マヌエル・プルチーニ
マヌエル・プルチーニ
イタリア Manuel Pulcini トスカーナ
● ビオですが危険性の無い、非常にピュアなワインです。しかもちゃんと「ナチュラル」。そう来なきゃ・・いけないですよね。
トスカーナはルッカの、2017年に設立されたカンティーナですのでまだ新しいですが、
「飲んだら・・只者じゃないのは誰でも理解できるはず!」
です。こんな若者たちがどんどん増えていますから、とても楽しみですよね!

■ 古代の農村の価値を現代へと繋ぐ架け橋に
マヌエル・プルチーニはトスカーナのルッカ近郊にある耕作放棄されたブドウ畑を借りて2017 年に自身のワイナリーを設立しました。彼が目指したのは、古代の価値の発見、本
物の農業、自然なワイン醸造を通して、現代人が忘れてしまったライフスタイルとブドウ畑を継承していくための新しいワイン造りのプロジェクトでした。このプロジェクトを通してマヌエルは伝統的な農業と現代の世界をつなぐ架け橋になりたいと考えています。
■自然の四大元素『水・風・火・土』を象徴するワイン
モンタルチーノのフォンテレンツァなどのビオディナミを実践する幾つかのワイナリーで働いてきたマヌエルは、設立当初からビオディナミを実践。「水と風と火と土」を地球上に存在
する自然の四大元素と捉え、この四つの要素を象徴するワインを造っています。どれも酸とミネラルと冷涼感があり、特に白ワインは、従来のイタリアにない新時代のフィネスとエレガンスを感じさせるコストパフォーマンスの高いワインです。
Manuel Pulcini マヌエル・プルチーニはローマ生まれの現在35才。両親がローマ郊外に小さなカーヴを所有していたため、小さい頃からワインが身近にありました。自然にワイン造りに関心を持ったマヌエルはピサ大学でワイン醸造学の学位を取得。その後、モンタルチーノのフォンテレンツァなどのビオディナミを実践するトスカーナの幾つかのワイナリーで働き、ビオディナミとナチュラルワイン造りへと惹かれていきました。

トスカーナには愛情を込めて手入れされていたブドウ畑が数えきれないほどあります。しかし、現代産業の流入によって見捨てられてしまいました。これらの畑は過去の農村の遠い思い出になってしまっています。マヌエルはこの衰退する農村の流れに反抗することを決意。友人のサポートで、トスカーナのルッカ近郊に約2.3 ヘクタールの耕作放棄されたブドウ畑を借りて2017 年1 月に自身のワイナリーを設立しました。
マヌエルが目指したのは、ブドウ畑に新しい生命を吹き込み、現代的醸造学のワイン造りから解放された、自然を尊重したワイン造りのプロジェクトでした。マヌエル・プルチーニにインスピレーションを与えているのは以下のような考え方です。
四大元素、「水と風と火と土」は地球上に存在するあらゆる物質の原料となる自然の要素であり、生命を生む原型であり、宇宙の原理です。これは残していかなければならない農村の哲学です。 現在の狂気に満ちたグローバリスムの世界においては、自然への回帰とは、過去の農村の価値を再発見し、土の上で額に汗して働くことです。マヌエルは以下のように語っています。
「私たちがエネルギーと情熱をもって追求するプロジェクトは、古代の価値の発見、本物の農業、自然なワイン醸造を通して、忘れられたライフスタイルとブドウ畑を継承していくための新しいワイン造りのプロジェクトです。私たちはこのプロジェクトを通して伝統的な農業と現代の世界とをつなぐ架け橋になりたいのです。」
四大元素説:万物は水風火土(地)の四つの元素から成り立っているという思想。古代ローマやギリシャ時代から支持され、プラトンやアリストテレスの思想もこの四大元素の考え方を基にしていると言われる。

