ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ラファエル・ギュイヨ

ラファエル・ギュイヨ

フランス Raphaelle Guyot ブルゴーニュ
● ブルゴーニュの最北部近く、シャブリの南東で、まだうら若き女性がビオでワインを造り始めました。評判がすこぶる良い・・と言うので、noisy も・・

「え・・?・・そんなに・・若い・・いや、売れるの?」

と、昨今は飛ぶ鳥さえお辞儀して去って行くと言う、ヴィヴィットのK君に伺ったので、

「では、それなりに・・何ケースずつか・・」

と言うと、

「・・いや、noisy さん、とんでもない・・そんなにあげられないですよ・・人気なんですから・・」

と宣う・・ので、

「・・あのね・・うちがやるとなったら、少なくとも各1本は開けるんだから・・判ってるでしょ?」

と軽くマウントを取りに行くと、

「・・いや、あ、まぁ、じゃ、ご注文だけは取り合えず2ケースずつで・・でも後で調整します・・」

と、すっと左肩を後ろに引かれてしまいました。

 結局のところ3アイテムのみ、18本、18本、24本と、余りいただけはしなかったんですが、「一番多いんですから・・」と何となく胡麻化されたのは理解しつつ、仕方が無いかと・・テイスティングしてみました。結構に期待してたんですよ・・凄く売れると言うので・・


 で、テイスティングしてみますと・・まぁ・・ねぇ・・悪く無い・・悪く無いと言うよりも、良いのは凄く良く判る。・・でも、

「とてもじゃないが、このまますぐにご案内したらちょっとマズイんじゃないの?」

と思えるほどに、それぞれのキュヴェが揮発酸のニュアンスをしっかり放出していました。このまま出したら・・Noisy wine では全然売れないか、もしくは相当勘違いされて対応に追われる羽目になる・・と判断しました。

 その上で、

「この感じだと、半年ほどで揮発酸は他の要素に同化して匂わなくなり、且つ、複雑性も増して美味しくなるはず」

と言うのも何となく判ったので、結局半年感放置する羽目になり・・半年ほど経過したので、2本目をそれぞれ開けてみると・・


「・・お~・・旨いじゃん!」

と、大変化を遂げたラファエルちゃんのブルゴーニュワインにちょっとビックリさせられました。・・まぁ、うちの愚息も「目を真ん丸]にしてました・・はい。


 半年前に飲まれた方は、「自分には・・合わないなぁ・・」と感じられた方もいらっしゃるかと思います。そして、ネットを調べてみますと、

「すでにどこも完売!」

で・・noisy もビックリ。

「・・あの状態で売っちゃうんだ・・」

です。


 まぁ、確かに、Noisy wine も、「それでも欲しい」とおっしゃる方には、よくよく説明させていただいて販売させていただきましたが、絶対に、

「今になってから飲むのがお勧め!」

なことは間違い無いと思っています。


 ナチュールなニュアンスは大人しくなりますが、ちゃんとしたワインに成熟しています。言ってみれば、

「やんちゃな盛りを過ぎて随分大人っぽくなったね・・」

では有りますが、いや、かなり美味しいので、

「色っぽいニュアンスにやられてしまう・・」

方が続出するんじゃないかとも思っています。


 気になるお方は是非・・飲んでみて下さい!




ラファエル・ギュイヨは今年29歳になるミレニアル世代のナチュラルワインの造り手です。高校卒業後、シャトー・ド・ベル、ラ・グランジュ・ティフェーヌ、シリル・ファル、ティボー・リジェ・ベレール、ニカ・バヒア (ジョージア) 、ラマズ・ニコラゼ(ジョージア)などで研鑽。並行してボーヌのCFPPAで栽培と醸造を修めました。ブルゴーニュ生まれのラファエルは、畑は所有していませんでしたが、自身でもナチュラルワインを造りたいと思い、2016年にコート・ド・ニュイのコンブランシアンにミクロネゴスを設立。そして購入したブドウから、一度限りのキュヴとして3種類の2016年のワインを造りました。その後、ヨンヌ県、シャブリの南東にあるTreignyトレニーの村に本拠を移しました。そして、2018ヴィンテージからは、新たに同じヨンヌ県のビオで栽培を行っている知人ドメーヌからブドウを購入して、生まれ故郷であるヨンヌ産にこだわったナチュラルワイン造りをしています


2023 l’Aurore Blanc V.d.F.
ロロール・ブラン V.d.F.

19340
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
品種:シャルドネ100%
(AOCコート・ドーセロワ域内で栽培されたブドウ100%)
2019VTより、醸造所がAOC域内ではないためVDFになっています

 手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスし自然に清澄させ、ブルゴーニュ産バリック(新樽は用いない)で野生酵母で自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。その後、引き続き樽で自発的なマロ発酵と熟成。無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。

 2023ヴィンテージは9月17日に収穫。生産量は3.800本。2024年10月時点のSO2トータルは16mg/L。アルコール度数13度。
 フランス語で「曙」を意味する「ロロール」の名前を冠した白のエントリー・キュヴェ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,280 (外税) 
【まるでボーヌのシャルドネのようなミネラリティに裏打ちされたエレガンス!酸素とよく触れ合わせることがこの香りと出会う条件です・・】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 「おっほ」

とよくわかんない言葉が出てしまいました。抜栓二日目です。

 ガラテも飲んで思ったのですが、ラファエルさんの畑はかなりミネラリティに富んだ畑ですね。特に白ぶどうにとって秀逸なミネラリティをもった畑だと感じます。

 まだ多分若いんだと思います。初日はこのニュアンス出てきませんでした。二日目になり、まるでボーヌのシャルドネのような

「ミネラリティに裏打ちされたエレガンス」

が、スピーディに上がってきたんですね・・!格的に言えば村名の良い所ぐらいのレベル・・・飲めておらず昔の印象であまり自信がないのですが、シャサーニュ的なミネラリティだと思います。

 そこに冷涼で冷ややかな酸、蜜っぽさ、果実の深み・・・隙間なぞ探しても見つからないほどの充実したワインです。

 果実の収束感が醸し出す、果実のあまやかさ。ラファエルの白ワインは基本ほぼ残糖が検知できないほどにドライなんですが、このエキス的な果実のあまやかさがしっかりとあります。

 そこに鉱物的なミネラリティが合わさってくるわけです。非常に高いレベルでバランスの良いワインに仕上がっています。

 色味を見てもこの濃い黄色・・・伝わりますでしょうか。輝きもこのワインが持つミネラリティが反射しているようです。

 さっさと飲むにあまりに勿体無い、さりとて早めに飲んでも十分うまいロロールです。これデキャンタージュしたら相当出てくるんじゃないかな・・・早飲みするなら酸素とよく触れ合わせるのは必須ですね。閉じているわけではないけど、ポテンシャルあるんで少しでも開かせて欲しいです。

 ボーヌのおいしい白、探されている方いらっしゃいましたらぜひこちらも候補に入れていただければと思います。味スジ的にはがっかりすることはないと思いますし、価格と味わいを比較したときに「コスパええやん・・・」となってくれるはずです。ご検討くださいませ!



[ noisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【ロロール...それは「オーロラ」「夜明け」を意味する仏語ですが、まさに・・!そんな、闇から徐々に明けて行く・・見事に官能的なサン=ブリ、シャルドネです!】
 こんなサン=ブリ..飲んだことはおそらく無いでしょう。もっとも、たった5本しかないのに、こんなにコラムを文字だらけにする人もいないでしょうが・・。

 どうやら2019年からサン=ブリの葡萄で造っていたようですが、Noisy wine に割り当てをいただけたのは、この2022年ものは初めてになります。もっとも2021年ものは天候不良でまったく造れなかったのでしょう。

 アルゴテの黄色の強さ・・これはやはり黄色いフルーツ系の豊かさや、蜜感の密度にかかわって来ます。シャルドネのこのロロールは、アリゴテほどの最初のインパクトは無い・・んですが、まさに、

「オーロラ!」

でしょうか・・。

「いや、そこまで色彩を瞬時に変えはしないぞ?」

と言うことならやはり・・

「夜明け」

かなぁ・・とも思います。ぜひ富士山のご来光のように・・開いてくれると・・ワインを飲むのも楽しみでしょう?


 明らかにアリゴテはシャルドネよりも腰高です。ですが、一般的な感覚で言った場合の「腰高」とは・・相当にかけ離れています。

 ですので、アリゴテが余りに凄いので・・その腰の位置が非常に低く、中低域にボリューム感を持っているシャルドネのその「域」さえ侵しているような感覚なんですね。

 ですがシャルドネはより低い位置から・・その明るさを見せ始めます。ご来光のようにわずかにオレンジ色も含む感覚です。

 そして徐々に周りに光を照らすように・・アロマを振りまきます。そしてそのたびに表情も少しずつ変化してきます。

 まぁ・・出来たばかりの2022年のシャルドネで、これほどまでに楽しませてくれるのはビオの良いところですね。2022年のブルゴーニュ・シャルドネはまだもっと硬いでしょう。この「ロロール」は、彼女特有の「官能さ」をも持ち、エレガンスとエロティシズム?の融合・・エレエロですね・・(^^;;

 まったりとしつつ、口内にへばりついた粘性のある液体の残渣から、ほんのり熟し気味のムルソーを彷彿させるアロマと味わいを感じさせてくれます。

 さっさと飲んでめちゃ美味しい白ワイン・・良いですよね。ぜひ飲んでみてください。超お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【これは旨い!!・・ファーストヴィンテージながらもミネラリティをバッチリ内包したぷっくらと膨れた見事なアリゴテ!・・ビオ度は高いが、ビオ嫌いでも行けちゃう健全さです!】

 この数年・・グラスの写真を多めにアップするようになってからでしょうか、検索エンジンのクローラーが頻繁に訪れ、画像を延々と持って行くのをログで確認しています。

 それと同時にサーバーに「悪戯」をする連中も大いに増え、何とかサーバーをハッキングしようとあの手この手で攻めてくるようになりました。まぁ・・

「そう簡単にはやられない」

ようにしていますのでご安心ください。下手をすると・・

「noisy もサーバーにアクセスできない・・」

状況を作ってしまったことも有りますので、その手段は間違えないようにしないといけない訳ですが、何しろ新着を送らせていただいているお客様もウイルスに感染していらっしゃる方がそれなりにいらっしゃいまして、

「新着を出した直後に数件以上のウイルスメールを送りつけられる」

状況です。

 特にロシアによるウクライナ侵攻以後は酷いです。皆さんもお気を付けくださいませ。


 初リリースのアリゴテです。・・こりゃぁ・・

「美味い!」

としか言いようのない見事なアリゴテです。

 アリゴテのスレンダーなイメージは、どこかにちょっと残しつつ・・また、青りんごっぽい果実も、

「それだけなの?」

と言わせない・・ちょっとぷっくりゴールドな果実も連れて来てくれたりして、ついつい嬉しくなってしまいます。


 昨今はアリゴテも、実はアリゴテブームなんじゃないか?と思えるような人気ぶりでして、以前なら誰も見向きもしてくれなかったものが、

「出した瞬間に蒸発」

なんて珍しく無くなっています。


 これはもう、そのアリゴテが美味しい!・・ことが理由なんだと思うんですね。パタイユだって、ダンジェルヴィーユだって、いの一番に無くなっちゃいますが、やはり飲んでいて楽しい・・美味しい・・しかも安い!・・と言う共通認識が広まっているんだと思います。

 そして、このシャブリ近郊の土地由来のミネラリティの豊富さがしっかり表情に出ていますし、そこにラファエルらしい自由なニュアンスも、ちゃんと感じられる味わいになっています。

 数は無いので早い者勝ちになります。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


2023 Galatee Blanc V.d.F.
ガラテ・ブラン V.d.F.

19339
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
品種:アリゴテ100%(AOCコート・ドーセロワ域内で栽培されたブドウ100%)
醸造所がAOC域内ではないためVDFになっています

 手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスし自然に清澄させた後、ブルゴーニュ産バリック(新樽は用いない)で、野生酵母で自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。その後、引き続き樽で自発的なマロ発酵と熟成。熟成後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。2023ヴィンテージは9月18日に収穫。生産量は4.000本。2024年3月時点のSo2トータルは15mg/L。アルコール度数12.5度。
 このキュヴェは、2022ヴィンテージまではアリゴテの名称でしたが、2023ヴィンテージからガラテと名称変更しました。ブルゴーニュのアペラシオン協会が、「AOCブルゴーニュ」が一緒に記載されなければ、ラベルに「アリゴテ」と記載することを認めていないため、名前を変更しなければならなくなったそうです。このキュヴェは間違いなくブルゴーニュ産のアリゴテから造られていますが、醸造所の場所の関係でヴァン・ド・フランスになっており、ブルゴーニュを名乗れないため、変更を余儀なくされました。ガラテとはギリシャ神話に登場するニンフのことで、発音が少しアリゴテに近いため、このように命名したそうです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,280 (外税) 
【高密度なアリゴテ・・!冷ややかで高い酸のボリューム感。手抜きのないアリゴテがここにある!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 実は来週アリゴターというアリゴテの生産者グループのイベントに行くんですが、その前にこのアリゴテを飲めて良かったな・・・と感じています。

 Noisy Wineで働き初めて1年経過し、それなりにテイスティングもしてきましたが、あまりテイスティングできていない品種や地域は、いまだ浦島太郎感の抜けないオイジーです。アリゴテもその一つだったので、そういった意味でもアリゴターのイベントは楽しみにしていました。

 アリゴテが良くなっている理由を考察するといくつか理由はあると思いますが、一つは温暖化だと思っています。ぶどうの熟度が上げやすくなりシャープなアリゴテにボディを与えやすくなっているのでは、と。

 しかし、今のところラファエル・ギュイヨのワインにはそこまで温暖化の影響は大きくないのかもしれません。ブルゴーニュでも最北部で、ワインも冷涼感に満ちています。じゃあ他の理由は・・?と言われればやはり

「生産者のアリゴテにかける熱量が変わった・・・?」

のではないかと思っています。アリゴターというイベントが日本で開催されるほどですからね!一種のムーブメントまで成長してきているのかも・・とすら思います。そしてラファエルさんの場合はドメーヌ設立からアリゴテは重要な品種と位置付けている、そんな印象を、ワインからも受けます。なんでそう思うかというと、

「密度」

なんですよね。ガラテにはスケール感を感じるほどに密度が備わっています。密度には生産者の意気込みが最も現れやすいと感じています。密度を上げるには収量をある程度減らさなければいけないわけで、安かろうのワインにはあえて収量を下げようなんて思わないはずです。

 収量を下げ、密度を上げればミネラルの骨格が形成され、その収まらんとするミネラリティが漏れ出し、香りにエレガンスを纏いはじめ、素晴らしいワインになっていくのだと思います。ガラテも香りに「ミネラリティの漏れ」を感じますし、糖分は全く無いと言えるほどにドライでありながら、密度によるあまやかさが出てきています。

 ブルゴーニュの最北部らしく、酸のボリューム感に不足は全くありませんし、とても冷涼。少しグリーンの残るシャープさもあるのはアリゴテだからでしょう。シャルドネとはやはりキャラクターは違いますが、液体としての評価をしたときに同格、価格で見ると同格以上じゃない・・?という感が拭えません。

