● ポートのご紹介です。今回は「Warre」です。正規ものでは無くブローカーものですがコンディションは良さそうです。
以前にも何度かご紹介させていただいた「Warre」ですが、このところはどうにもこうにもヴィンテージ・ポートの価格が異常に上昇していまして、昔のような価格でご案内できなくなっていたところ、リーズナブルなオファーが有ったので仕入れました。
まぁ・・この「Warre」ですが、日本の正規エージェントもそれ以外の方も見事に揃って発音が「ワレ」でして、それだけは無いだろう・・と思わざるを得ず、noisyは天邪鬼ですから・・「ウォア」とさせていただきました。
英語読みなら「ゥオア」か「ウェア」・・米語と英語じゃぁ変わると思いますし、以前に外人さんの友人がこのヴィンテージ・ポートを「ゥォア」と発音していたように思います・・と言うか、そのようにしか聞こえなかったんですね。
しかもですよ、あのワイン界の重鎮、マイケル・ブロードベントさんの「ワイン・ヴィンテージ案内 柴田書店」を読めば・・あ、こちらも山本博さんが訳されていらっしゃいますが、こちらでは「ウォア」と・・表記されています。
日本人の苦手な巻き舌発音になる「r」が二つも付いてますしね・・。どうやら日本に最初に持ってきた代理店の方が「ワレ」と付けたので、そのままになっちゃったようです。
そうは言っても、「Warren」になると「ウォーレン」でしょうから、「ウォ」を「ワ」に短縮してしまうと「Warre」は「ワレ」か?・・などとも思いますが、ポルトガル語読みにするとどうも全く違う発音になるようでして・・まぁ、英国人の方がポルトガルで始めたのがこの「Warre」ですから、英語読みで良いのかなぁ・・と。
どうでも良いことを長々と書いてしまいましたが、やっぱりちゃんとしないといかんのじゃないか?と思うこと自体が年寄りの冷や水の始まりなのかもしれません。
● 1985 Vintage Port
ヴィンテージ・ポート
● 1983 Vintage Port
ヴィンテージ・ポート
● 1980 Vintage Port
ヴィンテージ・ポート
【一応「甘口」に分類していますが、Warre はドライタイプで有名な最古参のポートメーカーです。】
Warre だけは飲んでみないと・・と言うか、基本的にはヴィンテージ・ポートと言ってもタイプは様々ですから甘口とは限らず、ただし、濃密さは半端無いので、結果としては「甘く感じる」のかな?・・などと思っています。
しかしながら、ウォアはエレガントでドライなヴィンテージ・ポートですから、エキスは滅茶凝縮していても豊かな甘口と言うことは無く、いや、甘さが無いとは言わないものの、他とはちょっと違うんですね。
テイラーやグラハムなどのヴィンテージポートはメチャクチャ甘いですが、ウォアは・・
「ドライなはず!」
と思っていて良いと思いますよ。
ただし、極甘口だと思っているところに辛口が口内に侵入してきたり、またその逆だった日には・・結構ビックリしちゃいますよね。
なので、「そろりそろり・・」と飲んでくださいね。
因みに1980年ものは、オーストリア人MWのBob Campbellさんが95Points、アメリカの素人口コミサイト、セラー・トラッカーの平均点で92Pointsです。
1983年ものは同じくセラー・トラッカーで92Points。
1985年ものは、同じくセラー・トラッカーで91Points、アドヴォケイトで88Points と言うような評価でした。
まぁ、長い寿命を持つポートですし、ヴィンテージ・ポートは普通のポートとは異なり、良い年にしか造らない・・「ヴィンテージ宣言」の有ることで知られています。1985年ものはようやく30歳過ぎですから、まだまだこれからの熟成で伸びて行くでしょう。
このところのヴィンテージ・ポートの値上がりは本当にすごくて、仕入れるタイミングを逸していました。このくらいのちょうど良い30~40年ものが1万円前後でしたら、非常にリーズナブルと言えるかと思います。ご検討いただければと思います。
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