ワイナリーの畑はルッカの近郊(北西)にあります。総栽培面積は約2.3 ヘク
タールで、実に14 品種ものブドウが栽培されています。しかし、0.1 ヘクタールに満たない品種が殆どで、主要品種はトレッビアーノ、シラー、サンジョヴェになります。区画は大きく4 つに分かれています。栽培はビオディナミで、最初の数年は500 番や501 番調剤を使用していましたが、形式的ではない、より適切なビオディナミを実践するために、数年以内に
動物や牛糞、調剤などを購入できるよう準備中です。施肥に関しては、堆肥や有機肥料は全く用いていません。その代わりに、緑肥として、ハーブや野菜、豆などを畑で栽培しています。土壌の種類に応じて、西洋アブラナや蕪、インゲン、クローバーなどを栽培しています。これらの植物や野菜は地中に有益な窒素を供給してくれるからです。また、畑の植物多様性を維持するためと有害な昆虫を避けるために、畝の間に自然なカバークロップを生やしています。
耕耘は、1 畝毎交互に2 年に1 回行っています(1 年目は偶数の畝、2 年目は奇数の畝)。ブドウ木にストレスを与えないように、夏季に伸びた新梢の先端を切る摘芯は行いません。グリーンハーヴェストや除葉も基本的に行いません。また畑に過剰な負荷を掛けないように、重い農業機械は可能限り使用していません。
醸造においては、人為的介入を最小限にし、化学的な技術や人工添加物は一切使わずに、野生酵母による自然な発酵でワイン造りを行っています。SO2 は、ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために必要最低限のみ添加しています。ワイナリーの畑は他の産地と比べてph が高いため、ブドウの酸が低くなり、非常に酸化リスクがあるため、現在までのところ、他のナチュラルワインと比較した場合、SO2 のトータル値はやや高くなっています。
しかし、今後、徐々に減少できるように努力しているところです。マヌエルは、酸とミネラル、フレッシュ感がある飲みやすいワインを目指しています。ワイナリーの畑は標高がそれほど高くはなく(約300m)、ミクロクリマによる要因よりも、的確な収穫日と最高の房の選択によってこの目的を実現しています。そして、「水と風と火と土」を地球上に存在する自然の四大元素と捉え、この四つの要素を象徴するワインを造っています。
● 2022 Maroca Bianco I.G.T. Toscana
マロカ・ビアンコ I.G.T. トスカーナ
【マヌエル・プルチーニのアイテム中、大人気なのが何故かこの「マロカ」です!・・新ヴィンテージですがたったの12本・・すみません。】---以前のレヴューを使用しています。
何でしょうね・・。マヌエル・プルチーニのワインは、赤も白も・・どのキュヴェも素晴らしいんですが、なぜかこの「マロカ」に人気が集中してしまいます。
まぁ・・何ともバランスが良い味わいだし、アロマもぷっくり、むっちりと膨張感を持っていますから、人気になるのは判るんですが、他のキュヴェにはなぜか見向きもしないんですね。
と言うことは、「ジャケ買い?」の疑いが濃厚です・・(^^;; いや・・noisyとしましては中身で勝負して欲しい・・お兄さん、親父さんのジャケも中々じゃないですか!・・と言いたいんですが、やはり女性が良いんでしょうね。
で、マヌエル・プルチーニの新ヴィンテージの案内をいただいていたんですが、何しろテイスティングが忙しい・・発送も予定がミッチリ詰まっている・・そこへ様々な障害・・いや、雑用やら親類筋関係の何やら承継の手続きやら・・1週間が7日しか無いのに3~4日に1度の新着を何が有っても必ず書かなければ、さらに後が恐ろしいことになる・・そんなプレッシャーの中で、新規オファーを受けています。
なので、出荷で悲惨な金曜~土曜が過ぎてようやっと様々な仕事が一段落ついたので、さぁ・・そう言えばマヌエル・プルチーニのご案内をいただいていたから月曜までにオーダーを出そう・・と思って日曜の夜にメールを開くと・・
「・・あれ?・・オーダーの締め切り、日曜の午前中になってる・・」
あのね・・人のことは言えた義理は無いですが、
「・・会社員が日曜に仕事するなって・・」
仕方が無いので翌日に電話するとけんもほろろ・・
「あ、もうダメです。終わりです。ただでさえご注文が多過ぎて調整が大変なんで。」
と、凄い塩対応・・。諦めました。8月の終わりごろのことです。
で、この10月になってインポーターのVさんちのオーダーシートを見てみると、なぜか一番人気のマロカが載っているんですね・・。なので、さっそく電話をしてみると・・なぜか少しだけ有ると。なので、
「バラならいらないけどケース以上ならちょうだい。」
と言っておいた分、それが今回の入荷分なんですね。
なので、たったの12本です。2019年、2020年とテイスティングさせていただいてまして、非常に素晴らしかったので、きっと2021年ものも同様だろう・・とちょっと安易では有りますが期待を込めて、今回は今のところは飲まずにご案内させていただきます。
飲み手には、高級品種ではない(だろう)が非常に高質な葡萄で有ることは簡単に判っていただける見事な味わい(だろう)と思います。味わいの方向性等は以前のレヴューをご参考に、是非ご検討ください。
以下は以前のレヴューです。
-----
【このやや濃い黄色のナチュラルな色彩が美味しさを連れて来てくれます!】
素晴らしい色合いをしています・・いや・・ビオ的に・・です。畑の地質組成も影響しているんだとは思いますが、アリガチな・・
「どう見てもウーロン茶」
な色合いが多いビオ系の白ワインの暗い色では有りません。
「どう見てもウーロン茶」ながらも、素晴らしく美味しい果実を感じさせてくれるものは無い・・とは言えず、そんなウーロン茶的に見えたとしても、その色合いには「覇気・光、エナジー」が必ず見て取れます。もっともそれほどのウーロン茶色になるのは、漬け込み系(赤ワイン同様の造り)のものが多いですが、こちらはそこまで長いマセラシオンでは無いようです。
また、トスカーナの白ですから・・熱にやられて結構に酸が乏しい感じのワインが多いですが、この「マロカ」、とても酸が美しいんですね~・・。トレッビアーノ、マルヴァジア、ヴェルメンティーノと言う、「安い葡萄」で造られているとはちょっと思えない美しいバランスをしていますので、そこもちょっと驚いてみて下さい・・(^^
そして、要素と要素が滑らかなミネラリティで繋がれているので、テクスチュアが滅茶良いんですね。新しいことをやると・・経験が少ないから・・心配じゃないですか。もう・・タンクの中の発酵途中の葡萄なんて・・心配で仕方がないはずなんですね・・。
だから普通なら何度も見て回り、ついつい弄り回してしまう・・温度経過はこれで大丈夫か・・とか、発酵は続いているか・・とか、心配事は山ほど。でも・・そんな時こそ、落ち着かないといけないんでしょうね。

