ピエール・カロ
ピエール・カロ
フランス Pierre Callot シャンパーニュ
● 一躍著名シャンパーニュの生産者になったピエール・カロをご紹介します。まあ、それ以前もわずかずつは入ってきていたかもしれません。アヴィーズの単独畑、クロ・ジャカンというシャンパーニュを是非とも飲んでみたくて購入しました。例によって、とっても大袈裟な紹介文をすまし顔で送ってくるエージェントさんの輸入ですから、顔を引きつらせながら、もとい、話は十分の一位にして読んでみてください。
コート・デ・ブラン Cote des Blancsのアヴィーズ Avize村に本拠を構えるピエール・カロ Pierre CALLOTは、ボランジェにブドウを提供している知る人ぞ知るレコルタン。アヴィーズ、クラマン Cramant、シュイイ Chouilly、グローヴ Grauvesの4つの村に合計7.25ヘクタールの畑を所有しているが、そのうちの2.25ヘクタールで栽培するブドウはすべてボランジェが購入している。また、ボランジェがアヴィーズ村に所有する0.6ヘクタールの区画の栽培も小作契約で任されているレコルタンでもある。つまり、カロの造るブドウはボランジェも惚れ込むほど、極めてクオリティの高いもの。
しかし、カロは自身のドメーヌ・シャンパーニュでも高い評価を得ている。『アシェット』には毎年掲載される常連でもあるし、『クラスマン(現メイユール・ヴァン・ド・フランス』)においては、「クリュッグ・スタイルの熟成に値するシャンパーニュ!」とまでコメントされているほどだ。
また、その卓越した技術から、同村のジャック・セロスとはなにかにつけ比較されることが多い。コート・デ・ブランのシャルドネを主体に、安定感抜群でフィネスとエレガントさを兼ね備えたカロのシャンパーニュは、年間4万本前後しか造られないこともあり、毎年フランス国内の昔からの顧客を中心に直販され、国外に輸出されるのはごくわずか。弊社は1996年からドメーヌの当主を務めるティエリー・カロ Thierry Callotと直接交渉。
ドメーヌのフラッグシップとなるアヴィーズ村に存在するわずか0.07ヘクタールの伝説的単一畑“クロ・ジャカン Clos Jacquin”から造られるオーク熟成の最高級シャンパーニュを始めとするドメーヌの一連のシャンパーニュのすべてを買い付けることに成功いたしました。ドメーヌで栽培するブドウの1/3をボランジェに提供し、ボランジェの所有畑の栽培も行うアヴィーズ村屈指の新世代RMが手がけるプライヴェート・シャンパーニュです。
◆ドメーヌの歴史◆
カロ家の祖先、ルイ・カロ Louis CALLOTがアヴィーズに定住したのは1780年頃のこと。そして、その息子がアヴィーズ村に最初のブドウ畑を購入、畑は代々家族で受け継がれてきた。その後、1860年に生まれたオーギュスト=ルイ August-Louisがドメーヌで初めて醸造を行う一方、メゾン・ロデレールの醸造も手掛けていたという。
1971年、カロ家はメゾン・エイドシックがアヴィーズ村に所有していた畑と醸造所、セラーを買い取り、ネゴシアンに提供するブドウの圧搾を開始した。1985年にドメーヌ・ピエール・カロを設立し、元詰めシャンパーニュの醸造に着手した。1987年には、醸造学の免状を取得後、ボルドーやシャンパーニュのテタンジェ、ヴランケンなどで働いていたティエリー Thierryがドメーヌに参画し、1996年にドメーヌの当主に就任した。
現在、ドメーヌは7.25ヘクタールの畑を所有。栽培は環境に配慮したリュット・レゾネを実践しており、土も耕耘している。その他、年間を通じて行われる畑での作業のすべてが手作業で行われ、ブドウも丹念に手摘みで収穫している。所有する畑で栽培されるブドウのうち、5ヘクタールで収穫したブドウのみがドメーヌのシャンパーニュの醸造に使われ、既述の通り、2.25ヘクタールで栽培されるブドウは、すべてボランジェが購入している。
