズからこんな旨いワインが産み出されるなんで・・しかもこの価格でこの風格を醸し出すブルゴーニュワインは絶滅危惧種でしょう!樹齢が上がったら凄い評価がついちゃうんじゃないか・・と余計な心配もしちゃいます。そうならないうちに・・そうならないようにこっそりと楽しむのが吉かもしれませんね・・是非ともご検討くださいませ!
[ noisy wrote ] 以下は以前のレビューです。
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【・・素晴らしいです!激旨です・・どこかムルソー=ペリエールを彷彿させる半端無い熱量を感じるシャルドネ(90%)です!!しかもあの今話題のドメーヌからたった6km離れた地所!・・トップ・キュヴェです!】
面白いですね~・・このローラン・ブルトゥローのドメーヌである、ドメーヌ・ラ・ヴァレンは、何と今、Noisy wine で静かなブームになっている・・あの素晴らしいシャルドネを生む、
「ドメーヌ・フイヤ=ジュイヨ」
のモンタニーから・・直線で南へ5~6kmほど下がったところに有るんですね・・。Google map で探しますと、ちゃんとドメーヌ・ラ・ヴァレンヌが出て来ます。
フイヤ=ジュイヨのモンタニーの丘をGoogle map で見られた方はあまりいないと思いますが、
「物凄く期待出来るロケーションの非常に美しい場所」
です。ぜひご覧ください。
まぁ・・シャロネーズと言っても余りなじみが無いかもしれませんので、また一度レクチャーさせていただきますが、
「シャロネーズの北端のサントネとシャサーニュ=モンラッシェは・・ほぼ地続きのすぐ近く」
です。
むしろサントネはコート・ド・ボーヌと言いたくなるようなロケーションです。そのサントネの東に、コート=ドールとは違うほぼ連続した丘が連なる地域が南に向かって有り、そこがシャロネーズです。
フイヤ=ジュイヨのモンタニーのアペラシオンはシャロネーズの南のドンケツですが、このローラン・ブルトゥローの地域はまだシャロネーズ内・・と言うことになるのでしょう。南にたったの5~6kmです。