こんな、ゴールドと言いたい程に黄色がしっかりした美しい色合いをしています。発酵初期に多くを酸化させた色合いではないはずですから、葡萄由来のフレッシュな魅力を持ったままマロラクティックまで行っている・・そんな味わいがちゃんと有るんですね。
実はこのマロカ、2019年ものが2年前に入っていたんですが、余りの忙しさにレヴューを書けずにいたところ、店頭で完売してしまったんですね。それほど美味しかった・・んです。2020年ものも美味しいですが、2019年ものの方がもっと「凛」とした感じが有って、やや硬さを感じたと思います。まぁ、よりピュアな感じです。
2020年ものは2019年ものに比べると、ややナチュラルさが多めに出た感覚で、ふんわりと柔らかさが有って、アロマの立ちがとても良いです。酸っぱ過ぎない柑橘が有って、甘く無く、適度に膨らんでくれます。
沢山ちょうだい!・・と言っても結局は数をくれないので・・何だかなぁ・・ですが人気があるようなので仕方がない・・です。是非飲んでみて下さい!お勧めします。
● 2022 Bercio del Sirca Bianco I.G.T. Toscana
ベリチオ・デル・シルカ・ビアンコ I.G.T. トスカーナ
【物凄く硬質で冷ややかなミネラリティ!縦伸び系の構造からのエレガンスを感じさせるアロマ!・・そろそろ良いはず・・です!】-----以前のレヴューを掲載しています。

実はこの2019年のベリチオ・デル・シルカ・ビアンコとマロカ・ビアンコが入荷したのは2020年の11月でして・・2019年の収穫から1年ちょっとでしょう?・・
「仕上がったばかりなのに余りに美味しいマロカとマンモスなミネラリティで硬質、縦伸びのベリチオ・デ・ル・シルカ!」
の扱いに・・困っていた訳ですね。出来うることなら一緒にご紹介したいじゃないですか・・。
「このベリチオ・・ミネラリティが硬さを出しすぎてて・・ちょっと書き辛い・・」
なんて思っていましたら、若くても横への拡がりが適度にあって凄く美味しいマロカばかりを店頭販売してしまい、マロカが完売してしまったので・・
「余計にベリチオを紹介し辛くなってしまった」
と言うことなんですね。ベリチオしかご紹介しないと・・本当に良~くご存じのお客様から、
「・・あの、マロカが欲しいんですが・・入荷してませんか?」
などとメールが入るに決まってますので・・はい。
味わいの方ですが、グラスの写真を見てお判りのように・・結構に透明なミネラリティがビシバシ積み上がった感じで、大げさに言うのであれば・・ディディエ・ダグノー風です。でもまぁ、ダグノーほどじゃあり得ません。でも相当にクリスタルを感じさせてくれます。