 チープだからとアリゴテに食指が伸びない方には、ぜひ一度試してほしいワインです!ご検討くださいませ。

[ noisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【飲む者の感性をビビらせる・・めちゃ美味しいアリゴテです!・・これ、アリゴテって・・判るでしょうか?】
 まぁ・・ある種、ラファエル・ギュイヨのワインは・・

「マロラクティック発酵」

に重要性があるように・・感じています。

 あ、話しがそれますが、Windows10 の使用期限も迫る中、PCを入れ替えたのは良いんですが、長年使用した漢字変換を移植するのが面倒でやらなかったら・・それに、購入したPCのキーボードが、まるでストロークが無くて打感が悪く、それも相まって・・

「コラムを一行打つのに、何度打ち直しをしなくてはならないか?」

と言う状況でイライラが募りまして・・「マロラクティック発酵」は「まろ楽ティック発酵」になってしまうので・・とにかくキーボードだけは別に購入しました。

 もしかしたらアチコチに打ち間違えがあるかもしれません・・ご容赦くださいませ。


 Noisy wine はピノ・ノワールの販売も多いですが、おそらく他店様とは比較にならないほど白ワインの販売も多いと想像しています。noisy もシャルドネやアリゴテ、ピノ・ブラン、ソーヴィニヨン・ブランなど・・大好きですから・・何よりも、

「マリアージュを気にしなくても良い」

のが・・ね・・特に和食です。昨今は昔と違って魚介や野菜の鮮度も上がっていますし、ワインの状態も非常に良いですから、細かなマリアージュはたとえ「ピノ 対 魚介」でも結構に行けちゃったりします。


 で、このアリゴテですが・・普通だと、

「フレッシュ&フルーティで軽やか。クイクイ飲めて青りんごが香ります・・」

なんてね・・ほんのちょっとだけソムリエさんを意識すると・・そんな感じでしょうか。

 ところがです!・・このアリゴテは、

「前述を全否定します!」

と宣言しないと・・購入したお客様にきっと怒られてしまうんですね・・。

「・・どこが軽やかなん?」

と。

 この商品名「アリゴテ」はアリゴテ種ですが高級ワインの範疇にある見事な白ワインです。

 全く酸っぱく無い・・です。青りんご?・・香りません。むしろ「蜜の入ったリンゴ」だったら感じるでしょう。フレッシュ?・・いや~・・熟れて官能感バッチリです。フルーティーはフルーティーですが、頭に「フレッシュ&」が付いたフルーティーさとは全く異なります。クイクイと飲むと言うよりも、

「一口、一口を味わいながらゆっくり飲む・・ことを要求される」

 と言う・・素晴らしい白ワインです!

 黄色が濃いですよね・・蜜感も有りますしね。青くないんですね・・黄色い果実のフレーヴァーもしっかり有ります。

 ん・・これで・・良いかな・・(^^;; 美味しいです。ぜひ飲んでみてください。ラファエル・ギュイヨ・・素晴らしいです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【これは旨い!!・・ファーストヴィンテージながらもミネラリティをバッチリ内包したぷっくらと膨れた見事なアリゴテ!・・ビオ度は高いが、ビオ嫌いでも行けちゃう健全さです!】

 この数年・・グラスの写真を多めにアップするようになってからでしょうか、検索エンジンのクローラーが頻繁に訪れ、画像を延々と持って行くのをログで確認しています。

 それと同時にサーバーに「悪戯」をする連中も大いに増え、何とかサーバーをハッキングしようとあの手この手で攻めてくるようになりました。まぁ・・

「そう簡単にはやられない」

ようにしていますのでご安心ください。下手をすると・・

「noisy もサーバーにアクセスできない・・」

状況を作ってしまったことも有りますので、その手段は間違えないようにしないといけない訳ですが、何しろ新着を送らせていただいているお客様もウイルスに感染していらっしゃる方がそれなりにいらっしゃいまして、

「新着を出した直後に数件以上のウイルスメールを送りつけられる」

状況です。

 特にロシアによるウクライナ侵攻以後は酷いです。皆さんもお気を付けくださいませ。


 初リリースのアリゴテです。・・こりゃぁ・・

「美味い!」

としか言いようのない見事なアリゴテです。

 アリゴテのスレンダーなイメージは、どこかにちょっと残しつつ・・また、青りんごっぽい果実も、

「それだけなの?」

と言わせない・・ちょっとぷっくりゴールドな果実も連れて来てくれたりして、ついつい嬉しくなってしまいます。


 昨今はアリゴテも、実はアリゴテブームなんじゃないか?と思えるような人気ぶりでして、以前なら誰も見向きもしてくれなかったものが、

「出した瞬間に蒸発」

なんて珍しく無くなっています。


 これはもう、そのアリゴテが美味しい!・・ことが理由なんだと思うんですね。パタイユだって、ダンジェルヴィーユだって、いの一番に無くなっちゃいますが、やはり飲んでいて楽しい・・美味しい・・しかも安い!・・と言う共通認識が広まっているんだと思います。

 そして、このシャブリ近郊の土地由来のミネラリティの豊富さがしっかり表情に出ていますし、そこにラファエルらしい自由なニュアンスも、ちゃんと感じられる味わいになっています。

 数は無いので早い者勝ちになります。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


2023 la Valse V.d.F.
ラ・ヴァルス・ブラン V.d.F.

19341
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
(AOCサン・ブリ域内で栽培されたブドウ100%)
2019VTより、醸造所がAOC域内ではないためVDFになっています

 手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスし自然に清澄させ、ブルゴーニュ産バリック(新樽は用いない)で野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。その後、引き続き樽で自発的なマロ発酵と熟成。無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。
 2023ヴィンテージは9月18日に収穫。生産量は1.700本。2024年10月時点のSo2トータル26mg/L。アルコール度数13.5度。
 フランス語で「ワルツ」を意味する「ラ・ヴァルス」の名前を冠したサン・ブリのキュヴェ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,590 (外税) 
【サンセールにほど近いトレニー村で造られた「サン=ブリ」!・・サンセールの冷ややかでエレガントで軽やかな味わい・・ではありません!濃密で妖艶です!】
[ oisy wrote ]
 2023ヴィンテージは数が無いのでテイスティングできませんでした・・!

 しかしアリゴテのガラテと、シャルドネのロロールをテイスティングして、

「冷ややかでミネラリティに富み」

「密度のある仕上がり」

というスタイルだとわかりました。

 これはソーヴィニヨンに当てはめてもかなり良いワインになるスタイルだと思います。

 また過去の noisy のコメントを見ているとリリース直後は不安定な部分もあったようなんですが、2023ヴィンテージではどのキュヴェも不安定さを感じない造りに仕上がっています。

 きっと磨かれたミネラリティがキラリと光るワインに仕上がっているんだろうなと予想します・・!飲めてはおりませんがきっとうまいんだろうな、と思わせるだけのものは他のキュヴェから感じ取りました。ご検討くださいませ!




[ noisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【サンセールにほど近いトレニー村で造られた「サン=ブリ」!・・サンセールの冷ややかでエレガントで軽やかな味わい・・ではありません!濃密で妖艶です!】
 こちらも2022年、テイスティングは回避しました・・初登場の入荷が少ないワインを飲んでしまったので・・申し訳ない。

 ですが、アリゴテ2022を飲ませていただいて・・思わず・・

「・・旨い・・なぁ・・」

と・・思わず声が出ました。

 なんと言いますか・・2019~2020年頃の彼女のワインは、リリース直後と言いますか、到着直後はまだ結構に暴れていまして・・揮発酸が溶け込んでいなかったんですね。

 まぁ・・ヴィンテージの背景、葡萄の出来なども有ったんだと思います。

 しかしながら2022年もの(テイスティングできた白はロロールとアリゴテですが)の美味しさ、リリース直後の安定度は抜群でしたので、やはり総体としての葡萄の出来が良かったんだろうと・・想像しています。

 ぜひ飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【2019年ものが Vinum Wine Magazine で95ポイント相当!・・ブルゴーニュのピノ・ノワールに良く似たエレガントで妖艶なピノ・ノワール・・でしょう!】

 こちらもすみません、グラスの写真は撮って無いです。その理由は「2020リディル・ルージュ」のコラムに書いて有りますので、

「そんなくだらないことはど~でも良い・・」

とお考えの方以外は読んでみて下さい。確かに下らないかもしれません。


 ですが2020年ものはリディル・ルージュ同様、2019年ものの到着時に見せたネガティヴさ・・アヴァンギャルドさは無く、全く揮発酸が無いとは言えないものの、確実に表情に溶け込んでいてポジティブなものになっています。

 そして、サン=ブリと言えばソーヴィニヨン・ブランなんですが、この葡萄の質が実に良い!

 自然酵母で醸造する場合、・・あ、もしかしたら、

「自然酵母、培養酵母、どっちにするのかは好みだけでしょ?」

とお考えかもしれませんが、これは造り手にとっては大問題なんですよ。そんなに簡単に変えられることでもないし、出来ることでもないんです。

 培養酵母の場合は、発酵前にSo2を入れさえすれば全ての菌を始末できますから、あとは培養酵母で醸造スタート出来る訳です。しかし自然酵母の場合はSo2を入れませんから・・入れたら自然酵母はいなくなってしまう訳ですよね?・・なので、発酵には好ましくない他の菌も生きている訳です。そのまま醸造をスタートしますとそれらも一緒に動く訳で・・だからこそ、揮発酸を生成する菌も混じっている可能性があると言うことになります。

 葡萄が本当に健全なものばかりなら、アルコールを食糧とするそれらはほぼ皆無ですが、少しでも傷が付いていたりしますとそこから酵母が入り込みアルコール発酵を始め・・そのアルコールを食べて酵母以外のそいつらは増殖してしまう・・そんな流れなんですね。

 ですから、このぷっくりと丸く、青りんごさえ高級リンゴに代えてしまうような見事な味わいは、そんな瞬間をひらりと躱したり、少しは受け入れてもある程度以上は拒絶した証拠でも有るんですね。

 素晴らしい出来だと思います。あの美味しかった、官能感バッチリの2019年ものよりも出来も良いと感じます。一つだけ・・有るとするなら、2019年ものはNoisy wine で半年寝かしていますので、

「飲むタイミングが2019年ものよりも早い」

と言う部分を含んでいただき、お楽しみいただけましたら幸いです。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【ソーヴィニヨン・ブランのネガティヴな香りも無し!・・滑らかでネットリ!官能感バッチリな旨い白です!】

 一枚目がこの冬の・・半年前の写真で、二枚目が最近の・・9月始めの写真です。

 白なので判り辛いかもしれませんが、これは結構、臭かったです・・揮発酸、バリバリでした。

 でも今はほとんど判らない状態にまで来ています。ワインって・・不思議ですよね・・なので、エージェントさんには、

「あのね・・到着したからって、すぐ販売してしまって良いものと、よく考えないといけないものがあるんじゃない?」

と、釘を刺しておきました。

 ビオファンには良いですが、ビオ嫌いのブルゴーニュファンの手にあの状態で入ってしまうと、結構に問題になると感じました。

 それでも今は、相当に旨いですよ!だからワインは面白いんですね・・。


 まぁ、難しいですが、2枚目の写真の方が・・少なくとも、

「落ち着いているように見える」

と思うんですね。


 味わいは、良く熟した洋ナシとか、良く熟した青りんごとか・・実に妖艶だけれどシャッキリ感もちゃんと有る、青臭く無く美味しい果実が充実した柔らかなフィルム状のミネラリティとともに結構に感じられ、

「これは美味しい・・よなぁ・・」

と、思わず愚息と顔を見合わせてしまいました。


「全く別物みたい・・」

 のようなことを言っていたと思いますが、こんなマジックのようなことをやっているのが醸造家なんですね。美味しいです!・・是非飲んでみて下さい。


2023 l’Idylle Rouge V.d.F.
リディル・ルージュ V.d.F.

19342
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール100%(AOC コート・ドーセロワ域内で栽培されたブドウ100%)
醸造所(トレニー)がAOC 域内ではないためヴァン・ド・フランス格付けになっています。

醸造:手摘みで収穫したブドウをステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。100%全房でセミ・マセラシオン・カルボニックで発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。圧搾後、引き続きステンレスタンクで自発的なマロ発酵と熟成を行った後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2 は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。

 2020 ヴィンテージは9 月2 日収穫。生産量3.062 本。2021 年12 月時点のSo2 トータルは12mg/L。アルコール度数は13.5 度。
 Vaux ヴォー村の知人のビオロジックのドメーヌの畑の粘土石灰質土壌の選りすぐりの区画で栽培されたブドウを厳選して購入して醸造。フランス語で「純愛」を意味する「リディル」の
名前を冠した赤のエントリー・キュヴェ。

 ルビーレッドの色調。スグリやもぎ立てのブドウ、ラズベリー、レッドベリーなどの果物の心地良い香り。柔らかいアタックと口中には、ブルーベリーやクランベリーなどの果物のピュアな果実味が感じられ、フィニッシュには微かに八角などの清涼感のあるノートと旨味が広がる。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,390 (外税) 
【抜栓二日目以降に香りが爆増する・・!自然派ピノファンの求める香り、ここにあります・・!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 うまい・・!<体に染み入るおいしさとエレガンスがあります!

 しかし現時点で飲まれる場合は、飲み方を少し気を付けないとこのワインの本質には出会えないかもしれません。

 ラファエルの赤は、完全ドライな白と打って変わって、ほんの僅かに、気づかないレベルで糖分を残し、柔らかく仕上がっていると感じます。

 赤い果実が主体で、しっとり・・と濡れ感があります。そこに僅かな清涼感のあるスパイスと野趣味を感じられ、「自然派ブルゴーニュのピノ」らしい味わいです。

 まだ仕上がり切ってはいないということなんでしょうが、抜栓から2〜3日後になると、これらの香りが相まって、「ふわ〜っ」とエレガンスを爆増し始めます。二日目以降とはいえ、2023ヴィンテージでこれほどの香りを放つのは脅威的です・・!初日はそこまでではないので、今飲まれるなら数日かけて飲まれるか、前日抜栓しておくことを激しくお勧めいたします。
 
 もう10年は飲んでいませんが、かつて飲んだパカレのスタイルと印象がかなり被るんですね。香りやグラデーションの豊かさも・・・Noisyのいう「小型のヤン・ドリュー」というのも的を得ていると思います。

 揮発酸はゼロではありませんが、既に溶け込み、他の要素が上がってくることによりまとまってきています。

 自然派系のエロスを・・・しっかりと纏っているワインです。

 よく酸素と触れ合わせると、驚くほど変化していきます!熟成のポテンシャルもあります。ちょっとすごいかも・・と思っていただけると思います。ご検討くださいませ!


[ noisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【グラスの写真は無いですが、キッチリ飲ませていただきました!2019年ものより確実に美しさ、リアルな美味しさが増しています!・・過去最高・・(^^】 すみません・・テイスティングさせていただきましたが・・その写真は無いんです。何故かと言いますと、

「エージェントさんが薬瓶ほどの小瓶に入れたサンプルをくれたから・・」

です。

 ですが、余りの少量のため・・グラスに何とか全部入れても・・

「・・写真に撮れるほど液体のカサがなく、色合いも判らない」

と言う状況になってしまったんですね。


 それでも、トップ・キュヴェの「レ・ロビネット」と、ファーストヴィンテージの「アリゴテ」は再度テイスティングし、グラスの写真も撮らせていただいた・・と言うことになります。

「なんだ・・それなら全部再テイスティングすれば良いじゃん・・人気のワインなんだから・・」

と思われるかもしれませんが、

「ここまでたどり着くのにかなり苦労していて、しかも数量的に再テイスティングしていたら利益が吹っ飛んでしまう。」

から出来なかったんですね。


 実はこの「ラファエル・ギュイヨ」、かなり人気のようでして、余り数をくれないんですよ。

「せめてテイスティングできるだけの数、ちょうだい・・」

と言ったら、先の「ほんのちょっぴりのテイスティング用小瓶プレゼント」になってしまった訳です。

 しかも他にもキュヴェが有り、シャルドネの L’Aurore、マセラシオンのソーヴィニヨン Sauvignon Macération、イランシーの葡萄の Le Baiser、キンメリのピノの Les Hâtes などが有る訳ですが、これらを削って(削られて)の各12本ずつの入荷になってしまった訳です。結構・・苦労しています。報われる場合は余り無いのが残念です。


 2020年のリディルは、2019年ものの到着したての時のような・・

「げっ・・こんなに揮発酸臭いって・・」


 みたいな状況にはなっていませんでした。揮発酸も・・無いとは言えませんが、確実に「要素に溶け込み、表情の極一部分」になっていまして、むしろ多彩な味わいを感じさせてくれる
要因になっておりとても健全です。

 ラファエル・ギュイヨらしい溌剌として外向的な「プリっ」とした味わいはそのまま継続され、むしろ2020年ものの方が好ましい・・と結論させていただきました。

 まぁ・・その辺はですね・・アヴァンギャルドな味わいが大好きな方には「物足りない」と言うことになるのかもしれませんが、Noisy wine のお客様の多くを占めるブルゴーニュワインファンの方々には、確実に「好ましい味わい」になっていると思います。

 あ、noisy が アヴァンギャルドと言うのは、酢酸・揮発酸バリバリ、色落ちバッチリ、開けておくとドロドロになるタイプ・・のことです。最もそのようなタイプのワインの中にも、noisy 的にしっかりその品質を認めるものも有りますから、一概にアヴァンギャルドがダメだと言っている訳では有りません。

 きっと2019年のラファエル・ギュイヨのリディルを Noisy wine で購入し飲まれた方は、

「・・えっ?・・あんなに美味しかったのにnoisyさん、何てことを言うの?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、noisy が販売したのは、Noisy wine でしっかり半年以上休養させ、落ち着かせて味わいを整えたものですから・・。来た当初は・・

「すんごかった!」

んですね。

 でもワインもちゃんと落ち着かせると全然違う表情を見せてくれるものです。是非飲んでみて下さい。かなり美味しいです。・・ただし、

「ビオ嫌いを自認する方は多分ダメ」

です。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は以前のレヴューです。
-----
【滅茶妖艶!・・でも・・揮発酸の存在、きっと判らない方も多いんじゃないかと思える、熟度になっています!・・美味しいです!】

 これがまた滅茶臭くて・・到着した当初はどうしようかと悩むほど・・と言うか、路線は決まっていたんですけどね・・半年待とうと・・。

 で、待ったらまぁ・・甘美で官能的な女性・・いや、ピノ・ノワールに大変身してくれたんですよ・・。これは待った甲斐が有ったと言うものです。しかしながら18本しかないのに2本も開けちゃいましたので、営業的には非常に厳しいです。

 上級キュヴェに比較しますと、「精緻さ」「上品さ」が劣りますが、非常に軽やかで熟成が進んでいて、めちゃ滑らかです。時間が進めば、さらに全体がこなれてきて、滑らかさが増し、落ち着き感も増大、かなりしっとりしてくるんじゃないかと思います。

 ただし、ちゃんと温度を管理して保存した場合・・ですよ。15度を超えるようなセラーで長く置くことはお勧めできません・・と言うか、その状態で販売されてしまったボトルもきっと有るはずだと・・

 判りやすく言ってしまえば、

「小型のヤン・ドゥリュー」

的なピノ・ノワールで、ヤン・ドゥリューほどの素晴らしい葡萄を得られていないがゆえに、熟成の進みも早く、軽やかでアヴァンギャルドさが薄まった、美味しい状態に持っていけている・・と言うことなのかと思っています。


 この状態で飲まれた方はきっと、

「・・えっ?。。何も問題なんて無いじゃん・・」

と思われるかもしれませんが、それでいいんですよね。飲んでみて下さい。29歳のうら若きラファエルの作品です。




2023 les Hates Vin de Pays de l’Yonne
レ・ザット・ヴァン・ド・ペイ・ド・ラ・ヨンヌ V.d.f.

19347
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール100%

 手摘みで収穫したブドウを100%全房で、グラスウールのタンクで野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。果皮浸漬はアンフュージヨン(煎じる)で2週間。この間に足による櫂入れを1~2回行う。圧搾後、バリックに移し(新樽は用いない)自発的なマロ発酵と熟成。7ヶ月熟成させた後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。So2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。
 2023ヴィンテージは9月26日に収穫。生産量は3.800本。2024年3月時点のSO2トータルは19mg/L。アルコール度数13度。
 les Hatesレ・ザットはLain ラン(トレニーの北西でオーセールとトレニーの中間に位置する)の村の中心部にあるリュー・ディで、生垣と樹木と垣根に囲まれたクロの畑。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,980 (外税) 
【淡く、綺麗なしっとり赤果実のニュアンス!まるで10年前のニュイのピノのようなスタイルです。】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 素晴らしいです!ただし・・

 ラファエルのワインは本当にレビューが難しい・・・だいたい、初日に一杯確認し、二日目以降に再確認するのがOisyのスタイルなのですが、初日の印象と二日目以降の印象が全く違うんです。

 このレ・ザットに関しては初日はジューシー系だったのが、二日目以降は香りもエレガンスもめちゃくちゃ出てきて、綺麗なエキス系に変化していきます・・!昇華と言っても良いかもしれない・・

 まだ仕上がっていない、と言ってしまえばそれまでなんですが、この二日目以降のニュアンスに関して言えば、

「今飲んで相当うまい!」

と感じます。なので早々に飲まれる場合は前日抜栓か、数日かけて飲まれることをお勧めしています。

 全房らしく、梗も含まれるニュアンスですが、それがいがらっぽくなることなくしっとりと果実に溶け込んでいます。

 これは時折テクニカルで見かけるようになりました、アンフュージョンという手法によるところが大きいと思います。煎じると訳されますが、要は

「漬け込んでできるだけ何もしない」

ということなのかと捉えています。ピジャージュなどの果皮や種を沈めてかき混ぜる手法は、果皮成分をよく抽出する一方で、時にそれらが持つ余計なえぐみや、渋みも抽出しすぎてしまうと感じます。

 それらの成分は抽出したいけど、余計なものは抽出したくない、と考えた時の選択肢が、じっくり抽出するアンフュージョンという手法に辿り着くのかなと。

 フルーツの果皮成分渋み、えぐみというのは割と簡単に抽出されてしまいます。しかし、強い風味を持っているというのも事実。ここのせめぎ合いは造り手の一つの悩みどころであり、腕の見せ所なのでしょう。

 もしかしたらラファエルのワインの変化というのも、この漬け込みに由来するものなのかも・・・と思っています。

 透明感のあるミネラリティで、淡くありながらしっとりもしていて、本当に良いブルゴーニュのピノです。冷涼感もオイジーの知っている10年前のブルゴーニュに近く、スタイルはシャンボール的だと思います。還りにはキレイなチェリー的赤果実感のエレガンスがあり、ニュイっぽい味わいバランスだなと感じます。

 過去には揮発酸の出てる時期もあったらしいラファエル・ギュイヨのワインですが、2023ヴィンテージはほぼ感じず、あっても液体に溶け込みほぼ感じないレベルになっていると思います。オススメです!ご検討くださいませ!



[ noisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【2019年ものが Vinum Wine Magazine で95ポイント相当!・・ブルゴーニュのピノ・ノワールに良く似たエレガントで妖艶なピノ・ノワール・・でしょう!】
 入荷は6本だけになってしまいました・・。2022年と非常に良いヴィンテージと予想されるラファエル・ギュイヨのレ・ザットです。

 実は・・トップ・キュヴェの「レ・ロビネット」は、海外でもほとんど出回っていないようで、中々見つけられません。そんな状況ですからレ・ロビネットは評点さえ見つけられないんですね。

 でもこの自社所有のレ・ザットは2019年のファーストヴィンテージから95ポイント相当と評価されていまして、ある意味・・非常にもてはやされるアイテムです。

 因みにここは「ヨンヌ県」ですが・・そう、緯度的には、ディジョンよりも北です。ディジョンとほとんど同じ緯度なのは・・ロワールの「サンセール」でして、このラファエル・ギュイヨのトレニー村は、サンセールの北東35キロほどのところに有ります。

 ですので、

「サンセールはすぐそこ!」

なんですね・・面白いですよね。

 ですが土壌はブルゴーニュに非常に似通っているようで、リリースされる彼女のワインは・・ブルゴーニュそのものと感じられます。

 温度感・・ワインの温度感ですね・・これもちょっと面白いので書いておきたいと思うんですが、

「むしろコート=ドールのピノ・ノワールの方が冷ややかに感じる」

んですね。あくまで・・noisy 的な感覚の話しです。

 この辺りは醸造法にもよるかと思います。So2 を出来る限り使用しない・・と言うことが、その辺りに影響しているのかもしれませんが、

「むしろ緯度的に北のラファエル・ギュイヨの方がやや温かみを感じる」

味わいに仕上がっていて、またそのことが・・

「彼女のワインがとても妖艶である」

と感じさせてくれるようです。


 今回は少なすぎて飲めなかったアイテムです。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【かなり高質!・・ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!】

 見た目は2019年ものと余り変わりませんね・・。と言うか、そのように見えます。

 ですが、2019年ものは2本目の写真です。ちょっと臭かったので半年寝かせたものを開けて撮ったんですね。そうしたら・・

「あれだけ臭かったのに・・その臭かった部分は見事な官能さに変化していた!」

訳です。


 まぁ、僅かな違いが有るとするなら、2020年ものの方が純粋な色合いかもしれませんし、2019年ものの方が官能さを表面に映し出しているかもしれません。ただしそれはバイアスの掛かった見方かもしれません。

 非常に充実していて、果皮の割合が高く、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとしての高質さをしっかり見せつけてくれます。エレガンスもしっかりで・・何より、

「揮発酸臭く無い!」

ので、ほぼ仕上がった状況で届いていると思われます。非常に美しいディテールです。


 シャブリと同じような土壌と言うことですが、ピノ・ノワールと言うことも有るのか、シャブリチックな感じはあまりしません。

 ただしミネラリティが豊富で低域から高域まで美しく連続しています。飲んでいくうちに・・時間が経って行くうちに少しずつ、その非常に高いミネラリティから漏れ出すように、さらに赤果実、黒果実の高質なニュアンスが出て来ます。その果実も、ベリーが主体では無くもっと濃い色の果実・・ですね。濃密です。カシスまで行くかな?・・と言う感じですが、その前に黒っぽい果実も出て来ますから、

「果実感だけで相当複雑」

だと感じました。

 今飲んでも相当旨いですが、現状はまだ50パーセントほどの表情に過ぎないでしょう。流石にラファエル・ギュイヨの自社畑のトップ・キュヴェです。noisy 的には、

「2019年と2020年・・こんなに違うかぁ?・・見た目は変わらないのに・・」

と、ちょっとビックリしています。是非飲んでみて下さい!・・素晴らしいブルゴーニュワイン・・ブルゴーニュワインファンにもお勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【しなやかな・・滑らかな、でも結構にしっかりしているブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!官能さも実に良い感じ!】

 巷では相当、人気が有るようです。今年前半のテイスティングの時は、

「・・いや・・ちょっと臭いなぁ・・」

と、結構に主張している揮発酸に、

「このままは販売できないな」

と思っていました。


 ただし、それでもそのような状態のワインがお好きな方は結構いらっしゃるので、そのような方には販売させていただき、好評を得ていました。

 で、ちょうど半年後に2本目をテイスティングし、

「お、これなら大丈夫!・・結構・・旨い!」

と確認させていただき、本日のご案内になっています。


 おそらく、サン=ブリ近辺の畑だと思いますが、このキュヴェがトップ・キュヴェですね。この下のキュヴェに比較すると、「精緻さ」「高貴さ」が図抜けています。ちょうど良い感じの甘美さと官能さが有る味わいで、アロマの上りの中に、フィルムのような柔らかく透明なミネラリティを感じます。シャブリ近辺の土壌とはちょっと異なるイメージです。

 むしろ鉄分の少ないジュヴレ的な感じ・・もしくはマルサネかな?・・それを出来る限りSo2を使用しないで造った・・その結果、非常にノーブルな味わいのピノ・ノワールになった・・そんなイメージです。

 出来は良いです。熟成も10年以上、可能です。是非飲んでみて下さい・・ラファエル・ギュイヨ、注目して行きましょう。お勧めです!





2023 le Baiser Rouge V.d.F.
ル・ベゼ・ルージュ V.d.F.

