ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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マリー・ロシェ

マリー・ロシェ

フランス Marie Rocher ロワール
Marie RocherDomaine index -- Open All Column
● 古くよりの noisy のお客様は..ご存じなんじゃないかと思います。今回の初入荷のマリー・ロシェですが、何とあの「クロ・ロッシュ・ブランシュ」の醸造所と畑を借りて・・ナチュラルなワインを造っています。

 そう・・あの新井順子さんが畑を譲っていただいたのがクロ・ロッシュ・ブランシュ。その残りの部分をクロ・ロッシュ・ブランシュが耕作してワインを販売していました。今は高齢になってしまったので、畑や醸造所を貸しているようで、あのノエラ・モランタンもそうでしたよね。このマリー・ロシェも同じです。

 そしてnoisy と言えば、仲間と一緒に「クロ・ロッシュ・ブランシュ」のタンク別のキュヴェを数種飲ませてもらい良いものを選択、オリジナルのエチケットで販売もさせていただいてました。

 noisy もお初ですから..じっくり向き合っています。今のところロゼの2アイテムのテイスティングで、どちらも好印象。これは飲んでいただいても「ノー」の言葉を聞かずに済む美しい味わいですので、ぜひご検討くださいませ。

■ クロ・ロッシュ・ブランシュのセラーから誕生
 ロワールの数多くの造り手に大きな影響を与えてきたクロ・ロッシュ・ブランシュ。その畑を引き継いで、ボワ・ルカ、ノエラ・モランタン、ローラン・サイヤール、ジュリアン・ピノーなどのドメーヌが誕生しました。また、当初ノエラとサイヤールはクロ・ロッシュ・ブランシュの醸造所を借りていました。そしてまた一人、ディディエ・バルイエとカトリーヌ・ルッソルの手助けを受けて、クロ・ロッシュ・ブランシュの醸造所でナチュラルワイン造りを始めた女性がいます。2018 ヴィンテージがデビューとなるパリ生まれのニューフェイス、マリー・ロシェです。

■ 初ヴィンテージからパリや欧米で大ブレイク
 マリーは高校卒業後、マルセル・ラピエールで5 年間ブドウ収穫を経験。その後は別の分野で働いていましたが、ナチュラルワイン造りに惹かれロワールに移住。レ・カプリアード、エルヴェ・ヴイルマード、ミカエル・ブージュ、ブリュノ・アリオンでの研鑽を経て、ミクロネゴスを立ち上げました。ワインをアール・ド・ラ・ターブル(食卓の芸術)と考えるマリーのワインは、味わいだけでなくプレゼンテーションもポエジー(詩情)に溢れています。このため初VT からパリや欧米で大ブレイク。1 年待ってやっと一昨年から日本への輸入を始めることができました。

 マリー・ロシェは、自分が美味しいと思うワインを造りたいと考えています。それは畑とブドウに由来する自然なアロマを備えた、味覚を心地良く刺激してくるワイン。そして、美食的なマティエールと柔らかさを備え、味覚の喜びと詩的な趣きが溢れるアール・ド・ラ・ターブル(食卓の芸術)なワインです。そのようなワインを造るためには、彼女自身がそのテロワールと畑仕事のクオリティを知っているビオやビオディナミで栽培された造り手のブドウを収穫して醸造する必要があります。マリーは以下のような哲学を大切にしながらナチュラルワイン造りをしています。

・ブドウの質と野生酵母、醸造での入念な仕事に立脚し、可能な限りナチュラルに醸造を行う小規模な生産量のミクロネゴスであり続ける。
・自然なアロマを備えた食材と、アール・ド・ラ・ターブル(食卓の芸術)の喜びに対する情熱を持った女性としての経験によるインスピレーションを大切にする。
・自身が出版した、ジュール・ショーヴェや、人間と環境に敬意を払いながら仕事をしているアルティザン(職人)の知識やノウハウを扱った本の内容と調和が取れたワインを醸造する。
・ワインと詩情(ポエジー)を結び付ける。文筆や出版の仕事によってワインを育む時間とともに、ワインに詩情を与えること。

 現在、マリー・ロシェのワインは、スウェーデン、ベルギー、アメリカ、韓国などに輸出されています。イタリアやオーストリア、カナダにも輸出される見通しです。マリーの母はテレビ朝日のパリ支局でジャーナリストとして働いていたそうです。このため、マリーも日本文化に強い関心をもっていて、自身のワインを日本に輸出できるようになったことをとても喜んでいます。


N.V.(2023) Dansez Blanc V.d.F. Mousseux Brut Nature
ダンセ・ブラン V.d.F. ムスー・ブリュット・ナチュール

