● 凄いシャンパーニュが届きました。ただし・・noisy もまだ飲めていないと言う状態でして、どんな味わいなのか・・どんな系統なのかを確かめるまでには至っていません。
しかしながらその素性は素晴らしいとしか思えない・・。アンセロム・セロスと繋がる超大物です。その名も「ミシェル・ファロン」。お見知りおき下さい。
誰でもこのシャンパーニュの姿を一目見ただけで、
「・・・ジャック・セロスじゃん・・」
と・・(^^;;
全体の姿、首に巻かれた「オザンヌ」のキュヴェ名・・。一見してセロス筋のワインだと理解できると思います。
しかも自身ではセラーを持っておらず、アンセロム・セロスのセラーで醸造~熟成を行っています。・・そう、彼は何と、
「2000年からセロスで働くアンセロムの右腕、セロスの栽培・醸造チームのリーダー」
なんですね。
そしてすぐ傍に自宅が有り、畑もジャック・セロス同様にアヴィーズ・グラン・クリュです。しかも100年の古木の区画も有ると言う・・
「鬼に金棒!?」
な純然たるアヴィーズのブラン・ド・ブランなんですね。
0.38ヘクタールの小さな5つの区画から、たった1900本のアヴィーズG.C.オザンヌを生み出しています。ジャック・セロスでの仕事と並行してやっているそうですから、アンセロムの信頼も半端無いことが伝わって来ます。
ですので、noisy も必ず飲みたい・・と思っていますが、いただけたとしても1ケース(6本です)だけなので、申し訳ありませんが・・
「テイスティング・レヴューは行く行く・・で」
とさせていただきました。
たった1900本ですからね・・もし1本購入出来たら超ラッキーでしょう。速攻でご検討ください。
■ 2000 年からアンセルム・セロスと共に働くセロスのドメーヌのチームリーダーが造るミクロ・シャンパーニュ

◇ セロスの右腕がセロスのセラーを間借りして造ったキュヴェ
ミシェル・ファロンは、2000 年の6 月からアンセルム・セロスのドメーヌで働いています。セロスが世界的な名声を獲得していく2000 年代を通じて、セロスの栽培・醸造チームのリーダーとして、セロスのシャンパーニュ造りを影で支え続けてきました。ファロンは、セロスでの仕事と並行して、2004 年に、自宅の隣の僅か0.0324ha の区画で栽培したブドウから、『Ozanne オザンヌ』と命名した僅か300 本のシャンパーニュを醸造し、自身のシャンパーニュ造りをスタートしました。
ファロンの自宅には醸造設備がなかったため、醸造から熟成までの全ての工程を、ホテル&レストラン『レ・ザヴィセ』と同じ敷地内にあるアンセルム・セロスのセラーで行っていました。
◇ 古木のリュー・ディからアヴィーズのテロワールを表現
オザンヌの醸造に使われるブドウが栽培されているのは、アヴィーズの厳選した5 つの区画(トータル0.3812 ヘクタール)です。全てグラン・クリュの畑で、5 つのリュー・ディに分散しており、そのうちの1 区画はファロンの自宅に隣接しています。ブドウ木の樹齢は4 つの区画が平均60 年。残りの一つは樹齢98 年の超古木の区画です。
ドメーヌでは、厳選したブドウのみを使い、オザンヌの醸造に使わないブドウは、全て地元の組合に売却しています。オザンヌはヨーロッパでセロスのファンが多いイタリアにのみ輸出されていましたが、2017 年から日本にも少量輸入されるようになりました。オザンヌはアヴィーズのテロワールを表現する品格とフィネスのあるエレガントなシャンパーニュです。
■ ドメーヌの概要
ミシェル・ファロンは、2000 年の6 月からアンセルム・セロスのドメーヌで働いています。セロスが世界的な名声を獲得していく2000 年代を通じて、セロスの栽培・醸造チームのリーダーとして、セロスのシャンパーニュ造りを影で支え続けてきました。ファロンは、セロスでの仕事と並行して、2004 年に、自宅の隣の僅か0.0324ha の区画(写真下)で栽培
したブドウから、『Ozanne オザンヌ』と命名した僅か300 本のシャンパーニュを、セロスのセラーで醸造し、自身のシャンパーニュ造りをスタートしました。その後、オザンヌの生産量は少しずつ増えていますが、これまではイタリアでしか販売されていませんでした。
オザンヌの醸造に使われるブドウが栽培されているのは、アヴィーズの町の中心にあるミッシェル・ファロンの自宅の周辺1.5 キロ圏内に位置する、厳選した5 つの区画(トータル
0.3812 ヘクタール)です。全てグラン・クリュの畑で、5 つのリュー・ディに分散しており、そのうちの1 区画はファロンの自宅に隣接しています。ブドウ木の樹齢は4 つの区画が平均60 年。残りの一つは樹齢98 年の超古木の区画です。ドメーヌでは、厳選したブドウのみを使い、オザンヌの醸造に使わないブドウは、全て地元の組合に売却しています。
ミシェル・ファロンの自宅はアヴィーズの中心を貫くメインの通りから急な坂を上っていったところにあります。このため、自宅のすぐ隣にあるブドウ畑は、アヴィーズの畑の中でも標高の高い東向き斜面に位置しています。
◇ 栽培と醸造について
栽培はリュット・レゾネですが、殺虫剤などは一切使用しておらず、ビオロジックで認められた手法を導入しています。しかし、ビオロジックの認証は受けておらず、あえて名乗っても
いません。ファロンの自宅には醸造設備が揃っていなかったため、醸造から熟成まで生産工程の全てを、ホテル&レストラン『レ・ザヴィセ』と同じ敷地内にあるアンセルム・セロスのセラーで行っていました。
醸造は樽発酵・樽熟成で、マロ発酵は自然に行います。樽は400 リットルもしくは228 リットルの樽を使用。新樽の比率は約20%。発酵期間を含めて10 ヶ月前後樽で熟成した後、2004 年ヴィンテージからソレラでストックしているリザーブワインをブレンドして瓶内二次発酵へ移行。その後、澱と共に熟成させるマチュラシオン・シュール・リーを施します。
現行ロットは2018 年6 月ティラージュ。2022 年3 月26 日デゴルジュマン。ドザージュ1.2g/l。瓶内二次発酵とマチュラシオン・シュール・リーの期間は45 ヶ月。アルコール度
数12 度。リザーブワイン比率20%。リリース本数は約1.900 本。SO2 は圧搾時に最低限のみ添加。キュヴェ名のオザンヌとは西暦796 年以前のアヴィーズ村の呼称。
【めちゃ旨です!激繊細で質感高く、ドライなのに旨味たっぷり、ふっくらとしつつ瑞々しさに満ちて・・どこか大昔のセロスのロゼの飲み口を彷彿させます!】