まさに六角形をしたクリスタルを、尖がっている方を上にして身体に入れたような感覚で、
「風を切り裂くブドウの樹」
と言うイメージも近いのかもしれませんが、noisy 的 には鍾乳洞・・とか、アチコチ向いたクリスタルの原石・・みたいなイメージで、その大きさ分の縦伸びを感じていたような感覚です。
冷ややかな果実が少しずつは漏れてくるのですが、余りにバランスの良い「マロカ」に比較してしまうと、
「まだ少し硬いのでマロカの方が良いです。」
と言ってしまう訳ですね・・。
でもいい加減・・入ってから1年半が過ぎようとしていますから、流石に良いだろう・・マロカの2020年も入ったし・・ベリチオの2020年は届かなかったし・・ちょうど良いと言うことでご紹介させていただくことになりました。
なので、
「流石にもう良い・・美味しくなっているはず!」
と言うのは・・想像です。チェックはしていません。沢山は入っていないアイテムを2本ずつテイスティングしていると潰れてしまいますから・・すみません。なので、美味しくなっているはずの、マンモスミネラル系の、冷やか柑橘果実系の縦伸び系自然派ワインです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
● 2022 Pis.Mut I.G.T. Toscana
ピス・ムット・ロゼ I.G.T. トスカーナ
【中々見つからないタイプのロゼです。淡い色彩からのピュアなチェリー、ドライで優しく、酸の味わいが美しい・・しなやかでクッキリなエキスの美味しさです。】

鮮やかな色彩です。アルコール分も高くなく、しっとりとした味わいですが、エキスが美しいです。
とてもドライで、酸の味わいが綺麗に伸びて行く感覚。瑞々しいです。
ノーズは薄いフィルムなミネラリティにピュアなドライ・チェリー。ほのぼのと甘さを感じるロゼは多いですが、このようにドライで酸の美しいバランスで飲ませるタイプはあまり見ないんじゃないでしょうか。
マニュエル・プルチーニらしく自然派でも危険性の無い美しいスタイルです。
マニュエル・プルチーニの他のキュヴェのエチケッタは、絵画的でメッセージを強く感じるものですが、こちらはどうでしょう?・・ちょっと機械的?・・にも見えますが、他のキュヴェほどでは無いにせよ、凝っていると言えば・・濃っているのかもしれません。
クリスマスに子供がラッパを吹いているような絵と、対照的にも感じる揃った文字のエチケッタです。
しっとりとしつつも酸の立ちのキュッとした味わいが、スモモとか、余り甘く無かったイチゴとか・・(^^;; でも、非常に自然で心地良いです。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!
● 2021 Le Dejeuner des Gottars Rosso I.G.T. Toscana
ル・デジュネ・デ・ゴタール・ロッソ I.G.T. トスカーナ
【これは滅茶美味しい!・・軽やかさとピュアさ、しみじみと拡がる酸の味わいがフレッシュです。果実感も美しく、バランス最高!・・飲みやすいです!】

まぁ・・このワインはどうなんでしょうか・・。状況は違っていても思い切り言い切ってしまうなら、
「新感覚のキャンティ・クラシコ、ピサの斜塔版!」
みたいなものでしょうか。
マヌエル・プルチーニの本拠は「ルッカ」ですから、キャンティ地区までは内陸に向かって60kmほど行きますから、
「キャンティ・クラシコは無いだろう!?」
と言われてしまうかもしれません。
しかしながら、良い出来のキャンティ・クラシコでも、このような滑らかなテクスチュアに仕上がったものは、熟成したものを除きますと・・根本的に違うような感じです。
ちょっと「ザラっ」としたテクスチュア・・では無く、ミネラリティが表面に出て来ているような滑らかさが特徴です。見た目もまた・・ブルゴーニュワイン的なバランスです。でもこれ、
「相当な種類をブレンドしている!」
んですね。

もっと言ってしまえば、様々なキュヴェの残り物をブレンドしたようなイメージでしょうか。
マヌエル・プルチーニのトップ・キュヴェは今のところシラーでして、少し高価ですが・・それが10パーセントほど入っています・・。
そして、そのようなキュヴェと、サンジョヴェーゼを合わせたのかな?・・と思いますが、
「そうだとしたら、相当な手腕?」
だとも感じます。
エキスに昇華した見事な味わいで、チェリー、プラムのピュア系の果実、ほんのりスパイスとハーブ。重く無く、軽やかで伸びやか。非常に目の細やかなミネラリティを多分に含むエキスの味わいから様々なアロマがノーズに感じられ、適度な膨らみ、軽やかで酸の美味しさを感じさせながらの余韻。
さびれて打ち捨てられた畑を再興したそうですが、とてもそんな風には思えないマヌエル・プルチーニのワインです。ぜひ飲んでみてください。お薦めします。
● 2021 Vizioramingo Rosso I.G.T. Toscana
ヴィジィオラミンゴ・ロッソ I.G.T. トスカーナ
【2017年設立のカンティーナの2019年もののロッソが半端無い出来・・って、・・ちょっと興味、湧きませんか?】---少ないので以前のレヴューを掲載しています。

