【エレガント系 + ピュア系 + ほんのりナチュール系 のA.C.ブル2021年。価格も滅茶リーズナブルでブルゴーニュのど真ん中!・・的なニュアンスが感じられます!】

リーズナブルなブルゴーニュのピノ・ノワールを探すのは中々に難しいですが、このルイ・フルーロは以前合格点だったので2021年ものを仕入れてテイスティングしてみました。
そもそもブルゴーニュの2021年ものは、基本、濃くない仕上がりですが場所によってはそれなりに濃さも出ているワインも有り、大雑把に言うと・・
コート・ドニュイ > コート・ド・ボーヌ
で、コート・ド・ニュの方が若干濃いかな?・・と言う印象を現在のところ持っています。
ですがこのルイ・フルーロの2021年A.C.ブルは、濃いと特別に言うほどは濃く無く、そして薄くない・・つまり・・
「ちょうど良い感じ」
の濃度バランスをしています。
アルコール分は12.5%で、エレガントさを助長する度数でしょうか。13.0%になるとエレガンスも有り、ボリュームも若干感じられるちょうど良い感じの場合が多いかと思います。因みにルイ・フルーロの2019年のニュイ=サン=ジョルジュV.V.は13%です。
新樽を使用はしていないようで、新樽由来の樽っぽさや酸化助長された感じは少ないので、ピュアなニュアンスが感じられます。エマニュエル・ルジェのように新樽を使うと、もっと妖艶でその香りが色っぽくなる訳ですが、その分、フレッシュなアロマやピュア感が削られる感じですね。

テクスチュアは滑らかで柔らかさが有ります。膨らみはこれから徐々に増えてくると思いますが、現状でも穏やかな膨らみが有り、愛らしい感じに受け取られます。余韻も中々にエレガントでピュア、良く出来たA.C.ブルだと感じました。
まぁ・・2021年ものの出だしですから、勿論成長中と言うことも有り、時間を経て深いアロマと味わいを得て行くのは間違い在りません。
このところの・・ようやっとの「冷え込み?」で、様々なものが変化し始めましたよね?・・お住まいの地域でも異なるとは思いますが、あれほどに緑を活き活きと感じさせていた自然は、暑すぎてか・・やや枯れ気味の「茶色」に変わった部分も有ったものの、今では何となく・・「秋」を感じさせるような色落ちさえ見せ始めていると感じます。
余りにA.C.ブルが高いので、このワインは何とかお客様の手が出しやすいようにと低めの値付けをさせていただきました。だって・・あのロベール・シリュグのA.C.ブル2021年の上代が7千円ですからね・・まだ到着していないので、どうするかは決めていませんが、飲んでから決めたいと思っています。そんな中で、リーズナブルなA.C.ブルとして・・また、
「ブルゴーニュのど真ん中を感じさせてくれるA.C.ブルゴーニュのピノ・ノワール!」
としてもお勧めできるポテンシャルです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【超エレガント系ニュイ=サン=ジョルジュ的、優しい味わいのACブルです!】
これは飲めば判りますね・・。ニュイ=サン=ジョルジュ的なスパイスの出方、でも土臭い感じが無く、スパイシー過ぎない、重く無い味わいが響いてきます。
色はそれなりに付いていますが、やはり畑の組成なんでしょう。決して「押しの強いワインでは無く」、もさッともせず、バランスの良さ、飲み口の良さ、軽妙さに利点を感じます。
同じようにリーズナブルなACブルに、毎年かなりの量が売れるロッシュ・ド・ベレーヌ・・・いや、こちらはメゾンものでは有りますが、
「ロッシュ・ド・ベレーヌのピノ・ノワールは少し酸っぱい・・」
と感じられるようでしたら、こちらのルイ・フルーロのACブルが合うかもしれません。
やはりこのヴォーヌ=ロマネ近辺、ニュイ=サン=ジョルジュ近辺は日照が良いのか土壌なのかは判りませんが・・・いや、その両方なんでしょうが、決して酸は尖がらないんですね。むしろ「弱め」と言って良いんだと感じています。
その酸の組成こそが、ワインの熟成・・どの位持つか、ポテンシャルにも関わって来ますが、決してこのACブルは多く無く、柔らかいのが特徴です。
その上で、ニュイ的な味わいをエレガントに表現していると思います。なので、
「本格派が好きな方には少し物足りない」
と言うような側面は有るかもしれませんが、お食事の邪魔をしない・・と言うか、ワインは食に勝ってはいけないバランスがお好みの方には、ピッタリかと思います。
しかも価格はとてもリーズナブルですし、自然派で健康的です。ご検討くださいませ!