19343
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
 品種:ピノ・ノワール100%
(AOCイランシー域内で栽培されたブドウ100%)
2019VTより、醸造所がAOC域内ではないためVDFになっています

 手摘みで収穫したブドウは100%全房で、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。果皮浸漬はアンフュージヨン(煎じる)で15日間。。この間に足による櫂入れを1~2回行う。圧搾後、バリック(新樽は用いない)に移して自発的なマロ発酵と熟成を行う。10ヶ月の熟成後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。

 2023ヴィンテージは9月20日に収穫。生産量は1700本。2024年10月時点のSO2トータルは12mg/L。アルコール度数13.5度。
 フランス語で「キス」を意味する「ル・ベゼ」の名前を冠したイランシーのキュヴェ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,380 (外税) 
【飲めませんでしたが、他のキュヴェを飲んできっと数日かけて良いアロマを出すんだろうなと思います・・!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 こちらも2023ヴィンテージは飲めませんでした・・・

 しかしラファエルの2023ヴィンテージは過去の noisy のコラムと比較すると、例年より仕上がりが早いように感じます。また赤は総じて二日目以降に

「激変」

する傾向がありますので、このル・ベゼもそうではないかと思います。

 リディルが「純愛」、ヴァルスが「ワルス」と来てこのル・ベゼが「キス」ですから結構に官能感があるんでは・・・?と勝手に想像しています・・笑

過去のNoisyのコラムをご参考にご検討いただけますと幸甚です。どうぞよろしくお願いいたします。



[ noisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【2022年もので唯一飲めたピノ・ノワールは・・妖艶で適度な濃度のある果実感、そしてフィネス!So2も検出限界でめっちゃ美味しいです!!】
 シャブリにほど近い「イランシー」のピノ・ノワールです。彼女の醸造所が域外なのでアペラシオンを名乗れません。

 ですがこの「レ・ベゼ」もまた、非常に「ラファエル・ギュイヨのピノ・ノワール」を感じさせる仕上がりです。

 他のコラムで、一番似ているのは「ジャン=イヴ・ビゾ」と言ってしまいましたが、まぁ・・揮発酸は彼女も気にはなるのでしょうが、何かこう・・物凄い自信を持って、

「ん・・大丈夫!」

と信じているんでしょうね。

 このワインもまた、その揮発酸は・・無くは無い・・有ります。ですが、すでに・・

「表情のひとつとして重要な役割を得ている状態」

なんですね。

 ジャン=イヴ・ビゾは、非常にナーバスになりやすく・・年によっては結構にバリバリな揮発酸を出していました。

「エシェゾーであんなに出しちゃってて・・良いんだろうか?・・A.O.C.は取れたようだけど?」

なんて・・ね・・思ってました。

 まぁ・・ラファエル・ギュイヨの場合はグラン・クリュの葡萄ではない・・と言うのも有るのかもしれませんが、

「彼女がナーバスになることは・・多分・・無い」

ような気がします。そうじゃないとこんなにポジティブなワインは生まれないと思うんですね。

 そしてこの2022年もののレ・ベゼですが、自社畑のレ・ロビネットと同様に、

「残存So2もとっくに検出限界」

なんですね。

 で、すでに表情の一つになり切っているその「揮発酸」が生んだ表情ですが、揮発酸としての検出の方もだいぶ難しくなってきていますから、

「・・ん?揮発酸・・どこに?」

とおっしゃる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。


 ドライながらエキスの集中が有り、旨味をしっかり持った味わいです。果実感もしっかりですが、

「一般的なイランシーのピノのようなバキッとした硬さを感じさせない」

のが素晴らしいです。

 イランシーのピノって・・どこか四角い顔をしていません?・・(^^;; こちらは丸顔です・・。もちろん、ミネラリティもたっぷり有りますが、シャブリとか・・あの辺のチリチリしたような感覚は有りませんで、非常に滑らかです。

 そして彼女のワインらしく、やはり官能さですね。色っぽいです。

 因みにこのワインは・・

「ル・ヴェゼ」

 つまり・・接吻、キスのことです。「ル」が男性定冠詞と言うのも仏語の面白いところですが、「le Baiser」と言う名付けからも・・何か伝わって来そうです。

 美味しいです。ぜひ飲んでみてください。よろしくお願いいたします。



 以下は以前のレヴューです。
-----
【かなり高質!・・ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!】

 見た目は2019年ものと余り変わりませんね・・。と言うか、そのように見えます。

 ですが、2019年ものは2本目の写真です。ちょっと臭かったので半年寝かせたものを開けて撮ったんですね。そうしたら・・

「あれだけ臭かったのに・・その臭かった部分は見事な官能さに変化していた!」

訳です。


 まぁ、僅かな違いが有るとするなら、2020年ものの方が純粋な色合いかもしれませんし、2019年ものの方が官能さを表面に映し出しているかもしれません。ただしそれはバイアスの掛かった見方かもしれません。

 非常に充実していて、果皮の割合が高く、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとしての高質さをしっかり見せつけてくれます。エレガンスもしっかりで・・何より、

「揮発酸臭く無い!」

ので、ほぼ仕上がった状況で届いていると思われます。非常に美しいディテールです。


 シャブリと同じような土壌と言うことですが、ピノ・ノワールと言うことも有るのか、シャブリチックな感じはあまりしません。

 ただしミネラリティが豊富で低域から高域まで美しく連続しています。飲んでいくうちに・・時間が経って行くうちに少しずつ、その非常に高いミネラリティから漏れ出すように、さらに赤果実、黒果実の高質なニュアンスが出て来ます。その果実も、ベリーが主体では無くもっと濃い色の果実・・ですね。濃密です。カシスまで行くかな?・・と言う感じですが、その前に黒っぽい果実も出て来ますから、

「果実感だけで相当複雑」

だと感じました。

 今飲んでも相当旨いですが、現状はまだ50パーセントほどの表情に過ぎないでしょう。流石にラファエル・ギュイヨの自社畑のトップ・キュヴェです。noisy 的には、

「2019年と2020年・・こんなに違うかぁ?・・見た目は変わらないのに・・」

と、ちょっとビックリしています。是非飲んでみて下さい!・・素晴らしいブルゴーニュワイン・・ブルゴーニュワインファンにもお勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【しなやかな・・滑らかな、でも結構にしっかりしているブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!官能さも実に良い感じ!】

 巷では相当、人気が有るようです。今年前半のテイスティングの時は、

「・・いや・・ちょっと臭いなぁ・・」

と、結構に主張している揮発酸に、

「このままは販売できないな」

と思っていました。


 ただし、それでもそのような状態のワインがお好きな方は結構いらっしゃるので、そのような方には販売させていただき、好評を得ていました。

 で、ちょうど半年後に2本目をテイスティングし、

「お、これなら大丈夫!・・結構・・旨い!」

と確認させていただき、本日のご案内になっています。


 おそらく、サン=ブリ近辺の畑だと思いますが、このキュヴェがトップ・キュヴェですね。この下のキュヴェに比較すると、「精緻さ」「高貴さ」が図抜けています。ちょうど良い感じの甘美さと官能さが有る味わいで、アロマの上りの中に、フィルムのような柔らかく透明なミネラリティを感じます。シャブリ近辺の土壌とはちょっと異なるイメージです。

 むしろ鉄分の少ないジュヴレ的な感じ・・もしくはマルサネかな?・・それを出来る限りSo2を使用しないで造った・・その結果、非常にノーブルな味わいのピノ・ノワールになった・・そんなイメージです。

 出来は良いです。熟成も10年以上、可能です。是非飲んでみて下さい・・ラファエル・ギュイヨ、注目して行きましょう。お勧めです!





2023 les Robinettes Vin de Pays de l’Yonne
レ・ロビネット・ルージュ・ヴァン・ド・ペイ・ド・ヨンヌ

19344
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール100%

 手摘みで収穫したブドウを100%全房で、グラスウールのタンクで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。果皮浸漬はアンフュージヨン(煎じる)で15日間。この間に足による櫂入れを1~2回行う。圧搾後、バリック(新樽は用いない)に移して自発的なマロ発酵と熟成を行う。10ヶ月熟成させた後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。2023ヴィンテージは9月18日に収穫。生産量は5.000本。2024年10月時点のSo2トータルは12mg/L。アルコール度数13度。
 
 les Robinettes (レ・ロビネット)はトレニーのコミューンにあるリュー・ディ。南から東南向きの石灰質土壌の斜面で、母岩はシャブリと同じポートランド階石灰岩。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,880 (外税) 
【日に日にエレガンスの爆発感が上がってくる・・!繊細で激エレガント。既に妖艶な香りのラファエルのトップキュヴェです・・!】[ oisy wrote ]
[ oisy wrote ]
 いや〜繊細なエレガンスに満ちた、素晴らしい香りです!!

 ただこのラファエル・ギュイヨのワイン、初日と二日目以降で全く香りの出方が違うんですね。初日は普通に美味しいワインなんですが、二日目以降の変化が素晴らしいんです・・!

 不思議なことに抜栓二日目以降のワインなら、現時点でおおよそ仕上がっているんじゃ無いかというほど、ブーケが豊かに香ります。緩やかに瓶熟させたなら、どれだけ良くなるんだろうか・・・

 透明感があり、均一に行き渡ったミネラリティ。赤果実も明るめハリがあり、しかし暗さも併せ持ち、深くもあります。

 湿っぽさ、梅きのこ感があり、エレガンスの豊かなこと!!!

 これ普通にシャンボールあたりの良い生産者じゃないか。う〜ん素晴らしいな。

 やはりどこかパカレを感じますし、洗練されたヤン・ドリューのようでもあります。

 入荷が遅れ船上熟成の時間が長くなったのかわかりませんが、Noisyが過去にレビューしているほどの揮発酸は感じませんね。初日は特に安定しており、むしろ二日目以降に「揮発酸のサポート」を受けたエレガンスが「爆発感」を持って上がってくる・・・といった感じです。

 ここまで抜栓からの時間経過で変化を見せる造り手は初めてです。しかも日に日に妖艶さが増してくる。

 多少ビオ的に攻めた造りではありますが、全く外してはいませんし安定しています。もしかしたら例年より安定感が高いのかもしれません。

 今飲むならぜひ初日で飲みきらずに経過を見てみて欲しいワインです。きっとエレガンスの爆発に出会えるはず・・!ご検討くださいませ!


[ noisy wrote ]
 以下は以前のレビューです。
--------
【昨今大人気のラファエル・ギュイヨのトップ・キュヴェ!・・すでにSo2検出限界と言う奇跡のピノ・ノワールです!】
 何しろファーストヴィンテージの2019年の、下のキュヴェ「レ・ザット・ピノ・ノワール」が Vinum Wine Magazine で 95 Points(20点法なので17.5/20 Points)と、ずいぶんと弾けた評価を得ていまして、年々入荷が厳しくなって来ているラファエル・ギュイヨです。

 大雑把に彼女のワインの作風を言いますと、

「ブルゴーニュでビオ的にここまで攻めたピノ・ノワールを造る人はまずいない」

「敢えて比較しての名前を言うなら(最近の)ジャン=イヴ・ビゾ」

です。

 もちろんですが、ビゾとは醸造手法は違うと思いますよ。ですが、

「So2 を出来うる限界まで使わず、リリース時の残存So2濃度もめちゃ低い」

と言えます。

 ですから、リリース直後に飲むとヴィンテージによっては、「揮発酸」の香りが少々なりともするんですね。

 ですが、半年も静置しておきますと・・完全に溶け込んで、妖艶なピノ・ノワールの姿になって行くんですね・・一体、誰に教わったんでしょうか。

 今回は、

「残存So2濃度が検出限界」

と言うことと、割り当て数が少ないことを考え、以前に飲んだアイテムは出来るだけテイスティングしない・・と決めて他のアイテムを飲ませていただきました。

 やはり・・

「2022年のラファエル・ギュイヨはめっちゃグッジョブ!!」

です!・・飲んでみてください。価格もできるだけ抑えています。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は以前のレヴューです。
-----
【かなり高質!・・ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!】

 見た目は2019年ものと余り変わりませんね・・。と言うか、そのように見えます。

 ですが、2019年ものは2本目の写真です。ちょっと臭かったので半年寝かせたものを開けて撮ったんですね。そうしたら・・

「あれだけ臭かったのに・・その臭かった部分は見事な官能さに変化していた!」

訳です。


 まぁ、僅かな違いが有るとするなら、2020年ものの方が純粋な色合いかもしれませんし、2019年ものの方が官能さを表面に映し出しているかもしれません。ただしそれはバイアスの掛かった見方かもしれません。

 非常に充実していて、果皮の割合が高く、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとしての高質さをしっかり見せつけてくれます。エレガンスもしっかりで・・何より、

「揮発酸臭く無い!」

ので、ほぼ仕上がった状況で届いていると思われます。非常に美しいディテールです。


 シャブリと同じような土壌と言うことですが、ピノ・ノワールと言うことも有るのか、シャブリチックな感じはあまりしません。

 ただしミネラリティが豊富で低域から高域まで美しく連続しています。飲んでいくうちに・・時間が経って行くうちに少しずつ、その非常に高いミネラリティから漏れ出すように、さらに赤果実、黒果実の高質なニュアンスが出て来ます。その果実も、ベリーが主体では無くもっと濃い色の果実・・ですね。濃密です。カシスまで行くかな?・・と言う感じですが、その前に黒っぽい果実も出て来ますから、

「果実感だけで相当複雑」

だと感じました。

 今飲んでも相当旨いですが、現状はまだ50パーセントほどの表情に過ぎないでしょう。流石にラファエル・ギュイヨの自社畑のトップ・キュヴェです。noisy 的には、

「2019年と2020年・・こんなに違うかぁ?・・見た目は変わらないのに・・」

と、ちょっとビックリしています。是非飲んでみて下さい!・・素晴らしいブルゴーニュワイン・・ブルゴーニュワインファンにもお勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【しなやかな・・滑らかな、でも結構にしっかりしているブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!官能さも実に良い感じ!】

 巷では相当、人気が有るようです。今年前半のテイスティングの時は、

「・・いや・・ちょっと臭いなぁ・・」

と、結構に主張している揮発酸に、

「このままは販売できないな」

と思っていました。


 ただし、それでもそのような状態のワインがお好きな方は結構いらっしゃるので、そのような方には販売させていただき、好評を得ていました。

 で、ちょうど半年後に2本目をテイスティングし、

「お、これなら大丈夫!・・結構・・旨い!」

と確認させていただき、本日のご案内になっています。


 おそらく、サン=ブリ近辺の畑だと思いますが、このキュヴェがトップ・キュヴェですね。この下のキュヴェに比較すると、「精緻さ」「高貴さ」が図抜けています。ちょうど良い感じの甘美さと官能さが有る味わいで、アロマの上りの中に、フィルムのような柔らかく透明なミネラリティを感じます。シャブリ近辺の土壌とはちょっと異なるイメージです。

 むしろ鉄分の少ないジュヴレ的な感じ・・もしくはマルサネかな?・・それを出来る限りSo2を使用しないで造った・・その結果、非常にノーブルな味わいのピノ・ノワールになった・・そんなイメージです。

 出来は良いです。熟成も10年以上、可能です。是非飲んでみて下さい・・ラファエル・ギュイヨ、注目して行きましょう。お勧めです!





2022 Aligote V.d.F.
アリゴテ V.d.F.

18451
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
 Vin de France
*醸造所がAOC域内ではないためVDFになっています
品種:アリゴテ100%
(AOCコート・ドーセロワ域内で栽培されたブドウ100%)

手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスし自然に清澄させた後、バリック(新樽は用いない)で野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。圧搾後、引き続きバリックで自発的なマロ発酵と熟成。10ヶ月の熟成後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。2022ヴィンテージは9月15日に収穫。生産量は3.900本。2023年11月時点のSO2トータルは21mg/l。アルコール度数13度。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,850 (外税) 
【飲む者の感性をビビらせる・・めちゃ美味しいアリゴテです!・・これ、アリゴテって・・判るでしょうか?】
 まぁ・・ある種、ラファエル・ギュイヨのワインは・・

「マロラクティック発酵」

に重要性があるように・・感じています。

 あ、話しがそれますが、Windows10 の使用期限も迫る中、PCを入れ替えたのは良いんですが、長年使用した漢字変換を移植するのが面倒でやらなかったら・・それに、購入したPCのキーボードが、まるでストロークが無くて打感が悪く、それも相まって・・

「コラムを一行打つのに、何度打ち直しをしなくてはならないか?」

と言う状況でイライラが募りまして・・「マロラクティック発酵」は「まろ楽ティック発酵」になってしまうので・・とにかくキーボードだけは別に購入しました。

 もしかしたらアチコチに打ち間違えがあるかもしれません・・ご容赦くださいませ。


 Noisy wine はピノ・ノワールの販売も多いですが、おそらく他店様とは比較にならないほど白ワインの販売も多いと想像しています。noisy もシャルドネやアリゴテ、ピノ・ブラン、ソーヴィニヨン・ブランなど・・大好きですから・・何よりも、

「マリアージュを気にしなくても良い」

のが・・ね・・特に和食です。昨今は昔と違って魚介や野菜の鮮度も上がっていますし、ワインの状態も非常に良いですから、細かなマリアージュはたとえ「ピノ 対 魚介」でも結構に行けちゃったりします。


 で、このアリゴテですが・・普通だと、

「フレッシュ&フルーティで軽やか。クイクイ飲めて青りんごが香ります・・」

なんてね・・ほんのちょっとだけソムリエさんを意識すると・・そんな感じでしょうか。

 ところがです!・・このアリゴテは、

「前述を全否定します!」

と宣言しないと・・購入したお客様にきっと怒られてしまうんですね・・。

「・・どこが軽やかなん?」

と。

 この商品名「アリゴテ」はアリゴテ種ですが高級ワインの範疇にある見事な白ワインです。

 全く酸っぱく無い・・です。青りんご?・・香りません。むしろ「蜜の入ったリンゴ」だったら感じるでしょう。フレッシュ?・・いや~・・熟れて官能感バッチリです。フルーティーはフルーティーですが、頭に「フレッシュ&」が付いたフルーティーさとは全く異なります。クイクイと飲むと言うよりも、

「一口、一口を味わいながらゆっくり飲む・・ことを要求される」

 と言う・・素晴らしい白ワインです!