19268
自然派
白 辛口
フランス
ロワール
マリー・ロシェ

■エージェント情報
品種:シュナン・ブラン100%

 手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスして野生酵母のみでタンクで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。メトッド・アンセストラルで、アルコール発酵が完全に終了していないワインを、残糖を残して瓶詰めし、瓶内で完全にアルコール発酵を終了させる。ア・ラ・ヴォレでデゴルジュマン。ドザージュはゼロ。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に必要最小限添加。2023ヴィンテージの収穫は9/11。2022年9月27日に瓶詰め。総生産量2.770本。2024年3月にデゴルジュマン。ドザージュはゼロ。アルコール度数12度。2024年7月時点のSO2トータルは12mg/L。ガス圧5.6気圧。
 このキュヴェは白のペットナットなので、「Danser=踊る」という動詞の命令形を選びました。「Dansez ダンゼ」で、「踊りましょう!」という意味になります。ペットナットのロゼのキュヴェに「Les Valseuses=ワルツを踊る女性」 と命名したように、私はもう一度、スパークリングワインのキュヴェと、私が愛してやまないダンス芸術を結び付けたかったのです。
750ML 在庫  2   ご注文数   本
¥3,290 (外税) 
【ビターな柑橘が強炭酸に乗って、喉奥目掛けて一直線に向かってきます!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 正直「またかよ・・・」と思ってしまいました。

 だってまたロワールの、シュナン・ブランの、めちゃくちゃ旨いペット・ナットに出会ってしまったんですから・・・!

 その代表格であるレ・ゴーシェの、蜂蜜のようにあまやかな香りで、ふくよかなスタイルとはまた違ってきます。(レ・ゴーシェもご好評いただきありがとうございます!)

 まず泡がですね・・・めちゃくちゃ旺盛なんです!

 瓶差はあるかもしれませんが、ハイボールでいったら強炭酸のレベルです。そして泡の粒子も結構細かい。写真のボトルに浮かぶ泡が分かりますでしょうか?抜栓仕立てはまるで鮭の遡上のように、瓶の中でかなりの勢いで泡が上がっていくのが観察できます。

 ですから、抜栓時は気をつけてください。T字型のシャンパーニュ・コルクですが、普通に開けたら抑えきれないかもしれません。オイジーの慢性腱鞘炎の手では抑えられませんでした。シンクで瓶の頭にタオルを被せ、左手でタオルごと瓶の首を持ち最悪吹き飛んでもコルクが飛んでいかないようにし、右手でタオルの上から抜栓することをお勧めします。

 主体は「ビターな柑橘」です。イメージ的にはグレープフルーツが近いです。

 で、「充実度」がめちゃくちゃ高い。「ビターな果実が液体にいっぱい」なんです。

 その充実した果実が強炭酸に乗って一直線に「喉奥」に向かってくるんです。

 え〜つまりですね・・・

「喉越しがめちゃくちゃ良い!」

んです。

 まるで某大手メーカーのビールを思い起こす表現ですよね・・チープな印象になりそうであまり使いたくはなかったんですが、このダンセを表すにはかなり適しているのかな、と。ですので誤解を恐れずに使用させていただきました。

 最近暖かくなってきて、汗をかく日も増えてきませんか・・? そういう日にこれを飲んだら、もう止まりません。oisyはたまたま梱包が激・忙しい日にこのワインをテイスティングしたのでグラスに注ぐ手がもう止まりませんでした・・・笑

 それで、ゴクゴクと飲んでいるとふと気づくんですよ。この還ってくる旨みと充実感はなんだ・・?と。

 徐々に泡が抜けてくるとその正体に見えてきます。泡に隠されていましたが、液体自体はかなり密度があってオイリー。この充実感の正体は果実の密度とロワールらしい岩っぽい厚みのあるミネラリティが充足していることにあります。

 汚れのない、密度あるピュア果実をこのミネラリティが膜を張るようにコーティングしています。泡が通り過ぎた舌の上を、オイリーな液体が通過していくので、口内が常に充実しています。

 だから「グビッ」と飲んで旨いし、喉が喜ぶ。その上で舌が満たされているから充実度が高い。さらに言えば本領は泡が抜けた後でしょう。スティルワインになってしまってもうまいんです。

 最近のロワールのペットナットはこんなにもクオリティ高いものばっかりでどうなっちゃってるんでしょうか・・? シュナン・ブランとペットナットの相性の良さを感じずにはいられません。

 パートナーと一緒にこれを飲んで「シャル・ウィ・ダンス?」なんてできる日本人はごく少数でしょうが、このダンセは思わず踊りだしたくなるような、気持ちを上げてくれる泡でございます。ご検討くださいませ。


N.V.(2023) les Passantes Rouge V.d.F.
レ・パサント・ルージュ V.d.F.

19269
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ロワール
マリー・ロシェ

■エージェント情報
品種:ガメィ100%

 ブドウは手摘みで収穫し、45%全房で野生酵母で自発的に発酵。中古樽(10%)とホウロウのタンク(90%)で醸造、ブドウ以外の醸造添加物は一切加えずに醸造。マセラシオンは約2週間。初期段階は足によるピジャージュを行う。ルモンタージュは1日1回実施。その後、シュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に必要最小限添加。2023ヴィンテージはトゥ-レーヌのビオの造り手ヴァンサン・ルクレールからの買いブドウで醸造。収穫は9/5~9/6。総生産量3.700本。アルコール度数は12.5度。2024年7月時点のSO2トータルは19mg/l。
 レ・パサントとはフランス語で、『通りすがりの人(女)たち』という意味。ジョルジュ・ブラッサンスのシャンソンの中では、初老の男性がこれまでの人生の中で、短い瞬間の間に(通りすがり)一目惚れしてしまった女性達のことを一人一人回想する。
750ML 在庫  7   ご注文数   本
¥3,250 (外税) 
【思わず一目惚れをしてしまうような、蒸れ感のある赤果実が魅惑的なガメイです!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 蒸れ感のあるガメイです・・!

