以前は「ベレール・エ・クラルディ」の名前でリリースされていたキュヴェが無くなりましたので、おそらくこちらにブレンドされていると想像しています。
非常に少ないので・・申し訳ありませんがテイスティングは出来ませんでした。
以下は2013年もの!・・のユムール・デュ・タン のレヴューです。
【2013年もさすがド・ムール!ユムール・デュ・タン!シャブリのイメージバッチリです!】

心配だったのでアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの2013年ものも散々飲みました。でも全く杞憂でした。とことんまでピュアで、アヴァンギャルド性などまるで無い安心感だらけのナチュラルさ、いつもの年よりも僅かに酸度は緩く、しかしその性で果実感が感じられ易く、テクスチュアも非常に滑らか・・
「2013年なのに、何でこんなに旨いのか!?」
と・・変な悩みを抱えることになってしまいました。
この絶妙な色合いを見てください。グラデュエーションのある黄金色に、まるで半透明の石灰系・キンメリ系のミネラリティが見えるようじゃないですか!
アリス・エ・オリヴィエのシャブリは、結構異端な味わいでは有ると思いますので、なかなか言葉にするのは難しいんです。ま、それでもシャブリの造り手は、自身の持ち味の表現として、樽を使うか、ステンか、も含め、かなりバラエティに富んでいるので、
「シャブリって・・何?」
と聞かれたときに結構困るんですよね。
シャブリのシャルドネのクローンを使うこととか、キンメリジャンとか言われますが、キンメリがハッキリするのは少なくともプルミエ以上のワインですし、シャブリのシャルドネ・クローンに至ってはほぼ絶滅状態・・。noisy的には、少し燻ったニュアンスの感じられるシャルドネで、石灰の詰まった印象と、酸がタップリ有ることかもしれません。
そんな意味では、このユムール・デュ・タンが一番シャブリらしいアイテムだと思います。クローン由来と思いますが、ほんの僅かに燻られたようなニュアンスも有り、石灰系ミネラリティがしっかり存在する美味しいシャブリです。2013年は早くから美味しい!もしかしたらですがこんなに美味しい理由は、上級クラスの・・あのキュヴェ・・そう、2013年は造られなかった「ロゼット」の格下げ混入も有るのかもしれません。是非とも飲んでみてください!お奨めします!