実は、このマヌエル・プルチーニは、Noisy wine には一昨年に白2アイテムだけが届きました。飲んでみたら・・ありゃりゃ・・やってくれちゃいましたね~!・・素晴らしいワインだったんですね・・葡萄品種は高貴種では有りませんでしたが、
「何よりピュアで、しっとりふっくらナチュラル!・・しかも危険性ゼロのアヴァンギャルド性無し!」
です。
noisy 的には、生成された揮発酸で余韻にまで大きく食い込んで、
「何を飲んでも同じ余韻」
って・・焼酎割りの梅サワー飲んでいるんじゃないんだからさ・・と思ってしまうので、そのようなワインは基本的に販売していません。出来るだけ買いたく無い・・(^^;; すみません、そのようなワインが欲しい方は、他の自然派ワインショップを当たっていただいた方が確率は高いと思います。最もビオワインの管理にそぐわない高い温度で管理されてるショップも多いので、造り手さんの描いた通りの味わいにはなっていない場合が相当な割合だとも思いますのでご注意くださいね。
このマヌエル・プルチーニ...写真を見させていただいても、楽しそうですよね。造り手紹介の1枚目の写真など、
「ちょっと・・オカルト、入って無いすか?」
のように見えてしまうのは noisy だけでしょうか。
これでも noisy、結構にルドルフ・シュタイナーさんの本は多く読ませていただいてます。・・ま~・・非常~に、難解では有りますが、何故か一瞬、
「・・あれ?・・判ったような・・気がする・・」
と思い瞬間も有るんですね・・。シュタイナーさんの画集なんて見てると・・そんな気にもなってしまいますし、でも「農業講座」などを紐解きますと、
「・・なんで・・そんなことがスパッと言えるの?」
とも感じてしまいます。一体このマヌエル・プルチーニ...
「もしかして・・あなたもホメオパシー?」
のように noisy には見えますが、
「美しいワイン」
を造っていることも間違いありません。