 しんなりと、蒸れた赤い果実が、香水感を伴って上がってきます。「蒸れ」というのは人によってポジティブか、ネガティブか受け取り方が違うかもしれませんが、oisyはかなりポジティブな要素として使っています。

 そしてこの蒸れというのは、妖艶さを助長する要素でもある・・と感じています。

 このワインにもフレッシュなエレガンスが備わっています。そこに蒸れがあることで、ちょっと妖艶な感じが強まっているように感じるんですね。まるで「一目惚れ」をしてしまうかのような・・・

 もしかしたらマリーはこの香りに「レ・パサント(一目惚れしてしまった通りすがりの女性達)」と名づけたのかな・・・と想像してしまいます。

 味わいは柔らかく、ピュア。ジューシーさもありながら奥行きを感じさせる深みがあります。若々しくも魅力的なワインです。

 赤い果実の中にはほんのり緑を感じるスパイシーさがあり、そのギャップも「萌え」要素かと思います。

 抜栓仕立てはフレッシュ感が支配気味です。しかし液量が残った状態で2〜3日放置するとかなりエレガンスが立ってきます。

 価格帯的にも割と早めに飲まれる方が多いと思われるので、よかったらちょっと我慢して試してみてください。酸素を含ませるとしても、グラスで頑張ってスワリングしたり、デキャンタージュで一気に含ませるよりも、前日抜栓で緩やかに、穏やかに接触させた方がエレガンスが出てくるように思います。

以前はカベフラとのミックスだったようですが、2023はガメイ単体です。ご検討くださいませ!

[ noisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【新井順子さん・・対マリー・ロシェ..と言う構図も有りなんじゃないでしょうか?・・ガメを2に対しフランを1と言う、まさにロワールの黒葡萄をバランス良く表現したワインです!】 重厚さが有りながらスパイシーさも有るフランを1/3に、軽快ながらもジューシーなガメを2/3とセパージュしたのがこれ、レ・パサント・ルージュです。

 到着は2023年の1月頃だったか・・若い感じがまだあるなぁ・・と思いつつも、何故か店頭で売れてしまい、半端な本数しかなくなってしまたったので、レ・ヴァルスーズやヴォワラ・レテと言うロゼ・コンビはご案内させていただきましたがご紹介が遅れてしまっていました。

 なので、その頃の価格ですから・・安いと思います。次回はいつになるか判りませんが、今はユーロは175円と30円ほどユーロは上がっていますから・・お財布にはちょっと厳しくなりますよね。

 やはり noisy としましては、「クロ・ロッシュ・ブランシュ」と言うと思い入れが有る・・と言いますか、良くも悪くも色々と思い出す訳ですね。

 新井順子さんがドメーヌ・デ・ボワ・ルカとして始めた時にクロ・ロッシュ・ブランシュから畑を分けていただいた訳ですが、その話しを聞いた時には、

「・・え~~っ!」

と、喉から心臓が飛び出すアニメよろしく、ビックリしたものです。あのクロ・ロッシュからか~・・と。

 で、順子さんも美味しいガメを何種類か、ソーヴィニヨン・ブランも、カベルネ・フランもリリースしていました。

 noisy には、クロ・ロッシュ・ブランシュ時代のガメの味わいも身体に染み込んでいますし、順子さんのガメもまた、毎年のようにテイスティングしていましたから良く判ります。もちろん、

「トゥーレーヌ・カベルネ・フラン」

としてリリースしていたボワ・ルカの味わいも・・です。

 ロワールのカベルネ・フランは単独だと・・普通に仕上げた場合は・・やや渋く、タンニンや酸が少々暴れ気味・・と言うじゃじゃ馬的な性格も有ります。

 順子さんはその辺、かなり上手く手懐けながらフランをリリースしていたと思います。ガメも良く熟していて滑らかで美味しかったですよね。

 まさにそんな感じのガメとフランを2/3、1/3と言うセパージュでブレンドし、さらに表情の起伏を滑らかにしたかのような感じなのが・・このマリー・ロシェのレ・パサントなんですね。

 フランの暴れん坊ぶりをガメが鎮める感じ・・と言うよりは、

「ガメの滑らかでジューシーな美味しさを生かしながら、フランの複雑なアロマと重厚な部分をコアに置いた」

かのような仕上がりです。

 昨年9月にテイスティングしたところ、かなり美味しくなっていたので・・店にいらした方にお勧めしている内にこんな数になってしまいました。

「レ・パサント」とは通りすがりの女・・と言う意味らしいですが、まさに!・・順子さんもマリーも・・いや、これは絶対内緒にしてくださいね・・(^^;;

 色彩も濃い目にみえますが味わい的に濃くて暴れが有る感じでは無く、ちょうど良い濃度に仕上がっている感じで、滑らかでしなやかに身体に浸透してくる感覚が有ります。飲んでみてください。お薦めです。


N.V.(2023) la Tendresse Rouge V.d.F.
ラ・タンドレス・ルージュ V.d.F.

