
今回のこの2アイテムは入りが違いまして、2008ジュヴレ・メ・ファヴォリットはイギリスの正規、2011パンス・ヴァンは日本の正規からの購入です。
2011年以降はかなりの値上がりですので、実はこのパンス・ヴァンの価格はかなり安いと思います。条件をいただいて・・・出した価格です。2008年のメ・ファヴォリットと何百円かの違いなので、迷うところかもしれませんね。
2008年のメ・ファヴォリットはビュルゲさんの看板ワインで・・もうトロトロになり始めたところでしょうか。ドライなのに羊羹を想像させられちゃうような、非常に官能的な味わいです。ジュヴレの底力はこれほどまでに有るかと・・・鉄っぽさ、ワイルドなスパイス、そして美しいエキス感と・・醍醐味を味合わせてくれます。しかしまだまだこれからでも有ります。こんなもんじゃないよ・・と言うのは、そこからまだ閉じようとしていることに気付かされると思います。非常にポテンシャルの高いジュヴレで、今後は5桁・・・現行ヴィンテージもかな?・・なってしまうと思いますので実にお買い得です。
一方のパンス・ヴァンはアラン・ビュルゲ名からジャン=リュック・エ・エリック・ビュルゲと、息子さんたちの名前に変更になっています。
名前のみでは無く、栽培も2012年からビオロジック、2013年からビオディナミへと転換しており、この2011年パンス・ヴァンも、そんな道筋が見えるような、実にナチュールな味わいです。

おそらくですが、2008年位以降は息子さんたちも手伝っていたと思われ、そんな彼らの自然派指向が、2008年のメ・ファヴォリットにも見え、2011年のパンス・ヴァンには顕著になって現れ始めていると言えます。
さすがにメ・ファヴォリットほどの構成の大きさ、香しさには追いつかないものの、並みのジュヴレ村名を美しさ、、ナチュラルさで超えており、村名として飲んでも違和感を感じないほどです。味わいの方向性は、メ・ファヴォリットが村の北西の1級の高度の高い畑のような、非常に質の高い・・・香しい複雑性のある味わいなのに対し、パンスヴァンは村の北から南の低い位置にある畑の様な、ある種の柔らかさ、おおらかさ、ゆったりさを持ったものになっています。
ですので、ジュヴレの特長も持ちつつ、ナチュラルな果実感をそのままに楽しめる味わいに仕上がっています。
実はこのワインも10年ほど寝かせると・・・結構凄いですよ。もし我慢できるようでしたらやってみてください!
このところアラン・ビュルゲさんを押していますが、男っぽい・・無骨な味わいだと理解している昔からのブルゴーニュ・ファンが多いと思います。凄く変わっていますよ・・・無骨さはほぼ無いと言って良いと思います。是非トライしてみてください!お奨めします!