【あの美しい絶壁の入江のすぐ傍で生まれるアマルフィ最高のロッソ!・・アマルフィにしかないティントーレ種を主体に、酸と果実のバランスが取れた大きな味わいです!】

アマルフィ...憧れますよね。結構に日本人は訪れているんじゃないかと思います。お客様の中には、
「アマルフィ?・・あ、行ったこと有ります。ワインより・・レモンかな?」
みたいな・・(^^;;
あのアマルフィの段々畑で造られる大きなレモンでリモンチェッロ..良いですね~・・キンキンに凍らせる位にして飲むと痺れます。ただしエライ酔っ払いますが・・。
それに加えるとしたらアンチョビかコラトゥーラ(魚醤)でしょうか。海と山の恵みで楽しめちゃうわけですね。でも実際に住むとなったら・・まぁ、若いうちは「鍛える!」で済んで頑張れるでしょうが、noisy のように長く生きてしまうと・・
「もう・・無理・・」
と言いだすことになるかもしれません。
このアマルフィの海岸から北に7キロほど行ったところにあるモンテ・ディ・グラツィアですが、その名の通り・・
「モンテ(山)」
ですから・・急こう配で火山性土壌の超痩せた土地柄です。
このロッソ・カンパーニャを飲んでも・・そんなニュアンスが感じられます・・なんか、近くに草津温泉が有りそうな・・(^^;; いや、あの硫黄のニュアンスは全く無いですよ。なんかこう・・黄色の強い色彩をイメージ出来そうな味わいがするんですよね。・・あ、関係有りませんが草津温泉、あんなに硫黄が匂うと山の奥底に金脈でも走ってそうな気がするのは noisy だけでしょうか。

2014年ものです。現行も長く熟成させているようです。非常に味わい深く複雑な印象を受けるワインです。
このアマルフィ辺りにしかない地場品種「ティントーレ」を90%に、ナポリ辺りでは多く生産されるピエディロッソを10%使用しています。
おそらくティントーレは果皮が分厚く、濃厚な色彩になるんじゃないかな・・と思います。ピエディロッソは淡いですから、バランスがとりやすくなるはずです。
収穫から10年も経過しているワインですが、ま~・・まだまだ若さが漲っています。そして非常に複雑性が高いしミネラリティも半端無い・・です。石英的なミネラリティを多分に含み、輝きを感じながらのアロマに、チェリーやラズベリー的な小果実を感じます。
酸の出方がですね・・一般的なイタリアワインと少し異なると思いますよ。イタリアは緯度が低く、自動的にマロラックティックが起こってフレッシュな酸を柔らかく滑らかになっているのが普通(一部を除き)です。しかし、そのマロが行われていない・・と言うよりは、中程度だけしかされていないようなイメージで、少し鋭角さの残った酸味が含まれるんですね。
ですから、滑らかになり切れない部分が、むしろリアルな果実を連想させてくれる感じなんですね。
スパイスの多彩な集合感にほんのりとワイルドさが香り、少し鋭角に入って来る酸とマロや熟成で滑らかになった酸が混然一体となった感覚がこのアマルフィ近郊のロッソの特徴でしょう。そもそもカンパーニャのワインは「乾いた」ニュアンスを結構に感じる場合が多いように思います。
それを踏まえて、その全体のバランスが優れ、ある種の酸の特色こそがこのワインの特徴だと思います。非常に優れていると感じました。
あ、そうそう・・このティントーレの樹の畝に植えたトマトが滅茶苦茶、評価が高いんですが、今回同時にご案内しています。トマトも濃厚で酸の味わいが豊かなんですが、
「まさにあのポモドーロ(トマト)缶の酸のニュアンスもこのロッソに近い!」と思ってしまいました。
多くのメディアから評価が出ている訳ではありませんが、この2014年ものにはセラー・トラッカーが91ポイント、2015年ものにワイン&スピリッツ・マガジンが90ポイントと中々の評価を出しています。ぜひ飲んでみてください。超お薦めです!