まず何よりも・・色合いをご覧くださいませ。何故かいつも飲んでいるワインと同じような・・感じに見えるんじゃないかと思うんですが、違いますか?
そう・・かなりブルゴーニュっぽい見え方ですよね。でも・・トスカーナなんですよ。トスカーナって、熟させればもっと黒いし、赤くさせればもっと淡いんじゃないかと思うんですが・・。
ですので、サンジョヴェーゼを主体に外国種であるシラーを加えての骨格、肉を作り、その他の品種で調整する・・そんな感じかと思いますが、
「それにしても造りがお上手!」
です。しかも、
「相当味わい深い!」
です。
サンジョヴェーゼの・・ちょっと弱い感じ・・「粗」なテクスチュアはシラーで補完され、サンジョヴェーゼの果実の補完に他の品種が使われている・・でも、全体のトーンは、
「サンジョヴェーゼ」
なんですね。
一般的なサンジョヴェーゼに比較してもとても良く香りますし、ミネラリティも多い・・しかも暑苦しく無いし、冷たすぎない・・だから美味しく無い訳が無いじゃないですか。
まぁ、味わいまでピノ・ノワールに似ているなんては言えませんが、質感はいつも飲み慣れている感じに近いと思います。それでも、
「よりピュアだからアチコチが良~く見える」
し、
「ナチュラルだからふっくら柔らかく飲み心地が良い」
んですね。
素晴らしいワインだと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2021 Maroca Bianco I.G.T. Toscana
マロカ・ビアンコ I.G.T. トスカーナ
【マヌエル・プルチーニのアイテム中、大人気なのが何故かこの「マロカ」です!・・新ヴィンテージですがたったの12本・・すみません。】
何でしょうね・・。マヌエル・プルチーニのワインは、赤も白も・・どのキュヴェも素晴らしいんですが、なぜかこの「マロカ」に人気が集中してしまいます。
まぁ・・何ともバランスが良い味わいだし、アロマもぷっくり、むっちりと膨張感を持っていますから、人気になるのは判るんですが、他のキュヴェにはなぜか見向きもしないんですね。
と言うことは、「ジャケ買い?」の疑いが濃厚です・・(^^;; いや・・noisyとしましては中身で勝負して欲しい・・お兄さん、親父さんのジャケも中々じゃないですか!・・と言いたいんですが、やはり女性が良いんでしょうね。
で、マヌエル・プルチーニの新ヴィンテージの案内をいただいていたんですが、何しろテイスティングが忙しい・・発送も予定がミッチリ詰まっている・・そこへ様々な障害・・いや、雑用やら親類筋関係の何やら承継の手続きやら・・1週間が7日しか無いのに3~4日に1度の新着を何が有っても必ず書かなければ、さらに後が恐ろしいことになる・・そんなプレッシャーの中で、新規オファーを受けています。
なので、出荷で悲惨な金曜~土曜が過ぎてようやっと様々な仕事が一段落ついたので、さぁ・・そう言えばマヌエル・プルチーニのご案内をいただいていたから月曜までにオーダーを出そう・・と思って日曜の夜にメールを開くと・・
「・・あれ?・・オーダーの締め切り、日曜の午前中になってる・・」
あのね・・人のことは言えた義理は無いですが、
「・・会社員が日曜に仕事するなって・・」
仕方が無いので翌日に電話するとけんもほろろ・・
「あ、もうダメです。終わりです。ただでさえご注文が多過ぎて調整が大変なんで。」
と、凄い塩対応・・。諦めました。8月の終わりごろのことです。
で、この10月になってインポーターのVさんちのオーダーシートを見てみると、なぜか一番人気のマロカが載っているんですね・・。なので、さっそく電話をしてみると・・なぜか少しだけ有ると。なので、
「バラならいらないけどケース以上ならちょうだい。」
と言っておいた分、それが今回の入荷分なんですね。
なので、たったの12本です。2019年、2020年とテイスティングさせていただいてまして、非常に素晴らしかったので、きっと2021年ものも同様だろう・・とちょっと安易では有りますが期待を込めて、今回は今のところは飲まずにご案内させていただきます。
飲み手には、高級品種ではない(だろう)が非常に高質な葡萄で有ることは簡単に判っていただける見事な味わい(だろう)と思います。味わいの方向性等は以前のレヴューをご参考に、是非ご検討ください。
以下は以前のレヴューです。
-----
【このやや濃い黄色のナチュラルな色彩が美味しさを連れて来てくれます!】
素晴らしい色合いをしています・・いや・・ビオ的に・・です。畑の地質組成も影響しているんだとは思いますが、アリガチな・・
「どう見てもウーロン茶」
な色合いが多いビオ系の白ワインの暗い色では有りません。
「どう見てもウーロン茶」ながらも、素晴らしく美味しい果実を感じさせてくれるものは無い・・とは言えず、そんなウーロン茶的に見えたとしても、その色合いには「覇気・光、エナジー」が必ず見て取れます。もっともそれほどのウーロン茶色になるのは、漬け込み系(赤ワイン同様の造り)のものが多いですが、こちらはそこまで長いマセラシオンでは無いようです。
また、トスカーナの白ですから・・熱にやられて結構に酸が乏しい感じのワインが多いですが、この「マロカ」、とても酸が美しいんですね~・・。トレッビアーノ、マルヴァジア、ヴェルメンティーノと言う、「安い葡萄」で造られているとはちょっと思えない美しいバランスをしていますので、そこもちょっと驚いてみて下さい・・(^^
そして、要素と要素が滑らかなミネラリティで繋がれているので、テクスチュアが滅茶良いんですね。新しいことをやると・・経験が少ないから・・心配じゃないですか。もう・・タンクの中の発酵途中の葡萄なんて・・心配で仕方がないはずなんですね・・。
だから普通なら何度も見て回り、ついつい弄り回してしまう・・温度経過はこれで大丈夫か・・とか、発酵は続いているか・・とか、心配事は山ほど。でも・・そんな時こそ、落ち着かないといけないんでしょうね。

こんな、ゴールドと言いたい程に黄色がしっかりした美しい色合いをしています。発酵初期に多くを酸化させた色合いではないはずですから、葡萄由来のフレッシュな魅力を持ったままマロラクティックまで行っている・・そんな味わいがちゃんと有るんですね。
実はこのマロカ、2019年ものが2年前に入っていたんですが、余りの忙しさにレヴューを書けずにいたところ、店頭で完売してしまったんですね。それほど美味しかった・・んです。2020年ものも美味しいですが、2019年ものの方がもっと「凛」とした感じが有って、やや硬さを感じたと思います。まぁ、よりピュアな感じです。
2020年ものは2019年ものに比べると、ややナチュラルさが多めに出た感覚で、ふんわりと柔らかさが有って、アロマの立ちがとても良いです。酸っぱ過ぎない柑橘が有って、甘く無く、適度に膨らんでくれます。
沢山ちょうだい!・・と言っても結局は数をくれないので・・何だかなぁ・・ですが人気があるようなので仕方がない・・です。是非飲んでみて下さい!お勧めします。
● 2019 Vizioramingo Rosso I.G.T. Toscana
ヴィジィオラミンゴ・ロッソ I.G.T. トスカーナ
【2017年設立のカンティーナの2019年もののロッソが半端無い出来・・って、・・ちょっと興味、湧きませんか?】