19270
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ロワール
マリー・ロシェ

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール70%、ピノー・ドニス30%

 ブドウは手摘みで収穫し、品種毎別々に野生酵母で醸造する。ピノ・ノワールは10%全房で、ピノー・ドニスは完全に除梗して、それぞれホウロウのタンクで自発的に発酵。ブドウ以外の醸造添加物は一切加えずに醸造。足によるピジャージュを行う。ルモンタージュは1日1回実施。その後、ピノ・ノワールは樽(新樽は用いない)に移し、ドニスはホウロウタンクのまま、シュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。瓶詰め前に2品種をブレンドして、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に必要最小限添加。2023ヴィンテージの収穫はピノ・ノワールが9/8とピノー・ドニスが9/15。総生産量4.570本。アルコール度数は12度。2024年7月時点のSO2トータルは17mg/l。
  このキュヴェもシャンソンのタイトルにちなんで命名しました。ラ・タンドレスという曲は、1960年代に活躍したBourvilブルヴィルが歌っていました。その後も多くの歌手によってリメイクされました。私はこの曲が大好きです。ラ・タンドレスとはフランス語で「優しさ、愛情」という意味です。この曲の中では、「人間はお金や名誉がなくても生きているが、優しさがないと生きてはいけない。」と歌われます。この曲は、レ・パサントの曲とじように、人間関係の重要性、他者との絆の重要性、人として必要な他者への感情、つまり優しさを呼び起こしてくれるのです。
750ML 在庫  7   ご注文数   本
¥3,350 (外税) 
【ピノ・ノワール&ドニスの赤い果実のエキスを、重ねて、奥行きが産み出されています・・!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 最近はシャトー・カズボンヌや、ラロック・ダンタンのように「濃い色合いなのに、重くない」というワインにはよく出会ってきましたが、このワインは「淡く見えるのに、薄くない」ワインです。

 湿り気のある赤果実、淡い赤が連想させるのはハリのある「チェリー」。

 ライトな質感ながら、エキス的な重なりがあり、液体は隙間なく、絶え間なく連続して次から次へと薄いエキスの層を流し込んできます。

 そしてエキスの重なりが産み出す奥行きがあり・・・重なり由来の、しっかりと探っていける深みがあります。

 深みを感知すると、このワインはどこまで伸びていくのだろうか・・・と考えてしまうのはワインラヴァーの性でしょうか。一見キャッチーな香りから、デイリーな軽いワインかと思ってしまうのですが、時間をかけて飲み込んでいくうちにこのワインの持つ深みに虜になっていきます。

 質感としてはドライなワインですが、エキスが産み出す果実の甘やかさがあり、それが優しく口内をタッチしていきます。

 遺伝的な関係はありませんが、同じ松かさが由来のピノがつく2品種を使用しています。マリーはその特徴をよく把握し、造りを変えている・・と感じます。

 70%を占めるピノ・ノワールは10%全房で、30%を占めるピノ・ドニスは完全徐梗です。ですので、あくまでピノが主体の味わいに、ピノ・ドニスのスパイシーさが出過ぎないように、しかしスパイシーさはほんのり感じられるような具合で、仕上げられています。

 色合いの薄さと反比例するような深みを感じるのもロワールのピノ・ドニスのキャラクターかと思います。

 このワインにおいては、キャッチーなチェリー感を担当するのはピノ・ノワール。ドニスだけだとドライになりすぎてしまうところに潤いを与えているのもまたピノ・ノワールの要素かと思います。

 ドニスの足りないところを、ピノ・ノワールが補い、ピノ・ノワールに不足しがちな部分をドニスがサポートする、そうしてこの淡いながらも充実したワインはバランスしています。

 ロワールの赤にありがちな硬さはなく、まさに、優しく、染み入る味わいです。聞いたことはありませんが、なんとなくラ・タンドレスの曲が想像できるような気がします。ご検討くださいませ!


N.V.(2021) Emmenez moi Blanc
アムネ・モワ・ブラン

17444
自然派
白 辛口
フランス
ロワール
マリー・ロシェ

Vin de France
品種:ムニュ・ピノ100%
*2020ヴィンテージまではソーヴィニョン・ブラン100%のキュヴェでしたが、2021年はソーヴィニョンが不作だったため、ムニュ・ピノ100%で醸造されました。

 手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスし、野生酵母のみで自発的に発酵させる。1/3は中古のバリック、2/3はタンクで醸造。ブドウ以外の醸造添加物は一切加えずに醸造する。その後、シュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。トゥーレーヌのビオの造り手からの買いブドウで醸造。収穫は10月5日。2022年4月19日に瓶詰め。総生産量1.880本。アルコール度数は12度。2022年12月時点のSO2トータルは21mg/l。
 アムネ・モワとは、フランス語で『私を連れて行って』という意味。シャルル・アズナブルのシャンソンの中では、北国の灰色の空での生活に倦んだ女性が太陽の降り注ぐ南国に『私を連れて行って』と歌われる。
750ML 在庫  1   ご注文数   本
¥3,350 (外税) 
【酸っぱく無い梅?な感じがする締まったムニュ・ピノ!・・目が詰まっていて、シトラス、黄色い柑橘のニュアンスが素晴らしいです!】
 ル・クロ・デュ・テュエ=ブッフのティエリー・ピュズラやパスカル・ポテールなど、多くのロワールのナチュール生産者もリリースするムニュ・ピノです。