 黄色が濃いですよね・・蜜感も有りますしね。青くないんですね・・黄色い果実のフレーヴァーもしっかり有ります。

 ん・・これで・・良いかな・・(^^;; 美味しいです。ぜひ飲んでみてください。ラファエル・ギュイヨ・・素晴らしいです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【これは旨い!!・・ファーストヴィンテージながらもミネラリティをバッチリ内包したぷっくらと膨れた見事なアリゴテ!・・ビオ度は高いが、ビオ嫌いでも行けちゃう健全さです!】

 この数年・・グラスの写真を多めにアップするようになってからでしょうか、検索エンジンのクローラーが頻繁に訪れ、画像を延々と持って行くのをログで確認しています。

 それと同時にサーバーに「悪戯」をする連中も大いに増え、何とかサーバーをハッキングしようとあの手この手で攻めてくるようになりました。まぁ・・

「そう簡単にはやられない」

ようにしていますのでご安心ください。下手をすると・・

「noisy もサーバーにアクセスできない・・」

状況を作ってしまったことも有りますので、その手段は間違えないようにしないといけない訳ですが、何しろ新着を送らせていただいているお客様もウイルスに感染していらっしゃる方がそれなりにいらっしゃいまして、

「新着を出した直後に数件以上のウイルスメールを送りつけられる」

状況です。

 特にロシアによるウクライナ侵攻以後は酷いです。皆さんもお気を付けくださいませ。


 初リリースのアリゴテです。・・こりゃぁ・・

「美味い!」

としか言いようのない見事なアリゴテです。

 アリゴテのスレンダーなイメージは、どこかにちょっと残しつつ・・また、青りんごっぽい果実も、

「それだけなの?」

と言わせない・・ちょっとぷっくりゴールドな果実も連れて来てくれたりして、ついつい嬉しくなってしまいます。


 昨今はアリゴテも、実はアリゴテブームなんじゃないか?と思えるような人気ぶりでして、以前なら誰も見向きもしてくれなかったものが、

「出した瞬間に蒸発」

なんて珍しく無くなっています。


 これはもう、そのアリゴテが美味しい!・・ことが理由なんだと思うんですね。パタイユだって、ダンジェルヴィーユだって、いの一番に無くなっちゃいますが、やはり飲んでいて楽しい・・美味しい・・しかも安い!・・と言う共通認識が広まっているんだと思います。

 そして、このシャブリ近郊の土地由来のミネラリティの豊富さがしっかり表情に出ていますし、そこにラファエルらしい自由なニュアンスも、ちゃんと感じられる味わいになっています。

 数は無いので早い者勝ちになります。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


2022 l’Aurore V.d.F.
ロロール V.d.F.

18452
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

Vin de France
*2019VTより、醸造所がAOC域内ではないためVDFになっています
品種:シャルドネ100%
(AOCコート・ドーセロワ域内で栽培されたブドウ100%)

 手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスし自然に清澄させ、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。その後、バリック(新樽は用いない)に移し、自発的なマロ発酵と熟成。無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。2022ヴィンテージは9月13日に収穫。生産量は3.600本。2023年11月時点のSO2トータルは18mg/l。アルコール度数13度。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,850 (外税) 
【ロロール...それは「オーロラ」「夜明け」を意味する仏語ですが、まさに・・!そんな、闇から徐々に明けて行く・・見事に官能的なサン=ブリ、シャルドネです!】
 こんなサン=ブリ..飲んだことはおそらく無いでしょう。もっとも、たった5本しかないのに、こんなにコラムを文字だらけにする人もいないでしょうが・・。

 どうやら2019年からサン=ブリの葡萄で造っていたようですが、Noisy wine に割り当てをいただけたのは、この2022年ものは初めてになります。もっとも2021年ものは天候不良でまったく造れなかったのでしょう。

 アルゴテの黄色の強さ・・これはやはり黄色いフルーツ系の豊かさや、蜜感の密度にかかわって来ます。シャルドネのこのロロールは、アリゴテほどの最初のインパクトは無い・・んですが、まさに、

「オーロラ!」

でしょうか・・。

「いや、そこまで色彩を瞬時に変えはしないぞ?」

と言うことならやはり・・

「夜明け」

かなぁ・・とも思います。ぜひ富士山のご来光のように・・開いてくれると・・ワインを飲むのも楽しみでしょう?


 明らかにアリゴテはシャルドネよりも腰高です。ですが、一般的な感覚で言った場合の「腰高」とは・・相当にかけ離れています。

 ですので、アリゴテが余りに凄いので・・その腰の位置が非常に低く、中低域にボリューム感を持っているシャルドネのその「域」さえ侵しているような感覚なんですね。

 ですがシャルドネはより低い位置から・・その明るさを見せ始めます。ご来光のようにわずかにオレンジ色も含む感覚です。

 そして徐々に周りに光を照らすように・・アロマを振りまきます。そしてそのたびに表情も少しずつ変化してきます。

 まぁ・・出来たばかりの2022年のシャルドネで、これほどまでに楽しませてくれるのはビオの良いところですね。2022年のブルゴーニュ・シャルドネはまだもっと硬いでしょう。この「ロロール」は、彼女特有の「官能さ」をも持ち、エレガンスとエロティシズム?の融合・・エレエロですね・・(^^;;

 まったりとしつつ、口内にへばりついた粘性のある液体の残渣から、ほんのり熟し気味のムルソーを彷彿させるアロマと味わいを感じさせてくれます。

 さっさと飲んでめちゃ美味しい白ワイン・・良いですよね。ぜひ飲んでみてください。超お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【これは旨い!!・・ファーストヴィンテージながらもミネラリティをバッチリ内包したぷっくらと膨れた見事なアリゴテ!・・ビオ度は高いが、ビオ嫌いでも行けちゃう健全さです!】

 この数年・・グラスの写真を多めにアップするようになってからでしょうか、検索エンジンのクローラーが頻繁に訪れ、画像を延々と持って行くのをログで確認しています。

 それと同時にサーバーに「悪戯」をする連中も大いに増え、何とかサーバーをハッキングしようとあの手この手で攻めてくるようになりました。まぁ・・

「そう簡単にはやられない」

ようにしていますのでご安心ください。下手をすると・・

「noisy もサーバーにアクセスできない・・」

状況を作ってしまったことも有りますので、その手段は間違えないようにしないといけない訳ですが、何しろ新着を送らせていただいているお客様もウイルスに感染していらっしゃる方がそれなりにいらっしゃいまして、

「新着を出した直後に数件以上のウイルスメールを送りつけられる」

状況です。

 特にロシアによるウクライナ侵攻以後は酷いです。皆さんもお気を付けくださいませ。


 初リリースのアリゴテです。・・こりゃぁ・・

「美味い!」

としか言いようのない見事なアリゴテです。

 アリゴテのスレンダーなイメージは、どこかにちょっと残しつつ・・また、青りんごっぽい果実も、

「それだけなの?」

と言わせない・・ちょっとぷっくりゴールドな果実も連れて来てくれたりして、ついつい嬉しくなってしまいます。


 昨今はアリゴテも、実はアリゴテブームなんじゃないか?と思えるような人気ぶりでして、以前なら誰も見向きもしてくれなかったものが、

「出した瞬間に蒸発」

なんて珍しく無くなっています。


 これはもう、そのアリゴテが美味しい!・・ことが理由なんだと思うんですね。パタイユだって、ダンジェルヴィーユだって、いの一番に無くなっちゃいますが、やはり飲んでいて楽しい・・美味しい・・しかも安い!・・と言う共通認識が広まっているんだと思います。

 そして、このシャブリ近郊の土地由来のミネラリティの豊富さがしっかり表情に出ていますし、そこにラファエルらしい自由なニュアンスも、ちゃんと感じられる味わいになっています。

 数は無いので早い者勝ちになります。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


2022 la Valse V.d.F.
ラ・ヴァルス・ブラン V.d.F.

18453
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
 Vin de France
*2019VTより、醸造所がAOC域内ではないためVDFになっています
品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
(AOCサン・ブリ域内で栽培されたブドウ100%)

 手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスし自然に清澄させ、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。発酵後、バリック(新樽は用いない)に移し替え、自発的なマロ発酵と熟成。10ヶ月の熟成後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。2022ヴィンテージは9月15日に収穫。生産量は4.100本。2023年10月時点のSO2トータルは35mg/l。アルコール度数13度。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,290 (外税) 
【サンセールにほど近いトレニー村で造られた「サン=ブリ」!・・サンセールの冷ややかでエレガントで軽やかな味わい・・ではありません!濃密で妖艶です!】
 こちらも2022年、テイスティングは回避しました・・初登場の入荷が少ないワインを飲んでしまったので・・申し訳ない。

 ですが、アリゴテ2022を飲ませていただいて・・思わず・・

「・・旨い・・なぁ・・」

と・・思わず声が出ました。

 なんと言いますか・・2019~2020年頃の彼女のワインは、リリース直後と言いますか、到着直後はまだ結構に暴れていまして・・揮発酸が溶け込んでいなかったんですね。

 まぁ・・ヴィンテージの背景、葡萄の出来なども有ったんだと思います。

 しかしながら2022年もの(テイスティングできた白はロロールとアリゴテですが)の美味しさ、リリース直後の安定度は抜群でしたので、やはり総体としての葡萄の出来が良かったんだろうと・・想像しています。

 ぜひ飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【2019年ものが Vinum Wine Magazine で95ポイント相当!・・ブルゴーニュのピノ・ノワールに良く似たエレガントで妖艶なピノ・ノワール・・でしょう!】

 こちらもすみません、グラスの写真は撮って無いです。その理由は「2020リディル・ルージュ」のコラムに書いて有りますので、

「そんなくだらないことはど~でも良い・・」

とお考えの方以外は読んでみて下さい。確かに下らないかもしれません。


 ですが2020年ものはリディル・ルージュ同様、2019年ものの到着時に見せたネガティヴさ・・アヴァンギャルドさは無く、全く揮発酸が無いとは言えないものの、確実に表情に溶け込んでいてポジティブなものになっています。

 そして、サン=ブリと言えばソーヴィニヨン・ブランなんですが、この葡萄の質が実に良い!

 自然酵母で醸造する場合、・・あ、もしかしたら、

「自然酵母、培養酵母、どっちにするのかは好みだけでしょ?」

とお考えかもしれませんが、これは造り手にとっては大問題なんですよ。そんなに簡単に変えられることでもないし、出来ることでもないんです。

 培養酵母の場合は、発酵前にSo2を入れさえすれば全ての菌を始末できますから、あとは培養酵母で醸造スタート出来る訳です。しかし自然酵母の場合はSo2を入れませんから・・入れたら自然酵母はいなくなってしまう訳ですよね?・・なので、発酵には好ましくない他の菌も生きている訳です。そのまま醸造をスタートしますとそれらも一緒に動く訳で・・だからこそ、揮発酸を生成する菌も混じっている可能性があると言うことになります。

 葡萄が本当に健全なものばかりなら、アルコールを食糧とするそれらはほぼ皆無ですが、少しでも傷が付いていたりしますとそこから酵母が入り込みアルコール発酵を始め・・そのアルコールを食べて酵母以外のそいつらは増殖してしまう・・そんな流れなんですね。

 ですから、このぷっくりと丸く、青りんごさえ高級リンゴに代えてしまうような見事な味わいは、そんな瞬間をひらりと躱したり、少しは受け入れてもある程度以上は拒絶した証拠でも有るんですね。

 素晴らしい出来だと思います。あの美味しかった、官能感バッチリの2019年ものよりも出来も良いと感じます。一つだけ・・有るとするなら、2019年ものはNoisy wine で半年寝かしていますので、

「飲むタイミングが2019年ものよりも早い」

と言う部分を含んでいただき、お楽しみいただけましたら幸いです。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【ソーヴィニヨン・ブランのネガティヴな香りも無し!・・滑らかでネットリ!官能感バッチリな旨い白です!】

 一枚目がこの冬の・・半年前の写真で、二枚目が最近の・・9月始めの写真です。

 白なので判り辛いかもしれませんが、これは結構、臭かったです・・揮発酸、バリバリでした。

 でも今はほとんど判らない状態にまで来ています。ワインって・・不思議ですよね・・なので、エージェントさんには、

「あのね・・到着したからって、すぐ販売してしまって良いものと、よく考えないといけないものがあるんじゃない?」

と、釘を刺しておきました。

 ビオファンには良いですが、ビオ嫌いのブルゴーニュファンの手にあの状態で入ってしまうと、結構に問題になると感じました。

 それでも今は、相当に旨いですよ!だからワインは面白いんですね・・。


 まぁ、難しいですが、2枚目の写真の方が・・少なくとも、

「落ち着いているように見える」

と思うんですね。


 味わいは、良く熟した洋ナシとか、良く熟した青りんごとか・・実に妖艶だけれどシャッキリ感もちゃんと有る、青臭く無く美味しい果実が充実した柔らかなフィルム状のミネラリティとともに結構に感じられ、

「これは美味しい・・よなぁ・・」

と、思わず愚息と顔を見合わせてしまいました。


「全く別物みたい・・」

 のようなことを言っていたと思いますが、こんなマジックのようなことをやっているのが醸造家なんですね。美味しいです!・・是非飲んでみて下さい。


2022 les Hates Vin de Pays de l’Yonne
レ・ザット・ヴァン・ド・ペイ・ド・ラ・ヨンヌ V.d.f.

