
そもそもポンソのワインを飲んで、
「ん~・・自然派!」
とか、
「これぞヴァン・ナチュール!」
なんて言葉が出てこないのが自身でも不思議では有りますが、実際、そうなんだから仕方が無い・・。それでもやはり、よくよく要素を嗅ぎ分けてみると、その影響は見えてくる・・そんな感じでしょうか。
このブルゴーニュ・シャルドネを飲んでみても、そんな意識に変化は有りません。でも、ポンソの白ワイン自体、さほどは飲めていない・・と言うのも有ります。
アロマは、まぁ・・一番近いのは「ルーロ」ですね。ルーロのブルゴーニュ・ブランのアロマに良く似ています。もう少しだけオイリーな感じです。ボディはむしろルーロの方がスタイリッシュで、ポンソの方がややマッチョです。
開けたては人造コルクの性でしょうか、少しこもった感じですが5分もするとそんなニュアンスは飛んでしまいます。勿論、ラベルには温度センサーも付いていますし、一時期コルクで苦労したポンソですから、かなりしっかりしたプラスティックコルクを使用しています。
あ、この「プラスティックコルク」ですが、中央に「段」が有って、二度差しが可能ですので、捨てずに取っておいてくださいね。飲み残しをコルクの逆刺しするよりも、このプラスティックコルクを「逆にしないで」差して保存するのに、とても便利です。
なので、このコルクを抜く時は、スクリューを心持ち、回し切らないと良いと思います。最後の最後まで差してしまうと突き抜けてしまいますので・・そうしてください。
で、中域もしっかり造れていて、ふっくらとしており、ややマッタリ感を感じさせつつ、黄色や薄緑の柑橘をノーズに返しながら、適度に長めの余韻が有ります。
「これは・・ポンソなのか?・・」
と言う疑問には、
「ん~・・もっと穏やかでエレガントだったような気もするが・・」
と、言う言葉が出てくる感じでは有りますが、シャルドネの出来としますと、しっかり出来ているなぁ・・と言う印象。
おそらく皆さんも、なんとなく気にしていたローラン・ポンソでしょうから、リーズナブルな価格に仕上げた(・・何とか頑張って下げました)この「ペスル・ネージュ」、飲んでみて下さい。
あ、正規では無くブローカーものですので・・どうぞよろしくお願いいたします。