フイヤ=ジュイヨほどの厳しい斜面では無いものの、シャロネーズ的な連続した斜面が長く存在する感じの場所です。
とても熟していて黄色が強め、ビオディナミですが決してアヴァンギャルドでは無く、しかしSo2を控えているような色調です。
果実感は熱量を大量に得た、しかし「余分な」と言う言葉を使わないで良いほど、健康的な仕上がりです。熟したパインも感じますが、やはり蜜とか、柑橘、果実感はしっかり有ります・・でも、「熟れ過ぎていない」「冷良感たっぷり」な味わいが心地良く、
「バランス的にはムルソー=ペリエールのような感じ」
を彷彿させます。
もっともミネラリティが若干異なり、フイヤ=ジュイヨの時も感じましたが・・どこかムルソーの素晴らしい畑を彷彿させるものの、ベースに感じる・・あの大理石のような硬~いミネラリティとはちょっと違う・・と思ってください。
そして中域も適度に膨らんでくれ、しかし節度を持っている姿が「凛」として感じられます。
これ・・相当旨いです!・・フイヤ=ジュイヨとの違いは、
「ナチュール感」
でしょう。
これは飲んでビックリしていただきましょう!・・アリゴテとの比較も楽しいと思いますよ。お薦めします!ぜひご検討くださいませ。
【ウェットでグラデーション豊かなエキス感。なんだか妙に引き付けられる色味だな~!?】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ] まず「色」がかなり注目に値する・・と思いました。
非常に惹きこまれるんですよね。「赤」でもなく、「黒」でもないのですが、その両方を持ち合わせている色合い。
ただキャンバスに塗りたくっただけの色ではなく、少しずつ濃い色を重ねていった、「中心が深い集中した色合い」。
そこにかなりパキッとしたツヤがのっており、宝石のように内から輝き、無性に惹かれる色味をしています。この色合い、誰とは言いませんが人気の生産者にはよくある色合い・・・だと思います。
色味で期待したように、エキス感からくるエレガンスがあります。まだ控えめで、産まれたての赤子のようなエレガンスです。でも妖艶さをチラ・・チラ・・と感じさせてきます。
チェリー系の赤果実に、紫の花、スミレでしょうか。それにアメリカンチェリーのような黒さもある果実、僅かな皮革、スパイス、森、土・・・
主体は赤果実ですが、このように分量は多くないものの実に多様な要素を感じられます。やっぱりこういうところから畑の良さ、ビオの産み出すパワーというものを実感させられます。
やはりエキス的な味わいで、色味で感じたようなグラデーションのある果実エキスです。まだ完全には理解していないですが、低温浸漬系のニュアンスかな・・と思います。
果実にはかなり「潤い」があり、ウェットな質感です。この部分に関してはちょっとマルク・ロワに似ています。他の部分に違いは結構あるんで全体的な印象は違いますが。ということは選果が相当良いのかな・・
酸はピチッとしたハリがあり、ウェット感と合わさり、「鮮度感が高い」。
だからと言って決してライトな味わいではなく、奥行きは深く、まだ落ち着ききっていない現状ではポテンシャルの底を測るのはなかなか骨が折れます。
ポテンシャルを測ろうと考えると、「村名のどのくらいのレベルかな?」と自然に階級をスライドさせてしまうほどに質感高く、奥行き、深み、ミネラルの素性を感じさせますが・・・このワインにおいてもっともポテンシャルを感じるのは冒頭に申し上げた「色味」なんです。
この「色味」があるからこそ、このワインはこんなものじゃないはず、と思うし、まだ仕上がり切っていないという部分にも確信が持てます。
今でもそこそこ美味しく飲めますが、やはりこの仕上がりを待ちたいところです。
今はまだ赤子のようなエレガンスが、定着してきた頃合いで開けられるのが良いと思います。最低半年・・くらいでしょうか。秋口にはそこそこ良い塩梅になってきていると思います。
アリゴテ、シャルドネがかなり良かったので勝手に白の造り手かと思ってしまいましたが、赤もかなり旨いですね。どこまで伸びるかちょっと予測つかない・・・そんな色味です。ご検討くださいませ!
[ noisy wrote ] 以下は以前のレビューです。
--------
【ピュアさとナチュラルさが拮抗する、節度を持って膨らむ見事なピノ・ファン!・・アロマも妖艶さをほんのり感じさせ、非常に高質です!】
ブルゴーニュのナチュールはこうあるべき・・みたいに訴えかけて来るようなニュアンスを持つブルゴーニュのピノ・ノワールです。
シャロネーズですからブルゴーニュでもかなり南の方になりますが、この辺りは最近、コート=ドールと地層の組成が近いと言われているようです。もっともシャロネーズの全てで同様のことが言える訳では無いでしょうから、信じ切ってしまうより・・飲んでみることをお薦めします。まぁ・・結局のところ飲まなきゃ何も判らないですよね。あの、ユベール・ラミーのサントネにしても、
「サントネの赤で・・そんなにするの?」
と思われる方も多いはずですが、リアルタイムにラミーの赤を追いかけていた方でしたら、
「サントネ村名でさえ・・素晴らしい!」
「クロ・デ・グラヴィエール、最高!」
と、その・・毎年、どんどんその姿を高質なものに変貌させて行ったラミーの姿を身を持って感じられ、今に至っていると思います。
2021年もののこのワインもご案内させていただきまして、非常に好評をいただきましたが、2022年も非常に素晴らしいです。
現状、わずかな還元香が見られますが、還元的なスタイルを物凄く気にされる方、鼻が異常に効く方以外は、余り影響は無いと思われます。特にナチュールに重きを置かれる方は、むしろ好印象に受け取られるほどかと思います。