18455
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
 Vin de Pays de l’Yonne
品種:ピノ・ノワール100%

 手摘みで収穫したブドウを100%全房で、グラスウールのタンクで野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。果皮浸漬はアンフュージヨン(煎じる)で2週間。この間に足による櫂入れを1~2回行う。圧搾後、バリックに移し(新樽は用いない)自発的なマロ発酵と熟成。7ヶ月熟成させた後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。2022ヴィンテージは9月26日に収穫。生産量は3.400本。2023年11月時点のSO2トータルは12mg/l。アルコール度数13度。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,380 (外税) 
【2019年ものが Vinum Wine Magazine で95ポイント相当!・・ブルゴーニュのピノ・ノワールに良く似たエレガントで妖艶なピノ・ノワール・・でしょう!】
 入荷は6本だけになってしまいました・・。2022年と非常に良いヴィンテージと予想されるラファエル・ギュイヨのレ・ザットです。

 実は・・トップ・キュヴェの「レ・ロビネット」は、海外でもほとんど出回っていないようで、中々見つけられません。そんな状況ですからレ・ロビネットは評点さえ見つけられないんですね。

 でもこの自社所有のレ・ザットは2019年のファーストヴィンテージから95ポイント相当と評価されていまして、ある意味・・非常にもてはやされるアイテムです。

 因みにここは「ヨンヌ県」ですが・・そう、緯度的には、ディジョンよりも北です。ディジョンとほとんど同じ緯度なのは・・ロワールの「サンセール」でして、このラファエル・ギュイヨのトレニー村は、サンセールの北東35キロほどのところに有ります。

 ですので、

「サンセールはすぐそこ!」

なんですね・・面白いですよね。

 ですが土壌はブルゴーニュに非常に似通っているようで、リリースされる彼女のワインは・・ブルゴーニュそのものと感じられます。

 温度感・・ワインの温度感ですね・・これもちょっと面白いので書いておきたいと思うんですが、

「むしろコート=ドールのピノ・ノワールの方が冷ややかに感じる」

んですね。あくまで・・noisy 的な感覚の話しです。

 この辺りは醸造法にもよるかと思います。So2 を出来る限り使用しない・・と言うことが、その辺りに影響しているのかもしれませんが、

「むしろ緯度的に北のラファエル・ギュイヨの方がやや温かみを感じる」

味わいに仕上がっていて、またそのことが・・

「彼女のワインがとても妖艶である」

と感じさせてくれるようです。


 今回は少なすぎて飲めなかったアイテムです。どうぞよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【かなり高質!・・ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!】

 見た目は2019年ものと余り変わりませんね・・。と言うか、そのように見えます。

 ですが、2019年ものは2本目の写真です。ちょっと臭かったので半年寝かせたものを開けて撮ったんですね。そうしたら・・

「あれだけ臭かったのに・・その臭かった部分は見事な官能さに変化していた!」

訳です。


 まぁ、僅かな違いが有るとするなら、2020年ものの方が純粋な色合いかもしれませんし、2019年ものの方が官能さを表面に映し出しているかもしれません。ただしそれはバイアスの掛かった見方かもしれません。

 非常に充実していて、果皮の割合が高く、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとしての高質さをしっかり見せつけてくれます。エレガンスもしっかりで・・何より、

「揮発酸臭く無い!」

ので、ほぼ仕上がった状況で届いていると思われます。非常に美しいディテールです。


 シャブリと同じような土壌と言うことですが、ピノ・ノワールと言うことも有るのか、シャブリチックな感じはあまりしません。

 ただしミネラリティが豊富で低域から高域まで美しく連続しています。飲んでいくうちに・・時間が経って行くうちに少しずつ、その非常に高いミネラリティから漏れ出すように、さらに赤果実、黒果実の高質なニュアンスが出て来ます。その果実も、ベリーが主体では無くもっと濃い色の果実・・ですね。濃密です。カシスまで行くかな?・・と言う感じですが、その前に黒っぽい果実も出て来ますから、

「果実感だけで相当複雑」

だと感じました。

 今飲んでも相当旨いですが、現状はまだ50パーセントほどの表情に過ぎないでしょう。流石にラファエル・ギュイヨの自社畑のトップ・キュヴェです。noisy 的には、

「2019年と2020年・・こんなに違うかぁ?・・見た目は変わらないのに・・」

と、ちょっとビックリしています。是非飲んでみて下さい!・・素晴らしいブルゴーニュワイン・・ブルゴーニュワインファンにもお勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【しなやかな・・滑らかな、でも結構にしっかりしているブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!官能さも実に良い感じ!】

 巷では相当、人気が有るようです。今年前半のテイスティングの時は、

「・・いや・・ちょっと臭いなぁ・・」

と、結構に主張している揮発酸に、

「このままは販売できないな」

と思っていました。


 ただし、それでもそのような状態のワインがお好きな方は結構いらっしゃるので、そのような方には販売させていただき、好評を得ていました。

 で、ちょうど半年後に2本目をテイスティングし、

「お、これなら大丈夫!・・結構・・旨い!」

と確認させていただき、本日のご案内になっています。


 おそらく、サン=ブリ近辺の畑だと思いますが、このキュヴェがトップ・キュヴェですね。この下のキュヴェに比較すると、「精緻さ」「高貴さ」が図抜けています。ちょうど良い感じの甘美さと官能さが有る味わいで、アロマの上りの中に、フィルムのような柔らかく透明なミネラリティを感じます。シャブリ近辺の土壌とはちょっと異なるイメージです。

 むしろ鉄分の少ないジュヴレ的な感じ・・もしくはマルサネかな?・・それを出来る限りSo2を使用しないで造った・・その結果、非常にノーブルな味わいのピノ・ノワールになった・・そんなイメージです。

 出来は良いです。熟成も10年以上、可能です。是非飲んでみて下さい・・ラファエル・ギュイヨ、注目して行きましょう。お勧めです!





2022 le Baiser V.d.F.
ル・ベゼ・ルージュ V.d.F.

18454
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
 Vin de France
*2019VTより、醸造所がAOC域内ではないためVDFになっています
品種:ピノ・ノワール100%
(AOCイランシー域内で栽培されたブドウ100%)

手摘みで収穫したブドウは100%全房で、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。果皮浸漬はアンフュージヨン(煎じる)で15日間。。この間に足による櫂入れを1~2回行う。圧搾後、バリック(新樽は用いない)に移して自発的なマロ発酵と熟成を行う。10ヶ月の熟成後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。
2022ヴィンテージは9月7日に収穫。生産量は2.400本。2023年11月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。アルコール度数13度。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,980 (外税) 
【2022年もので唯一飲めたピノ・ノワールは・・妖艶で適度な濃度のある果実感、そしてフィネス!So2も検出限界でめっちゃ美味しいです!!】
 シャブリにほど近い「イランシー」のピノ・ノワールです。彼女の醸造所が域外なのでアペラシオンを名乗れません。

 ですがこの「レ・ベゼ」もまた、非常に「ラファエル・ギュイヨのピノ・ノワール」を感じさせる仕上がりです。

 他のコラムで、一番似ているのは「ジャン=イヴ・ビゾ」と言ってしまいましたが、まぁ・・揮発酸は彼女も気にはなるのでしょうが、何かこう・・物凄い自信を持って、

「ん・・大丈夫!」

と信じているんでしょうね。

 このワインもまた、その揮発酸は・・無くは無い・・有ります。ですが、すでに・・

「表情のひとつとして重要な役割を得ている状態」

なんですね。

 ジャン=イヴ・ビゾは、非常にナーバスになりやすく・・年によっては結構にバリバリな揮発酸を出していました。

「エシェゾーであんなに出しちゃってて・・良いんだろうか?・・A.O.C.は取れたようだけど?」

なんて・・ね・・思ってました。

 まぁ・・ラファエル・ギュイヨの場合はグラン・クリュの葡萄ではない・・と言うのも有るのかもしれませんが、

「彼女がナーバスになることは・・多分・・無い」

ような気がします。そうじゃないとこんなにポジティブなワインは生まれないと思うんですね。

 そしてこの2022年もののレ・ベゼですが、自社畑のレ・ロビネットと同様に、

「残存So2もとっくに検出限界」

なんですね。

 で、すでに表情の一つになり切っているその「揮発酸」が生んだ表情ですが、揮発酸としての検出の方もだいぶ難しくなってきていますから、

「・・ん?揮発酸・・どこに?」

とおっしゃる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。


 ドライながらエキスの集中が有り、旨味をしっかり持った味わいです。果実感もしっかりですが、

「一般的なイランシーのピノのようなバキッとした硬さを感じさせない」

のが素晴らしいです。

 イランシーのピノって・・どこか四角い顔をしていません?・・(^^;; こちらは丸顔です・・。もちろん、ミネラリティもたっぷり有りますが、シャブリとか・・あの辺のチリチリしたような感覚は有りませんで、非常に滑らかです。

 そして彼女のワインらしく、やはり官能さですね。色っぽいです。

 因みにこのワインは・・

「ル・ヴェゼ」

 つまり・・接吻、キスのことです。「ル」が男性定冠詞と言うのも仏語の面白いところですが、「le Baiser」と言う名付けからも・・何か伝わって来そうです。

 美味しいです。ぜひ飲んでみてください。よろしくお願いいたします。



 以下は以前のレヴューです。
-----
【かなり高質!・・ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!】

 見た目は2019年ものと余り変わりませんね・・。と言うか、そのように見えます。

 ですが、2019年ものは2本目の写真です。ちょっと臭かったので半年寝かせたものを開けて撮ったんですね。そうしたら・・

「あれだけ臭かったのに・・その臭かった部分は見事な官能さに変化していた!」

訳です。


 まぁ、僅かな違いが有るとするなら、2020年ものの方が純粋な色合いかもしれませんし、2019年ものの方が官能さを表面に映し出しているかもしれません。ただしそれはバイアスの掛かった見方かもしれません。

 非常に充実していて、果皮の割合が高く、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとしての高質さをしっかり見せつけてくれます。エレガンスもしっかりで・・何より、

「揮発酸臭く無い!」

ので、ほぼ仕上がった状況で届いていると思われます。非常に美しいディテールです。


 シャブリと同じような土壌と言うことですが、ピノ・ノワールと言うことも有るのか、シャブリチックな感じはあまりしません。

 ただしミネラリティが豊富で低域から高域まで美しく連続しています。飲んでいくうちに・・時間が経って行くうちに少しずつ、その非常に高いミネラリティから漏れ出すように、さらに赤果実、黒果実の高質なニュアンスが出て来ます。その果実も、ベリーが主体では無くもっと濃い色の果実・・ですね。濃密です。カシスまで行くかな?・・と言う感じですが、その前に黒っぽい果実も出て来ますから、

「果実感だけで相当複雑」

だと感じました。

 今飲んでも相当旨いですが、現状はまだ50パーセントほどの表情に過ぎないでしょう。流石にラファエル・ギュイヨの自社畑のトップ・キュヴェです。noisy 的には、

「2019年と2020年・・こんなに違うかぁ?・・見た目は変わらないのに・・」

と、ちょっとビックリしています。是非飲んでみて下さい!・・素晴らしいブルゴーニュワイン・・ブルゴーニュワインファンにもお勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
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【しなやかな・・滑らかな、でも結構にしっかりしているブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!官能さも実に良い感じ!】

 巷では相当、人気が有るようです。今年前半のテイスティングの時は、

「・・いや・・ちょっと臭いなぁ・・」

と、結構に主張している揮発酸に、

「このままは販売できないな」

と思っていました。


 ただし、それでもそのような状態のワインがお好きな方は結構いらっしゃるので、そのような方には販売させていただき、好評を得ていました。

 で、ちょうど半年後に2本目をテイスティングし、

「お、これなら大丈夫!・・結構・・旨い!」

と確認させていただき、本日のご案内になっています。


 おそらく、サン=ブリ近辺の畑だと思いますが、このキュヴェがトップ・キュヴェですね。この下のキュヴェに比較すると、「精緻さ」「高貴さ」が図抜けています。ちょうど良い感じの甘美さと官能さが有る味わいで、アロマの上りの中に、フィルムのような柔らかく透明なミネラリティを感じます。シャブリ近辺の土壌とはちょっと異なるイメージです。

 むしろ鉄分の少ないジュヴレ的な感じ・・もしくはマルサネかな?・・それを出来る限りSo2を使用しないで造った・・その結果、非常にノーブルな味わいのピノ・ノワールになった・・そんなイメージです。

 出来は良いです。熟成も10年以上、可能です。是非飲んでみて下さい・・ラファエル・ギュイヨ、注目して行きましょう。お勧めです!





2022 les Robinettes Vin de Pays de l’Yonne
レ・ロビネット・ルージュ・ヴァン・ド・ペイ・ド・ヨンヌ

18456
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
 Vin de Pays de l’Yonne
品種:ピノ・ノワール100%

 手摘みで収穫したブドウを100%全房で、グラスウールのタンクで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。果皮浸漬はアンフュージヨン(煎じる)で15日間。この間に足による櫂入れを1~2回行う。圧搾後、バリック(新樽は用いない)に移して自発的なマロ発酵と熟成を行う。10ヶ月熟成させた後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。2022ヴィンテージは9月17日に収穫。生産量は3.800本。2023年11月時点のSO2トータルは検出限界値で検出されず。アルコール度数13度。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,180 (外税) 
【昨今大人気のラファエル・ギュイヨのトップ・キュヴェ!・・すでにSo2検出限界と言う奇跡のピノ・ノワールです!】
 何しろファーストヴィンテージの2019年の、下のキュヴェ「レ・ザット・ピノ・ノワール」が Vinum Wine Magazine で 95 Points(20点法なので17.5/20 Points)と、ずいぶんと弾けた評価を得ていまして、年々入荷が厳しくなって来ているラファエル・ギュイヨです。

 大雑把に彼女のワインの作風を言いますと、

「ブルゴーニュでビオ的にここまで攻めたピノ・ノワールを造る人はまずいない」

「敢えて比較しての名前を言うなら(最近の)ジャン=イヴ・ビゾ」

です。

 もちろんですが、ビゾとは醸造手法は違うと思いますよ。ですが、

「So2 を出来うる限界まで使わず、リリース時の残存So2濃度もめちゃ低い」

と言えます。

 ですから、リリース直後に飲むとヴィンテージによっては、「揮発酸」の香りが少々なりともするんですね。

 ですが、半年も静置しておきますと・・完全に溶け込んで、妖艶なピノ・ノワールの姿になって行くんですね・・一体、誰に教わったんでしょうか。

 今回は、

「残存So2濃度が検出限界」

と言うことと、割り当て数が少ないことを考え、以前に飲んだアイテムは出来るだけテイスティングしない・・と決めて他のアイテムを飲ませていただきました。

 やはり・・

「2022年のラファエル・ギュイヨはめっちゃグッジョブ!!」

です!・・飲んでみてください。価格もできるだけ抑えています。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は以前のレヴューです。
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【かなり高質!・・ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!】

 見た目は2019年ものと余り変わりませんね・・。と言うか、そのように見えます。

 ですが、2019年ものは2本目の写真です。ちょっと臭かったので半年寝かせたものを開けて撮ったんですね。そうしたら・・

「あれだけ臭かったのに・・その臭かった部分は見事な官能さに変化していた!」

訳です。


 まぁ、僅かな違いが有るとするなら、2020年ものの方が純粋な色合いかもしれませんし、2019年ものの方が官能さを表面に映し出しているかもしれません。ただしそれはバイアスの掛かった見方かもしれません。

 非常に充実していて、果皮の割合が高く、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとしての高質さをしっかり見せつけてくれます。エレガンスもしっかりで・・何より、

