ロジェ・クーロン
ロジェ・クーロン
フランス Roger Coulon シャンパーニュ
● ファミリー経営のシャンパーニュをご紹介させていただきます。モンターニュ・ド・ランスの「ロジェ・クーロン」です。ご存じの方も多いかと思いますが・・今更では有りますが、やはり良いものは良いと・・扱わせていただくことになりました。
減農薬栽培で自然派のククリには入ると思いますし、参加しているユニオン、「トレデュニオン」には、ジャック・セロスもおり・・勿論他にもジャクソン、エグリ=ウーリエ、ラルマンディエ・ベルニエと言った大御所ばかりが集ってますから・・でも、それぞれに自分をしっかり持ち続けている生産者さんばかりですよね。なので、
「決してアヴァンギャルドには陥らない自然派」
で、
「かなり大柄で本格派」
で、
「北の産地ならではの伸びやかでバランス良く質の良い酸」
が特徴かと思います。
noisy も今回、4アイテムを自腹で・・全部自腹ってキツイですよね~・・仕方ないですが・・飲ませていただき、その完成度の高さに驚きました。
ジャック・セロスのやり方からおそらく取り入れたんじゃないかと思われる「ソレラ・システム」も行っていますが、この「トレデュニオン」のメンバーの中で最も近いのは、
「エグリ=ウーリエ」
でしょう。
勿論、そっくり・・と言う訳では無く、ロジェ・クーロンのシャンパーニュが見せる存在感とか・・オーラとか・・(^^;; が似ていると思います。非常にスケールの大きなシャンパーニュです。是非ご検討いただけましたら幸いです。
待望の新規生産者! パカレとの親交から繋がることが出来たシャンパーニュの実力派生産者、ロジェ・クーロンがリリースです。
モンターニュ・ド・ランス地区のヴリニー村に8世代続く造り手で創業は1810年。現在は9代目のエリックとイザベル・クーロン夫妻がその歴史を継承しています。
この 『ロジェ・クーロン』 を含むシャンパーニュ5つの生産者 、『エグリ=ウーリエ』、『ジャック・セロス』、『ジャクソン』、『ラルマンディエ・ベルニエ』らが 、Trait-d-union(トレデュニオン)というグループを結成しており、品質の向上や様々な意見の交換の場として協力し合いお互いを高め合っています。2013年はスペインのへレス、2015年はオーストラリアにて現地の醸造家と試飲会を開催するなど活動は国境を越えており、2019年には来日し、熱気あふれる様々なセミナーなどの記憶も新しく、彼らの情熱を窺い知ることができます。
それぞれのキュヴェの表ラベルにはヴリニー村の地図が描かれていて、黒い区画がドメーヌの自社畑で、それぞれのキュヴェに用いられた区画が金色で示されています。
【村】1級「ヴリニー」、「クロム・ラ・モンターニュ」、「パルニー・レ・ランス」、「ヴィレール・アルラン」
【総面積】10ha
【土壌】チョーク質、粘土質、砂れき質
【栽培】デュラーブル(リュット・レゾネの一種)
【管理】区画を109に分けて細かく管理しており、根を出来るだけ深く伸ばすよう漉き入れを丁寧に行ったり、区画によっては生物多様性の恩恵を受けるため雑草を生やしたままにするなど、テロワールをできる限り最大限に引き出すように努めています。
【平均樹齢】約40年ですが、最も古い区画は1924年に植樹された記録が残っています。プレスはゆっくりと4時間ほどかけて行います。ファースト・キュヴェのみを自社のキュヴェに用い、他はネゴスへ販売しています。天然酵母でのみ醸造し、熟成には樽を使用しますが、新樽はコトー・シャンプノワに使い、その3年後からシャンパーニュに割り当てています。25年ほど前より、「ヴァン・ド・レゼルヴ」はステンレスタンクにて、ソレラシステムで造られています。
● 2013 Champagne Blanc de Noir Millesime Extra Brut
シャンパーニュ・ブラン・ド・ノワール・ミッレズィンメ・エクストラ・ブリュット
【激旨!・・非常に大きな構造を持ち、そのスケールの大きさを黒葡萄の表現力で埋め尽くした、ちょっと・・熟し始めたエグリ・ウーリエのブラン・ド・ノワールを彷彿させる見事な出来です!】

素晴らしいです!・・昨今流行りの・・いや、飲みやすくてnoisy も大好きですが、
「南にあるシャンパーニュ産地には出来ない芸当!」
でもあり、また・・
「それだけに一瞬も油断が出来ない醸造!」
と言うことが出来るかと思うんですね。
そしてここの畑は・・
「ヴィーニュ・フランセーズ」
つまり・・自分の足で立っているピノ・ノワールとピノ・ムニエで出来ていますから、
「途切れ途切れでは有り得無い一体感!」
も感じられます。