実は、このマヌエル・プルチーニは、Noisy wine には一昨年に白2アイテムだけが届きました。飲んでみたら・・ありゃりゃ・・やってくれちゃいましたね~!・・素晴らしいワインだったんですね・・葡萄品種は高貴種では有りませんでしたが、
「何よりピュアで、しっとりふっくらナチュラル!・・しかも危険性ゼロのアヴァンギャルド性無し!」
です。
noisy 的には、生成された揮発酸で余韻にまで大きく食い込んで、
「何を飲んでも同じ余韻」
って・・焼酎割りの梅サワー飲んでいるんじゃないんだからさ・・と思ってしまうので、そのようなワインは基本的に販売していません。出来るだけ買いたく無い・・(^^;; すみません、そのようなワインが欲しい方は、他の自然派ワインショップを当たっていただいた方が確率は高いと思います。最もビオワインの管理にそぐわない高い温度で管理されてるショップも多いので、造り手さんの描いた通りの味わいにはなっていない場合が相当な割合だとも思いますのでご注意くださいね。
このマヌエル・プルチーニ...写真を見させていただいても、楽しそうですよね。造り手紹介の1枚目の写真など、
「ちょっと・・オカルト、入って無いすか?」
のように見えてしまうのは noisy だけでしょうか。
これでも noisy、結構にルドルフ・シュタイナーさんの本は多く読ませていただいてます。・・ま~・・非常~に、難解では有りますが、何故か一瞬、
「・・あれ?・・判ったような・・気がする・・」
と思い瞬間も有るんですね・・。シュタイナーさんの画集なんて見てると・・そんな気にもなってしまいますし、でも「農業講座」などを紐解きますと、
「・・なんで・・そんなことがスパッと言えるの?」
とも感じてしまいます。一体このマヌエル・プルチーニ...
「もしかして・・あなたもホメオパシー?」
のように noisy には見えますが、
「美しいワイン」
を造っていることも間違いありません。

まず何よりも・・色合いをご覧くださいませ。何故かいつも飲んでいるワインと同じような・・感じに見えるんじゃないかと思うんですが、違いますか?
そう・・かなりブルゴーニュっぽい見え方ですよね。でも・・トスカーナなんですよ。トスカーナって、熟させればもっと黒いし、赤くさせればもっと淡いんじゃないかと思うんですが・・。
ですので、サンジョヴェーゼを主体に外国種であるシラーを加えての骨格、肉を作り、その他の品種で調整する・・そんな感じかと思いますが、
「それにしても造りがお上手!」
です。しかも、
「相当味わい深い!」
です。
サンジョヴェーゼの・・ちょっと弱い感じ・・「粗」なテクスチュアはシラーで補完され、サンジョヴェーゼの果実の補完に他の品種が使われている・・でも、全体のトーンは、
「サンジョヴェーゼ」
なんですね。
一般的なサンジョヴェーゼに比較してもとても良く香りますし、ミネラリティも多い・・しかも暑苦しく無いし、冷たすぎない・・だから美味しく無い訳が無いじゃないですか。
まぁ、味わいまでピノ・ノワールに似ているなんては言えませんが、質感はいつも飲み慣れている感じに近いと思います。それでも、
「よりピュアだからアチコチが良~く見える」
し、
「ナチュラルだからふっくら柔らかく飲み心地が良い」
んですね。
素晴らしいワインだと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2019 Bercio del Sirca Bianco I.G.T. Toscana
ベリチオ・デル・シルカ・ビアンコ I.G.T. トスカーナ
【物凄く硬質で冷ややかなミネラリティ!縦伸び系の構造からのエレガンスを感じさせるアロマ!・・そろそろ良いはず・・です!】

実はこの2019年のベリチオ・デル・シルカ・ビアンコとマロカ・ビアンコが入荷したのは2020年の11月でして・・2019年の収穫から1年ちょっとでしょう?・・
「仕上がったばかりなのに余りに美味しいマロカとマンモスなミネラリティで硬質、縦伸びのベリチオ・デ・ル・シルカ!」
の扱いに・・困っていた訳ですね。出来うることなら一緒にご紹介したいじゃないですか・・。
「このベリチオ・・ミネラリティが硬さを出しすぎてて・・ちょっと書き辛い・・」
なんて思っていましたら、若くても横への拡がりが適度にあって凄く美味しいマロカばかりを店頭販売してしまい、マロカが完売してしまったので・・
「余計にベリチオを紹介し辛くなってしまった」
と言うことなんですね。ベリチオしかご紹介しないと・・本当に良~くご存じのお客様から、
「・・あの、マロカが欲しいんですが・・入荷してませんか?」
などとメールが入るに決まってますので・・はい。
味わいの方ですが、グラスの写真を見てお判りのように・・結構に透明なミネラリティがビシバシ積み上がった感じで、大げさに言うのであれば・・ディディエ・ダグノー風です。でもまぁ、ダグノーほどじゃあり得ません。でも相当にクリスタルを感じさせてくれます。