「揮発酸臭く無い!」

ので、ほぼ仕上がった状況で届いていると思われます。非常に美しいディテールです。


 シャブリと同じような土壌と言うことですが、ピノ・ノワールと言うことも有るのか、シャブリチックな感じはあまりしません。

 ただしミネラリティが豊富で低域から高域まで美しく連続しています。飲んでいくうちに・・時間が経って行くうちに少しずつ、その非常に高いミネラリティから漏れ出すように、さらに赤果実、黒果実の高質なニュアンスが出て来ます。その果実も、ベリーが主体では無くもっと濃い色の果実・・ですね。濃密です。カシスまで行くかな?・・と言う感じですが、その前に黒っぽい果実も出て来ますから、

「果実感だけで相当複雑」

だと感じました。

 今飲んでも相当旨いですが、現状はまだ50パーセントほどの表情に過ぎないでしょう。流石にラファエル・ギュイヨの自社畑のトップ・キュヴェです。noisy 的には、

「2019年と2020年・・こんなに違うかぁ?・・見た目は変わらないのに・・」

と、ちょっとビックリしています。是非飲んでみて下さい!・・素晴らしいブルゴーニュワイン・・ブルゴーニュワインファンにもお勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
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【しなやかな・・滑らかな、でも結構にしっかりしているブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!官能さも実に良い感じ!】

 巷では相当、人気が有るようです。今年前半のテイスティングの時は、

「・・いや・・ちょっと臭いなぁ・・」

と、結構に主張している揮発酸に、

「このままは販売できないな」

と思っていました。


 ただし、それでもそのような状態のワインがお好きな方は結構いらっしゃるので、そのような方には販売させていただき、好評を得ていました。

 で、ちょうど半年後に2本目をテイスティングし、

「お、これなら大丈夫!・・結構・・旨い!」

と確認させていただき、本日のご案内になっています。


 おそらく、サン=ブリ近辺の畑だと思いますが、このキュヴェがトップ・キュヴェですね。この下のキュヴェに比較すると、「精緻さ」「高貴さ」が図抜けています。ちょうど良い感じの甘美さと官能さが有る味わいで、アロマの上りの中に、フィルムのような柔らかく透明なミネラリティを感じます。シャブリ近辺の土壌とはちょっと異なるイメージです。

 むしろ鉄分の少ないジュヴレ的な感じ・・もしくはマルサネかな?・・それを出来る限りSo2を使用しないで造った・・その結果、非常にノーブルな味わいのピノ・ノワールになった・・そんなイメージです。

 出来は良いです。熟成も10年以上、可能です。是非飲んでみて下さい・・ラファエル・ギュイヨ、注目して行きましょう。お勧めです!





2020 Aligote V.d.F.
アリゴテ V.d.F.

16726
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

◆◆◆2021年ものは天候不順でまったく造れなかったそうで、少量在庫していたバックヴィンテージを出してくれました!
■エージェント情報
 2020 ヴィンテージで初めて手掛けた新キュヴェ。サン・ブリ・ル・ヴィヌーの知人のビオロジックのドメーヌの畑の粘土石灰質土壌のヴィエイユ・ヴィーニュの区画で栽培されたブドウを厳選して購入して醸造。
アペラシオン:Vin de France ヴァン・ド・フランス
*醸造所(トレニー)がAOC 域内ではないためヴァン・ド・フランス格付けになっています。
品種:アリゴテ100%(AOC コート・ドーセロワ域内で栽培されたブドウ100%)
醸造:手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスし自然に清澄させた後、バリック(新樽は用いない)で野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。圧搾後、引き続きバリックで自発的なマロ発酵と熟成。10 ヶ月の熟成後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2 は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。
 2020 ヴィンテージは9 月9 日に収穫。生産量は2.016 本。2021 年12 月時点のSO2 トータルは24mg/l。アルコール度数は13 度。

味わい:砕いた石やレモン、ミネラル、グレープフルーツの香り。アタックは柔らかく、心地良い酸が乗った口中には黄リンゴやパイナプルなどのニュアンスが感じられる。フィニッシュには微かな樽のノートとともに、ミネラルと旨味が広がる。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,680 (外税) 
【これは旨い!!・・ファーストヴィンテージながらもミネラリティをバッチリ内包したぷっくらと膨れた見事なアリゴテ!・・ビオ度は高いが、ビオ嫌いでも行けちゃう健全さです!】
 この数年・・グラスの写真を多めにアップするようになってからでしょうか、検索エンジンのクローラーが頻繁に訪れ、画像を延々と持って行くのをログで確認しています。

 それと同時にサーバーに「悪戯」をする連中も大いに増え、何とかサーバーをハッキングしようとあの手この手で攻めてくるようになりました。まぁ・・

「そう簡単にはやられない」

ようにしていますのでご安心ください。下手をすると・・

「noisy もサーバーにアクセスできない・・」

状況を作ってしまったことも有りますので、その手段は間違えないようにしないといけない訳ですが、何しろ新着を送らせていただいているお客様もウイルスに感染していらっしゃる方がそれなりにいらっしゃいまして、

「新着を出した直後に数件以上のウイルスメールを送りつけられる」

状況です。

 特にロシアによるウクライナ侵攻以後は酷いです。皆さんもお気を付けくださいませ。


 初リリースのアリゴテです。・・こりゃぁ・・

「美味い!」

としか言いようのない見事なアリゴテです。

 アリゴテのスレンダーなイメージは、どこかにちょっと残しつつ・・また、青りんごっぽい果実も、

「それだけなの?」

と言わせない・・ちょっとぷっくりゴールドな果実も連れて来てくれたりして、ついつい嬉しくなってしまいます。


 昨今はアリゴテも、実はアリゴテブームなんじゃないか?と思えるような人気ぶりでして、以前なら誰も見向きもしてくれなかったものが、

「出した瞬間に蒸発」

なんて珍しく無くなっています。


 これはもう、そのアリゴテが美味しい!・・ことが理由なんだと思うんですね。パタイユだって、ダンジェルヴィーユだって、いの一番に無くなっちゃいますが、やはり飲んでいて楽しい・・美味しい・・しかも安い!・・と言う共通認識が広まっているんだと思います。

 そして、このシャブリ近郊の土地由来のミネラリティの豊富さがしっかり表情に出ていますし、そこにラファエルらしい自由なニュアンスも、ちゃんと感じられる味わいになっています。

 数は無いので早い者勝ちになります。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


2020 la Valse V.d.F.
ラ・ヴァルス・ブラン V.d.F.

16727
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
 サン・ブリ・ル・ヴィヌーの知人のビオロジックのドメーヌの畑の粘土石灰質土壌の選りすぐりの区画で栽培されたソーヴィニョン・ブランを厳選して購入して醸造。フランス語で「ワルツ」を意味する「ラ・ヴァルス」の名前を冠したサン・ブリのキュヴェ。
アペラシオン:Vin de France ヴァン・ド・フランス
*醸造所(トレニー)がAOC 域内ではないためヴァン・ド・フランス格付けになっています。
品種:ソーヴィニョン・ブラン100%(AOC サン・ブリ域内で栽培されたブドウ100%)
醸造:手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスし自然に清澄させ、ステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。発酵後、バリック(新樽は用いない)に移し替え、自発的なマロ発酵と熟成。10 ヶ月の熟成後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2 は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。
 2020 ヴィンテージは9 月8 日収穫。生産量3.257 本。2021 年12 月時点のSO2 トータルは25mg/l。アルコール度数は13.5 度。

味わい:淡い黄色の色合い。グレープフルーツやマルメロや洋ナシ、黄桃などの果物に、微かに蜂蜜のニュアンスが混じり合ったソーヴィニョンとは思えない香り。柔らかいアタックと口中には黄リンゴや花梨のノートが感じられる。フィニッシュにも黄色い果物のニュアンスと共に旨味とミネラルが広がる。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,790 (外税) 
【ほんのり蜜っぽくほんのりオイリー!・・滑らかで複雑な表情を見せるサン=ブリ的な味わいです!】
 こちらもすみません、グラスの写真は撮って無いです。その理由は「2020リディル・ルージュ」のコラムに書いて有りますので、

「そんなくだらないことはど~でも良い・・」

とお考えの方以外は読んでみて下さい。確かに下らないかもしれません。


 ですが2020年ものはリディル・ルージュ同様、2019年ものの到着時に見せたネガティヴさ・・アヴァンギャルドさは無く、全く揮発酸が無いとは言えないものの、確実に表情に溶け込んでいてポジティブなものになっています。

 そして、サン=ブリと言えばソーヴィニヨン・ブランなんですが、この葡萄の質が実に良い!

 自然酵母で醸造する場合、・・あ、もしかしたら、

「自然酵母、培養酵母、どっちにするのかは好みだけでしょ?」

とお考えかもしれませんが、これは造り手にとっては大問題なんですよ。そんなに簡単に変えられることでもないし、出来ることでもないんです。

 培養酵母の場合は、発酵前にSo2を入れさえすれば全ての菌を始末できますから、あとは培養酵母で醸造スタート出来る訳です。しかし自然酵母の場合はSo2を入れませんから・・入れたら自然酵母はいなくなってしまう訳ですよね?・・なので、発酵には好ましくない他の菌も生きている訳です。そのまま醸造をスタートしますとそれらも一緒に動く訳で・・だからこそ、揮発酸を生成する菌も混じっている可能性があると言うことになります。

 葡萄が本当に健全なものばかりなら、アルコールを食糧とするそれらはほぼ皆無ですが、少しでも傷が付いていたりしますとそこから酵母が入り込みアルコール発酵を始め・・そのアルコールを食べて酵母以外のそいつらは増殖してしまう・・そんな流れなんですね。

 ですから、このぷっくりと丸く、青りんごさえ高級リンゴに代えてしまうような見事な味わいは、そんな瞬間をひらりと躱したり、少しは受け入れてもある程度以上は拒絶した証拠でも有るんですね。

 素晴らしい出来だと思います。あの美味しかった、官能感バッチリの2019年ものよりも出来も良いと感じます。一つだけ・・有るとするなら、2019年ものはNoisy wine で半年寝かしていますので、

「飲むタイミングが2019年ものよりも早い」

と言う部分を含んでいただき、お楽しみいただけましたら幸いです。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【ソーヴィニヨン・ブランのネガティヴな香りも無し!・・滑らかでネットリ!官能感バッチリな旨い白です!】

 一枚目がこの冬の・・半年前の写真で、二枚目が最近の・・9月始めの写真です。

 白なので判り辛いかもしれませんが、これは結構、臭かったです・・揮発酸、バリバリでした。

 でも今はほとんど判らない状態にまで来ています。ワインって・・不思議ですよね・・なので、エージェントさんには、

「あのね・・到着したからって、すぐ販売してしまって良いものと、よく考えないといけないものがあるんじゃない?」

と、釘を刺しておきました。

 ビオファンには良いですが、ビオ嫌いのブルゴーニュファンの手にあの状態で入ってしまうと、結構に問題になると感じました。

 それでも今は、相当に旨いですよ!だからワインは面白いんですね・・。


 まぁ、難しいですが、2枚目の写真の方が・・少なくとも、

「落ち着いているように見える」

と思うんですね。


 味わいは、良く熟した洋ナシとか、良く熟した青りんごとか・・実に妖艶だけれどシャッキリ感もちゃんと有る、青臭く無く美味しい果実が充実した柔らかなフィルム状のミネラリティとともに結構に感じられ、

「これは美味しい・・よなぁ・・」

と、思わず愚息と顔を見合わせてしまいました。


「全く別物みたい・・」

 のようなことを言っていたと思いますが、こんなマジックのようなことをやっているのが醸造家なんですね。美味しいです!・・是非飲んでみて下さい。


2020 l’Idylle V.d.F.
リディル V.d.F.

16728
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

◆◆◆2021年ものは天候不順でまったく造れなかったそうで、少量在庫していたバックヴィンテージを出してくれました!
■エージェント情報
 Vaux ヴォー村の知人のビオロジックのドメーヌの畑の粘土石灰質土壌の選りすぐりの区画で栽培されたブドウを厳選して購入して醸造。フランス語で「純愛」を意味する「リディル」の
名前を冠した赤のエントリー・キュヴェ。
アペラシオン:Vin de France ヴァン・ド・フランス
*醸造所(トレニー)がAOC 域内ではないためヴァン・ド・フランス格付けになっています。
品種:ピノ・ノワール100%(AOC コート・ドーセロワ域内で栽培されたブドウ100%)
醸造:手摘みで収穫したブドウをステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。100%全房でセミ・マセラシオン・カルボニックで発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。圧搾後、引き続きステンレスタンクで自発的なマロ発酵と熟成を行った後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2 は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。
 2020 ヴィンテージは9 月2 日収穫。生産量3.062 本。2021 年12 月時点のSO2 トータルは12mg/l。アルコール度数は13.5 度。

味わい:ルビーレッドの色調。スグリやもぎ立てのブドウ、ラズベリー、レッドベリーなどの果物の心地良い香り。柔らかいアタックと口中には、ブルーベリーやクランベリーなどの果物のピュアな果実味が感じられ、フィニッシュには微かに八角などの清涼感のあるノートと旨味が広がる。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,380 (外税) 
【グラスの写真は無いですが、キッチリ飲ませていただきました!2019年ものより確実に美しさ、リアルな美味しさが増しています!・・過去最高・・(^^】
 すみません・・テイスティングさせていただきましたが・・その写真は無いんです。何故かと言いますと、

「エージェントさんが薬瓶ほどの小瓶に入れたサンプルをくれたから・・」

です。

 ですが、余りの少量のため・・グラスに何とか全部入れても・・

「・・写真に撮れるほど液体のカサがなく、色合いも判らない」

と言う状況になってしまったんですね。


 それでも、トップ・キュヴェの「レ・ロビネット」と、ファーストヴィンテージの「アリゴテ」は再度テイスティングし、グラスの写真も撮らせていただいた・・と言うことになります。

「なんだ・・それなら全部再テイスティングすれば良いじゃん・・人気のワインなんだから・・」

と思われるかもしれませんが、

「ここまでたどり着くのにかなり苦労していて、しかも数量的に再テイスティングしていたら利益が吹っ飛んでしまう。」

から出来なかったんですね。


 実はこの「ラファエル・ギュイヨ」、かなり人気のようでして、余り数をくれないんですよ。

「せめてテイスティングできるだけの数、ちょうだい・・」

と言ったら、先の「ほんのちょっぴりのテイスティング用小瓶プレゼント」になってしまった訳です。

 しかも他にもキュヴェが有り、シャルドネの L’Aurore、マセラシオンのソーヴィニヨン Sauvignon Macération、イランシーの葡萄の Le Baiser、キンメリのピノの Les Hâtes などが有る訳ですが、これらを削って(削られて)の各12本ずつの入荷になってしまった訳です。結構・・苦労しています。報われる場合は余り無いのが残念です。


 2020年のリディルは、2019年ものの到着したての時のような・・

「げっ・・こんなに揮発酸臭いって・・」


 みたいな状況にはなっていませんでした。揮発酸も・・無いとは言えませんが、確実に「要素に溶け込み、表情の極一部分」になっていまして、むしろ多彩な味わいを感じさせてくれる
要因になっておりとても健全です。