2021年ものよりも幾分濃密で、まったくドライな味わいですが、エキスはしっかり出ています。
ピノ・ファン的なアロマがしっかり有って、特有のやや官能さを放出しています。赤い果実が凝縮していて、甘く無いのに酸バランスは大きなパレットを描きつつ、バランスしています。
余韻もシルキーなテクスチュアの残像を感じつつ、ベリーやチェリーの果実が美しく、ゆっくりと消えて行きます。
シャロネーズのピノ・ノワールは、濃くすると失敗する・・と思っていますが、「無理に濃くする」とかの人為的な部分を表現の中に強調してしまう感じがするんですね。コート=ドールのピノ・ノワールだとある程度はその辺は拡散して良くは判らないんですが、シャロネーズはミネラリティの組成の性でしょうか、やはりそのようなワインを多く見かけます。
このラ・ピ・ムードン2022は、非常にエレガントで・・しかし集中している素晴らしい出来です。余りに少なく、飲むのをためらいましたが飲んで良かったです。
還元状態が気になるかもしれないと思われる方は、半年ほど置いていただければ大丈夫かなと思います。前述のようにナチュール大好きな方は飲み始めてください。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【アリゴテほどのぶっ飛びさは無く、しなやかで柔らか、伸びの良いビオ系のピノ・ファン!ハツラツとした酸とそれを見守るミネラリティが素晴らしいです!】

彼のアリゴテを飲んだ時は・・
「ビオ系のアリゴテで一番好き!」
と思えるほど、個人的にもツボでした。
そもそも noisy はビオ系のワインも大好きなんですが、余りに酢酸が出過ぎているものや、飲んでいるうちに酢になりそうなものは・・まぁワイン屋ですんで・・お酢屋さんじゃ無いので・・。それに、リアルワインガイドでは当初こそブルゴーニュ担当だったもののイタリア担当に転勤を命ぜられ、イタリア支店閉鎖後には自然派ワイン担当でしたから、多くの自然派ワインにも触れていまして、そこで評価をする訳ですから、
「仮に自分が好きじゃないと思っても、公正な視点で評価する」
ことに重きを置いていました。偉そうに言えば「俯瞰」でしょうか・・(^^;;
で、このローランさんのアリゴテのコラムでも書きましたが、ビオっぽさは有るものの許容範囲内ギリ・・と言うラインです。ですがこちらのピノ・ファンの場合は・・
「ビオっぽさは下がる」
ので、おそらく全ての方に飲んでいただいても何の問題も無いと思われます。