いや~・・ズルいですね~・・これはズルい!コート・デ・ブランのアヴィーズでこれをやられたら・・他の生産者さんも困っちゃうに違い無いんじゃないかと思っちゃいます!
そもそも命名も「アヴィシア」と・・古代のアヴィーズの名前だそうですが、まさにアヴィーズのシャルドネを意識した味わいを醸していると思います。
あ、因みにですが、本品を含めてミッレズィンメ2014も激レアでして、しかもプレミアムが付いてますので・・イギリスのBBRでは・・
「263ポンド」
ですので、ほぼ5万円、アメリカの最安値と思われるお店で、
「258.99ドル」
でしたので、急激な円高を反映して3万8~9千円・・そこにプラス税でしょうから、日本の価格はとんでもなく安いと言うことになろうかと思います。条件は付いてしまいますけど。
で、もう・・写真を見ていただけましたら、シャンパーニュファン、ブラン・ド・ブラン・ファンの方なら想像の付く高質さだと思います。
どんなシャンパーニュか、ざっくりと言いますと・・そこが「ズルい」の言葉に繋がるんですが・・
「コート・デ・ブラン・アヴィーズG.C.のシャルドネの高質さと空気感を持った緻密さに加え、近年支持が高い南部のオーブ的な柔らかさ、ふんわり感を持った飲み心地のしなやかな泡質!」
だと感じます。

ですので、飲み口が良くて葡萄の質の良さが瑞々しく伝わって来ますから、
「旨い!・・でも・・ズルい!」
と・・感じてしまう訳です。
その昔、初めてセロスのロゼを飲んだ時には、脳裏に電流が流れるような・・そんなショックを受けたんですね。まだジャック・セロスも黒葡萄、ピノ・ノワールを入手できず、エグリ・ウーリエから極上のピノ・ノワールを分けてもらい、ロゼを仕込んでいた時代です。
もう、あの何とも甘美で心地良い・・あのニュアンスが再び脳裏にハッキリと浮かんできました・・懐かしくて涙がチョチョ切れそうになりました。良い・・時代でした。
で・・飲み方ですが・・キンキンに冷やして・・は止めましょう。それじゃ美味しさ半減だと思います。(ある程度、熟させれば大丈夫ですが)
少し品温が上がって来てからの方が・・、
「ビターさが甘みに変わるか、どうかの温度位がベスト!」
だと思います。舌平目のムニエルが食べたくなっちゃうかもしれません・・。
昨今のセロスはかなりビオが深く・・と言うかSo2拒否症か判りませんが、オフなニュアンスと受け取られかねない部分も有りますが、
「このアヴィシアはどこまでも純であり、ブラン・ド・ブランの美しさを汚すレベルのものは全く無い!」
と言えます。
是非飲んでみてください。しっかり休めて、品温は高目で・・お楽しみくださいませ。