 しかし・・高くなりましたね~・・テュエ=ブッフのル・ブラン・ド・シェーヴルにしても5千円って・・ちょっと信じられません・・昔を知っていると・・まぁ、ユーロは何故に高値になって行くのか、経済音痴の noisy にはどうも理解できません。有事の円として円が買われるようにならないことも期待はしていますが、新旧軍備の輸出でユーロもドルも高値安定なんでしょうか・・なんだかなぁと・・非常に残念では有ります。

 ムニュ・ピノって時折聞かれる品種ですが、シュナン・ブランから分かれた亜種のようですね。noisy 的には・・飲んだ時にちょっと「ムニュっ」とする感じ・・と言う風に覚えています。ほぼダジャレですが、ちょっとキュッと締まった酸・・それもパレット一杯に拡がるようなものでは無く、小さな球のようなニュアンスで・・だから「すっぱくない梅」などと思っていますが、シュナンのように豪放な味わいになることは無く、ドライに仕上がってキュッと丸い酸のある

「愛らしい味わい」

を持った、ちょっと・・

「ソーヴィニヨンも・・入ってる?」

みたいな感覚です。あ、あの・・

「アルザスのミュスカをロワールで造ったような感じ」

なんても思ったりすることも有ります。

 それに・・そうそう、白カビ系のチーズ的な感じもします・・カマンベールとかブリとか。

 味わいは甘く無くドライで、かなり白っぽい、そして少々粉っぽいほどに細やかな石灰っぽくもあり、黄色い柑橘と洋梨系の果実、中域もド太くはならずに平均的な太さで美しい曲線を滑らかに描きながら、また愛らしい余韻をたなびかせてくれる感じです。

 このマリー・ロシェさん、決してアヴァンギャルドには陥らず、美しい表情を可憐にも、精緻にも見せてくれるので・・素晴らしいですね。

 そして硬質さは余り感じられませんが、結構に細やかな部分で硬さ、ソリッドさと言いますか、締まりが有ると言う感じです。グラスを斜めに走る涙は結構に粘性を感じますが、「粘る」と言う感じは無く、さらっとしつつ、それなりに長居してくれる感覚です。

 素晴らしい出来だと思います。価格も安いです・・この位の価格なら良いでしょう?・・飲んでみてください。きっとマリー・ロシェさんのファンになってしまうでしょう。お薦めします!


N.V.(2022) les Valseuses Rose
レ・ヴァルスーズ・ロゼ

18326
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ロワール
マリー・ロシェ

◆◆◆ ヴィンテージ更新です!
■エージェント情報
Vin de France
品種:ガメイ100%

手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスして野生酵母のみでタンクで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。メトッド・アンセストラルで、アルコール発酵が完全に終了していないワインを、残糖を残して瓶詰めし、瓶内で完全にアルコール発酵を終了させる。ア・ラ・ヴォレでデゴルジュマン。ドザージュはゼロ。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰めとデゴルジュの際に必要最小限添加。2022ヴィンテージはトゥ-レーヌのビオの造り手ジュリアン・モローからの買いブドウで醸造。総生産量5.552本。2023年7月19日にデゴルジュマン。ドザージュはゼロ。アルコール12度数度。2023年8月時点のSO2トータルは9mg/l。

 レ・ヴァルスーズの名前には二つの意味があります。一つは、常識的に世間に順応して生きる人達よりも、より自由に人間らしく生きる若者を描いたベルトラン・ブリエ監督の同名の映画へのオマージュです。もう一つは、文字通り「ワルツを踊る女性」という意味です。これはピチピチと跳ねるペットナットの泡が、まるでエチケットのイラストのようなワルツを踊っている女性を連想させてくれるからです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,290 (外税) 
【真っ赤なベリー、赤い花のニュアンスが軽やかな石灰と一緒にノーズに!・・とても軽やかだけれどエキスの味わいはしっかり!・・旨いです!】---以前のレヴューを掲載しています。
 ん~・・クロ・ロッシュ・ブランシュ...何か..沁みるなぁ・・まだ若かりし頃を思い出して、ちょっとしんみりしてしまいました。まだ訳もそんなに判らず、あ~でもない、こ~でもない、いや、そ~じゃない・・こうなんだと・・夜明けまでテイスティングを続けていました。

 数アイテムのキュヴェ別でソーヴィニヨン・ブランのキュヴェを選んで、自分たちのエチケットを作って貰って販売していました。ガメも有ったかな・・ちょうど新井順子さんがワインを造りにフランスに行ったかどうかの頃だったと思います。その後クロ・ロッシュ・ブランシュは順子さんに良い部分の畑を分け、自分たちはやや涼し気な畑でワインを造っていましたが、やがて止めてしまいました。本当に懐かしいですね・・。

 で、その頃扱っていたガメの畑なんでしょうかね。何となく涼し気なニュアンスが有って・・でも・・こう言っては何ですが・・

「クロ・ロッシュ・ブランシュを大きく超えたセンスを感じる!」

と思っちゃいました・・すみません・・嘘つけないんです・・発達障害でしょうか・・いや・・今更・・(^^;;