小さな赤黒果実が適度に凝縮していて、ベリー、チェリーの合間に伸びやかな石灰系ミネラリティを感じます。
シャロネーズのピノ・ノワールに有りがちな・・明るいけれど、「のっぺり」としているような・・「カオナシ」的な味わいでは有りませんで、中域にも太さと細やかで複雑な酸の構成が有ります。
余韻もそれなりに長く、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとしても及第点以上を付けられますし、ナチュール感もそれなりに有って、こちらもnoisy の好みです。
まだ幾分閉じこもりがちだったんですが・・何せ入荷が4月ですから・・それでも3カ月休ませてから、この7月にテイスティングして・・
「ん・・完全に外向的になってくるのは9月・・かな?」
と言うイメージで、今絶好調に旨いアリゴテとはだいぶ状態が異なりました。
まぁ・・ピノ・ファンですからね・・これからの向上も大いに期待できると思いますし、
「ミニ豚を畑に入れるなど環境から整えているビオ」
であり、
「親父さんのリュショット=シャンベルタン・・気になるよなぁ・・」
と言う点も有り、これからが非常に楽しみでも有ります。是非飲んでみてください。お勧めします!
。ローラン・ブルトゥロー・・期待の新人です。
【2021年もののこのアリゴテ・ラ・クロワゼットが滅茶素晴らしかったので2022年ものも飲みたかったんですが、他のキュヴェをいただいたので我慢しました・・】
ようやっとローラン・ブルトゥローの全てのキュヴェをいただけるようになったんですが、数がまぁ・・非常に少ないんですね。
このキュヴェは前回もいただいたので、それなりには入っているかと思います。しかし他のラ・フォス、ラ・ヴィーニュ・ブランシュなどの入荷数が少なく、でも・・そのどちらかは最低でも飲まないとローラン・ブルトゥローの全貌を得辛いので・・このラ・クロワゼットはテイスティングしませんでした。
ディディエ・モンショヴェさんが親友だそうで、ビオディナミを教わったそうです。noisy 的にはモンショヴェさんのワインは・・どうもあまり相性が良くなく、ずいぶん前に扱いを止めてしまいました。しかし、
「ビオディナミを教わると言うことは、ほぼ栽培を教わると言う事」
ですから、醸造に関してはフリーなスタンスの様です。何より、モンショヴェさんには全く似ていません。(最近のモンショヴェさんは知りませんが・・)
ビオディナミは非常に奥が深く、同じビオディナミストだったとしても、レベルにより全く理解が異なるはずです。そもそもビオディナミを完全に理解している人は・・「いない」と言って良いかと・・。もし完全に理解出来ていて、それを実践できているとするなら、その方はきっとオカルティストであり、とんでも無い努力家だと思います。・・あ、この辺は深く掘ってしまうととんでもないことになりますのでやめておきます。
ローランの写真を見ていると、ちょっと・・そっち系の人?・・かななどと思ってしまうほど仙人的な表情に思います。そして豚を飼い、豚たちと畑に入り、遊ばせ、結果として畑を有機化し、活性化させています。小さいですが循環型農業を実践出来ているのかなと思います。
おそらく、今まで飲まれてきたブルゴーニュ・アリゴテとは一線を画すものです。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
-----
【激旨ビオ系のブルゴーニュ・アリゴテ!・・無茶苦茶に旨いので、ビオ系が好きでアリゴテも好きな方以外はどうぞ・・買わないで下さい・・(^^;;】
そう・・このラインですよ。ビオ系と普通系が線引きされるライン・・。
つまり、ビオ嫌いな方が許容範囲の、もっともビオ寄りのラインを・・
「実は余りビオっぽく無い仕上がりで、最高に美味しくしている!」
と思えるワイン・・なんですね。
ですから、普通のブルゴーニュワインがお好きな方も、おそらく・・いや、グラスの色を見た一瞬は顔をしかめるかもしれませんが・・
「・・ん?・・あれ・・旨いじゃん・・」
と、そのしかめっ面を崩して喜んでいただけるんじゃないかと・・想像しています。
僅かに色が落ちた黄色・・です。まぁ・・これは自然酵母だけを使うのなら・・余計な薬品を使わないなら・・仕方が無い・・訳です。炭酸ガスもドライアイスも何も使わないで自然にやるなら・・です。
しかししっかりとそれが生きた色をしているんですね。完全に落ちた色では無いのはお分かりでしょう。

アロマは官能的で柔らかく、果実のニュアンスに満ちています。アリゴテだけに僅かに酸度は高めかもしれませんが、二口目には全く気にならないようなるでしょうし、官能さと自然感の強い果実感に喜びを感じるはずです。何よりエキスがしっかりしていますし、樽のニュアンスは無く、見事なまでにニュートラルで・・しかも相当に複雑です。
グラスの写真も中々の色彩でレモンとか洋ナシとかを想像させますが、noisy が気になったのは・・造り手紹介の部分の3枚目の・・
「ミニ豚さん」
です・・。
これ・・葡萄畑ですよ。囲いを作って、その中にブタさんを入れて・・います。ブタさんたちは樹の周りを散々に掘り返しているようです。そして有機物を見つけると食し、糞もその場でするでしょう。
環境からのナチュール・・こそ、真のナチュールだと思います。ただし・・noisy は、アヴァンギャルド過ぎる・・お酢臭いだけのワインはハッキリ言って嫌いです。そもそもそれはワインなのか?・・と思いたくなるものも昨今は散々に存在します。
しかしながら、適度な酢酸、揮発酸は、表情を深めてくれますし、若干多くても時間が解決してくれますから、今、ちょっと酢酸を感じたとしても・・いずれ無くなるわけですね。
で、このローラン・ブルトゥローのアリゴテは、ビオ嫌いな方が嗅ぎ取るビオっぽさを・・ある意味・・極限まで出さないラインを行っているワインですから、
「滅茶ナチュラルで果実感もしっかり有り、官能さも出て非常に美味しい!」
と感じられる方が多いと思います。
素晴らしいアリゴテです!・・シャルドネより旨いんじゃないかと思いたくなるようなアリゴテって・・有るでしょう?・・そう、それです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
【・・素晴らしいです!激旨です・・どこかムルソー=ペリエールを彷彿させる半端無い熱量を感じるシャルドネ(90%)です!!しかもあの今話題のドメーヌからたった6km離れた地所!・・トップ・キュヴェです!】

