
ビオ臭く無いです・・・いや、ちょっとの・・・ほんの僅かでもビオっぽさが有ったら、
「え~、こんなにビオっぽいのに、そんなこと言っちゃうの?」
みたいなノリの方もいらっしゃることを想定して、言い換えましょう。ほとんどビオっぽさは無いです・・・。余り変りませんかね・・。
とても滑らかさの有る、冷ややかな酸味が美しい、とてもソアーヴェ近郊のワインとは思えない肉厚感があります。
しかも、妙に清楚な方向性を持たせず、かといって、ビオっぽく野生的でも無く、軽くなく、重すぎず、でもしっかり濃い・・・旨みタップリの赤なんですね。実のことを言ってしまえば、余り無いタイプだと思いますよ。
2007年のこのワインを、リアルの30号でnoisy が担当しましたので、その時のレヴューを(リアルの了承は取ってませんが)引用掲載します。
フルーツ実物を思わせるような、一瞬の冷たい酸っぱさと滑らかな果実糖を持った、とても自然な味わいのヴェネト・ワインである。表情のベクトルが外に向かっているので判りやすく親しみが沸く。石灰質とスミレ、ジンジャー、ハツラツとしていて綺麗!バランスも良い。嫌いな人はいないんじゃないかな?ジューシーで柔らかく、しっかり膨らみドライな味だ。はじめたばかりの造り手だそうで、将来が非常に楽しみ。担当では無いが白も旨かった。<10年5月試飲>
リアルワインガイド第30号 有限会社寿スタジオ発行 より抜粋
まぁ・・・リアルワインガイドでは、イタリア特集を止めてしまったんですが、その理由は・・・
「反応が無い」
と言うものでして・・・・。かなりの期間に渡ってイタリアを毎回、やっていたんですが、編集部の感覚としては、イタリアは受けない・・と言うものだったのでしょう。
しかし・・・止めてからのヴィナイオータさんのワインの受けは凄いですよ・・・。案内が出たらほぼ一瞬で蒸発しているようです。一時期、あれだけリアルに紹介させていただいたnoisyにさえ、
「もう無いす」
と、冷たい言葉しか還ってきませんし~・・。気を抜いていると、ピッチニンさんのワインなど全く買えないような状況です。
まぁ、安いしね・・ピュアだし、ナチュラルでね・・・ま、毎年、全然味わいは違いますけどね~!・・(^^
このムーニ・ロッソも、前回の2013年ではメルロ100%になったようですが、今回の2015年はカベルネやヴァルポリチェッラの品種を色々とせぱーじゅしており、一般的な粘土を感じられるメルロでは無くて、むしろカベルネ的、花的な、やや浮遊感のあるものです。冷たい果実酸が非常に心地良い!そしてやはり、人的関与の少なさを感じます。とても美味しいデイリーだと思います。ご検討ください。