 で、この美しい透明なロゼ色をしたガメですが、柔らかな泡とベリーなアロマ、甘く無くドライでエキスがバッチリ・・でして、非常に飲みやすい・・

 つまり、

「ちょっとビール感覚で喉を鳴らしながら飲んでもOK!」


 そんな感覚で飲めちゃいます。

 ですが勿論、味わいを捕まえに行っても大丈夫です。

 ほとんどのこういう泡の場合、

「最初はそこそこ良くても最終局面で化けの皮が剥がれる」

ものでして、最後の最後で・・

「・・あ~・・薄辛い・・平板だ・・」

になっちゃうんですね。酸の構成が悪かったり、余分なもの・・雑味が有ったり・・余韻が切れたり・・してしまうんですが、このメトード・ランセストラルは全く問題無し。アチコチで受けているそうですが・・飲めば判ります。


 ただしこちらも開けたては・・状況によりましては僅かに「還元」しているかもしれません。でもすぐ飛びますので・・よほど還元した香りを嗅ぐのが絶対に嫌!・・と言う方以外は問題ないでしょう。是非飲んでみてください。マリー・ロシェ..名前を憶えておいてくださいね。


N.V.(2022) Voila l'ete Rose
ヴォワラ・レテ・ロゼ

18327
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ロワール
マリー・ロシェ

◆◆◆ ヴィンテージ更新です!
■ エージェント情報
Vin de France
品種:ピノ・ノワール70%、ピノードニス30%

 ブドウは手摘みで収穫し、除梗せずにダイレクトプレス。品種毎別々に野生酵母でホウロウのタンクで自発的に発酵。ブドウ以外の醸造添加物は一切加えずに醸造する。その後、シュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。瓶詰め前に2品種をブレントし、無清澄で瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に必要最小限添加。2022ヴィンテージはトゥ-レーヌのビオの造り手ヴァンサン・ルクレールからの買いブドウで醸造。収穫はピノ・ノワールが9/5~6。ドニスが9/13。2023年7月24日に瓶詰め。総生産量4.280本。アルコール度数は13度。2023年8月時点のSO2トータルは40mg/l。

 ヴォワラ・レテとは、フランス語で『夏だ。』、『夏です。』といった意味。1980年代後半から90年代初めにかけて活躍したフランスのロック・バンドLes Négresses Vertesレ・ネグレス・ヴェルトの曲のタイトルでもあります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,290 (外税) 
【滅茶エレガントなカベルネ・フランのロゼ!・・そうですね・・滅茶美味しい超エレガントなサンセールのロゼ!・・みたいなニュアンスです!】-----以前のレヴューを掲載しています。
 良いですね~・・これは滅茶美味しい!しかも・・ほっておいたら・・カミさんに全部飲まれてしまう!・・(^^;; みたいな、軽やかでエレガント、でも不足感が出て来ない・・と言う、ある意味、凄いワインです。

 イメージ的には「夏に飲みたいポテンシャルの少し薄い、軽いサンセール」ですが、これ・・ポテンシャルは結構に有りますよ。その辺はおそらく「感性」なんでしょうね。

 フランの未熟さ、青っぽさは微塵も無く、ベリーな明るいニュアンスにほんのりチェリー、しかし滅茶ドライなのにエキスの旨味がしっかり有るんですね。

 ただし、状況によりましては・・ほんのわずかに「還元」しているかもしれません。noisy 的には普通に検出しちゃいましたが、気付かない方は多いんじゃないかと思われるレベルです。勿論、豆も有りません。アルコール分は12度で超エレガントですが、

「ボディが薄い・・と言うことは無く、厚いと言うこともない」

と..おそらくその辺が狙いだったのでしょう。

 このバランスを見ると造り手の魅力が一杯です。これで買い葡萄・・とのことですから、自身で葡萄をしっかり得られるようになったら・・素晴らしいことになるんじゃないかと思います。


 最近は女性が多くワインを造られるようになって来ています。こんなに軽やかに、でも繊細にバランス良く出来るワインが増えて来ますと・・

「ワイン造りって・・簡単なのかな・・」

と思われる方おられると思いますが、一筋縄じゃぁ・・行かないと思いますよ。是非飲んでみて下さい。超お勧めします!旨いです!


N.V.(2021) les Passantes Rouge
レ・パサント・ルージュ

17446
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ロワール
マリー・ロシェ

Vin de France
品種:ガメィ2/3、カベルネ・フラン1/3

 ブドウは手摘みで収穫し、ガメィは25%除梗、フランは完全に除梗し、品種ごと別々に野生酵母のみでタンクで自発的に発酵。ブドウ以外の醸造添加物は一切加えずに醸造。マセレーションは約2週間。初期段階は足によるピジャージュを行う。ルモンタージュは1日1回実施。その後、4/5はタンクで、1/5はバリック(新樽は用いない)で、シュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。瓶詰め前にブレンドして、無清澄・無濾過で瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。トゥーレーヌのビオの造り手からの買いブドウで醸造。収穫はガメィが9/27~28、フランが10/6。2022年4月19日に瓶詰め。総生産量6.320本。アルコール度数は11.5度。2022年12月時点のSO2トータルは14mg/l。