ドメーヌの元詰めシャンパーニュの年間総生産量は4万本前後しか造られないこともあり、毎年、フランス国内の古くからの顧客を中心に直販され、国外に輸出されるのはごく僅か。現在、フラッグシップ・キュヴェの“クロ・ジャカン”(*)をはじめ、6種類のキュヴェを手掛けている。ドメーヌで栽培するブドウの1/3をボランジェに提供し、ボランジェ所有の畑のブドウ栽培も行うアヴィーズ村屈指の新世代RM、それがピエール・カロ・エ・フィスだ。
● N.V. Champagne Grand Cru Blanc de Blanc Diversite
シャンパーニュ・グラン・クリュ・ブラン・ド・ブラン・ディヴェルシテ
【ピエール・カロの新シリーズ、「多様性」と言う名のディヴェルシテのスタンダード!コート・デ・ブランのグラン・クリュの軽やかさが光ります。】

良い感じに撮れた写真です。泡も旺盛です・・ちょっと粒が揃って撮れていないのが残念ですが、何せ年末の慌ただしいこの時期は、ヌーボーは有りますし、超重量級のドメーヌがどんどん届きますし、シャンパーニュは届く、それに新たなデイリー系も・・と言うことで、
「あと1カ月で2020年が終わってしまうのに・・新着のご案内は終わりそうに無い!」
と言う状況です。
まぁ、ワイン屋さんのサイト「あるある」ですが、エージェント情報をコピペで値段だけ出せば終了!・・をやれば良いのでしょうが、残念ながら・・そんなことをやっても何の意味もないと本人が思っているものですから質が悪い・・。なので・・いや、こんなことを書いている場合ではないので次に行きます。
「多様性」と言う名前の新シリーズだそうです。確かに今までより少し「軽め」で高域のアロマの伸びが良いかな?・・と思います。決して重量感のある・・また押し出しの強いタイプでは有りません。例えばボランジェとか、コート・デ・ブランならアラン・ロベールとか・・とは、
「似せても似つかない」
タイプですね。
しかしとても良く香り、酸もしっかりしているものの強過ぎない、エレガントタイプですので、マリアージュはさせやすいオールマイティタイプじゃないでしょうか。

二枚目の写真は、泡から覗けるワインの色合い・・を是非ご覧ください。ブラン・ド・ブランらしい、つまりシャルドネらしい明るい色合いですよね。神々しくもある感じです。
それに、例えばジョルジュ・ラヴァルの持つ中域や低域の伸び、膨らみ感はこのブラン・ド・ブラン・グラン・クリュには有りませんが、中高域~高域に伸びて行く伸長感と言いますか、伸びやかさはジョルジュ・ラヴァルには無いです。この辺りがシャンパーニュの面白さでも有るかと思います。
決して重く無く、伸びやかでマルチに活躍してくれるタイプだと思います。乾杯にも良いでしょう。因みに正規品では有りません・・ちょっと正規はまだ心配な部分もあり・・ご検討くださいませ。
● 2011 Champagne les Avats Grand Cru Extra Brut Diversite
シャンパーニュ・レ・ザヴァ・グラン・クリュ・エクストラ・ブリュット・ディヴェルシテ
【新シリーズディヴェルシテのミレジメです!コート・デ・ブランのグラン・クリュ、アヴィズ、クラマン、シュイィの村オンリーのグラン・クリュ・エクストラ・ブリュットです。】

セラー・トラッカーでは92ポイント、付いていましたね。アメリカの方もこのような繊細なタイプはお好きなんでしょうか・・ってSNSですから、アメリカ人オンリーとは限りませんよね。
同じディヴェルシテと比較しますとより繊細でリキュールが無い分、よりドライです。軽やかさや中高域から高域へと伸びようとするニュアンスは同じですね。リキュールが無い分、より繊細でデリケートですので、
「ちょっとラフに飲むかもしれない」
のでしたら、敢えてこの2011ミレジメにせず、スタンダードに行くのも手だと思いますよ。同じブラン・ド・ブランのグラン・クリュで・・まぁ・・このザヴァと比較してしまえば緩さも見えるかもしれませんが、全然許せる範囲内です。価格もリーズナブルですしね。
そう言えば意外や意外、こんなに軽やかで伸びやかなシャンパーニュは中々ないかもしれません。それなりに酸の重量感が有って、ドシッとしたアイテムは見つかりますが、