面白いですね~・・このローラン・ブルトゥローのドメーヌである、ドメーヌ・ラ・ヴァレンは、何と今、Noisy wine で静かなブームになっている・・あの素晴らしいシャルドネを生む、
「ドメーヌ・フイヤ=ジュイヨ」
のモンタニーから・・直線で南へ5~6kmほど下がったところに有るんですね・・。Google map で探しますと、ちゃんとドメーヌ・ラ・ヴァレンヌが出て来ます。
フイヤ=ジュイヨのモンタニーの丘をGoogle map で見られた方はあまりいないと思いますが、
「物凄く期待出来るロケーションの非常に美しい場所」
です。ぜひご覧ください。
まぁ・・シャロネーズと言っても余りなじみが無いかもしれませんので、また一度レクチャーさせていただきますが、
「シャロネーズの北端のサントネとシャサーニュ=モンラッシェは・・ほぼ地続きのすぐ近く」
です。
むしろサントネはコート・ド・ボーヌと言いたくなるようなロケーションです。そのサントネの東に、コート=ドールとは違うほぼ連続した丘が連なる地域が南に向かって有り、そこがシャロネーズです。
フイヤ=ジュイヨのモンタニーのアペラシオンはシャロネーズの南のドンケツですが、このローラン・ブルトゥローの地域はまだシャロネーズ内・・と言うことになるのでしょう。南にたったの5~6kmです。

フイヤ=ジュイヨほどの厳しい斜面では無いものの、シャロネーズ的な連続した斜面が長く存在する感じの場所です。
とても熟していて黄色が強め、ビオディナミですが決してアヴァンギャルドでは無く、しかしSo2を控えているような色調です。
果実感は熱量を大量に得た、しかし「余分な」と言う言葉を使わないで良いほど、健康的な仕上がりです。熟したパインも感じますが、やはり蜜とか、柑橘、果実感はしっかり有ります・・でも、「熟れ過ぎていない」「冷良感たっぷり」な味わいが心地良く、
「バランス的にはムルソー=ペリエールのような感じ」
を彷彿させます。
もっともミネラリティが若干異なり、フイヤ=ジュイヨの時も感じましたが・・どこかムルソーの素晴らしい畑を彷彿させるものの、ベースに感じる・・あの大理石のような硬~いミネラリティとはちょっと違う・・と思ってください。
そして中域も適度に膨らんでくれ、しかし節度を持っている姿が「凛」として感じられます。
これ・・相当旨いです!・・フイヤ=ジュイヨとの違いは、
「ナチュール感」
でしょう。
これは飲んでビックリしていただきましょう!・・アリゴテとの比較も楽しいと思いますよ。お薦めします!ぜひご検討くださいませ。
【ピュアさとナチュラルさが拮抗する、節度を持って膨らむ見事なピノ・ファン!・・アロマも妖艶さをほんのり感じさせ、非常に高質です!】