まさに六角形をしたクリスタルを、尖がっている方を上にして身体に入れたような感覚で、
「風を切り裂くブドウの樹」
と言うイメージも近いのかもしれませんが、noisy 的 には鍾乳洞・・とか、アチコチ向いたクリスタルの原石・・みたいなイメージで、その大きさ分の縦伸びを感じていたような感覚です。
冷ややかな果実が少しずつは漏れてくるのですが、余りにバランスの良い「マロカ」に比較してしまうと、
「まだ少し硬いのでマロカの方が良いです。」
と言ってしまう訳ですね・・。
でもいい加減・・入ってから1年半が過ぎようとしていますから、流石に良いだろう・・マロカの2020年も入ったし・・ベリチオの2020年は届かなかったし・・ちょうど良いと言うことでご紹介させていただくことになりました。
なので、
「流石にもう良い・・美味しくなっているはず!」
と言うのは・・想像です。チェックはしていません。沢山は入っていないアイテムを2本ずつテイスティングしていると潰れてしまいますから・・すみません。なので、美味しくなっているはずの、マンモスミネラル系の、冷やか柑橘果実系の縦伸び系自然派ワインです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
● 2020 Maroca Bianco I.G.T. Toscana
マロカ・ビアンコ I.G.T. トスカーナ
【このやや濃い黄色のナチュラルな色彩が美味しさを連れて来てくれます!】

素晴らしい色合いをしています・・いや・・ビオ的に・・です。畑の地質組成も影響しているんだとは思いますが、アリガチな・・
「どう見てもウーロン茶」
な色合いが多いビオ系の白ワインの暗い色では有りません。
「どう見てもウーロン茶」ながらも、素晴らしく美味しい果実を感じさせてくれるものは無い・・とは言えず、そんなウーロン茶的に見えたとしても、その色合いには「覇気・光、エナジー」が必ず見て取れます。もっともそれほどのウーロン茶色になるのは、漬け込み系(赤ワイン同様の造り)のものが多いですが、こちらはそこまで長いマセラシオンでは無いようです。
また、トスカーナの白ですから・・熱にやられて結構に酸が乏しい感じのワインが多いですが、この「マロカ」、とても酸が美しいんですね~・・。トレッビアーノ、マルヴァジア、ヴェルメンティーノと言う、「安い葡萄」で造られているとはちょっと思えない美しいバランスをしていますので、そこもちょっと驚いてみて下さい・・(^^
そして、要素と要素が滑らかなミネラリティで繋がれているので、テクスチュアが滅茶良いんですね。新しいことをやると・・経験が少ないから・・心配じゃないですか。もう・・タンクの中の発酵途中の葡萄なんて・・心配で仕方がないはずなんですね・・。
だから普通なら何度も見て回り、ついつい弄り回してしまう・・温度経過はこれで大丈夫か・・とか、発酵は続いているか・・とか、心配事は山ほど。でも・・そんな時こそ、落ち着かないといけないんでしょうね。

こんな、ゴールドと言いたい程に黄色がしっかりした美しい色合いをしています。発酵初期に多くを酸化させた色合いではないはずですから、葡萄由来のフレッシュな魅力を持ったままマロラクティックまで行っている・・そんな味わいがちゃんと有るんですね。
実はこのマロカ、2019年ものが2年前に入っていたんですが、余りの忙しさにレヴューを書けずにいたところ、店頭で完売してしまったんですね。それほど美味しかった・・んです。2020年ものも美味しいですが、2019年ものの方がもっと「凛」とした感じが有って、やや硬さを感じたと思います。まぁ、よりピュアな感じです。
2020年ものは2019年ものに比べると、ややナチュラルさが多めに出た感覚で、ふんわりと柔らかさが有って、アロマの立ちがとても良いです。酸っぱ過ぎない柑橘が有って、甘く無く、適度に膨らんでくれます。
沢山ちょうだい!・・と言っても結局は数をくれないので・・何だかなぁ・・ですが人気があるようなので仕方がない・・です。是非飲んでみて下さい!お勧めします。
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