「超エレガント!」
と言えるタイプは少ないですよね・・サロンにしても結局は相当に低域もしっかりしています。

二枚目もノン・ミレジメ同様に液の色合いを撮ってみました。良い感じでしょう?・・ブラン・ド・ブランを飲みたい!・・とおっしゃるお客様は多いんですが、
「流石に5千円ではなかなか難しいですよ」
と言わなければならないパターンが多かった訳で、今回、このような「軽やかで華やかで超ドライ」な「ザヴァ・エクストラ・ブリュット」が有ることで、2020年は少し助かるかもしれません。
最も、
「シャンパーニュは低域からモリモリ盛り上がってくるような凄みが無きゃ!」
と思っていらっしゃる方には向きません。一芸に秀でたブラン・ド・ブランです。是非飲んでみて下さい。こちらも正規では有りませんが非常に美味しかったです。ご検討くださいませ。
● N.V. Champagne le Chemin de Paradis Extra Brut Grand Cru
シャンパーニュ・ル・シュマン・ド・パラディ・エクストラ・ブリュット・グラン・クリュ
【ピエール・カロの最新キュヴェ2アイテム!超限定です。どちらもコート・デ・ブランのブラン・ド・ブラン、しかもエクストラ・ブリュットです!】
単一畑クロ・ジャカンを擁するピエール・カロ・エ・フィスの最新キュヴェ2アイテムをご紹介します。少な過ぎて飲めないのが恨めしいですが、やはりコート・デ・ブランのグラン・クリュ・シャルドネを100%を使用したリキュール添加の無い、もしくは非常に少ないエクストラ・ブリュットと言うのは何よりも大きな魅力でしょう。
アヴィーズが本拠ですから、当然のようにその葡萄の使用は多くなりますが、レ・シェーヌはアヴィーズ・オンリーです。
そうなってくるとさらに、同じアヴィーズに本拠を置く「ジャック・セロス」との対比が以前から言われていましたがが、このプレミアム・クラスの「レ・シェーヌ」と「ル・シュマン・ド・パラディ」が揃ったことで、ようやくその「対比」も現実味が帯びて来た・・と言えるかと思います。
実際、このプレステージ・クラスが出る前も、普通にエクストラ・ブリュットは美味しかったですが、セロスと比較するのはどうか・・?・・と感じていました。ジャック・セロスの最盛期のシャンパーニュはもう・・神々しく、余りの美しさに参ってしまうほどでした。
でもその神々しさまで放っていたジャック・セロスのシャンパーニュたちは、昨今はどうなっているのか、たまたま noisyの口に入ったものがイレギュラーなものだったのかもしれませんが、十数年前に感じたその「物凄い美しさと味わい」には遠く及ばないと感じています。
まぁ、ビオディナミに走り、その意味を知り、さらにその本質を極めようとし極めたと・・ジャック・セロスは言うかもしれませんが、やはりブラン・デ・ブラン(・・デです)の、しかもアヴィーズのシャルドネの素晴らしさを知らしめたジャック・セロスにしても、紆余曲折の中で、神話の主人公に祭り上げられ、その幻像に苦しんだのかもしれません。
noisy のお客様も、
「最近のセロスには興味は無い」
とおっしゃる方も多く、おそらく noisy も感じている「ある種の危うさ」「欠如した美しさ」に、そんな気持ちになっているのかもしれません。
そんな中でピエール・カロは、アヴィーズのシャルドネを主体にしたこの2アイテムのエクストラ・ブリュットは、とことんまで美しい、神々しさまで放っていたジャック・セロスを引き合いに出して良いクラスのシャンパーニュと言えます。
クロ・ジャカンはむしろ、非常にバランスの良い、誰が飲んでも納得の行く味わいに仕上がっていますから、むしろ「エクストラ・ブリュット」とは掛け離れた存在です。
この2アイテムは、コート・デ・ブランのシャルドネの、真の姿の美味しさを追求している「はず」のキュヴェで、noisy も非常に興味を持っています。ピエール・カロのスタンダード品も普通に旨いですし、エクストラ・ブリュットも繊細な美味しさを見事に表現できていますから、このプレステージ、是非飲みたいですね~・・。
