【・・これは衝撃的写真??・・「これ、飲めるの?」と聞かれてしまいそうですが・・ワインの不思議、奥深さを感じさせる、滅茶面白いナチュールな弱発泡?の白です!】

輸入エージェントさんは、
「難しいことを考えずに休日の午後に公園などでリラックスする為にあるようなワイン」
と言ってますが、休日の午後に公園で一人でこれを飲むのはそれなりの準備と相当な度胸がいりますし、タイミングが悪いと警備のお巡りさんに、
「・・すみません・・今日はここで何をやられているんですか・・」
などと、滑り台のところで数人女の子が遊んでいる方向をたまたま見ていて・・しかもサングラスなんかしていて・・もう、ロクなことが想像できないので、自宅でビデオを見ながら飲む方が良いと思います。
冗談はそれ位にして・・樹齢の高いシュナン・ブランを、おそらくSo2はほとんど使わずに(資料に書いてないので正確には判りませんで・・)仕上げた、とてもドライな「ムスー」かと・・思います。
僅かにショ糖を使用しているようですのでどちらかと言えばシャンパン製法・・「ペティアンでは無い」ですが、飲み口、味わいはペティアンそのものに近く・・弱発泡位ですね。ちょうど良い感じです。
果実のリアルさ・・妙に甘く無い・・と言うか、非常に残糖は少ないんですが、酸とのバランスと、後口のちょっとしたビター感・・でしょうか。これが非常に薄旨系の良い味を出しています。
まぁ、飲んでいて・・
「ん!・・普通に美味しく、ちょっとナチュラル感の高いリーズナブルなシュナン!」
だと・・結論してしまうのはとても簡単なんですが、
「イージーなワインです」
とエージェントさんに言われてしまうと天邪鬼なもんで反発してみたくなってしまう・・んですね。

で、これ・・!
「どっひゃ・・」
ですよね~。ほぼ灰色+茶色です。凄い色ですね~・・
「これ・・飲めるの?」
と聞かれてしまいそうですが・・So2無しの白は時間とともにこんな感じに・・黒と言うか赤と言うべきか、酸化でどんよりして行きます。
ただしこれは、底に残っていた分を、
「抜栓後1週間してグラスに入れたもの!」
なんですよ。で、これが・・・
「旨味たっぷり・・少し・・どよん・・としていて、完熟した果実のようなニュアンスで中々に旨い!」
んですね~。
まぁ・・栓を抜いておいて2週間くらい経過させると、もっとドロンドロンになって面白いと思うんですが、noisy も他のワインを飲まなければならないので時間が無いですからそこまではお付き合い出来ないので・・。
でも、ビオ系の好きな方は・・このようにして飲まれるのがお好きな方も多いですよね。
そもそもはワインは「元果実」でしたから、So2 をほとんど使用しないか、使用しなければ、酸化して色落ちして行きます。リンゴも梨もバナナも・・です。
でもワインはアルコールを生じていますから、腐った感じにはそう簡単にはならないんですね。
試されるのはあくまでお客様ご自身の「自己責任」になりますし、美味しい美味しく無いはそれぞれの嗜好によりますが、もし可能でしたら・・毎日様子を伺いながら、「ワインの自然な酸化」を楽しんでみるのもオツかな・・と思います。で、この状態のアロマや味わいがまたかなり「後を引く」んですね。勿論、普通に飲んでも美味しいんですが、
「ドロンドロン、ブヨブヨにしても美味しい!」
と感じてしまうのは、noisy の感性に問題が有るか、「ワインの不思議」「知られていない酸化熟成」だと思います。
いや、別にそうしてくれと言ってはいないので・・どうぞご理解よろしくお願いいたします。非常にまじめに造られたシュナン・ブランです。