ブルゴーニュのナチュールはこうあるべき・・みたいに訴えかけて来るようなニュアンスを持つブルゴーニュのピノ・ノワールです。
シャロネーズですからブルゴーニュでもかなり南の方になりますが、この辺りは最近、コート=ドールと地層の組成が近いと言われているようです。もっともシャロネーズの全てで同様のことが言える訳では無いでしょうから、信じ切ってしまうより・・飲んでみることをお薦めします。まぁ・・結局のところ飲まなきゃ何も判らないですよね。あの、ユベール・ラミーのサントネにしても、
「サントネの赤で・・そんなにするの?」
と思われる方も多いはずですが、リアルタイムにラミーの赤を追いかけていた方でしたら、
「サントネ村名でさえ・・素晴らしい!」
「クロ・デ・グラヴィエール、最高!」
と、その・・毎年、どんどんその姿を高質なものに変貌させて行ったラミーの姿を身を持って感じられ、今に至っていると思います。
2021年もののこのワインもご案内させていただきまして、非常に好評をいただきましたが、2022年も非常に素晴らしいです。
現状、わずかな還元香が見られますが、還元的なスタイルを物凄く気にされる方、鼻が異常に効く方以外は、余り影響は無いと思われます。特にナチュールに重きを置かれる方は、むしろ好印象に受け取られるほどかと思います。

2021年ものよりも幾分濃密で、まったくドライな味わいですが、エキスはしっかり出ています。
ピノ・ファン的なアロマがしっかり有って、特有のやや官能さを放出しています。赤い果実が凝縮していて、甘く無いのに酸バランスは大きなパレットを描きつつ、バランスしています。
余韻もシルキーなテクスチュアの残像を感じつつ、ベリーやチェリーの果実が美しく、ゆっくりと消えて行きます。
シャロネーズのピノ・ノワールは、濃くすると失敗する・・と思っていますが、「無理に濃くする」とかの人為的な部分を表現の中に強調してしまう感じがするんですね。コート=ドールのピノ・ノワールだとある程度はその辺は拡散して良くは判らないんですが、シャロネーズはミネラリティの組成の性でしょうか、やはりそのようなワインを多く見かけます。
このラ・ピ・ムードン2022は、非常にエレガントで・・しかし集中している素晴らしい出来です。余りに少なく、飲むのをためらいましたが飲んで良かったです。
還元状態が気になるかもしれないと思われる方は、半年ほど置いていただければ大丈夫かなと思います。前述のようにナチュール大好きな方は飲み始めてください。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【アリゴテほどのぶっ飛びさは無く、しなやかで柔らか、伸びの良いビオ系のピノ・ファン!ハツラツとした酸とそれを見守るミネラリティが素晴らしいです!】

彼のアリゴテを飲んだ時は・・
「ビオ系のアリゴテで一番好き!」
と思えるほど、個人的にもツボでした。
そもそも noisy はビオ系のワインも大好きなんですが、余りに酢酸が出過ぎているものや、飲んでいるうちに酢になりそうなものは・・まぁワイン屋ですんで・・お酢屋さんじゃ無いので・・。それに、リアルワインガイドでは当初こそブルゴーニュ担当だったもののイタリア担当に転勤を命ぜられ、イタリア支店閉鎖後には自然派ワイン担当でしたから、多くの自然派ワインにも触れていまして、そこで評価をする訳ですから、
「仮に自分が好きじゃないと思っても、公正な視点で評価する」
ことに重きを置いていました。偉そうに言えば「俯瞰」でしょうか・・(^^;;
で、このローランさんのアリゴテのコラムでも書きましたが、ビオっぽさは有るものの許容範囲内ギリ・・と言うラインです。ですがこちらのピノ・ファンの場合は・・
「ビオっぽさは下がる」
ので、おそらく全ての方に飲んでいただいても何の問題も無いと思われます。