でも今回は非常に少ないので・・飲むのをためらっています。是非一度お試しくださり、その味わいを教えてください・・(^^;;
まぁ、ファーストヴィンテージものですから、力の入れようが違うと思いますよ。今のところはとても飲めないので美味しく飲めるだろう背景だけ・・書いてみました。是非ご検討くださいませ。
● N.V. Champagne Clos Jacquin Avize Grand Cru Brut
シャンパーニュ・クロ・ジャカン・アヴィーズ・グラン・クリュ・ブリュット
【ピエール・カロのフラッグシップ!クロ・ジャカンです!】
以前のコラムからのものを修正、加筆しています。非正規品です。
【なかなかにエレガントです!】
これから先のこともあるので、取りあえず全てのアイテムを飲んでみました。クリュグに近いというエージェントさんの(クラスマンの?)ご紹介でしたが、noisy 的にはむしろ、リキュールを足していないルイ・ロデレール(・クリスタルも含めて)というニュアンスでした。
泡は押しなべて細やかで適切なレベル。エレガントさに長け、決して押しの強いタイプでは有り得ない。クリュグやジャック・セロスと言った生産者を引き合いに出すと、絶対に勘違いされると思う。あくまでも綺麗で可憐なスタイルです。
ノン・ドゼはやや軽めで、エレガント、とてもドライながら薄辛くなっていないのはさすが。夏場のシャンパーニュの選択とするなら絶好でしょう。
グランド・レゼルヴ・ブラン・ド・ブラン・ブリュット は、太目の高級瓶に入れられ、見た目も重量感が有ります。今回初入荷なんですが、テイスティングは間に合いませんで申し訳有りません。でも近いうちに飲むと思います。ピエール・カロのシャンパーニュはバランス良いので・・・結構重宝してます。
ミレジムのアンスィエンヌは、奥行きを感じさせる素直な味わい。それでも凄みを感じさせるものでは無く、あくまでもエレガントなスタイル。わずかに若いが美味しく飲める。半年~1年でちょうど良い熟成を迎えるだろう。
クロ・ジャカンはさすがにフラッグシップだけのことはあり、もっともエレガントで美しいシャンパーニュ。グイグイっと引っ張ってゆくようなものではなく、チョイチョイとちょっかいを出してくる感じ。細やかな泡が絶妙。それでも重量級ではない。
どうなんでしょうね。比較の対象としてワインに緊張感や張りの有るクリュグやセロスを出すのは良いにしても、かなりイメージが違うことを主張すべきかな?まして、ボランジェのシャンパーニュとは方向性が全く違います。あくまでもエレガントスタイルのシャンパーニュだと思ってください。お勧めします。
以下はエージェントさんからのテクニカルです。
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○N.V. シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン・ノン・ドゼ
ステンレスタンクで発酵後、シュール・リーの状態で8ヶ月熟成。マロラクティック発酵実施後、瓶内二次発酵と熟成を行う。近年収穫葡萄50%とリザーヴ・ワイン50%のブレンド。アヴィーズとクラマン産のシャルドネ100%。
○2004 シャンパーニュ・グラン・クリュ・ミレズィンム・ブリュット・ヴィーニュ・アンスィエンヌ
アヴィーズ村に存在する0.4haのリュー・ディ"レ・ザヴァ"の1952年植樹の古樹のシャルドネ100%から造られるミレジメ物。シュール・リーの状態で8ヶ月間熟成。マロラクティック発酵実施後、瓶内二次発酵。
○シャンパーニュ・グランド・レゼルヴ・ブラン・ド・ブラン・ブリュット
アヴィーズ,クラマン,シュイイ,グローヴ産のシャルドネ100%で,単一年の収穫ブドウ50%とリザーヴ・ワイン50%(リザーヴ・ワインの5%は木製キューヴで1年間熟成させたもの)のアッサンブラージュ。ステンレス・タンクで発酵後,シュール・リーの状態で8ヶ月熟成。マロラクティック発酵実施後,瓶内二次発酵と熟成を行う。スタンダード・キュヴェよりさらに1年長く瓶内熟成させる。ドザージュによって,ノン・ドゼ,ブリュット,セックの3種類のタイプがある。