 レ・パサントとはフランス語で、『通りすがりの人(女)たち』という意味。ジョルジュ・ブラッサンスのシャンソンの中では、初老の男性がこれまでの人生の中で、短い瞬間の間に(通りすがり)一目惚れしてしまった女性達のことを一人一人回想する。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,350 (外税) 
【新井順子さん・・対マリー・ロシェ..と言う構図も有りなんじゃないでしょうか?・・ガメを2に対しフランを1と言う、まさにロワールの黒葡萄をバランス良く表現したワインです!】
 重厚さが有りながらスパイシーさも有るフランを1/3に、軽快ながらもジューシーなガメを2/3とセパージュしたのがこれ、レ・パサント・ルージュです。

 到着は2023年の1月頃だったか・・若い感じがまだあるなぁ・・と思いつつも、何故か店頭で売れてしまい、半端な本数しかなくなってしまたったので、レ・ヴァルスーズやヴォワラ・レテと言うロゼ・コンビはご案内させていただきましたがご紹介が遅れてしまっていました。

 なので、その頃の価格ですから・・安いと思います。次回はいつになるか判りませんが、今はユーロは175円と30円ほどユーロは上がっていますから・・お財布にはちょっと厳しくなりますよね。

 やはり noisy としましては、「クロ・ロッシュ・ブランシュ」と言うと思い入れが有る・・と言いますか、良くも悪くも色々と思い出す訳ですね。

 新井順子さんがドメーヌ・デ・ボワ・ルカとして始めた時にクロ・ロッシュ・ブランシュから畑を分けていただいた訳ですが、その話しを聞いた時には、

「・・え~~っ!」

と、喉から心臓が飛び出すアニメよろしく、ビックリしたものです。あのクロ・ロッシュからか~・・と。

 で、順子さんも美味しいガメを何種類か、ソーヴィニヨン・ブランも、カベルネ・フランもリリースしていました。

 noisy には、クロ・ロッシュ・ブランシュ時代のガメの味わいも身体に染み込んでいますし、順子さんのガメもまた、毎年のようにテイスティングしていましたから良く判ります。もちろん、

「トゥーレーヌ・カベルネ・フラン」

としてリリースしていたボワ・ルカの味わいも・・です。

 ロワールのカベルネ・フランは単独だと・・普通に仕上げた場合は・・やや渋く、タンニンや酸が少々暴れ気味・・と言うじゃじゃ馬的な性格も有ります。

 順子さんはその辺、かなり上手く手懐けながらフランをリリースしていたと思います。ガメも良く熟していて滑らかで美味しかったですよね。

 まさにそんな感じのガメとフランを2/3、1/3と言うセパージュでブレンドし、さらに表情の起伏を滑らかにしたかのような感じなのが・・このマリー・ロシェのレ・パサントなんですね。

 フランの暴れん坊ぶりをガメが鎮める感じ・・と言うよりは、

「ガメの滑らかでジューシーな美味しさを生かしながら、フランの複雑なアロマと重厚な部分をコアに置いた」

かのような仕上がりです。

 昨年9月にテイスティングしたところ、かなり美味しくなっていたので・・店にいらした方にお勧めしている内にこんな数になってしまいました。

「レ・パサント」とは通りすがりの女・・と言う意味らしいですが、まさに!・・順子さんもマリーも・・いや、これは絶対内緒にしてくださいね・・(^^;;

 色彩も濃い目にみえますが味わい的に濃くて暴れが有る感じでは無く、ちょうど良い濃度に仕上がっている感じで、滑らかでしなやかに身体に浸透してくる感覚が有ります。飲んでみてください。お薦めです。


N.V.(2021) les Valseuses Rose
レ・ヴァルスーズ・ロゼ

17443
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ロワール
マリー・ロシェ

■エージェント情報
Vin de France
品種:ガメイ100%

 手摘みで収穫したブドウをダイレクトプレスして野生酵母のみでタンクで自発的に発酵。SO2やその他の醸造添加物は一切加えずに醸造。メトッド・アンセストラルで、アルコール発酵が完全に終了していないワインを、残糖を残して瓶詰めし、瓶内で完全にアルコール発酵を終了させる。ア・ラ・ヴォレでデゴルジュマン。ドザージュはゼロ。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰めの際に必要最小限のみ添加。2021ヴィンテージはトゥ-レーヌのビオの造り手からの買いブドウで醸造。収穫は9/21~22。2021年10月15日に瓶詰め。総生産量4.900本。2022年7月18日にデゴルジュマン。ドザージュはゼロ。アルコール度数11.5度。2022年12月時点のSO2トータルは14mg/l。

 レ・ヴァルスーズの名前には二つの意味があります。一つは、常識的に世間に順応して生きる人達よりも、より自由に人間らしく生きる若者を描いたベルトラン・ブリエ監督の同名の映画へのオマージュです。もう一つは、文字通り「ワルツを踊る女性」という意味です。これはピチピチと跳ねるペットナットの泡が、まるでエチケットのイラストのようなワルツを踊っている女性を連想させてくれるからです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,290 (外税) 
【真っ赤なベリー、赤い花のニュアンスが軽やかな石灰と一緒にノーズに!・・とても軽やかだけれどエキスの味わいはしっかり!・・旨いです!】
 ん~・・クロ・ロッシュ・ブランシュ...何か..沁みるなぁ・・まだ若かりし頃を思い出して、ちょっとしんみりしてしまいました。まだ訳もそんなに判らず、あ~でもない、こ~でもない、いや、そ~じゃない・・こうなんだと・・夜明けまでテイスティングを続けていました。