小さな赤黒果実が適度に凝縮していて、ベリー、チェリーの合間に伸びやかな石灰系ミネラリティを感じます。
シャロネーズのピノ・ノワールに有りがちな・・明るいけれど、「のっぺり」としているような・・「カオナシ」的な味わいでは有りませんで、中域にも太さと細やかで複雑な酸の構成が有ります。
余韻もそれなりに長く、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとしても及第点以上を付けられますし、ナチュール感もそれなりに有って、こちらもnoisy の好みです。
まだ幾分閉じこもりがちだったんですが・・何せ入荷が4月ですから・・それでも3カ月休ませてから、この7月にテイスティングして・・
「ん・・完全に外向的になってくるのは9月・・かな?」
と言うイメージで、今絶好調に旨いアリゴテとはだいぶ状態が異なりました。
まぁ・・ピノ・ファンですからね・・これからの向上も大いに期待できると思いますし、
「ミニ豚を畑に入れるなど環境から整えているビオ」
であり、
「親父さんのリュショット=シャンベルタン・・気になるよなぁ・・」
と言う点も有り、これからが非常に楽しみでも有ります。是非飲んでみてください。お勧めします!
。ローラン・ブルトゥロー・・期待の新人です。
【激旨ビオ系のブルゴーニュ・アリゴテ!・・無茶苦茶に旨いので、ビオ系が好きでアリゴテも好きな方以外はどうぞ・・買わないで下さい・・(^^;;】

そう・・このラインですよ。ビオ系と普通系が線引きされるライン・・。
つまり、ビオ嫌いな方が許容範囲の、もっともビオ寄りのラインを・・
「実は余りビオっぽく無い仕上がりで、最高に美味しくしている!」
と思えるワイン・・なんですね。
ですから、普通のブルゴーニュワインがお好きな方も、おそらく・・いや、グラスの色を見た一瞬は顔をしかめるかもしれませんが・・
「・・ん?・・あれ・・旨いじゃん・・」
と、そのしかめっ面を崩して喜んでいただけるんじゃないかと・・想像しています。
僅かに色が落ちた黄色・・です。まぁ・・これは自然酵母だけを使うのなら・・余計な薬品を使わないなら・・仕方が無い・・訳です。炭酸ガスもドライアイスも何も使わないで自然にやるなら・・です。
しかししっかりとそれが生きた色をしているんですね。完全に落ちた色では無いのはお分かりでしょう。

アロマは官能的で柔らかく、果実のニュアンスに満ちています。アリゴテだけに僅かに酸度は高めかもしれませんが、二口目には全く気にならないようなるでしょうし、官能さと自然感の強い果実感に喜びを感じるはずです。何よりエキスがしっかりしていますし、樽のニュアンスは無く、見事なまでにニュートラルで・・しかも相当に複雑です。
グラスの写真も中々の色彩でレモンとか洋ナシとかを想像させますが、noisy が気になったのは・・造り手紹介の部分の3枚目の・・
「ミニ豚さん」
です・・。
これ・・葡萄畑ですよ。囲いを作って、その中にブタさんを入れて・・います。ブタさんたちは樹の周りを散々に掘り返しているようです。そして有機物を見つけると食し、糞もその場でするでしょう。
環境からのナチュール・・こそ、真のナチュールだと思います。ただし・・noisy は、アヴァンギャルド過ぎる・・お酢臭いだけのワインはハッキリ言って嫌いです。そもそもそれはワインなのか?・・と思いたくなるものも昨今は散々に存在します。
しかしながら、適度な酢酸、揮発酸は、表情を深めてくれますし、若干多くても時間が解決してくれますから、今、ちょっと酢酸を感じたとしても・・いずれ無くなるわけですね。
で、このローラン・ブルトゥローのアリゴテは、ビオ嫌いな方が嗅ぎ取るビオっぽさを・・ある意味・・極限まで出さないラインを行っているワインですから、
「滅茶ナチュラルで果実感もしっかり有り、官能さも出て非常に美味しい!」
と感じられる方が多いと思います。
素晴らしいアリゴテです!・・シャルドネより旨いんじゃないかと思いたくなるようなアリゴテって・・有るでしょう?・・そう、それです。是非飲んでみてください。超お勧めします!