まさに質実剛健、口内をフルにさせます。大抵の場合・・そんな振る舞いをするワインは、
「ちょっと雑に感じる」
場合が多いです。
ところが・・エレガントなんですよね・・。口内でしっとり拡がって、黒葡萄ならではの質の良い旨味が拡がって来ます。
泡質も極上で細やかさが持続しますし、アロマや味わいを長く膨らませてくれます。これ・・
「相当・・凄いシャンパーニュ!」
だと感じました。
中々ですね・・ミレジメもので・・
「今飲んでも滅茶美味しい!」
と言えるシャンパーニュは無い・・と言いますか、それを言うこと自体が難しい訳ですが、
「このブラン・ド・ノワールの2013年ものは、今飲んでも滅茶美味しい!」
ですし、
「どこかエグリ・ウーリエを彷彿させてくれる」
んですね。
あ・・そうそう、昨年ご案内させていただきました、エグリ・ウーリエの2013年ミレジメは・・
「アドヴォケイトで2008年ものに続き・・100点満点!」
でした・・。・・あ・・
「何故かこのロジェ・クーロンのブラン・ド・ノワールも2013年・・」
となりますと・・
「アドヴォケイトの95ポイントは伊達じゃ無いぞ!」
とご理解いただけるかと。
先月の入荷で落ち着いていますので、年末年始のお楽しみでいかがでしょうか。超お勧めします!素晴らしい出来です!
● 2015 Champagne Chouilly Grand Cru Blanc de Blanc les Hauts Partas
シャンパーニュ・シュイィ・グラン・クリュ・ブラン・ド・ブラン・レ・オー・パルタ
【ヴィーニュ・フランセーズの2013ブラン・ド・ノワールに劣らず、ブラン・ド・ブランならではのスッキリしたドライな美味しさを大きなスケールで感じさせてくれる素晴らしいシャルドネです!】

どうでしょうか・・2013年もののブラン・ド・ノワールが物凄い出来でして、アドヴォケイトもビックリの95ポイントを付けていました。
このシャルドネのレ・オー・パルタ2015年もののメディア評価を一生懸命探したんですが余り見つからず、テイスティングブックが96ポイントと言うものだけでした。
しかし・・翌年ものの2016年ものは、ジャンシス・ロビンソンさんが95ポイント、付けているようでして・・この事からだけでも、
「ロジェ・クーロンって・・もしかして大化けする?」
と言うような期待も有るんじゃないかと思っています。
何せロジェ・クーロンのシャンパーニュは、
「スケールが大きい」
「超本格的」
「ジュースの質の良さが半端無いと感じる」
「泡質にも手を抜かない」
と・・感じます。
RM の生産者さんは、時に驚くようなキュヴェを造りますが、翌年には・・
「??」
みたいな・・場合も結構に有ったりしますが、ロジェ・クーロンはその辺り・・
「根っからのシャンパーニュのヴィニュロン」
みたいな雰囲気と、
「シャンパーニュをリリースしているハウスとしての気概」
を感じます。

高質なシャルドネが発する、何とも心地の良いアロマが高くたなびきます。柔らかさを含んだ質感高い柑橘系の果実と、ドライ過ぎない・・と言いますか・・いや、ドライなんですが、その酸がキツ過ぎることなく、クリーミーで角が丸い・・と言いますか、何とも
「シャンパーニュの手練れ!」
と言いたくなるような仕上がりです。
シュイイはエペルネに近く、コート・デ・ブランでは最も北に有り、酸の切れも有るんですが滑らかで、泡も綺麗に上がり旺盛ながら、
「そんなに咽ない」
感じなんですね。
喉に向かって行って、一気に入って来ようとする場合でも、その「優しさ」みたいな柔らかさが非常に心地良いです。これもまた・・ちょっと図抜けた感じもしますので、若いエグリ・ウーリエのV.P.を飲むより練れた感じがより美味しいと感じさせてくれるかもしれません。まぁ・・エグリの場合は必ずピノ・ノワールが入りますから、横において比較するのは卑怯かもしれませんが・・。
一流どころのブラン・ド・ブランと比較しても、全く引けを取らない・・素晴らしいシュイィです。これも是非・・挑戦してみてください。安いと思います。お勧めです!
● N.V. Champagne 1er Cru Esprit de Vrigny Brut Nature
シャンパーニュ・プルミエ・クリュ・エスプリ・ド・ヴリニー・ブリュット・ナチュール
【極上のプルミエ・クリュ!ドザージュ・ゼロのナチュール・・は、自然派的なナチュールさもほんのり感じる素晴らしいバランスの高質シャンパーニュです!】