○N.V. シャンパーニュ・グラン・クリュ・ブリュット クロ・ジャカン
アヴィーズ村の丘の頂にある真東に向いた僅か0.07haの単一畑"クロ・ジャカン"で栽培される1975年植樹のシャルドネ100%から、年間僅か800本のみ造られるドメーヌのフラッグシップ・シャンパーニュ。シュール・リーの状態で、12ヶ月間木製キューヴで熟成。
● N.V. Champagne les Chenes Extra Brut Avize Grand Cru
シャンパーニュ・レ・シェーヌ・エクストラ・ブリュット・アヴィーズ・グラン・クリュ
【ピエール・カロの最新キュヴェ2アイテム!超限定です。どちらもコート・デ・ブランのブラン・ド・ブラン、しかもエクストラ・ブリュットです!】
単一畑クロ・ジャカンを擁するピエール・カロ・エ・フィスの最新キュヴェ2アイテムをご紹介します。少な過ぎて飲めないのが恨めしいですが、やはりコート・デ・ブランのグラン・クリュ・シャルドネを100%を使用したリキュール添加の無い、もしくは非常に少ないエクストラ・ブリュットと言うのは何よりも大きな魅力でしょう。
アヴィーズが本拠ですから、当然のようにその葡萄の使用は多くなりますが、レ・シェーヌはアヴィーズ・オンリーです。
そうなってくるとさらに、同じアヴィーズに本拠を置く「ジャック・セロス」との対比が以前から言われていましたがが、このプレミアム・クラスの「レ・シェーヌ」と「ル・シュマン・ド・パラディ」が揃ったことで、ようやくその「対比」も現実味が帯びて来た・・と言えるかと思います。
実際、このプレステージ・クラスが出る前も、普通にエクストラ・ブリュットは美味しかったですが、セロスと比較するのはどうか・・?・・と感じていました。ジャック・セロスの最盛期のシャンパーニュはもう・・神々しく、余りの美しさに参ってしまうほどでした。
でもその神々しさまで放っていたジャック・セロスのシャンパーニュたちは、昨今はどうなっているのか、たまたま noisyの口に入ったものがイレギュラーなものだったのかもしれませんが、十数年前に感じたその「物凄い美しさと味わい」には遠く及ばないと感じています。
まぁ、ビオディナミに走り、その意味を知り、さらにその本質を極めようとし極めたと・・ジャック・セロスは言うかもしれませんが、やはりブラン・デ・ブラン(・・デです)の、しかもアヴィーズのシャルドネの素晴らしさを知らしめたジャック・セロスにしても、紆余曲折の中で、神話の主人公に祭り上げられ、その幻像に苦しんだのかもしれません。
noisy のお客様も、
「最近のセロスには興味は無い」
とおっしゃる方も多く、おそらく noisy も感じている「ある種の危うさ」「欠如した美しさ」に、そんな気持ちになっているのかもしれません。
そんな中でピエール・カロは、アヴィーズのシャルドネを主体にしたこの2アイテムのエクストラ・ブリュットは、とことんまで美しい、神々しさまで放っていたジャック・セロスを引き合いに出して良いクラスのシャンパーニュと言えます。
クロ・ジャカンはむしろ、非常にバランスの良い、誰が飲んでも納得の行く味わいに仕上がっていますから、むしろ「エクストラ・ブリュット」とは掛け離れた存在です。
この2アイテムは、コート・デ・ブランのシャルドネの、真の姿の美味しさを追求している「はず」のキュヴェで、noisy も非常に興味を持っています。ピエール・カロのスタンダード品も普通に旨いですし、エクストラ・ブリュットも繊細な美味しさを見事に表現できていますから、このプレステージ、是非飲みたいですね~・・。
でも今回は非常に少ないので・・飲むのをためらっています。是非一度お試しくださり、その味わいを教えてください・・(^^;;
まぁ、ファーストヴィンテージものですから、力の入れようが違うと思いますよ。今のところはとても飲めないので美味しく飲めるだろう背景だけ・・書いてみました。是非ご検討くださいませ。
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