
レクラパールのベースのブラン・ド・ブラン、ラマテュール2015です。入荷は2022年7月です。1年以上寝かせています。
泡質も細やかで滑らか、クリーミーです。ただちょっと引けは・・やや早いかと。なので2枚目の写真は1枚目に比較して荒れていますから、おそらくワインを足したんじゃないかと思います。
写真も上手く撮るのは中々に難しくて、モタついていると希望の絵が撮れなくなってしまいます。
基本的にはシャンパーニュの時は、
1枚目「泡の下のワインの色(グラスの左側は切る)」
2枚目「グラスの上から泡の質感を取る(グラスは全景で切らない)」
を意識しています。これがちゃんと出来ると、良くも悪くも泡の質感とワインの色彩が判りやすく、お客様に伝わり易いかと考えているんですね。

ワインの色を見れば白葡萄だと判りますし、上手く撮れていれば存在感なども伝わるかと。
泡については1番目の写真は粒の揃った部分が撮れれば成功、2番目は泡の残り・・と言いますか、持続も含めて撮れれば良いと思っています。ですが、モタモタしていると・・「地球の陸地と海」みたいになってしまうので・・ワインの色彩は1枚目で一応完了していますので、この写真は残念ながら足してしまったと言うことなのでしょう。
味わいは非常にまとまっていてシャルドネらしいキレのある美味しさが感じられました。ですが残念ながら・・温度が上がって来ますと・・僅かですが醸造由来の「マメ」の香りが出て来たんですね。
滅茶ピュアで繊細なタイプなだけに、そこそこ飲んで楽しんだ後に出てくるその香りが有ったので、
「さらに1年寝かせる羽目になった」
訳です。
ですのでそろそろいい加減、落ち着いてきて気にならない程度になっている頃と判断していますが、完全に消えているかどうかまではチェック出来ていませんので、
「冷やし目で早めに飲み切る!」
と言うスタンスでお楽しみいただけましたら幸いです。その分、価格は頑張って下げています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【正に純粋無垢!ピュア一直線!美しさの究極です!!】---以前のレヴューを使用しています。
先鋭的な、むしろジャック・セロスのシャンパーニュのフレッシュな面を追い求めているかのような、清冽な味わいを見せているレクラパールです。
元はラシーヌさんのアイテムでしたが、現在は立野さんのヴォルテックスさん扱いです。なかなかに素晴らしい面を持ったシャンパーニュで、まあ、確かに到着したては厳しい酸にたじろぐ・・にせよ、少し置くと、ギラギラしつつもエキセントリックな味わい、煌きを見せてくれます。
まあ・・・ホント、味わいを見ると造り手の性格も判るようでして・・・いや、noisyは会った事は無いのでウカツな事は言えませんが、どちらかというと、
「どう?おいらのシャンパン、旨いだろう!」
と、とても外交的だし、さらには、それだけの資質も有ります。ただ、いかんせん、ユーロも高かったし、蔵出しの価格がどんどん上がってしまって・・・合田さんの困り果てた顔を・・ちょっと覚えてます・・。まあ、それだけ続けたかったポテンシャル高い・・もしくは、将来性豊かな造り手だったということですね。
現在は、日本にはほんの少量しか入ってきていませんし、意外に知らない方も多いと思います。出来るならタイミングを計りつつ・・・飲んだ方が良いですが、買うのにタイミングを見ていると無くなってしまう・・という・・そんなシャンパーニュです。でもそろそろ何とか飲めるようになってきたタイミングでしょう。
ラマテュールは比較的若い樹から造るブラン・ド・ブランです。今回は2013年で、日本ですでに2年近く熟成させられています。アマチュア・・と自身から名付けているので、
「少し瓶熟させてください・・」
と、暗に仄めかしているかのようですが、すでに立野さんがやってくれています・・(^^;;。レクラパールの、清冽な清水のような純粋さと、鬼のようにドライな味わいが生む微妙子細な旨みはそのままです。タイミングを見て是非飲んでみてください。
ラルティストはアーティスト・・・アマチュアから芸術家へと転身、変貌を意味しているのでしょうか。今回のロットは2010年で、やはり約3年弱ほど熟成されています。レクラパールは研ぎ澄まされた刀の冷たさを感じられるんじゃないかと思います・・が、当然未試飲です。こちらのラルティストは、少し休めたらOKでしょう。
トップ・キュヴェのラポートルは「伝道者」。自身のワインに対する姿勢を例えたのでしょう。2010年ですが、やはり2年弱ほど置かれてすでに飲めるバランスで出してきているはずです。ソリッドでハードな清冽さに純真さと一途さが感じられれば、まさにラポートル・・なのでしょう。これはとても美味しいシャンパーニュでした(以前のものを飲んだときの感想です)。ご検討ください。
そして前回より2回目になりますが「ブラン・ド・ノワール・ラストル」が入荷です。2011年もので、3年弱ほど寝かされていますので、おそらくですが飲める状態かと思います。非常に希少なキュヴェですので、飲めてはいません。非常に・・美しい色をしています!ノン・ドザージュでどんな姿に仕上げたのか・・まぁダヴィッドですから想像が付きますよね。
さらには、初登場のN.V.2012年のラフロディジアク。2012年のすべての区画の葡萄・・・と言うことですんで、シャルドネとピノ・ノワールによるセパージュです。こちらはラフロディジアクのコラムにも記載していますので是非ご覧ください。
と言う訳ですが、レクラパールを以前扱われていたラシーヌさんもユーロ高の折、蔵出し価格を毎年大きく上げたがるダヴィッドの姿勢に、才能を認めつつ、経営を案じつつも、とても困っていました。noisyも良く知っています。ある意味、今までの円高ユーロ安が、手ごろな価格で押さえてくれていたんです。これからはどう転ぶのか判りませんので、今が買いどきだと思いますし、これほどまでの清冽なシャンパーニュを造るのは基本ブラン・ド・ブラン系ではこのレクラパールが第一人者、ブラン・ド・ノワールではジェローム・プレヴォーでしょう(御大は取り合えず対象にはしてませんよ)。そこに割り込むべくの「ブラン・ド・ノワール・ラストル」とともに是非、ご検討いただき、シャンパーニュのレコルタン・マニピュランの現状とともに感じていただけたらと思います。