
日本人には馴染み深いはず・・のドイツワイン・・しかもラインヘッセンのリースリングです。
今の若い方々はご存じ無いかもしれませんが、例えば・・
「マドンナ」
とか、
「リープフラウミルヒ」
とか・・ですね。どちらもマドンナと言うワインのことでは有るんですが、アーティストのマドンナさんとは全く関りは無いです。
40年位前の日本人に、
「あなたの好きなワインは?」
と聞いたら、ちょっとお洒落な方なら、マドンナとか、マテウス・ロゼとか・・おっしゃるはずなんですね。特にマドンナはもう、一世風靡しましたから・・いや、歌手のマドンナさんじゃ有りませんって。
で、そのマドンナと言うワインが正に、
「ラインヘッセン地方のリースリング」
だった訳です。少し甘くて飲みやすい・・日本人受けしたんですね。
ですが、ワイン的には・・余り良く無かったですよ。適当に造られたワインにマドンナと名付けられただけ・・です。補糖も補酸も・・何でも有りだったと思います。しかし、今のマドンナは違うとは思いますけど。その頃の・・と言うことでお願いいたします。
で、このロレンツさんちのラインヘッセン・リースリングは、甘みの無い・・ドライなでピュアな味わいです。ラインヘッセンと言う地方のリースリングらしい、ソフトで流れるような柔らかさと、他の地方のリースリングには結構に感じられることの多い「厳しさ」を感じさせない、ニュートラルな味わいです。
柑橘系の果実がしっかりあり、やや軽めのミネラリティもふんだんに感じます。ノーズもしなやかに、スピード感を感じさせてくれ、さらにイノックス系の仕上げですから軽快感と清潔感に満ちています。
普段飲みには非常に良いですよ。不足は感じないかと思いますし、日本食にも結構にマリアージュさせやすいです。是非セラーに常備していてください。また、コルクでは無くスクリューですので、飲み残しも楽です。お勧めします!