【ピュア!太い!超ドライ!・・しかも相当落ち着いて来ました!素晴らしいコンディションです!・・正規代理店のヴォルテックスさんから最後の入荷です。】

柔らかで細やかな泡質・・ピュアだが実は「ド太い」ボディ、ピュアで非常に長い余韻を持つ、いつまでもそこに心地良くどっしりとした柑橘が存在していると言う感覚。
素晴らしいシャンパーニュです。まぁ・・売れ行きはドカッと行くことは無いんですが、いつの間にか無くなっている・・そんな販売状況です。
ですが正規代理店が変わっています。Noisy wine は長くお付き合いのあるヴォルテックスさんから仕入れていましたが、現在はすでに他社にエクスクルーシヴが移っています。ですので、ヴォルテックスさんからの最後のレクラパールの入荷と言うことになってしまいました。
皆さんはそこまで気が付かないかもしれませんが、例えば今回入荷分・・このラルティストも2018年1月にヴォルテックスさんに入っています。
でも・・noisy の仕入れは2021年11月ですよね?・・それってどういう事かと言いますと、
「日本に着いたばかりのレクラパールの各シャンパーニュは、まだ荒れていて落ち着いていないと言う輸入者の判断で4年近く寝かせていた!」
と言うことなんですね。
noisy も、レクラパールとはラシーヌさん時代の1990年代の彼のシャンパーニュから飲み続けていますから・・それに様々な事情もそれなりには知っていますから・・
で、どうしてもピュアなシャンパーニュは荒れて酸っぱくて・・しかも収穫年が新しいので硬い・・と言うような状態になります。なので、そのまま市場に出してしまうとお客様に勘違いされてしまう・・ので、4年近くも寝かせていた・・と言うことなんですね。
なので、新規に正規代理店になったエージェントさんから、滅茶新しいヴィンテージのレクラパールがリリースされているはずですから、
「このラルティストは2013年」
と言う、落ち着いて来て、飲み頃に近付いてきているものなんですね。他のキュヴェ、ラマチュールが2014年だったかな?・・トップキュヴェのラポートルは2011年です。
まぁ、レクラパールは若かったですし、セロスの弟子ながらセロス並みの価格上げを要求したり、でも出てくるシャンパーニュはまだ硬く・・彼のシャンパーニュが素晴らしいのはテイスティングで判っても、
「・・ん・・でもまだセロスに追い付いているとは・・言えるのかな?」
と言う疑問を持ちながらのお付き合いと言うことになってしまうのでしょう。
ですが、例えばこのラルティストの2013年・・おいしいですよ。ピュアでド太い・・素晴らしいです。おそらく2011年のラポートルはアチコチで94ポイント位ついていますから、相当美味しいに違い在りません。そして今でも覚えている2005年のコトー・シャンプノワーズの素晴らしさったら・・あれ以上の経験は無いと言っても過言では無かったと思っています。
大事に売って行こうとしても、それを判ってくれない生産者もいますし、どこかでボタンの掛け違いをしてしまって縁が切れてしまうことも有りますが、やはりちゃんとした目を持って、誠実にお客様に渡す・・それが商売だと思っています。それでお客様が喜んでいただけるのが最上の幸せだと。ヴォルテックスさんも長い間、本当にご苦労様でした。素晴らしいエージェントさんだと思います。到着したらすぐに全て割り当てて一気に販売してしまう・・そんな現代的なやり方ではない・・非常に大事にエルヴァージュされたシャンパーニュです。是非飲んでみていただきたいと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【正に純粋無垢!ピュア一直線!美しさの究極です!!】 先鋭的な、むしろジャック・セロスのシャンパーニュのフレッシュな面を追い求めているかのような、清冽な味わいを見せているレクラパールです。