シャンパーニュの大事な要素には、おそらく・・泡質も有ると思っています。
もっとも・・結構に我々は、
「シャンパーニュの泡をわざと飛ばして、その原液のポテンシャルを計る」
みたいなことを散々にやって来ました。
ですので、そんなところからは決して「泡質」なんぞは全く判らない訳ですね。でも、ワインを知りたいと勉強を始めた時は、シャンパーニュと言う・・激難しいワインの存在が道を通せんぼしてくれていたんですね。なので・・そんなことをしばしばやっていました。
しかし本来は、
「ワインの美味しさは、飲み手自身こそが決めるもの」
なはずですから、余りにポテンシャル主義と言うのも・・いかんよなぁ・・などと思い始めたところ、自分がだいぶ・・歳をとったことに気付いた利する訳です。
この素晴らしい「エスプリ・ド・ヴリニー」と名付けられたプルミエ・クリュは、ドザージュをしない・・言ってしまえば、
「滅茶ドライ」
なシャンパーニュです。
「辛口ってことだよね!」
とは思われると思うんですが、このドザージュをしないと言うことが、どれだけ難しいことなのか・・と考えてしまいますと・・夜も眠れなくなってしまうんですね。
つまり、
「全くごまかしようの無いドすっぴん!」
と言うことなんですね・・いや、女性に対しての言では有りませんので悪しからず・・。

何も脚色をしない・・と言うバランスは、脚色をしないで素晴らしいバランスを造り上げることに他なりません。
そこで!・・
まぁ・・想像上の話しでは有りますが、
「ジャック・セロスから教わった(はず)のソレラ・システムが大きく寄与しているシャンパーニュ!」
だと感じます。
ソレラシステムは、継ぎ足し継ぎ足しでレゼルヴを残して行くやり方でしょうから・・言ってみれば、
「秘伝のウナギのタレ」
みたいなもので・・違うか・・?・・タレじゃなくて「そのものズバリ」かもしれませんが、そのソレラ・システムこそが、この素晴らしいバランスを生んでいるんじゃないかと思っています。
そして、その長く置いたレゼルヴこそが、この素晴らしい「泡質」をも生み、真ん丸に近いパレットを描ける酸バランスと滑らかさ、旨味をも生かすことが出来ているのかと感じます。
もしかしたら・・
「ラスボス登場・・か?」
みたいな感覚も有ります。是非飲んでみてください。ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ1/3ずつで造った素晴らしいソレラ・シャンパーニュです。
● N.V. Champagne 1er Cru l’Hommee Extra Brut
シャンパーニュ・プルミエ・クリュ・ロメ・エクストラ・ブリュット
【ほんのりとしたナチュール感が、スケールの大きな味わいのトッピング!濃密で細やかな泡質を長く味わえる、高級シャンパーニュです!】

ロジェ・クーロンのベースのシャンパーニュ..でしょうか。最も今回ご紹介させていただいた4アイテムのみしか造っていない訳では無いので、ベースと言う言い方は余り良く無いかもしれませんが、
「ロジェ・クーロンの質実剛健、大きな構成の本格派シャンパーニュ」
「どこにも手を抜かない一生懸命さ」
「ナチュールな方向性とクラシカルな造りとのママッチングに挑戦中??」
みたいなニュアンスがビシバシ・・伝わってくるんですね。
そりゃぁ・・こちらはミレジメでは無いですから、
「ジャック・セロス譲り?のソレラ・システム利用」
と考えられますし、グループを組んでいると言う「トレデュニオン」には、
『エグリ=ウーリエ』
『ジャック・セロス』
『ジャクソン』
『ラルマンディエ・ベルニエ』
と言う大御所が集っている訳で・・そんな集まりの中で、ナチュールに向かわない訳も無いし、ラルマンディエ・ベルニエは1級畑が中心だったと思いますから、
「自分の1級畑でセロスやジャクソン、そしてピノの大家であるエグリ・ウーリエのシャンパーニュと対等に・・」
と考えているでしょうから、ロジェ・クーロンもまた多くを学んだことでしょう。

色彩は濃い目で深~い・・味わいが、ドライでアロマを振り撒きます。何しろ・・
「揃った泡の目の細やかさ!」
には、このクラス以上のものを感じられると思います。
味わいはどちらかと言いますと結構にゴージャスで、口内を押し拡げるかのように入って来て、味蕾をフルに刺激、非常に・・
「飲み応えのある味わい!」
です。
まぁ・・言ってしまいますと・・上の2つミレジメにはどうやっても届きません。
ですが満足度から言ったら非常に高いです。
「旨いシャンパーニュを飲んだぞ!」
と・・きっと言っていただけると思います。
価格もリーズナブル、上級キュヴェの素晴らしさも想像できる味わいかと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
Copyright(C) 1998-2023 Noisy Wine [ Noisy's Wine Selects ] Reserved