 数アイテムのキュヴェ別でソーヴィニヨン・ブランのキュヴェを選んで、自分たちのエチケットを作って貰って販売していました。ガメも有ったかな・・ちょうど新井順子さんがワインを造りにフランスに行ったかどうかの頃だったと思います。その後クロ・ロッシュ・ブランシュは順子さんに良い部分の畑を分け、自分たちはやや涼し気な畑でワインを造っていましたが、やがて止めてしまいました。本当に懐かしいですね・・。

 で、その頃扱っていたガメの畑なんでしょうかね。何となく涼し気なニュアンスが有って・・でも・・こう言っては何ですが・・

「クロ・ロッシュ・ブランシュを大きく超えたセンスを感じる!」

と思っちゃいました・・すみません・・嘘つけないんです・・発達障害でしょうか・・いや・・今更・・(^^;;

 で、この美しい透明なロゼ色をしたガメですが、柔らかな泡とベリーなアロマ、甘く無くドライでエキスがバッチリ・・でして、非常に飲みやすい・・

 つまり、

「ちょっとビール感覚で喉を鳴らしながら飲んでもOK!」


 そんな感覚で飲めちゃいます。

 ですが勿論、味わいを捕まえに行っても大丈夫です。

 ほとんどのこういう泡の場合、

「最初はそこそこ良くても最終局面で化けの皮が剥がれる」

ものでして、最後の最後で・・

「・・あ~・・薄辛い・・平板だ・・」

になっちゃうんですね。酸の構成が悪かったり、余分なもの・・雑味が有ったり・・余韻が切れたり・・してしまうんですが、このメトード・ランセストラルは全く問題無し。アチコチで受けているそうですが・・飲めば判ります。


 ただしこちらも開けたては・・状況によりましては僅かに「還元」しているかもしれません。でもすぐ飛びますので・・よほど還元した香りを嗅ぐのが絶対に嫌!・・と言う方以外は問題ないでしょう。是非飲んでみてください。マリー・ロシェ..名前を憶えておいてくださいね。


N.V.(2021) Voila l'ete Rose
ヴォワラ・レテ・ロゼ

17445
自然派
ロゼ 辛口
フランス
ロワール
マリー・ロシェ

Vin de France
品種:カベルネ・フラン100%

 ブドウは手摘みで収穫し、2/3はダイレクトプレス、1/3は除梗して24時間マセレーションしてから圧搾。その後、野生酵母のみでタンクで自発的に発酵。アルコール発酵の途中に2つのロットをブレンドする。ブドウ以外の醸造添加物は一切加えずに醸造する。その後、シュール・リーの状態で自発的なマロ発酵と熟成。無清澄で瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。

 トゥーレーヌのビオの造り手からの買いブドウで醸造。収穫はフレール・フォンタネルのフランが9/30~10/1。ドメーヌ・アルバンが10/7。2022年5月6日に瓶詰め。総生産量3.400本。アルコール度数12度。2022年12月時点のSO2トータルは27mg/l。
ヴォワラ・レテとは、フランス語で『夏だ。』、『夏です。』といった意味。1980年代後半から90年代初めにかけて活躍したフランスのロック・バンドLes Négresses Vertesレ・ネグレス・ヴェルトの曲のタイトルでもあります。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,290 (外税) 
【滅茶エレガントなカベルネ・フランのロゼ!・・そうですね・・滅茶美味しい超エレガントなサンセールのロゼ!・・みたいなニュアンスです!】
 良いですね~・・これは滅茶美味しい!しかも・・ほっておいたら・・カミさんに全部飲まれてしまう!・・(^^;; みたいな、軽やかでエレガント、でも不足感が出て来ない・・と言う、ある意味、凄いワインです。

 イメージ的には「夏に飲みたいポテンシャルの少し薄い、軽いサンセール」ですが、これ・・ポテンシャルは結構に有りますよ。その辺はおそらく「感性」なんでしょうね。

 フランの未熟さ、青っぽさは微塵も無く、ベリーな明るいニュアンスにほんのりチェリー、しかし滅茶ドライなのにエキスの旨味がしっかり有るんですね。

 ただし、状況によりましては・・ほんのわずかに「還元」しているかもしれません。noisy 的には普通に検出しちゃいましたが、気付かない方は多いんじゃないかと思われるレベルです。勿論、豆も有りません。アルコール分は12度で超エレガントですが、

「ボディが薄い・・と言うことは無く、厚いと言うこともない」

と..おそらくその辺が狙いだったのでしょう。

 このバランスを見ると造り手の魅力が一杯です。これで買い葡萄・・とのことですから、自身で葡萄をしっかり得られるようになったら・・素晴らしいことになるんじゃないかと思います。


 最近は女性が多くワインを造られるようになって来ています。こんなに軽やかに、でも繊細にバランス良く出来るワインが増えて来ますと・・

「ワイン造りって・・簡単なのかな・・」

と思われる方おられると思いますが、一筋縄じゃぁ・・行かないと思いますよ。是非飲んでみて下さい。超お勧めします!旨いです!