元はラシーヌさんのアイテムでしたが、現在は立野さんのヴォルテックスさん扱いです。なかなかに素晴らしい面を持ったシャンパーニュで、まあ、確かに到着したては厳しい酸にたじろぐ・・にせよ、少し置くと、ギラギラしつつもエキセントリックな味わい、煌きを見せてくれます。
まあ・・・ホント、味わいを見ると造り手の性格も判るようでして・・・いや、noisyは会った事は無いのでウカツな事は言えませんが、どちらかというと、
「どう?おいらのシャンパン、旨いだろう!」
と、とても外交的だし、さらには、それだけの資質も有ります。ただ、いかんせん、ユーロも高かったし、蔵出しの価格がどんどん上がってしまって・・・合田さんの困り果てた顔を・・ちょっと覚えてます・・。まあ、それだけ続けたかったポテンシャル高い・・もしくは、将来性豊かな造り手だったということですね。
現在は、日本にはほんの少量しか入ってきていませんし、意外に知らない方も多いと思います。出来るならタイミングを計りつつ・・・飲んだ方が良いですが、買うのにタイミングを見ていると無くなってしまう・・という・・そんなシャンパーニュです。でもそろそろ何とか飲めるようになってきたタイミングでしょう。
ラマテュールは比較的若い樹から造るブラン・ド・ブランです。今回は2013年で、日本ですでに2年近く熟成させられています。アマチュア・・と自身から名付けているので、
「少し瓶熟させてください・・」
と、暗に仄めかしているかのようですが、すでに立野さんがやってくれています・・(^^;;。レクラパールの、清冽な清水のような純粋さと、鬼のようにドライな味わいが生む微妙子細な旨みはそのままです。タイミングを見て是非飲んでみてください。
ラルティストはアーティスト・・・アマチュアから芸術家へと転身、変貌を意味しているのでしょうか。今回のロットは2010年で、やはり約3年弱ほど熟成されています。レクラパールは研ぎ澄まされた刀の冷たさを感じられるんじゃないかと思います・・が、当然未試飲です。こちらのラルティストは、少し休めたらOKでしょう。
トップ・キュヴェのラポートルは「伝道者」。自身のワインに対する姿勢を例えたのでしょう。2010年ですが、やはり2年弱ほど置かれてすでに飲めるバランスで出してきているはずです。ソリッドでハードな清冽さに純真さと一途さが感じられれば、まさにラポートル・・なのでしょう。これはとても美味しいシャンパーニュでした(以前のものを飲んだときの感想です)。ご検討ください。
そして前回より2回目になりますが「ブラン・ド・ノワール・ラストル」が入荷です。2011年もので、3年弱ほど寝かされていますので、おそらくですが飲める状態かと思います。非常に希少なキュヴェですので、飲めてはいません。非常に・・美しい色をしています!ノン・ドザージュでどんな姿に仕上げたのか・・まぁダヴィッドですから想像が付きますよね。
さらには、初登場のN.V.2012年のラフロディジアク。2012年のすべての区画の葡萄・・・と言うことですんで、シャルドネとピノ・ノワールによるセパージュです。こちらはラフロディジアクのコラムにも記載していますので是非ご覧ください。
と言う訳ですが、レクラパールを以前扱われていたラシーヌさんもユーロ高の折、蔵出し価格を毎年大きく上げたがるダヴィッドの姿勢に、才能を認めつつ、経営を案じつつも、とても困っていました。noisyも良く知っています。ある意味、今までの円高ユーロ安が、手ごろな価格で押さえてくれていたんです。これからはどう転ぶのか判りませんので、今が買いどきだと思いますし、これほどまでの清冽なシャンパーニュを造るのは基本ブラン・ド・ブラン系ではこのレクラパールが第一人者、ブラン・ド・ノワールではジェローム・プレヴォーでしょう(御大は取り合えず対象にはしてませんよ)。そこに割り込むべくの「ブラン・ド・ノワール・ラストル」とともに是非、ご検討いただき、シャンパーニュのレコルタン・マニピュランの現状とともに感じていただけたらと思います。