 ラファエル・ギュイヨらしい溌剌として外向的な「プリっ」とした味わいはそのまま継続され、むしろ2020年ものの方が好ましい・・と結論させていただきました。

 まぁ・・その辺はですね・・アヴァンギャルドな味わいが大好きな方には「物足りない」と言うことになるのかもしれませんが、Noisy wine のお客様の多くを占めるブルゴーニュワインファンの方々には、確実に「好ましい味わい」になっていると思います。

 あ、noisy が アヴァンギャルドと言うのは、酢酸・揮発酸バリバリ、色落ちバッチリ、開けておくとドロドロになるタイプ・・のことです。最もそのようなタイプのワインの中にも、noisy 的にしっかりその品質を認めるものも有りますから、一概にアヴァンギャルドがダメだと言っている訳では有りません。

 きっと2019年のラファエル・ギュイヨのリディルを Noisy wine で購入し飲まれた方は、

「・・えっ?・・あんなに美味しかったのにnoisyさん、何てことを言うの?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、noisy が販売したのは、Noisy wine でしっかり半年以上休養させ、落ち着かせて味わいを整えたものですから・・。来た当初は・・

「すんごかった!」

んですね。

 でもワインもちゃんと落ち着かせると全然違う表情を見せてくれるものです。是非飲んでみて下さい。かなり美味しいです。・・ただし、

「ビオ嫌いを自認する方は多分ダメ」

です。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は以前のレヴューです。
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【滅茶妖艶!・・でも・・揮発酸の存在、きっと判らない方も多いんじゃないかと思える、熟度になっています!・・美味しいです!】

 これがまた滅茶臭くて・・到着した当初はどうしようかと悩むほど・・と言うか、路線は決まっていたんですけどね・・半年待とうと・・。

 で、待ったらまぁ・・甘美で官能的な女性・・いや、ピノ・ノワールに大変身してくれたんですよ・・。これは待った甲斐が有ったと言うものです。しかしながら18本しかないのに2本も開けちゃいましたので、営業的には非常に厳しいです。

 上級キュヴェに比較しますと、「精緻さ」「上品さ」が劣りますが、非常に軽やかで熟成が進んでいて、めちゃ滑らかです。時間が進めば、さらに全体がこなれてきて、滑らかさが増し、落ち着き感も増大、かなりしっとりしてくるんじゃないかと思います。

 ただし、ちゃんと温度を管理して保存した場合・・ですよ。15度を超えるようなセラーで長く置くことはお勧めできません・・と言うか、その状態で販売されてしまったボトルもきっと有るはずだと・・

 判りやすく言ってしまえば、

「小型のヤン・ドゥリュー」

的なピノ・ノワールで、ヤン・ドゥリューほどの素晴らしい葡萄を得られていないがゆえに、熟成の進みも早く、軽やかでアヴァンギャルドさが薄まった、美味しい状態に持っていけている・・と言うことなのかと思っています。


 この状態で飲まれた方はきっと、

「・・えっ?。。何も問題なんて無いじゃん・・」

と思われるかもしれませんが、それでいいんですよね。飲んでみて下さい。29歳のうら若きラファエルの作品です。




2020 les Robinettes Vin de Pays de l’Yonne
レ・ロビネット・ルージュ・ヴァン・ド・ペイ・ド・ヨンヌ

16729
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
 2018 年に購入した自社畑のブドウから造られるリューディ・キュヴェ。2019 年が初ヴィンテージとなるドメーヌのフラッグシップワイン。Les Robinettes レ・ロビネットはトレニーのコミューンにあるリュー・ディ。南から東南向きの石灰質土壌の斜面で、母岩はシャブリと同じポートランランド階石灰岩。平均樹齢は15年で植樹比率は6.500 本/ha。
アペラション:Vin de Pays de l’Yonne ヴァン・ド・ペイ・ド・リョンヌ
品種:ピノ・ノワール100%
醸造:手摘みで収穫したブドウを100%全房で、グラスウールのタンクで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。果皮浸漬はアンフュージヨン(煎じる)で15 日間。この間に足による櫂入れを1~2 回行う。圧搾後、バリック(新樽は用いない)に移して自発的なマロ発酵と熟成を行う。10 ヶ月熟成させた後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2 は醸造中は無添加。ボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、瓶詰め前に限り必要最小限のみ添加。
 2020 ヴィンテージは9 月6 日収穫。生産量2.090 本。2021 年12 月の分析ではSO2は検出されず。アルコール度数は13 度。

味わい:ルビーレッドの色合い。ブルーベリーやカシスなどのとてもエレガントでフィネスのあるアロマ。シルキーなタンニンに支えられた口中はとてもジューシーで、クランベリーやザクロ、カシスなどのニュアンスが感じられる。フィニッシュには、レッドカラントのノートとともに心地良くエレガントな酸とミネラル感が広がる。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,490 (外税) 
【かなり高質!・・ものの見事なブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!】
 見た目は2019年ものと余り変わりませんね・・。と言うか、そのように見えます。

 ですが、2019年ものは2本目の写真です。ちょっと臭かったので半年寝かせたものを開けて撮ったんですね。そうしたら・・

「あれだけ臭かったのに・・その臭かった部分は見事な官能さに変化していた!」

訳です。


 まぁ、僅かな違いが有るとするなら、2020年ものの方が純粋な色合いかもしれませんし、2019年ものの方が官能さを表面に映し出しているかもしれません。ただしそれはバイアスの掛かった見方かもしれません。

 非常に充実していて、果皮の割合が高く、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとしての高質さをしっかり見せつけてくれます。エレガンスもしっかりで・・何より、

「揮発酸臭く無い!」

ので、ほぼ仕上がった状況で届いていると思われます。非常に美しいディテールです。


 シャブリと同じような土壌と言うことですが、ピノ・ノワールと言うことも有るのか、シャブリチックな感じはあまりしません。

 ただしミネラリティが豊富で低域から高域まで美しく連続しています。飲んでいくうちに・・時間が経って行くうちに少しずつ、その非常に高いミネラリティから漏れ出すように、さらに赤果実、黒果実の高質なニュアンスが出て来ます。その果実も、ベリーが主体では無くもっと濃い色の果実・・ですね。濃密です。カシスまで行くかな?・・と言う感じですが、その前に黒っぽい果実も出て来ますから、

「果実感だけで相当複雑」

だと感じました。

 今飲んでも相当旨いですが、現状はまだ50パーセントほどの表情に過ぎないでしょう。流石にラファエル・ギュイヨの自社畑のトップ・キュヴェです。noisy 的には、

「2019年と2020年・・こんなに違うかぁ?・・見た目は変わらないのに・・」

と、ちょっとビックリしています。是非飲んでみて下さい!・・素晴らしいブルゴーニュワイン・・ブルゴーニュワインファンにもお勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【しなやかな・・滑らかな、でも結構にしっかりしているブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!官能さも実に良い感じ!】

 巷では相当、人気が有るようです。今年前半のテイスティングの時は、

「・・いや・・ちょっと臭いなぁ・・」

と、結構に主張している揮発酸に、

「このままは販売できないな」

と思っていました。


 ただし、それでもそのような状態のワインがお好きな方は結構いらっしゃるので、そのような方には販売させていただき、好評を得ていました。

 で、ちょうど半年後に2本目をテイスティングし、

「お、これなら大丈夫!・・結構・・旨い!」

と確認させていただき、本日のご案内になっています。


 おそらく、サン=ブリ近辺の畑だと思いますが、このキュヴェがトップ・キュヴェですね。この下のキュヴェに比較すると、「精緻さ」「高貴さ」が図抜けています。ちょうど良い感じの甘美さと官能さが有る味わいで、アロマの上りの中に、フィルムのような柔らかく透明なミネラリティを感じます。シャブリ近辺の土壌とはちょっと異なるイメージです。

 むしろ鉄分の少ないジュヴレ的な感じ・・もしくはマルサネかな?・・それを出来る限りSo2を使用しないで造った・・その結果、非常にノーブルな味わいのピノ・ノワールになった・・そんなイメージです。

 出来は良いです。熟成も10年以上、可能です。是非飲んでみて下さい・・ラファエル・ギュイヨ、注目して行きましょう。お勧めです!





2019 les Robinettes Vin de Pays de l’Yonne
レ・ロビネット・ルージュ・ヴァン・ド・ペイ・ド・ヨンヌ

15834
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
 Vin de Pays de l’Yonne
品種:ピノ・ノワール100%

手摘みで収穫したブドウを100%全房で、バリック(新樽は用いない)で野生酵母のみで自発的に発酵させる。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。マセレーションは15日間で、手作業によるルモンタージュと、発酵終了の直前に足によるルモンタージュを行う。その後、圧搾して引き続きバリックで自発的なマロ発酵と熟成を行う。12ヶ月熟成させた後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2はボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、必要最小限のみ添加。
2019ヴィンテージは9月21日収穫。生産量2.866本。2020年11月時点のSO2トータルは12mg/l。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,090 (外税) 
【しなやかな・・滑らかな、でも結構にしっかりしているブルゴーニュ・ピノ・ノワールです!官能さも実に良い感じ!】
 巷では相当、人気が有るようです。今年前半のテイスティングの時は、

「・・いや・・ちょっと臭いなぁ・・」

と、結構に主張している揮発酸に、

「このままは販売できないな」

と思っていました。


 ただし、それでもそのような状態のワインがお好きな方は結構いらっしゃるので、そのような方には販売させていただき、好評を得ていました。

 で、ちょうど半年後に2本目をテイスティングし、

「お、これなら大丈夫!・・結構・・旨い!」

と確認させていただき、本日のご案内になっています。


 おそらく、サン=ブリ近辺の畑だと思いますが、このキュヴェがトップ・キュヴェですね。この下のキュヴェに比較すると、「精緻さ」「高貴さ」が図抜けています。ちょうど良い感じの甘美さと官能さが有る味わいで、アロマの上りの中に、フィルムのような柔らかく透明なミネラリティを感じます。シャブリ近辺の土壌とはちょっと異なるイメージです。

 むしろ鉄分の少ないジュヴレ的な感じ・・もしくはマルサネかな?・・それを出来る限りSo2を使用しないで造った・・その結果、非常にノーブルな味わいのピノ・ノワールになった・・そんなイメージです。

 出来は良いです。熟成も10年以上、可能です。是非飲んでみて下さい・・ラファエル・ギュイヨ、注目して行きましょう。お勧めです!





2019 l’Idylle V.d.F.
リディル V.d.F.

15832
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

■エージェント情報
Vin de France
*2019VTより、醸造所がAOC域内ではないためVDFになっています
品種:ピノ・ノワール100%
(AOCコート・ドーセロワ域内で栽培されたブドウ100%)

 手摘みで収穫したブドウをステンレスタンクで野生酵母のみで自発的に発酵させる。100%全房発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造する。果皮浸漬はアンフュージヨン(煎じる)のみで、発酵の最後に足によるピジャージュを1回のみ行う。引き続きステンレスタンクで自発的なマロ発酵と熟成を行った後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2はボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、必要最小限のみ添加。2019ヴィンテージは9月16日収穫。生産量3.612本。2020年11月に行った分析ではSO2は検出されず(ラボの検出限界値以下)。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,080 (外税) 
【滅茶妖艶!・・でも・・揮発酸の存在、きっと判らない方も多いんじゃないかと思える、熟度になっています!・・美味しいです!】
 これがまた滅茶臭くて・・到着した当初はどうしようかと悩むほど・・と言うか、路線は決まっていたんですけどね・・半年待とうと・・。

 で、待ったらまぁ・・甘美で官能的な女性・・いや、ピノ・ノワールに大変身してくれたんですよ・・。これは待った甲斐が有ったと言うものです。しかしながら18本しかないのに2本も開けちゃいましたので、営業的には非常に厳しいです。

 上級キュヴェに比較しますと、「精緻さ」「上品さ」が劣りますが、非常に軽やかで熟成が進んでいて、めちゃ滑らかです。時間が進めば、さらに全体がこなれてきて、滑らかさが増し、落ち着き感も増大、かなりしっとりしてくるんじゃないかと思います。

 ただし、ちゃんと温度を管理して保存した場合・・ですよ。15度を超えるようなセラーで長く置くことはお勧めできません・・と言うか、その状態で販売されてしまったボトルもきっと有るはずだと・・

 判りやすく言ってしまえば、

「小型のヤン・ドゥリュー」

的なピノ・ノワールで、ヤン・ドゥリューほどの素晴らしい葡萄を得られていないがゆえに、熟成の進みも早く、軽やかでアヴァンギャルドさが薄まった、美味しい状態に持っていけている・・と言うことなのかと思っています。


 この状態で飲まれた方はきっと、

「・・えっ?。。何も問題なんて無いじゃん・・」

と思われるかもしれませんが、それでいいんですよね。飲んでみて下さい。29歳のうら若きラファエルの作品です。




2019 la Valse V.d.F.
ラ・ヴァルス・ブラン V.d.F.

15833
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ラファエル・ギュイヨ

◆◆◆2021年ものは天候不順でまったく造れなかったそうで、少量在庫していたバックヴィンテージを出してくれました!なんと2019年ものです!
■エージェント情報
 2019VTより、醸造所がAOC域内ではないためVDFになっています
品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
(AOCサン・ブリ域内で栽培されたブドウ100%)

手摘みで収穫したブドウをダイレクト・プレスし自然に清澄させ、バリック(新樽は用いない)で野生酵母のみで自発的に発酵。酵素や培養酵母、酒石酸、濃縮物、矯正剤、安定剤、その他の醸造添加物は一切付け加えずに醸造。マロ発酵も自発的に行う。バリックで12ヶ月熟成させた後、無清澄で重力を利用して瓶詰め。SO2はボトリング後のワインのネガティブな反応を避けるために、必要最小限のみ添加。2019ヴィンテージは9月25日収穫。生産量3.865本。2020年11月時点のSO2トータルは75mg/l。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,790 (外税) 
【ソーヴィニヨン・ブランのネガティヴな香りも無し!・・滑らかでネットリ!官能感バッチリな旨い白です!】
 一枚目がこの冬の・・半年前の写真で、二枚目が最近の・・9月始めの写真です。

 白なので判り辛いかもしれませんが、これは結構、臭かったです・・揮発酸、バリバリでした。

 でも今はほとんど判らない状態にまで来ています。ワインって・・不思議ですよね・・なので、エージェントさんには、

「あのね・・到着したからって、すぐ販売してしまって良いものと、よく考えないといけないものがあるんじゃない?」

と、釘を刺しておきました。

 ビオファンには良いですが、ビオ嫌いのブルゴーニュファンの手にあの状態で入ってしまうと、結構に問題になると感じました。

 それでも今は、相当に旨いですよ!だからワインは面白いんですね・・。


 まぁ、難しいですが、2枚目の写真の方が・・少なくとも、

「落ち着いているように見える」

と思うんですね。


 味わいは、良く熟した洋ナシとか、良く熟した青りんごとか・・実に妖艶だけれどシャッキリ感もちゃんと有る、青臭く無く美味しい果実が充実した柔らかなフィルム状のミネラリティとともに結構に感じられ、

「これは美味しい・・よなぁ・・」

と、思わず愚息と顔を見合わせてしまいました。


「全く別物みたい・・」

 のようなことを言っていたと思いますが、こんなマジックのようなことをやっているのが醸造家なんですね。美味しいです!・・是非飲んでみて下さい。